JPH1022050A - スパークプラグ - Google Patents
スパークプラグInfo
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- JPH1022050A JPH1022050A JP18834596A JP18834596A JPH1022050A JP H1022050 A JPH1022050 A JP H1022050A JP 18834596 A JP18834596 A JP 18834596A JP 18834596 A JP18834596 A JP 18834596A JP H1022050 A JPH1022050 A JP H1022050A
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- Japan
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- spark plug
- center electrode
- metal component
- oxidation
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 発火部が、Ｉｒよりもさらに融点の高い金属
からなるチップで構成され、より耐久性に優れたスパー
クプラグを提供する。 【解決手段】 スパークプラグ１００は、中心電極３
と、その中心電極３の外側に設けられた絶縁体２と、一
方の端部側から中心電極３を突出させた状態で、絶縁体
２の外側に設けられた主体金具１と、その主体金具１に
一端が結合され、他端側が中心電極３と対向するように
配置された接地電極４と、それら中心電極３と接地電極
４との少なくとも一方に固着されて火花放電ギャップｇ
を形成する発火部３１及び３２とを備え、それら発火部
３１及び３２が、融点が２５００℃以上の金属、具体的
にはＷ、Ｔａ、Ｒｅ、Ｏｓの１種又は２種以上を主成分
とする合金からなるチップにより構成される。なお、こ
れら合金には、酸化抑制金属成分として所定量のＲｈが
添加される。
からなるチップで構成され、より耐久性に優れたスパー
クプラグを提供する。 【解決手段】 スパークプラグ１００は、中心電極３
と、その中心電極３の外側に設けられた絶縁体２と、一
方の端部側から中心電極３を突出させた状態で、絶縁体
２の外側に設けられた主体金具１と、その主体金具１に
一端が結合され、他端側が中心電極３と対向するように
配置された接地電極４と、それら中心電極３と接地電極
４との少なくとも一方に固着されて火花放電ギャップｇ
を形成する発火部３１及び３２とを備え、それら発火部
３１及び３２が、融点が２５００℃以上の金属、具体的
にはＷ、Ｔａ、Ｒｅ、Ｏｓの１種又は２種以上を主成分
とする合金からなるチップにより構成される。なお、こ
れら合金には、酸化抑制金属成分として所定量のＲｈが
添加される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は内燃機関に使用され
るスパークプラグに関する。
るスパークプラグに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、自動車エンジン等の内燃機関用の
スパークプラグとして、耐火花消耗性向上のために電極
の先端にＰｔ（白金：融点１７６９℃）合金のチップを
溶接して、これを発火部としたものが使用されている
が、それよりもさらに融点の高いＩｒ（イリジウム：融
点２４４３℃）を使用して、プラグの長寿命化を図る提
案がなされている。
スパークプラグとして、耐火花消耗性向上のために電極
の先端にＰｔ（白金：融点１７６９℃）合金のチップを
溶接して、これを発火部としたものが使用されている
が、それよりもさらに融点の高いＩｒ（イリジウム：融
点２４４３℃）を使用して、プラグの長寿命化を図る提
案がなされている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年の
エンジンの高出力化に伴いプラグの使用温度域はさらに
上昇する傾向にある。また、燻り汚損防止の観点から、
プラグの放電電圧を下げるためにチップの断面積を小さ
くする要求もあり、この場合はチップ体積が減少するた
めに、発火部の寿命に関する条件はますます厳しいもの
となっている。このようなことから、Ｉｒ系のチップを
使用したものよりもさらに耐久性に優れたプラグに対す
る要望が高まっている。
エンジンの高出力化に伴いプラグの使用温度域はさらに
上昇する傾向にある。また、燻り汚損防止の観点から、
プラグの放電電圧を下げるためにチップの断面積を小さ
くする要求もあり、この場合はチップ体積が減少するた
めに、発火部の寿命に関する条件はますます厳しいもの
となっている。このようなことから、Ｉｒ系のチップを
使用したものよりもさらに耐久性に優れたプラグに対す
る要望が高まっている。
【０００４】本発明は、発火部が、Ｉｒよりもさらに融
点の高い金属からなるチップにより構成され、より耐久
性に優れたスパークプラグを提供することにある。
点の高い金属からなるチップにより構成され、より耐久
性に優れたスパークプラグを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上述の課
題を解決するために本発明のスパークプラグは、中心電
極と、その中心電極の外側に設けられた絶縁体と、一方
の端部側から中心電極を突出させた状態で、絶縁体の外
側に設けられた主体金具と、その主体金具に一端が結合
され、他端側が中心電極と対向するように配置された接
地電極と、それら中心電極と接地電極との少なくとも一
方に固着されて火花放電ギャップを形成する発火部とを
備え、その発火部が、融点が２５００℃以上の金属から
なるチップにより構成されたことを特徴とする。
題を解決するために本発明のスパークプラグは、中心電
極と、その中心電極の外側に設けられた絶縁体と、一方
の端部側から中心電極を突出させた状態で、絶縁体の外
側に設けられた主体金具と、その主体金具に一端が結合
され、他端側が中心電極と対向するように配置された接
地電極と、それら中心電極と接地電極との少なくとも一
方に固着されて火花放電ギャップを形成する発火部とを
備え、その発火部が、融点が２５００℃以上の金属から
なるチップにより構成されたことを特徴とする。
【０００６】発火部を構成するチップの材質として、上
記合金を使用することにより、例えば従来のＩｒを主体
とするチップを使用したものよりもさらに耐久性に優れ
たスパークプラグが実現される。
記合金を使用することにより、例えば従来のＩｒを主体
とするチップを使用したものよりもさらに耐久性に優れ
たスパークプラグが実現される。
【０００７】上記チップを構成する金属としては、具体
的には、Ｗ（タングステン）、Ｔａ（タンタル）、Ｒｅ
（レニウム）、Ｏｓ（オスミウム）の１種又は２種以上
を主成分とするものを使用することができる。
的には、Ｗ（タングステン）、Ｔａ（タンタル）、Ｒｅ
（レニウム）、Ｏｓ（オスミウム）の１種又は２種以上
を主成分とするものを使用することができる。
【０００８】上記金属を使用する場合、Ｗ、Ｔａ、Ｒｅ
及びＯｓは、高温で酸化を受けやすい性質を有している
ため、Ｒｈ等の酸化抑制金属成分を含有させたものを使
用することがより望ましい。
及びＯｓは、高温で酸化を受けやすい性質を有している
ため、Ｒｈ等の酸化抑制金属成分を含有させたものを使
用することがより望ましい。
【０００９】例えば酸化抑制金属成分としてＲｈを使用
する場合、その含有量が０．１重量％未満になると酸化
抑制効果が十分に達成できなくなるので、Ｒｈは０．１
重量％以上、望ましくは５重量％以上の範囲で含有させ
るのがよい。また、Ｗ、Ｔａ、Ｒｅ及びＯｓを主体とす
る金属は、Ｒｈの含有量が増大するほど融点が低下する
ので、Ｒｈは合金の融点が２５００℃を下回らない範囲
で添加する必要がある。
する場合、その含有量が０．１重量％未満になると酸化
抑制効果が十分に達成できなくなるので、Ｒｈは０．１
重量％以上、望ましくは５重量％以上の範囲で含有させ
るのがよい。また、Ｗ、Ｔａ、Ｒｅ及びＯｓを主体とす
る金属は、Ｒｈの含有量が増大するほど融点が低下する
ので、Ｒｈは合金の融点が２５００℃を下回らない範囲
で添加する必要がある。
【００１０】一方、酸化抑制金属成分は、上記主成分と
なる金属成分（以下、ベース金属成分という）に対する
固溶限を超えない範囲で含有させることが望ましい。酸
化抑制金属成分がベース金属成分に対する固溶限を超え
て含有された場合、両成分の間で脆弱な金属間化合物が
形成され、発火部の火花に対する耐久性や耐衝撃性に問
題を生ずることがある。また、金属間化合物が形成され
なくとも、配化抑制金属成分が固溶限を超えて含有され
た場合には、共晶反応や包晶反応等により多相組織が形
成され、腐食の進行が早まる等の問題が生ずることがあ
る。なお、金属間化合物の形成量が一定以下で、発火部
の耐久性等に及ぼす影響が小さい場合、あるいは多相組
織形成によるチップの耐食性に及ぼす影響が小さい場合
には、酸化抑制金属成分の含有量が上記固溶限を多少超
えた値となっていても差しつかえない。
なる金属成分（以下、ベース金属成分という）に対する
固溶限を超えない範囲で含有させることが望ましい。酸
化抑制金属成分がベース金属成分に対する固溶限を超え
て含有された場合、両成分の間で脆弱な金属間化合物が
形成され、発火部の火花に対する耐久性や耐衝撃性に問
題を生ずることがある。また、金属間化合物が形成され
なくとも、配化抑制金属成分が固溶限を超えて含有され
た場合には、共晶反応や包晶反応等により多相組織が形
成され、腐食の進行が早まる等の問題が生ずることがあ
る。なお、金属間化合物の形成量が一定以下で、発火部
の耐久性等に及ぼす影響が小さい場合、あるいは多相組
織形成によるチップの耐食性に及ぼす影響が小さい場合
には、酸化抑制金属成分の含有量が上記固溶限を多少超
えた値となっていても差しつかえない。
【００１１】例えば酸化抑制金属成分としてＲｈを使用
する場合、ベース金属成分の種類によって、その含有量
を下記のように調整することが望ましい。 ベース金属成分がＷを主成分するものである場合：Ｒ
ｈの含有量を１５重量％以下、望ましくは２重量％以下
とする。 ベース金属成分がＴａを主成分するものである場合：
Ｒｈの含有量を１０重量％以下、望ましくは５重量％以
下とする。 ベース金属成分がＲｅを主成分するものである場合：
Ｒｈの含有量を３０重量％以下、望ましくは１０重量％
以下とする。 ベース金属成分がＯｓを主成分するものである場合：
Ｒｈの含有量を３０重量％以下、望ましくは１０重量％
以下とする。
する場合、ベース金属成分の種類によって、その含有量
を下記のように調整することが望ましい。 ベース金属成分がＷを主成分するものである場合：Ｒ
ｈの含有量を１５重量％以下、望ましくは２重量％以下
とする。 ベース金属成分がＴａを主成分するものである場合：
Ｒｈの含有量を１０重量％以下、望ましくは５重量％以
下とする。 ベース金属成分がＲｅを主成分するものである場合：
Ｒｈの含有量を３０重量％以下、望ましくは１０重量％
以下とする。 ベース金属成分がＯｓを主成分するものである場合：
Ｒｈの含有量を３０重量％以下、望ましくは１０重量％
以下とする。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明のいくつかの実施の
形態を図面を用いて説明する。図１に示す本発明の一例
たるスパークプラグ１００は、筒状の主体金具１、先端
部２１が突出するようにその主体金具１の内側に嵌め込
まれた絶縁体２、先端に形成された発火部３１を突出さ
せた状態で絶縁体２の内側に設けられた中心電極３、及
び主体金具１に一端が溶接等により結合されるとともに
他端側が側方に曲げ返されて、その側面が中心電極３の
先端部と対向するように配置された接地電極４等を備え
ている。また、接地電極４には上記発火部３１に対向す
る発火部３２が形成されており、それら発火部３１と、
対向する発火部３２との間の隙間が火花放電ギャップｇ
とされている。
形態を図面を用いて説明する。図１に示す本発明の一例
たるスパークプラグ１００は、筒状の主体金具１、先端
部２１が突出するようにその主体金具１の内側に嵌め込
まれた絶縁体２、先端に形成された発火部３１を突出さ
せた状態で絶縁体２の内側に設けられた中心電極３、及
び主体金具１に一端が溶接等により結合されるとともに
他端側が側方に曲げ返されて、その側面が中心電極３の
先端部と対向するように配置された接地電極４等を備え
ている。また、接地電極４には上記発火部３１に対向す
る発火部３２が形成されており、それら発火部３１と、
対向する発火部３２との間の隙間が火花放電ギャップｇ
とされている。
【００１３】絶縁体２は、例えばアルミナあるいは窒化
アルミニウム等のセラミック焼結体により構成され、そ
の内部には自身の軸方向に沿って中心電極３を嵌め込む
ための孔部６を有している。また、主体金具１は、低炭
素鋼等の金属により円筒状に形成されており、スパーク
プラグ１００のハウジングを構成するとともに、その外
周面には、プラグ１００を図示しないエンジンブロック
に取り付けるためのねじ部７が形成されている。
アルミニウム等のセラミック焼結体により構成され、そ
の内部には自身の軸方向に沿って中心電極３を嵌め込む
ための孔部６を有している。また、主体金具１は、低炭
素鋼等の金属により円筒状に形成されており、スパーク
プラグ１００のハウジングを構成するとともに、その外
周面には、プラグ１００を図示しないエンジンブロック
に取り付けるためのねじ部７が形成されている。
【００１４】次に、図２に示すように、中心電極３及び
接地電極４の本体部３ａ及び４ａはＮｉ合金等で構成さ
れている。一方、上記発火部３１及び対向する発火部３
２は、融点が２５００℃以上の金属材料、具体的には、
Ｗ、Ｔａ、Ｒｅ、Ｏｓのいずれかを主成分とするベース
金属成分に対し、酸化抑制金属成分としてのＲｈを０．
１重量％以上、かつそれらベース金属成分に対する固溶
限以下の範囲で含有させた材料からなるチップとされて
いる。Ｒｈの含有量は、例えば、ベース金属成分がＷを
主成分するものである場合は０．１〜２重量％の範囲
で、Ｔａを主成分とするものである場合はは０．１〜５
重量％の範囲で、Ｒｅを主成分するものである場合は
０．１〜１０重量％の範囲で、Ｏｓを主成分するもので
ある場合は０．１〜１０重量％以下の範囲でそれぞれ調
整される。なお、ベース金属成分は、Ｗ、Ｔａ、Ｒｅ、
Ｏｓの２種以上を主成分とするものを用いてもよい。
接地電極４の本体部３ａ及び４ａはＮｉ合金等で構成さ
れている。一方、上記発火部３１及び対向する発火部３
２は、融点が２５００℃以上の金属材料、具体的には、
Ｗ、Ｔａ、Ｒｅ、Ｏｓのいずれかを主成分とするベース
金属成分に対し、酸化抑制金属成分としてのＲｈを０．
１重量％以上、かつそれらベース金属成分に対する固溶
限以下の範囲で含有させた材料からなるチップとされて
いる。Ｒｈの含有量は、例えば、ベース金属成分がＷを
主成分するものである場合は０．１〜２重量％の範囲
で、Ｔａを主成分とするものである場合はは０．１〜５
重量％の範囲で、Ｒｅを主成分するものである場合は
０．１〜１０重量％の範囲で、Ｏｓを主成分するもので
ある場合は０．１〜１０重量％以下の範囲でそれぞれ調
整される。なお、ベース金属成分は、Ｗ、Ｔａ、Ｒｅ、
Ｏｓの２種以上を主成分とするものを用いてもよい。
【００１５】これら発火部は、例えば表記組成となるよ
うに各合金成分を配合・溶解することにより得られる溶
解材、又は合金粉末あるいは所定比率で配合された金属
単体粉末を成形・焼結することにより得られる焼結材か
らなるチップとして構成することができる。
うに各合金成分を配合・溶解することにより得られる溶
解材、又は合金粉末あるいは所定比率で配合された金属
単体粉末を成形・焼結することにより得られる焼結材か
らなるチップとして構成することができる。
【００１６】図２に示すように、中心電極３の本体部３
ａは先端側が縮径されるとともにその先端面が平坦に構
成され、ここに円板状に形成された上記チップを重ね合
わせ、さらにその接合面外縁部に沿ってレーザー溶接、
電子ビーム溶接、抵抗溶接等により溶接部Ｗを形成して
これを固着することにより発火部３１が形成される。ま
た、対向する発火部３２は、発火部３１に対応する位置
において接地電極４にチップを位置合わせし、その接合
面外縁部に沿って同様に溶接部Ｗを形成してこれを固着
することにより形成される。なお、発火部３１及び対向
する発火部３２のいずれか一方を省略する構成としても
よい。この場合には、発火部３１又は対向する発火部３
２及び接地電極４又は中心電極３との間で火花放電ギャ
ップｇが形成される。
ａは先端側が縮径されるとともにその先端面が平坦に構
成され、ここに円板状に形成された上記チップを重ね合
わせ、さらにその接合面外縁部に沿ってレーザー溶接、
電子ビーム溶接、抵抗溶接等により溶接部Ｗを形成して
これを固着することにより発火部３１が形成される。ま
た、対向する発火部３２は、発火部３１に対応する位置
において接地電極４にチップを位置合わせし、その接合
面外縁部に沿って同様に溶接部Ｗを形成してこれを固着
することにより形成される。なお、発火部３１及び対向
する発火部３２のいずれか一方を省略する構成としても
よい。この場合には、発火部３１又は対向する発火部３
２及び接地電極４又は中心電極３との間で火花放電ギャ
ップｇが形成される。
【００１７】以下、スパークプラグ１００の作用につい
て説明する。すなわち、スパークプラグ１００は、その
ねじ部７においてエンジンブロックに取り付けられ、燃
焼室に供給される混合気への着火源として使用される。
ここで、その火花放電ギャップｇを形成する発火部３１
及び対向する発火部３２が前述の合金からなるチップで
構成されることで発火部の耐久性が増大し、長期に渡っ
て火花放電ギャップｇが拡大せず、プラグ１００の寿命
を伸ばすことができる。
て説明する。すなわち、スパークプラグ１００は、その
ねじ部７においてエンジンブロックに取り付けられ、燃
焼室に供給される混合気への着火源として使用される。
ここで、その火花放電ギャップｇを形成する発火部３１
及び対向する発火部３２が前述の合金からなるチップで
構成されることで発火部の耐久性が増大し、長期に渡っ
て火花放電ギャップｇが拡大せず、プラグ１００の寿命
を伸ばすことができる。
【００１８】
【実施例】Ｗ、Ｔａ、Ｒｅ及びＯｓをそれぞれベース金
属成分とし、これに所定量のＲｈを配合・溶解すること
により、各々Ｒｈを０．５〜５重量％含有し、残部が上
記ベース金属成分で構成された合金を用意し、これを用
いて直径０．７mm、厚さ０．５mmの円板状のチップを作
製した。なお、比較例として、Ｐｔ−１３重量％Ｉｒ溶
解合金、及びＩｒ中にＹ2Ｏ3を１．７重量％分散させた
焼結合金のチップも作製した。そして、これらチップを
用いて、図１に示すスパークプラグ１００の発火部３１
及び対向する発火部３２を形成するとともに（火花放電
ギャップｇの幅１．１mm）、各プラグの性能試験を以下
のようにして行った。すなわち、６気筒ガソリンエンジ
ン（排気量２８００cc）にそれらプラグを取り付け、ス
ロットル全開状態、エンジン回転数５０００ｒｐｍにて
８００時間まで運転し、各時間毎のプラグの火花放電ギ
ャップｇの拡大量を測定した。その結果を図３に示す。
属成分とし、これに所定量のＲｈを配合・溶解すること
により、各々Ｒｈを０．５〜５重量％含有し、残部が上
記ベース金属成分で構成された合金を用意し、これを用
いて直径０．７mm、厚さ０．５mmの円板状のチップを作
製した。なお、比較例として、Ｐｔ−１３重量％Ｉｒ溶
解合金、及びＩｒ中にＹ2Ｏ3を１．７重量％分散させた
焼結合金のチップも作製した。そして、これらチップを
用いて、図１に示すスパークプラグ１００の発火部３１
及び対向する発火部３２を形成するとともに（火花放電
ギャップｇの幅１．１mm）、各プラグの性能試験を以下
のようにして行った。すなわち、６気筒ガソリンエンジ
ン（排気量２８００cc）にそれらプラグを取り付け、ス
ロットル全開状態、エンジン回転数５０００ｒｐｍにて
８００時間まで運転し、各時間毎のプラグの火花放電ギ
ャップｇの拡大量を測定した。その結果を図３に示す。
【００１９】すなわち、比較例のプラグについては、火
花放電ギャップｇの増加が著しいのに対し、実施例のプ
ラグについては火花放電ギャップの拡大が少ないことが
わかる。
花放電ギャップｇの増加が著しいのに対し、実施例のプ
ラグについては火花放電ギャップの拡大が少ないことが
わかる。
【図１】本発明のスパークプラグを示す正面部分断面
図。
図。
【図２】その要部を示す拡大断面図。
【図３】各組成のチップを使用したプラグにおける、エ
ンジン運転時間と火花放電ギャップの拡大量との関係を
示すグラフ。
ンジン運転時間と火花放電ギャップの拡大量との関係を
示すグラフ。
１ 主体金具 ２ 絶縁体 ３ 中心電極 ４ 接地電極 ３１ 発火部（チップ） ３２ 対向する発火部（チップ） ｇ 火花放電ギャップ
Claims (8)
- 【請求項１】 中心電極と、その中心電極の外側に設け
られた絶縁体と、一方の端部側から前記中心電極を突出
させた状態で、前記絶縁体の外側に設けられた主体金具
と、その主体金具に一端が結合され、他端側が前記中心
電極と対向するように配置された接地電極と、それら中
心電極と接地電極との少なくとも一方に固着されて火花
放電ギャップを形成する発火部とを備え、 その発火部が、融点が２５００℃以上の金属からなるチ
ップにより構成されたことを特徴とするスパークプラ
グ。 - 【請求項２】 前記チップを構成する金属は、Ｗ、Ｔ
ａ、Ｒｅ、Ｏｓの１種又は２種以上を主成分とするもの
である請求項１記載のスパークプラグ。 - 【請求項３】 前記チップを構成する合金には、Ｒｈ等
の酸化抑制金属成分が含有されている請求項２記載のス
パークプラグ。 - 【請求項４】 前記酸化抑制金属成分は、前記主成分と
なる金属成分に対する固溶限を超えない範囲で含有され
ている請求項３記載のスパークプラグ。 - 【請求項５】 前記チップを構成する合金は、Ｗを主成
分とし、前記酸化抑制金属成分としてのＲｈを２重量％
以下の範囲で含有するものである請求項４記載のスパー
クプラグ。 - 【請求項６】 前記チップを構成する合金は、Ｔａを主
成分とし、前記酸化抑制金属成分としてのＲｈを５重量
％以下の範囲で含有するものである請求項４記載のスパ
ークプラグ。 - 【請求項７】 前記チップを構成する合金は、Ｏｓを主
成分とし、前記酸化抑制金属成分としてのＲｈを１０重
量％以下の範囲で含有するものである請求項４記載のス
パークプラグ。 - 【請求項８】 前記チップを構成する合金は、Ｒｅを主
成分とし、前記酸化抑制金属成分としてのＲｈを１０重
量％以下の範囲で含有するものである請求項４記載のス
パークプラグ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18834596A JPH1022050A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | スパークプラグ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18834596A JPH1022050A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | スパークプラグ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1022050A true JPH1022050A (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=16222002
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18834596A Pending JPH1022050A (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | スパークプラグ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1022050A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009537067A (ja) * | 2006-05-12 | 2009-10-22 | エナーパルス，インク． | 複合スパークプラグ |
| US8672721B2 (en) | 2006-07-21 | 2014-03-18 | Enerpulse, Inc. | High power discharge fuel ignitor |
| US9640952B2 (en) | 2012-01-27 | 2017-05-02 | Enerpulse, Inc. | High power semi-surface gap plug |
-
1996
- 1996-06-28 JP JP18834596A patent/JPH1022050A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009537067A (ja) * | 2006-05-12 | 2009-10-22 | エナーパルス，インク． | 複合スパークプラグ |
| US8922102B2 (en) | 2006-05-12 | 2014-12-30 | Enerpulse, Inc. | Composite spark plug |
| US9287686B2 (en) | 2006-05-12 | 2016-03-15 | Enerpulse, Inc. | Method of making composite spark plug with capacitor |
| US8672721B2 (en) | 2006-07-21 | 2014-03-18 | Enerpulse, Inc. | High power discharge fuel ignitor |
| US9640952B2 (en) | 2012-01-27 | 2017-05-02 | Enerpulse, Inc. | High power semi-surface gap plug |
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