JPH10212700A - パルプモールド抄造方法及び装置 - Google Patents

パルプモールド抄造方法及び装置

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JPH10212700A
JPH10212700A JP2093497A JP2093497A JPH10212700A JP H10212700 A JPH10212700 A JP H10212700A JP 2093497 A JP2093497 A JP 2093497A JP 2093497 A JP2093497 A JP 2093497A JP H10212700 A JPH10212700 A JP H10212700A
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JP
Japan
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mold
pulp
raw material
molding die
material tank
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP2093497A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Koyama
武彦 小山
Okimasa Osawa
興正 大澤
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KURIHARA SHIZAI KK
Kobayashi Engineering Works Ltd
Original Assignee
KURIHARA SHIZAI KK
Kobayashi Engineering Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by KURIHARA SHIZAI KK, Kobayashi Engineering Works Ltd filed Critical KURIHARA SHIZAI KK
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Publication of JPH10212700A publication Critical patent/JPH10212700A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルプモールドの製品厚の均等を図ること。 【解決手段】 パルプモールド抄造方法において、成形
ヘッド11の下面に固定された成形型12を下向き水平
状態で下降させて原料槽13内に浸漬せしめる水平下降
工程と、該成形型12を下向き水平状態で上昇させて原
料槽13外に引き上げる水平上昇工程とを有してなるも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はパルプモールド抄造
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平7-292599号公報に記載の如
く、パルプから梱包材等として用いられるパルプモール
ドを抄造するパルプモールド抄造装置が用いられてい
る。従来技術は、成形型を原料槽のパルプ液に浸漬し、
成形型の成形面に設けてある多数の吸引孔から吸引した
パルプをその成形面に吸着することにてパルプモールド
を形成する。そして、成形型を原料槽から引き上げて、
その吸着されたパルプを吸引して脱水することにより、
形状を維持できる程度の含水率とした後、その成形型か
ら離型して乾燥炉内で熱風にて乾燥することにより、製
品とするものである。
【0003】然るに、従来技術では、成形型を原料槽に
対して回転させることにより、成形型を原料槽内に浸漬
させ、或いは成形型を原料槽外に引き上げ可能としてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、成形型が原料槽内に浸漬され、成形型の全体が浸
漬してからパルプの吸引を開始されつつ、原料槽外に引
き上げられるから、成形型の周方向におけるパルプ吸引
時間が該成形型の周方向の前面側と後面側とで異なるも
のとなる。このため、成形型の成形面に対するパルプの
付着厚、ひいては製品厚が、成形型の周方向で均等にな
らない。
【0005】また、従来技術では、原料槽外に引き上げ
た成形型から離型されたパルプモールドを、モールド底
部上向き状態でモールド排出コンベヤに移載し、下工程
の乾燥炉へと排出せしめている。この場合には、含水率
の高い軟弱なパルプモールドの、小面積のモールド開口
エッジがコンベヤ面に接することとなり、特に大型高深
さのパルプモールドではそのモールド開口エッジが自重
に耐えられずに変形したり、座屈することがある。
【0006】本発明の課題は、パルプモールドの製品厚
の均等を図ることにある。
【0007】また、本発明の課題は、成形型から離型さ
れたパルプモールドの自重による変形や座屈を防止する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、成形ヘッドに固定された成形型を原料槽に浸漬して
該成形型にパルプを吸着してパルプモールドを形成し、
原料槽から引き上げた成形型からパルプモールドを離型
するパルプモールド抄造方法において、成形ヘッドの下
面に固定された成形型を下向き水平状態で下降させて原
料槽内に浸漬せしめる水平下降工程と、該成形型を下向
き水平状態で上昇させて原料槽外に引き上げる水平上昇
工程とを有してなるようにしたものである。
【0009】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載のパルプモールド抄造方法において更に、前記水平上
昇工程により原料槽外に引き上げた成形型を下向き水平
状態から上向き状態になる離型位置まで旋回させる旋回
工程とを有するようにしたものである。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項1に記
載のパルプモールド抄造方法において更に、前記水平上
昇工程により原料槽外に引き上げた成形型を下向き水平
状態から上向き状態を経て再び下向き水平状態となって
モールド底部が下方のモールド排出受部に相対する離型
位置まで旋回させる旋回工程とを有するようにしたもの
である。
【0011】請求項4に記載の本発明は、成形ヘッドに
固定された成形型を原料槽に浸漬して該成形型にパルプ
を吸着してパルプモールドを形成し、原料槽から引き上
げた成形型からパルプモールドを離型するパルプモール
ド抄造装置において、成形ヘッドの下面に固定された成
形型を下向き水平状態で原料槽の内外に昇降可能とし、
該成形型を下向き水平状態で下降させて原料槽内に浸漬
可能とするとともに、該成形型を下向き水平状態で上昇
させて原料槽外に引き上げ可能とする型昇降装置を備え
てなるようにしたものである。
【0012】請求項5に記載の本発明は、請求項4に記
載のパルプモールド抄造装置において更に、前記型昇降
装置により原料槽外に引き上げられた成形型を下向き水
平状態から上向き状態になる離型位置まで旋回可能とす
る型旋回装置を備えてなるようにしたものである。
【0013】請求項6に記載の本発明は、請求項4に記
載のパルプモールド抄造装置において更に、前記型昇降
装置により原料槽外に引き上げられた成形型を下向き水
平状態から上向き状態を経て再び下向き水平状態となっ
てモールド底部が下方のモールド排出受部に相対する離
型位置まで旋回可能とする型旋回装置を備えてなるよう
にしたものである。
【0014】請求項1、4に記載の本発明によれば下記
の作用がある。 成形型が成形ヘッドの下面に固定された下向き水平状
態で原料槽の内外に昇降され、該成形型を下向き水平状
態で下降させて原料槽内に浸漬せしめるとともに、該成
形型を下向き水平状態で上昇させて原料槽外に引き上げ
る。これにより、成形型の周方向におけるパルプ吸引時
間は均等になる。従って、成形型の成形面に対するパル
プの付着厚、ひいては製品厚が、成形型の周方向で均等
になる。
【0015】このとき、成形型は成形ヘッドの下面に設
けられているから、成形ヘッドが成形型の成形面に対し
て傘の如くとなり、原料槽内のパルプが重力で成形型の
成形面の上向き局部に堆積して厚みの不均等を生ずるこ
とを防止できる。
【0016】請求項2、5に記載の本発明によれば下記
の作用がある。 原料槽外に引き上げた成形型を下向き水平状態から上
向き状態になる離型位置まで旋回させる。これにより、
原料槽から引き上げた成形型の付着パルプに成形ヘッド
側から吸引脱水するに際し、成形ヘッドを成形型の鉛直
方向(重力作用方向)下位に位置付けるものとなり、成
形ヘッド側からの吸引脱水力に重力を付加して脱水性能
を強化できる。従って、パルプモールドの製品濃度を上
げることができる。
【0017】請求項3、6に記載の本発明によれば下記
の作用がある。 原料槽外に引き上げた成形型を下向き水平状態から上
向き状態を経て再び下向き水平状態となってモールド底
部が下方のモールド排出受部に相対する離型位置まで旋
回させる。これにより、原料槽外に引き上げた成形型か
ら離型されたパルプモールドを、モールド底部下向き状
態でモールド排出受部に移載し、下工程の乾燥炉へと排
出できる。このとき、パルプモールドの大面積のモール
ド底部がモールド排出受部に接することとなり、モール
ド排出受部との単位接触面積あたりのモールド重量を小
とし、パルプモールドの自重による変形や座屈を防止で
きる。
【0018】上記〜により、大型高深さのパルプモ
ールド製品を高速量産できる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は第1実施形態を示す正面
図、図2は第1実施形態を示す側面図、図3は成形型へ
のパルプモールド形成状態を示す模式図、図4は成形型
から取出型へのパルプモールド移載状態を示す模式図、
図5は取出型からのパルプモールド排出状態を示す模式
図、図6は第2実施形態を示す側面図である。
【0020】(第1実施形態)(図1〜図5) パルプモールド抄造装置10は、図1、図2に示す如
く、成形ヘッド11の下面に固定された複数の成形型1
2を原料槽13のパルプ液に浸漬して該成形型12にパ
ルプを吸着してパルプモールド1を形成し、原料槽13
から引き上げた成形型12からパルプモールド1を離型
可能とするものである。尚、成形型12は、図3に示す
如く、成形面12Aに多数の孔12Bを穿孔形成されて
おり、この孔12Bにおけるパルプの目詰まりを防止す
るために成形面12Aを覆うメッシュ12Cが一体的に
設けられている。
【0021】パルプモールド抄造装置10は、型昇降/
旋回装置21を備えている。型昇降/旋回装置21は、
原料槽13の外側の架台22に支持される旋回支点軸2
3の中間部を原料槽13の上に延在し、この旋回支点軸
23にアーム24の基端部を固定し、アーム24の先端
部に旋回軸25を回転自在に支持し、旋回軸25に成形
ヘッド11を固定している。そして、型昇降/旋回装置
21は、旋回支点軸駆動モータ26と旋回軸駆動モータ
27とを有し、旋回支点軸駆動モータ26の回転力を歯
車列28A、28Bを介して旋回支点軸23に伝え、旋
回軸駆動モータ27の回転力を歯車列29A〜29Dを
介して旋回軸25に伝えるようになっている。
【0022】型昇降/旋回装置21は下記(1) 〜(3) を
行なう。 (1) 成形型12の水平下降工程 成形ヘッド11の成形型12が原料槽13の外で下向き
水平状態にある原位置から、旋回支点軸駆動モータ26
を逆転、旋回軸駆動モータ27を正転させることによ
り、成形ヘッド11と成形型12を下向き水平状態のま
ま下降させて原料槽13内に浸漬せしめる。この成形型
12の浸漬完了後に、成形型12は孔12Bを真空吸引
されてその成形面12Aにパルプを付着せしめパルプモ
ールド1を形成する(図3)。
【0023】(2) 成形型12の水平上昇工程 成形ヘッド11と成形型12の上記(1) の槽内浸漬状態
から、旋回支点軸駆動モータ26を正転、旋回軸駆動モ
ータ26を逆転させることにより、成形ヘッド11と成
形型12を下向き水平状態のまま上昇させて原料槽13
外に引き上げる。このとき、成形型12は孔12Bを真
空吸引されてパルプモールド1を吸引脱水する。
【0024】(3) 成形型12の旋回工程 成形ヘッド11と成形型12の上記(2) の槽外引き上げ
状態から、旋回支点軸駆動モータ26を正転、旋回軸駆
動モータ27を正転させることにより、成形ヘッド11
と成形型12を下向き水平状態から上向き状態になる離
型位置まで旋回させる。このとき、成形型12は孔12
Bを真空吸引されてパルプモールド1を吸引脱水し続け
る。
【0025】パルプモールド抄造装置10は、モールド
取出装置31を型昇降/旋回装置21の上方に設けてい
る。モールド取出装置31は、型昇降/旋回装置21の
両側の上部に設けられているガイドレール32、32に
台車33を載架し、この台車33を型昇降/旋回装置2
1の上方のモールド離型作業領域とモールド排出作業領
域との間を走行可能としている。そして、台車33は取
出型昇降シリンダ34を備え、シリンダ34に取出ヘッ
ド35を吊り下げ、取出ヘッド35の下面に前述の成形
型12(雄型)と対応する複数の取出型36(雌型)を
備えている。取出型36は、図4に示す如く、取出面3
6Aに多数の孔36Bを穿孔形成されており、この孔3
6Bにおけるパルプの目詰まりを防止するために取出面
36Aを覆うメッシュ36Cが一体的に設けられてい
る。
【0026】モールド取出装置31は、下記(1) 、(2)
を行なう。 (1) 成形ヘッド11と成形型12が前述の型昇降/旋回
装置21により上向き状態になる離型位置(モールド離
型作業領域にあるモールド取出装置31に相対する位
置)に設定され、ヘッドロックシリンダ30によりロッ
クされると、モールド取出装置31はシリンダ34によ
り取出ヘッド35、取出型36を下降し、成形型12に
形成されているパルプモールド1まわりに取出型36を
被冠する。
【0027】そして、取出型36は孔36Bを真空吸引
し、成形型12は孔12Bから加圧吐出し、成形型12
の成形面12Aに吸着されていたパルプモールド1を取
出型36の取出面36Aに吸着し、続くシリンダ34に
よる取出ヘッド35、取出型36の上昇によりパルプモ
ールド1を取出型36に引き取る(図4)。
【0028】(2) 取出ヘッド35の取出型36にパルプ
モールド1を引き取った後、台車33はモールド離型作
業領域からモールド排出作業領域に移動し、取出型36
の孔36Bから加圧吐出することにより、取出型36の
取出面36Aに吸着していたパルプモールド1を下工程
へと排出する(図5)。
【0029】尚、パルプモールド抄造装置10は、成形
ヘッド11の成形型12に対する真空/加圧配管系を以
下の如くに有している。
【0030】即ち、真空供給系と加圧空気供給系とが適
時切換接続される空気配管41がロータリージョイント
42を介して旋回支点軸23の中空通路に接続され、こ
の旋回支点軸23の中空通路がロータリージョイント4
3を介して旋回軸25の中空通路に接続され、この旋回
軸25の中空通路が継ぎ配管44を介して成形ヘッド1
1、成形型12の空気室45に連なるようになってい
る。
【0031】また、パルプモールド抄造装置10は、取
出ヘッド35の取出型36にも、成形ヘッド11の成形
型12に対すると同様の真空/加圧配管系を有してい
る。
【0032】また、パルプモールド抄造装置10は、原
料槽13の内部にバブリング空気吐出管51を備え、成
形型12の旋回経路に沿う位置に低圧シャワー水吐出管
52、高圧シャワー水吐出管53を備えている。バブリ
ング空気吐出管51は、原料槽13の内部のパルプを攪
拌し、パルプ濃度の均一を図る。低圧シャワー水吐出管
52は、成形型12が槽外引き上げ位置から離型位置に
移動する過程で、成形型12に付着しているパルプモー
ルド1の余剰パルプ洗い流し用として機能する。高圧シ
ャワー水吐出管53は、成形型12が離型位置から原位
置に戻る過程で、成形型12の成形面12A、特にメッ
シュ12Cを洗浄し、その後の成形型12の槽内浸漬過
程でメッシュ12Cへの均一なパルプ付着を確保可能と
する。
【0033】従って、パルプモールド抄造装置10によ
るパルプモールド1の抄造手順は以下の如くなされる。 (1) 成形ヘッド11の下面の成形型12を、型昇降/旋
回装置21により、原位置から下向き水平状態で下降さ
せて原料槽13内に浸漬せしめる。原料槽13内のパル
プを成形型12の成形面12Aに吸引して付着せしめ、
その成形面12Aにパルプモールド1を形成する(図
3)。
【0034】(2) 成形型12を、型昇降/旋回装置21
により、上記(1) の槽内浸漬状態から下向き水平状態で
上昇させて原料槽13外に引き上げる。
【0035】(3) 成形型12を、型昇降/旋回装置21
により、上記(2) の槽外引き上げ状態から離型位置まで
旋回させる。このとき、低圧シャワー水吐出管52によ
り成形型12まわりのパルプモールド1の余剰パルプを
洗い流す。
【0036】(4) 型昇降/旋回装置21により成形型1
2が離型位置に達したとき、成形ヘッド11をヘッドロ
ックシリンダ30によりロックする。その後、モールド
取出装置31のモールド離型作業領域に待機していた取
出ヘッド35、取出型36を下降し、取出型36を成形
型12に形成されているパルプモールド1まわりに被冠
し、このパルプモールド1を成形型12から取出型36
に引き取る(図4)。そして、成形型12は、上記(1)
の原位置に戻る。
【0037】(5) モールド取出装置31の台車33によ
り、取出ヘッド35、取出型36をモールド排出作業領
域に移動し、取出型36に引き取って吸着していたパル
プモールド1を下工程へと排出する(図5)。そして、
台車33は、取出ヘッド35、取出型36を上記(4) の
モールド離型作業領域に戻す。以後、上記(1) 〜(5) の
繰り返しである。
【0038】これにより、本実施形態によれば以下の作
用がある。 成形型12が成形ヘッド11の下面に固定された下向
き水平状態で原料槽13の内外に昇降され、該成形型1
2を下向き水平状態で下降させて原料槽13内に浸漬せ
しめるとともに、該成形型12を下向き水平状態で上昇
させて原料槽13外に引き上げる。これにより、成形型
12の周方向におけるパルプ吸引時間は均等になる。従
って、成形型12の成形面に対するパルプの付着厚、ひ
いては製品厚が、成形型12の周方向で均等になる。
【0039】このとき、成形型12は成形ヘッド11の
下面に設けられているから、成形ヘッド11が成形型1
2の成形面に対して傘の如くとなり、原料槽13内のパ
ルプが重力で成形型12の成形面の上向き局部に堆積し
て厚みの不均等を生ずることを防止できる。
【0040】原料槽13外に引き上げた成形型12を
下向き水平状態から上向き状態になる離型位置まで旋回
させる。これにより、原料槽13から引き上げた成形型
12の付着パルプに成形ヘッド11側から吸引脱水する
に際し、成形ヘッド11を成形型12の鉛直方向(重力
作用方向)下位に位置付けるものとなり、成形ヘッド1
1側からの吸引脱水力に重力を付加して脱水性能を強化
できる。従って、パルプモールドの製品濃度を上げるこ
とができる。上記、により、大型高深さのパルプモ
ールド製品を高速量産できる。
【0041】(第2実施形態)(図6) 第2実施形態が第1実施形態と異なる点は、モールド取
出装置31を不用とし、成形ヘッド11の成形型12に
形成されたパルプモールド1を成形型12から直接モー
ルド排出コンベヤ61に排出するようにしたことであ
る。このとき、型昇降/旋回装置21は、成形型12を
原位置から槽内浸漬位置に下降させる水平下降工程、槽
内浸漬位置から槽外引き上げ位置に上昇させる水平上昇
工程を経て、槽外引き上げ位置から上向き状態を経て再
び下向き水平状態となってモールド底部が下方のコンベ
ヤ61のコンベヤ面に相対する離型位置まで旋回させる
旋回工程を行なう。即ち、成形型12が型昇降/旋回装
置21により離型位置に位置付けられるまでに成形型1
2はコンベヤ61に相対する下向き水平状態になってお
り、成形型12の孔12Bに加圧空気を供給して成形面
12A上のパルプモールド1をコンベヤ61に吹き落と
し、パルプモールド1のモールド底部をコンベヤ61の
コンベヤ面に移載するものである。これによれば、パル
プモールド抄造装置10の構成を簡易化できる。
【0042】また、第2実施形態によれば、原料槽13
の外に引き上げた成形型12から離型されたパルプモー
ルド1を、モールド底部下向き状態でコンベヤ61のコ
ンベヤ面に移載し、下工程の乾燥炉へと排出できる。こ
の場合、パルプモールド1の大面積のモールド底部がコ
ンベヤ61のコンベヤ面に接することとなり、コンベヤ
面との単位接触面積あたりのモールド重量を小とし、パ
ルプモールド1の自重による変形や座屈を防止できる。
【0043】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明は、成形型の水平下降工程と水平上昇工程を有する
ものであれば、その後の旋回工程は必ずしも必須としな
い。この場合、水平上昇工程後の下向き水平状態にある
成形型から、パルプモールドを離型することもできる。
【0044】また、本発明の実施において、本発明の型
昇降装置と型旋回装置とは前述の型昇降/旋回装置21
の如くに一体化しても良く、或いは型昇降装置と型旋回
装置とに分離分割して設けるものであっても良い。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、パルプモ
ールドの製品厚の均等を図ることができる。また、本発
明によれば、成形型から離型されたパルプモールドの自
重による変形や座屈を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1実施形態を示す正面図である。
【図2】図2は第1実施形態を示す側面図である。
【図3】図3は成形型へのパルプモールド形成状態を示
す模式図である。
【図4】図4は成形型から取出型へのパルプモールド移
載状態を示す模式図である。
【図5】図5は取出型からのパルプモールド排出状態を
示す模式図である。
【図6】図6は第2実施形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 パルプモールド 2 パルプモールド抄造装置 11 成形ヘッド 12 成形型 13 原料槽 21 型昇降/旋回装置 61 コンベヤ(モールド排出受部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形ヘッドに固定された成形型を原料槽
    に浸漬して該成形型にパルプを吸着してパルプモールド
    を形成し、原料槽から引き上げた成形型からパルプモー
    ルドを離型するパルプモールド抄造方法において、 成形ヘッドの下面に固定された成形型を下向き水平状態
    で下降させて原料槽内に浸漬せしめる水平下降工程と、 該成形型を下向き水平状態で上昇させて原料槽外に引き
    上げる水平上昇工程とを有してなることを特徴とするパ
    ルプモールド抄造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパルプモールド抄造方
    法において更に、前記水平上昇工程により原料槽外に引
    き上げた成形型を下向き水平状態から上向き状態になる
    離型位置まで旋回させる旋回工程とを有するパルプモー
    ルド抄造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のパルプモールド抄造方
    法において更に、前記水平上昇工程により原料槽外に引
    き上げた成形型を下向き水平状態から上向き状態を経て
    再び下向き水平状態となってモールド底部が下方のモー
    ルド排出受部に相対する離型位置まで旋回させる旋回工
    程とを有するパルプモールド抄造方法。
  4. 【請求項4】 成形ヘッドに固定された成形型を原料槽
    に浸漬して該成形型にパルプを吸着してパルプモールド
    を形成し、原料槽から引き上げた成形型からパルプモー
    ルドを離型するパルプモールド抄造装置において、 成形ヘッドの下面に固定された成形型を下向き水平状態
    で原料槽の内外に昇降可能とし、該成形型を下向き水平
    状態で下降させて原料槽内に浸漬可能とするとともに、
    該成形型を下向き水平状態で上昇させて原料槽外に引き
    上げ可能とする型昇降装置を備えてなることを特徴とす
    るパルプモールド抄造装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のパルプモールド抄造装
    置において更に、 前記型昇降装置により原料槽外に引き上げられた成形型
    を下向き水平状態から上向き状態になる離型位置まで旋
    回可能とする型旋回装置を備えてなるパルプモールド抄
    造装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のパルプモールド抄造装
    置において更に、前記型昇降装置により原料槽外に引き
    上げられた成形型を下向き水平状態から上向き状態を経
    て再び下向き水平状態となってモールド底部が下方のモ
    ールド排出受部に相対する離型位置まで旋回可能とする
    型旋回装置を備えてなるパルプモールド抄造装置。
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