JP5103010B2 - 波形可撓管の製造方法及びその製造装置と波形可撓管 - Google Patents

波形可撓管の製造方法及びその製造装置と波形可撓管 Download PDF

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Description

本発明は、屈曲可能な合成樹脂製の波形可撓管内に隔壁を備える波形可撓管の製造方法及びその製造装置と波形可撓管に関する。
この種、波形可撓管の製造方法においては、波形可撓管の一方の半外周面に対する第1半周壁成型面を備えた多数の第1分割型と波形可撓管の他方の半外周面に対する第2半周壁成型面を備えた多数の第2分割型とを、対向する循環経路の成型経路部において型合わせ状態で移動させながら、その型合わせされた両分割型内の成型空間内に臨む状態で成型経路部の上手側に配備されたダイスの第一樹脂押出口から連続して筒状の未硬化の管壁用樹脂を押し出し、それを両分割型の半周壁成型面に密着させることにより、大径管壁部と小径管壁部とを備えた波形可撓管を形成する。
そして、管壁の形成と連動してダイスの径方向内方に、前記管壁用樹脂押出口よりも小径の複数の小径筒用樹脂押出口が均等配置に形成され、これら小径筒用樹脂押出口から連続して筒状に押し出される未硬化状態の小径筒用樹脂の内部を加圧状態にして、各小径筒用樹脂を径方向に拡径状態に膨張させて、小径筒用樹脂の周壁部を管壁の内周面に圧接して融着するとともに、対向する小径筒用樹脂の周壁部が互いに圧接して融着することにより、管内を全長に亘って複数に区画する隔壁を形成する(例えば、特許文献1を参照)。
特許第3708659号公報(第4-5頁、図5、図13)
このような製造方法においては、夫々の小径筒用樹脂内の加圧が均一であることによって、対向する小径筒用樹脂の周壁部同士の圧接力が均衡して各区画の大きさが等しくなる隔壁が形成される。
しかしながら、夫々の小径筒用樹脂内を均等な加圧状態にするには制御が難しく、加えて、夫々の加圧が均等であっても、押し出される小径筒用樹脂は熱可塑化されたものであり肉厚が不均一である場合等、対向する小径筒用樹脂同士の圧接力に不均衡を生じる。そのため、加圧の不均一や隔壁の形状が不均一になる等によって、区画のあり方にバラツキを生じることになり製作性や製品品質が悪い問題がある。
また、管壁用樹脂の内部を加圧状態にして拡径状態に膨張させて管壁成型面に密着させて管壁を形成する方法では、管壁成型面に対する管壁用樹脂の密着精度が悪い傾向がある上に、この管壁の内周面に小径筒用樹脂の周壁部が重なるように融着して肉厚な管壁が形成されるので管壁が肉厚となり可撓性が悪い問題があり、曲げにくく波形可撓管として品質が悪い問題がある。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、隔壁がありながら可撓性が良好で製作性と製品品質の向上を図った波形可撓管の製造方法及び製造装置とこれで製造された波形可撓管を提供する点にある。
本発明の第1番目の波形可撓管の製造方法の特徴構成は、波形可撓管の一方の半外周面に対する第1半周壁成型面を備えた多数の第1分割型と波形可撓管の他方の半外周面に対する第2半周壁成型面を備えた多数の第2分割型とを、対向する循環経路の成型経路部において型合わせ状態で移動させながら、その型合わせされた両分割型内の成型空間内に臨む状態で成型経路部の上手側に配備された第1ダイスの第1樹脂押出口から連続して筒状の未硬化の管壁用樹脂を押し出し、それを両分割型の半周壁成型面に密着させることにより、大径管壁部と小径管壁部とこれらを繋ぐ側壁部を備えた波形可撓管を製造する方法であって、
前記第1ダイスの第1樹脂押出口よりも下手側位置において、第2ダイスに形成された第2樹脂押出口から連続して押し出される未硬化状態の隔壁用樹脂を、前記半周壁成型面に密着して未硬化状態にある波形可撓管内を横断する状態でそれの小径管壁部の内周面又は小径管壁部の内周面とこれに連続する側壁部の内周面の一部に亘る部位に融着又は融合して、前記大径管壁部の内周面側を除く状態で管内を区画する隔壁を形成する点にある。
上記特徴構成によれば、波形可撓管を形成する第1ダイスより下手側位置において、第2ダイスにより管内を区画する隔壁を形成するといった簡単な方法によって、小径管壁部の内周面又は小径管壁部の内周面とこれに連続する側壁部の内周面の一部に亘る部位に固着される隔壁を有する波形可撓管を形成することができる。
従って、ダイスから押し出される複数の小径筒用樹脂内を加圧して波形可撓管に隔壁を形成する従来の波形可撓管の製造方法に比べて、各小径筒用樹脂内を均一に加圧制御する問題や、小径筒用樹脂の厚さが不均一等によって隔壁による区画にバラツキを生じ品質が不安定な製造方法に比べて、簡単な製造方法によって安定して品質の良い隔壁を備えた波形可撓管を製作することができる。
本発明の第2番目の波形可撓管の製造装置の特徴構成は、大径管壁部と小径管壁部とこれらを繋ぐ側壁部を備えた波形可撓管の一方の半外周面に対する第1半周壁成型面を備えた多数の第1分割型を循環移動させる第1循環路と、波形可撓管の他方の半外周面に対する第2半周壁成型面を備えた多数の第2分割型を循環移動させる第2循環路とを備え、且つ、この両循環路の相対向する成型経路部において両分割型を型合わせ状態で移動させる型循環移動手段が設けられているとともに、この型循環移動手段で型合わせされた両分割型内の成型空間内に臨む成型経路部の上手側部位に両分割型の半周壁成型面に対して筒状の未硬化の管壁用樹脂を連続的に押し出すための第1樹脂押出口を備えた第1ダイスが配備され、更に前記第1樹脂押出口から押し出された未硬化の管壁用樹脂を両分割型の半周壁成型面に密着させる樹脂密着手段が設けられている波形可撓管の製造装置であって、
前記第1ダイスの第1樹脂押出口よりも下手側部位に、前記両分割型の半周壁成型面に密着して未硬化状態にある波形可撓管の大径管壁部の内周面側を除く状態で、当該波形可撓管の小径管壁部の内周面又は小径管壁部の内周面とこれに連続する側壁部の内周面の一部に亘る部位に対して波形可撓管内を横断する状態で未硬化状態の隔壁形成用樹脂を連続的に押し出して融着又は融合させるための第2樹脂押出口を備えた第2ダイスが配備されている点にある。
上記特徴構成によれば、第1ダイスの第1樹脂押出口から押し出される未硬化状態の管壁用樹脂を半周壁成型面に密着されることにより、大径管壁部と小径管壁部とこれらを繋ぐ側壁部を備える波形可撓管が形成され、第2ダイスの第2樹脂押出口から押し出される未硬化状態の隔壁用樹脂を未硬化状態にある管壁における小径管壁部の内周面又は小径管壁部の内周面とこれに連続する側壁部の内周面の一部に亘る部位に融着又は融合することにより、大径管壁部の内周面には隔壁が融着又は融合されることなく管内を隔壁で区画する波形可撓管を製造することができる。
従って、波形可撓管を成型しながら管内で複数の小径筒用樹脂内を加圧して隔壁を形成するため、各小径筒用樹脂内を加圧する加圧装置や加圧を小径筒用樹脂内に案内する経路等を必要とする従来の波形可撓管の製造装置などに比べて、簡単な製造装置によって管内を隔壁で区画する波形可撓管を製作することができるとともに、管内が隔壁で区画されているにもかかわらず、大径管壁部が隔壁による拘束を受けないので、可撓性が良好な波形可撓管を製造することができる。
本発明の第3番目の波形可撓管の特徴構成は、大径管壁部と小径管壁部とこれらを繋ぐ側壁部を備えた波形可撓管内を横断する状態で区画する隔壁が、前記大径管壁部の内周面側を除く状態で前記小径管壁部の内周面又は小径管壁部の内周面とこれに連続する側壁部の内周面の一部に亘る部位に固着させ形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、隔壁が小径管壁部の内周面に固着される場合、大径管壁部の内周面及び側壁部の内周面には隔壁が固着されないので、大径管壁部の内面側に隔壁が固着されない空間が形成され、可撓性が良好な波形可撓管を形成することができる。
また、隔壁が小径管壁部の内周面とこれに連続する側壁部の内周面の一部、つまり、大径管壁部の内周面には連続しない側壁部の内周面の一部に亘る部位に固着される場合、大径管壁部の内周面及び側壁部の内周面の残りの一部に隔壁が固着されないので、この場合においても大径管壁部の内面側に隔壁が形成されない空間が形成され、可撓性が良好な波形可撓管を形成することができる。
さらに、隔壁が、小径管壁部の内周面に固着される部位と、小径管壁部の内周面とこれに連続する側壁部の内周面の一部に亘る部位に固着される場合においても、両者に大径管壁部の内面側に隔壁が固着されない空間が形成されるので、可撓性が良好な波形可撓管を形成することができる。
従って、管内を区画する隔壁が形成されていながら、可撓性が良好な波形可撓管を提供することができる。
本発明の第4番目の波形可撓管の特徴構成は、前記隔壁の中央側厚みが管壁側よりも薄肉に形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、波形可撓管を屈曲した際、管内を区画する隔壁がありながら、
隔壁の中央側が薄肉に形成されていることによって、可撓管自体の曲げに追従して隔壁が容易に曲がることになる。
従って、管壁内に隔壁が形成されているにもかかわらず、可撓性が良好で、使い勝手がよい波形可撓管を形成することができる。
以下、本発明を適用した波形可撓管の製造方法及びその製造方法と波形可撓管を図面に基づいて説明する。
〔実施形態〕
1.波形可撓管の製造方法
この実施形態の波形可撓管の製造方法は、図1に示すように、波形可撓管1の一方の半外周面に対する第1半周壁成型面3aを備えた多数の第1分割型3Aと波形可撓管1の他方の半外周面に対する第2半周壁成型面3bを備えた多数の第2分割型3Bとを、対向する循環経路R,Lの成型経路部B1において型合わせ状態で移動させながら、その型合わせされた両分割型3A,3B内の成型空間内に臨む状態で成型経路部B1の上手側に配備された第1ダイス5の第一樹脂押出口5Aから連続して筒状の未硬化の管壁用樹脂4Aを押し出し、それを両分割型3A,3Bの半周壁成型面3a,3bに密着させることにより、大径管壁部1Aと、小径管壁部1Bと、これらを繋ぐ側壁部1Cを備えた波形可撓管1を形成する。
次いで、前記第1ダイス5の第1樹脂押出口5Aよりも下手側位置において、図2〜図4に示すように、第2ダイス6に形成された第2樹脂押出口6Aから連続して押し出される未硬化状態の隔壁用樹脂4Bを、前記半周壁成型面3a,3bに密着して未硬化状態にある波形可撓管1内を横断する状態でそれの小径管壁部1Bの内周面又は小径管壁部の内周面とこれに連続する側壁部の内周面の一部に亘る部位に融着又は融合して、管内を区画する隔壁2を形成する。
次いで、波形可撓管1内を区画する隔壁用樹脂4Bが循環移動する分割型3A,3Bの移動途上で未硬化状態から硬化状態に至るまでに、中央部が重力によって垂れ下ることによって、中央側厚みが管壁である小径管壁部側よりも薄肉に形成された隔壁2を形成する。
このような製造方法によれば、波形可撓管1を形成する第1ダイス5より下手側位置に、第2ダイス6により波形可撓管1内を区画する隔壁2を形成するといった簡単な方法によって、隔壁2を有する波形可撓管1を形成することができる。
2.波形可撓管の製造方法を用いた製造装置
この実施形態の波方可撓管の製造装置Aは、図1〜図4に示すように、大径管壁部1Aと小径管壁部1Bとこれらを繋ぐ側壁部1Cを備えた波形可撓管1の一方の半外周面に対する第1半周壁成型面3aを備えた多数の第1分割型3Aを循環移動させる第1循環路Rと、波形可撓管の他方の半外周面に対する第2半周壁成型面3bを備えた多数の第2分割型3Bを循環移動させる第2循環路Lとを備え、且つ、この両循環路R,Lの相対向する成型経路部において両分割型3A,3Bを型合わせ状態で移動させる型循環移動手段Bが設けられているとともに、この型循環移動手段Bで型合わせされた両分割型3A,3B内の成型空間内に臨む成型経路部の上手側部位に両分割型3A,3Bの半周壁成型面3a,3bに対して筒状の未硬化の管壁用樹脂4Aを連続的に押し出すための第1樹脂押出口5Aを備えた第1ダイス5が配備され、更に前記第1樹脂押出口5Aから押し出された未硬化の管壁用樹脂4Aを両分割型3A,3Bの半周壁成型面3a,3bに密着させる樹脂密着手段Cが設けられている。
加えて、前記第1ダイス5の第1樹脂押出口5Aよりも下手側部位に、前記両分割型3A,3Bの半周壁成型面3a,3bに密着して未硬化状態にある波形可撓管1の小径管壁部1Bの内周面又は小径管壁部1Bの内周面とこれに連続する側壁部1Cの内周面の一部に亘る部位に対して該波形可撓管1内を横断する状態で未硬化状態の隔壁用樹脂4Bを連続的に押し出して融着又は融合させるための第2樹脂押出口6Aを備えた第2ダイス6が配備されている。
前記型循環移動手段Bの第1循環路Rは、波形可撓管の管軸芯を通る成型中心線Xの一側脇に形成され、前記第2循環路Lは、成型中心線Xの他側脇に形成されている。
この実施形態の型循環移動手段Bは、第1第2分割型3A,3Bが、対向する循環経路R,Lに沿って循環搬送され、循環始端において順次に対向する第1第2分割型3A,3Bが型合わせされる接合状態に、循環下手側において接合状態から対向する分割型3A,3Bが順次に離隔する分離状態に循環搬送される。
前記第1第2循環経路R,Lは、図示しないが、例えば、一端側にモータの回転出力軸に減速機などを介して連係された駆動側スプロケット、他端側に従動スプロケットを巻回して長円無端軌道となったチェーンに沿った経路から構成され、この各チェーンに沿って多数の対応する分割型3A,3Bが連結されている。
前記樹脂密着手段Cは、第1第2分割型3A,3Bの大径型壁部に形成される吸引孔3C,3Dと、これらの吸引孔3C,3Dに接続される真空ポンプVPから構成され、前記第1樹脂押出口5Aから連続して押し出される未硬化状態の管壁用樹脂4Aを両分割型3A,3Bの半周壁成型面3a,3bに吸着によって密着する。
前記第1ダイス5は、未硬化樹脂の供給源(図示せず)と連通し、供給ポンプ等の供給手段によって供給をうける樹脂供給路5Eが形成され、先端に円柱状の孔が形成されるダイス本体5Bと、これの円柱状孔の孔径よりも小径で先端部から奥方に直線状のスリット5Caが形成される芯型5Cが内嵌状態にボルト連結されて、ダイス本体5Bと芯型5Cとの間に樹脂供給路5Eと連通する環状路5Dが形成され、これの出口から第1樹脂押出口5Aが形成されている。この実施形態の芯型5Cのスリット5Caは、芯型5Cの最大径位置を横断する状態に形成されている。
前記第2ダイス6は、図2、図3に示すように、異径円柱形態で基端から先端に至って幅が漸次に広がる案内路6Bが穿孔形成され、第1ダイス5の芯型5Cのスリット5Caと連通状態に、第1ダイス5の芯型5Cとボルト連結される。
前記案内路6Bの基端側の入口は、第1ダイス5の芯型5Cのスリット5Caの先端出口と同形状の開口に形成され、第1ダイス5側からの未硬化状態の樹脂を導入可能に構成され、案内路6Bの先端側の出口つまり第2樹脂押出口6Aは、半周壁成型面3a,3bの小径管壁部1Bの内面又は小径管壁部1Bの内周面とこれに連続する側壁部1Cの内周面の一部に亘る部位に近接する開口幅に形成され、この案内路6Bを経由して押し出される未硬化状態の隔壁用樹脂4Bを半周壁成型面3a,3bに融着又は融合可能に構成されている。
また、第2ダイス6の案内路6Bは、経路長さが長い程、内部を通過する未硬化状態の樹脂を硬化させるように冷却作用するので、案内路6Bから連続して押し出された隔壁用樹脂4Bが未硬化状態に維持される経路長さに構成されている。
この実施形態における第2ダイス6において、基端から下手側の基端部は、第1ダイス5の芯型5Cの最大外径部から下手に沿って漸次に、分割型3A,3Bの半周壁成型面3a,3bに近接してテーパー状に拡径する案内面6C形成されて、第1樹脂押出口5Aから押し出される未硬化樹脂を基端部に沿って順次に拡径した状態で半周壁成型面3a,3bに案内する構成になっている。
また、第2ダイス6の中間部は、半周壁成型面3a,3bに密着する小径管壁部1Bの内径に対応する外径に形成されている。
さらに、第2ダイス6の先端部は、中間部よりも僅かに小径な外径に形成されるが、分割型3A,3Bの半周壁成型面3a,3bに密着する未硬化状態の波形可撓管1の小径管壁部1Bに近接し、第2樹脂押出口6Aから押し出される未硬化状態の隔壁用樹脂4Bが、小径管壁部1Bの内周面又は小径管壁部1Bの内周面とこれに連続する側壁部1Cの内周面の一部に亘る部位に融着又は融合可能に構成されている。
このような製造装置Aによれば、第1ダイス5の第1樹脂押出口から連続して筒状の未硬化の管壁用樹脂4Aを押し出し、それを両分割型3A,3Bに形成された吸引孔3C,3Dでの吸引作用による負圧で両分割型3A,3Bの半周壁成型面3a,3bに密着させることにより、大径管壁部1Aと小径管壁部1Bとを備えた波形可撓管1が形成される。
前記第1ダイス5の第1樹脂押出口5Aよりも下手側位置において、第2ダイス6に形成された第2樹脂押出口6Aから連続して押し出される直線状の未硬化状態の隔壁用樹脂4Bの両端部4Ba,4Baを、前記半周壁成型面3a,3bに密着して未硬化状態にある波形可撓管1内を横断する状態でそれの小径管壁部1Bの内周面又は小径管壁部1Bの内周面とこれに連続する側壁部1Cの内周面の一部に亘る部位に融着又は融合して、波形可撓管1を区画する隔壁2が形成される。
そして、この隔壁2によって波形可撓管1が2分割に区画された管経路1D,1Eを形成する。
続いて、波形可撓管1内を区画する隔壁2が、型循環移動手段Bの移動に伴って未硬化状態から硬化状態に至るまでに、中央部が重力によって垂れ下る。その結果、中央側厚みが管壁側よりも薄肉に形成された隔壁2が形成される。
3.波形可撓管
図5〜図8に示すように、大径管壁部1Aと、小径管壁部1Bと、これらを繋ぐ側壁部1Cとを備える波形可撓管1には、小径管壁部1Bの内周面又は小径管壁部1Bの内周面とこれに連続する側壁部1Cの内周面の一部に亘る部位に固着させた状態で管内を区画する隔壁2が管長手方向に沿って形成されている。言い換えれば、前記隔壁2は、大径管壁部1Aの内周面には固着されていない隔壁構成になっている。
そして、この隔壁2によって波形可撓管1が2分割に区画された管経路1D,1Eが形成されている。
この実施形態の波形可撓管1においては、図6に示すように、隔壁2が小径管壁部1Bの内周面に固着する箇所(図中aで示す箇所)と、隔壁2が小径管壁部1Bの内周面とこれに連続する側壁部1Cの内周面の一部に亘る部位に固着する箇所(図中bで示す箇所)との両者が管長手方向に沿って存在している例を示している。
この実施形態の波形可撓管1においては、隔壁2の中央側厚みが管壁側よりも薄肉に形成されている。
波形可撓管1は、架橋ポリエチレン管以外に、ポリエチレン管、ポリブデン管等の可撓性を有する合成樹脂から形成されている。
このような波形可撓管1であれば、隔壁2が小径管壁部1Bの内周面に固着される箇所では、大径管壁部1Aの内周面及び側壁部1Cには隔壁2が固着されないので、大径管壁部1Aの内面側に隔壁2が固着されない空間が形成され可撓性がよいとともに、隔壁2が小径管壁部1Bの内周面とこれに連続する側壁部1Cの内周面の一部に亘る部位に固着される箇所では、大径管壁部1Aの内周面及び側壁部1Cの内周面の残りの一部に隔壁2が固着されないので、この場合においても大径管壁部1Aの内面側に隔壁2が固着されない空間が形成され可撓性が損なわれることがない。ここで、大径管壁部1Aの内面側に隔壁2が固着されない空間が形成される構造は、大径管壁部1Aと小径管壁部1Bとこれらを繋ぐ側壁部1Cを備えた波形可撓管1が何れの曲げ方向に対しても可撓性を形成することができる。
そのため、管内に隔壁2が固着されるものでありながら、可撓性のよい波形可撓管1を形成する。
また、波形可撓管1を屈曲した際、隔壁2の中央側が薄肉に形成されていることによって、可撓管1自体の曲げに追従して隔壁2を容易に曲げることができるので、隔壁2が固着されるものでありながらより可撓性のよい波形可撓管1を形成する。
[別実施形態]
1) 上記実施形態の波形可撓管1においては、小径管壁部1Bの内周面に隔壁2が固着する部位と、小径管壁部1Bの内周面に連続する側壁部1Cの内周面の一部に隔壁2が固着する部位とが管長手方向に沿ってランダムに存在している例を説明したが、本発明はこれに限らず、隔壁が小径管壁部1Bの内周面に固着される波形可撓管であってもよく、この場合、大径管壁部1Aの内周面及び側壁部1Cの内周面には隔壁2が固着されないので、大径管壁部1Aの内面側に隔壁2が固着されない空間が形成されるので、可撓性が良好な波形可撓管を形成することができる。
また、隔壁が小径管壁部1Bの内周面とこれに連続する側壁部1Cの内周面の一部に固着される波形可撓管であってもよく、この場合、大径管壁部1Aの内周面及び側壁部1Cの残りの一部に隔壁2が固着されないので、この場合においても大径管壁部1Aの内面側に隔壁2が形成されない空間が形成されるので、可撓性が良好な波形可撓管を形成することができる。
2) 上記実施形態では、管壁用樹脂6Bを横断する隔壁位置を最大径位置よりも小径側に第2樹脂押出口を形成する第2ダイス3を用いて、波形可撓管を区画の大きさが極端に異なる隔壁2を構成するものであってもよい。
3) 上記実施形態の波形可撓管1の製造装置では、隔壁2の中央側厚みが管壁側よりも薄肉に形成されているものについて説明したが、本発明はこれに限らず、第2ダイス6の循環路に沿う長さを長くして、未硬化ではあるけれども硬化が進行している隔壁用樹脂4Bを第2樹脂押出口から押し出して中央部の重力による垂下が少なく厚みの変化の少ない隔壁を形成するものであってもよい。
また、中央部が薄肉でない隔壁を固着する波形可撓管であってもよい。
3) 上記実施形態の波形可撓管の製造装置において、異径円柱形態の第2ダイスについて説明したが、本発明はこれに限らず、内部の案内路6Bの形態はそのままで、外部形状が角柱、楕円柱等の形態であってもよい。
波形可撓管の製造方法を示す説明図 波形可撓管の製造方法の要部を示す説明図 波形可撓管の製造装置の要部を示す説明図 図1のIV−IV線断面図 管壁内に隔壁が形成された波形可撓管の縦断面図 管壁内に隔壁が形成された波形可撓管の横断面図 図5のVI−VI線断面図 図5のVII−VII線断面図
符号の説明
A 波形可撓管の製造装置
B 型循環移動手段
B1 成型経路部
C 樹脂密着手段
R 第1循環経路
L 第2循環経路
1 波形可撓管
1A 大径管壁部
1B 小径管壁部
1C 側壁部
2 隔壁
3A 第1分割型
3B 第2分割型
3a 第1半周壁成型面
3b 第2半周壁成型面
4A 管壁用樹脂
4B 隔壁用樹脂
5 第1ダイス
5A 第1樹脂押出口
6 第2ダイス
6A 第2樹脂押出口

Claims (4)

  1. 波形可撓管の一方の半外周面に対する第1半周壁成型面を備えた多数の第1分割型と波形可撓管の他方の半外周面に対する第2半周壁成型面を備えた多数の第2分割型とを、対向する循環経路の成型経路部において型合わせ状態で移動させながら、その型合わせされた両分割型内の成型空間内に臨む状態で成型経路部の上手側に配備された第1ダイスの第1樹脂押出口から連続して筒状の未硬化の管壁用樹脂を押し出し、それを両分割型の半周壁成型面に密着させることにより、大径管壁部と小径管壁部とこれらを繋ぐ側壁部を備えた波形可撓管を製造する方法であって、
    前記第1ダイスの第1樹脂押出口よりも下手側位置において、第2ダイスに形成された第2樹脂押出口から連続して押し出される未硬化状態の隔壁用樹脂を、前記半周壁成型面に密着して未硬化状態にある波形可撓管内を横断する状態でそれの小径管壁部の内周面又は小径管壁部の内周面とこれに連続する側壁部の内周面の一部に亘る部位に融着又は融合して、前記大径管壁部の内周面側を除く状態で管内を区画する隔壁を形成することを特徴とする波形可撓管の製造方法。
  2. 大径管壁部と小径管壁部とこれらを繋ぐ側壁部を備えた波形可撓管の一方の半外周面に対する第1半周壁成型面を備えた多数の第1分割型を循環移動させる第1循環路と、波形可撓管の他方の半外周面に対する第2半周壁成型面を備えた多数の第2分割型を循環移動させる第2循環路とを備え、且つ、この両循環路の相対向する成型経路部において両分割型を型合わせ状態で移動させる型循環移動手段が設けられているとともに、この型循環移動手段で型合わせされた両分割型内の成型空間内に臨む成型経路部の上手側部位に両分割型の半周壁成型面に対して筒状の未硬化の管壁用樹脂を連続的に押し出すための第1樹脂押出口を備えた第1ダイスが配備され、更に前記第1樹脂押出口から押し出された未硬化の管壁用樹脂を両分割型の半周壁成型面に密着させる樹脂密着手段が設けられている波形可撓管の製造装置であって、
    前記第1ダイスの第1樹脂押出口よりも下手側部位に、前記両分割型の半周壁成型面に密着して未硬化状態にある波形可撓管の大径管壁部の内周面側を除く状態で、当該波形可撓管の小径管壁部の内周面又は小径管壁部の内周面とこれに連続する側壁部の内周面の一部に亘る部位に対して波形可撓管内を横断する状態で未硬化状態の隔壁形成用樹脂を連続的に押し出して融着又は融合させるための第2樹脂押出口を備えた第2ダイスが配備されている波形可撓管の製造装置。
  3. 大径管壁部と小径管壁部とこれらを繋ぐ側壁部を備えた波形可撓管内を横断する状態で区画する隔壁が、前記大径管壁部の内周面側を除く状態で前記小径管壁部の内周面又は小径管壁部の内周面とこれに連続する側壁部の内周面の一部に亘る部位に固着させ形成されている波形可撓管。
  4. 前記隔壁の中央側厚みが管壁側よりも薄肉に形成されている請求項3記載の波形可撓管。
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