JP6542619B2 - 水分検出装置及び水分検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、水分検出装置及び水分検出方法、特に、車両に搭載され、車両が走行する路面等に存在する水分を非接触で検出する水分検出装置及び水分検出方法に関する。
そのような水分検出装置として、特許文献1には、水分分離のバンドパスフィルタを通してカメラにより撮像された画像を用い、該画像に対して演算を行って、路面上の水分を判別する検知装置が開示されている。特許文献1では、1500nmを中心波長とするバンドパスフィルタを上記バンドパスフィルタとして用いている。これは、1500nmという波長が、水分(水、氷、雪)に対する吸光の度合いが、乾燥路面に対する吸光の度合いよりも大きくなる波長だからである。
図15を参照して、特許文献1に開示された検知装置の原理について説明する。図15(a)は、乾燥路面上に、検知の対象となる対象物として、水、氷、雪の3つの領域が存在する状態を示している。図15(b)は、図15(a)に示す路面の状態を波長1500nmを中心とするバンドパスフィルタを通して撮像した画像を、図15(c)は、図15(b)に基づいて算出した輝度値を各々示している。図15(b)のW1、W2、W3で示す領域(水分が存在する領域)が、各々図15(c)のW1、W2、W3で示す凹部に対応している。図15(c)に示す輝度値が得られた場合には、例えば輝度値30を閾値として画像を2値化する演算を行うことにより、水分(水、氷、雪)を含む領域を判定することができる。
一方、特許文献2には、反射光強度と湿潤度をパラメータとした空間による判定用特性図を用いた湿潤度測定装置が開示されている。特許文献2に開示された湿潤度測定装置では、対象物の湿潤度により赤外線吸収が大きく変化する測定光と、対象物の湿潤度により赤外線吸収が小さく変化する参照光とを、湿潤度が異なりかつ氷結度の異なる複数の対象物サンプルに対して照射し、測定光および参照光の反射光の強度に基づいて対象物サンプルの湿潤度をそれぞれ求め、測定光もしくは参照光の反射光強度を一方の軸にとり、湿潤度を他方の軸にとって、対象物サンプルの反射光の強度および湿潤度のデータから判定用特性図を形成する。
図16に、特許文献2に開示された判定用特性図を示す。図16に示すように、この判定用特性図では、反射光強度に応じて対象物の状態が分類されており、反射光強度が大きくなるほど乾燥状態に近づく構成となっている。そして、特許文献2に開示された湿潤度測定装置では、判定を行う対象物に測定光および参照光を照射して反射光強度および湿潤度を求め、求められた反射光強度および湿潤度を上記判定用特性図に当てはめることによって、対象物の湿潤度合いを判定することができる。
特許第3733434号公報 特許第3297735号公報
ところで、特許文献1に開示された検知装置も、特許文献2に開示された湿潤度測定装置も、基本的に、所定の波長の光に対する、水分の状態による吸光度の変化という物理量を用いている。吸光度とは、ある物体を光が通った際に、強度がどの程度弱まるかを示す無次元量である。そのため、水分が存在する対象物の表面の輝度、あるいは反射率を測定しようとした場合、当該輝度あるいは反射率の値が、対象物の表面に水分が存在しない場合の反射率に依存してしまう。そのため、検出の対象となる対象空間に反射率の異なる複数の対象物が存在すると、単純な閾値演算では、水分と輝度値との関係、あるいは水分と反射率との関係が一義的に定まらない。
この点、特許文献1に開示された検知装置も、特許文献2に開示された湿潤度測定装置も、特定の反射率を有する単一の対象物、具体的には特定の反射率を有する単一の路面(例えば、アスファルト路面)を想定している。このように、対象空間内に特定の反射率を有する単一の対象物が存在する場合には、輝度値に対して単純に閾値を設定して2値化しても、水分が存在する領域を判定することができる。
しかしながら、実際の対象空間においては、反射率の異なる複数の対象物が存在する場合も多い。図17に、そのような対象空間の一例を示す。図17(a)および(b)は、反射率の高い対象物の例としての横断歩道等の白線、黄線と、反射率の低い例としてのアスファルト路面とが、同一対象空間内に混在する例を示している。水分検出装置においては、このような状況の路面についても、正常に水分の検出が可能なことが求められる。
対象空間内に、反射率の大きく異なる対象物(例えば、上記のように、アスファルト路面と、路面上に設けられた白線)が存在する場合、上述した理由によって、単純な閾値演算では水分の有無を正常に判定できない。反射率が大きい対象物(例えば、白線)は、単純な輝度閾値で2値化すると、対象物表面に水分が存在しても輝度値が低い値を示さず、水分が存在しない領域と判定されてしまう場合があるからである。
図18に、特許文献1に開示された内容に即し、対象空間内にアスファルト路面と白線とが同時に存在する対象空間の撮像画像に基づいて、水分の有無の判定を行った結果の一例を示す。図18(a)は、対象空間を1500nmの波長帯の光で撮像した原画像であり、図18(b)は、階調値(輝度値)の閾値を30として2値化した画像であり、図18(c)は、各輝度値の分布を示すヒストグラムである。なお、本例の撮像画像の画素値は8ビットであり、階調値は0〜255である。
図18(b)では、閾値(30)より小さい領域が、水分が存在すると判定される領域であり、閾値(30)より大きい領域が、水分が存在しないと判定される領域である。図18(a)に示すように、本例では、アスファルト路面上と白線上の両方に水分が存在している。図18(b)に示す判別結果をみると、アスファルト路面の領域は、水分が存在する領域と存在しない領域とが正常に分離されているが、白線の領域LWは、水分が存在する領域と存在しない領域とが明確に分離されていない。すなわち、白線の領域LWは、水分の存在に関わりなく、ほぼ白線の全体が水分の存在しない領域と判別されている。
このように、1つの波長帯による撮像画像を単純に2値化すると、白線上には水分が存在しないと判定され、誤検知が生ずる。このことは、図18(c)に示すように、閾値30での輝度値の分割によって、閾値30より小さい部分と閾値30より大きい部分に明確に分離されていないことからも予測できる。
上記のような誤検知は、特許文献2に開示された湿潤度測定装置においても同様に発生し得る。すなわち、特許文献2に開示された湿潤度測定装置においても、対象空間内において特定の反射率を有する単一の対象物(例えば、アスファルト路面)を想定する場合には、反射光強度の増加に伴って想定される移動、すなわち乾燥状態への移動が実現される。しかしながら、対象空間内にアスファルト路面と白線のように、反射率が大きく異なる複数の対象物が存在する場合には、白線の表面に水分が存在しても(乾燥していなくても)依然として反射率が大きいと判断され、当該白線の表面には水分が存在しない(乾燥している)と誤判定されてしまう可能性がある。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、反射率に基づいて検出対象物に付着する水分を検出する場合において、検出対象領域内に反射率の大きく異なる複数の検出対象物が存在する場合においても、誤検出が抑制された水分検出装置および水分検出方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の水分検出装置は、水分による光の吸収割合が高い第1の波長帯の光下、及び水分による光の吸収割合が前記第1の波長帯より低い第2の波長帯の複数の光下における検出対象点の反射率を取得する取得手段と、水分の有無の判定に供する特徴空間における前記検出対象点の座標である複数の指標を前記反射率を用いて演算する演算手段と、前記検出対象点の前記複数の指標を、前記特徴空間に判定基準を付加した判定空間にプロットして前記検出対象点における水分の有無を判定する判定手段と、を含み、前記第1の波長帯の光の波長をλ1、前記第2の波長帯の複数の光の波長をλ2及びλ3とし、波長λ1の光下における前記検出対象点の反射率をR1、波長λ2の光下における前記検出対象点の反射率をR2、波長λ3の光下における前記検出対象点の反射率をR3とした場合に、前記複数の指標が以下に示す(式1)のIND1及び(式2)のIND2で与えられる水分検出装置である。
IND1=(R1−R2)/(R1+R2) ・・・ (式1)
IND2=(R1−R3)/(R1+R3) ・・・ (式2)
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記取得手段は、前記第1の波長帯の光下、及び前記第2の波長帯の複数の光下における前記検出対象点を含む検出対象空間を撮像する撮像部を備え、前記撮像部で撮像された複数の画像の輝度を用いて前記複数の画像ごとに前記検出対象点の前記反射率を取得するものである。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記取得手段は、波長λ1の光下、波長λ2の光下、及び波長λ3の光下における前記検出対象点を含む検出対象空間を撮像して複数の画像を取得する撮像部を備え、前記複数の画像から求められた波長λ1における前記検出対象点の輝度をB1、波長λ2における前記検出対象点の輝度をB2、波長λ3における前記検出対象点の輝度をB3とし、太陽光スペクトルにおける波長λ1の強度L1と波長λ2の強度L2との比をk1=L1/L2とし、太陽光スペクトルにおける波長λ1の強度L1と波長λ3の強度L3との比をk2=L1/L3とした場合に、前記(式1)における前記R1に代えてB1を、前記R2に代えてk1・B2を代入して指標IND1を算出し、前記(式2)における前記R1に代えてB1を、前記R3に代えてk2・B3を代入して指標IND2を算出するものである。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の発明において、前記取得手段は、波長λ1の光下、波長λ2の光下、及び波長λ3の光下における前記検出対象点を含む検出対象空間を、前記検出対象空間内に配置された波長λ1、波長λ2、及び波長λ3における反射率が既知である標準反射体と共に撮像して複数の画像を取得する撮像部を備え、波長λ1における前記標準反射体の反射率をRs1とし、波長λ2における前記標準反射体の反射率をRs2とし、波長λ3における前記標準反射体の反射率をRs3とし、かつ、前記複数の画像から求められた、波長λ1における前記検出対象点の輝度をB1、前記標準反射体の輝度をBs1とし、波長λ2における前記検出対象点の輝度をB2、前記標準反射体の輝度をBs2とし、波長λ3における前記検出対象点の輝度をB3、前記標準反射体の輝度をBs3とした場合に、前記(式1)における前記R1に代えて(B1/Bs1)・Rs1を、前記R2に代えて(B2/Bs2)・Rs2を代入して指標IND1を算出し、前記(式2)における前記R1に代えて(B1/Bs1)・Rs1を、前記R3に代えて(B3/Bs3)・Rs3を代入して指標IND2を算出するものである。
また、請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の発明において、前記第1の波長帯の光、及び前記第2の波長帯の複数の光を切り換えて発生する光源をさらに含み、前記取得手段は、前記光源を切り換えて、前記第1の波長帯の光下、及び前記第2の波長帯の複数の光下における前記検出対象点の反射率を取得するものである。
また、請求項に記載の発明は、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の発明において、前記第1の波長帯の光が1400nm〜1550nmの波長帯から選択された光であり、前記第2の波長帯の複数の光の少なくとも1つが1350nm以下の波長帯から選択された光であり、かつ少なくとも1つが1600nm以上の波長帯から選択された光であるものである。
一方、上記目的を達成するために、請求項に記載の水分検出方法は、水分による光の吸収割合が高い第1の波長帯の光下、及び水分による光の吸収割合が前記第1の波長帯より低い第2の波長帯の複数の光下における検出対象点の反射率を取得し、水分の有無の判定に供する特徴空間における前記検出対象点の座標である複数の指標を前記反射率を用いて演算し、前記検出対象点の前記複数の指標を、前記特徴空間に判定基準を付加した判定空間にプロットして前記検出対象点における水分の有無を判定する水分検出方法であって、前記第1の波長帯の光の波長をλ1、前記第2の波長帯の複数の光の波長をλ2及びλ3とし、波長λ1の光下における前記検出対象点の反射率をR1、波長λ2の光下における前記検出対象点の反射率をR2、波長λ3の光下における前記検出対象点の反射率をR3とした場合に、前記複数の指標が以下に示す(式1)のIND1及び(式2)のIND2で与えられるものである。
IND1=(R1−R2)/(R1+R2) ・・・ (式1)
IND2=(R1−R3)/(R1+R3) ・・・ (式2)
本発明によれば、反射率に基づいて検出対象物に付着する水分を検出する場合において、検出対象領域内に反射率の大きく異なる複数の検出対象物が存在する場合においても、誤検出が抑制された水分検出装置および水分検出方法を提供することができる、という効果を奏する。
第1の実施の形態に係る水分検出装置の構成の一例を示すブロック図である。 実施の形態に係る走行路画像Gを説明するための図である。 第1の実施の形態に係る水分検出処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 実施の形態に係る走行路画像Gの一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る抽出画像G’の生成を説明するための図である。 第1の実施の形態に係るサンプル点の抽出の一例を示す図である。 第1の実施の形態に係る各波長における各サンプル点の反射率を示すグラフである。 第1の実施の形態に係る判定図の一例を示すグラフである。 実施の形態に係る一次元判定図の一例を示すグラフである。 第2の実施の形態に係る太陽光スペクトルの一例を示すグラフである。 第4の実施の形態に係る水分検出装置の構成の一例を示すブロック図である。 第5の実施の形態に係る水分検出装置の構成の一例を示すブロック図である。 第5の実施の形態に係る水分検出処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第6の実施の形態に係る水分検出装置の構成の一例を示すブロック図である。 従来技術に係る水分検出方法の一例を説明するための図である。 従来技術に係る水分検出方法の他の例を説明するための図である。 実施の形態に係る対象空間の一例を示す図である。 従来技術に基づいた、アスファルト路面と白線とが同一画像内に存在する場合の水分の有無の判定結果を示す図である。
[第1の実施の形態]
図1ないし図9を参照して、本実施の形態に係る水分検出装置及び水分検出方法ついて詳細に説明する。本実施の形態では、本発明に係る水分検出装置及び水分検出方法について、車両に搭載され、走行路面の水分を非接触で検出する水分検出装置及び水分検出方法を例示して説明する。
本実施の形態に係る水分検出装置及び水分検出方法は、水分の検出対象となる物(対象物)が存在する、検出対象となる空間(対象空間)の画像を、水分による光の吸収割合(吸光度)が高い波長帯の光(本実施の形態では、1500nm(λ1))と、水分による吸光度が低い波長帯の複数の光(本実施の形態では、1300nm(λ2)及び1650nm(λ3))で画像を撮像する。しかる後に、対象物表面の水分の検出対象となる点(サンプル点)の反射率を算出し、算出した反射率に基づく指標を、当該指標で規定される空間(特徴空間)を用いた判定空間(判定図)にプロットして、対象物表面に水分が存在するか否か判定することを特徴としている。
図1に示すように、本実施の形態に係る水分検出装置10は、カメラ12、カメラ制御部14、コンピュータ16、バンドパスフィルタ18、及びバンドパスフィルタ制御部20を含んで構成されている。
カメラ12は、対象空間を撮像する撮像手段である。カメラ12としては、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等を搭載したディジタル型のカメラを用いることができる。画素値の階調数等は特に限定されないが、一例として8ビット(256階調)とすることができる。以下の説明において言及する、撮像された画像の輝度値は、この階調数の画素値に基づいて算出する。
図2に、カメラ12によって撮像する画像G(対象空間の画像)の一例を示す。図2に示すように、本実施の形態に係る画像Gは、主として車両の走行路の画像(走行路画像)であり、走行路画像Gには、アスファルト路面、白線、縁石等、反射率の異なる対象物が含まれる。
カメラ制御部14は、カメラ12の撮像タイミング、撮像方向等を制御する部位であり、例えば、マイクロプロセッサと、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等の記憶手段等が内蔵された、カメラの制御に特化した専用LSI(Large Scale Integrated Circuit)で構成されている。カメラ制御部14は、カメラ12により撮像された画像の画像信号をコンピュータ16に送る一方、同期信号(例えば、撮像タイミングを示す信号等)をバンドパスフィルタ制御部20に送る。
バンドパスフィルタ18は、一例として、カメラ12の前面と対向して配置されると共に、回転軸Zを中心として回転する円盤に、各々中心波長を異ならせた帯域を有する複数のバンドパスフィルタ部(図示省略)を設けたものである。バンドパスフィルタ18は、バンドパスフィルタ制御部20からの制御信号に応じて回転することにより、各帯域のバンドパスフィルタ部を切り換え可能なように構成されている。
バンドパスフィルタ制御部20は、複数のバンドパスフィルタ部の切り換え制御等を実行する部位であり、例えば、マイクロプロセッサと、ROM、RAM等の記憶手段等が内蔵された、バンドパスフィルタの制御に特化した専用LSIで構成されている。
バンドパスフィルタ制御部20は、カメラ制御部14から送られた同期信号に応じて、バンドパスフィルタ部の切り換えを制御する。詳細については後述するが、本実施の形態に係るバンドパスフィルタ18は、波長λ1を中心波長とするバンドパスフィルタ部(BPF1)、波長λ2を中心波長とするバンドパスフィルタ部(BPF2)、波長λ3を中心波長とするバンドパスフィルタ部(BPF3)の3つのバンドパスフィルタ部を備えている。
コンピュータ16は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM、およびRAM等の記憶手段を含んで構成されている。CPUは、水分検出装置10の全体を統括、制御し、ROMは、水分検出装置10の制御プログラム、後述する水分検出処理プログラム、あるいは各種パラメータ等を予め記憶する記憶手段であり、RAMは、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる記憶手段である。コンピュータ16は、カメラ制御部14から送られた画像信号に基づいて画像処理、あるいは反射率の演算等を実行する。
次に、図4ないし図8を参照しつつ図3に即して、本実施の形態に係る水分検出処理プログラムについて説明する。図3は、本実施の形態に係る水分検出処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。図3に示す処理は、例えば、ユーザにより図示しない入力部を介して実行開始の指示がなされると、コンピュータ16の図示しないCPUがROM等の記憶手段から本水分検出処理プログラムを読み込み、実行する。
図3に示すように、ステップS100は、各波長帯域のバンドパスフィルタ部(BPF1、BPF2、BPF3)を介して走行路を撮像し、複数の走行路画像Gを取得するようにカメラ12を制御する。本実施の形態では、カメラ制御部14から発せられた撮像タイミングを示す同期信号に同期させてバンドパスフィルタ18を切り換え、各波長帯域のバンドパスフィルタ部BPF1、BPF2、BPF3でフィルタリングした複数の走行路画像Gを取得する。
図4に、バンドパスフィルタ部でフィルタリングしていない走行路画像Gの一例を示す。図4に示すように、走行路画像Gには、白線、縁石等の画像が含まれている。図5(a)に、バンドパスフィルタ部BPF2(中心波長1300nm)を介して撮像した走行路画像G2を示す。本実施の形態では、走行路画像G2の他に、バンドパスフィルタ部BPF1(中心波長1500nm)を介して撮像した走行路画像G1、バンドパスフィルタ部BPF3(中心波長1650nm)を介して撮像した走行路画像G3を取得し、合計3つの走行路画像G1、G2、G3を取得する。
次のステップS102では、ステップS100得られた複数の走行路画像(G1、G2,G3、総称する場合は単にG)の各々から抽出画像G’を生成する。抽出画像G’とは、走行路画像Gを低解像度にした画像であり、例えば、走行路画像Gを10×10の画素領域毎に区分し、各々の画素領域の輝度値の平均値を算出して生成する。抽出画像G’の生成は、後のステップでサンプル点の輝度値を算出する場合の計算量を低減させるための処理である。従って、必要に応じて実行すればよい処理であり、必須の処理ではない。
図5(b)に、走行路画像G2の抽出画像G2’を示す。本実施の形態では、抽出画像G2’の他に、走行路画像G1の抽出画像G1’、走行路画像G3の抽出画像G3’を生成し、合計3つの抽出画像G1’、G2’、G3’を生成する。なお、以下では、抽出画像G1’、G2’、G3’を総称して抽出画像G’という場合がある。
次のステップS104では、各抽出画像からサンプル点を抽出する。サンプル点とは、上述したように、水分を検出する対象となる点であり、各抽出画像において、水分の検出を実行したい点を特定して抽出する。
図6に、抽出画像G2’から抽出したサンプル点の一例を示す。図6に示すように、本実施の形態では、サンプル点として、水分が存在しないアスファルト路面領域内の点(以下、「A」と表記)、水分が存在するアスファルト路面領域内の点(以下、「AW」と表記)、水分が存在しない白線領域内の点(以下、「L」と表記)、水分が存在する白線領域内の点(以下、「LW」と表記)の4つの領域について、各10点ずつ抽出している。
これらのサンプル点、A,AW、L、及びLWの抽出は、抽出画像G1’、G2’、及びG3’の各々について行う。すなわち、3つの波長帯(1300nm、1500nm、1650nm)の画像について、同じ位置のサンプル点A、AW、L、及びLWが抽出される。
次のステップS106では、抽出画像G1’,G2’、G3’における、抽出点A、AW、L、及びLWの輝度値から、各波長帯(1300nm、1500nm、1650nm)における反射率を算出する。より具体的には、例えば、予め定められた点の輝度値(例えば抽出画像G’において、最も大きい輝度値)を基準とした相対的な輝度値の比を反射率として算出する。
図7に、ステップS106で算出した反射率の一例を示す。図7に示すように、本実施の形態では、各波長帯(λ1、λ2、λ3)において、それぞれサンプル点A、AW、L、及びLWの反射率が演算される。図7に示す曲線C1、C2、C3、及びC4は、各々各波長帯におけるサンプル点L、LW、A、及びAWの反射率を結んだ曲線である。図7に示すように、波長λ1(1500nm)では、サンプル点L(白線)の反射率は高いが、サンプル点LW(白線+水)の反射率は低い。
ここで、本実施の形態に係る特徴空間を用いた判定図について説明する。本実施の形態に係る特徴空間では、上記反射率について、以下に示す(式1)及び(式2)で定義される指標IND1及びIND2を導入する。
IND1=(R1−R2)/(R1+R2) ・・・ (式1)
IND2=(R1−R3)/(R1+R3) ・・・ (式2)
ただし、R1は波長λ1(1500nm)における反射率、R2は波長λ2(1300nm)における反射率、R3は波長λ3(1650nm)における反射率を、各々表している。
そして、本実施の形態では、指標IND1を横軸と、指標IND2を縦軸とした2次元平面を「特徴空間」と定義する。この特徴空間に、水分が存在するか否かについて判定する判定基準を付加した図が「判定図」である。そして、抽出画像G’から算出されたサンプル点の反射率から指標IND1、IND2を算出し、該判定図にプロットして、各サンプル点に水分が存在するか否か判定する。後述の図8は、その判定図の一例を示しており、図8に示す判定線DL1が上記判定基準である。
図8では、原点に近いほど対象物が乾燥しており、指標IND1、あるいは指標IND2が負方向に移動するに従って対象物表面に存在する水分の量が多くなる。図8では、判定線DL1が、水分が存在するか否かを判定する基準となっており、判定線DL1より原点側に存在するサンプル点には水分が存在していないと判定され、判定線より原点から遠ざかる側に存在するサンプル点には水分が存在していると判定される。なお、図8に示す判定図は、水分を付着させた、あるいは乾燥状態にある、様々に反射率の異なる対象物についての実測結果をプロットして作成したものである。このようにして作成した判定図は、図示しないROM等の記憶手段に記憶させておいてもよい。
再び図3を参照し、次のステップS108では、波長λ1、λ2、λ3における反射率を用いて、各サンプル点の指標IND1及びIND2を算出する。
次のステップS110では、ステップS108で算出した指標IND1、IND2を、特徴空間の座標(IND1,IND2)としてプロットし、判定図を作成する。
図8に、各サンプル点をプロットした判定図を示す。図8では、各サンプル点は、主として、(IND1,IND2)平面の第3象限にプロットされている。
次のステップS112では、各サンプル点に水分が存在するか否かについて判別分析する。当該判別分析は、上述したように、プロットされた各サンプル点が、判定線DL1のいずれの側に存在するかによって行う。その後、本水分検出処理プログラムを終了する。
図8に示す判定図を参照すると、各サンプル点A、L、AW、LWが明瞭に分離されていることがわかる。すなわち、サンプル点A、Lは原点近傍に配置され、サンプル点AW、LWは、原点から遠ざかる方向に配置されており、両者は明確に判別することが可能である。従って、図8に示す判定線DL1によって、サンプル点A,Lには水分が存在しないと判定され、サンプル点AW、LWには水分が存在すると判定される。さらに、図8に示す判定図では、同様に水分が存在するサンプル点AW(アスファルト路面)とLW(白線)同士、あるいは、同様に水分がしないサンプル点A(アスファルト路面)とL(白線)同士も明確に分離されている。
ここで、本実施の形態では、3つの波長による2次元の特徴空間を用いた判定図を例示して説明したが、特徴空間の次数は2次元に限定されず、4つ以上の波長による3次元以上の特徴空間を用いた判定図(判定空間)を適用してもよい。さらに、2つの波長を用いた1次元の特徴空間を用いた判定図を適用してもよい。
図9は、2つの波長を用いた1次元の特徴空間を用いた判定図の例を示している。図9は、図7に示す各波長における反射率について、図8に示す判定図の指標IND1のみを用いて作成した判定図であり、判定線DL2を水分が存在するか否かを判定する基準としている。すなわち、図9は、各サンプル点A、AW、L、LWの波長λ1及びλ2における反射率R1及びR2を用いて、上記(式1)により指標IND1を算出し、IND1軸上にプロットした図である。図9から明らかなように、判定線DL2によって、水分を含まないサンプル点A、Lと、水分を含むサンプル点AW、LWとが明確に分離されており、1次元の特徴空間を用いた判定図によっても、サンプル点に水分が存在するか否かについて判定可能なことがわかる。
以上詳述したように、本実施の形態に係る水分検出装置及び水分検出方法によれば、反射率に基づいて検出対象物に付着する水分を検出する場合において、検出対象領域内に反射率の大きく異なる複数の検出対象物が存在する場合においても、正常に水分の有無について判定することができるので、誤検出が抑制された水分検出装置および水分検出方法を提供することができる、という効果を奏する。また、検出対象領域内に反射率の大きく異なる複数の検出対象物が存在する場合においても、同じ方式でそれらの検出対象物の表面の水分の有無について判定することができる、という効果も奏する。
[第2の実施の形態]
図10を参照して、本実施の形態に係る水分検出装置及び水分検出方法について説明する。本実施の形態は、太陽光スペクトルを用いて指標IND1及びIND2を算出する形態である。従って、本実施の形態に係る水分検出装置は、図1に示す上記実施の形態に係る水分検出装置と同じであるので、説明を省略する。図10は、本実施の形態で用いる太陽光のスペクトル、すなわち各波長の太陽光の相対的な強度(ある強度を基準とした強度)の一例を示している。
上記実施の形態では、輝度値から算出した反射率(R1、R2、R3)を介して、指標IND1及びIND2を算出したが、本実施の形態は、輝度値から直接指標IND1及びIND2を算出する形態である。
まず、本実施の形態の原理について説明する。一般に、反射率は輝度を用いて以下に示す(式3)を用いて表すことができる。
反射率=α・(輝度/照度) ・・・ (式3)
ただし、αは比例定数である。
(式3)における照度は、対象物の表面を照らす明るさであり、本実施の形態では、図10に示す太陽光の強度を意味する。
波長λ1、λ2、λ3に対するサンプル点の輝度を各々B1、B2、B3、サンプル点の反射率を各々R1、R2、R3、太陽光強度を各々L1、L2、L3と表記すると、(式3)から各波長における反射率は以下に示す(式4)ないし(式6)のように表記される。
R1=α・(B1/L1) ・・・ (式4)
R2=α・(B2/L2) ・・・ (式5)
R3=α・(B3/L3) ・・・ (式6)
(式4)ないし(式6)を(式1)及び(式2)に代入すると、指標IND1及びIND2は、各々(式7)、(式8)のように表される。
IND1=(B1−k1・B2)/(B1+k1・B2) ・・・ (式7)
IND2=(B1−k2・B3)/(B1+k2・B3) ・・・ (式8)
ただし、k1=L1/L2、k2=L1/L3であり、各々定数である。
定数k1は、図10に示す波長λ1(1500nm)の強度と波長λ2(1300nm)の強度との比から、定数k2は、波長λ1(1500nm)の強度と波長λ3(1650nm)の強度との比から、各々算出することができる。これらの定数は予め算出し、ROM等の記憶手段に記憶させておいてもよい。したがって、本実施の形態では、抽出画像G1’,G2’、G3’における各サンプル点の輝度値(画素値)から、直接(反射率を算出することなく)指標IND1及びIND2を算出し、図8に示す判定図にプロットして、各サンプル点に水分が存在するか否かについて判定することができる。
本実施の形態に係る水分検出装置及び水分検出方法によれば、上記実施の形態による効果に加え、判定図を作成する上での計算がより簡略化されるという効果を奏する。
なお、太陽光スペクトルは、天候、あるいは季節によって変化することが予測され、太陽光スペクトルが変化すると、上記定数k1、k2も変化することが想定される。したがって、天候(晴れ、曇り、雨、雪等)ごとの、あるいは季節(春、夏、秋、冬)ごとの太陽光スペクトルから定数k1、k2を算出しておき、参照テーブルとしてROM等の記憶手段に記憶させておいてもよい。
[第3の実施の形態]
本実施の形態は、撮像画像に映り込ませた反射率の基準となる対象物、例えば、標準反射板の輝度を用いて、指標IND1及びIND2を算出する形態である。従って、本実施の形態に係る水分検出装置は、図1に示す上記実施の形態に係る水分検出装置と同じであるので、説明を省略する。
いま、波長λ1に対する抽出画像G1’内でのサンプル点の輝度をB1、標準反射板の輝度をBs1、波長λ2に対する抽出画像G2’内でのサンプル点の輝度をB2、標準反射板の輝度をBs2、波長λ3に対する抽出画像G3’内でのサンプル点の輝度をB3、標準反射板の輝度をBs3とする。また、波長λ1に対する標準反射板の反射率をRs1、波長λ2に対する標準反射板の反射率をRs2、波長λ3に対する標準反射板の反射率をRs3とする。反射率Rs1ないしRs3は既知のパラメータなので、例えば図示しないROM等の記憶手段に記憶させておいてもよい。
このとき、以下に示す(式9)ないし(式11)が成立する。
B1=(R1/Rs1)・Bs1 ・・・ (式9)
B2=(R2/Rs2)・Bs2 ・・・ (式10)
B2=(R3/Rs3)・Bs3 ・・・ (式11)
R1、R2、R3は、上記同様、各々波長λ1、λ2、λ3におけるサンプル点の反射率である。
(式9)ないし(式11)は、以下に示す(式12)ないし(式14)のように変形される。
R1=(B1/Bs1)・Rs1=m1・Rs1 ・・・ (式12)
R2=(B2/Bs2)・Rs2=m2・Rs2 ・・・ (式13)
R3=(B3/Bs3)・Rs3=m3・Rs3 ・・・ (式14)
ただし、m1=(B1/Bs1)、m2=(B2/Bs2)、m3=(B3/Bs3)である。(式12)ないし(式14)を(式1)及び(式2)に代入すると、下記(式15)及び(式16)が得られる。
IND1=(m1・Rs1−m2・Rs2)/(m1・Rs1+m2・Rs2) ・・・ (式15)
IND2=(m1・Rs1−m3・Rs3)/(m1・Rs1+m3・Rs3) ・・・ (式16)
(式12)ないし(式14)において、Rs1ないしRs3は既知であり、m1ないしm3は抽出画像G1’ないしG3’を用いて算出可能である。従って、本実施の形態では、抽出画像G’におけるサンプル点の輝度を用いて(反射率を算出することなく)、指標IND1及びIND2を算出することができる。その結果、より簡易に判定図を作成することができる。
[第4の実施の形態]
図11を参照して、本実施の形態に係る水分検出装置及び水分検出方法について説明する。図11は、本実施の形態に係る水分検出装置10aを示すブロック図である。本実施の形態は、光源を備えた水分検出装置10aを用いることにより、例えば、夜間においても水分の検出が行えるようにした形態である。
図11に示すように、水分検出装置10aは、カメラ12、カメラ制御部14、コンピュータ16、バンドパスフィルタ18、バンドパスフィルタ制御部20、光源22、及び光源制御部24を含んで構成されている。水分検出装置10aは、図1に示す水分検出装置10に、光源22及び光源制御部24を追加したものである。従って、カメラ12、カメラ制御部14、コンピュータ16、バンドパスフィルタ18、及びバンドパスフィルタ制御部20の機能は、水分検出装置10と同様なので説明を省略する。
本実施の形態に係る光源22は、赤外領域の光を発生するライトであり、例えば、ハロゲンランプを用いることができる。しかしながら、本実施の形態に係る波長すなわち、λ1=1500nm、λ2=1300nm、λ3=1650nmの波長成分を含む光源であれば、光源22はハロゲンランプに限られず、例えばLED(Light Emitting Diode)ライト等を用いてもよい。
光源制御部24は、主として光源22の点灯、消灯を制御する部位であり、例えば、マイクロプロセッサと、ROM、RAM等の記憶手段等が内蔵された、光源の制御に特化した専用LSIで構成されている。カメラ12と同期させて光源22を点灯、消灯させる場合には、光源制御部24が、点灯消灯のタイミングを示す制御信号をカメラ制御部14から受け取って実行する。
本実施の形態に係る水分検出装置10aでは、カメラ12の撮像タイミングと同期させ、光源22からパルス光を発生させ、対象空間を撮像し、抽出画像G1’、G2’、G3’を取得し、上記第2の実施の形態と同様の方法、又は上記第3の実施の形態と同様の方法でサンプル点の水分を検出する。
第2の実施の形態と同様の方法で水分を検出する場合には、太陽光を光源22からの光に置き換えて行う。つまり、光源22を用いて、図10に示すスペクトルと同様のスペクトル(光源スペクトル)を取得し、波長λ1、λ2、λ3における相対的な強度L1、L2、L3を求め、このL1、L2、L3によりk1=L1/L2及びk2=L1/L3を算出する。以降、このk1及びk2と、抽出画像G1’、G2’、G3’から算出した輝度とを(式7)及び(式8)に代入して判定図を作成し、サンプル点に水分が存在するか否かについて判定して水分の検出を行う。
第3の実施の形態と同様の方法で水分を検出する場合には、抽出画像G1’、G2’、G3’から算出した輝度値を(式15)及び(式16)に代入して判定図を作成し、サンプル点に水分が存在するか否かについて判定して水分の検出を行う。なお、標準反射板の波長λ1、λ2、λ3における反射率Rs1、Rs2、Rs3の値は光源に依存しないので、第3の実施の形態と同じ反射率を用いることができる。
本実施の形態に係る水分検出装置及び水分検出方法によれば、夜間においても水分の検出を行うことができる、という効果を奏する。
なお、上記実施の形態では、カメラ12の撮像タイミングに同期させて光源22からパルス光を発生させる形態を例示して説明したが、これに限られない。例えば、水分検出装置10aを搭載した車両のヘッドライトの点灯と同期させて常時点灯させてもよいし、赤外領域の光も発生させるようにしたヘッドライトと兼用させてもよい。
[第5の実施の形態]
図12及び図13を参照して、本実施の形態に係る水分検出装置及び水分検出方法について説明する。図12は、本実施の形態に係る水分検出装置10bを示すブロック図である。本実施の形態は、レーザレーダを備えた水分検出装置10bを用いることにより、レーザレーダとカメラとで反射率を算出する波長を分担する形態である。図13は、本実施の形態に係る水分検出処理プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示すように、水分検出装置10bは、カメラ12、カメラ制御部14、コンピュータ16、バンドパスフィルタ18、バンドパスフィルタ制御部20、レーザレーダ26、及びレーザレーダ制御部28を含んで構成されている。水分検出装置10bは、図1に示す水分検出装置10に、レーザレーダ26及びレーザレーダ制御部28を追加したものである。従って、カメラ12、カメラ制御部14、コンピュータ16、バンドパスフィルタ18、及びバンドパスフィルタ制御部20の機能は水分検出装置10と同様なので、説明を省略する。
レーザレーダ26は、投光部からパルス状のレーザ光を発光して対象物に照射し、対象物からの反射光を受光部で受光して、対象物までの距離を測定したり、対象物を検出したりする装置である。レーザレーダ26は、この目的のために水分検出装置10bが搭載された車両に装備されているものであり、本実施の形態に係る水分検出装置10bは、このレーザレーダ26を流用している。レーザレーダ26は、投光部から投光される投光光の強度がわかっているので、この投光光の強度と、受光部で受光されたサンプル点からの反射光の強度との比を求めることにより、サンプル点の反射率を算出することができる。
レーザレーダ制御部28は、主として、レーザレーダ26の投光タイミング、投光方向等を制御する部位である。レーザレーダ制御部28は、レーザレーダ26の投光タイミングを制御するために、カメラ12の撮像タイミングを示す制御信号をカメラ制御部14から受け取る。
本実施の形態では、レーザレーダ26から投光される投光光の波長を1500nm(λ1)としている。また、バンドパスフィルタ18は、中心波長1300nm(λ2)のバンドパスフィルタ部BPF2、及び中心波長1650nm(λ3)のバンドパスフィルタ部BPF3を用いる。つまり、レーザレーダ26が波長λ1を、カメラ12が波長λ2及びλ3を分担する。そして、本実施の形態では、波長λ1における反射率はレーザレーダ26から直接算出し、波長λ2及びλ3における反射率又は輝度は、カメラ12により取得した抽出画像G2’、G3’を用いて算出する。
抽出画像G’を用いて算出した反射率又は輝度による指標IND1及びIND2の算出は、上記実施の形態のいずれの形態に係る算出方法を用いてもよいが、以下、図13を参照し、第1の実施の形態に係る算出方法を例示して説明する。
まず、ステップS200で、レーザレーダ26の投光部からサンプル点に対し投光光を照射する。
次のステップS202では、上記投光光の強度と、レーザレーダ26の受光部で受光した該投光光に対応する反射光の強度との比を求め、反射率R1を算出する。本実施の形態では、この反射率R1は波長λ1(1500nm)における反射率である。
次のステップS204では、波長λ2(1300nm)及び波長λ3(1650nm)の波長帯で走行路画像G2及びG3が取得されるように、カメラ12及びバンドパスフィルタ18を制御する。
次のステップS206では、走行路画像G2及びG3に基づいて、反射率R2及びR3を算出する。この反射率R2及びR3の算出は、図3に示すフローチャートのステップS102ないしS106と同様に、走行路画像G2及びG3から抽出画像G2’及びG3’を生成し、抽出画像G2’及びG3’のサンプル点を抽出して行う。
次のステップS208では、判定図を作成する。この判定図の作成は、図3に示すフローチャートのステップS108と同様に、ステップS202で算出した反射率R1、ステップS206で算出した反射率R2及びR3を(式1)及び(式2)に代入して指標IND1及びIND2を算出し、特徴空間にプロットして行う。
次のステップS210では、ステップS208で作成した判定図に基づき、各サンプル点に水分が存在するか否かについて判別分析する。当該判別分析は、上述したように、プロットされた各サンプル点が、判定線DL1のいずれの側に存在するかによって行う。その後、本水分検出処理プログラムを終了する。
以上詳述したように、本実施の形態に係る水分検出装置及び水分検出方法によれば、既存の車載装置(本実施の形態では、レーザレーダ26)を有効に活用することができる。
なお上記実施の形態では、レーザレーダ26が波長λ1を、カメラ12が波長λ2及びλ3を分担する形態を例示して説明したが、これに限られず、既存の装置が対応可能な波長等を考慮して任意の分担としてよい。
[第6の実施の形態]
図14を参照して、本実施の形態に係る水分検出装置及び水分検出方法について説明する。本実施の形態は、レーザレーダによって、判定図の作成に必要な複数の波長における反射率を算出する形態である。図14は、本実施の形態に係る水分検出装置10cを示すブロック図を示している。図14に示すように、水分検出装置10cは、レーザレーダ26、レーザレーダ制御部28、及びコンピュータ16を含んで構成されている。
本実施の形態に係るレーザレーダ26は、複数の波長、本実施の形態では波長λ1(1500nm)、λ2(1300nm)、λ3(1650nm)の光を投光可能なように構成されている。本実施の形態に係るレーザレーダ26は、距離測定等のために車両に搭載されたレーザレーダと共用してもよいし、水分検出のために専用に設けてもよい。
以下、本実施の形態に係る水分検出装置及び水分検出方法におけるコンピュータ16の動作について説明する。
コンピュータ16は、まず、対象物のサンプル点に波長λ1、λ2、λ3の投光光が順次照射されるように、レーザレーダ制御部28を介してレーザレーダ26を制御する。この際、各波長の光が、各サンプル点に対して複数回ずつ照射されるようにしてもよい。
次に、コンピュータ16は、波長λ1、λ2、λ3の各々の投光光の強度と、各投光光に対応する受光光の強度との比から、各々の波長に対する反射率R1、R2、R3を算出する。
次に、コンピュータ16は、先述の実施の形態と同様に、上記で算出されたR1、R2、R3を(式1)及び(式2)に代入して、指標IND1及びIND2を算出し、判定図を作成する。
次に、コンピュータ16は、上記で作成した判定図により、各サンプル点に水分が存在するか否かについて判別分析して、サンプル点の水分を検出する。
以上のように、本実施の形態に係る水分検出装置及び水分検出方法によれば、撮像画像を介することなく直接反射率を算出することができるので、指標IND1及びIND2の算出がより簡素化される。
なお、上記実施の形態では、吸光度の高い波長を1500nmとし、吸光度の低い複数の波長を1300nm及び1650nmとする形態を例示して説明したが、これに限られない。吸光度の高い少なくとも1つの波長と、吸光度の低い複数の波長を選択する限り、これらの波長以外の適宜な波長を選択することができる。一例として、吸光度の高い波長帯の光を1400nm〜1550nmの波長帯から選択された波長とし、吸光度の低い波長帯の複数の光の少なくとも1つを1350nm以下の波長帯から選択された波長とし、少なくとも1つを1600nm以上の波長帯から選択された波長とすることができる。
10、10a、10b、10c 水分検出装置
12 カメラ
14 カメラ制御部
16 コンピュータ
18 バンドパスフィルタ
20 バンドパスフィルタ制御部
22 光源
24 光源制御部
26 レーザレーダ
28 レーザレーダ制御部
BPF1、BPF2、BPF3 バンドパスフィルタ部
DL1、DL2 判定線
G 走行路画像
G’ 抽出画像
IND1、IND2 指標

Claims (7)

  1. 水分による光の吸収割合が高い第1の波長帯の光下、及び水分による光の吸収割合が前記第1の波長帯より低い第2の波長帯の複数の光下における検出対象点の反射率を取得する取得手段と、
    水分の有無の判定に供する特徴空間における前記検出対象点の座標である複数の指標を前記反射率を用いて演算する演算手段と、
    前記検出対象点の前記複数の指標を、前記特徴空間に判定基準を付加した判定空間にプロットして前記検出対象点における水分の有無を判定する判定手段と、を含み、
    前記第1の波長帯の光の波長をλ1、前記第2の波長帯の複数の光の波長をλ2及びλ3とし、波長λ1の光下における前記検出対象点の反射率をR1、波長λ2の光下における前記検出対象点の反射率をR2、波長λ3の光下における前記検出対象点の反射率をR3とした場合に、前記複数の指標が以下に示す(式1)のIND1及び(式2)のIND2で与えられる水分検出装置。
    IND1=(R1−R2)/(R1+R2) ・・・ (式1)
    IND2=(R1−R3)/(R1+R3) ・・・ (式2)
  2. 前記取得手段は、前記第1の波長帯の光下、及び前記第2の波長帯の複数の光下における前記検出対象点を含む検出対象空間を撮像する撮像部を備え、前記撮像部で撮像された複数の画像の輝度を用いて前記複数の画像ごとに前記検出対象点の前記反射率を取得する 請求項1に記載の水分検出装置。
  3. 前記取得手段は、波長λ1の光下、波長λ2の光下、及び波長λ3の光下における前記検出対象点を含む検出対象空間を撮像して複数の画像を取得する撮像部を備え、
    前記複数の画像から求められた波長λ1における前記検出対象点の輝度をB1、波長λ2における前記検出対象点の輝度をB2、波長λ3における前記検出対象点の輝度をB3とし、
    太陽光スペクトルにおける波長λ1の強度L1と波長λ2の強度L2との比をk1=L1/L2とし、太陽光スペクトルにおける波長λ1の強度L1と波長λ3の強度L3との比をk2=L1/L3とした場合に、
    前記(式1)における前記R1に代えてB1を、前記R2に代えてk1・B2を代入して指標IND1を算出し、
    前記(式2)における前記R1に代えてB1を、前記R3に代えてk2・B3を代入して指標IND2を算出する
    請求項に記載の水分検出装置。
  4. 前記取得手段は、波長λ1の光下、波長λ2の光下、及び波長λ3の光下における前記検出対象点を含む検出対象空間を、前記検出対象空間内に配置された波長λ1、波長λ2、及び波長λ3における反射率が既知である標準反射体と共に撮像して複数の画像を取得する撮像部を備え、
    波長λ1における前記標準反射体の反射率をRs1とし、波長λ2における前記標準反射体の反射率をRs2とし、波長λ3における前記標準反射体の反射率をRs3とし、
    かつ、前記複数の画像から求められた、波長λ1における前記検出対象点の輝度をB1、前記標準反射体の輝度をBs1とし、波長λ2における前記検出対象点の輝度をB2、前記標準反射体の輝度をBs2とし、波長λ3における前記検出対象点の輝度をB3、前記標準反射体の輝度をBs3とした場合に、
    前記(式1)における前記R1に代えて(B1/Bs1)・Rs1を、前記R2に代えて(B2/Bs2)・Rs2を代入して指標IND1を算出し、
    前記(式2)における前記R1に代えて(B1/Bs1)・Rs1を、前記R3に代えて(B3/Bs3)・Rs3を代入して指標IND2を算出する
    請求項に記載の水分検出装置。
  5. 前記第1の波長帯の光、及び前記第2の波長帯の複数の光を切り換えて発生する光源をさらに含み、
    前記取得手段は、前記光源を切り換えて、前記第1の波長帯の光下、及び前記第2の波長帯の複数の光下における前記検出対象点の反射率を取得する
    請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の水分検出装置。
  6. 前記第1の波長帯の光が1400nm〜1550nmの波長帯から選択された光であり、
    前記第2の波長帯の複数の光の少なくとも1つが1350nm以下の波長帯から選択された光であり、かつ少なくとも1つが1600nm以上の波長帯から選択された光である 請求項1〜請求項いずれか1項に記載の水分検出装置。
  7. 水分による光の吸収割合が高い第1の波長帯の光下、及び水分による光の吸収割合が前記第1の波長帯より低い第2の波長帯の複数の光下における検出対象点の反射率を取得し、
    水分の有無の判定に供する特徴空間における前記検出対象点の座標である複数の指標を前記反射率を用いて演算し、
    前記検出対象点の前記複数の指標を、前記特徴空間に判定基準を付加した判定空間にプロットして前記検出対象点における水分の有無を判定する水分検出方法であって、
    前記第1の波長帯の光の波長をλ1、前記第2の波長帯の複数の光の波長をλ2及びλ3とし、波長λ1の光下における前記検出対象点の反射率をR1、波長λ2の光下における前記検出対象点の反射率をR2、波長λ3の光下における前記検出対象点の反射率をR3とした場合に、前記複数の指標が以下に示す(式1)のIND1及び(式2)のIND2で与えられる水分検出方法。
    IND1=(R1−R2)/(R1+R2) ・・・ (式1)
    IND2=(R1−R3)/(R1+R3) ・・・ (式2)
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