JPH10221043A - 路面状態判別装置 - Google Patents

路面状態判別装置

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JPH10221043A
JPH10221043A JP32240797A JP32240797A JPH10221043A JP H10221043 A JPH10221043 A JP H10221043A JP 32240797 A JP32240797 A JP 32240797A JP 32240797 A JP32240797 A JP 32240797A JP H10221043 A JPH10221043 A JP H10221043A
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浩 福井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面状態を正確に判別する。 【解決手段】 投光部1の複数個の光源1aを順次点灯
させて、それぞれ路面LDに光を照射するとともに、カ
メラ2により各反射光を撮像する。制御装置4は、カメ
ラ2より画像を取り込んで、その画像上の所定大きさの
画像領域を分割して複数個の小領域を設定する。これら
小領域は、各列を各光源1a毎の照射光の鏡面反射像の
結像位置に対応させて設定されるもので、制御装置4
は、点灯した光源1aに対応する列を計測対象として、
その列上の各小領域毎に輝度を算出し、各輝度値を比較
して路面状態を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車などの車両が
走行する道路において、路面上の水分の有無や凍結状態
など、路面状態の判別を行うための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特に寒冷地においては、冬季になると、
路上に雪が積もったり路面が凍結したりして、スリップ
事故が起こる可能性が高くなる。このため路面状態を速
やかに判別して事故防止のための対策をとる必要があ
る。
【0003】図32は、一般に用いられている路面状態
の判別装置を示すもので、道路RDの側方の支柱44か
ら路面LDの上方に向けてポール45を突出させ、この
ポール45により投光部40,受光部42,路面温度計
41などを支持させている。また支柱44の適宜位置に
は、制御装置43が配備される。
【0004】前記投光部40は、路面LDに向かって赤
外線光を照射するためのもので、受光部42は路面から
の拡散反射光を受光して、その受光量データを制御装置
43へと出力する。また路面温度計41は、赤外線検知
素子により路面温度を計測するもので、その計測値は同
様に制御装置43へと出力される。
【0005】制御装置43は、路面からの反射光量は、
路面が乾燥した状態より濡れた状態にあるときに大きく
なるという原理に基づき、前記受光部42からの受光量
データを用いて、路面上の水分の有無を検知する。さら
に制御装置43は、この受光量データから得られる反射
光率や路面温度の計測値から路面LDの凍結や積雪の有
無を判別し、その判別結果を道路の管理センターなどに
送信する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】路面からの反射光量に
より路面上の水分量を判別する場合、判別処理に必要な
受光量データを得るためには、各光学系の設置位置の選
択や設置角度の詳細な位置決めが必要となり、設置に手
間がかかるという問題がある。
【0007】また路面の凍結や湿潤時には正反射光量が
大幅に増大するので、検出精度を向上させるために正反
射光量も受光する必要があるが、この正反射光用の受光
部を設置するには、図31中の点線で示すように、ポー
ル45をさらに道路の中央よりに延ばす必要があって設
置が難しくなる。
【0008】そこでこの問題を解決するための装置とし
て、投光部と受光部とを対向配備させるとともに、偏光
板を用いて入射角および反射角がブリュースター角の近
傍になるような光を受光し、その受光量により路面のぬ
れ状態を判別するようにしたものが提案されている(特
開平5−264442号)。
【0009】しかしながらこの装置では、路面上の数十
cm四方の領域内の計測値に基づいて路面状態を判別する
だけであるので、道路上のわだち部分と平坦部分とにお
ける路面状態の差異や、路面凍結などに生じる路面の凹
凸状態のばらつきを詳細に判別することは不可能であ
る。また入射角および反射角がブリュースター角近傍に
ある光を計測対象とするために、光学系の機構が複雑化
し、装置コストが高くなるという問題がある。
【0010】さらに実際に路面上に光を照射した場合、
路面からの反射光は、その路面状態に応じて異なる反射
パターンをとるので、前記図31や特開平5−2644
42号の装置のように、単に特定方向に向かう反射光の
光量を抽出するだけでは、路面状態を詳細に判別するこ
となど不可能である。
【0011】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、路面に向かって照射された反射光を受光して、
その路面状態を反映した反射光の特性を抽出することに
より、路面状態を正確に判別することを技術課題とす
る。
【0012】さらにこの発明は、路面上の複数位置もし
くは路面の所定方向に沿って所定量の光を照射し、その
照射光に対する反射光の特性を抽出することにより、路
面状態を広い領域にわたって正確に判別することを第2
の技術課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
路面状態判別装置は、路面上の所定位置に光を照射する
投光手段と、前記光照射位置を含む路面上の所定大きさ
の領域からの反射光を受光して、その反射光の特性を反
映した光量データを生成する受光手段と、前記投光手段
の動作下で受光手段により生成された光量データを取り
込んで、前記反射光の特性を抽出し、その抽出結果に基
づき路面状態の判別処理を行う制御手段とを備えてい
る。
【0014】請求項2の発明では、前記受光手段は、前
記投光手段の照射光による正反射光を入射可能な位置に
配備される。
【0015】請求項3の発明では、前記投光手段は、前
記路面上の複数位置に向かってそれぞれ異なるタイミン
グで光を照射する複数個の光源により構成され、前記制
御手段は、各光源の点灯動作に応じた光量データを個別
に取り込んで各照射光に対する反射光の特性を抽出した
後、各抽出結果を統合して路面状態を判別する。
【0016】請求項4の発明では、前記投光手段は、前
記路面上の所定方向に沿って所定長さの光を照射する光
源により構成され、前記制御手段は、前記受光手段によ
り得られた光量データを用いて、前記照射方向に対し路
面に沿って直交する方向における反射光の特性を抽出
し、路面状態を判別する。
【0017】請求項5の発明では、前記受光手段は、前
記領域を撮像するための撮像手段であって、前記制御手
段は、前記撮像手段により得られた画像上の所定の画像
領域を複数個の小領域に分割し、前記反射光の特性とし
て照射光の鏡面反射像を含みかつ所定の方向に沿って位
置する小領域毎の輝度値を抽出した後、各輝度値を比較
して路面状態を判別する。
【0018】請求項6の発明では、前記受光手段は、照
射光の正反射光および複数方向からの拡散反射光をそれ
ぞれ個別に受光するための複数個の受光素子を備え、前
記制御手段は、前記反射光の特性として各受光素子毎に
得られた反射光の輝度値を抽出した後、各輝度値を比較
して路面状態を判別する。
【0019】請求項7の発明では、前記制御手段は、前
記投光手段の投光動作を制御する投光制御手段を備え、
この投光制御手段の制御動作に応じて、光照射時に得ら
れる反射光の光量データと光が照射されていない状態下
で得られる反射光の光量データとの差分処理を行った
後、前記反射光の特性の抽出処理を実施する。
【0020】
【作用】路面上の所定位置に光を照射すると、その照射
光は、前記光照射位置の凹凸や水分の状態などに応じた
反射パターンをもって反射する。したがって受光手段に
結像された反射光像には、前記光照射位置の路面状態に
応じた特性が現れることになる。
【0021】この発明は上記の原理に基づいてなされた
もので、請求項1の発明では、受光手段により生成され
た反射光の光量データから、路面上に光を照射したとき
に得られる反射光の特性を抽出することにより、路面状
態を正確に判別することができる。
【0022】請求項2の発明では、受光手段を、投光手
段の照射光に対する正反射光を入射可能な位置に設定す
るので、正反射光の特性により路面上の水分の有無を判
別することが可能となる。
【0023】請求項3の発明では、複数個の光源を異な
るタイミングで動作させて路面上の恋となる位置を照射
するとともに、各光源毎の照射光に対する反射光の特性
を抽出することにより、各光照射位置毎の路面状態が個
別に抽出される。この後、これら抽出結果を統合して路
面状態を判別することにより、路面の広い範囲にわたっ
て路面状態を判別することができる。
【0024】請求項4の発明では、路面の所定方向に沿
って所定長さの光を照射するとともに、この光照射方向
に対し路面に沿って直交する方向における反射光の特性
を抽出するので、照射光に対する反射光の特性を精度良
く抽出することができる。
【0025】請求項5の発明では、路面を撮像して得ら
れた画像上の所定の画像領域を複数個の小領域に分割し
た後、照射光の鏡面反射像を含みかつ所定の方向に位置
する小領域毎の輝度値を比較することにより、照射光に
対する反射光の特性として、受光手段に結像した反射光
像の輝度の分布状態が認識できる。
【0026】請求項6の発明では、正反射光および複数
方向からの拡散反射光をそれぞれ個別の受光素子により
受光し、各受光素子毎に得られた反射光の輝度値を比較
することにより、請求項5と同様に、受光手段に結像し
た反射光像の輝度の分布状態が認識できる。しかもこの
発明では、受光手段を受光素子により構成するので、構
成が簡易であり、装置コストを大幅に削減できる。
【0027】請求項7の発明では、光照射時の反射光の
光量データから光が照射されていない状態下での反射光
の光量データを差分してから反射光像の特性を抽出する
ので、照射光に対する反射光以外のノイズ成分が除去さ
れる。
【0028】
【発明の実施の態様】以下に示す各実施例は、路面上の
所定位置に光を照射してその反射光を受光した後、その
受光量データにより反射光の特性を抽出して路面状態を
判別する。ここでは反射光の特性として、1)受光手段
に結像した反射光像の輝度の分布状態,2)反射光の空
間周波数の分布状態,のいずれかを抽出しており、以下
の(1)〜(4)は1)の方法を用いた実施例を、
(5)〜(8)は2)の方法を用いた実施例を、それぞ
れ示す。
【0029】
【実施例】
(1)第1の装置構成 図1は、この発明にかかる路面状態判別装置の基本的な
構成を示す。この実施例の路面判別装置は、道路RDの
側方に設置された支柱6と、この支柱6から路面上方の
道路横断方向に突出させたポール7により支持されるも
ので、ポール7には投光部1, テレビカメラ2(以下単
に「カメラ2」という),路面温度計3が、支柱6には
制御装置4,外気温度計5が、それぞれ配備される。な
お図中、8は投光部1,カメラ2,路面温度計3を保護
するためのカバー体を、9は道路RDに沿って配備され
るガードレールを、それぞれ示す。
【0030】前記投光部1は、複数個(図示例では6
個)の光源1aを、ポール7の長さ方向に沿わせて配備
したもので、各光源1aにより、道路RDの横断方向に
沿う複数の位置に光が照射される。またカメラ2は、各
光源の光照射位置を含む所定領域を撮像するようにその
位置および撮像角度が調整される。なおこの実施例の光
源1aには、所定大きさの蛍光灯が用いられているが、
これに限らず、赤外線LEDなど、所定の広がりをもっ
た光を照射する光源を用いてもよい。
【0031】図2は、前記路面状態判別装置の光学系の
関係を示す。図中、θはカメラ2の視野角を、50は投
光部1の仮想の鏡面像を、それぞれ示す。いまカメラ2
の視野角を20度、ポール7の高さを5mとすると、路
面LD上における撮像対象領域は、約1.8mの大きさ
を具備することになる。また投光部1の長さを3mと想
定し、路面LDが水分により鏡面になっているものと仮
定すると、道路横断方向に沿う1.5mの範囲に各光源
の鏡面反射像が生成されることになる。
【0032】上記構成の装置において、投光部1の各光
源1aから路面LDに向かって光を照射すると、その照
射光に対する路面からの反射光は、その路面状態に応じ
て異なる反射パターンをとる。前記カメラ2は、その反
射パターンの特性を捉えた画像を生成するためのもの
で、制御装置4は、このカメラ2からの画像信号を取り
込んで後記する所定の処理を実施することにより、路面
LDの水分,凍結などの有無を判別する。
【0033】図3は、前記路面状態判別装置の電気的構
成を示す。前記投光部1は、各光源1aのほか、これら
光源1aの順次点灯動作を制御するための投光制御部1
0を具備する。また制御装置4は、前記カメラ2からの
画像を処理するのに必要なA/D変換部11,画像メモ
リ12,画像処理部13,タイミング制御部14のほ
か、制御の主体となるCPU15,制御用プログラムや
作業用データを格納するためのメモリ16,送信部17
などを構成として備えている。
【0034】前記タイミング制御部14は、前記投光制
御部10より各光源1aに出力される駆動信号に同期す
るタイミングで、カメラ2にタイミング信号を出力す
る。これによりカメラ2は、各光源1aが点灯および消
灯する都度、撮像動作を行って、アナログ量の画像デー
タを出力する。
【0035】前記タイミング信号は、制御装置4内の画
像処理に関わる各部にも与えられ、各撮像動作毎の画像
データがA/D変換部11によりディジタル変換され
て、画像メモリ12へと格納される。画像処理部13
は、各光源1a毎に、点灯時の画像と消灯時の画像とを
取り込んで後記する差分処理により影などのノイズを除
去した後、その差分処理後の画像上において、反射光の
特性を抽出する(抽出処理の詳細は後記する)。各光源
1a毎の抽出結果は、順次CPU15へと出力されて前
記した方法による路面状態の判別処理が実施されるもの
で、その判別結果は、送信部17を介して道路センター
のホストコンピュータ(図示せず)などに送信される。
なお路面温度計3,外気温度計5の各計測値は、画像処
理による判別結果を確認するためなどに用いられる。
【0036】(2)路面状態毎の反射光の特性について 図4〜7は、それぞれ、通常の乾いたアスファルト路面
(以下「乾燥路面」という),路上の水分が凍結した状
態にある路面(以下「凍結路面」という),雨などによ
り濡れた状態にある路面(以下「湿潤路面」という),
水たまりが生じた路面(以下「冠水路面」という)につ
いて、路面上に照射された光に対する反射光の反射パタ
ーンと、この反射光を前記カメラ2により撮像して得ら
れた画像とを示す。以下、各図を参照しながら各路面毎
の反射光の特性について、説明する。
【0037】なお図4〜7の各下段の図はいずれも、実
際の画像において、照明光により照らし出された部分に
相当する高い輝度を有する画素を、黒の塗りつぶしによ
り示したものである。また各画像は、前記図1の各光源
1aのうち中央部の光源1a(ここでは前記図1におい
て、カメラ2側より数えて4番目の光源1aとする)を
点灯して得られる画像を示すもので、y軸方向が道路R
Dの幅方向に、x軸方向が道路RDの長さ方向に、それ
ぞれ相当する。
【0038】通常の乾燥路面の表面は、アスファルト粒
などによる微小凹凸面に形成されているため、図4
(1)に示すように拡散反射光が優勢となる。この結
果、カメラ2の撮像面の広い領域にわたって反射光が入
射するので、図4(2)に示すような明るい画像が生成
される。
【0039】凍結路面の表面は、氷の粒などよる不均一
な凹凸形状になっているため、拡散反射光が乾燥路面よ
りもさらに優勢となる(図5(1))。この結果、カメ
ラ2の撮像面に、より強い拡散反射光が入射するので、
図5(2)に示すような明度の高い画像が得られる。
【0040】湿潤路面は、前記路面上の微小凹部を水が
覆った状態になって路面が鏡面の状態に近づくので、図
6(1)に示すように、拡散反射光成分が減少して正反
射光が優勢となる。このためカメラ2の撮像面に入射す
る反射光が少なくなって、画像全体は暗くなるが、鏡面
反射像の結像位置およびその周辺の画素における輝度
は、乾燥,凍結の各路面よりも高くなる(図6
(2))。
【0041】冠水路面については、路面上の水たまりに
よる鏡面上に光が照射されるため、殆ど正反射光のみと
なる(図7(1))。これを反映して、図6(2)に示
すように、画像全体が暗く、鏡面反射像の結像位置付近
の限られた画素のみ輝度が高くなる。
【0042】(3)路面状態の判別処理 この実施例では、前記投光部1の各光源1aを、それぞ
れ異なるタイミングで点灯させるとともに、各光源1a
の照射光による反射光を順次撮像して、各画像上の輝度
の分布状態により前記反射光の特性を抽出した後、各抽
出結果を統合して路面状態を判別するようにしている。
【0043】図8は、上記した反射光の特性を抽出する
ための具体的な方法を示す。図示された画像は、前記図
4〜7に示したのと同様の乾燥,凍結,湿潤,冠水の各
路面状態を示す画像であって、いずれも所定の大きさの
画像領域Rを、x,y各軸方向に均等分割することによ
り、複数個(7行×6列)の小領域rが設定されてい
る。
【0044】なお各小領域rは、領域内に1つの光源1
aの鏡面反射像を含むのに十分な大きさであって、さら
にy軸方向の各列位置が各鏡面反射像の結像位置に対応
し、かつ各列毎に、中央の小領域(図中、左から4番目
の小領域)内に、鏡面反射像の結像位置が含まれるよう
に設定される。
【0045】各光源1aが順次点灯してその照明下での
画像が取り込まれると、制御装置4は、点灯した光源1
aに対応する列を計測対象として設定し、その列の各小
領域毎の輝度値を算出する。これにより前記光源1aか
らの照射光により道路の長さ方向がどのように照明され
ているかを示す輝度の分布状態が抽出される。
【0046】以下の説明では、図8(1)〜(4)の各
画像の下方向に前記図1のガードレール9が位置し、各
画像は、いずれもカメラ2側から数えて4番目の光源1
aが点灯している状態下で得られたものであるとする。
この場合、矢印で示す4列目の各小領域が計測対象とな
り、各領域の輝度値が算出される。
【0047】図9(1)〜(4)は、それぞれ前記図8
(1)〜(4)の各画像について、計測対象の各小領域
における輝度の分布状態を示す。図中D1〜D7は、前
記計測対象の4列目に位置する各小領域に対し、x軸方
向に沿って順に付与したラベルであって、それぞれその
ラベルが付された小領域の輝度値が対応づけて示されて
いる。
【0048】図示例から明らかなように、乾燥路面の場
合には、前記した拡散反射光が優勢となる事象を反映し
て、各小領域毎にほぼ一定の輝度値が抽出される。以
下、凍結路面,湿潤路面の順に、正反射光の増大および
拡散反射光の消失を反映して、中央部の小領域D4にお
ける輝度値が高くなるとともに、各小領域間における輝
度値のばらつきが大きくなる。そして冠水路面では、正
反射光をとらえた中央部の小領域D4の輝度値のみが突
出し、他の小領域の輝度値は、著しく低くなる。
【0049】したがって例えば正反射光成分を含む小領
域D4の輝度値P4と、この小領域D4に隣接する小領
域D3,D5の各輝度値P3,P5とに着目し、ピーク
の輝度値P4に対する隣接領域の輝度値P3,P5の比
P3/P4,P5/P4により、各路面を識別すること
が可能となる。その他、各領域毎の輝度値の分散値によ
っても各路面を識別することが可能である。
【0050】なお各画像を処理する際に、カメラ2の視
野に何らかの影が入り込んで画像の明度が低下すると、
計測すべき小領域内の輝度値が低下して、路面判別の精
度が低減する虞がある。この問題を解決するためには、
各光源1a毎に、点灯動作時の画像と消灯時の画像とを
交互に取り込み、これら画像間の差分画像を用いて影の
影響を除去するようにすればよい。
【0051】図10(1)〜(3)は、上記差分処理の
具体例を示すもので、所定の光源1aが点灯している時
の画像(図10(1)に示す)と、消灯時の画像(図1
0(2)に示す)とには、ともに影の画像18が含まれ
ている。なおこれら画像は、光源1aの点滅状態を連続
的に捉えて生成されるものであるので、画像上の影の大
きさや濃淡度には、殆ど差違がない。したがって両画像
間で対応する画素毎の濃度値の差分演算を行うことによ
り、図10(3)に示すような影の影響のない画像が生
成される。
【0052】図11は、前記制御装置4の一連の手順を
示す。なお図中、「ST」は各ステップを示す。前記投
光部1の投光制御部10が第1の光源1aに対する投光
制御を実施し、これを受けてカメラ2が光源1aの点灯
時の画像と消灯時の画像とを生成すると、各画像データ
は、A/D変換部11によりディジタル変換されて画像
メモリ12に格納される(ステップ1)。
【0053】つぎのステップ2で、画像処理部13は、
両画像の差分処理を実施して、影などのノイズを除去し
た後、この差分処理画像上に、前記図8に示した原理に
基づき小領域を設定する。
【0054】つぎに画像処理部13は、前記点灯動作し
た光源1aの鏡面反射光像の結像位置に対応する列の各
小領域について、それぞれ輝度値を算出する(ステップ
4)。なおこの領域内の輝度値としては、領域内の各画
素の輝度の総和もしくは平均値が算出される。
【0055】つぎにCPU15は、各小領域毎の輝度の
算出値を取り込んで、前記した原理に基づき、正反射光
を捉えた中央の小領域D4の輝度値P4に対する他の小
領域の輝度値の比や、小領域間の輝度値の分散値を算出
し、各算出結果を所定のしきい値と比較するなどして、
路面状態を判別する(ステップ5)。
【0056】以下、各光源1aの点灯制御動作に応じ
て、ステップ1〜5の手順が実施され、各光源1aに対
応する小領域の列毎に路面の判別処理が実施される。す
べての光源1aに対する判別処理が完了すると、ステッ
プ6が「YES」となってステップ7へと移行し、CP
U15は、各光源毎の判別結果を統合し、その結果を前
記送信部を介して外部に出力する。
【0057】なおこのステップ7の統合処理では、必ず
しも各判別結果により限定された路面状態を特定する必
要はなく、計測位置によって異なる判別結果が得られた
場合には、各判別結果をその計測位置に対応させて出力
するようにしてもよい。これにより、路面の一部に水た
まりやわだちなど路面状態の異なる部分が存在する場合
にも、路面状態を道路の幅方向に沿って切り分けて判別
することができる。
【0058】またこの実施例では、各光源1aを道路の
幅方向に沿って配置し、各光源1a毎の反射光像の特性
を、道路の長さ方向に沿って抽出しているが、これに限
らず、各光源1aを道路の長さ方向に沿って配置し、道
路の幅方向に沿って反射光像の特性を抽出するようにし
てもよい。
【0059】(4)第2の装置構成 上記した実施例では、カメラ2により撮像して得られた
画像を用いて反射光の特性を抽出するようにしたが、こ
のカメラ2に代えて、つぎの図12に示すような受光部
20を設置すれば、光学系および制御装置4の構成をよ
り簡易にすることができる。
【0060】図12の受光部20は、路面側の複数の方
向からの反射光を受光するための複数個(図示例では7
個)の受光素子21と、各受光素子に入射させる光抽出
用のレンズ22aを配列したレンズアレイ22と、路面
からの正,拡散の各反射光を集光するための集光用レン
ズ23を具備する。前記受光素子21およびレンズアレ
イ22の配列方向は、各光源1aの並び方向に直交する
方向に設定されており、光源1aから照射された光は路
面LD上で反射して各方向に分散した後、集光用レンズ
23により集められ、さらにレンズアレイ22の各レン
ズ22aにより各方向毎に分離されて受光素子21に入
射する。したがって各受光素子21の受光量により、前
記図6,7の各小領域毎の輝度値に相当するデータを得
ることができる。なおこの構成においても、各光源毎の
正反射光は、中央の受光素子21に入射するように設定
されるものとする。
【0061】(5)路面状態の判別処理 前記したように、路面LDからの反射光は、路面状態毎
に異なる反射パターンをとるから、画面上の反射光像に
ついて空間周波数成分を抽出すると、その分布パターン
には各路面状態間で顕著な差違が認められる。したがっ
て前記輝度の分布状態に代えて、画像上の反射光像の空
間周波数成分を分析することによっても、路面状態を判
別することが可能である。
【0062】なおこの判別処理を実施する場合の装置と
しては、図1〜図3と同様の構成のものを用いることが
できるが、投光部1の各光源1aとして、路面上の主要
な凹凸模様よりも大きな範囲を照射可能な光源を採用す
る必要がある。
【0063】図13は、乾燥,凍結,湿潤の各路面につ
いて、いずれかの光源1aを点灯させた状態下で得られ
た画像上の反射光の空間周波数分布を示す。なおこの空
間周波数の成分は、点灯した光源1aの鏡面反射像を含
み、かつ光源の並び方向に直交する方向(すなわち前記
図7の矢印の方向に相当する)に沿う1ないし複数のラ
イン上において、ライン毎に、1画素分に対応する距離
データとライン上の各画素毎の輝度値を用いた高速フー
リエ変換(FFT)を施すことにより抽出されるもので
ある。なおこれらラインは、路面上の長さ570mmの範
囲に対応するよう設定される。
【0064】図示のグラフの横軸には、FFTの各次
数、すなわち前記ラインを分割する回数nに1を加えた
数によるスケールが設定される。縦軸は、ラインをn回
分割したときの1単位分の長さに対応する空間周波数成
分の強度を示すもので、各分布曲線の変化の度合いを対
比するために、それぞれの曲線を、0次の定常成分(横
軸が1の地点における強度)により規格化して示してあ
る。
【0065】図中、WL で示す周波数帯域(0.1〜
0.25mm-1の帯域)は、一般に路面の凹凸模様を表す
と考えられるもので、湿潤路面では、路面上の水分の増
加を反映して、この帯域の周波数成分強度が増加する。
また凍結状態の路面においても、前記図5に示した拡散
反射光の増加を反映して、この帯域における周波数成分
が所定量だけ増加する。
【0066】また路面が湿潤状態になると、もともとの
路面の凹凸面上に薄い水の膜ができるが、この膜の厚み
は不均一であるので、もともとの路面の凹部や凸部の中
にさらに細かい凹凸成分が存在することになる。これを
反映して、路面上の水分が多くなるほど、0.17mm-1
を越える高周波領域WH における周波数成分の強度が大
きくなるという結果が得られる。
【0067】図14は、図13に示した各分布曲線毎
に、前記周波数帯域WL ,WH における周波数成分強度
の積算値をとり、凍結,湿潤の各路面状態における強度
積算値S(B),S(C)について、それぞれ乾燥路面
における強度積算値S(A)に対する比を算出した結果
を示す。このように、各帯域WL ,WH における周波数
成分の強度には、各路面状態の違いにより顕著な差違が
認められる。
【0068】したがって上記3種の路面状態のうち、乾
燥路面における空間周波数の分布状態を事前に計測する
とともに、前記図14に示した各比率の算出値をもと
に、各路面状態を判別するためのしきい値を設定してお
く。これら計測値や設定値は、ともにメモリ16内に記
憶されるもので、CPU15は、以後、取り込まれた画
像より得られた空間周波数分布曲線上で、前記各周波数
帯域WL ,WH における周波数成分の強度積算値を算出
し、その算出値の前記乾燥路面における強度積算値S
(A)に対する比を前記しきい値と比較することによ
り、各路面状態を判別する。
【0069】なおここでは図示していない冠水路面で
は、前記の実施例に示したように、他の路面状態に比
べ、正反射光量が著しく増大するので、空間周波数分布
によらずに、画像上の鏡面反射光像の結像位置における
輝度値により、他の路面状態から識別することができ
る。しかしながら判別精度を期す場合には、後記する実
施例のように、空間周波数の低周波成分の強度や鏡面反
射像の結像位置における空間周波数分布の強度を用いた
分析を加えてもよい。
【0070】このように反射光の空間周波数分布は、光
源1aからの照射光によって照明された路面の光沢度合
いや路面の凹凸状態を的確に反映したものであるので、
出現した周波数分布をさらに細かく分析すれば、より詳
細な路面状態の判別が可能となる。そこで以下の実施例
では、空間周波数分布を用いて路面状態を判別する際の
種々の構成および処理方法を説明する。
【0071】(6)第3の装置構成 図15に示す路面状態判別装置では、投光部1が、所定
長さの蛍光灯より成る光源24により構成される。この
光源24は、長手方向をポール7の長さ方向に沿わせて
配備することにより、道路RDの横断方向に沿って帯状
の光を照射するようにしたもので、カメラ2は、この光
源24の光照射位置を含む所定領域を撮像するように、
その位置および撮像角度が調整される。なおその他の構
成は、前記図1の装置と同様であるので、ここでは同一
の符号を付すことにより詳細な説明を省略する。
【0072】図16は、上記路面状態判別装置の電気的
構成を示す。この路面状態判別装置も、前記第1の実施
例と同様、光源24の点灯時の画像と点灯していない状
況下での画像との差分処理によりノイズを取り除いてか
ら、路面状態の判別処理を行うように設定されており、
投光部1には、前記光源24の点灯動作を制御するため
の投光制御部10が配備される。その他、制御装置4の
構成および制御装置4に対する光源1およびカメラ2の
関係は、前記図2と同様であるので、詳細な説明は省略
する。
【0073】(7) 路面状態の判別処理 図17(1)(2)(3)は、上段に、湿潤路面,冠水
路面,および雪が積もった路面(以下「積雪路面」とい
う)のそれぞれを撮像して得られた画像を示す。なおこ
の図では、横軸(x軸)方向が道路の横断方向に、縦軸
(y軸)方向が道路の走行方向に、それぞれ対応してい
る。また図中の黒の塗りつぶしは、路面の湿潤部分から
の鏡面反射光像を示す。
【0074】図17の下段の各図は、それぞれ上段の対
応する画像上で、点Aから点Bに至る垂直ライン上にお
ける光量分布を示す。この場合、湿潤,冠水の各路面状
態では、水分が鏡面の役割を果たすため、前記光の照射
位置における光量分布は、正反射光量が大幅に増加した
ことを反映したものとなっている(図17(1)
(2))。
【0075】一方、積雪路面においては、路上の雪によ
り光が拡散反射するので、図17(3)に示すごとく、
光照射位置のみならず、その周囲の反射光量が増加した
ような光量分布が得られる。
【0076】図18(1)〜(4)は、それぞれ乾燥路
面,水分の少ない湿潤路面,水分の多い湿潤路面,冠水
路面について、画像上の1垂直ライン上の光量分布より
得られた空間周波数分布を示す。なおここに示される各
分布曲線は、前記図13のように正規化されたものでは
なく、実測値そのものを表している。
【0077】この実施例では、路面LDの凹凸状態を表
す帯域およびその近傍にあたる0.1〜0.3mm-1の周
波数帯域に着目している(以下この帯域の周波数成分を
「中心周波数帯域」と総称する)。この帯域の成分強度
は、図18(1)〜(3)に示すように、路面LDが乾
燥状態から湿潤状態へ移行するにつれ増加する。さらに
路面上の水分が増加して冠水状態になると、光照射位置
における正反射光量が激増することに伴い、図18
(4)に示すごとく、道路の走行方向における光源幅を
反映する空間周波数成分が優勢となる結果が得られる。
【0078】なお、乾燥路面,湿潤路面それぞれについ
て得られる中心周波数成分のピーク値を比較すると、図
19(1)(2)に示すごとく、湿潤路面でのピーク値
は乾燥路面でのピーク値の約10倍となっている。この
ようにこの中心周波数帯域の成分強度により路面上の水
分の有無を判別することが可能となる。
【0079】図20(1)(2)は、乾燥路面と積雪路
面とについて、前記図18と同様にして得られた空間周
波数分布を対応づけて示す。この場合、路面の凹凸状態
を表す中心周波数成分の強度には有意な差は認められな
いが、前記したように雪により拡散反射光量が増加する
ため、積雪路面では、画像全体の明るさを示す0.1mm
-1以下の低周波数帯域の成分強度が著しく増大する。し
たがって、前記中心周波数成分と低周波数成分との強度
比により、乾燥路面と積雪路面とを判別することが可能
となる。
【0080】前記制御装置4は、カメラ2からの入力画
像上で、道路横断方向における複数位置に前記垂直ライ
ンを設定しており(以下この垂直ラインを「計測ライ
ン」という)、各計測ライン毎に得られた空間周波数分
布を用いて、上記原理に基づき路面状態を判別してい
る。この場合、各計測ラインの平均的なデータを算出す
れば、道路RDの広い範囲にわたる路面状態を総合的に
判別できる。また各計測ライン毎の空間周波数分布を個
別に処理すれば、わだちなど水のたまりやすい凹部と平
坦な部位との路面状態の違いを判別することができる。
【0081】図21は、前記計測ラインの設定例を示す
もので、光の照射範囲において、道路の中心線に対応さ
せた第1の計測ラインL1 と、車輪の通過位置(図中点
線で示す)に対応させた第2の計測ラインL2 とが設定
されるとともに、これら計測ラインの中間地点に第3の
計測ラインL3 が設定されている。
【0082】図示例は湿潤路面を前提としたもので、黒
い塗りつぶしは、前記図17と同様、路面の湿潤部分か
らの鏡面反射光像を示している。この場合、計測ライン
1,L3 では、前記図17(1)と同様の路面状態に
あるので、図18(2)(3)に示した湿潤路面の特徴
を示す空間周波数分布が抽出される。他方、計測ライン
2 の設定された車輪の通過箇所には窪みが生じて水が
たまっており、図18(4)に示した冠水路面の特性を
示す空間周波数分布が得られる。
【0083】なお光源は1本に限らず、前記図1に示し
たように、複数個の光源により路面上に帯状の光を照射
するようにしても良い。ただしこの場合、路面からの反
射光に路面の凹凸状態を反映した空間周波数成分が含ま
れるように、各光源には、路面の凹凸部よりも大きな領
域を照射可能なものを用いる必要がある。
【0084】図22は、前記図15の光源24よりも長
さの短い複数個の蛍光灯24a〜24dを、それぞれ長
手方向を道路の横断方向に沿わせて並列配備した状態を
示す。
【0085】図23は、前記図22の構成の路面状態判
別装置において、前記カメラ2により撮像してられた画
像と計測ラインとの関係を示す。図中、25a〜25d
は、各照射光による鏡面反射光像を示すもので、各鏡面
反射光像25a〜25dの各幅に対応する位置に、少な
くとも1本の計測ラインLa 〜Ld が設定されている。
これにより、各照射光に対する反射光の空間周波数分布
を抽出して、各光照射位置毎の路面状態を判別すること
ができる。
【0086】図24は、投光部1として、2本の蛍光灯
24A,24Bを道路の走行方向に沿って並列配備した
例を示す。図25(1)は、上記路面状態判別装置のカ
メラ2により撮像された冠水状態の路面の画像を、図2
5(2)はこの画像上の点Aから点Bに至る計測ライン
上の光量分布を示す。このように画像上に各光源1A,
1Bの鏡面反射光像が明確に現れるので、計測ライン上
の空間周波数分布では、図26に示すように、道路の走
行方向における各光源の光照射幅を反映した周波数成分
の強度が大幅に増大し、路面の湿潤状態や凍結状態を精
度良く検出することができる。
【0087】図27(1)(2)は、1計測ライン上の
光量分布について、正反射光と拡散反射光とを個別に処
理する例を示す。図27(1)は、湿潤路面における1
計測ライン上の光量分布を示すもので、図中、光量の高
いピーク値が多発する部分は光の正反射光像を反映し、
その近傍部分は拡散反射光像を反映する。したがってこ
の光分布曲線を、前記ピーク値の多発部分を含む第1の
処理範囲R1と、拡散反射光部分を示す第2の処理範囲
R2とに分割し、それぞれの処理範囲に含まれる周波数
成分を個別に抽出すると、図27(2)に示すごとく、
各処理範囲間での中心周波数帯域に含まれる成分強度に
は大きな差異が認められる。
【0088】なお同様の処理を乾燥路面について行った
場合、大きな正反射光量は得られないので、各反射光の
中心周波数成分には図27(2)のような著しい差異は
認められなくなる。このように各反射光の中心周波数成
分の強度比を用いれば、乾燥路面と湿潤路面とを明確に
判別できるだけでなく、路面の水分量の微妙な差異も精
度よく検出することができる。
【0089】図28は、前記CPU16による路面判別
の一連の手順を示す。なおここに示す判別処理は、単独
の計測ライン上の空間周波数分布または複数本の計測ラ
インについて得られた空間周波数分布の平均化されたデ
ータを用いて行われるもので、各計測ライン毎に判別処
理を行う場合には、各ライン毎にこの判別処理手順が実
行された後、前記図11と同様、各判別結果が統合され
て出力される。
【0090】まず最初のステップ1(図中「ST1」で
示す)で、画像処理部13により抽出された計測ライン
上の光量分布データが入力されると、CPU15は、つ
ぎのステップ2で、前記高速フーリエ変換を実行して、
計測ライン上における反射光の空間周波数分布を抽出す
る。
【0091】つぎのステップ3で、CPU15は、抽出
された空間周波数分布のうち前記中心周波数帯域の成分
強度に着目する。この成分強度が前記図18(1)に示
した範囲内であればステップ3からステップ13へと移
行して、路面は乾燥状態にあると判別される。これに対
し、中心周波数帯域の成分強度がこの乾燥路面における
成分強度を大幅に上回る場合には、路面上には水分が存
在するものと判断されてステップ3からステップ4へと
移行し、路面温度が0度以下であるか否かがチェックさ
れる。なおこの路面温度の判別は、前記路面温度計3の
計測値に基づき行われるもので、前記外気温度計5の計
測値は路面温度計の計測誤差をチェックするために用い
られる。
【0092】路面温度が0度以下である場合、CPU1
5は、路面は凍結状態もしくは積雪状態のいずれかにあ
るものと判断して、ステップ4からステップ5へと移行
し、前記図20に示した原理に基づき、中心周波数帯域
の成分強度に対する低周波帯域の成分強度の比率をチェ
ックする。この結果、所定のしきい値以上の成分強度比
が得られた場合は、路面は積雪状態にあると判断される
(ステップ8)。
【0093】前記成分強度比がしきい値を下回る場合に
は、CPU16は、さらに前記図27に示した方法を適
用して、前記計測ライン上の正反射光と拡散反射光との
空間周波数分布を個別に抽出し、両反射光の中心周波数
帯域の成分強度比をチェックする(ステップ6)。
【0094】凍結した水分が融け始めた状態にある凍結
路面上に光を照射すると、路面表面では、その解凍水分
による正反射光量が増加するので、正反射光の中心周波
数帯域の成分強度はますます増大する。
【0095】したがってCPU15は、前記拡散反射光
の中心周波数成分強度に対する正反射光の中心周波数成
分強度が所定のしきい値を超えたとき、路面は凍結が融
ける始めた状態にあると判断し(ステップ9)、この周
波数成分強度比がしきい値以下であるときは、路面は固
い凍結状態が保たれた状態にあると判断する(ステップ
10)。このように各反射光の中心周波数帯域の成分強
度比を用いることにより、最も危険度の高い凍結路面の
状態を精度良く判別することが可能となる。
【0096】一方、路面温度が0度を上回る場合には、
ステップ4からステップ7へと移行し、CPU15は、
得られた空間周波数分布において、図18(4)に示し
たように光源の幅を示す空間周波数が優勢となるか否か
をチェックする。この結果、判定が「YES」のときは
路面は冠水路面であり、判定が「NO」のときは路面は
湿潤路面であると判別される(ステップ11,12)。
【0097】(8)路面状態の判別処理 (応用
編) 上記路面状態判別装置の制御装置4に画像上の車両を抽
出する機能を付加し、車両が通過する前後での路面状態
を判別するように構成することもできる。図29は、上
記機能を備えた路面状態判別装置の構成を示すもので、
制御装置4には、複数フレーム分の入力画像を記憶する
容量を具備する画像メモリ12´が配備される。また画
像処理部13は、車両抽出部30と光量分布抽出部31
との2つの機能を具備するように構成される。なお投光
部1は、前記したいずれの構成でも良いため、図示を省
略する。
【0098】車両抽出部30は、典型的な車両の特徴を
示す画像モデルを保持しており、画像入力毎に、入力画
像上に前記画像モデルを走査してパターンマッチング処
理を実行し、撮像領域内に車両が存在するか否かをチェ
ックする。これにより撮像領域内における車両の通過が
確認されると、光量分布抽出部31は、画像メモリ12
´からこの車両の通過前後の入力画像を取り出し、各画
像毎に前記と同様の光量分布の抽出処理を実行する。C
PU15は、各抽出結果から得られる空間周波数分布を
用いて、車両の通過による路面状態の変化を判別する。
【0099】なおこの場合も、画像取込みの都度、光源
を点滅させるようにして、光源点灯下での画像と光源が
点灯していない状態下での画像との差分処理を行うよう
にすれば、影などのノイズを除去して、判別精度を向上
することができる。
【0100】図30(1)(2)は、冠水状態にある路
面における車両の通過前後の画像を示すもので、各画像
とも車輪の通過位置に計測ラインLが設定されている。
この場合、車両の通過により、車輪の通過位置の水膜が
一時的に除去されるので、この位置における正反射光量
は、車両の通過直後に大幅に減少する。図30(3)
は、前記各画像毎に計測ライン上で抽出された空間周波
数分布を対応づけて示すもので、車両通過後の画像で
は、前記正反射光量の減少を反映して中心周波数帯域の
成分強度が著しく低下している。
【0101】図31(1)(2)は、積雪が融け始めた
路面の画像であって、図31(1)は車両の通過前の画
像を、図31(2)は車両通過直後の画像を、それぞれ
示す。なお図31(2)中の符号32は、車輪の通過に
より形成されたわだちを示す画像である。
【0102】これら各画像上で、前記図30(1)
(2)と同様、車輪の通過位置に計測ラインLを設定し
て空間周波数分布を抽出すると、図31(3)に示すご
とく、車両通過後の画像による空間周波数分布では、わ
だちの部分の融けた雪からの正反射光を反映して中心周
波数帯域の成分強度が著しく増大している。
【0103】このように実際に車両が通過する前後の路
面状態の変化を判別することにより、路面状態が車両の
走行に及ぼす影響を詳細に判別することができ、従来の
装置では考えられなかった詳細な分析を行うことができ
る。
【0104】
【発明の効果】この発明は上記の如く、路面上の所定位
置に光を照射するとともに、その光照射位置を含む路面
状の所定大きさの領域からの反射光を受光して、反射光
の特性を抽出し、その抽出結果を用いて路面状態を判別
するようにしたので、光照射位置の路面状態に応じた反
射光の特性をもって路面状態を正確に判別することがで
きる。
【0105】請求項2の発明では、受光手段を、投光手
段の照射光に対する正反射光が受光手段に入射するよう
に設定するので、正反射光の特性により路面上の水分の
有無を判別することが可能となる。
【0106】請求項3の発明では、複数個の光源を異な
るタイミングで動作させて路面上の異なる位置を照射す
るとともに、各光源毎の照射光に対する反射光の特性を
抽出して、各抽出結果を統合することにより、局所的な
反射光を用いて路面状態を判別する従来の方式に比較し
て、判別精度を大幅に向上させることができる。
【0107】請求項4の発明では、路面の所定方向に沿
って所定長さの光を照射するとともに、この光照射方向
に対し路面に沿って直交する方向における反射光の特性
を抽出することにより、照射光に対する反射光の特性を
精度良く抽出することができる。
【0108】請求項5,6の発明では、照射光の鏡面反
射像を含む反射光像における輝度の分布状態により、照
射光に対する反射光の特性を認識することができる。ま
た請求項6の発明では、受光手段を受光素子により構成
するので、構成が簡易であり、装置コストを大幅に削減
できる。
【0109】請求項7の発明では、光照射時の反射光の
光量データから光が照射されていない状態下での反射光
の光量データを差分してから反射光像の特性を抽出する
ので、照射光に対する反射光以外のノイズ成分を除去し
て、路面状態を表す反射光の特性を正確に抽出すること
ができ、路面状態の判別精度をより一層向上することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる路面状態判別装置
の構成例を示す説明図である。
【図2】図1の路面状態判別装置の光学系の関係を示す
説明図である。
【図3】図1の路面状態判別装置の電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図4】乾燥路面における反射光の特性およびその反射
光を撮像して得られる画像を示す説明図である。
【図5】凍結路面における反射光の特性およびその反射
光を撮像して得られる画像を示す説明図である。
【図6】湿潤路面における反射光の特性およびその反射
光を撮像して得られる画像を示す説明図である。
【図7】冠水路面における反射光の特性およびその反射
光を撮像して得られる画像を示す説明図である。
【図8】反射光の特性を抽出するための具体的な方法を
示す説明図である。
【図9】計測対象の小領域の輝度の分布状態を各路面毎
に示す説明図である。
【図10】画像の差分処理の原理を説明する図である。
【図11】路面状態の判別処理手順を示すフローチャー
トである。
【図12】カメラに代わる受光部の構成を示す説明図で
ある。
【図13】路面からの反射光の空間周波数分布を示す説
明図である。
【図14】凍結,湿潤の各路面について、乾燥路面に対
する周波数成分強度比を示す図である。
【図15】路面状態判別装置の他の構成を示す説明図で
ある。
【図16】図15の路面状態判別装置の電気的構成を示
すブロック図である。
【図17】路面状態の種毎に入力画像と光量分布との関
係を対応づけて示す説明図である。
【図18】路面状態の種毎の空間周波数分布を示す説明
図である。
【図19】路面状態の種毎の空間周波数分布を示す説明
図である。
【図20】路面状態の種毎の空間周波数分布を示す説明
図である。
【図21】計測ラインの設定例を示す説明図である。
【図22】路面状態判別装置の他の構成例を示す説明図
である。
【図23】図22の装置における計測ラインの設定例を
示す説明図である。
【図24】路面状態判別装置の他の構成例を示す説明図
である。
【図25】図24の装置における入力画像と光量分布と
の関係を示す説明図である。
【図26】図25(2)の光量分布から抽出された空間
周波数分布を示す説明図である。
【図27】1計測ライン上の光量分布について、正反射
光と拡散反射光との空間周波数分布を個別に抽出する方
法を示す説明図である。
【図28】路面状態の判別処理手順を示すフローチャー
トである。
【図29】車両抽出機能を備えた路面状態判別装置の電
気的構成を示すブロック図である。
【図30】図29の路面状態判別装置による処理の具体
例を示す説明図である。
【図31】図29の路面状態判別装置による処理の具体
例を示す説明図である。
【図32】従来の路面状態判別装置の構成を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 投光部 2 テレビカメラ 4 制御装置 13 画像処理部 14 CPU 20 受光部 LD 路面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面上の所定位置に光を照射する投光手
    段と、 前記光照射位置を含む路面上の所定大きさの領域からの
    反射光を受光して、その反射光の特性を反映した光量デ
    ータを生成する受光手段と、 前記投光手段の動作下で受光手段により生成された光量
    データを取り込んで、前記反射光の特性を抽出し、その
    抽出結果に基づき路面状態の判別処理を行う制御手段と
    を備えて成る路面状態判別装置。
  2. 【請求項2】 前記受光手段は、前記投光手段の照射光
    による正反射光を入射可能な位置に配備される請求項1
    に記載された路面状態判別装置。
  3. 【請求項3】 前記投光手段は、前記路面上の複数位置
    に向かってそれぞれ異なるタイミングで光を照射する複
    数個の光源により構成され、 前記制御手段は、各光源の点灯動作に応じた光量データ
    を個別に取り込んで各照射光に対する反射光の特性を抽
    出した後、各抽出結果を統合して路面状態を判別する請
    求項1に記載された路面状態判別装置。
  4. 【請求項4】 前記投光手段は、前記路面上の所定方向
    に沿って所定長さの光を照射する光源により構成され、 前記制御手段は、前記受光手段により得られた光量デー
    タを用いて、前記照射方向に対し路面に沿って直交する
    方向における反射光の特性を抽出し、路面状態を判別す
    る請求項1に記載された路面状態判別装置。
  5. 【請求項5】 前記受光手段は、前記領域を撮像するた
    めの撮像手段であって、 前記制御手段は、前記撮像手段により得られた画像上の
    所定の画像領域を複数個の小領域に分割し、前記反射光
    の特性として照射光の鏡面反射像を含みかつ所定の方向
    に沿って位置する小領域毎の輝度値を抽出した後、各輝
    度値を比較して路面状態を判別する請求項1に記載され
    た路面状態判別装置。
  6. 【請求項6】 前記受光手段は、照射光の正反射光およ
    び複数方向からの拡散反射光をそれぞれ個別に受光する
    ための複数個の受光素子を備え、 前記制御手段は、前記反射光の特性として各受光素子毎
    に得られた反射光の輝度値を抽出した後、各輝度値を比
    較して路面状態を判別する請求項1に記載された路面状
    態判別装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記投光手段の投光動
    作を制御する投光制御手段を備え、この投光制御手段の
    制御動作に応じて、光照射時に得られる反射光の光量デ
    ータと光が照射されていない状態下で得られる反射光の
    光量データとの差分処理を行った後、前記反射光の特性
    の抽出処理を実施する請求項1,3,4,5,6のいず
    れかに記載された路面状態判別装置。
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