JP2001134889A - 路面状況推定装置 - Google Patents

路面状況推定装置

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JP2001134889A
JP2001134889A JP31376699A JP31376699A JP2001134889A JP 2001134889 A JP2001134889 A JP 2001134889A JP 31376699 A JP31376699 A JP 31376699A JP 31376699 A JP31376699 A JP 31376699A JP 2001134889 A JP2001134889 A JP 2001134889A
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road
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 センサの追加や変更を容易にし、要求仕様に
応じた改変が簡単な路面状況推定装置を提供する。 【解決手段】 各センサユニット11〜14がセンサ情
報を取得して、それぞれ個別にファジィ推論を行い、状
況区分を特定する。すなわち、各センサユニット11〜
14の備えるセンサは距離、反射強度、路面温度といっ
た情報を取得するが、各センサユニット11〜14のそ
れぞれが、状況区分と称した、路面の状況を示す情報を
出力する。この状況区分は、各センサユニット11〜1
4に対応して設けられたI/F21〜24にて推定対象
領域を構成する分割領域に対応した状況区分データに変
換される。推定処理部40は、状況区分データベースと
してサーバ30に記憶されるこの状況区分データに基づ
き、路面状況推定処理を実行して路面状況を推定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の適切な走
行制御を実現するために路面状況を推定する路面状況推
定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の走行制御を適切に実現するた
め、路面の状況を推定する装置がある。自動車の制動時
に車輪のスリップが過大となることを防止するアンチス
キッド制御、加速時に車輪のスリップが過大となること
を防止するトラクション制御、車輪の横滑りが過大とな
ることを防止する方向制御などを適切に行うためには、
路面状況が分かっていることが望ましいからである。
【0003】このような路面状況の推定は、交通事故や
環境問題などの解決手段として位置づけられる、次世代
の交通社会を担うITS(高度交通システム)の実現に
も重要である。従来の路面状況推定装置として、ファジ
ィ推論を用い路面状況を推定する装置が特開平4−11
0261号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の路面状況推定装置は、全てのセンサからの情報
を入力とするファジィ推論等を行い、路面状況を推定す
るものであった。例えば上述した公報に開示された実施
例の装置は、2つのアクティブ赤外線センサ、パッシブ
赤外線センサ、超音波センサ及びカラーセンサの計5つ
のセンサからの情報に基づき、ファジィ推論を行って路
面状況を推定している。
【0005】このように各センサからの情報を全て用い
て路面状況を推定しているため、従来の処理は各センサ
に依存する内容となっており、センサの追加や変更があ
って処理の対象となるセンサからの情報が変わると、処
理を全面的に見直して変更する必要があった。なぜな
ら、各センサに処理内容が依存するため、他のセンサか
らの情報までを考慮しなければならないためである。具
体的に言えば、例えば追加されたセンサからの情報を他
のセンサの情報とどのように組み合わせて路面状況を推
定するか、といった新たな処理設計が必要になってく
る。したがって、センサの追加や変更が極めて困難とな
っていた。
【0006】一方、例えば路面の所定領域の状況を推定
する設置型の路面状況推定装置に要求される精度等は、
その設置場所の環境等によって異なってくる。例えば積
雪が多い地方では、積雪路であることを高い精度で判断
できることが望ましいからである。
【0007】このような設置場所によって異なる要求仕
様を考えた場合に、従来の構成では、その要求仕様を満
たすためにセンサを追加・変更する場合にも、上述した
ように処理アルゴリズムを変更が困難であり、このよう
な要求仕様に合わせた路面状況推定装置の改変が困難で
あった。
【0008】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、センサの追加や変更を容易に
し、要求仕様に応じた改変が簡単な路面状況推定装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上述した
目的を達成するためになされた請求項1に記載の路面状
況推定装置では、複数のセンサが、推定対象領域内の路
面の情報を取得する。各センサにて取得される情報は、
路面の状況として少なくとも一つの状況区分を特定可能
なものである。
【0010】ここで状況区分とは、路面の状況を示す区
分であり、「乾燥路」、「湿潤路」、「積雪路」、「凍
結路」といった区分をいう。すなわち、各センサは、こ
れらの区分の中の少なくとも1つの区分を特定可能な情
報を取得する。したがって、ここでいうセンサは、例え
ば路面を撮像する画像センサ、路面の温度を測定する路
面温度センサ、路面までの距離及び路面からの反射強度
を測定するレーザレーダセンサなどである。画像センサ
によって路面を撮像すれば、その画像の輝度から「湿潤
路」であるか否かが判断できるからである。また、路面
温度センサにて路面の温度が分かれば、「凍結路」であ
るか否かが判断できるからである。さらに、路面までの
距離及び路面からの反射強度が分れば、「乾燥路」、
「湿潤路」、「新雪路」、「圧雪路」、「ジャム雪路」
などといった区分のいずれかが判断ができるからであ
る。なお、「ジャム雪路」とは、雪がとけかけた霙状の
雪路をいう。
【0011】路面までの距離及び路面からの反射強度を
測定するには、上述したレーザレーダセンサ以外に、例
えばミリ波レーダと呼ばれる電波センサや超音波センサ
を用いることもできる。電波センサは電波を、超音波セ
ンサは超音波を路面へ出射し、それぞれがその反射波に
基づいて距離及び反射強度を測定する。なお、ステレオ
方式の画像センサを用いて左右の画像ずれに基づき距離
を測定することもできる。
【0012】このように具体化されるセンサにて取得さ
れた情報に基づき状況区分を特定するのが、状況区分特
定手段である。状況区分特定手段は、各センサ毎に状況
区分を特定する。状況区分の特定手法は、種々考えられ
るが、ファジィ推論が一例として考えられる有効な手法
である。ファジィ推論は、各状況区分に該当する路面に
て実際に取得される情報に基づきメンバシップ関数及び
ファジィルールを予め作成しておくことで可能となる。
【0013】そして、路面状況推定手段が、状況区分特
定手段にて各センサ毎に特定された状況区分に基づき、
推定対象領域の路面状況を推定する。路面状況推定処理
は、例えば4つの各センサの情報からそれぞれ特定され
た状況区分が「乾燥路」、「湿潤路」、「湿潤路」、
「湿潤路」である場合、多数決方式にて路面状況を「湿
潤路」として推定するという具合である。この路面状況
推定処理については後述する。
【0014】従来は、上述したように各センサからの情
報を直接的に用いて路面状況を推定する推定処理を実行
していた。そのため、従来の推定処理は各センサに依存
する処理内容となっており、センサの追加や変更があっ
て推定処理の入力となるセンサからの情報が変わると、
推定処理を全面的に見直して変更する必要があった。し
たがって、センサの追加や変更が極めて困難となってい
た。
【0015】これに対して本発明では、各センサにて取
得された情報に基づき、それらセンサ毎に路面の状況区
分を特定することを特徴としている。つまり、各センサ
にて取得される距離、輝度といった情報を、状況区分と
称した、路面の状況を示す情報に変換するのである。そ
して、これら状況区分に基づき、推定対象領域の路面状
況を推定する。
【0016】このとき、路面状況推定手段による路面状
況の推定処理を考えると、センサが変更されても、ま
た、センサの数が増加減少しても、入力される状況区分
の種類あるいは数が変わるだけであり、推定処理のアル
ゴリズムを大きく変更する必要はない。例えば、3つの
センサの情報に基づき状況区分が「乾燥路」、「湿潤
路」、「湿潤路」と特定されると、多数決方式で「湿潤
路」と路面状況を推定するとするアルゴリズムがあった
と仮定する。このような場合、4つ目のセンサが追加さ
れてさらに状況区分の入力数が増えた場合、状況区分が
「乾燥路」、「湿潤路」、「湿潤路」、「湿潤路」と特
定されると、推定処理は、同様の多数決方式のアルゴリ
ズムで「湿潤路」と路面状況を推定するようにすればよ
い。
【0017】一方、センサの追加や変更に伴い、新たな
センサに合わせて、状況区分特定手段が状況区分の特定
することになる。しかし、この特定処理も、そのセンサ
に合わせて設計すればよく、他のセンサからの情報を考
慮する必要はない。各センサ毎に状況区分を特定できれ
ばよいため、他のセンサの情報を何等考慮する必要がな
いからである。したがって、センサの追加や変更に伴っ
て生じる状況区分の特定処理の設計も容易になる。
【0018】以上のことから、本発明によれば、センサ
の追加や変更が容易であり、要求仕様を満足するための
改変が容易である。上述した路面状況推定手段は、各セ
ンサ毎に特定される状況区分に基づき路面状況を推定す
る。しかし、センサによって路面上の比較的広い領域の
情報を取得するものと、比較的狭い領域の情報を取得す
るものがある。したがって、例えば請求項2に示す構成
を採用することが考えられる。
【0019】その構成は、状況区分特定手段が、推定対
象領域をメッシュ状に分割した分割領域の単位でセンサ
毎の状況区分を特定し、路面状況推定手段は、センサ毎
に特定された状況区分に基づき、推定対象領域の路面状
況を分割領域の単位で推定することを特徴とするもので
ある。例えば推定対象領域をメッシュ状に、道路進行方
向に50cm、道路横断方向に25cmの分割領域に分
割するという具合である。このようにすれば、各センサ
の情報取得領域を考慮せず路面状況を推定することがで
き、センサの追加・変更に伴う路面状況推定アルゴリズ
ムの変更の必要性がより小さくなる。
【0020】この路面状況の推定アルゴリズムは、例え
ば請求項3に示すような多数決方式であることが考えら
れる。これについては既に具体例として上述したが、こ
の場合、路面状況推定手段は、分割領域の単位で特定さ
れた状況区分を多数決方式で選択して推定対象領域の路
面状況を推定する。例えばある分割領域に対する状況区
分が、「乾燥路」、「湿潤路」、「湿潤路」、「湿潤
路」として特定された場合、その分割領域の路面の状況
を「湿潤路」として推定するという具合である。
【0021】また、路面状況の推定アルゴリズムは、上
述した多数決方式の構成に加え又は代え、例えば請求項
4に示すように、路面状況推定手段が、分割領域の単位
で状況区分を組み合わせて推定対象領域の路面状況を推
定するようにしてもよい。上述した多数決方式は、ある
分割領域に対して相反する状況区分が特定された場合を
想定している。逆に、ある分割領域に対する状況区分が
「圧雪路」、「凍結路」というように同時に起こり得る
状況区分である場合には、その分割領域の路面状況をそ
れらを合わせた区分として、例えばこの例では「圧雪氷
板路」と推定することができる。このようにすれば、各
センサの情報から特定される状況区分よりも細かく路面
状況を推定することができる。
【0022】さらに、このように状況区分を多数決方式
で選択してあるいは状況区分を組み合わせて路面の状況
を推定することを前提とし、請求項5に示すように、路
面状況推定手段が、状況区分に所定の重み付けを行い、
当該重みを考慮して推定対象領域の路面状況を推定する
ようにしてもよい。
【0023】例えばレーザレーダセンサは路面までの距
離を測定できるため、その情報からは「積雪路」をより
確実に判断できる。そこで、レーザレーダセンサの情報
に基づき特定された「積雪路」という状況区分には
「1.0」というような重み付けを行い、他のセンサか
ら特定された「乾燥路」という状況区分には「0.4」
というような重み付けを行う。この重みを考慮した多数
決方式で状況区分を選択すれば、例えば他の2つのセン
サから「乾燥路」と状況区分が特定されても、重みは
0.4×2=0.8となる。一方、レーザレーダセンサ
の情報に基づき「積雪路」と状況区分が特定されると、
その重みは1.0である。したがって、「積雪路」が選
択され、分割領域の路面状況は「積雪路」であると推定
される。
【0024】また、状況区分を組み合わせて路面の状況
を推定する場合にも、例えばセンサの特性からその重み
を変えるようにし、重みが例えば「0.5」以上という
ように所定値以上の状況区分を組み合わせるようにする
ことが考えられる。このようにすれば、センサの特性を
考慮して路面の状況が推定でき、推定結果をより精度の
高いものとできる可能性が高い。
【0025】上述した路面状況推定手段は、分割領域の
単位で路面状況を推定していた。推定対象領域が比較的
大きくなれば、部分的に乾燥路であったり、部分的に湿
潤路であったりすることもあるためである。しかしなが
ら、各分割領域単位の推定結果にはばらつきが生じるこ
ともある。例えば視程(大気の混濁度)などの影響をセ
ンサが受ける可能性もあるからである。
【0026】そこで請求項6に示すように、路面状況推
定手段が、分割領域の単位で推定された路面の状況を統
計して推定対象領域の路面状況を推定するようにするこ
とが考えられる。例えば200個の分割領域に対して路
面の状況を推定した結果、「乾燥路」と推定された分割
領域が150個、「湿潤路」と推定された分割領域が2
5個、「圧雪路」と推定された分割領域が25個となっ
たとする。このとき、統計処理を行い、150÷200
=75%の確率で「乾燥路」、25÷200=12.5
%の確率で「湿潤路」又は「圧雪路」と路面状況を推定
することが考えられる。このようにすれば、分割領域の
単位で路面状況を推定する場合に比べ、ばらつきを押さ
えた路面状況の推定ができる。
【0027】ところで、センサによって路面上の比較的
広い領域の情報を取得するものと、比較的狭い領域の情
報を取得するものがあることは既に述べた。例えばレー
ザレーダセンサでは、レーザ光を出射し、その反射光に
基づき距離及び反射強度を測定する。したがって、測定
される領域は路面上の一点となる。そこで、レーザ光を
走査することよって推定対象領域全体の情報を取得する
ようにすることが考えられる。
【0028】しかし、例えば推定対象領域が道路進行方
向に50m、道路横断方向に3車線というように広い領
域になると、1台のレーザレーダセンサでは、推定対象
領域全体を走査することができない。そのため、複数の
レーザレーダセンサを備え、各レーザレーダセンサが推
定対象領域の所定領域の情報をそれぞれ取得する構成と
することが考えられる。ところがこの場合、センサの数
が多くなってしまう。
【0029】そこで請求項7に示すように、さらに、状
況区分推定手段を備える構成とすることが考えられる。
この状況区分推定手段は、センサにて取得される情報が
推定対象領域の一部の領域の情報である場合に、特定領
域の状況区分に基づき、未特定領域の状況区分を推定す
る。ここで特定領域とは状況区分特定手段にて状況区分
が特定された分割領域をいい、未特定領域とは状況区分
特定手段にて状況区分が特定されない分割領域をいう。
【0030】センサにて取得される情報が推定対象領域
の一部の領域の情報であれば、状況区分特定手段によっ
て特定される状況区分は、その一部の領域に対応するも
のとなる。そこでこの一部の領域(特定領域)の状況区
分に基づき、それ以外の領域(未特定領域)の状況区分
を推定する。この技術思想は、実際に取得された情報に
基づき状況区分を特定したとき、その情報の取得領域の
周辺も状況区分は同様になること、すなわち比較的狭い
範囲で路面状況が極端に変化することは稀であるという
事実を前提とするものである。
【0031】このようにすれば、各センサの情報取得領
域が推定対象領域の一部であっても、同じセンサを複数
個用意する必要がない。また、各センサの情報取得領域
がそれぞれ異なる領域であってもよい。したがって、各
センサが同一の領域の情報を取得する構成と違い、各セ
ンサの配置を考慮する必要がない。
【0032】なお、未特定領域の状況区分を推定する場
合、以下のような推定手法が考えられる。例えば請求項
8に示すように、状況区分推定手段は、未特定領域の状
況区分が特定領域の中の最も多い状況区分と同一の状況
区分であると推定することが考えられる。例えば特定領
域が100個あった場合、そのうち状況区分が「乾燥
路」と特定された分割領域が70個であり、「湿潤路」
と特定された分割領域が30個であるときは、未特定領
域の状況区分を「乾燥路」と推定するという具合であ
る。
【0033】また、上述した手法に加え又は代え、例え
ば請求項9に示すように、状況区分推定手段は、特定領
域に車両走行上安全性の低い状況区分が所定割合以上存
在する場合には、未特定領域の状況区分が当該安全性の
低い状況区分と同一の状況区分であると推定するように
してもよい。例えば「凍結路」、「積雪路」、「湿潤
路」の順で走行上スリップが生じ易く安全性が低い。そ
こで、例えば上述したように特定領域が100個あった
場合に、「乾燥路」と特定された分割領域が70個あっ
た場合でも、「凍結路」と特定された分割領域が25個
以上あれば、未特定領域の状況区分を「凍結路」として
推定するという具合である。
【0034】さらに、上述した手法に代え、例えば請求
項10に示すように、状況区分推定手段は、未特定領域
の状況区分を、特定領域の状況区分の分布に従い推定す
るようにしてもよい。例えば特定領域の内で轍部分だけ
が湿潤状態となっていたり、逆に乾燥状態となっていた
りすることが考えられる。したがって、特定領域の分布
に従って、未特定領域の状況区分を特定してもよい。こ
のようにすれば、より細かな状況区分の推定が可能とな
る。
【0035】ただし、未特定領域の状況区分は推定され
たものであるため、特定領域の状況区分と比較して信頼
性が低くなることは否めない。そこで、請求項11に示
すように、路面状況推定手段は、特定領域の状況区分に
対し相対的に大きな重み付けを行い、一方、状況区分推
定手段にて推定された状況区分に対し相対的に小さな重
み付けを行い、当該重みを考慮して推定対象領域の路面
状況を推定するようにすることが考えられる。例えば特
定領域の状況区分には「1.0」という重み付けを行
い、それ以外は「0.5」という重み付けを行うという
具合である。このようにすれば、状況区分推定手段によ
る推定処理によるばらつきを考慮した路面状況の推定が
可能となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。図1は、実施例の路面状
況推定装置1の概略構成を示すブロック図である。路面
状況推定装置1は、入出力処理部20、この入出力処理
部20に接続されたサーバ30及び推定処理部40を備
えている。さらに、入力処理部20には、レーザレーダ
センサユニット11、画像センサユニット12、電波セ
ンサユニット13、及び路面温度センサユニット14の
計4つのセンサユニット11〜14が接続されている。
【0037】入出力処理部20は、レーザセンサユニッ
ト11が接続されたレーザレーダI/F21と、画像セ
ンサユニット12が接続された画像センサI/F22
と、電波センサユニット13が接続された電波センサI
/F23と、路面温度センサユニット14が接続された
路面温度センサユニット24と、ネットワークスイッチ
25とを備えている。上述したサーバ30及び推定処理
部40は、このネットワークスイッチ25を介して入出
力処理部20に接続されている。
【0038】上述した各センサユニット11〜14は、
路面上の所定領域の情報を取得するセンサヘッドを備え
ており、このセンサヘッドの情報に基づき路面の状況を
示す区分である状況区分を特定する状況区分特定処理を
実行する。この状況区分特定処理については後述する。
したがって、各センサユニット11〜14は、それぞれ
にCPU、ROM、RAM及びI/O等を有するコンピ
ュータシステムとして構成されている。なお、本実施例
では、この各センサユニット11〜14の備えるセンサ
ヘッドが路面上方の所定位置に設置されており、この意
味で本路面状況推定装置1は、いわゆるインフラ協調運
転支援システムのセンサとして位置付けられる。
【0039】レーザレーダセンサユニット11は、レー
ザレーダセンサを備え、このレーザレーダセンサが、レ
ーザ光を出射し、その反射光に基づいて路面までの距離
及び路面からの反射強度を測定する。そして、この距離
及び反射強度に基づき、上述した状況区分を特定する。
なお、レーザレーダセンサユニット11は、レーザ光を
路面上の所定エリアに走査することによって、複数の測
定点に対し状況区分を特定する。
【0040】画像センサユニット12は、ビデオカメラ
などの画像センサを備え、この画像センサが路面の所定
領域を撮像する。そして、この画像の輝度に基づき、上
述した状況区分を特定する。電波センサユニット13
は、ミリ波レーダと呼ばれる電波センサを備え、この電
波センサが、電波(ミリ波)を出射し、その反射波に基
づいて、上述したレーザレーダセンサと同様に、路面ま
での距離及び路面からの反射強度を測定する。そして、
この距離及び反射強度に基づき、上述した状況区分を特
定する。なお、電波センサユニット13から出射される
電波(ミリ波)は、レーザ光と異なり路面上の比較的広
い領域へ出射される。
【0041】路面温度センサユニット14は、路面温度
センサを備えている。路面温度センサは、接触式の温度
センサであってもよいし、非接触式の温度センサであっ
てもよい。この路面温度センサが路面の温度情報を取得
する。そして、この路面の温度情報に基づき、上述した
状況区分を特定する。
【0042】また、入出力処理部20の備える各I/F
21〜24も、CPU、ROM、RAM及びI/O等を
有するコンピュータシステムとして構成されている。そ
れぞれのセンサユニット11〜14に対応するI/F2
1〜24は、センサユニット11〜14との間でデータ
通信を行い、各センサユニット11〜14にて特定され
た状況区分を規定の情報形態に変換し、ネットワークス
イッチ25を介してサーバ30へ送信する。この処理が
データ入力処理であり、その詳細は後述する。
【0043】一方、入出力処理部20の備えるネットワ
ークスイッチ25は、各I/F21〜24の要求に従
い、また、後述する推定処理部40の要求に従い、スイ
ッチの切り換えを行う。これによって、上述したI/F
21〜24とサーバ30との間のデータ通信、あるい
は、サーバ30と推定処理部40との間のデータ通信が
可能となる。
【0044】サーバ30は、図示しないネットワーク上
に接続されたコンピュータシステムであり、いわゆるデ
ータベースサーバである。このサーバ30は、I/F2
1〜24によって転送される状況区分データをデータベ
ース化すると共に、推定処理部40からの推定結果デー
タをデータベース化する。したがって、推定された路面
状況は、時系列の推定結果データとしてサーバ30に記
憶される。そして、図示しない外部装置にて、サーバ3
0から読み出され、各走行車両へ送信されて車両の走行
制御に用いられる。
【0045】推定処理部40も、CPU、ROM、RA
M及びI/O等を有するコンピュータシステムである。
推定処理部40は、後述する路面状況推定処理を実行す
ることによって、上述したサーバ30に記憶されたI/
F21〜24からの送信データを読み出し、推定対象領
域の路面状況を推定して、その推定結果データを再びサ
ーバ30へ送信する。
【0046】なお、以上が本路面状況推定装置1の構成
及び機能の説明であった。上述のようにセンサユニット
11〜14、I/F21〜24、サーバ30及び推定処
理部40がそれぞれCPUを有するコンピュータシステ
ムとして構成されており、各ブロック間で双方向のデー
タ通信処理を行う。図1中に各ブロックを双方向の矢印
で接続しているのは、このためである。
【0047】次に、本実施例の路面状況推定装置1の動
作を説明する。ここでは、図2〜図5に示したフローチ
ャートに基づいた説明を行う。最初に図2のフローチャ
ートに基づき、各センサユニット11〜14にて実行さ
れる状況区分特定処理を説明する。この処理は、例えば
3分というような所定時間間隔で繰り返し実行されるも
のである。
【0048】まずS100にて、センサ情報を取得す
る。この処理は、各センサにて測定された情報を取得す
るものである。続くS110では、ファジィ推論を行
う。例えばレーザレーダセンサユニット11では、路面
までの距離及び路面からの反射強度に基づいてファジィ
推論を行う。ファジィ推論を行うためには、メンバシッ
プ関数及びファジィルールを作成しておく必要がある。
メンバシップ関数は、各状況にある路面のデータを実際
に測定し、その度数分布から作成する。例えばレーザレ
ーダセンサユニット11を例に挙げる。このとき様々な
「圧雪路」の路面データを集計すると、距離は比較的近
い方に分布し、反射強度は比較的大きな方へ分布する。
この分布状態を用いてメンバシップ関数を構成するので
ある。そして、このメンバシップ関数の組み合わせをフ
ァジィルールとして作成する。例えば距離が「近い」と
きで、かつ、反射強度が「強い」ときは、「圧雪路」で
ある、というルールを作成する。
【0049】そして、S120では、上述したファジィ
ルールを用いることによって、状況区分を特定する。レ
ーザレーダセンサユニット11及び電波センサユニット
13では、状況区分を「乾燥路」、「湿潤路」、「新雪
路」、「圧雪路」又は「ジャム雪路」のいずれかと特定
する。画像センサユニット12では「湿潤路」であるか
否かを特定し、また、路面温度センサユニット14では
「凍結路」であるか否かを特定する。
【0050】S130では、対応するI/F21〜24
へその結果を出力し、その後、本状況区分特定処理を終
了する。このように各センサユニット11〜14にて特
定された状況区分が出力されると、次に各I/F21〜
24は、データ入力処理を行う。そこで次に、図3のフ
ローチャートに基づき、このデータ入力処理を説明す
る。
【0051】まず最初のステップS200において、所
定時間が経過したか否かを判断する。この所定時間は、
各センサユニット11〜14の結果の出力間隔を考慮し
て設定されるものである。例えばセンサユニット11〜
14から3分間隔で結果出力がなされる場合、例えば所
定時間を5分というように設定しておくことが考えられ
る。ここで所定時間が経過したと判断された場合(S2
00:YES)、S210へ移行する。一方、所定時間
が経過していないと判断された場合(S200:N
O)、以降の処理を実行せずに、本データ入力処理を終
了する。
【0052】S210では、展開処理を行う。この処理
は、各センサユニット11〜14にて特定された状況区
分に基づき、予め定められた分割領域に対応する状況区
分データに変換するものである。路面状況の推定の対象
となる推定対象領域は、例えば道路進行方向に50m、
道路横断方向に3車線というような領域として設定され
る。したがって、本実施例では、このような推定対象領
域をメッシュ状に分割した分割領域の単位で路面状況を
推定する。分割領域は、例えば道路進行方向に50c
m、道路横断方向に25cmというような領域とするこ
とが考えられる。例えば1車線が3.5mの幅であると
すると3車線分は10.5mであるため、道路横断方向
に分割領域は42個(10.5÷0.25)並び、道路
進行方向に分割領域は100個(50÷0.5)並ぶこ
とになり、推定対象領域が4200個の分割領域で構成
されることになる。
【0053】ここで、レーザレーダセンサユニット11
及び電波センサユニット13を例に挙げ、出力結果の展
開処理を説明する。レーザレーダセンサユニット11
は、上述したようにレーザ光を走査して複数の測定点の
それぞれに対し状況区分を特定する。このとき、複数の
測定点が上述した分割領域の中心付近にくるように走査
する。レーザレーダセンサユニット11による測定点を
図6(a)に例示した。図6(a)中に黒丸で示した1
2個の測定点に対して状況区分が特定される。このと
き、S210の展開処理では、図6(b)に示すように
この測定点に対して12個の分割領域を対応させ、測定
点に対して特定された状況区分を、各分割領域に対応さ
せた状況区分データに変換する。
【0054】一方、電波センサユニット13は、上述し
たようにレーザ光よりも広い領域に対してミリ波を出射
し、その領域に対する状況区分を特定する。電波センサ
ユニット13による測定領域を図7(a)に例示した。
このとき、S210の展開処理では、図7(b)に示す
ようにこの測定領域に対して6個の分割領域を対応さ
せ、測定領域に対して特定された状況区分を各分割領域
に対応する状況区分データに変換する。したがって、こ
の場合、6個の各分割領域に対応する状況区分は全て同
じになる。
【0055】このような展開処理によって、各センサユ
ニット11〜14の測定領域の違いが吸収され、規定の
分割領域の単位で状況区分が特定された状況区分データ
が生成される。なお、図6及び図7は、展開処理を説明
するための模式的な図であり、レーザレーダセンサユニ
ット11の測定領域が分割領域の12個分に当たるこ
と、電波センサ13の測定領域が分割領域の6個分に当
たることを限定するものではない。また、電波センサユ
ニット13は、1つの測定領域に対して状況区分を特定
するものとしたが、電波(ミリ波)の出射方向を変える
ようにし、複数の測定領域に対して状況区分を特定する
ようにしてもよい。
【0056】ここで再び図3のフローチャートの説明に
戻る。S210の展開処理に続くS220では、送信処
理を行う。この処理は、S210の展開処理にて生成さ
れた状況区分データをサーバ30へ送信するものであ
る。ここでは、ネットワークスイッチ25を介してサー
バ30との間にデータ通信可能状態が確立した後、デー
タを送信する。そして、その後、本データ入力処理を終
了する。
【0057】図2及び図3を用いて説明した状況区分特
定処理及びデータ入力処理は、各センサユニット11〜
14及び対応するI/F21〜24にそれぞれ用意され
るものである。したがって、各I/F21〜24がそれ
ぞれ別個のタイミングでサーバ30へ状況区分データを
送信する。サーバ30では、送信された状況区分データ
に基づき、データベース構築処理を実行する。
【0058】サーバ30にて実行されるデータベース構
築処理を、図4のフローチャートに基づいて説明する。
まず最初のステップS300において、各I/F21〜
24から状況区分データの送信があったか否かをチェッ
クする。各I/F21〜24はそれぞれ、所定時間毎に
状況区分データを送信する。ここでは、この送信周期の
2倍の時間が経過したか否かをチェックし、送信周期の
2倍の時間が経過しても状況区分データが送信されない
場合に、続くS310にて否定判断する。
【0059】S310にて送信されたと判断された場合
(S310:YES)、S320へ移行する。一方、S
310にて送信されていないと判断された場合(S31
0:NO)、すなわち送信周期の2倍の時間が経過して
も送信がない場合には、S350へ移行する。
【0060】S320では、状況区分データの移動・コ
ピー処理を行う。この処理は、送信された状況区分デー
タを例えばテンポラリーファイルとして一時処理領域へ
移動すると共に、ハードディスク装置などのバックアッ
プ領域へコピーするものである。つまり、状況区分デー
タは各I/F21〜24から様々なタイミングで送信さ
れてくるため、全てのI/F21〜24からの状況区分
データが揃うまで一時処理領域へ移動してデータベース
構築のための準備を行うのである。
【0061】そして、各I/F21〜24から状況区分
データが送信されると、S330にて、状況区分データ
を状況区分データベースにマージする。なお、4つのI
/F21〜24からの状況区分データが揃うまでは、S
330の処理ステップが実行されてもマージ処理はなさ
れない。
【0062】続くS340では、推定結果データを推定
結果データベースへマージする。後述する推定処理部4
0から推定結果データが送信されている場合には、この
S340でマージ処理が実行される。そして、このS3
40の処理終了後、本データベース構築処理を終了す
る。
【0063】S310にて否定判断された場合に移行す
るS350では、異常時処理を実行する。この異常時処
理は、I/F21〜24の少なくともいずれか一つに異
常があることを示す報知を行うものとすることが考えら
れる。例えばサーバ30がディスプレイなどの表示手段
を備えるものであれば、その表示手段に異常が生じた旨
を表示する。その後、本データベース構築処理を終了す
る。
【0064】このデータベース構築処理にてサーバ30
に状況区分データベースが構築されるため、推定処理部
40は、この状況区分データベースに基づき、図5のフ
ローチャートに示した路面状況推定処理を実行する。そ
こで次に、図5のフローチャートに基づき、推定処理部
40にて実行される路面状況推定処理を説明する。
【0065】まず最初のステップS400において、所
定時間が経過したか否かを判断する。この所定時間は、
路面状況の推定間隔を決定するものであり、テーブル情
報として利用者によって予め設定可能である。ここで所
定時間が経過したと判断された場合(S400:YE
S)、S410へ移行する。一方、所定時間が経過して
いないと判断された場合(S400:NO)、以降の処
理を実行せずに、本路面状況推定処理を終了する。
【0066】S410では、データ取得処理を行う。こ
の処理は、サーバ30に構築された状況区分データベー
スを参照し、最新の状況区分データを読み出すものであ
る。ここでは、入出力処理部20のネットワークスイッ
チ25を介してサーバ30との間でデータ通信状態を確
立し、その後、サーバ30から最新の状況区分データを
取得する。
【0067】続くS420では、最新の状況区分データ
が取得されたか否かを判断する。S400にて判断する
所定時間がI/F21〜24のデータ送信タイミングよ
りも短い場合には、サーバ30にて状況区分データベー
スが更新されていない状況が起こり得る。ここでデータ
が取得されたと判断された場合(S420:YES)、
S430へ移行する。一方、データが取得されなかった
と判断された場合(S420:NO)、S430の処理
を実行せず、S440へ移行する。なお、この場合は、
前回取得した状況区分データを用いた推定を行う。
【0068】S430では展開処理を行う。図3中のS
210の展開処理によって、規定の分割領域の単位で状
況区分が特定された状況区分データが生成される。この
状況区分データを推定対象領域に対応付ける処理が、こ
のステップにおける展開処理である。
【0069】レーザレーダセンサI/F21及び電波セ
ンサI/F23からの状況区分データを例に挙げ、この
S430の展開処理を説明する。上述したようにレーザ
レーダセンサI/F21では、図6(b)に示す如くレ
ーザレーダセンサユニット11の測定点に12個の分割
領域を対応させ、状況区分が各分割領域に対応して特定
された状況区分データを生成する。この状況区分データ
に基づき、ここでは図6(b)に示した12個の分割領
域(記号Aで示した領域)が、図6(c)に示すように
推定対象領域の所定の領域(太枠で示した領域)に対応
付けられる。対応付けられる所定の領域は、推定対象領
域内のレーザレーダセンサユニット11による測定領域
である。
【0070】一方、電波センサI/F23では、図7
(b)に示すように電波センサユニット13の測定領域
に6個の分割領域を対応させ、状況区分が各分割領域に
対応して特定された状況区分データを生成する。この状
況区分データに基づき、ここでは図7(b)に示した6
個の分割領域(記号Bで示した領域)が、図7(c)に
示すように推定対象領域の所定の領域(太枠で示した領
域)に対応付けられる。この場合も、対応付けられる所
定の領域は、推定対象領域内の電波センサユニット13
の測定領域である。
【0071】S430から移行する、あるいは、S42
0にて否定判断された場合に移行するS440では、外
挿処理を行う。この処理は、状況区分の特定された分割
領域である特定領域の状況区分に基づいて、状況区分の
特定されていない分割領域である未特定領域の状況区分
を推定するものである。そして、この処理は、各状況区
分データに対して行われる。
【0072】例えば上述した例で言えば、図6(c)に
示す推定対象領域の中の記号Aで示す太枠で囲った領域
(以下「領域A」という。)が「特定領域」に相当し、
それ以外の領域が「未特定領域」に相当する。したがっ
て、領域Aの状況区分に基づき、それ以外の分割領域の
状況区分を推定する。
【0073】本実施例では、具体的に次の及びの手
法で推定する。 原則的に、未特定領域の状況区分が、領域Aの中の最
も多い状況区分と同一の状況区分であると推定する。例
えば図6(c)に示す領域Aは12個の分割領域を有し
ているが、「乾燥路」とされた分割領域が8個、「湿潤
路」とされた分割領域が2個、「積雪路」とされた分割
領域が2個という状況では、未特定領域の状況区分を
「乾燥路」と推定する。
【0074】なお、走行上安全性の低いと想定される
状況区分が領域Aの中に所定割合以上存在する場合に
は、未特定領域の状況区分がその安全性の低い状況区分
と同一の状況区分であると推定する。車両のスリップを
考えると、「凍結路」、「積雪路」、「湿潤路」などが
安全性の低い状況区分に相当し、「凍結路」が最も危険
であり、続いて「積雪路」、「湿潤路」の順となる。し
たがって、例えば所定割合を25%とすると、12個の
分割領域に「乾燥路」とされた分割領域が8個あった場
合でも、3個以上の分割領域が「凍結路」と特定されて
いるときには、未特定領域の状況区分を「凍結路」と推
定する。ここで「凍結路」及び「積雪路」とされた分割
領域がそれぞれ3個以上あった場合には、より危険な
「凍結路」と推定する。
【0075】なお、図7(c)に示す推定対象領域の中
の記号Bで示す太枠で囲った領域(以下「領域B」とい
う。)は、6個の分割領域を有しているが、上述したよ
うに6個の分割領域が全て同じ状況区分となっている。
この場合、上記に示す原則通り、領域Bの状況区分を
用いて、未特定領域の状況区分を推定する。
【0076】S430での展開処理及びS440での外
挿処理は、各状況区分データ毎に行われる。したがっ
て、センサユニット11〜14の数だけ、言い換えれば
I/F21〜24の数だけ、分割領域の単位で状況区分
が特定された推定対象領域のデータ(以下「推定対象領
域データ」という。)が生成される。つまり、この推定
対象領域データは、計4つ生成されることになる。した
がって、推定対象領域の各分割領域には、それぞれ4つ
の状況区分が対応することになる。
【0077】そして、続くS450では、特定された状
況区分に対しての重み付け処理を行う。この処理は、上
述した4つの推定対象領域データのそれぞれに対して行
われる。ここでは、各センサユニット11〜14の特性
に基づく重み付け、及びセンサ情報から状況区分が特定
された分割領域かあるいは状況区分が外挿処理により推
定されて特定された分割領域かによる重み付けが行われ
る。
【0078】センサユニット11〜14の特性に基づく
重み付けは、各センサユニット11〜14の備えるセン
サの特性により、相対的に高い精度で判断できる状況区
分に対して相対的に大きな重み付けを行うものである。
例えばレーザレーダセンサユニット11や電波センサユ
ニット13では、路面までの距離を測定するため、路面
までの距離が小さくなる「積雪路」を高い精度で判断で
きる。ただし、レーザレーダセンサユニット11は測定
点単位で距離が測れるが、電波センサユニット13で
は、所定領域までの距離を図ることになるため、レーザ
レーダセンサユニット11に比べ、測定される距離の精
度が低くなる。したがって、レーザレーダセンサユニッ
ト11にて特定された「積雪路」の状況区分に対しては
「1.0」という重み付けをし、電波センサユニット1
3にて特定された「積雪路」の状況区分に対しては
「0.8」という重み付けをするという具合である。
【0079】また例えば「湿潤路」という状況区分に対
しても同様の観点から重み付けを行うことができる。
「湿潤路」を相対的に高い精度で判断できるのは、画像
センサユニット12である。「湿潤路」は、画像の輝度
が小さく、黒い画像として写るからである。これに対し
てレーザレーダセンサユニット11及び電波センサユニ
ット13では、距離及び反射強度の情報を用いて「湿潤
路」であることを特定する。しかし、反射強度は視程
(大気の混濁度)の影響を受けるため、画像センサユニ
ット12に比べてその信頼性が低下する。特にレーザ光
を用いるレーザレーダセンサユニット11の方が視程の
影響を受け易い。したがって、「湿潤路」という状況区
分に対しては、画像センサユニット12、電波センサユ
ニット13、レーザレーダセンサユニット11の順に相
対的に大きな重み付けを行う。
【0080】同様に、その他の状況区分に対しても、各
センサユニット11〜14の特性を考慮して重み付けを
行うことができる。一方、センサ情報から状況区分が特
定された分割領域かあるいは状況区分が外挿処理により
推定されて特定された分割領域かによる重み付け処理に
ついて説明する。この場合は、各センサユニット11〜
14にて実測された情報に基づいて特定された分割領域
の状況区分に対して相対的に大きな重み付けをし、逆
に、推定されて(外挿されて)特定された分割領域の状
況区分に対して相対的に小さな重み付けを行うものであ
る。
【0081】例えば図6(c)を例に挙げれば、領域A
の分割領域に対応する状況区分には、「1.0」という
重み付けを行い、領域A以外の分割領域に対応する状況
区分には、例えば「0.5」という重み付けを行うとい
う具合である。なお、上記2つの観点から重み付けを行
う場合、共に最も大きな重みを「1.0」としておき、
上述した2つの観点からの重みを掛け合わせて状況区分
の重みとすることが考えられる。
【0082】重み付け処理に続くS460では、推定処
理を実行する。この推定処理は、推定対象領域の路面の
状況を、上述した分割領域の単位で推定するものであ
る。上述したように推定対象領域データは4つ生成され
るため、一つの分割領域に対して4つの状況区分が特定
されている。したがってここでは、分割領域の単位で多
数決方式及び組み合わせ方式によって路面状況を推定す
る。
【0083】具体的には、相反する状況区分は多数決方
式で選択し、組み合わせられる状況区分は組み合わせ
て、路面の状況を推定する。相反する状況区分には、
「乾燥路」、「湿潤路」、「新雪路」、「圧雪路」及び
「ジャム雪路」が相当する。一方、これらに組み合わせ
られる状況区分は、「凍結路」である。本実施例では、
「圧雪路」と「凍結路」を組み合わせて「圧雪氷板路」
と推定し、「湿潤路」と「凍結路」とを組み合わせて
「氷膜路」と推定する。なお、「乾燥路」、「新雪路」
又は「ジャム雪路」と「凍結路」とを組み合わせる場合
は、特に新たな区分を導入せず、それぞれ「乾燥路」、
「新雪路」、「ジャム雪路」と推定する。
【0084】例えばある分割領域に対し、状況区分が
「乾燥路」、「湿潤路」、「湿潤路」、「凍結路」と特
定された場合、全て重みが同じであれば、「乾燥路」、
「湿潤路」、「湿潤路」という状況区分に基づき、多数
決方式によって「湿潤路」と判断する。さらに、「湿潤
路」と「凍結路」を組合わせることによって「氷膜路」
と判断する。これによって、この分割領域の路面の状況
は「氷膜路」と推定されることになる。ここで例えば、
「乾燥路」という状況区分に「1.0」という重み付け
がなされており、「湿潤路」という状況区分には共に
「0.4」という重み付けがなされている場合、「乾燥
路」が「1.0」に対して、「湿潤路」は「0.8」
(0.4×2)であるため、「乾燥路」と判断する。さ
らに、「乾燥路」と「凍結路」を組み合わせ、「乾燥
路」と判断する。このような重み付けがあれば、この分
割領域の路面の状況は「乾燥路」と推定されることにな
る。
【0085】なお、この例では多数決処理の重みを取り
上げたが、組み合わせ処理に重みを用いるようにしても
よい。例えばある分割領域の状況区分が「凍結路」とさ
れた場合に、その重みが例えば「0.5」というような
所定値以上である場合に、この「凍結路」という状況区
分を組み合わせに用い、所定値よりも小さい場合には組
み合わせに用いないようにするという具合である。
【0086】次のS470では、統計処理を行う。本実
施例では、推定対象領域の路面状況を確率的なデータと
して算出する。例えば図6(c)及び図7(c)に示し
た推定対象領域を例に挙げれば、道路進行方向に5m、
道路横断方向に2.5mの領域となっている。したがっ
て、50cm×25cmの分割領域は、道路進行方向に
10個(5÷0.5)並び、道路横断方向にも10個
(2.5÷0.25)並ぶことになる。そのため、この
推定対象領域は、計100個の分割領域にて構成されて
いる。
【0087】このとき、例えば100個の分割領域に対
して路面の状況を推定した結果、「乾燥路」と推定され
た分割領域が80個、「湿潤路」と推定された分割領域
が20個となれば、80%の確率で「乾燥路」、20%
の確率で「湿潤路」と路面状況を推定する。なお、ここ
では説明を簡潔にするため図6(c)及び図7(c)に
示した5m×2.5mの推定対象領域について説明した
が、上述したように50m×10.5mというような推
定対象領域を対象とすれば、4200個の分割領域に対
して同様に統計処理を行うことになる。
【0088】そして、続くS480では、送信処理を行
う。この処理は、S470の統計処理にて得られた路面
状況を示すデータを推定結果データとしてサーバ30へ
送信するものである。ここでは、ネットワークスイッチ
25を介してサーバ30との間にデータ通信可能状態が
確立した後、データを送信する。そして、その後、本路
面状況推定処理を終了する。
【0089】次に、本実施例の路面状況推定装置1の発
揮する効果を説明する。本路面状況推定装置1では、各
センサユニット11〜14がセンサ情報を取得して(図
2中のS100)、それぞれ個別にファジィ推論を行い
(S110)、状況区分を特定する(S120)。すな
わち、各センサユニット11〜14の備えるセンサは距
離、反射強度、路面温度といった情報を取得するが、各
センサユニット11〜14のそれぞれが、状況区分特定
処理(図2参照)を実行して、状況区分と称した、路面
の状況を示す情報を出力する。この状況区分は、各セン
サユニットに対応して設けられたI/F21〜24にて
推定対象領域を構成する分割領域に対応する情報である
状況区分データに変換される(図3中のS210)。推
定処理部40は、状況区分データベースとしてサーバ3
0に記憶されるこの状況区分データに基づき、路面状況
推定処理(図5参照)を実行して路面状況を推定する。
【0090】このような構成によって、センサユニット
の変更・追加に柔軟に対応できる。これについて説明す
る。例えば、図5に示す路面状況推定処理においてS4
10で取得されるデータは、路面状況の区分を示す状況
区分データとなっている。したがって、センサユニット
が変更されても、また、センサユニットの数が増加減少
しても、入力される状況区分データの種類あるいは数が
変わるだけである。その結果、路面状況推定処理(図5
参照)のアルゴリズムを大きく変更する必要はない。
【0091】具体的に言えば、従来はセンサからの信号
を直接用いて、図5中のS460の推定処理に相当する
処理を行っていた。そのため、センサが変更された場合
には、その処理のアルゴリズムを全体的に見直して設計
し直す必要があった。これに対して、本実施例では、S
460の推定処理が状況区分の多数決による選択及び組
み合わせのみとなっているため、センサユニットが追加
・変更されても、そのアルゴリズムを何等変更する必要
がない。
【0092】ただし、本実施例において、S430の展
開処理及びS450の重み付け処理は、センサユニット
11〜14に依存する処理となる。展開処理では、セン
サユニット11〜14の測定領域に合わせて推定対象領
域への対応付けを行うからであり、重み付け処理では、
センサユニット11〜14の特性を考慮した重み付けを
行うからである。しかし、これら処理はいずれも、各セ
ンサユニット11〜14にそれぞれ対応させて設計され
る処理であり、センサユニットの追加・変更があって
も、他のセンサユニットの処理を変更する必要はない。
したがって、センサユニットの追加・変更に伴うS43
0及びS450の修正は、極めて容易である。
【0093】また、図2に示した状況区分特定処理及び
図3に示したデータ入力処理は、センサユニットの追加
・変更に伴い、新たに設計する必要がある。しかし、こ
れらの処理も、各センサユニット毎に用意されるもので
あり、他のセンサユニットに何等関係しない処理であ
る。したがって、これら処理の設計も容易である。
【0094】すなわち、本実施例の路面状況推定装置1
によれば、センサユニットの追加・変更が極めて容易に
なる。結果として、要求仕様を満たすための装置の改変
が容易となる。なお、上述したように各I/F21〜2
4が、対応するセンサユニット11〜14にて特定され
た状況区分を分割領域に対応させた状況区分データに変
換する展開処理を行う(図3中のS210)。これによ
って、各センサユニット11〜14の測定領域の違いが
吸収され、規定の分割領域の単位で状況区分が特定され
た状況区分データが生成される。そのため、各センサユ
ニット11〜14の測定領域を考慮せず路面状況を推定
することができ、この点においても、センサユニットの
追加・変更に伴う路面状況推定処理の変更は必要ない。
【0095】また、本実施例では、推定処理(図5中の
S460)にて、状況区分を組み合わせて路面の状況を
推定する。これによって、各センサの情報から特定され
る状況区分よりも細かく路面状況を推定することがで
き、精度的にも従来と同様のレベルで路面状況を推定で
きる。
【0096】そして、各分割領域の単位で路面の状況を
推定し(図5中のS460)、さらに、統計処理を行っ
て(S470)、推定対象領域の路面状況を確率的に算
出する。これによって、分割領域の単位で路面の状況を
推定する場合に比べ、ばらつきを押さえた路面状況の推
定を実現できる。ただし、推定対象領域が比較的大きく
なった場合には、分割領域の単位で路面状況を推定する
ようにしても差し支えない。
【0097】さらにまた、本実施例では、外挿処理を行
い(図5中のS440)、センサユニット11〜14の
測定領域が推定対象領域の一部である場合、その測定領
域以外の領域の状況区分を推定して特定する。これによ
って、センサユニット11〜14の測定領域が推定対象
領域の一部でしかなくても、例えば同じセンサユニット
を複数個用意して推定対象領域全体を測定領域とする必
要がない。また、各センサユニット11〜14の測定領
域がそれぞれ異なる領域であってもよい。言い換えれ
ば、各センサユニット11〜14が同一の領域を測定す
る必要がないため、各センサユニット11〜14の配置
を考慮する必要がない。
【0098】また、本実施例では、センサユニット11
〜14の特性を考慮した、又は、外挿処理を考慮した重
み付けを行い、この重みを考慮して推定処理を行う(S
460)。したがって、推定結果をより精度の高いもの
とできる可能性が高い。なお、本実施例における各セン
サユニット11〜14の備えるセンサが「センサ」に相
当し、各センサユニット11〜14及び各I/F21〜
24の備えるCPUが「状況区分特定手段」に相当し、
推定処理部40の備えるCPUが「路面状況推定手段」
及び「状況区分推定手段」に相当する。
【0099】そして、図2中のS100〜S120の処
理及び図3中のS210の処理が状況区分特定手段とし
ての処理に相当し、図5中のS410,S450〜S4
70の処理が路面状況推定手段としての処理に相当し、
さらに、図5中のS440の処理が状況区分推定手段と
しての処理に相当する。
【0100】以上、本発明はこのような実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
において種々なる形態で実施し得る。例えば上記実施例
の外挿処理では、未特定領域の状況区分が特定領域の中
の最も多い状況区分と同一の状況区分であると推定し
た。また、安全性の低い状況区分が特定領域の中に所定
割合以上存在すれば、その状況区分と同一の状況区分で
あると推定した。これに対して、例えば特定領域の中の
状況区分の分布に従い、未特定領域の状況区分を推定す
るようにしてもよい。特定領域の中で轍部分だけが湿潤
状態となっていたり、逆に乾燥状態となっていたりする
ことが考えられるからである。このようにすれば、より
細かな状況区分の推定(外挿処理)が可能となる。
【0101】ところで、上記実施例の路面状況推定装置
1は、各センサユニット11〜14の備えるセンサが路
面上方に固定的に配置されており、いわゆるインフラ協
調運転支援システムのセンサとして位置付けられるもの
であった。しかし、本発明の技術思想は、このような車
両外部の路面状況推定装置のみに適用されるものではな
く、車両に搭載され車両周辺の路面状況を推定する車載
用の装置として具体化することも当然できる。
【0102】また、上記実施例の路面状況推定装置1
は、入出力処理部20のネットワークスイッチ25を介
してサーバ30や推定処理部40等のコンピュータシス
テムを接続する構成となっている。したがって、例えば
図1に破線で示したような情報装置50を追加し、この
情報装置50から例えば気象データなどを入力できる構
成とし、各センサユニット11〜14からの情報だけで
なく、このような外部のデータを用いて路面状況の推定
結果を補完するようにすることも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の路面状況推定装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】各センサユニットにて実行される状況区分特定
処理を示すフローチャートである。
【図3】各I/Fにて実行されるデータ入力処理を示す
フローチャートである。
【図4】サーバにて実行されるデータベース構築処理を
示すフローチャートである。
【図5】推定処理部にて実行される路面状況推定処理を
示すフローチャートである。
【図6】レーザレーダセンサユニットからの情報に基づ
く展開処理を示す説明図である。
【図7】電波センサユニットからの情報に基づく展開処
理を示す説明図である。
【符号の説明】
1…路面状況推定装置 11…レーザレーダセンサユニット 12…画像センサユニット 13…電波センサユニット 14…路面温度センサユニット 20…入出力処理部 21…レーザレーダセンサI/F 22…画像センサI/F 23…電波センサI/F 24…路面温度センサI/F 25…ネットワークスイッチ 30…サーバ 40…推定処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G01C 7/04 G01C 7/04 G01S 13/08 G01S 13/08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】路面上の推定対象領域内の情報であって、
    路面の状況として少なくとも一つの状況区分を特定可能
    な情報を取得する複数のセンサと、 該センサにて取得された情報に基づき、当該各センサ毎
    に前記状況区分を特定する状況区分特定手段と、 該状況区分特定手段にて前記各センサ毎に特定された前
    記状況区分に基づき、前記推定対象領域の路面状況を推
    定する路面状況推定手段とを備えていることを特徴とす
    る路面状況推定装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の路面状況推定装置におい
    て、 前記状況区分特定手段は、前記推定対象領域をメッシュ
    状に分割した分割領域の単位で前記センサ毎の状況区分
    を特定し、 前記路面状況推定手段は、前記状況区分に基づき前記推
    定対象領域の路面状況を前記分割領域の単位で推定する
    ことを特徴とする路面状況推定装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の路面状況推定装置におい
    て、 前記路面状況推定手段は、前記分割領域の単位で前記状
    況区分を多数決方式で選択して前記推定対象領域の路面
    状況を推定することを特徴とする路面状況推定装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3に記載の路面状況推定装置
    において、 前記路面状況推定手段は、前記分割領域の単位で前記状
    況区分を組み合わせて前記推定対象領域の路面状況を推
    定することを特徴とする路面状況推定装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4に記載の路面状況推定装置
    において、 前記路面状況推定手段は、前記状況区分に対して所定の
    重み付けを行い、当該重みを考慮して前記推定対象領域
    の路面状況を推定することを特徴とする路面状況推定装
    置。
  6. 【請求項6】請求項2〜5のいずれかに記載の路面状況
    推定装置において、 前記路面状況推定手段は、前記分割領域の単位で推定さ
    れた路面の状況を統計して前記推定対象領域の路面状況
    を推定することを特徴とする路面状況推定装置。
  7. 【請求項7】請求項2〜6のいずれかに記載の路面状況
    推定装置において、 さらに、前記センサにて取得される情報が前記推定対象
    領域の一部の領域の情報である場合に、前記状況区分特
    定手段にて前記状況区分の特定された分割領域である特
    定領域の状況区分に基づき、前記状況区分特定手段にて
    前記状況区分の特定されていない分割領域である未特定
    領域の状況区分を推定する状況区分推定手段を備えてい
    ることを特徴とする路面状況推定装置。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の路面状況推定装置におい
    て、 前記状況区分推定手段は、前記未特定領域の状況区分が
    前記特定領域の中の最も多い状況区分と同一の状況区分
    であると推定することを特徴とする路面状況推定装置。
  9. 【請求項9】請求項7又は8に記載の路面状況推定装置
    において、 前記状況区分推定手段は、前記特定領域に車両走行上安
    全性の低い状況区分が所定割合以上存在する場合には、
    前記未特定領域の状況区分が当該安全性の低い状況区分
    と同一の状況区分であると推定することを特徴とする路
    面状況推定装置。
  10. 【請求項10】請求項7に記載の路面状況推定装置にお
    いて、 前記状況区分推定手段は、前記未特定領域の状況区分
    を、前記特定領域の状況区分の分布に従い推定すること
    を特徴とする路面状況推定装置。
  11. 【請求項11】請求項7〜10のいずれかに記載の路面
    状況推定装置において、 前記路面状況推定手段は、前記特定領域の状況区分に対
    し相対的に大きな重み付けを行い、一方、前記状況区分
    特定手段にて推定された状況区分に対し相対的に小さな
    重み付けを行い、当該重みを考慮して前記推定対象領域
    の路面状況を推定することを特徴とする路面状況推定装
    置。
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