JPH10214321A - 記録カード、その使用方法及びその読みとり装置 - Google Patents

記録カード、その使用方法及びその読みとり装置

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Publication number
JPH10214321A
JPH10214321A JP2963197A JP2963197A JPH10214321A JP H10214321 A JPH10214321 A JP H10214321A JP 2963197 A JP2963197 A JP 2963197A JP 2963197 A JP2963197 A JP 2963197A JP H10214321 A JPH10214321 A JP H10214321A
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JP
Japan
Prior art keywords
light
recording
card
recording card
substrate
Prior art date
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Application number
JP2963197A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Saito
一宏 斎藤
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Publication date
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Publication of JPH10214321A publication Critical patent/JPH10214321A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新しい情報の記録・再生を不能にした記録カ
ード、その使用方法及びその読みとり装置を提供するこ
と。 【解決手段】 光の透過する透明な基体2上に記録情報
を光の透過可能な1種以上の膜からなる記録パターン層
1を形成した記録カードに、光源A4と光源B6によ
り、任意の波長の光を当て、光センサA7,B8で反射
光と透過光を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗車券、テレホン
カード、プリペイドカードなどの金券として利用される
記録情報を反射光として光センサで読みとり、更に、情
報を記録した面の反対面に垂直に光をあて、その透過光
を別の光センサで読みとる偽造・変造防止に優れた記録
カード、その使用方法及びその読みとり装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の乗車券、テレホンカード、プリペ
イドカードなどの金券として利用されている記録カード
は、カードの基体に設けられた磁気記録層に情報を書
き、その記録された情報を磁気的にカードリーダーによ
り読み込んでいる。これらのカードには、偽造防止の策
として、磁気記録層に保護層を設ける、或いは磁気記録
層を多層にする、または使用毎にカードにパンチ穴を開
けるなどの工夫が施されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、記録カード
の普及に伴い、磁気カードの情報を再生・記録する装置
も発達し、磁気カードに記録した情報情報を容易に読み
とり、さらに情報を書き込むことまで可能となった。
【0004】そこで、本発明の技術的課題は、かかる現
状に鑑み、不正な新しい情報の記録・再生を不能にした
記録カード、その使用方法及びその読みとり装置を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、光を透過する
基体上に光を透過し、前記基体と屈折率の異なる膜を少
なくとも1種類以上形成し、該膜に情報を記録すること
を特徴とする記録カードである。
【0006】又、本発明は、上記記録カードにおいて、
前記基体の膜を形成した面と反対側の面で、情報を記録
する部分の一部に不透明な材料を塗布したことを特徴と
する記録カードである。
【0007】又、本発明は、上記記録カードにおいて、
前記基体の膜を形成した面と反対側の面で、情報を記録
する部分の一部に変色する材料を塗布したことを特徴と
する記録カードである。
【0008】又、本発明は、上記記録カードにおいて、
前記膜以外の屈折率の異なる保護層を形成したことを特
徴とする記録カードである。
【0009】又、本発明は、2種以上の波長の光を照射
する光源と、その光源により照射された光の反射光と透
過光の両方を検知する各々の光センサと備えたことを特
徴とする上記記録カードの読みとり装置である。
【0010】又、本発明は、任意の波長の光を当て、光
の反射光と透過光を検知し、真偽を判別することを特徴
とする上記記録カードの使用方法である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の記録カード、そ
の使用方法及びその記録読みとり装置について説明す
る。
【0012】本発明の記録カードにおいては、基体及び
記録媒体に光の透過が可能な屈折率の異なる透明な物質
を2種類以上用いて情報を記録する。例えば、2種の物
質A,Bを用いた場合、基体となる物質B上に物質Aか
らなる記録パターン層を用いて情報を記録し、物質Aに
波長の異なる光を照射する光源Aを用いて、前記光源A
から照射された入射光は、物質Aにある入射角で入射
し、物質Bで屈折率が物質Aと異なるので、ある角度で
は、前記入射光は物質Bを通過せず、物質Aで反射光と
なって反射する。前記光源Aと対向位置に設置された光
センサAで、この反射光を検知し、情報を読み取る一
方、物質Bの下面に垂直に光をあてる光源Bにより光を
透過させて、物質Bを垂直に透過した透過光を光センサ
Bで検知することにより、偽造、変造ができない記録カ
ード、その使用方法及びその読みとり装置を提供でき
る。
【0013】図1に、屈折率が異なる物質A,Bからな
る記録カードに光源より照射された光が入射した場合、
入射光が、反射光と透過光となる条件を示す。
【0014】図1に、記録カード5が、屈折率が各々n
A,nBの2種類の物質A,Bから構成された場合を示
す。光源A(図示せず)から照射された光は、ある波長
λの光が、ある角度θで入射するものとする。物質Aの
記録パターン層1に入射した入射光は、nA≧nBの場
合、物質Aを通過し、基体2の物質Bを通過し、物質B
から出て行く。又、nA<nBの場合、物質Bを反射して
物質Aから反射光として出て行くことになるので、基体
2からは出て行かない。
【0015】各々の物質が単体の場合には、光源Aから
照射された光は、入射角が、いかなる角度でも、入射光
は物質を透過することになる。屈折率が大きい物質Bか
らなる基体2の上に、それより屈折率が小さい物質Aで
記録パターン層1を作製すると、記録パターン層1に光
を当てた場合、記録パターン層1を通過した入射光は、
基体2で反射し、反射光となる。従って、この反射光を
光センサで検知することができるので、屈折率がnA
Bとなるように、物質A,Bを選択すれば、本発明の
記録カードのように、物質Aを記録媒体として利用でき
る。
【0016】しかし、このような記録カードであって
も、偽造や変造ができないカードとしては、不完全であ
る。それは、偽造と変造の手口として、記録カードにア
ルミ箔等、光を反射する材料を用いて記録パターン層を
構成することが考えられるからである。従って、本発明
では、記録カードの本体となる基体も、記録情報を構成
する記録パターン層も、光を透過する材料で作製し、反
射光のみを検知するだけではなく、物質A,Bに垂直に
光を照射して、その透過光を検知することにより、偽
造、変造をできなくした。
【0017】本発明の記録カードの記録読みとり装置
は、図2に示すように、反射光用の光源A4、光センサ
A7と透過光用の光源B6、光センサB8を有する。反
射光用の光源A4により、物質Aに入射した入射光を反
射させ、その反射光を反射光用の光センサA7で検知す
る一方、記録カード5に反射光を当てる面の裏面に対し
て設けられた透過光用の光源B6により、光を記録カー
ド5に垂直になるように照射し、記録カード5を透過さ
せ、透過光用の光センサB8により、その透過光を検知
する。偽造、変造に用いるアルミ箔で反射パターンを構
成しても、アルミ箔は光を透過しないので、偽造カード
として判別できる。
【0018】
【実施例】
(実施例1)実施例1の記録カードは、空気に対する屈
折率nB=1.59のメタクリル樹脂を基体として用い
て、その上に空気に対する屈折率nA=1.49のポリス
チレンの膜を形成して作製した。
【0019】次に、図3(c)に示すように、記録カー
ド9にレーザー光をメタクリル樹脂の基体2上に形成し
たポリスチレンの記録パターン層1にあて、そのレーザ
ー光の反射光と透過光を観察した。
【0020】まず、図3(b)に、記録カード9の記録
パターン層1に対応した反射光の出力Srを示す。図3
(b)に示すように、反射光による記録カード9の記録
パターン層1の波形として記録情報を読みとることがで
きる。従って、メタクリル樹脂を基体にして、ポリスチ
レンを記録媒体として用いることができる。
【0021】又、図3(a)に、記録カード9の記録パ
ターン層1を形成していない基体2の面に光源Bにより
垂直にレーザー光を当てて、レーザー光が基体2を透過
する透過光の出力Srを示す。図3(a)に示すよう
に、図3(a)により、透過光は、記録パターン層と関
係ない出力波形となっている。
【0022】(実施例2)実施例2においては、屈折率
B=1.59のメタクリル樹脂を基体として、その上に
屈折率nA=1.49のポリスチレンからなる記録パター
ン層を形成し、記録カードを作製した。また、そのパタ
ーン形成面の反対面の一部に不透明な樹脂を塗布して乾
燥した。次に、記録カードにレーザー光を記録パターン
層の形成面にあて、その反射光を観察した。
【0023】(実施例3)実施例3においては、屈折率
B=1.59のメタクリル樹脂を基体として、その上に
屈折率nA=1.49のポリスチレンからなる記録パター
ン層を形成し、記録カードを作製した。又、そのパター
ン形成面の反対面の基体の一部に熱変色樹脂を全面に塗
布し、その一部を加熱させ、実施例2の不透明な樹脂を
塗布した面積と同様な面積を変色させた。
【0024】実施例2の不透明な樹脂を塗布した記録カ
ードと、実施例3の熱変色樹脂を塗布した記録カードの
記録パターンを、同一とした場合の、観察された反射光
の出力Srを図4(b)に示す。図4(b)により、反
射光による記録パターンの読みとりは可能であり、ポリ
スチレンを記録パターン層1の記録媒体として利用でき
ることがわかる。
【0025】同様に、作製した実施例2の不透明な樹脂
を塗布した記録カードと、実施例3の熱変色樹脂を塗布
した記録カードの記録パターンを、同一パターンとした
場合の、記録パターン層を形成していない基体の面に垂
直にレーザー光を当てて、レーザー光が反対面から透過
する透過光の出力Srを、図4(a)に示す。図4
(a)に示す実線の曲線は、記録カードの基体に不透明
な樹脂を塗布した場合の透過光の出力Stを示し、点線
の曲線は、記録カードの基体に熱変色樹脂を塗布した場
合の透過光の出力Stを示す。図4(a)に示すよう
に、透過光は、記録パターン層と関係ない出力波形とな
っている。
【0026】(実施例4)屈折率nB=1.59のメタク
リル樹脂を基体として用いて、その上に屈折率nA=1.
49のポリスチレンの記録パターン層の膜を形成して、
その膜上に屈折率nC=1.50の樹脂を用いて保護層を
形成した記録カードを作製した。又、屈折率nB=1.5
9のメタクリル樹脂を基体として用いて、その上に屈折
率nA=1.40の樹脂を形成して、その上に屈折率nC
=1.49のポリスチレンの記録パターン層を形成した
記録カードを作製した。実施例4の記録カードの場合
も、実施例1と同様の記録カードを提供でき、かつ、実
施例1と同様の読みとり装置によって、偽造や変造を判
別できる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、磁気カードのようには
容易に情報の書き換えが行えず、偽造・変造カードとの
区別が容易に判断できるので、偽造や変造が不能な記録
カード及びその読みとり装置の提供が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】物質A,Bの屈折率の違いによる光の経路を示
す説明図。図1(a)はnA<nBの場合を示す図。図1
(b)はnA≧nBの場合を示す図。
【図2】記録カードに対するセンサの配置を示す本発明
の読みとり装置の説明図。
【図3】本発明の実施例1における記録パターンに対す
る反射光と透過光の出力変化を示す説明図。図3(a)
は、本発明の記録カードを透過する透過光を本発明の読
みとり装置の光センサBで検知した場合の出力波形を示
す図。図3(b)は、本発明の記録カードの記録パター
ンを本発明の読みとり装置の光センサAで読みとった場
合の出力波形を示す図。図3(c)は、本発明の記録カ
ードを示す側面図。
【図4】本発明の実施例2及び実施例3における記録パ
ターンと不透明及び変色した基体に対する反射光と透過
光の出力変化を示す説明図。図4(a)は、本発明の記
録カードの基体の半面を不透明、又は変色にした場合、
記録カードを透過する透過光を本発明の読みとり装置の
光センサBで検知した出力波形を示す図。図4(b)
は、本発明の記録カードの記録パターンを本発明の読み
とり装置の光センサAで読みとった場合の出力波形を示
す図。図4(c)は、本発明の記録カードを示す側面
図。
【符号の説明】
1 記録パターン層 2 基体 3 光の経路 4 光源A 5,9,10 記録カード 6 光源B 7 光センサA 8 光センサB 11 熱変色樹脂(変色部分) 12 熱変色樹脂(無変色部分)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光を透過する基体上に光を透過し、前記
    基体と屈折率の異なる膜を少なくとも1種類以上形成
    し、該膜に情報を記録することを特徴とする記録カー
    ド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の記録カードにおいて、前
    記基体の膜を形成した面と反対側の面で、情報を記録す
    る部分の一部に不透明な材料を塗布したことを特徴とす
    る記録カード。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の記録カードにおいて、前
    記基体の膜を形成した面と反対側の面で、情報を記録す
    る部分の一部に変色する材料を塗布したことを特徴とす
    る記録カード。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の記
    録カードにおいて、、前記膜以外の屈折率の異なる保護
    層を形成したことを特徴とする記録カード。
  5. 【請求項5】 2種以上の波長の光を照射する光源と、
    その光源により照射された光の反射光と透過光の両方を
    検知する各々の光センサと備えたことを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の記録カードの読みとり装
    置。
  6. 【請求項6】 任意の波長の光を当て、光の反射光と透
    過光を検知し、真偽を判別することを特徴とする請求項
    1〜4のいずれかに記載の記録カードの使用方法。
JP2963197A 1997-01-28 1997-01-28 記録カード、その使用方法及びその読みとり装置 Pending JPH10214321A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100748496B1 (ko) * 2001-04-21 2007-08-13 엘지전자 주식회사 광디스크의 복제 방지장치 및 방법

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