JP2004247438A - 冷却装置 - Google Patents

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    • G03B27/32Projection printing apparatus, e.g. enlarger, copying camera
    • G03B27/52Details

Abstract

【課題】光学部材の内部の温度分布を改善すると共に光学部材を基準温度に維持し、結像性能の劣化となる光学部材の熱膨張による変形を低減することで所望の光学性能をもたらす冷却装置を提供する。
【解決手段】真空又は減圧環境に置かれ、光が照射される照射領域を有する光学部材を冷却する冷却装置であって、前記光学部材の温度を局所的に非接触に変化させる温度変化機構を有することを特徴とする冷却装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般には、冷却装置に係り、特に、半導体ウェハ用の単結晶基板、液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板などの被処理体を露光する露光装置に用いられる光学素子を冷却する冷却装置に関わる。本発明は、特に、露光光源として紫外線や極端紫外線(EUV:extreme ultraviolet)光を利用する露光装置に用いられる光学素子を冷却する冷却装置に好適である。
【0002】
【従来の技術】
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子を製造する際に、レチクル又はマスク(本出願ではこれらの用語を交換可能に使用する。)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する縮小投影露光装置が従来から使用されている。
【0003】
縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、波長を短くすればするほど、解像度はよくなる。このため、近年の半導体素子の微細化への要求に伴い露光光の短波長化が進められ、超高圧水銀ランプ(i線(波長約365nm))、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)、ArFエキシマレーザー(波長約193nm)と用いられる紫外線光の波長は短くなってきた。
【0004】
しかし、半導体素子は急速に微細化しており、紫外線光を用いたリソグラフィーでは限界がある。そこで、0.1μm以下の非常に微細な回路パターンを効率よく転写するために、紫外線光よりも更に波長が短い、波長10nm乃至15nm程度の極端紫外線(EUV)光を用いた縮小投影露光装置(以下、「EUV露光装置」と称する。)が開発されている。
【0005】
露光光の短波長化が進むと物質による光の吸収が非常に大きくなるので、可視光や紫外光で用いられるような光の屈折を利用した屈折素子、即ち、レンズを用いることは難しく、更に、EUV光の波長領域では使用できる硝材が存在しなくなり、光の反射を利用した反射素子、即ち、ミラー(例えば、多層膜ミラー)のみで光学系を構成する反射型光学系が用いられる。
【0006】
ミラーは、露光光を全て反射するわけではなく、30%以上の露光光を吸収する。吸収した露光光は、分熱となりミラーの表面形状を変形させて光学性能(得に、結像性能)の劣化を引き起こしてしまう。そこで、ミラーは、温度変化によるミラー形状の変化を小さくするために線膨張係数の小さな、例えば、線膨張係数が10ppbといった低熱膨張のガラスで構成される。
【0007】
EUV露光装置は、0.1μm以下の回路パターンの露光に使用されるため、線幅精度が非常に厳しく、ミラーの表面形状は0.1nm程度以下の変形しか許されない。従って、ミラーの線膨張係数を10ppbとしても、露光光吸収により温度が徐々に上昇し、ミラーの表面形状が変化してしまう。例えば、ミラーの厚さが50mmであるとすると、0.2℃の温度上昇により、ミラーの表面形状が0.1nm変化することになる。
【0008】
そこで、図14に示すように、露光光ELを反射するミラーMの表面(反射面)MRに対して反対側の裏面MNに輻射板RPを配置し、輻射によりミラーMを冷却することが本出願人によって提案されている(特願2002−222911)。図14は、ミラーMの冷却方法の一例を示す概略構成図である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、例えば、ミラーMの反射面MRにおける照射領域IEと非照射領域NIEや照射領域IEの裏面IBとの温度分布において、かかる温度分布を緩和し、且つ、ミラーMを基準温度に保つ温度調節に関しては提案がなされていない。
そのために、ミラーMの内部で発生する温度分布によってミラーMの反射面MRが熱変形し、図15に示すように、元の反射面MRの曲率に対して熱変形後の反射面MR´の曲率が変化し、結像性能の劣化を招いてしまう。図15は、熱変形によるミラーMの曲率の変化を示す概略模式図である。
【0010】
また、ミラーの内部の温度分布を改善したとしてもミラーを基準温度に維持できなければ、温度変動によってミラーの位置が変わり、同様に、結像性能が劣化してしまう。
【0011】
そこで、本発明は、光学部材の内部の温度分布を改善すると共に光学部材を基準温度に維持し、結像性能の劣化となる光学部材の熱膨張による変形を低減することで所望の光学性能をもたらす冷却装置を提供することを例示的目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての冷却装置は、真空又は減圧環境に置かれ、光が照射される照射領域を有する光学部材を冷却する冷却装置であって、前記光学部材の温度を局所的に非接触に変化させる温度変化機構を有することを特徴とする。
【0013】
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の例示的一態様である冷却装置及び露光装置について説明する。なお、各図において、同一の部材については、同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。ここで、図1は、本発明の一側面としての冷却装置1の例示的一形態を示す概略構成図である。
【0015】
冷却装置1は、真空又は減圧環境のチャンバVC内に置かれた光学部材Mを冷却する冷却装置である。チャンバVC内は、残留ガス(高分子有機ガスなど)成分と露光光ELとの反応により光学部材Mの表面にコンタミが付着し、反射率や透過率などが低下することを低減させるために、図示しない真空ポンプによって1×10−6[Pa]程度の真空に維持されている。
【0016】
チャンバVC内において、鏡筒MAに支持される光学部材Mは、支持部材MBを介して所定の位置に、クランプ部材MCによって位置決めされ、反射、屈折及び回折等を利用して光を結像させる。光学部材Mは、例えば、ミラー、レンズ、平行平板ガラス、プリズム及びフレネルゾーンプレート、キノフォーム、バイナリオプティックス、ホログラム等の回折光学素子を含む。本実施形態においては、光学部材Mとしてミラーを例に説明する。
【0017】
なお、図1においては、特徴的に、1つの光学部材Mのみを部分的に囲むように鏡筒MAを設置し、光学部材Mを鏡筒MAに支持する支持部材MB及び光学部材Mをクランプするクランプ部材MCが図示されている。クランプ部材MCは、エアシリンダなどの圧空アクチュエーターで光学部材Mを3点で支持するものである。支持部材MBは、光学部材Mを鏡筒MAに支持し、例えば、キネマティックマウントによって、クランプ部材MCによって3点支持された光学部材Mの位置を過拘束なく拘束し(自由度6)、所定の位置へ支持している。
【0018】
冷却装置1は、図1によく示されるように、温度変化機構100として冷却機構110を有する。温度変化機構100は、光学部材Mの温度を局所的に非接触に変化させる。
【0019】
冷却機構110は、光学部材Mに露光光ELを遮らないように非接触で配置され、光学部材Mに対して輻射により光学部材Mから熱を吸収する。冷却機構110は、輻射板111と、検出部112と、ペルチェ素子113と、放熱ブロック114と、循環部115と、制御部116とを有する。
【0020】
輻射板111は、図示しない輻射板支持定盤に支持された輻射板支持部材によって、光学部材Mの反射面MRにおける照射領域IEに対して間隔を有して配置される。かかる間隔は、光学部材Mの照射領域IEから熱を吸収する効率を上げるために短くすることが好ましい。
【0021】
輻射板111は、後述するペルチェ素子113が接合され、ペルチェ素子113のペルチェ効果により冷却されて光学部材Mに対して低温となり温度差を形成する。即ち、輻射板111は、光学部材Mとの温度差から輻射によって光学部材Mの熱を吸収する。輻射板111は、比較的熱伝導性がよく輻射率の高い材料、例えば、セラミクスの窒化アルミニウムからなる。
【0022】
検出部112は、輻射板111に取り付けられ、輻射板111の温度を検出する。また、検出部112は、検出した輻射板111の温度を後述する制御部116に送信する。検出部112は、例えば、熱電対、抵抗温度センサー、赤外線温度センサーなどの温度センサーから構成される。なお、本実施形態では、検出部112を輻射板111に取り付けている(接触させている)が、輻射板111と非接触に検出部111を構成し、輻射板111の温度を検出してもよい。
【0023】
ペルチェ素子113は、ペルチェ素子113に流す電流を可変することで、吸熱面113aと放熱面113bとの温度差を形成するものであり、放熱面113bを後述する放熱ブロック114でほぼ一定の温度とすることで、吸熱面113aの温度を下げることができる。従って、ペルチェ素子113の吸熱面113aを輻射板111と接合することで、輻射板111から熱を吸収して冷却することができる。ペルチェ素子113は、応答性が高いために高精度に輻射板111の温度を制御して、光学部材Mの温度を所定の値にすることができる。
【0024】
放熱ブロック114は、ペルチェ素子113の放熱面113aに接合されて、後述する循環部115が供給する冷媒が流れるための流路114aを有する。流路114aは、パイプ115aを介して循環部115と接続される。流路114aは、放熱ブロック114内部に形成され、放熱ブロック114全面に一様に冷媒が流れるように構成される。放熱ブロック114は、冷媒により冷却されてペルチェ素子113の放熱面113bから排熱される熱を回収する。
【0025】
循環部115は、パイプ115aと接続し、パイプ115aを介して冷媒を放熱ブロック114の流路114aに供給及び循環させる。循環部115が流路114aに供給及び循環させる冷媒は、放熱ブロック114の熱を回収するためである。
【0026】
制御部116は、検出部112の検出する輻射板111の温度が所定の値となるように、冷却機構110を制御する。制御部116は、より詳細には、ペルチェ素子113に印加する印加電圧を変化させることで輻射板111の温度を制御する。即ち、制御部116は、輻射板111が吸収しなければならない熱量を算出し、かかる熱量から輻射板111の温度を決定する。更に、制御部116は、決定した輻射板111の温度に基づいて、ペルチェ素子113に印加する印加電圧を調節する。かかる制御によって、輻射板111が光学部材Mから吸収する熱量が調節される。
【0027】
例えば、輻射によって、絶対温度T[K]、面積A[m]の物質Yが絶対温度T[K]、面積A[m]の物質Xから吸収する熱量は、物質Xの輻射率をE、物質Yの輻射率をE、輻射形態係数(即ち、物質Xから出たエネルギーが物質Yへ到達する割合)をF12とした場合に、熱流速密度Q[W/m]を用いて以下の数式で表される。但し、T>Tとする。
【0028】
【数1】
Figure 2004247438
【0029】
つまり、輻射形態係数が大きいほど、面積が大きいほど、輻射率が大きいほど、輻射によってより熱を与えたり、吸収したりすることができる。
【0030】
ここで、輻射板111は、光学部材Mの反射面MRの露光光ELが照射される領域、所謂、照射領域IEに近接した対向位置に配置しているために、輻射板111と光学部材Mの照射領域IEの輻射形態係数が他の領域(非照射領域)NIEの輻射形態係数より大きくなり、照射領域IEから局所的に輻射で熱を吸収することになる。
【0031】
従って、光学部材Mが露光光ELを吸収することによって照射領域IEの温度が高くなることを低減し、非照射領域NIEとの温度差を少なくすることができる。これにより、光学部材Mの表面形状(曲率等)の変化を抑え、結像性能の劣化を防止することができる。
【0032】
本実施形態では、輻射板111の温度を検出し、検出される輻射板111の温度が一定となるように制御を行っているが、検出部112を光学部材Mに接合し、光学部材Mの温度が一定となるように制御を行ってもよい。これにより、光学部材Mの表面形状と光学部材Mの温度の相関関係は非常に高いため、更に高精度に光学部材Mの表面形状(曲率等)の変化を抑え、結像性能の劣化を防止することができる。
【0033】
なお、輻射板111を光学部材Mの照射領域IEに近接した対向位置に配置できない場合は、図2に示すように、光学部材Mの照射領域IEに輻射板111を向けるように配置してもよい。その際、輻射板111を円錐状に、照射領域IEを囲むように配置すると、照射領域IEと対向する輻射板111の面積が大きくなり、輻射での熱の吸収量が増えるので望ましい。ここで、図2は、輻射板111を光学部材Mの照射領域IEに近接した対向位置に配置できない場合の輻射板111の配置例の一例を示す要部模式図である。
【0034】
また、光学部材Mの照射領域IEの温度が低下しても、輻射板111が非照射領域NIEから輻射によって熱を吸収してしまうと非照射領域NIEでも温度が低下してしまい、光学部材Mの照射領域IEと非照射領域NIEとの温度差が縮まらない場合がある。そこで、図3に示すように、光学部材Mを囲むように輻射板111を配置し、光学部材Mの反射面MRの非照射領域NIEに対向して、輻射率が0.2以下である輻射遮蔽部117を配置するとよい。輻射率が低いために輻射遮蔽部117は、光学部材Mの非照射領域NIEから輻射による放熱を防止する。また、輻射遮蔽部117は、前述のペルチェ素子や熱媒体によって光学部材Mと同様の温度に温度制御された板でもよく、光学部材Mとの温度差が少ないために輻射による放熱を防止する。この場合は、輻射板111を光学部材Mの照射領域IEに近接して配置しなくても、照射領域IEを輻射で冷却できるような位置に配置すればよい。例えば、輻射板111を鏡筒MAの内面に保持させてもよいし、鏡筒MAに温度を調節する温調媒体を流すなどして温度を一定に保つことで、鏡筒MA自体を輻射板111としてもよい。図1及び図2に示した冷却装置1に輻射遮蔽部117を設けても同様の効果が得られることは言うまでもない。ここで、図3は、光学部材Mの非照射領域NIEに輻射遮蔽部117を設けた場合の冷却装置1の一例を示す要部模式図である。
【0035】
更に、図4に示すように、光学部材Mの反射面MRの裏面MNに対向した位置に輻射遮蔽部117を設けることで、光学部材Mの反射面MRの裏面MNからの輻射による放熱を防ぐことが可能となり、光学部材Mの照射領域IEと非照射領域NIEとの温度差をより低減することができ、光学部材Mの表面形状(曲率等)の変化を抑え、結像性能の劣化を防止することができる。ここで、図4は、光学部材Mの非照射領域NIE及び反射面MRの裏面MNに輻射遮蔽部117を設けた場合の冷却装置1の一例を示す要部模式図である。
【0036】
また、輻射遮蔽部117として、光学部材Mの非照射領域NIE及び光学部材Mの反射面MRの裏面MNに輻射率が0.2以下の付加膜を成膜しても同様の効果を得られ、輻射遮蔽部117を設置するスペースがない場合に有利である。
【0037】
冷却装置1において、上述したように、輻射板111の温度の制御は、輻射板111の温度が一定となるように制御してもよいし、光学部材Mの温度が一定となるように制御してもよい。それは、優れた光学性能を発揮するための光学部材Mの最適な温度を予め求めておき、光学部材Mが最適な温度になるように制御すれば、光学部材Mは優れた光学性能を発揮することができるからである。
【0038】
更に、光学部材Mが最適な温度になる輻射板111の温度を求めておけば、かかる温度で一定となるように輻射板111の温度を制御しても光学部材Mは優れた光学性能を発揮することができるからである。
【0039】
また、冷却装置1は、光学部材Mの照射領域IEと非照射領域NIEとの温度差を低減するだけではなく、光学部材Mの温度が一定となるよう輻射板111の温度を制御している場合はもちろんであるが、熱荷重がほぼ一定の場合は、光学部材Mにかかる熱荷重と輻射板111により除去可能な熱量とが釣り合うため、輻射板111の温度を一定としても光学部材Mの温度を一定に保つことができる。従って、光学部材Mの平均的な温度が上昇することよって生じる光学部材Mの反射面MRの位置変動及び支持部材MBの温度が上昇することによって生じる光学部材Mの位置変動などを低減することが可能であり、光学部材Mの位置安定性を高めて光学特性を向上させることができる。
【0040】
なお、本実施形態では、輻射板111の冷却にペルチェ素子113を用いたが、輻射板111に流路を形成し、かかる流路に低温の熱媒体を流すことで輻射板111を低温に保ってもよい。これにより、輻射板111の温度安定性は低下するもののペルチェ素子113を用いる場合に比べて、スペースが少なくても冷却機構110を構成することができる。
【0041】
次に、図5及び図6を参照して、冷却装置1の変形例である冷却装置1Aについて説明する。冷却装置1Aは、冷却装置1と比べて温度変化機構100Aが異なる。より詳細には、冷却装置1Aは、光学部材Mの照射領域IEからは熱を吸収し、光学部材Mの非照射領域NIEには熱を与えて、照射領域IEと非照射領域NIEとの温度差を低減している。ここで、図5は、図1に示す冷却装置1の変形例である冷却装置1Aの例示的一形態を示す概略構成図である。
【0042】
冷却装置1Aは、図5によく示されるように、温度変化機構100Aとして冷却機構110と加熱機構120とを有する。温度変化機構100Aは、光学部材Mの温度を局所的に非接触に変化させる。
【0043】
冷却機構110は、光学部材Mに露光光ELを遮らないように非接触で配置され、光学部材Mに対して輻射により光学部材M(特に、照射領域IE)から熱を吸収する。
【0044】
加熱機構120は、光学部材Mに露光光ELを遮らないように非接触で配置され、光学部材Mに対して輻射により光学部材Mに熱を与える。加熱機構は、輻射板121と、検出部122と、ペルチェ素子123と、放熱ブロック124と、循環部125と、制御部126とを有する。
【0045】
輻射板121は、図示しない輻射板支持定盤に支持された輻射板支持部材によって、光学部材Mの反射面MRにおける非照射領域NIEに対して間隔を有して配置される。かかる間隔は、光学部材Mの非照射領域NIEに熱を与える効率を上げるために短くすることが好ましい。
【0046】
輻射板121は、後述するペルチェ素子123に接合され、ペルチェ素子123のペルチェ効果により加熱されて光学部材Mの非照射領域NIEに対して高温となり温度差を形成する。即ち、輻射板121は、光学部材Mの非照射領域NIEとの温度差から輻射によって光学部材Mの非照射領域NIEに熱を与える。輻射板121は、比較的熱伝導性がよく輻射率の高い材料、例えば、セラミクスの窒化アルミニウムからなる。
【0047】
検出部122は、輻射板121に取り付けられ、輻射板121の温度を検出する。また、検出部122は、検出した輻射板121の温度を後述する制御部126に送信する。検出部122は、例えば、熱伝対、抵抗温度センサー、赤外線温度センサーなどの温度センサーから構成される。なお、本実施形態では、検出部122を輻射板121に取り付けている(接触させている)が、輻射板121と非接触に検出部121を構成し、輻射板121の温度を検出してもよい。
【0048】
ペルチェ素子123は、ペルチェ素子123に流す電流を可変することで、吸熱面123aと放熱面123bとの温度差を形成するものであり、吸熱面123aを後述する放熱ブロック124でほぼ一定の温度とすることで、放熱面123aの温度を上げることができる。従って、ペルチェ素子123の放熱面123bを輻射板121と接合することで、輻射板121から熱を放出して光学部材Mの非照射領域NIEを加熱することができる。ペルチェ素子123は、応答性が高いために高精度に輻射板121の温度を制御して、光学部材Mの非照射領域NIEの温度を所定の値にすることができる。
【0049】
放熱ブロック124は、ペルチェ素子123の吸熱面123aに接合されて、後述する循環部125が供給する熱媒体が流れるための流路124aを有する。流路124aは、パイプ125aを介して循環部125と接続される。流路124aは、放熱ブロック124内部に形成され、放熱ブロック124全面に一様に熱媒体が流れるように構成される。放熱ブロック124は、熱媒体により加熱されてペルチェ素子123の吸熱面123aに熱を与える。
【0050】
循環部125は、パイプ125aと接続し、パイプ125aを介して熱媒体を放熱ブロック124の流路124aに供給及び循環させる。循環部125が流路124aに供給及び循環させる熱媒体は、放熱ブロック124に熱を与えるためである。
【0051】
制御部126は、検出部122の検出する輻射板121の温度が所定の値となるように、加熱機構120を制御する。制御部126は、より詳細には、ペルチェ素子123に印加する印加電圧を変化させることで輻射板121の温度を制御する。即ち、制御部126は、輻射板121が光学部材Mの非照射領域NIEに与えなければならない熱量を算出し、かかる熱量から輻射板121の温度を決定する。更に、制御部126は、決定した輻射板121の温度に基づいて、ペルチェ素子123に印加する印加電圧を調節する。かかる制御によって、輻射板121が光学部材Mの非照射領域NIEに与える熱量が調節される。
【0052】
冷却装置1Aは、加熱機構120によって光学部材Mの非照射領域NIEを加熱することで、光学部材Mの照射領域IEとの温度差を低減させ、光学部材Mの表面形状(曲率等)の変化を抑え、結像性能の劣化を防止することができる。また、図5に示すように、冷却機構110によって光学部材Mの照射領域IEを冷却することで、更に光学部材Mの照射領域IEと非照射領域NIEとの温度差を低減させることが可能であり、光学部材Mの表面形状(曲率等)の変化を抑えることができる。
【0053】
更に、本実施形態においては、光学部材Mの反射面MRの裏面MNにも冷却機構110を配置することにより、光学部材Mの内部方向への温度分布を低減すると共に、光学部材Mの温度を所望の温度に保つことができる。光学部材Mを所望の温度に保つことができれば、光学部材Mの位置安定性がよくなり、光学性能を向上させることができる。
【0054】
また、光学部材Mの反射面MRの裏面MNには、反射面MRと異なり、加熱機構120との配置の干渉がないために大きな面積の輻射板111を配置することができ、光学部材Mからより多くの熱量を吸収することが可能となる。従って、光が照射されることで吸収される熱量が大きくても、所望の温度にまで光学部材Mを冷却することができる。所望の温度とは、例えば、鏡筒MAの温度であり、鏡筒MAの温度と光学部材Mの温度を一致させることで、支持部材MB及びクランプ部材MCの温度変化によって生じる光学部材Mの位置変動に起因する光学性能の劣化を防止することができる。
【0055】
本実施形態では、光学部材Mの反射面MRに関しては、検出部112及び122を輻射板111及び121に接合し、検出される輻射板111及び121の温度が一定となるように制御して反射面MRで温度分布の無いようにしており、光学部材Mの反射面MRの裏面MNに関しては、検出部112を光学部材Mに接合し、検出される光学部材Mの温度が一定となるように輻射板111の温度を制御している。しかし、上述したように、全ての輻射板を輻射板の温度が一定となるように制御してもよいし、全ての輻射板及び一部の輻射板を光学部材の温度が一定となるように制御してもよい。それは、優れた光学性能を発揮するための光学部材Mの最適な温度を予め求めておき、光学部材Mが最適な温度になるように制御すれば、光学部材Mは優れた光学性能を発揮することができるからである。
【0056】
更に、光学部材Mが最適な温度になる輻射板111及び121の温度を求めておけば、かかる温度で一定となるように輻射板111及び121の温度を制御しても光学部材Mは優れた光学性能を発揮することができるからである。但し、光学部材Mの表面形状と光学部材Mの温度の相関関係は非常に高いため、光学部材Mの温度が一定となるように輻射板111及び121の温度を制御すれば、更に高精度に光学部材Mの表面形状(曲率等)の変化を抑え、結像性能の劣化を防止することができる。一方、光学部材Mの温度を検出するよりも輻射板111及び121の温度を検出する方が実装上簡単である。それは、温度の検出精度のよい接触式の温度センサーを高精度に位置決めされる光学部材Mに接合しなくてよいからである。
【0057】
また、冷却装置1Aは、光学部材Mの照射領域IEと非照射領域NIEとの温度差を低減するだけではなく、光学部材Mの温度が一定となるように輻射板111及び121の温度を制御している場合はもちろんであるが、熱荷重がほぼ一定の場合は、光学部材Mにかかる熱荷重と輻射板111により除去可能な熱量とが釣り合うため、輻射板111及び121の温度を一定としても光学部材Mの温度を一定に保つことができる。従って、光学部材Mの平均的な温度が上昇することよって生じる光学部材Mの反射面MRの位置変動及び支持部材MBの温度が上昇することによって生じる光学部材Mの位置変動などを低減することが可能であり、光学部材Mの位置安定性を高めて光学特性を向上させることができる。
【0058】
なお、本実施形態では、輻射板111及び121の冷却及び加熱にペルチェ素子113及び123を用いたが、輻射板111及び121に流路を形成し、かかる流路に低温及び高温の熱媒体を流すことで輻射板111及び121を低温及び高温に保ってもよい。これにより、輻射板111及び121の温度安定性は低下するもののペルチェ素子113及び123を用いる場合に比べて、スペースが少なくても冷却機構110及び加熱機構120を構成することができる。なお、ペルチェ素子123の代替手段としてヒーターを用いても同様の効果を得ることができる。
【0059】
光学部材Mの反射面MR側の冷却機構110の輻射板111を光学部材Mの照射領域IEに近接した対向位置に配置できない場合は、図6に示すように、輻射板111を照射領域IEに近接して配置しなくても、照射領域IEを冷却することができる位置に配置すればよい。例えば、輻射板111を鏡筒MAの内面に保持させてもよいし、鏡筒MAに温度を調節する温調媒体を流すなどして温度を一定に保つことで、鏡筒MA自体を輻射板111としてもよい。ここで、図6は、光学部材Mの反射面MR側の冷却機構110の輻射板111を照射領域IEに近接した対向位置に配置できない場合の輻射板111の配置例の一例を示す要部模式図である。
【0060】
なお、光が照射されることで光学部材Mに吸収される熱量が小さい場合や、光学部材Mの反射面MR側に十分に広い面積を有する輻射板111を配置することができる場合には、反射面MR側の冷却機構110のみの輻射で必要熱量を吸収することができるので、反射面MRの裏面MNに冷却機構110を配置しなくてもよい。
【0061】
また、加熱機構120においては、わずかな面積を有する輻射板121を光学部材Mの照射領域IEの近傍に配置させても光学部材Mの表面形状(曲率)の変形を低減させて結像性能の劣化を防止することができる。この場合、輻射板121によって光学部材Mに与えられる熱量が少ないので、光学部材Mを所望の温度に保つための冷却機構120の輻射板121の面積を低減することができ、温度をそれほど下げなくてよいという利点がある。
【0062】
次に、図7乃至図10を参照して、冷却装置1の変形例である冷却装置1Bについて説明する。冷却装置1Bは、冷却装置1と比べて温度変化機構100Bが異なる。より詳細には、冷却装置1Bは、光学部材Mの照射領域IEからは熱を吸収し、光学部材Mの反射面MRの裏面MNには熱を与えて、照射領域IEと反射面MRの裏面MNとの温度差を低減している。ここで、図7は、図1に示す冷却装置1の変形例である冷却装置1Bの例示的一形態を示す概略構成図である。
【0063】
冷却装置1Bは、図7によく示されるように、温度変化機構100Bとして冷却機構110と加熱機構120とを有する。
【0064】
冷却機構110は、光学部材Mに露光光ELを遮らないように非接触で配置され、光学部材Mに対して輻射により光学部材M(特に、照射領域IE)から熱を吸収する。
【0065】
加熱機構120は、光学部材Mの反射面MRの裏面MNに非接触で配置され、光学部材Mに対して輻射により裏面MNを加熱する。
【0066】
輻射板121は、光学部材Mの反射面MRの裏面MNにおける照射領域IEの裏側に相当する位置に対して間隔を有して配置され、かかる位置に輻射によって熱を与える。
【0067】
冷却装置1Bは、加熱機構120によって光学部材Mの反射面MRの裏面MN(特に、照射領域IEの裏側)を加熱することで、光学部材Mの照射領域IEとの温度差を低減させ、光学部材Mの表面形状(曲率等)の変化を抑え、結像性能の劣化を防止することができる。また、図7に示すように、冷却機構110によって光学部材Mの照射領域IEを冷却することで、更に光学部材Mの照射領域IEと非照射領域NIEとの温度差を低減させることが可能であり、光学部材Mの表面形状(曲率等)の変化を抑えることができる。
【0068】
更に、冷却装置1Bは、光学部材Mを冷却する冷却機構110によって、露光光ELによって温度上昇する光学部材Mの温度を所望の温度に保つことが可能であり、光学部材Mの位置安定性がよくなり、光学性能を向上させることができる。
【0069】
本実施形態では、光学部材Mの反射面MRに関しては、検出部112を輻射板111に接合し、検出される輻射板111の温度が一定となるように制御し、光学部材Mの反射面MRの裏面MNに関しては、検出部122を光学部材Mに接合し、検出される光学部材Mの温度が一定となるように輻射板121の温度を制御している。しかし、上述したように、全ての輻射板を輻射板の温度が一定となるように制御してもよいし、全ての輻射板及び一部の輻射板を光学部材の温度が一定となるように制御してもよい。
【0070】
なお、本実施形態では、輻射板111及び121の冷却及び加熱にペルチェ素子113及び123を用いたが、輻射板111及び121に流路を形成し、かかる流路に低温及び高温の熱媒体を流すことで輻射板111及び121を低温及び高温に保ってもよい。これにより、輻射板111及び121の温度安定性は低下するもののペルチェ素子113及び123を用いる場合に比べて、スペースが少なくても冷却機構110及び加熱機構120を構成することができる。なお、ペルチェ素子123の代替手段としてヒーターを用いても同様の効果を得ることができる。
【0071】
なお、冷却機構110の輻射板111を光学部材Mの照射領域IEに近接した対向位置に配置できない場合は、例えば、図8に示すように、光学部材Mの非照射領域NIEに対向した位置に配置してもよい。この場合、加熱機構120の輻射板121を光学部材Mの反射面MRの裏面MN全面に亘って配置させる。これにより、冷却機構110の輻射板111によって光学部材Mの非照射領域NIEの温度が低下してしまうことを防止し、光学部材Mの照射領域IEと非照射領域NIEとの温度差を低減させることができる。ここで、図8は、輻射板111を光学部材Mの照射領域IEに近接した対向位置に配置できない場合の輻射板111の配置例の一例を示す要部模式図である。
【0072】
また、図9に示すように、光学部材Mの反射面MRの裏側MNにおける照射領域IEの裏側の位置以外に冷却機構110の輻射板111を配置してもよい。更に、図10に示すように、光学部材Mを囲むように冷却機構110の輻射板111を配置してもよい。ここで、図9及び10は、輻射板111を光学部材Mの照射領域IEに近接した対向位置に配置できない場合の輻射板111の配置例の一例を示す要部模式図である。
【0073】
図8乃至図10に示したように、冷却機構110の輻射板111を光学部材Mの照射領域IEに近接した対向位置に配置しなくても、照射領域IEを輻射により冷却できる位置に配置すれば、光学部材Mの照射領域IEとの温度差を低減させ、光学部材Mの表面形状(曲率等)の変化を抑え、結像性能の劣化を防止することができる。
【0074】
なお、冷却装置1、1A及び1Bにおいて、輻射板111及び121の光学部材Mと対向する面は、冷却及び加熱を効率的に行うために0.8以上の輻射率を有するように構成するとよい。一方、輻射板111及び121の光学部材Mと対向しない面は、周囲の部材の温度に影響を与えて熱変形させたりしないために、0.2以下の輻射率とすることが望ましい。
【0075】
以下、図11を参照して、本発明の冷却装置1、1A又は1Bを適用した例示的な露光装置200について説明する。ここで、図11は、本発明の一側面としての露光装置200の例示的一形態を示す概略構成図である。
【0076】
本発明の露光装置200は、露光用の照明光としてEUV光(例えば、波長13.4nm)を用いて、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式やステップ・アンド・リピート方式でマスク220に形成された回路パターンを被処理体240に露光する投影露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適であり、以下、本実施形態ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、マスクに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してマスクパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。「ステップ・アンド・リピート方式」は、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次のショットの露光領域に移動する露光方法である。
【0077】
図11を参照するに、露光装置200は、照明装置210と、マスク220と、マスク220を載置するマスクステージ225と、被処理体240を載置するウェハステージ245と、アライメント検出機構250と、フォーカス位置検出機構260とを有する。
【0078】
また、図11に示すように、EUV光は、大気に対する透過率が低く、残留ガス(高分子有機ガスなど)成分との反応によりコンタミを生成してしまうため、少なくとも、EUV光が通る光路中(即ち、光学系全体)は真空雰囲気VCとなっている。
【0079】
照明装置210は、投影光学系230の円弧状の視野に対する円弧状のEUV光(例えば、波長13.4nm)によりマスク220を照明する照明装置であって、EUV光源212と、照明光学系214とを有する。
【0080】
EUV光源212は、例えば、レーザープラズマ光源が用いられる。これは、真空容器中のターゲット材に高強度のパルスレーザー光を照射し、高温のプラズマを発生させ、これから放射される、例えば、波長13nm程度のEUV光を利用するものである。ターゲット材としては、金属膜、ガスジェット、液滴などが用いられる。放射されるEUV光の平均強度を高くするためにはパルスレーザーの繰り返し周波数は高い方がよく、通常数kHzの繰り返し周波数で運転される。
【0081】
照明光学系214は、集光ミラー214a、オプティカルインテグレーター214bから構成される。集光ミラー214aは、レーザープラズマからほぼ等方的に放射されるEUV光を集める役割を果たす。オプティカルインテグレーター214bは、マスク220を均一に所定の開口数で照明する役割を持っている。
また、照明光学系214は、マスク220と共役な位置に、マスク220の照明領域を円弧状に限定するためのアパーチャ214cが設けられている。かかる照明光学系214を構成する光学部材である集光ミラー214a及びオプティカルインテグレーター214bに本発明の冷却装置1、1A及び1Bを適用することができ、冷却装置1、1A及び1Bにより集光ミラー214a及びオプティカルインテグレーター214bを冷却することで熱膨張による変形を防止して、優れた結像性能を発揮することができる。
【0082】
マスク220は、反射型マスクで、その上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成され、マスクステージ225に支持及び駆動されている。マスク220から発せられた回折光は、投影光学系230で反射されて被処理体240上に投影される。マスク220と被処理体240とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置200は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置であるため、マスク220と被処理体240を走査することによりマスク220のパターンを被処理体240上に縮小投影する。
【0083】
マスクステージ225は、マスク220を支持して図示しない移動機構に接続されている。マスクステージ225は、当業界周知のいかなる構造をも適用することができる。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、少なくともX方向にマスクステージ225を駆動することでマスク220を移動することができる。露光装置200は、マスク220と被処理体240を同期した状態で走査する。
【0084】
投影光学系230は、複数の反射ミラー(即ち、多層膜ミラー)230aを用いて、マスク220面上のパターンを像面である被処理体240上に縮小投影する。複数のミラー230aの枚数は、4枚乃至6枚程度である。少ない枚数のミラーで広い露光領域を実現するには、光軸から一定の距離だけ離れた細い円弧状の領域(リングフィールド)だけを用いて、マスク220と被処理体240を同時に走査して広い面積を転写する。投影光学系230の開口数(NA)は、0.2乃至0.3程度である。かかる投影光学系230を構成する光学部材であるミラー230aに本発明の冷却装置1、1A及び1Bを適用することができ、冷却装置1、1A及び1Bによりミラー230aを冷却することで熱膨張による変形を防止して、優れた結像性能を発揮することができる。
【0085】
被処理体240は、本実施形態ではウェハであるが、液晶基板その他の被処理体を広く含む。被処理体240には、フォトレジストが塗布されている。
【0086】
ウェハステージ245は、ウェハチャック245aによって被処理体240を支持する。ウェハステージ245は、例えば、リニアモーターを利用してXYZ方向に被処理体240を移動する。マスク220と被処理体240は同期して走査される。また、マスクステージ225の位置とウェハステージ245の位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。
【0087】
アライメント検出機構250は、マスク220の位置と投影光学系230の光軸との位置関係、及び、被処理体240の位置と投影光学系230の光軸との位置関係を計測し、マスク220の投影像が被処理体240の所定の位置に一致するようにマスクステージ225及びウェハステージ245の位置と角度を設定する。
【0088】
フォーカス位置検出機構260は、被処理体240面でフォーカス位置を計測し、ウェハステージ245の位置及び角度を制御することによって、露光中、常時被処理体240面を投影光学系230による結像位置に保つ。
【0089】
露光において、照明装置210から射出されたEUV光はマスク220を照明し、マスク220面上のパターンを被処理体240面上に結像する。本実施形態において、像面は円弧状(リング状)の像面となり、マスク220と被処理体240を縮小倍率比の速度比で走査することにより、マスク220の全面を露光する。
【0090】
ここで、露光装置においては、光学性能は投影光学系の光学部材の形状変化に対して敏感なので、上述したような冷却装置1、1A及び1Bは、投影光学系の光学部材に用いることが多い。特に、光量の多いマスク側の光学部材に用いることが多い。但し、照明光学系に用いても構わない。特に、最も光源に近い反射光学部材は、光学部材の中で最も多量の光が入射するので、必然的に吸収する熱量も大きくなり、その吸収した熱による光学部材の形状の変化量も大きくなる。それを防ぐために、上述したような冷却装置1、1A及び1Bにより、多量の光を吸収することによる温度上昇を防ぐことができ、光学部材の温度差を低減して形状変化を抑えることができる。
【0091】
次に、図12及び図13を参照して、上述の露光装置200を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図12は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。
本実施形態においては、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、それが出荷(ステップ7)される。
【0092】
図13は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置200によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置200を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
【0093】
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明の冷却装置は、ArFエキシマレーザーやFレーザーなどのEUV光以外の波長200nm以下の紫外線用の光学部材に適用することもでき、マスクやウェハにも適用可能である。
【0094】
本出願は、更に以下の事項を開示する。
【0095】
〔実施態様1〕 真空又は減圧環境に置かれ、光が照射される照射領域を有する光学部材を冷却する冷却装置であって、
前記光学部材の温度を局所的に非接触に変化させる温度変化機構を有することを特徴とする冷却装置。
【0096】
〔実施態様2〕 前記温度変化機構は、前記光学部材に非接触で配置され、前記光学部材の前記照射領域を冷却する冷却機構を有することを特徴とする実施態様1記載の冷却装置。
【0097】
〔実施態様3〕 前記温度変化機構は、
前記光学部材に非接触で配置され、前記光学部材を冷却する冷却機構と、
前記光学部材に非接触で配置され、前記光学部材の前記照射領域以外の非照射領域の少なくとも一部を加熱する加熱機構とを有することを特徴とする実施態様1記載の冷却装置。
【0098】
〔実施態様4〕 前記冷却機構は、輻射により前記光学部材から熱を吸収することを特徴とする実施態様2又は3記載の冷却装置。
【0099】
〔実施態様5〕 前記加熱機構は、輻射により前記光学部材の前記非照射領域に熱を与えることを特徴とする実施態様3記載の冷却装置。
【0100】
〔実施態様6〕 前記加熱機構は、前記光学部材の前記照射領域の裏面を加熱することを特徴とする実施態様3記載の冷却装置。
【0101】
〔実施態様7〕 前記冷却機構は、
前記光学部材の温度を検出する検出部と、
前記光学部材の前記照射領域に対して低温となる温度差を形成する輻射板と、前記検出部の検出する前記光学部材の温度が所定の値となるように、前記輻射板の温度を制御する制御部とを有することを特徴とする実施態様2又は3記載の冷却装置。
【0102】
〔実施態様8〕 前記冷却機構は、
前記光学部材の前記照射領域に対して低温となる温度差を形成する輻射板と、
前記輻射板の温度を検出する検出部と、
前記検出部の検出する前記輻射板の温度が所定の値となるように、前記輻射板の温度を制御する制御部とを有することを特徴とする実施態様2又は3記載の冷却装置。
【0103】
〔実施態様9〕 前記輻射板は、熱媒体が流れるための流路を有し、
前記制御部に制御され、前記熱媒体を前記流路に循環させる循環部を更に有することを特徴とする実施態様7又は8記載の冷却装置。
【0104】
〔実施態様10〕 前記輻射板に接合してペルチェ効果により前記輻射板を冷却するペルチェ素子と、
熱媒体が流れるための流路を有し、前記ペルチェ素子の排熱を回収する放熱ブロックと、
前記熱媒体を前記流路に循環させる循環部とを更に有することを特徴とする実施態様7又は8記載の冷却装置。
【0105】
〔実施態様11〕 前記輻射板は、前記光学部材の前記照射領域に向いて配置されていることを特徴とする実施態様7又は8記載の冷却装置。
【0106】
〔実施態様12〕 前記輻射板は、前記光学部材の前記照射領域に対して90度以下の角度を有して配置されることを特徴とする実施態様7又は8記載の冷却装置。
【0107】
〔実施態様13〕 前記光学部材の前記照明領域以外の非照射領域に対向して配置され、前記非照射領域への輻射を遮蔽する輻射遮蔽部を更に有することを特徴とする実施態様12記載の冷却装置。
【0108】
〔実施態様14〕 前記輻射遮蔽部は、輻射率が0.2以下であることを特徴とする実施態様13記載の冷却装置。
【0109】
〔実施態様15〕 前記輻射遮蔽部は、前記非照明領域に成膜された付加膜であることを特徴とする実施態様14記載の冷却装置。
【0110】
〔実施態様16〕 前記加熱機構は、前記光学部材の前記照射領域の裏面を加熱することを特徴とする実施態様3記載の冷却装置。
【0111】
〔実施態様17〕 前記加熱機構は、輻射により前記光学部材の前記非照射領域に熱を与えることを特徴とする実施態様3記載の冷却装置。
【0112】
〔実施態様18〕 前記加熱機構は、
前記光学部材の温度を検出する検出部と、
前記光学部材の前記照射領域に対して高温となる温度差を形成する輻射板と、前記検出部の検出する前記光学部材の温度が所定の値となるように、前記輻射板の温度を制御する制御部とを有することを特徴とする実施態様3記載の冷却装置。
【0113】
〔実施態様19〕 前記加熱機構は、
前記光学部材の前記照射領域に対して高温となる温度差を形成する輻射板と、
前記輻射板の温度を検出する検出部と、
前記検出部の検出する前記輻射板の温度が所定の値となるように、前記輻射板の温度を制御する制御部とを有することを特徴とする実施態様3記載の冷却装置。
【0114】
〔実施態様20〕 前記輻射板は、熱媒体が流れるための流路を有し、
前記制御部に制御され、前記熱媒体を前記流路に循環させる循環部を更に有することを特徴とする実施態様18又は19記載の冷却装置。
【0115】
〔実施態様21〕 前記輻射板に接合してペルチェ効果により前記輻射板を加熱するペルチェ素子と、
熱媒体が流れるための流路を有し、前記ペルチェ素子の排熱を回収する放熱ブロックと、
前記熱媒体を前記流路に循環させる循環部とを更に有することを特徴とする実施態様18又は19記載の冷却装置。
【0116】
〔実施態様22〕 前記制御部に制御され、前記輻射板に接合して前記輻射板を加熱するヒーターを有することを特徴とする実施態様18又は19記載の冷却装置。
【0117】
〔実施態様23〕 前記冷却機構は、前記光学部材の前記照射領域の裏面に対向して配置され、前記光学部材の前記照射領域に対して低温となる温度差を形成する輻射板を有することを特徴とする実施態様3記載の冷却装置。
【0118】
〔実施態様24〕 前記冷却機構は、前記光学部材の前記照射領域に向いて配置され、前記光学部材の前記照射領域に対して低温となる温度差を形成する輻射板を有することを特徴とする実施態様3記載の冷却装置。
【0119】
〔実施態様25〕 前記冷却機構は、前記光学部材の前記照射領域に対して90度以下の角度を有して配置され、前記光学部材の前記照射領域に対して低温となる温度差を形成する輻射板を有することを特徴とする実施態様3記載の冷却装置。
【0120】
〔実施態様26〕 前記加熱機構は、前記光学部材の前記照射領域の裏面に対向して配置され、前記光学部材の前記照射領域に対して高温となる温度差を形成する輻射板とを有することを特徴とする実施態様3記載の冷却装置。
【0121】
〔実施態様27〕 前記輻射板は、
前記光学部材の前記照射領域に対して0.8以上の輻射率を有する第1の部分と、
前記光学部材の前記照射領域の裏面に対して0.2以下の輻射率を有する第2の部分とを有することを特徴とする実施態様7、8、18、19、23乃至26のうちいずれか一項記載の冷却装置。
【0122】
〔実施態様28〕 実施態様1乃至27のうちいずれか一項記載の冷却装置と、
前記冷却装置により冷却された光学部材を介してマスクに形成されたパターンを被処理体に露光する光学系とを有することを特徴とする露光装置。
【0123】
〔実施態様29〕 前記露光装置は、電子ビームを用いて前記被処理体を露光することを特徴とする実施態様28記載の露光装置。
【0124】
〔実施態様30〕 前記露光装置は、EUV光を用いて前記被処理体を露光することを特徴とする実施態様28記載の露光装置。
【0125】
〔実施態様31〕 実施態様28乃至30のうちいずれか一項記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
露光された前記被処理体に所定のプロセスを行うステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
【0126】
【発明の効果】
本発明によれば、光学部材の内部の温度分布を改善すると共に光学部材を基準温度に維持し、結像性能の劣化となる光学部材の熱膨張による変形を低減することで所望の光学性能をもたらす冷却装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一側面としての冷却装置の例示的一形態を示す概略構成図である。
【図2】輻射板を光学部材の照射領域に近接した対向位置に配置できない場合の輻射板の配置例の一例を示す要部模式図である。
【図3】光学部材の非照射領域に輻射遮蔽部を設けた場合の冷却装置の一例を示す要部模式図である。
【図4】光学部材の非照射領域及び反射面の裏面に輻射遮蔽部を設けた場合の冷却装置の一例を示す要部模式図である。
【図5】図1に示す冷却装置の変形例である冷却装置の例示的一形態を示す概略構成図である。
【図6】光学部材の反射面側の冷却機構の輻射板を照射領域に近接した対向位置に配置できない場合の輻射板の配置例の一例を示す要部模式図である。
【図7】図1に示す冷却装置の変形例である冷却装置の例示的一形態を示す概略構成図である。
【図8】輻射板を光学部材の照射領域に近接した対向位置に配置できない場合の輻射板の配置例の一例を示す要部模式図である。
【図9】輻射板を光学部材の照射領域に近接した対向位置に配置できない場合の輻射板の配置例の一例を示す要部模式図である。
【図10】輻射板を光学部材の照射領域に近接した対向位置に配置できない場合の輻射板の配置例の一例を示す要部模式図である。
【図11】本発明の一側面としての露光装置の例示的一形態を示す概略構成図である。
【図12】デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。
【図13】図12に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
【図14】ミラーの冷却方法の一例を示す概略構成図である。
【図15】熱変形によるミラーの曲率の変化を示す概略模式図である。
【符号の説明】
1、1A、1B 冷却装置
100、100A、100B 温度変化機構
110 冷却機構
111 輻射板
112 検出部
113 ペルチェ素子
113a 吸熱面
113b 放熱面
114 放熱ブロック
114a 流路
115 循環部
115a パイプ
116 制御部
120 加熱機構
121 輻射板
122 検出部
123 ペルチェ素子
123a 吸熱面
123b 放熱面
124 放熱ブロック
124a 流路
125 循環部
125a パイプ
126 制御部
200 露光装置
210 照明装置
214 照明光学系
214a 集光ミラー
214b オプティカルインテグレーター
220 マスク
230 投影光学系
230a 反射ミラー
240 被処理体
250 アライメント検出機構
260 フォーカス位置検出機構
M 光学部材
MR 反射面
MN 反射面の裏面
MA 鏡筒
MB 支持部材
MC クランプ部材
VC チャンバ
IE 照射領域
NIE 非照射領域

Claims (1)

  1. 真空又は減圧環境に置かれ、光が照射される照射領域を有する光学部材を冷却する冷却装置であって、
    前記光学部材の温度を局所的に非接触に変化させる温度変化機構を有することを特徴とする冷却装置。
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