JPH10215773A - 噴霧乾燥されたグルコースを含有するチョコレート - Google Patents

噴霧乾燥されたグルコースを含有するチョコレート

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JPH10215773A
JPH10215773A JP9260461A JP26046197A JPH10215773A JP H10215773 A JPH10215773 A JP H10215773A JP 9260461 A JP9260461 A JP 9260461A JP 26046197 A JP26046197 A JP 26046197A JP H10215773 A JPH10215773 A JP H10215773A
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chocolate
spray
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glucose
sucrose
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JP9260461A
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Der Schueren Freddy Maurit L Van
ユレン フレッディ・マウリッツ・ルック・ヴアン・デル・シ
Mari Cornelis Willem Soelner
マリー・コルネリス・ウイレム・セルナー
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Cerestar Holding BV
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Cerestar Holding BV
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    • A23G1/30Cocoa products, e.g. chocolate; Substitutes therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴霧乾燥されたグルコースを含有するチョコ
レート 【解決手段】 本発明は、チョコレート調合物中に甘味
料として噴霧乾燥されたグルコースを使用することに関
する。噴霧乾燥されたグルコースを、ショ糖である通常
の甘味料5〜100%に代って使用する。噴霧乾燥され
たグルコースを、ダークチョコレート、ミルクチョコレ
ート及びホワイトチョコレート中に使用する。この代替
物は、低粘性製品を調製するので、取扱いがより簡単で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、噴霧乾燥されたグ
ルコースを含有するチョコレート及びこれを用いて得ら
れるチョコレートに関する。更に本発明は、上記噴霧乾
燥されたグルコースを含有するチョコレートを調製する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のチョコレート調合物は、甘味料と
してショ糖を含有する。チョコレートの必須成分はカカ
オニブ、すなわち殻及び胚芽が除かれ、ローストされた
カカオビーンズ、砂糖及びココアバターである。チョコ
レートのココアバター含有量は、その所定の特徴を調節
し、その価格に大いに影響する。チョコレートの種々の
タイプは、カカオニブと砂糖との比率を変えることによ
って得られる。ココアバターの量は、その適用に従って
変化する。すなわち、ビタースウィートチョコレートは
ニブと砂糖の比率2:1を有し、一方スウィートチョコ
レートは1:2の比率を有する。
【0003】最近では、チョコレート中に含有されるカ
ロリーの量を減少させることに強く興味がそそがれてい
る。2つの試み、すなわちバター(脂肪)の量の減少及
び(又は)砂糖の量の減少が行われている。糖カロリー
の量は、ショ糖をポリオール、たとえばマルチトール、
ラクチトール、ソルビトール、キシリトール及びエリス
リトールに代えて減少させる。この代替は、カロリー減
少があるばかりでなく、いくつかのポリオールがノンカ
ロリーであるという二重の利点をしばしば有する。
【0004】結局、ショ糖はあまりにも甘いように感じ
られ、典型的チョコレート味を遮蔽する結果となる。そ
のために、ショ糖をあまり甘くない化合物、たとえばポ
リオールに代えて、そのチョコレート味を増大させる。
更にエリスリトールをその清涼作用のために使用する。
英国特許第1,274,356号明細書には、一部固化
されたジュガーシロップの調製方法が開示され、この方
法は微粒子状還元糖を還元糖で飽和された又は過飽和さ
れたシロップに加え、シロップを固めることから成る。
噴霧乾燥されたデキストロースは、可能な種結晶の1つ
として記載されている。得られたシュガーシロップはジ
ャム又はハチミツと同一方法で一般家庭での使用に適す
る。
【0005】米国特許第3,895,105号明細書に
は、食用菓子類又はパン製品のコーティングに使用され
るチョコレート生成物中に少量のヒドロキシル化された
レシチンを加えることが水分損失を減少させるという知
見が記載されている。ヨーロッパ特許第0511761
号明細書には、エリスリトール、ソルビトール及びDE
10〜30のグルコースオリゴマーを有する新規甘味料
が開示され、これはインスタントパイフィリング又はパ
ン製造用クリームとして適する。この際グルコースオリ
ゴマーは、噴霧乾燥された形で存在していてよい。
【0006】英国特許第1,341,963号明細書に
は、水、牛乳又は他の液体と混合することができる乾燥
粉末混合物から成る食用調合物が記載され、これはシャ
ーベット又はアイスクリームタイプの“インスタント”
デザートを調製する。噴霧乾燥されたデキストロース
は、この調合物の成分の1つとして開示されている。調
査によれば、ある種の適用でショ糖(一部)をデキスト
ロースに代えることも行われている。しかしデキストロ
ース一水和物をチョコレート調製工程で高い精練温度で
の蒸気発生のゆえに使用することができないことが分っ
ている。ドイツ特許第1,083,636号明細書に
は、精練工程の後にデキストロース水和物を添加するこ
とが開示されている。無水デキストロース、すなわち乾
燥デキストロースはチョコレート中に適用するにはあま
りにも高価である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,噴霧乾燥さ
れたグルコース(デキストロース)をチョコレート中で
ショ糖の一部又は全部の代替物として使用することに関
する。本発明は、ココアバター、ココアリカー及び(又
は)全乳パウダー及び甘味料を含有するチョコレート調
合物において、甘味料が噴霧乾燥されたグルコース5〜
100%、好ましくは20〜100%を含有する、上記
チョコレート調合物に関する。残りの甘味料はポリオー
ル及び強い甘味物質及びその混合物より成る群から選ば
れる。
【0008】更に、本発明は、上記甘味料配合物を有
し、また脂肪の量が25〜32%であることを特徴とす
るチョコレート調合物に関する。本発明はまた甘味料と
して噴霧乾燥されたグルコース5〜100%及びショ
糖、ポリオール及び強い甘味物質及びその混合物より成
る群から選ばれた甘味料0〜95%を含有する、ミル
ク、ダーク又はホワイトチョコレートに関する。本発明
の調合物は、菓子製品に対するトッピング又はフィーリ
ングとして使用される。
【0009】本発明に、最終チョコレートを調製する公
知方法が本発明の調合物を用いて行われることも開示す
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】チョコレートの調製は4
つの工程から成る。第一工程で、成分を一緒に混合し、
極めて十分にされねばならないこの混合は破砕及び磨潰
を伴い、滑らかな液状ペーストが得られる。成分の添加
は連続的にも、一部づつくり返し添加することもでき
る。混合の後、チョコレート混合物を精練する。
【0011】第二工程で、混合を機械的処理に付し、チ
ョコレートにより強烈かつ均質なフレーバーを与える。
他の成分、たとえば風味剤、レシチン及びエクストラコ
コアバターを必要ならばこの工程で加えてもよい。第三
工程は調温と呼ばれる。この工程で、液状チョコレート
調製物中に中心部分(核)を与え、冷却しながら脂肪分
の急速な結晶化を促進する。チョコレートの最終外観、
テクスチャー及び保たれる性質は、正確な調温工程条件
に依存する。調温の後に、チョコレートを型詰めするか
又は自動被覆(エンローブ)して被覆された菓子製品が
得られる。
【0012】方法及び可能な変更の広範な議論は、たと
えばチョコレート、ココア及び菓子類:Science and Te
chnology. B. W. Minifie, 3rd ed, Van Nostrand Rein
hold, New York(1989)中に記載されている。乾燥
精練工程は、ヨーロッパ特許第489515号明細書中
に記載されている。
【0013】本発明によれば、ショ糖を噴霧乾燥された
グルコース5〜100%、好ましくは20〜100%、
更に好ましくは20〜80%に代えることである。噴霧
乾燥されたグルコースをダーク、ミルク及びホワイトチ
ョコレート中にショ糖代替物として使用することができ
る。噴霧乾燥されたグルコースは、95%より多くのデ
キストロースを含有する噴霧乾燥グルコースシロップ─
─残りはより高いdp(重合度)を有する砂糖、たとえ
ばマルトース、マルトトリオース等より成る──によっ
て得られる。噴霧乾燥されたグルコースは、ショ糖の甘
味ファクターの70〜80%である甘味ファクターを有
するので、チョコレートの味はショ糖を代えることによ
りその遮蔽作用が低下して改良される。
【0014】噴霧乾燥はまだ少量の水を含有する生成物
を生成する。しかしこの水は高い精練温度で放出される
ので、通常のチョコレート調製法でこの方法を変更する
ことなく噴霧乾燥されたグルコースを使用することがで
きる。これは粘性特性さえも改良されていることを示
す。噴霧乾燥されたグルコースを、グルコースシロップ
から標準噴霧乾燥装置を用いて容易に調製する。噴霧乾
燥されたグルコースもSPRAY SWEETの名称で
Cargillから入手できる。
【0015】この噴霧乾燥された生成物を適用すること
の別の利点は、これがショ糖よりもはるかに安価である
ことにある。ダークチョコレートは、ココアリカー及び
バターの存在によって通常特徴づけられる。ミルクチョ
コレート中で、ココアリカーの量は低下し、ココアバタ
ーの量は増加し、全乳パウダーを加える。ホワイトチョ
コレート中で、ココアリカーは存在せず、全乳パウダー
の量は、いくぶん高い。
【0016】種々のタイプのチョコレートの種々の成分
の標準相対量及び範囲──この範囲内でこれらの量は変
化することができる──は、当業者によく知られてい
る。本発明から離れることなく、噴霧乾燥されたグルコ
ースを減少された量の脂肪と組合せて使用することがで
きる。すなわち32(w/w)容量%より小さい、たと
えば28%又は25%の低い総脂肪含有量を有するチョ
コレートを使用する。噴霧乾燥されたグルコースをポリ
オール、たとえばキシリトール、エリスリトール、ラク
チトール、ソルビナール、マルチトール及びパラチニト
( 商標名) 及び(又は)強い甘味物質と組合せて使用す
ることもできる。
【0017】製品は甘味料としてショ糖9〜95%及び
噴霧乾燥されたグルコース5〜100%を含有する。シ
ョ糖又は噴霧乾燥されたグルコースの一部を、ポリオー
ル又は強い甘味物質、たとえばアスパルタームを含む他
の適する甘味物質に代えてもよい。ショ糖を噴霧乾燥さ
れたグルコースに代えることは、標準のショ糖含有チョ
コレートの特徴に類似する又はそれよりも良好な特徴を
有する製品を生じる。
【0018】型に容易に詰められ、内包された空気はホ
ットチョコレートマスからより容易に放出されるので、
生成物の粘度は減少され、より簡単な型詰めをもたらさ
れることが明らかである。粘度のこの低下は、同一粘度
を有する生成物を得るのに使用される脂肪量の低下を可
能にする。事実上これは、生成物がより少ない脂肪を含
有し、まだ同一粘度を有することを意味する。この粘度
は、チョコレートフィンガーを製造する場合に重要であ
る。型詰めができるために、一般により多くの脂肪を加
え、粘度を減少させる。ショ糖を噴霧乾燥されたグルコ
ースに代えた後に、これはもはや必要ない。この粘度効
果は、ショ糖をポリオールに代えた時には観察されな
い。
【0019】同一粘度効果は、ダーク、ホワイト又はミ
ルクチョコレートを使用した時に観察される。
【0020】
【実施例】以下に、本発明を例によって説明する。 〔例1〕ダークチョコレート中に噴霧乾燥されたグルコ
ースを使用する。次の調合物を、古典的な調製法に従っ
てダークチョコレートを調製するのに使用する。
【0021】 コントロール 噴霧乾燥されたグルコース 20% 100% ココアリカー 42% 42% 42% ココアバター 13.5 13.5 13.5 ショ糖 44 35 − 噴霧乾燥されたグルコース − 9 44 レシチン 0.48 0.48 0.48 フレバーバニラ 0.02 0.02 0.02 混合温度:40℃ 精練処理:20時間70℃で一工程(乾燥精練) 名称SPRAY SWEET( 商標名)(Cargill から入
手) で販売されている噴霧乾燥されたグルコースを使用
する。
【0022】成分の混合の間、加工可能性(ワーカアビ
リティー)をコントロールとショ糖の20%及び100
%代替物との間で比較する。精練の間、挙動の点で相異
は観察されない。可能な水分採取及び(又は)遊離結晶
水のゆえに、チョコレートマスの粘度増加はない。標準
調温条件(29〜31℃)を使用して、安定な最終製品
を生じる。小さいタブレット- 及びスティック型に、調
温されたチョコレートを詰め、短時間冷却する。十分に
硬いテクスチャーが得られ、破壊又は変形せずに型抜き
することができる。
【0023】チョコレートマス粘度を Casson 法に従っ
て測定し、次の結果が得られる。 収量値 塑性粘度 (Pa) (Pas) コントロール(100%ショ糖) 4.14 1.48 20%噴霧乾燥 4.29 1.65 100%噴霧乾燥 3.37 1.78 ショ糖を噴霧乾燥されたグルコースで20%代えること
は、粘度に変化をもたらさない。100%代替は収量粘
度に積極的に作用する。より低い粘度は、より良好かつ
より簡単な型詰めを生じる流動性を改良する。この場合
もまた内包された空気をより容易に放出する。
【0024】報告された結果は、噴霧乾燥されたグルコ
ースをショ糖の代りに技術的に使用することができるこ
とを示す。 〔例2〕ミルクチョコレート中に噴霧乾燥されたグルコ
ースを使用する。次の調合物を使用して、古典的調製法
に従ってミルクチョコレートを調製する。
【0025】 コントロール 噴霧乾燥されたグルコース 20% 100% ココアリカー 11% 11% 11% ココアバター 25.5 25.5 25.5 全乳 22.0 22.0 22.0 パウダー ショ糖 41 33 − 噴霧乾燥されたグルコース − 8 41 レシチン 0.48 0.48 0.48 フレバーバニラ 0.02 0.02 0.02 混合温度:40℃ 精練処理:20時間70℃で一工程(乾燥精練) 噴霧乾燥されたグルコースを使用する。成分の混合の
間、加工可能性をコントロールとショ糖の20%及び1
00%代替物との間で比較する。
【0026】精練の間、挙動の点で相異は観察されな
い。可能な水分採取及び(又は)遊離結晶水のゆえに、
存在するチョコレートマスの粘度増加はない。他の条件
は例1に於けると同一である。最終製品は、改良された
粘度特性を示す。 〔例3〕ホワイトチョコレート中に噴霧乾燥されたグル
コースを使用する。
【0027】次の調合物を使用して、古典的な調製法に
従ってホワイトチョコレートを調製する。 コントロール 噴霧乾燥されたグルコース 20% 100% ココアリカー − − − ココアバター 26.5 26.5 26.5 全乳 25.0 25.0 25.0 パウダー ショ糖 48 38.5 − 噴霧乾燥されたグルコース − 9.5 48 レシチン 0.5 0.5 0.5 混合温度:40℃ 精練処理:20時間70℃で一工程(乾燥精練) 噴霧乾燥されたグルコースを使用する。成分の混合の
間、加工可能性をコントロールとショ糖の20%及び1
00%代替物との間で比較する。
【0028】精練の間、挙動の点で相異は観察されな
い。可能な水分採取及び(又は)遊離結晶水のゆえに、
存在するチョコレートマスの粘度増加はない。他の条件
は例1に於けると同一である。最終製品は、改良された
粘度特性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マリー・コルネリス・ウイレム・セルナー オランダ国、エヌエル2811イックス・ア ー・レーウウイーク、レムブラントストラ ート、21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ココアバター、ココアリカー及び(又
    は)全乳パウダー及び甘味料を含有するチョコレート調
    合物において、甘味料は噴霧乾燥されたグルコース5〜
    100%を含有することを特徴とする、上記調合物。
  2. 【請求項2】 甘味料が噴霧乾燥されたグルコース20
    〜100%を含有する、請求項1記載のチョコレート調
    合物。
  3. 【請求項3】 ショ糖、ポリオール及び強い甘味物質及
    びその混合物より成る群から選ばれた甘味料0〜95%
    を含有する、請求項1又は2記載のチョコレート調合
    物。
  4. 【請求項4】 脂肪の量が25〜32%である、請求項
    1記載のチョコレート調合物。
  5. 【請求項5】 甘味料として噴霧乾燥されたグルコース
    5〜100%及びショ糖、ポリオール及び強い甘味物質
    及びその混合物より成る群から選ばれた甘味料0〜95
    %を含有する、請求項1記載のチョコレート調合物を用
    いて得られるミルク、ダーク又はホワイトチョコレー
    ト。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のチョコレート調合物でト
    ッピングされた又はフィーリング(filling) された菓子
    製品。
JP9260461A 1996-09-26 1997-09-25 噴霧乾燥されたグルコースを含有するチョコレート Pending JPH10215773A (ja)

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GBGB9620027.4A GB9620027D0 (en) 1996-09-26 1996-09-26 Chocolate containing spray dried glucose
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EP (1) EP0834256A1 (ja)
JP (1) JPH10215773A (ja)
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GB (1) GB9620027D0 (ja)

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