JP2793093B2 - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2793093B2
JP2793093B2 JP4318736A JP31873692A JP2793093B2 JP 2793093 B2 JP2793093 B2 JP 2793093B2 JP 4318736 A JP4318736 A JP 4318736A JP 31873692 A JP31873692 A JP 31873692A JP 2793093 B2 JP2793093 B2 JP 2793093B2
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政義 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機やファ
クシミリ等の画像読取装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル複写機やファクシミリ等の画像
読取装置は、画像読取センサとA/D変換器とからな
り、上記画像読取センサの各光電変換素子で読み取られ
たアナログ信号を上記A/D変換器でデジタル信号に変
換して読み取るようになされている。
【0003】上記画像読取センサ20は、図7に示すよ
うに、複数の光電変換素子(以下、センサ素子という)
を一次元状に配列してなるCCDリニアイメージセンサ
21を複数個、ラインに配置して構成されている。上
記CCDリニアイメージセンサ21は、両端部に非撮像
領域211を有し、該非撮像領域211内のセンサ素子
は外部から光が入射しないように遮光されている。
【0004】また、上記A/D変換器22は、図8に示
すように、上限レベルVRTと下限レベルVRB間を多段レ
ベルに均等分割する抵抗回路221と、入力されるアナ
ログ信号VINを上記抵抗回路221で分割された各分割
レベルと比較してハイ、ロー信号へのレベル補正を行う
レベル補正回路222と、レベル補正後のアナログ信号
をデジタル信号に変換するエンコーダー223とを有
し、A/D変換処理においてアナログ信号のレベル補正
が可能になっている。
【0005】ところで、この種の画像読取装置では、上
記複数のセンサ素子間の受光感度や暗電圧等の特性バラ
ツキ、あるいは光源の発光量のバラツキに起因する各セ
ンサ素子間の実質的な感度のバラツキを補正すべくシェ
ーディング補正を行うようにしている。
【0006】従来、上記シェーディング補正は、以下の
ように行われている。まず、予め暗状態で上記画像読取
センサ20を駆動して得られるデジタル信号(以下、黒
シェーディングデータという)と、所定発光量の露光ラ
ンプで照射された基準白色からの反射光を受光して得ら
れるデジタル信号(以下、白シェーディングデータとい
う)とを各センサ素子に対応してそれぞれ黒シェーディ
ングメモリと白シェーディングメモリとに記憶してお
く。次に、画像形成動作において原稿像を読み取る際、
上記画像読取センサ20から上記A/D変換器22への
各センサ素子のアナログ信号の読出しに同期して、上記
白シェーディングメモリ及び黒シェーディングメモリか
ら対応するセンサ素子の白シェーディングデータ及び黒
シェーディングデータを読出し、それぞれ上記A/D変
換器22の上限レベルと下限レベルとに設定する。
【0007】A/D変換器22は、上記白シェーディン
グデータ(上限レベル)と黒シェーディングデータ(下
限レベル)間を、例えば256段階の小レベルに分割
し、各センサ素子のアナログ信号レベルを該分割された
小レベルと比較して上記上限レベルと下限レベル間を感
度範囲とする相対的なレベルに補正する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
シェーディング補正では、上記基準白色を読み取って白
シェーディングデータを得るようにしているが、CCD
リニアイメージセンサ21の両端部には遮光された非撮
像領域が形成されているので、この非撮像領域のセンサ
素子に対する白シェーディングデータは黒シェーディン
グデータと略同一となる。従って、原稿像を読み取る際
にA/D変換器22に設定される上限レベルは、非撮像
領域のアナログ信号をA/D変換する期間はローレベル
となり、撮像領域のアナログ信号をA/D変換する期間
はハイレベルとなり、非撮像領域の最後のセンサ素子に
対するA/D変換動作から撮像領域の最初のセンサ素子
に対するA/D変換動作に移行するわずかの間に上記上
限レベルは、ローレベルからハイレベルに急激に変化す
ることになる。
【0009】一般に、上記A/D変換器22内の抵抗回
路221には、図8の破線で示すように浮遊容量Cが形
成されるので、上記非撮像領域から撮像領域に移行する
際の上限レベルは、該浮遊容量Cにより立上り時間が遅
延し、図9に示すように、撮像領域の1番目のセンサ素
子に対してA/D変換が行われるまでに完全にハイレベ
ルに上昇し得ず、該1番目のセンサ素子に対するアナロ
グ信号の白シェーディング補正は不十分となる。この結
果、画像形成後の画像には、上記1番目のセンサ素子に
対応する位置に白筋が発生し、画像品質が著しく低下す
ることになる。
【0010】また、画像読取装置の高速化を図る場合、
上記各センサ素子に対するA/D変換の処理期間が短縮
されるので、上記非撮像領域から撮像領域に移行する際
の上限レベルの上昇速度が相対的に遅延し、上記と同様
の問題が生じる。
【0011】本発明は、上記課題に鑑みてなされもの
で、リニアイメージセンサの最初のセンサ素子の受光信
号に対する白シェーディング補正を確実に行い、好適な
画像形成を可能にする画像読取装置を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の光電変
換素子がライン状に配列され、かつ、先頭領域に非撮像
領域が形成された撮像手段と、暗状態で上記撮像手段を
駆動して得られる画素データを下限レベルのデータと
し、上記撮像手段で所定の基準白色を撮像して得られる
画素データを上限レベルのデータとしてこれらのデータ
を上記光電変換素 子に対応させて記憶する記憶手段と、
上記撮像手段の撮像領域からの光電変換素子の受光信号
の読出しに同期して上記記憶手段から対応する上限レベ
ル及び下限レベルのデータを読み出すデータ読出手段
と、上記記憶手段から読み出された上記上限レベル及び
下限レベルのデータをアナログ信号に変換するD/A変
換手段と、上記D/A変換手段から出力される上限レベ
ルと下限レベルとの間を分割して複数個の中間レベルを
生成し、上記撮像手段の撮像領域から読み出される各光
電変換素子の受光信号のレベルを、これらの複数個の中
間レベルと比較して当該受光信号のレベルを超えない最
大の中間レベルに補正するレベル補正手段と、上記レベ
補正手段でレベル補正された各光電変換素子の受光
号をデジタル信号に変換するA/D変換手段とを備えた
画像読取装置において、上記撮像手段の撮像領域から上
記レベル補正手段への光電変換素子の受光信号の読出開
始前の所定期間内に、上記記憶手段に記憶された当該撮
像領域の先頭の光電変換素子に対する上限レベルと略同
一のレベルを上記中間レベル生成手段の上限レベルに設
定するレベル設定手段とを備えたものである(請求項
1)。
【0013】また、本発明は、上記画像読取装置におい
て、撮像手段は非撮像領域の少なくとも撮像領域の先
頭の光電変換素子に隣接する領域後端の光電変換素子は
受光可能になされ、レベル設定手段は、上記撮像手段の
非撮像領域における領域後端の光電変換素子の受光信号
の読出しに同期して記憶手段から対応する上限レベルの
データを読み出し、D/A変換手段を介してレベル補正
手段の上限レベルに設定するものである(請求項2)。
【0014】また、本発明は、上記画像読取装置におい
て、撮像手段の非撮像領域は、当該領域の光電変換素子
を遮光することにより形成され、かつ、記憶手段に記憶
された上記撮像手段の撮像領域の先頭の光電変換素子に
隣接する非撮像領域の領域後端の光電変換素子に対応す
上限レベルのデータを当該撮像領域の先頭の光電変更
素子に対応する上限レベルのデータに変更する記憶信号
変更手段を備えレベル設定手段は、上記撮像手段の非
撮像領域における領域後端の光電変換素子の受光信号の
読出しに同期して上記記憶手段から対応する上限レベル
のデータを読み 出し、D/A変換手段を介してレベル補
正手段の上限レベルに設定するものである(請求項
3)。
【0015】
【作用】請求項1記載の画像読取装置によれば、暗状態
で撮像手段を駆動して得られる画素データ(低レベルデ
ータ)が下限レベルのデータとして、また、撮像手段で
所定の基準白色を撮像して得られる画素(高レベルデー
タ)データが上限レベルのデータとして、それぞれ撮像
手段の各光電変換素子に対応させて記憶手段に記憶され
ている。
【0016】撮像手段で画像の読取りが行われると、撮
像手段の撮像領域から各光電変換素子で受光された受光
信号(アナログ信号)が順次、レベル補正手段に読み出
される一方、この受光信号の読出しに同期して記憶手段
から対応する上限レベル及び下限レベルのデータが読み
出され、D/A変換手段でアナログ信号に変換された
後、レベル補正手段に入力される。
【0017】レベル補正手段では、入力された上限レベ
ルと下限レベルとの間を分割して複数個の中間レベルが
生成され、これらの複数個の中間レベルと撮像手段の撮
像領域から読み出される各光電変換素子の受光信号のレ
ベルとを比較して、当該受光信号のレベルが、そのレベ
ルを超えない最大の中間レベルに補正される。そして、
レベル補正された各光電変換素子の受光信号は、A/D
変換手段でデジタル信号に変換される。
【0018】撮像手段の撮像領域から読み出される各光
電変換素子の受光信号のレベル補正においては、当該撮
像領域の先頭の光電変換素子の受光信号が読み出される
前の所定期間内に、レベル補正手段の上限レベルが記憶
手段に記憶された当該先頭の光電変換素子に対する上限
レベルと略同一のレベルに設定される。このため、撮像
手段の撮像領域の先頭の光電変換素子の受光信号に対す
るレベル補正を行う場合にもレベル補正手段の上限レベ
ルは、遅延することなく速やかに基準白色を撮 像して得
られる所定のレベルに設定され、当該先頭の光電変換素
子の受光信号に対応するレベル補正が確実に行われる。
【0019】請求項2記載の発明によれば、撮像手段の
非撮像領域の少なくとも撮像領域の先頭の光電変換素子
に隣接する領域後端の光電変換素子は受光可能になされ
ているから、記憶手段には当該領域後端の光電変換素子
に対応して基準白色の受光データ(高レベルデータ)が
上限レベルのデータとして記憶されている。
【0020】従って、レベル補正において、撮像手段の
非撮像領域及び撮像領域の各光電変換素子の受光信号の
読出しに同期して記憶手段から対応する上限レベル及び
下限レベルのデータを読み出し、D/A変換した後、そ
れぞれレベル補正手段の上限レベルと下限レベルとに設
定することにより、撮像手段の撮像領域の先頭の光電変
換素子の受光信号のレベル補正手段への読出開始前の所
定期間内に、レベル補正手段の上限レベルが当該先頭の
光電変換素子に対する上限レベルと略同一のレベルに設
定される。
【0021】請求項3記載の発明によれば、撮像手段の
非撮像領域の光電変換素子は遮光されているから、記憶
手段には非撮像領域の光電変換素子に対応して暗状態の
受光データ(低レベルデータ)が上限レベルのデータと
して記憶されている。しかし、撮像手段の撮像領域の先
頭の光電変換素子に隣接する非撮像領域の領域後端の光
電変換素子に対応するデータ(低レベルデータ)は、撮
像領域の先頭の光電変換素子に対する上限レベルのデー
タ(高レベルデータ)に変更される。
【0022】従って、レベル補正において、撮像手段の
非撮像領域及び撮像領域の各光電変換素子の受光信号の
読出しに同期して記憶手段から対応する上限レベル及び
下限レベルのデータを読み出し、D/A変換した後、そ
れぞれレベル補正手段の上限レベルと下限レベルとに設
定することにより、撮像手段の撮像領域の先頭の光電変
換素子の受光信号のレベル補正手段への読出開始前の所
定期間内に、レベル補正手段の上限レベルが当該先頭の
光電変換素子に対する上限レベルのレベルに設 定され
る。
【0023】
【実施例】図4は、本発明に係る画像読取装置が適用さ
れるデジタル複写機(画像形成装置)の光学系の概略構
成図である。
【0024】デジタル複写機1は、その上面にプラテン
ガラス2及び原稿押え3を有し、その下部に光学系Lが
設けられている。また、上記プラテンガラス2の上流側
適所には基準白色部10が設けられている。この基準白
色部10は、後述する白シェーディング補正用の白シェ
ーディングデータを取り込むための白色の反射板で、所
定の白色度に設定されている。
【0025】光学系Lは、上記プラテンガラス2上に載
置された原稿に光を照射するハロゲンランプ41及び反
射板42とからなる光源4と上記原稿から反射した光像
(原稿像)を下記画像読取センサ7に導く反射鏡51,
52,53と上記原稿像を下記画像読取センサ7に結像
するレンズ部6と上記原稿像を読み取る画像読取センサ
7及び読取制御部8からなる画像読取部9とから構成さ
れ、画像形成(コピー)時にR方向に走査して上記原稿
像を読み取る。なお、光学系Lは、後述するように、コ
ピーに際し、上記基準白色部10の画像を読み取り、上
記シェーディング補正用のデータを収集する。
【0026】図3は、上記画像読取部の構成を示す概
略図である。画像読取センサ7は、3個のCCDリニア
イメージセンサ(以下、CCDという)11A,11
B,11Cを同一ライン上に配置してなり、上記原稿像
を1ライン単位で読み取るようになされている。各CC
D11A,11B,11Cは、複数個の、例えばフォト
ダイオード等の受光素子(以下、センサ素子という)が
一次元状に配列されたもので、中央部に画像読取用とし
て用いられる領域(以下、有効領域という)が形成さ
れ、両端部には画像読取用に適用されない領域111
(図中、斜線で示す領域。以下、無効領域という)が形
成されている。この無効領域111のセンサ素子は遮光
され、外部から光が入射されないようになされている。
従って、CCD11A,11B,11Cは、各CCD1
1A,11B,11Cの有効領域が連続するように各接
続部分が重ね合わせて接続され、有効領域全体で1ライ
ン分の画像読取領域が形成されている。
【0027】読取制御部8内には、上記各CCD11
A,11B,11Cに対応して3個のA/D変換部12
A,12B,12Cと1個の画像合成部13が設けられ
ている。上記各A/D変換部12A〜12Cは、対応す
るCCD11A,11B,11Cから出力されるアナロ
グ信号をデジタル信号に変換して上記画像合成部13に
入力する。画像合成部13は、入力された各デジタル信
号を合成して1ライン分のデジタル画像データを生成
し、図略の露光制御部に出力する。
【0028】図1は、上記A/D変換部12Aの構成を
示すブロック図である。また、図2は、A/D変換器1
4の内部構成を示す概略図である。
【0029】上記A/D変換部12Aは、CCD11か
ら入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA
/D変換器14、上記シェーディング補正用のデジタル
信号を記憶する一対のメモリ15A,15B及び該メモ
リ15A,15Bから読み出されたデジタル信号をアナ
ログ信号に変換してそれぞれ上記A/D変換器14のV
RT入力とVRB入力とに入力する一対のD/A変換器16
A,16Bからなり、上記A/D変換部12A内の各回
路は、光学系Lの画像読取動作を制御するCPU17に
より制御されるようになっている。
【0030】上記A/D変換器14は、図2に示すよう
に、複数の抵抗が多段に直列接続されてなり、上限レベ
ルVRTと下限レベルVRB間を、例えば256(=28
段階等の複数段階の中間レベルに均等分割する抵抗回路
141と、上記CCD11から入力されたアナログ信号
INを上記各分割レベルと比較して当該アナログ信号の
レベルを補正するレベル補正回路142と、上記補正
れたアナログ信号のレベルを、例えばビットのデジタ
ル信号に変換するエンコーダー143と、上記変換され
たデジタル信号をラッチするラッチ回路144と、上記
デジタル信号を出力する出力回路145とからなる。
【0031】レベル補正回路142は、CCD11から
入力されたアナログ信号V IN と各分割レベルとを比較す
る複数の比較器からなり、アナログ信号V IN が分割レベ
ルを超える比較器から、例えばハイレベルの信号を出力
し、アナログ信号V IN が分割レベル以下の比較器からロ
ーレベルの信号を出力することでアナログ信号V IN のレ
ベルを補正する。
【0032】上記A/D変換器14は、外部入力された
下限レベルVRBと上限レベルVRT間のレベル差ΔVを2
56段階の分割レベルに均等分割し、上記CCD11か
ら入力されたアナログ信号VINを該各分割レベルと比較
するとともに、該比較結果をエンコードすることにより
当該アナログ信号を8ビットのデジタル信号に変換して
出力する。
【0033】また、上記メモリ15Aは白シェーディン
グメモリであり、上記基準白色部の画像を読み取って得
られるデジタル信号(以下、白シェーディングデータと
いう)がCCD11の各センサ素子に対応して記憶さ
れ、メモリ15Bは黒シェーディングメモリであり、光
源4を発光させず、暗状態で上記基準白色部の画像を読
み取って得られるデジタル信号(以下、黒シェーディン
グデータという)がCCD11の各センサ素子に対応し
て記録されるようになっている。
【0034】次に、本発明に係る画像読取装置の動作に
ついて、図5のフローチャートを用いて説明する。
【0035】コピーボタンが押されて、コピー動作が指
示されると(ステップS1)、まず、光学系Lをホーム
ポジションから基準白色部10の読取位置(シェーディ
ング位置)に移動する(ステップS2)。続いて、A/
D変換器14のVRT入力とVRB入力とに予め設定された
上限レベルと下限レベルとを設定した後(ステップS
3)、光源4を発光させないで、暗い状態で基準白色部
10の画像を読み取る(ステップS4)。CCD11A
の各センサ素子で読み取られた黒画像のアナログ信号
は、A/D変換器14で順次、デジタル信号に変換さ
れ、黒シェーディングデータとして上記メモリ15Bに
センサ素子に対応して記憶される(ステップS5)。な
お、CCD11B,11Cの各センサ素子で読み取られ
た黒画像のアナログ信号についても同様の処理が行われ
る。
【0036】続いて、光源4を発光させ(ステップS
6)、明るい状態で基準白色部10の画像を読み取る
(ステップS7)。CCD11Aの各センサ素子で読み
取られた白画像のアナログ信号は、A/D変換器14で
順次、デジタル信号に変換され、白シェーディングデー
タとして上記メモリ15Aにセンサ素子に対応して記憶
される(ステップS8)。なお、CCD11B,11C
の各センサ素子で読み取られた白画像のアナログ信号に
ついても同様の処理が行われる。
【0037】続いて、光源4を消灯し(ステップS
9)、メモリ15AのCCD11の先頭側に形成された
無効領域の最後のセンサ素子(無効領域のセンサ素子数
がn個とすると、n番目のセンサ素子)に対応する白シ
ェーディングデータを有効領域の1番目の白シェーディ
ングデータに書き替える(ステップS10)。なお、有
効領域の1番目の白シェーディングデータに代えて、予
め設定した該白シェーディングデータ近傍のダミーデー
タで上記n番目のセンサ素子に対応する白シェーディン
グデータを書き替えるようにしてもよい。
【0038】続いて、メモリ15Aから1番目の白シェ
ーディングデータをD/A変換器16Aに読み出し、該
D/A変換器16Aでアナログ信号に変換した後(ステ
ップS11)、A/D変換器14のVRT入力に入力し、
上限レベルを設定する(ステップS12)。続いて、メ
モリ15Bから1番目の黒シェーディングデータをD/
A変換器16Bに読み出し、該D/A変換器16Bでア
ナログ信号に変換した後(ステップS13)、A/D変
換器14のVRB入力に入力し、下限レベルを設定する
(ステップS14)。
【0039】続いて、光源4を発光し(ステップS1
5)、光学系Lを走査(図1のR方向走査)させて原稿
像を読み取る。この原稿画像の読取動作においては、C
CD11Aから出力される各センサ素子のアナログ信号
に同期して、上記ステップS11〜S14と同様の処理
が行われ、A/D変換器14に入力されるアナログ信号
に対応するセンサ素子の白シェーディングデータと黒シ
ェーディングデータとがそれぞれVRT入力とVRB入力と
に設定され、上記各アナログ信号はシェーディング補正
されつつデジタル信号に変換される。CCD11B,1
1Cから出力される各センサ素子のアナログデータにつ
いてもA/D変換部12B,12Cにより同様の処理が
行われる。
【0040】図6は、画像読取動作におけるA/D変換
器14のVRT入力に設定される上限レベルの波形図であ
る。
【0041】同図において、CLKは、A/D変換器1
4の変換タイミングを取るクロックであり、VRTは、A
/D変換器14のVRT入力に設定される上限レベルであ
る。
【0042】CCD11Aの各センサ素子で読み取られ
たアナログ信号は、先頭から順次、A/D変換器14に
入力され、これに同期してメモリ15Aから各アナログ
信号に対応する白シェーディングデータが上限レベルと
してA/D変換器のVRT入力に設定される。
【0043】CCD11Aの先頭からn個目までのセン
サ素子は無効領域で遮光されているから、この無効領域
の基準白色部10の画像を読み取って得られる白シェー
ディングデータは黒シェーディングデータと略同一にな
っている。しかし、上記のように無効領域の最後のセン
サ素子(n番目のセンサ素子)に対応する白シェーディ
ングデータは、有効領域の1番目のセンサ素子に対応す
る白シェーディングデータに変更するようにしているの
で、無効領域の(n−1)番目までのセンサ素子に対応
して設定される上限レベルは0v近傍の低レベルである
が、n番目のセンサ素子に対応する上限レベルは、有効
領域の1番目のセンサ素子に対応する上限レベルと同一
になっている。
【0044】従って、例えばA/D変換器14内で上記
RT入力に並列に浮遊容量C(図2の点線で示す)が形
成されている場合にも、該浮遊容量Cにより上記有効領
域の1番目のセンサ素子に対応する上限レベルを所望の
レベルに設定するタイミングが遅延することはなく、上
記有効領域の1番目のセンサ素子に対応するアナログ信
号をA/D変換するタイミング時に該1番目のセンサ素
子に対応する上限レベルを確実に設定することができ、
有効領域の1番目のセンサ素子に対するアナログ信号の
白シェーディング補正を確実に行うことができる。これ
によりコピー後の画像の上記有効領域の1番目のセンサ
素子に対応する部分に白筋等の画像濃度の不均一な部分
が生じることがなくなる。
【0045】また、画像読取動作の高速化に伴い上記A
/D変換器14の処理速度が高速化された場合にも、上
記有効領域の1番目のセンサ素子に対応する上限レベル
の設定速度が相対的に遅延することはなく、上記有効領
域の1番目のセンサ素子に対応するアナログ信号をA/
D変換するタイミング時に該1番目のセンサ素子に対応
する上限レベルを確実に設定することができる。
【0046】なお、上記実施例では、メモリ15A内の
無効領域の最後のセンサ素子(n番目のセンサ素子)に
対応する白シェーディングデータを有効領域の1番目の
センサ素子に対応する白シェーディングデータに変更す
るようにしていたが、CCD11A,11B,11Cの
上記無効領域のn番目のセンサ素子を遮光することなく
受光可能にし、白シェーディングデータの読取時に高レ
ベルの白シェーディングデータが読み込まれるようにし
てもよい。
【0047】この場合、CCD11A,11B,11C
で受光された白シェーディング補正用のアナログ信号を
各センサ素子に対応して記憶しておき、原稿画像の読取
時にCCD11A,11B,11Cからアナログ信号を
読出すのに同期してA/D変換器14のVRT入力に上記
白シェーディング補正用のアナログ信号を入力させるよ
うにするとよい。このようにすれば、図5において、ス
テップS10の処理が不用となり、処理の迅速化、簡便
化を図ることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
予め暗状態及び基準白色を撮像して得られた上限レベル
と下限レベルのデータを各光電変換素子に対応させて記
憶手段に記憶しておき、撮像手段の有効領域から各光電
変換素子の受光信号を読み出すのに同期して記憶手段か
ら対応する上限レベル及び下限レベルのデータを読み出
すとともに、D/A変換した後、中間レベル生成手段で
両レベルの間を分割して複数個の中間レベルを生成し、
これらの中間レベルと撮像手段から読み出された受光信
号とを比較して所定のレベル補正をした後、A/D変換
を行う画像読取装置において、撮像手段の撮像領域の各
光電変換素子の受光信号の読出開始前の所定期間内に、
記憶手段に記憶された当該撮像領域の先頭の光電変換素
子に対する上限レベルと略同一のレベルを中間レベル生
成手段の上限レベルに設定して撮像領域の先頭の光電変
換素子の受光信号に対するレベル補正開示時の中間レベ
ル手段の上限レベルの変動を低減するようにしたので、
中間レベル手段の上限レベル設定の応答速度の遅い場合
やA/D変換器の処理速度を速くした場合にも撮像手段
撮像領域の先頭の光電変換素子の受光信号に対する
ベル補正を正確に行うことができる。これにより撮像手
段の撮像領域の先頭の光電変換素子の受光信号の不正確
なレベル補正に基づく画質の劣化が低減される。
【0049】また、撮像手段の非撮像領域の少なくとも
撮像領域の先頭の光電変換素子に隣接する領域後端の光
電変換素子を受光可能にし、撮像手段の非撮像領域にお
ける領域後端の光電変換素子の受光信号の読出しに同期
して記憶手段から対応する上限レベルのデータを読み出
し、D/A変換手段を介して中間レベル生成手段の上限
レベルに設定するようにしたので、簡単な構造で上記と
同様の効果を得ることができる。
【0050】また、撮像手段の非撮像領域を当該領域の
光電変換素子を遮光することで形成する一方、記憶手段
に記憶された撮像手段の非撮像領域の領域後端の光電変
換素子に対応する上限レベルのデータを撮像領域の先頭
の光電変更素子に対応する上限レベルのデータに変更す
る記憶信号変更手段を設け、撮像手段の非撮像領域にお
ける領域後端の光電変換素子の受光信号の読出しに同期
して記憶手段から対応する上限レベルのデータを読み出
し、D/A変換手段を介して中間レベル生成手段の上限
レベルに設定するようにしたので、上記と同様の効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像読取装置のA/D変換部の構
成を示すブロック図である。
【図2】A/D変換器の内部構成を示す概略図である。
【図3】本発明に係る画像読取装置の画像読取部の構成
を示す概略図である。
【図4】本発明に係る画像読取装置が適用されるデジタ
ル複写機(画像形成装置)の光学系の概略構成図であ
る。
【図5】本発明に係る画像読取装置の読取動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】画像読取動作におけるA/D変換器のVRT入力
に設定される上限レベルの波形図である。
【図7】従来の画像読取装置に適用される画像読取セン
サの概略構成図である。
【図8】従来の画像読取装置に適用されるA/D変換器
の構成を示す要部構成図である。
【図9】従来のA/D変換器に設定される上限レベルの
波形を示す図である。
【符号の説明】
1 デジタル複写機(画像形成装置) 2 プラテンガラス 3 原稿押え 4 光源 41 ハロゲンランプ 42 反射板 51〜53 反射鏡 6 レンズ部 7 画像読取センサ 8 読取制御部 9 画像読取部 10 基準白色部 11A,11B,11C CCDリニアイメージセンサ
(撮像手段) 12A,12B,12C A/D変換部 13 画像合成部 14 A/D変換器 141 抵抗回路(レベル補正手段の構成要素) 142 レベル補正回路(レベル補正手段の構成要素) 143 エンコーダー(A/D変換手段の構成要素) 144 ラッチ回路(A/D変換手段の構成要素) 145 出力回路(A/D変換手段の構成要素) 15A,15B メモリ(記憶手段) 16A,16B D/A変換器(D/A変換手段) 17 CPU(データ読出手段,レベル設定手段) L 光学系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江部 和義 山形県米沢市下花沢二丁目6番80号 米 沢日本電気株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/40 - 1/409 H04N 1/04 - 1/207

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光電変換素子がライン状に配列さ
    、かつ、先頭領域に非撮像領域が形成された撮像手段
    と、暗状態で上記撮像手段を駆動して得られる画素デー
    タを下限レベルのデータとし、上記撮像手段で所定の基
    準白色を撮像して得られる画素データを上限レベルのデ
    ータとしてこれらのデータを上記光電変換素子に対応さ
    せて記憶する記憶手段と、上記撮像手段の撮像領域から
    の光電変換素子の受光信号の読出しに同期して上記記憶
    手段から対応する上限レベル及び下限レベルのデータを
    読み出すデータ読出手段と、上記記憶手段から読み出さ
    れた上記上限レベル及び下限レベルのデータをアナログ
    信号に変換するD/A変換手段と、上記D/A変換手段
    から出力される上限レベルと下限レベルとの間を分割し
    て複数個の中間レベルを生成し、上記撮像手段の撮像領
    から読み出される各光電変換素子の受光信号のレベル
    を、これらの複数個の中間レベルと比較して当該受光信
    号のレベルを超えない最大の中間レベルに補正するレベ
    ル補正手段と、上記レベル補正手段でレベル補正された
    各光電変換素子の受光信号をデジタル信号に変換するA
    /D変換手段とを備えた画像読取装置において、上記撮
    像手段の撮像領域から上記レベル補正手段への光電変換
    素子の受光信号の読出開始前の所定期間内に、上記記憶
    手段に記憶された当該撮像領域の先頭の光電変換素子に
    対する上限レベルと略同一のレベルを上記中間レベル生
    成手段の上限レベルに設定するレベル設定手段とを備え
    たことを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像読取装置において
    像手段は非撮像領域の少なくとも撮像領域の先頭の
    光電変換素子に隣接する領域後端の光電変換素子は受光
    可能になされ、レベル設定手段は、上記撮像手段の非撮
    像領域における領域後端の光電変換素子の受光信号の読
    出しに同期して記憶手段から対応する上限レベルのデー
    タを読み出し、D/A変換手段を介して中間レベル生成
    手段の上限レベルに設定するものであることを特徴とす
    る画像読取装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像読取装置において
    像手段の非撮像領域は、当該領域の光電変換素子を遮
    光することにより形成され、かつ、記憶手段に記憶され
    た上記撮像手段の撮像領域の先頭の光電変換素子に隣接
    する非撮像領域の領域後端の光電変換素子に対応する
    限レベルのデータを当該撮像領域の先頭の光電変更素子
    に対応する上限レベルのデータに変更する記憶信号変更
    手段を備えレベル設定手段は、上記撮像手段の非撮像
    領域における領域後端の光電変換素子の受光信号の読出
    しに同期して上記記憶手段から対応する上限レベルのデ
    ータを読み出し、D/A変換手段を介して中間レベル生
    成手段の上限レベルに設定するものであることを特徴と
    する画像読取装置。
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