JPH10212391A - 共重合体組成物 - Google Patents
共重合体組成物Info
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- JPH10212391A JPH10212391A JP32717897A JP32717897A JPH10212391A JP H10212391 A JPH10212391 A JP H10212391A JP 32717897 A JP32717897 A JP 32717897A JP 32717897 A JP32717897 A JP 32717897A JP H10212391 A JPH10212391 A JP H10212391A
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Abstract
を低下させることなく)、溶融粘度が低く、作業性に優
れており、しかも保持力が高く、ホットメルト型の粘着
剤や接着剤等として有用な共重合体組成物を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 請求項1記載の本発明は、スチレンを1
0〜50重量%含有する熱可塑性エラストマーと、軟化
点が70〜140℃、ビニル置換芳香族化合物含有量が
0〜35重量%、臭素価が0〜30g/100g、数平
均分子量が400〜1000、Mw/Mnが2.5以下
であるシクロペンタジエン及び/又はジシクロペンタジ
エンとビニル置換芳香族化合物との共重合体の水素添加
物とからなる組成物であって、前記熱可塑性エラストマ
ー100重量部に対して、前記シクロペンタジエン及び
/又はジシクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物
との共重合体の水素添加物を50〜500重量部の割合
で配合してなる共重合体組成物を提供する。
Description
持しつつ、溶融粘度が低く、作業性に優れており、しか
も保持力が高く、ホットメルト型の粘着剤や接着剤等と
して有用な共重合体組成物に関するものである。
S共重合体のような熱可塑性エラストマーをベースとす
るホットメルト型の粘着剤,接着剤を製造することが知
られている。しかしながら、このようにして得られた粘
着剤,接着剤は、溶融粘度が高く、作業性が悪いという
欠点があった。
する目的で、使用する水添石油樹脂の軟化点を下げると
いう方法が試みられている。しかしながら、この場合、
溶融粘度の低下は見られたが、粘着剤,接着剤の重要な
物性である保持力が低下してしまうという欠点があっ
た。
ような欠点を解消し、優れた粘着力を保持しつつ(本来
の接着性能を低下させることなく)、溶融粘度が低く、
作業性に優れており、しかも保持力が高く、ホットメル
ト型の粘着剤や接着剤等として有用な共重合体組成物を
提供することを目的とするものである。
な従来の欠点を解消するため、鋭意検討を重ねた。その
過程で、使用する水添石油樹脂について、溶融粘度を低
下させたものを用いることを考え、本願出願人が先に提
案しているシクロペンタジエン及び/又はジシクロペン
タジエン〔以下、(ジ)シクロペンタジエンと略記す
る。〕とスチレンとの共重合体の水素添加物を製造する
方法(特公平7−88412号公報)に注目した。
とスチレンからなる原料モノマーを溶媒中に分割添加し
ながら重合することにより、製造される水素添加物のM
w/Mnを5以下とし、従来より溶融粘度を低下させる
ことができた。
方法により得られる水素添加物は、Mw/Mnが5以下
と、それ以前のものよりも低くはなっているものの、実
際上はその実施例に記載のように、Mw/Mnが2.8
程度というものであって、現在では必ずしも満足する値
のものではなく、粘着剤や接着剤等の原料として用いた
場合に、必ずしも満足しうる溶融粘度のものとはなら
ず、また、保持力も必ずしも充分でないことが分かっ
た。
ため鋭意研究を重ねた。その結果、SBS共重合体等の
熱可塑性エラストマーに、本発明者らが新しく開発した
方法により得られたMw/Mnが2.5以下である
(ジ)シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物と
の共重合体の水素添加物を配合することによって、上記
した問題が解消されており、ホットメルト型の粘着剤や
接着剤として好適な共重合体組成物を得ることができる
ことを見出した。
タジエンとビニル置換芳香族化合物との混合物を溶媒中
に分割添加する際に、硫黄化合物、或いはヒドロキシベ
ンゼン系化合物、ヒドロキシベンゼン系化合物及びキノ
ン系化合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種の化
合物を添加して得られる、Mw/Mnが1.9未満と、
より一層分子量分布の狭くなっている(ジ)シクロペン
タジエンとビニル芳香族化合物との共重合体との水素添
加物を、SBS共重合体等の熱可塑性エラストマーに配
合することによって、さらに優れた共重合体組成物を得
ることができることも見出した。本発明は、これらの知
見に基づいて完成されたものである。
レンを10〜50重量%含有する熱可塑性エラストマー
と、軟化点が70〜140℃、ビニル置換芳香族化合物
含有量が0〜35重量%、臭素価が0〜30g/100
g、数平均分子量が400〜1000、重量平均分子量
/数平均分子量(Mw/Mn)が2.5以下であるシク
ロペンタジエン及び/又はジシクロペンタジエンとビニ
ル置換芳香族化合物との共重合体の水素添加物とからな
る組成物であって、前記熱可塑性エラストマー100重
量部に対して、前記シクロペンタジエン及び/又はジシ
クロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物との共重合
体の水素添加物を50〜500重量部の割合で配合して
なる共重合体組成物を提供するものである。
ンを10〜50重量%含有する熱可塑性エラストマー
と、軟化点が70〜140℃、ビニル置換芳香族化合物
含有量が0〜35重量%、臭素価が0〜30g/100
g、数平均分子量が400〜1000、重量平均分子量
/数平均分子量(Mw/Mn)が1.9未満であるシク
ロペンタジエン及び/又はジシクロペンタジエンとビニ
ル置換芳香族化合物との共重合体の水素添加物とからな
る組成物であって、前記熱可塑性エラストマー100重
量部に対して、前記シクロペンタジエン及び/又はジシ
クロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物との共重合
体の水素添加物を50〜500重量部の割合で配合して
なる共重合体組成物を提供するものである。
請求項1,2記載の本発明においては、熱可塑性エラス
トマーを用いる。この熱可塑性エラストマーとしては、
スチレンを10〜50重量%、好ましくは20〜40重
量%含有するものであれば良く、他に特に制限はない。
ここで用いる熱可塑性エラストマーのスチレン含有量が
10重量%未満であると、凝集力が低下し、一方、50
重量%を超えると、タックが低下し、いずれも好ましく
ない。
体的には、例えばSBS(スチレン−ブタジエン−スチ
レン)共重合体、SIS(スチレン−イソプレン−スチ
レン)共重合体、SEBS(スチレン−エチレン−ブチ
レン−スチレン)共重合体、SEPS(スチレン−エチ
レン−プロピレン−スチレン)共重合体等を挙げること
ができる。これらの中でも特にSBS共重合体が好まし
い。SBS共重合体は、公知の方法により製造されたも
の、例えばアニオン共重合により製造されたものなどを
使用することができる。
述した通り、スチレンを10〜50重量%含有するもの
を用いることができるが、さらに、伸び率が500〜1
500%、メルトインデックス(MI)が1〜100g
/10分のものが好適に使用できる。特に熱可塑性エラ
ストマーがSBS共重合体である場合、スチレンを10
〜50重量%含有すると共に、比重が0.930〜0.
970、伸び率が500〜1500%、MIが1〜10
0g/10分のものを用いるのが好ましく、比重が0.
940〜0.960、伸び率が600〜1000%、M
Iが1〜10g/10分のものがより好ましい。ここで
用いるSBS共重合体のMIが高過ぎると、凝集力が小
さくなる。
て、上記熱可塑性エラストマーに配合されるものは、
(ジ)シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物と
の共重合体の水素添加物であるが、請求項1と請求項2
とで、重量平均分子量/数平均分子量(Mw/Mn)が
異なる。すなわち、請求項1記載の本発明では、Mw/
Mnが2.5以下のものであるが、請求項2記載の本発
明では、Mw/Mnが1.9未満であるという違いがあ
る。
の本発明で用いる(ジ)シクロペンタジエンとビニル置
換芳香族化合物との共重合体の水素添加物は、軟化点が
70〜140℃、好ましくは80〜130℃、ビニル置
換芳香族化合物含有量が0〜35重量%、好ましくは1
〜30重量%、臭素価が0〜30g/100g、好まし
くは1〜20g/100g、数平均分子量が400〜1
000、好ましくは500〜800である。
ロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物との共重合体
の水素添加物、或いは水素添加前の共重合体は、いずれ
もMw/Mnが2.5以下であることから、分子量分布
が狭く(シャープ)、このことはGPC( Gel Permeat
ion Chromatography)法により表される分子量分布のパ
ターンからも明らかである。このような(ジ)シクロペ
ンタジエンとビニル置換芳香族化合物との共重合体の水
素添加物としては、Mw/Mnが2.5以下、例えば製
造例2に示すように1.9前後のものが用いられる。
(ジ)シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物と
の共重合体の水素添加物、或いは水素添加前の共重合体
は、いずれもMw/Mnが1.9未満であることから、
分子量分布が一層狭い(シャープな)ものである。この
ような(ジ)シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化
合物との共重合体の水素添加物としては、Mw/Mnが
1.9未満、例えば製造例6では1.6〜1.7程度に
まで低下したものが用いられる。
(ジ)シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物と
の共重合体、或いはその水素添加物は、Mw/Mnが
2.5を超えるものであって(例えば、後記製造例3に
示すように、Mw/Mnが2.8のものである)、分子
量分布がより広い(ブロードな)ものである。
いる(ジ)シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合
物との共重合体の水素添加物は、例えば次のようにして
製造することができる。
ル置換芳香族化合物との混合物を溶媒中に分割添加しな
がら共重合反応を行なう。原料の一つであるビニル置換
芳香族化合物としては、例えば、スチレン,α−メチル
スチレン,ビニルトルエン等が挙げられる。このうち、
スチレンを使用することが好ましい。この共重合反応に
おいて使用する溶媒としては、例えばベンゼン,トルエ
ン,キシレン,シクロヘキサン,メチルシクロヘキサ
ン,エチルシクロヘキサンなどを使用することができ、
これらを1種を単独で、或いは2種以上を組み合わせて
使用することが可能である。これらの溶媒は、100℃
以上、好ましくは150℃以上に加熱してから用いるこ
とが望ましい。
ビニル置換芳香族化合物との混合物、すなわち原料モノ
マーの合計100重量部に対し、50〜500重量部、
好ましくは80〜300重量部の割合で使用する。この
溶媒中(好ましくは加熱された溶媒中)に、(ジ)シク
ロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物との混合物を
分割添加しながら(例えば滴下しながら)共重合反応を
行なう。
置換芳香族化合物を溶媒に分割添加する際に、硫黄化合
物を存在させるか、或いはヒドロキシベンゼン系化合
物、ヒドロキシベンゼン系化合物及びキノン系化合物よ
りなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物を存在さ
せることにより、得られる共重合体のMw/Mnを一層
低下させることができ、請求項2記載の本発明で用いる
Mw/Mnが1.9未満であるシクロペンタジエン及び
/又はジシクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物
との共重合体の水素添加物を得ることができる。
移動剤として用いられている化合物等を使用することが
できる。例えば、n−オクチルメルカプタン、ベンジル
メルカプタン、チオフェノール、2−メチル−5−t−
ブチルチオフェノールなどを挙げることができる。これ
らの中でも、2−メチル−5−t−ブチルチオフェノー
ルを用いることが好ましい。
は、例えば、フェノール、2,6−ジ−t−ブチル−p
−クレゾール、ペンタエリスリチル−テトラキス(3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート)、メトキノン、ヒドロキノン、2,5
−ジ−t−ブチル−ヒドロキノン、ヒドロキシヒドロキ
ノン、カテコール、p−t−ブチル−カテコール、ピロ
ガロール等が挙げられる。これらの中でも、ヒドロキシ
ベンゼン系化合物としては、ヒドロキシヒドロキノン、
カテコール、p−t−ブチル−カテコール、ピロガロー
ルが好ましい。
ては、例えば、1,4−ジヒドロキシナフタレン、2,
3−ジヒドロキシナフタレン、2,4−ジヒドロキシナ
フタレン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、3,4−
ジヒドロキシナフタレン等を挙げることができる。
1,4−ベンゾキノン、α−ナフトキノン、アントラキ
ノン、1,4−ジヒドロキシアントラキノン等を挙げる
ことができる。
製造するには、上記した硫黄化合物、或いはヒドロキシ
ベンゼン系化合物、ヒドロキシベンゼン系化合物及びキ
ノン系化合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種の
化合物を用いるが、中でも硫黄化合物、或いはヒドロキ
シベンゼン系化合物を用いることが好ましい。
ンゼン系化合物、ヒドロキシベンゼン系化合物及びキノ
ン系化合物よりなる群から選ばれた少なくとも1種の化
合物の使用量は、モノマー100重量部に対して5重量
部以下、通常0.01〜5重量部、好ましくは0.1〜
2重量部の割合である。
満であると、得られる共重合体の分量分布が広がり、性
能が向上した樹脂を高い生産性を維持したままで得るこ
とができない。一方、上記化合物の使用量が上記割合を
超えても、効果が頭打ちとなり、むしろ1バッチの生産
性が悪化するため好ましくない。上記化合物は、モノマ
ー中に混合させて共重合してもよいし、溶媒中に予め存
在させて共重合してもよい。
シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物との共重
合体の水素添加物を製造する際の(ジ)シクロペンタジ
エンとビニル置換芳香族化合物との混合割合について
は、特に制限されないが、通常は、(ジ)シクロペンタ
ジエン:ビニル置換芳香族化合物(重量比)を70:3
0〜20:80、好ましくは60:40〜40:60と
する。分割添加時間は、通常、0.5〜5時間、好まし
くは1〜3時間である。添加割合は均等であることが好
ましい。
シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物との共重
合体の水素添加物を製造する際に、共重合反応は、
(ジ)シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物と
の混合物を分割添加し終わった後も、引き続き反応を行
なわせることが望ましい。その場合の反応条件は特に制
限はないが、通常は反応温度200〜350℃、好まし
くは250〜300℃、反応圧力は0〜20kg/cm2G 、
好ましくは0〜15kg/cm2G 、反応時間は0.5〜8時
間、好ましくは1〜5時間である。
ば、温度100〜300℃、圧力100〜1mmHgで1〜
3時間処理して、揮発分等を除去すれば、(ジ)シクロ
ペンタジエンとビニル置換芳香族化合物との共重合体が
得られる。
タジエンとビニル置換芳香族化合物との共重合体は、軟
化点が60〜130℃、ビニル置換芳香族化合物含有量
が30〜90重量%、臭素価が30〜90g/100
g、数平均分子量が400〜1000であり、Mw/M
nが2.5以下のものとなり、分子量分布が狭い(シャ
ープな)共重合体となる。
シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物との共重
合体について、水素添加反応を行なうことにより、請求
項1,2記載の本発明で用いる(ジ)シクロペンタジエ
ンとビニル置換芳香族化合物との共重合体の水素添加物
が得られる。
ウム,コバルト,白金,ロジウム系触媒の存在下で、シ
クロヘキサン,テトラヒドロフランなどの溶媒中で行な
われる。このときの反応温度は120〜300℃、好ま
しくは150〜250℃であり、反応時間は1〜7時
間、好ましくは2〜5時間であって、水素圧力10〜6
0kg/cm2G 、好ましくは20〜50kg/cm2G の条件であ
る。
応生成液を、共重合体の場合と同様に、例えば、温度1
00〜300℃、好ましくは150〜250℃、圧力1
00〜1mmHgで1〜3時間処理して揮発分等を除去する
ことにより、請求項1,2記載の本発明で用いる(ジ)
シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物との共重
合体の水素添加物を得ることができる。
(ジ)シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物と
の共重合体の水素添加物は、軟化点が70〜140℃、
ビニル置換芳香族化合物含有量が0〜35重量%、臭素
価が0〜30g/100g、数平均分子量が400〜1
000であり、Mw/Mnが2.5以下(請求項1記載
のもの)或いは1.9未満(請求項2記載のもの)のも
のとなり、分子量分布が狭い(シャープな)共重合体水
素添加物となる。
物は、このような(ジ)シクロペンタジエンとビニル置
換芳香族化合物との共重合体の水素添加物と、前記した
如き熱可塑性エラストマーとからなる組成物である。両
者の配合割合は、熱可塑性エラストマー100重量部に
対して、(ジ)シクロペンタジエンとビニル置換芳香族
化合物との共重合体の水素添加物が50〜500重量
部、好ましくは100〜300重量部である。ここで
(ジ)シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物と
の共重合体の水素添加物の使用量が上記割合未満であっ
ても、上記割合を超えても、いずれの場合もタックがな
くなる。
ミキサー,バンバリーミキサーなどの機械的手段や、両
者を共溶解する溶媒を用いる溶媒法などを採用すること
ができる。以上のようにして、目的とする請求項1,2
記載の本発明の共重合体組成物を製造することができ
る。なお、請求項1,2記載の本発明の共重合体組成物
には、本発明の目的を損なわない限り、必要に応じて、
オイルや酸化防止剤等、公知の添加剤を適宜配合するこ
とができる。
が、本発明はこれらにより何ら制限されるものではな
い。
ンとの共重合体の製造) 窒素で置換した攪拌機付きの300ml容重合反応器内
に、溶媒としてキシレン141g(原料モノマー100
重量部に対し、180重量部)を採取し、260℃まで
加熱して攪拌しながら、これにジシクロペンタジエン3
1gとスチレン47gとの混合物〔前者:後者=40:
60(重量比)〕を2時間にわたって分割添加した。そ
の後、引き続き5時間共重合反応を行なった。
タリーエバポレーターを用いて、温度200℃、圧力1
0mmHgで3時間処理し、未反応モノマーとキシレンを除
去して、70gのジシクロペンタジエンとスチレンとの
共重合体を得た。この共重合体の性質を第1表に示す。
ンとの共重合体の水素添加物の製造) 窒素で置換した攪拌機付きの300ml容重合反応器内
に、溶媒としてシクロヘキサン60g、製造例1で得ら
れた共重合体65g、0.5重量%のパラジウム担持シ
リカ・アルミナ触媒2.3gを採取し、水素圧力40kg
/cm2G 、温度230℃で3時間水素添加反応を行なっ
た。
タリーエバポレーターを用いて、温度200℃、圧力1
0mmHgで1時間処理し、シクロヘキサンを除去して、6
5gのジシクロペンタジエンとスチレンとの共重合体の
水素添加物を得た。この共重合体の水素添加物の性質を
第1表に示す。
エンとスチレンとの共重合体の製造) 窒素で置換した攪拌機付きの300ml容重合反応器内
に、溶媒としてキシレン50g(原料モノマー100重
量部に対し、32重量部)を採取し、260℃まで加熱
して攪拌しながら、これにジシクロペンタジエン62g
とスチレン94gとの混合物〔前者:後者=40:60
(重量比)〕を2時間にわたって分割添加した。その
後、引き続き1.5時間共重合反応を行なった。
ノマーとキシレンを除去して、140gのジシクロペン
タジエンとスチレンとの共重合体を得た。この共重合体
の性質を第1表に示す。
エンとスチレンとの共重合体の水素添加物の製造) 製造例1で得られた共重合体の代わりに、製造例3で得
られた共重合体を使用した他は、製造例2と同様の操作
を行ない、ジシクロペンタジエンとスチレンとの共重合
体の水素添加物を得た。この共重合体の水素添加物の性
質を第1表に示す。
ペンタジエンとスチレンとの共重合体の製造) 窒素で置換した攪拌機付きの1L容重合反応器内に、溶
媒としてキシレン330g(原料モノマー100重量部
に対し、90重量部)を採取し、キシレン中に2−メチ
ル−5−t−ブチルチオフェノール3.66g(原料モ
ノマー100重量部に対し、1重量部)を入れた後、2
60℃まで加熱し、攪拌しながら、これに、原料モノマ
ーとして、ジシクロペンタジエン183gとスチレン1
83gとの混合物〔前者:後者=50:50(重量
比)〕を3時間にわたって分割添加した。その後、引き
続き7時間共重合反応を行なった。
タリーエバポレーターを用いて、温度200℃、圧力1
0mmHgで2時間処理し、未反応モノマーとキシレンを除
去して、330gのジシクロペンタジエンとスチレンと
の共重合体を得た。この共重合体の性質を第1表に示
す。
ペンタジエンとスチレンとの共重合体の水素添加物の製
造) 窒素で置換した攪拌機付きの300ml容重合反応器
に、溶媒としてシクロヘキサン70g、製造例5で得た
共重合体70g、ニッケル触媒10gを採取し、水素圧
力40kg/cm2G 、温度230℃で、4時間水素添加反応
を行なった。
タリーエバポレーターを用いて温度200℃、圧力10
mmHgで1時間処理し、シクロヘキサンを除去して、70
gのジシクロペンタジエンとスチレンの共重合体水素添
加物を得た。この共重合体の水素添加物の性質を第1表
に示す。
存在下、ジシクロペンタジエンとスチレンとの共重合体
の製造) 窒素で置換した攪拌機付きの1L容重合反応器内に、溶
媒としてキシレン330g(原料モノマー100重量部
に対し、90重量部)を採取し、キシレン中にピロガロ
ール3.66g(原料モノマー100重量部に対し、1
重量部)を入れた後、240℃まで加熱し、攪拌しなが
ら、これに原料モノマーとして、ジシクロペンタジエン
183gとスチレン183gとの混合物〔前者:後者=
50:50(重量比)〕を90分間にわたって分割添加
した。その後、60分かけて260℃まで昇温し、26
0℃に達した後、引き続き3時間共重合反応を行なっ
た。
タリーエバポレーターを用いて、温度200℃、圧力1
0mmHgで2時間処理し、未反応モノマーとキシレンを除
去して、330gのジシクロペンタジエンとスチレンと
の共重合体を得た。この共重合体の性質を第1表に示
す。
物の製造) 窒素で置換した攪拌機付きの300ml容重合反応器
に、溶媒としてシクロヘキサン70g、製造例7で得た
共重合体70g、ニッケル触媒1.5gを採取し、水素
圧力40kg/cm2G 、温度230℃で、4時間水素添加反
応を行なった。
タリーエバポレーターを用いて温度200℃、圧力10
mmHgで1時間処理し、シクロヘキサンを除去して、70
gのジシクロペンタジエンとスチレンの共重合体水素添
加物を得た。この共重合体の水素添加物の性質を第1表
に示す。
用。 *2:赤外分光光度計(吸光度700cm-1)による定
量。 *3:JIS K−2605を準用。 *4:VPOによる測定。 *5:GPCによる測定。
共重合体のMw/Mnは2.0であり、また、製造例2
で得られた共重合体の水素添加物のMw/Mnは1.9
であり、いずれも分子量分布の狭い望ましいものであっ
た。
のMw/Mnは2.8であり、また、製造例4で得られ
た共重合体の水素添加物のMw/Mnは2.7であり、
いずれも製造例1及び2のような分子量分布の狭い望ま
しいものではなかった。
重合体のMw/Mnは、それぞれ、1.67、1.6
3、1.81、1.83であり、いずれも製造例3及び
4と比較して分子量分布の狭いものとなっていた。さら
に、製造例1及び2と比較しても、より分子量分布の狭
い、望ましいものであった。
水素添加物と、SBS共重合体〔シェルジャパン(株)
製、商品名:クレイトンD−KX65CS、スチレン/
ゴム=28/72(重量比)、MI=6g/10分〕
と、オイル〔出光興産(株)製、商品名:PS−32〕
と、酸化防止剤〔日本チバガイギー(株)製、商品名:
イルガノックス1010〕とを、混練機ラボプラストミ
ルを用いて140℃、40分混練し、共重合体組成物を
製造し、その物性を評価した。結果を第2表に示す。
製造例4で得られた共重合体の水素添加物を用いたこと
以外は、実施例1と同様の操作を行ない、共重合体組成
物を製造し、その物性を評価した。結果を第2表に示
す。
製造例6で得られた共重合体の水素添加物を用いたこと
以外は、実施例1と同様の操作を行ない、共重合体組成
物を製造し、その物性を評価した。結果を第2表に示
す。
製造例8で得られた共重合体の水素添加物を用いたこと
以外は、実施例1と同様の操作を行ない、共重合体組成
物を製造し、その物性を評価した。結果を第2表に示
す。
用。 *2:B型粘度計で測定。 *3:トルエンに溶解した共重合体組成物を、PETフ
ィルムに塗布し、溶媒を乾燥させた(膜厚30±3μ
m)。荷重2kgf でSUS板に圧着し測定試料を作成し
た後、引張試験機を用いて180度ピール試験を実施。 *4:トルエンに溶解した共重合体組成物を、PETフ
ィルムに塗布し、溶媒を乾燥させた(膜厚30±3μ
m)。得られた測定試料を用い、引張試験機によりJI
S Z−0237の参考に従い、ループタックを測定。 *5:トルエンに溶解した共重合体組成物を、PETフ
ィルムに塗布し、溶媒を乾燥させた(膜厚30±3μ
m)。荷重2kgf でSUS板に圧着し測定試料を作成し
た後、測定試料に1kgf の錘りを掛け、恒温恒湿槽中で
落下するまでの時間を測定。
合体組成物は、比較例1で得られたものと比べて、粘着
力等は同等であるものの、溶融粘度が低く、しかも著し
く保持力に優れたものであることが分かる。また、実施
例2及び3で得られた共重合体組成物は、比較例1で得
られたものと比べて、粘着力等は同等であるものの、溶
融粘度が低く、しかも著しく保持力に優れたものである
ことが分かる。さらに、この実施例2及び3で得られた
共重合体組成物は、実施例1で得られたものと比べて、
保持力がより優れたものとなっているが、これは分子量
分布がより狭くなっているためと考えられる。
の狭い(ジ)シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化
合物との共重合体の水素添加物を用いているので、溶融
粘度が低く、極めて作業性に優れており、しかも高い保
持力を有している。しかも本発明の共重合体組成物は、
本来の接着性能を低下させてはおらず、優れた粘着力を
保持している。また、請求項2に記載したように、
(ジ)シクロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物と
の共重合体の水素添加物として、共重合を硫黄化合物等
の存在下に行なって得られる分子量分布のより狭い(M
w/Mnが1.9未満)ものを用いた場合には、より溶
融粘度がより低く、保持力に優れたものとなる。従っ
て、本発明の共重合体組成物は、ホットメルト型の粘着
剤や接着剤等として有効に利用することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 スチレンを10〜50重量%含有する熱
可塑性エラストマーと、軟化点が70〜140℃、ビニ
ル置換芳香族化合物含有量が0〜35重量%、臭素価が
0〜30g/100g、数平均分子量が400〜100
0、重量平均分子量/数平均分子量(Mw/Mn)が
2.5以下であるシクロペンタジエン及び/又はジシク
ロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物との共重合体
の水素添加物とからなる組成物であって、前記熱可塑性
エラストマー100重量部に対して、前記シクロペンタ
ジエン及び/又はジシクロペンタジエンとビニル置換芳
香族化合物との共重合体の水素添加物を50〜500重
量部の割合で配合してなる共重合体組成物。 - 【請求項2】 スチレンを10〜50重量%含有する熱
可塑性エラストマーと、軟化点が70〜140℃、ビニ
ル置換芳香族化合物含有量が0〜35重量%、臭素価が
0〜30g/100g、数平均分子量が400〜100
0、重量平均分子量/数平均分子量(Mw/Mn)が
1.9未満であるシクロペンタジエン及び/又はジシク
ロペンタジエンとビニル置換芳香族化合物との共重合体
の水素添加物とからなる組成物であって、前記熱可塑性
エラストマー100重量部に対して、前記シクロペンタ
ジエン及び/又はジシクロペンタジエンとビニル置換芳
香族化合物との共重合体の水素添加物を50〜500重
量部の割合で配合してなる共重合体組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32717897A JPH10212391A (ja) | 1996-11-27 | 1997-11-13 | 共重合体組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33022696 | 1996-11-27 | ||
JP8-330226 | 1996-11-27 | ||
JP32717897A JPH10212391A (ja) | 1996-11-27 | 1997-11-13 | 共重合体組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10212391A true JPH10212391A (ja) | 1998-08-11 |
Family
ID=26572412
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32717897A Pending JPH10212391A (ja) | 1996-11-27 | 1997-11-13 | 共重合体組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10212391A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002048221A1 (en) * | 2000-12-11 | 2002-06-20 | Eastman Chemical Resins, Inc. | Thermally polymerized copolymers made from styrene and dicyclopentadiene monomers |
WO2022045308A1 (ja) * | 2020-08-28 | 2022-03-03 | 積水化学工業株式会社 | 化合物、化合物の製造方法、粘着剤組成物、及び、粘着テープ |
-
1997
- 1997-11-13 JP JP32717897A patent/JPH10212391A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002048221A1 (en) * | 2000-12-11 | 2002-06-20 | Eastman Chemical Resins, Inc. | Thermally polymerized copolymers made from styrene and dicyclopentadiene monomers |
EP2251364A1 (en) * | 2000-12-11 | 2010-11-17 | Eastman Chemical Resins, Inc. | Process for producing copolymers made from styrene and dicyclopentadiene monomers |
WO2022045308A1 (ja) * | 2020-08-28 | 2022-03-03 | 積水化学工業株式会社 | 化合物、化合物の製造方法、粘着剤組成物、及び、粘着テープ |
CN115443260A (zh) * | 2020-08-28 | 2022-12-06 | 积水化学工业株式会社 | 化合物、化合物的制造方法、粘合剂组合物和粘合带 |
CN115516002A (zh) * | 2020-08-28 | 2022-12-23 | 积水化学工业株式会社 | 化合物、化合物的制造方法、粘合剂组合物和粘合带 |
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