JPH10221637A - 頭部装着型画像表示装置 - Google Patents

頭部装着型画像表示装置

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Publication number
JPH10221637A
JPH10221637A JP9026999A JP2699997A JPH10221637A JP H10221637 A JPH10221637 A JP H10221637A JP 9026999 A JP9026999 A JP 9026999A JP 2699997 A JP2699997 A JP 2699997A JP H10221637 A JPH10221637 A JP H10221637A
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JP
Japan
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unit
image display
stereoscopic
liquid crystal
image
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JP9026999A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Shibata
裕之 柴田
Kenya Inomata
研哉 猪俣
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】術者の視機能が疲労によって低下することを未
然に防止する頭部装着型画像表示装置を提供すること。 【解決手段】使用者がHMD装置7を装着すると、押し
ボタンスイッチ25の先端部が押し込まれることによっ
て、ゴーグル装着検出部71から演算部84にHiレベ
ル信号が出力される。又、立体映像を表示するための映
像信号がHMD装置7に出力されたとき立体映像表示検
出部83から演算部84にHiレベルの信号が出力され
る。そして、演算部84にゴーグル装着検出部71及び
立体映像表示検出部83からのHiレベル信号が入力さ
れたとき、タイマ85が作動を開始する。タイマ85が
作動を開始してから設定時間が経過すると、左バックラ
イト76L及び右バックライト76Rを消灯し、左液晶
シャッタ77L及び右液晶シャッタ77 Rを開状態に
してシースルー機能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用者が装着した
ゴーグル部に配置した画像表示部に、撮像手段によって
撮像した被写体像を表示して、被写体像の観察が可能な
頭部装着型画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、医療の外科分野において、内視鏡
と専用の処置具とを用いた低侵襲手技が普及しつつあ
る。従来なら開腹手術を必要とした疾病を、内視鏡下で
低侵襲に処置することが可能となることで、入院期間の
短縮等、患者の負担を軽減している。このため、低侵襲
手技である内視鏡下外科手術は、今後も期待されてい
る。
【0003】この内視鏡下外科手術では、内視鏡で取得
した体腔内の被検査部位の画像をTVモニタ等に表示し
て、この画像を観察しながら処置具を遠隔操作して処置
を行うものである。この際の問題点として、処置具の誘
導の困難さが挙げられる。
【0004】特に、画像の奥行き方向に関する情報は、
従来の内視鏡では得られないため、奥行き方向への処置
具誘導は試行錯誤で行わざるを得ず、処置に時間がかか
る等の問題が生じていた。このため、奥行き方向の情報
を観察者に提供するようにした立体視内視鏡システムが
開発されている。
【0005】この立体視内視鏡システムは、通常2眼式
で、視差を有する観察部位の左右の像を撮像するための
観察光学系及び撮像素子を内蔵した立体視内視鏡と、こ
の立体視内視鏡からの左右の像の映像信号により立体像
の画像信号を生成する立体映像信号処理装置と、この立
体映像信号処理装置で生成した画像信号により立体像を
表示する立体表示装置とで構成されている。
【0006】前記立体表示装置としては近年、小型の画
像表示部を両眼の直前に配置して、この眼前の画像表示
部に表示された画像を観察するようにした頭部装着型画
像表示装置(Head Mounted Display以下HMD装置と略
記する)が開発されており例えば、特開平4−1324
89号公報には各眼の前に配置された左右の画像表示部
にそれぞれ左目用のRGB出力信号及び右目用のRGB
出力信号を出力して立体視できるようにした液晶駆動回
路が開示されている。このHMD装置を装着して内視鏡
外科手術を行うと、被検部位の立体映像を見ながら手術
を行えるので、より正確な手技が可能になると期待され
ている。
【0007】一般的なHMD装置の主な特徴としては、 (1)立体映像の観察が可能であること。
【0008】(2)表示画面が常に使用者の眼の前にあ
ること。
【0009】(3)外界の映像を遮断し、画面に没入で
きること。
【0010】等が挙げられる。
【0011】しかし、上述した外界の映像を遮断し画面
に没入できるというHMD装置の特徴が医療用の観察装
置として使用する場合不都合になることがある。一般的
に、医療現場では観察装置を見ながら手技を行う術者
は、手技を行うと同時に自分の手元や他の術者及び助手
等、常に回りの状況を把握して手技を続けなければなら
ないからである。このため、HMD装置を医療現場で用
いる場合、画像表示部の側方及び下方に視界を確保する
ための空間を設け、使用者がこの空間から周囲の状況を
把握できるようにしている。
【0012】又、前記HMD装置で立体映像を観察しな
がら手技を行うことにより使用者の目に大きな負担をか
けているという問題も指摘されている。
【0013】この原因の1つとして、前記HMD装置を
装着して立体映像を観察する場合、目の輻輳角と焦点距
離とのバランスが崩れる可能性があるという点が挙げら
れている。実際、人による個人差はあるが、目の輻輳角
と焦点距離とのバランスが崩れることにより視機能に疲
労が生じるという現象がおこる。この現象は、立体映像
を観察している時間が比較的短い場合、症状が軽く、身
体に対する影響も少ないが、立体映像を観察している時
間が長くなるにつれて上述した現象が顕著に現れる。
【0014】特に、HMD装置を医療用として用いた場
合には、観察時間が数時間に及ぶことが予想されてい
る。そして、観察時間が数時間に及んで、術者の視機能
に疲労が現れた場合、視機能の低下によって誤った処置
を行ったり、或いは処置の続行が不可能になるおそれが
ある。
【0015】一方、医療現場においては、厳密な立体感
は必要であるものの、立体映像による観察が終始必要と
されている訳ではない。このため、HMD装置を使用し
ている術者の視機能の疲労を軽減するために、HMD装
置に立体映像表示機能の他に使用者の周囲を観察するこ
とが可能なシースルー機能を設け、前記立体映像表示機
能とシースルー機能とを切り替え可能にして、シースル
ー状態のときにはモニター画面上に2次元表示される内
視鏡画像を観察できるようにして、HMD装置の立体映
像とモニター画面の内視鏡画像を切り替えて見るという
方法が考えられている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、HMD
装置にシースルー機能を設け、立体映像表示機能とシー
スルー機能とを切り替え可能にした場合、HMD装置の
シースルー機能への切り替えのタイミングは術者が自ら
判断することになる。このため、術者がシースルー機能
に切り替えた段階では、ほとんどの場合視機能に疲労を
感じ初めたときである。このため、立体映像表示機能を
シースルー機能に切り換えることによって、視機能の疲
労が更に進行することは防止されるが、視機能の疲労を
根本的に予防することはできなかった。
【0017】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、術者の視機能が疲労によって低下することを未然
に防止する頭部装着型画像表示装置を提供することを目
的にしている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の頭部装着型画像
表示装置は、使用者が眼前に装着したゴーグル部の左右
の眼に対応する位置に配置されている画像表示部に、撮
像手段によって撮像した被写体像を視差のある画像とし
て表示して、被写体像を立体的に観察することを可能に
した立体映像表示機能と、使用者の周囲を画像表示部を
通して目視にて観察することを可能にしたシースルー機
能とを有し、このシースルー機能と前記立体映像表示機
能とが切り替え可能な頭部装着型画像表示装置であっ
て、前記立体映像表示機能が作動状態であるか否かを検
出する立体表示検出手段と、この立体表示検出手段から
前記立体映像表示機能が作動状態であるとき出力される
検出信号を基に作動する計時手段とを備え、前記計時手
段による計測結果に基づいて前記立体映像表示機能を前
記シースルー機能に切り替えるこの構成によれば、使用
者が立体表示を観察している時間を制限し、立体表示に
よる観察が所定時間経過すると、頭部装着型画像表示装
置の立体映像表示機能がシースルー機能に切り替わる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図5は本発明の第1実
施形態に係り、図1は頭部装着型画像表示装置を使用し
た立体視内視鏡観察システムの構成例を示す説明図、図
2はゴーグル装着検出部の構成例を示す外観図、図3は
頭部装着型画像表示装置のゴーグル部及びコントローラ
ー部の構成例を示すブロック図、図4は映像信号処理部
の内部構成を示すブロック図、図5は演算部の構成を示
すブロック図である。
【0020】図1に示すように本実施形態の立体視内視
鏡観察システム1は、左右の視差を有する画像を結像さ
せるための観察光学系を備えた立体視内視鏡2と、この
立体内視鏡2に観察用の照明光を供給する光源装置3
と、前記立体視内視鏡2でとらえた被検査部位の観察像
を電気信号に光電変換する固体撮像素子を備えたカメラ
ヘッド4と、このカメラヘッド4から出力される電気信
号を映像信号に信号処理するカメラコントロールユニッ
ト(以下CCUと略記する)5と、このCCU5で生成
された映像信号を2次元の内視鏡画像として表示するモ
ニタ6及び3次元の立体的な画像にして観察を可能にす
る頭部装着型画像表示装置(以下HMD装置と略記す
る)7とで主に構成されている。
【0021】前記立体視内視鏡2は、硬質で細長に形成
した挿入部21を有し、この挿入部21の内部に図示し
ない左右1本づつのリレーレンズ及び図示しないライト
ガイドを配設している。そして、この挿入部21の先端
部22に設けた図示しない左右1対の対物レンズでとら
えた観察像を、前記リレーレンズを介して前記先端部2
2とは反対側に位置する図示しない左右1対の接眼レン
ズを設けた接眼部23まで伝達するように構成されてい
る。
【0022】前記立体視内視鏡2の接眼部23には前記
光源装置3からの観察光を立体視内視鏡2へ導くライト
ガイドケーブル3aが接続されている。又、前記接眼部
23の基端部にはアダプタ24を介して前記カメラヘッ
ド4が着脱自在に取り付けられるようになっている。
【0023】前記カメラヘッド4から延出するカメラケ
ーブル4aは、CCU5に接続されている。このCCU
5では、前記カメラヘッド4から出力された電気信号
を、例えばRGB3原色の映像信号等に生成する。
【0024】前記CCU5からは、このCCU5で生成
した左右の映像信号のうちどちらか一方の映像信号を前
記モニタ6に伝達する映像用ケーブル5aと、立体的に
画像を観察可能にするHMD装置7に左右の映像信号を
伝達する左映像用ケーブル(以下Lケーブルと記載す
る)5L及び右映像用ケーブル(以下Rケーブルと記載
する)5Rが延出している。なお、前記Lケーブル5L
及びRケーブル5Rは後述するコントローラ部8に接続
されている。
【0025】なお、前記HMD装置7は、前記左右の映
像信号を伝達するLケーブル5L及びRケーブル5Rが
接続されているコントローラ部8に接続されている。こ
のコントローラ部8は、前記HMD装置7を制御するも
のであり、CCU5から出力された映像信号は、コント
ロール部8を介してHMD装置7に出力されるようにな
っている。又、前記コントローラ部8に接続されるHM
D7は1つ或いは複数であり、図に示すようにコントロ
ーラ部8とHMD装置7とはケーブル7aによって接続
されている。
【0026】図2(b)に示すように前記HMD装置7
は、使用者が頭部に装着することにより、使用者の左右
の眼の前にそれぞれ左目用画像表示部70L及び右目用
画像表示部70Rを設けたゴーグル部70が設けられて
おり、これらの画像表示部70L,70Rに前記左右1
対の対物レンズでとらえた視差を有する内視鏡画像を表
示して立体映像による観察を可能にしている。
【0027】図3に示すように前記コントローラ部8の
内部は、前記CCU5からLケーブル5L,Rケーブル
5Rを介して出力された映像信号が入力する映像入力部
81と、これら映像信号を外部装置に出力するための信
号処理を行う映像信号処理部82と、この映像信号処理
部82から前記ゴーグル部70に立体映像信号が出力さ
れているか否かを検出する立体表示検出手段である立体
映像表示検出部83と、使用者がHMD装置7を装着し
ているか否かを検出する後述するゴーグル装着検出部7
1からの出力信号及び前記立体映像表示検出部83から
の出力信号を演算処理する演算部84と、この演算部8
4からの出力信号を受けて作動を開始する計時手段であ
るタイマ85と、使用者が手動で操作することを可能に
する操作部86とで構成されている。
【0028】一方、前記ゴーグル部70の内部にはこの
ゴーグル部70が使用者に装着されているか否かを検出
する前記演算部84に接続されるゴーグル装着検出部7
1と、前記コントローラ部8の映像信号処理部82から
の出力を受けて作動する左液晶パネル駆動部(以下左L
CD駆動部と記載)72L,右液晶パネル駆動部(以下
右LCD駆動部と記載)72R,バックライト駆動部7
3及び液晶シャッター駆動部74と、前記左LCD駆動
部72Lの出力を受けて作動する左液晶パネル(以下左
LCDと記載)75Lと、前記右LCD駆動部72Rの
出力を受けて作動する右液晶パネル(以下右LCDと記
載)75Rと、前記バックライト駆動部73の出力を受
けて作動する左バックライト76L及び右バックライト
76Rと、前記液晶シャッター駆動部74の出力を受け
て作動する左液晶シャッタ77L及び右液晶シャッタ7
7Rと、左ハーフミラー78L及び右ハーフミラー78
Rと、左接眼光学系79L及び右接眼光学系79Rと、
左対物光学系80L,右対物光学系80Rとから構成さ
れている。
【0029】なお、前記左ハーフミラー78L及び右ハ
ーフミラー78Rは、それぞれ左LCD75L及び右L
CD75Rに写し出された映像を使用者の左右それぞれ
の眼に反射させる向きに設置されている。又、左接眼光
学系79L及び右接眼光学系79Rは、それぞれ左ハー
フミラー78L及び右ハーフミラー78Rと使用者の左
右それぞれの眼との間の位置で、視線方向に対して垂直
になる向きにそれぞれ設置されている。さらに、左対物
光学系80L及び右対物光学系80Rは、それぞれ周囲
の左液晶シャッタ77L及び右液晶シャッタ77Rと、
左接眼光学系79L及び右接眼光学系79Rとを通し使
用者の眼に結像する位置に配置されている。
【0030】図2(a),(b)に示すようにゴーグル
装着検出部71は、押しボタンスイッチ25及びパッド
26から構成されており、同図(a)はパッド26を外
した状態であり、押しボタンスイッチ25は装着面より
も窪んだ位置に設置されている。前記スイッチ25の先
端部は、装着面より出っ張った状態で設けられており、
このスイッチ25の先端面が装着面と並ぶ高さまで押し
込まれたときに、スイッチがオン状態になってゴーグル
装着検出部71から演算部84にHMD装置7が術者に
装着されている状態であることを告知する信号が出力さ
れる。なお、通常の使用状態では同図(b)に示すよう
に術者の額が当たる部分にパッド26が設けられてい
る。このパッド26は押しボタンスイッチ25の動作を
妨げないような十分な弾力性を有している。
【0031】図4に示すように前記映像信号処理部82
の内部は、左右の映像信号の垂直同期を一致させる時間
差吸収部87と、インタレース信号をノンインタレース
信号に倍速変換処理する倍速変換部88と、処理した映
像信号を前記HMD装置7へ出力する映像信号出力部8
9と、バックライト補助駆動部90と、液晶シャッター
補助駆動部91とで構成されている。
【0032】なお、前記コントローラ部8にHMD装置
7を複数接続する場合、それぞれのHMD装置7に対応
する映像信号出力部89、バックライト補助駆動部9
0、液晶シャッター補助駆動部91を、映像信号処理部
82の内部に設けるように構成されている。
【0033】上述のように構成した立体視内視鏡観察シ
ステム1の作用を説明する。まず、立体視内視鏡2でと
らえた視差を有する観察像をモニタ6の画面上に2次元
表示するまでの過程を説明する。
【0034】光源装置3から照射された観察光は、ライ
トガイドケーブル3aを通って立体視内視鏡2の接眼部
23に伝送され、ここから挿入部21内のライトガイド
を通って先端部22から被検査対象部位に向かって照射
される。観察光が照射された被検査対象部位の観察像
は、左右それぞれの対物レンズから左右それぞれのリレ
ーレンズを通って左右それぞれの接眼レンズにより結像
される。
【0035】この接眼レンズにより結像された観察像
は、アダプタ24により接眼部23に取り付けられてい
るカメラヘッド4に設けられた左右それぞれの固体撮像
素子に結像して電気信号に変換される。この固体撮像素
子で変換された電気信号は、カメラケーブル4aを介し
CCU5に入力される。
【0036】このCCU5に入力された電気信号は、R
GB3原色等の映像信号に生成され、左右それぞれの映
像信号のうち一方の映像信号だけが映像用ケーブル5a
を介しモニタ6に出力されて、立体視内視鏡2でとらえ
た観察像がモニタ6に2次元の内視鏡画像として表示さ
れる。
【0037】次に、立体視内視鏡2でとらえた視差を有
する観察像をHMD装置7で立体映像として観察すると
きのHMD装置7の立体映像表示機能について説明す
る。CCU5に入力された電気信号がRGB3原色等の
映像信号に生成されるまでの過程は上述の過程と同様で
あるので説明を省略する。
【0038】前記CCU5で生成されたRGB3原色の
映像信号は、左右それぞれの映像信号として、Lケーブ
ル5L及びRケーブル5Rからコントローラ部8出力さ
れる。
【0039】このコントローラ部8に出力された映像信
号は、映像入力部81に入力された後、映像信号処理部
82内の時間差吸収部87に出力される。この時間差吸
収部87に入力された左右の映像信号は、ここで垂直同
期信号を一致させた後、倍速変換部88へ出力されて、
ノンインターレース信号に変換されて映像信号出力部8
9へ出力される。
【0040】使用者が操作部86で立体映像の表示を選
択していると、前記映像信号出力部89へ出力されてい
た左右それぞれの映像信号は、この映像信号出力部89
から立体映像表示検出部83に出力されると共に、HM
D装置7のゴーグル部70の左LCD駆動部72L及び
右LCD駆動部72Rへ出力される。左LCD駆動部7
2L及び右LCD駆動部72Rは、それぞれ左LCD7
5L及び右LCD75Rを駆動させて、左眼用映像及び
右眼用映像を左画像表示部70L及び右画像表示部70
Rにそれぞれ表示する。
【0041】このとき、バックライト補助駆動部90
は、バックライト駆動部73に左バックライト76L及
び右バックライト76Rを点灯させる信号を出力して左
バックライト76L及び右バックライト76Rを点灯さ
せる。
【0042】また、液晶シャッター補助駆動部91は、
液晶シャッター駆動部74に左液晶シャッタ77L及び
右液晶シャッタ77Rを閉じさせる信号を出力して左液
晶シャッタ77L及び右液晶シャッタ77Rを閉じた状
態になって立体映像表示機能になる。
【0043】このような状態になることにより、左LC
D75L及び右LCD75Rに表示された映像は、前記
左バックライト76L及び右バックライト76Rにより
投影されて、左ハーフミラー78L及び右ハーフミラー
78Rで反射されて使用者の左右の眼にそれぞれ入射し
て立体映像として観察される。
【0044】なお、左ハーフミラー78L及び右ハーフ
ミラー78Rで反射された映像は、左接眼光学系79L
及び右接眼光学系79Rにより焦点が合わせられて使用
者の左右それぞれの眼に入射するようになっている。
【0045】なお、このHMD装置7で2次元映像とし
て観察する場合には使用者は操作部86で2次元映像の
表示を選択する。すると、映像信号出力部89からは右
眼用映像信号或いは左眼用映像信号のどちらか一方の映
像信号を、左LCD駆動部72L及び右LCD駆動部7
2Rに同時に出力する。このことにより、左LCD75
L及び右LCD75Rには同じ映像が表示されるので観
察者は被検査部位の内視鏡画像を2次元像として観察す
ることができる。又、前記コントローラ部8に複数のH
MD装置7が接続されている場合、各HMD装置7,
…,7においてそれぞれ独立して2次元映像による観察
或いは立体映像による観察を選択することが可能であ
る。
【0046】次いで、前記HMD装置7の立体映像表示
機能をシースルー機能に切り替える機能切り替えについ
て説明する。
【0047】使用者がHMD装置7を装着すると、ゴー
グル部70に設けられているパッド26が使用者の額に
密着して、押しボタンスイッチ25の先端部が押し込ま
れていく。このことによって、押しボタンスイッチ25
がオン状態になってHMD装置7が使用者に装着された
ことをゴーグル装着検出部71が検知する。すると、こ
のゴーグル装着検出部71から演算部84にHiレベル
信号が出力される。
【0048】又、使用者がコントローラ部8を操作して
立体映像の表示を選択して、映像信号処理部82から立
体映像を表示するための映像信号がHMD装置7に出力
されたとき、立体映像表示検出部83にHMD装置7が
立体映像表示機能になったことを告知する信号が出力さ
れているので、この信号を受けた立体映像表示検出部8
3から演算部84にHiレベルの信号が出力されてい
る。
【0049】図5に示すように演算部84は論理積にな
っている。このため、演算部84にゴーグル装着検出部
71及び立体映像表示検出部83からのHiレベル信号
が入力されたとき、即ち使用者がHMD装置7を装着し
ている状態で、且つHMD装置7の機能を立体映像が表
示される立体映像表示機能を選択している場合、タイマ
85にHiレベル信号を出力する。このことにより、タ
イマ85が作動を開始する。なお、このタイマ85の設
定時間は、使用者が立体映像を見続けたとき視機能に疲
労を感じない時間であり、使用者により個人差がある。
このため、視機能に疲労を感じ始めるまでにかかる時間
が最も短い人の経過時間を、設定時間として予め設定し
ておくことが望ましい。
【0050】前記タイマ85が作動を開始してから設定
時間が経過する。すると、タイマ85から映像信号処理
部82に信号が出力される。映像信号処理部82では前
記タイマ85からの信号を受けると、左LCD駆動部7
2L及び右LCD駆動部72Rへの映像信号の出力を停
止させる信号を出力すると共に、バックライト駆動部7
3によって左バックライト76L及び右バックライト7
6Rを消灯させる信号及び液晶シャッター駆動部74に
よって左液晶シャッタ77L及び右液晶シャッタ77
Rを開状態にする信号を出力して、左バックライト76
L及び右バックライト76Rを消灯し、左液晶シャッタ
77L及び右液晶シャッタ77 Rを開状態にしてシー
スルー機能になる。
【0051】このような状態になることにより、左LC
D75L及び右LCD75Rには内視鏡画像が表示され
ることなく、使用者の周囲の景色が左対物光学系80L
及び右対物光学系80Rと、左液晶シャッタ77L及び
右液晶シャッタ77Rと、左接眼光学系79L及び右接
眼光学系79Rとを通過して周囲の状況を観察すること
ができる。なお、左接眼光学系79L及び右接眼光学系
79Rは、使用者の左右のそれぞれの眼に焦点が合わせ
られている。又、この立体視内視鏡システムでは、HM
D装置7の他に2次元の映像を表示するモニタ6が用意
されているので、使用者は自然に観察対象をHMD装置
7の立体映像表示からモニタ6の2次元内視鏡画像に切
り替えて観察を行える。
【0052】そして、HMD装置7のシースルー機能を
再び立体映像表示機能または2次元映像表示状態に切り
替える場合には、前記操作部86で立体映像表示機能、
或いは2次元映像表示を選択して上述に示したように立
体映像観察或いは2次元映像の観察を行う。
【0053】なお、前記コントローラ部8に複数のHM
D装置7,…,7が接続されている場合、各HMD装置
7は、使用者がゴーグル部70を装着して、且つ立体映
像表示による観察を開始した時点で独立してタイマが作
動する。このタイマの設定時間は任意に設定できるよう
にしてもよく、この場合、個人差にも対応できる。
【0054】このように、使用者がHMD装置を装着し
て、立体映像による観察を開始してから予め設定されて
いる時間が経過したとき、このHMD装置の立体映像表
示機能がシースルー機能に切り替わることによって、使
用者の視機能の疲労を未然に防止することができる。
【0055】図6は本発明の第2実施形態に係るゴーグ
ル装着検出部の他の構成を示す外観図である。図に示す
ように本実施形態のゴーグル装着検出部71は、第1実
施形態の押しボタンスイッチ25の代わりに、赤外線発
光部27aと赤外線受光部27bとで構成されている。
前記赤外線発光部27aと前記赤外線受光部27bとは
対向して配置されており、前記赤外線発光部27aから
出射される赤外線が赤外線受光部27bで受信されてい
るとき、ゴーグル装着検出部71から演算部84にLo
wレベル信号が出力される。
【0056】そして、使用者がHMD装置7を装着し
て、赤外線発光部27aから出射されていた赤外線を頭
部で遮って、赤外線受光部27bで赤外線を受信しなく
なったとき、ゴーグル装着検出部71から演算部84に
Hiレベル信号が出力されて、使用者がHMD装置7を
装着したことを告知する。その他の構成及び作用は前記
第1実施形態と同様である。
【0057】このように、HMD装置が装着されている
か否かを赤外線を使用して検出するようにすることによ
り、使用者は赤外線が出射されていることを意識するこ
となく、即ちHMD装置にゴーグル装着検出部となるス
イッチが設けられていることを意識することなく、HM
D装置を使用することができる。その他の効果は前記第
1実施形態と同様である。
【0058】図7及び図8は本発明の第3実施形態に係
り、図7は映像信号処理部の他の構成例を示す説明図、
図8はメッセージ作成部で作成したメッセージ画面の1
例を示す図である。図に示すように本実施形態の映像信
号処理部82には、HMD装置7の機能が立体映像表示
機能からシースルー機能へ切り替えることを使用者に告
知するメッセージ映像(図8参照)を作成するメッセー
ジ作成部92と、このメッセージ作成部92で作成され
た告知メッセージ映像を画像合成する画像合成部93と
がさらに設けられている。なお、タイマ85には第1設
定時間として予め、使用者が視機能に疲労を感じない時
間が設定されると共に、第2設定時間としてHMD装置
7が立体映像表示機能からシースルー機能へ切り替わる
ことを使用者に伝える告知メッセージ映像を表示するま
での時間が設定されている。
【0059】この第2設定時間は、前記第1設定時間よ
りも短い時間になっている。即ち、第1の設定時間と第
2の設定時間との時間差は、使用者が表示されている告
知メッセージ映像の内容を理解するのに十分な時間であ
る。その他の構成は前記実施形態と同様であり、同部材
には同符号を付して説明を省略する。
【0060】上述のように構成した映像信号処理部82
を有するHMD装置7の作用を説明する。使用者がHM
D装置7を装着して、立体映像表示機能の使用を開始す
ると、タイマ85が作動を開始する。そして、前記タイ
マ85が作動を開始してから第2の設定時間が経過する
と、タイマ85から画像合成部93にメッセージ作成部
92で作成されている告知メッセージ映像を表示するこ
とを指示する指示信号が出力される。
【0061】前記指示信号を受けた画像合成部93では
前記倍速変換部88から出力された右眼用映像信号及び
左眼用映像信号に前記メッセージ作成部92の図8に示
すような告知メッセージ映像92aをそれぞれ合成して
映像出力部89に出力する。すると、この映像出力部8
9から左LCD駆動部72L及び右LCD駆動部72R
を介して左LCD75L及び右LCD75Rに「Change
to SEE THROUGH」と表示される。このことにより、図
9に示すような被検査対象部位の内視鏡画像94を立体
観察しながら処置を行っていた術者の眼に、図10に示
すようにシースルー機能へ切り替わる旨を告知するメッ
セージ映像92aが立体観察している内視鏡画像94に
重なって表示されるので、使用者はシースルー機能に切
り替わることを立体観察中に認識する。
【0062】そして、前記タイマ85が作動を開始して
から第1の設定時間が経過したとき、HMD装置7は立
体映像表示機能からシースルー機能に切り替わる。この
機能が切り替わると同時にメッセージ作成部92から画
像合成部93へのメッセージ映像92aの合成が停止さ
れる。
【0063】このように、HMD装置の有する立体映像
表示機能からシースルー機能に切り替わることを、事前
に使用者に告知するメッセージが画像表示部に表示され
ることにより、使用者は立体映像表示機能がシースルー
機能に切り替わる前に、シースルー機能に切り替わった
ときの対処をとることができる。その他の効果は上述の
実施形態と同様である。
【0064】なお、メッセージとしては図8に示したよ
うな文字によるメッセージに限定されるものではなく、
機能切り換えを視覚的に表す記号や絵文字などであって
もよい。
【0065】ところで、使用者が周囲の状況を認識する
ことができるように、HMD装置の側方及び下方には十
分な視界を確保するための空間が設けられていた。しか
し、この空間から入る外光が画像表示部と使用者の顔面
との間に侵入することにより、画像表示部の表示面に使
用者の背後の情景や使用者の眼が映ってしまうことによ
り、観察像が見難くなる現象が発生することがあった。
この現象は、画像表示部に表示されている映像が暗いほ
ど顕著に現れる。このため、視界を確保することが可能
で、画像表示部の表示面に使用者の背後の情景や使用者
の眼が映ることを防止した外光透過量調整手段を有する
HMD装置が望まれていた。
【0066】図11ないし図13は本発明の第4実施形
態に係り、図11は外光透過量調整手段を設けた頭部装
着型画像表示装置の構成例を示す説明図、図12は頭部
装着型画像表示装置の外光透過量調整手段のゴーグル部
及びコントローラー部の構成例を示すブロック図、図1
3は映像信号処理部の内部構成を示すブロック図であ
る。なお、本実施形態では上述の実施形態で説明した立
体表示検出手段及び計時手段がHMD装置に設けられて
いるものであっても、設けられていないものであっても
よい。
【0067】図11に示すように本実施形態のHMD装
置7Aのゴーグル部70Aの画像表示部の両側面にはこ
の画像表示部の表示面と使用者の顔面との間に侵入する
外光の透過量を調整することが可能な外光透過量調整手
段となる左液晶シャッター41L及び右液晶シャッター
41Rが設けてある。
【0068】図12に示すようにコントローラ部8の内
部には前記CCU5からLケーブル5L,Rケーブル5
Rを介して出力された映像信号が入力される映像入力部
81と、これら映像信号を外部装置に出力するための信
号処理を行う映像信号処理部82と、使用者が手動で操
作することが可能な透過状態調整手段となる操作部86
の他に、前記HMD装置7Aの左液晶シャッタ41L及
び右液晶シャッタ41Rを透過する外光の光量を調整す
るための透過光量調整部42が設けられている。
【0069】前記ゴーグル部70Aの内部には前記左液
晶シャッタ41L及び右液晶シャッタ41Rを駆動する
液晶シャッター駆動部43が設けられると共に、前記コ
ントローラ部8の映像信号処理部82からの出力を受け
て作動する左LCD駆動部72L及び右LCD駆動部7
2R,バックライト駆動部73,液晶シャッター駆動部
74と、前記左LCD駆動部72Lの出力を受けて作動
する左LCD75Lと、前記右LCD駆動部72Rの出
力を受けて作動する右LCD75Rと、前記バックライ
ト駆動部73の出力を受けて作動する左バックライト7
6L及び右バックライト76Rと、前記液晶シャッター
駆動部74の出力を受けて作動する左液晶シャッタ77
L及び右液晶シャッタ77Rと、左ハーフミラー78L
及び右ハーフミラー78Rと、左接眼光学系79L及び
右接眼光学系79Rとが設けられている。なお、前記透
過光量調整部42をゴーグル部70A側に設けるように
してもよい。
【0070】そして、図13に示すように映像信号処理
部82の内部を、時間差吸収部87、倍速変換部88,
映像信号出力部89,バックライト補助駆動部90及び
液晶シャッター補助駆動部91で構成している。その他
の構成は前記第1実施形態と同様であり、同部材には同
符号を付して説明を省略する。
【0071】本実施形態のHMD装置7Aの外光透過量
調整手段である左液晶シャッター41L及び右液晶シャ
ッター41Rの作用を説明する。まず、使用者は立体視
内視鏡2でとらえた画像をHMD装置7Aで立体映像ま
たは2次元映像のどちらの映像で観察するかを選択す
る。
【0072】次に、左液晶シャッタ41L及び右液晶シ
ャッタ41Rの外光の透過量の調整を行うために、使用
者は操作部86を操作する。すると、前記操作部86か
らの操作指示信号を受け、透過光量調整部42から液晶
シャッター駆動部43に使用者が選択した光の透過量を
示す信号が出力される。このことにより、液晶シャッタ
ー駆動部43は、左液晶シャッタ41L及び右液晶シャ
ッタ41Rを駆動させてこの左液晶シャッタ41L及び
右液晶シャッタ41Rを透過する光の透過量を調整す
る。すると、HMD装置7Aの側方から入射する光量が
適宜調節されることによって、使用者の側方の視界を確
保する一方で、画像表示部70L,70Rの表示面と使
用者の顔面との間に侵入する外光による観察状態の不具
合が無くなる。
【0073】このように、使用者は操作部を適宜操作す
ることにより、HMD装置に設けた左液晶シャッタ及び
右液晶シャッタを透過する光の透過量を所望の状態に調
整することによって、HMD装置の側方から入射する光
量を調節して最適な状態で内視鏡画像の観察を行うこと
ができる。このことによって、使用者が画像表示部を集
中的に観察したい場合には入射する外光が少なくなるよ
うに設定して鮮明な内視鏡画像の観察が可能になり、逆
に画像表示部と同様に周囲の状況にも注意を払いたい場
合には入射する外光が多くなるように設定して側方の視
界を確保することが可能になる。
【0074】図14及び図15は第5実施形態に係り、
図14は頭部装着型画像表示装置に設けた外光透過量調
整手段を自動調整するためのゴーグル部及びコントロー
ラー部の構成例を示すブロック図、図15は計算部で計
算する関数の一例を示すグラフである。
【0075】本実施形態のHMD装置7Aは、前記第4
の実施形態とゴーグル部70Aの内部構成が異なるもの
であり、図14に示すようにゴーグル部70Aの内部に
は外光透過量調整手段を自動調整するために、外部の光
量を検出する光量検出手段となる光量検出部44と、こ
の光量検出部44で検出した光量から左液晶シャッタ4
1L及び右液晶シャッタ41Rの外光の透過量を計算す
る計算部45と、前記透過光量調整部42からの出力と
前記計算部45からの出力とを切り替えて液晶シャッタ
ー駆動部43を自動調整状態または手動調整状態に切り
替える切り替え部46とが設けられている。その他の構
成は前記第4実施形態と同様であり、同部材には同符号
を付して説明を省略する。
【0076】なお、前記光量検出部44は、ゴーグル部
70Aの外側に配置されてゴーグル部70Aの周囲の光
量を検出するものであっても、ゴーグル部70Aの画像
表示部側に配置されて画像表示部の側方及び下方から入
射した光の光量を検出するものであってもよい。
【0077】上述のように構成したHMD装置7Aの作
用を説明する。まず、左液晶シャッタ41L及び右液晶
シャッタ41Rの透過量を自動調整するための動作を説
明する。
【0078】使用者は、左液晶シャッタ41L及び右液
晶シャッタ41Rの外光の透過量を自動調整にするか手
動調整にするかを操作部86で選択する。そして、自動
調整が選択されると、操作部86から切り替え部46に
切り替え信号が出力されて、前記計算部45から出力さ
れた信号が液晶シャッター駆動部43に出力されるよう
に切り替え部46が設定される。
【0079】この状態になると、ゴーグル部70Aに設
けた光量検出部44では周囲の光量をリアルタイムに検
出する。この検出値は計算部45に出力される。する
と、この計算部45では光量検出部44の検出値を、例
えば図15に示すように予め設定した関数に代入して透
過する光量を算出した後、この計算部45での計算結果
を切り替え部46を通してそのまま液晶シャッター駆動
部43に出力する。
【0080】すると、液晶シャッター駆動部43は、前
記切り替え部46からの出力値即ち、計算部45での計
算結果に基いて左液晶シャッタ41L及び右液晶シャッ
タ41Rを駆動させて光の透過量を調整する。
【0081】次に、左液晶シャッタ41L及び右液晶シ
ャッタ41Rの透過量を手動で調整するための動作を説
明する。使用者は、左液晶シャッタ41L及び右液晶シ
ャッタ41Rの外光の透過量を自動調整にするか手動調
整にするかを操作部86で選択する。そして、手動調整
が選択されると、操作部86から切り替え部46に切り
替え信号が出力されて、透過光量調整部42から出力さ
れた信号が液晶シャッター駆動部43に出力されるよう
に切り替え部46が設定される。
【0082】この状態になると、前記第4実施形態で説
明したように操作部86からの指示信号が切り替え部4
6を通してそのまま透過光量調整部42に出力されて、
左液晶シャッタ41L及び右液晶シャッタ41Rを駆動
させて光の透過量を所望の状態に調整する。
【0083】このように、HMD装置に周囲の光量を検
出する光量検出手段を設け、外光透過量調整手段である
左液晶シャッタ及び右液晶シャッタの外光の透過量を計
算部の計算結果によって自動的に調整することによっ
て、使用者は周囲の状況が変化して外光の光量が変化し
た場合でも常にほぼ一定の環境で内視鏡画像を観察する
ことができる。
【0084】また、周囲の状況の変化に関わらず側方の
視界を確保したい場合には、切り替え部を手動調整状態
に切り替えることによって、前記第4実施形態と同様の
効果を得ることができる。その他の効果は上述の実施形
態と同様である。
【0085】図16及び図17は前記第5実施形態の応
用例に係り、図16は頭部装着型画像表示装置に設けた
外光透過量調整手段を自動調整するためのゴーグル部及
びコントローラー部の他の構成例を示すブロック図、図
17は周囲の光量と画面の輝度と表示画面の見え方との
関係を説明する図である。
【0086】図16に示すように本実施形態のHMD装
置7Aでは、前記計算部45をコントローラ部8側に設
ける一方、このコントローラ部8に画像表示部70L,
70Rに表示される内視鏡画像の輝度を計算する輝度計
算部47が設けられている。そして、前記計算部45に
は前記ゴーグル部70Aに設けた光量検出部44で検出
した周囲の光量の検出値が入力されると共に、前記輝度
計算部47で計算された輝度値とが入力されるようにな
っている。即ち、計算部45では、周囲の光量と画像表
示部に表示される輝度から左液晶シャッタ41L及び右
液晶シャッタ41Rの外光の適切な透過量を計算して、
この計算結果を切り替え部46を通してそのまま液晶シ
ャッタ駆動部43に出力して、左液晶シャッタ41L及
び右液晶シャッタ41Rを駆動して光の透過量を所定の
状態に調整するようになっている。その他の構成は前記
第5実施形態と同様であり、同部材には同符号を付して
説明を省略する。
【0087】ここで、計算部45について詳細に説明す
る。前記ゴーグル部70Aに設けた光量検出部44から
の検出値が計算部45に出力される一方、映像信号処理
部82から出力される映像信号に関する信号情報が輝度
計算部47に出力される。
【0088】そして、輝度計算部47に入力された映像
信号から画面の輝度を計算し、この計算結果を計算部4
5に出力する。
【0089】すると計算部では、周囲の光量と画面の輝
度と表示画面の見え方との間に図17に示すような関係
があることから、前記光量検出部44からの検出値と前
記輝度計算部47からの計算値を予め設定してある関数
に従って計算している。なお、この計算結果は、切り替
え部46を通してそのまま液晶シャッタ駆動部43に出
力されて、左液晶シャッタ41L及び右液晶シャッタ4
1Rの外光の透過量を所定の値に調整する。その他の作
用は前記第5実施形態と同様である。
【0090】このように、HMD装置の周囲の光量を光
量検出手段により検出すると共に、画像表示部に表示さ
れる内視鏡画像の輝度を計算して、周囲の光量と画面の
輝度とを基にして左液晶シャッタ及び右液晶シャッタの
外光の透過量を自動的に調整することにより、使用者は
周囲の状況、画面の状態に関わらず、常に最適の状態で
内視鏡画像を観察することができる。そのほかの効果は
上述の実施形態と同様である。
【0091】ところで、使用者がHMD装置を頭部に装
着した際、ゴーグル部に設けられている画像表示部は使
用者の顔面に対して一定の距離で固定されるが、この距
離は使用者の眼の位置や画像表示部の光学系の焦点距離
等といった点を全て考慮した上で、最適の位置に固定さ
れることが望ましい。
【0092】一般的なHMD装置では使用者の個人差に
よる頭部の形状の違いに対して様々な調整方法に対応し
たものであり、最適な固定位置を決定する項目の1つで
ある使用者の眼と画像表示部との距離の関係については
考慮なされていなかった。
【0093】この問題の解決策として、画像表示部を設
けたゴーグル部を使用者の前面に対して前後方向に移動
可能にすることにより、使用者が最適な位置で適宜固定
するという方法が考えられており、特開平5−9158
2号公報には装着部に対して表示部を前後方向に移動可
能にした技術が開示されている。
【0094】しかし、この特開平5−91582号公報
の技術では、画像表示部の位置を使用者にとって最適な
位置に固定することは可能になるが、医療現場において
はこの操作自体が使用者即ち医師の手を煩わすことにな
る。又、この操作を行うことによって滅菌されていない
不潔域に接触する可能性が起こるという新たな問題が発
生する。このため、医師の手を煩わせることなく、且つ
不潔域に接触すること無く、画像表示部を最適な位置に
設定することが可能な画像表示部位置調整手段を有する
HMD装置が望まれていた。
【0095】図18ないし図23は本発明の第6実施形
態に係り、図18は画像表示部位置調整手段を設けた頭
部装着型画像表示装置の構成例を示す説明図、図19は
頭部装着型画像表示装置の画像表示部位置調整手段のゴ
ーグル部及びコントローラー部の構成例を示すブロック
図、図20は画像表示部位置調整手段の距離検出部の設
置状態を説明する外観図、図21は画像表示部位置調整
手段の摺動部及び移動部の構造を示す構成図、図22は
表示部と摺動部と移動部との設置状態を示す外観図、図
23は映像信号処理部の内部の構成を示すブロック図で
ある。なお、本実施形態では上述の実施形態で説明した
立体表示検出手段及び計時手段や外光透過量調整手段が
HMD装置に設けられているものであっても、設けられ
ていないものであってもよい。
【0096】図18に示すように本実施形態のHMD装
置7Bは、使用者の頭部に固定される頭部装着部51
と、内視鏡画像が表示される画像表示部70L,70R
を設けたゴーグル部70Bとで主に構成されている。
【0097】前記頭部装着部51は、前記ゴーグル部7
0Bが摺動する摺動部51aと使用者の頭部及び額に接
触するパッド部51bとで構成されており、前記ゴーグ
ル部70Bの上方部には前記摺動部51a上を移動させ
るための画像表示部位置調整手段としての移動部52が
設けられている。
【0098】図19に示すようにゴーグル部70Bの内
部にはコントローラ部8の映像信号処理部82からの出
力信号を受けて作動する左LCD駆動部72L,右LC
D駆動部72R,バックライト駆動部73,液晶シャッ
ター駆動部74及び左LCD駆動部72Lの出力を受け
て作動する左LCD75L,右LCD駆動部72Rの出
力を受けて作動する右LCD75R,バックライト駆動
部73の出力を受けて作動する左バックライト76L・
右バックライト76R,液晶シャッター駆動部74の出
力を受けて作動する左液晶シャッタ77L・右液晶シャ
ッタ77R及び左ハーフミラー78L・右ハーフミラー
78R,左接眼光学系79L・右接眼光学系79Rに加
えて、画像表示部と使用者の顔面との間の距離を検出す
る画像表示部位置調整手段としての距離検出部53が設
けられている。この距離検出部53は、例えば赤外線発
光部53aと赤外線受光部53bとによって構成されて
おり、前記赤外線発光部53a及び赤外線受光部53b
は例えば図20に示すようにゴーグル部70Bの左画像
表示部70Lと右画像表示部70Rとの間に設けられて
いる。
【0099】図21及び図22に示すように前記ゴーグ
ル部70Bの移動部52は、ギヤ54,モータ55,減
速装置56及び前記モータ55の動作を制御するモータ
制御部57とで主に構成されており、前記モータ制御部
57にはゴーグル部70Bに設けた画像表示部の表示面
と使用者の顔面との間の距離を最適にする値が設定され
ている。又、摺動部51a上には前記ギヤ54に噛合す
るラック部58を配設するための凹部が形成されてい
る。
【0100】なお、前記図19で示したようにコントロ
ーラ部8の内部は、CCU5から出力された映像信号が
入力する映像入力部81,映像信号を処理して外部装置
に出力する映像信号処理部82,使用者が手動で操作す
るための操作部86などで構成されている。又、図23
に示すように映像信号処理部82の内部には、時間差吸
収部87,倍速変換部88,映像信号出力部89,バッ
クライト補助駆動部90及び液晶シャッター補助駆動部
91が設けられている。その他の構成は上述した実施形
態と同様であり、同部材には同符号を付して説明を省略
する。
【0101】上述のように構成したHMD装置7Bの作
用を説明する。まず、使用者がHMD装置7Bを装着す
る時について説明する。
【0102】頭部装着部51を頭部に装着する。する
と、ゴーグル部70Bに設けられている距離検出部53
の赤外線発光部53aから使用者の額に向かって照射さ
れている赤外線が使用者の額で反射して、赤外線受光部
53bに入射してゴーグル部70Bに設けた画像表示部
70L,70Rの表示面と使用者の額との間の距離が検
出される。
【0103】前記距離検出部53で検出された距離に関
する情報は、モータ制御部57に出力される。このモー
タ制御部57では距離検出部53からの検出値を基にモ
ータ55を所定量回転駆動させる。
【0104】すると、このモータ55の回転は、減速装
置56を介してギヤ54に伝達され、このギヤ54に噛
合しているラック部58を所定の位置まで移動してい
く。そして、移動部52が摺動部51aを所定量移動す
ることによってゴーグル部70Bが移動していき、前記
距離検出部53から出力された値に移動したところで、
モータ55の回転を停止させてゴーグル部70Bを固定
する。このことにより、ゴーグル部70Bは最適な位置
に配置される。
【0105】次に、使用者がHMD装置7Bを頭部から
取り外す時について説明する。HMD装置7Bを頭部か
ら取り外す。すると、距離検出部53の赤外線受光部5
3bに入射していた赤外線が検出されなくなることか
ら、距離検出部53ではHMD装置7Bが頭部から外れ
たことを検知し、この検知信号をモータ制御部57に出
力する。ここで、モータ制御部57ではゴーグル部70
Bを最も額から離れた位置にするためにモータ55を回
転させてゴーグル部70Bを前方方向に移動させてい
く。即ち、前記HMD装置7Bが装着されていない状態
では、ゴーグル部70Bが常に最前方に位置している。
【0106】このように、使用者の顔面の距離を検出す
る距離検出部を設けると共に、この距離検出部で検出し
た結果からゴーグル部を前後方向に移動させる画像表示
部位置調整手段を設けたことにより、使用者の頭部の形
状に関わらずゴーグル部を最適の位置に自動的に固定し
て画像表示部に表示される内視鏡画像を観察することが
できる。このことにより、使用者は直接ゴーグル部に触
れる必要がなくなるため、たとえゴーグル部が滅菌され
ていない不潔域である場合でも、使用者がこの不潔域に
触れることによって起こる不具合が無くなる。
【0107】また、HMD装置が装着されていない状態
の時、ゴーグル部は常に最前方に位置しているため、装
着の際にゴーグル部が邪魔になることを防止することが
できる。このことにより、例えば使用者が被っている手
術帽や眼鏡などに当たることが未然に防げる。
【0108】図24は移動部52の別の構成を示すもの
である。図に示すように本実施形態の移動部52Aを構
成するモータ55及びモータ制御部57は、摺動部51
aの内部の頭部装着部51側に設置されており、モータ
55の駆動力は、駆動力伝達ベルト59によって第1の
ギヤ61に伝達されて、第2のギヤ62に巻回されてい
るベルト63を回転させてゴーグル部70Bを所定量移
動させるようになっている。
【0109】なお、符号64a及び64bは前記ゴーグ
ル部70Bの移動距離を規制するストッパーである。
又、ゴーグル部70Bは接合部65によってベルト63
に一体的に接合固定されている。その他の構成及び作用
は上述の第6実施形態と同様であり、同部材には同符号
を付して説明を省略する。
【0110】このように、摺動部の内部の頭部装着部側
にモータ及びモータ制御部などの移動部が内蔵されるた
め、ゴーグル部の重心位置が中心側(装着者側)によっ
て装着安定性を向上させることができる。その他の効果
は前記6実施形態と同様である。
【0111】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0112】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0113】(1) 使用者が眼前に装着したゴーグル
部の左右の眼に対応する位置に配置されている画像表示
部に、撮像手段によって撮像した被写体像を視差のある
画像として表示して、被写体像を立体的に観察すること
を可能にした立体映像表示機能と、使用者の周囲を画像
表示部を通して目視にて観察することを可能にしたシー
スルー機能とを有し、このシースルー機能と前記立体映
像表示機能とが切り替え可能な頭部装着型画像表示装置
において、前記立体映像表示機能が作動状態であるか否
かを検出する立体表示検出手段と、この立体表示検出手
段から前記立体映像表示機能が作動状態であるとき出力
される検出信号を基に作動する計時手段とを備え、前記
計時手段による計測結果に基づいて前記立体映像表示機
能を前記シースルー機能に切り替わる頭部装着型画像表
示装置。
【0114】(2)前記計時手段は、前記立体表示検出
手段から出力される出力信号と、使用者が前記ゴーグル
部を所定の位置に装着しているか否かを検出するゴーグ
ル装着検出手段からゴーグルが装着されているときに出
力される出力信号とを検出したとき作動する付記1記載
の頭部装着型画像表示装置。
【0115】(3)前記画像表示部の立体映像表示機能
をシースルー機能に切り替えるとき、機能が切り替わる
ことを告知する告知機能を設け、告知メッセージが表示
された後、機能が切り替わる付記1または付記2記載の
頭部装着型画像表示装置。
【0116】(4)使用者が頭部に装着した状態で観察
可能な画像表示部を有し、この画像表示部の下方及び側
方に視野を確保するための空間部を有する頭部装着型画
像表示装置において、前記画像表示部の側方に、透過す
る光量を可変にする外光透過量調整手段と、この外光透
過量調整手段により透過光量を任意に調整する透過状態
調整手段を備えた頭部装着型画像表示装置。
【0117】(5)前記外光透過量調整手段は、前記頭
部装着型画像表示装置外部の光量を検出する光量検出手
段により検出した光量に基いて透過光量が調整される付
記4記載の頭部装着型画像表示装置。
【0118】(6)前記外光透過量調整手段は、前記光
量検出手段により検出された光量と前記映像表示手段が
表示する映像の輝度とを基に透過光量が調整される付記
4記載の頭部装着型画像表示装置。
【0119】(7)使用者が頭部に装着した状態で観察
可能な画像表示部を有する頭部装着型画像表示装置にお
いて、使用者の頭部に固定される頭部装着部と、この頭
部装着部に対する前記画像表示部の位置を可変させる移
動部と、前記画像表示部と使用者の額との間の距離を検
出する距離検出部と、前記移動部を前記装着部上で移動
させる画像表示部位置調整手段とを備えた頭部装着型画
像表示装置。
【0120】(8)前記画像表示部位置調整手段を、前
記装着部側に設けた付記7記載の頭部装着型画像表示装
置。
【0121】(9)前記画像表示部位置調整手段を、前
記移動部側に設けた付記7記載の頭部装着型画像表示装
置。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、術
者の視機能が疲労によって低下することを未然に防止す
る頭部装着型画像表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図5は本発明の第1実施形態に係
り、図1は頭部装着型画像表示装置を使用した立体視内
視鏡観察システムの構成例を示す説明図
【図2】ゴーグル装着検出部の構成例を示す外観図
【図3】頭部装着型画像表示装置のゴーグル部及びコン
トローラー部の構成例を示すブロック図
【図4】映像信号処理部の内部構成を示すブロック図
【図5】演算部の構成を示すブロック図
【図6】本発明の第2実施形態に係るゴーグル装着検出
部の他の構成を示す外観図
【図7】図7及び図8は本発明の第3実施形態に係り、
図7は映像信号処理部の他の構成例を示す説明図
【図8】メッセージ作成部で作成したメッセージ画面の
1例を示す図
【図9】内視鏡観察像の1例を示す図
【図10】内視鏡観察像にメッセージ画面を重ねて表示
した状態を示す図
【図11】図11ないし図13は本発明の第4実施形態
に係り、図11は外光透過量調整手段を設けた頭部装着
型画像表示装置の構成例を示す説明図
【図12】頭部装着型画像表示装置の外光透過量調整手
段のゴーグル部及びコントローラー部の構成例を示すブ
ロック図
【図13】映像信号処理部の内部構成を示すブロック図
【図14】図14及び図15は第5実施形態に係り、図
14は頭部装着型画像表示装置に設けた外光透過量調整
手段を自動調整するためのゴーグル部及びコントローラ
ー部の構成例を示すブロック図
【図15】計算部で計算する関数の一例を示すグラフ
【図16】図16及び図17は前記第5実施形態の応用
例に係り、図16は頭部装着型画像表示装置に設けた外
光透過量調整手段を自動調整するためのゴーグル部及び
コントローラー部の他の構成例を示すブロック図
【図17】周囲の光量と画面の輝度と表示画面の見え方
との関係を説明する図
【図18】図18ないし図23は本発明の第6実施形態
に係り、図18は画像表示部位置調整手段を設けた頭部
装着型画像表示装置の構成例を示す説明図
【図19】頭部装着型画像表示装置の画像表示部位置調
整手段のゴーグル部及びコントローラー部の構成例を示
すブロック図
【図20】画像表示部位置調整手段の距離検出部の設置
状態を説明する外観図
【図21】画像表示部位置調整手段の摺動部及び移動部
の構造を示す構成図
【図22】表示部と摺動部と移動部との設置状態を示す
外観図
【図23】映像信号処理部の内部の構成を示すブロック
【図24】移動部の別の構成を示す図
【符号の説明】
7…HMD装置 70…ゴーグル部 71…ゴーグル装着検出部 83…立体映像表示検出部 84…演算部 85…タイマー 86…操作部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者が眼前に装着したゴーグル部の左
    右の眼に対応する位置に配置されている画像表示部に、
    撮像手段によって撮像した被写体像を視差のある画像と
    して表示して、被写体像を立体的に観察することを可能
    にした立体映像表示機能と、使用者の周囲を画像表示部
    を通して目視にて観察することを可能にしたシースルー
    機能とを有し、このシースルー機能と前記立体映像表示
    機能とが切り替え可能な頭部装着型画像表示装置におい
    て、 前記立体映像表示機能が作動状態であるか否かを検出す
    る立体表示検出手段と、 この立体表示検出手段から前記立体映像表示機能が作動
    状態であるとき出力される検出信号を基に作動する計時
    手段とを備え、 前記計時手段による計測結果に基づいて前記立体映像表
    示機能を前記シースルー機能に切り替えることを特徴と
    する頭部装着型画像表示装置。
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