JPH10215695A - 育苗箱用施肥装置 - Google Patents

育苗箱用施肥装置

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Publication number
JPH10215695A
JPH10215695A JP3697397A JP3697397A JPH10215695A JP H10215695 A JPH10215695 A JP H10215695A JP 3697397 A JP3697397 A JP 3697397A JP 3697397 A JP3697397 A JP 3697397A JP H10215695 A JPH10215695 A JP H10215695A
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JP
Japan
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fertilizer
horizontal
feeding roll
feeding
seedling raising
Prior art date
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Withdrawn
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JP3697397A
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English (en)
Inventor
Tadao Takagi
忠夫 高木
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Suzutec Co Ltd
Original Assignee
Suzutec Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 施肥作業の機械化、育苗箱への施肥作業の容
易化、肥料混入割合の変更の容易化、施肥作業能力の向
上。 【解決手段】 育苗箱2を移送する移送台1の上方位置
に、横軸回転で外周面に母線方向に平行な横条溝形状の
繰出凹部47を所定間隔をおいて複数並設した大径の横
軸繰出ロール45と、該横軸繰出ロール45の回転上昇
側の側面に供給口41を臨ませた供給ホッパー37と、
前記横軸繰出ロール45の上面側に設けた接触面におい
て反対方向回転する回転均平ブラシ59と、該横軸繰出
ロール45の回転下降側の側面に設けた前記回転均平ブ
ラシ59の下方を通過した繰出凹部47に嵌合した肥料
粒38を横軸繰出ロール45の下部の落下部61まで案
内する誘導カバー60とからなる育苗箱用施肥装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移送中の育苗箱に床土
や種子や肥料を供給する播種装置に使用する育苗箱用施
肥装置に係るものであり、床土や種子や肥料を単独また
は連続して供給する。
【0002】
【従来技術】従来、公知公報はないが、育苗箱に供給す
る床土に粒形状に形成した肥料の表面を肥料成分が所定
時間を掛けて徐々に溶出するようにコーティングした肥
料粒を混入させて施肥する方法は公知である。また、従
来公知ではないが、同一出願人の先願である特願平7−
260698号には、育苗箱を移送する移送台の上方位
置に、横軸回転で外周面に繰出凹部を複数設けた小径の
横軸繰出ロールと、該横軸繰出ロールの外周側面に摺接
するブラシと、該横軸繰出ロールの下方に設けた床土繰
出ベルトとからなる育苗箱用施肥装置について記載さ
れ、提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知例は、床土に
予め肥料粒を混入させるので、混入割合の相違する床土
が必要なときは別途用意しなくてはならず、無駄が多い
という課題がある。また、前記先行技術は、小径の横軸
繰出ロールのため、繰出量が少ないという課題があり、
また、供給装置への床土と肥料の補給が面倒であるとい
う課題がある。
【0004】
【発明の目的】施肥作業の機械化、育苗箱への施肥作業
の容易化、肥料混入割合の変更の容易化、施肥作業能力
の向上。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、育苗箱2を移
送する移送台1の上方位置に、横軸回転で外周面に母線
方向に平行な横条溝形状の繰出凹部47を所定間隔をお
いて複数並設した大径の横軸繰出ロール45と、該横軸
繰出ロール45の回転上昇側の側面に供給口41を臨ま
せた供給ホッパー37と、前記横軸繰出ロール45の上
面側に設けた接触面において反対方向回転する回転均平
ブラシ59と、該横軸繰出ロール45の回転下降側の側
面に設けた前記回転均平ブラシ59の下方を通過した繰
出凹部47に嵌合した肥料粒38を横軸繰出ロール45
の下部の落下部61まで案内する誘導カバー60とから
なる育苗箱用施肥装置としたものである。本発明は、前
記繰出凹部47は前記肥料粒38よりも大きい幅と深さ
を有して形成した育苗箱用施肥装置としたものである。
本発明は、前記落下部61の横軸繰出ロール45の回転
方向下手側位置には、横軸繰出ロール45の外周に接触
して回転する詰まり除去ブラシ58を設けた育苗箱用施
肥装置としたものである。本発明は、横軸繰出ロール4
5の外周面には左右方向に所定間隔をおいてスリット5
2を全周に設け、該スリット52の深さは繰出凹部47
と同一または若干深く形成し、各スリット52には掻出
用ナイフ53を嵌合させた育苗箱用施肥装置としたもの
である。本発明は、前記肥料粒38は、粒形状に形成し
た肥料の表面を肥料成分が所定時間を掛けて徐々に溶出
するようにコーティングした育苗箱用施肥装置としたも
のである。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1は播種用育苗箱2を移送する移送台であり、該移送台
1は周知の構成で前記育苗箱2の移送方向に長く形成
し、所望位置に設けた支脚3により床上に載置される。
移送台1には移送ロール、搬送ベルト等の前記育苗箱2
の移送手段を設け、移送台1の始端部側上方位置には、
土供給装置4を設ける。土供給装置4は、上部に供給ホ
ッパー5を設け、供給ホッパー5の下方に前記育苗箱2
の移送方向と並行に移動する繰出ベルト6を設けて構成
する。7は繰出ベルト6と供給ホッパー5の間に設けた
繰出口8からの繰出量を調節する繰出量調節装置であ
る。前記土供給装置4の移送方向下手側には、余分に供
給した床土を除去する横軸駆動回転の回転均平ブラシ9
を設け、回転均平ブラシ9の育苗箱2の移送方向後側に
は育苗箱2の後壁10および前壁11の隅部の床土を押
圧する隅部押圧均平装置12を設ける。
【0007】前記移送台1にはフレーム13を設け、フ
レーム13には左右一対の取付板14をリンク機構を介
して夫々取付ける。取付板14には、左右一対の後壁隅
用平行リンク15を左右方向の取付軸16、17により
取付ける。後壁隅用平行リンク15の下部には側面視前
後逆L型形状の育苗箱2の後壁10の隅部を押圧する後
壁隅部押圧体18を取付ける。即ち、後壁隅用平行リン
ク15は、正確には、2本のアームと、該アームの上部
側を連結する取付板14と、その下部を連結する後壁隅
部押圧体18により構成する。20は後壁隅用平行リン
ク15を常時上方回動させるように付勢する後リンク用
バネ、21は取付軸16よりも上方の後壁隅用平行リン
ク15のアームに当接する押圧深さ調節用ストッパーで
あり、押圧深さ調節用ストッパー21は取付板14に設
けた長孔22内を前後に移動自在に構成し、押圧深さ調
節用ストッパー21の位置を変更して後壁隅用平行リン
ク15の傾斜を変更することにより後壁隅部押圧体18
の上下幅を変更して、押圧深さ(育苗箱2の上面から床
土上面までの深さ)を調節する。
【0008】前記後壁隅用平行リンク15の移送方向後
側には左右一対の前壁隅用平行リンク24の上部を取付
軸25、26により取付板14に取付け、前壁隅用平行
リンク24の下部には側面視L型形状の育苗箱2の前壁
11の隅部を押圧する前壁隅部押圧体27を取付ける。
前記前壁隅用平行リンク24と前記後壁隅部押圧体18
との間には、前壁隅用平行リンク24を常時下方回動さ
せるように付勢する前リンク用バネ28を設ける。ま
た、取付軸26よりも上方の前壁隅用平行リンク24の
上端には係合軸29を設け、係合軸29には軸形状の待
機用連結体30の後端側に形成した長孔31を係合さ
せ、待機用連結体30の先端を前記後壁隅用平行リンク
15の上端に軸32により軸着する。したがって、前壁
隅用平行リンク24は常時下方回動しようとするが、待
機用連結体30が係合軸29を牽引してこれを規制し、
前壁隅部押圧体27を、後壁隅部押圧体18の後側であ
って、育苗箱2の前壁11よりも上方に待機させる。そ
れゆえ、前リンク用バネ28より後リンク用バネ20の
弾力を強く設定する。
【0009】なお、前壁隅用平行リンク24は、後壁隅
用平行リンク15と連動するが、後壁隅部押圧体18と
前壁隅部押圧体27の間の距離が狭くなって、係合軸2
9と軸32の間隔が狭くなるときは係合軸29が待機用
連結体30の長孔31内を移動してこれを吸収する。し
かして、隅部押圧均平装置12の下手側には、肥料供給
装置36を設ける。肥料供給装置36は、供給ホッパー
37内に肥料粒38を投入して、肥料粒38を前記育苗
箱2内の床土上面に供給するものである。この肥料粒3
8は、所謂コーティングされた球形状のものであり、所
定の時間を掛けて肥料成分が徐々に溶出する。したがっ
て、肥料粒38は床土上面に供給し、その上に直接種子
を播種しても、種子の発芽・成長に対して所謂肥料焼け
の現象は発生しない。
【0010】肥料供給装置36は、上部に供給ホッパー
37を設け、供給ホッパー供給ホッパー37の下部には
倒八状の流穀板39、40を設ける。41は供給ホッパ
ー37の供給口、42は前記供給ホッパー供給ホッパー
37に取付けた供給量調節装置43の供給量調節板、4
4は前記流穀板40の下端部の下面に設けたブラシであ
り、ブラシ44の先端を横軸繰出ロール45の外周面に
摺接させる。46はブラシ44の先端と横軸繰出ロール
45の外周面との上方の肥料溜り部である。横軸繰出ロ
ール45は、その外周面には、母線方向に平行な横条溝
形状の繰出凹部47を所望の間隔をおいて全周に形成す
る。繰出凹部47は、肥料粒38より大きい幅と深さを
有して形成し、実施例では肥料粒38の粒径に対応させ
て5mm〜8mmの幅と深さを有している。前記繰出凹部4
7は側方から見たとき回転前進側48は、その角部を切
欠いて傾斜面49を形成し、回転後進側50は角部を有
する起立壁51に形成する。前記傾斜面49は回転前進
側48より回転後進側50に至るに従い低くなる傾斜面
に形成する。
【0011】本実施例の横軸繰出ロール45は、前記繰
出凹部47内に肥料粒38が確実に嵌合させるため、外
周面を可及的に平面形状に近い円弧面に形成するように
大径ロールにより形成し、実施例では160mm 〜300mm の
直径を有する。また、前記繰出凹部47は、160mm の横
軸繰出ロール45で略50本程度、300mm の横軸繰出ロ
ール45で略95本程度形成する。しかして、横軸繰出
ロール45の外周面には左右方向に所定間隔を置いてス
リット52を全周に設ける。好適には一粒の肥料粒38
の横向きの幅より短かい間隔をおいて設ける。スリット
52の深さは繰出凹部47と同じか若干深く形成し、各
スリット52には掻出用ナイフ53を嵌合させる。ま
た、前記掻出用ナイフ53の上方位置に横軸繰出ロール
45の外周面に接触する詰まり除去ブラシ58を軸装す
る。詰まり除去ブラシ58は回転自在に軸装して横軸繰
出ロール45の外周面に接触することにより反対に回転
して詰まった肥料粒38を除去する。したがって、好適
には、詰まり除去ブラシ58の先端は、繰出凹部47の
底部に達する長さに形成する。
【0012】前記横軸繰出ロール45の軸心上方位置よ
り回転下降側には、軸心方向が該横軸繰出ロール45の
軸心方向と平行で、かつ接触面において反対方向回転す
る回転均平ブラシ59を設ける。回転均平ブラシ59の
先端は、横軸繰出ロール45の外周に接触し、繰出凹部
47に嵌合している肥料粒38を掻き出さない長さに形
成している。また、横軸繰出ロール45の側面には誘導
カバー60を設ける。誘導カバー60は回転均平ブラシ
59より横軸繰出ロール45の下部の肥料粒38の落下
部61まで繰出凹部47に嵌合している肥料粒38を傷
めないように誘導するものであり、内側にスポンジ等の
弾性部材62を設け、該弾性部材62を合成樹脂材63
により被覆し、被覆部材63を横軸繰出ロール45の側
面に摺接させる。また、被覆部材63の下端は折り返し
て弾性部材62の下部を完全に被覆する。
【0013】また、肥料供給装置36は移送台1に対し
て高さ位置を調節自在に取付け、高さの相違する育苗箱
2へ対応するようにしている。しかして、肥料供給装置
36の下手側には、育苗箱2の後壁10および前壁11
および側壁に載った肥料粒38を掃き落とす掃き落とし
ブラシ64を設ける。掃き落としブラシ64は平面視V
型形状に形成した固定ブラシまたは回転均平ブラシ9の
ような駆動回転の回転ブラシにより形成する。掃き落と
しブラシ64の下手側には、後壁10および前壁11の
隅部の肥料粒38を押圧する隅部押圧均平装置65を設
ける。肥料粒38は、横軸繰出ロール45より垂直に落
下せず、前後いずれか斜めに落下することが多く、後壁
10および前壁11の隅部に厚く敷かられることがある
ので、この部分を隅部押圧均平装置65により均平して
おくのであり、隅部押圧均平装置65は隅部押圧均平装
置12と同一構成である。
【0014】
【作用】次に作用を述べる。土供給装置4の供給ホッパ
ー5に土を投入し、肥料供給装置36の供給ホッパー3
7に肥料粒38を投入し、移送台1に育苗箱2を供給す
ると、育苗箱2は土供給装置4の下方に至り、上方から
土の供給を多めに受け、回転均平ブラシ9により余分に
供給された床土を除去しながら上面を均平にする。回転
均平ブラシ9により余分な土を除去しても、育苗箱2の
後壁10および前壁11の隅部には回転均平ブラシ9で
除去できない隅土が円弧状に残るので、12により隅部
の余分な土を押圧均平する。隅部押圧装置12は後壁隅
用平行リンク15の上側が押圧深さ調節用ストッパー2
1に当接して回動が規制され、その結果、後壁隅用平行
リンク15全体の上方回動が規制されて後壁隅部押圧体
18を育苗箱2内の床土上面には接触しないが育苗箱2
の後壁10と衝突する高さにて待機し、また、前壁隅用
平行リンク24は、前リンク用バネ28により常時下方
回動するように付勢されているが、待機用連結体30に
より牽引されて回動が規制され、その結果、前壁隅用平
行リンク24全体の下方回動が規制され、育苗箱2の前
後壁10、11に接触しない上方位置にて待機してい
る。
【0015】しかして、前記の状態で、育苗箱2の後壁
10が後壁隅部押圧体18の後縁に当接し、育苗箱2の
後壁10の前進移動により後壁隅部押圧体18を前進さ
せる(なお、前壁11を乗り越える作用は、後述する後
壁10を通過させるのと同様なため省略している)。後
壁隅部押圧体18が前進すると、後壁隅用平行リンク1
5が取付軸16、17を中心に回動し、後壁隅部押圧体
18は後壁10の前面に摺接しながら下降し、後壁隅用
平行リンク15が略垂直状態のとき後壁10の隅土を最
大に押圧して平坦にし、その後更に回動して後壁隅部押
圧体18が後壁10の前面に摺接しながら上昇し、後壁
隅部押圧体18の下方を後壁10が通過すると、元の待
機位置に後リンク用バネ20の弾力で復帰し、後壁隅用
平行リンク15が押圧深さ調節用ストッパー21に当接
し停止する。また、後壁隅部押圧体18が前進すると、
前リンク用バネ28は前壁隅用平行リンク24を牽引
し、一方、後壁隅部押圧体18の前進により軸32は取
付軸16、17中心に回動して後側に移動するから、待
機用連結体30の規制が緩み、軸32が移動した分係合
軸29が移動して前壁隅用平行リンク24を取付軸26
中心に回動させ、その結果、前壁隅用平行リンク24は
全体として下方回動し、このとき、軸32は取付軸1
6、17より相当に離れているので、後壁隅部押圧体1
8の前進距離に対して所定割合多く後動し、それゆえ、
前壁隅部押圧体27は育苗箱2の前壁11の後面に追い
ついて当接して摺接しながら下降し、前壁隅用平行リン
ク24が略垂直状態のとき前壁11の隅土を最大に押圧
して平坦にし、後壁隅部押圧体18の下方を後壁10が
通過すると、後壁隅用平行リンク15の上方回動により
待機用連結体30が係合軸29を牽引して前壁隅用平行
リンク24全体を上方回動させて元の待機位置に復帰す
る。
【0016】しかして、次に、隅部の床土を均平された
育苗箱2は、肥料供給装置36の下方に至たる。肥料供
給装置36は、供給ホッパー37内の肥料粒38が流穀
板40上を流下して流穀板40の先端と横軸繰出ロール
45の外周とにより形成される肥料溜り部46に溜り、
ここを通過する横軸繰出ロール45の繰出凹部47に次
々に嵌合し、繰出凹部47に嵌合した肥料粒38は横軸
繰出ロール45の回転により上昇し、横軸繰出ロール4
5と共回りする繰出凹部47に嵌合していない過剰肥料
粒38の大部分は、回転均平ブラシ59により掃き戻さ
れて均平され、回転均平ブラシ59の下方を通過した繰
出凹部47には横に略一列に肥料粒38が嵌合し、誘導
カバー60により下方迄誘導され、最下点の落下部61
で下方に落下し、正確に一定量の肥料粒38が育苗箱2
内に床土上面に供給される。次に、掃き落としブラシ6
4により育苗箱2の後壁10および前壁11および側壁
に載った肥料粒38を掃き落とし、次に、隅部押圧均平
装置65により後壁10および前壁11の隅部の肥料粒
38を均平する。即ち、横軸繰出ロール45は、所定量
の肥料粒38を供給するため、相当に高速回転させてい
るので、落下部61に至った肥料粒38は慣性の影響を
受けて飛散して、後壁10および前壁11の内側の隅部
に溜ることがあり、このまま、播種すると、後壁10お
よび前壁11の内側には種子を蒔けないことになる。そ
こで、床土を供給したときのように、必ず隅部に円弧状
に肥料粒38が溜るわけではないが、隅部押圧均平装置
65により均平して、均一な播種が確実に行えるように
している。
【0017】しかして、肥料粒38を供給した後には、
肥料粒38および床土に灌水し、種子を播種し、種子の
上に覆土を供給するのが一般的であるが、この播種順序
は、種子の種類、気象条件等によって変更することがあ
り、床土・播種の次に施肥・灌水したり、また、肥料粒
38が保水性が低いので、覆土後に灌水する場合もあ
る。以上のように、肥料供給装置36により施肥する
が、横軸繰出ロール45の繰出凹部47は、一粒の肥料
粒38より大きく形成しているから、一箱の育苗箱2へ
の供給量を充分に確保している。また、横軸繰出ロール
45は、通常の種籾を播種するときに比し、高速回転さ
せているから、一箱の育苗箱2への供給量を充分に確保
している。また、横軸繰出ロール45は、外周面を可及
的に平面形状に近い円弧面に形成するように大径ロール
により形成しているから、高速回転させていても繰出凹
部47内に肥料粒38が確実に嵌合する。また、前記横
軸繰出ロール45の軸心上方位置より回転下降側に回転
均平ブラシ59を設けているから、肥料溜り部46から
回転均平ブラシ59までの距離を可及的に長くすること
ができ、その分、高速回転させていても繰出凹部47内
に肥料粒38を確実に嵌合させる。
【0018】また、横軸繰出ロール45の外周面にはス
リット52を全周に設け、各スリット52には掻出用ナ
イフ53を嵌合させているから、落下部61にて確実に
落下する。また、肥料粒38は、肥料の外周を合成樹脂
により被覆しているため、種子のように変形せず、繰出
凹部47に固く詰まることがあり、また、詰まった肥料
粒38が粉砕されることもあり、繰出凹部47は詰まり
やすいが、掻出用ナイフ53の上方位置に横軸繰出ロー
ル45の外周面に接触する詰まり除去ブラシ58を軸装
しているから、繰出凹部47内の粉粒物を除去して、繰
出量を一定に安定させる。また、横軸繰出ロール45の
側面には誘導カバー誘導カバー60を設けているから、
大径の横軸繰出ロール45を使用しても、横軸繰出ロー
ル45の上面で嵌合した肥料粒38を落下部61まで確
実に誘導して供給する。
【0019】
【効果】本発明は、育苗箱2を移送する移送台1の上方
位置に、横軸回転で外周面に母線方向に平行な横条溝形
状の繰出凹部47を所定間隔をおいて複数並設した大径
の横軸繰出ロール45と、該横軸繰出ロール45の回転
上昇側の側面に供給口41を臨ませた供給ホッパー37
と、前記横軸繰出ロール45の上面側に設けた接触面に
おいて反対方向回転する回転均平ブラシ59と、該横軸
繰出ロール45の回転下降側の側面に設けた前記回転均
平ブラシ59の下方を通過した繰出凹部47に嵌合した
肥料粒38を横軸繰出ロール45の下部の落下部61ま
で案内する誘導カバー60とからなる育苗箱用施肥装置
としたものであるから、移送中の育苗箱2に肥料粒38
を供給でき、育苗箱2への施肥作業を機械化でき、床土
に混入させずに施肥できるので、床土とは無関係に施肥
でき、床土に対する肥料割合もその都度任意に設定で
き、また、大径の横軸繰出ロール45としているので、
繰出凹部47に確実に肥料粒38を嵌合させることがで
き、正確に一定量施肥することができ、また、回転均平
ブラシ59により余分な肥料粒38を除去して誘導カバ
ー60により確実に下方まで移動させて落下させるの
で、施肥作業を確実にできる効果を奏する。本発明は、
前記繰出凹部47は前記肥料粒38よりも大きい幅と深
さを有して形成した育苗箱用施肥装置としたものである
から、播種作業に比し、遥かに大量の肥料粒38でも移
送中の育苗箱2へ供給できる効果を奏する。本発明は、
前記落下部61の横軸繰出ロール45の回転方向下手側
位置には、横軸繰出ロール45の外周に接触して回転す
る詰まり除去ブラシ58を設けた育苗箱用施肥装置とし
たものであるから、種子のように変形しないことにより
繰出凹部47に固く詰まった肥料粒38も除去できるだ
けでなく、コーティングおよび肥料が粉砕されて粉粒物
になっても、除去ブラシ58により除去でき、繰出凹部
47の容積を常に一定にして、繰出量を一定に安定させ
ることができる効果を奏する。本発明は、横軸繰出ロー
ル45の外周面には左右方向に所定間隔をおいてスリッ
ト52を全周に設け、該スリット52の深さは繰出凹部
47と同一または若干深く形成し、各スリット52には
掻出用ナイフ53を嵌合させた育苗箱用施肥装置とした
ものであるから、繰出凹部47内の肥料粒38を確実に
落下させ、施肥量を一定にできる効果を奏する。本発明
は、前記肥料粒38は、粒形状に形成した肥料の表面を
肥料成分が所定時間を掛けて徐々に溶出するようにコー
ティングした育苗箱用施肥装置としたものであるから、
繰出凹部47への嵌合および落下を容易にでき、また、
肥料粒38層の上面に直に種子を蒔いても肥料焼けせ
ず、播種作業および育苗作業を容易確実にできる効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 施肥装置の一例の全体側面図。
【図2】 土供給装置の側面図。
【図3】 隅部押圧均平装置の側面図。
【図4】 同側面図。
【図5】 同待機状態の側面図。
【図6】 隅部押圧体が育苗箱の前後壁に当接した状
態の側面図。
【図7】 同最大に押圧した状態の側面図。
【図8】 隅部押圧体の下方を育苗箱の前後壁が通過
する瞬間の側面図。
【図9】 肥料供給装置の縦断側面図。
【図10】 横軸繰出ロールの一部破断正面図。
【図11】 横軸繰出ロールの一部拡大縦断側面図。
【図12】 誘導カバーの縦断側面図。
【図13】 播種の一例を示した縦断側面図。
【符号の説明】
1…移送台、2…育苗箱、3…支脚、4…土供給装置、
5…供給ホッパー、6…繰出ベルト、7…繰出量調節装
置、8…繰出口、9…回転均平ブラシ、10…後壁、1
1…前壁、12…隅部押圧均平装置、13…フレーム、
14…取付板、15…後壁隅用平行リンク、16、17
…取付軸、18…後壁隅部押圧体、20…後リンク用バ
ネ、21…押圧深さ調節用ストッパー、22…長孔、2
4…前壁隅用平行リンク、25…取付軸、26…取付
軸、27…前壁隅部押圧体、28…前リンク用バネ、2
9…係合軸、30…待機用連結体、31…長孔、32…
軸、36…肥料供給装置、37…供給ホッパー、38…
肥料粒、39…流穀板、40…流穀板、41…供給口、
42…供給量調節板、43…供給量調節装置、44…ブ
ラシ、45…横軸繰出ロール、47…繰出凹部、48…
回転前進側、49…傾斜面、50…回転後進側、52…
スリット、53…掻出用ナイフ、58…詰まり除去ブラ
シ、59…回転均平ブラシ、60…誘導カバー、61…
落下部、62…弾性部材、63…合成樹脂材、64…掃
き落としブラシ、65…隅部押圧均平装置。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図5】
【図3】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 育苗箱2を移送する移送台1の上方位置
    に、横軸回転で外周面に母線方向に平行な横条溝形状の
    繰出凹部47を所定間隔をおいて複数並設した大径の横
    軸繰出ロール45と、該横軸繰出ロール45の回転上昇
    側の側面に供給口41を臨ませた供給ホッパー37と、
    前記横軸繰出ロール45の上面側に設けた接触面におい
    て反対方向回転する回転均平ブラシ59と、該横軸繰出
    ロール45の回転下降側の側面に設けた前記回転均平ブ
    ラシ59の下方を通過した繰出凹部47に嵌合した肥料
    粒38を横軸繰出ロール45の下部の落下部61まで案
    内する誘導カバー60とからなる育苗箱用施肥装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記繰出凹部47は
    前記肥料粒38よりも大きい幅と深さを有して形成した
    育苗箱用施肥装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記
    落下部61の横軸繰出ロール45の回転方向下手側位置
    には、横軸繰出ロール45の外周に接触して回転する詰
    まり除去ブラシ58を設けた育苗箱用施肥装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
    において、横軸繰出ロール45の外周面には左右方向に
    所定間隔をおいてスリット52を全周に設け、該スリッ
    ト52の深さは繰出凹部47と同一または若干深く形成
    し、各スリット52には掻出用ナイフ53を嵌合させた
    育苗箱用施肥装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または請求項2または請求項3
    または請求項4において、前記肥料粒38は、粒形状に
    形成した肥料の表面を肥料成分が所定時間を掛けて徐々
    に溶出するようにコーティングした育苗箱用施肥装置。
JP3697397A 1997-02-05 1997-02-05 育苗箱用施肥装置 Withdrawn JPH10215695A (ja)

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