JPH10223667A - 樹脂モールド基板の保持構造 - Google Patents

樹脂モールド基板の保持構造

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JPH10223667A
JPH10223667A JP2066197A JP2066197A JPH10223667A JP H10223667 A JPH10223667 A JP H10223667A JP 2066197 A JP2066197 A JP 2066197A JP 2066197 A JP2066197 A JP 2066197A JP H10223667 A JPH10223667 A JP H10223667A
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JP
Japan
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substrate
mold
resin
flexible substrate
holding structure
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Withdrawn
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JP2066197A
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English (en)
Inventor
Takaaki Saeki
高章 佐伯
Shinichi Sugiura
慎一 杉浦
Takashi Ota
隆 太田
Nobuji Yonemoto
宜司 米本
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Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
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Publication date
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モールド金型を簡略化し、簡略化された金型内
での基板の保持構造を提供することを目的とする。 【解決手段】U字状に折り曲げられたフレキシブル基板
が金型内で保持され、樹脂でモールドされてなる樹脂モ
ールド基板の保持構造において、前記フレキシブル基板
の対向面間に弾性部材が設けられ、該弾性部材が圧縮状
態に挟み込まれてなることを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に電子機器等に
構成される基板のモールド成形時にモールド金型内での
該基板の保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】コネクタをはじめ電子部品等が実装され
たフレキシブル基板をU字状に折り曲げ上型および下型
に位置決め固定した状態で、該上型と下型とで形成され
た凹部(モールドの形状)に樹脂部材を充填して基板を
モールドする従来の基板のモールド成形の例を図11を
用いて説明する。
【0003】図11は従来の基板のモールド状態を示す
図で、(a)は樹脂モールド前の基板の概略側面図、
(b)は基板のモールド状態を示す断面図である。70
は基板で、フレキシブル基板71にコネクタ72,電子
部品(図示省略)等が実装され裏面には放熱板73,7
4が取付けられている。基板70は放熱板73,74が
取付けられていない部分でU字状に折曲げ、耐水性(耐
湿性),防塵性,耐熱性等の向上および基板70の収納
ケースの削除を図るために、樹脂の充填部材(例えば、
ウレタン樹脂またはエポキシ樹脂等)90により電子部
品等を含め基板70全体がモールドされる。
【0004】80はモールド用の上型で、基板70の上
側モールド部(上型80と下型85との合わせ目、所謂
パーティングライン81より上側部)の形状をした凹
部,位置決部77および基板70を下型の内面に押付け
る位置決凸部82および充填部材90の注入口(図示省
略)等が形成されている。上型80の材料には金属材
(例えばアルミ合金等)が用いられ切削加工等により形
成される。
【0005】85はモールド用の下型で、基板70の上
側モールド部(上型80と下型85との合わせ目、所謂
パーティングライン81より下側部)の形状をした凹
部,位置決部78および基板70を上型の内面に押付け
る位置決凸部86等が形成されている。下型85の材料
には金属材(例えばアルミ合金等)が用いられ切削加工
等により形成される。
【0006】次に、基板のモールドについて説明する。
基板70をモールドするには、上型80と下型85を型
締めし、基板70をフレキシブル基板71を内側方向に
してU字状に折曲げ、放熱板73,74の端面75,7
6を上型の位置決部77および下型の位置決部78に当
接させ、基板70の放熱板73,74を上型80と下型
85の内側に圧接させて保持する。そして、この状態で
注入口より充填部材90を注入し、電子部品等を含め基
板70全体をモールドする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のモール
ド金型構造では基板70の保持構造が複雑となり金型費
が高くなる。また、基板70の保持構造を金型側に設け
ることにより基板70のデッドスペースが発生し電子部
品等の実装密度が悪くなる。また、基板設計に制約を受
けることになるので、金型および基板の標準化が難しく
金型および基板のコストアップにつながるおそれがあ
る。
【0008】そこで、本発明は上述の問題を解決するも
ので、モールド金型を簡略化し、簡略化された金型内で
の基板の保持構造を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するもので、U字状に折り曲げられたフレキシブル基
板が金型内で保持され、樹脂でモールドされてなる樹脂
モールド基板の保持構造において、前記フレキシブル基
板の対向面間に弾性部材が設けられ、該弾性部材が圧縮
状態に挟み込まれてなることを特徴とするものである。
【0010】また、前記弾性部材はばね部材であって、
予めフレキシブル基板上に実装されてなることを特徴と
するものである。また、前記弾性部材は発泡樹脂板から
なることを特徴とするものである。また、前記弾性部材
は気圧の変化により容積の変化が可能に密閉された気球
であって、前記樹脂モールドの充填が減圧雰囲気中で行
なわれてなることを特徴とするものである。
【0011】また、片面側の前記フレキシブル基板に搭
載されたコネクタのハウジングの背面にばね部材が設け
られ、対向するフレキシブル基板との間で該ばね部材が
圧縮状態に挟み込まれてなることを特徴とするものであ
る。また、片面側の前記フレキシブル基板のU字開放側
端部に搭載されたコネクタのハウジングの背面と、これ
に対向するフレキシブル基板との間で着脱自在のばね部
材が圧縮状態に挟み込まれてなることを特徴とするもの
である。
【0012】また、U字状に折り曲げられたフレキシブ
ル基板が金型内で保持され、樹脂でモールドされてなる
樹脂モールド基板の保持構造において、前記フレキシブ
ル基板の曲部に硬板が接着され、U曲げコーナー部が概
略直角に形成されてるなることを特徴とするものであ
る。また、U字状に折り曲げられたフレキシブル基板が
金型内で保持され、樹脂でモールドされてなる樹脂モー
ルド基板の保持構造において、前記フレキシブル基板の
曲部が前記金型の底部に圧接状態で保持され、U曲げコ
ーナー部が概略直角に形成されてるなることを特徴とす
るものである。
【0013】また、U字状に折り曲げられたフレキシブ
ル基板が金型内で保持され、樹脂でモールドされてなる
樹脂モールド基板の保持構造において、上型および下型
の金型にそれぞれ設けられ前記フレキシブル基板の対向
する位置に形成された孔と、その両端部にフレキシブル
基板を貫通して前記孔に嵌入される係止部を有し、前記
フレキシブル基板をU字状に固定する連結部品とからな
ることを特徴とするものである。
【0014】また、U字状に折り曲げられたフレキシブ
ル基板が金型内で保持され、樹脂でモールドされてなる
樹脂モールド基板の保持構造において、前記金型の上型
および下型には、それぞれ貫通された吸引孔が設けら
れ、吸引時には該吸引孔を介して前記フレキシブル基板
の上側および下側が該金型の上型および下型の内面に密
着されてなることを特徴とするものである。
【0015】
【実施例】本発明の第1実施例を図1を用いて説明す
る。図1は本発明の第1実施例を示す図で、(a)は樹
脂モールド前の基板の概略側面図、(b)は基板のモー
ルド状態を示す断面図である。10は基板で、フレキシ
ブル基板11にコネクタ13,板ばね16をはじめ電子
部品(図示省略)等が実装され裏面には放熱板14,1
5が取付けられている。基板10は放熱板14,15が
取付けられていない部分でU字状に折曲げ、耐水性(耐
湿性),防塵性,耐熱性等の向上および基板10の収納
ケースの削除を図るために、樹脂の充填部材(例えば、
ウレタン樹脂またはエポキシ樹脂等)27により電子部
品等を含め基板10全体をモールドする。
【0016】板ばね16は、U字状に折曲げられた基板
10の間に設けられ基板10をモールド用の金型に圧接
させて保持するためのもので、基板10に電子部品を実
装する際にフレキシブル基板11に接着固定される。板
ばね16の材料には樹脂材が用いられ成形加工によりU
字状に形成される。この他に、ばね鋼板を用いてもよく
この場合にはプレス加工によりU字状に形成し、フレキ
シブル基板11に他の電子部品と一緒に実装しリフロー
はんだ付けすることもできる。
【0017】20はモールド用の上型で、基板10の上
側モールド部(上型20と下型25との合わせ目、所謂
パーティングライン23より上側部)の形状をした凹
部,基板10の位置決部21および充填部材の注入口
(図示省略)等が形成されている。上型20の材料には
金属材(例えばアルミ合金等)が用いられ切削加工等に
より形成される。
【0018】25はモールド用の下型で、基板10の上
側モールド部(上型20と下型25との合わせ目、所謂
パーティングライン23より下側部)の形状をした凹部
および基板10の位置決部26等が形成されている。下
型25の材料には金属材(例えばアルミ合金等)が用い
られ切削加工等により形成される。次に、基板のモール
ドについて説明する。
【0019】基板10をモールドするには、上型20と
下型25を型締めし、板ばね16が固定された基板10
をフレキシブル基板11を内側方向にしてU字状に折曲
げ、放熱板14,15の端面17,18を上型の位置決
部21および下型の位置決部26に当接させ、板ばね1
6により基板10の放熱板14,15を上型20と下型
25の内側に圧接させて保持する。そして、この状態で
注入口より充填部材27を注入し、電子部品等を含め基
板10全体をモールドする。
【0020】以上説明したように本実施例によれば、板
ばね16を用いることによりモールド用金型に基板10
の保持機能を必要としないので、モールド用金型構造が
簡略化され金型費の節減が図れる。また、他部品と同じ
ように板ばね16を実装するので、板ばね16を取り付
けるための工程を設ける必要がない。尚、本実施例では
板ばね16をU字状に形成したが、この他にZ状の板ば
ねまたはコイルばね等を用いてもよい。
【0021】次に、本発明の第2実施例を図2を用いて
説明する。図2は本発明の第2実施例の基板のモールド
状態を示す断面図である。尚、第第2実施例は第1実施
例の一部を変更したもので、その他については第1実施
例と略同じであるので、同じ構成については同じ符号を
付し説明を省略する。30は弾性部材で、U字状に折曲
げられた基板10の間に設けられ基板10をモールド用
の金型に圧接させて保持するためのもので、フレキシブ
ル基板11の電子部品が実装された面(実装された電子
部品の上でも可)に接着固定される。弾性部材30の材
料には板状の発泡ウレタン材が用いられる。
【0022】次に、基板のモールドについて説明する。
基板10をモールドするには、上型20と下型25を型
締めし、弾性部材30が固定された基板10をフレキシ
ブル基板11を内側方向にしてU字状に折曲げ、放熱板
14,15の端面17,18を上型の位置決部21およ
び下型の位置決部26に当接させ、弾性部材30により
基板10の放熱板14,15を上型20と下型25の内
側に圧接させて保持する。そして、この状態で注入口よ
り充填部材27を注入し、電子部品等を含め基板10全
体をモールドする。
【0023】以上説明したように本実施例においては、
弾性部材30を用いることによりモールド用金型に基板
10の保持機能を必要としないので、モールド用金型構
造が簡略化され金型費の節減が図れる。また、発泡ウレ
タン材を用いることにより実装された電子部品の上にも
接着固定することができるので、弾性部材30を固定す
るためのデッドスペースが不要となる。従って、電子部
品の実装密度を上げることかできるので基板10全体を
小型化することができる。その他に発泡ウレタン材を用
いることにより充填部材27の量を少なくすることがで
きるので軽量化とコスト低減が図れる。
【0024】次に、本発明の第3実施例を図3を用いて
説明する。図3は本発明の第3実施例の基板のモールド
状態を示す断面図である。尚、第3実施例は第1実施例
の一部を変更したもので、その他については第1実施例
と略同じであるので、同じ構成については同じ符号を付
し説明を省略する。33は気球で、U字状に折曲げられ
た基板10の間に設けられ基板10をモールド用の金型
に圧接させて保持するためのもので、気球33は変形自
在の袋例えばビニル製の袋等に空気を充填して密閉す
る。充填する空気の量は充填した気体を膨張させた時に
袋が基板10を金型の内面に圧接させる程度とする。
尚、気球33を膨張させる手段として気球33の外気の
気圧を真空方向へ近づける。気球33の取付けは、フレ
キシブル基板11の電子部品が実装された面(実装され
た電子部品の上でも可)に接着固定される。尚、本実施
例では気球33に空気を充填したが、その他に例えば窒
素ガス等の気体を充填してもよい。
【0025】次に、基板のモールドについて説明する。
基板10をモールドするには、上型20と下型25を型
締めし、気球33が固定された基板10をフレキシブル
基板11を内側方向にしてU字状に折曲げ、放熱板1
4,15の端面17,18を上型の位置決部21および
下型の位置決部26に当接させる。そして、真空雰囲気
ボックス内に入れ雰囲気を真空状態に近づけることによ
り気球33に充填された空気が膨張し、気球33の外周
により基板10の放熱板14,15を上型20と下型2
5の内側に圧接させて保持する。そして、この状態で注
入口より充填部材27を注入し、電子部品等を含め基板
10全体をモールドする。
【0026】以上説明したように本実施例においては、
気球33を用いることによりモールド用金型に基板10
の保持機能を必要としないので、モールド用金型構造が
簡略化され金型費の節減が図れる。また、気球33は実
装された電子部品の上にも接着固定することができるの
で、気球33を固定するためのデッドスペースが不要と
なり電子部品の実装密度を上げることかできる。従っ
て、基板10全体を小型化することができる。その他に
気球33を用いることにより充填部材27の量を少なく
することができるので軽量化とコスト低減が図れる。
【0027】次に、本発明の第4実施例を図4を用いて
説明する。図4は本発明の第4実施例の基板のモールド
状態を示す要部断面図である。尚、第4実施例は第1実
施例の一部を変更したもので、その他については第1実
施例と略同じであるので、同じ構成については同じ符号
を付し説明を省略する。本例では上側の基板がコネクタ
の上部まで延設され、上型と下型の形状は上下対称のも
のとする。
【0028】35は板ばねで、U字状に折曲げられた基
板10の間に設けられ基板10をモールド用の金型に圧
接させて保持するためのもので、基板10に搭載された
コネクタ13のハウジング部に接着固定される。板ばね
35の材料には樹脂材が用いられ成形加工によりZ字状
に形成される。この他に、ばね鋼板を用いてプレス加工
によりZ字状に形成したものを用いてもよい。
【0029】次に、基板のモールドについて説明する。
基板10をモールドするには、上型20と下型25を型
締めし、板ばね35が固定された基板10をフレキシブ
ル基板11を内側方向にしてU字状に折曲げ、放熱板1
4,15の端面17,18を上型の位置決部21および
下型の位置決部26に当接させ、板ばね35により基板
10の放熱板14,15を上型20と下型25の内側に
圧接させて保持する。そして、この状態で注入口より充
填部材27を注入し、電子部品等を含め基板10全体を
モールドする。
【0030】以上説明したように本実施例においては、
板ばね35を用いることによりモールド用金型に基板1
0の保持機能を必要としないので、モールド用金型構造
が簡略化され金型費の節減が図れる。また、板ばね35
をコネクタ13のハウジング部に接着固定したことによ
り板ばね35を接着固定するためのデッドスペースが不
要となり、電子部品の実装密度を上げることができる。
従って、基板10全体を小型化することができる。尚、
本実施例では板ばね35をZ字状に形成したが、この他
にU字状の板ばね、またはコイルばね等を用いてもよ
い。
【0031】次に、本発明の第5実施例を図5を用いて
説明する。図5は本発明の第5実施例の基板のモールド
状態を示す要部断面図である。尚、第5実施例は第1実
施例の一部を変更したもので、その他については第1実
施例と略同じであるので、同じ構成については同じ符号
を付し説明を省略する。37は保持治具で、U字状に折
曲げられた基板10の開放側に設けられ基板10をモー
ルド用の金型の内面に圧接させて保持するためのもの
で、基板10に搭載されたコネクタ13のハウジング部
と放熱板15との間に挿入して用いられる。保持治具3
7は、着脱が可能で充填部材27を注入後は取外せるよ
うになっている。板ばね35の材料には、ばね用ステン
レス鋼板等が用いられプレス加工によりU字状に形成さ
れる。
【0032】次に、基板のモールドについて説明する。
基板10をモールドするには、上型20と下型25を型
締めし、基板10をフレキシブル基板11を内側方向に
してU字状に折曲げ、放熱板14,15の端面17,1
8を上型の位置決部21および下型の位置決部26に当
接させ、コネクタ13のハウジング部と放熱板15との
間に保持治具37を挿入し、基板10の放熱板14,1
5を上型20と下型25の内側に圧接させて保持する。
そして、この状態で注入口より充填部材27を注入し、
電子部品等を含め基板10全体をモールドする。
【0033】以上説明したように本実施例においては、
保持治具37を用いることによりモールド用金型に基板
10の保持機能を必要としないので、モールド用金型構
造が簡略化され金型費の節減が図れる。また、保持治具
37は着脱式のため再利用が可能でコスト低減が図れ
る。その他に、保持治具37をコネクタ13のハウジン
グ部と放熱板15との部分に用いるので、基板10のデ
ッドスペースが不要となり、電子部品の実装密度を上げ
ることかできる。従って、基板10全体を小型化するこ
とができる。
【0034】次に、本発明の第6実施例を図6を用いて
説明する。図6は本発明の第6実施例の基板のモールド
状態を示す要部断面図である。尚、第6実施例は第1実
施例の一部を変更したもので、その他については第1実
施例と略同じであるので、同じ構成については同じ符号
を付し説明を省略する。40は硬板で、基板10のフレ
キシブル基板11に接着固定された放熱板14と15と
の間の部分(U曲部)12に接着固定し、フレキシブル
基板11のU曲コーナ部41の曲げ半径を小さくしU曲
部41の曲げに対する反発力を強めるものである。硬板
40の材料には樹脂板またはアルミ板等が用いられ切断
加工により形成される。
【0035】次に、基板のモールドについて説明する。
基板10をモールドするには、上型20と下型25を型
締めし、基板10をフレキシブル基板11側を内側方向
にしてU字状に折曲げ、放熱板14,15の端面17,
18を上型の位置決部21および下型の位置決部26に
当接する所まで挿入する。そして、フレキシブル基板1
1のばね性(U曲げ前の状態へ戻ろうとする反発力)に
より放熱板14,15を上型20と下型25の内側に圧
接させて保持する。この状態で注入口より充填部材27
を注入し、電子部品等を含め基板10全体をモールドす
る。
【0036】以上説明したように本実施例においは、フ
レキシブル基板11のU曲部に硬板40を接着固定する
ことによりU曲部の反発力が強まり、放熱板14,15
をモールド用金型の内面に密着させるので、金型に基板
10の保持機能が不要となり金型構造が簡略化され金型
費の節減が図れる。また、基板10のデッドスペースも
不要となり電子部品の実装密度を上げることかできる。
従って、基板10全体を小型化することができる。
【0037】次に、本発明の第7実施例を図7を用いて
説明する。図7は本発明の第7実施例の基板のモールド
状態を示す要部断面図である。尚、第7実施例は第6実
施例の一部を変更したもので、その他については第6実
施例と略同じであるので、同じ構成については同じ符号
を付し説明を省略する。43はモールド金型の底部で、
基板10のフレキシブル基板11に接着固定された放熱
板14と15との間の部分(U曲部)12が当接するよ
うに形成されている。フレキシブル基板11のU曲部1
2が底部43に当接すると、U曲コーナ部44の曲半径
が小さくなりU曲部の曲げに対する反発力が強まる。
【0038】次に、基板のモールドについて説明する。
基板10をモールドするには、上型20と下型25を型
締めし、基板10をフレキシブル基板11側を内側方向
にしてU字状に折曲げ、放熱板14,15の端面17,
18を上型の位置決部21および下型の位置決部26に
当接すると同時に、U曲部12をモールド金型の底部4
3に圧接する所まで挿入する。そして、フレキシブル基
板11のばね性(U曲げ前の状態へ戻ろうとする反発
力)により放熱板14,15を上型20と下型25の内
側に圧接させて保持する。この状態で注入口より充填部
材27を注入し、電子部品等を含め基板10全体をモー
ルドする。
【0039】以上説明したように本実施例においは、フ
レキシブル基板11のU曲部をモールド金型の底部43
に圧接させることによりU曲部の反発力が強まり、放熱
板14,15をモールド用金型の内面に密着させるの
で、金型に基板10の保持機能が不要となり金型構造が
簡略化され金型費の節減が図れる。また、基板10のデ
ッドスペースも不要となり電子部品の実装密度を上げる
ことかできる。従って、基板10全体を小型化すること
ができる。
【0040】次に、本発明の第8実施例を図8を用いて
説明する。図8は本発明の第8実施例の基板のモールド
状態を示す断面図である。尚、第8実施例は第1実施例
の一部を変更したもので、その他については第1実施例
と略同じであるので、同じ構成については同じ符号を付
し説明を省略する。40は保持部品で、U字状に折曲げ
られた基板10の開放側に設けられ基板10をモールド
用の金型の内面に密接させて保持するためのものであ
る。保持部品40はU字形状をしており上型20と下型
25の内面にそれぞれ取付けられる。尚、保持部品50
は放熱板14,15の長さに合わせ上型の位置決部21
および下型の位置決部26と保持部品40のR先端部と
で放熱板14,15を挟持するように取付けられる。保
持部品40の材料にはばね用ステンレス鋼板等が用いら
れプレス加工により形成される。
【0041】次に、基板のモールドについて説明する。
基板10をモールドするには、上型20と下型25を型
締めし、基板10をフレキシブル基板11側を内側方向
にしてU字状に折曲げ、放熱板14,15の端面17,
18を上型の位置決部21および下型の位置決部26に
当接させ、放熱板14,15のもう一方の端面をそれぞ
れ保持部品40のR部に圧接させて嵌込み保持部品40
のばね性により放熱板14,15を上型20と下型25
の内側にそれぞれ密着するように保持する。この状態で
注入口より充填部材27を注入し、電子部品等を含め基
板10全体をモールドする。
【0042】以上説明したように本実施例においては、
基板10の放熱板14,15のそれぞれの両端面部を保
持するので基板10の位置決め精度が向上する。また、
保持部品50をモールド用金型に取付けるだけで基板1
0の保持機能を持たせることができるので、モールド用
金型構造が簡略化され金型費の節減が図れる。また、基
板10のデッドスペースが不要となり、電子部品の実装
密度を上げることができるので基板10全体を小型化す
ることができる。
【0043】次に、本発明の第9実施例を図9を用いて
説明する。図9は本発明の第9実施例を示す図で、
(a)は連結部品の平面図、(b)は基板のモールド状
態を示す断面図である。尚、第9実施例は第1実施例の
一部を変更したもので、その他については第1実施例と
略同じであるので、同じ構成については同じ符号を付し
説明を省略する。
【0044】60は基板で、フレキシブル基板61に電
子部品(図示省略)等が実装され裏面には放熱板62,
63が取付けられており、放熱板62,63の4隅には
連結部品53が嵌入する孔64(基板60をU字状に折
曲げた場合に相対する孔位置が同じ位置となるようにす
る)が形成されている。基板60は放熱板62,63が
取付けられていない部分でU字状に折曲げ、耐水性(耐
湿性)、防塵性、耐熱性等の向上および基板60の収納
ケースの削除を図るために、充填部材27により電子部
品等を含め基板60全体をモールドする。
【0045】連結部品53は、U字状に折曲げられた基
板60間に設けられ、基板60の孔64に嵌入させて基
板60を所望するU字状に固定すものである。尚、連結
部品53の先端部54の幅は基板60の孔64の幅より
やや広くなっており、先端部54が孔64に嵌入する時
は先端部54がスリット55の方向(内方向)へ撓み、
先端部54が孔64を通過すると元の形状に戻り抜け止
めとなる。従って、U字状に折曲げられた基板60が所
望するU字状に固定される。連結部品53の材料には樹
脂材が用いられ成形加工により形成される。
【0046】28は、基板60をU字状に折曲げ連結部
品53により固定したものを、上型20,25で構成さ
れるモールド用の金型に挿入した際に、基板60の放熱
板62,63より突出した連結部品53の先端部54を
逃がすための逃孔28である。次に、基板のモールドに
ついて説明する。
【0047】基板60をモールドするには、基板60を
フレキシブル基板61を内側方向にしてU字状に折曲
げ、基板60の孔64に連結部品53を嵌入させてU字
形状に固定する。そして、上型20と下型25との間に
U字形状に固定された基板60を挿入し型締めする。そ
して、この状態で注入口より充填部材27を注入し、電
子部品等を含め基板60全体をモールドする。
【0048】以上説明したように本実施例によれば、連
結部品53を用いて基板60をU字形状に固定すること
によりモールド用金型に基板60の保持機能を必要とし
ないので、金型構造が簡略化され金型費の節減が図れ
る。また、基板60がU字形状に固定されるので基板6
0の扱いが容易になる。尚、本実施例では連結部品53
を板状に形成したが、この他に筒または軸状に形成し基
板60の孔64をこれらの形状に合わせて丸孔に形成し
てもよい。
【0049】次に、本発明の第10実施例を図10を用
いて説明する。図10は本発明の第10実施例の基板の
モールド状態を示す断面図である。尚、第10実施例は
第1実施例の一部を変更したもので、その他については
第1実施例と略同じであるので、同じ構成については同
じ符号を付し説明を省略する。70は上型20および下
型25の本体部に貫通された吸引孔で、吸引孔70は真
空吸引装置(図示省略)に接続されており、基板10を
モールドする際にU字状に折曲げられた基板10(放熱
板14,15の部分)を矢印方向へ吸引し、上型20と
下型25の内側に基板10を密着させて保持するための
孔である。
【0050】次に、基板のモールドについて説明する。
基板10をモールドするには、上型20と下型25を型
締めし、基板10をフレキシブル基板11側を内側方向
にしてU字状に折曲げ、放熱板14,15の端面17,
18を上型および下型の位置決部21,26に当接さ
せ、吸引孔70に接続された真空吸引装置を稼働させて
放熱板14,15を矢印方向へ吸引し、上型20と下型
25の内側にそれぞれ密着するように保持する。この状
態で注入口より充填部材27を注入し、電子部品等を含
め基板10全体をモールドする。
【0051】以上説明したように本実施例によれば、モ
ールド用金型に吸引孔70を設け真空吸引装置に接続さ
せるだけでU字状に折曲げられた基板10を保持するこ
とができるので、モールド用金型構造が簡略化され金型
費の節減が図れる。また、基板10のデッドスペースが
不要となり、電子部品の実装密度を上げることかできる
ので基板10全体を小型化することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、モ
ールド用金型が簡略化され金型費の節減が図れる。ま
た、モールドする基板にデッドスペースが不要となり電
子部品の実装密度を上げることかできるので基板全体を
小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図で、(a)は樹脂
モールド前の基板の概略側面図、(b)は基板のモール
ド状態を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の基板のモールド状態を示
す断面図である。
【図3】本発明の第3実施例の基板のモールド状態を示
す断面図である。
【図4】本発明の第4実施例の基板のモールド状態を示
す要部断面図である。
【図5】本発明の第5実施例の基板のモールド状態を示
す要部断面図である。
【図6】本発明の第6実施例の基板のモールド状態を示
す要部断面図である。
【図7】本発明の第7実施例の基板のモールド状態を示
す要部断面図である。
【図8】本発明の第8実施例の基板のモールド状態を示
す断面図である。
【図9】本発明の第9実施例を示す図で、(a)は連結
部品の平面図、(b)は基板のモールド状態を示す断面
図である。
【図10】本発明の第11実施例の基板のモールド状態
を示す要部断面図である。
【図11】従来の基板のモールド状態を示す図で、
(a)は樹脂モールド前の基板の概略側面図、(b)は
基板のモールド状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10,60・・基板 11,61・・フレキシブル基板 12・・・・・U曲部 13・・・・・コネクタ 14,15,62,63・・放熱板 16,35・・板ばね 17,18・・端面 20・・・・・上型 21,26・・位置決部 25・・・・・下型 27・・・・・充填部材 28・・・・・逃孔 30・・・・・弾性部材 33・・・・・気球 37・・・・・保持治具 40・・・・・硬板 43・・・・・底部 50・・・・・保持部品 53・・・・・連結部品 54・・・・・先端部 55・・・・・スリット 70・・・・・吸引孔
フロントページの続き (72)発明者 米本 宜司 兵庫県神戸市兵庫区御所通1丁目2番28号 富士通テン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 U字状に折り曲げられたフレキシブル基
    板が金型内で保持され、樹脂でモールドされてなる樹脂
    モールド基板の保持構造において、 前記フレキシブル基板の対向面間に弾性部材が設けら
    れ、該弾性部材が圧縮状態に挟み込まれてなることを特
    徴とする樹脂モールド基板の保持構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材はばね部材であって、予め
    フレキシブル基板上に実装されてなることを特徴とする
    請求項1記載の樹脂モールド基板の保持構造。
  3. 【請求項3】 前記弾性部材は発泡樹脂板からなること
    を特徴とする請求項1記載の樹脂モールド基板の保持構
    造。
  4. 【請求項4】 前記弾性部材は気圧の変化によりその容
    積が変化する気球であって、前記樹脂モールドの充填が
    減圧雰囲気中で行なわれてなることを特徴とする請求項
    1記載の樹脂モールド基板の保持構造。
  5. 【請求項5】 片面側の前記フレキシブル基板に搭載さ
    れたコネクタのハウジングの背面にばね部材が設けら
    れ、対向するフレキシブル基板との間で該ばね部材が圧
    縮状態に挟み込まれてなることを特徴とする請求項1記
    載の樹脂モールド基板の保持構造。
  6. 【請求項6】 片面側の前記フレキシブル基板のU字開
    放側端部に搭載されたコネクタのハウジングの背面と、
    これに対向するフレキシブル基板との間で着脱自在のば
    ね部材が圧縮状態に挟み込まれてなることを特徴とする
    請求項1記載の樹脂モールド基板の保持構造。
  7. 【請求項7】 U字状に折り曲げられたフレキシブル基
    板が金型内で保持され、樹脂でモールドされてなる樹脂
    モールド基板の保持構造において、 前記フレキシブル基板の曲部に硬板が接着され、U曲げ
    コーナー部が概略直角に形成されてるなることを特徴と
    する樹脂モールド基板の保持構造。
  8. 【請求項8】 U字状に折り曲げられたフレキシブル基
    板が金型内で保持され、樹脂でモールドされてなる樹脂
    モールド基板の保持構造において、 前記フレキシブル基板の曲部が前記金型の底部に圧接状
    態で保持され、U曲げコーナー部が概略直角に形成され
    てなることを特徴とする樹脂モールド基板の保持構造。
  9. 【請求項9】 U字状に折り曲げられたフレキシブル基
    板が金型内で保持され、樹脂でモールドされてなる樹脂
    モールド基板の保持構造において、 上型および下型の金型にそれぞれ設けられ前記フレキシ
    ブル基板の対向する位置に形成された孔と、 その両端部にフレキシブル基板を貫通して前記孔に嵌入
    される係止部を有し、前記フレキシブル基板をU字状に
    固定する連結部品とからなることを特徴とする樹脂モー
    ルド基板の保持構造。
  10. 【請求項10】 U字状に折り曲げられたフレキシブル
    基板が金型内で保持され、樹脂でモールドされてなる樹
    脂モールド基板の保持構造において、 前記金型の上型および下型には、それぞれ貫通された吸
    引孔が設けられ、吸引時には該吸引孔を介して前記フレ
    キシブル基板の上側および下側がそれぞれ該金型の上型
    および下型の内面に密着されてなることを特徴とする樹
    脂モールド基板の保持構造。
JP2066197A 1997-02-03 1997-02-03 樹脂モールド基板の保持構造 Withdrawn JPH10223667A (ja)

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