JPH10209463A - 表示装置の配線形成方法、表示装置の製造方法、および表示装置 - Google Patents

表示装置の配線形成方法、表示装置の製造方法、および表示装置

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JPH10209463A
JPH10209463A JP1284697A JP1284697A JPH10209463A JP H10209463 A JPH10209463 A JP H10209463A JP 1284697 A JP1284697 A JP 1284697A JP 1284697 A JP1284697 A JP 1284697A JP H10209463 A JPH10209463 A JP H10209463A
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JP
Japan
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wiring
wiring pattern
forming
film
insulating
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JP1284697A
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Inventor
Yoshiko Mino
美子 美濃
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】配線の低抵抗化と表示画面の明るさ(開口率)の
向上との両立。 【解決手段】表示用基板1上に透光性導電体からなる第
1の配線パターン2a,7a,11aを形成したうえ
で、表示用基板1の第1の配線パターン形成面を覆って
絶縁レジスト膜3,9,12を加熱処理してなる絶縁膜
3’,9’,12’を形成する。さらに、絶縁膜3’,
9’,12’に第1の配線パターン2a,7a,11a
に達する開口3a,9a,12aを形成したのち、絶縁
膜3’9’,12’をマスクとしたメッキ法により開口
3a,9a,12a内に遮光性導電体を充填することで
第2の配線パターン2a,7b,11bを充填形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表示装置のアレイ構成
やその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶表示装置を構成する薄膜トラ
ンジスタ(以下TFTと略す)アレイ基板110は、次
のようにして製造されていた。
【0003】まず、図6(a)に示すように、絶縁性基
板からなる表示用基板100上にアルミニウム等の金属
からなるゲート配線101をパターン形成する。次に、
表示用基板100上に、ゲート絶縁膜102、シリコン
半導体層103、及びチャネル保護膜104を順に成膜
し、ゲ−ト配線101上のチャネル保護膜104をパタ
ーニングする。
【0004】次に、シリコン半導体層103にリンなど
の不純物をドープして、n+シリコン領域を形成したの
ち、図6(b)に示すように、n+シリコン領域を形成
したシリコン半導体層103をパターニングする。
【0005】次に、表示用基板100に、Indium Tin O
xide(以下、ITOと略す)からなる透明導電膜を成膜
し、さらに、この透明導電膜をパターニングすることに
より、図6(c)に示すように画素電極105を形成す
る。
【0006】次に、表示用電極100上に、ソース・ド
レイン配線106をパターン形成する。そして最後に、
図6(d)に示すように、ソース・ドレイン配線106
の上層側にSiNx膜を形成したのち、このSiNx膜をパ
ターニングすることで絶縁保護膜107を形成すること
で、液晶表示装置のTFTアレイ基板110が完成す
る。図7は、従来のTFTアレイ基板110の平面図で
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、液晶表示装置
においては、各画素領域における画素開口部108(ゲ
ート配線101とソース・ドレイン配線106とによっ
て囲まれた範囲,図7参照)の面積が大きい程、光透過
率が高くなり、低電力で明るい表示を行うことができる
という特徴がある。
【0008】一方、液晶表示装置の大型化等に伴って、
ゲート配線101およびソース・ドレイン配線106の
低抵抗化が要望されている。これら配線101,106
を低抵抗化する手法としては、・配線幅を広くする、・
配線の膜厚を厚くする、といった手法が考えられるが、
従来の液晶表示装置では、以下に説明する理由により膜
厚を厚くする手法は採用できなかった。
【0009】TFTアレイ基板110の製造プロセスを
安定化させる、すなわち、断線等の不良を生じさせない
ためには、積層する各層のカバレッジ(被覆性)を確実
なものとしなければならない。これに対して、ゲート配
線101やソース・ドレイン配線106の膜厚を厚くす
ることは、これら配線101,106のカバレッジを悪
化させる要因となる。すなわち、膜厚を厚くすれば、こ
れら配線101,106の上層に設ける膜(ゲート絶縁
膜102,絶縁保護膜107等)に段差が発生して断線
等の不良が発生しやすくなってしまう。そのため、従来
の液晶表示装置では、低抵抗化を図る手法として、膜厚
を厚くする手法を採用することはできず、ゲート配線1
01やソース・ドレイン配線106の配線幅を広くする
手法を取らざるを得なかった。
【0010】しかしながら、配線幅を広くすると、1画
素の領域における各配線101,106の占有面積が大
きくなってしまい、それに伴って、画素開口部108が
小さくなり、液晶表示装置として表示画面の明るさに問
題が生じてしまった。
【0011】このように、従来の液晶表示装置では、配
線の低抵抗化と表示画面の明るさの向上とが両立せず、
これらを両立させることが要望されていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、表示用基板上に第1の配線パターンをパ
ターン形成する工程と、前記表示用基板の第1の配線パ
ターン形成面を覆って絶縁膜を形成する工程と、前記絶
縁膜に第1の配線パターンに達する開口を形成する工程
と、前記開口に第2の配線パターンを充填する工程とを
含むことを特徴を有しており、これによって、配線の低
抵抗化と表示画面の明るさの向上とを両立させている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、表示用基板上に第1の配線をパターンを形成する工
程と、前記表示用基板の第1の配線パターン形成面を覆
って絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜に第1の配線
パターンに達する開口を形成する工程と、前記開口内に
第2の配線パターンを充填形成する工程とを含むことに
特徴を有しており、これにより次のような作用を有す
る。すなわち、絶縁膜の厚みを厚くして開口の深さを深
くすれば、第2の配線パターンの厚みが厚くなってその
配線抵抗が小さくなる。また、第2の配線パターンの厚
みが厚くなっても第2の配線パターンは絶縁膜内に充填
されているので、第2の配線パターンと絶縁膜とは平坦
化して、両者の間に段差がほとんど形成されない。
【0014】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に係る表示装置の配線形成方法において、前記第2の
配線パターンを、前記絶縁膜をマスクとしたメッキ法に
より前記開口内に充填形成することに特徴を有してお
り、これにより、次のような作用を有する。すなわち、
第2の配線パターンを確実にかつ容易に開口内に充填形
成することができる。また、メッキ法はメッキ時間で膜
厚を制御できる上、メッキ材料の消費量も開口を充填す
るのに必要な量だけでよくなることから、高価な金(A
u)でさえも無駄なく第2の配線パターンとして用いる
ことができる。
【0015】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1または2に係る表示装置の配線形成方法において、前
記表示用基板に絶縁レジストを塗布し、この絶縁レジス
トを加熱処理することで前記絶縁膜を形成することに特
徴を有しており、これにより次のような作用を有する。
すなわち、厚みのある絶縁膜を確実に形成することがで
きる。
【0016】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3に係る表示装置の配線形成方法において、前記絶縁レ
ジストの誘電率が3以下であることに特徴を有してお
り、これにより、次のような作用を有する。すなわち、
絶縁性の高い絶縁膜を形成することができる。また、絶
縁レジストを層間絶縁膜として用いた場合の限界膜厚3
μmを満足させることができる。
【0017】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
3または4に係る表示装置の配線形成方法において、前
記絶縁レジストとして、アクリル系、シリコン系、フッ
素系、ないしポリイミド系のレジストを用いることに特
徴を有しており、これにより次のような作用を有する。
すなわち、表示装置の製造仕様および表示装置の操作仕
様などに必要な絶縁性、透明性、耐熱性、耐光性、耐薬
品性、加工性、平坦性などに対応することが可能とな
る。
【0018】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
3ないし5のいずれかに係る表示装置の配線形成方法に
おいて、前記絶縁レジストとして感光性レジストを用い
るとともに、この感光性レジストにフォトリソグラフィ
工程を施すことで前記開口を形成することに特徴を有し
ており、これにより次のような作用を有する。すなわ
ち、開口を精度よく形成することができるようになる。
【0019】本発明の請求項7に記載の発明は、表示用
基板上にゲート配線の基底部となる第1の配線パターン
を形成する工程と、前記表示用基板の第1の配線パター
ン形成面を覆って絶縁レジスト膜を形成する工程と、前
記絶縁レジスト膜に第1の配線パターンに達する開口を
形成する工程と、前記開口が形成された絶縁レジスト膜
を加熱処理する工程と、前記絶縁レジスト膜をマスクと
したメッキ法により前記開口にゲート配線の本体部とな
る第2の配線パターンを充填形成する工程とを含むこと
に特徴を有しており、これにより次のような作用を有す
る。すなわち、絶縁レジスト膜の厚みを厚くして開口の
深さを深くすれば、第2の配線パターンの厚みが厚くな
ってゲート配線の配線抵抗が小さくなる。また、第2の
配線パターンの厚みが厚くなっても第2の配線パターン
は絶縁レジスト膜内に充填されているので、第2の配線
パターンと絶縁レジスト膜とは平坦化してその間に段差
がほとんど形成されない。
【0020】本発明の請求項8に記載の発明は、ゲート
配線がパターン形成された表示用基板上に、半導体層、
絶縁膜を順次形成したのち、半導体層、絶縁膜の不要部
を除去する工程と、表示用基板上に、ソース・ドレイン
配線の基底部となる第1の配線パターンと画素電極とを
パターン形成する工程と、半導体層、絶縁膜、第1の配
線パターン、および画素電極を覆って表示用基板に絶縁
レジスト膜を形成する工程と、前記絶縁レジスト膜に、
第1の配線パターンに達する第1の開口、および画素電
極に達する第2の開口をパターン形成する工程と、第
1,第2の開口が形成された絶縁レジスト膜を加熱処理
する工程と、前記第1の開口を除いて前記絶縁レジスト
膜を覆う被覆膜を前記表示用基板に形成する工程と、前
記被覆膜をマスクとしたメッキ法により、前記第1の開
口にソース・ドレイン配線の本体部となる第2の配線パ
ターンを充填形成する工程と、前記被覆膜を除去する工
程とを含むことに特徴を有しており、これにより次のよ
うな作用を有する。すなわち、絶縁レジスト膜の厚みを
厚くして開口の深さを深くすれば、第2の配線パターン
の厚みが厚くなってソース・ドレイン配線の配線抵抗が
小さくなる。また、第2の配線パターンの厚みが厚くな
っても第2の配線パターンは絶縁レジスト膜内に充填さ
れているので、第2の配線パターンと絶縁レジスト膜と
の間が平坦化してその間に段差が形成されることはな
い。
【0021】本発明の請求項9に記載の発明は、ゲート
配線がパターン形成された表示用基板上に、半導体層、
絶縁膜を順次形成したのち、半導体層、絶縁膜の不要部
を除去する工程と、ソース・ドレイン配線の基底部とな
る第1の配線パターンを表示用基板上に形成する工程
と、半導体層、絶縁膜、および第1の配線パターンを覆
って表示用基板に絶縁レジスト膜を形成する工程と、絶
縁レジスト膜に、第1の配線パターンに達する開口を形
成する工程と、前記開口が形成された絶縁レジスト膜を
加熱処理する工程と、前記絶縁レジスト膜をマスクとし
たメッキ法により、前記開口にソース・ドレイン配線の
本体部となる第2の配線パターンを充填する工程と、表
示用基板上に画素電極を形成する工程とを含むことに特
徴を有しており、これにより請求項8と同様の作用を有
する。本発明は、ソース・ドレイン配線を形成した表示
用基板上に画素電極を形成する点で、請求項8と異なっ
ており、これにより、画素電極とソース・ドレイン配線
との間や画素電極とゲート配線との間には電気的絶縁を
維持することを目的とした離間間隔(マージン)を形成
する必要がなくなる。
【0022】本発明の請求項10に記載の発明は、表示
用基板上に表示用配線が形成された表示装置において、
前記表示用配線は、表示用基板上に形成された透光性導
電体からなる第1の配線パターンと、第1の配線パター
ン上に形成された遮光性導電体からなる第2の配線パタ
ーンとを有することに特徴を有しており、これにより次
のような作用を有する。すなわち、表示用配線において
は、遮光域となる第2の配線パターンの厚みを厚くすれ
ば表示用配線の配線抵抗を小さくすることができる。こ
こで、第2の配線パターンはその幅が広くなると遮光域
も広くなるものの、その厚みを厚くしても遮光域は広く
ならない。そのため、第2の配線パターンの厚みを厚く
して表示用配線の配線抵抗を小さくしても、表示用配線
の遮光域が拡大することにはならない。
【0023】以下、本発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。
【0024】第1の実施の形態 本実施の形態は本発明を透過型液晶表示装置に実施した
例であって、図1〜図3には、その製造方法の各段階の
状態を示す断面図が順に示されている。
【0025】まず、図1(a)に示すように、ガラス基
板等の透明絶縁基板からなる表示用基板1を用意し、こ
の表示用基板1上にゲート配線2の基底部となる第1の
配線パターン2aをパターン形成する。第1の配線パタ
ーン2aは透明導電膜であるITOを用いる。これは、
本実施の形態により製造される液晶表示装置が透過型液
晶表示装置であるために選択された配線材料であって、
他の液晶表示装置(反射型液晶表示装置)や他の表示装
置に本発明を実施する場合には、第1の配線パターン2
aはITOに限定されるものではなく、Cu、Cu合金、
Ni、Ni合金、Pb、Fe、コバールなどメッキ可能な導
電膜であればよい。第1の配線パターン2aはスパッタ
や蒸着などによって製膜したのち、写真製版工程および
エッチング工程からなるフォトリソグラフィ法により所
定のパターンに加工形成する。
【0026】次に、図1(b)に示すように、第1の配
線パターン2aの上から表示用基板1に絶縁レジスト膜
3を形成する。絶縁レジスト膜3は誘電率3以下の感光
性絶縁レジストからなり、スピンナ(図示省略)等の製
膜装置により膜厚1〜2μm程度の膜厚に塗布形成した
のちプリベークして形成する。
【0027】絶縁レジスト膜3の品種(材質)は、この
配線構造が組み込まれる装置(本実施の形態では透過型
液晶表示装置)およびその製造プロセスの仕様に応じて
絶縁性、透明性、耐熱性、耐光性、耐薬品性、加工性、
平坦性等を基準に選択される。本実施の形態では、例と
して、日本合成ゴム製のアクリル系ポジレジスト、また
は、ダウケミカル社製のシリコン系樹脂(XU7191
8:商品名)を用いているが、レジストは、加工形状に
よってネガタイプ、ポジタイプどちらであってもよい。
【0028】絶縁レジスト膜3のプリベークが終了した
表示用基板1をマスク(図示省略)を介して露光現像し
たのちその感光部を除去することで、図1(b)に示す
開口3aを形成する。開口3aは、第1の配線パターン
2aの形成位置と一致する位置に、第1の配線パターン
2aに達する深さに形成する。また、開口3aの幅α
は、第1の配線パターン2aのパターン幅βより狭く設
定する。
【0029】開口3aを形成したのち、表示用基板1に
ポストベークを施して絶縁レジスト膜3を、透過型液晶
表示装置の操作仕様などに必要な絶縁性、透明性、耐熱
性、耐光性、耐薬品性、加工性、平坦性を備えた絶縁膜
3’に変成させる。
【0030】次に、図1(c)に示すように、表示用基
板1をメッキ液中に浸漬し、前記絶縁膜3’の開口部3
aの底部に露出している第1の配線パターン2a上に、
ゲート配線2の本体部となる第2の配線パターン2bを
無電解メッキ法にて選択的に充填することで製膜する。
なお、第2の配線パターン2bは、絶縁膜3’の上面と
略面一となる厚みに形成する。第2の配線パターン7b
の材料としては、抵抗率10μΩ・cm以下の金属が適
当であり、第1の配線パターン2aにITOを用いた場
合にはAuやInからなる第2の配線パターン2bをメッ
キ成膜できる。また、第1の配線パターン2aとして、
Cu膜を形成した場合にはNiからなる第2の配線パター
ン2bを製膜できる。なお、AuやInは高価な材料であ
るが、メッキ製法により成膜するので、無駄なく用いる
ことができ、高価な材料を用いているにもかかわらず、
製造コストの上昇を最小限に抑えることができる。
【0031】このようにして、第1の配線パターン2a
と第2の配線パターン2bとからなるゲート配線2が形
成される。ゲート配線2は、開口3aの深さを深くすれ
ば、第2の配線パターン2bの厚みが厚くなってその配
線抵抗が小さくなるという特徴がある。
【0032】また、第2の配線パターン2bの厚みが厚
くなっても第2の配線パターン2bは絶縁膜3’内にメ
ッキ法により充填されているので、第2の配線パターン
2bと絶縁膜3’とは平坦化して、両者の間に段差がほ
とんど形成されないという特徴がある。
【0033】さらには、ゲート配線2は表示用基板1の
厚み方向に光を遮断する面積(遮光面積)が小さいとい
う特徴がある。すなわち、ゲート配線2のうち、表示用
基板1の厚み方向に沿って光を遮断するのは、第2の配
線パターン2bだけである(第1の配線パターン2aは
透明導電体であるITO)。第2の配線パターン2b
は、その厚みを厚くすることでその配線抵抗の低減を達
成している構造上、そのパターン幅(開口3aの幅αと
同じ)を広くする必要がなく、具体的には、第1の配線
パターン2aのパターン幅βより狭くなっている。した
がって、所望の配線抵抗を規定して考えた場合には、第
2の配線2bは、その厚みを厚くするにしたがって、そ
のパターン幅が狭くなる。このような特徴により、第2
の配線パターン2bの厚みを厚くするにしたがって、ゲ
ート配線2の遮光面積が小さくなる。
【0034】そのうえ、第2の配線パターン2bの厚み
を厚くしても、第2の配線パターン2bは、絶縁膜3’
に対して平坦性の維持するので、絶縁膜3’の上にさら
なる膜(後述するゲート絶縁膜4)を形成しても、形成
した膜が第2の配線パターン2bと絶縁膜3’との間の
境目で断線するといった不都合も起きない。
【0035】ゲート配線2を形成したのち、ゲート絶縁
膜4,アモルファスシリコン(a−Si)からなるシリ
コン半導体層5、及びチャネル保護膜6を順に成膜す
る。なお、ゲート絶縁膜4の成膜に際しては、絶縁膜
3’と第2の配線パターン2bとの間に段差がなく、両
者の上面がほぼ平坦化しているので、断線を危惧するこ
となくゲート絶縁膜4を任意の膜厚(薄さ)に成膜する
ことができる。
【0036】ゲート絶縁膜4,シリコン半導体膜5,チ
ャネル保護膜6を成膜したのち、ゲ−ト配線2上のチャ
ネル保護膜6をパタ−ニングする。チャネル保護膜6の
パターニングが終了すると、シリコン半導体層5にリン
などの不純物をドープして、n+シリコン領域を形成
し、n+シリコン領域を形成したシリコン半導体層5を
パターニングする(図2(a)参照)。
【0037】次に、図2(b)に示すように、表示用基
板1全面に膜厚100nm程度のITO膜を形成したの
ち、このITO膜をフォトリソグラフィ工程によりパタ
ーニングすることで、第1の配線パターン7aと画素電
極8とを同時に形成する。
【0038】次に、図2(c)に示すように、第1の配
線パターン7a,画素電極8の上から表示用基板1に誘
電率3以下の絶縁レジスト膜9を形成する。絶縁レジス
ト膜9は感光性絶縁レジストからなり、スピンナ(図示
省略)等の製膜装置により膜厚2〜3μm程度の膜厚に
塗布形成したのち、プリベークして形成する。
【0039】絶縁レジスト膜9の品種(材質)は、本実
施の形態の配線構造が組み込まれる装置(本実施の形態
では透過型液晶表示装置)およびその製造プロセスの仕
様に応じて絶縁性、透明性、耐熱性、耐光性、耐薬品
性、加工性、平坦性等を基準に選択される。本実施の形
態では、例として、日本合成ゴム製のアクリル系ポジレ
ジスト(PC302,HRC126等:ともに商品名)
や可視光域に感度を有するダウケミカル社製のシリコン
系樹脂(XU71918:商品名)等を用いる。レジス
トとしては、加工形状によってネガタイプ、ポジタイプ
どちらであってもよい。
【0040】絶縁レジスト膜9のプリベークが終了した
表示用基板1をマスク(図示省略)を介して露光現像し
たのちその感光部を除去することで、図2(c)に示す
第1の開口9a,第2の開口9bを形成する。第1の開
口9aは、第1の配線パターン7aの形成位置と一致す
る位置に、第1の配線パターン7aに達する深さに形成
する。また、第1の開口9aの幅α’は、第1の配線パ
ターン7aのパターン幅β’より狭く設定する。一方、
第2の開口9bは、画素電極8の形成位置と一致する位
置に、画素電極8に達する深さに形成する。
【0041】第1の開口9a,第2の開口9bを形成し
たのち、表示用基板1にポストベークを施して絶縁レジ
スト膜9を、透過型液晶表示装置の操作仕様などに必要
な絶縁性、透明性、耐熱性、耐光性、耐薬品性、加工
性、平坦性を備えた絶縁膜9’に変成させる。
【0042】次に、図3(a)に示すように、フォトレ
ジスト膜10を形成し、さらに、フォトレジスト膜10
にフォトリソグラフィ工程を施して、第1の配線パター
ン7aに達する第3の開口10aを第1の開口9aに位
置合わせしたうえでパターン形成する。
【0043】フォトレジスト膜10および第3の開口1
0aを形成したのち、図3(b)に示すように、表示用
基板1をメッキ液中に浸漬し、フォトレジスト膜10の
第3の開口部10aの底部に露出している第1の配線パ
ターン7a上に、ソース・ドレイン配線7の本体部とな
る第2の配線パターン7bを無電解メッキ法にて選択的
に充填することで製膜する。なお、第2の配線パターン
7bは、絶縁膜9’の上面と略面一となる厚みに形成す
る。
【0044】第2の配線パターン7bの材料としては、
抵抗率10μΩ・cm以下の金属が適当であり、第1の
配線パターン7aにITOを用いた場合にはAuやInか
らなる第2の配線パターン7bをメッキ製膜できる。ま
た、第1の配線パターン7aとして、Cu膜を形成した
場合にはNiからなる第2の配線パターン7bを成膜で
きる。AuやInは高価な材料であるが、メッキ製法によ
り成膜するので、無駄なく用いることができる。
【0045】そのうえ、第2の配線パターン7bの厚み
を厚くしても、第2の配線パターン7bは、絶縁膜9’
に対して平坦性を維持するので、絶縁膜9’の上にさら
なる膜を形成しても、形成した膜が第2の配線パターン
7bと絶縁膜9’との間の境目で断線するといった不都
合も起きない。
【0046】次に、図3(c)に示すように、フォトレ
ジスト膜10を剥離除去してTFTアレイが完成する。
なお、必要に応じて絶縁保護膜となるSiNx膜をパタ
ーン形成してもよい。
【0047】本実施の形態の製造方法では、ソース・ド
レイン配線7の第1の配線7aと画素電極8とを一つの
工程で作成することができるので、その分、製造の簡略
化が図れるという利点がある。
【0048】本実施の形態の製造方法で製造した液晶表
示装置のTFTアレイ基板の平面構成図を図4に示す。
ゲート配線2の第1の配線パターン2aおよびソース・
ドレイン配線7の第1の配線パターン7aは、ともに透
光性導電体であるITOで構成されており透光域とな
る。一方、ゲート配線2の第2の配線パターン2bおよ
びソース・ドレイン配線7の第2の配線パターン7bは
ともにAu等の金属膜(遮光性導電体)で構成されてお
り遮光域となる。各配線2,7の第1の配線パターン2
a、7aと画素電極8との層間にはそれぞれ膜厚1〜3
μmの絶縁膜3’および9’を介装していることから画
素電極8はゲート配線2の第2の配線パターン2bおよ
びソース・ドレイン配線7の第2の配線パターン7bの
近傍まで設けることができ、その分、画素電極8の面積
を大きくすることができる。
【0049】本実施の形態で製造された液晶表示装置の
TFTアレイ基板は、ゲート配線2が光を遮断する面積
を小さくすることができるうえ、ソース・ドレイン配線
7が光を遮断する面積を小さくすることができる。その
ため、液晶表示装置の開口率は大きくなり、明るい表示
を行うことができる。
【0050】具体的には、本実施の形態の製造方法で製
造した液晶表示装置(以下、第1の実施の形態品とい
う)の開口率と、従来の製造方法で製造した液晶表示装
置(以下、第1の比較例品という)の開口率とは次のよ
うになる。なお、第1の実施の形態品と第1の比較例品
とはゲート配線やソース・ドレイン配線の構造が異なる
ものの、画素電極の配置構造を含むその他の構造は同様
となっている。また、ここでは、3インチ(330×1
10画素)の液晶表示装置において開口率を比較した。
【0051】第1の実施の形態品と第1の比較例品とを
比較した結果は次の通りである。すなわち、第1の比較
例品では開口率60%であるのに対して、第1の実施の
形態品では開口率80%となり、第1の実施の形態品の
開口率が第1の比較例品に比べて向上している。
【0052】また、絶縁膜3’9’やゲート絶縁膜4の
絶縁特性によっては、画素電極8を、図4に示すよう
に、ゲート配線2上に平面視重なり合わせた位置まで延
出させた形状(図4では、この延出端に符号8aを付し
ている)に形成することもできる。そうすれば、さらに
画素電極8の面積を大きくすることができる。
【0053】第2の実施の形態 本実施の形態は本発明を透過型液晶表示装置に実施した
例であって、図5には、その製造方法の各段階の状態を
示す断面図が順に示されている。
【0054】まず、図5(a)に示すように、前述した
実施の形態1の製法と同一の製法により表示用基板1上
に、ゲート配線2,絶縁膜3’,ゲート絶縁膜4,シリ
コン半導体層5,およびチャネル保護膜6を形成する
(図1(a)〜(c)および図2(a)参照)。
【0055】次に、図5(b)に示すように、表示用基
板1全面に膜厚50nm程度のITO膜を形成したの
ち、このITO膜をフォトリソグラフィ工程によりパタ
ーニングすることで、ソース・ドレイン配線11の基底
部となる第1の配線パターン11aを形成する。
【0056】さらに、第1の配線パターン11aの上か
ら表示用基板1に絶縁レジスト膜12を形成する。絶縁
レジスト膜12は誘電率3以下の感光性絶縁レジストか
らなり、スピンナ(図示省略)等の製膜装置により膜厚
2〜3μm程度の膜厚に塗布形成する。形成した絶縁レ
ジスト膜12はプリベークしておく。
【0057】絶縁レジスト膜12の品種(材質)は、本
実施の形態の配線構造が組み込まれる表示装置(本実施
の形態では透過型液晶表示装置)およびその製造プロセ
スの仕様に応じて絶縁性、透明性、耐熱性、耐光性、耐
薬品性、加工性、平坦性等を基準に選択される。本実施
の形態では、例として、日本合成ゴム製のアクリル系ポ
ジレジスト(PC302,HRC126等:ともに商品
名)や可視光域に感度を有するダウケミカル社製のシリ
コン系樹脂(XU71918:商品名)等を用いる。レ
ジストとしては、加工形状によってネガタイプ、ポジタ
イプどちらであってもよい。
【0058】絶縁レジスト膜12のプリベークが終了し
た表示用基板1をマスク(図示省略)を介して露光現像
したのちその感光部を除去することで、図5(b)に示
す開口12aを形成する。開口12aは、第1の配線パ
ターン11aの形成位置と一致する位置に、第1の配線
パターン11aに達する深さに形成する。また、開口1
2aの幅α’は、第1の配線パターン11aのパターン
幅β’より狭く設定する。
【0059】開口12aを形成したのち、表示用基板1
にポストベークを施して絶縁レジスト膜12を、透過型
液晶表示装置の操作仕様などに必要な絶縁性、透明性、
耐熱性、耐光性、耐薬品性、加工性、平坦性を備えた絶
縁膜12’に変成させる。
【0060】次に、図5(c)に示すように、表示用基
板1をメッキ液中に浸漬し、開口部12aの底部に露出
している第1の配線パターン11a上に、ソース・ドレ
イン配線11の本体部となる第2の配線パターン11b
を無電解メッキ法にて選択的に充填することで製膜す
る。
【0061】なお、第2の配線パターン11bは、絶縁
膜12’の上面と略面一となる厚みに形成する。また、
第2の配線パターン11bの材料としては、抵抗率10
μΩ・cm以下の金属が適当であり、第1の配線パター
ン11aにITOを用いた場合にはAuやInからなる第
2の配線パターン11bをメッキ製膜できる。
【0062】また、第1の配線パターン11aとして、
Cu膜を形成した場合にはNiからなる第2の配線パター
ン11bを製膜できる。なお、AuやInは高価な材料で
あるが、メッキ製法により成膜するので、無駄なく用い
ることができ、高価な材料を用いているにもかかわら
ず、製造コストの上昇を最小限に抑えることができる。
【0063】次に、ITO等の透明導電膜からなる画素
電極13をスパッタ製膜する。このとき、第2の配線パ
ターン11bは絶縁膜12’内に充填されているので、
第2の配線パターン11bと絶縁膜12’とは平坦化し
て、両者の間に段差がほとんど形成されない。そのた
め、断線を危惧することなく画素電極13を任意の膜厚
(薄さ)に成膜することができる。
【0064】成膜した画素電極13は、フォトリソグラ
フィ工程により所定のパターンに加工形成する(図5
(d)参照)。そして、必要に応じて絶縁保護膜となる
SiNx膜(図示省略)をパターン形成して液晶表示装
置のTFTアレイ基板が完成する。
【0065】上述のようにして形成されたソース・ドレ
イン配線11は、開口12aの深さを深くすれば、第2
の配線パターン11bの厚みが厚くなってその配線抵抗
が小さくなるという特徴がある。
【0066】また、ソース・ドレイン配線11は表示用
基板1の厚み方向に光を遮断する面積が小さいという特
徴がある。すなわち、ソース・ドレイン配線11のう
ち、表示用基板1の厚み方向に沿って光を遮断するの
は、第2の配線パターン11bだけである(第1の配線
パターン11aは透明導電体であるITO)。第2の配
線パターン11bは、その厚みを厚くすることでその配
線抵抗の低減を達成している構造上、そのパターン幅
(開口12aの幅α’と同じ)を広くする必要がなく、
具体的には、第1の配線パターン11aのパターン幅
β’より狭くなっている。したがって、所望の配線抵抗
を規定して考えた場合には、第2の配線11bは、その
厚みを厚くするにしたがって、そのパターン幅が狭くな
る。このような理由により、第2の配線パターン11b
の厚みを厚くすることで、ソース・ドレイン配線11が
光を遮断する面積を小さくするができる。
【0067】本実施の形態で製造された液晶表示装置の
TFTアレイ基板は、ゲート配線2が光を遮断する面積
を小さくすることができるうえ、ソース・ドレイン配線
11が光を遮断する面積を小さくすることができる。そ
のため、液晶表示装置の開口率(ゲート配線2とソース
・ドレイン配線11とで囲まれた1画素の占有領域にお
いて、有効画素電極が占める割合)は大きくなり、明る
い表示を行うことができる。
【0068】具体的には、本実施の形態の製造方法で製
造した液晶表示装置(以下、第2の実施の形態品とい
う)の開口率と、従来の製造方法で製造した液晶表示装
置(以下、第2の比較例品という)の開口率とは次のよ
うになる。なお、第2の実施の形態品と第2の比較例品
とはゲート配線やソース・ドレイン配線の構造が異なる
ものの、画素電極の配置構造を含むその他の構造は同様
となっている。また、ここでは、3インチ(330×1
10画素)の液晶表示装置において開口率を比較した。
【0069】第2の実施の形態品と第2の比較例品とを
比較した結果は次の通りである。すなわち、第2の比較
例品では開口率72%であるのに対して、第2の実施の
形態品では開口率93%となり、第2の実施の形態品の
開口率が第2の比較例品に比べて向上している。なお、
第2の実施の形態品の開口率が、第1の実施の形態品の
開口率より上回っている理由は次の通りである。すなわ
ち、第1の実施の形態品においては、画素電極8はソー
ス・ドレイン配線7やゲート配線2とほぼ同一平面上に
形成されるため、画素電極8とソース・ドレイン配線7
との間や画素電極8とゲート配線2との間には電気的絶
縁を維持することを目的とした離間間隔(マージン)を
形成する必要がある。これに対して、第2の実施の形態
品では、画素電極13を絶縁膜12’の上層側に設けて
画素電極13とソース・ドレイン配線11や画素電極1
3とゲート配線2とを3次元的に分離する構造上、上記
した離間間隔(マージン)を形成する必要がない。その
ため、上記した離間間隔(マージン)を形成する必要が
ない分、第2の実施の形態品の開口率が第1の実施の形
態品の開口率を上回っている。
【0070】上述した各実施の形態の製造方法では、ゲ
ート配線2の形成前にアンダーコートを形成していない
が、必要に応じてアンダーコート(例えばSiO2膜)を
形成してもよい。また、各実施の形態では、第2の配線
パターン2b,7b,11bを無電解メッキ法により形
成していたが、これら第2の配線パターン2b,7b,
11bを電解メッキ法によって形成することができるの
もいうまでもない。
【0071】また、上述した各実施の形態では、シリコ
ン半導体層5としてa−Siを用いたが、多結晶Siでも
よいのはいうまでもない。また、ゲート配線2やソース
・ドレイン配線7,11の第1の配線パターン2a,7
a,11aと第2の配線パターン2b,7b,11bに
ついてはメッキ処理にて密着性等特性が良好で低抵抗な
もの組み合わせであればITO膜(第1の配線)とAu
膜(第2の配線)との組み合わせに限るものではないの
はいうまでもない。また、第1の配線パターン2a,7
a,11aの製膜方法もスパッタ以外に、蒸着膜、メッ
キ膜などでもよいのもいうまでもない。
【0072】また、上述した各実施の形態では、透過型
の液晶表示装置において本発明を実施していたが、反射
型の液晶表示装置においても同様に実施することがで
き、この場合においても、画素領域の有効面積を大きく
することができる。
【0073】また、上述した各実施の形態では、液晶表
示装置のTFTアレイ基板(アクティブマトリクス基
板)において本発明を実施したが、マトリクス電極構造
の各画素部に非線形素子やトランジスタが配置されてい
ないマトリクス配線(例えばSTN液晶の表示用配線構
造)といった表示装置の配線構造においても本発明を実
施することができる。このような配線構造は、図1
(a)〜図1(c)を参照して説明した第1,第2の実
施の形態の製造方法の前半工程と同様の工程によって製
造することができる。
【0074】また、本発明は液晶表示装置に限らず、他
の表示装置においても同様に実施することができるのも
いうまでもない。
【0075】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、次のよう
な効果が得られる。
【0076】請求項1,7,8,9の効果 本発明の製造方法によれば、絶縁膜の厚みを厚くして開
口の深さを深くして、第2の配線パターンの厚みを厚く
すれば、配線幅を広くすることなく、すなわち、開口率
を低下させることなくその配線抵抗を小さくすることが
できる。しかも、第2の配線パターンを絶縁膜内に充填
して、第2の配線パターンと絶縁膜とを平坦化している
ので、配線抵抗を小さくするにあたって、第2の配線パ
ターンの厚みを厚くしても、第2の配線パターンの上層
に形成する層に断線等の不都合が起こらなくなる。その
ため、配線の低抵抗化と、開口率の向上(表示画面の明
るさの向上)とを、製造上の不都合(断線等)を起こす
ことなく達成することができた。
【0077】請求項2の効果 第2の配線パターンを確実に開口に充填することがで
き、その分、製造精度が向上する。また、メッキ法はメ
ッキ時間で膜厚を制御できる上、材料も製膜に必要な量
だけの消費であることから高価な金(Au)でさえも無
駄なく第2の配線パターンとして用いることができるの
で、製造コストの低減も図れる。
【0078】請求項3の効果 厚みのある絶縁膜を確実に形成することができ、その
分、さらに製造精度が向上する。
【0079】請求項4の効果 絶縁性の高い絶縁膜を形成することができるうえに、レ
ジストを層間絶縁膜として用いた場合の限界膜厚3μm
を満足させることができ、精度の高い表示装置を製造す
ることができる。
【0080】請求項5の効果 表示用配線を用いる装置の製造仕様および表示装置の操
作仕様などに必要な絶縁性、透明性、耐熱性、耐光性、
耐薬品性、加工性、平坦性などに対応することが可能と
なり、精度の高い表示装置を製造することができる。
【0081】請求項6の効果 開口を精度よく形成することができるようになり、その
分、さらに、精度の高い表示装置を製造することが可能
となる。
【0082】請求項10,11の効果 表示用配線の遮光域を第2の配線パターンのパターン幅
に狭めることができた。そのため、第2の配線パターン
の厚みを厚くすることで表示用配線の配線抵抗を下げれ
ば、表示用配線の低抵抗化と、開口率の向上(表示画面
の明るさの向上)とを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の液晶表示装置の製
造方法の前期工程を順に示す断面図である。
【図2】第1の実施の形態の液晶表示装置の製造方法の
中期工程を順に示す断面図である。
【図3】第1の実施の形態の液晶表示装置の製造方法の
後期工程を順に示す断面図である。
【図4】第1の実施の形態の製造方法で製造した液晶表
示装置の要部を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の液晶表示装置の製
造方法の後期工程を順に示す断面図である。
【図6】従来例の液晶表示装置の製造方法の工程を順に
示す断面図である。
【図7】従来例の製造方法で製造した液晶表示装置の要
部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 表示用基板 2 ゲート配線 2a 第1の配線パターン 2b 第2の配線
パターン 3 絶縁レジスト膜 3a 開口 3’ 絶縁膜 4 ゲート絶縁
膜 5 シリコン半導体層 7 ソース・ド
レイン配線 7a 第1の配線パターン 7b 第2の配線
パターン 8 画素電極 9 絶縁レジス
ト膜 9a 第1の開口 9b 第2の開口 9’ 絶縁膜 10 フォトレジ
スト膜 11 ソース・ドレイン配線 11a 第1の配
線パターン 11b 第2の配線パターン 12 絶縁レジ
スト膜 12a 開口 13 画素電極

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示用基板上に第1の配線パターンを形
    成する工程と、前記表示用基板の第1の配線パターン形
    成面を覆って絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜に第
    1の配線パターンに達する開口を形成する工程と、前記
    開口内に第2の配線パターンを充填形成する工程とを含
    むことを特徴とする表示装置の配線形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の表示装置の配線形成方法
    であって、 前記第2の配線パターンを、前記絶縁膜をマスクとした
    メッキ法により前記開口内に充填形成することを特徴と
    する表示装置の配線形成方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の表示装置の配線
    形成方法であって、前記表示用基板に絶縁レジストを塗
    布し、この絶縁レジストを加熱処理することで前記絶縁
    膜を形成することを特徴とする表示装置の配線形成方
    法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の表示装置の配線形成方法
    であって、前記絶縁レジストの誘電率が3以下であるこ
    とを特徴とする表示装置の配線形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載の表示装置の配線
    形成方法であって、前記絶縁レジストとして、アクリル
    系、シリコン系、フッ素系、ないしポリイミド系のレジ
    ストを用いることを特徴とする表示装置の配線形成方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし5のいずれか記載の表示
    装置の配線形成方法であって、前記絶縁レジストとして
    感光性レジストを用いるとともに、この感光性レジスト
    にフォトリソグラフィ工程を施すことで前記開口を形成
    することを特徴とする表示装置の配線形成方法。
  7. 【請求項7】 表示用基板上にゲート配線の基底部とな
    る第1の配線パターンを形成する工程と、 前記表示用基板の第1の配線パターン形成面を覆って絶
    縁レジスト膜を形成する工程と、 前記絶縁レジスト膜に第1の配線パターンに達する開口
    を形成する工程と、 前記開口が形成された絶縁レジスト膜を加熱処理する工
    程と、 前記絶縁レジスト膜をマスクとしたメッキ法により前記
    開口にゲート配線の本体部となる第2の配線パターンを
    充填形成する工程とを含むことを特徴とする表示装置の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 ゲート配線がパターン形成された表示用
    基板上に、半導体層、絶縁膜を順次形成したのち、半導
    体層、絶縁膜の不要部を除去する工程と、 表示用基板上に、ソース・ドレイン配線の基底部となる
    第1の配線パターンと画素電極とを形成する工程と、 半導体層、絶縁膜、第1の配線パターン、および画素電
    極を覆って表示用基板に絶縁レジスト膜を形成する工程
    と、 前記絶縁レジスト膜に、第1の配線パターンに達する第
    1の開口、および画素電極に達する第2の開口をパター
    ン形成する工程と、 前記第1,第2の開口が形成された絶縁レジスト膜を加
    熱処理する工程と、 前記第1の開口を除いて絶縁レジスト膜を覆う被覆膜を
    表示用基板に形成する工程と、 前記被覆膜をマスクとしたメッキ法により、前記第1の
    開口にソース・ドレイン配線の本体部となる第2の配線
    パターンを充填形成する工程と、 前記被覆膜を除去する工程とを含むことを特徴とする表
    示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 ゲート配線がパターン形成された表示用
    基板上に、半導体層、絶縁膜を順次形成したのち、半導
    体層、絶縁膜の不要部を除去する工程と、 ソース・ドレイン配線の基底部となる第1の配線パター
    ンを表示用基板上に形成する工程と、 半導体層、絶縁膜、および第1の配線パターンを覆って
    表示用基板に絶縁レジスト膜を形成する工程と、 前記絶縁レジスト膜に、第1の配線パターンに達する開
    口を形成する工程と、 前記開口が形成された絶縁レジスト膜を加熱処理する工
    程と、 前記絶縁レジスト膜をマスクとしたメッキ法により、前
    記開口にソース・ドレイン配線の本体部となる第2の配
    線パターンを充填形成する工程と、 表示用基板上に画素電極を形成する工程とを含むことを
    特徴とする表示装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 表示用基板上に表示用配線が形成され
    た表示装置であって、前記表示用配線は、表示用基板上
    に形成された透光性導電体からなる第1の配線パターン
    と、第1の配線パターン上に形成された遮光性導電体か
    らなる第2の配線パターンとを有することを特徴とする
    表示装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の表示装置であって前
    記第1の配線パターンをITO(Indium Tin Oxide)か
    ら構成し、前記第2の配線パターンを金ないしインジウ
    ムで構成したことを特徴とする表示装置。
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