JPH10222506A - 文書作成支援装置 - Google Patents

文書作成支援装置

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JPH10222506A
JPH10222506A JP9027605A JP2760597A JPH10222506A JP H10222506 A JPH10222506 A JP H10222506A JP 9027605 A JP9027605 A JP 9027605A JP 2760597 A JP2760597 A JP 2760597A JP H10222506 A JPH10222506 A JP H10222506A
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JP
Japan
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unit
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objects
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Application number
JP9027605A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Takagi
宏明 高城
Akira Kurosawa
明 黒澤
Takashi Sonoda
隆志 園田
Hiroto Fukushima
裕人 福島
Akinori Murakami
哲範 村上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 文書作成時の操作履歴を記録し、その操作履
歴を文書の構成要素間の関係など、複数の観点により自
動的に階層化し、階層化された操作履歴を任意の階層で
表示、編集できるようにした文書作成支援装置を提供す
る。 【解決手段】 文書を構成する部品オブジェクト間の関
係を各部品の重なり、あるいはコピー、ペースト等の操
作履歴等、1つ以上の観点に基づいて検出し、各部品オ
ブジェクト間の相関を求める。検出された各部品オブジ
ェクト間の相関関係を基に部品オブジェクトを階層(木
構造)化し、また階層化された部品オブジェクトに対応
する操作履歴も階層化する。部品オブジェクトに関する
階層情報および操作履歴に関する階層情報を操作者の指
示に基づいて表示し、操作者の文書作成を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デスクトップパブ
リッシングシステムのように文書の作成を行う文書作成
支援装置に関し、特に、文書作成支援装置によって作成
された文書と、文書の作成時または編集時のユーザーの
操作履歴を記憶し、記憶された操作履歴を作成文書と対
比しながら参照することを可能とすることにより、ユー
ザの使用環境の向上を図った文書作成支援装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】昨今、コンピュータの性能向上や低価格
化等に伴い、デスクトップパブリッシングシステムが幅
広く普及し、コンピュータによる文書作成は、利用者の
層が広がり、より身近なものになってきている。
【0003】コンピュータによる文書作成において、オ
フィスで扱うような文章主体の文書を作成する場合、文
書作成時に用いる機能は単純なものが多く、操作は容易
である。一方、カタログやパンフレットのような文書を
作成する場合には、内容やデータおよび用いる編集機能
は複雑なものが多くなり、ユーザによる文書入力及び編
集操作は、より煩雑なものとなり、文書作成に要する操
作数も膨大なものとなる。文書作成を専任とする人や文
書作成用のアプリケーションの使用方法を熟知している
人であれば、操作の仕方に悩むことは少ないが、オフィ
スなどでたまに文書を作成するようなアマチュアレベル
の一般操作者にとって、アプリケーションの操作は難解
なものとなっている。
【0004】このようなアマチュアレベルの一般操作者
のために、アプリケーションには取扱い説明書(ユーザ
ーズ・マニュアル)の他にチュートリアルが付属する場
合が多い。これはサンプルの文書を作っていく過程を題
材に、一つ一つの操作を説明していくものである。しか
し、この様なチュートリアルは作成するのに多大な工数
が必要である。当然、付属している数も少なく(1アプ
リケーションに対して多くて数個、あるいは付属してい
ない場合も多い)、実際にユーザーが作りたい文書に適
切なチュートリアルがあることは極めてまれである。ま
た、これら既製のチュートリアルは、容量およびページ
数の都合等でどうしても簡単な例になってしまうことが
多い。。
【0005】ユーザは過去に誰かが既に作った文書を参
考にしながら、新規な文書を作成することもあるが、こ
の場合、完成された文書のサンプルは多数参照すること
は可能であるが、実際にそれらの過去に作成された文書
がどのような手順で作成されたかという具体的な操作履
歴に関する情報は無いため、新規文書作成のための参考
としては物足りないものとなる。
【0006】この問題に対して、文書サンプルにその文
書を作成した際の操作履歴を添付するという方法があ
る。文書サンプルのみを参照する場合と異なり、ユーザ
は操作履歴から作成時の操作方法を取得することができ
る。また、チュートリアルと異なり、普通に作成された
文書で構わないのでサンプル数は豊富になるという利点
がある。
【0007】文書だけでなく、操作履歴を同時に記憶し
ておいて利用する文書作成支援装置を開示した例とし
て、例えば、特開平5−46613号公報がある。この
公報に記載の方法は、操作に関する情報を操作履歴とし
て解釈しやすいコメントに変換し、リプレイ機能の使用
時に、編集結果と同時に編集機能をコメントとして表示
するものである。この方法によれば、文書の内容が単純
で、その文書に関するデータ数が少なければ、操作者に
とって履歴情報を参考にしながら新たな文書の作成を行
うことができる。しかし、複雑な文書の場合、文書作成
の操作履歴が膨大な量となり、操作者が膨大な操作履歴
の中から必要なところを捜さなければならず、複雑な文
書に適用することは困難である。
【0008】このように文書を作成した際の操作履歴を
利用することで、文書作成を支援することは可能である
が、時系列に従って格納された操作履歴のままでは、そ
の操作履歴中の必要な部分の検索や抽出に手間がかか
り、有効な支援方法とは言いがたい。このため、必要な
部分の操作履歴を容易に抽出できるようにするために、
操作履歴を文書の構成に対応させて階層化し、操作者が
参照したい部分を文書中で指示することにより、指示し
た文書に対応する操作履歴を提示するという方法が考え
られる。このように操作履歴を文書と対応させるために
は、文書中の構成要素を構造化、階層化する必要があ
る。
【0009】文書を構造的に扱うものとしては、例え
ば、特開平7−104729号公報に記載されているよ
うに、文書を章や節などのまとまりにより構造化し、文
書の要素を任意の段階で表示して編集する方法がある。
これは、文書の編集および表示の処理の際に、論理構造
に従って細部の段階的な表示を行い、その表示の状況の
もとで編集するものである。
【0010】操作履歴の情報を利用する他の方法とし
て、米国特許USP5,485,568号に記載された
方法がある。この方法は、文書の構成要素単位である部
品オブジェクトのオリジナルのデータと、部品オブジェ
クトに対して施した編集命令を操作手順の情報として持
つものである。例えばある部品オブジェクトに対して移
動や色変更などの操作を施せば、その操作の情報が履歴
として保存される。各部品オブジェクトはその描画順序
に従って並べられ、操作手順の情報は部品オブジェクト
ごとに保存される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平7−10
4729号公報に記された方法は、操作者が文書を構成
する要素ごとに要素単位で選択することが可能であり、
文書が複雑化した場合に、任意の部分を選択しやすいと
いう点では有効となる。しかしこの公報に開示された方
法は、文書を構成する要素の関連付けに関して、図形の
包含、並び、接続といったもののみを対象として論理構
造を構築しているため、複雑な文書構成を有するものに
あっては、これらの観点だけで対処することは困難とな
る。また、この方法だけに限らないが、論理構造そのも
のは、操作者が文書を作成するときに指示して生成しな
ければならない。さらに、文書が構造化されているだけ
では、その文書がどのように作成されたか、作成の手順
までは分からないといった問題がある。
【0012】上記の米国特許USP5,485,568
号公報に記載された方法は、操作手順を有する部品オブ
ジェクトを階層的な構造として扱うこともできる。この
方法によれば操作履歴が時系列である場合に比べて構造
的な形として参照でき、利用しやすくなる。しかし、階
層的な構造にするためには、操作者自身がグルーピング
したい複数の部品オブジェクトを選択し、階層の配置を
指示するなど、操作の手間が必要であった。さらに、こ
の階層構造は部品オブジェクトの描画順序を規定してお
り、画像オブジェクトの上下関係という制約下でしか階
層構造を生成することができない。
【0013】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、文書を作成するときに文書そのもの
の他に操作履歴を記録し、その操作履歴を文書の構成要
素間の関係など、特定の制約から独立した複数の観点に
より自動的に階層化し、階層化された操作履歴を任意の
階層で表示/編集できるようにすることにより、文書の
作成時に文書サンプルの作成情報を参照できる文書作成
支援装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の文書作成支援装
置は、文書の入力編集情報を取り込む操作情報入力部
と、該操作情報入力部に入力された操作情報を記憶する
操作情報記憶部と、入力された文書を記憶する文書情報
記憶部と、文書の入力編集情報に基づいて文書の編集を
実行する文書情報編集部と、文書を表示する文書情報表
示部と、文書を構成する部品オブジェクト間の関係を1
つ以上の観点に基づいて検出し、各部品オブジェクト間
の相関を求める相関関係検出部と、検出された相関関係
を基に部品オブジェクトを階層(木構造)化する階層作
成部とを備えるオブジェクト階層化部と、階層化された
部品オブジェクトに対応する操作履歴を階層化する履歴
階層化部と、部品オブジェクトに関する階層情報および
操作履歴に関する階層情報を記憶する階層情報記憶部
と、階層情報を操作者の指示に基づいて表示する階層情
報表示部と、階層情報の内容を編集する階層情報編集部
とを備えたことを特徴とする文書作成支援装置である。
【0015】さらに、本発明の文書作成支援装置の一態
様のオブジェクト階層化部は、文書を構成する部品オブ
ジェクト間の二次元の空間的な位置の重なりに基づいて
各部品オブジェクト間の相関関係を求め、該求められた
相関関係に基づいて前記部品オブジェクトを階層化す
る。
【0016】また、本発明の文書作成支援装置の一態様
のオブジェクト階層化部は、記憶された文書作成者の操
作履歴に基づいて各部品オブジェクト間の相関度を算出
し、該相関度に基づいて各部品オブジェクトを階層化す
る。
【0017】また、本発明の文書作成支援装置の一態様
のオブジェクト階層化部は、文書作成者の操作履歴から
各部品オブジェクト生成時の派生関係(Copy&Pa
ste)を求め、該派生関係をもとに各部品オブジェク
トの相関度を算出する部品オブジェクト相関度算出部を
有する。
【0018】また、本発明の文書作成支援装置の一態様
のオブジェクト階層化部は、文書作成者の操作履歴から
部品オブジェクトのグループ化操作を抽出し、グループ
化の有無、およびグループ状態で実行された操作回数に
基づいて各部品オブジェクトの相関度を算出する部品オ
ブジェクト相関度算出部を有する。
【0019】また、本発明の文書作成支援装置の一態様
のオブジェクト階層化部は、文書作成者の操作履歴から
部品オブジェクトのマルチセレクション操作を抽出し、
マルチセレクションの有無、およびマルチセレクション
状態で操作された回数に基づいて各部品オブジェクトの
相関度を算出する部品オブジェクト相関度算出部を有す
る。
【0020】また、本発明の文書作成支援装置の一態様
のオブジェクト階層化部は、文書作成者の操作履歴から
各部品オブジェクトに対する操作の連続性を判定し、該
操作の連続性に基づいて各部品オブジェクトの相関度を
算出する部品オブジェクト相関度算出部を有する。
【0021】また、本発明の文書作成支援装置は、操作
情報記憶部に記憶された文書作成者の操作履歴から文書
を構成する各部品オブジェクトに加えられた変形操作を
抽出し、該抽出された変形操作履歴に基づいて各部品オ
ブジェクト間の形状の相関を求める形状相関判別部を有
する。
【0022】また、本発明の文書作成支援装置の一態様
の形状相関判別部は、文書作成時の操作履歴から、部品
オブジェクト作成の際に実行された既存部品からの複製
操作を抽出し、該抽出された複製操作履歴に基づき各部
品オブジェクト間の派生関係を求める派生関係検出部を
有する。
【0023】また、本発明の文書作成支援装置の一態様
の形状相関判別部は、文書作成時の操作履歴から、部品
オブジェクト作成の際の操作手順を参照し、同様の操作
手順により作成された部品オブジェクトを検出する生成
手順検出部を有する。
【0024】また、本発明の文書作成支援装置は、作成
文書中に存在する部品オブジェクトの配置位置を参照
し、複数の部品オブジェクト間の配置位置の対称性を判
別する対称性判別部を有する。
【0025】また、本発明の文書作成支援装置は、作成
文書中に存在する部品オブジェクトの背景部品オブジェ
クトに対する相対的な配置位置を参照し、部品オブジェ
クトの背景部品に対するレイアウトを判別するレイアウ
ト判別部を有する。
【0026】また、本発明の文書作成支援装置は、作成
文書中に存在する各部品オブジェクト間のグループ化を
行う部品オブジェクトグループ化部と、部品オブジェク
トおよびグループ化された部品オブジェクト群と、背景
となる部品オブジェクトの重なりの上下関係から階層化
を実行する階層化実施部を有する。
【0027】また、本発明の文書作成支援装置における
部品オブジェクトグループ化部は、操作者が所定の規則
に従って配置した部品オブジェクト群を検出するため
に、部品オブジェクトの対称配置関係を第1条件とし、
レイアウト上の規則性を第2条件とし、形状の類似性を
第3条件として、部品オブジェクトおよびオブジェクト
群間の相関度を判別し、該判別された相関度に基づいて
前記部品オブジェクトをグループ化する。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の文書作成支援装置におい
ては、操作者が文書を作成するときに、文書を構成する
部品オブジェクトの情報や部品オブジェクトを入力編集
するときの操作履歴を取り込んで装置中に記憶して保持
しておく。入力編集の操作が終了した後で、相関関係検
出部において文書の情報と操作履歴を用いて部品オブジ
ェクト間の複数種の相関を取り出し、階層作成部におい
て、取り出された部品オブジェクト間の相関関係をもと
に部品オブジェクトを階層化し、履歴階層化部において
階層化された部品オブジェクトに対して、対応する操作
履歴を割り当てる。操作者の指示に基づいて、履歴階層
表示部において階層化された部品オブジェクトと操作履
歴が階層化情報として表示される。これにより、文書中
の関連性のある任意の部品オブジェクトの単位で操作履
歴を参照できるようになる。操作履歴の参照においては
階層の指定により、個々の部品オブジェクトのに対して
も、また複数個の部品オブジェクトをまとめたものに対
しても、それぞれ切り替えて参照することができる。
【0029】
【実施例】
(実施例1) 以下、本発明の第1の実施例について図
を参照しながら説明する。
【0030】本発明の一実施例としての文書作成支援装
置の構成を図1に示す。本装置は、操作者の入力を取り
込む操作情報入力部101と、入力された操作情報を記
憶する操作情報記憶部102と、入力に従って文書を作
成および編集する文書情報編集部103と、作成および
編集された文書の情報を記憶する文書情報記憶部104
と、作成および編集された文書を表示する文書情報表示
部105と、文書の構成要素間の関係を考慮して複数種
の相関関係を検出する相関関係検出部111と、検出さ
れた相関関係から文書の構成要素をグループ化・階層化
する階層作成部112と、相関関係検出部111と階層
作成部112とから構成されるオブジェクト階層化部1
06と、階層化したオブジェクトに合わせて履歴情報を
階層化する履歴階層化部107と、階層化された部品オ
ブジェクトとそれに合わせて割り付けられた操作履歴を
格納する履歴情報記憶部108と、階層化された操作履
歴の内容や階層構造を編集する階層情報編集部109
と、階層化された操作履歴を操作者の利用形態に応じて
表示する履歴階層表示部110から構成される。
【0031】図2に、本装置における処理の概略のフロ
ーチャートを示す。本装置では、操作者が1つの操作を
行うごとに、その操作を入力として、図に示す処理を行
う。以下、図に従って処理の流れを説明する。まず、ス
テップS101において操作者が入力を行うと、ステッ
プS102において、操作者の編集対象が文書であるか
操作履歴であるかを判別する。操作履歴の編集の場合に
は、ステップS103において履歴情報編集部を実行
し、ステップS104において編集結果を格納し、S1
05において編集結果を表示する。文書の作成・編集の
場合には、ステップS106において入力された情報を
操作履歴として格納する。ここで格納される操作履歴
は、行われた全ての操作を時系列に記録したものであ
る。ステップS107では文書情報編集部を実行し、ス
テップS108では編集結果を表示し、S109では編
集結果を格納する。ステップS110では、文書の作成
・編集の結果、文書に対して変更が加えられたかを判別
する。文書に対する操作には、メニューの選択やツール
パレットによるモードの変更など文書に対して変更を加
えない操作があり、この場合処理は終了する。文書に対
して変更を加える操作の場合、例えば、部品の移動や削
除、新たな部品の追加などの場合、ステップS111に
おいて、変更を加えられた部品オブジェクトを階層構造
に組み込むために階層化処理を行う。ステップS112
では、階層化された部品オブジェクトに対して、対応す
る操作履歴を割り当て、履歴の階層化を行う。階層化さ
れた部品オブジェクトと操作履歴は、ステップS113
において階層情報記憶部に格納し、ステップS114に
おいて階層化結果を表示する。
【0032】次に図3を用いて、オブジェクト階層化部
と履歴階層化部の処理の流れを説明する。オブジェクト
階層化部では、文書中の部品オブジェクトのグループ
化、階層化を行う。まずステップS201において、文
書情報を参照し、変更の加えられた部品オブジェクトを
抽出する。ステップS202では、相関関係検出部によ
り、部品オブジェクトの相関関係の検出が実行され、各
部品オブジェクトの重なりや配置位置、あるいは操作履
歴から、変更の加えられた部品オブジェクトとその他の
部品オブジェクト間の相関を求める。求められた相関か
ら、ステップS203において、新たに部品オブジェク
トのグループ化・階層化を行う。次にステップS204
において、時系列の操作履歴から各部品オブジェクトご
との操作履歴を抽出し、ステップS205において、部
品オブジェクトごとの操作履歴を、階層化された部品オ
ブジェクトに割り付ける。これにより、操作履歴を階層
化し、選択された部品オブジェクトに対応する操作履歴
を、容易に抽出することを可能にする。
【0033】文書作成中における表示装置の表示画面の
一例を図4に示す。図中の画面の上部はメニューバーで
あり、左上側の細長いウィンドウはツールボックスであ
り、中央に大きく2つ並んだウィンドウの左側は作成文
書を表示するものであり、右側のウィンドウは、この左
側の作成文書に対応する階層化情報を表示するものであ
る。
【0034】本発明の処理により作成および階層化され
る文書の一例を図5に示す。この文書は、図や文字を入
力して編集した、ちらし風の文書である。本発明で扱う
文書は、画像や図形や文字などオブジェクトの種類は何
でもよく、後から画像を取り込む画像枠などでも構わな
い。図6は各々の部品オブジェクトの内容を表したもの
である。部品番号とは、部品オブジェクト作成時にシス
テムから与えられる固有の番号であり、O1、O2、・
・・のように与えられる。この例では、17個の部品オ
ブジェクトを用いている。
【0035】図7は、図5の文書を作成するときの操作
履歴を示したもので、時系列に従って操作者の実行した
操作を示した情報である。図7中、左側の列の操作番号
I1、I2、・・・は操作の順番を時系列にならべて表
した番号であり、右側の列の操作内容の欄に具体的な操
作が記録されている。例えば、操作番号がI1の最初の
操作では、文字を入力するための文字ツールをツールパ
レットまたはメニューから選択し、操作番号がI2の2
番目の操作では、編集画面上で文字「クリスマスセー
ル」を入力する。操作の種類には、これら文書の内容を
変更する操作の他に、ツールやメニューの選択など、入
力モードやアプリケーションの環境を変更する操作があ
る。
【0036】図6に示した操作対象となる部品オブジェ
クトと、図7に示した時系列の操作の内容を合わせて表
した例を図8に示す。この図8に示す情報が文書の作成
・編集操作時の入力情報となる。図8に示すように、操
作番号、操作命令、部品番号、部品情報/編集情報の各
情報を有する。「部品情報/編集情報」は、部品オブジ
ェクトに関する情報および編集に関する情報であり、例
えば部品情報の例としては、操作番号I2の文字の入力
操作では、文字内容「クリスマスセール」の情報と文字
の配置される位置や大きさの幾何学的な情報、および文
字の色などの属性情報となる。また、編集情報の例とし
ては、例えば、オブジェクトの移動の場合には、その移
動の方向と距離情報となる。
【0037】この時系列の操作履歴を部品オブジェクト
ごとに並び替え、指定された部品オブジェクトの操作履
歴を表示できるようにすることによって、その指定部品
オブジェクトの作成手順や部品の組み合わせなどの情報
を得ることが可能となる。操作履歴を階層化された部品
オブジェクトごとに割り付けたものの例を図9に示す。
図中の木構造の各ノード(文字1、四角形1…)が部品
オブジェクトを示すものであり、各部品オブジェクトに
対して施す処理の内容が各部品オブジェクトに対応して
割り付けられている。操作者が各部品オブジェクトに対
して施している処理の内容を参照したいのであれば、階
層化された部品オブジェクトの中から、所望の部品を選
択すればよい。
【0038】このようにオブジェクトを階層化すること
により、操作履歴を階層化することができ、この階層化
によって、操作者の所望する部品オブジェクトの操作履
歴を容易に取り出し、参照することが可能になる。既存
文書に含まれる操作履歴が容易に参照できることによ
り、その文書に用いられている技法や部品の作成手順の
詳細を知ることができ、多数の既存文書を操作者の文書
作成の支援に利用することが可能となる。
【0039】次に文書中の部品オブジェクトを階層化す
る処理の例について説明する。階層化には、文書情報や
操作履歴を用い、部品オブジェクト間の位置や形状の関
係から求めるもの、または部品オブジェクト間の操作履
歴の関係から求めるものなどの方法がある。
【0040】階層化の一例として、部品オブジェクト間
の二次元の空間的な位置の重なり関係を検出して、その
重なり関係に基づいて各部品オブジェクトを階層化する
処理の一実施例について述べる。この階層化は、図1の
オブジェクト階層化部106において実行されるが、こ
のオブジェクト階層化部106を詳細に示した構成図を
図10に示す。上下順序調査部1001と輪郭生成部1
002と重なり判定部1003は、図1の相関関係検出
部111の中に含まれる。また重なり編成部1004は
階層作成部112の中に含まれる。
【0041】オブジェクトの重なり位置関係により、各
部品オブジェクトを階層化する処理のフローチャートを
図11に示す。ステップS301では上下順序調査部1
001により全ての部品オブジェクトの上下関係の順序
が調べられる。この上下関係とは、例えば複数の部品オ
ブジェクト間において二次元の空間的な位置に重なりが
ある場合に、隠されずに見える側になっている方を上
側、上側のものにより隠されて見えなくなる部分がある
側のオブジェクトを下側とするものである。この上下順
序は、文書の情報より、全ての部品オブジェクトの描画
順序を調べることで求める。図5の文書の例では、作成
時に部品オブジェクト間の上下関係の変更の操作を行っ
ていないことにしたため、部品番号O1、O2、・・・
がそのまま上下順序を表すことになる。つまり部品番号
O1が一番下側となる。ステップS302では輪郭生成
部1002により全ての部品オブジェクトに対し、折れ
線などのベクトルによる輪郭情報を求める。輪郭は部品
オブジェクトそのものの任意の形状のものや、矩形形状
のバウンディングボックスなどが考えられるが、ここで
は特に限定はしない。精度を重視する場合には前者の方
を、処理のしやすさや速度を重視する場合には後者の方
を利用すればよい。ステップS303では重なり判定部
1003により輪郭情報を用いて、全ての部品オブジェ
クト間の二次元の空間的な位置に重なりがあるかを調べ
る。調べた結果を表として表した例を図12に示す。表
中の番号は上下順序に基づく部品オブジェクトであり、
丸印は重なりがあることを表す。丸印は表中の右上半分
に入れたが、これは、左側の列の番号の部品オブジェク
トに対して、それより上側にある部品オブジェクトの中
で重なるものをあらわしたことによる。ステップS30
4では重なり編成部1004により重なり情報から、直
接重なっていることがわかるように整理する。図12の
重なり情報の表を整理した表を図13に示す。ここで
は、図12の表に対し、一列ずつ列の中で丸印のついた
ところを調べ、最も番号の大きいところを調べ、そこを
最終的な重なり発生箇所とする。図13中、2重の丸印
がその最終的重なりの発生箇所を示している。その2重
の丸印の情報を抜き出した情報の例を図14に示す。部
品番号はO’としているが、これは上下順序に並びかえ
た部品オブジェクトであるが、この例では部品番号Oと
同じである。例えば、部品番号O2の四角形1には部品
番号O4の多角形1の自動車ボディが重なり、その自動
車ボディには、部品番号O10の多角形3の前窓が重な
るという階層的な構成とするように表す。
【0042】図14の部品オブジェクト間の重なりの階
層関係をもたせた情報を構造の図として表現したものを
図15に示す。一番上の四角形の枠を全ての部品からな
る全体とし、各々の四角形の枠は各部品オブジェクトで
ある。各部品オブジェクトの中のOは部品番号である。
【0043】図15で示す構造図に対し、各部品オブジ
ェクトの内容を直線や四角形などの種類で表した構造図
を図16に示す。この図16に示した構造は一例であっ
て、文書を構造化する例は、これに限定されるものでは
ない。例えば直線や四角形は1つのカテゴリに入るもの
として独自にまとめて構造化してもよく、文字と図形と
画像などといったデータの異なる種類のものを区別して
木構造を構成して、表示することも可能である。
【0044】次に階層化された情報をユーザが利用する
ために、階層情報を表示した例について説明する。表示
される階層化された情報は、先の図5から図16の説明
において用いた、各部品オブジェクトの重なりの状態に
基づく各オブジェクトの階層化情報とする。
【0045】階層化された情報を表示画面上に表示した
ウィンドウの例を図17に示す。図4において表示装置
の画面の例を示したが、図17は、図4中の右側のウィ
ンドウを詳しく示したものである。このウィンドウの上
半分は、図16において示した階層化された情報であ
り、木構造によって表現されている。この木構造中の任
意のノードを選択することにより、同時に左側に表示さ
れている文書においても、選択されたノードに対応する
部品オブジェクトが選択されたように表示される。ノー
ドの表示内容については限定はしない。左側に表示され
ている文書において部品オブジェクトを選択した場合に
も、同時に木構造の中の対応するノードが選択される。
ウィンドウの下半分の中には、部品を選択する粗さのレ
ベルを調整する調整入力ツールがある。ここでは例とし
てスライダを用いているが、スイッチあるいは数値等、
これ以外のツールを用いても構わない。スライダを左端
に移動すると、木構造中の末端ノード(葉ノード)に対
応する部品オブジェクトまで表示や選択ができる。図1
7のスライダでは詳細レベルを設定しており、図16で
示した階層化された情報の全ての部品オブジェクトを表
示し選択できる。スライダを右に移動すると、階層情報
においてラフなレベルで部品を表示し選択できる。これ
は文書を粗い概略レベルで扱うことにあたり、例えば文
書のレイアウトを参照する場合などに有効である。
【0046】図17に表示された詳細レベルでの階層情
報に対して、1つのノードを選択して、その部品オブジ
ェクトに関する情報として、操作履歴の情報を参照した
ときの例を図18に示す。この図18では、選択したノ
ードの近くにウィンドウを表示し、そのウインドウ中に
当該部品に対して実行した操作履歴の情報を実行順に示
している。図18に示した例ではオブジェクトに対して
実行した操作の種類のみを示しているが、例えば編集パ
ラメータなど詳細な情報を参照したければ、それも表示
する。この例では、自動車のボディを示す多角形1を選
択しており、操作履歴の情報の内容は入力と移動などが
表示されている。また、表示内容としては、指定部品オ
ブジェクトのみでなく、指定部品オブジェクトの下位構
造に当たるすべての部品オブジェクトの操作履歴を表示
するモードもある。ここでは、指定部品オブジェクトを
含み、さらにその下位ノードに対して実行した操作履歴
すべてが、実行順に表示される。
【0047】図18の階層情報の表示に対して多角形1
を選択したときの、文書情報を示したウィンドウの一例
を図19に示す。選択されたノードに対応して、文書画
面でも対応する部品オブジェクトが選択されて示されて
いる。図19中では車のボディを表現した多角形に選択
されていることを示す制御点(黒い小さな四角)が表示
されている。
【0048】図17の階層情報の表示に対して、スライ
ダをやや詳細なレベルに設定したときの例を図20に示
す。このレベル設定では、文書全体の木構造の最も深い
レベルに相当する部品オブジェクトの表示や選択は行わ
れない。この木構造は最深部で4階層であり、この4番
目の階層に当たる部品オブジェクト、すなわち丸2(前
輪ホイール)と丸4(後輪ホイール)が表示されなくな
る。その上位の丸1(前輪タイヤ)と丸3(後輪タイ
ヤ)を表す両ノードは、下位に表示されていないノード
が存在することを示すため、例えば2重枠にしたり、色
を変えるなどして他のノードと区別可能に表示される。
図ではノードの枠の下線を2重にして表記してある。こ
れらはタイヤとホイールを合わせたタイヤ全体となり、
この単位で選択できるようになる。
【0049】図20に示す階層情報を表示した場合、こ
れに対応する文書情報を示したウィンドウの例を図21
に示す。ここでは、丸1は、丸1(前輪タイヤ)と丸2
(前輪ホイール)、丸3は、丸3(後輪タイヤ)と丸4
(後輪ホイール)を代表するノードとなり、この単位で
選択表示される。図19で示した丸2の前輪ホイールと
丸4の後輪ホイールの部品オブジェクトは表示されなく
なり、この単位での選択はできなくなる。
【0050】図20の階層情報の表示に対して丸1を操
作者が選択し、丸1の操作履歴を参照したときの例を図
22に示す。ここでは丸1のノードで代表された丸1の
前輪タイヤおよび丸2の前輪ホイールに対する操作履歴
が表示される。
【0051】図22の階層情報の表示に対して丸1を操
作者が選択したときの、文書情報を示したウィンドウの
例を図23に示す。選択されたノードで代表される部品
オブジェクトが選択される。ここでは、丸1と丸2から
なる前タイヤ全体が選択される。
【0052】図17の階層情報の表示に対して、スライ
ダをややラフなレベルに設定したときの例を図24に示
す。このラフな設定では、例えば、自動車を構成してい
たボディや窓やタイヤなどが1つにまとめられている。
【0053】図24に示す階層情報を表示した場合に対
応する文書情報を示したウィンドウの例を図25に示
す。図25では図24に示された階層情報レベルで文書
が表示される。
【0054】図17の階層情報の表示に対して、スライ
ダを最もラフなレベルに設定した例を図26に示す。こ
の設定では、例えば、「自動車」という文字や自動車全
体などが1つにまとめられ、全体として4つ(文字1、
四角形1、四角形2、文字6)のまとまった部品オブジ
ェクトで表示されるようになる。このようなラフな表示
を選択した場合、部品オブジェクト個々の詳細について
は重要視しない最もラフなオブジェクト情報となり、例
えば、レイアウト情報などとして活用することができ
る。
【0055】図26に示す階層情報とした場合、これに
対応する文書情報を表示したウィンドウの一例を図27
に示す。図27は図26に示した4つの部品オブジェク
トが示されるのみとなり、図26に示されない下位の部
品オブジェクトは表示されない。
【0056】階層情報を表示する処理を実行する処理部
の構成図を図28に示す。この処理部において、階層レ
ベル調整部2801は、図17の下半分に示したスライ
ダ形の入力ツールを動作させて、表示する階層情報の階
層のレベルを入力する部分である。階層レベル生成部2
802は、階層レベル調整部2801により入力された
数値情報をもとに、表示すべき階層情報の段階を求め
る。例えば、図17において示した階層化情報は最深部
で4段階なので、スライダの調整値(例えば1〜10
0)から1〜4のレベル値を求める。階層情報表示部2
803は(木構造表示部2803は)、図17の上半分
に示した、部品オブジェクト間の階層構造を表現する木
構造を表示する部分である。操作履歴内容表示部280
4は選択した部品オブジェクトまたは部品オブジェクト
群に対して実行された操作履歴を表示する。
【0057】なお、階層情報ウィンドウ中で、編集する
ことも可能である。例えば、階層情報を表示したウィン
ドウ上でノードの削除や、接続関係の変更、ノードの属
性変更を行うことにより、もとの文書情報に対してその
変更が反映される。また、履歴情報を編集することも可
能である。表示された操作履歴に新たな操作を追加した
り、操作を削除することで、もとの文書情報を変更する
ことができる。また、ある部品オブジェクトに対して行
った変更を、その下位構造にあたるノードすべてに対し
て反映させることも可能である。
【0058】(実施例2) 本発明の第2の実施例を図
を参照しながら説明する。本実施例はオブジェクト階層
化部の実施例であり、階層作成部および相関関係検出部
についての複数の例を説明する。
【0059】図29は本実施例で説明するシステムの構
成図である。本構成は大きく文書情報記憶部、操作情報
記憶部、オブジェクト階層化部からなり、オブジェクト
階層化部は階層作成部および相関関係検出部を有する。
階層作成部は部品オブジェクト相関度テーブル作成部お
よび相関度テーブル・木構造変換部から構成され、相関
関係検出部は複数(N)個の相関度算出部から構成され
ている。
【0060】文書中の部品オブジェクトを階層化する際
に必要となる文書作成者の操作履歴は、操作情報記憶部
に格納される。図30は、格納されている操作履歴の一
つの例を示したものである。
【0061】図30において、タイムスタンプは各操作
を一意に識別するための数値で、一つ操作が格納される
たびに1つずつカウントアップされていく。操作種類
(Op: Operation)は、操作の種類(Mo
ve,Create,Delete,Changeな
ど)を表している。操作対象(Rcv:Receive
r)とは操作によって影響を受ける部品オブジェクトを
表している。一般的には操作を実行したときに選択され
ていた部品オブジェクトが操作対象となる。このときグ
ループ化されているオブジェクト群が選択されていたな
らばグループ化されていたオブジェクトのリストが操作
対象として格納される。またマルチセレクションによっ
て複数のオブジェクトが選択されていた場合にも同様に
選択されていた部品オブジェクトが全て操作対象とな
る。パラメータ(Args:Arguments)は各
操作が持つパラメータであり、例えばChange操作
の場合については属性名と新しい属性値のペアのリスト
になっている。
【0062】本実施例では、例えばメニューツールの編
集メニューを選択した(結果として編集関係のプルダウ
ンメニューが表示される)、部品オブジェクトを選択し
たなどの部品オブジェクトに対して直接的に影響を及ぼ
さない操作は使用しない。そこで、本実施例では簡単の
ため、以降このような部品オブジェクトに対して影響を
及ぼさない操作は格納時に省略されているものとして説
明を行う。ただし、Copy操作は部品オブジェクトに
対しての影響は及ぼさないが、Paste操作によって
生成されるオブジェクトの種類を特定するために、格納
しておくことが必要である。
【0063】本手法では部品オブジェクトOBJ1,O
BJ2,…,OBJnのうちの全ての2つの部品の組み
(OBJi,OBJj)について相関度を算出し、部品
オブジェクトの相関度テーブルを作成する。図31は相
関度テーブルの例である。i列のj行目は部品オブジェ
クトOBJiと部品オブジェクトOBJjとの間の相関
度を表している。操作履歴から部品オブジェクトの相関
度を求める方法は単一でなく複数あってもよい。例えば
各々の算出方法ごとに係数(Kmethod1、Kme
thod2、…)を定めておき、各々の算出方法で得ら
れた相関度にこの係数をかけた値を相関度テーブルの該
当する欄に加える。図32はこのアルゴリズムを簡単に
示したものである。
【0064】算出された相関度テーブルに基づきグルー
プ化を行って部品オブジェクトの階層構造(木構造)を
作成する。図33はこの木構造の一例であり、相関度の
部品同士でグループが階層的に作成されている。以下に
この木構造の作成方法の一例を示す。
【0065】まず相関度テーブルからもっとも大きな値
を持つ部品オブジェクトの組、すなわちもっとも相関度
の高い部品オブジェクトの組を検索する(ステップ34
01)。図31の場合ではObj2とObj6が選択さ
れる。ここで選択された2つのオブジェクトを組とす
る。次に相関度テーブルからObj2とObj6の列
(行)を削除し、新たにObj2+Obj6なる列
(行)を追加し、新たな相関値を記入する。ここには他
の部品オブジェクトとObj2の相関度およびObj6
の相関度の平均値を記入する。こうして新たな相関度テ
ーブルが作成される。この操作を相関度テーブル内のオ
ブジェクトが1つになるまで繰り返し実行する。以上の
アルゴリズムを図34に示す。ステップ3401におい
て、最も相関度の高いオブジェクトの組を選択し、選択
された組を新たなオブジェクトとして相関度テーブルに
追加(ステップ3402)し、追加されたオブジェクト
の相関度を元の2つのオブジェクトの相関度から算出
(ステップ3403)し、元の2つのオブジェクトを相
関度テーブルから削除(ステップ3404)する。これ
らのステップを相関度テーブル内のオブジェクト数が1
つになるまで繰り返す(ステップ3405)。
【0066】以上のようにして部品オブジェクトの階層
構造が例えば図33に示すような木構造として作成され
る。
【0067】相関度算出を実行する他の例について以下
説明する。この例では、操作履歴から部品オブジェクト
生成時の派生関係(Copy&Paste)を求め、派
生関係をもとに各部品オブジェクトの相関度を算出する
相関度算出部の例について説明する。
【0068】図35にオブジェクトの派生関係を表す木
構造を示す。この図において、オブジェクト2およびオ
ブジェクト5は、オブジェクト1からCopy&Pas
teによって作成されたことを表している。同様にオブ
ジェクト3とオブジェクト4は、オブジェクト2からC
opy&Pasteによって作成されたことを表してい
る。この木構造を以降「派生関係木」と呼ぶ。派生関係
木は操作情報記憶部に格納されている操作履歴を参照す
ることによって作成される。あるオブジェクトObjA
がPaste操作によって生成された場合、その時点か
ら過去にさかのぼって最初に見つかったCopy操作の
操作対象オブジェクトがObjBであったならば、Ob
jAの親オブジェクトがObjBであることが分かる。
この繰り返しにより派生関係にあるすべてのオブジェク
トの関係を派生関係木上に表現できる。
【0069】ここで派生関係木における各オブジェクト
の位置関係に基づいて任意の2つのオブジェクトの相関
度を算出する。まず、2つのオブジェクトが異なる木に
属して、まったく派生関係が存在しない場合(片方、な
いしは両方がPaste以外の操作によって生成された
場合を含む)は相関度なし(相関度=0)と判断する。
同一派生木上にある場合には、距離の近さとして派生関
係木上において対象としている2つのオブジェクトの一
方から他方へ移動するために通る必要のある枝の本数を
数え、この数を使用する。例えばオブジェクト3とオブ
ジェクト5の関係を求める場合は、オブジェクト3→オ
ブジェクト2→オブジェクト1→オブジェクト5とたど
り、通過する枝数が3本であることを確認する。この通
る枝の本数が少ないほど相関度は高いと判定する。
【0070】孫関係のオブジェクトと兄弟関係では兄弟
関係の方が同じ親オブジェクトから直接に生成されてい
るため、同じ枝数でも実際の相関は高い。例えばオブジ
ェクト1からオブジェクト3へは通る枝が2本で孫関係
になるが、オブジェクト2とオブジェクト5は同じ親オ
ブジェクト1を持っている。そこで、兄弟関係のオブジ
ェクトは通常の枝数2本に相当する相関度より高い相関
度を与える必要がある。そしてこの兄弟関係より強い相
関があるのは親オブジェクトと子オブジェクトの関係し
かない。したがって、ここでは、2つのオブジェクトが
与えられた時、まず親子関係にあるかチェックし、親子
関係であれば親子関係に相当する相関度(Kdeliv
−child)を与える。次に兄弟関係を調べ兄弟関係
に相当する相関度(Kdeliv−brother)を
与える。どちらでもなければお互いに派生関係木を行き
来するのに必要な枝数を調べて、少ないほど高くなる相
関度(Kdeliv/枝数)を与える。
【0071】また、部品オブジェクトがCopy&Pa
steで生成されてから何らかの操作が与えられれば与
えられるほど元のオブジェクトととの相関は低くなる。
例えばオブジェクト1からオブジェクト2が生成され、
オブジェクト2からオブジェクト3が生成された場合を
例にとる。ここで、オブジェクト2がオブジェクト3生
成前に操作された場合と、されない場合では、オブジェ
クト1とオブジェクト3の相関は明らかに後者が高い。
そこで、オブジェクトに施された操作の数に応じて以下
のようにして補正を行い相関度を低下させる。2つのオ
ブジェクトを結ぶ枝群上の全オブジェクトについて、生
成からCopyを実行するまでの間に施された操作の数
を累積し、その累積数をNとする。このNに応じて前記
で得られた相関度Kに1/(N+1)を乗じることで補
正を行う。なお、N+1となっているのは累積操作数が
0の場合がある為である。
【0072】以上のアルゴリズムを図36に示す。ステ
ップ3601で作成された派生関係について、ステップ
3602、3604、3606において派生関係、親子
関係、親の同一性を検討し、それぞれに該当する場合
は、各々に与えられた相関度の設定をする(ステップ3
603,3605,3607)。いずれにも該当しない
場合は両オブジェクト間の派生関係木上での枝数Bから
相関度を設定する(ステップ3608,3609)。さ
らに、両部品オブジェクト間の枝上での操作の総数Nか
ら、相関度/(N+1)を求め、これを最終的な両オブ
ジェクト間の相関度とする(ステップ3610,361
1)。
【0073】相関度算出部において実行される他の相関
度算出方法について、以下説明する。この例では操作履
歴から部品オブジェクト生成時のグループ化操作を求
め、グループ化操作およびグループ状態で施された操作
をもとに各部品オブジェクトの相関度を算出する。
【0074】ここでは任意の2つの部品オブジェクト間
でグループ化の有無、およびグループ状態で実施された
操作の回数によって当該2オブジェクト間の相関度を算
出する。
【0075】図37にグループ化操作を含む操作履歴の
一部分を示す。ここでGroup、UnGroupはそ
れぞれグループ化、グループ化解除の操作が行われたこ
とを示している。
【0076】図39にグループ化の類似度を計算するア
ルゴリズムの例を示す。まず最初に編集終了状態で相関
度を求める対象となる2オブジェクトがグループ化され
ているかどうかをチェックする(ステップ3901,3
902)。操作履歴を後ろから(タイムスタンプの大き
い順に)走査を行い、当該2オブジェクトをGroup
化しているグループ化操作、およびUnGroup化し
ている操作を検索する。もし最初にGroup化操作が
見つかれば、当該2オブジェクトは最終状態でグループ
化されていると判断する。最初にUnGroup化操作
が見つかるか、または最後(タイムスタンプが1の操
作)まで検索してもGroup化、UnGroup化操
作がいずれも見つからなければ当該2オブジェクトは最
終状態でグループ化されていないと判断する。本アルゴ
リズムを図38に示す。なお、この処理は図29で示さ
れている文書情報記憶部よりグループ化状態を取り出し
てチェックしてもよい。この様にして最終状態でグルー
プ化されているならばその組に対して相関度1.0、さ
れていなければ0.0を付与する(ステップ3903,
3904)。
【0077】次にグループ化状態での操作の回数を検索
する。これは操作情報記憶部から操作対象が当該オブジ
ェクト2つを含むグループオブジェクトであるものを抽
出すればよい(ステップ3905,3906)。この処
理により当該2オブジェクトに対してグループ状態で実
行された操作の回数を算出(ステップ3907)するこ
とができる。この様にして得られたグループ状態での操
作回数をこのオブジェクトの組に対する相関度として付
与する。
【0078】上記の2つの計算法により得られた相関度
にそれぞれの係数KGroup−FinalおよびKG
roup−Operationをそれぞれ乗じて和をと
った値をこのグループ操作に対する当該オブジェクト組
の相関度として付与(ステップ3908)する。
【0079】さらに、本発明の相関度算出部の相関度算
出方法の他の例について説明する。以下においては、操
作履歴から操作対象がマルチセレクションオブジェクト
である操作を抽出し、この操作をもとに各部品オブジェ
クトの相関度を算出する方法についての例を示す。
【0080】本手法では任意の2つの部品オブジェクト
の組に対して双方を含むマルチセレクション状態で実行
された操作の数によって当該2部品オブジェクト間の相
関度を算出する。
【0081】図40にマルチセレクション状態を含む操
作履歴の一部分を示す。マルチセレクション状態で実行
された操作では操作対象はmulti(Obj1,Ob
j2,…)というリストで示されている。そこですべて
の操作履歴のなかから操作対象がマルチセレクション状
態で、かつ当該2部品オブジェクトを両方とも含んでい
る操作を抽出し、その数Nを数え、ここから相関度を求
める。本アルゴリズムを図41に示す。
【0082】図41に示すように部品オブジェクトI,
Jについて検討するに際し、まず、操作格納部から操作
対象がマルチセレクションオブジェクトの操作を抜き出
す(ステップ4101)。次に、抜き出したマルチセレ
クションオブジェクトから部品オブジェクトI,Jを含
むものを抽出(ステップ4102)し、抜き出した操作
総数をNとする(ステップ4103)。この操作総数N
にマルチセレクション状態での操作数の係数KMult
i−Opを乗じたものを相関度とする(ステップ410
4)。
【0083】さらに、本発明の文書作成支援装置におけ
る相関度算出部の相関度算出方法の他の方法について説
明する。この例では操作履歴から部品オブジェクト間の
操作の連続性をもとに各部品オブジェクトの相関度を算
出する方法についての例を示す。
【0084】本手法では任意の2つの部品オブジェクト
の組に対して、連続した操作を操作情報記憶部から取り
出しカウントすることで当該2部品オブジェクト間の相
関度を算出する。
【0085】図42に操作履歴の一部分を示す。ここで
は文書中の部品オブジェクトOBJiとOBJjについ
て相関度を算出する。ここでは操作連続性に関する相関
度として、OBJiに対して操作した後にOBJjに対
して操作を行った回数、およびOBJjに対して操作を
行った後にOBJiに対して操作を行った回数をとる。
例えば図42において、部品オブジェクトとしてCir
cle1とLine1について相関度を求めているのな
ら、タイムスタンプ302およびタイムスタンプ305
の操作がカウントされて計2回となる。
【0086】ただし、直後の操作についてのみカウント
を行うと、例えばOBJi→OBJk→OBJjという
操作が連続して発生していてもOBJiとOBJjの間
の関係は得られない。そこである部品オブジェクト、例
えばOBJiに対して操作を実施した際に、過去N回の
操作にまで検索を行い、そのなかで最も最後に行われた
OBJjに対する操作を検索してカウントする。そし
て、直前、2回前、3回前、・・・、N回前の操作に対
してそれぞれ異なった重み係数Kcontinue−i
nt(i)を乗ずる。図43の例において先ほどと同様
にCircle1とLine1について相関度を求めて
いるのなら、この場合には、タイムスタンプ403の操
作に重み係数が乗じられてKcountinue−in
t(2)がカウントされる。
【0087】ただし、この場合ある一つのオブジェクト
に連続した操作を行った場合と、1回の操作を行って別
のオブジェクトの操作を行った場合とで重み係数が異な
ってくる可能性がある。これらは本来の操作対象とな
る、すなわちユーザーの注目しているオブジェクトの推
移という観点からは同一となるべき物である。そこで同
一のオブジェクトに対して連続的に操作が行われた場合
には、それは1回の操作としてカウントする。また、過
去N回の履歴をチェックする際に、最後からチェックし
て相手オブジェクト(現在対象としている操作の対象オ
ブジェクトがOBJiの場合ならばOBJj)が見つか
るより先にOBJiが見つかった場合には、1回の連続
性に対して2重カウントになってしまうのでカウントし
ない。図42の例に戻って、タイムスタンプ304の履
歴を見たときに、タイムスタンプ301にCircle
1があるが、それより後のタイムスタンプ302の履歴
のところで、このCircle1→Line1という操
作の流れは、すでにカウントされてしまっているので、
ここではカウントしない。よって図42の場合は上述し
たケースと同様に、タイプスタンプ302およびタイム
スタンプ305の2つの操作履歴のみがカウントされて
同じ結果になる。以上のアルゴリズムを図44に示す。
【0088】(実施例3) さらに本発明の他の実施例
について説明する。本実施例では、文書作成支援装置に
おけるオブジェクト階層化部の一実施例として、部品オ
ブジェクトの形状、配置位置などの視覚的な情報を用い
て、部品オブジェクトの関係を階層化する方法について
述べる。
【0089】図45は、本実施例におけるオブジェクト
階層化部106の構成図である。本実施例におけるオブ
ジェクト階層化部は、操作履歴と文書データを参照し、
文書中に存在する部品オブジェクト間の相関を検出する
相関関係検出部111と、相関関係を用いて部品オブジ
ェクトをグループ化し、部品オブジェクトおよびグルー
プ化された部品オブジェクト群を階層化する階層作成部
112から構成される。さらに相関関係検出部は、形状
相関判別部、対称性判別部、レイアウト判別部から成
り、階層作成部は、部品オブジェクトグループ化部と階
層化実施部から構成される。
【0090】図46に本実施例におけるオブジェクト階
層化部の処理のフローチャートを示す。オブジェクト階
層化部では、新規の部品オブジェクトが生成された場
合、もしくは既存の部品オブジェクトに対して移動や変
形などの操作が加えられた場合を検出(ステップ460
1)すると、相関関係検出部において、その部品オブジ
ェクトと他の部品オブジェクトとの相関関係を求める。
相関関係は、形状相関判別部において他の部品オブジェ
クトとの形状相関を求め(ステップ4602)、対称性
判別部において配置位置の対称性を求め(ステップ46
03)、レイアウト判別部においてレイアウトの規則性
を求める(ステップ4604)。各相関関係が求められ
ると、階層作成部のオブジェクトグループ化部におい
て、部品オブジェクトのグループ化が行われ(ステップ
4605)、階層化実施部において、部品オブジェクト
およびグループ化された部品オブジェクト群の階層化が
行われる(ステップ4606)。
【0091】以下に、本実施例におけるオブジェクト階
層化部を構成する各部の処理の詳細について述べる。
【0092】図47から図52を用いて、部品オブジェ
クトの形状相関判別部について説明する。図47は、形
状相関判別部の構成を示す図であり、派生関係検出部、
生成手順検出部、形状相関記録部から成る。
【0093】図48に、形状相関判別部の処理のフロー
チャートを示す。部品オブジェクトが生成されると、派
生関係検出部において、部品オブジェクト生成コマンド
をチェック(ステップ4801)し、それが他の部品オ
ブジェクトの複製かどうかを実行された操作から確認
(ステップ4802)する。また複製でない場合は、生
成手順検出部において、過去に同様の手順を用いて生成
した部品オブジェクトが存在するかを確認する(ステッ
プ4804)。この同様の手順とは、部品オブジェクト
が生成されてから、その部品オブジェクトに対する一連
の操作の中の、連続した変形操作を示す。同様の手順を
用いて生成した部品オブジェクトが存在しない場合は、
既存の部品オブジェクトと形状相関のない新たな部品オ
ブジェクトが生成されたとして、処理を終了する。
【0094】複製、もしくは同様の生成手順を用いた部
品オブジェクトが存在した場合は、検出した親子関係と
形状相関を各部品オブジェクトに記録(ステップ480
3,4805,4806,4807)する。図49に、
親子関係と形状相関を記録した部品オブジェクトの例を
示す。ここで、例えばオブジェクト1はオブジェクト5
(OBJ5)を親とし、これを反転した形状をもち、オ
ブジェクト2(OBJ2)を子とし、オブジェクト2
(OBJ2)は、オブジェクト1(OBJ1)を反転し
たものであることが示されている。これらの記録によ
り、特定の部品オブジェクトから、親子関係を検索する
ことにより、その形状相関を検出することが可能とな
る。
【0095】形状相関記録部では、部品オブジェクトの
親子関係を検索し、形状相関を持つ全ての部品オブジェ
クトに対して、形状相関表を作成する。図50に、形状
相関表の例を示す。形状相関表は、同種の形状を持つ部
品オブジェクト間の形状を「同一、反転、回転、相似」
の4種類の形態および「反転・相似」のような形態の組
み合わせで表し、部品オブジェクト間の形状の相関を容
易に参照できるようになっている。尚、この形状相関を
表す形態は、上記4種類以外にも、その変形量を定義可
能な操作であれば、用いることが可能である。
【0096】ここで、形状相関を記録した部品オブジェ
クトが、さらに形状の変形を受けた場合、図51に示す
ように、変形を受けた部品オブジェクトと相関のある親
と子の部品オブジェクトに対して、形状相関の変更を行
う。さらに、変更結果を形状相関記録部の形状相関表に
反映させることにより、部品オブジェクト間の形状相関
の整合を保つことが可能となる。
【0097】図52に、派生関係検出部の処理のフロー
チャートを示す。派生関係検出部では、複製した部品オ
ブジェクトの親を検出(ステップ5201)し、オブジ
ェクトIDを取得(ステップ5202)する。次に複製
後の反転、回転、拡大縮小(ステップ5203,520
4)など形状の変更を行う操作を検出して、部品オブジ
ェクト間の形状相関を抽出する。形状相関は「同一、反
転、回転、相似」の4種類の形態および「反転・相似」
のような形態の組み合わせで表される(ステップ520
5)。ここで、上記4種類以外の形状の変化、例えば部
分的な拡大縮小など変形量が定義できない操作が行われ
た場合は、形状の相関が無くなったものとし、親子関係
と形状相関を解消(ステップ5206)し、新規の部品
オブジェクトが生成されたとして、形状相関判別部での
処理を終了(ステップ5207)する。
【0098】図53に、生成手順検出部の処理のフロー
チャートを示す。生成手順検出部では、過去の操作履歴
から、新規に生成された部品オブジェクトと同様の生成
手順を用いている部品オブジェクトを検出(ステップ5
301,5302)し、同様の手順があれば、親として
設定する(ステップ5303,5305)。同手順のも
のが複数存在した場合は、最新のものを親として選択
(ステップ5303,5304)する。以後は、派生関
係検出部と同様に、反転、回転、拡大縮小など形状の変
更を検出(ステップ5306,5307)して、部品オ
ブジェクト間の形状相関を設定(ステップ5309)
し、上記以外の形状の変形が行われた場合は、親子関係
と形状相関を解消(ステップ5308)し、形状相関判
別部での処理を終了(ステップ5310)する。
【0099】次に、対称性判別部について説明する。対
称性判別部は、形状相関を持つ複数の部品オブジェクト
が、線対称、点対称、もしくは対称位置に平行移動で配
置されている場合を検出する。同じ形状の部品が規則性
を持って配置されている場合は、意図的に並べられたも
のである可能性が高く、その部品オブジェクト間の相関
は強い。
【0100】図54に、対称性判別部における処理のフ
ローチャートを示す。対称性判別部は、新たな部品オブ
ジェクトが生成されるか、既存の部品オブジェクトが変
形や移動などの操作を受けた場合に、形状相関判別部で
作成された形状相関表を参照し、形状相関のある部品オ
ブジェクトを検出する。以後、この検出された部品オブ
ジェクトに対して、対称性の判別を行う。
【0101】図54のステップ5401において形状相
関が検出された各部品オブジェクトに対して、図55に
示すように、部品オブジェクトに外接するXY軸に平行
な矩形を設定(ステップ5402)し、各矩形の対角線
の交点を求め、部品オブジェクトの中心点とする(ステ
ップ5403)。対称性を判別する新規の部品オブジェ
クトの中心点と、他の部品オブジェクトの中心点の中間
点を求め(ステップ5404)、この中間点を中心にし
て部品オブジェクトを、相手の位置へ中心点が重なるま
で回転させる。ここで、2つの部品オブジェクトの輪郭
線が重なるかどうかを、図形の各頂点の座標値を調べ、
180度の回転で重なった場合は、点対称であると判定
する(ステップ5405,5406)。図55は、点対
称の場合の例である。
【0102】次に、2つの部品オブジェクトの中心点を
結ぶ線分の垂直二等分線を引き(ステップ5407)、
この垂直二等分線に対して線対称であるかを判別する。
部品オブジェクトを垂線に対して反転させ、輪郭線が重
なるかどうかを、図形の各頂点の座標値を調べ、重なれ
ば線対称であると判定する(ステップ5408,540
9)。図56は、線対称の場合の例である。
【0103】対称性が見られない場合は、その部品オブ
ジェクトとは対称性の相関がないものとし、新規の部品
オブジェクトと他の中心点を結ぶ線分を引き、この線分
に対して相手の中心点まで平行移動して重なるかを検討
する(ステップ5410,5411)。重なる場合は平
行関係があると判断(ステップ5412)し、対称性相
関表に記録(ステップ5414)する。ステップ540
5、5408、5411いずれの反対もNoである場合
には対称性なしと判断される(ステップ5413)。
【0104】続いて、レイアウト判別部について説明す
る。レイアウト判別部は、部品オブジェクトの配置位置
の規則性から、部品オブジェクト間の相関を判別するも
のである。図57に、レイアウト判別部における処理の
フローチャートを示す。レイアウト判別部は、新たな部
品オブジェクトが生成されるか、既存の部品オブジェク
トが移動などの操作を受けた場合に、その部品オブジェ
クトが存在する背景と、その背景上に存在する他の部品
オブジェクトを検出する(ステップ5701,570
2)。検出した各部品オブジェクトに対して、部品オブ
ジェクトに外接するXY軸に平行な矩形を設定(ステッ
プ5703)し、各矩形の対角線の交点を求め、部品オ
ブジェクトの中心点とする(ステップ5704)。尚、
この背景とは、対象となる部品オブジェクトが内包され
る背後にある部品オブジェクトの内、最も前面にあるも
のを示す。
【0105】ここで、各部品オブジェクトの中心点の位
置が規則性を持っているかを判別する。新規のもしくは
移動などの操作を受けた部品オブジェクトを基準とし
て、背景の中心点との距離を算出(ステップ5705,
5706,5707)し、中心から同じ距離にある部品
オブジェクトを検出(ステップ5708)する。これら
の部品オブジェクトは、同じ半径の円周上に存在するも
のであり、部品オブジェクト間に相関があるものとす
る。さらに、この円周上において、基準となる部品オブ
ジェクトと背景の中心を通る直線を対角線とする矩形を
設定(ステップ5709)し、この矩形の4つの内接点
に部品オブジェクトが存在(ステップ5710)した場
合、これらにより高い相関度を与える(ステップ571
4)。この例を、図58に示す。
【0106】また、基準となる部品オブジェクトと各部
品オブジェクトとの距離を算出(ステップ5711)
し、距離が定数倍になっているものを検出する(ステッ
プ5712)。これらのうち、3つ以上の部品オブジェ
クトが同一直線上に存在した場合は、部品オブジェクト
間に相関があるものとする。さらに、この直線がXY軸
に平行な場合(ステップ5713)は、より高い相関度
を与える(ステップ5714)。この例を、図59に示
す。
【0107】このように規則性があった場合、その部品
オブジェクト群を1つのグループとして、図60に示す
ようなレイアウト相関表に記録する。尚、複数の相関状
態を持つものに対しては、高い相関を持つ状態を優先す
る。例えば、2つの直線上に重複して存在する部品オブ
ジェクトは、一方の直線がXY軸に平行なものであった
ら、これを優先する。複数の同じ相関度の相関状態を持
つ場合は、部品オブジェクト数の多い相関状態を優先す
る。
【0108】以上の処理を経て、相関関係検出部におい
て、形状、対称性、レイアウトの3つの特徴量を算出す
る。なお、これら形状相関判別部、対称性判別部、レイ
アウト判別部によって得られる部品オブジェクト間の相
関表は、それぞれの相関状態に応じた値を付与してもよ
い。
【0109】次に、相関関係検出部において得られた相
関表を用いて、部品オブジェクトをグループ化し、さら
に部品オブジェクトおよびグループ化された部品オブジ
ェクト群を、背景となる部品オブジェクトおよび部品オ
ブジェクト群との上下関係から、階層化する処理につい
て説明する。
【0110】グループ化は、部品オブジェクトグループ
化部において、部品オブジェクト間の複数の相関のう
ち、まず対称性を考慮して行われる。対称性の判別は部
品オブジェクトの形状相関を加味して行われており、ま
た部品オブジェクトの対称的な配置は、何らかの意図を
持って行われている可能性が高いからである。図61に
部品オブジェクトグループ化部におけるグループ化の処
理のフローチャートを示す。ステップ6101において
全部品オブジェクトのリストを作成する。グループ化
は、対称性とレイアウトの両方の相関(ステップ610
2,6103,6104)を持つもの、対称性(ステッ
プ6105,6106,6107,6108,610
9)を持つもの、レイアウトと形状の両方の相関(ステ
ップ6110,6111,6112)を持つもの、レイ
アウトの相関(ステップ6113,6114,611
5)を持つもの、の順で優先的にグループ化されてい
く。さらに対称性のみでグループ化される場合は、同一
の、もしくは同一グループの部品オブジェクトを背景に
持つものが優先される。これは、レイアウトを考慮した
場合は、既に背景が同一もしくは同一グループの部品オ
ブジェクトであるからである。
【0111】グループ化された部品オブジェクト群は、
その背景に存在する部品オブジェクトの一部であると考
え、背景の部品オブジェクトの階層下に入る。この場合
の背景とは、グループに属する全ての部品オブジェクト
を包含する背後にあるオブジェクトの内、最も前面にあ
るものを示す。グループ内で直接の背景となる部品オブ
ジェクトが異なる場合は、図62に示すように、より下
にある共通の背景がグループの背景となる。また、図6
3に示すように、直接の背景となる部品オブジェクトが
異なる場合でも、それぞれの背景となる部品オブジェク
トが同じグループのものであれば、それぞれの背景にあ
る部品オブジェクトの階層化に入る。図64に、階層化
実施部における階層化の処理のフローチャートを示す。
検出した背景となる部品オブジェクトが他のグループオ
ブジェクトの背景と同じかが検討され(ステップ640
1,6402)、同じである場合は同一背景の部品オブ
ジェクトの階層下へ配置される(ステップ6403)。
異なる場合は、さらに他のグループオブジェクトの背景
と同じグループかが検討され(ステップ6404)、同
じ場合は、それぞれの背景の部品オブジェクトの階層下
へ配置(ステップ6405)される。異なる場合は共通
の背景のオブジェクトの階層下へ配置(ステップ640
6)される。
【0112】これら一連の処理によって、作成された部
品オブジェクトに対して、相関関係を検出し、文書を構
成する部品オブジェクトを階層化していくことが可能に
なる。なお、本実施例で用いた階層化変換処理は、文書
の編集に合わせて逐次階層化することも、編集終了後
に、一連の編集操作履歴を参照して一括変換することも
可能である。
【0113】
【発明の効果】以上のように本発明は、文書を構成する
部品オブジェクトを文書および文書作成時の操作履歴を
用いて階層化するので、文書作成時の操作履歴を各部品
オブジェクトに対応させた形で容易に階層化することが
できる。さらにその階層化された操作履歴を、例えば詳
細な部品オブジェクト単位や複数部品オブジェクトから
なる単位といった任意の階層での操作情報として表示で
き、これを利用することができる。したがって、本発明
の構成により文書の作成手順を任意の単位および階層で
容易に参照できるようになり、文書作成時における操作
を効率的に支援でき、作業の効率を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体的な処理を行う処理部の構成図で
ある。
【図2】 本装置における処理の概略のフローチ
ャートである。
【図3】 オブジェクト階層化部と履歴階層化部
の処理のフローチャートである。
【図4】 文書作成中における表示装置の表示画
面の一例を示した図である。
【図5】 文書の一例を示した図である。
【図6】 図5の文書の部品の内容を示した図で
ある。
【図7】 時系列の操作の内容を示した図であ
る。
【図8】 時系列の操作の情報の例を示した図で
ある。
【図9】 操作履歴を階層化した部品オブジェク
トに割り付けた例を示した図である。
【図10】 重なり位置関係により階層化する構成
図である。
【図11】 重なり位置関係情報へ変換する処理の
フローチャートである。
【図12】 部品オブジェクト間の重なりの例を示
した図である。
【図13】 図12の表を整理した例を示した図で
ある。
【図14】 図13の整理結果を抜き出した情報の
例を示した図である。
【図15】 図14の情報を構造の図として表現し
た例を示した図である。
【図16】 図15の構造の図を部品オブジェクト
の種類で表した例を示した図である。
【図17】 詳細レベルで表示した階層情報の表示
の例を示した図である。
【図18】 図17に対して操作履歴を参照すると
きの例を示した図である。
【図19】 図18に対し多角形1を選択したとき
の文書情報の表示の例を示した図である。
【図20】 図17に対しやや詳細レベルにした階
層情報の表示の例を示した図である。
【図21】 図20に対しての文書情報の表示の例
を示した図である。
【図22】 図20に対しての丸1選択時の操作履
歴の表示の例を示した図である。
【図23】 図22に対しての丸1選択時の文書情
報の表示の例を示した図である。
【図24】 図17に対してのややラフなレベルで
の階層情報の表示の例を示した図である。
【図25】 図24に対しての文書情報の表示の例
を示した図である。
【図26】 図17に対しての最もラフなレベルで
の階層情報の表示の例を示した図である。
【図27】 図26に対しての文書情報の表示の例
を示した図である。
【図28】 階層情報表示部の処理部の構成図であ
る。
【図29】 実施例2におけるシステムの構成図で
ある。
【図30】 操作履歴の例を示した図である。
【図31】 部品オブジェクト相関度テーブルの例
を示した図である。
【図32】 相関度テーブルを作成するアルゴリズ
ムの例である。
【図33】 部品オブジェクトの木構造の一例を示
した図である。
【図34】 相関度テーブルから階層化を行うアル
ゴリズムの例である。
【図35】 部品オブジェクトの派生関係を表す木
構造の例を示した図である。
【図36】 派生関係による相関度算出のアルゴリ
ズムの例である。
【図37】 グループ操作を含む操作履歴の例を示
した図である。
【図38】 最終グループ化の判定アルゴリズムの
例である。
【図39】 グループ化の類似度を計算するアルゴ
リズムの例である。
【図40】 マルチセレクション操作を含む操作履
歴の例を示した図である。
【図41】 グループ化の類似度を計算するアルゴ
リズムの例である。
【図42】 マルチセレクション操作関連の操作履
歴の例を示した図である。
【図43】 マルチセレクション操作関連の操作履
歴の他の例を示した図である。
【図44】 操作連続性による相関度判定関数のア
ルゴリズムの例である。
【図45】 形状・配置情報に注目したオブジェク
ト階層化部の構成を示す図である。
【図46】 形状・配置情報に注目したオブジェク
ト階層化部の処理のフローチャートである。
【図47】 形状相関判別部の構成を示す図であ
る。
【図48】 形状相関判別部の処理のフローチャー
トである。
【図49】 親子関係と形状相関を記録した部品オ
ブジェクトの例を示した図である。
【図50】 形状相関判別部において作成される形
状相関表の例を示した図である。
【図51】 部品オブジェクトに対して形状変更な
どの操作が行われた場合の、親子関係と形状相関の変化
の例を示した図である。
【図52】 派生関係検出部の処理のフローチャー
トである。
【図53】 生成手順検出部の処理のフローチャー
トである。
【図54】 対称性判別部の処理のフローチャート
である。
【図55】 対称性判別部における、点対称判別時
の例を示した図である。
【図56】 対称性判別部における、線対称判別時
の例を示した図である。
【図57】 レイアウト判別部の処理のフローチャ
ートである。
【図58】 レイアウト判別部における円形配置の
判別の例を示した図である。
【図59】 レイアウト判別部における直線配置の
判別の例を示した図である。
【図60】 レイアウト判別部において作成される
レイアウト相関表の例を示した図である。
【図61】 部品オブジェクトグループ化部におけ
る、部品オブジェクトのグループ化を行う処理のフロー
チャートである。
【図62】 階層化実施部における階層化の例を示
した図である。
【図63】 階層化実施部において、グループの背
景が部品オブジェクトによって異なる場合の階層化の例
を示した図である。
【図64】 階層化実施部における、部品オブジェ
クトおよびグループ化された部品オブジェクト群の階層
化を行う処理のフローチャートである。
【符号の説明】
101 ・・・・・ 操作情報入力部、102 ・・・
・・ 操作情報記憶部、103 ・・・・・ 文書情報
編集部、104 ・・・・・ 文書情報記憶部、105
・・・・・ 文書情報表示部、106 ・・・・・
オブジェクト階層化部、107 ・・・・・ 履歴階層
化部、108 ・・・・・ 階層情報記憶部、109
・・・・・ 階層情報編集部、110 ・・・・・ 階
層情報表示部、110 ・・・・・ 文書支援記憶部、
111 ・・・・・ 相関関係検出部、112 ・・・
・・ 階層作成部、1001 ・・・・・ 上下順序調
査部、1002 ・・・・・ 輪郭生成部、1003
・・・・・ 重なり判定部、1004 ・・・・・ 重
なり編成部、2801 ・・・・・ 階層レベル調整
部、2802 ・・・・・ 階層レベル生成部、280
3 ・・・・・ 階層情報表示部、2804 ・・・・
・ 操作履歴内容表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福島 裕人 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 村上 哲範 神奈川県足柄上郡中井町境430 グリーン テクなかい 富士ゼロックス株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書作成支援装置において、文書の入力
    編集情報を取り込む操作情報入力部と、該操作情報入力
    部に入力された操作情報を記憶する操作情報記憶部と、
    入力された文書を記憶する文書情報記憶部と、前記文書
    の入力編集情報に基づいて文書の編集を実行する文書情
    報編集部と、文書を表示する文書情報表示部と、 文書を構成する部品オブジェクト間の関係を1つ以上の
    観点に基づいて検出し、各部品オブジェクト間の相関を
    求める相関関係検出部と、検出された相関関係を基に部
    品オブジェクトを階層(木構造)化する階層作成部とを
    備えるオブジェクト階層化部と、 階層化された部品オブジェクトに対応する操作履歴を階
    層化する履歴階層化部と、 部品オブジェクトに関する階層情報および操作履歴に関
    する階層情報を記憶する階層情報記憶部と、 前記階層情報を操作者の指示に基づいて表示する階層情
    報表示部と、 前記階層情報の内容を編集する階層情報編集部と、を備
    えたことを特徴とする文書作成支援装置。
  2. 【請求項2】 前記オブジェクト階層化部は、前記文書
    を構成する部品オブジェクト間の二次元の空間的な位置
    の重なりに基づいて各部品オブジェクト間の相関関係を
    求め、該求められた相関関係に基づいて前記部品オブジ
    ェクトを階層化することを特徴とする請求項1記載の文
    書作成支援装置。
  3. 【請求項3】 前記オブジェクト階層化部は、記憶され
    た文書作成者の操作履歴に基づいて各部品オブジェクト
    間の相関度を算出し、該相関度に基づいて各部品オブジ
    ェクトを階層化することを特徴とする請求項1記載の文
    書作成支援装置。
  4. 【請求項4】 前記オブジェクト階層化部は、文書作成
    者の操作履歴から各部品オブジェクト生成時の派生関係
    (Copy&Paste)を求め、該派生関係をもとに
    各部品オブジェクトの相関度を算出する部品オブジェク
    ト相関度算出部を有することを特徴とする請求項3記載
    の文書作成支援装置。
  5. 【請求項5】 前記オブジェクト階層化部は、文書作成
    者の操作履歴から部品オブジェクトのグループ化操作を
    抽出し、グループ化の有無、およびグループ状態で実行
    された操作回数に基づいて各部品オブジェクトの相関度
    を算出する部品オブジェクト相関度算出部を有すること
    を特徴とする請求項3記載の文書作成支援装置。
  6. 【請求項6】 前記オブジェクト階層化部は、文書作成
    者の操作履歴から部品オブジェクトのマルチセレクショ
    ン操作を抽出し、マルチセレクションの有無、およびマ
    ルチセレクション状態で操作された回数に基づいて各部
    品オブジェクトの相関度を算出する部品オブジェクト相
    関度算出部を有することを特徴とする請求項3記載の文
    書作成支援装置。
  7. 【請求項7】 前記オブジェクト階層化部は、文書作成
    者の操作履歴から各部品オブジェクトに対する操作の連
    続性を判定し、該操作の連続性に基づいて各部品オブジ
    ェクトの相関度を算出する部品オブジェクト相関度算出
    部を有することを特徴とする請求項3記載の文書作成支
    援装置。
  8. 【請求項8】 前記操作情報記憶部に記憶された文書作
    成者の操作履歴から文書を構成する各部品オブジェクト
    に加えられた変形操作を抽出し、該抽出された変形操作
    履歴に基づいて各部品オブジェクト間の形状の相関を求
    める形状相関判別部を有することを特徴とする請求項1
    記載の文書作成支援装置。
  9. 【請求項9】 前記形状相関判別部は、文書作成時の操
    作履歴から、部品オブジェクト作成の際に実行された既
    存部品からの複製操作を抽出し、該抽出された複製操作
    履歴に基づき各部品オブジェクト間の派生関係を求める
    派生関係検出部を有することを特徴とする請求項8記載
    の文書作成支援装置。
  10. 【請求項10】 前記形状相関判別部は、文書作成時の
    操作履歴から、部品オブジェクト作成の際の操作手順を
    参照し、同様の操作手順により作成された部品オブジェ
    クトを検出する生成手順検出部を有することを特徴とす
    る請求項8記載の文書作成支援装置。
  11. 【請求項11】 作成文書中に存在する部品オブジェク
    トの配置位置を参照し、複数の部品オブジェクト間の配
    置位置の対称性を判別する対称性判別部を有することを
    特徴とする請求項1記載の文書作成支援装置。
  12. 【請求項12】 作成文書中に存在する部品オブジェク
    トの背景部品オブジェクトに対する相対的な配置位置を
    参照し、部品オブジェクトの背景部品に対するレイアウ
    トを判別するレイアウト判別部を有することを特徴とす
    る請求項1記載の文書作成支援装置。
  13. 【請求項13】 作成文書中に存在する各部品オブジェ
    クト間のグループ化を行う部品オブジェクトグループ化
    部と、部品オブジェクトおよびグループ化された部品オ
    ブジェクト群と、背景となる部品オブジェクトの重なり
    の上下関係から階層化を実行する階層化実施部を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の文書作成支援装置。
  14. 【請求項14】 前記部品オブジェクトグループ化部
    は、操作者が所定の規則に従って配置した部品オブジェ
    クト群を検出するために、部品オブジェクトの対称配置
    関係を第1条件とし、レイアウト上の規則性を第2条件
    とし、形状の類似性を第3条件として、部品オブジェク
    トおよびオブジェクト群間の相関度を判別し、該判別さ
    れた相関度に基づいて前記部品オブジェクトをグループ
    化することを特徴とする請求項13記載の文書作成支援
    装置。
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