JPH10222656A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH10222656A
JPH10222656A JP9028158A JP2815897A JPH10222656A JP H10222656 A JPH10222656 A JP H10222656A JP 9028158 A JP9028158 A JP 9028158A JP 2815897 A JP2815897 A JP 2815897A JP H10222656 A JPH10222656 A JP H10222656A
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Kazuo Hayashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意サイズの画像データの回転処理を可能と
し、編集処理を行う場合も書きつぶしを防ぐことが可能
な画像処理装置を提供する。 【解決手段】 画像データS1は、バッファメモリ22
0に所定ライン分一時記憶された後に画像回転処理手段
230に転送される。画像データS1は、バッファメモ
リ220に記憶される際に、主走査方向およびライン方
向においてページメモリ300のワードの区切りに一致
するように、必要数に応じた所定のデータが回転角度に
対応した位置に挿入される。そして、画像回転処理手段
230において回転処理が行われ、ページメモリ上に展
開される。展開の際には、挿入されたデータは除去され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力された画像
データに対して、0度、90度、180度、270度の
いずれか指定された角度での回転処理を施し、回転処理
後の画像データを出力する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、入力された画像データに対して9
0度の整数倍の角度での回転処理を実行する装置とし
て、特開平7−121693号公報にて開示されている
ものがある。図19はその概略構成を示す図である。
【0003】ここでは、順次入力される画像データ1
を、1画素当たりのビット幅N(以下、画像構造とい
う)と、ページメモリ300の1ワードのビット幅Mに
よって規定される(M/N)ライン分のデータを1つの
ブロックとし、そのブロック単位でバッファメモリ22
0に対して書き込み及び読み出しを行う。そして、バッ
ファメモリ220に書き込まれた1ブロック分の画像デ
ータを、回転角度に応じてバッファメモリ制御手段21
0で生成される読み出しアドレスから順次読み出し、読
み出した画像データを画像回転処理手段230にて並び
かえて、指定された角度で回転処理されたページメモリ
300の1ワード分の画像データを生成する。そして、
その生成された回転処理後の画像データ5を回転角度に
応じて算出されるページメモリ300のアドレスに書き
込む。これにより、順次入力された画像データ1に対し
て、指示された回転処理を施した画像がページメモリ3
00に展開される。
【0004】さらに、図19に示す装置においては、画
像構造の異なる複数種類の画像データに対して、一つの
画像処理装置で回転処理を行うことを可能とするため
に、次のような特徴を有している。すなわち、図19に
示す装置においては、1画素当たりNビット(Nは1以
上の整数)のデータを有する画像データを回転して、M
ビット(MはN以上の整数)単位にアクセス可能なペー
ジメモリ300に出力するために、Wビット単位(Wは
N≦W≦Mを満たす整数)にアクセス可能なバッファメ
モリ220と、(M/N)ライン分の画像データを単位
として順次入力すると共に、画像サイズ情報に基づいて
所定順のアドレスを順次生成し、入力した画像データを
(W/N)画素毎に順次前記バッファメモリ220に書
き込む制御手段と、前記バッファメモリ220に記憶さ
れた(M/N)ライン分の画像データを順次読み出す制
御を行うバッファメモリ制御手段210と、バッファメ
モリ220より順次読み出されたM個のデータから、回
転角度及び1画素当たりのビット数Nに基づいて、Mビ
ットのデータを(W/N)個生成する画像回転処理手段
230と、回転角度に応じたアドレスを順次生成し、前
記画像回転処理手段230にて生成された(W/N)個
のデータをページメモリ300の各々対応するアドレス
へ出力するメモリ制御手段240を備えている。
【0005】また、特開平6−253129号公報に
は、入力画像データを90度単位に回転処理して出力装
置に出力する画像回転処理装置が示されている。図20
はその概略構成を示す図である。
【0006】図20に示す装置においては、順次入力さ
れる画像データを、所定のブロック単位にブロック行
(R)とブロック列(C)に分割し、R×C個のブロッ
クデータとしてをページメモリ541に記憶する。そし
て、90度単位の回転後に出力装置600の最初の主走
査方向となるブロックデータ、すなわち回転後のブロッ
ク行にあたるブロックデータを順次読み出し、読み出さ
れたブロックデータを分割回転部530によって回転処
理し、出力装置600の1ブロック行分のデータとして
バッファメモリ542に記憶する。バッファメモリ54
2は少なくとも1ブロック行分記憶することができる容
量を有している。そして、記憶された1ブロック行分の
ブロックデータを出力制御部550によって出力する。
ここで、入力画像データをブロック単位で分割したとき
に残余の部分データが生じる場合は、残余の部分データ
が分割回転部530による回転処理後の最後のブロック
行およびブロック列となるように回転前補完部510に
よってデータの挿入を行い、このような処理をした後に
ページメモリ541に記憶する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、以下に示すような問題点がある。特開
平7−121693号公報に示されるものにおいては、
回転処理可能な入力画像データのサイズが、1画素あた
りのビット幅及びページメモリのアクセス単位によって
規定されてしまう。例えば、1画素当たりのビット幅が
Nビット、ページメモリのアクセス単位がMビットとす
ると、入力画像データの主走査方向の画素数及び副走査
方向のライン数はそれぞれ(M/N)の倍数でなければ
ならない。また、回転処理後の画像データをページメモ
リに書き込むにあたり、ページメモリのアクセス単位で
ある1ワード中に複数画素が含まれる場合には、画素単
位でページメモリの任意のアドレスに書き込むことがで
きない。
【0008】特開平6−253129号公報に示される
ものにおいては、入力画像データをページメモリに記憶
する際、データの挿入を行うために以下のような欠点が
ある。 画像データの入力を開始する時点で回転角度が決定し
ていなければならない。 既にページメモリに記憶されている画像データを回転
する場合は、特開平7−121693号公報に示される
ものと同様に回転処理可能な入力画像データのサイズが
制限されてしまう。
【0009】また、挿入されたデータを除去する手段を
持たないため、例えば、回転処理後の画像データを既に
ページメモリ上に展開されている画像データと合成す
る、あるいは、1枚の用紙上に複数の入力原稿を再配置
する(以下Nアップという)といった編集処理を行う場
合に、挿入したデータによって既に展開されている画像
データを書きつぶしてしまうという問題がある。
【0010】本発明は係る問題点に鑑みてなされたもの
であり、入力画像データを所定のブロックサイズを単位
として回転処理する装置において、任意サイズの画像デ
ータの回転処理を可能とし、また、既にページメモリに
記憶された画像データを回転処理する場合にも、指定さ
れた回転角度に応じたデータの挿入が可能な画像処理装
置を提供することを目的とする。また、合成あるいはN
アップといった編集処理を行う場合に挿入データによる
ページメモリ上の画像データの書きつぶしを防ぐことが
可能な画像処理装置を提供することを目的とする。さら
に、回転処理後の画像データを画素単位でページメモリ
の任意のアドレスに書き込むことが可能な画像処理装置
を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、この発明は入力される画像データに対して9
0度の整数倍の角度での回転処理を行ってページメモリ
に書き込む画像処理装置において、入力画像のサイズお
よび回転角度を設定する動作制御手段と、入力された画
像データを、前記ページメモリのワード単位に応じた所
定の走査ライン分ずつ一時的に保持して出力するバッフ
ァメモリと、前記動作制御手段によって設定された前記
入力画像データの境界が、主走査方向およびライン方向
において前記ページメモリのワードの区切りに一致する
ように、前記入力画像データに対し必要数に応じた所定
のデータを挿入し、かつ、その挿入位置が前記動作制御
手段の設定した回転角度に対応する位置になるように制
御するデータ挿入手段と、前記所定のデータおよび前記
入力画像を、前記動作制御手段によって設定されたサイ
ズおよび回転角度に応じて前記バッファメモリに書き込
んで読み出すバッファメモリ制御手段と、前記バッファ
メモリから読み出された前記入力画像および前記所定の
データを並び替えることによって回転処理を行う画像回
転処理手段と、前記回転処理手段によって回転処理され
た前記入力画像を順次読み出して前記ページメモリ上に
展開するメモリ制御手段を具備することを特徴としてい
る。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1)実施形態の構成 次に図面を参照して本発明の実施形態について説明す
る。以下に説明する実施形態においては、入力画像デー
タの画像構造を1画素当たりの情報ビット数N(ビット
/ピクセル)、バッファメモリのアクセス単位であるワ
ード幅をW(ビット)、ページメモリのアクセス単位で
あるワード幅をM(ビット)とする。また、Nxは入力
画像データの主走査方向の画素数とする。
【0013】(1−1)実施形態の全体構成 図1は本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブ
ロック図である。100は動作制御手段であり、画像回
転処理を行うために必要な各種の設定を行う。すなわ
ち、入力サイズ情報S2、回転角度情報S3、回転処理
後の画像データを出力するページメモリの始点アドレス
情報S4などを設定する。ここで、入力サイズ情報S2
は回転処理の対象となる画像データのサイズである。画
像データのサイズは主走査方向・副走査方向共に任意の
サイズが指定可能であり、いずれも(M/N)の倍数で
ある必要はない。
【0014】200は画像回転処理装置であり、入力さ
れる画像データS1に対して回転処理を行うものであ
る。回転処理を行う動作モードは、動作制御手段100
によって定められる。300はページメモリであり、回
転処理の対象となる画像データが記憶されるとともに、
回転処理後の画像データの出力先となる。
【0015】(1−2)画像回転処理装置200の構成 次に、画像回転処理装置200の構成を説明する。図1
に示すように画像回転処理装置200は、バッファメモ
リ制御手段210、バッファメモリ220、画像回転処
理手段230、およびメモリ制御手段240とから構成
される。
【0016】(1−2−1)バッファメモリ制御手段2
10の構成 バッファメモリ制御手段210には、バッファメモリ書
き込みアドレス生成部と、バッファメモリ読み出しアド
レス生成部が設けられている。なお、バッファメモリ書
き込みアドレス生成部とバッファメモリ読み出しアドレ
ス生成部は一つの回路によって構成されており、書き込
みアドレス生成時にはバッファメモリ書き込みアドレス
生成部として使用され、読み出しアドレス生成時にはバ
ッファメモリ読み出しアドレス生成部としてし使用され
る。さらに、バッファメモリ制御手段210には、デー
タ挿入手段211が設けられいる。データ挿入手段21
1は、入力サイズ情報S2が(M/N)の倍数でない場
合に、(M/N)の倍数に満たない分だけ所定のデータ
を挿入しバッファメモリ220に書き込み処理を行うも
のである。
【0017】バッファメモリ書き込みアドレス生成部
の構成 図2はバッファメモリ書き込みアドレス生成部の構成例
を示す図である。なお、図示する回路は書き込みアドレ
ス生成の際使用される部分を抽出したものである。バッ
ファメモリ書き込みアドレス生成部は、画素数カウンタ
212と、ライン数カウンタ213、マルチプレクサ2
14から構成される。画素数カウンタ212はバッファ
メモリ220に書き込む画像データの1ライン中のワー
ド数を計数し、ライン数カウンタ213は入力されたラ
イン数を計数する。マルチプレクサ214は、画素数カ
ウンタ212とライン数カウンタ213の出力値を基に
バッファメモリ書き込みアドレスを生成するものであ
る。なお、本実施形態では画素数カウンタ及びライン数
カウンタをダウンカウンタで構成しているが、アップカ
ウンタを用いてもよい。
【0018】バッファメモリ読み出しアドレス生成部
の構成 図3はバッファメモリ読み出しアドレス生成部の構成例
を示す図である。なお、図示する回路は読み出しアドレ
ス生成の際使用される部分を抽出したものである。バッ
ファメモリ読み出しアドレス生成部は画素数カウンタ2
12と、ライン数カウンタ213、マルチプレクサ21
4、セレクタ216、セレクタ217とから構成され
る。画素数カウンタ212はバッファメモリ220から
読み出す画像データの1ライン中のワード数を計数し、
ライン数カウンタ213は読み出されたライン数を計数
するものである。マルチプレクサ214は、画素数カウ
ンタ212とライン数カウンタ213の出力値を基にバ
ッファメモリ読み出しアドレスを生成するものである。
また、セレクタ216は画素数カウンタ212のカウン
トを制御し、セレクタ217はライン数カウンタ213
のカウントを制御する。
【0019】(1−2−2)バッファメモリ220の構
成 バッファメモリ220は、入力画像データの1画素当た
りの情報ビット数(Nビット)とページメモリ300の
ワード幅(Mビット)に対応して、(M/N)ライン分
の入力画像データを格納可能な容量を備えている。バッ
ファメモリ220への画像データの書き込み処理と読み
出し処理は、バッファメモリ制御手段210によって交
互に切り替えられる。
【0020】(1−2−3)画像回転処理手段230の
構成 画像回転処理手段230は、回転角度情報S3に基づい
て、バッファメモリ220から読み出した画像データの
並べ替えを行い、指定された回転角度で回転処理された
1ワード分の画像データを順次生成するものである。こ
こで、図4は画像回転処理手段220の構成例を示す図
である。この図に示すように、画像回転処理手段230
は、セレクタ217と並べ替え用バッファ218とから
構成される。
【0021】(1−2−4)メモリ制御手段240の構
成 メモリ制御手段240はページメモリ書き込みアドレス
を算出する。ページメモリ書き込みアドレスとは、画像
回転処理手段230によって生成された画像データをペ
ージメモリ300へ書き込む際のアドレスである。ま
た、メモリ制御手段240には、データ制御手段241
が設けられている。データ制御手段241は、入力サイ
ズ情報S2が(M/N)の倍数でない場合の出力を制御
するものである。
【0022】(2)実施形態の動作 次に上述した構成による画像処理装置の動作を説明す
る。本実施形態の動作の概略は次の通りである。まず、
ページメモリ300に記憶された回転処理の対象となる
画像データS1は、図示しない画像入力要求信号と画像
入力許可信号のハンドシェイク制御によって、画像回転
処理装置200に入力される。画像回転処理装置200
は、画像データへの回転処理を施した後ページメモリ3
00へ回転処理後の画像データを出力する。この画像デ
ータの出力は、ページメモリ書き込み要求信号とページ
メモリ書き込み許可信号のハンドシェイク制御によって
行われる。
【0023】以下、画像回転処理装置200の各部の動
作を説明する。画像回転処理装置200での回転処理は
ブロック単位で行われ、1ブロックは(Nx/(W/
N))ビット×(M/N)ライン分の画像データにより
構成される。まず、バッファメモリ制御手段210に
は、動作制御手段100によって設定された入力サイズ
情報S2、回転角度情報S3、始点アドレス情報S4が
入力される。次に、画像データS1が画像回転処理装置
200に入力されると、バッファメモリ制御手段210
は1ブロック分のデータをバッファメモリ220に書き
込む処理を行う。そして、書き込みが終了すると、バッ
ファメモリ制御手段210は書き込んだ1ブロック分の
データの読み出し処理を行なう。バッファメモリ220
からの読み出しが終了すると、読み出した1ブロック分
の画像データが画像回転処理手段230に出力される。
画像回転処理手段230は画像データの並べ替えを行
い、指定された回転角度で処理された1ブロック分の画
像データを生成し、メモリ制御手段240に出力する。
メモリ制御手段240は、出力先であるページメモリ3
00における書き込みアドレスを生成し、回転処理され
た1ブロック分の画像データの書き込みアドレスを指定
する。画像データS1の全てのブロックの画像データ処
理が終了するまで、これらの動作が繰り返される。
【0024】(2−1)バッファメモリ制御手段210
の動作 バッファメモリ制御手段210は、上述のように入力サ
イズ情報S2に基づいてバッファメモリ書き込みアドレ
ス制御を行い、画像データS1をバッファメモリ220
に書き込む処理を行う。そして、1ブロック分のデータ
の書き込みが終了するとバッファメモリ制御手段210
は、書き込んだ1ブロック分のデータの読み出し処理を
行なう。読み出し処理は、入力サイズ情報S2と、回転
角度情報S3に基づいて、バッファメモリ読み出しアド
レスを制御することにより行われる。
【0025】バッファメモリ制御手段210は、1ブロ
ックの読み出し処理が終了すると次のブロックの書き込
み処理を開始する。このように、バッファメモリ制御手
段210は書き込みと読み出しを交互に行なう。なお実
施例の動作を説明するにあたり、簡単化のためにページ
メモリのアクセス単位であるワード幅M=32とし、1
画素当たりの情報ビット数N=1、バッファメモリのア
クセス単位であるワード幅W=8とする。
【0026】(2−1−1)バッファメモリ220への
書き込み処理 以下、図2と図5を参照してバッファメモリ220への
画像データの書き込み処理の説明を行う。図5はバッフ
ァメモリ書き込みアドレスの発生順序を模式的に示す図
である。なお、図5においてアドレスは(Y:X)で表
され、X方向は主走査方向アドレスを示し、Y方向はラ
イン方向アドレスを示す。ここで、画像データS1の画
像サイズが(M/N)=32の倍数ある場合は、1ブロ
ックを(Nx/(W/N))ビット×(M/N)=(N
x/8)ビット×32ラインとして書き込みむ。32の
倍数でない場合は、バッファメモリ220への画像デー
タを書き込む際に32の倍数に満たない分だけ所定のデ
ータの挿入を行なうことにより、画像データS1の画像
サイズが32の倍数であった場合と同様のブロック単位
での処理を可能とする。以下これらの処理について詳述
する。
【0027】入力画像サイズが32の倍数である場合
の動作 まず入力サイズ情報S2が、主走査方向及び副走査方向
共に32の倍数である場合の動作を説明する。バッファ
メモリ書き込みアドレス生成部(図2参照)は、バッフ
ァメモリ書き込みアドレスの際に次のように動作する。
まず、画素数カウンタ212には主走査方向のワード数
(Nx/8)から1を引いた値がロードされ、ライン数
カウンタ213には1ブロックのライン数である32か
ら1を引いた値(31)がロードされる。そして書き込
み許可信号がイネーブル状態になると、画素数カウンタ
212がカウント許可状態になり、入力される書き込み
クロック信号のパルス入力により画素数カウンタ212
がカウントダウンされる。その後(主走査方向のワード
数−1)個の書き込みクロック信号を計数して画素数カ
ウンタ212の値が0になると、画素数カウンタ書き込
み終了信号RC1が出力される。書き込み終了信号RC
1が出力されると、ライン数カウンタ213のカウント
値がダウンカウントされると共に、画素数カウンタ21
2に主走査方向のワード数(Nx/8)から1を引いた
値が再びロードされる。
【0028】以上の動作が繰り返し行われ、画素数カウ
ンタ212およびライン数カウンタ213のカウント値
が共に0になると、画素数カウンタ212の書き込み終
了信号RC1及びライン数カウンタ213の書き込み終
了信号RC2が出力され、これによってバッファメモリ
書き込み終了信号が出力される。
【0029】具体的には、バッファメモリ読み出しアド
レスは、図5におけるスタート(Start)で示す位
置からエンド(End)で示す位置まで図の実線で示す
ように生成される。すなわち、読み出しが開始されるス
タート位置のアドレスは(31:Nx/8−1)であ
り、そこから画素数カウンタ212のカウント値を1づ
つ減少させ(31:0)まで生成する。次に、ライン数
カウンタ213のカウント値を1ダウンカウントした
(30:Nx/8−1)を始点として、そこから画素数
カウンタ212のカウント値を1づつ減少させ(30:
0)まで生成する。以下同様にアドレスを生成し(0:
0)までを生成する。この書き込みアドレスは、回転角
度によらず全ての場合において図5に示される順序で生
成される。この場合、バッファメモリ220に書き込ま
れる画像データの単位は、(Nx/8)バイト×32ラ
イン分の画像データを1ブロックとして扱う。
【0030】入力画像サイズが32の倍数でない場合
の動作 次に、入力サイズ情報S2が32の倍数ではない場合の
動作について説明する。バッファメモリ制御手段210
内のデータ挿入手段211は、バッファメモリ220へ
の画像データS1の書き込み処理を行う際に、32の倍
数に満たない分だけ所定のデータを挿入する。
【0031】以下、図6、図7、図8、図9を用いてデ
ータ挿入手段211による画像回転角度に応じたデータ
の挿入処理の動作の説明を行なう。図6は回転角度が0
度の場合であり、図7は回転角度が180度の場合、図
8は回転角度が90度の場合、図9は回転角度が270
度の場合に、それぞれ画像データS1に対する所定のデ
ータ挿入位置と、回転後の画像データ中の挿入データの
位置を示す図である。なお、図中斜線部分はデータ挿入
手段211によって挿入されたデータを示す。また、図
中a及びbは正の整数である。
【0032】データ挿入手段211によって挿入される
データのサイズは各回転角度で同一であり、入力画像サ
イズ情報S2の主走査方向のデータサイズが(32×
a)ビットより大きく、(32×(a+1))ビットよ
り小さい場合は、(32×(a+1))に満たない分の
データ(以下Aビットという)の挿入を行なう。また、
副走査方向のデータサイズが(32×b)ラインより大
きく、(32×(b+1))ラインより小さい場合は、
(32×(b+1))に満たない分のデータ(以下Bラ
インという)の挿入を行なう。このようにして、バッフ
ァメモリ制御手段210は、画像データS1のサイズを
(32×(a+1)ビット×(32×(b+1))ライ
ンとして処理を行なうこととなる。具体的には、各回転
角度により、以下のように所定のデータを挿入する。
【0033】回転角度が0度の場合は、図6に示すよう
に主走査方向の後端に所定のデータをAビット、副走査
方向の後端にBラインの所定のデータを挿入する。
【0034】回転角度が180度の場合は、図7に示す
ように主走査方向の先端に所定のデータをAビットを挿
入し、画像データ1はその分だけシフトされる。また、
副走査方向の先端に所定のデータをBライン分挿入した
後、入力画像データをバッファメモリ220に書き込
む。
【0035】回転角度が90度の場合は、図8に示すよ
うに主走査方向の後端に所定のデータをAビット挿入す
る。また、副走査方向の先端に所定のデータをBライン
分挿入した後、入力画像データをバッファメモリ220
に書き込む。回転角度が270度の場合は、図9に示す
ように主走査方向の先端に所定のデータをAビットを挿
入し、画像データ1はその分だけシフトされる。また、
副走査方向の後端にBラインの所定のデータを挿入す
る。
【0036】バッファメモリ書き込みアドレス生成につ
いては画像データS1の画像サイズが32の倍数である
場合と同様である。但し、バッファメモリ書き込みアド
レス生成部の画素数カウンタ212は、((32×(a
+1))/8−1)をロードしてカウント動作を行な
い、副走査方向は((32×(b+1))ライン分の処
理を行なうこととなる。
【0037】(2−1−2)バッファメモリ220から
の読み出し処理 次に、バッファメモリ220からの読み出し処理につい
て説明する。バッファメモリ書き込みアドレス生成部か
らバッファメモリ書き込み終了信号が出力されると、バ
ッファメモリ220から画像データの読み出しが開始さ
れる。バッファメモリ制御手段210は、入力サイズ情
報S2と、回転角度情報S3に基づいて、バッファメモ
リ読み出しアドレス制御を行う。以下、図3、図10、
図11を参照して、バッファメモリ220からの画像デ
ータの読み出し処理について説明する。図10は回転角
度0度または180度の場合のバッファメモリ読み出し
アドレスの発生順序を示す図であり、図11は回転角度
90度または270度の場合のバッファメモリ読み出し
アドレスの発生順序を示す図である。なお、図10、図
11においてX方向は主走査方向アドレスを示し、Y方
向はライン方向アドレスを示す。以下、回転角度別の動
作について説明する。
【0038】回転角度0度または180度の場合 始めに、回転角度0度または180度の場合の動作を説
明する。バッファメモリ読み出しアドレスの発生順序は
図10に示す通りであり、バッファメモリ読み出しアド
レス生成部(図3参照)はバッファメモリ読み出しアド
レス生成の際に次のように動作する。図3においてセレ
クタ215は、画素数カウンタ212に対して読み出し
許可信号を直接出力する。セレクタ216は、読み出し
許可信号と画素数カウンタ212より出力される読み出
し終了信号RC1の論理積をとった信号をライン数カウ
ンタ213に対して出力する。従って画素数カウンタ2
12は、読み出し許可信号がイネーブル状態になれば読
み出しクロック信号のパルス入力によりカウント動作を
行う。一方ライン数カウンタ213は、読み出し許可信
号と読み出し終了信号RC1が共にイネーブル状態にあ
る期間中のみ読み出しクロック信号のパルス入力により
カウント動作を行う。
【0039】バッファメモリ220からの画像データの
読み出し処理が開始されると、画素数カウンタ212に
は主走査方向のワード数(Nx/8)から1を引いた値
がロードされ、ライン数カウンタ213には1ブロック
のライン数である32から1を引いた値(31)がロー
ドされる。そして読み出し許可信号がイネーブル状態に
なると、画素数カウンタ212がカウント許可状態にな
り、入力される読み出しクロック信号のパルス入力によ
り画素数カウンタ212がカウントダウンされる。その
後(主走査方向のワード数−1)個の読み出しクロック
信号を計数して画素数カウンタ212の値が0になる
と、画素数カウンタ読み出し終了信号RC1が出力され
る。読み出し終了信号RC1が出力されると、ライン数
カウンタ213のカウント値がダウンカウントされると
共に、画素数カウンタ212に主走査方向のワード数
(Nx/8)から1を引いた値が再びロードされる。
【0040】以上の動作が繰り返し行われ、画素数カウ
ンタ212およびライン数カウンタ213のカウント値
が共に0になると、画素数カウンタ212の読み出し終
了信号RC1及びライン数カウンタ213の読み出し終
了信号RC2が出力され、これによってバッファメモリ
読み出し終了信号が出力される。具体的には、バッファ
メモリ読み出しアドレスは図10におけるスタート(S
tart)で示す位置からエンド(End)で示す位置
まで図の実線で示すように生成される。すなわち、読み
出し読み出しが開始されるスタート位置のアドレスは
(31:Nx/8−1)であり、そこから画素数カウン
タ212のカウント値を1づつ減少させ(31:0)ま
で生成する。次に、ライン数カウンタ213のカウント
値を1ダウンカウントした(30:Nx/8−1)を始
点として、そこから画素数カウンタ212のカウント値
を1づつ減少させ(30:0)まで生成する。以下同様
にアドレスを生成し(0:0)までを生成する。なお、
回転角度0度または180度の場合のバッファメモリ読
み出しアドレスの生成順序は図5に示すバッファメモリ
書き込みアドレス生成順序と同様である。
【0041】回転角度90度または270度の場合 次に、回転角度90度または270度の場合の場合の動
作を説明する。バッファメモリ読み出しアドレスの発生
順序は図11に示す通りであり、バッファメモリ読み出
しアドレス生成部はバッファメモリ読み出しアドレス生
成の際に次のように動作する。図3においてセレクタ2
15は、読み出し許可信号とライン数カウンタより出力
される読み出し終了信号RC2の論理積をとった信号
を、画素数カウンタ212に対して出力する。セレクタ
216は、読み出し許可信号をライン数カウンタ213
に対して直接出力する。従って画素数カウンタ212
は、読み出し許可信号と読み出し終了信号RC2が共に
イネーブル状態にある期間中のみ読み出しクロック信号
のパルス入力によりカウント動作が行われる。一方ライ
ン数カウンタ213は、読み出し許可信号がイネーブル
状態になれば読み出しクロック信号のパルス入力により
カウント動作が行われる。
【0042】バッファメモリ220からの画像データの
読み出し処理が開始されると、画素数カウンタ212に
は主走査方向のワード数(Nx/8)から1を引いた値
がロードされ、ライン数カウンタ213には1ブロック
のライン数である32から1を引いた値(31)がロー
ドされる。そして読み出し許可信号がイネーブル状態に
なると、ライン数カウンタ212がカウント許可状態に
なり、入力される読み出しクロック信号のパルス入力に
よりカウンタがカウントダウンされる。その後(主走査
方向のワード数−1)個の読み出しクロック信号を計数
してライン数カウンタ213の値が0になると、ライン
数カウンタ213の読み出し終了信号RC2が出力され
る。読み出し終了信号RC2が出力されると、画素数カ
ウンタ212のカウント値がダウンカウントされると共
に、ライン数カウンタ213に1ブロックのライン数で
ある32から1を引いた値(31)が再びロードされ
る。
【0043】以上の動作が繰り返し行われ、画素数カウ
ンタ212およびライン数カウンタ213のカウント値
が共に0になると、画素数カウンタ212の読み出し終
了信号RC1及びライン数カウンタ213の読み出し終
了信号RC2が出力され、これによってバッファメモリ
読み出し終了信号が出力される。具体的には、バッファ
メモリ読み出しアドレスは図11におけるスタート(S
tart)で示す位置からエンド(End)で示す位置
まで図の実線で示すように生成される。すなわち、読み
出し読み出しが開始されるスタート位置のアドレスは
(31:Nx/8−1)であり、そこからライン数カウ
ンタ213の値を1づつ減少させ(0:Nx/8−1)
まで生成する。次に、画素数カウンタ212のカウント
値を1ダウンカウントした(31:Nx/8−2)を始
点として、そこからライン数カウンタ213の値を1づ
つ減少させせ(0:Nx/8−2)まで生成する。以下
同様にアドレスを生成し、(0:0)までを生成する。
バッファメモリ220からの画像データの読み出しが終
了すると、バッファメモリ制御手段210は、読み出し
た画像データを画像回転処理手段230に出力する。
【0044】(2−2)画像回転処理手段230の動作 次に、画像回転処理手段230における画像回転処理に
ついて説明する。画像回転処理手段230は、動作制御
手段100によって設定された回転角度情報S3に基づ
いて、バッファメモリ220から読み出した画像データ
の並べ替えを行ない、指定された回転角度で処理された
画像データを順次生成する。ここで、読み出した画像デ
ータは、バッファメモリ220のアクセス単位であるワ
ード幅W(=8)ビットであり、回転処理された画像デ
ータは、ページメモリ300のアクセス単位であるワー
ド幅M(=32)ビットである。具体的には、バッファ
メモリ220から読み出した8ビットワードデータを、
図4に示す並べ替え用バッファ218に指定された回転
角度に応じて並べ替え、メモリ制御手段240に出力す
る。すなわち、並べ替え用バッファ218の1ラインに
展開された32ビットデータがページメモリ300での
1ワードとなる。
【0045】画像回転処理手段230は、回転角度が0
度または180度の場合は、バッファメモリ220から
読み出した8ビットのワードデータ4個を用いて32ビ
ットのワードデータ1個を生成する。回転角度が90度
または270度の場合は、バッファメモリ220から読
み出した8ビットのワードデータ32個を用いて32ビ
ットのワードデータ8個を生成する。
【0046】以下、図4、図12、図13、図14、図
15を参照して、各回転角度の場合について、画像回転
処理手段230における画像データの並べ替え処理につ
いて説明する。ここで、並べ替え用バッファ218の1
ライン目が1stWord、2ライン目が2ndWor
d、1ライン目が3rdWord....となる。ま
た、8ビットワードデータ中の画素データの最上位ビッ
トをMSBと、最下位ビットをLSBとする。また、8
ビットワードデータをバッファメモリ220より読み出
した順に1stData、2ndDta、3rdDat
a、4thData....というものとする。
【0047】図12は回転角度が0度の場合の画像デー
タの並べ替え処理を説明する図である。図示するよう
に、4個の8ビットワードデータを32ビットワードの
上位側から1stData、2ndDta、3rdDa
ta、4thDataの順に並び替え用バッファ218
に展開する。この場合は、8ビットワードデータ中の画
素データの順序は並べ替えない。画像回転処理手段23
0は、MSBが32ビットワードの上位側に、LSBが
32ビットワードの下位側になるように並び替え用バッ
ファ218に展開する。
【0048】図13は回転角度が180度の場合の画像
データの並べ替え処理を説明する図である。図示するよ
うに、4個の8ビットワードデータを32ビットワード
の下位側から4thData、3rdData、2nd
Dta、1stDataの順に並び替え用バッファ21
8に展開する。この場合は、8ビットワードデータ中
で、LSBが32ビットワードの上位側に、MSBが3
2ビットワードの下位側となるように画素データの順序
の並べ替えを行なうことになる。画像回転処理手段23
0は、画素データの順序の並べ替えを行なった8ビット
ワードデータを、MSBが32ビットワードの下位側
に、LSB32ビットワードの上位側になるように並び
替え用バッファ218に展開する。
【0049】図14は回転角度が90度の場合の画像デ
ータの並べ替え処理を説明する図である。図示するよう
に、32個の8ビットワードデータを並び替え用バッフ
ァ218に展開することとなる。すなわち、1stWo
rdは、8ビットワードデータのLSBを上位から1s
tData、2ndDta、3rdData、4thD
ata...32thDataの順に並べて構成され、
8thWordは、8ビットワードデータのMSBを上
位から1stData、2ndDta、3rdDat
a、4thData...32thDataの順に並べ
て構成される。このように並べ替え用バッファ218に
は、32ビットワードが8個展開されることとなる。画
像回転処理手段230は、1stDataの8ビットの
各データを、LSBを1stWordの位置に、MSB
を8thWordの位置になるように順次並び替え用バ
ッファ218の最上位に展開する。同様に2ndDta
は1stDataの次順位に展開され32thDtaは
最下位に展開される。
【0050】図15は回転角度が270度の場合の画像
データの並べ替え処理を説明する図である。図示するよ
うに、32個の8ビットワードデータを並び替え用バッ
ファ218に展開することとなる。すなわち、1stW
ordは、8ビットワードデータのMSBを上位から3
2thData、31thData...3rdDat
a、2ndDta、1stDataの順に並べて構成さ
れ、8thWordは、8ビットワードデータのlSB
を上位から32thData、31thData...
3rdData、2ndDta、1stDataの順に
並べて構成される。画像回転処理手段230は、1st
Dataの8ビットの各データを、MSBを1stWo
rdの位置に、LSBを8thWordの位置になるよ
うに順次並び替え用バッファ218の最下位に展開す
る。同様に2ndDtaは1stDataの次順位に展
開され32thDtaは最上位に展開される。以上のよ
うにして、画像回転処理手段230によって32ビット
の画像データが生成され、メモリ制御手段240に出力
される。
【0051】(2−3)メモリ制御手段240の動作 次に、メモリ制御手段240の動作について説明する。
メモリ制御手段240は、ページメモリ書き込みアドレ
スを算出する。そして、画像回転処理手段230にて生
成された画像データがページメモリ300へすべて出力
されることにより、画像回転処理は完了する。ページメ
モリ300への回転処理後の画像データの出力は、ペー
ジメモリ書き込み要求信号とページメモリ書き込み許可
信号のハンドシェイク制御によって行われる。そして、
出力された画像データは、ページメモリ書き込みアドレ
スによって指定されるアドレスに書き込まれる。
【0052】図16はそれぞれの画像回転角度でのペー
ジメモリ書き込みアドレスの発生順序を示す図である。
ページメモリ書き込みアドレスは動作制御手段100に
よって設定される入力サイズ情報S2と、回転角度情報
S3、及び回転処理後の画像データを出力するページメ
モリの始点アドレス情報S4(以下ベースアドレスとい
う)に基づいて算出される。なお図16において、Sを
丸で囲んだ記号はベースアドレスを、Eを丸で囲んだ記
号はページメモリの終点アドレスを示している。また、
Nxは入力画像主走査方向の画素数を、Ny入力画像副
走査方向の画素数を示している。なお、入力画像サイズ
情報S2が32の倍数でない場合は、回転処理後の画像
データには、入力画像データS1にはない所定のデータ
が含まれている。そのため、メモリ制御手段240は、
所定のデータがページメモリへ書き込まれないようなペ
ージメモリ書き込みアドレスを算出することとなる。よ
って、入力画像サイズが32の倍数である場合と32の
倍数でない場合に分けて説明する。
【0053】入力画像サイズが32の倍数である場合
の動作 以下、入力画像サイズ情報S2が32の倍数である場合
のメモリ制御手段240の動作を説明する。メモリ制御
手段240は、各回転角度におけるページメモリ書き込
みアドレスを以下の通り算出する。回転角度が0度の場
合は、主走査方向アドレスを0から((Nx/32)−
1)までアップカウントしていき、カウント値が((N
x/32)−1)となったら、主走査方向アドレスを0
にリセットすると共に、ライン方向アドレスに(出力用
紙主走査方向サイズ/32)を加算する。以上の動作を
主走査方向アドレスが((Nx/32)−1)に、ライ
ン方向アドレスが((出力用紙主走査方向サイズ/3
2)×(Ny−1))となるまで繰り返す。ページメモ
リ書き込みアドレスとしては、上述の値(主走査方向ア
ドレス+ライン方向アドレス)にベースアドレスを加え
た値を出力する。
【0054】回転角度が180度の場合は、回転角度が
0度の場合と同様の動作を行なうが、ページメモリ書き
込みアドレスとしては(主走査方向アドレス+ライン方
向アドレス)の値をベースアドレスから減算した値を出
力する。
【0055】回転角度が90度の場合は、ライン方向ア
ドレス0から((出力用紙主走査方向サイズ/32)×
1)、((出力用紙主走査方向サイズ/32)×
2)、.....、((出力用紙主走査方向サイズ/3
2)×(Nx−1))と変化させ、((出力用紙主走査
方向サイズ/32)×(Nx−1))となったら、ライ
ン方向アドレスを0にリセットすると共に、主走査方向
アドレスをアップカウントする。以上の動作を主走査方
向アドレスが((Ny/32)−1)に、ライン方向ア
ドレスが((出力用紙主走査方向サイズ/32)×(N
x−1))となるまで繰り返す。ページメモリ書き込み
アドレスとしては、上述の値(ライン方向アドレス−主
走査方向アドレス)にベースアドレスを加えた値を出力
する。
【0056】回転角度が270度の場合は、回転角度が
90度の場合と同様の動作を行なうが、ページメモリ書
き込みアドレスとしては(ライン方向アドレス−主走査
方向アドレス)の値をベースアドレスから減算した値を
出力する。
【0057】入力画像サイズが32の倍数でない場合
の動作 次に、入力画像サイズ情報S2が32の倍数ではない場
合のメモリ制御手段240の動作について説明する。先
に図6、図7、図8、図9で示したように、データ挿入
手段211は、バッファメモリ220への入力画像デー
タS1の書き込み処理を行なう際に32の倍数に満たな
い分だけ所定のデータを挿入している。この場合メモリ
制御手段240内のデータ制御手段241は、ページメ
モリ300に出力するデータの制御を行い、挿入された
所定のデータが出力されないように制御を行なう。以
下、各回転角度におけるメモリ制御手段240内及びデ
ータ制御手段241の動作について説明する。
【0058】(イ)回転処理後の画像データの副走査方
向に挿入データが含まれている場合 まず、回転処理後の画像データの副走査方向に挿入デー
タが含まれている場合について説明する。副走査方向に
挿入データが含まれている場合とは、回転角度が0度ま
たは180度の場合には、入力画像データS1の副走査
方向の画素数が32の倍数ではないときであり、回転角
度が90度または270度の場合には、入力画像データ
S1の主走査方向の画素数が32の倍数ではないときで
ある。ここで、回転処理後の画像データにはC(1以上
32未満の整数)ライン分の挿入データが含まれている
ものとする。
【0059】回転角度が0度の場合は、メモリ制御手段
240は、主走査方向アドレスを0から((Nx/3
2)−1)までアップカウントしていき、カウント値が
((Nx/32)−1)となったら、主走査方向アドレ
スを0にリセットすると共に、ライン方向アドレスに
(出力用紙主走査方向サイズ/32)を加算する。以上
の動作を主走査方向アドレスが((Nx/32)−1)
に、ライン方向アドレスが((出力用紙主走査方向サイ
ズ/32)×(Ny−1))となるまで繰り返す。デー
タ制御手段241は、主走査方向アドレスが((Nx/
32)−1)に、ライン方向アドレスが((出力用紙主
走査方向サイズ/32)×(Ny−1))になると、画
像回転処理終了信号を出力し、ページメモリ300への
回転後画像データの出力を停止する。
【0060】回転角度が180度の場合は、メモリ制御
手段240は、主走査方向アドレスを0から((Nx/
32)−1)までアップカウントしていき、カウント値
が((Nx/32)−1)となったら、主走査方向アド
レスを0にリセットして、ライン方向アドレスに(出力
用紙主走査方向サイズ/32)を加算すると共に、デー
タ制御手段241のライン数カウンタをカウントアップ
する。そして、データ制御手段241は、ライン数カウ
ンタの値が0から(C−1)の期間中は、ページメモリ
300への回転後画像データの出力を行なわずに画像回
転処理手段230から出力される回転後画像データを廃
棄する。データ制御手段241は、ライン数カウンタの
値がCに達した時点でページメモリ300への出力を開
始する。以降、主走査方向アドレスが((Nx/32)
−1)に、ライン方向アドレスが((出力用紙主走査方
向サイズ/32)×((Ny+C)−1))となるまで
アドレスのカウント動作とページメモリ300への回転
後画像データの出力を繰り返す。
【0061】回転角度が90度の場合は、ライン方向ア
ドレス0から((出力用紙主走査方向サイズ/32)×
1)、((出力用紙主走査方向サイズ/32)×
2)、.....、((出力用紙主走査方向サイズ/3
2)×(Nx+C−1))と変化させ、((出力用紙主
走査方向サイズ/32)×(Nx+C−1))となった
ら、ライン方向アドレスを0にリセットすると共に、主
走査方向アドレスをアップカウントする。データ制御手
段241は、ライン方向アドレスが0から(C−1)の
期間中は、ページメモリ300への回転後画像データの
出力を行なわずに、画像回転処理手段230から出力さ
れる回転後画像データを廃棄する。以上の動作を主走査
方向アドレスが((Ny/32)−1)に、ライン方向
アドレスが((出力用紙主走査方向サイズ/32)×
(Nx+C−1))となるまで繰り返す。回転角度が2
70度の場合は、ライン方向アドレス0から((出力用
紙主走査方向サイズ/32)×1)、((出力用紙主走
査方向サイズ/32)×2)、.....、((出力用
紙主走査方向サイズ/32)×(Nx+C−1))と変
化させ、((出力用紙主走査方向サイズ/32)×(N
x+C−1))となったら、ライン方向アドレスを0に
リセットすると共に、主走査方向アドレスをアップカウ
ントする。データ制御手段241は、ライン方向アドレ
スが((出力用紙主走査方向サイズ/32)×Nx)以
上の期間中は、ページメモリ300への回転後画像デー
タの出力を行なわずに画像回転処理手段230から出力
される回転後画像データを廃棄する。以上の動作を主走
査方向アドレスが((Ny/32)−1)に、ライン方
向アドレスが((出力用紙主走査方向サイズ/32)×
(Nx+C−1))となるまで繰り返す。
【0062】(ロ)回転処理後の画像データの主走査方
向に挿入データが含まれている場合 次に、回転処理後の画像データの主走査方向に挿入デー
タが含まれている場合について説明する。主走査方向に
挿入データが含まれている場合とは、回転角度が0度ま
たは180度の場合には、入力画像データS1の主走査
方向の画素数が32の倍数ではないときであり、回転角
度が90度または270度の場合には、入力画像データ
S1の副走査方向の画素数が32の倍数ではないときで
ある。ここで、回転処理後の画像データにはD(1以上
32未満の整数)画素分の挿入データが含まれているも
のとする。
【0063】回転角度が0度の場合は、メモリ制御手段
240は、主走査方向アドレスを0から(Nx/32)
(=(((Nx+D)/32)−1)までアップカウン
トしていき、カウント値が(Nx/32)となったら、
主走査方向アドレスを0にリセットすると共に、ライン
方向アドレスに(出力用紙主走査方向サイズ/32)を
加算する。データ制御手段241は、主走査方向アドレ
スが(Nx/32)になると、ページメモリ300の該
当するアドレスに既に存在する画像データを読み出し、
回転後画像データ中のD画素分の挿入データを読み出し
た画像データ中の同一画素位置にあるデータと入れ替え
る処理を行い、入れ替え処理の結果得られた画像データ
をページメモリ300の該当するアドレスに書き込む処
理を行なう。以上の動作を主走査方向アドレスが(Nx
/32)に、ライン方向アドレスが((出力用紙主走査
方向サイズ/32)×(Ny−1))となるまで繰り返
す。
【0064】回転角度が180度の場合は、メモリ制御
手段240は、主走査方向アドレスを0から(Nx/3
2)までアップカウントしていき、カウント値が(Nx
/32)となったら、主走査方向アドレスを0にリセッ
トすると共に、ライン方向アドレスに(出力用紙主走査
方向サイズ/32)を加算する。データ制御手段241
は、主走査方向アドレスが0のときは、ページメモリ3
00の該当するアドレスに既に存在する画像データを読
み出し、回転後画像データ中のD画素分の挿入データを
読み出した画像データ中の同一画素位置にあるデータと
入れ替える処理を行い、入れ替え処理の結果得られた画
像データをページメモリ300の該当するアドレスに書
き込む処理を行なう。以上の動作を主走査方向アドレス
が(Nx/32)に、ライン方向アドレスが((出力用
紙主走査方向サイズ/32)×(Ny−1))となるま
で繰り返す。
【0065】回転角度が90度の場合は、ライン方向ア
ドレス0から((出力用紙主走査方向サイズ/32)×
1)、((出力用紙主走査方向サイズ/32)×
2)、.....、((出力用紙主走査方向サイズ/3
2)×(Nx−1))と変化させ、((出力用紙主走査
方向サイズ/32)×(Nx−1))となったら、ライ
ン方向アドレスを0にリセットすると共に、主走査方向
アドレスをアップカウントする。データ制御手段241
は、主走査方向アドレスが0のときは、ページメモリ3
00の該当するアドレスに既に存在する画像データを読
み出し、回転後画像データ中のD画素分の挿入データを
読み出した画像データ中の同一画素位置にあるデータと
入れ替える処理を行い、入れ替え処理の結果得られた画
像データをページメモリ300の該当するアドレスに書
き込む処理を行なう。以上の動作を主走査方向アドレス
が(Ny/32)(=(((Ny+D)/32)−1)
に、ライン方向アドレスが((出力用紙主走査方向サイ
ズ/32)×(Nx−1))となるまで繰り返す。
【0066】回転角度が270度の場合は、ライン方向
アドレス0から((出力用紙主走査方向サイズ/32)
×1)、((出力用紙主走査方向サイズ/32)×
2)、.....、((出力用紙主走査方向サイズ/3
2)×(Nx−1))と変化させ、((出力用紙主走査
方向サイズ/32)×(Nx−1))となったら、ライ
ン方向アドレスを0にリセットすると共に、主走査方向
アドレスをアップカウントする。データ制御手段241
は、主走査方向アドレスが(Ny/32)のときは、ペ
ージメモリ300の該当するアドレスに既に存在する画
像データを読み出し、回転後画像データ中のD画素分の
挿入データを読み出した画像データ中の同一画素位置に
あるデータと入れ替える処理を行い、入れ替え処理の結
果得られた画像データをページメモリ300の該当する
アドレスに書き込む処理を行なう。以上の動作を主走査
方向アドレスが(Ny/32)(=(((Ny+D)/
32)−1)に、ライン方向アドレスが((出力用紙主
走査方向サイズ/32)×(Nx−1))となるまで繰
り返す。以上説明した処理が行われることによって、ペ
ージメモリ300には所望の回転角度だけ回転処理され
た画像データが展開される。
【0067】(2−4)ページメモリ300の任意のア
ドレスに回転処理後の画像データを書き込む場合の動作 次に、ページメモリ300の任意のアドレスに回転処理
後の画像データを書き込む場合について説明する。この
場合ページメモリ300は、画素単位でデータの書き込
み読み出しが可能なものを用いるものとする。上述した
処理では、ベースアドレス(図16中ではSを丸で囲ん
だ記号)を始点として回転処理された画像データが展開
されるため、画素単位では、必ずしもページメモリ30
0の任意のアドレスに書き込むことができない。
【0068】そこで、ページメモリ300の任意のアド
レスに回転処理後の画像データが展開されるように、入
力画像データS1を包含する32(M/N:1画素当た
りのビット幅N(1ビット)・ページメモリ300のア
クセス単位M(32ビット))の倍数の画像データを想
定し、データ挿入手段211は、必要に応じて所定のデ
ータを挿入して回転処理をする。そして、メモリ制御手
段240は、挿入されたデータの部分を除いた有効なデ
ータのみをページメモリ300に書き込む制御を行う。
【0069】図17は、入力画像データS1を回転処理
した後、回転処理後の画像データを画素単位でページメ
モリ300の任意のアドレスに書き込む処理を模式的に
表したものである。また、図17には、各回転角度にお
ける回転処理後画像データを出力するページメモリの始
点アドレス情報S4の指定方法を併せて示している。
【0070】まず、図17を用いて回転処理後の画像デ
ータを出力するページメモリの始点のアドレス情報S4
について説明を行なう。回転処理後の画像データを出力
するページメモリの始点アドレス情報S4は、ベースア
ドレスとオフセットによって指定する。ベースアドレス
は、ページメモリ300のアクセス単位である32ビッ
トワードのアドレスを表すものである。また、オフセッ
トとは1ワード中の有効データの画素数を示すための数
値である。上述のように、所定のデータを挿入すること
により、ページメモリ300に書き込まれない挿入され
たデータと、書き込まれる有効データが含まれているワ
ードが発生する。例えば、図17において、回転処理後
画像データのうち斜線で囲まれた領域は、32ビットに
満たない有効データを示しているが、この斜線で囲まれ
た領域にまたがるワードは、挿入データと有効データと
を含むワードである。そして、図17に示すように、回
転角度が0度または270度の場合は、オフセット分を
除いたデータが有効データとなり、180度または90
度の場合はオフセット分が有効データとなる。
【0071】次に、回転角度毎に挿入データを含む回転
処理後の画像データの主走査方向の画像サイズ(以下、
Sxと称する)の算出方法を説明する。Sxは、入力画
像データS1のサイズとオフセットの値によって定ま
る。
【0072】回転角度が0度の場合 オフセット+(Nx%32)≦32ならば、 Sx=((Nx/32)+1)×32 オフセット+(Nx%32)>32ならば、 Sx=((Nx/32)+2)×32 回転角度が180度の場合 (32−オフセット)+(Nx%32)≦32ならば、 Sx=((Nx/32)+1)×32 (32−オフセット)+(Nx%32)>32ならば、 Sx=((Nx/32)+2)×32 回転角度が90度の場合 (32−オフセット)+(Ny%32)≦32ならば、 Sx=((Ny/32)+1)×32 (32−オフセット)+(Ny%32)>32ならば、 Sx=((Ny/32)+2)×32 回転角度が270度の場合 オフセット+(Ny%32)≦32ならば、 Sx=((Ny/32)+1)×32 オフセット+(Ny%32)>32ならば、 Sx=((Ny/32)+2)×32 ここで、Nxは入力画像データS1の主走査方向の画素
数を、Nyは入力画像データS1の副走査方向のライン
数を示す。ここで、X%Yは剰余演算を示している。ま
た、X/Yの演算結果で小数点以下の値は切り捨てるも
のとする。
【0073】回転処理の動作は、実施例で既に述べた方
法と同様であるため、以下回転処理後の画像データを画
素単位でページメモリ300の任意のアドレスに書き込
む場合の固有の動作について説明する。具体的には、入
力画像データS1をバッファメモリ220に書き込む際
のデータ挿入手段211の動作と、回転処理後の画像デ
ータをページメモリ300に書き込む際のデータ制御手
段241の動作について説明する。
【0074】まず、バッファメモリ制御手段210には
動作制御手段100によって設定された入力画像サイズ
情報S2と、回転角度情報S3、及び、回転処理後の画
像データを出力するページメモリの始点アドレス情報S
4が入力される。ここで、回転処理後の画像データを出
力するページメモリの始点アドレス情報S4は、図17
に示したように、ページメモリ300のアクセス単位で
ある32ビットワードのアドレスを示すベースアドレス
と、32ビットワード中の有効データを示すオフセット
(画素数)からなる。
【0075】バッファメモリ制御手段210は、入力画
像サイズ情報S2と、回転角度情報S3、及び、回転処
理後の画像データを出力するページメモリの始点アドレ
ス情報S4をもとに、既に述べた方法で、挿入データを
含む回転処理後の画像データの主走査方向の画像サイズ
Sxを算出する。得られたSxの値と、入力画像サイズ
情報S2、回転角度情報S3、及び、オフセットの値に
基づいて、データ挿入手段211によるデータの挿入処
理を行う。以下、各回転角度におけるデータの挿入処理
の動作を説明する。
【0076】回転角度が0度の場合は、図17に示すよ
うに主走査方向の先端にオフセット分の所定のデータを
挿入し、入力画像データS1はその分だけシフトされ
る。また、1ライン分(Nx画素)の入力画像データS
1の処理が完了すると、主走査方向の後端に(Sx−
(Nx+オフセット))画素分の所定のデータを挿入す
る。以上の処理により、バッファメモリ220にはSx
画素分のデータが書き込まれる。
【0077】回転角度が180度の場合は、図17に示
すように主走査方向の先端に(32−オフセット)分の
所定のデータを挿入し、入力画像データS1はその分だ
けシフトされる。また、1ライン分(Nx画素)の入力
画像データS1の処理が完了すると、主走査方向の後端
に(Sx−(Nx+(32−オフセット)))画素分の
所定のデータを挿入する。以上の処理により、バッファ
メモリ220にはSx画素分のデータが書き込まれる。
【0078】回転角度が90度の場合は、図17に示す
ように副走査方向の先端に(32−オフセット)ライン
分の所定のデータを挿入し、(32−オフセット)ライ
ン分のバッファメモリ220への書き込みが完了した時
点で、入力画像データS1のバッファメモリ220への
書き込み処理が開始される。また、入力画像データS1
全ての処理が完了すると、副走査方向の後端に(Sx−
(Ny+(32−オフセット)))ライン分の所定のデ
ータを挿入する。以上の処理により、バッファメモリ2
20にはSxライン分のデータが書き込まれる。
【0079】回転角度が270度の場合は、図17に示
すように副走査方向の先端にオフセットライン分の所定
のデータを挿入し、オフセットライン分のバッファメモ
リ220への書き込みが完了した時点で、入力画像デー
タS1のバッファメモリ220への書き込み処理が開始
される。また、入力画像データS1全ての処理が完了す
ると、副走査方向の後端に(Sx−(Ny+オフセッ
ト))ライン分の所定のデータを挿入する。以上の処理
により、バッファメモリ220にはSxライン分のデー
タが書き込まれる。
【0080】次に、回転処理後の画像データをページメ
モリ300に書き込む際のデータ制御手段241の動作
について説明する。メモリ制御手段240には動作制御
手段100によって設定された入力画像サイズ情報S2
と、回転角度情報S3、及び、回転処理後の画像データ
を出力するページメモリの始点アドレス情報S4が入力
される。動作制御手段100によって設定された入力画
像サイズ情報S2、及び、32ビットワード中の有効デ
ータを示すオフセットの値に応じて、上述のようにデー
タ挿入手段211による所定のデータの挿入処理が行わ
れる。図17中の『挿入データ』は、データ挿入手段2
11によって挿入された所定のデータを示している。デ
ータ制御手段211において、この『挿入データ』を除
いた回転後画像データをページメモリ300に書き込む
制御を行う。
【0081】図18は画素単位で書き込み制御が可能な
ページメモリの構成例を示す概念図である。本実施例で
は、前述のように1画素当たりのビット幅が1ビットの
画像データを扱っている。ここに示されるページメモリ
は、1回の書き込みアクセスによって32ビットのワー
ドデータを書き込み可能であり、該当するワードは入力
されるアドレス情報によって指定される。ページメモリ
書き込み制御信号によって32ビットのワードデータ中
の各ビットに対する書き込み処理の制御が可能であり、
いずれのビットに書き込みを行うかはマスク制御信号に
よって制御される。マスク回路にページメモリ書き込み
制御信号とマスク制御信号が入力され、マスク回路にお
いて書き込み処理を行うビットを示す書き込みビット指
定信号が生成される。書き込みビット指定信号によっ
て、図18に示すようなマスク領域の指定がおこなわれ
る。すなわち、 32ビットワードのMSB側からXビットだけマスク
する。 マスクしない(32ビット全て書き込む)。 32ビットワードのLSB側からYビットだけマスク
する。 の3通りの指定が行われる。
【0082】データ制御手段241における、『挿入デ
ータ』を除いた回転後画像データのページメモリ300
への書き込み制御について説明する。ページメモリ30
0への書き込みアドレスは、既に述べた通りの方法で算
出される32ビットワードのアドレス情報と、オフセッ
トにより算出されるマスク情報とMSB側とLSB側の
どちらをマスクするかを示すマスク方向指定信号(MS
B側をマスクする場合は“1”、LSB側をマスクする
場合は“0”とする)からなるマスク制御信号によって
指定される。以下、回転角度に応じたマスク制御信号の
生成方法について説明する。
【0083】回転角度が0度の場合、主走査方向アドレ
スが0のときにマスク情報の値として(オフセット)
を、マスク指定方向指定信号として“1”(MSB側)
を出力し、主走査方向アドレスがSx/32のときにマ
スク情報の値として(32−(Sx−(Nx+オフセッ
ト)))を、マスク方向指定信号として“0”(LSB
側)を出力する。
【0084】回転角度が180度の場合、主走査方向ア
ドレスが0のときにマスク情報の値として(オフセッ
ト)を、マスク指定方向指定信号として“0”(LSB
側)を出力し、主走査方向アドレスがSx/32のとき
にマスク情報の値として(Sx−(Nx+(32−オフ
セット)))を、マスク方向指定信号として“1”(M
SB側)を出力する。
【0085】回転角度が90度の場合、主走査方向アド
レスが0のときにマスク情報の値として(オフセット)
を、マスク指定方向指定信号として“0”(LSB側)
を出力し、主走査方向アドレスがSx/32のときにマ
スク情報の値として(Sx−(Ny+(32−オフセッ
ト)))を、マスク方向指定信号として“1”(MSB
側)を出力する。
【0086】回転角度が270度の場合、主走査方向ア
ドレスが0のときにマスク情報の値として(オフセッ
ト)を、マスク指定方向指定信号として“1”(MSB
側)を出力し、主走査方向アドレスがSx/32のとき
にマスク情報の値として(32−(Sx−(Ny+オフ
セット)))を、マスク方向指定信号として“0”(L
SB側)を出力する。このようにして生成したマスク制
御信号のマスク処理を行い、回転処理後の画像データよ
り『挿入データ』を除去した有効画像データがページメ
モリ上に展開される。
【0087】(3)変形例 以上、本発明の一実施例について説明したが、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、発明の主旨を変
えることなく種々の変形が可能である。例えば、上記実
施例の画像処理装置においては、回転処理可能な入力画
像データの画像構造は一種類であるが、同一の画像処理
装置で画像構造が異なる複数種類の画像データに対して
回転処理を行なうことが可能な構造としてもよい。
【0088】また、上記実施例では既にページメモリに
記憶された画像データに対して回転処理を行なう場合に
ついて説明したが、イメージスキャナ等の画像入力手段
より入力される画像データを回転処理するようにしても
よい。
【0089】また、上記実施例では一つのバッファメモ
リを用いて書き込みおよび読み出しを交互に行なうよう
にしたが、二つのバッファメモリを用いてもよい。この
場合、一方のバッファメモリに入力画像データの書き込
み処理を行なっている期間は、他方のバッファメモリか
らの読み出し処理を行なうようにしてもよい。
【0090】また、上記実施例では、バッファメモリへ
の書き込み処理は回転角度によらず所定順に行い、読み
出し時に回転角度に応じたアドレスを生成して読み出し
処理を行なうようにしていたが、逆に書き込み時に回転
処理に応じたアドレス順で書き込み処理をおこない、読
み出し処理は所定順としてもよい。
【0091】また、上記実施例ではバッファメモリから
の画像データの読み出しアドレスの生成順序は、回転角
度が0度と180度の場合を同様とし、回転角度が90
度と270度の場合を同様としたが、それぞれの回転角
度に応じたアドレス生成順序によって画像データの読み
出し処理を行なうようにしてもよい。
【0092】また、上記実施例では入力データをバッフ
ァメモリに書き込む際にデータ挿入手段による所定のデ
ータの挿入処理を行なうものとしていたが、逆にバッフ
ァメモリから読み出し処理を行なう際にデータの挿入処
理を行なうようにしてもよい。
【0093】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、入力画像データを所定のブロックサイズを単位とし
て回転処理する装置において、任意サイズの画像データ
の回転処理を可能とし、また、既にページメモリに記憶
された画像データを回転処理する場合にも、指定された
回転角度に応じたデータの挿入が可能な画像処理装置を
提供することをができる。(請求項1)
【0094】また、データ挿入手段によって挿入される
所定のデータのみからなるデータはページメモリに出力
しないとう制御を行なうため、無駄なデータ転送を無く
すと共に合成あるいはNアップといった編集処理を行な
う場合に挿入データによるページメモリ上の画像データ
の書きつぶしを防ぐことが可能となる。(請求項2)
【0095】また、データ挿入手段によって挿入される
所定のデータが含まれるデータをページメモリに書き込
む場合、書き込み先のページメモリアドレスに既に存在
するデータを一旦読み出し、挿入されたデータの部分を
読み出したデータと入れ換えた後に前記ページメモリの
アドレスに書き込むことによって、合成あるいはNアッ
プといった編集処理を行なう場合に挿入データによるペ
ージメモリ上の画像データの書きつぶしを防ぐことが可
能となる。(請求項3)
【0096】さらに、回転処理後の画像データを出力す
るページメモリとして画素単位でデータの書き込み読み
出しが可能なものを用いた場合、データ挿入手段によっ
て挿入される所定のデータが含まれるデータをページメ
モリに書き込む時、挿入されたデータの部分を除いた有
効なデータのみをページメモリに対して出力するような
制御を行なうことにより、回転処理後の画像データを画
素単位でページメモリの任意のアドレスに書き込むこと
ができる。従って、合成あるいはNアップといった編集
処理を行なう場合に挿入データによるページメモリ上の
画像データの書きつぶしを防ぐことが可能となる。(請
求項4)
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の装置構成を示すブロック図
である。
【図2】 バッファメモリ制御手段におけるバッファメ
モリ書き込みアドレス生成部の構成例を示す図である。
【図3】 バッファメモリ制御手段におけるバッファメ
モリ読み出しアドレス生成部の構成例を示す図である。
【図4】 画像回転処理手段の構成例を示す図である。
【図5】 バッファメモリ書き込みアドレスの発生順序
を模式的に示す図である。
【図6】 回転角度が0度の場合の画像データ1に対す
る所定のデータ挿入位置と回転後の画像データ中の挿入
データの位置を示す図である。
【図7】 回転角度が180度の場合の画像データ1に
対する所定のデータ挿入位置と回転後の画像データ中の
挿入データの位置を示す図である。
【図8】 回転角度が90度の場合の画像データ1に対
する所定のデータ挿入位置と回転後の画像データ中の挿
入データの位置を示す図である。
【図9】 回転角度が270度の場合の画像データ1に
対する所定のデータ挿入位置と回転後の画像データ中の
挿入データの位置を示す図である。
【図10】 回転角が度0度または180度の場合のバ
ッファメモリ読み出しアドレスの発生順序を示す図であ
る。
【図11】 回転角が度90度または270度の場合の
バッファメモリ読み出しアドレスの発生順序を示す図で
ある。
【図12】 画像回転処理手段における、回転角度が0
度の場合の画像データの並べ替え処理を示す図である。
【図13】 画像回転処理手段における、回転角度が1
80度の場合の画像データの並べ替え処理を示す図であ
る。
【図14】 画像回転処理手段における、回転角度が9
0度の場合の画像データの並べ替え処理を示す図であ
る。
【図15】 画像回転処理手段における、回転角度が2
70度の場合の画像データの並べ替え処理を示す図であ
る。
【図16】 ページメモリ書き込みアドレスの発生順序
を示す図である。
【図17】 本発明の実施例における、回転処理後の画
像データを画素単位でページメモリの任意アドレスに書
き込む処理を説明する図である。
【図18】 本発明の実施例における画素単位で書き込
み制御が可能なページメモリの構成例を示す図である。
【図19】 従来技術の装置構成例を示すブロック図で
ある。
【図20】 従来技術の装置構成例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
S1 入力画像データ S2 入力サイズ情報 S3 回転角度情報 S4 始点アドレス情報 100 動作制御手段 200 画像回転処理装置 210 バッファメモリ制御手段 211 データ挿入手段 212 画素数カウンタ 213 ライン数カウンタ 214 マルチプレクサ 215 セレクタ 216 セレクタ 300 ページメモリ 220 バッファメモリ 230 画像回転処理手段 240 メモリ制御手段 241 データ制御手段 400 入力装置 500 画像回転処理装置 510 回転処理補完部 521 回転順序指示/読取部 530 分割回転部 540 記憶部 541 ページメモリ 542 バッファメモリ 550 出力制御部 600 出力部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される画像データに対して90度の
    整数倍の角度での回転処理を行ってページメモリに書き
    込む画像処理装置において、 入力画像のサイズおよび回転角度を設定する動作制御手
    段と、 入力された画像データを、前記ページメモリのワード単
    位に応じた所定の走査ライン分ずつ一時的に保持して出
    力するバッファメモリと、 前記動作制御手段によって設定された前記入力画像デー
    タの境界が、主走査方向およびライン方向において前記
    ページメモリのワードの区切りに一致するように、前記
    入力画像データに対し必要数に応じた所定のデータを挿
    入し、かつ、その挿入位置が前記動作制御手段の設定し
    た回転角度に対応する位置になるように制御するデータ
    挿入手段と、 前記バッファメモリから読み出された前記入力画像およ
    び前記所定のデータを並び替えることによって回転処理
    を行う画像回転処理手段と、 前記所定のデータおよび前記入力画像を、前記動作制御
    手段によって設定されたサイズおよび回転角度に応じて
    前記バッファメモリへ書き込むとともに、読み出すバッ
    ファメモリ制御手段と、 前記回転処理手段によって回転処理された前記入力画像
    を順次読み出して前記ページメモリ上に展開するメモリ
    制御手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記メモリ制御手段は、前記画像回転処
    理手段の処理結果中、前記所定のデータのみからなるワ
    ードについては、前記ページメモリに出力しない制御を
    行う出力データ制御手段を備えることを特徴とする請求
    項1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリ制御手段は、前記画像回転処
    理手段の処理結果中、前記所定のデータと前記入力画像
    とが混在しているワードについては、前記ページメモリ
    の対応する位置にあるもとのデータを一旦読み出し、前
    記所定のデータの部分については前記もとのデータと入
    れ替えて書き込むことを特徴とする請求項1または2記
    載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ページメモリとして、画素単位でデ
    ータの書き込み、および読み出しができるものを用い、 前記メモリ制御手段は、前記所定のデータが含まれるワ
    ードを前記ページメモリに展開するときに、前記所定の
    データを除去してから展開することを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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