JPH10214020A - 二層構造ホログラム - Google Patents

二層構造ホログラム

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JPH10214020A
JPH10214020A JP1865397A JP1865397A JPH10214020A JP H10214020 A JPH10214020 A JP H10214020A JP 1865397 A JP1865397 A JP 1865397A JP 1865397 A JP1865397 A JP 1865397A JP H10214020 A JPH10214020 A JP H10214020A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホログラムの波面再生時に用いる再生用照明光
のコヒーレンス特性を利用して、特定の再生用照明光を
用いない限り、正確な再生が不可能なホログラムを提案
する。 【解決手段】互いにほぼ平行な二層のホログラムからな
り、各層における複数の要素ホログラムからの回折光の
光路差と、二層の間隔に依存して決まる二層のホログラ
ムからの回折光の光路差とを、再生に使用する光源のコ
ヒーレンス度(高低)が所望となるように設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複製・模造が困難
であり、高いセキュリティ効果(偽造防止効果)を有す
ると共に、記録情報の隠蔽の効果も有するホログラムに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のホログラムは単層構造のものが広
く普及しており、同一平面内に複数の異なる要素ホログ
ラムを形成したタイプも公知である。他方、複層構造
(両面にレリーフホログラムを形成したタイプ)のホロ
グラムも存在する。
【0003】しかし、複層の各ホログラム(または、同
一平面内の異なる要素ホログラム)からの回折光の間で
のコヒーレント特性について考慮した公知技術について
は、未だ報告例はない。従って、既存のホログラムから
の回折光は、各ホログラムの独立な回折光として取り扱
われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ホログラム
の波面再生時に用いる再生用照明光のコヒーレント特性
を利用して、特定の再生用照明光を用いない限り、正確
な再生が不可能なホログラムを提案することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
ホログラムは、光の波面を再生する媒体であるホログラ
ムにおいて、互いにほぼ平行な二層のホログラムからな
り、各層に、その層における複数の要素ホログラムから
の回折光の光路差が、再生に使用する光源のコヒーレン
ス度が高い距離範囲内となるように、複数の要素ホログ
ラムがあり、二層の間隔に依存して決まる二層のホログ
ラムからの回折光の光路差が、前記光源のコヒーレンス
度の低い距離範囲にあることを特徴とする。
【0006】請求項2のホログラムは、光の波面を再生
する媒体であるホログラムにおいて、互いにほぼ平行な
二層のホログラムからなり、各層に、その層における複
数の要素ホログラムからの回折光の光路差が、再生に使
用する光源のコヒーレンス度が高い距離範囲内となるよ
うに、複数の要素ホログラムがあり、二層の間隔に依存
して決まる各層の要素ホログラム同士からの回折光の光
路差が、前記光源のコヒーレンス度の高い距離範囲にあ
ることを特徴とする。
【0007】請求項3のホログラムは、二層のホログラ
ムがそれぞれ透過型ホログラムであることを特徴とす
る。
【0008】請求項4のホログラムは、二層のホログラ
ムがそれぞれ反射型ホログラムであることを特徴とす
る。
【0009】請求項5のホログラムは、二層のホログラ
ムのうち少なくとも一方の層において、要素ホログラム
が空間的に離れて配置されていることを特徴とする。
【0010】請求項6のホログラムは、要素ホログラム
が表面レリーフ型ホログラムであることを特徴とする。
【0011】請求項7のホログラムは、二層のホログラ
ムがそれぞれ一枚の基材の表裏に形成されていることを
特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。実施形態1,2は、請求項1に従属し、実施
形態3,4は、請求項2に従属する実施形態である。
【0013】<実施形態1>図1は、反射型ホログラム
の再生状態を示す説明図である。あるコヒーレンス特性
を有する入射光がホログラムに入射し、その一部がホロ
グラム層A内にある要素ホログラム1,2に入射し、回
折光A1,A2を出射する。要素ホログラム1と2は、
それらからの回折光の光路差が、再生に使用する光源の
コヒーレンス度が高い距離範囲内となるように配置され
ているので、回折光A1,A2はコヒーレンス度が高い
関係にある。各層に、その層における複数の要素ホログ
ラムからの回折光の光路差が、再生に使用する光源のコ
ヒーレンス度が高い距離範囲内となるように、複数の要
素ホログラムがあり、
【0014】同図の観察面では、ホログラム層Aからの
回折光A1,A2の複素振幅分布(図3(1),(2) に示
す)のコヒーレントな和(図3(4) )の2乗(=強度)
として観察される。
【0015】一方、ホログラム層AとBは、その間隔d
の2倍の距離が両層からの回折光同士のコヒーレンス度
が低くなる光学的距離に設定されているので、観察面に
おけるホログラム層Aからの回折光(A1,A2)とホ
ログラム層Bからの回折光B(図4(3) に示す複素振幅
分布)とは、コヒーレンス度が低い関係(インコヒーレ
ント)にある。
【0016】コヒーレンス度が高い関係にある回折光が
合わさる場合には、複素振幅分布の和として観察され
る。(図3(1) +図3(2) →図3(4) ) コヒーレンス度が低い関係にある回折光が合わさる場合
には、回折光の強度(複素振幅の2乗)分布の和として
観察される。(図3(4) の2乗+図3(3) の2乗→図3
(c) )
【0017】従って、観察面では、ホログラム層Aから
の回折光A1,A2のコヒーレントな和の強度分布と回
折光Bの強度分布との和(図3(c) )が観察される。
【0018】上記のことは、各層がより多くの要素ホロ
グラムから構成される場合でも同様に成り立つため、観
察面では、各層毎の回折光のコヒーレントな和に対する
強度和が観察される。
【0019】上記の再生条件は、各層における要素ホロ
グラムの空間的な配置と、各層間の距離と、再生に用い
る光のコヒーレンス特性に依存する。従って、ある特定
の光に対して設計された本発明のホログラムは、ある特
定の光でのみ上記のように観察される。
【0020】例えば、設定したコヒーレンス特性の光よ
りもコヒーレンス度の高い距離範囲が広い光に対して
は、上記のすべての回折光が観察面上でコヒーレントに
重ね合わされることになり、上記の条件で観察された強
度分布(図3(c) )とは異なる強度分布(図3(b) )と
なる。
【0021】また、設定したコヒーレンス特性の光より
もコヒーレンス度の高い距離範囲が狭い光(あるいはイ
ンコヒーレントな光)に対しては、全ての回折光の強度
の和が観察面に現れ(図3(a) )、やはり図3(c) とは
異なる観察結果となる。インコヒーレントな照明条件と
は、蛍光灯照明下での観察などのような一般的な観察条
件である。
【0022】以上のように、設定されたコヒーレンス特
性を有する再生光以外では、本発明のホログラムでの正
しい観察結果が得られない。
【0023】ここで、適正な条件下(設計されたコヒー
レンス度を持つ特定波長の光源により設定された角度で
照明し、設定された距離にある観察面で観察/測定する
という条件)で、本発明のホログラムから再生される強
度分布を目視あるいは検出器により機械読み取りするこ
とにより、ホログラムの真贋性が判断できる。
【0024】一方、適正な条件を知らなければこのホロ
グラムの正確な再生は不可能であり、高い情報隠蔽性を
持つことがわかる。
【0025】また、本発明のホログラムを偽造しようと
する場合、二層構造であるために型を取るなどの機械的
な複製は困難である。さらに、本発明のホログラムの二
層の各表面を、型取りできないように樹脂などで覆って
もよく、この場合、実質的に機械的な複製は不可能であ
る。
【0026】一方、本発明のホログラムを光学的に複製
しようとする場合、一般に、高いコヒーレンス度を有す
る光を用いないとホログラムの露光(複製)は困難であ
り、この場合、全ての要素ホログラムがコヒーレントな
関係で複製され、再生結果は全く異なるものとなる。
【0027】<実施形態2>図2は、本発明の透過型ホ
ログラムの再生状態を示す説明図である。ホログラムの
機能は実施形態1とほぼ同じであり、二層の間隔dが、
各層のホログラムからの回折光のコヒーレンス度が低く
なる光学的距離に設定されている必要がある。
【0028】なお、実施形態1,2の二層構造ホログラ
ムは、図示したように、二層の間隔d(透過型の場合)
もしくはdの2倍(反射型の場合)と等しい厚さの基材
を用いれば、2つのホログラム層を基材の表裏に成形す
ることが可能であり、シンプルな構造になる。厳密に
は、この理論は基材の屈折率n=1の場合にのみ正し
い。n=1でない場合には、光学的な距離はn倍になる
ので、基材の厚みはd/nにする必要がある。
【0029】上記の場合、入射光および回折光が共に垂
直に近い場合は、dもしくは2dが光路差になるため、
間隔dは容易に設計できる。上記以外の場合でも、入射
角と回折角の方向を考慮して、これによる光路長の差を
求めれば、実施形態1,2を満足する適切な間隔dを設
定できる。
【0030】このように、本発明では反射型ホログラム
の場合の方が光学的距離を短くできるため、ホログラム
基材を薄くできるメリットがある。透過型ホログラムの
場合には、表面レリーフ型ホログラムで反射膜を形成す
るような表面処理をしなくても使用できるので、簡便に
低コストで実施できる。
【0031】ホログラム層Aにおいてそれぞれの要素ホ
ログラムが近接していると、ホログラム層Aを透過した
光の成分(ホログラムAの要素ホログラムからの0次回
折光)のみが、ホログラム層Bの要素ホログラムに入射
することになり、ホログラム層Bの要素ホログラムの再
生に寄与する光量が減ることになる。
【0032】しかし、要素ホログラムを空間的に離して
配置することにより、ホログラム層Aにおいて要素ホロ
グラムの存在しない領域を透過する(ほとんど減衰をし
ていない)入射光によりホログラム層Bの要素ホログラ
ムを再生することができるため、光の利用効率を高くで
き、両層のホログラムからの回折光の強度比を最適にで
きる。
【0033】ホログラム層Aにおいて要素ホログラムの
存在しない空間的領域の透過率を高くしておくことによ
り、この効果は一層顕著になる。実施形態1のような反
射型ホログラムの場合、ホログラム層Bからの回折光が
ホログラム層Aを透過する際にも、上記の議論は有効で
ある。
【0034】なお、ホログラム層Bにおける要素ホログ
ラムの空間的な配置は、実施形態2のような透過型ホロ
グラムの場合に、ホログラム層Aからの各回折光を効率
よく透過するために重要となる。
【0035】従って、要素ホログラムを空間的に離して
配置することにより、コヒーレンス特性が明確になり、
真偽判定が一層容易になる。
【0036】<実施形態3>図4は、反射型ホログラム
の再生状態を示す説明図である。あるコヒーレント特性
を有する入射光がホログラムに入射し、その一部がホロ
グラム層A内にある要素ホログラム1,2に入射し、回
折光A1,A2を出射する。
【0037】要素ホログラム1と2は、それらからの回
折光の光路差が、再生に使用する光源のコヒーレンス度
が低い距離範囲内となるように配置されているので、回
折光A1,A2はコヒーレンス度が低い関係にある。そ
のため、観察面では、ホログラム層Aからの回折光A
1,A2のインコヒーレントな強度分布の和が観察され
る。すなわち、回折光A1の複素振幅(図6(1) )の2
乗と回折光A2の複素振幅(図6(2) )の2乗との和
が、インコヒーレントな強度分布の和に相当する。
【0038】一方、ホログラム層Aのホログラムからの
回折光とホログラム層Bのホログラムからの回折光と
は、両層からの回折光同士のコヒーレンス度が高い条件
になるように、光学的距離(間隔dの2倍の距離)が設
定されているので、観察面におけるホログラム層Aから
の回折光(A1,A2)とホログラム層Bからの回折光
B3とは、コヒーレンス度が高い関係(コヒーレント)
にある。
【0039】従って、観察面では、ホログラム層Aから
の回折光A1,A2のインコヒーレントな強度分布の和
と、回折光Bとのコヒーレントな和として観察される。
【0040】言い換えれば、回折光A1の複素振幅(図
6(1) )と回折光Bの複素振幅(図6(3) )とのコヒー
レントな和(図6(4) )と、回折光A2とのインコヒー
レントな強度分布の和として観察される。(図6(4) の
2乗+図6(2) の2乗→図6(c) )
【0041】上記のことは、各層がより多くの要素ホロ
グラムから構成される場合でも同様に成り立つため、観
察面では、各層毎の回折光のコヒーレントな和に対する
強度和が観察される。
【0042】上記の再生条件は、各層における要素ホロ
グラムの空間的な配置と、各層間の距離と、再生に用い
る光のコヒーレンス特性と、ホログラムへの再生光の入
射角度に依存する。従って、ある特定の光に対して設計
された本発明のホログラムは、ある特定の光でのみ上記
のように観察される。
【0043】例えば、設定したコヒーレンス特性の光よ
りもコヒーレンス度の高い距離範囲が広い光に対して
は、上記のすべての回折光が観察面上でコヒーレントに
重ね合わされることになり、上記の条件で観察された強
度分布(図6(c) )とは異なる強度分布(図6(b) )と
なる。
【0044】また、設定したコヒーレンス特性の光より
もコヒーレンス度の高い距離範囲が狭い光(あるいはイ
ンコヒーレントな光)に対しては、全ての回折光の強度
の和が観察面に現れ(図6(a) )、やはり図6(c) とは
異なる観察結果となる。
【0045】<実施形態4>図5は、本発明の透過型ホ
ログラムの再生状態を示す説明図である。ホログラムの
機能は実施形態3とほぼ同じであり、二層の間隔dが、
各層のホログラムからの回折光のコヒーレンス度が高く
なる光学的距離に設定されている必要があり、ホログラ
ムの観察結果は、実施形態3と同様になる。
【0046】なお、実施形態3,4の二層構造ホログラ
ムは、図示したように、二層の間隔d(透過型の場合)
もしくはdの2倍(反射型の場合)と等しい厚さの基材
を用いれば、2つのホログラム層を基材の表裏に成形す
ることが可能であり、シンプルな構造になる。厳密に
は、この理論は基材の屈折率n=1の場合にのみ正し
い。n=1でない場合には、光学的な距離はn倍になる
ので、基材の厚みはd/nにする必要がある。
【0047】上記の場合、入射光および回折光が共に垂
直に近い場合は、dもしくは2dが光路差になるため、
間隔dは容易に設計できる。上記以外の場合でも、入射
角と回折角の方向を考慮して、これによる光路長の差を
求めれば、実施形態3,4を満足する適切な間隔dを設
定できる。
【0048】ホログラム層Aにおいてそれぞれの要素ホ
ログラムが近接していると、ホログラム層Aを透過した
光の成分(ホログラムAの要素ホログラムからの0次回
折光)のみが、ホログラム層Bの要素ホログラムに入射
することになり、ホログラム層Bの要素ホログラムの再
生に寄与する光量が減ることになる。
【0049】しかし、要素ホログラムを空間的に離して
配置することにより、ホログラム層Aにおいて要素ホロ
グラムの存在しない領域を透過する(ほとんど減衰をし
ていない)入射光によりホログラム層Bの要素ホログラ
ムを再生することができるため、光の利用効率を高くで
き、両層のホログラムからの回折光の強度比を最適にで
きる。
【0050】ホログラム層Aにおいて要素ホログラムの
存在しない空間的領域の透過率を高くしておくことによ
り、この効果は一層顕著になる。実施形態3のような反
射型ホログラムの場合、ホログラム層Bからの回折光が
ホログラム層Aを透過する際にも、上記の議論は有効で
ある。
【0051】なお、ホログラム層Bにおける要素ホログ
ラムの空間的な配置は、実施形態4のような透過型ホロ
グラムの場合に、ホログラム層Aからの各回折光を効率
よく透過するために重要となる。
【0052】従って、要素ホログラムを空間的に離して
配置することにより、コヒーレンス特性が明確になり、
真偽判定が一層容易になる。
【0053】以上、実施形態1〜4では、複素振幅とし
て扱うべき光を「振幅」のみで表現していたが、実際に
は「位相」を考慮する必要がある。上述の説明では、振
幅に符号を持たせることにより、位相が0(振幅が正に
対応),π(振幅が負に対応)の状態のみを表現したも
のとして、単純な取り扱いをしてきたが、実際に任意の
位相を考える場合には、上述の議論において、コヒーレ
ントな重ね合わせの場合において、位相も考慮した複素
振幅の和として取り扱うべきことになる。インコヒーレ
ントな場合は、振幅の2乗が光の強度になるので、上述
と同様の取り扱いでよい。
【0054】
【発明の効果】本発明により、ホログラムの波面再生時
に用いる再生用照明光のコヒーレンス特性(および、要
素ホログラム間のコヒーレンス特性)に応じて、特定の
再生用照明光を用いない限り、正確な再生が不可能なホ
ログラムが提供される。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射型ホログラムの再生状態を示す説
明図。
【図2】本発明の透過型ホログラムの再生状態を示す説
明図。
【図3】実施形態1,2に係るホログラムからの回折光
(および、それらを重ね合わせた場合)の複素振幅分布
・強度分布を示す説明図であり、(1) は層Aの要素ホロ
グラム1からの回折光の複素振幅分布、(2) は層Aの要
素ホログラム2からの回折光の複素振幅分布、(3) は層
Bの要素ホログラム3からの回折光の複素振幅分布、
(4) は層Aの要素ホログラム1,2からの回折光のコヒ
ーレントな和についての複素振幅分布、(a) は要素ホロ
グラム1,2,3からの回折光の強度(複素振幅の2
乗)の和の分布、(b) は要素ホログラム1,2,3から
の回折光のコヒーレントな和についての強度(複素振幅
の2乗)の分布、(c) は実施形態1,2に係るホログラ
ムを適切に照明した場合にのみ検出される再生光の強度
分布である。
【図4】本発明の反射型ホログラムの再生状態を示す説
明図。
【図5】本発明の透過型ホログラムの再生状態を示す説
明図。
【図6】実施形態3,4に係るホログラムからの回折光
(および、それらを重ね合わせた場合)の複素振幅分布
・強度分布を示す説明図であり、(1) は層Aの要素ホロ
グラム1からの回折光の複素振幅分布、(2) は層Aの要
素ホログラム2からの回折光の複素振幅分布、(3) は層
Bの要素ホログラム3からの回折光の複素振幅分布、
(4) は層Aの要素ホログラム1,2からの回折光のコヒ
ーレントな和についての複素振幅分布、(a) は要素ホロ
グラム1,2,3からの回折光の強度(複素振幅の2
乗)の和の分布、(b) は要素ホログラム1,2,3から
の回折光のコヒーレントな和についての強度(複素振幅
の2乗)の分布、(c) は実施形態3,4に係るホログラ
ムを適切に照明した場合にのみ検出される再生光の強度
分布である。
【0056】
【符号の説明】
1…ホログラム層Aの要素ホログラム1 2…ホログラム層Aの要素ホログラム2 3…ホログラム層Bの要素ホログラム3

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光の波面を再生する媒体であるホログラム
    において、 互いにほぼ平行な二層のホログラムからなり、 各層に、その層における複数の要素ホログラムからの回
    折光の光路差が、再生に使用する光源のコヒーレンス度
    が高い距離範囲内となるように、複数の要素ホログラム
    があり、 二層の間隔に依存して決まる二層のホログラムからの回
    折光の光路差が、前記光源のコヒーレンス度の低い距離
    範囲にあることを特徴とする二層構造ホログラム。
  2. 【請求項2】光の波面を再生する媒体であるホログラム
    において、 互いにほぼ平行な二層のホログラムからなり、 各層に、その層における複数の要素ホログラムからの回
    折光の光路差が、再生に使用する光源のコヒーレンス度
    が高い距離範囲内となるように、複数の要素ホログラム
    があり、 二層の間隔に依存して決まる各層の要素ホログラム同士
    からの回折光の光路差が、前記光源のコヒーレンス度の
    高い距離範囲にあることを特徴とする二層構造ホログラ
    ム。
  3. 【請求項3】二層のホログラムがそれぞれ透過型ホログ
    ラムであることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の二層構造ホログラム。
  4. 【請求項4】二層のホログラムがそれぞれ反射型ホログ
    ラムであることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の二層構造ホログラム。
  5. 【請求項5】二層のホログラムのうち少なくとも一方の
    層において、要素ホログラムが空間的に離れて配置され
    ていることを特徴とする請求項1〜請求項4の何れかに
    記載の二層構造ホログラム。
  6. 【請求項6】要素ホログラムが表面レリーフ型ホログラ
    ムであることを特徴とする請求項1〜請求項5の何れか
    に記載の二層構造ホログラム。
  7. 【請求項7】二層のホログラムがそれぞれ一枚の基材の
    表裏に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求
    項6の何れかに記載の二層構造ホログラム。
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