JPH10224574A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH10224574A
JPH10224574A JP9027660A JP2766097A JPH10224574A JP H10224574 A JPH10224574 A JP H10224574A JP 9027660 A JP9027660 A JP 9027660A JP 2766097 A JP2766097 A JP 2766097A JP H10224574 A JPH10224574 A JP H10224574A
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JP
Japan
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image
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signal
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JP9027660A
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English (en)
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Kazutake Miki
和丈 三城
Takehisa Nakao
竹寿 中尾
Katsuaki Tajima
克明 田島
Hidekazu Takahama
英一 高濱
Yoshikazu Watanabe
義和 渡邊
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲイン・クランプ調整を迅速に行うことがで
きる画像読取装置を提供する。 【解決手段】 デジタル複写機の画像読取装置において
は、第1転送レジスタ39側については、第1出力相O
S1についてのみゲイン設定値及びクランプ設定値が算
出され、これらの設定値でもって第1出力相OS1及び
第3出力相OS3のゲイン・クランプ調整が行われる。
同様に、第2転送レジスタ40側についても、第2出力
相OS2についてのみゲイン設定値及びクランプ設定値
が算出され、これらの設定値でもって第2出力相OS2
及び第4出力相OS4のゲイン・クランプ調整が行われ
る。このように、各転送レジスタOS1、OS2につい
て1つの出力相のみについてゲイン設定値及びクランプ
設定値を算出しこれらを他方の出力相に応用するので、
ゲイン・クランプ調整に要する時間が短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCD等のイメー
ジセンサを用いて画像を読み取る画像読取装置に関する
ものであって、とくに該画像読取装置におけるゲイン・
クランプ調整手法の改善に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、デジタル複写機、デジタルPP
C、ファクシミリ、イメージスキャナなどといった画像
処理装置には、原画像(原稿)を読み取ってこれに対応
するデジタル画像信号(画像データ)を生成する画像読
取装置が設けられる。そして、かかる画像読取装置とし
ては、原画像に対応する光(例えば、原画像の反射光)
を電気信号に変換するイメージセンサにCCD(Charge
d couple device)を用いたものが普及している。
【0003】このようなCCDを用いた画像読取装置
は、普通、原画像に対応する光をまずCCDで電気的な
アナログ画像信号に変換し、このアナログ画像信号に対
して、この後A/D変換等の信号処理を適切に行えるよ
うに信号補正回路で所定の補正特性でもって補正処理を
施した上で、該アナログ画像信号をA/D変換器でデジ
タル画像信号(画像データ)に変換するようになってい
る(例えば、特開平4−320159号公報、特開昭6
3−276971号公報参照)。
【0004】ここで、信号補正回路の補正特性に対して
は、予め設定された基準原画像(例えば、基準白色板、
基準黒色板等)に対応するCCDへの入射光について、
予め設定された強度(狙い値)の画像信号が得られるよ
う、ゲイン調整及びクランプ調整(オフセット調整)等
の補正特性の調整(以下、これを「ゲイン・クランプ調
整」という)が施されるようになっている。
【0005】ところで、かかる従来の画像読取装置で
は、一般に、信号処理速度を高めるために、アナログ画
像信号はCCDから複数の出力相に分割して出力される
ようになっており、このため各出力相ごとに個別的に信
号補正回路が設けられている。かくして、ゲイン・クラ
ンプ調整は、各出力相の信号補正回路に対して、順次施
されるようになっている。なお、各出力相のアナログ補
正画像信号は、この後各別にA/D変換された後、信号
合成回路で合成処理されて1系統のデジタル画像信号と
なり、又は信号合成回路で1系統のアナログ画像信号に
合成処理された後、A/D変換されて1系統のデジタル
画像信号となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにアナログ画像信号をCCDから複数の出力相に分割
して出力するようにした従来の画像読取装置では、ゲイ
ン・クランプ調整に要する時間が長くなり、例えばかか
る画像読取装置をデジタル複写機等に用いた場合は、複
写作業の能率が悪くなるといった問題がある。本発明
は、上記従来の問題を解決するためになされたものであ
って、ゲイン・クランプ調整を高精度で迅速に行うこと
ができる画像読取装置を提供することを解決すべき課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決すべく
なされた本発明にかかる画像読取装置は、(a)原画像
を読み取って得られた画像信号を受け取り、該画像信号
を複数の出力相に分割して出力する転送レジスタを少な
くとも1つ備えているイメージセンサ(例えば、CC
D)と、(b)上記各出力相ごとに設けられ、それぞ
れ、転送レジスタから出力された対応する画像信号を受
け取り、該画像信号を所定の補正特性で補正して補正画
像信号として出力する信号補正回路と、(c)各信号補
正回路から出力された補正画像信号を検出(監視)する
補正画像信号検出(監視)手段と、(d)各転送レジス
タごとに、所定の1つの出力相について、基準原画像に
対する1群の補正画像信号の代表値を算出し、該代表値
が上記基準原画像についての補正画像信号の狙い値に近
接するように該信号補正回路の補正特性を調整すること
ができる調整値を求め、該調整値でもって該転送レジス
タのすべての出力相の信号補正回路の補正特性を調整す
る補正特性調整手段とが設けられていることを特徴とす
るものである。
【0008】この画像読取装置においては、それぞれ複
数の出力相をもつ各転送レジスタについて、1つの出力
相についてのみ調整値が求められ、この調整値でもって
該転送レジスタのすべての出力相の信号補正回路の補正
特性が一括して調整される。つまり、同一の転送レジス
タの複数の出力相については、1つの出力相のみについ
て調整値を求め、この調整値を他の出力相に応用するこ
とになる。このため、ゲイン・クランプ調整に要する時
間が短縮される。また、同一の転送レジスタの各出力相
においては、オフセット成分、転送効率等が等しいの
で、1つの出力相の信号補正回路について適切な調整値
は、その他の出力相の信号補正回路についてもまた適切
なものであるといえる。したがって、この補正特性の調
整手法によれば、高精度で画像信号の補正が行われる。
よって、ゲイン・クランプ調整等の補正特性の調整を高
精度で迅速に行うことができる。
【0009】上記画像読取装置においては、各転送レジ
スタごとに1つづつ調整値を表示する調整値表示手段が
設けられているのが好ましい。このようにすれば、調整
値の表示が簡素化され、該調整値が見やすくなる。
【0010】また、上記画像読取装置においては、上記
代表値が、上記1群の補正画像信号の値の平均値である
のが好ましい。一般に、平均値はばらつきのあるデータ
群の特徴を最も的確にあらわす代表値であるので、この
ようにすればゲイン・クランプ調整等の補正特性の調整
の精度が高められる。
【0011】さらに、上記画像読取装置においては、基
準原画像が基準白色板である場合には、上記代表値が、
上記1群の補正画像信号の値の最大値であるのが好まし
い。このようにすれば、各出力相の補正回路内での補正
特性のばらつきにより、一部の補正画像信号が許容範囲
を超えるのが防止され、ゲイン・クランプ調整等の補正
特性の調整の精度が一層高められる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しつつ、
デジタル複写機を例にとって、本発明の実施の形態を具
体的に説明する。図1に示すように、本発明にかかるデ
ジタル複写機は、実質的に、原稿画像を読み取って画像
データ(デジタル画像信号)に変換する画像読取装置1
(以下、これを「IR部1」という)と、該IR部1から
出力される画像データを記憶するメモリ部2と、該メモ
リ部2から出力される画像データに基づいて原稿画像に
対応する画像を再生してこれを印字・出力するプリンタ
部3(以下、これを「PR部3」という)とで構成されて
いる。
【0013】IR部1には、原稿4に光を照射する露光
ランプ5と、第1〜第3反射鏡6〜8及びレンズ9等を
介して原稿4からの反射光を導く結像光学系と、該結像
光学系を介して導かれた入力光を電気的なアナログ画像
信号に変換するCCD10と、該CCD10から出力さ
れたアナログ画像信号を量子化処理するアナログ画像処
理部23(図2参照)及び量子化されたデジタル画像信
号に各種画像処理・画像加工等を施すデジタル画像処理
部24(図2参照)を備えた画像処理部11とが設けら
れている。また、図1中には詳しくは示されていない
が、IR部1には、各種調整や画像処理等を行うために
1ライン分の画像データを記憶する記憶部と、これらの
画像データをモニタするCPUとが設けられている。な
お、このCPUは、スライダ制御、各種通信、各種画像
処理等をも行うようになっている。
【0014】メモリ部2は周知のものであるが、以下こ
れを簡単に説明する。メモリ部2は、詳しくは図示して
いないが、画像メモリ、圧縮部、符号メモリ、伸長部等
で構成されている。そして、IR部1から出力された画
像データ(デジタル画像信号)は、画像メモリに書き込
まれた後、圧縮部で圧縮され、符号メモリに書き込まれ
る。符号メモリに書き込まれた画像データは、IR部1
とは別のCPU(図示せず)の指示によって読み出さ
れ、伸長部で伸長されてから画像メモリに書き込まれ、
この後PR部3に対して出力される。したがって、この
デジタル複写機では、1回の読み取りで複数枚のコピー
をとることができる。なお、従来の普通のPPC(Plai
n paper copy)では、IR部はコピー枚数に対応する回
数だけ原稿を読み取るようになっている。
【0015】PR部3は周知のものであるが、以下これ
を簡単に説明する。PR部3においては、これに入力さ
れた画像データに基づいて半導体レーザ装置12が変調
(ON/OFF、強度、PWM等)制御され、該半導体レ
ーザ装置12から出力されたレーザビームが反射ミラー
13等を備えた光学系を介して感光体ドラム14に導か
れ、このレーザビームが感光体ドラム14上で走査され
て該感光体ドラム14上に原稿4に対応する潜像が形成
される。そして、感光体ドラム14上に形成された潜像
は、現像部15によって現像され、この現像された画像
は、第1〜第4用紙トレー16〜19から供給される用
紙に転写される。このようにして、電子写真プロセスに
より用紙上に形成された印字画像は定着部20で定着さ
れ、この後画像を伴った用紙(コピー)がローラ21を
介してPR部3から取り出される。
【0016】以下、図2及び図3を参照しつつ、本発明
にかかるIR部1について、とくにこのIR部1を構成
する光電変換部22とアナログ画像処理部23とデジタ
ル画像処理部24とについて詳しく説明する。図2と図
3(a)とに示すように、光電変換部22の一部をなす
CCD10は、2相の駆動パルスによって駆動され、第
1、第2転送レジスタ39、40によりアナログ画像信
号を第1〜第4出力相OS1〜OS4に分割して第1〜
第4出力バッファ41〜44から同一位相で出力する縮
小型ラインイメージセンサである。光を受光するフォト
ダイオード38には、複数の画素が第1画素から順番に
一直線状に配置され、これらの各画素で読み取られた信
号は、4画素毎に4つの出力相OS1〜OS4に振り分
けて出力される。例えば、第1出力相OS1へは、第
1、第5、第9・・・番目の画素の信号が出力される。
【0017】従来のデジタル複写機等で用いられている
普通のCCDは、2相の駆動パルスで駆動され、1つの
出力相(1レジスタ)又は2つの出力相(2レジスタ)を有
する縮小型ラインイメージセンサである。図3(b)
に、第1、第2転送レジスタ39、40によりアナログ
画像信号を第1、第2出力相OS1〜OS2に分割して
第1、第2出力バッファ41〜42から同一位相で出力
する従来のCCDの一例を示す。これに対して、本発明
にかかるIR部1のCCD10は、より高速動作を達成
するために、第1、第2転送レジスタ39、40から画
像信号を出力する際に、それぞれ画像信号を2つに分割
して画像信号の送信スピードを2倍に上げようとするも
のである。なお、光電変換部22には、CCD10のほ
か、EEPROM36とドライバ37とが設けられてい
る。
【0018】アナログ画像処理部23には、各出力相ご
とにそれぞれ、サンプルホールド部25(以下、これを
「S/H部25」という)とゲイン部26とクランプ部
27とA/D変換部28とが設けられている。そして、
4つの出力相に対して1つの出力合成部29が設けられ
ている。また、このアナログ画像処理部23には、この
ほかタイミング調整及びゲイン・クランプ調整を行う調
整部35が設けられている。
【0019】各出力相のS/H部25は、それぞれ、こ
れに入力されるサンプルホールドパルスの「H」期間で
信号をサンプルし、立ち下がりエッジ(「L」期間)の電
圧をホールドすることにより、CCD10から出力され
た波形のうち駆動パルス(RS)により生じたノイズ部分
を取り除いて画像信号出力の安定した部分のみを取り出
すものである。各出力相のゲイン部26は、それぞれ、
CPU33からの設定信号をD/A変換器(図示せず)
を介して取り入れ、CCD10の出力電圧が最適な量子
化範囲に入るように、増幅器(図示せず)の増幅率を任
意に変化させるものである。各出力相のクランプ部27
は、それぞれ、CPU33からの設定信号をD/A変換
器(図示せず)を介して取り入れ、CCD出力の最適な
量子化を達成するために、基本的にはCCD10の黒基
準電圧をA/D変換部28の下限電圧レベルに合わせる
よう任意のレベルに変化させるものである。ここで、C
CD10の黒基準電圧は、CCD10に設けられている
画素を光学的に遮蔽したOB(オプティカルブラック)の
電圧であり、1ラインごとに設定されたレベルに合わせ
るために、CCD10をはじめとする素子・回路の温度
特性等の経時変化を吸収することができる。
【0020】A/D変換部28は、予め設定された量子
化範囲に入るように調整されて入力されるCCD10の
出力信号を256階調に量子化(デジタル信号化)するも
のである。出力合成部29は、上記のようにCCD10
の4つの出力相でそれぞれパラレル処理された4つのデ
ジタル画像信号を、CCD10で読み取った画素の順番
通りにシリアル信号に合成するものである。
【0021】デジタル画像処理部24には、シェーディ
ング補正部30と画像処理加工部31と画像モニタ32
とCPU33とパルス発生部34とが設けられている。
ここで、シェーディング補正部30は、露光ランプ5の
配光ムラと、レンズの周辺ダレ等による光学系全体とし
ての配光ムラと、CCD10の画素ごとの感度ムラと
を、CCD10で白色基準板を読み取った1ライン分の
データに基づいて演算処理を行って補正するものであ
る。なお、露光ランプ5が蛍光灯の場合は周辺部のダレ
が大きくなるといった配光ムラが生じ、ハロゲンランプ
の場合はフィラメントでの光量リップルが存在するとい
った配光ムラが生じる。画像モニタ部32は、CCD1
0で読み取った1ライン分の画像データをそのメモリに
格納する。この画像データはCPU33が自由に読み出
すことができるものである。
【0022】次に、IR部1における各種調整について
説明する。光量調整は、予め設定された量子化範囲にお
いて、CCD10で基準白色板を読み取った1ライン分
の画像データ中の最大値をCPU33で検出し、その値
が設定値(許容範囲)になるように露光ランプ5(ハロゲ
ン)の出力光量を調整するといった手順で行われる。そ
の際、CCD10の出力電圧が、読み取りの際に飽和し
ないレベルに調整される。なお、出力光量の調整は、C
PU33が自動的に行ってもよく、また可変抵抗(ボリ
ューム)の抵抗を変化させることにより行ってもよい。
ここで、露光ランプ5が蛍光灯の場合は、光量調整は電
源投入時に調整を行い、CCD感度とその時の蛍光灯の
劣化状況とに応じてインバータの出力を変化させる。
【0023】ゲイン・クランプ(ゲイン・オフセット)
調整は、露光ランプ5がハロゲンランプである場合は、
電源投入時に行われる。露光ランプ5が蛍光灯である場
合は、周囲温度(管壁温度)等により光量が変化するの
で、原稿4の読み取りを開始する前に最適な量子化を行
えるよう、ゲイン・クランプ部において調整を行う必要
がある。具体的には、まずゲイン・クランプの設定値を
初期値にした後、ランプ点灯前に1ライン分の画像デー
タを読み取り、CPU33により1ライン分の画像デー
タの平均値を各出力相ごとに求める。この平均値を予め
設定された狙い値(黒基準値)と比較し、一致していない
出力相の処理系に対してクランプ設定値を変化させ、上
記平均値が狙い値に近づくよう調整する。この平均値を
算出する際には、出力値のばらつきを考慮し、ある一定
のオフセットを持たせた狙い値にして正確な平均値を算
出できるようにし、オフセット除去部(図示せず)でそ
のオフセット分を減算する。
【0024】次に、露光ランプ5を点灯し、基準白色板
に対する1ライン分の画像データを読み取り、CPU3
3により1ライン中の最大値を各出力相ごとに検出し、
予め設定された狙い値(白基準値)と比較する。そして、
上記最大値が狙い値と一致するようゲイン設定値を変化
させる。上記調整により、白と黒の基準(狙い)にゲイン
とオフセットとが調整され、CCD10の読み取りデー
タの最適な(狙いの)量子化が行われる。なお、シェーデ
ィング補正用のデータは、この調整後に読み取られ、こ
の後原稿の読み取りが開始される。
【0025】なお、CCD10は、ここに挙げたタイプ
のもののほか、1つのレジスタの出力を3つ以上の出力
相に分割するタイプのものや、3つ以上のレジスタを用
い3つ以上の出力相をもつタイプのもの(1レジスタ・
1出力相タイプのもの、あるいは1レジスタ・複数出力
相タイプのもの)、あるいは複数のCCDチップを並べ
たマルチチップタイプ(1チップ上に複数ラインを平行
に並べたものも含む)のものであってもよい。また、ゲ
イン部26は、増幅率を固定しておいてA/D変換部2
8の基準電圧(上限)を同様に変化させたり、増幅率と基
準電圧とをともに変化させるといった構成であってもよ
い。また、これらを変化させる手段は、D/A変換器以
外の手段であってもよい。
【0026】以上、IR部1の一般的な調整方法を説明
してきたが、以下では本発明の要旨にかかるゲイン・ク
ランプ(ゲイン・オフセット)調整方法を説明する。従
来のゲイン・クランプ調整においては、CPUにより1
ライン分のピーク値(最大値)又は平均値を各出力相ご
とに求め、このピーク値又は平均値を所定の狙い値と比
較した上で、該ピーク値又は平均値が該狙い値と一致す
るよう、ゲイン又はクランプの設定値を変化させて調整
を行うといった方法を用いていた。
【0027】しかしながら、このような従来の手法を用
いて、4つの出力相をもつCCDのゲイン・クランプ調
整を行った場合、各出力相ごとに順次ピーク値又は平均
値を求め、これらを狙い値と比較することになる。この
ため、ゲイン・クランプ調整に要する時間が長くなり、
ファーストコピースピードが遅くなる。また、コピー中
にこのような調整を行う場合、例えばシートスルータイ
プの原稿搬送装置を用いてマルチコピーを行う場合は、
コピー中に基準白色板の1ライン分の画像データを読み
取って、シェーディング補正を行い、そのたびに4つの
出力相すべてについて調整を行うことになるので、コピ
ーのスピードが遅くなるという欠点がある。
【0028】これに対して、図1〜図3に示す本発明に
かかるデジタル複写機のIR部1においては、同一光を
CCD10に入光させた場合、同一の転送レジスタ39
(又は40)の各出力相OS1、OS3(OS2、OS
4)については、オフセット成分(温度特性等の経時変
化)や転送効率が同一となる。したがって、同一の転送
レジスタ39(又は40)の各出力相については、ゲイ
ン・クランプ調整の設定値(補正特性)は同一の値を用
いることができる。
【0029】かくして、本発明にかかるゲイン・クラン
プ調整では、ゲイン又はクランプの設定値を初期値にし
た後、露光ランプ5の点灯前に1ライン分の画像データ
を読み取り、CPU33により4つの出力相OS1〜O
S4のうち、所属する転送レジスタ39、40が互いに
異なる第1出力相OS1と第2出力相OS2(第3出力
相OS3と第4出力相OS4でも可)のピーク値(最大
値)又は平均値を求め、このピーク値又は平均値を狙い
値と比較し、該ピーク値又は平均値が該狙い値と一致す
るようにゲイン設定値又はクランプ設定値を変化させる
(調整する)。そして、これらの設定値を、同一の転送
レジスタ39、40内の他方の出力相である第3出力相
OS3と第4出力相OS4(第1出力相OS1と第2出
力相OS2でも可)とに応用(代入)することで、ゲイ
ン・クランプ調整の調整時間を約1/2に短縮しようと
するものである。
【0030】また、図4(a)に示すように、本発明に
かかるデジタル複写機(ゲイン・クランプ調整)では、
販売時又は組み立て時における動作確認用のサービスマ
ンモードにおいて、転送レジスタ39、40ごとにゲイ
ン及びクランプ(オフセット)の設定値(調整値)を表
示するだけでよいので(これらの値でOKかNGかを判
断する)、該表示が簡素なものとなり、表示部が見やす
くなる。なお、図4(b)に示すように、従来のもので
は、出力相ごとに設定値を表示する必要があるので、該
表示が複雑化し、表示部が見にくくなる。
【0031】以下、図5に示すフローチャートに従っ
て、本発明にかかるゲイン・クランプ調整の具体的な調
整手法を説明する。このゲイン・クランプ調整手法にお
いては、まずステップS1で、調整部35(ゲイン・ク
ランプ調整部)によって、第1〜第4出力相OS1〜O
S4のゲイン設定値及びクランプ設定値にそれぞれ初期
値が設定される。なお、この状態では、スライダは基準
白色板読取位置にあり、外光の入力がない位置に静止し
ている。
【0032】続いて、ステップS2で、露光ランプ5が
消灯している状態において、1ライン分の画像データが
CCD10によって読み取られ(つまり、基準黒色板を
読み取るのと同じことになる)、CCD10から出力さ
れたアナログ画像データがアナログ画像処理部23によ
ってデジタル画像データに変換され、このデジタル画像
データは画像モニタ32に格納される。そして、ステッ
プS3で、第1転送レジスタ39側の第1出力相OS1
と、第2転送レジスタ40側の第2出力相OS2とにつ
いて、画像モニタ32に格納されたデジタル画像データ
から、CPU33によって1ライン分の画像データの平
均値AVが算出される。
【0033】次に、ステップS4で、第1出力相OS1
及び第2出力相OS2の画像データの平均値AVが、そ
れぞれ、予め設定された狙いの範囲内(黒基準値)に入
っているか否か、具体的には256階調に量子化された
状態において2.5以上3.5以下の範囲内に入っている
か否かが比較される。ここで、平均値がこの狙いの範囲
内に入っていなければ、ステップS5で該平均値AVが
狙いの範囲内に入るようなクランプ設定値が算出され
る。そして、第1出力相OS1について算出されたクラ
ンプ設定値が、該第1出力相OS1と転送レジスタが共
通である第3出力相OS3にも設定される。他方、第2
出力相OS2について算出されたクランプ設定値が、該
第2出力相OS2と転送レジスタが共通である第4出力
相OS4にも設定される。
【0034】なお、ステップS4で、上記平均値AVが
狙いの範囲内に入っていると判定された出力相について
は、クランプ設定値は適切であり何ら変更する必要はな
いので、ステップS5をスキップする。すなわち、第1
出力相OS1と第2出力相OS2のうち、いずれか一方
が狙いの範囲内に入っていれば、この出力相についての
みステップS5をスキップし、両出力相とも狙いの範囲
内に入っていれば、ステップS5は全く実行されない。
【0035】かくして、第1転送レジスタ39側につい
ては、第1出力相OS1についてのみクランプ設定値が
算出され、このクランプ設定値でもって第1出力相OS
1及び第3出力相OS3のクランプ調整が行われる。同
様に、第2転送レジスタ40側についても、第2出力相
OS2についてのみクランプ設定値が算出され、このク
ランプ設定値でもって第2出力相OS2及び第4出力相
OS4のクランプ調整が行われる。つまり、同一の転送
レジスタの複数の出力相については、1つの出力相のみ
についてクランプ設定値を求め、このクランプ設定値を
他方の出力相に応用することになる。このため、クラン
プ調整に要する時間が短縮される。
【0036】次に、ステップS6で、露光ランプ5が点
灯され、基準白色板の1ライン分の画像データがCCD
10によって読み取られ、CCD10から出力されたア
ナログ画像データがアナログ画像処理部23によってデ
ジタル画像データに変換され、このデジタル画像データ
は画像モニタ32に格納される。そして、ステップS7
で、第1出力相OS1と第2出力相OS2とについて、
画像モニタ32に格納されたデジタル画像データから、
CPU33によって1ライン分の画像データの最大値m
ax(ピーク値)が算出される。
【0037】次に、ステップS8で、第1出力相OS1
及び第2出力相OS2の画像データの最大値maxが、
それぞれ、予め設定された狙いの範囲内(白基準値)に
入っているか否か、具体的には256階調に量子化され
た状態において223以上254以下の範囲内に入って
いるか否かが比較される。ここで、最大値maxがこの
狙いの範囲内に入っていなければ、ステップS9で該最
大値maxが狙いの範囲内に入るようなゲイン設定値が
算出される。そして、第1出力相OS1について算出さ
れたゲイン設定値が、該第1出力相OS1と転送レジス
タが共通である第3出力相OS3にも設定される。他
方、第2出力相OS2について算出されたゲイン設定値
が、該第2出力相OS2と転送レジスタが共通である第
4出力相OS4にも設定される。なお、ステップS8
で、上記最大値maxが狙いの範囲内に入っていると判
定された出力相については、ゲイン設定値は適切であり
何ら変更する必要はないので、ステップS9をスキップ
する。
【0038】かくして、第1転送レジスタ39側につい
ては、第1出力相OS1についてのみゲイン設定値が算
出され、このゲイン設定値でもって第1出力相OS1及
び第3出力相OS3のゲイン調整が行われる。同様に、
第2転送レジスタ40側についても、第2出力相OS2
についてのみゲイン設定値が算出され、このゲイン設定
値でもって第2出力相OS2及び第4出力相OS4のゲ
イン調整が行われる。つまり、同一の転送レジスタの複
数の出力相については、1つの出力相のみについてゲイ
ン設定値を求め、このゲイン設定値を他方の出力相に応
用することになる。このため、ゲイン調整に要する時間
が短縮される。
【0039】続いて、ステップS10で、オフセット除
去部がオン(減算)され、シェーディングデータが取り
込まれて、シェーディング補正がオン(実行)される。
そして、ステップS11で原稿が読み取られ、この後ス
テップS12で露光ランプ5が消灯され、今回のコピー
ルーチンが終了する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる画像読取装置を備えたデジタ
ル複写機の全体構成を示す模式図である。
【図2】 図1に示すデジタル複写機の画像読取装置の
構成を示すブロック図である。
【図3】 (a)は図1に示すデジタル複写機の画像読
取装置のCCDの概略構成を示す模式図であり、(b)
は従来の普通のCCDの概略構成を示す模式図である。
【図4】 (a)は本発明にかかるデジタル複写機のゲ
イン設定値及びクランプ設定値(オフセット設定値)の
表示形態の一例を示す図であり、(b)は従来のデジタ
ル複写機のゲイン設定値及びクランプ設定値(オフセッ
ト設定値)の表示形態の一例を示す図である。
【図5】 本発明にかかるゲイン・クランプ調整の調整
手法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
OS1…第1出力相、OS2…第2出力相、OS3…第
3出力相、OS4…第4出力相、1…画像読取装置(I
R部)、2…メモリ部、3…プリンタ部(PR部)、4
…原稿、5…露光ランプ、6…第1反射鏡、7…第2反
射鏡、8…第3反射鏡、9…レンズ、10…CCD、1
1…画像処理部、12…半導体レーザ装置、13…反射
ミラー、14…感光体ドラム、15…現像部、16…第
1トレー、17…第2トレー、18…第3トレー、19
…第4トレー、20…定着部、21…ローラ、22…光
電変換部、23…アナログ画像処理部、24…デジタル
画像処理部、25…サンプルホールド部(S/H部)、
26…ゲイン部、27…クランプ部、28…A/D変換
部、29…出力合成部、30…シェーディング補正部、
31…画像データ処理部、32…画像モニタ、33…C
PU、34…パルス発生部、35…調整部、36…EE
PROM、37…ドライバ、38…フォトダイオード、
39…第1転送レジスタ、40…第2転送レジスタ、4
1…第1出力バッファ、42…第2出力バッファ、43
…第3出力バッファ、44…第4出力バッファ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田島 克明 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 高濱 英一 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 渡邊 義和 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像を読み取って得られた画像信号を
    受け取り、該画像信号を複数の出力相に分割して出力す
    る転送レジスタを少なくとも1つ備えているイメージセ
    ンサと、 上記各出力相ごとに設けられ、それぞれ、上記転送レジ
    スタから出力された対応する画像信号を受け取り、該画
    像信号を所定の補正特性で補正して補正画像信号として
    出力する信号補正回路と、 上記各信号補正回路から出力された補正画像信号を検出
    する補正画像信号検出手段と、 上記各転送レジスタごとに、所定の1つの出力相につい
    て、基準原画像に対する1群の補正画像信号の代表値を
    算出し、該代表値が上記基準原画像についての補正画像
    信号の狙い値に近接するように該信号補正回路の補正特
    性を調整することができる調整値を求め、該調整値でも
    って該転送レジスタのすべての出力相の信号補正回路の
    補正特性を調整する補正特性調整手段とが設けられてい
    ることを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 上記各転送レジスタごとに1つづつ上記
    調整値を表示する調整値表示手段が設けられていること
    を特徴とする、請求項1に記載された画像読取装置。
  3. 【請求項3】 上記代表値が、上記1群の補正画像信号
    の値の平均値であることを特徴とする、請求項1又は請
    求項2に記載された画像読取装置。
  4. 【請求項4】 上記基準原画像が基準白色板である場合
    には、上記代表値が、上記1群の補正画像信号の値の最
    大値であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に
    記載された画像読取装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7324236B2 (en) 2000-02-01 2008-01-29 Canon Kabushiki Kaisha Discrepancy correction method and apparatus for correcting difference in levels of image signals obtained by an image sensor having a multiple output channels
US7911664B2 (en) 2003-01-08 2011-03-22 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reader

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7324236B2 (en) 2000-02-01 2008-01-29 Canon Kabushiki Kaisha Discrepancy correction method and apparatus for correcting difference in levels of image signals obtained by an image sensor having a multiple output channels
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