JPH10214411A - 磁気テープ - Google Patents

磁気テープ

Info

Publication number
JPH10214411A
JPH10214411A JP1861297A JP1861297A JPH10214411A JP H10214411 A JPH10214411 A JP H10214411A JP 1861297 A JP1861297 A JP 1861297A JP 1861297 A JP1861297 A JP 1861297A JP H10214411 A JPH10214411 A JP H10214411A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
thin film
magnetic tape
tape
metal thin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1861297A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Ono
雅章 小野
Katsuya Okamoto
克哉 岡本
Masaru Suzuki
勝 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP1861297A priority Critical patent/JPH10214411A/ja
Publication of JPH10214411A publication Critical patent/JPH10214411A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 結露の発生しにくいデジタルビデオテープを
作成する。 【解決手段】 ポリエステルフィルムの片側表面Aに強
磁性金属薄膜層が設けられてなる磁気テープであって、
該強磁性金属薄膜層のSRa値が2〜5nm、SRz値
が10〜50nm、表面に径0.5〜5μm、深さ1〜
50nmのへこみが1×102 〜1×105 個/mm2
形成されてなることを特徴とする磁気テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強磁性金属薄膜型
磁気テープに関する。
【0002】
【従来の技術】1995年に実用化された民生用デジタ
ルビデオテープはベースフィルム上にCoの金属磁性薄
膜を設け、その表面にダイヤモンド状カーボン膜をコー
ティングしてなり、Hi8MEテープに比べて表面性が
更に平滑化したにもかかわらず、良好な耐久性をもつ。
そのベースフィルムとしては、 ポリエステルフィルムと、該フィルムの少なくとも片
面に密着された不連続皮膜と該皮膜中及び皮膜表面に存
在する微粒子からなるポリエステルフィルム(例えば特
公昭62−30105号公報)、 熱可塑性樹脂からなる層Aと、微粒子が含有された熱
可塑性樹脂からなる層Bとが積層された複合フィルム
(例えば特公平1−26337号公報、特公平1−26
338号公報、特公平1−12218号公報、特公平1
−2224号公報、)、 等が用いられ、Hi8MEテープ用ベースに比べ、更に
金属磁性膜形成表面粗度の小さいベースフィルムが利用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
に非常に平滑な民生用デジタルビデオテープは、気温の
変化に伴う結露により、テープはドラムに非常に貼り付
きやすくなっている。特にカメラ一体型ビデオで結露は
冷たい戸外から急に暖かい部屋にもって入った時等では
頻発し、結露の間はテープがドラムに貼り付き、録画、
再生できず問題となっている。
【0004】より作成したテープは高密度磁気記録特
性を与えるが、結露によるテープのドラムとの貼り付き
は顕著であった。
【0005】の技術はA層外面に強磁性金属を真空蒸
着しビデオテープとなるが、テープの電磁変換特性と結
露によるテープのドラムとの貼り付きにばらつきが大で
あった。
【0006】従って、本発明は、耐結露性が良好で、同
時に電磁変換特性、耐久性に優れた民生用デジタルビデ
オテープを与える事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる問題を解決するた
めに、本発明は以下の構成からなる。
【0008】すなわち、 1.ポリエステルフィルムの片側表面Aに強磁性金属薄
膜層が設けられてなる磁気テープであって、該強磁性金
属薄膜層のSRa値が2〜5nm、SRz値が10〜5
0nmであり、表面に径0.5〜5μm、深さ1〜50
nmのへこみが1×102 〜1×105 個/mm2 形成
されてなることを特徴とする磁気テープ、 2.デジタル記録方式のビデオカセットレコーダーテー
プ用に用いられることを特徴とする1に記載の磁気テー
プ、 3.ポリエステルフィルムの強磁性金属薄膜層が設けら
れる片側表面AのSRa値が2〜5nm、SRz値が1
0〜50nmであり、表面に径0.5〜5μm、深さ1
〜50nmのへこみが1×102 〜1×105 個/mm
2 形成されてなることを特徴とする1に記載の磁気テー
プ、 4.ポリエステルフィルムを構成するポリエステルがポ
リエチレンテレフタレートまたはポリエチレン−2,6
−ナフタレートであることを特徴とする1に記載の磁気
テープ、 とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリエステルとは
分子配向により高強度フィルムとなるポリエステルであ
れば良いが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートが好ましい。その構成成分の
80%以上がエチレンテレフタレート、エチレンナフタ
レートであるポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ンナフタレートである。エチレンテレフタレート、エチ
レンナフタレート以外のポリエステル共重合体成分とし
ては、例えばジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコー
ル、p−キシリレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールなどのジオール成分、アジピン酸、セバ
シン酸、フタル酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸などのジカルボン酸成分、トリメリット
酸、ピロメリット酸などの多官能ジカルボン酸成分、p
−オキシエトキシ安息香酸などが挙げられる。
【0010】さらに、上記のポリエステルは、他にポリ
エステルと非反応性のスルホン酸のアルカリ金属塩誘導
体、該ポリエステルに実質的に不溶なポリアルキレング
リコールなどの少なくとも一つを5重量%を越えない程
度に混合してもよい。
【0011】本磁気テープはポリエステルフィルムの片
側表面A上に強磁性金属薄膜層を設けてなることを特徴
とするが、使用する金属薄膜は公知のものを使用でき、
特に限定されないが、鉄、コバルト、ニッケル、または
それらの合金の強磁性体からなるものが好ましい。金属
薄膜層の厚さは100〜300nmである。
【0012】本磁気テープの強磁性金属薄膜層のSRa
値は2〜5nm、好ましくは2〜4nm、SRz値は1
0〜50nm、好ましくは20〜40nmであり、表面
に径0.5〜5μm、好ましくは0.6〜2.0μm、
深さ1〜50nm、好ましくは5〜20nmのへこみが
1×102 〜1×105 個/mm2 、好ましくは5×1
2 〜1×104 個/mm2 形成されてなる。
【0013】強磁性金属薄膜層のSRa値が2nm未満
であると、強磁性薄膜が平滑すぎて、デジタルビデオテ
ープレコーダー内の記録、再生時にビデオヘッドにより
ビデオテープの強磁性薄膜が磨耗してしまい好ましくな
い。SRa値が5nmを超えると、強磁性薄膜が粗面に
なりすぎて、ビデオテープの出力特性が低下し好ましく
ない。
【0014】強磁性金属薄膜層のSRz値が10nm未
満であると、強磁性薄膜が平滑になりすぎてデジタルビ
デオテープレコーダー内の多数回にわたる繰返し記録、
再生でビデオテープの強磁性薄膜の耐久性が低下し好ま
しくない。SRz値が50nmを超えると、粗面になり
すぎて、ビデオテープの小さなDO個数が増加し好まし
くない。
【0015】強磁性金属薄膜層の表面に存在するへこみ
の径が0.5μm未満、深さが1nm未満、個数が1×
102 個/mm2 未満であると、ドラムとテープ磁性層
間の接触面積が大となり、結露によるテープのドラムへ
の貼り付きが大となり、好ましくない。へこみの径が5
μm、深さが50nm、個数が1×105 個/mm2
超えると、ヘッドとビデオテープ磁性層との接触性が不
良となり、ビデオテープの出力特性が低下し好ましくな
い。
【0016】本磁気テープの強磁性金属薄膜層が設けら
れるポリエステルフィルムの片側表面AのSRa値は2
〜5nm、SRz値は10〜50nmであり、表面に径
0.5〜5μm、好ましくは0.6〜2.0μm、深さ
1〜50nm、好ましくは5〜20nmのへこみが1×
102 〜1×105 、好ましくは5×102 〜1×10
4 個/mm2 形成されてなるのが好ましい。
【0017】SRa値が2nm未満であると、表面Aの
外側に形成される強磁性薄膜が平滑になりすぎて、ビデ
オテープになった後のデジタルビデオテープレコーダー
内の記録、再生時にビデオヘッドにより強磁性薄膜が磨
耗してしまい好ましくない。SRa値が5nmを超える
と、表面Aの外側に形成される強磁性薄膜が粗面になり
すぎて、ビデオテープの出力特性が低下し好ましくな
い。
【0018】SRz値が10nm未満であると、表面A
の外側に形成される強磁性薄膜が平滑になりすぎてビデ
オテープになった後のデジタルビデオテープレコーダー
内の多数回にわたる繰返し記録、再生でビデオテープの
強磁性薄膜の耐久性が低下し好ましくない。SRz値が
50nmを超えると、表面Aの外側に形成される強磁性
薄膜が粗面になりすぎて、ビデオテープの小さなDO個
数が増加し好ましくない。
【0019】ポリエステルフィルムの片側表面Aに存在
するへこみの径が0.5μm未満、深さが1nm未満、
個数が1×102 個/mm2 未満であると、ドラムと表
面Aの外側に形成される強磁性薄膜層間の接触面積が大
となり、結露によるテープのドラムへの貼り付きが大と
なり、好ましくない。へこみの径が5μm、深さが50
nm、個数が1×105 個/mm2 を超えると、ヘッド
と表面Aの外側に形成される強磁性薄膜層との接触性が
不良となり、ビデオテープの出力特性が低下し好ましく
ない。
【0020】ポリエステルフィルム表面Aは平均粒径が
5〜30nm、好ましくは8〜30nmの微細粒子を
0.5〜12.0重量%、好ましくは0.6〜10.0
重量%含む有機化合物からなる被覆層により形成されて
いるのが好ましい。また磁性層の耐久性を更に増すため
には、表面Aを形成するポリエステル下層内には平均粒
径が30〜150nm、好ましくは40〜100nmの
微細粒子を0.01〜1.0重量%、好ましくは0.0
2〜0.8重量%含ませ表面突起をもたせるのが好まし
い。
【0021】微細粒子としてはシリカ、炭酸カルシウ
ム、アルミナ、ポリアクリル酸球、ポリスチレン球等、
有機化合物としてはポリビニルアルコール、トラガント
ゴム、カゼイン、ゼラチン、セルロース誘導体、水溶性
ポリエステル、ポリウレタン等の有極性高分子が使用で
き、これらのブレンド体も適用できるが、これらに限定
されない。
【0022】次に本発明の製法を説明する。
【0023】本発明の磁気テープは本発明のポリエステ
ルベースフィルムの片側表面AにCo等の強磁性金属薄
膜を真空蒸着により膜厚み100〜200nmと形成
し、この金属薄膜上に10nm程度の厚みのダイヤモン
ド状カーボン膜をコーティングして作成する。強金属薄
膜厚みは100〜200nmと極めて薄膜のため磁性層
表面はベースフィルム表面形状をそのまま反映する。
【0024】本発明のポリエステルフィルムは溶融、成
形、二軸延伸、熱固定からなる通常のプラスチックフィ
ルム製造工程において加熱により蒸発する、または昇華
する、または変形する微細な化合物をフィルム中に含有
させることにより製造することができる。製膜中に微細
化合物が蒸発、あるいは昇華、あるいは変形することに
よりフィルム表面にへこみが形成される。本発明では本
技術の使用による製造法を説明する。しかしへこみ形成
法は本発明方法に限らない。
【0025】加熱により蒸発、あるいは昇華、あるいは
延伸により変形する微細な粒径0.15〜1.5μm程
度の化合物を0.01〜3.0重量%程度分散させたポ
リエステル原料を溶融押出しし、キャスティングドラム
上で冷却固化して未延伸フィルムシートを得、一軸延伸
し、前記記載の被覆層を設けるための所望の塗液を調
整、塗布・乾燥し、その後に一軸延伸方向と直交する方
向に延伸配向し、熱固定することによって得られる。加
熱により蒸発、あるいは昇華、あるいは延伸により変形
する微細な化合物としてはワックス等のエステル、アル
キルベンゼンスルホン酸のナトリウム、リチウム塩等の
セッケン類等が使用できる。
【0026】本フィルムには磁気テープの耐久性を更に
増すために、その内部に微細粒子を含ませても良い。
【0027】二軸延伸は例えば逐次二軸延伸法、同時二
軸延伸法で行うことができるが、所望するならば熱固定
前にさらに縦あるいは横方向あるいは縦と横方向に再度
延伸させ機械的強度を高めた、いわゆる強力化タイプと
することもできる。
【0028】被覆層の形成方法については前述の通り1
軸方向への延伸を終えた段階で所望の塗液を基層フィル
ム上に塗布する。塗布方法としては、ドクターブレード
方式、グラビア方式、リバースロール方式、メタリング
バー方式のいずれであってもよい。
【0029】かくして得られたポリエステルフィルム表
面上に上述の強磁性金属薄膜層を設けることにより本発
明の表面特性を有する磁気テープが得られる。
【0030】本発明のポリエステルフィルムは溶融、成
形、二軸延伸、熱固定からなる通常のプラスチックフィ
ルム製造工程において共押出し技術の使用によりA/B
層が積層されたフィルムを押出し、ポリエステルフィル
ムA層上にコーティングにより微粒子を塗布し被覆層を
設け製膜し、巻取ることにより製造してもよい。なおA
層には加熱により蒸発、あるいは昇華、あるいは延伸に
より変形する微細な化合物を分散させ、B層中には微粒
子として炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、ポリスチ
レン等を添加する。
【0031】本発明の磁気テープは、特にデジタルビデ
オテープ用途に使用すると優れた結果を得ることができ
好適である。またデータストレージテープ用途に使用し
ても優れた結果を得ることができ好適である。
【0032】
【測定法】
(1) SRa値、SRz値 小坂研究所製の光触針式(臨界角焦点エラー検出方式)
の3次元粗さ計(ET−30HK)を使用して測定し
た。
【0033】SRa値 JIS Raに相当する中心
線面平均粗さ。
【0034】SRz値 JIS Rzに相当する十点
平均面粗さ。粗さ曲面から基準面積分だけ抜き取った部
分の平均面を基準面として、最高から5番目までの山の
標高の平均値と最深から5番目までの谷底の深さの平均
値との距離を入力換算したもの。
【0035】試験片は測定表面にAl蒸着を施した。
【0036】測定方向は幅方向とし、カットオフ値は
0.08mm、測定長は0.1〜0.25mm、送りピ
ッチは0.2μm、測定スピードは20μm/s、測定
本数は100本とした。単位はnmとした。
【0037】(2)表面へこみ 微分干渉顕微鏡により磁気テープ表面、ベースフィルム
表面を観測し(観測倍率:1000倍程度)、表面に存
在するmm2 あたりの孔個数を表面へこみ個数とする。
径と深さはキーエンス社製のレーザー顕微鏡を用いて計
測する。50個程度のへこみの径と深さの平均をとり表
面へこみ径、深さとする。
【0038】(3)本発明フィルムに強磁性体薄膜を設
けた本発明磁気テープの電磁変換特性は、市販のHi8
方式8mmビデオテープレコーダーを用い測定した。電
磁変換特性としてビデオS/N比、ドロップアウト(D
O)を求めた。S/N比、ドロップアウトの測定には、
TV試験信号発生器から信号を供給し、ビデオノイズメ
ーター、ドロップアウトカウンターを用いた。ビデオS
/N比は市販のスタンダードHi8 MEテープを零デ
シベル(dB)として比較測定した。ドロップアウトは
再生信号の減衰が−8dB以上、長さが7μ秒以上のも
のを求めた。S/N比、ドロップアウトは常温常湿(2
5℃、60%RH)でテープ製造後の初期特性を最初に
調べた。そしてテープ走行100回後の特性も見た。
【0039】(4)カメラ一体型デジタルビデオビデオ
テープレコーダー(DVC)内での結露によるテープの
ドラムへの貼り付きは、市販のカメラ一体型DVCを用
い、5℃、30分放置後、25℃の部屋に移し、結露し
たあとのドラムとテープの貼り付きが解消する時間を計
り評価した。5回評価を繰返し、その平均時間を求め、
比較した。
【0040】
【実施例】次に実施例に基づき、本発明を説明する。
【0041】実施例1 実質的に不活性粒子を含有しないポリエチレンテレフタ
レートに平均粒径0.4μmの蜜ロウを0.32重量
%、平均粒径60nmのシリカを0.02重量%含有さ
せた原料Aと実質的に不活性粒子を含有しないポリエチ
レンテレフタレートと平均粒径210nmの炭酸カルシ
ウムを0.20重量%含有させた原料Bとを厚み比5:
1の割合で共押出しし、ロール延伸法で110℃で3.
0倍に縦延伸した。
【0042】縦延伸の後の工程で、A層の外側に下記水
溶液を塗布した。
【0043】 A層外側:メチルセルロース 0.09重量% 水溶性ポリエステル 0.29重量% アミノエチルシランカップリング剤 0.01重量% 平均粒径 12nmの極微細シリカ 0.03重量% 固形分濃度 18mg/m2
【0044】その後、ステンターにて横方向に110℃
で3.3倍に延伸し、200℃で熱処理し、厚さ6.3
μmのロール状複合ポリエステルフィルムを得た。
【0045】本ポリエステルフィルム表面Aに真空蒸着
により、55nmの厚みの薄膜層が2層に重なった構造
の総厚み110nmのコバルト−酸素薄膜を形成した。
次にコバルト−酸素薄膜層上に、スパッタリング法によ
りダイヤモンド状カーボン膜を10nmの厚みで形成さ
せた。続いてカーボンブラック、ポリウレタン、シリコ
ーンからなるバックコート層を400nm設け、スリッ
ターにより幅8mm、並びに6.35mm幅にスリット
しリールに巻き取り磁気テープを作成した。
【0046】得られた複合ポリエステルフィルム及び磁
気テープの特性を表1、表2に示す。
【0047】実施例2 実施例1のベースフィルム製造において、ポリエチレン
テレフタレートをポリエチレン−2,6−ナフタレート
と変更し、縦延伸温度、倍率を135℃で5.0倍と
し、横延伸温度、倍率を135℃、6.0倍とし、更に
160℃で1.2倍に横に延伸し、200℃で熱処理と
変更し、その他は同様にして、厚さ4.2μmの複合ポ
リエステルフィルムロールを得た。
【0048】実施例1と同様にして幅8mm、並びに
6.35mmの磁気テープを作成した。得られた複合ポ
リエステルフィルム及び磁気テープの特性を表1、表2
に示す。
【0049】実施例3 実施例2のベースフィルム製造において、原料Aに含有
させたシリカを除き、その他は実施例2と同様にして厚
さ4.2μmの複合ポリエステルフィルムロールを得
た。実施例2と同様にして幅8mm、並びに6.35m
mの磁気テープを作成した。得られた複合ポリエステル
フィルム及び磁気テープの特性を表1、表2に示す。
【0050】比較例1 実施例1のベースフィルム製造において、水溶液塗布の
固形分濃度を10mg/m2 とした。その他は実施例1
と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエステルフィル
ムロールを得、幅8mm、並びに6.35mmの磁気テ
ープを作成した。得られた複合ポリエステルフィルム及
び磁気テープの特性を表1、表2に示す。
【0051】比較例2 実施例1のベースフィルム製造において、塗布水溶液の
メチルセルロース濃度を0.16重量%とした。その他
は実施例1と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエス
テルフィルムロールを得、幅8mm、並びに6.35m
mの磁気テープを作成した。得られた複合ポリエステル
フィルム及び磁気テープの特性を表1、表2に示す。
【0052】比較例3 実施例1のベースフィルム製造において、塗布水溶液内
の極微細シリカの濃度を0.02重量%とした。その他
は実施例1と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエス
テルフィルムロールを得、幅8mm、並びに6.35m
mの磁気テープを作成した。得られた複合ポリエステル
フィルム及び磁気テープの特性を表1、表2に示す。
【0053】比較例4 実施例1のベースフィルム製造において、原料Aに含有
させたシリカの平均粒径を90nmに変更した。その他
は実施例1と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエス
テルフィルムロールを得、幅8mm、並びに6.35m
mの磁気テープを作成した。得られた複合ポリエステル
フィルム及び磁気テープの特性を表1、表2に示す。
【0054】比較例5 実施例1のベースフィルム製造において、原料A中の蜜
ロウの平均粒径を0.1μmとした。その他は実施例1
と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエステルフィル
ムロールを得、幅8mm、並びに6.35mmの磁気テ
ープを作成した。得られた複合ポリエステルフィルム及
び磁気テープの特性を表1、表2に示す。
【0055】比較例6 実施例1のベースフィルム製造において、原料A中の蜜
ロウの平均粒径を2.0μmとした。その他は実施例1
と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエステルフィル
ムロールを得、幅8mm、並びに6.35mmの磁気テ
ープを作成した。得られた複合ポリエステルフィルム及
び磁気テープの特性を表1、表2に示す。
【0056】比較例7 実施例1のベースフィルム製造において、原料A中の蜜
ロウの含有量を0.01重量%とした。その他は実施例
1と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエステルフィ
ルムロールを得、幅8mm、並びに6.35mmの磁気
テープを作成した。得られた複合ポリエステルフィルム
及び磁気テープの特性を表1、表2に示す。
【0057】比較例8 実施例1のベースフィルム製造において、原料A中の蜜
ロウの含有量を7.2重量%とした。その他は実施例1
と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエステルフィル
ムロールを得、幅8mm、並びに6.35mmの磁気テ
ープを作成した。得られた複合ポリエステルフィルム及
び磁気テープの特性を表1、表2に示す。
【0058】比較例9 実施例2のベースフィルム製造において、原料A中の蜜
ロウを除いた。その他は実施例2と同様にして厚さ4.
2μmの複合ポリエステルフィルムロールを得、幅8m
m、並びに6.35mmの磁気テープを作成した。得ら
れた複合ポリエステルフィルム及び磁気テープの特性を
表1、表2に示す。
【0059】
【表1】
【表2】
【0060】
【発明の効果】表1、表2の特性から明らかな様に、本
発明の片側表面Aに強磁性金属薄膜層が設けられ、その
層表面のSRa値が2〜5nm、SRz値が10〜50
nm、表面に径0.5〜5μm、深さ1〜50nmのへ
こみが1×102 〜1×105個/mm2 形成されてな
る磁気テープは電磁変換特性、耐久性に優れ、結露の発
生しにくいデジタルビデオテープとなる。本発明のポリ
エステルフィルムは前記の優れた特性の磁気テープを作
成する。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルフィルムの片側表面Aに強磁
    性金属薄膜層が設けられてなる磁気テープであって、該
    強磁性金属薄膜層のSRa値が2〜5nm、SRz値が
    10〜50nmであり、表面に径0.5〜5μm、深さ
    1〜50nmのへこみが1×102 〜1×105 個/m
    2 形成されてなることを特徴とする磁気テープ。
  2. 【請求項2】デジタル記録方式のビデオカセットレコー
    ダーテープ用に用いられることを特徴とする請求項1に
    記載の磁気テープ。
  3. 【請求項3】ポリエステルフィルムの強磁性金属薄膜層
    が設けられる片側表面AのSRa値が2〜5nm、SR
    z値が10〜50nmであり、表面に径0.5〜5μ
    m、深さ1〜50nmのへこみが1×102 〜1×10
    5 個/mm2 形成されてなることを特徴とする請求項1
    に記載の磁気テープ。
  4. 【請求項4】ポリエステルフィルムを構成するポリエス
    テルがポリエチレンテレフタレートまたはポリエチレン
    −2,6−ナフタレートであることを特徴とする請求項
    1に記載の磁気テープ。
JP1861297A 1997-01-31 1997-01-31 磁気テープ Pending JPH10214411A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1861297A JPH10214411A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 磁気テープ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1861297A JPH10214411A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 磁気テープ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10214411A true JPH10214411A (ja) 1998-08-11

Family

ID=11976462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1861297A Pending JPH10214411A (ja) 1997-01-31 1997-01-31 磁気テープ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10214411A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100758262B1 (ko) 자기기록매체용 폴리에스테르필름 및 자기기록테이프
US6936331B2 (en) Polyester film and recording tape
JP2000025105A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JPH10214411A (ja) 磁気テープ
JPH10172128A (ja) 磁気テープ
JPH11124449A (ja) ポリエステルフィルム及びそれを用いた磁気記録媒体
JP2002050028A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JPH10261218A (ja) 磁気テープ
JP4089070B2 (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JPH10211685A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JPH10172127A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JP3743701B2 (ja) 磁気記録媒体用複合ポリエステルフィルム
JP4622096B2 (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JPH10261217A (ja) 磁気テープ
JP2000067429A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルムおよび磁気記録テープ
JP3604964B2 (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム
JPH10308012A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JPH11170466A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルムおよび磁気記録媒体
JP4529323B2 (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JP4552286B2 (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ
JPH09235394A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録媒体
JPH11242811A (ja) 磁気記録媒体およびその支持体
JPH10214410A (ja) 磁気テープ
JPH09164644A (ja) 磁気記録媒体用複合ポリエステルフィルム
JPH10261216A (ja) 磁気記録媒体用ポリエステルフィルム及び磁気記録テープ