JPH10221042A - 路面状態判別装置 - Google Patents

路面状態判別装置

Info

Publication number
JPH10221042A
JPH10221042A JP32240697A JP32240697A JPH10221042A JP H10221042 A JPH10221042 A JP H10221042A JP 32240697 A JP32240697 A JP 32240697A JP 32240697 A JP32240697 A JP 32240697A JP H10221042 A JPH10221042 A JP H10221042A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
road surface
light
image
spatial frequency
distribution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32240697A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Fukui
浩 福井
Junichi Takagi
潤一 高木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP32240697A priority Critical patent/JPH10221042A/ja
Publication of JPH10221042A publication Critical patent/JPH10221042A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 路面状態の詳細な分析を実施して、路面の危
険度合いを正確に判別する。 【解決手段】 赤外線光を照射する光源25により路面
LDの所定範囲に放射状の光を照射するとともに、カメ
ラ2によりこの照射光に対する反射光像を撮像する。制
御装置4は、このカメラ2により撮像された画像上の所
定方向に沿って計測ラインを設定し、この計測ライン上
の光量分布から反射光の空間周波数分布を抽出する。さ
らに制御装置4は、前記光量分布や空間周波数分布から
路面の光沢度,明るさ,凹凸度合い,凹凸のばらつきを
示すパラメータを算出し、その算出結果に基づき、路面
LDがどのような状態にあるかを判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車などの車両が
走行する道路において、路面上の水分の有無や凍結状態
など、路面状態の判別を行うための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特に寒冷地においては、冬季になると、
路上に雪が積もったり路面が凍結したりして、スリップ
事故が起こる可能性が高くなる。このため路面状態を速
やかに判別して事故防止のための対策をとる必要があ
る。
【0003】図40は、一般に用いられている路面状態
の判別装置を示すもので、道路RDの側方の支柱34か
ら路面LDの上方に向けてポール35を突出させ、この
ポール35により投光部30,受光部32,路面温度計
31などを支持させている。また支柱34の適宜位置に
は、制御装置33が配備される。
【0004】前記投光部30は、路面LDに向かって赤
外線光を照射するためのもので、受光部32は路面から
の拡散反射光を受光して、その受光量データを制御装置
33へと出力する。また路面温度計31は、赤外線検知
素子により路面温度を計測するもので、その計測値は同
様に制御装置33へと出力される。
【0005】制御装置33は、路面からの反射光量は、
路面が乾燥した状態より濡れた状態にあるときに大きく
なるという原理に基づき、前記受光部32からの受光量
データを用いて、路面上の水分の有無を検知する。さら
に制御装置33は、この受光量データから得られる反射
光率や路面温度の計測値から路面LDの凍結や積雪の有
無を判別し、その判別結果を道路の管理センターなどに
送信する。
【0006】また路面の凍結や湿潤時には正反射光量が
大幅に増大するので、検出精度を向上させるためには正
反射光量を受光する必要がある。そこで投光部と受光部
とを対向配備させるとともに、偏光板を用いて入射角お
よび反射角がブリュースター角の近傍になるような光を
受光し、その受光量により路面のぬれ状態を判別するよ
うにしたものが提案されている(特開平5−26444
2号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これら従来の装置は、
いずれも、路面からの反射光量により路面の光沢度合い
を認識して、路面状態を判別するものである。しかしな
がら例えば、濡れた状態にあるアスファルト路面と踏み
固められた雪により覆われた路面、部分的に粉雪に覆わ
れた凍結路面と細かい凹凸のある凍結路面は、それぞれ
同じような光沢度合いを有するので、反射光量だけでは
異なる路面状態を識別することは困難である。
【0008】また前記したように、路面状態の判別処理
の主要な目的は、路面の滑り度合いを推定することにあ
り、例えば凍結路面であっても、表面の凹凸の度合いに
より、滑りやすい路面と比較的滑りにくい路面とがある
ので、単に路面が凍結していることを検出するだけで
は、不十分である。しかしながら反射光量を抽出するだ
けでは、このような路面状態の微妙な差違までは判別で
きないので、上記した従来の装置により路面の危険度合
いを正確に判別することは、不可能である。
【0009】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、路面に対し、その路面の主要な凹凸模様の大き
さよりも十分に大きい光を照射しつつ、その光照射領域
を含む所定の領域を撮像し、得られた画像上の路面状態
を反映する空間周波数成分を抽出することにより、路面
状態の詳細な分析を実施して、路面の危険度合いを正確
に判別することを技術課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
路面状態判別装置は、路面に対し、その路面の主要な凹
凸模様の大きさよりも十分に大きい範囲に光を照射する
投光手段と、前記投光手段の光照射領域を含む路面上の
所定大きさの領域を撮像する撮像手段と、前記撮像手段
により得られた画像上の所定方向における光量分布を抽
出する光量分布抽出手段と、抽出された光量分布から路
面状態を反映する空間周波数成分を抽出する空間周波数
抽出手段と、前記空間周波数成分の抽出結果を用いて路
面状態を判別する判別手段とを備えて成るものである。
【0011】請求項2の発明では、前記投光手段は、前
記撮像手段の撮像領域全体に光を照射するように構成さ
れる。
【0012】請求項3の発明では、前記投光手段は、前
記撮像手段の撮像領域の所定方向に沿って光を照射する
ように構成される。
【0013】請求項4の発明では、前記撮像手段は、前
記投光手段の照射光による正反射光を取込み可能な位置
に配備される。また前記光量分布手段は、前記撮像手段
により得られた画像上において、前記照射光の鏡面反射
像を通過するライン上の光量分布を抽出するように構成
される。
【0014】
【作用】路面に対し、その路面の主要な凹凸模様よりも
十分に大きい範囲に光を照射すると、その照射光は、光
照射領域内の路面の凹凸状態や水分の状態を反映した反
射パターンをもって反射する。したがってこの反射光を
撮像して得られる反射光像の空間周波数成分を抽出する
と、周波数成分の分布形状や各成分の強度には、路面の
状態を反映した特徴が出現する。
【0015】この発明は上記の原理に基づいてなされた
もので、請求項1の発明では、路面上の光照射領域を含
む所定大きさの領域を撮像して得られた画像上で、所定
方向における光量分布から路面状態を反映した空間周波
数成分を抽出することにより、種々の路面状態間におけ
る反射光特性の微妙な差違の識別が可能となる。
【0016】請求項2の発明では、撮像手段の撮像領域
全体にわたって光を照射し、請求項3の発明では、撮像
領域の所定方向に沿って光を照射するので、広い領域に
わたる反射光を用いて路面状態を判別することができ
る。
【0017】請求項4の発明では、照射光による正反射
光を撮像手段に取り込ませて、画像上の鏡面反射像を通
過するライン上の光量分布を抽出するので、この光量分
布により路面の水分の有無を反映した空間周波数成分が
抽出されることになる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に示す各実施例は、路面上の
所定位置に光を照射してその反射光を撮像した後、その
画像上の所定の計測ライン上の光量分布から路面状態を
表す空間周波数成分を抽出して、路面状態を判別する。
ここでは、装置構成として、図1,9,11,20の4
つの実施例をあげるとともに、路面状態の判別処理方法
として図16,図38の2つの処理方法を例にあげて、
各請求項の発明の詳細を説明する。
【0019】
【実施例】
(1)第1の装置構成 図1は、この発明の一実施例にかかる路面状態判別装置
の構成を示す。この実施例の路面判別装置は、道路RD
の側方に設置された支柱6と、この支柱6から路面上方
の道路横断方向に突出させたポール7により支持される
もので、ポール7には投光部1, テレビカメラ2(以下
単に「カメラ2」という),路面温度計3が、支柱6に
は制御装置4,外気温度計5が、それぞれ配備される。
なお図中、8は、投光部1,カメラ2,路面温度計3を
保護するためのカバー体を、9は、道路RDに沿って配
備されるガードレールをそれぞれ示す。
【0020】前記投光部1は細長形状の光源1aにより
成り、その長手方向をポール7の長さ方向に沿わせて配
備することにより、道路の横断方向に沿って帯状の光が
照射される。またカメラ2は、この光源の光照射位置を
含む所定領域を撮像するようにその位置および撮像角度
が調整される。
【0021】図2は、前記路面状態判別装置の光学系の
関係を示す。図中、θはカメラ2の視野角を、50は光
源1aの仮想の鏡面像を、それぞれ示す。いまカメラ2
の視野角θを20度、カメラ2の視点から路面LDまで
の距離を5mとすると、路面LD上における撮像対象領
域は、約1.8mの大きさを具備することになる。また
光源1aの長さを3mと想定し、路面LDが水分により
鏡面になっているものと仮定すると、道路横断方向に沿
う1.5mの範囲に光源1aの反射光像が生成されるこ
とになる。
【0022】上記構成の装置において、前記投光部1の
光源1aから路面LDに向かって光を照射すると、その
照射光に対する路面からの反射光は、その路面の凹凸状
態や光沢度合いに応じて異なる反射パターンをとる。前
記カメラ2は、その反射パターンの特性を捉えた画像を
生成するためのもので、制御装置4は、このカメラ2か
らの画像信号を取り込んで後記する処理を実施すること
により、路面LDがどのような状態にあるかを判別す
る。
【0023】図3は、前記路面状態判別装置の電気的構
成を示す。前記投光部1は、前記光源1aと、この光源
1aの点灯動作を制御するための投光制御部10とを具
備する。また制御装置4は、前記カメラ2からの画像を
処理するのに必要なA/D変換部11,画像メモリ1
2,画像処理部13,タイミング制御部14のほか、制
御の主体となるCPU15,制御用プログラムや作業用
データを格納するためのメモリ16,送信部17などを
構成として備えている。
【0024】投光制御部10は、前記光源1aに対し、
所定の時間間隔毎に駆動信号を出力することにより、光
源1aを点滅動作させる。前記タイミング制御部14
は、この駆動信号の立上りおよび立下がりにそれぞれ同
期して、カメラ2にタイミング信号を出力する。これに
よりカメラ2は、光源1aが点灯および消灯する都度、
撮像動作を行って、アナログ量の画像データを出力す
る。
【0025】前記タイミング信号は、制御装置4内の画
像処理に関わる各部にも与えられ、各撮像動作毎の画像
データがA/D変換部11によりディジタル変換され
て、画像メモリ12へと格納される。画像処理部13
は、光源1aの点灯時の画像と消灯時の画像とを取り込
んで後記する差分処理により影などのノイズを除去した
後、その差分処理後の画像上の所定位置に計測ラインを
設定し、そのライン上の各画素の輝度値を抽出する。
【0026】CPU15は、画像処理部13により抽出
された各輝度値を取り込んで、前記計測ライン上の光量
分布状態を認識するとともに、各輝度値と1画素分に対
応する距離データとを用いた高速フーリエ変換(FF
T)を実施して、計測ライン上の反射光の空間周波数分
布を抽出する。さらにCPU15は、この空間周波数分
布の抽出結果と、前記路面温度計3,外気温度計5の各
計測値とを用いて後記する路面判別処理を実行する。そ
の判別結果は、送信部17を介して道路センターのホス
トコンピュータ(図示せず)などに送信される。
【0027】(2)路面状態毎の反射光の特性について 図4(1)(2)(3)は、上段に、それぞれ雨などに
より濡れた状態にある路面(以下「湿潤路面」とい
う)、水たまりが生じた路面(以下「冠水路面」とい
う)、雪が積もった路面(以下「積雪路面」という)の
それぞれを撮像して得られた画像(図中上段に示す)を
示す。なお図中、各画像とも横軸(x軸)方向が道路の
横断方向に、縦軸(y軸)方向が道路の走行方向に、そ
れぞれ対応している。なお図中の黒の塗りつぶしは、路
面の湿潤部分からの鏡面反射光像を示す。
【0028】図4の下段の各図は、それぞれ上段の対応
する画像上で、点Aから点Bに至る垂直ライン上におけ
る光量分布を示す。この場合、湿潤,冠水の各路面状態
では、水分が鏡面の役割を果たすため、前記光の照射位
置における光量分布は、正反射光量が大幅に増加したこ
とを反映したものとなっている。
【0029】一方、積雪路面においては、路上の雪によ
り光が拡散反射するので、図4(3)に示すごとく、光
照射位置のみならず、その周囲の反射光量が増加したよ
うな光量分布が得られる。
【0030】図5(1)〜(4)は、それぞれ通常の乾
燥したアスファルト路面(以下単に「乾燥路面」とい
う),水分の少ない湿潤路面,水分の多い湿潤路面,冠
水路面について、画像上の1垂直ライン上の光量分布よ
り得られた空間周波数分布を示す。
【0031】図中、0.1〜0.25mm-1の周波数帯域
は、一般に路面LDの主要な凹凸模様を表す帯域と考え
られるもので、路面LDが乾燥状態から湿潤状態へ移行
するにつれ、反射光量の増加にともない、この帯域およ
びその近傍にあたる0.1〜0.3mm-1の周波数帯域
(以下この帯域の周波数成分を「中心周波数帯域」と総
称する)の成分強度が増加する(図5(1)〜
(3))。さらに路面上の水分が増加して冠水状態にな
ると、光照射位置における正反射光量が激増することに
伴い、図5(4)に示すごとく、道路の走行方向におけ
る光源幅を反映する低周波数成分が優勢となる結果が得
られる。
【0032】なお、乾燥路面,湿潤路面それぞれについ
て得られる中心周波数成分のピーク値を比較すると、図
6(1)(2)に示すごとく、湿潤路面でのピーク値は
乾燥路面でのピーク値の約10倍となっている。このよ
うにこの中心周波数帯域の成分強度により路面上の水分
の有無を判別することが可能となる。
【0033】図7(1)(2)は、乾燥路面と積雪路面
とについて、前記図5と同様にして得られた空間周波数
分布を対応づけて示す。この場合、路面の凹凸状態を表
す中心周波数成分の強度には有意な差は認められない
が、前記したように雪により拡散反射光量が増加して画
像が明るくなるため、積雪路面では、0.1mm-1以下の
低周波数帯域の成分強度が著しく増大する。したがっ
て、前記中心周波数成分と低周波数成分との強度比によ
り、乾燥路面と積雪路面とを判別することが可能とな
る。
【0034】前記制御装置4は、カメラ2からの入力画
像上で、道路の長さ方向に相当するy軸方向に複数の計
測ラインを設定し、各計測ライン毎に得られた空間周波
数分布を用いて、上記原理に基づき路面状態を判別して
いる。この場合、各計測ラインの平均的なデータを算出
すれば、道路RDの広い範囲にわたる路面状態を総合的
に判別できる。また各計測ライン毎の空間周波数分布を
個別に処理すれば、わだちなど水のたまりやすい凹部と
平坦な部位との路面状態の違いを判別することができ
る。
【0035】図8は、前記計測ラインの設定例を示すも
ので、光の照射範囲において、道路の中心線に対応させ
た第1の計測ラインL1 と、車輪の通過位置(図中点線
で示す)に対応させた第2の計測ラインL2 とが設定さ
れるとともに、これら計測ラインの中間地点に第3の計
測ラインL3 が設定されている。
【0036】図示例は湿潤路面を前提としたもので、黒
い塗りつぶしは、前記図3と同様、路面の湿潤部分から
の鏡面反射光像を示している。この場合、計測ラインL
1 ,L3 では、前記図4(1)と同様の路面状態にある
ので、図5(2)(3)に示した湿潤路面の特徴を示す
空間周波数分布が抽出される。他方、計測ラインL2
設定された車輪の通過箇所には窪みが生じて水がたまっ
ており、図5(4)に示した冠水路面の特性を示す空間
周波数分布が得られる。
【0037】(3)装置構成の展開例 上記路面状態判別装置の投光部1に用いる光源は1本に
限らず、複数本の光源により路面上に帯状の光を照射す
るようにしても良い。ただしこの場合、路面からの反射
光に路面の凹凸状態を反映した空間周波数成分が含まれ
るように、各光源には、路面の主要な凹凸模様の大きさ
よりも大きな領域を照射可能なものを用いる必要があ
る。
【0038】図9は、路面状態判別装置の他の構成例を
示すもので、前記図1の光源1よりも長さの短い複数個
の蛍光灯1b〜1eを、それぞれ長手方向を道路の横断
方向に沿わせて並列配備している。その他の構成は図1
と同様であり、ここでは各部に同じ符号を付すことによ
り詳細な説明を省略する。
【0039】図10は、前記図9の路面状態判別装置に
おいて、前記カメラ2により撮像して得られた画像と計
測ラインとの関係を示す。図中、10b〜10eは、各
照射光による鏡面反射光像を示すもので、各鏡面反射光
像10b〜10eの各幅に対応する位置に、少なくとも
1本の計測ラインLb 〜Le が設定されている。これに
より、各照射光に対する反射光の空間周波数分布を抽出
して、各光照射位置毎の路面状態を判別することができ
る。
【0040】図11は、路面状態判別装置の他の構成を
示すもので、光源として、2本の蛍光灯1A,1Bを道
路の走行方向に沿って並列配備している。図12(1)
は、上記路面状態判別装置のカメラ2により撮像された
冠水状態の路面の画像を、図12(2)はこの画像上の
点Aから点Bに至る計測ライン上の光量分布を示す。こ
のように画像上に各光源1A,1Bの反射光像が明確に
現れるので、計測ライン上の空間周波数分布では、図1
3に示すように、道路の走行方向における各光源の光照
射幅を反映した周波数成分の強度が大幅に増大し、路面
の湿潤状態や凍結状態を精度良く検出することができ
る。
【0041】(4) 空間周波数分布の抽出処理の展開
例 図14(1)(2)は、画像上の1計測ライン上の光量
分布について、正反射光と拡散反射光とを個別に処理す
る例を示す。図14(1)は、湿潤路面を撮像して得ら
れた画像上における1計測ライン上の光量分布を示すも
ので、図中、光量の高いピーク値が多発する部分は光の
正反射光像を反映し、その近傍部分は拡散反射光像を反
映する。したがってこの光分布曲線を、前記ピーク値の
多発部分を含む第1の処理範囲R1と、拡散反射光部分
を示す第2の処理範囲R2とに分割し、それぞれの処理
範囲に含まれる周波数成分を個別に抽出すると、図14
(2)に示すごとく、各処理範囲間での中心周波数帯域
に含まれる成分強度には大きな差異が認められる。
【0042】なお同様の処理を乾燥路面について行った
場合、大きな正反射光量は得られないので、各反射光の
中心周波数成分には図14(2)のような著しい差異は
認められなくなる。このように各反射光の中心周波数成
分の強度比を用いれば、乾燥路面と湿潤路面とを明確に
判別できるだけでなく、路面の水分量の微妙な差異も精
度よく検出することができる。
【0043】なお上記各実施例の処理を実行する場合、
カメラ2の視野に何らかの影が入り込んで低周波数成分
が減少し、路面判別の精度が低減する虞がある。この問
題を解決するために、この発明の路面状態判別装置で
は、前記したように、光源の消灯時の画像と照明時の画
像とを交互に取り込んでこれら画像間の差分処理を実施
し、影の影響が除去された差分画像上で空間周波数分布
の抽出処理を行うようにしている。
【0044】図15(1)(2)(3)は、上記差分処
理の具体例を示すもので、照明時の画像(図15(1)
に示す)と消灯時の画像(図15(2)に示す)とに
は、ともに影の画像部分18,18が含まれている。こ
れら画像間で対応する画素毎に差分演算を行うことによ
り、図15(3)に示すような影の影響のない画像が生
成される。
【0045】(5)路面状態の判別処理 図16は、前記CPU15による路面判別の一連の手順
を示す。まず最初のステップ1(図中「ST1」で示
す)で、画像処理部13により抽出された計測ライン上
の光量分布データが入力されると、CPU15は、つぎ
のステップ2で、前記高速フーリエ変換を実行して、計
測ライン上における反射光の空間周波数分布を抽出す
る。
【0046】つぎのステップ3で、CPU15は、抽出
された空間周波数分布のうち前記中心周波数帯域の成分
強度に着目する。この成分強度が前記図5(1)に示し
た範囲内であればステップ3からステップ13へと移行
して、路面は乾燥状態にあると判別される。これに対
し、中心周波数帯域の成分強度がこの乾燥路面における
成分強度を大幅に上回る場合には、路面上には水分が存
在するものと判断されてステップ3からステップ4へと
移行し、路面温度が0度以下であるか否かがチェックさ
れる。なおこの路面温度の判別は、前記路面温度計3の
計測値に基づき行われるもので、前記外気温度計5の計
測値は路面温度計の計測誤差をチェックするために用い
られる。
【0047】路面温度が0度以下である場合、CPU1
5は、路面は凍結状態もしくは積雪状態のいずれかにあ
るものと判断して、ステップ4からステップ5へと移行
し、前記空間周波数分布のうち、前記中心周波数帯域の
成分強度に対する低周波帯域の成分強度の比率をチェッ
クする。この結果、所定のしきい値以上の成分強度比が
得られた場合は、路面は積雪状態にあると判断される
(ステップ8)。
【0048】前記成分強度比がしきい値を下回る場合に
は、CPU15は、さらに前記図14に示した方法を適
用して、前記計測ライン上の正反射光と拡散反射光との
空間周波数分布を個別に抽出し、両反射光の中心周波数
帯域の成分強度比をチェックする(ステップ6)。
【0049】凍結した水分が融け始めた状態にある凍結
路面上に光を照射すると、路面表面では、その解凍水分
による正反射光量が増加するので、正反射光の中心周波
数帯域の成分強度はますます増大する。
【0050】したがってCPU15は、前記拡散反射光
の中心周波数成分強度に対する正反射光の中心周波数成
分強度が所定のしきい値を超えたとき、路面は凍結が融
け始めた状態にあると判断し(ステップ9)、この周波
数成分強度比がしきい値以下であるときは、路面は固い
凍結状態が保たれた状態にあると判断する(ステップ1
0)。このように各反射光の中心周波数帯域の成分強度
比を用いることにより、最も危険度の高い凍結路面の状
態を精度良く判別することが可能となる。
【0051】一方、路面温度が0度を上回る場合には、
ステップ4からステップ7へと移行し、CPU15は、
前記空間周波数分布が図5(4)に示したように光源の
幅を示す空間周波数が優勢となるか否かをチェックす
る。この結果、判定が「YES」のときは路面は冠水路
面であり、判定が「NO」のときは路面は湿潤路面であ
ると判別される(ステップ11,12)。
【0052】なお上記の判別処理は、単独の計測ライン
上の空間周波数分布または複数本の計測ラインについて
得られた空間周波数分布の平均化されたデータを用いて
行われるもので、各計測ライン毎に判別処理を行う場合
には、上記の判別処理が各ライン毎に行われた後、各判
別結果が計測ラインの位置データと対応づけて認識され
る。
【0053】(6)第2の装置構成および路面状態の判
別処理 上記路面状態判別装置の制御装置4に画像上の車両を抽
出する機能を付加し、車両が通過する前後での路面状態
を判別するように構成することもできる。図17は、上
記機能を備えた路面状態判別装置の構成を示すもので、
制御装置4には、複数フレーム分の入力画像を記憶する
容量を具備する画像メモリ12´が配備される。また画
像処理部13は、車両抽出部20と光量分布抽出部21
との2つの機能を具備するように構成される。なお投光
部1は、前記図1,9,11のうちのいずれの光源を用
いても良いため、図示を省略する。
【0054】車両抽出部20は、典型的な車両の特徴を
示す画像モデルを保持しており、画像入力毎に、入力画
像上に前記画像モデルを走査してパターンマッチング処
理を実行し、撮像領域内に車両が存在するか否かをチェ
ックする。これにより撮像領域内における車両の通過が
確認されると、光量分布抽出部21は、画像メモリ12
´からこの車両の通過前後の入力画像を取り出し、各画
像毎に前記と同様の光量分布の抽出処理を実行する。C
PU15は、各抽出結果から得られる空間周波数分布を
用いて、車両の通過による路面状態の変化を判別する。
【0055】なお車両抽出部20に代えて、後記する車
両検知器の検知出力を用いて、車両の通過を認識するよ
うにしてもよい。またこの実施例においても、画像取込
みの都度、光源を点滅させ、光源点灯下での画像と光源
が点灯していない状態下での画像との差分処理を行うよ
うにすれば、影などのノイズを除去して判別精度を向上
することができる。
【0056】図18(1)(2)は、冠水状態にある路
面における車両の通過前後の画像を示すもので、各画像
とも車輪の通過位置に計測ラインLが設定されている。
この場合、車両の通過により、車輪の通過位置の水膜が
一時的に除去されるので、この位置における正反射光量
は、車両の通過直後に大幅に減少する。図18(3)
は、前記各画像毎に計測ライン上で抽出された空間周波
数分布を対応づけて示すもので、車両通過後の画像で
は、前記正反射光量の減少を反映して中心周波数帯域の
成分強度が著しく低下している。
【0057】図19(1)(2)は、積雪が融け始めた
路面の画像であって、図19(1)は車両の通過前の画
像を、図19(2)は車両通過直後の画像を、それぞれ
示す。なお図19(2)中の符号22は、車輪の通過に
より形成されたわだちを示す画像である。これら各画像
上で、前記図18(1)(2)と同様、車輪の通過位置
に計測ラインLを設定して空間周波数分布を抽出する
と、図19(3)に示すごとく、車両通過後の画像によ
る空間周波数分布では、わだちの部分の融けた雪からの
正反射光を反映して中心周波数帯域の成分強度が著しく
増大している。
【0058】このように実際に車両が通過する前後の路
面状態の変化を判別することにより、路面状態が車両の
走行に及ぼす影響を詳細に判別することができ、従来の
装置では考えられなかった詳細な分析を行うことができ
る。
【0059】(7) 第3の装置構成 これまでの実施例では、道路RDの横断方向に沿って光
を照射するような光源を投光部1に用いていたが、光の
照射範囲は、必ずしも道路の横断方向に沿う必要はな
く、路面LD上の広い範囲にわたって光を照射してもよ
い。
【0060】図20に示す路面状態判別装置は、投光部
1に、赤外線光などの放射状に広がる光を照射する光源
25を導入している。カメラ2は、前記図1と同程度の
視野角を有するもので、前記光源25は、この光照射領
域はカメラ2のほぼ撮像領域の全域にわたって光を照射
し、カメラ2は、照射光による正反射光を入射可能な位
置に配備されるように、各光学系が調整される。これに
よりカメラ2の撮像面には、画像上の路面の凹凸模様の
大きさよりも十分に大きな鏡面反射像が生成される。そ
の他、図1と同様の符号を付した構成については、前記
と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0061】この実施例の制御装置4も、光源25の点
灯時の画像と消灯時の画像とを交互に取り込んで差分処
理を実施するもので、差分処理後の画像上に各計測ライ
ンを設定して、それぞれのライン上の光量分布や空間周
波数分布を抽出した後、路面状態を判別する。
【0062】図21は、前記路面状態判別装置における
計測ラインの設定例を示す。図中26は、カメラ2の撮
像領域であって、前記第1の実施例と同様、この撮像領
域26内で道路の幅方向に沿って複数本(図示例では1
0本)の計測ライン27が設定されている。ただし計測
ライン27は、この向きに限定されるものではなく、道
路の長さ方向に沿って設定してもよい。また道路の幅方
向,長さ方向ともに、複数の計測ラインを設定し、各ラ
イン毎に光量分布や空間周波数分布を抽出するようにす
ることも可能である。
【0063】この実施例の制御装置4の電気的な構成
は、前記図3に示したのと同様であるが、画像より抽出
された輝度値や空間周波数の分布状態を用いて前記実施
例とは異なる処理を実施することにより、路面状態の差
違を、より詳細に判別するようにしている。以下、この
実施例で判別対象とする各路面状態と、各路面状態毎の
反射光の特性や画像上の光量分布や空間周波数分布に現
れる特徴について、順を追って説明する。
【0064】(8) 路面判別の原理 図22は、上記路面状態判別装置の認識対象となる各路
面状態と照射光の反射パターンとを示す。図23は、こ
れら各路面状態について、それぞれ画像上の計測ライン
の光量分布を示す。なお図23の各分布曲線は、各路面
状態を実際に撮像して得られた画像上に、それぞれ前記
図21に示した10本の計測ライン27を設定し、各計
測ライン27毎の光量分布を平均化して得られたもの
で、正反射光を反映する輝度のピーク値により各画素位
置における輝度値を規格化して示してある。
【0065】図24〜33は、それぞれ前記図22に示
した各路面状態毎に得られた空間周波数分布のグラフを
示す。これら分布曲線も、前記図23と同様、その路面
状態下で得られた画像より得られた実測値に基づくもの
で、それぞれ10本の計測ライン毎の光量分布の実測値
にFFTを施して得られた結果を、各ライン毎に個別に
示してある。なおここで用いられる各計測ラインは、い
ずれも路面上の長さ570mmの範囲に対応するものであ
る。
【0066】各グラフとも、横軸には、FFTの各次
数、すなわち前記計測ラインを分割する回数nに1を加
えた数によるスケールが設定される。縦軸は、計測ライ
ンをn回分割したときの1単位分の長さに対応する空間
周波数成分の強度を示すもので、いずれの分布曲線も、
0次の定常成分の強度を1として各強度を規格化した形
態をもって表される。なお以下の説明では、n次の周波
数成分の強度をPn と表すものとする。
【0067】つぎに、路面状態を判別するためのパラメ
ータについて説明する。 <路面の光沢度合い>前記した計測ライン上の規格化さ
れた光量分布曲線において、各画素毎の輝度値を積算し
た値により表される(以下この積算値を「規格化輝度値
の総和」という)。図34は、各路面状態毎に、それぞ
れ前記図23の分布曲線上の各輝度値を積算処理して得
られた規格化輝度値の総和を示す。
【0068】「光沢のある路面状態」とは、路面上の水
分などにより鏡面反射が促されるようになっている状
態、すなわち照射光による鏡面反射像の輝度値が高くな
る路面状態をいう。このような路面(冠水路面,湿潤路
面など)では、前記図23のに示すように、正反射
が優勢になる一方、拡散反射は抑制されるので、画像全
体の明度が落ち、規格化輝度値の総和は小さくなる。
【0069】一方、乾燥路面,積雪路面,凍結路面な
ど、光沢度合いの低い路面では、反射面上の凹凸成分に
よる拡散反射光が優勢となるので、その拡散反射光によ
り広い範囲が照明される。したがって計測ライン上の各
位置にわたって一定値以上の光量が得られるので、規格
化輝度値の総和は大きくなる。
【0070】<路面の明るさ>前記空間周波数分布の定
常成分(0次成分)は、計測ラインそのものを表す成分
であるから、画像が明るくなるほど、この定常成分の強
度P0 が大きくなり、その結果、他の成分の強度との差
が大きくなる。
【0071】この原理に基づき、この実施例では、定常
成分の強度P0 と2次成分の強度P2 に着目し、P2
対するP0 の比P0 /P2 (以下、この比を定常成分比
という)を路面の明るさを表すパラメータとして採用し
ている。図35は、各路面状態について、それぞれ前記
図24〜33に示した空間周波数分布より算出された定
常成分比を示す。なおここに示す各比率は、各路面状態
とも、前記10本の計測ライン毎の空間周波数分布から
個別に算出された定常成分比を平均化して得られたもの
である。
【0072】<凹凸の度合い>反射面上の凹凸が多くな
るほど、反射光の空間周波数成分分布では、その凹凸の
大きさに応じた低周波数帯域の周波数成分が優勢にな
る。したがって抽出された各空間周波数成分の中で、所
定の低周波数帯域の成分強度がどの位の割合を占めるか
により(以下この比を「低周波成分の強度比」とい
う)、反射面上の凹凸の度合いを把握することができ
る。
【0073】図36は、各路面状態毎に、前記図24〜
33に示した空間周波数分布により算出された低周波数
成分の強度比を示す。なおこの強度比は、3次から19
次までの周波数帯域(5.9×10-3〜3.7×10-2
mm-1)を対象として、この周波数帯域の成分強度の他の
70次から79次の周波数帯域の強度に対する比をもっ
て表される。その比の算出式は、つぎの(1)式のとお
りである。
【0074】
【数1】
【0075】<凹凸のばらつき度合い>空間周波数分布
のうち路面の凹凸を反映する低周波数帯域(前記した3
〜19次成分)の強度の分散値をもって表される。反射
面上の凹凸の大きさが揃った状態にあれば、前記低周波
帯域内の各成分強度のばらつきは少なくなるが、砂利道
のように反射面上の凹凸の大きさにばらつきのある路面
状態においては、低周波帯域における成分強度のばらつ
きはきわめて大きくなる。
【0076】図37は、各路面状態毎に、前記図24〜
33に示した空間周波数分布における低周波帯域の強度
の分散値を示す(以下、この分散を「低周波量の分散」
という)。なおここに図示されたグラフは、各路面状態
とも、それぞれ10本の計測ライン毎に3〜19次の低
周波数帯域における各成分強度の配列状態を抽出し、1
ラインにおける成分強度の配列を要因とする分散分析に
より、各ライン間における強度の配列パターンの分散を
算出した結果を示している。
【0077】<各路面状態毎の説明>つぎに図22に示
した各路面状態について、同図および図23〜37を参
照しつつ、路面状態毎の反射光の特性、およびその特性
が各パラメータにどのように反映されるかについて、説
明する。
【0078】 乾燥路面 前記第1の実施例で説明したのと同様の乾燥したアスフ
ァルト路面である。表面は、アスファルト粒などによる
微小凹凸面に形成されているため、拡散反射光が優勢と
なり、計測ライン上の各位置において、一定値以上の輝
度が得られる。したがって規格化輝度値の和が高く、ま
た低周波成分比P0 /P2 においても、所定のしきい値
THβを上回る値が得られる。
【0079】 湿潤路面 路面上の微小凹部を水が覆った状態になって路面が鏡面
の状態に近づくので、拡散反射光が減少して正反射光が
優勢となる。このため路面の光沢度が上昇するが、カメ
ラの撮像面全体における受光量は減少するので画像は暗
くなる。これを反映して光沢度を表す規格化輝度値の総
和が低くなり、しきい値THbをもって、冠水路面以外
の他の路面状態と識別することができる。
【0080】 冠水路面 路面上の水たまりによる鏡面上に光が照射されるため、
殆ど正反射光のみとなる。この結果、光沢度を表す規格
化輝度値の総和は、各路面状態の中で最小となり、しき
い値THaをもって湿潤路面と識別することができる。
【0081】 新雪路面 路面上が雪で完全に覆われており、しかも人により踏み
つけられたり、車の通過した跡が全くない路面状態をい
う。雪により強い拡散反射光が得られるので、路面全体
がきわめて明るくなり、定常成分比P0 /P2 は、図3
5中の最大のしきい値THγを上回る値をとる。また雪
による凹凸を反映して、凹凸状態を示す低周波成分の強
度比がある程度大きくなるが、凹凸のきめが揃っている
ため、低周波数量の分散は小さくなる。
【0082】 圧雪路面 人に踏みつけられたり、車両が通過して、凹凸が多くな
った積雪路面の状態をいう。この路面状態においても、
新雪路面と同様の強い拡散反射光が得られるので、明る
い画像が得られ、定常成分比P0 /P2 がしきい値TH
γを上回る値をとる。また足跡やタイヤ痕による凹凸が
新雪路面よりも多く存在するため、低周波成分の強度比
によって(図36のしきい値THqによって)、新雪路
面と識別することができる。
【0083】 氷板路面A 路面全体が白っぽい氷により覆われた状態であり、表面
に微小な氷の粒が存在する。これを反映して、拡散反射
光がかなり優勢になって、路面が明るくなる。図35に
よれば、この氷板路面Aの定常成分比P0 /P2 は、し
きい値THαからTHβの間にあり、これをもって後記
する他の凍結路面や乾燥路面と識別することができる。
【0084】 氷板路面B 路面の大部分が厚みのある(1mm以上)透明な氷で覆わ
れており、表面に凹凸がある。氷の透明度が高いため、
正反射光成分が優勢となり、路面は暗くなる。また表面
の凹凸は大きく、かつ大きさが不規則であるため、低周
波量の分散として、しきい値THzを上回る値が得られ
る。
【0085】 氷板路面C 厚みのない(1mm以下)透明の氷により路面が覆われて
いる。路面の明るさについては、氷板路面Bと大差がな
いが、路面上の凹凸が小さく、かつ氷の厚みが小さいの
で、低周波量の分散は小さくなり、氷板路面Bと識別す
ることができる。
【0086】 氷板路面D 砂などの汚れのある粒子を含んだ路面で、表面には10
mm前後の大きな氷粒による凹凸が存在する。照射された
光は拡散反射するが、路面の透明度が小さいため、その
反射光量はあまり大きくならず、路面は比較的暗くな
る。しかしながら光沢のなさを反映して規格化輝度値の
総和はきわめて大きくなる(図34によれば、しきい値
THcを越える値が得られる)。
【0087】(10) 氷板路面E 圧雪路面が凍結した状態をいう。表面には、足跡やタイ
ヤ跡により、大きく、不規則な凹凸状態が存在する。ま
た光沢度が小さいため、氷板路面Dと同様、規格化輝度
値の総和はしきい値THcを越える。ただし表面の凹凸
状態が多くなるため、低周波成分の強度比が大きくな
り、これをもって氷板路面Dと識別することができる。
【0088】(9)路面状態の判別処理 図38は、制御装置4のCPU15により実施される路
面状態の判別処理手順を示す。なおこの手順を実行する
には、あらかじめ前記図34〜37に示した各種パラメ
ータ毎のしきい値THa,THb,THα,THβ,T
Hγ,THq,THzをメモリ16内に記憶させておく
必要がある。
【0089】最初のステップ1および2では、前記した
図16と同様、画像処理部13より各計測ライン上の光
量分布データが入力されて、空間周波数分布の抽出が行
われる。つぎにCPU15は、光量分布や空間周波数分
布の抽出結果を用いて、前記した各種パラメータの算出
処理を実施する。なお図示例において、NF,P0 /P
2 ,LF,Vは、それぞれ規格化輝度値の総和、定常成
分比、低周波成分の強度比、低周波量の分散の各算出値
を示すものである。
【0090】まずCPU15は、算出された各パラメー
タのうち、規格化輝度値の総和NFに着目し、これを前
記図34の各しきい値THa,THb,THcと比較す
る(ステップ4〜6)。この結果、算出値NFがしきい
値THaを下回る場合は、路面は冠水状態であると判別
され(ステップ7)、算出値NFがしきい値THaから
THbの範囲内にある場合は、路面は湿潤状態であると
判別される(ステップ8)。
【0091】また規格化輝度値の算出値NFがしきい値
THcを上回る場合、観測対象の路面は、図34によれ
ば、氷板路面DまたはEのいずれかの路面状態に相当す
ると考えられる。この場合は、ステップ4〜6がいずれ
も「NO」となってステップ20へと移行し、低周波成
分の強度比の算出値LFがチェックされる。
【0092】前記したように、氷板路面Eの表面には、
氷板路面Dよりも多くの凹凸があるため、図36に示す
ごとく、両者間の低周波成分の強度比には顕著な差違が
存在する。したがって、前記算出値LFがしきい値TH
qを下回る場合には、路面は氷板路面Dの状態にあると
判別され(ステップ21)、算出値LFがしきい値TH
qを上回る場合には、路面は氷板路面Eの状態にあると
判別される(ステップ22)。
【0093】規格化輝度値の算出値NFがしきい値TH
bからTHcの範囲内にある場合は、図34によれば、
乾燥,新雪,圧雪,氷板A,B,Cの6種類の路面状態
のいずれかであると考えられる。この場合、前記ステッ
プ6が「YES」となり、以下、ステップ9〜11で、
路面の明るさを示す定常成分比P0 /P2 がチェックさ
れる。
【0094】図35によれば、上記の6種類の路面状態
のうち、氷板路面Aと他の氷板路面B,Cとはしきい値
THαをもって識別でき、また乾燥路面と氷板路面Aと
はしきい値THβをもって識別できる。したがって前記
定常成分比P0 /P2 がしきい値THαからTHβの範
囲にある場合は、ステップ10が「YES」となり、観
測対象の路面は氷板路面Aの状態にあると判別される
(ステップ15)。また定常成分比P0 /P2 がしきい
値THβからTHγの範囲にある場合は、ステップ11
が「YES」となり、観測対象の路面は通常の乾燥状態
にあると判別される(ステップ16)。
【0095】氷板路面B,Cの間には、前記したよう
に、低周波量の分散において顕著な差違が認められる。
したがって、前記定常成分比P0 /P2 がしきい値TH
αを下回った場合には、ステップ9からステップ12へ
と移行して、前記低周波量の分散の算出値Vがチェック
される。この結果、算出値Vがしきい値THzを下回る
場合には、観測対象の路面は氷板路面Cの状態にあると
判別され(ステップ13)、算出値Vがしきい値THz
以上であれば、観測対象の路面は氷板路面Bの状態にあ
ると判別される(ステップ14)。
【0096】前記定常成分比P0 /P2 がしきい値TH
γ以上であるとき、CPU15は、路面状態は新雪,圧
雪のいずれかの状態にあると判断する。この場合、ステ
ップ9〜11のいずれも「NO」となってステップ17
へと移行し、低周波成分の強度比LFがチェックされ
る。
【0097】図36によれば、新雪と圧雪とは、低周波
成分の強度比においてしきい値THqをもって識別でき
る。したがってこの強度比の算出値LFがしきい値TH
qを下回る場合には、路面状態は新雪路面であると判断
され(ステップ18)、算出値LFがしきい値THqを
上回る場合には、路面状態は圧雪路面であると判断され
る(ステップ19)。
【0098】(10)判別精度を向上させるための具体
例 図39は、積雪路面における赤外線光の反射特性を示す
もので、各波長毎の赤外線光を積雪路面に照射したとき
の反射率が表されている。
【0099】この図示例から明らかなように、照射光の
波長が1.2μmを越えると、積雪路面からの反射光量
は急激に減少する。したがってコンクリート路面のよう
な白っぽい乾燥路面と積雪路面とを識別する必要がある
場合には、投光部1に、波長が1.2μm以上の赤外線
光を照射する光源と、波長が1.2μm以下の赤外線光
を照射する光源との2種類を配備して、各光源を交互に
点灯させる。そして波長が1.2μm以上の赤外線の反
射光像により乾燥路面の判別を、波長が1.2μm以下
の赤外線の反射光像により積雪路面の判別を、それぞれ
実施するようにすれば、各路面状態を精度良く判別する
ことが可能となる。
【0100】(11)判別精度を向上させるための具体
例 前記図9,10に示した実施例のように、投光部1に複
数個の光源を導入し、各光源毎に計測ラインを設定する
場合に、いずれか計測ラインがわだちなどによる水たま
りの部分に設定されるものとする。この場合、前記した
ように、水たまりの部分からは強い正反射光が得られる
ため、画像上の鏡面反射像の輝度値が飽和しないよう
に、カメラ2のシャッタースピードや絞りを調節する必
要がある。
【0101】しかしながらこのような調整下でわだちの
ない他の計測ラインからの反射光を同時に撮像すると、
この反射光像に対応する画素の輝度値が小さくなり、S
/N比が低下するという問題がある。
【0102】この問題を解決するには、各光源を順次点
灯するように制御するとともに、各光源の点灯タイミン
グに応じた画像を取り込んで、点灯した光源に対応する
計測ライン上の画像データを処理するようにすればよ
い。なおこの場合も、各光源毎に、光源点灯下の画像と
光源が点灯していない状態下の画像を取り込んで両画像
データの差分処理を実施し、その差分画像上で路面状態
の判別処理を行うようにすれば、影などのノイズの影響
を除去して、高精度の判別処理を行うことができる。
【0103】(12)判別精度を向上させるための具体
例 上記した各実施例の路面状態判別装置は、いずれも路面
から約5mほど上方に投光部1やカメラ2を設置してい
るので、雨や雪が降っている場合、投光路や受光路を通
過した降水物により画像データにノイズが入り、S/N
比が悪くなるという問題が発生する。
【0104】この問題に対応するには、路面状態判別装
置に降水計を付加し、この降水計が所定期間連続して降
水物を検出したとき、光源を点滅させつつ前記した差分
処理を複数回繰り返す。この後、各差分画像間で対応す
る画素の輝度値を比較し、最も高い頻度で出現した輝度
値を採用して処理用の画像を作成する。この画像上で上
記した各方法による路面状態の判別処理を実施すれば、
降水物の有無にかかわらず、精度の良い判別処理を実施
することが可能となる。
【0105】またカメラ2の撮像領域を車両が通過した
場合には、車両からの反射光が撮像されるなどして、路
面状態の誤判別がおこる虞がある。この問題について
は、撮像領域近傍に車両検知器を配備しておき、車両が
検知された状態下での画像を処理対象から除外すること
により、対応できる。
【0106】
【発明の効果】請求項1の発明では、路面上の光照射領
域を含む所定大きさの領域を撮像して得られた画像上
で、所定方向における光量分布から路面状態を反映した
空間周波数成分を抽出することにより、種々の路面状態
間における反射光特性の微妙な差違の識別が可能とな
り、路面状態を詳細に判別することができる。
【0107】請求項2の発明では、撮像手段の撮像領域
全体にわたって光を照射し、請求項3の発明では、撮像
領域の所定方向に沿って光を照射するので、広い領域に
わたる反射光を用いて路面状態を判別することができ
る。
【0108】請求項4の発明では、照射光による正反射
光を撮像手段に取り込ませて、画像上の鏡面反射像を通
過するライン上の光量分布を抽出するので、路面の水分
の有無を反映した空間周波数成分を用いて、路面の光沢
度合いを正確に判別することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる路面状態判別装置
の構成例を示す説明図である。
【図2】図1の路面状態判別装置の光学系の関係を示す
説明図である。
【図3】路面状態判別装置の電気的構成を示すブロック
図である。
【図4】路面状態の種毎に入力画像と光量分布との関係
を対応づけて示す説明図である。
【図5】路面状態の種毎の空間周波数分布を示す説明図
である。
【図6】路面状態の種毎の空間周波数分布を示す説明図
である。
【図7】路面状態の種毎の空間周波数分布を示す説明図
である。
【図8】計測ラインの設定例を示す説明図である。
【図9】路面状態判別装置の他の構成例を示す説明図で
ある。
【図10】図9の装置における計測ラインの設定例を示
す説明図である。
【図11】路面状態判別装置の他の構成例を示す説明図
である。
【図12】図11の装置における入力画像と光量分布と
の関係を示す説明図である。
【図13】図12(2)の光量分布から抽出された空間
周波数分布を示す説明図である。
【図14】1計測ライン上の光量分布について、正反射
光と拡散反射光との空間周波数分布を個別に抽出する方
法を示す説明図である。
【図15】画像の差分処理の原理を示す説明図である。
【図16】路面状態の判別処理手順を示すフローチャー
トである。
【図17】車両抽出機能を備えた路面状態判別装置の電
気的構成を示すブロック図である。
【図18】図17の路面状態判別装置による処理の具体
例を示す説明図である。
【図19】図17の路面状態判別装置による処理の具体
例を示す説明図である。
【図20】路面状態判別装置の他の構成を示す説明図で
ある。
【図21】図20の装置における計測ラインの設定例を
示す説明図である。
【図22】各路面状態と反射光の特性とを示す断面図で
ある。
【図23】各路面状態毎の光量分布を示すグラフであ
る。
【図24】乾燥路面についての空間周波数分布の実測値
を示すグラフである。
【図25】湿潤路面についての空間周波数分布の実測値
を示すグラフである。
【図26】冠水路面についての空間周波数分布の実測値
を示すグラフである。
【図27】新雪路面についての空間周波数分布の実測値
を示すグラフである。
【図28】圧雪路面についての空間周波数分布の実測値
を示すグラフである。
【図29】氷板路面Aについての空間周波数分布の実測
値を示すグラフである。
【図30】氷板路面Bについての空間周波数分布の実測
値を示すグラフである。
【図31】氷板路面Cについての空間周波数分布の実測
値を示すグラフである。
【図32】氷板路面Dについての空間周波数分布の実測
値を示すグラフである。
【図33】氷板路面Eについての空間周波数分布の実測
値を示すグラフである。
【図34】各路面状態毎の規格化輝度値の総和を示すグ
ラフである。
【図35】各路面状態毎の定常成分比を示すグラフであ
る。
【図36】各路面状態毎の低周波数成分の強度比を示す
グラフである。
【図37】各路面状態毎の低周波量の分散値を示すグラ
フである。
【図38】路面状態の判別処理手順を示すフローチャー
トである。
【図39】積雪路面における赤外線光の反射光量の特性
を示すグラフである。
【図40】従来の路面状態判別装置の構成を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 投光部 1a〜1e,1A,1B,25 光源 2 テレビカメラ 4 制御装置 13 画像処理部 15 CPU LD 路面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 路面に対し、その路面の主要な凹凸模様
    の大きさよりも十分に大きい範囲に光を照射する投光手
    段と、 前記投光手段の光照射領域を含む路面上の所定大きさの
    領域を撮像する撮像手段と、 前記撮像手段により得られた画像上の所定方向における
    光量分布を抽出する光量分布抽出手段と、 抽出された光量分布から路面状態を反映する空間周波数
    成分を抽出する空間周波数抽出手段と、 前記空間周波数成分の抽出結果を用いて路面状態を判別
    する判別手段とを備えて成る路面状態判別装置。
  2. 【請求項2】 前記投光手段は、前記撮像手段の撮像領
    域全体に光を照射する請求項1に記載された路面状態判
    別装置。
  3. 【請求項3】 前記投光手段は、前記撮像手段の撮像領
    域の所定方向に沿って光を照射する請求項1に記載され
    た路面状態判別装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像手段は、前記投光手段の照射光
    による正反射光を取込み可能な位置に配備され、 前記光量分布手段は、前記撮像手段により得られた画像
    上において、前記照射光の鏡面反射像を通過するライン
    上の光量分布を抽出する請求項1に記載された路面状態
    判別装置。
JP32240697A 1996-12-02 1997-11-08 路面状態判別装置 Pending JPH10221042A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32240697A JPH10221042A (ja) 1996-12-02 1997-11-08 路面状態判別装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8-337587 1996-12-02
JP33758796 1996-12-02
JP32240697A JPH10221042A (ja) 1996-12-02 1997-11-08 路面状態判別装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10221042A true JPH10221042A (ja) 1998-08-21

Family

ID=26570803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32240697A Pending JPH10221042A (ja) 1996-12-02 1997-11-08 路面状態判別装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10221042A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999026816A1 (de) * 1997-11-07 1999-06-03 Leopold Kostal Gmbh & Co. Kg. Verfahren zum detektieren von auf einer windschutzscheibe befindlichen objekten sowie vorrichtung
JP2001099631A (ja) * 1999-09-29 2001-04-13 Hisayoshi Sato 平面平坦度測定方法及び平面平坦度測定装置
JP2003057168A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Omron Corp 路面判別装置及び同装置の設置調整方法
DE102005044486A1 (de) * 2005-09-16 2007-03-29 Daimlerchrysler Ag Verfahren zur Detektion des Oberflächenzustandes einer Fahrbahn, sowie Detektionssystem und Fahrerassistenzsystem zur Umsetzung des Verfahrens
JP2011174794A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Kyushu Institute Of Technology 路面状態検出装置及び方法
JP2012220801A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Nikon Corp 顕微鏡システム、サーバー及びプログラム
JP2020078046A (ja) * 2018-09-26 2020-05-21 アクシス アーベー アラートを変換するための方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999026816A1 (de) * 1997-11-07 1999-06-03 Leopold Kostal Gmbh & Co. Kg. Verfahren zum detektieren von auf einer windschutzscheibe befindlichen objekten sowie vorrichtung
JP2001099631A (ja) * 1999-09-29 2001-04-13 Hisayoshi Sato 平面平坦度測定方法及び平面平坦度測定装置
JP2003057168A (ja) * 2001-08-20 2003-02-26 Omron Corp 路面判別装置及び同装置の設置調整方法
DE102005044486A1 (de) * 2005-09-16 2007-03-29 Daimlerchrysler Ag Verfahren zur Detektion des Oberflächenzustandes einer Fahrbahn, sowie Detektionssystem und Fahrerassistenzsystem zur Umsetzung des Verfahrens
DE102005044486B4 (de) * 2005-09-16 2009-02-05 Daimler Ag Verfahren zur Detektion des Oberflächenzustands einer Fahrbahn, sowie Detektionssystem und Fahrerassistenzsystem zur Umsetzung des Verfahrens
JP2011174794A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Kyushu Institute Of Technology 路面状態検出装置及び方法
JP2012220801A (ja) * 2011-04-12 2012-11-12 Nikon Corp 顕微鏡システム、サーバー及びプログラム
JP2020078046A (ja) * 2018-09-26 2020-05-21 アクシス アーベー アラートを変換するための方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3783588B2 (ja) 路面判別装置
RU2453884C1 (ru) Устройство для формирования изображения водителя и способ формирования изображения водителя
US7564569B2 (en) Optical wheel evaluation
JPH10221042A (ja) 路面状態判別装置
JP4177288B2 (ja) 鉄道車両用屋根上機器監視測定装置
JP3552504B2 (ja) 路面状態判別装置
JP2006308514A (ja) 路面の画像処理型積雪センサー及び積雪検出方法
WO2016143849A1 (ja) タイヤパターン判定装置、車種判別装置、タイヤパターン判定方法及びプログラム
JPH02161337A (ja) 路面状態検知装置
JPWO2005075959A1 (ja) 摩擦係数推定方法及び装置
JP5190204B2 (ja) 路面積雪検出装置及び路面積雪検出方法
WO2016143854A1 (ja) タイヤパターン判定装置、車種判別装置、タイヤパターン判定方法及びプログラム
JP4398282B2 (ja) パンタグラフのすり板検査装置。
JP5768224B2 (ja) 欠陥検出装置および欠陥検出方法
JPS6337890B2 (ja)
KR102388804B1 (ko) 분광 데이터와 노면온도센서 데이터를 이용한 노면상태 분류 시스템 및 그 방법
JP6542619B2 (ja) 水分検出装置及び水分検出方法
JP3661466B2 (ja) 塗装ムラ検査装置および方法
JP4216784B2 (ja) パンタグラフのすり板検査装置
JP3863098B2 (ja) 路面状態判別装置
JP3704564B2 (ja) 可視画像による夜間における路面状況判定方法およびその装置
JP2000180378A (ja) 路面状態検出装置
JP6996721B2 (ja) 降積雪判定方法、降積雪判定装置及び降積雪判定コンピュータ・プログラム
KR102428059B1 (ko) 초점이탈을 이용한 노면상태 탐지장치 및 탐지방법
JP6754646B2 (ja) 冬用タイヤの判別方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040120

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040310

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040413