JPH10211754A - インクリボン用リールおよびこれを用いたリボンカセット - Google Patents

インクリボン用リールおよびこれを用いたリボンカセット

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JPH10211754A
JPH10211754A JP1643397A JP1643397A JPH10211754A JP H10211754 A JPH10211754 A JP H10211754A JP 1643397 A JP1643397 A JP 1643397A JP 1643397 A JP1643397 A JP 1643397A JP H10211754 A JPH10211754 A JP H10211754A
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JP
Japan
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ink ribbon
reel
bobbin
inner peripheral
guide portion
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JP1643397A
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Inventor
Hiroshi Izumi
博志 泉
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Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクリボンの安定した走行性を得ることの
できる安価なインクリボン用リールおよびこれを用いた
リボンカセットを提供すること。 【解決手段】 外周面27aにインクリボン15が巻回
され、内周面27bに記録装置1のボビン7に係合可能
な係合手段29を設けたインクリボン用リール27であ
って、係合手段29は、内周面27bの軸方向のほぼ中
央部に形成された回転ガイド部30と、内周面27bの
軸方向の端面近傍に形成された挿入ガイド部31とを有
することを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクリボン用リ
ールおよびこれを用いたリボンカセットに係り、特に、
サーマルヘッドに配設された複数の発熱素子の選択的な
発熱によりインクリボンのインクを部分的に転写して文
字などの所定の画像を記録媒体に記録するのに好適なイ
ンクリボンを巻回するインクリボン用リールおよびこれ
を用いたリボンカセットに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラテンの前方に用紙などの記
録媒体とインクリボンとを支持しておき記録ヘッドとし
ての複数の発熱素子を整列配置させたサーマルヘッドを
キャリッジとともにプラテンに沿って往復移動させなが
ら記録情報に基づいて前記サーマルヘッドに整列配置さ
れている発熱素子に選択的に通電して発熱させることに
より普通紙などの記録媒体上に所望の文字などの画像の
記録を行う熱転写プリンタと称される記録装置が、高印
字品質、低騒音、低コスト、メンテナンスの容易性等の
理由により、コンピュータ、ワードプロセッサなどの出
力装置として多用されている。
【0003】図5は熱転写プリンタと称される記録装置
の一般的なもの要部を示すものであり、この種の記録装
置1は、プリンタフレーム(図示せず)の所望の位置に
平板状のプラテン2がその記録面2aがほぼ垂直となる
ように配設されている。このプラテン2の前側下方に
は、ガイドシャフト(図示せず)が前記プラテン2と平
行に配設されており、このガイドシャフトの適宜な位置
には、キャリッジ3が取着されている。さらに、キャリ
ッジ3は、1対のプーリ(図示せず)に巻回されている
適宜な駆動ベルト4の一部に固着されており、この駆動
ベルト4をステッピングモータなどの駆動手段(図示せ
ず)を用いて駆動することにより、キャリッジ3は、図
5に両矢印Aにて示すように、プラテン2に沿って往復
移動自在にされている。
【0004】前記キャリッジ3には、プラテン2に対向
しかつプラテン2に対して接離自在とされ、プラテン2
上に保持された普通紙、葉書、OHP用紙などの記録媒
体(図示せず)に記録を行なう記録ヘッドたるサーマル
ヘッド5が配設されており、このサーマルヘッド5に
は、ホストコンピュータ、イメージリーダなど、あるい
はキーボードなどの適宜な入力装置(図示せず)により
入力された原画像の画像データをサーマルヘッド5のヘ
ッド解像度に応じたビットマップデータからなる所望の
記録情報に基づいて選択的に発熱される複数の発熱素子
(図示せず)がサーマルヘッド5の走査方向たる移動方
向に対してほぼ直交する方向に整列配置されている。ま
た、キャリッジ3には、キャリッジ3の一端を介してキ
ャリッジ3に配設されたサーマルヘッド5などの所望の
部品に対して、電力および制御指令などを伝達するFP
C6が配設されており、このFPC6は、プリンタフレ
ームの所望の位置に配設され記録装置1の各部の動作の
制御を行う制御部(図示せず)に接続されている。
【0005】前記キャリッジ3の上面には、後述するイ
ンクリボン15を収納し、このインクリボン15をサー
マルヘッド5との間に案内するリボンカセット16が搭
載可能とされている。そして、キャリッジ3の中央部に
は、1対のボビン7が適宜な間隔を隔てて回転自在に配
設されており、図5左方に示す一方はインクリボン15
を巻き取る巻取りボビン7Aとされ、図5右方に示す他
方はインクリボン15を送出する送出ボビン7Bとされ
ている。また、各ボビン7は、ほぼ円柱状あるいは円筒
状に形成されており、その外周面には、リボンカセット
16のインクリボン用リール17を係合可能な周方向に
間隔を隔てて等角度分配置された複数の被係合部8(一
部のみ図示)がボビン7の軸方向に対して平行に突出形
成されている。この被係合部8は、インクリボン用リー
ル17に回転力を伝達するため、ボビン7の外周面に軸
方向に延在し、軸方向に対して直交する方向の幅寸法が
ほぼ一様な被回転ガイド部9を有している。そして、こ
の被回転ガイド部9の上端部には、インクリボン用リー
ル17をボビン7に係合する際に、インクリボン用リー
ル17をボビン7に円滑に挿入するため、全体として正
面ほぼ三角山形状に形成された被挿入ガイド部10がそ
の頂点たる尖端を上方に向けて連設されている。
【0006】そして、記録媒体に記録を行う記録時に
は、キャリッジ3の移動と同期させながら、巻取りボビ
ン7Aをステッピングモータなどの駆動手段(図示せ
ず)を用いて駆動させるとともに、前記送出ボビン7B
によりバックテンションを付与して、インクリボン15
を図5矢印Bにて示す方向に走行させることができるよ
うに形成されている。
【0007】図6は記録装置1に用いられるリボンカセ
ット16の一般的なもの要部を示すものであり、この種
のリボンカセット16は、上下1対とされた平面略矩形
のケース本体18内に、回転自在に支持された1対のイ
ンクリボン用リール17と、リボン経路に臨んで回転自
在に支持されている複数のガイドローラ(図示せず)と
が配設されている。
【0008】前記1対のインクリボン用リール17はほ
ぼ円筒状に形成されており、各リール17の外周面に
は、所望のインクリボン15がそれぞれの両端から巻回
されている。この1対のインクリボン用リール17は、
記録装置1のキャリッジ3に搭載されると、その一方
は、前記記録装置1の巻取りボビン7Aに係合されて記
録に供した部分のインクリボン15を巻取る巻取りリー
ル17Aとされ、他方は、記録装置1の送出ボビン7B
に係合されインクリボン15を送出する送出リール17
Bとされる。
【0009】前記各インクリボン用リール17の内周面
には、記録装置1のボビン7に係合可能な係合手段とし
ての周方向に間隔を隔てて等角度分配置された複数の係
合部19がインクリボン用リール17の軸方向に対して
平行に突出形成されている。この係合部19は、図7に
示すように、インクリボン用17の内周面に軸方向に延
在し、軸方向に対して直交する方向の幅寸法がほぼ一様
な回転ガイド部20を有している。そして、少なくとも
記録時に、インクリボン用リール17の回転ガイド部2
0の一側面を、前記ボビン7の被回転ガイド部9の一側
面に当接させてインクリボン用リール17を回転させる
ようになされている。また、インクリボン用リール17
の軸方向の両端部近傍には、全体として正面ほぼ三角山
形状に形成された挿入ガイド部21がその頂点たる尖端
を軸方向両端に向けて連設されている。そして、リボン
カセット16のインクリボン用リール17を記録装置1
のキャリッジ3上のボビン8に係合する際に、インクリ
ボン用リール17の挿入ガイド部21の頂点が、ボビン
7に形成された相互に隣位する被挿入ガイド部10の頂
点の間に容易に案内されボビン7に対するインクリボン
用リール17の周方向の角度の位置決め、および、挿入
を円滑に行うことができるようになされている。また、
各インクリボン用リール17は、所望の樹脂素材を成形
型(図示せず)に射出成形することなどにより製造され
ている。
【0010】このような構成によれば、記録時に、サー
マルヘッド5およびプラテン2間に記録媒体とともに挟
持されているインクリボン15が、キャリッジ3の走行
に同期して回転駆動するボビン8により、送出リール1
7Bから繰り出されて順次記録に供され、記録に供され
た後、記録媒体から剥離された部分のインクリボン15
は、前記巻取りリール17Aに巻取られることになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来のリボンカセット16のインクリボン用リール17
は、上下対称形状として形成されるのが一般的である
が、この場合においては、成形型の抜き勾配や、成形型
のショット数の増加に伴う成形面の摩耗や、部品形状の
わずかな差などの理由により、インクリボン用リール1
7の内周面に形成される係合部8の一部を構成する回転
ガイド部20の幅寸法が例えば図7に誇張して示すよう
に軸方向の上下両端で異なり、その幅寸法の差は、回転
ガイド部20の軸方向の長さが長いほど大きくなる場合
があるという問題点があった。この回転ガイド部20の
幅寸法が軸方向の上下両端で異なるということは、イン
クリボン用リール17が回転する際に、図7に想像線に
て示すボビン7の被回転ガイド部9の側面の下端部のみ
がインクリボン用リール17の回転ガイド部20の側面
に当接した状態や、ボビン7の被回転ガイド部9の側面
の上端部のみがインクリボン用リール17の回転ガイド
部20の側面に当接した状態(図示せず)や、ボビン7
の被回転ガイド部9の側面にインクリボン用リール17
の回転ガイド部20の側面に当接した状態(図示せず)
で回転することになる。
【0012】そして、ボビン7の被回転ガイド部9の側
面の下端部あるいは下端部のみがインクリボン用リール
17の回転ガイド部20の側面に当接した状態でインク
リボン用リール17が回転するということは、インクリ
ボン用リール17の軸方向の一端側でボビン7の回転力
がインクリボン用リール17へ伝達されることとなり、
記録時におけるインクリボン用リール17の外周面に巻
回されているインクリボン15の幅方向(インクリボン
用リール17の軸方向)の両端位置におけるテンション
が不均一となり、その結果、インクリボン15の安定し
た走行性を得ることができないという問題点があった。
【0013】また、ボビン7の被回転ガイド部9の側面
にインクリボン用リール17の回転ガイド部20の側面
を当接した状態、すなわち、軸方向の上下両端部で異な
る幅寸法の回転ガイド部20の側面をボビン7の被回転
ガイド部9の側面に当接した状態においては、インクリ
ボン用リール17が傾斜した状態で回転することにな
り、これによっても、インクリボン用リール17の外周
面に巻回されているインクリボン15の幅方向の両端位
置におけるテンションが不均一となり、その結果、イン
クリボン15の安定した走行性を得ることができないと
いう問題点があった。
【0014】このような問題点に対処するために、従来
から、インクリボン用リール17の回転ガイド部20の
幅寸法に対して多大な労力を用いたシビアな寸法管理が
行われており、インクリボン用リール17の製造コスト
が高いという問題点があった。
【0015】さらに、前記インクリボン用リール17の
回転ガイド部20の幅寸法に対してシビアな寸法管理を
行うことなどの理由により、ボビン7に対する設計上の
制約が多いという問題点があった。
【0016】また、インクリボン用リール17を上下非
対称形状とした場合には、1対のインクリボン用リール
17にインクリボン15を巻回する際に、1対のインク
リボン用リール17のそれぞれを同一方向にする、すな
わち、インクリボン用リール17の上下方向を同一とせ
ざるを得ず、リボンカセット16の製造コストが増加す
るという問題点があった。
【0017】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、インクリボンの安定した走行性を得ることので
きる安価なインクリボン用リールおよびこれを用いたリ
ボンカセットを提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため特許請求の範囲の請求項1に記載の本発明のインク
リボン用リールの特徴は、外周面にインクリボンが巻回
され、内周面に記録装置のボビンに係合可能な係合手段
を設けたインクリボン用リールであって、前記係合手段
は、内周面の軸方向のほぼ中央部に形成された回転ガイ
ド部と、内周面の軸方向の端面近傍に形成された挿入ガ
イド部とを有するする点にある。そして、このような構
成を採用したことにより、回転ガイド部の長さを短くす
ることができるので、回転ガイド部の軸方向の上下両端
における幅寸法の差を容易に小さくすることができると
ともに、ボビンの回転力が軸方向のほぼ中央部で伝達さ
れ、インクリボンの安定した走行性を得ることができ
る。
【0019】また、特許請求の範囲の請求項2に記載の
本発明のインクリボン用リールの特徴は、請求項1にお
いて、前記回転ガイド部の高さ寸法が前記挿入ガイド部
の高さ寸法より大きく形成されている点にある。そし
て、このような構成を採用したことにより、ボビンの回
転力が伝達される回転ガイド部と、インクリボン用リー
ルをボビンへ係合させる際の挿入ガイド部との機能を分
離することができる。
【0020】また、特許請求の範囲の請求項3に記載の
本発明のインクリボン用リールの特徴は、請求項1また
は請求項2において、前記回転ガイド部の軸方向に対し
て直交する幅寸法が前記挿入ガイド部の幅寸法より大き
く形成されている点にある。そして、このような構成を
採用したことにより、ボビンの回転力が伝達される回転
ガイド部と、インクリボン用リールをボビンへ係合させ
る際の挿入ガイド部との機能を分離することができる。
【0021】また、特許請求の範囲の請求項4に記載の
本発明のリボンカセットの特徴は、請求項1乃至請求項
3の何れか1項に記載のインクリボン用リールを有する
点にある。そして、このような構成を採用したことによ
り、インクリボンの安定した走行性を得ることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態により説明する。なお、前述した従来のものと同一
乃至相当する構成については図面中に同一の符号を付し
その詳しい説明は省略する。
【0023】まず、本発明に係るインクリボン用リール
の実施の形態について図1から図3により説明する。
【0024】図1は本発明に係るインクリボン用リール
の実施の形態の一例の要部を示す斜視図であり、図2は
係合手段の部分拡大図であり、図3は係合手段の側面図
である。
【0025】図1に示すように、本実施の形態のインク
リボン用リール27は、外周面27aの軸方向の両端部
が小径とされ段付きの円筒状に形成されている。そし
て、外周面27aの軸方向の両端部に形成された小径の
小径部28は、後述するリボンカセット36の上下1対
とされた平面略矩形のケース本体18に回転自在に支持
されるようになっている。
【0026】前記インクリボン用リール27の内周面2
7bには、記録装置1のボビン7に係合可能な係合手段
としての周方向に間隔を隔てて等角度分配置された複数
の係合部29(一部のみ図示)がインクリボン用リール
27の軸方向に対して平行に突出形成されている。この
係合部29は、図2および図3に詳示するように、イン
クリボン用リール27の内周面27bの軸方向のほぼ中
央部に形成された軸方向の長さの短い回転ガイド部30
と、この回転ガイド部30の図2および図3にて上下方
向に示す内周面27bの軸方向の両端面近傍に形成され
た上下1対の挿入ガイド部31とを有している。
【0027】そして、図2に示すように、回転ガイド部
30の軸方向に対して直交する方向の幅寸法Wは、挿入
ガイド部31の幅寸法wより大きく形成されており、図
3に示すように、回転ガイド部30の軸心に向かって突
出する高さ寸法Hは、挿入ガイド部31の高さ寸法hよ
り大きく形成されている。
【0028】前記回転ガイド部30の四角隅部には、そ
れぞれ面取り32が形成されている。また、挿入ガイド
部31は、内周面27bの軸方向の両端面近傍に位置す
るようにして正面ほぼ三角山形状に形成され、その頂点
たる尖端を図2および図3にて上下方向に示す内周面2
7bの軸方向の両端に向かって配設された基部33と、
この基部33の軸方向の中央部側に軸方向に対して直交
するようにして位置する底辺から軸方向に対して平行に
延出され、その先端部が回転ガイド部30の上下方向の
端面に接続する延出部34とを有している。
【0029】なお、係合部29の形状としては、回転ガ
イド部30の高さ寸法Hと挿入ガイド部31の高さ寸法
hとを同一寸法とするとともに回転ガイド部30の幅寸
法Wを挿入ガイド部31の幅寸法wより大きく形成した
構成や、この逆に、回転ガイド部30の幅寸法Wと挿入
ガイド部31の幅寸法wとを同一寸法とするとともに回
転ガイド部30の高さ寸法Hを挿入ガイド部31の高さ
寸法hより大きく形成した構成であってもよい。また、
挿入ガイド部31を基部33のみとする構成、すなわ
ち、回転ガイド部30と挿入ガイド部31とを間隔を隔
てて分割配置した構成としてもよい。
【0030】つぎに、本発明に係るインクリボン用リー
ルを適用した本発明のリボンカセットの実施の形態につ
いて図4により説明する。
【0031】図4は、本発明に係るインクリボン用リー
ルを適用した本発明のリボンカセットの実施の形態の一
例の要部を示す斜視図である。
【0032】図4に示すように、本実施の形態のリボン
カセット36は、上下1対とされた平面略矩形のケース
本体18内に、1対の前述した本実施の形態のインクリ
ボン用リール27が回転自在に支持されている。各イン
クリボン用リール27の外周面には、所望のインクリボ
ン15がそれぞれの両端から巻回されている。この1対
のインクリボン用リール27は、記録装置1のキャリッ
ジ3に搭載されると、その一方は、前記記録装置1の巻
取りボビン7Aに係合されて記録に供した部分のインク
リボン15を巻取る巻取りリール27Aとされ、他方
は、記録装置1の送出ボビン7Bに係合されインクリボ
ン15を送出する送出リール27Bとされる。
【0033】なお、その他の構成については、従来のリ
ボンカセット16と同様であるので、その詳しい説明は
省略する。
【0034】また、本実施の形態のリボンカセット36
が用いられる記録装置1の構成についても、従来の記録
装置1と同様であるので、その詳しい説明は省略する。
【0035】つぎに、前述した構成からなる本実施の形
態の作用について説明する。
【0036】本実施の形態のインクリボン用リール27
によれば、係合部29を構成する回転ガイド部30は、
軸方向に対する長さを短くした状態でインクリボン用リ
ール27の内周面27bの軸方向の中央部に形成されて
いるので、成形型の抜き勾配や、成形型のショット数の
増加に伴う成形面の摩耗や、部品形状のわずかな差など
が生じた場合においても、回転ガイド部30の軸方向の
上下両端における幅寸法Wの差を実用上無視しうる程度
とすることができる。すなわち、本実施の形態のインク
リボン用リール27の回転ガイド部30は、軸方向の上
下両端における幅寸法Wを同一とすることができる。し
たがって、このインクリボン用リール27を用いたリボ
ンカセット36によれば、インクリボン用リール27の
内周面27bの軸方向の中央部でボビン7の回転力を付
与することができるので、記録時におけるインクリボン
用リール27の外周面27aに巻回されているインクリ
ボン15の幅方向の両端位置におけるテンションが均一
となり、その結果、インクリボン15の安定した走行性
を確実に得ることができる。
【0037】また、本実施の形態のインクリボン用リー
ル27によれば、インクリボン用リール27の内周面2
7bの軸方向の中央部に回転ガイド部30を配置し、軸
方向の両端面近傍にボビン7にインクリボン用リール2
7を装着する際のガイドとなる挿入ガイド部31を配置
した構成とされている。すなわち、回転ガイド部30と
装着時のガイドとなる挿入ガイド部31の基部33とが
軸方向に間隔を隔てて形成されているので、ボビン7の
回転力が伝達される回転ガイド部30とインクリボン用
リール27をボビン7へ係合させる際の挿入ガイド部3
1との機能を分離することができ、その結果、ボビン7
にインクリボン用リール27を装着して、ボビン7の被
係合部8へインクリボン用リール27の係合部29を係
合させる際に、回転ガイド30より先に挿入ガイド部3
1の基部33がボビン7の被挿入ガイド部10と係合し
て周方向の角度の位置決めを確実に行うことができる。
さらに、ボビン7の回転力が伝達される回転ガイド部3
0とインクリボン用リール27をボビン7へ係合させる
際の挿入ガイド部31との機能を分離することができる
ので、ボビン7に対する設計の自由度が増し、デザイン
の自由度が向上し、部品設計が容易となる。
【0038】さらにまた、回転ガイド部30の高さ寸法
Hおよび幅寸法Wのうちの少なくとも一方を、挿入ガイ
ド部31の高さ寸法hおよび幅寸法wより大きく形成す
ることにより、ボビン7の回転力が伝達される回転ガイ
ド部30とインクリボン用リール27をボビン7へ係合
させる際の挿入ガイド部31との機能を確実に分離する
ことができ、その結果、ボビン7に対する設計の自由度
がより増大する。
【0039】さらに、本実施の形態のインクリボン用リ
ール27の係合部29の形状は、軸方向に沿って上下対
称形状とすることができるので、1対のインクリボン用
リール27にインクリボン15を巻回する際に、1対の
インクリボン用リール27のそれぞれを同一方向にす
る、すなわち、インクリボン用リール27の上下方向を
同一とするための位置合わせを必要としないので、リボ
ンカセット36の製造コストは増加せず、安価なものと
することができる。
【0040】なお、本実施の形態のインクリボン用リー
ル27は、パンケーキなどと称される1対のインクリボ
ン用リール27にインクリボン15を巻回した状態での
市場への供給に用いることもできる。
【0041】なお、本発明は、前記実施の形態に限定さ
れるものではなく、必要に応じて変更することができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明のインクリボ
ン用リールおよびこれを用いたリボンカセットによれ
ば、ボビンの回転力が伝達される回転ガイド部とインク
リボン用リールをボビンへ係合させる際の挿入ガイド部
との機能を分離して、確実かつ容易に、軸方向に上下対
称形状とすることができるので安価なものとすることが
できるとともに、ボビンの回転力を軸方向のほぼ中央部
で伝達することができるので、インクリボンの安定した
走行性を確実に得ることができるという極めて優れた効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインクリボン用リールの実施の
形態の一例の要部を示す斜視図
【図2】 図1の係合手段の部分拡大図
【図3】 図2の係合手段の側面図
【図4】 本発明に係るインクリボン用リールを適用し
た本発明のリボンカセットの実施の形態の一例の要部を
示す斜視図
【図5】 記録装置の一般的なもの要部を示す斜視図
【図6】 従来のリボンカセットの要部を示す斜視図
【図7】 従来のリボンカセットのインクリボン用リー
ルの係合部を誇張して示す説明図
【符号の説明】
1 記録装置 7 ボビン 8 被係合部 9 被回転ガイド部 10 被挿入ガイド部 15 インクリボン 18 ケース本体 27 インクリボン用リール 27a 外周面 27b 内周面 29 係合部 30 回転ガイド部 31 挿入ガイド部 33 基部 34 延出部 36 リボンカセット H (回転ガイド部の)高さ寸法 h (挿入ガイド部の)高さ寸法 W (回転ガイド部の)幅寸法 w (挿入ガイド部の)幅寸法

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面にインクリボンが巻回され、内周
    面に記録装置のボビンに係合可能な係合手段を設けたイ
    ンクリボン用リールであって、 前記係合手段は、内周面の軸方向のほぼ中央部に形成さ
    れた回転ガイド部と、内周面の軸方向の端面近傍に形成
    された挿入ガイド部とを有することを特徴とするインク
    リボン用リール。
  2. 【請求項2】 前記回転ガイド部の高さ寸法が前記挿入
    ガイド部の高さ寸法より大きく形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のインクリボン用リール。
  3. 【請求項3】 前記回転ガイド部の軸方向に対して直交
    する幅寸法が前記挿入ガイド部の幅寸法より大きく形成
    されていることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のインクリボン用リール。
  4. 【請求項4】 1対の回転自在なインクリボン用リール
    間にインクリボンが巻回され、インクリボンのリボン経
    路の中間部が外部に導出されているリボンカセットであ
    って、 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のインクリボ
    ン用リールを有することを特徴とするリボンカセット。
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