JPH10214122A - 降圧回路および集積回路 - Google Patents

降圧回路および集積回路

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JPH10214122A
JPH10214122A JP9324604A JP32460497A JPH10214122A JP H10214122 A JPH10214122 A JP H10214122A JP 9324604 A JP9324604 A JP 9324604A JP 32460497 A JP32460497 A JP 32460497A JP H10214122 A JPH10214122 A JP H10214122A
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voltage
circuit
transistor
internal circuit
input terminal
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JP9324604A
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Yasuhiko Sekimoto
康彦 関本
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Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部回路の正常動作を保証しつつ、出力部の
トランジスタのチップ面積を削減するとともに消費電流
を削減する。 【解決手段】 LSIのウエファーテストの際に、内部
回路3をベスト条件で動作させる。このとき、外部入力
端子P1〜P3に電圧を給電し、バイパストランジスタ
M1〜M3を順次オン状態にして、降圧電圧VDLを徐々
に下げて内部回路3が正常に動作する最低の条件を求め
る。この条件の下、ヒューズH1〜H3のトリミングを
行う。例えば、ヒューズH3を切断するのであれば、外
部入力端子P3に高電圧をかける。これにより、オペア
ンプ1の帰還率を変更することができ、降圧電圧VDLを
調整できる。この結果、内部回路3の動作を保証しつ
つ、消費電流の削減を図ることができる。また、オペア
ンプ1の帰還率の変更に代えて、オペアンプ1の基準電
圧を変更することにより、同様に降圧電圧VDLを調整
し、内部回路3の動作を保証しつつ、消費電流の削減を
図ることもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サブミクロンプロ
セスを用いた内部回路に電源を給電するのに好適な降圧
回路およびこれを用いた集積回路に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路の高密度化・高速化に伴い、サ
ブミクロンプロセスが採用されつつある。サブミクロン
プロセスにあっては、より微細なパターンをウエハ上に
形成するため、酸化膜の耐圧が低くなる。このため、サ
ブミクロンプロセスを用いて作成されたLSIの電源電
圧は通常3.3Vに制限される。一方、実際の製品にお
いては、5Vの電源電圧を用いているLSIが多い。そ
こで、酸化膜厚をI/o部では厚くし、内部回路ではサ
ブミクロンプロセスで用いられる厚さとするLSIが開
発されている。
【0003】この場合には、I/O部では5Vの電源電
圧が、内部回路では3.3Vの電源電圧が用いられる。
これでは、電源が2系統必要となるので降圧回路をLS
Iの内部に設けて、外部からは5Vの電源電圧を給電す
るようにしている。ここで、従来の降圧回路を図面を用
いて説明する。図10は、従来の降圧回路の回路図であ
る。図において、オペアンプ1の出力端子は、PMOS
トランジスタで構成されるFET2のゲートに接続され
る。このFET2のソースには5Vの電源電圧Vccが
給電され、また、そのドレインは内部回路3と接続され
る。このため、FET2は内部回路3に給電を行うドラ
イバとして機能し、FET2のドレイン電圧VDLは内部
回路3の電源電圧として用いられる。
【0004】また、FET2のドレイン電圧VDLは抵抗
R1と抵抗R2で分圧されて、オペアンプ1の正入力端
子にフィードバックされる。一方、オペアンプ1の負入
力端子には、基準電圧Vrefが供給される。このため、
正入力端子の電圧が基準電圧Vrefを上回ればオペアン
プ1の出力電圧が上昇しFET2がオフ状態となる。こ
のため、FET2のドレイン電圧VDLが下降する。一
方、正入力端子の電圧が基準電圧Vrefを下回れば、オ
ペアンプ1の出力電圧が下降しFET2がオン状態とな
り、FET2のドレイン電圧VDLが上昇する。このよう
に、降圧回路はオペアンプ1とFET2が直列結合した
負帰還増幅器として構成されるため、そのドレイン電圧
VDLは安定した電圧となる。なお、抵抗R1の値を8K
Ω、抵抗R2の値を25KΩ、基準電圧Vrefを2.5
Vに設定すれば、ドレイン電圧VDLを3.3Vにでき
る。
【0005】この降圧回路において、FET2で構成さ
れるPチャンネルドライバのドライバビリティおよび降
圧電圧(ドレイン電圧VDL)は、内部回路3の負荷変動
および動作マージンによって決定される。例えば動作マ
ージンの電圧下限値が、ワースト条件(温度およびトラ
ンジスタのワースト条件)で3Vであったとする。この
場合、降圧電圧VDLは、内部回路3の負荷変動が生じた
としても3Vを維持しなくてはならない。ここで0.3
Vのマージンを見込むと、降圧電圧VDLは3.3Vに設
定される。次に、ベスト条件(温度およびトランジスタ
のベスト条件、外部電圧のワースト条件)で、内部回路
3の負荷変動が生じても正常動作を保証しなけければな
らない。すなわち、FET2(Pチャンネルドライバ)
のドライバビリティが、このような条件によって決定さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、内部回路3
の負荷電流がIBからILに変化したときのゲート電圧の
変化をΔVi、ドレイン電圧の変化をΔVoで表すと、
式1,2が成り立つ。
【0007】
【数1】
【0008】
【数2】
【0009】また、式1,2より以下に示す式3が成り
立つ。
【数3】 ここで、Ccはミラー容量、CgはFETのゲート容
量、WはFETのトータルW長、LはFETのL長であ
る。
【0010】いま、Cc=200PF、Cox=2.0
F/μm2、L=0.6μm、K’=10μA/V2、で
あるとする。ここで、ワースト条件で内部回路3の負荷
変動が10mA〜80mAであり、ベスト条件で内部回
路3の負荷変動が10mA〜100mAであったときに
ΔVoを0.3Vに押さえるものとする。これらの条件
を式3を用いて計算すると、ワースト条件では、W>3
1600μm、ベスト条件ではW>55400μmを満
たす必要がある。
【0011】このように、ワースト条件での降圧電圧V
DLをベスト条件でも保証しようとすると、FET2の面
積を大きくする必要があるという問題がある。また、ベ
スト条件では内部回路3のピーク電流が、ワースト条件
と比較して大きくなる傾向がある。したがって、仮に面
積的な不都合がないにしても、ワースト条件での降圧電
圧VDLをベスト条件でも保証しようとすると、消費電流
が増加するといった欠点がある。
【0012】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
ものであり、内部回路の正常動作を保証しつつ、FET
2のチップ面積および消費電流の削減を図ることを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明にあっては、集積回路内に形
成され、外部からの電源電圧を降圧した降圧電圧を生成
し、該降圧電圧を内部回路に給電する降圧回路におい
て、前記降圧電圧を分圧する分圧部と、分圧された前記
降圧電圧と基準電圧とを比較し、比較結果に応じた制御
電圧を生成する比較部と、前記制御電圧に基づいて前記
降圧電圧を出力する出力部と、前記分圧部の分圧比を設
定する設定部とを備えることを特徴とする。
【0014】また、請求項2に記載の発明にあっては、
請求項1記載の発明において、前記分圧部は、複数の抵
抗によって前記降圧電圧を分圧し、前記設定部は、前記
複数の抵抗のうち少なくとも一つと並列に設けられたバ
イパストランジスタと、前記バイパストランジスタのゲ
ートと一端が接続され、グランドに他端が接続されるヒ
ューズと、前記ヒューズの一端と接続される外部入力端
子と、前記バイパストランジスタのゲートをプルアップ
するトランジスタとを備えたことを特徴とする。
【0015】また、請求項3に記載の発明にあっては、
請求項1記載の発明において、前記分圧部は、複数の抵
抗によって前記降圧電圧を分圧し、前記設定部は、前記
複数の抵抗のうち少なくとも一つと並列に設けられたバ
イパストランジスタと、前記バイパストランジスタのゲ
ートと出力端子が接続されるラッチ回路と、前記ラッチ
回路の入力端子と一端が接続され、グランドに他端が接
続されるヒューズと、前記ヒューズの一端と接続される
外部入力端子と、前記ラッチ回路の入力端子をプルアッ
プするトランジスタと、前記トランジスタのゲートと接
続される制御入力端子とを備えたことを特徴とする。
【0016】また、請求項4に記載の発明にあっては、
請求項1記載の発明において、前記分圧部は、複数の抵
抗によって前記降圧電圧を分圧し、前記設定部は、前記
複数の抵抗のうち少なくとも一つと並列に設けられた不
揮発性のバイパストランジスタと、前記バイパストラン
ジスタのゲートをプルアップするトランジスタと、前記
バイパストランジスタのゲートと接続される第1の外部
入力端子と、前記バイパストランジスタのソースと接続
される第2の外部入力端子と、を備えたことを特徴とす
る。
【0017】また、請求項5に記載の発明にあっては、
請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の降圧回
路と内部回路とを有する集積回路であって、前記出力部
を構成するトランジスタのチップサイズは、前記内部回
路のワースト条件を想定して定め、前記設定部で設定す
る分圧比は、ベスト条件の下で前記内部回路が正常に動
作し、かつ前記降圧電圧が最低となるように定めること
を特徴とする。
【0018】また、請求項6記載の発明にあっては、集
積回路内に形成され、外部からの電源電圧を降圧した降
圧電圧を生成し、該降圧電圧を内部回路に給電する降圧
回路において、電源電圧を分圧して基準電圧を生成する
基準電圧生成部と、前記基準電圧と前記降圧電圧を比較
し、比較結果に応じて前記降圧電圧を制御するための制
御電圧を生成する比較部と、前記制御電圧に基づいて前
記降圧電圧を生成し、出力する出力部と、前記基準電圧
生成部における分圧比を設定する設定部とを備えたこと
を特徴としている。
【0019】また、請求項7記載の発明にあっては、請
求項6記載の発明において、前記基準電圧生成部は、複
数の抵抗によって前記電源電圧を分圧し、前記設定部
は、前記複数の抵抗のうち少なくとも一つと並列に設け
られたバイパストランジスタと、前記バイパストランジ
スタのゲートと一端が接続され、グランドに他端が接続
されるヒューズと、前記ヒューズの一端と接続される外
部入力端子と、前記バイパストランジスタのゲートをプ
ルアップするトランジスタとを備えたことを特徴として
いる。
【0020】また、請求項8記載の発明にあっては、請
求項6記載の発明において、前記基準電圧生成部は、複
数の抵抗によって前記降圧電圧を分圧し、前記設定部
は、前記複数の抵抗のうち少なくとも一つと並列に設け
られたバイパストランジスタと、前記バイパストランジ
スタのゲートと出力端子が接続されるラッチ回路と、前
記ラッチ回路の入力端子と一端が接続され、グランドに
他端が接続されるヒューズと、前記ヒューズの一端と接
続される外部入力端子と、前記ラッチ回路の入力端子を
プルアップするトランジスタと、前記トランジスタのゲ
ートと接続される制御入力端子とを備えたことを特徴と
している。
【0021】また、請求項9記載の発明にあっては、請
求項6記載の発明において、前記基準電圧生成部は、複
数の抵抗によって前記降圧電圧を分圧し、前記設定部
は、前記複数の抵抗のうち少なくとも一つと並列に設け
られた不揮発性のバイパストランジスタと、前記バイパ
ストランジスタのゲートをプルアップするトランジスタ
と、前記バイパストランジスタのゲートと接続される第
1の外部入力端子と、前記バイパストランジスタのソー
スと接続される第2の外部入力端子と、を備えたことを
特徴としている。
【0022】また、請求項10記載の発明にあっては、
請求項6〜9のうちいずれか1項に記載した降圧回路と
前記内部回路とを有する集積回路であって、前記出力部
を構成するトランジスタのチップサイズは、前記内部回
路のワースト条件を想定して定め、前記設定部で設定す
る分圧比は、ベスト条件の下で前記内部回路が正常に動
作し、かつ前記降圧電圧が最低となるように定めること
を特徴としている。
【0023】また、請求項11記載の発明にあっては、
内部回路と、外部からの電源電圧を降圧した降圧電圧を
生成し、該降圧電圧を内部回路に給電する降圧回路と、
を備えた集積回路において、 前記降圧回路は、設定デ
ータに基づいて電源電圧を分圧して基準電圧を生成する
基準電圧生成部と、前記基準電圧と前記降圧電圧を比較
し、比較結果に応じて前記降圧電圧を制御するための制
御電圧を生成する比較部と、前記制御電圧に基づいて前
記降圧電圧を生成し、出力する出力部と、を有し、前記
内部回路は、前記基準電圧生成部における分圧比を設定
するための前記設定データを更新可能に記憶するレジス
タ部とを備えたことを特徴としている。
【0024】また、請求項12記載の発明にあっては、
請求項11記載の発明において、前記内部回路がアクテ
ィブ状態あるいはスタンバイ状態のいずれの状態にある
かを判別する状態判別手段と、前記判別の結果に基づい
て、前記レジスタ部における前記設定データを対応する
前記内部回路の状態に基づいて変更するデータ変更手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0025】また、請求項13記載の発明にあっては、
複数のセクション内部回路を有する内部回路と、外部か
らの電源電圧を降圧した降圧電圧を生成し、該降圧電圧
を対応する前記セクション内部回路に給電する複数の降
圧回路と、を備えた集積回路において、前記各降圧回路
は、設定データに基づいて電源電圧を分圧して基準電圧
を生成する基準電圧生成部と、前記基準電圧と前記降圧
電圧を比較し、比較結果に応じて前記降圧電圧を制御す
るための制御電圧を生成する比較部と、前記制御電圧に
基づいて前記降圧電圧を生成し、出力する出力部と、を
有し、前記集積回路は、前記複数のセクション内部回路
毎に対応する前記基準電圧生成部における分圧比を設定
するための複数の前記設定データを更新可能に記憶する
レジスタ部とを備えたことを特徴としている。
【0026】また、請求項14記載の発明にあっては、
請求項13記載の発明において、前記セクション内部回
路のぞれぞれがアクティブ状態あるいはスタンバイ状態
のいずれの状態にあるかを判別する状態判別手段と、前
記判別の結果に基づいて、前記レジスタ部における前記
設定データを対応する前記セクション内部回路の状態に
基づいて変更するデータ変更手段と、を備えたことを特
徴としている。
【0027】
【発明の実施の形態】次に図面を参照して本発明の好適
な実施形態について説明する。A.第1実施形態 A1.第1実施形態の構成 まず、本発明の第1実施形態に係わる降圧回路の構成を
説明する。図1は第1実施形態に係わる降圧回路の回路
図である。
【0028】図1において、オペアンプ1の出力端子は
FET2のゲートと接続されている。FET2のドレイ
ンは内部回路3と接続され、降圧電圧VDLが内部回路3
の電源電圧として作用する。また、降圧電圧VDLは、抵
抗R1と抵抗R2〜R5によって分割され、分圧された
電圧がオペアンプ1の正入力端子にフィードバックされ
る。こうして、フィードバックループが構成されるが、
回路の位相特性を改善するため、FET2のゲートとド
レイン間にコンデンサCが介挿される。なおコンデンサ
Cはミラー容量として形成される。
【0029】また、FET2のW長は、上述した式3を
用いて以下のように決定される。まず、ワースト条件
(温度、トランジスタのワースト条件)において、内部
回路3の動作マージンの電圧下限を調べる。次に、この
電圧下限値に有る程度マージンを持たせた電圧値を設定
し、その電圧におけるワースト条件のピーク電流を調べ
る。そして、当該ピーク電流が内部回路3に流れた場合
でも、内部回路3の動作マージンの電圧下限を下回らな
いように、FET2のW長を決定する。これにより、ワ
ースト条件における内部回路3の動作が保証される。
【0030】また、M1〜M3はNMOSトランジスタ
で構成されるバイパストランジスタであって、バイパス
トランジスタM1は抵抗R3の両端に、バイパストラン
ジスタM2は抵抗R4の両端に、バイパストランジスタ
M3は抵抗R5の両端に各々接続される。したがって、
バイパストランジスタM1〜M3のオン・オフを適宜設
定すれば、オペアンプ1の帰還率を変更することができ
る。
【0031】また、H1〜H3はヒューズであって、そ
こに所定値より大きい電流が流れると切断されるように
なっており、一定の抵抗値を有している。ヒューズH1
〜H3は、バイパストランジスタM1〜M3の各ゲート
とグランドとの間に接続される。なお、ヒューズH1〜
H3を切断するためには、バイパストランジスタM1〜
M3がオン状態となるゲート電圧よりも高い電圧をヒュ
ーズH1〜H3に給電する必要がある。また、M4〜M
6はPMOSで構成されるトランジスタであって、バイ
パストランジスタM1〜M3の各ゲートをプルアップす
るために用いられる。トランジスタM4〜M6の各ソー
スには電源電圧Vccが各々給電され、それらのゲート
はグランドと各々接続され、また、それらのドレインは
バイパストランジスタM1〜M3の各ゲートと接続され
る。また、P1〜P3は外部入力端子であって、一端が
接地されるヒューズH1〜H3の他端と各々接続され
る。
【0032】この例にあっては、抵抗R2の値が25K
Ω、抵抗R3〜R4の値が各々5KΩとする。ヒューズ
H1〜H3が全て繋がっている状態であるならば、バイ
パストランジスタM1〜M3の各ゲートはプルダウンさ
れ、各バイパストランジスタM1〜M3はオフ状態とな
る。この場合、オペアンプ1の正入力端子とグランド間
に接続される抵抗の値は、抵抗R2〜R5の直列合成抵
抗値となり、40KΩとなる。したがって、降圧電圧V
DLは、2.5V×(40K+8K)/40K=3Vとな
る。
【0033】次に、外部入力端子P3に高電圧を供給し
てヒューズH3を切断すると、バイパストランジスタM
3のゲートがトランジスタM6によってプルアップされ
る。このため、バイパストランジスタM3がオン状態と
なる。この場合、オペアンプ1の正入力端子とグランド
間に接続される抵抗の値は、抵抗R2〜R4およびバイ
パストランジスタM3のオン抵抗を直列に合成した値と
なる。ここで、バイパストランジスタM3のオン抵抗値
は、一般に数十Ω〜数百Ωであるから、抵抗R2〜R4
の合成抵抗値(35KΩ)と比較して無視できるほど小
さい。このため、オペアンプ1の正入力端子とグランド
間に接続される抵抗の値は、抵抗R2〜R4の合成抵抗
値(35KΩ)となる。したがって、降圧電圧VDLは、
2.5V×(35K+8K)/35K=3.07Vとな
る。
【0034】このように、ヒューズH1〜H3を適宜切
断すれば、オペアンプ1の正入力端子とグランドとの間
に接続される抵抗の値を変更でき、降圧電圧VDLを調整
することができる。
【0035】A2.第1実施形態の動作 次に図1を参照しつつ第1実施形態の動作を説明する。
上述したように、FET2のW長は、ワースト条件(温
度、トランジスタのワースト条件)にて、内部回路3の
動作を保証するように決定される。しかし、ベスト条件
では内部回路3のピーク電流が、ワースト条件の場合と
比較して大きくなり消費電流が増加してしまう。また、
ピーク電流の増加に伴い、降圧電圧VDLが電圧下限を下
回ってしまう可能性がある。ところで、ベスト条件では
動作マージンの電圧下限がワースト条件のそれよりも下
がる傾向にある。このため、製造プロセスの微妙な条件
の相違によるトランジスタのバラツキに応じて、降圧電
圧VDLを変更すれば、内部回路3の動作を保証しつつ、
消費電流を小さくすることができる。
【0036】降圧電圧VDLの変更は、例えば、LSIの
ウエファーテストの際に行われる。この場合、ベスト条
件で内部回路3を動作させ、その動作が保証されるよう
に降圧電圧VDLを決定する。具体的には、まず、ベスト
条件で内部回路3にピーク電流が流れる状態に設定す
る。
【0037】次に、外部入力端子P1〜P3に電圧を給
電し、バイパストランジスタM1〜M3を順次オン状態
にして、降圧電圧VDLを徐々に上げて内部回路3が正常
に動作する最低の条件を求める。例えば、外部入力端子
P3のみに電圧を給電すると、内部回路3が誤動作する
が、外部入力端子P2,P3に電圧を給電してバイパス
トランジスタM2,M3をオン状態にすると、内部回路
3が正常に動作する場合には、バイパストランジスタM
2,M3をオン状態にすることが条件となる。なお、外
部入力端子P1〜P3に給電する電圧は、バイパストラ
ンジスタM1〜M3をオン状態にすることができ、か
つ、ヒューズH1〜H3を切断しない値に選ばれる。
【0038】こうして、内部回路3が正常に動作する最
低の条件が求まると、ヒューズH1〜H3のトリミング
を行う。上記した例にあっては、バイパストランジスタ
M2,M3をオン状態とするため、外部入力端子P2,
P3に高電圧を給電して、ヒューズH2,H3を切断す
る。これにより、内部回路3の動作を保証しつつ、消費
電流の削減を図ることができる。
【0039】上述したしたように、本実施形態によれ
ば、ワースト条件を満たすようにFET2のW長、すな
わちFET2のチップサイズを決定し、ベスト条件の下
で内部回路3を実際に動作させ、正常に動作する最低の
降圧電圧VDLを設定したので、動作を保証しつつ、消費
電流の削減を図ることができる。また、内部回路3をウ
エハ上に作成した後に降圧電圧VDLを調整することがで
きるので、電圧マージン不足で不良となっていたものに
は、比較的高い降圧電圧VDLを設定することによって、
良品として扱うことができ、この結果、歩留まりを改善
させることができる。
【0040】B.第2実施形態 上記第1実施形態においては、降圧電圧VDLの変更に際
し、外部入力端子P1〜P3に電圧を順次給電すること
により、バイパストランジスタM1〜M3を順次オン状
態にして、降圧電圧VDLを徐々に上げて内部回路3が正
常に動作する最低の条件を求めていたが、本第2実施形
態は、内部回路3の内部レジスタにより降圧電圧VDLを
制御する場合の実施形態である。
【0041】B1.第2実施形態の構成 以下、図面を参照して本発明の第2実施形態に係わる降
圧回路の構成を説明する。図2は第2実施形態に係わる
降圧回路の回路図である。図2において図1と同様の部
分には同一の符号を付す。
【0042】N1〜N3はNMOSトランジスタで構成
されるバイパストランジスタであって、バイパストラン
ジスタN1は抵抗R3の両端に、バイパストランジスタ
N2は抵抗R4の両端に、バイパストランジスタN3は
抵抗R5の両端に各々接続される。
【0043】さらにバイパストランジスタN1のゲート
端子は内部回路3内の内部レジスタ3Aの第1制御端子
ctr1に接続され、バイパストランジスタN2のゲー
ト端子は内部回路3内の内部レジスタの第2制御端子c
tr2に接続され、バイパストランジスタN3のゲート
端子は内部回路3内の内部レジスタ3Aの第3制御端子
ctr31に接続されている。
【0044】したがって、内部レジスタ3Aの制御端子
ctr1〜ctr3の出力電圧(“H”または“L”)
によりバイパストランジスタN1〜N3のオン・オフを
適宜設定すれば、第1実施形態と同様にオペアンプ1の
帰還率を変更することができる。
【0045】B2.第2実施形態の動作 次に図2を参照しつつ第2実施形態の動作を説明する。
本第2実施形態においても、降圧電圧VDLの変更は、例
えば、LSIのウエファーテストの際に行われる。この
場合、ベスト条件で内部回路3を動作させ、その動作が
保証されるように降圧電圧VDLを決定する。具体的に
は、まず、ベスト条件で内部回路3にピーク電流が流れ
る状態に設定する。
【0046】次に、制御端子ctr1〜ctr3を各々
所定の出力電圧状態とし、バイパストランジスタN1〜
N3を順次オン状態にして、降圧電圧VDLを徐々に上げ
て内部回路3が正常に動作する最低の条件を求める。例
えば、第3制御端子ctr3のみを“H”レベルとする
と、内部回路3が誤動作するが、第2制御端子ctr2
及び第3制御端子ctr3を“H”レベルとしてバイパ
ストランジスタN2,N3をオン状態にすると、内部回
路3が正常に動作する場合には、バイパストランジスタ
N2,N3をオン状態にすることが条件となる。
【0047】こうして、内部回路3が正常に動作する最
低の条件が求まると、内部レジスタ3Aの値を設定す
る。上述した例にあっては、バイパストランジスタN
2,N3をオン状態とするため、第2制御端子ctr2
及び第3制御端子ctr3を“H”レベルとし、第1制
御端子ctr1を“L”レベルとする。
【0048】これにより、内部回路3の動作を保証しつ
つ、消費電流の削減を図ることができる。同様の手法に
より、内部回路3がアクティブ時に必要とする降圧電圧
VDLH及び内部回路3がスタンバイ時に必要とする降圧
電圧VDLLを求めておき、図2に破線で示すように、内
部回路3がアクティブ状態にあるのか、あるいは、スタ
ンバイ状態にあるのかを状態判別ユニット3Cにより判
別し、内部回路3のアクティブ時には降圧電圧VDLとし
て高い降圧電圧VDLHを供給し、スタンバイ時には降圧
電圧VDLとして低い降圧電圧VDLLを供給するように、
データ変更ユニット3Bにより内部レジスタ3Aの設定
データを動的に変更するように構成すれば、アクティブ
状態及びスタンバイ状態のそれぞれに最適な降圧電圧V
DLを供給することが可能となり、より消費電流の削減を
図ることが可能である。
【0049】上述したしたように、本第2実施形態によ
っても、ワースト条件を満たすようにFET2のW長、
すなわちFET2のチップサイズを決定し、ベスト条件
の下で内部回路3を実際に動作させ、正常に動作する最
低の降圧電圧VDLを設定したので、動作を保証しつつ、
消費電流の削減を図ることができる。また、内部回路3
をウエハ上に作成した後に降圧電圧VDLを調整すること
ができるので、電圧マージン不足で不良となっていたも
のには、比較的高い降圧電圧VDLを設定することによっ
て、良品として扱うことができ、この結果、歩留まりを
改善させることができる。
【0050】C.第3実施形態 上記第2実施形態においては、内部回路すべてに同一の
降圧電圧VDLを供給するように構成していたが、実際の
回路においては、内部回路を複数に分割し、各分割され
た内部回路毎に動作に最適な電圧が異なる場合がある。
そこで、本第3実施形態は、このように内部回路を複数
のセクション内部回路に分割し、各セクション内部回路
に最適な電圧を供給する場合の実施形態である。
【0051】C1.第3実施形態の構成 以下、図面を参照して本発明の第3実施形態に係わる降
圧回路の構成を説明する。図3は第3実施形態に係わる
全体回路図である。図3において図2と同様の部分には
同一の符号を付す。
【0052】第3実施形態の内部回路は、第1セクショ
ンから第nセクションに分割されており、各セクション
には所定の降圧電圧VDLを供給すべき内部回路であるセ
クション内部回路が設けられている。より具体的には、
第1セクションSC1には、降圧電圧VDL1を供給すべ
き第1セクション内部回路3S1が設けられている。
【0053】以下の説明においては、第1セクションS
C1〜第nセクションSCnは同様の構成であるので、
第1セクションSC1を中心として説明する。第1セク
ションSC1は、N1〜N3はNMOSトランジスタで
構成されるバイパストランジスタを有しており、バイパ
ストランジスタN1は抵抗R3の両端に、バイパストラ
ンジスタN2は抵抗R4の両端に、バイパストランジス
タN3は抵抗R5の両端に各々接続される。
【0054】また、バイパストランジスタN1〜N3に
は第2実施形態の内部レジスタ3Aと同様の機能を有す
る外部のレジスタREGに第1制御端子群gctr1を
介してが接続されている。
【0055】さらにバイパストランジスタN1のゲート
端子はレジスタREGの第1制御端子群gctr1を構
成する図示しない第1制御端子に接続され、バイパスト
ランジスタN2のゲート端子はレジスタREGの第1制
御端子群gctr1を構成する図示しない第2制御端子
に接続され、バイパストランジスタN3のゲート端子は
レジスタREGの第1制御端子群gctr1を構成する
図示しない第3制御端子に接続されている。
【0056】したがって、レジスタREGの第1〜第3
制御端子の出力電圧(“H”または“L”)によりバイ
パストランジスタN1〜N3のオン・オフを適宜設定す
れば、第2実施形態と同様に第1セクションSC1内の
オペアンプ1の帰還率を変更することができる。
【0057】C2.第3実施形態の動作 次に図3を参照しつつ第3実施形態の動作を説明する。
本第3実施形態においても、降圧電圧VDLの変更は、例
えば、LSIのウエファーテストの際に行われる。この
場合、ベスト条件で内部回路3を動作させ、その動作が
保証されるように降圧電圧VDLを決定する。具体的に
は、まず、ベスト条件で内部回路3にピーク電流が流れ
る状態に設定する。
【0058】次に、第1セクションSC1に対応する第
1制御端子群gctr1を構成する第1〜第3制御端子
を各々所定の出力電圧状態とし、バイパストランジスタ
N1〜N3を順次オン状態にして、降圧電圧VDLを徐々
に上げて内部回路3が正常に動作する最低の条件を求め
ることとなる。
【0059】このようにして、第1セクションSC1〜
第nセクションSCnの各セクション毎に最適な降圧電
圧VDL1〜VDLnを求めることにより、各セクションSC
1〜SCn内の各内部回路3の動作を保証しつつ、消費
電流の削減を図ることができる。さらに第2実施形態の
場合と同様に、各セクションSC1〜SCn毎に内部回
路3がアクティブ時に必要とする降圧電圧VDLH1〜VDL
Hn及び内部回路3がスタンバイ時に必要とする降圧電圧
VDLL1〜VDLLnを求めておき、内部回路3のアクティブ
時には降圧電圧VDLとして高い降圧電圧VDLH1〜VDLHn
を各内部回路3に供給し、スタンバイ時には降圧電圧V
DLとして低い降圧電圧VDLL1〜VDLLnを各内部回路3に
供給するように構成すれば、より消費電流の削減を図る
ことが可能である。
【0060】D.第4実施形態 次に、本発明の第4実施形態に係わる降圧回路を図面を
参照して説明する。図4は第4実施形態の降圧回路の回
路図である。第4実施形態の降圧回路は、バイパストラ
ンジスタM1〜M3のゲート電圧を保持するラッチ回路
を設けた点、およびトランジスタM4〜M6のゲートに
スタンバイ時にハイレベルとなるスタンバイ信号STB
を供給する点を除いて、第1実施形態の降圧回路と同様
である。このため、ヒューズH1〜H3のトリミング等
は第1実施形態と同様に、内部回路3を実際に動作させ
て行われる。以下、相違点について説明する。
【0061】スタンバイ時とは、LSIに電源電圧Vc
cが給電されているが、実際の処理動作を行っていない
期間である。図1に示す第1実施形態の降圧回路では、
スタンバイ時にトランジスタM4〜M6とヒューズH1
〜H3を介して電流が流れてしまう。例えば、ヒューズ
H3が切断され、ヒューズH1,H2が接続されている
ものとすれば、バイパストランジスタM3のゲートから
見た入力インピーダンスは非常に高いので、トランジス
タM6からバイパストランジスタM3の経路では電流が
ほとんど流れない。しかし、トランジスタM5からヒュ
ーズH2の経路およびトランジスタM4からヒューズH
1の経路では電流が流れてしまう。そこで、第4実施形
態では、このような電流が流れないようにしている。
【0062】図4において、L1〜L3はラッチ回路で
あり、2個のインバータの入力と出力を接続して構成さ
れる。これらのラッチ回路L1〜L3では、入力レベル
と出力レベルが反転し、また、入力側がハイインピーダ
ンス状態になると、ハイインピーダンス状態になる以前
の出力レベルが保持される。また、トランジスタM4〜
M6のゲートにはスタンバイ信号STBが供給される。
このため、スタンバイ信号STBがハイレベルになる
と、トランジスタM4〜M5はオフ状態となる。これに
より、トランジスタM4〜M6とヒューズH1〜H3を
介して電流が流れることがなくなり、消費電流の削減が
図られる。
【0063】例えば、ヒューズH1,H2が切断されて
おり、一方、ヒューズH3が接続されているものとす
る。スタンバイ時ではトランジスタM4,M5はオフ状
態となるので、ラッチ回路L1,L2の出力は、スタン
バイ時以前の状態となる。スタンバイ信号STBがロー
レベルである際には、接続点Q1,Q2の電圧はハイレ
ベルとなり、ラッチ回路L1,L2の出力はローレベル
となる。このため、スタンバイ時においてもラッチ回路
L1,L2の出力はローレベルが維持される。また、ス
タンバイ時の接続点Q3の電位は、ヒューズH3によっ
てプルダウンされるためローレベルとなる。このため、
ラッチ回路L3の出力はハイレベルとなる。
【0064】したがって、スタンバイ時か否かにかかわ
らずバイパストランジスタM1,M2は常にオフ状態と
なり、バイパストランジスタM3は常にオン状態とな
る。このようにして、本実施形態によれば、一定の降圧
電圧VDLを維持しつつ、スタンバイ時の消費電流を削減
することができる。
【0065】E.第5実施形態 次に、本発明の第5実施形態に係わる降圧回路を図面を
参照して説明する。図5は第5実施形態の降圧回路の回
路図である。第5実施形態の降圧回路は、ヒューズH1
〜H3の替わりにメモリ機能を有するバイパストランジ
スタM1’〜M3’を用いた点および新たに外部入力端
子P4,P5を設けた点を除いて、第1実施形態の降圧
回路と同様である。以下、相違点について説明する。
【0066】バイパストランジスタM1’〜M3’は、
コントロールゲートCGの他にフローティングゲートF
Gを各々有している。これらのバイパストランジスタM
1’〜M3’において、コントロールゲートCGとドレ
インD間に高電圧をかけると、フローティングゲートF
Gに電子が注入蓄積される。これによって、ソース・ド
レイン間にPチャンネル部分が形成されオン状態とな
る。この場合、フローティングゲートFGには電子が蓄
積されているので、コントロールゲートCGとドレイン
D間にかかっている高電圧を取り去ってもオン状態が維
持される。この意味において、バイパストランジスタM
1’〜M3’は不揮発性のメモリ素子といえる。
【0067】このため、第1実施形態で行ったヒューズ
H1〜H3のトリミング等の替わりに、本第5実施形態
ではバイパストランジスタM1’〜M3’に対する書込
処理が行われる。抵抗R3をバイパスするためバイパス
トランジスタM1’をオン状態にする場合には外部入力
端子P1とP4の間に高電圧を給電し、また、バイパス
トランジスタM2’をオン状態にする場合には外部入力
端子P2とP5の間に高電圧を給電し、さらに、バイパ
ストランジスタM3’をオン状態にする場合には外部入
力端子P3とグランドの間に高電圧を給電する。
【0068】このように本第5実施形態によれば、第
1,4実施形態のようにヒューズH1〜H3やラッチ回
路L1〜L3を必要としないので、降圧回路のチップ面
積を縮小することができる。また、ヒューズH1〜H3
を用いないので、ヒューズH1〜H3を介して電流が流
れることもなく、消費電流を削減することができる。
【0069】F.第6実施形態 上記第1〜第5実施形態においては、オペアンプ1の基
準電圧Vrefを一定とし、降圧電圧VDLを直接制御して
いたが、本第6実施形態は、オペアンプ1の基準電圧V
refに代えて、可変の基準電圧Vref1を用いて間接的に
降圧電圧VDLを制御する場合の実施形態である。
【0070】F1.第6実施形態の構成 まず、本発明の第6実施形態に係わる降圧回路の構成を
説明する。図6は第6実施形態に係わる降圧回路の回路
図である。オペアンプ1の出力端子はFET2のゲート
と接続されている。FET2のドレインは内部回路3と
接続され、降圧電圧VDLが内部回路3の電源電圧として
作用する。また、降圧電圧VDLは、オペアンプ1の正入
力端子にフィードバックされる。こうして、フィードバ
ックループが構成されるが、回路の位相特性を改善する
ため、FET2のゲートとドレイン間にコンデンサCが
介挿される。なおコンデンサCはミラー容量として形成
される。
【0071】また、FET2のW長は、上述した式3を
用いて以下のように決定される。まず、ワースト条件
(温度、トランジスタのワースト条件)において、内部
回路3の動作マージンの電圧下限を調べる。次に、この
電圧下限値に有る程度マージンを持たせた電圧値を設定
し、その電圧におけるワースト条件のピーク電流を調べ
る。そして、当該ピーク電流が内部回路3に流れた場合
でも、内部回路3の動作マージンの電圧下限を下回らな
いように、FET2のW長を決定する。これにより、ワ
ースト条件における内部回路3の動作が保証される。
【0072】また、基準電圧分圧回路は、電源電圧Vc
cを分圧して基準電圧Vref1を生成するために直列接続
された抵抗R11〜R15を有している。さらにM11
〜M13はNMOSトランジスタで構成されるバイパス
トランジスタであって、バイパストランジスタM11は
抵抗R12の両端に、バイパストランジスタM12は抵
抗R13の両端に、バイパストランジスタM13は抵抗
R14の両端に各々接続される。したがって、バイパス
トランジスタM11〜M13のオン・オフを適宜設定す
れば、分圧比を変更することができ、基準電圧Vref1を
変更することができる。
【0073】また、H11〜H13はヒューズであっ
て、そこに所定値より大きい電流が流れると切断される
ようになっており、一定の抵抗値を有している。ヒュー
ズH11〜H13は、バイパストランジスタM11〜M
13の各ゲートとグランドとの間に接続される。なお、
ヒューズH11〜H13を切断するためには、バイパス
トランジスタM11〜M13がオン状態となるゲート電
圧よりも高い電圧をヒューズH11〜H13に給電する
必要がある。また、M14〜M16はPMOSで構成さ
れるトランジスタであって、バイパストランジスタM1
1〜M13の各ゲートをプルアップするために用いられ
る。トランジスタM14〜M16の各ソースには電源電
圧Vccが各々給電され、それらのゲートはグランドと
各々接続され、また、それらのドレインはバイパストラ
ンジスタM11〜M13の各ゲートと接続される。
【0074】また、P11〜P13は外部入力端子であ
って、一端が接地されるヒューズH11〜H13の他端
と各々接続される。ヒューズH11〜H13が全て繋が
っている状態であるならば、バイパストランジスタM1
1〜M13の各ゲートはプルダウンされ、各バイパスト
ランジスタM11〜M13はオフ状態となる。この場
合、オペアンプ1の正入力端子とグランド間に接続され
る抵抗の値は、抵抗R11〜R15の直列合成抵抗値と
なり、基準電圧Vref1は、 Vref1=Vcc×(R12+R13+R14+R15)
/(R11+R12+R13+R14+R15) となる。したがって、降圧電圧VDLは、本実施形態で得
られる最も高い電圧に設定されることとなる。
【0075】次に、外部入力端子P3に高電圧を供給し
てヒューズH13を切断すると、バイパストランジスタ
M13のゲートがトランジスタM16によってプルアッ
プされる。このため、バイパストランジスタM13がオ
ン状態となる。この場合、動作に実際に寄与する抵抗
は、抵抗R11,R12、R13、R15およびバイパ
ストランジスタM3のオン抵抗を直列に合成した値とな
る。ここで、バイパストランジスタM13のオン抵抗値
は、一般に数十Ω〜数百Ωであるから、抵抗R11,R
12、R13、R15の合成抵抗値と比較して無視でき
るほど小さい。このため、基準電圧Vref1は、 Vref1=Vcc×(R12+R13+R15)/(R1
1+R12+R13+R14+R15) となる。
【0076】同様にして、ヒューズH11〜H13を適
宜切断すれば、基準電圧Vref1を適宜変更することがで
き、ひいては、降圧電圧VDLを調整することができる。
【0077】F2.第6実施形態の動作 次に図6を参照しつつ第6実施形態の動作を説明する。
上述したように、FET2のW長は、ワースト条件(温
度、トランジスタのワースト条件)にて、内部回路3の
動作を保証するように決定される。しかし、ベスト条件
では内部回路3のピーク電流が、ワースト条件の場合と
比較して大きくなり消費電流が増加してしまう。また、
ピーク電流の増加に伴い、降圧電圧VDLが電圧下限を下
回ってしまう可能性がある。ところで、ベスト条件では
動作マージンの電圧下限がワースト条件のそれよりも下
がる傾向にある。このため、製造プロセスの微妙な条件
の相違によるトランジスタのバラツキに応じて、基準電
圧Vref1、ひいては、降圧電圧VDLを変更すれば、内部
回路3の動作を保証しつつ、消費電流を小さくすること
ができる。
【0078】基準電圧Vref1、ひいては、降圧電圧VDL
の変更は、例えば、LSIのウエファーテストの際に行
われる。この場合、ベスト条件で内部回路3を動作さ
せ、その動作が保証されるように基準電圧Vref1を決定
し、これに伴って、最適な降圧電圧VDLを決定すること
となる。
【0079】具体的には、まず、ベスト条件で内部回路
3にピーク電流が流れる状態に設定する。次に、外部入
力端子P11〜P13に電圧を給電し、バイパストラン
ジスタM11〜M13を順次オン状態にして、基準電圧
Vref1を徐々に上げて内部回路3が正常に動作する最低
の条件を求める。
【0080】例えば、外部入力端子P13のみに電圧を
給電すると、内部回路13が誤動作するが、外部入力端
子P12,P13に電圧を給電してバイパストランジス
タM12,M13をオン状態にすると、内部回路3が正
常に動作する場合には、バイパストランジスタM12,
M13をオン状態にすることが条件となる。なお、外部
入力端子P11〜P13に給電する電圧は、バイパスト
ランジスタM11〜M13をオン状態にすることがで
き、かつ、ヒューズH11〜H13を切断しない値に選
ばれる。
【0081】こうして、内部回路3が正常に動作する最
低の条件が求まると、ヒューズH11〜H13のトリミ
ングを行う。上記した例にあっては、バイパストランジ
スタM12,M13をオン状態とするため、外部入力端
子P12,P13に高電圧を給電して、ヒューズH1
2,H13を切断する。これにより、内部回路3の動作
を保証しつつ、消費電流の削減を図ることができる。
【0082】上述したように、本第6実施形態によれ
ば、ワースト条件を満たすようにFET2のW長、すな
わちFET2のチップサイズを決定し、ベスト条件の下
で内部回路3を実際に動作させ、正常に動作する最低の
降圧電圧VDLに対応する基準電圧Vref1を設定したの
で、動作を保証しつつ、消費電流の削減を図ることがで
きる。また、内部回路3をウエハ上に作成した後に降圧
電圧VDLを調整することができるので、電圧マージン不
足で不良となっていたものには、比較的高い降圧電圧V
DLを設定することによって、良品として扱うことがで
き、この結果、歩留まりを改善させることができる。
【0083】G.第7実施形態 上記第6実施形態においては、基準電圧Vref1の変更に
際し、外部入力端子P11〜P13に電圧を順次給電す
ることにより、バイパストランジスタM11〜M13を
順次オン状態にして、基準電圧Vref1を徐々に上げて内
部回路3が正常に動作する最低の条件を求めていたが、
本第7実施形態は、内部回路3の内部レジスタにより基
準電圧Vref1、ひいては、降圧電圧VDLを制御する場合
の実施形態である。
【0084】G1.第7実施形態の構成 以下、図面を参照して本発明の第7実施形態に係わる降
圧回路の構成を説明する。図7は第7実施形態に係わる
降圧回路の回路図である。図7において図6と同様の部
分には同一の符号を付す。
【0085】N11〜N13はNMOSトランジスタで
構成されるバイパストランジスタであって、バイパスト
ランジスタN11は抵抗R12の両端に、バイパストラ
ンジスタN12は抵抗R13の両端に、バイパストラン
ジスタN13は抵抗R14の両端に各々接続される。
【0086】さらにバイパストランジスタN11のゲー
ト端子は内部回路3内の内部レジスタ3A1の第1制御
端子ctr11に接続され、バイパストランジスタN1
2のゲート端子は内部回路3内の内部レジスタ3A1の
第2制御端子ctr12に接続され、バイパストランジ
スタN13のゲート端子は内部回路3内の内部レジスタ
3A1の第3制御端子ctr13に接続されている。
【0087】したがって、内部レジスタ3A1の制御端
子ctr11〜ctr13の出力電圧(“H”または
“L”)によりバイパストランジスタN11〜N13の
オン・オフを適宜設定すれば、第6実施形態と同様に基
準電圧vref1、ひいては、降圧電圧VDLを変更すること
ができる。
【0088】G2.第7実施形態の動作 次に図7を参照しつつ第7実施形態の動作を説明する。
本第7実施形態においても、基準電圧Vref1の変更、ひ
いては、降圧電圧VDLの変更は、例えば、LSIのウエ
ファーテストの際に行われる。この場合、ベスト条件で
内部回路3を動作させ、その動作が保証されるように基
準電圧Vref1、ひいては、降圧電圧VDLを決定する。具
体的には、まず、ベスト条件で内部回路3にピーク電流
が流れる状態に設定する。
【0089】次に、制御端子ctr11〜ctr13を
各々所定の出力電圧状態とし、バイパストランジスタN
11〜N13を順次オン状態にして、降圧電圧VDLを徐
々に上げて内部回路3が正常に動作する最低の条件を求
める。
【0090】例えば、第3制御端子ctr13のみを
“H”レベルとすると、内部回路3が誤動作するが、第
2制御端子ctr12及び第3制御端子ctr13を
“H”レベルとしてバイパストランジスタN12,N1
3をオン状態にすると、内部回路3が正常に動作する場
合には、バイパストランジスタN12,N13をオン状
態にすることが条件となる。
【0091】こうして、内部回路3が正常に動作する最
低の条件が求まると、内部レジスタ3A1の値を設定す
る。上述した例にあっては、バイパストランジスタN1
2,N13をオン状態とするため、第2制御端子ctr
12及び第3制御端子ctr13を“H”レベルとし、
第1制御端子ctr11を“L”レベルとする。これに
より、内部回路3の動作を保証しつつ、消費電流の削減
を図ることができる。
【0092】同様の手法により、内部回路3がアクティ
ブ時に必要とする降圧電圧VDLH及び内部回路3がスタ
ンバイ時に必要とする降圧電圧VDLLを求めておき、図
7に破線で示すように、内部回路3がアクティブ状態に
あるのか、あるいは、スタンバイ状態にあるのかを状態
判別ユニット3C1により判別し、内部回路3のアクテ
ィブ時には降圧電圧VDLとして高い降圧電圧VDLHを供
給すべく高い基準電圧Vref1に設定し、スタンバイ時に
は降圧電圧VDLとして低い降圧電圧VDLLを供給すべく
低い基準電圧Vref1に設定するように、データ変更ユニ
ット3Bにより内部レジスタ3Aの設定データを動的に
変更するように構成すれば、アクティブ状態及びスタン
バイ状態のそれぞれに最適な基準電圧Vref1、ひいて
は、降圧電圧VDLを供給することが可能となり、より消
費電流の削減を図ることが可能である。
【0093】上述したしたように、本第7実施形態によ
っても、ワースト条件を満たすようにFET2のW長、
すなわちFET2のチップサイズを決定し、ベスト条件
の下で内部回路3を実際に動作させ、正常に動作する最
低の基準電圧Vref1、ひいては、降圧電圧VDLを設定し
たので、動作を保証しつつ、消費電流の削減を図ること
ができる。また、内部回路3をウエハ上に作成した後に
降圧電圧VDLを調整することができるので、電圧マージ
ン不足で不良となっていたものには、比較的高い降圧電
圧VDLを設定することによって、良品として扱うことが
でき、この結果、歩留まりを改善させることができる。
【0094】H.第8実施形態 次に、本発明の第8実施形態に係わる降圧回路を図面を
参照して説明する。図8は第8実施形態の降圧回路の回
路図である。
【0095】第8実施形態の降圧回路は、バイパストラ
ンジスタM11〜M13のゲート電圧を保持するラッチ
回路を設けた点、およびトランジスタM14〜M16の
ゲートにスタンバイ時にハイレベルとなるスタンバイ信
号STBを供給する点を除いて、第6実施形態の降圧回
路と同様である。このため、ヒューズH11〜H13の
トリミング等は第6実施形態と同様に、内部回路3を実
際に動作させて行われる。以下、相違点について説明す
る。
【0096】スタンバイ時とは、LSIに電源電圧Vc
cが給電されているが、実際の処理動作を行っていない
期間である。図6に示す第6実施形態の降圧回路では、
スタンバイ時にトランジスタM14〜M16とヒューズ
H11〜H13を介して電流が流れてしまう。例えば、
ヒューズH13が切断され、ヒューズH11,H12が
接続されているものとすれば、バイパストランジスタM
13のゲートから見た入力インピーダンスは非常に高い
ので、トランジスタM16からバイパストランジスタM
13の経路では電流がほとんど流れない。しかし、トラ
ンジスタM15からヒューズH12の経路およびトラン
ジスタM14からヒューズH11の経路では電流が流れ
てしまう。そこで、本第8実施形態では、このような電
流が流れないようにしている。
【0097】図8において、L11〜L13はラッチ回
路であり、2個のインバータの入力と出力を接続して構
成される。これらのラッチ回路L11〜L13では、入
力レベルと出力レベルが反転し、また、入力側がハイイ
ンピーダンス状態になると、ハイインピーダンス状態に
なる以前の出力レベルが保持される。また、トランジス
タM14〜M16のゲートにはスタンバイ信号STBが
供給される。このため、スタンバイ信号STBがハイレ
ベルになると、トランジスタM14〜M15はオフ状態
となる。これにより、トランジスタM14〜M16とヒ
ューズH11〜H13を介して電流が流れることがなく
なり、消費電流の削減が図られる。
【0098】例えば、ヒューズH11,H12が切断さ
れており、一方、ヒューズH13が接続されているもの
とする。スタンバイ時ではトランジスタM14,M15
はオフ状態となるので、ラッチ回路L11,L12の出
力は、スタンバイ時以前の状態となる。スタンバイ信号
STBがローレベルである際には、接続点Q11,Q1
2の電圧はハイレベルとなり、ラッチ回路L11,L1
2の出力はローレベルとなる。このため、スタンバイ時
においてもラッチ回路L11,L12の出力はローレベ
ルが維持される。また、スタンバイ時の接続点Q13の
電位は、ヒューズH13によってプルダウンされるため
ローレベルとなる。このため、ラッチ回路L13の出力
はハイレベルとなる。
【0099】したがって、スタンバイ時か否かにかかわ
らずバイパストランジスタM11,M12は常にオフ状
態となり、バイパストランジスタM13は常にオン状態
となる。このようにして、本実施形態によれば、一定の
基準電圧Vref1、ひいては、一定の降圧電圧VDLを維持
しつつ、スタンバイ時の消費電流を削減することができ
る。
【0100】I.第9実施形態 次に、本発明の第9実施形態に係わる降圧回路を図面を
参照して説明する。図9は第9実施形態の降圧回路の回
路図である。第9実施形態の降圧回路は、ヒューズH1
1〜H13に代えてメモリ機能を有するバイパストラン
ジスタM11’〜M13’を用いた点および新たに外部
入力端子P14,P15を設けた点を除いて、第6実施
形態の降圧回路と同様である。以下、相違点について説
明する。
【0101】バイパストランジスタM11’〜M13’
は、コントロールゲートCGの他にフローティングゲー
トFGを各々有している。これらのバイパストランジス
タM11’〜M13’において、コントロールゲートC
GとドレインD間に高電圧をかけると、フローティング
ゲートFGに電子が注入蓄積される。これによって、ソ
ース・ドレイン間にPチャンネル部分が形成されオン状
態となる。この場合、フローティングゲートFGには電
子が蓄積されているので、コントロールゲートCGとド
レインD間にかかっている高電圧を取り去ってもオン状
態が維持される。この意味において、バイパストランジ
スタM11’〜M13’は不揮発性のメモリ素子といえ
る。
【0102】このため、第6実施形態で行ったヒューズ
H11〜H13のトリミング等に代えて、本第9実施形
態ではバイパストランジスタM11’〜M13’に対す
る書込処理が行われる。抵抗R12をバイパスするため
バイパストランジスタM11’をオン状態にする場合に
は外部入力端子P11とP14の間に高電圧を給電し、
また、バイパストランジスタM12’をオン状態にする
場合には外部入力端子P12とP15の間に高電圧を給
電し、さらに、バイパストランジスタM13’をオン状
態にする場合には外部入力端子P13とグランドの間に
高電圧を給電する。
【0103】このように本実施形態によれば、第6,8
実施形態のようにヒューズH11〜H13やラッチ回路
L11〜L13を必要としないので、降圧回路のチップ
面積を縮小することができる。また、ヒューズH11〜
H13を用いないので、ヒューズH11〜H13を介し
て電流が流れることもなく、消費電流を削減することが
できる。
【0104】J.変形例 本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、
例えば、以下に述べる各種の変形が可能である。 上述した第4実施形態及び第8実施形態においては、
スタンバイ時を除いた期間では、トランジスタM4〜M
6(あるいはトランジスタM14〜M16)の各ゲート
をローレベルにして、ヒューズH1〜H3(あるいはヒ
ューズH11〜H13)に電流が流れるようにしたが、
イニシャライズ時(電源電圧Vccの給電開始直後の一
定期間)に限ってトランジスタM4〜M6(あるいはト
ランジスタM14〜M16)の各ゲートをローレベルに
してもよい。この場合には、ごく短いイニシャライズ時
にのみヒューズH1〜H3(あるいはヒューズH11〜
H13)に電流が流れるので、消費電流をより削減する
ことが可能である。
【0105】また、上述した各実施形態においては、
降圧電圧VDLをウエハテストの際に設定していたが、設
定を行わないものを完成品としてもよい。この場合は、
ユーザーが降圧電圧VDLを設定することになるが、ユー
ザーは集積回路の用途に応じて降圧電圧VDLを設定する
ことができる。例えば、高い信頼性が求められる場合に
は、降圧電圧VDLを比較的高く設定して動作マージンを
大きく取ることができ、一方、低消費電流が求められる
場合には、動作マージンをある程度犠牲にして降圧電圧
VDLを比較的低く設定することができる。
【0106】また、上述した各実施形態においては、
バイパストランジスタM1〜M3はオペアンプ1の正入
力端子とグランドとの間に介挿される抵抗の両端に接続
したが、フィードバック抵抗R1を分割した複数の抵抗
で構成し、分割された各抵抗の両端にバイパストランジ
スタM1〜M3を各々接続してもよい。要は、降圧電圧
VDLを可変できるような構成であればどのようなもので
あってもよい。
【0107】
【発明の効果】上述したように本発明の発明特定事項に
よれば、降圧電圧を直接的にあるいは基準電圧の変更を
介して間接的に設定できるので内部回路の正常動作を保
証しつつ、出力部のトランジスタのチップ面積を削減で
き、また、消費電流を削減することができる。さらに、
従来、動作マージン不足で不良品とされてきたものを良
品とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係わる降圧回路の回
路図である。
【図2】 本発明の第2実施形態に係わる降圧回路の回
路図である。
【図3】 本発明の第3実施形態に係わる降圧回路の回
路図である。
【図4】 本発明の第4実施形態に係わる降圧回路の回
路図である。
【図5】 本発明の第5実施形態に係わる降圧回路の回
路図である。
【図6】 本発明の第6実施形態に係わる降圧回路の回
路図である。
【図7】 本発明の第7実施形態に係わる降圧回路の回
路図である。
【図8】 本発明の第8実施形態に係わる降圧回路の回
路図である。
【図9】 本発明の第9実施形態に係わる降圧回路の回
路図である。
【図10】 従来の降圧回路の回路図である。
【符号の説明】
1…比較部(オペアンプ)、2…FET(出力部)、3
…内部回路、R1〜R5…抵抗(分圧部)、M1〜M
3,M11〜M13,M1’〜M3’,M11’〜M1
3’…バイパストランジスタ、M4〜M6,M14〜M
16…トランジスタ、P1〜P5,P11〜P15…外
部入力端子、Vcc…電源電圧、VDL…降圧電圧、Vre
f,Vref1…基準電圧
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/822 H01L 27/04 G H03F 1/34

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路内に形成され、外部からの電源
    電圧を降圧した降圧電圧を生成し、該降圧電圧を内部回
    路に給電する降圧回路において、 前記降圧電圧を分圧する分圧部と、 分圧された前記降圧電圧と基準電圧とを比較し、比較結
    果に応じた制御電圧を生成する比較部と、 前記制御電圧に基づいて前記降圧電圧を出力する出力部
    と、 前記分圧部の分圧比を設定する設定部とを備えたことを
    特徴とする降圧回路。
  2. 【請求項2】 前記分圧部は、複数の抵抗によって前記
    降圧電圧を分圧し、 前記設定部は、前記複数の抵抗のうち少なくとも一つと
    並列に設けられたバイパストランジスタと、 前記バイパストランジスタのゲートと一端が接続され、
    グランドに他端が接続されるヒューズと、 前記ヒューズの一端と接続される外部入力端子と、 前記バイパストランジスタのゲートをプルアップするト
    ランジスタとを備えたことを特徴とする請求項1に記載
    の降圧回路。
  3. 【請求項3】 前記分圧部は、複数の抵抗によって前記
    降圧電圧を分圧し、 前記設定部は、前記複数の抵抗のうち少なくとも一つと
    並列に設けられたバイパストランジスタと、 前記バイパストランジスタのゲートと出力端子が接続さ
    れるラッチ回路と、 前記ラッチ回路の入力端子と一端が接続され、グランド
    に他端が接続されるヒューズと、 前記ヒューズの一端と接続される外部入力端子と、 前記ラッチ回路の入力端子をプルアップするトランジス
    タと、 前記トランジスタのゲートと接続される制御入力端子と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の降圧回路。
  4. 【請求項4】 前記分圧部は、複数の抵抗によって前記
    降圧電圧を分圧し、 前記設定部は、前記複数の抵抗のうち少なくとも一つと
    並列に設けられた不揮発性のバイパストランジスタと、 前記バイパストランジスタのゲートをプルアップするト
    ランジスタと、 前記バイパストランジスタのゲートと接続される第1の
    外部入力端子と、 前記バイパストランジスタのソースと接続される第2の
    外部入力端子と、 を備えたことを特徴とする請求項1に記載の降圧回路。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のうちいずれか1項に記載
    した降圧回路と前記内部回路とを有する集積回路であっ
    て、 前記出力部を構成するトランジスタのチップサイズは、
    前記内部回路のワースト条件を想定して定め、 前記設定部で設定する分圧比は、ベスト条件の下で前記
    内部回路が正常に動作し、かつ前記降圧電圧が最低とな
    るように定めることを特徴とする集積回路。
  6. 【請求項6】 集積回路内に形成され、外部からの電源
    電圧を降圧した降圧電圧を生成し、該降圧電圧を内部回
    路に給電する降圧回路において、 電源電圧を分圧して基準電圧を生成する基準電圧生成部
    と、 前記基準電圧と前記降圧電圧を比較し、比較結果に応じ
    て前記降圧電圧を制御するための制御電圧を生成する比
    較部と、 前記制御電圧に基づいて前記降圧電圧を生成し、出力す
    る出力部と、 前記基準電圧生成部における分圧比を設定する設定部と
    を備えたことを特徴とする降圧回路。
  7. 【請求項7】 前記基準電圧生成部は、複数の抵抗によ
    って前記電源電圧を分圧し、 前記設定部は、前記複数の抵抗のうち少なくとも一つと
    並列に設けられたバイパストランジスタと、 前記バイパストランジスタのゲートと一端が接続され、
    グランドに他端が接続されるヒューズと、 前記ヒューズの一端と接続される外部入力端子と、 前記バイパストランジスタのゲートをプルアップするト
    ランジスタとを備えたことを特徴とする請求項6に記載
    の降圧回路。
  8. 【請求項8】 前記基準電圧生成部は、複数の抵抗によ
    って前記降圧電圧を分圧し、 前記設定部は、前記複数の抵抗のうち少なくとも一つと
    並列に設けられたバイパストランジスタと、 前記バイパストランジスタのゲートと出力端子が接続さ
    れるラッチ回路と、 前記ラッチ回路の入力端子と一端が接続され、グランド
    に他端が接続されるヒューズと、 前記ヒューズの一端と接続される外部入力端子と、 前記ラッチ回路の入力端子をプルアップするトランジス
    タと、 前記トランジスタのゲートと接続される制御入力端子と
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載の降圧回路。
  9. 【請求項9】 前記基準電圧生成部は、複数の抵抗によ
    って前記降圧電圧を分圧し、 前記設定部は、前記複数の抵抗のうち少なくとも一つと
    並列に設けられた不揮発性のバイパストランジスタと、 前記バイパストランジスタのゲートをプルアップするト
    ランジスタと、 前記バイパストランジスタのゲートと接続される第1の
    外部入力端子と、 前記バイパストランジスタのソースと接続される第2の
    外部入力端子と、 を備えたことを特徴とする請求項6に記載の降圧回路。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9のうちいずれか1項に記
    載した降圧回路と前記内部回路とを有する集積回路であ
    って、 前記出力部を構成するトランジスタのチップサイズは、
    前記内部回路のワースト条件を想定して定め、 前記設定部で設定する分圧比は、ベスト条件の下で前記
    内部回路が正常に動作し、かつ前記降圧電圧が最低とな
    るように定めることを特徴とする集積回路。
  11. 【請求項11】 内部回路と、外部からの電源電圧を降
    圧した降圧電圧を生成し、該降圧電圧を内部回路に給電
    する降圧回路と、を備えた集積回路において、 前記降
    圧回路は、設定データに基づいて電源電圧を分圧して基
    準電圧を生成する基準電圧生成部と、 前記基準電圧と前記降圧電圧を比較し、比較結果に応じ
    て前記降圧電圧を制御するための制御電圧を生成する比
    較部と、前記制御電圧に基づいて前記降圧電圧を生成
    し、出力する出力部と、を有し、 前記内部回路は、前記基準電圧生成部における分圧比を
    設定するための前記設定データを更新可能に記憶するレ
    ジスタ部とを備えることを特徴とする集積回路。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の集積回路において、 前記内部回路がアクティブ状態あるいはスタンバイ状態
    のいずれの状態にあるかを判別する状態判別手段と、 前記判別の結果に基づいて、前記レジスタ部における前
    記設定データを対応する前記内部回路の状態に基づいて
    変更するデータ変更手段と、 を備えたことを特徴とする集積回路。
  13. 【請求項13】 複数のセクション内部回路を有する内
    部回路と、外部からの電源電圧を降圧した降圧電圧を生
    成し、該降圧電圧を対応する前記セクション内部回路に
    給電する複数の降圧回路と、を備えた集積回路におい
    て、 前記各降圧回路は、設定データに基づいて電源電圧を分
    圧して基準電圧を生成する基準電圧生成部と、前記基準
    電圧と前記降圧電圧を比較し、比較結果に応じて前記降
    圧電圧を制御するための制御電圧を生成する比較部と、
    前記制御電圧に基づいて前記降圧電圧を生成し、出力す
    る出力部と、を有し、 前記集積回路は、前記複数のセクション内部回路毎に対
    応する前記基準電圧生成部における分圧比を設定するた
    めの複数の前記設定データを更新可能に記憶するレジス
    タ部とを備えることを特徴とする集積回路。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の集積回路において、 前記セクション内部回路のぞれぞれがアクティブ状態あ
    るいはスタンバイ状態のいずれの状態にあるかを判別す
    る状態判別手段と、 前記判別の結果に基づいて、前記レジスタ部における前
    記設定データを対応する前記セクション内部回路の状態
    に基づいて変更するデータ変更手段と、 を備えたことを特徴とする集積回路。
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