JPH0591501A - 通信端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 送信画像が入力しなくなった時に、受信画像
に大きな同期乱れが生じないようにする。 【構成】 同期分離回路４２は入力端子４０からのアナ
ログ送信画像信号から同期信号を分離する。同期検出回
路５６は同期分離回路４２の出力から、所定のアナログ
送信画像信号が入力端子４０に入力しているか否かを検
出し、所定のアナログ送信画像信号の場合にスイッチ５
８をａ接点に、それ以外ではｂ接点に接続する。同期信
号発生回路５４は同期分離回路４２により分離された水
平同期信号Ｈｓｙｎｃ及び垂直同期信号Ｖｓｙｎｃによ
り水平及び垂直リセットされている。受信メモリ５２に
記憶される受信画像データは、スイッチ５８により選択
された同期信号に従って読み出され、Ｄ／Ａ変換器６０
によりアナログ信号に変換される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、通信端末装置に関し、
より具体的には、テレビ電話のように画像を相手に送信
すると共に、相手からの画像の受信する通信端末装置に
関する。

【０００２】

【従来の技術】テレビ電話の従来の通信端末装置の構成
ブロック図を図２に示す。入力端子１０には、送信すべ
き画像信号のアナログ信号が、例えば図示しないテレビ
・カメラから入力する。Ａ／Ｄ変換器１２は入力端子１
０のアナログ信号をディジタル信号に変換し、同期分離
回路１４は水平及び垂直同期信号を分離する。送信メモ
リ１６は、同期分離回路１４により分離された水平及び
垂直同期信号により書込み制御されて、Ａ／Ｄ変換器１
２の出力データを記憶する。送信メモリ１６に記憶され
た画像データは、変調回路１８からの読み出し制御信号
に同期して読み出され、変調回路１８に印加される。変
調回路１８は、入力する画像データに所定の変調（又は
符号化）をした後、通信回線に送出する。

【０００３】また、通信回線から受信した変調信号は復
調回路２０により復調（又は復号）され、復調された受
信画像データは、復調回路２０の書込み制御の下で受信
メモリ２２に書き込まれる。

【０００４】受信メモリ２２の読み出し用には、フリー
走行の同期信号発生回路（ＳＳＧ）２４と、送信する画
像信号と受信した画像信号との同期タイミングを合わせ
るロック回路２６があり、回路２４，２６の出力をスイ
ッチ２８により選択して受信メモリ２２の読出し制御端
子に印加するようになっている。そして、入力端子１０
に入力するアナログ画像信号の有無を検出する検出回路
３０の出力によりスイッチ２８を切り換える。

【０００５】即ち、送信画像信号が入力端子１０に入力
する時には、検出回路３０の出力によりスイッチ２８は
ロック回路２６の出力を選択する。ロック回路２６は初
期的には、入力端子１０の送信画像信号の同期信号に同
期した読出しクロックを発生し、当該読出しクロックに
より受信メモリ２２の受信画像データが読み出される。
読み出された画像データはＤ／Ａ変換器３２によりアナ
ログ信号に変換され、ロック回路２６及び受信画像信号
の出力端子３４に印加される。ロック回路２６は、Ｄ／
Ａ変換器３２から出力される受信画像信号が、入力端子
１０からの送信画像信号と同じ同期タイミングになるよ
うな、読出しクロックを発生する。

【０００６】このようにして、出力端子３４では、入力
端子１０の送信画像信号と同じ同期タイミングの受信画
像信号が得られる。

【０００７】入力端子１０に送信画像信号が入力しなく
なると、検出回路３０はスイッチ２８をＳＳＧ２４側に
接続する。これにより、以後、受信メモリ２２の受信画
像データは、ＳＳＧ２４の出力クロックに従い読み出さ
れる。Ｄ／Ａ変換器３２は受信メモリ２２から読み出さ
れた画像データをアナログ信号に変換し、その出力が出
力端子３４に印加される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来例で
は、送信画像信号が入力端子１０に入力しているときに
は、出力端子３４では、送信画像信号に同期した受信画
像信号が得られる。しかし、送信画像信号が入力端子１
０に入力している状態から、入力しない状態に遷移する
と、受信メモリ２２からの読出しが、入力端子１０の送
信画像信号とは無関係のＳＳＧ２４の出力クロックに従
って行なわれるので、同期が大きく乱れる。

【０００９】本発明は、このような弊害を解消した通信
端末装置を提示することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】第１の発明に係る通信端
末装置は、アナログ送信画像信号をディジタル信号に変
換するＡ／Ｄ変換手段と、当該当該Ａ／Ｄ変換手段によ
る送信画像データを記憶する送信メモリと、当該送信メ
モリに記憶される送信画像データを変調して通信回線に
送出する変調手段と、通信回線からの変調画像情報を復
調し、受信メモリに受信画像データを書き込む復調手段
と、当該アナログ送信画像信号から、当該送信メモリの
書込み制御用及び当該受信メモリの読出し制御用の同期
信号を分離する同期分離手段と、当該同期分離手段の出
力から、当該アナログ送信画像信号が所定のものか否か
を検出する検出手段と、当該アナログ送信画像信号の水
平同期信号及び垂直同期信号によりリセットされ、当該
受信メモリの、所定周波数の読出し用同期信号を生成す
る同期信号発生手段と、当該検出手段の出力により切り
換えられ、当該アナログ送信画像信号が所定のものであ
るときに、同期分離手段の出力を当該受信メモリの読出
し制御端子に印加し、それ以外では、同期信号発生手段
の出力を当該受信メモリの読出し制御端子に印加する選
択手段とからなることを特徴とする。

【００１１】第２の発明に係る通信端末装置は、相手か
ら受信した画像情報を一時記憶する受信メモリを具備す
る通信端末装置であって、外部リセット端子を具備し、
当該受信メモリの読出し用の所定周波数の同期信号を生
成する同期信号発生手段と、所定周波数の送信画像信号
の入力の有無を検出する検出手段とを設け、所定周波数
の送信画像信号が入力している時には、送信画像信号の
水平及び垂直同期信号により当該同期信号発生手段を外
部リセットし、所定周波数の送信画像信号が入力してい
ない時には、当該同期信号発生手段を外部リセットしな
いことを特徴とする。

【００１２】

【作用】上記手段により、受信画像データを記憶する受
信メモリからのデータ読出しは、送信画像信号の入力時
には、当該送信画像信号と同期タイミングの合ったもの
となり、同期信号発生手段は、当該送信画像信号に同期
した同期信号を発生する。送信画像信号が入力しなくな
ると、受信メモリからの読出しは、同期信号発生手段の
出力によりタイミング制御されるが、同期信号発生手段
は、送信画像信号が入力しているときと同じタイミング
で同期信号を生成するので、結局、送信画像信号が入力
している状態から入力しない状態に変化しても、受信画
像に同期乱れは発生しないか、発生しても少ないもので
済む。

【００１３】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。

【００１４】図１は、本発明の一実施例の構成ブロック
図を示す。図１において、４０は送信しようとするアナ
ログ画像信号の入力端子、４２は入力端子４０に入力す
るアナログ画像信号から同期信号を分離する同期分離回
路、４４は入力端子４０に入力するアナログ画像信号を
ディジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換器、４６は、同期
分離回路４２により分離された同期信号による書込みタ
イミングで、Ａ／Ｄ変換器４４の出力を一時記憶する送
信メモリ、４８は送信メモリ４６に記憶される画像デー
タを読み出し、変調して通信回線に送出する変調回路で
ある。

【００１５】また、５０は通信回線からの変調画像デー
タを復調し、復調データを受信メモリ５２に書き込む復
調回路、５４は、同期分離回路４２により分離された水
平同期信号Ｈｓｙｎｃ及び垂直同期信号Ｖｓｙｎｃによ
りリセットされながら、受信メモリ５２の読出しのため
の同期信号を発生する同期信号発生回路（ＳＳＧ）、５
６は送信メモリ４６の書込み制御端子に印加される同期
分離回路４２の出力に、所定の同期信号が含まれている
か否かを検出する同期検出回路、５８は同期検出回路５
６の出力により切り換えられ、同期分離回路４２の同期
信号出力又は同期信号発生回路５４の同期信号出力を選
択して受信メモリ５２の読出し制御端子に印加するスイ
ッチである。

【００１６】６０は受信メモリ５２から読み出された受
信画像データをアナログ信号に変換するＤ／Ａ変換器、
６２はＤ／Ａ変換器６０の出力を、モニタ装置等に印加
するための受信画像信号出力端子である。

【００１７】以下、本実施例の動作を説明する。先ず、
入力端子４０に送信画像信号が入力している状態を説明
する。この状態では、同期分離回路４２は送信画像信号
から送信メモリ４６への書込みのための同期信号を分離
して同期検出回路５６及び送信メモリ４６の書込み制御
端子に印加し、水平同期信号Ｈｓｙｎｃ及びＶｓｙｎｃ
を分離して同期信号発生回路５４に印加する。

【００１８】Ａ／Ｄ変換器４４は入力端子４０に入力す
るアナログ送信画像信号をディジタル信号に変換し、そ
の出力は、同期分離回路４２により分離された同期信号
の下で、送信メモリ４６に書込まれる。送信メモリ４６
に書込まれた送信画像データは変調回路４８により読み
出され、変調されて通信回線に送出される。

【００１９】相手からの画像情報は通信回線から復調回
路５０に入力し、復調されて受信メモリ５２に書き込ま
れる。

【００２０】同期信号発生回路５４は、受信メモリ５２
の読出しのための同期信号を発生するが、入力端子４０
に送信画像信号が入力している時には、同期分離回路４
２により分離された水平同期信号Ｈｓｙｎｃ及び垂直同
期信号Ｖｓｙｎｃによりそれぞれ水平リセット及び垂直
リセットされている。即ち、入力端子４０に送信画像信
号が入力している時には、同期信号発生回路５４の出力
は、入力端子４０に入力する送信画像信号に同期化され
ている。

【００２１】同期検出回路５６は、同期分離回路４２の
出力から、入力端子４０に送信画像信号が入力している
か否か、及びその送信画像信号が所定の同期周波数にな
っているか否かを検出する。適正な送信画像信号が入力
している時、同期検出回路５６は、スイッチ５８をａ接
点（同期分離回路４２の出力側）に接続し、それ以外で
は、スイッチ５８をｂ接点（同期信号発生回路５４の出
力側）に接続する。

【００２２】スイッチ５８により選択された同期信号に
従って受信メモリ５２の記憶データが読み出されるの
で、入力端子４０に送信画像信号が入力している時に
は、当該送信画像信号と同じ同期タイミングで、受信画
像データが受信メモリ６０から読み出される。その間、
同期信号発生回路５４は、送信画像信号の水平同期信号
Ｈｓｙｎｃ及び垂直同期信号ＶｓｙｎＣによりリセット
されており、送信画像信号に同期した同期信号を発生す
る。

【００２３】なお、スイッチ５８を設けずに、同期信号
発生回路５４の出力を受信メモリ５２の読出し制御端子
に直接接続し、同期検出回路５６の検出結果に応じて、
送信画像信号の水平同期信号Ｈｓｙｎｃ及び垂直同期信
号Ｖｓｙｎｃによる同期信号発生回路５４の外部リセッ
トをオン／オフするようにしてもよい。即ち、適正な送
信画像信号が入力端子４０に入力する時には、その水平
同期信号Ｈｓｙｎｃ及び垂直同期信号Ｖｓｙｎｃにより
同期信号発生回路５４を外部からリセットし、それ以外
のときには、外部リセットを無効にする。

【００２４】適正な送信画像信号が入力端子４０に入力
している時には、同期分離回路４２から出力され送信メ
モリ４６の書込みに使用される同期信号がスイッチ５８
を介して受信メモリ５２の読出し制御端子に印加され
る。即ち、送信画像信号と合わせた同期タイミングで受
信メモリ５２の受信画像データが読み出され、Ｄ／Ａ変
換器６０によりアナログ信号に変換される。Ｄ／Ａ変換
器６０の出力は出力端子６２から図示しないモニタ装置
に印加され、映像表示される。このようにして、出力端
子６２には、入力端子４０のアナログ送信画像信号と同
期タイミングの合ったアナログ受信画像信号が得られ
る。

【００２５】ここで、入力端子４０に送信画像信号が入
力しなくなったとする。同期分離回路４２は送信メモリ
４６及び同期検出回路５６に所定の同期信号を出力せ
ず、また、同期信号発生回路５４に水平同期信号Ｈｓｙ
ｎｃ及び垂直同期信号Ｖｓｙｎｃを印加しない。従っ
て、同期検出回路５６はスイッチ５８をｂ接点側に切り
換え、同期信号発生回路５４は、フリー走行で所定周波
数の同期信号を発生する。但し、同期信号発生回路５４
は、直前まで入力していた送信画像信号により外部リセ
ットされているので、入力端子４０に送信画像信号が入
力しなくなった直後でも、直前まで入力していた送信画
像信号にほぼ同期した同期信号を発生する。

【００２６】これにより、受信メモリ５２からの読出し
は、入力端子４０に送信画像信号が入力しなくなる前後
で、ほぼ同じ同期タイミングで行なわれ、Ｄ／Ａ変換器
６０は受信メモリ５２から読み出された受信画像データ
をアナログ信号に変換し、出力端子６２に出力する。出
力端子６２から出力されるアナログ受信画像信号は、入
力端子４０に送信画像信号が入力しなくなる前後でほぼ
同じ同期タイミングになり、同期乱れが少ない。

【００２７】

【発明の効果】以上の説明から容易に理解できるよう
に、本発明によれば、送信画像信号に同期して受信画像
信号を取りだすことが出来る。また、送信画像信号が急
に無くなっても、受信画像信号に同期乱れが生じず、生
じても非常に小さい。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例の構成ブロック図である。

【図２】 従来例の構成ブロック図である。

【符号の説明】

１０：入力端子 １２：Ａ／Ｄ変換器 １４：同期分離
回路 １６：送信メモリ １８：変調回路 ２０：復調回路 ２２：受信メモリ
２４：同期信号発生回路 ２６：ロック回路 ２８：スイッチ ３０：検出回路
３２：Ｄ／Ａ変換器 ３４：出力端子 ４０：入力端子 ４２：同期分離回路
４４：Ａ／Ｄ変換器 ４６：送信メモリ ４８：変調回路 ５０：復調回路
５２：受信メモリ ５４：同期信号発生回路 ５６：同
期検出回路 ５８は：スイッチ ６０：Ｄ／Ａ変換器
６２：出力端子

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アナログ送信画像信号をディジタル信号
   に変換するＡ／Ｄ変換手段と、当該当該Ａ／Ｄ変換手段
   による送信画像データを記憶する送信メモリと、当該送
   信メモリに記憶される送信画像データを変調して通信回
   線に送出する変調手段と、通信回線からの変調画像情報
   を復調し、受信メモリに受信画像データを書き込む復調
   手段と、当該アナログ送信画像信号から、当該送信メモ
   リの書込み制御用及び当該受信メモリの読出し制御用の
   同期信号を分離する同期分離手段と、当該同期分離手段
   の出力から、当該アナログ送信画像信号が所定のものか
   否かを検出する検出手段と、当該アナログ送信画像信号
   の水平同期信号及び垂直同期信号によりリセットされ、
   当該受信メモリの、所定周波数の読出し用同期信号を生
   成する同期信号発生手段と、当該検出手段の出力により
   切り換えられ、当該アナログ送信画像信号が所定のもの
   であるときに、同期分離手段の出力を当該受信メモリの
   読出し制御端子に印加し、それ以外では、同期信号発生
   手段の出力を当該受信メモリの読出し制御端子に印加す
   る選択手段とからなることを特徴とする通信端末装置。
2. 【請求項２】 相手から受信した画像情報を一時記憶す
   る受信メモリを具備する通信端末装置であって、外部リ
   セット端子を具備し、当該受信メモリの読出し用の所定
   周波数の同期信号を生成する同期信号発生手段と、所定
   周波数の送信画像信号の入力の有無を検出する検出手段
   とを設け、所定周波数の送信画像信号が入力している時
   には、送信画像信号の水平及び垂直同期信号により当該
   同期信号発生手段を外部リセットし、所定周波数の送信
   画像信号が入力していない時には、当該同期信号発生手
   段を外部リセットしないことを特徴とする通信端末装
   置。