JPH10220185A - セグメントの継手構造 - Google Patents

セグメントの継手構造

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JPH10220185A
JPH10220185A JP9023028A JP2302897A JPH10220185A JP H10220185 A JPH10220185 A JP H10220185A JP 9023028 A JP9023028 A JP 9023028A JP 2302897 A JP2302897 A JP 2302897A JP H10220185 A JPH10220185 A JP H10220185A
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JP
Japan
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pin
segment
cylindrical body
joint structure
segments
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Withdrawn
Application number
JP9023028A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kawaguchi
博行 川口
Toru Goto
徹 後藤
Takayuki Iwama
隆之 岩間
Keimei Inoue
啓明 井上
Kazuo Miyazawa
和夫 宮沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
Shimizu Corp
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd, Shimizu Corp filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Publication of JPH10220185A publication Critical patent/JPH10220185A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セグメント接合作業の効率化,作業性,およ
び品質の向上を図ることのできるセグメントの継手構造
を提供することを課題とする。 【解決手段】 互いに接合されるセグメント1,1の、
一方のセグメント1の端面に断面視平型のピン2が突設
され、他方のセグメント1の端面にピン穴3が形成され
た構成とし、さらに、ピン2には側方に張り出す係止凸
部4,4が形成され、ピン穴3には、回動自在とされた
筒体11と、筒体11内部に設けられた係止部材20
と、筒体11を所定の回動方向に付勢するゼンマイ17
とが備えられた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】トンネルを構築する際に、セ
グメントどうしを接合するときに用いて好適なセグメン
トの継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のようにシールド工法は、外形円筒
状のスキンプレートを有するシールド掘削機の前部に設
けられたカッタ装置で地山を掘削しつつ、スキンプレー
ト内で、環状体を所定厚さおよび所定角度に分割してな
るセグメントを組み立て、さらにこのセグメントの前端
に反力をとってシールド掘削機内部の推進ジャッキを伸
長させることで地中にトンネルを構築していく工法であ
る。
【0003】従来、このようなシールド工法等におい
て、掘削した坑内でセグメントを組み立てるに際して
は、隣接するセグメントどうしをボルト・ナットで接合
する継手構造が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のセグメントの継手構造には、以下のよう
な問題が存在する。まず、ボルト・ナットの締付け作業
は人力で行っているため、能率が悪く時間がかかり、工
期短縮化の妨げとなっている。しかも人力作業では締め
付け力を均一にすることが困難であり、セグメント継手
部の品質向上の妨げにもなっている。また、その接合作
業は、シールド機のテールシール内の狭い空間で行わな
ければならず、作業性が悪いという問題がある。本発明
は、以上のような点を考慮してなされたもので、セグメ
ント接合作業の効率化,作業性,および品質の向上を図
ることのできるセグメントの継手構造を提供することを
課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
トンネルを覆工するため互いに接合されるセグメント
の、一方の側のセグメントの端面に、ピンが突出するよ
う設けられ、他方の側のセグメントの端面には、前記ピ
ンが挿入されるピン穴が形成された構成とされ、前記ピ
ンには、その先端部に段部が形成されるとともに、前記
ピン穴には、前記ピンの挿入方向に軸線を有した筒体
が、その軸線回りに回動自在に設けられ、該筒体には、
前記ピンの挿入により該筒体を回動させるための傾斜面
と、前記ピンの段部に係合する係合部とを有した係止部
材がその内部に設けられるとともに、前記ピンの挿入に
よる回動方向と逆方向に前記筒体を付勢する付勢部材が
備えられていることを特徴としている。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1記載のセ
グメントの継手構造において、前記ピンが断面視平型と
されていることを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るセグメントの
継手構造の実施の形態の一例を、図1ないし図7を参照
して説明する。
【0008】図1に示すように、各セグメント1は、構
築すべきトンネルが連続する方向において一方の端面1
aに、ピン2が複数(例えば2本)設けられ、他方の端
面1bに、ピン穴3がピン2と同数設けられた概略構成
となっている。
【0009】図2(a),(b)に示すように、このピ
ン2は、その基部2aがセグメント1の一方の端面1a
に埋設されている。図2(b)に示したように、このピ
ン2の頭部2bには、係止凸部4,4がこのピン2から
セグメント1の厚さ方向両側に張り出すよう一体に形成
されている。図2(c)に示すように、これによってピ
ン2の頭部2bは、その軸線と直交する面における断面
形状が、セグメント1の径方向(厚さ方向)に長く、前
記径方向と直交する方向に短い断面平型となっている。
そして、ピン2の頭部2bの、断面長手方向両側は湾曲
面とされ、断面短手方向両側は平面とされている。さら
に、図2(a)に示すように、このピン2の頭部2bの
先端部側の角は、ピン穴3への挿入を容易とするために
面取りされている。
【0010】この係止凸部4により、ピン2の頭部2b
にはセグメント1の端面1aに対向した部分に、段部5
が形成されている。一方の段部5Aと他方の段部5B
は、ピン2の軸線と直交する面に対して、それぞれ所定
角度をなして交互に傾斜して形成されている。
【0011】一方、図2および図3に示すように、ピン
穴3は、断面略円筒状のケーシング10内に、同じく円
筒状の筒体11が、その軸線回りに回動自在に収められ
た構成となっている。
【0012】図2に示すように、ケーシング10は、セ
グメント1の他方の端面1b側に継手板10aが面一と
なるよう埋設されており、この継手板10aには、前記
ピン2を挿入するため、係止凸部4と略同形状の開口部
13が形成されている。さらに、ケーシング10の基端
側には、その内部空間を塞ぐ蓋体14がねじ込まれてい
る。
【0013】図3(a)に示すように、このようなケー
シング10内で回動自在とされた前記筒体11には、そ
の基端部の外周面に、周方向に延在するガイド溝15が
例えば約90度の範囲にわたって形成され、ケーシング
10側の所定位置には、このガイド溝15内に突出する
ストッパピン16が設けられている。これらガイド溝1
5とストッパピン16により、筒体11は、その軸線回
りの回動角度が約90度に規制されている。
【0014】さらに、筒体11の基端部には、この筒体
11を所定の回動方向(図3(a)中矢印(イ)方向)
に付勢するため、一端17aが筒体11の内周面に固定
され、他端17bがケーシング10側の蓋体14に固定
されたゼンマイ(付勢部材)17が設けられている。
【0015】そして、図2,図3(b),および図4に
示すように、筒体11の先端部側の内周面には、二個一
対の係止部材20,20が一体に設けられている。各係
止部材20には、筒体11の先端部側に、筒体11の軸
線と直交する面に対して所定の角度で傾斜する傾斜面2
1が形成されている。また、図2および図4に示すよう
に、各係止部材20には、筒体11の基端部側(奥側)
に、前記軸線と直交する面に対して、前記ピン2の段部
5(図4参照)に対応した角度で傾斜する係合面(係合
部)22が形成されている。これら二個一対の係止部材
20,20は、一方の係止部材20と他方の係止部材2
0とで、傾斜面21,係合面22が、それぞれ交互に傾
斜するようになっている。さらに互いに対向する係止部
材20,20は、その向かい合う内側面23,23が互
いに平行に、かつピン2の係止凸部4の断面短手方向の
寸法と略同寸離間して形成されている。
【0016】このような構成の筒体11は、通常の状態
において、図3(a)に示したように、ゼンマイ17に
付勢されてストッパピン16がガイド溝15の一端に当
接した状態で、図4に示したように、係止部材20,2
0が、ピン2の係止凸部4,4と対向するようになって
いる。
【0017】このようなピン2とピン穴3とを備えたセ
グメント1どうしを接合するには、一方のセグメント1
側のピン穴3の開口部13に、他方のセグメント1側の
ピン2を挿入させるようにする。
【0018】すると、図4に示したように、ピン2の両
側に突出した係止凸部4,4が、筒体11の係止部材2
0,20の傾斜面21,21に当たってこれを押すの
で、これによって筒体11がその軸線回りに回転する
(図4中矢印(ロ)方向)。そして、図5に示すよう
に、ピン2の係止凸部4,4が、傾斜面21,21の奥
側まで到達すると、筒体11は初期の状態から90度回
転した状態となり、その上下に回転移動した係止部材2
0,20の内側面23,23間に入っていくこととな
る。図6に示すように、さらにピン2を挿入していく
と、係止突部4,4が係止部材20,20を通過した時
点で、ゼンマイ17の付勢力により筒体11が図6中矢
印(イ)方向に90度回転して元の初期の状態に戻る。
するとこの状態では、係止部材20,20の係合面2
2,22と、ピン2の係止凸部4,4に形成された段部
5,5とが係合することとなり、これによって、ピン2
とピン穴3とが係合された状態となる。
【0019】このようにしてピン2がピン穴3に挿入さ
れることによって互いに接合されたセグメント1,1
は、引張力に対しては、ピン2の段部5と、ピン穴3側
の係止部材20との係合により抵抗し、またせん断力に
対しては、ピン2とピン穴3の継手板10aとによって
抵抗するようになっている。
【0020】上記継手構造を有したセグメント1を組み
付けるに際しては、図7に示すように、例えば、シール
ド掘削機31の推進ジャッキ32を用いる。すなわち、
図示しない組み付け装置等で所定の位置に保持したセグ
メント1を、推進ジャッキ32の伸長により、先に組付
けの完了したセグメント1に向けて押し出す。そして先
に組み付けたセグメント1のピン穴3に、推進ジャッキ
32で押し出したセグメント1のピン2を挿入すること
によって、セグメント1どうしを接合する。
【0021】上述したセグメント1の継手構造では、互
いに接合されるセグメント1,1の、一方のセグメント
1の端面に断面視平型のピン2が突設され、他方のセグ
メント1の端面にピン穴3が形成された構成とされ、さ
らに、ピン2には側方に張り出す係止凸部4,4が形成
され、ピン穴3には、回動自在とされた筒体11と、筒
体11内部に設けられた係止部材20と、筒体11を所
定の回動方向に付勢するゼンマイ17とが備えられた構
成となっている。これにより、セグメント1を組み付け
るに際しては、組み付けるべきセグメント1のピン2
を、先に組み付けの完了したセグメント1のピン穴3に
単に挿入するのみで、ピン2の係止凸部4と、ピン穴3
の係止部材20,20とが自動的に係合して、セグメン
ト1,1どうしを密に接合することができる。このよう
にして、従来のようにボルト・ナットを用いることな
く、セグメント1,1どうしをワンタッチで容易かつ確
実に、さらに均一に接合することができるので、工期の
短縮化およびセグメント継手部の品質向上を図ることが
できる。さらには、狭い空間で接合作業を行う必要もな
いので、作業性を向上するとともに安全性を向上させる
ことができる。
【0022】また、このような継手構造では、シールド
掘削機31の推進ジャッキ32でセグメント1を押すこ
とによって、これを先に組み付けの完了したセグメント
1に接合するようにしたので、セグメント1の組み付け
作業の自動化を図り、作業人員を低減させることもでき
る。
【0023】なお、上記実施の形態において、ピン2、
ピン穴3の材質,寸法等については、本願発明の主旨を
逸脱しない範囲内であれば、適宜最適なものを採用すれ
ばよいのであって、上記のものに何ら拘束されるもので
はない。また、ピン2の係止凸部4の形状、ピン穴3側
の係止部材20の形状等、他の構成についても、ピン2
とピン穴3とを確実に係合できるのであれば、細部の構
造や形状、材質等については何ら限定するものではな
い。また、セグメント1自体についても、その外形形状
や材質を何ら問うものではない。加えて、上記実施の形
態では、先に組み付けの完了したセグメント1のピン穴
3に、組み付けるべきセグメント1のピン2を挿入する
形態としたが、これに限定するものではなく、組付けの
完了したセグメント1のピン2を、組み付けるセグメン
ト1のピン穴3に挿入する形態としてもよい。さらに、
上記実施の形態においては、本発明に係るセグメントの
継手構造を、シールド工法で構築するトンネルのセグメ
ントに適用する構成としたが、もちろん、セグメントを
用いるのであればシールド工法以外の工法にも適用する
ことが可能であり、それによって上記と同様の効果を得
ることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係るセ
グメントの継手構造によれば、互いに接合されるセグメ
ントの、一方のセグメントの端面にピンが突設され、他
方のセグメントの端面にピン穴が形成された構成とさ
れ、ピンには段部が形成され、ピン穴には、回動自在な
筒体が設けられ、この筒体には、ピンの挿入により筒体
を回動させるための傾斜面と、ピンの段部に係合する係
合部とを有した係止部材が設けられるとともに、筒体を
所定の回動方向に付勢する付勢部材とが備えられた構成
となっている。また、請求項2に係るセグメントの継手
構造によれば、ピンが断面視平型とされた構成となって
いる。これにより、セグメントを組み付けるに際して
は、組み付けるべきセグメントまたは先に組み付けの完
了したセグメントのうち、いずれか一方のセグメントの
ピンを、他方のセグメントのピン穴に挿入することによ
り、筒体が回動して、ピンの段部に係止部材が自動的に
係合して、セグメントどうしを密に接合することができ
る。このようにして、従来のようにボルト・ナットを用
いることなく、セグメントどうしを人手を介さずにワン
タッチで接合することができるので、セグメント接合作
業を容易かつ確実に行うことができ、さらにその接合強
度を均一にすることができ、その結果、工期の短縮化お
よびセグメント継手部の品質向上を図ることができる。
さらには、狭い空間で接合作業を行う必要もないので、
作業性を向上するとともに安全性を向上させることがで
きる。加えて、このような継手構造では、組み付けるセ
グメントを、先に組み付けの完了したセグメントに向け
て押すだけでよく、これには例えばシールド掘削機の推
進ジャッキを用いることもでき、これによってもセグメ
ントの組み付け作業の省力化を図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るセグメントの継手構造を適用し
たトンネルの施工方法を示す斜視図である。
【図2】 前記セグメントの継手構造を適用したセグメ
ントの一例を示す図であって、(a)セグメントを厚さ
方向に切断した状態における断面図(図1のイーイ矢視
図)、(b)ピンの平面図、(c)ピンの側面図であ
る。
【図3】 図2(a)におけるA−A断面図、およびB
−B断面図である。
【図4】 一方のセグメント側のピンと、他方のセグメ
ント側の筒体とを示す斜視図である。
【図5】 図2で示したセグメントどうしを接合するた
め、ピンをピン穴に挿入している途中の状態を示す図で
あって、(a)セグメントを厚さ方向に切断した状態に
おける断面図、(b)A−A断面図である。
【図6】 図2で示したセグメントどうしを接合した状
態を示す図であって、(a)セグメントの厚さ方向にお
ける断面図、(b)A−A断面図である。
【図7】 前記セグメントを接合する方法の一例とし
て、シールド掘削機の推進ジャッキを用いる方法を示す
側断面図である。
【符号の説明】
1 セグメント 2 ピン 3 ピン穴 5 段部 11 筒体 17 ゼンマイ(付勢部材) 20 係止部材 21 傾斜面 22 係合面(係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 啓明 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内 (72)発明者 宮沢 和夫 東京都港区芝浦一丁目2番3号 清水建設 株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルを覆工するため互いに接合され
    るセグメントの、一方の側のセグメントの端面に、ピン
    が突出するよう設けられ、他方の側のセグメントの端面
    には、前記ピンが挿入されるピン穴が形成された構成と
    され、 前記ピンには、その先端部に段部が形成されるととも
    に、 前記ピン穴には、前記ピンの挿入方向に軸線を有した筒
    体が、その軸線回りに回動自在に設けられ、 該筒体には、前記ピンの挿入により該筒体を回動させる
    ための傾斜面と、前記ピンの段部に係合する係合部とを
    有した係止部材がその内部に設けられるとともに、前記
    ピンの挿入による回動方向と逆方向に前記筒体を付勢す
    る付勢部材が備えられていることを特徴とするセグメン
    トの継手構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のセグメントの継手構造に
    おいて、前記ピンが断面視平型とされていることを特徴
    とするセグメントの継手構造。
JP9023028A 1997-02-05 1997-02-05 セグメントの継手構造 Withdrawn JPH10220185A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002129892A (ja) * 2000-10-20 2002-05-09 Nishimatsu Constr Co Ltd 継手構造体、該継手構造体を用いたセグメント用継手、セグメントおよびシールドトンネル
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