JPH10218319A - 重量物設置装置及び重量物設置方法 - Google Patents

重量物設置装置及び重量物設置方法

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JPH10218319A
JPH10218319A JP2540397A JP2540397A JPH10218319A JP H10218319 A JPH10218319 A JP H10218319A JP 2540397 A JP2540397 A JP 2540397A JP 2540397 A JP2540397 A JP 2540397A JP H10218319 A JPH10218319 A JP H10218319A
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rail
heavy object
installation
guide mechanism
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Makoto Endo
真 遠藤
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、床面の剛性を高めることなく、狭
い場所にも重量物を精度良く容易に設置することを目的
とするものである。 【解決手段】 観測機器27が設置される設置基準面2
2とレール23とを床面22上に別々に設け、レール2
3に沿って移動される台車24上には、設置基準面22
の真上まで観測機器27を水平方向へ移動させるための
直動案内機構25と、観測機器27を垂直方向へ移動さ
せ設置基準面22上に設置するための油圧ジャッキ29
と、観測機器27の垂直方向への移動を案内する垂直案
内機構28とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、大形の観測機器
等の重量物を所定の設置場所に搬送し設置するための重
量物設置装置及び重量物設置方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16は例えば実開昭59−72545
号公報に示された従来の原子炉構造物用の検査装置を示
す正面図、図17は図16の側面図、図18は図16の
XVIII−XVIII線断面図である。図において、
1は外壁、2は検査領域である原子炉容器の溶接線(図
示せず)に沿って敷設された軌条であり、この軌条2
は、縦方向に延びる縦方向軌条2V、横方向に延びる横
方向軌条2H、及び縦方向軌条2Vと横方向軌条2Hと
の交差部に回動可能に設けられている切替部軌条2Cを
有している。
【0003】3は外部からの指令により軌条2に沿って
走行する台車、4は台車3に搭載されているテレビカメ
ラ、5は外部からの指令に基づいて切替部軌条2Cを回
動させる回転式軌条転轍機である。
【0004】このような検査装置では、縦横の軌条2に
沿って台車3が移動され、台車3に搭載されたテレビカ
メラ4により溶接線の状態が撮影される。また、縦方向
軌条2Vと横方向軌条2Hとの間で台車3を移動させる
場合には、切替部軌条2C上で台車3が一旦停止され、
回転式軌条転轍機5により切替部軌条2Cが90°回動
される。
【0005】次に、図19は例えば特開平6−2802
07号公報に示された従来の主鏡運搬台車用レール装置
を示す斜視図である。図において、6は望遠鏡側床、7
は望遠鏡側床6とは剛性が異なるドーム側床、8は望遠
鏡側床6に敷設されている第1のレール、9はドーム側
床7に敷設されている第2のレール、10は第1及び第
2のレール8,9間を接続する仮設レール、11はこれ
らのレール8〜10に沿って移動する主鏡運搬台車、1
2は望遠鏡本体、13は望遠鏡本体12に着脱可能に取
り付けられている主鏡セルである。
【0006】このような主鏡運搬台車用レール装置で
は、望遠鏡本体12から取り外された主鏡セル13を支
持した主鏡運搬台車11を、レール8〜10に沿って移
動させることにより、主鏡セル13が運搬される。ま
た、望遠鏡側床6とドーム側床7とでは剛性が異なって
いるため、連続したレールを敷設せずに、第1及び第2
のレール8,9がそれぞれ敷設されている。そして、主
鏡セル13の運搬時に第1及び第2のレール8,9間に
仮設レール10が配置される。
【0007】次に、図20は従来の観測機器の搬送方法
の一例を示す斜視図である。図において、14は例えば
光学赤外線望遠鏡などの大形の観測機器、15は観測機
器14を吊り上げて搬送するホイスト、16は観測機器
14が設置される4個の設置基準面である。
【0008】従来、観測機器14を設置基準面16上に
設置する場合、ホイスト15により観測機器14を垂直
に吊り上げ、設置基準面16の真上まで水平に搬送した
後、観測機器14を設置基準面16上に降ろして設置す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来の搬送装置のうち、図16ないし図19に示され
たようにレールと台車とを使用するものにおいては、機
器をレール上に預けた状態で設置するため、撓み等のレ
ールの高さ方向の変形が機器の設置精度に影響を及ぼ
す。このため、観測機器のように高い設置精度が要求さ
れる機器を搬送し設置するためには、レール及びレール
が敷設される床面の剛性を高くしておく必要がある。ま
た、台車を駆動するための駆動源や搬送方向を切り替え
る転轍機を駆動するための駆動源が必要である。
【0010】さらに、図20に示すように、ホイストで
機器を吊り上げて搬送するものにおいては、搬送経路の
上方にホイストを設けるだけの大きなスペースが必要で
あり、狭い建屋の中や壁が近くに迫っているような場所
では使用できない。また、ホイストを駆動するための大
きな駆動源が必要となる。
【0011】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、床面の剛性を
高めることなく、狭い場所にも重量物を精度良く設置す
ることができる重量物設置装置及び重量物設置方法を得
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る重
量物設置装置は、床面上に設けられ、重量物が設置され
る設置基準面と、床面に敷設されているレールと、重量
物を支持しレールに沿って移動される台車と、この台車
上に設けられ、台車上から設置基準面の真上まで重量物
を水平方向へ移動させるための直動案内機構と、台車上
に設けられ、重量物を垂直方向へ移動させ設置基準面上
に設置するための垂直駆動手段と、台車上に設けられ、
重量物の垂直方向への移動を案内する垂直案内機構とを
備えたものである。
【0013】請求項2の発明に係る重量物設置装置は、
レールの上面及び側面が平面になっており、台車の車輪
にはレールの側面に係合する鍔部が設けられているもの
である。
【0014】請求項3の発明に係る重量物設置装置は、
台車に接続されているワイヤと、このワイヤを巻き取る
ことによりレールに沿って台車を移動させるウインチと
を備えたものである。
【0015】請求項4の発明に係る重量物設置装置は、
直動案内レールと、この直動案内レールに沿って転動す
るボールが設けられたブロックとを有する直動案内機構
を用いたものである。
【0016】請求項5の発明に係る重量物設置装置は、
垂直案内機構としてボールスプライン機構を用いたもの
である。
【0017】請求項6の発明に係る重量物設置装置は、
直動案内レールと、この直動案内レールに沿って転動す
るボールが設けられたブロックとを有する垂直案内機構
を用いたものである。
【0018】請求項7の発明に係る重量物設置装置は、
垂直駆動手段として押引兼用の油圧ジャッキを用いたも
のである。
【0019】請求項8の発明に係る重量物設置装置は、
垂直駆動手段として押上用の油圧ジャッキと引張用の油
圧ジャッキとを別々に設けたものである。
【0020】請求項9の発明に係る重量物設置装置は、
設置基準面の高さを調整可能としたものである。
【0021】請求項10の発明に係る重量物設置装置
は、第1のレールとこの第1のレールに交差する第2の
レールとを含むレールを用い、台車は、重量物を支持し
第1のレールに沿って移動する第1の台車と、重量物及
び第1の台車を支持し第2のレールに沿って移動する第
2の台車とを用いたものである。
【0022】請求項11の発明に係る重量物設置装置
は、第1のレールと第2のレールとの交差部に、重量物
の搬送方向に応じて、第1のレールに連続する方向と第
2のレールに連続する方向との間で回動可能な切替レー
ルを設けたものである。
【0023】請求項12の発明に係る重量物設置装置
は、床面及びレールが途中で途切れており、この途切れ
た箇所に重量物の搬送時に設置されるレール付き作業床
を備えたものである。
【0024】請求項13の発明に係る重量物設置方法
は、油圧ジャッキ及び直動案内機構を介して重量物を支
持した台車を、重量物が設置される設置基準面の側方ま
でレールに沿って移動させる工程、台車上の重量物を直
動案内機構に沿って設置基準面の真上に移動させる工
程、及び油圧ジャッキを操作して重量物を降下させるこ
とにより、重量物を設置基準面上に載せ変える工程を含
むものである。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による重
量物設置装置を示す正面図、図2は図1の側面図であ
る。
【0026】図において、21は床面、22は床面21
上に設けられている4個の設置基準面、23は床面21
上の設置基準面22の近傍に敷設されている直線状の一
対のレール、24はレール23に沿って移動する2台の
台車、25はレール23に直角で水平な方向へ向けて各
台車24上に設けられている直動案内機構(LMガイ
ド)、26は直動案内機構25により水平方向へ移動さ
れる水平移動台である。
【0027】27は垂直案内機構28を介して水平移動
台26上に上下動可能に支持されている重量物としての
観測機器であり、この観測機器27としては、例えば光
学赤外線望遠鏡用機器がある。また、垂直案内機構28
としては、例えばボールスプライン機構が使用されてい
る。29は水平移動台26上に設けられ、観測機器27
を上下動させる垂直駆動手段としての油圧ジャッキであ
る。
【0028】このような重量物設置装置では、まずレー
ル23に沿って台車24を移動させることによって、観
測機器27が設置基準面22の近傍まで搬送される。次
に、直動案内機構25に沿って水平移動台26を水平に
移動させることによって、観測機器27が設置基準面2
2の真上に移動される。このとき、観測機器27は、設
置基準面22に干渉しない高さまで油圧ジャッキ29に
より持ち上げられている。そして、観測機器27が設置
基準面22の真上に移動した段階で、油圧ジャッキ29
の油圧が徐々に解放され、観測機器27が設置基準面2
2上に降下され、さらに観測機器27はボルトで設置基
準面22に固定される。
【0029】このように、観測機器27が設置される設
置基準面22をレール23とは別に設け、観測機器27
を台車24上から設置基準面22上に載せ変えるように
したので、観測機器27の設置精度は、撓み等のレール
23の高さ方向の変形の影響を受けず、レール23及び
床面21の剛性が比較的低い場合にも、観測機器27を
精度良く設置することができる。また、観測機器27を
吊り上げる必要がないため、狭い建屋や壁が近くに迫っ
ているような場所にも観測機器27を容易に設置するこ
とができる。
【0030】例えば、観測機器27として光学赤外線望
遠鏡用の機器を天文台のドーム内に設置する場合、クレ
ーン等を利用することができず、狭いスペースを利用し
て設置基準面22まで観測機器27を搬送する必要があ
るが、このような場合にも観測機器27を容易に搬送・
設置することができる。
【0031】次に、図3は図1の台車24を拡大して示
す側面図、図4は図3の正面図である。図において、レ
ール23の上面23t及び側面23sには、平面が形成
されている。また、各台車24には、それぞれ4個ずつ
の車輪24aが設けられており、各車輪24aには、レ
ール23の側面23sに係合する鍔部24bが設けられ
ている。このような構成により、台車24をレール23
に沿ってスムーズに移動させることができる。
【0032】図5は図1の台車24の移動方法を示す構
成図である。図において、30は観測機器27に取り付
けられているフック、31は一端部がフック30に接続
されているワイヤ、32はワイヤ31の他端部を手動で
巻き取るウインチであり、このウインチ32でワイヤ3
1を巻き取ることにより、台車24がレール23に沿っ
て移動される。また、ワイヤ31及びウインチ32を台
車24の両側に配置することにより、台車24は図の左
右両側へ人力で移動される。
【0033】このように、ワイヤ31及びウインチ32
を用いて台車24を移動させることにより、重量物であ
る観測機器27を人力で容易に移動させることができ、
作業性が向上する。
【0034】図6は図1の直動案内機構25を示す側面
図、図7は図6の要部正面図である。図において、33
は直動案内レール、34は直動案内レール33に沿って
転動する複数のボール(図示せず)が設けられているブ
ロックである。このような直動案内機構25は、レール
23と直角な方向へ観測機器27が人力でスムーズに移
動されるようになっている。従って、ウインチ32が設
置できないような狭い場所でも、観測機器27を設置基
準面22上まで人力で容易に移動させることができる。
【0035】図8は図1の水平移動台26と観測機器2
7との接続状態を示す構成図である。図において、垂直
案内機構28は、例えばスプライン軸35とスプライン
ナット36とを有するボールスプライン機構により構成
されている。また、油圧ジャッキ29は、押引兼用のも
のであり、押上側(押圧側)ポート29aと、引張側ポ
ート29bとを有している。さらに、油圧ジャッキ29
には、手動式の油圧ポンプ(図示せず)が接続されてい
る。
【0036】このような構成により、手動式の油圧ポン
プを操作して押上側ポート29aから作動油を油圧ジャ
ッキ29に送り込むことにより、観測機器27が直動案
内機構28に案内されて垂直に押し上げられる。また、
油圧ジャッキ29の油圧を解放すると、観測機器27が
降下される。さらに、台車24以外の支持部により観測
機器27が支持された状態で、引張側ポート29bに油
圧をかけて作動油を送り込むと、油圧ジャッキ29が収
縮されて、台車24をレール23から持ち上げることも
できる。
【0037】このように、手動式のウインチ32で台車
24を移動させ、直動案内機構25により水平移動台2
6を人力で移動させ、手動式の油圧ポンプを利用した油
圧ジャッキ29で観測機器27の上下動を行うようにし
たので、全ての作業を人力で行うことができ、駆動電源
を確保できないような場所にも容易に観測機器27を搬
送・設置することができる。
【0038】図9は図1の要部斜視図である。図におい
て、設置基準面22は、レベリングブロック等の高さ調
整装置37により高さが調整可能になっている。また、
設置基準面22には、設置基準面22の高さを固定する
ためのアンカーボルト38が立設されている。
【0039】このように、設置基準面22に高さ調整装
置37を設けることにより、レール23や床面21の高
さ方向の変形等に関係なく、観測機器27の設置高さを
予め調整してアンカーボルト38で固定しておくことが
でき、観測機器27の設置精度を向上させることができ
る。
【0040】ここで、図1のレール23は一方向へのみ
敷設されているが、観測機器27の搬送経路が一直線で
ない場合、例えば設置基準面22とクレーンによる搬送
が可能な位置との間が一直線上にない場合には、レール
を交差させて配置し、搬送方向を切り替える必要があ
る。図10及び図11は図1の観測機器27の搬送方向
の切替方法を示す構成図である。図11に示すように、
レールとして、第1のレール41と、この第1のレール
41に直交する第2のレール42とが敷設されている。
そして、第1のレール41上には、観測機器27が搭載
された図1と同様の第1の台車24が設けられ、第2の
レール42上には第2の台車43が設けられている。
【0041】まず、レール41,42の交差部に達する
までは、観測機器27は、油圧ジャッキ29により台車
24に対して持ち上げられた状態で第1のレール41に
沿って搬送される。そして、観測機器27がレール4
1,42の交差部の台車43上まで搬送されると、油圧
ジャッキ29を収縮させることにより観測機器27が台
車43上に降下される。この後、さらに油圧ジャッキ2
9を収縮させることにより、台車24が第1のレール4
1から浮き上がり、搬送方向の切替が可能になる。
【0042】なお、上記の説明とは逆の手順での搬送方
向の切替も可能である。即ち、図11に示すように、台
車24を観測機器27に近づけた状態で、台車43によ
り第2のレール42に沿って観測機器27を搬送した
後、第1のレール41上に台車24を降下させ、さらに
油圧ジャッキ29により観測機器27を持ち上げて台車
43を取り除くことも可能である。例えば、設置基準面
22上から観測機器27を運び出す場合には図10から
図11の手順で作業し、設置基準面22上に観測機器2
7を設置する場合には図11から図10の手順で作業す
ればよい。
【0043】また、図12は図11の第1及び第2のレ
ール41,42の交差部を示す斜視図である。交差部に
は、観測機器27の搬送方向に応じて、第1のレール4
1に連続する方向と第2のレール42に連続する方向と
の間で人力により回動可能な切替レール44が設けられ
ている。このような切替レール44を設けることによ
り、大形の転轍機などを使用せずに、人力で搬送方向を
容易に切り替えることができ、また搬送方向を切り替え
た後に台車24,43をスムーズに移動させることがで
きる。
【0044】さらに、図13は図1の床面21及びレー
ル23の途切れた場所を示す斜視図である。例えば、天
文台では望遠鏡を回転させる必要があるため、床面の途
切れた箇所が存在し、このような箇所を跨いでレール2
3を敷設することはできない。従って、このような箇所
については、レール23と同様のレールを有するレール
付き作業床45が観測機器27の搬送時のみ設置され
る。
【0045】これにより、床面21が途切れていても観
測機器27を搬送することができる。また、観測機器2
7を設置場所から移動させて整備・調整を行う際、観測
機器27の搬送経路の周囲にスペース的な余裕がなくて
も、レール付き作業床45を利用して整備・調整を行う
ことができる。
【0046】実施の形態2.なお、上記の例では垂直案
内機構28としてボールスプライン機構を示したが、例
えば図14に示すように、直動案内レール51と、この
直動案内レール51に沿って転動する複数のボール(図
示せず)が設けられたブロック52とを有する垂直案内
機構53、即ち図6に示した直動案内機構25と同様の
ものを垂直に設置して使用することも可能である。
【0047】実施の形態3.また、上記の例では押引兼
用の油圧ジャッキ29を用いたが、スペースに余裕があ
れば、例えば図15に示すように、押上用の油圧ジャッ
キ54と引張用の油圧ジャッキ55とを一対として組み
合わせて用いてもよい。これにより、観測機器27の上
下操作を容易にすることができる。
【0048】さらに、上記の例では重量物として観測機
器27を示したが、この発明は他の重量物にも適用で
き、設置場所が狭い場合や動力がない場合などに特に有
効である。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
重量物設置装置は、重量物が設置される設置基準面とレ
ールとを床面上に別々に設け、レールに沿って移動され
る台車上には、設置基準面の真上まで重量物を水平方向
へ移動させるための直動案内機構と、重量物を垂直方向
へ移動させ設置基準面上に設置するための垂直駆動手段
と、重量物の垂直方向への移動を案内する垂直案内機構
とを設けたので、床面の剛性を高めることなく、狭い場
所にも重量物を精度良く容易に設置することができる。
【0050】請求項2の発明の重量物設置装置は、レー
ルの上面及び側面を平面とし、台車の車輪にはレールの
側面に係合する鍔部を設けたので、レールに沿って台車
をスムーズに移動させることができる。
【0051】請求項3の発明の重量物設置装置は、一端
部が台車に接続されているワイヤをウインチに巻き取る
ことにより、台車をレールに沿って移動させるようにし
たので、人力により容易に台車を移動させることができ
る。
【0052】請求項4の発明の重量物設置装置は、直動
案内レールと、この直動案内レールに沿って転動するボ
ールが設けられたブロックとを有する直動案内機構を用
いたので、ウインチが設置できないような狭い場所で
も、重量物を設置基準面上まで容易に移動させることが
できる。
【0053】請求項5の発明の重量物設置装置は、垂直
案内機構としてボールスプライン機構を用いたので、重
量物を精度良く垂直に上下動させることができる。
【0054】請求項6の発明の重量物設置装置は、直動
案内レールと、この直動案内レールに沿って転動するボ
ールが設けられたブロックとを有する垂直案内機構を用
いたので、簡単な構造で重量物を精度良く垂直に上下動
させることができる。
【0055】請求項7の発明の重量物設置装置は、垂直
駆動手段として押引兼用の油圧ジャッキを用いたので、
小さなスペースで重量物を容易に上下動させることがで
きる。
【0056】請求項8の発明の重量物設置装置は、垂直
駆動手段として押上用の油圧ジャッキ及び引張用の油圧
ジャッキを別々に設けたので、重量物の上下操作を容易
にすることができる。
【0057】請求項9の発明の重量物設置装置は、設置
基準面の高さを調整可能としたので、床面やレールの高
さ方向への変形に関係なく、重量物の設置精度を向上さ
せることができる。
【0058】請求項10の発明の重量物設置装置は、第
1のレールとこの第1のレールに交差する第2のレール
とを有するレールを用い、台車は、重量物を支持し第1
のレールに沿って移動する第1の台車と、重量物及び第
1の台車を支持し第2のレールに沿って移動する第2の
台車とを用いたので、重量物の搬送方向を容易に切り替
えることができる。
【0059】請求項11の発明の重量物設置装置は、第
1のレールと第2のレールとの交差部に、重量物の搬送
方向に応じて、第1のレールに連続する方向と第2のレ
ールに連続する方向との間で回動可能な切替レールを設
けたので、大形の転轍機等を用いることなく、搬送方向
の切替時のレールの切替を人力で容易に行うことができ
る。
【0060】請求項12の発明の重量物設置装置は、床
面及びレールが途中で途切れており、この途切れた箇所
に重量物の搬送時に設置されるレール付き作業床を備え
たので、床面が途切れていても重量物を搬送することが
できる。
【0061】請求項13の発明の重量物設置方法は、油
圧ジャッキ及び直動案内機構を介して重量物を支持した
台車を、重量物が設置される設置基準面の側方までレー
ルに沿って移動させ、この後、台車上の重量物を直動案
内機構に沿って設置基準面の真上に移動させ、さらに油
圧ジャッキを操作して重量物を降下させることにより、
重量物を設置基準面上に載せ変えるようにしたので、床
面の剛性を高めることなく、狭い場所にも重量物を精度
良く容易に設置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による重量物設置装
置を示す正面図である。
【図2】 図1の側面図である。
【図3】 図1の台車を拡大して示す側面図である。
【図4】 図3の側面図である。
【図5】 図1の台車の移動方法を示す構成図である。
【図6】 図1の直動案内機構を示す側面図である。
【図7】 図6の要部正面図である。
【図8】 図1の水平移動台と観測機器との接続状態を
示す構成図である。
【図9】 図1の要部斜視図である。
【図10】 図1の観測機器の搬送方向の切替方法を示
す構成図である。
【図11】 図10の後段の状態を示す構成図である。
【図12】 図11の第1及び第2のレールの交差部を
示す斜視図である。
【図13】 図1の床面及びレールの途切れた場所を示
す斜視図である。
【図14】 この発明の実施の形態2による重量物設置
装置の要部を示す構成図である。
【図15】 この発明の実施の形態3による重量物設置
装置の要部を示す構成図である。
【図16】 従来の原子炉構造物用の検査装置を示す正
面図である。
【図17】 図16の側面図である。
【図18】 図16のXVIII−XVIII線断面図
である。
【図19】 従来の主鏡運搬台車用レール装置を示す斜
視図である。
【図20】 従来の観測機器の搬送方法の一例を示す斜
視図である。
【符号の説明】
21 床面、22 設置基準面、23 レール、23t
上面、23s 側面、24 台車(第1の台車)、2
4a 車輪、24b 鍔部、25 直動案内機構、27
観測機器(重量物)、28,53 垂直案内機構、2
9,54,55油圧ジャッキ(垂直駆動手段)、31
ワイヤ、32 ウインチ、33 直動案内レール、34
ブロック、41 第1のレール、42 第2のレー
ル、43第2の台車、44 切替レール、45 レール
付き作業床。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面上に設けられ、重量物が設置される
    設置基準面と、 上記床面に敷設されているレールと、 上記重量物を支持し上記レールに沿って移動される台車
    と、 この台車上に設けられ、上記台車上から上記設置基準面
    の真上まで上記重量物を水平方向へ移動させるための直
    動案内機構と、 上記台車上に設けられ、上記重量物を垂直方向へ移動さ
    せ上記設置基準面上に設置するための垂直駆動手段と、 上記台車上に設けられ、上記重量物の垂直方向への移動
    を案内する垂直案内機構とを備えていることを特徴とす
    る重量物設置装置。
  2. 【請求項2】 レールの上面及び側面が平面になってお
    り、台車の車輪には上記レールの側面に係合する鍔部が
    設けられていることを特徴とする請求項1記載の重量物
    設置装置。
  3. 【請求項3】 台車に接続されているワイヤと、このワ
    イヤを巻き取ることによりレールに沿って上記台車を移
    動させるウインチとを備えていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2記載の重量物設置装置。
  4. 【請求項4】 直動案内機構は、直動案内レールと、こ
    の直動案内レールに沿って転動するボールが設けられた
    ブロックとを有していることを特徴とする請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載の重量物設置装置。
  5. 【請求項5】 垂直案内機構は、ボールスプライン機構
    であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいず
    れかに記載の重量物設置装置。
  6. 【請求項6】 垂直案内機構は、直動案内レールと、
    この直動案内レールに沿って転動するボールが設けられ
    たブロックとを有していることを特徴とする請求項1な
    いし請求項4のいずれかに記載の重量物設置装置。
  7. 【請求項7】 垂直駆動手段は、押引兼用の油圧ジャッ
    キであることを特徴とする請求項1ないし請求項6のい
    ずれかに記載の重量物設置装置。
  8. 【請求項8】 垂直駆動手段として、押上用の油圧ジャ
    ッキと引張用の油圧ジャッキとが別々に設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに
    記載の重量物設置装置。
  9. 【請求項9】 設置基準面の高さが調整可能になってい
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか
    に記載の重量物設置装置。
  10. 【請求項10】 レールは、第1のレールとこの第1の
    レールに交差する第2のレールとを含み、台車は、重量
    物を支持し上記第1のレールに沿って移動する第1の台
    車と、上記重量物及び上記第1の台車を支持し上記第2
    のレールに沿って移動する第2の台車とを含んでいるこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記
    載の重量物設置装置。
  11. 【請求項11】 第1のレールと第2のレールとの交差
    部には、重量物の搬送方向に応じて、上記第1のレール
    に連続する方向と上記第2のレールに連続する方向との
    間で回動可能な切替レールが設けられていることを特徴
    とする請求項10記載の重量物設置装置。
  12. 【請求項12】 床面及びレールが途中で途切れてお
    り、この途切れた箇所には、重量物の搬送時にレール付
    き作業床が設置されることを特徴とする請求項1ないし
    請求項11のいずれかに記載の重量物設置装置。
  13. 【請求項13】 油圧ジャッキ及び直動案内機構を介し
    て重量物を支持した台車を、上記重量物が設置される設
    置基準面の側方までレールに沿って移動させる工程、 上記台車上の重量物を上記直動案内機構に沿って上記設
    置基準面の真上に移動させる工程、及び上記油圧ジャッ
    キを操作して上記重量物を降下させることにより、上記
    重量物を上記設置基準面上に載せ変える工程を含むこと
    を特徴とする重量物設置方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100389052C (zh) * 2005-04-07 2008-05-21 沪东中华造船(集团)有限公司 超大超重物件移位方法

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