JPH10223520A - 基板保持装置および露光装置 - Google Patents

基板保持装置および露光装置

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JPH10223520A
JPH10223520A JP3559397A JP3559397A JPH10223520A JP H10223520 A JPH10223520 A JP H10223520A JP 3559397 A JP3559397 A JP 3559397A JP 3559397 A JP3559397 A JP 3559397A JP H10223520 A JPH10223520 A JP H10223520A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハの温度制御の応答性を改善する。 【解決手段】 X線L1 によって露光されるウエハW1
は、密封された露光室3内のウエハステージ4に保持さ
れる。ウエハW1 は、ウエハチャック10に吸着され、
その内部配管を流動する温調流体によって温度制御され
る。温調流体は、露光室3の外に配設された第1の温調
ユニット14によって恒温水となり、恒温水の温度は、
ウエハチャック10と一体である第2の温調ユニット1
5によって微調節される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造のため
のウエハ等基板を露光する露光装置の基板保持装置およ
び露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、LSIなどで固体素子の集積度お
よび動作速度向上のため、回路パターンの微細化が進ん
でいる。これらのLSIを製造する過程の回路パターン
形成では、露光光源を真空紫外とする縮小投影露光装置
が広く用いられている。この場合、解像度は露光波長λ
と投影光学系の開口数NAに依存するため、解像限界の
向上は、開口数NAを大きくすることによって行なわれ
てきた。しかしながら、焦点深度(D.O.F)の減少
と屈折光学系設計・製造技術の困難から、解像限界に近
づきつつある。そこで、露光波長λを短くし解像度の向
上を行なっている。例えば、水銀ランプを用いたi線
(λ=365nm)、さらにKrFエキシマレーザ(λ
=248nm)へ光源が移行しているが、波長から来る
原理的な限界によって、従来の光露光技術の延長では
0.1μm以下の解像度を得ることは困難である。
【0003】将来的な露光技術として、SR光源(荷電
粒子蓄積リング)等からの高輝度X線を利用した微細パ
ターンの形成が注目されている。このようなX線露光方
法には、大別して0.5nmから2nmの軟X線を用い
た近接等倍X線露光方法と、4nmから20nmの軟X
線を用い、反射型マスクを用いた縮小投影露光方法があ
る。前者では、本出願人から特開平2−100311号
公報に示す露光装置が提案されている。この方法は、露
光波長が短いため、原理的に0.1μm以下の高い解像
度が得られる可能性がある。近接等倍X線露光法では、
等倍X線マスクと呼ばれる透過型マスクが用いられる。
上記等倍X線マスクにおけるX線が透過する部分は、メ
ンブレンと呼ばれるSiN・SiC等の軽元素材料で形
成され、通常厚さ2μm程度で、35mm四方の薄膜か
ら成っている。上記等倍X線マスクにおけるX線を吸収
する部分としては、吸収体と呼ばれるW,Au,Ta等
の重金属からなる厚さ0.5から1.0μm程度の回路
パターンが上記メンブレン上に形成されている。また、
近接等倍X線露光法の光学系は、例えば光源からのX線
をX線ミラーにより所定のフィールドサイズに拡大しX
線マスクを通してX線マスクと対峙しているウエハにパ
ターンを転写する。
【0004】一方、真空紫外または、軟X線を露光光源
とし、反射型マスクを用いた後者のX線縮小投影露光法
は、上記等倍X線マスクと異なる反射型マスクを用い、
高い分解能の像性能を得ることができる。特開平4−2
25215号公報等で代表されるX線縮小投影露光法の
露光光学系では、真空紫外線または、軟X線はアンジュ
レータ光源(SR)より発せられ、反射ミラー光学系を
経由した後、反射型マスクを照明し、さらにX線縮小投
影光学系を経てウエハ上に到達し、所定のパターンを結
像する。前記反射型マスクには、真空紫外線または、軟
X線を略正反射できる多層膜が形成されている。多層膜
には、X線吸収体により所定のパターンが形成されてい
る。露光照明に用いる真空紫外または、軟X線の波長は
およそ5nmから20nm程度であるので、露光光の波
長の大きさからくる原理的な解像力は向上する。
【0005】しかしながら、上記の近接等倍X線露光法
やX線縮小投影露光方法には、従来の光露光装置(紫外
線等)と異なる2つの問題点がある。1つは、露光温度
環境の制御、もう1つは露光転写倍率の補正機構であ
る。
【0006】光露光装置においては、大気露光を行なう
ため、前者の露光雰囲気の温度環境の制御はクリーンエ
アーを強制対流させることで行なっていた。しかしなが
ら、X線露光装置の露光環境は、真空もしくは、ヘリウ
ムガス等の減圧雰囲気中であり、同様な強制対流方式を
用いることができない。そこで、例えば、特開平2−1
00311に示す露光装置では、ウエハチャックに一定
温度に制御された温調水を流すことで、ウエハや、X線
マスクの温度の上昇を防ぐ方法が開示されている。
【0007】後者の問題は、X線露光装置においては、
ウエハ上に転写される露光転写倍率をX線光学系を用い
て可変にすることが困難である。これは、レンズ群を用
いた光学系により紫外光で露光する光露光装置のような
倍率補正が、ミラー反射による光学系や等倍露光系では
困難なために発生する固有の問題である。そこで、X線
露光装置における倍率補正方法としてはウエハに微小な
温度変化を与え、ウエハの熱伸縮を利用する方法が考え
られている。これは、特開昭56−112732号公報
に示すように、ウエハチャックの温度を制御してウエハ
の温度を変化させるものである。ウエハチャックの温度
制御方法としては、特開昭57−136325号公報の
ように熱媒体として水を用いたものもある。
【0008】図6は、一従来例によるウエハチャックE
0 を示すもので、これは、吸着面101aを有する本体
101の内部配管102に熱媒体として水等の温調流体
を流すことで、ウエハチャックE0 の温度制御を行な
う。ウエハチャックE0 は図示しないXYステージ等に
載置され、温調流体の温度を制御する温調ユニット10
3は、ウエハチャックE0 やXYステージ上等に載置す
るとその駆動部の駆動負荷等が増大するため、ウエハチ
ャックE0 やXYステージ等を含むウエハステージから
分離されて、例えば露光室の外側に配設されるのが一般
的である。
【0009】なお、ウエハチャック101の吸着面10
1aには、吸着溝101bが形成されており、貫通孔1
01cに接続された真空ポンプ等によって吸着溝101
bを排気することで、ウエハW0 をウエハチャック10
1の吸着面101aに吸着する真空吸着力が発生され
る。
【0010】このようにしてウエハチャック101の吸
着面101aに吸着されたウエハW0 は、本体101の
内部配管102を流動する温調流体によって所定の温度
に制御される。すなわち、高エネルギーのX線による露
光中は、ウエハW0 の温度が徐徐に上昇するため、温調
流体の温度を下げてウエハW0 を冷却する。また、ウエ
ハW0 に転写されるマスクパターンの転写倍率を補正し
たいときは、目標とする転写倍率に合わせて温調流体の
温度を微調節し、露光中のウエハW0 の温度を微小量だ
け変化させ、これに伴なうウエハW0 の微小伸縮を利用
して前記転写倍率の補正を行なう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、前述のように、温調流体の温度を制御
する温調ユニットがウエハステージから離れたところに
配設されているため、温調ユニットからウエハチャック
の内部配管に到達するまでの配管が長くなり、温度制御
の応答性が低く、特にウエハの温度を調節することで転
写倍率の補正を行なう場合には、露光開始までの準備に
時間がかかり過ぎて、スループットが著しく低下すると
いう未解決の課題がある。
【0012】また、X線を露光光とする露光装置におい
ては、ヘリウムガス等の減圧雰囲気中あるいは高真空の
雰囲気内でウエハの露光が行なわれるため、雰囲気の強
制対流等によるウエハの冷却効果を期待できず、ウエハ
の温度制御はウエハチャックからの伝熱のみを利用す
る。その結果、大容量で高価な温調ユニットを必要と
し、このために露光装置が高価格化する傾向がある。ま
た、ヘリウムガス等の減圧雰囲気に制御される露光室の
外に温調ユニットが配設されるため、ウエハチャックの
内部配管に到達するまでの配管がより一層長くなり、ウ
エハの温度制御の応答性は極めて低くなる。
【0013】本発明は上記従来の技術の有する未解決の
課題に鑑みてなされたものであり、露光中のウエハ等基
板の温度を制御するに際して、温度制御の応答性が良好
であり、また、温調流体の温度を調節する温調ユニット
等の小型化にも貢献できる基板保持装置および露光装置
を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の基板保持装置は、基板保持面と温調流体流
動路を有する基板保持盤と、これを移動させる移動ステ
ージと、前記基板保持盤の前記温調流体流動路に供給さ
れる温調流体を所定の温度に制御する第1の温度制御手
段と、前記温調流体の温度を前記所定の温度から所定量
だけ変化させる第2の温度制御手段を有することを特徴
とする。
【0015】第2の温度制御手段が、基板保持盤と移動
ステージを有するステージユニットに配設されていると
よい。
【0016】
【作用】X線等の高エネルギーによって基板を露光する
と、露光中の基板が昇温し、熱歪のために転写ずれを発
生する。そこで、基板保持盤の温調流体流動路に流す温
調流体を第1および第2の温度制御手段によって一定の
温度に制御して、前記転写ずれを防ぐ。
【0017】転写倍率を基板の熱伸縮によって補正する
ときは、第2の温度制御手段によって温調流体の温度を
微少量だけ変化させる。第2の温度制御手段を基板保持
盤や移動ステージに直付けあるいは内蔵することで、第
2の温度制御手段から基板保持盤の温調流体流動路に到
る配管の長さを短縮すれば、基板の温度制御の応答性を
大きく改善できる。これによって、露光装置のスループ
ットを向上できる。
【0018】また、第1、第2の温度制御手段を用いて
段階的に温調流体の温度を制御することで、第1の温度
制御手段のみによって基板の温度制御を行なう場合に比
べて、温度制御手段に用いる温調ユニット等を大幅に小
型化できる。これによって、露光装置の小型化や低価格
化に大きく貢献できる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0020】図1は一実施例による露光装置を示すもの
で、これは、荷電粒子蓄積リング放射光(シンクロトロ
ン放射光)等のX線L1 を発生する露光手段である光源
1と、X線L1 を所定の方向(Y軸方向)に拡大する拡
大ミラー2と、ヘリウムガスの減圧雰囲気に制御される
露光室3と、その内部に配設されたステージユニットで
あるウエハステージ4と、マスクステージ5と、アライ
メント光学系6と、移動シャッタ7を有する。
【0021】X線L1 は、拡大ミラー2によって前述の
ようにY軸方向へ拡大され、超高真空に制御されたビー
ムダクト2aを通り、ベリリウム窓3aを透過して露光
室3へ導入され、マスクステージ5に保持されたマスク
を経て、ウエハステージ4上の基板であるウエハW1
露光する。マスクとウエハW1 の間は、いわゆるプロキ
シミティギャップを介して近接対峙しており、マスクを
透過したX線によって、マスクのパターンがウエハW1
に転写される。
【0022】拡大ミラー2によって拡大されたX線は、
Y軸方向にガウス分布に似た強度分布を有するため、各
露光画角の端部等において露光量が不足する等の露光む
らを発生する。そこで、露光中に移動シャッタ7の移動
速度を制御することで露光時間を調節し、前記露光むら
を防ぐように工夫されている。
【0023】なお、露光開始前には、アライメント光学
系6を用いて、ウエハW1 とマスクの位置合わせを厳密
に行ない、等倍露光の転写精度を確保する。
【0024】このような等倍露光系(プロキシミティ露
光系)においては、縮小投影露光系のようにレンズ群を
用いた倍率補正を行なうことができない。そこで後述す
るように、ウエハW1 の温度を微調節し、これに伴なう
熱膨張あるいは熱収縮を利用してウエハW1 の寸法を変
化させることで倍率補正を行なう。
【0025】ウエハステージ4は、ウエハW1 を吸着す
る基板保持盤であるウエハチャック10と、これを移動
させる移動ステージ20を有し、移動ステージ20は、
ウエハW1 の各露光画角をX線L1 の照射領域にステッ
プ移動させるための粗動ステージと、ステップ移動され
た露光画角をアライメント光学系6の出力に基づいて微
小量だけ移動させ、マスク等に対する最終的な位置合わ
せを行なうための微動ステージを備えている。
【0026】ウエハチャック10は、図2に拡大して示
すように、基板保持面である吸着面11aを備えた本体
11を有し、本体11には、ウエハW1 の温度を制御す
る温調流体を流すための温調流体流動路である内部配管
12が形成されている。内部配管12を流動する温調流
体としては、一般的に水が用いられる。この水は、給水
管13aから内部配管12に供給され、排水管13bを
通って第1の温度制御手段である温調ユニット14に戻
される。第1の温調ユニット14は、温調流体を一定の
温度でいわゆる恒温水として給水管13aに送り出す。
【0027】給水管13aの途中には第2の温度制御手
段である温調ユニット15が配設され、温度コントロー
ラ16によって恒温水の温度を微調節する。これは、ウ
エハチャック10の本体11の吸着面11aの温度を検
出する温度センサ17と、露光装置のCPU等に接続さ
れ、温度センサ17の出力とCPU等から送信される指
令値に基づいて第2の温調ユニット15を制御し、ウエ
ハチャック10に供給される恒温水の温度を微調節する
ものである。
【0028】第2の温調ユニット15は、高精度な温度
制御が自在でしかも応答性の良好なペルチェ素子等であ
り、ウエハチャック10の本体11に内蔵されていても
よいし、本体11の裏面側に固着されていてもよい。あ
るいは、移動ステージ20と一体的に配設されていても
よい。応答の速いペルチェ素子等をこのようにウエハチ
ャック10あるいは移動ステージ20に配設すること
で、ウエハチャック10の吸着面10aに吸着されたウ
エハW1 の温度を高精度でしかも迅速に微調節すること
ができる。
【0029】ウエハチャック10の吸着面11aには、
吸着溝11bが形成されており、貫通孔11cに接続さ
れた真空ポンプ等によって吸着溝11bを排気すること
で、ウエハW1 をウエハチャック10の吸着面11aに
吸着する真空吸着力が発生される。
【0030】なお、このような真空吸着力によってウエ
ハを吸着する替わりに、公知の静電吸着方式を採用して
もよい。
【0031】X線L1 の露光中は、X線L1 のエネルギ
ーを吸収したマスクやウエハW1 が昇温する。そこで、
ウエハチャック10の内部配管12に温調流体(恒温
水)を流動させてマスクやウエハW1 を冷却し、これら
の熱歪による転写ずれ等を防ぐ。第1の温調ユニット1
4は、このようにマスクやウエハW1 の熱を吸収し昇温
した温調流体を回収してもとの温度に冷却し、恒温水と
して給水管13aに送り出す役目をする。従って、比較
的大容量であるから、ウエハステージ10から分離さ
れ、露光室3の外側に配設される。
【0032】第2の温調ユニット15は、転写倍率を補
正する必要がある場合に、露光サイクルを開始する前に
ウエハW1 の温度を微調節するために用いる。すなわ
ち、ウエハW1 を露光装置にローディングする前に転写
倍率の補正量を予め計測しておき、そのデータに基づい
て露光中のウエハW1 の最適温度を算出し、これを指令
値として温度コントローラ16に入力する。温度コント
ローラ16は、温度センサ17によってウエハチャック
10の温度をモニタして前記最適温度と比較し、第2の
温調ユニット15を制御して、ウエハチャック10の内
部配管12に流入する直前の温調流体の温度を変化させ
る。このようにしてウエハW1 を熱膨張あるいは熱収縮
させることで転写倍率を補正する。
【0033】第2の温調ユニット15は、予め第1の温
調ユニット14によって恒温水に温度制御された温調流
体をわずかに加熱あるいは冷却するだけであるから、極
めて小容量の小型の温調ディバイスでよい。そこで、高
精能で応答性の良好なペルチェ素子等をウエハチャック
に内蔵または直付けする。転写倍率の補正に費やされる
時間を大幅に短縮することで、スループットの向上にも
大きく貢献できる。
【0034】なお、ペルチェ素子等を移動ステージに取
り付けて、ウエハチャックの内部配管に接続される配管
に断熱を施してもよい。この場合は、多少応答性が劣化
するが、ウエハチャックを駆動する駆動部の負荷を低減
できるという利点がある。
【0035】また、転写倍率の補正を必要としない場合
でも、第1の温調ユニットで温度制御された恒温水の温
度を、ウエハに近接した第2の温調ユニットで段階的に
最適温度に調節してウエハチャックの内部配管に供給す
れば、ウエハやマスクを効率良く冷却することができ
る。すなわち、X線によるウエハ等の昇温に迅速に対応
できるうえに、内部配管を流れる温調流体の量が少なく
ても、ウエハ等を適切に冷却することができる。従っ
て、第1の温調ユニットに比較的容量の小さい小型で安
価なものを用いることができる。これによって、露光装
置の小型化、低価格化を大きく促進できる。
【0036】なお、ウエハを露光装置にローディングす
る前に転写倍率の補正量を予め計測しておく替わりに、
ウエハを露光装置にローディングした後にアライメント
光学系の計測データを用いて転写倍率を算出して、ウエ
ハの最適温度を得る方法を採用してもよい。
【0037】さらに、ウエハチャックにウエハを搬送す
るハンドにも、同様の内部配管を設け、これに供給する
温調流体の温度制御を上記と同様の第1、第2の温調ユ
ニットによって段階的に行なうことで、ウエハチャック
にウエハを受け渡す直前に転写倍率を補正してもよい。
【0038】図3は一変形例によるウエハチャック30
を示すもので、これは、第2の温調ユニット15の下流
側で給水管13a内の温調流体の温度を検出する第2の
温度センサ37を付加したものである。内部配管12に
流入する直前の温調流体の温度を第2の温度センサ37
によって検出して温度コントローラ16に導入し、第1
の温度センサ17の出力と比較する。予めウエハチャッ
ク30の昇温時等の時定数を計測しておき、これと、第
1、第2の温度センサ17,37の出力の比較値に基づ
いて過渡的に目標温度と現在温度の差が大きくなるよう
に温度制御を行なうことで、応答性を高めることができ
る。
【0039】転写倍率の補正等に費やされる時間をより
一層短縮することで、ウエハの交換作業中に転写倍率の
補正等を完了することが可能となる。これによってスル
ープットの向上により一層貢献できる。
【0040】次に上記説明した露光装置を利用した半導
体ディバイスの製造方法の実施例を説明する。図4は半
導体ディバイス(ICやLSI等の半導体チップ、ある
いは液晶パネルやCCD等)の製造フローを示す。ステ
ップ1(回路設計)では半導体ディバイスの回路設計を
行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パ
ターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウエ
ハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造す
る。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、
上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技
術によってウエハ上に実際の回路を形成する。ステップ
5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって
作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であ
り、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、
パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ス
テップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デ
ィバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行
なう。こうした工程を経て半導体ディバイスが完成し、
これが出荷(ステップ7)される。
【0041】図5は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ
17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ
18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分
を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。これら
のステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方法
を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導体
ディバイスを製造することができる。
【0042】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。
【0043】露光中のウエハ等基板の温度をウエハチャ
ックの内部配管等を流動する温調流体によって制御する
に際して、温度制御の応答性を大きく改善できる。ま
た、温調流体の温度を段階的に調節することで、温調ユ
ニット等の小型化を促進し、露光装置全体の小型化や低
価格化に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による露光装置を説明する図である。
【図2】図1のウエハステージを拡大して示す拡大模式
断面図である。
【図3】一変形例によるウエハステージを示す拡大模式
断面図である。
【図4】半導体製造工程を示すフローチャートである。
【図5】ウエハプロセスを示すフローチャートである。
【図6】一従来例によるウエハステージを示す模式断面
図である。
【符号の説明】
1 光源 2 拡大ミラー 3 露光室 4 ウエハステージ 10,30 ウエハチャック 12 内部配管 14,15 温調ユニット 16 温度コントローラ 17,37 温度センサ 20 移動ステージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/30 502H

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板保持面と温調流体流動路を有する基
    板保持盤と、これを移動させる移動ステージと、前記基
    板保持盤の前記温調流体流動路に供給される温調流体を
    所定の温度に制御する第1の温度制御手段と、前記温調
    流体の温度を前記所定の温度から所定量だけ変化させる
    第2の温度制御手段を有する基板保持装置。
  2. 【請求項2】 第2の温度制御手段が、基板保持面に保
    持された基板の温度を変化させることで該基板の転写倍
    率を補正するように構成されていることを特徴とする請
    求項1記載の基板保持装置。
  3. 【請求項3】 第2の温度制御手段が、基板保持盤と移
    動ステージを有するステージユニットに配設されている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の基板保持装
    置。
  4. 【請求項4】 第1の温度制御手段が、基板保持盤と移
    動ステージを内蔵する露光室の外に配設されていること
    を特徴とする請求項1ないし3いずれか1項記載の基板
    保持装置。
  5. 【請求項5】 基板保持盤の基板保持面に温度センサが
    配設されていることを特徴とする請求項1ないし4いず
    れか1項記載の基板保持装置。
  6. 【請求項6】 基板保持盤の温調流体流動路と第2の温
    度制御手段の間に第2の温度センサが配設されているこ
    とを特徴とする請求項5記載の基板保持装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれか1項記載の基
    板保持装置と、これに保持された基板を露光する露光手
    段を有する露光装置。
  8. 【請求項8】 露光手段が、X線によって基板を露光す
    るように構成されていることを特徴とする請求項7記載
    の露光装置。
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