JP2006073895A - 冷却装置、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

冷却装置、露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 光が照射される照射領域を直接冷却することを可能とし、結像性能の劣化の原因となる光学素子の温度分布を改善することで所望の光学性能を達成する冷却装置、露光装置及びデバイス製造方法を提供する。
【解決手段】 真空又は減圧環境に配置された光学素子を非接触で冷却する冷却装置であって、輻射冷却源と、前記光学素子側に向かって凹面を向けた凹面鏡とを有し、前記輻射冷却源が、前記凹面の略焦点位置に配置されていることを特徴とする冷却装置を提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一般には、冷却装置に係り、特に、半導体ウェハ用の単結晶基板、液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板などの被処理体を露光する露光装置に用いられる光学素子を冷却する冷却装置に関する。本発明は、特に、露光光源として紫外光や極端紫外線(EUV:extreme ultraviolet)光を利用する露光装置に用いられる光学素子を冷却する冷却装置に好適である。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子を製造する際に、レチクル(マスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する縮小投影露光装置が従来から使用されている。
縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、波長を短くすればするほど、解像度はよくなる。このため、近年の半導体素子の微細化への要求に伴い露光光の短波長化が進められ、超高圧水銀ランプ(i線(波長約365nm))、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)、ArFエキシマレーザー(波長約193nm)と用いられる紫外光の波長は短くなってきた。
しかし、半導体素子は急速に微細化しており、紫外線光を用いたリソグラフィーでは限界がある。そこで、0.1μm以下の非常に微細な回路パターンを効率よく転写するために、紫外光よりも更に波長が短い、波長10nm乃至15nm程度の極端紫外線(EUV)光を用いた縮小投影露光装置(以下、「EUV露光装置」と称する。)が開発されている。
EUV光の波長領域では、気体によるエネルギーの減衰が非常に大きく、また、気体中の酸素と不純物との光化学反応により光学素子に炭素化合物が付着してしまうことから、真空環境下で露光が行われる。
一方、EUV露光装置は、0.1μm以下の回路パターンの露光に使用されるため、線幅精度が非常に厳しく、光学素子の形状(即ち、ミラーの表面形状)は0.1nm程度の変形しか許されない。光学素子の形状の変化は、光学性能(特に、結像性能)の劣化を引き起こすからである。EUV露光装置に用いられるミラーは、EUV光を全て反射するわけではなく、30%以上のEUV光を吸収するため、温度が徐々に上昇し、ミラーの表面形状が変化してしまう。従って、光学素子を冷却する(即ち、光学素子の温度を調節する)必要があるが、EUV露光装置では真空環境下での露光であるため、従来よりも非常に難しくなる。例えば、真空環境下では、対流による光学素子の表面からの冷却はできない。また、光学素子に形成された流路に冷却媒体を流すことによる温調では振動が発生し、転写位置精度が劣化してしまう。
そこで、真空環境下において、非接触で光学素子を冷却する方法として、輻射を用いることが考えられている。具体的には、光学素子の露光光が照射される照射領域以外の面に対して輻射板を対向させて配置し、かかる輻射板を介して光学素子から熱を吸収(輻射冷却)する(例えば、特許文献1及び2参照。)。
特開2004−80025号公報 特開2004−29314号公報
しかしながら、光学素子の照射領域以外の面に対して輻射板を対向させて輻射冷却を行った場合、露光光が照射領域に加えた熱は、輻射板と対向する光学素子の表面まで移動し、回収される。従って、光学素子内で熱の流れが発生し、温度分布が形成されることになる。温度分布は、光学素子の熱歪を引き起こし、光学性能の劣化につながる。特に、露光装置のスループットを向上させるために、単位時間当たりの露光エネルギーを大きくした場合、温度分布も大きくなってしまうため、光学性能が著しく劣化してしまう。
光学素子の露光光が照射される照射領域に対して輻射板を対向させて配置し、照射領域を直接冷却することができれば、光学素子内を移動する熱量が減り、光学素子に発生する温度分布を低減させることができる。しかし、照射領域上は、露光光の光路となっており、照射領域に対向する位置に輻射板を配置することはできない。
そこで、本発明は、光が照射される照射領域を直接冷却することを可能とし、結像性能の劣化の原因となる光学素子の温度分布を改善することで所望の光学性能を達成する冷却装置、露光装置及びデバイス製造方法を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての冷却装置は、真空又は減圧環境に配置された光学素子を非接触で冷却する冷却装置であって、輻射冷却源と、前記光学素子側に向かって凹面を向けた凹面鏡とを有し、前記輻射冷却源が、前記凹面の略焦点位置に配置されていることを特徴とする。
本発明の別の側面としての冷却装置は、真空又は減圧環境に配置され、光が照射される照射領域を有する光学素子を非接触で冷却する冷却装置であって、輻射冷却源と、前記光学素子側に向かって凹面を向けた凹面鏡とを有し、前記照射領域上の任意の点から発する電磁波の少なくとも一部が、前記凹面鏡で反射され、前記輻射冷却源に導かれることを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての冷却装置は、真空又は減圧環境に配置され、光が照射される照射領域を有する光学素子を非接触で冷却する冷却装置であって、輻射冷却源と、前記光学素子側に向かって凹面を向けた凹面鏡とを有し、前記照射領域上の任意の点と前記任意の点に対応する前記凹面鏡上の所定点とを結ぶ直線と、前記所定点と前記輻射冷却源とを結ぶ直線とがなす角度の2等分線が、実質的に前記凹面鏡上の所定点における前記凹面鏡の法線と一致することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、上述の冷却装置と、前記冷却装置により冷却された光学素子を介してレチクルに形成されたパターンを被処理体に露光する光学系とを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、光が照射される照射領域を直接冷却することを可能とし、結像性能の劣化の原因となる光学素子の温度分布を改善することで所望の光学性能を達成する冷却装置、露光装置及びデバイス製造方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の一側面としての冷却装置及び露光装置について説明する。なお、各図において、同一の部材については、同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。ここで、図1は、本発明の冷却装置1の構成を示す概略断面図である。
冷却装置1は、真空又は減圧環境に置かれた光学素子OEを、非接触で冷却する冷却装置である。光学素子OEは、例えば、真空又は減圧環境のチャンバに収納され、かかるチャンバ内は、残留ガス(高分子有機ガスなど)成分と光Lとの反応により光学素子OEの表面にコンタミが付着し、反射率や透過率などが低下することを低減させるために、真空ポンプによって1×10−6[Pa]程度の真空に維持されている。
光学素子OEは、光Lが照射される照射領域IAを有し、反射、屈折及び回折等を利用して光Lを結像させる。光学素子OEは、例えば、ミラー、レンズ、平行平板ガラス、プリズム及びフレネルゾーンプレート、キノフォーム、バイナリーオプティックス、ホログラム等の回折光学素子を含む。本実施形態においては、光学素子OEとしてミラーを例に説明する。
冷却装置1は、図1に示すように、凹面鏡10と、輻射冷却源20と、冷却機構30と、温度調整機構40とを有する。
凹面鏡10は、光学素子OEの照射領域IAからの輻射エネルギー(電磁波の一種)を集める機能を有する。輻射とは物質のもつエネルギーの一部が電磁波の形で放出されたり、あるいは電磁波を吸収して励起されたりする現象のことであり、温度Tの黒体の物質が放出する輻射エネルギーは、ステファン・ボルツマン係数をσとした場合、E[W/m]=σT4であらわされる。
凹面鏡10は、回転放物体(回転放物体、回転放物面の場合は、焦点位置又はその近傍、焦点からの距離が焦点距離の1割以下の位置に、輻射冷却源を配置することが望ましい)又は回転楕円体(回転楕円体の場合は、輻射冷却源を一方の焦点位置に、光学素子の照射領域をもう一方の焦点位置近傍に配置することが好ましい)の表面形状を有し(本実施形態では、回転放物ミラー)、かかる回転放物体の回転軸の延長線RL上に、光学素子OEの照射領域IAの中心IACが存在するように配置される。換言すれば、凹面鏡10は、回転軸が照射領域IAの中心IACと交わるように配置される。但し、凹面鏡10は、光Lを遮らない、即ち、光Lの光路以外の位置に配置されることは言うまでもない。
凹面鏡10は、図1に示すように、後述する輻射冷却源20を挟んで光学素子OEの照射領域IAと反対側に配置され、輻射冷却源20から凹面鏡10に対する見込み角θが160度以上である。ここで、輻射冷却源20から凹面鏡10に対する見込み角θを定義する。輻射冷却源20の中心(輻射冷却源の重心とするのが好ましい。)を角の中心とし、光学素子OEの照射領域IA(即ち、被冷却領域)の中心IACと輻射冷却源20の中心とを結ぶ直線を含む平面における凹面鏡10の断面を考え、凹面鏡10の一方の開口端と他方の開口端とのなす角を見込み角θとする。輻射冷却源20の光学素子OE側の面は後述するように、輻射率が低くなるような加工がなされている。一方、凹面鏡10側の面は輻射率が高い。そのため、輻射冷却源20の凹面鏡10側は凹面鏡で覆い、周囲環境に対して熱的な影響を与えないようにする必要がある。輻射冷却源20の高輻射率面はガラスやセラミクスからなる。これら絶縁体は表面の法線方向に多量の輻射エネルギーを放出するのに対し、表面に沿う方向に対しては、法線方向に比べてかなり少ない輻射エネルギーしか放出しない。このため、輻射冷却源20から凹面鏡10に対する見込み角θが160度以上であれば、輻射冷却源20の凹面鏡側の面が周囲環境に対して与える熱的な影響を抑制することができる。
凹面鏡10は、表面10aに鏡面加工が施されており、光学素子OEの照射領域IAからの輻射エネルギーに対する鏡面反射率が0.7以上となっている。高い鏡面反射率を有することにより、光学素子OEの照射領域IAからの輻射エネルギーのうちの大部分が輻射冷却源に到達することができ、光学素子OEの照射領域IAを冷却する能力が高くなるからである。一方、凹面鏡の拡散反射の影響が大きい場合、光学素子OEの照射領域IAからの輻射エネルギーは凹面鏡で反射されるものの、拡散するので輻射冷却源の到達する割合が小さくなり、冷却量が小さくなる。
凹面鏡10の表面10aは、輻射率の低い材料から構成され、例えば、金、銀、アルミニウムなどが用いられる。また、凹面鏡10は、回転放物体の頂点に、後述する冷却機構30(本実施形態では、クラリオポンプヘッド)を設置するための設置部12を有する。設置部12は、凹面鏡10の頂点近傍の一部を切り取った貫通孔として構成される。
輻射冷却源20は、凹面鏡10の焦点に配置され、輻射により光学素子OEの照射領域IAを冷却する。なお、輻射伝熱とは、ある部材と別の部材とがある場合に、ある部材から別の部材に輻射エネルギー(輻射熱)が伝わり、別の部材からある部材に輻射エネルギーが伝わると言った2つの部材の間での輻射エネルギーの授受の結果、お互いの他方に伝わる輻射エネルギーの差分(輻射伝熱量)だけ、一方が冷却され、もう一方が加熱されることである。本実施形態においては、この輻射エネルギーの授受による加熱や冷却を簡単に表現するために、一方が他方に輻射エネルギーを与える(加熱でも冷却でも)と表現する。また、輻射冷却源20は、凹面鏡10と同様に、光Lを遮らない、即ち、光Lの光路以外の位置に配置される。
輻射冷却源20は、輻射率が0.6以上の材料(例えば、セラミクス(アルミナ、SiCなど)やガラスなど。より好ましくは輻射率が0.7以上の材料。)により表面を構成する。また、輻射冷却源20の光学素子OEと向かい合う面20aは、輻射率の低い材料(輻射率が0.2以下、より好ましくは0.15以下。)から構成され、表面に金属(金、銀、アルミニウムなど)の板又は膜を有する。更に、輻射冷却源20の面20aには、図2に示すように、輻射率の低い材料から構成される遮蔽板22を設置してもよい。遮蔽板22は、金、銀、アルミニウムなどを使用する。ここで、図2は、冷却装置10の一部(凹面鏡10及び輻射冷却源20)の拡大断面図である。
冷却機構30は、輻射冷却源20を冷却する機能を有し、本実施形態では、クライオポンプとして具現化される。冷却機構30は、輻射冷却源20の温度が−100度以下になるように冷却する。なお、冷却機構30は、液体窒素、液体ヘリウムなどの冷却媒体を輻射冷却源20に流すことによって、輻射冷却源20を冷却してもよい。但し、その場合には、冷却媒体を輻射冷却源20に導く導管に対して断熱処理を施す又は環境温度と同じ温度になるように温度調節を行う必要がある。
温度調整機構40は、図2に示すように、凹面鏡10の裏面10bに配置され、凹面鏡10の温度を調整する。温度調整機構40は、本実施形態では、水や空気、窒素などの媒体などを流すことによって、輻射冷却源20の影響により凹面鏡10の温度が低下することを防ぎ、凹面鏡10を環境温度と同程度の温度に保つ。
ここで、光学素子OEの照射領域IAからの輻射エネルギーの流れについて、凹面鏡10及び輻射冷却源20との配置関係と共に説明する。まず、輻射冷却源20の中心位置から射出する光線を仮定し、かかる光線のうち凹面鏡10に到達する光線を考える。
輻射冷却源20から射出して凹面鏡10に到達する光線(電磁波)は、凹面鏡10で大部分が鏡面反射する。鏡面反射は、反射位置における法線が入射光線と反射光線の角2等分線となる。従って、本実施形態の凹面鏡10を用いた場合、凹面鏡10で反射された光線は、光学素子OEの照射領域IA上に照射され、その結果、輻射冷却源20が、凹面鏡10を介して熱交換を行うのは、照射領域IAのみとなる。換言すれば、光学素子OEの照射領域IAを効率良く冷却するためには、図10に示すように、光学素子OE上の照射領域1A上の任意の点とこの任意の点に対応する凹面鏡10上の所定点とを結ぶ直線と、この所定点と前記輻射冷却源とを結ぶ直線とがなす角度の2等分線が、実質的に前記凹面鏡上の所定点における前記凹面鏡の法線と一致するように構成すれば良い。言い換えれば、光学素子OE上の照射領域1A上の任意の点と、この任意の点に対応する凹面鏡10上の所定点と、輻射冷却源(輻射冷却源内の所定の点)とで形成される平面内において、光学素子OEの照射領域IAの任意の点と凹面鏡10の反射面上の所定点とを結ぶ直線と、前記所定点における前記凹面鏡10の反射面に対する法線とのなす角度と、前記所定点における前記凹面鏡10の反射面に対する法線と、前記所定点と前記輻射冷却源20とを結ぶ直線とのなす角度とが、実質的に同じになるように、凹面鏡10を構成すれば良い。ここで、図10は、光学素子OEを効率良く冷却するための冷却装置1の配置を説明する図である。
但し、上記の説明は、輻射冷却源20を点とした場合であり、輻射冷却源20の表面積が0である場合、輻射伝熱量は0となる。実際には、図3に示すように、光学素子OEの照射領域IAの任意の点において、ある立体角φ内に放射される輻射エネルギーが凹面鏡10によって反射され、輻射冷却源20に到達する。立体角φを形態係数と考えると、輻射冷却源20が大きければ大きいほど、冷却能力は高くなる。しかし、輻射冷却源20を凹面鏡10の焦点に配置したとしても、輻射冷却源20の表面は、凹面鏡10の焦点から離れた位置に存在する。従って、光学的な表現を借りると、被冷却領域がぼけた状態、換言すれば、理想的な冷却状態(輻射冷却源20が点であると考えた場合)に比べて被冷却領域が広がった状態となる。これらのことから、冷却装置1の冷却能力と被冷却領域を限定する度合いは、トレードオフの関係にあることがわかる。ここで、図3は、光学素子OEの照射領域IAの任意の点から放射される輻射エネルギーについて説明するための図である。
輻射冷却源20は、凹面鏡10の開口部14の大きさに対して5%乃至20%の大きさであれば、被冷却領域を限定すると共に、光学素子OEの照射領域IAの冷却に効果を発揮できるだけの冷却能力を得ることができる。但し、輻射冷却源20が、凹面鏡10の開口部14の大きさに対して20%以上の大きさである場合も、被冷却領域をある程度限定することができる。
ここまでは、凹面鏡10で反射される輻射エネルギーについて考えてきたが、ここからは、光学素子OEの照射領域IAを含む面から放射される輻射エネルギーのうち、輻射冷却源20に直接到達する輻射エネルギーについて考える。輻射冷却源20の凹面鏡10に覆われていない領域NCA、即ち、光学素子OEの照射領域IAと対向している面20aは、光学素子OEの照射領域IAを含む面のほとんどの位置から見ることができる。従って、上述したように、輻射冷却光源20の凹面鏡10に覆われていない領域NCAを輻射率の低い材料で構成する、或いは、輻射率の低いカバーで覆うことによって、光学素子OEの輻射領域IAを含む面から放射される輻射エネルギーのうち、輻射冷却源20に直接到達する輻射エネルギー(即ち、輻射冷却源20と熱の授受を行う量)が減少し、照射領域IA以外の冷却量を低減させることができる。
以上、説明したように、冷却装置1は、非接触でありながら、光Lが照射される照射領域IAを直接冷却することを可能とし、結像性能の劣化の原因とする光学素子OEの温度分布を改善する(即ち、光学素子OEに温度分布が形成されないようにする)ことができる。これにより、冷却装置1に冷却された光学素子OEは、優れた光学性能を達成することができる。
なお、上述したように、冷却装置1の冷却能力は限られている。そこで、図4に示すように、複数の冷却装置1を用いて、1つの光学素子OE(の照射領域IA)を冷却することで、冷却能力を大きくすることが可能である。複数の冷却装置1を用いることにより、より大きな冷却量を得ることができ、光学素子OEの温度分布を低減させることができる。ここで、図4は、複数の冷却装置1を用いて1つの光学素子OEを冷却する場合の配置の一例を示す概略断面図である。
また、光学素子OEに加わる熱荷重のうち、大部分は光Lの吸収によるものである。例えば、現在、EUV露光装置において、EUV光を反射するための反射膜の反射率は7割弱であり、ミラー(光学素子OE)は、照射されたEUV光の3割程度を吸収してしまう。EUV露光装置が稼働する前(露光前)は、ミラーにEUV光が照射されておらず、ミラーに加わる熱荷重は0である。露光が開始されると、ミラーにEUV光が照射され、ミラーに熱荷重が加わる。1枚のウェハの露光が終了すると、ウェハの交換のためにEUV光の照射が停止し、ウェハの交換が終了すると、再びEUV光が照射され、ミラーに熱荷重が加わる。
従って、冷却装置1は、ミラー(光学素子OE)に加わる熱荷重に対して十分な応答性を有し、輻射冷却を行う必要がある。これは、ミラーに光が照射されていないとき(即ち、ミラーに熱荷重が加わっていないとき)にミラーを冷却すると、ミラーの温度変動が大きくなってしまうからである。しかし、冷却装置1は、輻射冷却源20を非常に低い温度まで下げているために、ミラーに加わる熱荷重に対して輻射冷却を追従させる(即ち、輻射冷却する、又は、輻射冷却しない)ことができない。
そこで、図5に示すように、光学素子OEの照射領域IAと輻射冷却源20との間を遮断するシャッター50を配置し、シャッター50の開閉によって、照射領域IAを輻射冷却する、又は、輻射冷却しないの切り替えを行う。シャッター50は、少なくとも輻射冷却源20を覆うことが可能な大きさを有し、凹面鏡10の開口部14を覆うことが可能な大きさを有することが好ましい。ここで、図5は、本発明の冷却装置1の構成を示す概略断面図である。
また、シャッター50は、シャッター50の開閉(駆動)を制御する駆動制御機構60を有する。駆動制御機構60は、光Lが光学素子OEに照射している場合はシャッター50を開き、光Lが光学素子OEに照射していない場合はシャッター50を閉じる。換言すれば、駆動制御機構60は、光学素子OEに照射される光Lのタイミングに応じてシャッター50の開閉を制御する。駆動制御機構60は、例えば、露光データ(露光光を照射するタイミング)を有するコンピュータにアクセスする、又は、露光データそのものを有することにより、シャッター50の開閉のタイミングを取得する。
シャッター50及び駆動制御機構60によって、冷却装置1は、光Lが光学素子OEに照射されるタイミング(即ち、光学素子OEに加わる熱荷重)に対して、応答性よく輻射冷却を追従させる(即ち、輻射冷却する、又は、輻射冷却しない)ことが可能となり、光学素子OEの温度変動を抑えることができる。
次に、図6を参照して、冷却装置1の変形例である冷却装置1Aについて説明する。冷却装置1Aは、冷却装置1と、本出願人が特開2004−80025号公報に提案する冷却装置とを組み合わせた構成を有する。ここで、図6は、冷却装置1の変形例である冷却装置1Aの構成を示す概略断面図である。
冷却装置1は、図6に示すように、輻射冷却源20と、冷却機構30と、温度調整機構40と、輻射冷却機構100とを有する。
輻射冷却機構100は、光Lを遮らない位置(即ち、光Lの光路以外の位置)に、光学素子OEと非接触で配置され、光学素子OEに対して輻射により熱を吸収する。輻射冷却機構100は、輻射板110と、ペルチェ素子120と、放熱ブロック130と、検出部140と、制御部150とを有する。
輻射板110は、図示しない支持部材によって、光学素子OEに対して所定の間隔を有して固定される。輻射板110は、後述するペルチェ素子120のペルチェ効果により冷却されて、光学素子OEに対して低温となる。即ち、輻射板110は、光学素子OEとの温度差によって、光学素子OEの熱を吸収する。
ペルチェ素子120は、例えば、p型半導体及びn型半導体を熱的に並列に配置して構成される。ペルチェ素子120は、後述する制御部150に制御され、輻射板110と接合してペルチェ効果により輻射板110を冷却する。具体的には、ペルチェ素子120の吸熱面122を輻射板110と接合することで、輻射板110から熱を吸収して冷却することができる。また、ペルチェ素子120が吸収できる熱量は、印加電圧によって調節することができる。ペルチェ素子120の放熱面124には、放熱ブロック130が接合されている。
放熱ブロック130は、冷却媒体が流れるための図示しない流路を有する。かかる流路は、放熱ブロック130の全面に亘って形成され、放熱ブロック130全面に一様に冷却媒体が流れるように構成される。放熱ブロック130は、冷却媒体によって冷却されて、ペルチェ素子120の放熱面124から排熱される輻射板110を介して吸収した光学素子OEの熱を回収する。
検出部140は、光学素子OEの照射領域IA以外に取り付けられ、光学素子OEの温度を検出する。検出部140は、例えば、熱電対、抵抗温度センサー、赤外線温度センサーなどの温度センサーから構成され、検出した光学素子OEの温度を制御部150に送信する。
制御部150は、検出部140の検出する光学素子OEの温度が一定の値となるように、輻射冷却機構100を制御する。制御部150は、より詳細には、ペルチェ素子120に印加する印加電圧を変化させることで輻射板110の温度を制御する。
冷却装置1は、シャッター50及び駆動制御機構60によって、光学素子OEに加わる熱荷重に対して、応答性よく輻射冷却を追従させることが可能であるが、細かな外乱に対しては、光学素子OEの温度を制御することができない。そこで、冷却装置1Aのように、輻射冷却機構100を加えることで、光学素子OE全体の温度分布を減少させると共に、光学素子OEの温度を一定に保つことができる。
以下、図7を参照して、本発明の冷却装置1又は1Aを適用した例示的な露光装置500について説明する。ここで、図7は、本発明の露光装置500の構成を示す概略断面図である。
本発明の露光装置500は、露光用の照明光としてEUV光EL(例えば、波長13.4nm)を用いて、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式やステップ・アンド・リピート方式でレチクル520に形成された回路パターンを被処理体540に露光する投影露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適であり、以下、本実施形態ではステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)を例に説明する。ここで、「ステップ・アンド・スキャン方式」とは、レチクルに対してウェハを連続的にスキャン(走査)してレチクルパターンをウェハに露光すると共に、1ショットの露光終了後ウェハをステップ移動して、次の露光領域に移動する露光方法である。「ステップ・アンド・リピート方式」は、ウェハの一括露光ごとにウェハをステップ移動して次のショットの露光領域に移動する露光方法である。
図7を参照するに、露光装置500は、照明装置510と、レチクル520を載置するレチクルステージ525と、投影光学系530と、被処理体540を載置するウェハステージ545とを有する。
また、図7に示すように、EUV光ELは、大気に対する透過率が低く、残留ガス(高分子有機ガスなど)成分との反応によりコンタミを生成してしまうため、少なくとも、EUV光ELが通る光路中(即ち、光学系全体)は真空環境VCとなっている。
照明装置510は、投影光学系530の円弧状の視野に対する円弧状のEUV光ELによりレチクル520を照明する照明装置であって、EUV光源512と、照明光学系514とを有する。
EUV光源512は、例えば、レーザープラズマ光源が用いられる。これは、真空容器中のターゲット材に高強度のパルスレーザー光を照射し、高温のプラズマを発生させ、これから放射される、例えば、波長13nm程度のEUV光を利用するものである。ターゲット材としては、金属膜、ガスジェット、液滴などが用いられる。放射されるEUV光の平均強度を高くするためにはパルスレーザーの繰り返し周波数は高い方がよく、通常数kHzの繰り返し周波数で運転される。
照明光学系514は、集光ミラー514a、オプティカルインテグレーター514bから構成される。集光ミラー514aは、レーザープラズマからほぼ等方的に放射されるEUV光を集める役割を果たす。オプティカルインテグレーター514bは、レチクル520を均一に所定の開口数で照明する役割を持っている。また、照明光学系514は、レチクル520と共役な位置に、レチクル520の照明領域を円弧状に限定するためのアパーチャを有してもよい。かかる照明光学系514を構成する光学素子である集光ミラー514a及びオプティカルインテグレーター514bに本発明の冷却装置1又は1Aを適用することができ、冷却装置1又は1Aにより集光ミラー514a及びオプティカルインテグレーター514bを冷却することで光学素子の温度分布を改善し、優れた結像性能を発揮することができる。
レチクル520は、反射型レチクルで、その上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成され、レチクルステージ525に支持及び駆動されている。レチクル520から発せられた回折光は、投影光学系530で反射されて被処理体540上に投影される。レチクル520と被処理体540とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置500は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置であるため、レチクル520と被処理体540を走査することによりレチクル520のパターンを被処理体540上に縮小投影する。
レチクルステージ525は、レチクル520を支持して図示しない移動機構に接続されている。レチクルステージ525は、当業界周知のいかなる構造をも適用することができる。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、少なくともX方向にレチクルステージ525を駆動することでレチクル520を移動することができる。露光装置500は、レチクル520と被処理体540を同期した状態で走査する。ここで、レチクル520又は被処理体540面内で走査方向をX、それに垂直な方向をY、レチクル520又は被処理体540面内に垂直な方向をZとする。
投影光学系530は、複数の反射ミラー(即ち、多層膜ミラー)530aを用いて、レチクル520面上のパターンを像面である被処理体540上に縮小投影する。複数のミラー530aの枚数は、4枚乃至6枚程度である。少ない枚数のミラーで広い露光領域を実現するには、光軸から一定の距離だけ離れた細い円弧状の領域(リングフィールド)だけを用いて、レチクル520と被処理体540を同時に走査して広い面積を転写する。投影光学系530の開口数(NA)は、0.2乃至0.3程である。かかる投影光学系530を構成する光学素子であるミラー530aに本発明の冷却装置1又は1Aを適用することができ、冷却装置1又は1Aによりミラー530aを冷却することで光学素子の温度分布を改善し、優れた結像性能を発揮することができる。
被処理体540は、本実施形態ではウェハであるが、液晶基板その他の被処理体を広く含む。被処理体540には、フォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ545は、ウェハチャックを介して被処理体545を支持する。ウェハステージ545は、例えば、リニアモーターを利用してXYZ方向に被処理体540を移動する。レチクル520と被処理体540は、同期して走査される。また、レチクルステージ525の位置とウェハステージ545との位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。
露光において、照明装置510から射出されたEUV光ELはレチクル520を照明し、レチクル520面上のパターンを被処理体540面上に結像する。本実施形態において、像面は円弧状(リング状)の像面となり、レチクル520と被処理体540を縮小倍率比の速度比で走査することにより、レチクル520の全面を露光する。
ここで、露光装置において、光学性能は投影光学系の光学素子の形状変化に対して敏感なので、本発明の冷却装置は投影光学系の光学素子に用いることが多く、特に、光量の多いレチクル側の光学素子に用いることが多い。但し、照明光学系に用いても構わない。特に、最も光源に近い光学素子は、光学素子の中で最も多量の光が入射するので、必然的に吸収する熱量も大きくなり、その吸収した熱が形成する温度分布も大きくなる。本発明の冷却装置により、多量の光を吸収することによる温度上昇を防ぐことができ、光学素子に形成される温度分布を低減して、光学素子の熱歪を低減することができる。
次に、図8及び図9を参照して、上述の露光装置500を利用したデバイスの製造方法の実施例を説明する。図8は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いて本発明のリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図9は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、上述の露光装置500によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。かかるデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置500を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明の冷却装置は、ArFエキシマレーザーやF2レーザーなどのEUV光以外の波長200nm以下の紫外光用の光学素子に適用することもでき、レチクルやウェハにも適用可能である。
本発明の一側面としての冷却装置の構成を示す概略断面図である。 図1に示す冷却装置の一部(凹面鏡及び輻射冷却源)の拡大断面図である。 図1に示す光学素子の照射領域の任意の点から放射される輻射エネルギーについて説明するための図である。 複数の冷却装置を用いて1つの光学素子を冷却する場合の配置の一例を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての冷却装置の構成を示す概略断面図である。 図1に示す冷却装置の変形例である冷却装置の構成を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略断面図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図8に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。 光学素子を効率良く冷却するための冷却装置の配置を説明する図である。
符号の説明
1及び1A 冷却装置
10 凹面鏡
12 設置部
14 開口部
20 輻射冷却源
22 遮蔽板
30 冷却機構
40 温度調整機構
50 シャッター
60 駆動制御機構
100 輻射冷却機構
110 輻射板
120 ペルチェ素子
130 放熱ブロック
140 検出部
150 制御部
500 露光装置
514 照明光学系
530 投影光学系
OE 光学素子
IA 照射領域

Claims (13)

  1. 真空又は減圧環境に配置された光学素子を非接触で冷却する冷却装置であって、
    輻射冷却源と、
    前記光学素子側に向かって凹面を向けた凹面鏡とを有し、
    前記輻射冷却源が、前記凹面の略焦点位置に配置されていることを特徴とする冷却装置。
  2. 真空又は減圧環境に配置され、光が照射される照射領域を有する光学素子を非接触で冷却する冷却装置であって、
    輻射冷却源と、
    前記光学素子側に向かって凹面を向けた凹面鏡とを有し、
    前記照射領域上の任意の点から発する電磁波の少なくとも一部が、前記凹面鏡で反射され、前記輻射冷却源に導かれることを特徴とする冷却装置。
  3. 真空又は減圧環境に配置され、光が照射される照射領域を有する光学素子を非接触で冷却する冷却装置であって、
    輻射冷却源と、
    前記光学素子側に向かって凹面を向けた凹面鏡とを有し、
    前記照射領域上の任意の点と前記任意の点に対応する前記凹面鏡上の所定点とを結ぶ直線と、前記所定点と前記輻射冷却源とを結ぶ直線とがなす角度の2等分線が、実質的に前記凹面鏡上の所定点における前記凹面鏡の法線と一致することを特徴とする冷却装置。
  4. 前記凹面鏡の温度を調整する温度調整機構を更に有することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の冷却装置。
  5. 前記凹面鏡は、前記輻射冷却源から前記凹面鏡に対する見込み角が160度以上であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の冷却装置。
  6. 前記輻射冷却源は、前記光学素子の反対側の領域の輻射率が0.2以下、前記光学素子と対向する領域の輻射率が0.6以上であることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の冷却装置。
  7. 前記凹面鏡は、0.7以上の鏡面反射率を有することを特徴とする請求項1乃至6いずれかに記載の冷却装置。
  8. 前記凹面鏡及び前記輻射冷却源は、前記光学素子を照射する光の光路以外の位置に配置されることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の冷却装置。
  9. 前記照射領域と前記輻射冷却源との間を遮断する開閉可能なシャッターを更に有することを特徴とする請求項1乃至8いずれかに記載の冷却装置。
  10. 前記光の光路以外の位置に、前記光学素子と非接触で配置され、前記光学素子に対して輻射により前記光学素子を冷却する輻射板と、
    前記輻射板の温度を制御する制御部とを更に有することを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載の冷却装置。
  11. 請求項1乃至10のうちいずれか一項記載の冷却装置と、
    前記冷却装置により冷却された光学素子を介してレチクルに形成されたパターンを被処理体に露光する光学系とを有することを特徴とする露光装置。
  12. 前記冷却装置は、1つの前記光学素子に対して複数配置されることを特徴とする請求項11記載の露光装置。
  13. 請求項11又は12記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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