JPH10217319A - 合成樹脂製コルゲート管及びその製造方法と装置 - Google Patents

合成樹脂製コルゲート管及びその製造方法と装置

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JPH10217319A
JPH10217319A JP3329597A JP3329597A JPH10217319A JP H10217319 A JPH10217319 A JP H10217319A JP 3329597 A JP3329597 A JP 3329597A JP 3329597 A JP3329597 A JP 3329597A JP H10217319 A JPH10217319 A JP H10217319A
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shaped
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昭夫 永吉
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清治 永吉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管内が全長に亘って複数個の配電線収納筒部
に形成している合成樹脂コルゲート管と該コルゲート管
を簡単且つ能率よく製造し得る方法を提供する。 【解決手段】 蛇腹状内周面を有するトンネル状の移動
成形空間7内に数本のノズル9a〜9cを臨ませ、これらの
ノズル9a〜9cから移動成形空間7内に合成樹脂筒状体8a
〜8cを供給すると共に各筒状体8a〜8c内に空気を供給し
てこれらの筒状体8a〜8cを膨張させることにより、互い
に対向する筒状体の周壁部の密着、一体化によって管内
を数分割する仕切壁3a、3bを形成すると共にその他の周
壁部を移動成形空間7の内周面に圧接させることにより
蛇腹状管壁を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内部が仕切壁によっ
て数個の収納筒部に区画形成してなる合成樹脂製コルゲ
ート管とその製造方法および製造装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂製コルゲート管は可撓性と耐圧
性を有していることから、電線ケーブル等の配電線管路
として使用されている。このような合成樹脂製コルゲー
ト管を製造するには、従来から多数個の分割型を無端状
に連結してなる上下型によって蛇腹状内周面を有するト
ンネル状の移動成形空間を形成し、この移動成形空間の
前端側に配設したノズルから該成形空間内に未硬化の合
成樹脂筒状体を供給すると共に該合成樹脂筒状体を空気
圧によって膨張させて上記蛇腹状内周面に押圧させるこ
とにより、蛇腹形状の管壁を形成する方法が広く知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような合成樹脂製コルゲート管の製造方法では、一本の
ノズルから成形空間内に未硬化の合成樹脂筒状体を供給
し、該筒状体を膨張させてその周壁全面を上記上下型の
蛇腹状内周面に押圧させることにより、この蛇腹状内周
面と同一形状の蛇腹状管壁に形成するものであるから、
内部には1つの配電線収納空間部しか設けることができ
ない。従って、このような方法によって得られた合成樹
脂製コルゲート管内に送電線や光ケーブルその他の種々
の配電線を収納する場合には全ての配電線を一括して収
納しなければならなくなり、他の配電線と区別して収納
することが困難であるために、保守点検などを行う場合
には目的とする配電線を確認するのに手間取り、保守作
業等の作業性を阻害するという問題点があった。
【0004】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは内部を仕切壁によっ
て数個の収納筒部に区画形成してなる合成樹脂製コルゲ
ート管とこの合成樹脂製コルゲート管を能率よく且つ正
確に製造し得る方法、並びにこの方法を実施するための
装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、環状の突条部と周溝部とを
長さ方向に交互に連続形成してなる合成樹脂製コルゲー
ト管において、管内に全長に亘って合成樹脂製仕切壁を
一体に設けて該仕切壁により管内を数個の収納筒部に分
割してなる構造を有している。
【0006】請求項2に係る発明は上記合成樹脂製コル
ゲート管の製造方法であって、蛇腹状内周面を有するト
ンネル状の移動成形空間内に向かって数本のノズルから
未硬化の合成樹脂筒状体を供給すると共に各合成樹脂筒
状体内に空気を供給して該空気圧によりこれらの合成樹
脂筒状体を膨張させ、その膨張によって各合成樹脂筒状
体の周壁部を上記蛇腹状内周面に押圧させて該蛇腹状内
周面に沿った蛇腹形状の管壁を形成すると共に対向する
合成樹脂筒状体の周壁部の一部を互いに密着、一体化さ
せて管内を全長に亘って数個の収納筒部に分割する仕切
壁を形成することを特徴とするものである。
【0007】請求項3は上記合成樹脂製コルゲート管の
別な製造方法であって、蛇腹状内周面を有するトンネル
状の移動成形空間内に向かって1本のノズルから上記蛇
腹内周面に沿った未硬化の合成樹脂筒状体と該筒状体内
を数個の筒状部に分割する未硬化の合成樹脂分割壁部と
を同時に供給すると共に上記各筒状部内に空気を供給
し、該空気圧により上記筒状体を膨張させて上記蛇腹状
内周面に押圧させることにより蛇腹形状の管壁を形成す
ると共に上記合成樹脂分割壁部によって管内を数個の収
納筒部に分割する仕切壁を形成することを特徴とするも
のである。
【0008】請求項4に係る発明は上記請求項2に記載
の合成樹脂製コルゲート管の製造方法を実施するための
装置であって、多数個の分割型を無端状に連結して循環
移動する上型と下型との互いに接合する対向面によって
蛇腹状内周面を有するトンネル状の形成空間を形成し、
このトンネル状の形成空間の前端側に該形成空間に向か
って未硬化の合成樹脂筒状体を供給する数本のノズルを
臨ませていると共に各ノズル内にそれぞれのノズルから
押し出される上記筒状体を膨張させるための空気を供給
する空気孔を設けてなる構造を有している。
【0009】又、請求項5に係る発明は上記請求項3に
記載の合成樹脂製コルゲート管の製造方法を実施するた
めの装置であって、多数個の分割型を無端状に連結して
循環移動する上型と下型との互いに接合する対向面によ
って蛇腹状内周面を有するトンネル状の形成空間を形成
し、このトンネル状の形成空間の前端側に該形成空間に
向かって内部が分割壁部によって数個の筒状部に分割さ
れた未硬化の合成樹脂筒状体を供給する1本のノズルを
臨ませていると共に上記各筒状部内に該筒状部を膨張さ
せるための空気を供給する空気孔を臨ませてなる構造を
有している。
【0010】
【作用及び効果】合成樹脂製コルゲート管の管内には管
の全長に亘って仕切壁が一体に設けられていて該仕切壁
により左右或いは上下に分割された数個の収納筒部を形
成しているので、電磁波等を放出して他の配電線に影響
を及ぼす配電線を別個に任意の収納筒部に収納すること
ができる。また、予め各収納筒部のそれぞれに収納、配
設する配電線を設定しておくことができ、地中配線作業
が正確且つ能率よく行えると共に所定の配電線の保守点
検も容易となるものである。
【0011】また、上記のような合成樹脂製コルゲート
管を製造する請求項2に記載の発明によれば、蛇腹状内
周面を有するトンネル状の移動成形空間内に向かって数
本のノズルから未硬化の合成樹脂筒状体を供給すると共
に各合成樹脂筒状体を空気によって拡径方向に膨張させ
るものであるから、その膨張によって対向する合成樹脂
筒状体の周壁部がトンネル状の移動成形空間を形成した
上下型の蛇腹状内周面に接することなく互いに密着、一
体化して仕切壁を形成すると同時にその他の周壁部が蛇
腹状内周面に押し付けられて蛇腹形状の管壁を形成し、
内部が仕切壁によって分割された合成樹脂製コルゲート
管を確実且つ能率良く製造できるものである。
【0012】さらに、トンネル状の移動成形空間内に臨
ませたノズルの並設数を変えることによって該ノズル数
に応じた複数の仕切壁とこの仕切壁を介して複数分割さ
れた電線収納筒部とを有する合成樹脂製コルゲート管を
製造することができ、その上ノズルを上下左右に配設す
ることによって管内が中心から外周に向かって放射状に
設けられた仕切壁により周方向に複数分割されてなる立
体的な収納筒部を有する合成樹脂コルゲート管を容易に
製造し得るものである。
【0013】一方、請求項3及び請求項5に記載の発明
によれば、1本のノズルから上記蛇腹内周面に沿った未
硬化の合成樹脂筒状体と該筒状体内を数個の筒状部に分
割する未硬化の合成樹脂分割壁部とを同時に移動成形空
間内に供給すると共に上記各筒状部内に空気を供給して
該空気圧により上記筒状体を膨張させるものであるか
ら、未硬化の合成樹脂筒状体の膨張率や該筒状体を分割
した分割壁部の伸び率をできるだけ小さくすることがで
き、従って、より均一な厚みの安定した管壁と仕切壁と
を有する合成樹脂コルゲート管を製造することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の具体的な実施の形態を図
面について説明すると、図1、図2に示す合成樹脂製コ
ルゲート管1は、その管壁2を断面横長長円形の環状突
条部2aと周溝部2bとを管の長さ方向に交互に連続形成し
た蛇腹形状を有しているもので、該管壁2の互いに平行
する上下壁部の中央部対向内面に管壁2と同一樹脂より
なる垂直な仕切壁3の上下端を全長に亘って一体に連設
させ、この仕切壁3によって管内部を全長に亘って左右
に2個の配電線収納筒部4a、4bに分割形成してなるもの
である。
【0015】図3、図4は管内を左右方向に3個の配電
線収納筒部4a、4b、4cに分割してなる合成樹脂製コルゲ
ート管1Aを示すもので、環状突条部2aと周溝部2bとを長
さ方向に交互に連続形成してなる蛇腹形状の管壁2の断
面形状を上記コルゲート管1よりもさらに横長の長円形
状に形成してあり、この管壁2の互いに平行する上下壁
部の一側部対向内面と他側部対向内面とにそれぞれ管壁
2と同一樹脂よりなる垂直な両側仕切壁3a、3bの上下端
を全長に亘って一体に連設して、これらの仕切壁3a、3b
によって管内部を中央部と両側部との3個の配電線収納
筒部4a、4b、4cに分割形成してなるものである。
【0016】図5は管内を上下左右方向の4個の配電線
収納筒部4a、4b、4c、4dに分割形成してなる合成樹脂製
コルゲート管1Bを示すもので、その蛇腹形状の管壁2は
断面円環状突条部2aと周溝部2bとを長さ方向に交互に連
続形成してなり、この管壁2の直径方向に対向する左右
の内面と上下の内面とに管内の中心から四方に断面十字
形状に延びた仕切壁3a、3b、3c、3dの外端を全長に亘っ
て一体に連設して、これらの仕切壁3a〜3dによって管内
部を上記上下左右の4個の配電線収納筒部4a〜4dに分割
形成してなるものである。
【0017】次に、上記のような構造を有する合成樹脂
製コルゲート管1、1A、1Bの製造方法及び装置を説明す
ると、図6はその装置の概略を示す縦断側面図であっ
て、後述するノズルの配置形態以外は従来の所謂ブロー
成形用装置と同じである。同図において、5、6は多数
個のブロック形状の分割型5a、6aをそれぞれ無端状に連
結してなる上型と下型であり、これらの上下型5、6は
図示しない前後スプロケットホイール間にそれぞれ無端
状に掛け渡されて後方側のスプロケットホイールを回転
駆動することにより上下型5、6の対向面を互いに密接
させた状態で循環移動するように構成している。
【0018】これらの上下型5、6を構成している上記
分割型5a、6aの対向面には図7、図8に示すように、蛇
腹形状の管壁2の上半部と下半部をそれぞれ形成するた
めの断面半環状突条部5b、6bと断面半環状周溝部5c、6c
が全長に亘って長さ方向に交互に複数条形成されてい
る。そして上下型5、6を循環移動させた際に、複数個
の上下分割型5a、6aの対向面が互いに接しながら後方に
向かって移動する循環経路にこれらの上下分割型6a、6a
の互いに合致した断面半環状突条部5b、6bと周溝部5c、
6cとによって蛇腹状内周面を有するトンネル状の移動成
形空間7を形成している。
【0019】さらに、この移動成形空間7の前端側に
は、該移動成形空間7に向かって半溶融状態、即ち、未
硬化の合成樹脂筒状体8を供給する数本のノズルの開口
端を臨ませている。この場合、図1、2に示した2個の
配線収納筒部4a、4bを有するコルゲート管1を製造する
には、図9、図10に示すように断面横長円形状の移動成
形空間7内の両側部に開口端を臨ませて2本のノズル9
a、9bを左右に配設し、図3、図4に示す3個の配線収
納筒部4a、4b、4cを有するコルゲート管1Aを製造する場
合には、図11、図12に示すように断面横長円形状の移動
成形空間7内の両側部と中央部とに開口端を臨ませて3
本のノズル9a〜9cを配設する。
【0020】図6にはこれらのノズルのうち、1本のノ
ズル(符号9とする)しか図示していないが、各ノズル
9は先端(図においては後方側)に向かって漸次細くな
っている中空ノズル本体10の先端部に形成されており、
このノズル本体10の中空内部には中子11を配置して該中
子11の先細先端部の断面円形状外周面とノズル本体10の
先端部円形内周面との間で未硬化の合成樹脂筒状体8の
断面円環状の成形通路12を形成している。さらに、各成
形通路12の基端側はノズル本体10と中子11との大径基端
部間に設けている樹脂通路13を通じて押出機(図示せ
ず)側の通路14に連通している。
【0021】また、中子11の中心部には空気孔15が設け
られてあり、各空気孔15は上記各成通路12で囲まれた中
心部を通じて各ノズル9の中心部からその開口端を上記
移動成形空間7に向かって臨ませていると共に基端側は
ノズル本体10外の空気供給管16に連通させている。
【0022】このように構成した装置によって、例え
ば、上記図1、図2に示した内部が1つの仕切壁3によ
って左右2個の配電線収納筒部4a、4bに形成してなるコ
ルゲート管1を製造するには、上述したように、断面横
長円形状の移動成形空間7に向かって2本のノズル9a、
9bを臨ませてなる装置を使用し、樹脂通路13から成形通
路12を通じて未硬化の円環状合成樹脂筒状体8a、8bをそ
れぞれノズル9a、9bの先端から移動成形空間7を形成す
る上下型5、6の巡回移動速度に同調させて移動成形空
間7内に送り出すと共に送り出された未硬化の合成樹脂
筒状体8a、8b内に空気孔15を通じて空気を供給する。
【0023】各合成樹脂筒状体8a、8b内は、図示しない
が周知の手段、例えば、ノズル9a、9bの先端から線条物
を介して連結している栓体(図示せず)によって閉止さ
れてあり、従って、空気孔15から噴出した空気が各合成
樹脂筒状体8a、8b内に充満して圧力が上昇し、その圧力
によって未硬化の合成樹脂筒状体8a、8bが膨張して上下
型5、6の互いに環状に接合した突条部5b、6bと周溝部
5c、6cとに圧接し、これらの突条部5b、6bと周溝部5c、
6cの形状に沿って変形して蛇腹形状の管壁2を形成する
と同時に、合成樹脂筒状体8a、8bの対向周壁部が上記突
条部5b、6bと周溝部5c、6cに圧接することなく移動成形
空間7の中央部側に膨張し、該中央部において互いに重
なり合うように接合、一体化して一定の肉厚を有する縦
方向の仕切壁3aを形成し、移動成形空間7を通過して硬
化すると、上記図1、図2で示した断面横長長円形の管
壁2内が垂直な仕切壁3によって左右配電線収納筒部4
a、4bに分割形成してなるコルゲート管1を得ることが
できる。
【0024】図3、図4に示した管内を3個の配電線収
納筒部4a、4b、4cに分割形成してなる合成樹脂製コルゲ
ート管1Aを製造するには、図11、図12に示すように断面
横長円形状の移動成形空間7内の両側部と中央部とにノ
ズル9a〜9cを配設した装置を使用し、これらのノズル9a
〜9cから未硬化の合成樹脂筒状体8a〜8cを移動成形空間
7内に送り出すと共に各筒状体8a〜8cを空気孔15から供
給される空気圧によって膨張させて左右に対向する筒状
体の周壁部を互いに圧接、一体化させることにより左右
仕切壁3a、3bを形成すると共にその他の周壁部を移動成
形空間7の内周面、即ち、上記上下型5、6の突条部5
b、6bと周溝部5c、6cに圧接させて蛇腹形状の管壁2を
形成し、管内が上記左右仕切壁3a、3bによって3個の配
電線収納筒部4a、4b、4cに分割されたコルゲート管1Aを
得るものである。
【0025】また、上記図5に示すように、管内を上下
左右の4個の配電線収納筒部4a〜4dに分割形成してなる
断面円環形状の合成樹脂製コルゲート管1Bを製造するに
は、上下型5、6を形成する分割型5a、6aとして図13に
示すように、その対向面に断面半円環形状の突条部5bと
周溝部5cとを長さ方向に連続形成してなるものを使用
し、これらの分割型5a、6aを上記同様に多数個、連結し
てなる上下型5、6を無端状に移動させてその対向面で
形成された円形状の移動成形空間7の前端開口部の上下
左右にノズル9a〜9dを臨ませてこれらのノズル9a〜9dか
ら未硬化の合成樹脂筒状体8a〜8dを該移動成形空間7内
に送り出すと共に、各ノズル9a〜9dの中央部に配設した
空気孔15から筒状体8a〜8d内にそれぞれ空気を供給して
その空気圧によって筒状態8a〜8dを膨張させることによ
り、前後左右に対向する筒状体の周壁部を互いに圧接、
一体化させることにより互いに十字状に一体化した上下
垂直仕切壁3a、3bと左右水平仕切壁3c、3dを形成すると
共に、その他の周壁部を移動成形空間7の内周面の突条
部5b、6bと周溝部5c、6cに圧接させて蛇腹形状の管壁2
を形成しるものである。
【0026】なお、本発明は以上の実施例に示した断面
形状の合成樹脂コルゲート管1〜1Bに限定されることな
く、上下型5、6を構成する分割型5a、6aの対向面に形
成された突条部5b、6bと周溝部5c、6cとの断面形状やノ
ズルの配置態様、ノズル数などによって管内が仕切壁で
数個の配電線収納筒部に分割形成されている種々の断面
形状を有する合成樹脂コルゲート管を製造し得るもので
ある。
【0027】例えば、上記図13に示す上下型5、6によ
って形成された円形状の移動成形空間7に図14に示すよ
うに3個のノズル9a〜9cを臨ませることによって、図15
に示すように、管内を中心から管壁に向かって放射状の
設けられた3方の仕切壁3で仕切られた3個の配電線収
納筒部4a〜4cを有する合成樹脂コルゲート管を製造する
ことができ、また、上下型5、6の分割型5a、6aとして
その対向面に断面四角形状の突条部と周溝部とを長さ方
向に連続形成してなるものを使用すると共に上下左右に
ノズルを配設することによって図16に示すような断面十
字形状の仕切壁3によって上下左右に断面矩形状の配電
線収納筒部4a〜4dに分割形成されてなる管壁が断面矩形
状の合成樹脂コルゲート管を得ることができる。
【0028】さらにまた、上下型5、6の分割型5a、6a
としてその対向面の突条部と周溝部との断面形状を2連
のアーチ形状の形成すると共に左右にノズルを配設する
ことによって、図17や図18に示すような中央部に仕切壁
3を有する断面眼鏡形状の合成樹脂コルゲート管を製造
することができる。また、上下型5、6の分割型5a、6a
としてその対向面の突条部と周溝部との断面形状を3連
以上のアーチ形状の形成して配電線収納筒部が複数列、
一体に並設した合成樹脂製コルゲート管を製造すること
もできるものである。
【0029】なお、上記いずれのコルゲート管の製造方
法においては、数個のノズルを使用したが、1個のノズ
ルによって管内を複数の合成樹脂製仕切壁によって数個
の収納筒部に分割形成してなるコルゲート管1Cを製造す
ることもできる。即ち、多数個の分割型5a、6aを無端状
に連結して循環移動する上下型5、6との互いに接合す
る対向面に形成された突条部5b、6bと周溝部5c、6cとよ
って蛇腹状内周面を有するトンネル状の移動成形空間7
を形成し、この移動成形空間7の前端側に図19、図20に
示すように、該移動成形空間7に向かって、内部が分割
壁部8a、8bによって数個の筒状部81、82、83に分割され
た未硬化の合成樹脂筒状体8を供給する1本のノズル9
を臨ませていると共に上記各筒状部81〜83内に該筒状部
を膨張させるための空気を供給する空気孔15a 〜15c を
臨ませている装置を使用する。その他の構造については
上記方法を実施するための装置と同様である。
【0030】そして、移動成形空間7内に向かって上記
1本のノズル9から分割壁部8a、8bによって筒状部81〜
83に数分割された合成樹脂筒状体8を供給すると共に各
筒状部81〜83内に空気を供給すると、該空気圧によって
各筒状部81〜83が膨張して上下型5、6間で形成された
上記蛇腹状内周面に押圧して蛇腹形状の管壁2を形成す
ると共に上記合成樹脂分割壁部8a、8bによって管内を数
個の収納筒部4a、4b、4cに分割された仕切壁3a、3bを形
成することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】管内を2個の収納筒部に分割してなるコルゲー
ト管の縦断正面図、
【図2】その一部を断面した平面図、
【図3】管内を3個の収納筒部に分割してなるコルゲー
ト管の縦断正面図、
【図4】その一部を断面した平面図、
【図5】管内が4個の収納筒部に分割してなるコルゲー
ト管の縦断正面図、
【図6】コルゲート管の製造装置を示す簡略縦断側面
図、
【図7】上下分割型に設けた突条部と周溝部との平面
図、
【図8】上下分割型を合わせた状態の正面図、
【図9】移動成形空間に2個のノズルを臨ませた状態の
縦断面図、
【図10】成形状態を示す横断面図、
【図11】移動成形空間に3個のノズルを臨ませた状態
の縦断面図、
【図12】成形状態を示す横断面図、
【図13】移動成形空間に4個のノズルを臨ませた状態
の縦断面図、
【図14】移動成形空間に3個のノズルを臨ませた状態
の別な例を示す縦断面図、
【図15】成形されたコルゲート管の縦断面図、
【図16】上下左右に収納筒部を有する別な形状のコル
ゲート管の縦断面図、
【図17】管内を2個の収納筒部に分割してなる別な形
状のコルゲート管の縦断正面図、
【図18】管内を2個の収納筒部に分割してなるさらに
別な形状のコルゲート管の縦断正面図、
【図19】本発明の別な製造方法を説明するための縦断
面図、
【図20】コルゲート管の成形状態を示す横断面図。
【符号の説明】 1 コルゲート管 2 管壁 3 仕切壁 4a〜4d 配電線収納筒部 5、6 上下型 5a、6a 分割型 5b、6b 突条部 5c、6c 周溝部 7 移動成形空間 8 合成樹脂筒状体 9 ノズル 15 空気孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状の突条部と周溝部とを長さ方向に交
    互に連続形成してなる合成樹脂製コルゲート管におい
    て、管内に全長に亘って合成樹脂製仕切壁を一体に設け
    て該仕切壁により管内を数個の収納筒部に分割してなる
    ことを特徴とする合成樹脂製コルゲート管。
  2. 【請求項2】 蛇腹状内周面を有するトンネル状の移動
    成形空間内に向かって数本のノズルから未硬化の合成樹
    脂筒状体を供給すると共に各合成樹脂筒状体内に空気を
    供給して該空気圧によりこれらの合成樹脂筒状体を膨張
    させ、その膨張によって各合成樹脂筒状体の周壁部を上
    記蛇腹状内周面に押圧させて該蛇腹状内周面に沿った蛇
    腹形状の管壁を形成すると共に対向する合成樹脂筒状体
    の周壁部の一部を互いに密着、一体化させて管内を全長
    に亘って数個の収納筒部に分割する仕切壁を形成するこ
    とを特徴とする合成樹脂製コルゲート管の製造方法。
  3. 【請求項3】 蛇腹状内周面を有するトンネル状の移動
    成形空間内に向かって1本のノズルから上記蛇腹内周面
    に沿った未硬化の合成樹脂筒状体と該筒状体内を数個の
    筒状部に分割する未硬化の合成樹脂分割壁部とを同時に
    供給すると共に上記各筒状部内に空気を供給し、該空気
    圧により上記筒状体を膨張させて上記蛇腹状内周面に押
    圧させることにより蛇腹形状の管壁を形成すると共に上
    記合成樹脂分割壁部によって管内を数個の収納筒部に分
    割する仕切壁を形成することを特徴とする合成樹脂製コ
    ルゲート管の製造方法。
  4. 【請求項4】 多数個の分割型を無端状に連結して循環
    移動する上型と下型との互いに接合する対向面によって
    蛇腹状内周面を有するトンネル状の形成空間を形成し、
    このトンネル状の形成空間の前端側に該形成空間に向か
    って未硬化の合成樹脂筒状体を供給する数本のノズルを
    臨ませていると共に各ノズル内にそれぞれのノズルから
    押し出される上記筒状体を膨張させるための空気を供給
    する空気孔を設けていることを特徴とする合成樹脂製コ
    ルゲート管の製造装置。
  5. 【請求項5】 多数個の分割型を無端状に連結して循環
    移動する上型と下型との互いに接合する対向面によって
    蛇腹状内周面を有するトンネル状の形成空間を形成し、
    このトンネル状の形成空間の前端側に該形成空間に向か
    って内部が分割壁部によって数個の筒状部に分割された
    未硬化の合成樹脂筒状体を供給する1本のノズルを臨ま
    せていると共に上記各筒状部内に該筒状部を膨張させる
    ための空気を供給する空気孔を臨ませていることを特徴
    とする合成樹脂製コルゲート管の製造装置。
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