JPH10213197A - オートテンショナ - Google Patents

オートテンショナ

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JPH10213197A
JPH10213197A JP1867397A JP1867397A JPH10213197A JP H10213197 A JPH10213197 A JP H10213197A JP 1867397 A JP1867397 A JP 1867397A JP 1867397 A JP1867397 A JP 1867397A JP H10213197 A JPH10213197 A JP H10213197A
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JP
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support shaft
coil spring
torsion coil
arm
tension pulley
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JP1867397A
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Inventor
Hideyuki Ota
英幸 太田
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H7/00Gearings for conveying rotary motion by endless flexible members
    • F16H7/08Means for varying tension of belts, ropes, or chains
    • F16H2007/0802Actuators for final output members
    • F16H2007/081Torsion springs

Landscapes

  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】オートテンショナにおいて、摩擦板の偏摩耗を
防止してテンションプーリの傾きを阻止すること。 【解決手段】固定の揺動支軸1にアーム2のボス部21
が回動可能に外嵌され、アーム2の自由端にテンション
プーリ3が揺動支軸1の前端よりも前方に出っ張る状態
で回転可能に支持され、揺動支軸1およびボス部21の
外周にねじりコイルバネ4がそのねじり復元力でアーム
2を一揺動方向へ弾発付勢するよう配設され、揺動支軸
1とボス部21との間に摩擦抵抗を与える摩擦板5が配
設されている構造のオートテンショナAであって、ねじ
りコイルバネ4の少なくとも一端側に、径方向に沿う姿
勢の座巻部42(43)が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルト駆動機構に
おいてベルトの張力を自動的に適度に保つオートテンシ
ョナに関する。そもそも、オートテンショナとは、ベル
トの張力変動に応じてテンションプーリの動きを許容し
つつ、振動・衝撃を減衰するようにテンションプーリの
動きを規制する機能を有するものを言い、ねじりコイル
バネのねじり復元力でテンションプーリ支持用のアーム
を一揺動方向へ弾発付勢させるとともに、摩擦板でアー
ムに対して揺動抵抗を付与させる構造になっている。
【0002】特に、本発明は、省スペース化を図るため
に、テンションプーリが揺動支軸の前端よりも前方に出
っ張る状態、すなわち、揺動支軸においてアームの回転
支持部の軸方向中心に対してテンションプーリの回転支
持部の軸方向中心をオフセットした構造のオートテンシ
ョナを対象とする。
【0003】
【従来の技術】従来のこの種のオートテンショナでは、
そのねじりコイルバネが、図7に例示するように、一端
から他端まで螺旋形となっている。つまり、ねじりコイ
ルバネの一端側から他端側に至るすべての巻部分が、径
方向に沿う面に対して一定の角度で傾いた姿勢とされて
いる。
【0004】そして、ねじりコイルバネは、ねじり圧縮
された状態で組み込まれていて、一端がオートテンショ
ナの揺動支軸に、また、他端がアームのボス部にそれぞ
れ係止されている。このような組み込み状態では、ねじ
りコイルバネの一端側がオートテンショナの揺動支軸の
座面に、また、他端側がアームのボス部の座面にそれぞ
れ局部的に当接するようになっている。
【0005】なお、上記オートテンショナとして、例え
ば特開平2−253035号公報などに示すようなもの
がある。但し、この公報例でのねじりコイルバネは、そ
の素線の断面形状が円形ではなく矩形になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のオートテン
ショナは、揺動支軸においてアームの回転支持部の軸方
向中心に対してテンションプーリの回転支持部の軸方向
中心をオフセットした構造であるため、テンションプー
リに作用するベルト荷重がテンションプーリを傾かせる
モーメント荷重として働くようになっている。
【0007】なお、前述のモーメント荷重は、摩擦板
や、揺動支軸とアームのボス部との嵌合部分に介装され
るメタルブッシュなどのすべり軸受や、ねじりコイルバ
ネで受けるようになっているが、上述しているように、
ねじりコイルバネの両端の座面に対する当接面積が小さ
いために、モーメント荷重をねじりコイルバネの全体で
受けて分散することができずに、前記ねじりコイルバネ
の当接部分に集中する結果になる。このために、摩擦板
や、メタルブッシュなどのすべり軸受に対して過大な偏
荷重が作用することになり、摩擦板やすべり軸受が偏摩
耗しやすくなる。このような偏摩耗が発生すると、テン
ションプーリの傾きをもたらし、テンションプーリに巻
き掛けられるベルトが外れやすくなる、といった不具合
の発生につながる。
【0008】このような不具合の発生を回避するため
に、例えば摩擦板やすべり軸受を耐摩耗性の優れた高
価な材料とする、ねじりコイルバネの伸縮方向のばね
定数を大きく設定する、などが考えられる。
【0009】しかしながら、上記の対策では、コスト
が高くつくために製品価格の高騰をもたらすことになる
他、上述しているようなモーメント荷重の局部集中を回
避することができないので、偏摩耗の発生は避けられな
い。また、上記の対策では、オートテンショナ本来の
機能が損なわれる他、上述しているようなモーメント荷
重の局部集中を回避することができないので、ねじりコ
イルバネの伸張復元力の増大に伴い、むしろ摩擦板に対
する局部の接触面圧が一層過大になって、摩擦板の偏摩
耗を逆に早めることが懸念される。
【0010】ところで、図8に例示するように、ねじり
コイルバネの端部の巻部分を径方向に沿うように加工す
ることも考えられるが、実際には、ねじりコイルバネの
端部には、揺動支軸やアームのボス部に対する係止用の
屈曲部を設ける必要があるために、前述のような加工が
施せず、したがって、実現的でない。
【0011】したがって、本発明は、オートテンショナ
において、摩擦板の偏摩耗を防止してテンションプーリ
の傾きを阻止することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1のオートテ
ンショナは、固定の揺動支軸にアームのボス部が回動可
能に外嵌され、アームの自由端にテンションプーリが揺
動支軸の前端よりも前方に出っ張る状態で回転可能に支
持され、揺動支軸およびボス部の外周にねじりコイルバ
ネがそのねじり復元力でアームを一揺動方向へ弾発付勢
するよう配設され、揺動支軸とボス部との間に摩擦抵抗
を与える摩擦板が介装されている構造で、ねじりコイル
バネの少なくとも一端側に、径方向に沿う姿勢の座巻部
が設けられている。
【0013】本発明の第2のオートテンショナは、固定
の揺動支軸にアームのボス部が回動可能に外嵌され、ア
ームの自由端にテンションプーリが揺動支軸の前端より
も前方に出っ張る状態で回転可能に支持され、揺動支軸
およびボス部の外周にねじりコイルバネがそのねじり復
元力でアームを一揺動方向へ弾発付勢するよう配設さ
れ、揺動支軸とボス部との間に摩擦抵抗を与える摩擦板
が介装されている構造で、ねじりコイルバネの両端側
に、それぞれ径方向に沿う姿勢の座巻部が設けられてい
る。
【0014】なお、第1のオートテンショナでの座巻部
は、テンションプーリが受けるベルト荷重の作用方向側
と反対側の領域に位置するように配設するのが好まし
い。
【0015】また、第2のオートテンショナでの両端の
座巻部のうち、少なくとも一方の座巻部が、テンション
プーリが受けるベルト荷重の作用方向側と反対側の領域
に位置するように配設するのが好ましい。
【0016】さらに、第1、第2のオートテンショナで
の座巻部は、ねじりコイルバネの少なくとも巻径の1/
4以上の範囲に設定するのが好ましい。
【0017】上記本発明では、テンションプーリを傾か
せるモーメント荷重の発生を阻止するのではなく、この
モーメント荷重を受ける形態を工夫している。要する
に、ねじりコイルバネの端部に径方向に沿う座巻部を設
けることにより、この座巻部を揺動支軸の座面またはア
ームのボス部の座面に対して広範囲に当接させるように
している。これにより、モーメント荷重がねじりコイル
バネの広範囲で受けられるようになって分散されやすく
なるので、摩擦板に対して過大な偏荷重が作用せずに全
体にほぼ均等に作用するようになるので、摩擦板の偏摩
耗が抑制されることになる。
【0018】また、第2のオートテンショナのように、
ねじりコイルバネの両端に座巻部を設けた場合には、一
方の座巻部が揺動支軸の座面に対して、また、他方の座
巻部がアームのボス部の座面に対して、それぞれ、広範
囲に当接するようになり、荷重の分散がより有効に行わ
れることになる。
【0019】さらに、座巻部を、テンションプーリが受
けるベルト荷重の作用方向側と反対側の領域に位置する
ように管理すれば、前述のモーメント荷重の分散がより
有効に行われることになる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の詳細を図1ないし図6に
示す各実施形態に基づいて説明する。
【0021】図1ないし図5は本発明の一実施形態にか
かり、図1は、オートテンショナの平面図、図2は、図
1の(2)−(2)線断面の矢視図、図3は、ねじりコ
イルバネの側面図、図4は、ねじりコイルバネの平面
図、図5は、揺動支軸と摩擦板ガイドとの結合部位を示
す斜視図である。
【0022】図中、Aはオートテンショナの全体を示し
ており、1は揺動支軸、2はアーム、3はテンションプ
ーリ、4はねじりコイルバネ、5は摩擦板である。
【0023】図例のオートテンショナAは、テンション
プーリ3が揺動支軸1の前端よりも前方に出っ張る状
態、すなわち、揺動支軸1においてアーム2の回転支持
部の軸方向中心O1に対してテンションプーリ3の回転
支持部の軸方向中心O2をオフセットした構造になって
いる。
【0024】揺動支軸1は、図示しないベルト駆動機構
が設けられる取付対象Bに固定されるもので、先端側半
分が円錐形で基端側半分が円筒形の揺動支点部11と、
この揺動支点部11の基端側から径方向外向きに延びて
揺動支点部11の外周を囲むカバー部12と、カバー部
12の外周に径方向外向きに張り出し形成されるボルト
取付片13とを備えている。なお、この揺動支軸1は、
アルミニウムなどを用いたダイカスト成形により製作さ
れるもので、揺動支点部11の円錐部分は、成形金型の
抜き勾配であり、前記円錐部分を円筒形とすることもで
きる。
【0025】アーム2は、揺動支軸1に回動可能に支持
されるもので、揺動支軸1の揺動支点部11の円錐部分
にメタルブッシュなどのすべり軸受6を介して外嵌され
るボス部21と、ボス部21と連接しかつボス部21の
突出方向と逆向きに突設されるプーリ支持部22とを備
えている。なお、すべり軸受6が前述の回転支持部とな
る。
【0026】テンションプーリ3は、アーム2のプーリ
支持部22に転がり軸受7を介して回転可能に支持され
て外周にベルトCが巻き掛けられるもので、プレス材か
らなる。前述の転がり軸受7は、テンションプーリ3の
内周とアーム2のプーリ支持部22の外周とに圧入嵌合
されている。このテンションプーリ3は、アーム2のプ
ーリ支持部22の前端に螺着されるボルト8aにより抜
け止めされているとともに、このボルト8aにより、テ
ンションプーリ3の転がり軸受7に対して水分や異物が
かからないようにするための軸受保護カバー9が取り付
けられている。なお、転がり軸受7が前述の回転支持部
となる。
【0027】ねじりコイルバネ4は、揺動支軸1の揺動
支点部11およびアーム2のボス部21の外周と、揺動
支軸1のカバー部12の内周との間の環状空間にそれぞ
れに対して非接触でねじり圧縮された状態で配設されて
いて、そのねじり復元力でアーム2を一揺動方向へ弾発
付勢するものである。このねじりコイルバネ4は、図3
に示すように、その中間の有効巻部41の両端側に、そ
れぞれ径方向に沿う姿勢の座巻部42,43が設けられ
ている。これら両座巻部42,43の端縁には、径方向
外向きに屈曲されてなる屈曲部44,45が設けられて
おり、これら各屈曲部44,45が揺動支軸1の底部に
設けられるスリット状の切欠き14と、アーム2のボス
部21に設けられるスリット状の切欠き23とにそれぞ
れ係止されるようになっている。これら両座巻部42,
43は、ねじりコイルバネ4の少なくとも巻径の1/4
以上好ましくは1/2の範囲に設けられている。そし
て、ボス部21側の座巻部42は、図1の右下がり斜線
で示すように、テンションプーリ3が受けるベルトCの
荷重作用方向側と反対側の領域に位置する状態で組み込
まれており、また、揺動支軸1側の座巻部43は、図1
の左下がり斜線で示すように、テンションプーリ3が受
けるベルトCの荷重作用方向側と反対側の領域に大半が
位置する状態で組み込まれている。つまり、ここでは、
両端の座巻部42,43がともに、テンションプーリ3
が受けるベルトCの荷重作用方向側と反対側の領域に位
置されている。
【0028】摩擦板5は、揺動支軸1とアーム2のボス
部21との間に介装されてアーム2に対して揺動抵抗を
与えるもので、ここでは、アーム2のボス部21の前端
面と、この前端面に対向するように揺動支軸1の前端に
ボルト8bにより固定される摩擦板ガイド10との間に
挟まれており、ねじりコイルバネ4の伸張復元力により
ボス部21を摩擦板ガイド10側へ弾発付勢するように
なっている。なお、摩擦板ガイド10は、環状板からな
り、その内周は図5に示すように、波打ち形に形成され
ており、揺動支軸1の揺動支点部11の前端面には、こ
の摩擦板ガイド10の内周が嵌合するように外周が波打
ち形に形成された凸部15が設けられている。この摩擦
板ガイド10の内周と揺動支点部11の凸部15との嵌
合により摩擦板ガイド10が回り止めされるようになっ
ている。
【0029】次に、上述したオートテンショナAの動作
を説明する。ベルトCの張力が減少すると、ねじりコイ
ルバネ4のねじり復元力により弾発付勢されているテン
ションプーリ3が図1の左側に動いて、ベルトCの張力
を一定に保つ。一方、ベルトCの張力が増加すると、テ
ンションプーリ3がねじりコイルバネ4のねじり復元力
に抗して図1の右側に動いて、ベルトCの張力を一定に
保つ。なお、ベルトCの張力変動は、ベルトCの駆動機
構が配置される環境の温度変化や、ベルトCの経時的な
伸縮変化などにより発生する。
【0030】なお、オートテンショナAに対して振動や
衝撃が加わった場合、摩擦板5によりアーム2に対して
揺動抵抗を付与しているので、ここで振動や衝撃が減衰
されることになってアーム2の不要な揺動を防ぐように
なっている。したがって、振動や衝撃によってテンショ
ンプーリ3の位置が変位することがないので、ベルトC
の張力が変動することがない。
【0031】ところで、図例のオートテンショナAは、
テンションプーリ3が揺動支軸1の前端よりも前方に出
っ張る状態、すなわち、揺動支軸1においてアーム2の
回転支持部の軸方向中心O1に対してテンションプーリ
3の回転支持部の軸方向中心O2をオフセットした構造
になっているので、テンションプーリ3に作用するベル
トCの荷重がテンションプーリ3を傾かせるモーメント
荷重として働くようになる。
【0032】これに対して、この実施形態では、ねじり
コイルバネ4の両端部分に径方向に沿う姿勢の座巻部4
2,43を設け、ねじりコイルバネ4の一方の座巻部4
2を揺動支軸1の底面に対して、また、ねじりコイルバ
ネ4の他方の座巻部43をアーム2のボス部21の後端
面に対して、それぞれ、広範囲(ねじりコイルバネ4の
巻径の約1/2の範囲)に当接させるとともに、これら
当接領域を、図1の右下がり斜線および左下がり斜線で
示すように、テンションプーリ3が受けるベルトCの荷
重作用方向側と反対側の領域に割り当てることにより、
前述のモーメント荷重を分散させるようにしている。こ
のため、前述のモーメント荷重が摩擦板5やすべり軸受
6に対する過大な偏荷重として作用しなくなって、摩擦
板5やすべり軸受6の全体にほぼ均等に作用するように
なるので、摩擦板5やすべり軸受6が経時的に摩耗する
ときにほぼ均等に摩耗するようになる。したがって、摩
擦板5やすべり軸受6が摩耗してもそれが原因でテンシ
ョンプーリ3が傾くことがなくなり、テンションプーリ
3に巻き掛けられるベルトCの外れを確実に阻止できる
ようになる。このことから、摩擦板5やすべり軸受6に
ついては、従来のように耐摩耗性の優れた高価な材料と
する必要がなくなる。
【0033】なお、本発明は上記実施例のみに限定され
るものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
【0034】(1) 上記実施形態では、揺動支軸1に
対して摩擦板ガイド10をボルト8bにより固定するよ
うにしているが、図6に示すように、揺動支軸1の揺動
支点部11の凸部15を加締め変形させることにより固
定するようにしてもよい。この場合には、ボルト8bが
不要になり、部品点数の削減、組立性の向上などにより
コスト低減に貢献できる。
【0035】(2) 上記実施形態では、ねじりコイル
バネ4の両端に座巻部42,43を設けているが、いず
れか一端にのみ座巻部を設けたものも本発明に含む。こ
の場合、一端側の座巻部を、テンションプーリ3が受け
るベルトCの荷重の作用方向側と反対側の領域(図1の
右側半周領域)に位置させるように組み込むのが好まし
い。
【0036】
【発明の効果】本発明のオートテンショナでは、ねじり
コイルバネの端部に径方向に沿う座巻部を設けることに
より、ねじりコイルバネの座巻部を揺動支軸の座面また
はアームのボス部の座面に対して広範囲に当接させるよ
うにしているから、テンションプーリのオフセット構造
に伴い発生するモーメント荷重が、ねじりコイルバネの
広範囲で受けられるようになって分散されることにな
り、摩擦板に対して過大な偏荷重を作用させずに摩擦板
の全体にほぼ均等に作用させるようにできる。これによ
り、摩擦板が従来のように偏摩耗することを抑制するこ
とができるから、それが原因でテンションプーリが傾く
ことを防止できて、テンションプーリに巻き掛けられる
ベルトの外れを確実に回避できるようになる。
【0037】特に、請求項3のオートテンショナのよう
に、ねじりコイルバネの両端に径方向に沿う座巻部を設
けていれば、前述のモーメント荷重の分散がより有効に
行われることになり、テンションプーリの傾きをより確
実に回避できるようになる。
【0038】また、請求項2や請求項4のオートテンシ
ョナのように、座巻部を、テンションプーリが受けるベ
ルト荷重の作用方向側と反対側の領域に位置するように
管理していれば、前述のモーメント荷重の分散がより有
効に行われることになり、テンションプーリの傾きをよ
り確実に回避できるようになる。
【0039】このように、本発明では、信頼性の高いオ
ートテンショナを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のオートテンショナの平面
【図2】図1の(2)−(2)線断面の矢視図
【図3】同実施形態のねじりコイルバネの側面図
【図4】同実施形態のねじりコイルバネの平面図
【図5】同実施形態の揺動支軸と摩擦板ガイドとの結合
部位を示す斜視図
【図6】本発明の他の実施形態のオートテンショナで、
図2に対応する図
【図7】従来例のねじりコイルバネの側面図
【図8】他の従来例のねじりコイルバネの側面図
【符号の説明】
A オートテンショナ 1 揺動支軸 2 アーム 21 アームのボス部 3 テンションプーリ 4 ねじりコイルバネ 42,43 ねじりコイルバネ4の座巻部 5 摩擦板 10 揺動支軸1に固定の摩擦板ガイド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定の揺動支軸にアームのボス部が回動
    可能に外嵌され、アームの自由端にテンションプーリが
    揺動支軸の前端よりも前方に出っ張る状態で回転可能に
    支持され、揺動支軸およびボス部の外周にねじりコイル
    バネがそのねじり復元力でアームを一揺動方向へ弾発付
    勢するよう配設され、揺動支軸とボス部との間に摩擦抵
    抗を与える摩擦板が介装されている構造のオートテンシ
    ョナであって、 ねじりコイルバネの少なくとも一端側に、径方向に沿う
    姿勢の座巻部が設けられている、ことを特徴とするオー
    トテンショナ。
  2. 【請求項2】 前記座巻部は、テンションプーリが受け
    るベルト荷重の作用方向側と反対側の領域に位置するよ
    うに配設される、請求項1に記載のオートテンショナ。
  3. 【請求項3】 固定の揺動支軸にアームのボス部が回動
    可能に外嵌され、アームの自由端にテンションプーリが
    揺動支軸の前端よりも前方に出っ張る状態で回転可能に
    支持され、揺動支軸およびボス部の外周にねじりコイル
    バネがそのねじり復元力でアームを一揺動方向へ弾発付
    勢するよう配設され、揺動支軸とボス部との間に摩擦抵
    抗を与える摩擦板が介装されている構造のオートテンシ
    ョナであって、 ねじりコイルバネの両端側に、それぞれ径方向に沿う姿
    勢の座巻部が設けられている、ことを特徴とするオート
    テンショナ。
  4. 【請求項4】 前記両端の座巻部のうち、少なくとも一
    方の座巻部が、テンションプーリが受けるベルト荷重の
    作用方向側と反対側の領域に位置するように配設され
    る、請求項3に記載のオートテンショナ。
  5. 【請求項5】 前記座巻部は、ねじりコイルバネの少な
    くとも巻径の1/4以上の範囲に設定される、請求項1
    ないし4のいずれかに記載のオートテンショナ。
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