JPH10217099A - 表面仕上げ処理設備 - Google Patents

表面仕上げ処理設備

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Publication number
JPH10217099A
JPH10217099A JP2530597A JP2530597A JPH10217099A JP H10217099 A JPH10217099 A JP H10217099A JP 2530597 A JP2530597 A JP 2530597A JP 2530597 A JP2530597 A JP 2530597A JP H10217099 A JPH10217099 A JP H10217099A
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JP
Japan
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processing
treatment
tank
surface finishing
processing tank
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Application number
JP2530597A
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English (en)
Inventor
Katsuji Tsutsumi
勝次 堤
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TSUTSUMI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
TSUTSUMI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被処理物の表面仕上げ処理を自動化し、作業
能率を向上して処理コストの低廉化を図る。 【解決手段】 表面仕上げ処理ライン101に被処理物
の荒仕上げ、中仕上げ、鏡面仕上げ、洗浄・乾燥等の表
面仕上げの各処理工程を行う処理装置102を順次配設
し、各処理装置102は回転又は揺動可能な処理槽11
内に処理工程の必要に応じて収容される処理材を通過さ
せ被処理物の通過を阻止する内槽21を配置して構成
し、前工程の処理装置102の処理槽11から次工程の
処理装置102の処理槽11内に内槽21を移載するロ
ボット103を設け、被処理物だけが収容された状態の
内槽21をロボット103にて取り出して次工程の処理
装置102の処理槽11に順次送り込んで表面処理を行
うようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種部品、器具、
容器などの被処理物の研磨処理や鏡面仕上げ処理等の各
種表面処理を自動化することが可能な表面仕上げ処理設
備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、回転駆動可能なバレル内に処
理液とメディアなどの処理材と被処理物とを収容してバ
レルを回転することにより被処理物を研磨するバレル研
磨機が知られており、被処理物の性状や表面処理の内容
に応じて処理液やメディアを適当に選択することにより
所望の表面処理を行うことができる。
【0003】更に、本出願人は先に揺動槽内に、処理液
とメディアなどの処理材と被処理物とを収容して揺動槽
を往復揺動させることにより、能率的に被処理物の表面
処理が行えるようにした揺動式研磨機を提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記バレル
研磨機や揺動式研磨機では被処理物を処理材から分離し
て取り出すのに手間がかかるために生産性が低いという
問題があり、さらに被処理物を表面仕上げするのに、荒
仕上げ、中仕上げ、鏡面仕上げ、洗浄・乾燥等の各処理
工程を行う場合には、前工程で処理済みの被処理物を取
り出して次の工程の処理装置に供給する作業が一々必要
となるために作業能率が非常に悪く、時間がかかるとと
もに処理コストが高くなるという問題があった。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、被処理物の表面仕上げ処理を自動化することがで
き、作業能率を向上して処理コストの低廉化を図ること
ができる表面仕上げ処理設備を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の表面仕上げ処理
設備は、被処理物の表面仕上げの各処理工程を行う処理
装置を順次配設し、各処理装置は回転又は揺動可能な処
理槽内に処理工程の必要に応じて収容される処理材を通
過させ被処理物の通過を阻止する内槽を配置して構成
し、前工程の処理装置の処理槽から次工程の処理装置の
処理槽内に内槽を移載する移載装置を設けたものであ
り、内槽に被処理物を収容して最初の工程の処理装置に
供給することにより、処理槽の回転又は揺動に伴って処
理材にて所定の表面処理がなされ、その後被処理物だけ
が収容された状態の内槽を移載装置にて取り出して次工
程の処理装置に送り込むことにより次の工程の表面処理
がなされ、以下同様に後続する工程の処理が順次行われ
ることにより最終の工程の処理装置から取り出された内
槽には表面処理の終了した被処理物が収容されており、
自動的に極めて作業能率良く表面処理を行うことがで
き、表面処理のコスト低下を図ることができる。
【0007】また、回転又は揺動可能な処理槽内に液体
又は気体を供給・排出する手段を有する処理装置を備え
ることにより、所要の処理装置に対する表面処理用の処
理液の供給・交換や、洗浄用液体や乾燥用気体の供給・
排出を容易に行うことができ、より高い自動化を達成で
きる。
【0008】また、同一軸芯上に配置されかつ連通路を
介して互いに連通された一対の処理槽を設けるととも
に、一対の処理槽をその軸芯回りに往復揺動又は回転駆
動する第1の駆動手段と一対の処理槽の中間部を水平軸
芯回りに回動可能に支持するとともに回動駆動する第2
の駆動手段を設け、一方の処理槽内に内槽を配置可能に
構成して成る処理装置を備えると、所要の処理装置にお
いて、その一方の処理槽内の内槽に処理材と被処理物を
収容し、第1の駆動手段にて往復揺動又は回転駆動して
処理を行った後、第2の駆動手段にて一方の処理槽が上
方に位置するように回動させて一方の処理槽内の処理材
を連通路を通して他方の処理槽内に収容し、一方の処理
槽内に被処理物のみを残すことができ、処理材が抵抗に
なったり、邪魔になったりして円滑に内槽を挿脱できな
いというようなことがなく、被処理物のみを収容した内
槽を容易に取り出したり収納したりすることができる。
【0009】また、他方の処理槽に処理材の処理液を供
給・排出する手段を設けると、処理液の供給・排出を他
方の処理槽に対して行うことができる。
【0010】また、一方の処理槽に液体又は気体を供給
する手段を設けると、前工程の表面処理用の処理装置と
同一構成の処理装置を用いて表面処理後の被処理物の洗
浄や乾燥を一方の処理槽内で行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の表面仕上げ処理設
備の一実施形態について、図1〜図7を参照して説明す
る。
【0012】図1において、101は被処理物の荒仕上
げ、中仕上げ、鏡面仕上げ、洗浄・乾燥の各処理を行う
処理ステーションが所定間隔置きに配設された表面仕上
げ処理ラインであって、各処理ステーションには同一構
成の処理装置102がそれぞれ配設されている。各処理
装置102は、後で詳細に説明するように一対の処理槽
11、12を有するとともに、一方の処理槽11内には
内槽21が挿脱可能に収納配置されている。また、処理
装置102、102間には前工程の処理装置102の処
理槽11から内槽21を取り出して次工程の処理装置1
02の処理槽11に収納するための移載装置としてのロ
ボット103が配設されている。また、最初の工程の処
理装置102の側部には矢印Dのように搬入された被処
理物を内槽21内に供給する供給手段104が設けら
れ、最後の工程の処理装置102の側部には取り出され
た内槽21から被処理物を取り出して矢印Eのように搬
出する排出手段105が設けられ、さらに排出手段10
5から供給手段104に内槽21を還流させる還流手段
106が設けられている。
【0013】上記処理装置102の構成を示す図2〜図
5において、1は基台で、その前後両側から支持フレー
ム2a、2bが立設され、それらの上端に軸受ユニット
3a、3bが設置されている。5は直方体枠状の回動枠
で、その前後両側面の中央部から水平に突設された水平
支軸4a、4bが軸受ユニット3a、3bにて支持さ
れ、回動枠5が水平軸芯回りに上下に回動可能に支持さ
れている。前方の水平支軸4aは軸受ユニット3aを貫
通して突出されてその先端部にプーリ6が固定され、支
持フレーム2aに配設された第2の駆動手段としての減
速機付モータ7の出力軸7aに固定されたプーリ8との
間にタイミングベルト9が巻回され、回動枠5を減速機
付モータ7にて回動駆動可能に構成されている。
【0014】10は、回動枠5の中央部において水平支
軸4a、4bの軸芯に対して直交する中心軸に沿って配
設された中空軸から成る連結軸であり、その両端に取付
ブラケット14を介してそれぞれ処理槽11、12が同
芯状に一体連結され、連結軸10の中空部から成る連通
路13を介して互いに連通されている。連結軸10はそ
の両端部が軸受15、その軸受ケース16、及び支承板
17を介して回動枠5にて回転自在に支持されている。
連結軸10の外周には高力密度中空モータから成る第1
の駆動手段としての駆動モータ18が配置され、その回
転側(外周側)が連結軸10に突設された結合フランジ
10aに固定され、固定側(内周側)が一方の軸受ケー
ス16から一体的に延設された連結フランジ19に固定
されている。
【0015】一方の処理槽11の連結軸10とは反対側
の先端は全面が開口され、開閉蓋20にて開閉可能に閉
じられている。処理槽11内には横断面形状三角形、四
角形、或いはそれ以上の多角形、又は円筒形の内槽21
が収容されており、その内面には耐摩耗性を確保すると
ともに被処理物に傷が付くのを防止するために、ゴム、
合成ゴム、又は合成樹脂製のライニング材が張設され、
さらにその表面には被処理物が付着するのを防止するた
めに凹凸が形成されている。また、内槽21の底壁21
aは、処理液やメディアと呼ばれる粒状体などの処理材
は通過し、被処理物の通過は阻止する孔を多数形成され
たパンチングメタルにて構成され、かつ被処理物の大き
さに応じて任意のものに交換できるようにボルト等にて
着脱可能に取付けられている。また、処理槽11の開口
部の外周には開閉蓋20をロックする複数のロック手段
22が配設されている。このロック手段22はそのロッ
ク片22aをシリンダにて開閉蓋20を押圧する位置と
離間した位置との間で移動可能にかつ開閉蓋20の外周
縁の外側に退避した位置に向けて回動可能に構成されて
いる。
【0016】開閉蓋20は、回動枠5の前後側面と支持
フレーム2a、2bの間に配設された前後一対の開閉ア
ーム25の一端を連結する蓋支持部材24の中央部に軸
受23を介して回転自在に装着されている。開閉アーム
25はヘ字状で、中央部にスライドガイド部26が設け
られ、回動枠5の前後側面に取付けられた支持ローラ2
7が係合されている。また、開閉アーム25にはその一
端とスライドガイド部26との間の内側面に係合ローラ
28が取付けられ、回動枠5の前後側面に取付けられた
カム板29に形成された溝カム30にこの係合ローラ2
8が係合されている。溝カム30は斜め上方外側に向か
って頂点部が突出する略ハート形状に形成されている。
一方、開閉アーム25の他端は連結部材31にて連結さ
れ、その中央部に回動枠5の下部に配設された蓋体開閉
駆動用のシリンダ装置32の先端32aが連結され、シ
リンダ装置32の基端32bは回動枠5の開閉蓋20と
は反対側の端部下面に固着された取付ブラケット33に
て枢支されている。かくして、シリンダ装置32を伸展
動作させると、開閉アーム25及び開閉蓋20が図1に
仮想線で示すようにそれぞれ(a)の状態から(b)の
状態に移動し、開閉蓋20が処理槽11の開口から斜め
前方上方に大きく開いた後その上側部に退避するように
構成されている。
【0017】また、開閉蓋20の中央部には液体又は気
体を処理槽11内に導入するための導入口部34が形成
され、ロータリージョイント35を介して外部の液体源
又は乾燥用エア源(図示せず)などに接続されている。
また、処理槽11の外周の開口端近傍でロック手段22
と干渉しない位置にリング状レール36が固着され、回
動枠5の四隅近傍に配設されたガイドローラ37が係合
され、処理槽11の先端近傍部を回転自在に支持するよ
うに構成されている。
【0018】他方の処理槽12は、両端が円錐状に形成
されており、連結軸10側の一端部内側には、連通路1
3を開閉する弁体38が配設されている。処理槽12の
連結軸10とは反対側の他端部には筒軸39が軸芯方向
に移動可能に貫通させて配設され、その処理槽12内側
の一端が閉鎖されるとともに弁体38を開閉移動する操
作軸40の基端が連結されている。また、操作軸40の
先端側は連通路13を貫通して一方の処理槽11の基端
部まで延出され、被処理物が微小な場合など必要に応じ
てその先端部に内槽21の底壁21aの孔を閉じるパッ
ド41を装着して研磨作業中に被処理物が流出しないよ
うに閉鎖できるように構成されている。
【0019】処理槽12の他端部にはその円錐部を横断
分離するように、処理液だけを通過しメディアなどの粒
状体の通過は阻止する網状体42が張設されている。筒
軸39はこの網状体42の中心部を移動自在に貫通し、
かつ網状体42よりも外側位置に筒軸39の内外を連通
するように複数の流出口43が穿孔されている。筒軸3
9の処理槽12の外部に突出した他端にはロータリージ
ョイント44が取付けられ、処理液を供給・排出できる
ように構成されている。
【0020】また、筒軸39の他端近傍位置にはリング
溝部材45が固定されている。このリング溝部材45の
上下に係合する一対の係合ローラ46が操作アーム47
の中央部に取付けられており、この操作アーム47の後
側の一端が回動枠3の後端部に取付けた枢支ブラケット
48にて枢支され、前側の他端は回動枠3の前端部に取
付ブラケット49にて枢支されたシリンダ装置50の先
端部50aと連結され、シリンダ装置50の伸縮動作に
伴って弁体38を開閉できるように構成されている。
【0021】また、処理槽12の他端部外周には、処理
槽11と同様にリング状レール36が固着され、回動枠
5の四隅近傍に配設されたガイドローラ37が係合さ
れ、処理槽12の他端部を回転自在に支持するように構
成されている。
【0022】次に、以上の構成の表面仕上げ処理設備を
用いて表面処理を行う場合の動作を説明する。図1にお
いて、各処理装置102の処理槽11を略垂直上向き姿
勢して開閉蓋20を開き、洗浄・乾燥処理ステーション
の処理装置102の処理槽11内の内槽21をロボット
103にて排出手段105に移載した後、前工程の処理
装置102の処理槽11内の内槽21をそれぞれ次工程
の処理装置102の処理槽11内にロボット103にて
移載し、その後供給装置104にて被処理物が収容され
た内槽21をロボット103にて荒仕上げ処理ステーシ
ョンの処理装置102の処理槽11内に移載し、各処理
装置102の処理槽11の開閉蓋20を閉じ、処理槽1
1を略水平姿勢にして各処理装置102にてそれぞれの
処理を行う。
【0023】荒仕上げ処理、中仕上げ処理、鏡面仕上げ
処理は、処理槽11内に収容される処理液やメディアな
どの処理材の種類が異なるだけで処理動作としては基本
的に同一であり、図6、図7を参照して説明する。図6
及び図7(a)に示すように、処理槽11内に被処理物
61とそれに対応する処理液62と適当なメディア63
とを収容した状態で、弁体38にて連通路13を閉じて
処理槽11、12の軸芯をほぼ水平姿勢にし、駆動モー
タ18にて処理槽11をその軸芯回りに±50°〜90
°の一定の角度範囲で矢印Aで示すように往復揺動させ
る。すると、図6(a)に示すように処理槽11の往復
揺動に伴って被処理物と処理液とメディアの混合物が左
右に大きく交差流動する流動層64が形成され、この流
動層64内で被処理物61と処理液62とメディア63
が互いに接触・衝突を繰り返しながら大きく流動し、そ
れによって被処理物61の表面が効率的に処理される。
【0024】往復揺動を所定回数、例えば30回繰り返
すと、矢印Bで示すように処理槽11を少し、例えば1
0〜20°程度回転させて処理槽11を図6(b)に示
すような回転位置にし、その回転位置で上記と同様に矢
印Aで示すように往復揺動させる。さらに、その回転位
置で所定回数往復揺動すると、処理槽11を矢印Bで示
すように少し回転させ、図6(c)に示すようにその回
転位置で往復回転させるという動作を繰り返す。
【0025】このように、処理槽11を任意の回転位置
で所定角度範囲で所定回数往復揺動させた後、処理槽1
1を次の回転位置まで適当角度回転させるという動作を
繰り返すことにより、往復揺動に伴う流動層64を上下
に大きく混合させることができ、往復揺動を繰り返すだ
けの場合に発生する研磨部位の死角を解消し、被処理物
61の全面を均一に表面処理することができる。
【0026】また、複雑な形状の被処理物61の表面処
理を行う場合などには、処理槽11内に被処理物61と
処理液62と形状や大きさの異なる種々のメディア63
を収容した状態で、図7(a)に示すように、処理槽1
1を矢印Aで示すようにその軸芯回りに所定角度範囲で
往復揺動させるとともに、減速機付モータ7にて水平支
軸4a、4b回りに矢印Cで示すように連続的に又は断
続的に往復揺動させる。このように処理槽11をその軸
芯回りに往復揺動させるとともにそれに直交する軸芯回
りにも往復揺動させることにより、矢印A方向の往復揺
動を繰り返すだけでは流動層64内でメディア63がそ
の種類毎に層状化して表面処理にむらが生じるのを防止
して、複雑な形状の被処理物61についても全面を均一
に表面処理することができる。
【0027】以上の動作により被処理物61の表面処理
が完了すると、減速機付モータ7を駆動することによ
り、図7(b)に示すように、回動枠5を水平支軸4
a、4b回りに回動させ、処理槽11を上方に、処理槽
12を下方に回動させ、シリンダ装置50にて操作アー
ム47、筒軸39、操作軸40を介して弁体38を移動
させて連通路13を開く。すると、処理液62及びメデ
ィア63はパンチングメタルから成る内槽21の底壁2
1aを通過し、連通路13を通して処理槽12に向けて
流出し、処理槽11の内槽21内に被処理物61のみが
分離されて残ることになる。その後、開閉蓋20を開い
て上記のように最後の工程の処理装置102の内槽21
をロボット103にて排出手段105に排出し、各前工
程の処理装置102の内槽11を各ロボット103にて
次工程の処理装置102に移載し、最初の工程の処理装
置102に未処理の被処理物を収容した内槽21を供給
手段104から移載する。
【0028】そして、再び開閉蓋20を閉じて回動枠5
を回動させて処理槽11を下方に位置させ、処理槽12
内の処理液62及びメディア63を処理槽11内に戻し
た後弁体38を閉じ、その後図7(a)に示す状態に復
帰することにより、同様に被処理物61の表面処理を行
うことができ、以上の動作を繰り返すことによって連続
的に自動処理が行われる。
【0029】また、洗浄・乾燥処理ステーションの処理
装置102においては、弁体38を閉じ又は開いて図7
(a)の状態とし、ロータリージョイント35から洗浄
液を供給するとともに、処理槽11を往復揺動させなが
ら被処理物61を洗浄し、その後弁体38を開いた状態
で図7(b)の状態にして洗浄液を処理槽12に移動さ
せてロータリージョンイト44から排出するという動作
を1回又は必要に応じて複数回繰り返し、その後弁体3
8を開いて図7(a)の状態とし、処理槽11を往復揺
動させながら処理槽11内にロータリージョイント35
から乾燥用エアなどを送り込み、連通路13、処理槽1
2を通してロータリージョンイト44から排出すること
により能率的に乾燥を行うことができる。なお、処理槽
を開蓋して、ブロア等からその内部に熱風を吹き込んで
乾燥させることもできる。
【0030】なお、上記各仕上げ処理ステーションにお
いて、処理装置102の処理液62を交換する場合は、
図7(b)の状態で処理槽12からロータリージョンイ
ト44を通して処理液62を排出し、新たな処理液62
を供給することによって簡単に交換することができる。
【0031】また、メディア63を交換するときは、内
槽21を取り出した状態で上記のように処理液62を排
出した後、弁体38を開いたまま処理槽11を下方に位
置させることによりメディア63は連通路13、処理槽
11を通って流下させて外部に排出することができ、図
7(b)の状態で上方から新たなメディア63を投入す
ればよい。
【0032】また、各種処理動作においては処理槽1
1、12を往復揺動させるのが基本であるが、一方向に
連続的に回転させたり、一定角度回転した後一旦停止す
る動作を繰り返す断続回転を行ったり、一定回転数回転
すると逆方向に回転するという動作を繰り返す反転を行
って表面処理することもできる。
【0033】上記説明では研磨の荒仕上げから鏡面仕上
げまでの処理を行う例を説明したが、本発明はその他の
各種表面仕上げ、バリ取り、艶出し、洗浄、研削、電解
研磨、化学研磨、メッキ等に適用することができる。ま
た、処理材に洗浄液などの処理液とメディアを用いた湿
式の例を示したが、各種メディアのみを収容した乾式に
も適用することができ、その際には流通路13を利用し
てゴミなどの集塵を行い、後で分離回収することもでき
る。
【0034】処理液62としては、水、化学薬品、ワッ
クス系溶液等、あらゆるものを使用できる。メディア6
3としては、セラミックス、プラスチック、金属、チタ
ン、木、竹、とうもろこしの芯、クルミの皮、皮革な
ど、湿式研磨や乾式研磨で使用されているすべてのメデ
ィアを使用することができる。
【0035】また、内槽21としては、チタンやその他
の金属製の網や多孔板からなるかご状体、プラスチック
製のかご状体、金属線材の外面にゴムライニングを施し
た網かご等を使用することもでき、さらに内槽21に被
処理物61を取付固定するようにすると、処理槽11の
揺動又は回転にともなって被処理物61同士が衝突する
ことがなく、被処理物61の鏡面仕上げから重研削ま
で、打痕のない加工を行うことができる。
【0036】また、上記実施形態の処理装置は、連結軸
10の両端に処理槽11、12を一体的に設け、連結軸
10の外周に駆動モータ18を配設した例を示したが、
本発明はそれに限定されるものではなく、例えば回動枠
に回転自在に支持された回転枠に連通路にて互いに連通
された一対の処理槽を略同軸状に配設し、回動枠に回転
枠の回転手段を設けた構成とすることもできる。さらに
は、軸芯回りに回転又は揺動可能でかつその軸芯と直交
する軸芯回りに回転可能な単一の処理槽を有する処理装
置を用いることもできる。その場合にも表面処理に際し
て上記のように往復揺動と送り回転を組み合わせたり、
往復揺動軸芯と直交する軸芯回りの揺動を組み合わせた
りすることによって、同様に効率的にかつ均一に表面処
理することができる。
【0037】
【発明の効果】本発明の表面仕上げ処理設備によれば、
以上のように表面仕上げの各処理工程を行う処理装置を
順次配設し、各処理装置は回転又は揺動可能な処理槽内
に処理材を通過させ被処理物の通過を阻止する内槽を配
置して構成し、内槽を前工程から次工程に移載する移載
装置を設けているので、被処理物を収容した内槽を最初
の工程の処理装置に供給するとともに、内槽を順次後続
する工程の処理装置に移載することにより、各処理装置
の処理槽の回転又は揺動に伴って順次所定の表面処理が
なされ、最終の工程の処理装置から取り出された内槽に
は表面処理の終了した被処理物が収容されており、自動
的に極めて作業能率良く表面処理を行うことができ、表
面処理のコスト低下を図ることができる。
【0038】また、回転又は揺動可能な処理槽内に液体
又は気体を供給・排出する手段を有する処理装置を備え
ることにより、所要の処理装置に対する表面処理用の処
理液の供給・交換や、洗浄用液体や乾燥用気体の供給・
排出を容易に行うことができ、より高い自動化を達成で
きる。
【0039】また、同一軸芯上に配置されかつ連通路を
介して互いに連通された一対の処理槽を設けるととも
に、一対の処理槽をその軸芯回りに往復揺動又は回転駆
動する第1の駆動手段と一対の処理槽の中間部を水平軸
芯回りに回動可能に支持するとともに回動駆動する第2
の駆動手段を設け、一方の処理槽内に内槽を配置可能に
構成して成る処理装置を備えると、所要の処理装置にお
いて、その一方の処理槽で処理を行った後、第2の駆動
手段にて一方の処理槽が上方に位置するように回動させ
て一方の処理槽内の処理材を連通路を通して他方の処理
槽内に収容し、一方の処理槽内に被処理物のみを残すこ
とができ、被処理物のみを収容した内槽を容易に取り出
したり収納したりすることができる。
【0040】また、他方の処理槽に処理材の処理液を供
給・排出する手段を設けると、処理液の供給・排出を他
方の処理槽に対して行うことができる。
【0041】また、一方の処理槽に液体又は気体を供給
する手段を設けると、前工程の表面処理用の処理装置と
同一構成の処理装置を用いて表面処理後の被処理物の洗
浄や乾燥を一方の処理槽内で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の表面仕上げ処理設備の全
体構成を示し、(a)は平面図、(b)は正面図であ
る。
【図2】同実施形態における処理装置の全体正面図であ
る。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】図2の左側面図である。
【図5】同実施形態における処理装置の要部の横断平面
図である。
【図6】同実施形態における表面処理動作の説明図であ
る。
【図7】同実施形態における表面処理動作及び被処理物
の取り出し動作等の後処理動作の説明図である。
【符号の説明】
4a、4b 水平支軸 7 減速機付モータ(第2の駆動手段) 11 処理槽 12 処理槽 13 連通路 18 駆動モータ(第1の駆動手段) 21 内槽 34 導入口部 35 ロータリージョイント 39 筒軸 44 ロータリージョイント 101 表面仕上げ処理ライン 102 処理装置 103 ロボット(移載装置)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物の表面仕上げの各処理工程を行
    う処理装置を順次配設し、各処理装置は回転又は揺動可
    能な処理槽内に処理工程の必要に応じて収容される処理
    材を通過させ被処理物の通過を阻止する内槽を配置して
    構成し、前工程の処理装置の処理槽から次工程の処理装
    置の処理槽内に内槽を移載する移載装置を設けたことを
    特徴とする表面仕上げ処理設備。
  2. 【請求項2】 回転又は揺動可能な処理槽内に液体又は
    気体を供給・排出する手段を有する処理装置を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載の表面仕上げ処理設備。
  3. 【請求項3】 同一軸芯上に配置されかつ連通路を介し
    て互いに連通された一対の処理槽を設けるとともに、一
    対の処理槽をその軸芯回りに往復揺動又は回転駆動する
    第1の駆動手段と一対の処理槽の中間部を水平軸芯回り
    に回動可能に支持するとともに回動駆動する第2の駆動
    手段を設け、一方の処理槽内に内槽を配置可能に構成し
    て成る処理装置を備えたことを特徴とする請求項1記載
    の表面仕上げ処理設備。
  4. 【請求項4】 他方の処理槽に処理材の処理液を供給・
    排出する手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の
    表面仕上げ処理設備。
  5. 【請求項5】 一方の処理槽に液体又は気体を供給する
    手段を設けたことを特徴とする請求項3又は4記載の表
    面仕上げ処理設備。
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