JPH08146328A - レーザ記録装置および画像読取装置 - Google Patents

レーザ記録装置および画像読取装置

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JPH08146328A
JPH08146328A JP6291578A JP29157894A JPH08146328A JP H08146328 A JPH08146328 A JP H08146328A JP 6291578 A JP6291578 A JP 6291578A JP 29157894 A JP29157894 A JP 29157894A JP H08146328 A JPH08146328 A JP H08146328A
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Japan
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image
exposure
light
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amount
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JP6291578A
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English (en)
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Tetsuji Matsuo
哲司 松尾
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【目的】感光体の感光面における入射エネルギ量の一走
査内における変化を低減し、これにより1ライン内での
濃度むらの少ない高画質な画像を記録することを可能と
する。 【構成】露光データ制御部11は、f−θレンズ27の
影響による一走査内での像面光量の変化を相殺し、感光
ドラム3の感光面に入射する光エネルギ量を一走査内で
均一とすべく、発光駆動部23へと与える露光データの
1画素分の“H”レベルの期間を一走査内で変化させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画データに応じて変調
されたレーザ光を偏向して感光体の感光面に走査するこ
とにより電子写真プロセスのうちの露光を行うレーザ記
録装置および、このようなレーザ記録装置と対で用いら
れて読取原稿の画像に応じた画データを上記レーザ記録
装置に与えるために生成する画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ記録装置は、電子写真方式により
画像の記録を行う電子写真記録装置の一種であるが、画
データに応じて変調されたレーザ光を、ポリゴンミラー
などの偏向光学系により偏向して感光体の感光面に走査
することにより露光を行うことを特徴とするものであ
る。
【0003】さて、このようなレーザ記録装置では、偏
向光学系で偏向された後のレーザ光は、何らかの光学素
子を介して感光体の感光面に入射される。すなわち例え
ば、偏向光学系により偏向されるレーザ光は、感光面に
おける走査速度が一走査内で変化するので、これを補償
するためのf−θレンズなどを介して感光面に入射され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、偏向光学系
と感光体との間に介在するf−θレンズなどの光学素子
の特性により、感光面でのレーザ光の強度が一走査内に
おいて変化する場合がある。具体的には、例えば走査領
域の中央部と端部とで10〜20%程度の強度差が生じ
る。
【0005】レーザ記録装置では、露光の際に感光面に
入射する光エネルギ量が記録濃度に影響するため、上述
のように一走査内においてレーザ光の入射強度が変化し
てしまうと、記録された画像においては1ライン内にお
ける濃度や解像度のむらとして現れることになり、画質
の劣化を来す。これは、中間調画像の記録を行う場合に
おいては画質への影響が特に大きい。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは、第1に、感光
体の感光面における入射エネルギ量の一走査内における
変化を低減し、これにより1ライン内での濃度むらの少
ない高画質な画像を記録することができるレーザ記録装
置を提供することにある。
【0007】また第2に、対で使用されるレーザ記録装
置において記録を行う際に、感光体の感光面における入
射エネルギ量の一走査内における変化を低減し、これに
より1ライン内での濃度むらの少ない高画質な画像を記
録することを可能とする画データを生成可能な画像読取
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の目的を達成するた
めに第1の発明は、電子写真方式で画像の記録を行うも
のであり、画データに応じて1画素毎にON/OFFさ
れるレーザ光を偏向光学系により偏向しつつ例えばf−
θレンズなどの所定の光学素子を介して感光体の感光面
に走査することにより露光を行うレーザ記録装置におい
て、例えば露光データ制御部などの手段により、前記光
学素子の光学特性に起因する前記感光面への入射光量の
一走査内での変化を考慮して、各画素に対する前記レー
ザ光の発光エネルギ量(発光光量や発光時間)を一走査
内で変化させるようにした。
【0009】また第2の目的を達成するために第2の発
明は、レーザ記録装置と対で用いられる画像読取装置に
おいて、読取原稿からの反射光像を光電変換して画像信
号を生成する例えばCCDセンサなどの光電変換手段
と、前記レーザ記録装置における例えばf−θレンズな
どの光学素子の光学特性に起因する感光面への入射光量
の一走査内での変化を考慮して、前記光電変換手段で生
成された画像信号における各画素のレベルを1ライン内
で変化させる例えばシェーディング補正回路などのレベ
ル補正手段と、このレベル補正手段にてレベルが変化さ
れたのちの画像信号に対して擬似中間調二値化処理を施
して前記画データを生成する例えば擬似中間調二値化回
路などの二値化手段とを具備した。
【0010】
【作用】第1の発明によれば、各画素に対するレーザ光
の発光エネルギ量(発光光量や発光時間)が一走査内で
変化され、光学素子の光学特性に起因する前記感光面へ
の入射光量の一走査内での変化が相殺される。これによ
り、感光体の感光面へ入射する光エネルギ量の変化が低
減される。
【0011】また第2の発明によれば、読取原稿からの
反射光像を光電変換手段にて光電変換して生成された画
像信号における各画素のレベルが1ライン内で変化され
た上で、擬似中間調二値化処理が施されて前記レーザ記
録装置へと与える画データが生成される。これにより、
画データが示す画像は、ある程度の範囲でみれば濃度が
変化されており、光学素子の光学特性に起因する前記感
光面への入射光量の一走査内での変化とによって視覚上
の濃度むらが低減される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につき
説明する。
【0013】(第1実施例)図1は本発明に係るレーザ
記録装置の要部構成を示す図である。図中、1は主制御
部であり、本レーザ記録装置を全般的に制御する。2は
本レーザ記録装置の露光部であり、レーザ光21を発す
るレーザダイオード22、レーザダイオード22を駆動
制御する発光駆動部23、レーザダイオード22から発
せられたレーザ光21を所定径の光とするコリメータレ
ンズ24、ポリゴンモータ25により所定速度で等速回
転し、レーザ光21を感光ドラム3の感光面に走査せし
めるポリゴンミラー26、ポリゴンミラー26で反射し
たレーザ光21を感光ドラム3の感光面に等速走査させ
るf−θレンズ27、反射ミラー28により抽出された
レーザ光21aを検出するための例えばフォトダイオー
ド等からなるビーム検出器29などを有する。
【0014】なお、感光ドラム3の周囲には他の電子写
真プロセス(帯電,現像,転写等)を実行する装置が配
置されるが、ここでは図示を省略する。
【0015】さて、主制御部1は画データに対応する露
光データを生成する露光データ制御部11を有する。図
2はこの露光データ制御部11の詳細な構成を示す図で
あり、この図に示すように露光データ制御部11は、画
素カウンタ41、補正データテーブル24、セレクタ4
3、遅延素子アレイ44、ORゲート45およびAND
ゲート46からなる。
【0016】画素カウンタ41は、ビーム検出器4から
1ラインにつき1回発生される検出信号が水平同期パル
スとしてクリア端子に、また画データに同期したデータ
クロックがクロック端子にそれぞれ入力されており、水
平同期パルスによりクリアされてからのデータクロック
のクロック数をカウントし、そのカウント値を補正デー
タテーブル42に与える。
【0017】補正データテーブル42は、画素カウンタ
41のカウント値を読出しアドレスとし、そのアドレス
に対応する領域に予め設定された露光パルス幅の補正デ
ータをセレクタ43へと出力する。なお補正データは、
露光部2のf−θレンズ27の影響による感光ドラム3
の感光面への入射光量(像面光量)の変化を補正するた
めのものであり、具体的には次のように設定される。す
なわち、露光パルスのパルス幅を1ライン中の各画素に
関して同一とした場合、f−θレンズ27の影響によ
り、像面光量は図3に示すように一走査における中央位
置COS に比べて始端位置SOS および終端位置EOS の方が
小さくなる。そこでこの特性を考慮し、各画素に対応す
る走査位置における像面光量と最大の像面光量(図3の
例では中央位置COS の像面光量)との差に相当するエネ
ルギを得られる露光時間を求め、この露光時間を示すデ
ータを補正データとする。
【0018】遅延素子アレイ44は、遅延素子を多段に
接続してなるものであり、露光基準パルスをそれぞれ任
意の時間ずつずらした複数の遅延パルスを生成し、これ
ら複数の遅延パルスのそれぞれをセレクタ43に与え
る。なお、遅延素子アレイ44が生成する複数の遅延パ
ルスのそれぞれの遅延時間は、補正データが示す露光時
間に対応するものである。
【0019】セレクタ43は、遅延素子アレイ44が出
力する複数の遅延パルスのうちで露光パルス幅テーブル
42から出力されている補正データに対応するものを選
択し、選択遅延パルスとして出力する。
【0020】セレクタ43から出力される選択遅延パル
スは、ORゲート45の一方の入力端に入力される。O
Rゲート45の他方の入力端には露光基準パルスが入力
されており、ORゲート45は、露光基準パルスと選択
遅延パルスとの論理和によりなる露光パルスを生成す
る。この露光パルスは、ANDゲート46の一方の入力
端に入力される。ANDゲート46の他方の入力端には
画データが入力されており、ANDゲート46は露光パ
ルスが入力されているときにのみ画データを露光データ
として出力する。この露光データが、露光部2のレーザ
駆動部22へと与えられる。
【0021】次に以上のように構成されたレーザ記録装
置の動作を説明する。
【0022】まず主制御部1では、露光データ制御部1
1が画データに応じた露光データの生成を次のように行
う。
【0023】画素カウンタ41では、データクロックの
クロック数がカウントされるが、そのカウント値は水平
同期パルスによってクリアされるので、光ビーム21の
走査位置を走査範囲の始端からの画素数として表したも
のとなる。そこで補正データテーブル42は、画素カウ
ンタ41のカウント値に対応する補正データを出力する
ことにより、画データとして現在入力されている画素に
関する露光パルス幅の補正値をセレクタ43に対して指
示する。
【0024】さてセレクタ43は、遅延素子アレイ44
で生成された複数の遅延クロックのうちで、補正データ
テーブル42から与えられる補正データに対応するもの
を選択し、選択遅延パルスとして出力する。これによ
り、補正データが示す露光パルス幅の補正値に相当する
時間の遅延を受けた遅延パルスが選択遅延パルスとして
ORゲート45に入力されることになる。
【0025】ORゲート45では、このようにセレクタ
43から出力された選択遅延パルスと露光基準パルスと
の論理和が取られており、図5に示すように露光基準パ
ルスのパルス幅と選択遅延パルスの遅延時間とを加算し
たパルス幅を有する露光パルスが生成される。ここで露
光基準パルスのパルス幅は、中央位置COS において感光
面に入射する光エネルギ量が、所望とする最適な濃度の
画素を記録することができる光エネルギ量となるように
設定されている。
【0026】そして、ANDゲート46において露光パ
ルスが存在するときにのみ画データを通過させることに
より、図5に示すように、画データに応じ、かつ黒画素
に対してはその画素に対して決定された露光パルス幅に
亙り“H”レベルとなる露光データが生成される。
【0027】以上のようにして露光データ制御部11で
生成された露光データは、露光部2の発光駆動部23に
与えられる。そして発光駆動部23は、露光データが
“H”レベルである期間にレーザダイオード22を一定
の発光光量で発光させる。露光データが“H”レベルで
ある期間は画素毎で異なっており、露光時間は走査位置
に対して例えば図4に示すような特性となる。
【0028】かくして本実施例によれば、f−θレンズ
27の影響により中央位置COS に比べて像面光量が低下
する走査位置に対しては、その光量差を補償するべく露
光パルス幅を大きく設定し、露光時間を延長する。従っ
て、感光ドラム3の感光面への入射エネルギ量は、一走
査内におけるどの位置でもほぼ均一となり、記録された
画像における1ライン内での濃度むらが低減される。
【0029】(第2実施例)ところで、以上の第1実施
例では感光ドラム3の感光面への入射エネルギ量を、1
画素当りの露光時間を変化させることにより制御してい
るが、感光ドラム3の感光面への入射エネルギ量はレー
ザダイオード22の発光光量を変化させることによって
も制御することができる。以下、このようにレーザダイ
オード22の発光光量を変化させるようにした実施例を
説明する。
【0030】本実施例のレーザ記録装置は、概略構成は
図1に示したものであり、前述した第1実施例と同様で
あるが、露光データ制御部11の具体的な構成が異なっ
ている。
【0031】図6は本実施例に係るレーザ記録装置にお
ける露光データ制御部11の具体的な構成を示す図であ
る。なお、図1および図2と同一部分には同一符号を付
し、その詳細な説明は省略する。
【0032】露光データ制御部11は、画素カウンタ4
1、発光光量テーブル51およびD/A変換部52から
なる。
【0033】発光光量テーブル51は、画素カウンタ4
1のカウント値を読出しアドレスとし、そのアドレスに
対応する領域に予め設定された光量データをD/A変換
部52へと出力する。なお光量データは、露光部2のf
−θレンズ27の影響による感光ドラム3の感光面への
入射光量(像面光量)の変化を考慮して設定されたもの
であり、具体的には次のように設定される。すなわち例
えば図7に示すように、前述の図3に示す特性において
最大の像面光量よりも像面光量が低下する走査位置に対
して、最大の像面光量が得られる走査位置の発光量より
も像面光量の低下量に見合った分だけ増加した値を各走
査位置の発光光量として設定してあり、その値を示すデ
ィジタルデータを光量データとする。
【0034】D/A変換部52は、発光光量テーブル5
1から出力される光量データをアナログ変換して光量デ
ータが示す発光光量に対応した電圧を発生し、これをリ
ファレンス電圧として発光駆動部23に与える。
【0035】なお露光データ制御部11は、画データを
露光データとしてそのまま発光駆動部23へと出力す
る。
【0036】次に以上のように構成されたレーザ記録装
置の動作を説明する。
【0037】まず、画データが露光データとしてそのま
ま発光駆動部23に与えられるので、発光駆動部23は
画データが“H”レベルである期間にレーザダイオード
22を発光させる。ここで画データは、1画素に対する
“H”レベル期間は一定となっている。従って発光駆動
部23は、走査位置が露光すべき画素であるときに一定
期間に亙ってレーザダイオード22を発光させる。
【0038】ところで露光データ制御部11は、発光光
量テーブル51が、画素カウンタ41のカウント値に対
応する光量データを出力することにより、画データとし
て現在入力されている画素に関する発光光量をD/A変
換部52を介してリファレンス電圧として発光駆動部2
3に与える。発光駆動部23は、発光量がリファレンス
電圧に応じたレベルとなるようにレーザダイオード22
を制御する。
【0039】かくして本実施例によれば、f−θレンズ
27の影響により中央位置COS に比べて像面光量が低下
する走査位置に対しては、その光量差を補償するべくレ
ーザダイオード22の発光光量を大きく設定する。従っ
て、感光ドラム3の感光面への入射エネルギ量は、一走
査内におけるどの位置でもほぼ均一となり、記録された
画像における1ライン内での濃度むらが低減される。
【0040】(第3実施例)さて、以上の第1実施例お
よび第2実施例では、レーザ記録装置においてf−θレ
ンズ27の影響による像面光量の変化を補正するものと
しているが、ファクシミリ装置におけるコピー時などの
ように画像読取装置とレーザ記録装置とが対となって利
用されるときには、画像読取装置において画データを生
成する段階においてf−θレンズ27の影響による像面
光量の変化を補正することもできる。以下、この例を説
明する。
【0041】図8は本実施例に係る画像読取装置の構成
を示す図である。図中、8が画像読取装置であり、周知
の一般的な構成をなすレーザ記録装置9が接続されてい
る。
【0042】画像読取装置8は、CCDセンサ81、サ
ンプル/ホールド回路(以下、S/H回路と称する)8
2、クランプ回路83、A/D変換回路84、シェーデ
ィング補正回路85、補正データテーブル86、自動利
得制御回路(以下、AGC回路と称する)87、エッジ
強調回路(以下、ACC回路と称する)88および擬似
中間調二値化回路89からなる。
【0043】かくしてこの画像読取装置では、CCDセ
ンサ81で読取原稿を読取って生成されたアナログの画
像信号は、S/H回路82で所定の周期でサンプリング
され、その時点での信号レベルが保持される。そしてS
/H回路82に保持された信号レベルは、CCDセンサ
81から出力された信号に含まれる直流オフセット電圧
を所定のレベルとするためにクランプ回路83により補
正されたのち、A/D変換回路84により複数ビット
(例えば8ビット)のディジタルデータに変換される。
【0044】A/D変換回路84で得られたデータは、
次にシェーディング補正回路85にて、補正データテー
ブル86に設定された補正データを用いてシェーディン
グ補正が施される。ここで補正データテーブル86に設
定される補正データは、通常は読取原稿を照明する光源
(図示せず)の光量ばらつきやCCDセンサの各光電変
換素子の感度ばらつきなどを考慮して設定されるが、本
実施例ではさらに、レーザ記録部9における前述した図
3に示すような特性をも考慮して設定されている。この
ため、1ラインの各部が読取原稿においては同濃度であ
ったとしても、読取りにかかる濃度のばらつきが補正さ
れた上で、レーザ記録部9での像面光量の部分差を補償
するように濃度が変えられる。
【0045】シェーディング補正が施されたのちのデー
タは、AGC回路87により光源の光量の時間変化の影
響が補償されるとともに、ACC回路88により画像の
白黒変化点を強調するためのエッジ強調処理が施された
のち、擬似中間調二値化回路89により所定の擬似中間
調方式(例えば誤差拡散法)に準じた画データに変換さ
れ、レーザ記録部9へと与えられる。
【0046】かくして本実施例によれば、レーザ記録部
9においてf−θレンズの影響により像面光量の変化に
応じて、その光量変化を補償するべくシェーディング補
正時にデータにおける濃度値を変化させている。そして
このデータが誤差拡散法などの擬似中間調方式により2
値化して画データに変換され、レーザ記録部9に与えら
れるので、レーザ記録部9においてこの画データに応じ
て画像の記録を行えば、画素単位では一走査内で濃度の
むらが生じるが、ある程度の範囲を1ブロックとしてみ
れば、画データにもたせた濃度の変化によりf−θレン
ズの影響による像面光量の変化を相殺することができ
る。従って、視覚上での濃度のむらが低減される。
【0047】また本実施例によれば、f−θレンズの影
響により像面光量の変化を補償するべくデータの濃度値
を変化させる処理をシェーディング補正処理により行っ
ているので、既存のシェーディング補正回路により処理
を行うことができ、構成が複雑化してしまうことがな
い。
【0048】なお本発明は上記各実施例に限定されるも
のではない。例えば上記第3実施例では、f−θレンズ
の影響により像面光量の変化を補償するべくデータの濃
度値を変化させる処理をシェーディング補正処理により
行っているが、シェーディング補正処理とは別途に行う
ようにしても良い。
【0049】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。
【0050】
【発明の効果】第1の発明によれば、電子写真方式で画
像の記録を行うものであり、画データに応じて1画素毎
にON/OFFされるレーザ光を偏向光学系により偏向
しつつ例えばf−θレンズなどの所定の光学素子を介し
て感光体の感光面に走査することにより露光を行うレー
ザ記録装置において、例えば露光データ制御部などの手
段により、前記光学素子の光学特性に起因する前記感光
面への入射光量の一走査内での変化を考慮して、各画素
に対する前記レーザ光の発光エネルギ量(発光光量や発
光時間)を一走査内で変化させるようにしたので、感光
体の感光面における入射エネルギ量の一走査内における
変化を低減し、これにより1ライン内での濃度むらの少
ない高画質な画像を記録することができるレーザ記録装
置となる。
【0051】また第2の発明によれば、レーザ記録装置
と対で用いられる画像読取装置において、読取原稿から
の反射光像を光電変換して画像信号を生成する例えばC
CDセンサなどの光電変換手段と、前記レーザ記録装置
における例えばf−θレンズなどの光学素子の光学特性
に起因する感光面への入射光量の一走査内での変化を考
慮して、前記光電変換手段で生成された画像信号におけ
る各画素のレベルを1ライン内で変化させる例えばシェ
ーディング補正回路などのレベル補正手段と、このレベ
ル補正手段にてレベルが変化されたのちの画像信号に対
して擬似中間調二値化処理を施して前記画データを生成
する例えば擬似中間調二値化回路などの二値化手段とを
具備したので、対で使用されるレーザ記録装置において
記録を行う際に、感光体の感光面における入射エネルギ
量の一走査内における変化を低減し、これにより1ライ
ン内での濃度むらの少ない高画質な画像を記録すること
を可能とする画データを生成可能な画像読取装置とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ記録装置の要部構成を示す
図。
【図2】図1中の露光データ制御部11の第1実施例に
おける詳細な構成を示す図。
【図3】f−θレンズ27の影響による位置走査内での
像面光量の変化特性を示す図。
【図4】第1実施例における露光時間と走査位置との関
係を示す図。
【図5】図1中の露光データ制御部11での露光データ
の生成動作を説明するタイミング図。
【図6】図1中の露光データ制御部11の第2実施例に
おける詳細な構成を示す図。
【図7】図6中の発光光量テーブル51に設定された光
量データが示す発光光量と走査位置との関係を示す図。
【図8】本発明に係る画像読取装置の構成を示す図。
【符号の説明】
1…主制御部 11…露光データ制御部 2…露光部 3…感光ドラム 26…ポリゴンミラー 27…f−θレンズ 41…画素カウンタ 42…補正データテーブル 43…セレクタ 44…遅延素子アレイ 45…ORゲート 46…ANDゲート 51…発光光量テーブル 52…D/A変換部 85…シェーディング補正回路 86…補正データテーブル 89…擬似中間調二値化回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真方式で画像の記録を行うもので
    あり、画データに応じて1画素毎にON/OFFされる
    レーザ光を偏向光学系により偏向しつつ所定の光学素子
    を介して感光体の感光面に走査することにより露光を行
    うレーザ記録装置において、 前記光学素子の光学特性に起因する前記感光面への入射
    光量の一走査内での変化を考慮して、各画素に対する前
    記レーザ光の発光エネルギ量を一走査内で変化させる手
    段を備えたことを特徴とするレーザ記録装置。
  2. 【請求項2】 電子写真方式で画像の記録を行うもので
    あり、画データに応じて1画素毎にON/OFFされる
    レーザ光を偏向光学系により偏向しつつ所定の光学素子
    を介して感光体の感光面に走査することにより露光を行
    うレーザ記録装置と対で用いられ、 読取原稿からの反射光像を光電変換して画像信号を生成
    する光電変換手段と、 前記光学素子の光学特性に起因する前記感光面への入射
    光量の一走査内での変化を考慮して、前記光電変換手段
    で生成された画像信号における各画素のレベルを1ライ
    ン内で変化させるレベル補正手段と、 このレベル補正手段にてレベルが変化されたのちの画像
    信号に対して擬似中間調二値化処理を施して前記画デー
    タを生成する二値化手段とを具備したことを特徴とする
    画像読取装置。
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