JPH10208435A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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Publication number
JPH10208435A
JPH10208435A JP1281197A JP1281197A JPH10208435A JP H10208435 A JPH10208435 A JP H10208435A JP 1281197 A JP1281197 A JP 1281197A JP 1281197 A JP1281197 A JP 1281197A JP H10208435 A JPH10208435 A JP H10208435A
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JP
Japan
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erroneous recording
erroneous
upper half
slide guide
lower half
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP1281197A
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English (en)
Inventor
Masaaki Kubozuka
雅章 久保塚
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクカートリッジにおける上ハーフと下
ハーフに超音波溶着時の位置ズレが生じても誤記録防止
部材の移動操作を可能とする。 【解決手段】 上ハーフのスライドガイド片に対し誤記
録防止部材が当接するスライドガイド片先端側に傾斜面
部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ディスク等の円盤
状情報記録媒体を回転自在に収納したディスクカートリ
ッジに関し、特に情報記録媒体に記録された情報信号の
消去を防止する誤記録防止機構を備えたディスクカート
リッジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ディスクや光磁気ディスクの
如く一度記録した情報信号を消去し新たな情報信号の記
録を可能となすディスクが用いられている。
【0003】この種のディスクを収納したディスクカー
トリッジには、一度記録した情報信号が誤って消去され
ないようになすため、誤記録防止機構が設けられてい
る。
【0004】上記誤記録防止機構はディスクカートリッ
ジに収納したディスクに収納したディスクに対する情報
信号の再生記録を可能となす状態と、一度記録した情報
信号の消去を防止する誤記録防止状態とを自在に選択し
得るように構成されている。
【0005】このような再記録可能な状態と誤記録防止
状態を選択し得るように構成されたディスクカートリッ
ジの誤記録防止機構として、図8乃至図12に示すよう
に構成されたものが知られている。
【0006】この誤記録防止機構は、カートリッジ本体
を構成する下ハーフ1に穿設した誤記録検出穴2を開閉
する誤記録防止部材3を上記下ハーフ1に移動可能に取
り付けてなるものである。
【0007】上記カートリッジ本体内に配設される上記
記録防止部材3は、合成樹脂をモールド成形等して形成
されてなるものであって、図8に示すように、基端側に
少なくとも下ハーフ1に穿設した誤記録検出穴2を閉塞
するに足る大きさの略方形状をなす誤記録防止部4を備
えている。この誤記録防止部4の一端面側からは、弾性
変位可能な相対向する一対の弾性アーム部5、6が延在
されている。
【0008】そして、上記一対の弾性アーム部5、6は
互いに長さを異にし、一方の弾性アーム部5に対し他方
の弾性アーム部6が長尺に形成されてなる。また、上記
一対の弾性アーム部5、6の各先端側には、相対向する
方向に突出するように係止突条部7、8が膨出形成され
ている。上述のように長さを異にする一対の弾性アーム
部5、6の各先端側に係止突条部7、8を形成すること
により、これらは係止突条部7、8は、図11に拡大し
て示すように、互いに噛み合うように位置されてなる。
また誤記録防止部4の端面側には、下ハーフ1の外方に
突出するように移動操作部9が形成されてなる。
【0009】一方、上記誤記録防止部材3が配設される
カートリッジ本体を構成する下ハーフ1の内面には、上
記記録防止部材3に設けられた一対の弾性アーム5、6
の移動方向をガイドするとともに、上記一対の弾性アー
ム部5、6によって挾持される摺動位置規制片10が立
上り形成されている。
【0010】そして、上記摺動位置規制片10には、一
方の弾性アーム部5の先端側に突出形成した係止突条部
7が相対係合する第1及び第2の係合凹部11、12が
形成されている。これら第1及び第2の係合凹部11、
12は、摺動位置規制片10の一部を凹湾状に膨出して
形成されてなり、誤記録防止部材3が誤記録検出穴2を
閉塞した位置に移動されたとき及び上記誤記録検出穴2
を開放した位置に移動されたときに、それぞれ上記係止
合突条部7が係合し得る位置に形成されてなる。
【0011】また、下ハーフ1に一体に形成された立上
り周壁13には、誤記録防止部材3に突出形成された移
動操作部9をカートリッジ本体の外方に臨ませる開口部
14が切欠き形成されている。この開口部14は、誤記
録防止部材3を誤記録検出穴2を閉塞した位置と開放し
た位置間に亘って移動させるに足る幅をもって開設され
ている。
【0012】一方、上ハーフ18の周縁に一体に形成さ
れた立上り周壁19には、上記下ハーフ1の開口部14
に対向して上側開口部19aが切り欠き形成され、上記
下ハーフ1の開口部14と突き合わされて操作ガイド穴
を形成し、誤記録防止部材3の誤記録防止部4の基端側
より突出形成された操作部9をカートリッジ本体の外方
に臨ませることができるようになしている。
【0013】下ハーフ1内には上記開口部14と相対向
して、スライドガイド片15aが立上り形成されてい
る。一方、図9及び図12に示すように、このスライド
ガイド片15aと対向して上ハーフ18にもスライドガ
イド片15bが立ち上がり形成されており、上記スライ
ドガイド片15aと突き合わされることによって相まっ
て上記誤記録防止部材3の移動方向をガイドするととも
に、上記開口部14を遮蔽するスライドガイド壁を構成
している。
【0014】また、カートリッジ本体を構成する上ハー
フ18及び下ハーフ1には、相対向する内面に互いにほ
ぼ同径の筒状を呈する突合せ嵌合凸部17及び突合せ嵌
合凸部16がそれぞれ対をなして複数箇所に一体に立設
されている。上ハ−フ18側の突合せ嵌合部凸部17
は、下ハーフ側の突合せ嵌合部凸部16に対して高さ寸
法が小ならしめられて形成されている。勿論、これら突
合せ嵌合部16、17は互いに突き合わされた状態にお
いて、全体の軸方向の長さ寸法が互いに突合わされた立
上り周壁13、19の高さ寸法とほぼ等しくされてい
る。
【0015】これら突合せ嵌合部凸部16及び突合せ嵌
合部凸部17は、図9及び図10に示すように上ハーフ
18と下ハーフ1のカートリッジ挿入方向の隅に配設さ
れた2個の第1の突合せ嵌合凸部16A群及び突合せ嵌
合凸部17A群と、上ハーフ18と下ハーフ1の立上が
り周壁19及び立上がり周壁13の内側に位置してそれ
ぞれ適宜に配設された複数個の第2の突合せ嵌合凸部1
7B群及び突合せ嵌合凸部16B群と、上ハーフ18と
下ハーフ1の反カートリッジ挿入側隅に配設された1個
の第3突合せ嵌合凸部17C及び突合せ嵌合凸部16C
とから構成されている。
【0016】溶着部を有するこれらの突合せ嵌合凸部
は、超音波の印加によって溶着部が溶融して相対する突
合せ嵌合凸部との間の接合固定が行われる。
【0017】さらに、超音波印加時の振動による、下ハ
ーフ1と上ハーフ18のズレ防止として、溶着部を有し
ない第4の突合せ嵌合凸部20a及び突合せ嵌合凸部2
0bが設けられている。この第4の突き合わせ嵌合部2
0a、20bは、上記スライドガイド片15a、15b
の非ガイド面側に連接して植立されており、スライドガ
イド片15a、15bのガイド面が図13のAに示すよ
うに平坦となるようにその取り付け位置を規制してい
る。
【0018】そして、誤記録防止部材3は、図11に示
すように、誤記録防止部4を誤記録検出孔2に対向する
側に位置させ、上記一対の弾性アーム部5,6が上記位
置規制片10を挟み、スライドガイド片15aと立上り
周壁13との間に延在するようにして下ハーフ1内に配
設される。この状態において、誤記録防止部材3の誤記
録防止部4に形成された操作部9は、その先端が下ハー
フ1の側面と略同一面を構成するように、開口部14を
介してカートリッジ本体の外方に臨んでいる。
【0019】以上の構成において、誤記録防止部材3の
誤記録防止部4が、図11に示すように、誤記録検出孔
2を解放した第1の位置にあるとき、誤記録防止部材3
は、第1の弾性アーム部5に形成した係止突条部7が摺
動位置規制片10に形成した第1の係合凹部11に相対
係合することによって、誤記録検出孔2を解放した状態
に保持される。
【0020】また、操作部9によって図11中矢印A方
向に移動され、誤記録防止部4が、誤記録検出孔2を閉
塞する位置に至ると、誤記録防止部材3は、第1の弾性
アーム部5に形成した係止突条部7が摺動位置規制片1
0に形成した第2の係合凹部12に相対係合することに
よって、誤記録検出孔2を閉塞した状態に保持される。
【0021】
【発明が解決しょうとする課題】しかしながら、かかる
ディスクカートリッジにおいては、多数個の突合せ嵌合
凸部に同時に超音波を印加して溶着部を溶融するため
に、比較的長い時間に渡ってボンディングツールがあて
がわれて超音波が印加されることになる。
【0022】超音波印加時の振動による、上ハーフ18
と下ハーフ1のズレ防止として、前述の第3の突合せ嵌
合凸部17C及び突合せ嵌合凸部16C、さらに溶着部
を有しない第4の突合せ嵌合凸部20及び突合せ嵌合凸
部21の2箇所の嵌合時のクリアランス(ガタ)を0.
04〜0.12mm程度と小さく設定している。
【0023】しかるに、超音波の印加により上述の上ハ
ーフ18と下ハーフ1のズレ防止用の嵌合凸部の立上り
接触面同志までもが溶融してしまい、図11において点
線で示すように上ハーフ18が上述の嵌合時のクリアラ
ンス以上に下ハーフ1に対し取り付け位置がズレた状態
で接合固定されることがある。
【0024】そうした場合には、図13のBに示すよう
に、上ハーフ18に立上がり形成されている誤記録防止
部材3の移動方向をガイドするとともに開口部14を遮
蔽するスライドガイド片15bが下ハーフ1側のスライ
ドガイド片15aに対し正しく対向して突き合わされる
ことができず、これらにより構成されるスライドガイド
壁のガイド面を平坦なものになすことができなくなり、
そのため誤記録防止部材3を側面から圧迫し、さらには
誤記録防止部材3による誤記録検出孔2の閉塞方向への
移動を阻止して、誤記録防止部材3の操作性を著しく悪
化させるといった問題があった。
【0025】したがって、本発明は、超音波溶着時の上
ハーフと下ハーフのズレを設計値以上に大きくなるのを
防止するとともに、誤記録防止部材を確実に摺動案内す
ることができるスライドガイド片によって、安定した誤
記録防止部材の移動操作が確保されたディスクカートリ
ッジを提供することを目的に提案されたものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るディスクカートリッジは、上ハーフと下ハーフ
とを組合わせてカートリッジ本体を構成し、その内部に
円盤状の情報記録媒体を回転自在に収納してなるディス
クカートリッジにおいて、カートリッジ本体の側面に形
成された操作開口部より少なくともその一部が外方に臨
む操作部と、カートリッジ本体に形成され情報記録媒体
に対する情報信号の記録可否を表示する誤記録検出孔を
開閉する誤記録防止部と、この誤記録防止部を前記誤記
録検出孔を開放する第1の位置と前記誤記録検出孔を閉
塞する第2の位置とに保持する保持部とを一体に形成し
てなり、カートリッジ本体にその側面と平行して移動自
在に組込まれた誤記録防止部材を備え、カートリッジ本
体の上ハーフ及び下ハーフには上記誤記録防止部材の取
り付け位置に、上記誤記録防止部材の移動をガイドする
スライドガイド片がそれぞれ相対向して立ち上がり形成
され、上記上ハーフのスライドガイド片に対し誤記録防
止部材が当接するスライドガイド片先端側に傾斜面部を
形成してなるものである。
【0027】以上のように構成された本発明に係るディ
スクカートリッジによれば、誤記録防止部材に近接する
突合せ嵌合凸部の立上がり接触面が溶融するに際し突き
合わせ位置のズレが生じることを防止することができ、
又、多少のズレが生じたとしても上記上ハーフのスライ
ドガイド片先端側に設けられた傾斜面部により、誤記録
防止部材を確実に摺動案内することができ、安定した誤
記録防止部材の移動操作を確保することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施例を
図面を参照しながら説明する。
【0029】本発明が適用されるディスクカートリッジ
は、図1に示すように、一度記録した情報を消去し、新
たな情報信号の再記録を可能となすディスクである光磁
気ディスク21を収納してなるものである。このディス
クカートリッジは、方形状をなす一対の上ハーフ22及
び下ハーフ23を互いに突き合わせ結合して構成したカ
ートリッジ本体24を備え、このカートリッジ本体24
内に上記光磁気ディスク21を回転可能に収納してなる
ものである。
【0030】そして、上記カートリッジ本体24には、
このディスクカートリッジを記録再生装置に装着したと
き上記カートリッジ本体24に収納された光磁気ディス
ク21を回転操作するディスク回転駆動装置のディスク
テーブルが進入するディスクテーブル進入用閉口部25
が開設されている。このディスクテーブル進入用開口部
25は、具体的にはカートリッジ本体24に収納された
光ディスク21のディスクテーブル上に載置されるセン
ター穴21aを含む内周側部分を外方に臨ませ得るよう
に、図1に示すように下ハーフ23の略中央部に円形の
開口をもって形成されてなる。
【0031】また、上記カートリッジ本体24の上下
面、すなわち上ハーフ22及び下ハーフ23には、少な
くともここに収納された光ディスク21の信号記録領域
の一部を内外周に亘って外方に臨まさせる情報信号記録
再生用開口部26、27が開設されている。これら情報
信号記録再生用開口部26、27は、図1に示すよう
に、ディスクテーブル進入用開口部25に近接する位置
からカートリッジ本体24の前面24の左右方向の略中
央位置に位置して方形上に形成されてなる。
【0032】さらに、上記カートリッジ本体24には、
上記情報信号記録再生用開口部26、27を介して内部
に塵芥等が進入してここに収納された光ディスク21に
付着することを防止するようになすため、上記情報信号
記録再生用開口部26、27を閉塞するシャッタ部材2
8が配設される。このシャッタ部材28は、薄い金属板
を打ち抜き折曲して形成されてなるものであって、情報
信号記録再生用開口部26、27をそれぞれ閉塞するシ
ャッタ部28a、28bと、これらシャッタ部28a、
28bの基端側を連結片28cとから構成され、全体を
もって断面コ字状に形成されてなる。また、上記連結片
28cの一側には、シャッタ部材28がカートリッジ本
体24の前面24a側に沿って平行にスライドし得るよ
うにガイドするシャッタスライドガイド部29が突設さ
れている。
【0033】そして、上記シャッタ部材28は、各シャ
ッタ部28a、28bが情報信号記録再生用開口部2
6、27を閉塞する開口部閉塞位置と上記情報信号記録
再生用開口部26、27を開放する開口部開放位置間に
亘る図2中矢印C方向及びD方向にスライド可能となさ
れてカートリッジ本体24に取り付けられてなる。
【0034】一方、カートリッジ本体24を構成する下
ハーフ23の前面側の一方のコーナ部には、シャッタ部
材28が図2及び図3に示すように情報信号記録再生用
開口部26、27を閉塞する位置にあるときに不用意に
移動操作されて情報信号記録再生用開口部26、27を
開放しないようになすため、シャッタスライドガイド部
29の一部を折曲して形成した被係合片30と係合し上
記シャッタ部材28を上記閉塞位置に保持するシャッタ
ロック部材31が図1に示すように配設されている。
【0035】次に、カートリッジ本体24の下方側主面
には、図3に示すように、ディスクカートリッジを記録
再生装置内のカートリッジ装着部に装着させたとき、上
記ディスクカートリッジの装着位置の位置決めを図る位
置決めピンが係合する位置決めピン係合孔34、35が
設けられている。これら位置決めピン係合孔34、35
は誤記録検出穴33が穿設される背面24b側と対向す
るシャッタ部材28が配設される前面24a側の各コー
ナ部に位置して設けられている。また、カートリッジ本
体24の下方側の主面には、ディスクカートリッジを記
録再生装置内のカートリッジ装着部に自動装着させるた
めに用いられるオートローディング機構のカートリッジ
保持爪が係合するローディング機構係合凹部36、36
が形成されている。このローディング機構係合凹部3
6、36はシャッタ部材28が配設されるカートリッジ
本体24の前面24aに直交するカートリッジ装着部へ
の挿入端となる一側面24cに位置して下方側主面から
前面24a側及び下方側主面から背面24b側に亘って
形成されてなる。
【0036】さらに、カートリッジ本体24の下方側の
主面には、図3に示すように、このカートリッジ本体2
4に収納されたディスクが光磁気ディスク21であるこ
とを示す光磁気ディスク表示用凹部37が設けられてい
る。この光磁気ディスク表示用凹部37が設けられてい
る。この光磁気ディスク表示用凹部37は、カートリッ
ジ装着部への挿入端となる一側面24c側の前面24a
側に近接した位置に設けられてなる。
【0037】さらに、カートリッジ本体24の下方側の
主面には、図3及び図5に示すように、カートリッジ本
体24の側面24c側の一方のコーナ部に位置して誤記
録検出穴33が穿設されている。この誤記録検出穴33
は、このディスクカートリッジの誤記録防止機構となる
ものであって、後述する誤記録防止部材により開閉操作
されるものである。
【0038】次に、カートリッジ本体24を構成する上
ハーフ22及び下ハーフ23には、立上がり周壁38及
び立上がり周壁39がそれぞれ周回りに一体に立設され
ている。これら立上がり周壁38、39は、上ハーフ2
2と下ハーフ23とを後述する突合せ嵌合凸部40、4
1を介して一体に結合した状態において、互いに突き合
わされてカートリッジ本体24の外周壁を構成する。上
ハーフ22及び下ハーフ23には、相対向する内面に、
光ディスク収納部形成壁42及び光ディスク収納部形成
壁43がそれぞれ一体に立設されている。これら光ディ
スク収納形成壁42及び光ディスク収納部形成壁43
は、上ハーフ22と下ハーフ23とを結合した状態にお
いて光ディスク21を回転自在に収納するディスク収納
部44を構成する。また、これら光ディスク収納部形成
壁42及び光ディスク収納部形成壁43は立上がり周壁
38及び立上がり周壁39にそれぞれ内接する同一円周
上に位置された複数個の円弧状立壁として構成される。
【0039】上ハーフ22及び下ハーフ23には、相対
向する内面に、互いにほぼ同径の筒状を呈する突合せ嵌
合凸部40及び突合せ嵌合凸部41がそれぞれ対をなし
て複数箇所に一体に立設されている。上ハーフ22側の
突合せ嵌合凸部40は、下ハーフ23側の突合せ嵌合凸
部41に対して高さ寸法が小ならしめられて形成されて
いる。勿論、これら突合せ嵌合凸部40、41は互いに
突き合わされた状態において全体の軸方向の長さ寸法が
互いに突き合わされた状態において全体の軸方向の長さ
寸法が互いに突き合わされた立上がり周壁38、39の
高さ寸法とほぼ等しくされている。
【0040】これら突合せ嵌合凸部40及び突合せ嵌合
凸部41は、図4及び図5に示すように、上ハーフ22
と下ハーフ23のカートリッジ挿入方向の隅に配設され
た2個の第1の突合せ嵌合凸部40A群及び突合せ嵌合
凸部41A群と、上ハーフ22と下ハーフ23の立上が
り周壁38及び立上がり周壁39の内側に位置してそれ
ぞれ適宜に配設された複数個の第2の突合せ嵌合凸部4
0B群及び突合せ嵌合凸部41B群と、上ハーフ22と
下ハーフ23の反カートリッジ挿入側隅に配設された1
個の第3の突合せ嵌合凸部40C及び突合せ嵌合凸部4
1Cとから構成されている。
【0041】溶着部を有するこれらの突合せ嵌合凸部
は、超音波の印加によって溶着部が溶融して相対する突
合せ嵌合凸部との間の接合固定が行われる。
【0042】さらに、超音波印加時の振動による、上ハ
ーフ22と下ハーフ23のズレ防止として、溶着部を有
しない第4の突合せ嵌合凸部45及び突合せ嵌合凸部4
6が設けられている。この第4の突き合わせ嵌合部は、
後述するように上記スライドガイド片47,48の非ガ
イド面側に連接して植立されており、スライドガイド片
47,48のガイド面が平坦となるようにその取り付け
位置を規制している。
【0043】次に、カートリッジ本体24のシャッタロ
ック部材31が配設される前面24aと直向する側面2
4b側の一方のコーナ部には、図1及び図6に示すよう
に、このディスクカートリッジの誤記録防止機構となる
誤記録防止部材32が配設されてなる。
【0044】この誤記録防止部材32は、下ハーフ23
側に保持されて配設されてなるものであって、この下ハ
ーフ23の上記誤記録防止部材32が配設される側面2
4c側の一方のコーナ部には、上記誤記録防止部材32
によって開閉される前述の誤記録検出穴33が位置して
いる。
【0045】上記カートリッジ本体24内に配設される
上記記録防止部材32は、合成樹脂をモールド成形等し
て形成されてなるものであって、図6に示すように、基
端側に少なくとも下ハーフ1に穿設した誤記録検出穴2
を閉塞するに足る大きさの略方形状をなす誤記録防止部
32dを備えている。この誤記録防止部32dの一端面
側からは、弾性変位可能な相対向する一対の弾性アーム
部32a、32bが延在されている。
【0046】そして、上記一対の弾性アーム部32a、
32bは互いに長さを異にし、一方の弾性アーム部32
aに対し他方の弾性アーム部32bが長尺に形成されて
なる。また、上記一対の弾性アーム部32a、32bの
各先端側には、相対向する方向に突出するように係止突
条部321、322が膨出形成されている。上述のよう
に長さを異にする一対の弾性アーム部32a、32bの
各先端側に係止突条部321、322を形成することに
より、図6に拡大して示すように、これら係止突条部3
21、322は互いに噛み合うように位置されてなる。
また誤記録防止部32dの端面側には、下ハーフ1の外
方に突出するように移動操作部32cが形成されてな
る。
【0047】一方、上記誤記録防止部材32が配設され
るカートリッジ本体24を構成する下ハーフ23の内面
には、上記記録防止部材32に設けられた一対の弾性ア
ーム32a、32bの移動方向をガイドするとともに、
上記一対の弾性アーム部32a、32bによって挾持さ
れる摺動位置規制片50が立上り形成されている。
【0048】そして、上記摺動位置規制片50には、一
方の弾性アーム部32aの先端側に突出形成した係止突
条部321が相対係合する第1及び第2の係合凹部50
a、50bが形成されている。これら第1及び第2の係
合凹部50a、50bは、摺動位置規制片50の一部を
凹湾状に膨出して形成されてなり、誤記録防止部材32
が誤記録検出穴33を閉塞した位置に移動されたとき及
び上記誤記録検出穴33を開放した位置に移動されたと
きに、それぞれ上記係止合突条部321が係合し得る位
置に形成されてなる。
【0049】また、下ハーフ1に一体に形成された立上
り周壁39には、誤記録防止部材32に突出形成された
移動操作部32cをカートリッジ本体の外方に臨ませる
開口部51が切欠き形成されている。この開口部51
は、誤記録防止部材32を誤記録検出穴33を閉塞した
位置と開放した位置間に亘って移動させるに足る幅をも
って開設されている。
【0050】一方、上ハーフ22の周縁に一体に形成さ
れた立上り周壁38には、上記下ハーフ23の開口部5
1に対向して上側開口部52が切り欠き形成され、上記
下ハーフ23の開口部51と突き合わされて操作ガイド
穴を形成し、誤記録防止部材32の誤記録防止部32d
の基端側より突出形成された操作部32cをカートリッ
ジ本体の外方に臨ませることができるようになしてい
る。
【0051】次に、下ハーフ23内には上記開口部51
と相対向して、スライドガイド片48が立上り形成され
ている。一方、図9及び図12に示すように、このスラ
イドガイド片48と対向して上ハーフ22にもスライド
ガイド片47が立ち上がり形成されており、上記スライ
ドガイド片48と突き合わされることによって相まって
上記誤記録防止部材32の移動方向をガイドするととも
に、上記開口部51、52を遮蔽するスライドガイド壁
を構成している。
【0052】また、上記スライドガイド片47の非ガイ
ド面には、前述した第4の突き合わせ嵌合部45が連接
されて植立されている。さらに、下ハーフ23側のスラ
イドガイド片48には同様に第4の突き合わせ嵌合部4
6が連接して植立されており、上記上ハーフ22側の第
4の突き合わせ嵌合部45と突き合わせ結合できるよう
になされている。
【0053】そして、この第4の突き合わせ嵌合部4
5,46が突き合わせ接合されることにより、このスラ
イドガイド片47,48のガイド面が平坦となるように
その取り付け位置を規制している。
【0054】さらに、上記上ハーフ22のスライドガイ
ド片47には、図7に拡大して示すように、誤記録防止
部材32が当接するスライドガイド片47の先端側に傾
斜面部47aを形成している。この傾斜面部47aは、
上下ハーフ22,23の取り付け位置に多少のズレが生
じたとしても、この傾斜面部47aにより、誤記録防止
部材32の基端側との当接を回避して、誤記録防止部材
32の摺動を確実に案内することができるようにするた
めのものである。
【0055】すなわち、誤記録防止部材32の誤記録防
止部32dが、図6に示すように、誤記録検出孔33を
解放した第1の位置にあるとき、誤記録防止部材32
は、第1の弾性アーム部32aに形成した係止突条部3
21が摺動位置規制片50に形成した第1の係合凹部5
0aに相対係合することによって、誤記録検出孔33を
解放した状態に保持される。
【0056】この状態から操作部32cによって図6中
矢印X方向に誤記録防止部材32を移動して、誤記録防
止部32dが誤記録検出孔33を閉塞する位置に移動す
る。この場合において、上記上下ハーフ22,23の取
り付け位置に多少のズレが生じていたとしても、上記誤
記録防止部材32の基端側がスライドガイド片47に接
する位置に至ると上記傾斜面部47aによって摺動案内
されて、誤記録防止部材32はスムーズに誤記録検出孔
2を閉塞する方向に移動することができるので、第1の
弾性アーム部32aに形成した係止突条部321が摺動
位置規制片50に形成した第2の係合凹部50bに相対
係合することによって、誤記録検出孔33を確実に閉塞
した状態に保持することができる。
【0057】なお、上述した各実施例においては、カー
トリッジ本体24に光磁気ディスク21を収納したディ
スクカートリッジの例を挙げて説明したが、本発明は、
情報信号の記録、再生を可能となすディスクを収納する
ディスクカートリッジに広く適用できるものである。
【0058】
【発明の効果】上述したように、本発明に係るディスク
カートリッジによれば、誤記録防止部材に近接する突合
せ嵌合凸部の立上がり接触面を溶融するに際し突き合わ
せ位置のズレが生じることを防止することができ、又、
多少のズレが生じたとしても上記上ハーフのスライドガ
イド片先端側に設けられた傾斜面部により、誤記録防止
部材を確実に摺動案内することができ、安定した誤記録
防止部材の移動操作を確保することができる。
【0059】よって、上ハーフに立設される誤記録防止
部材の移動方向のガイドを確実なものとすることがで
き、確実に情報信号の記録可能状態及び記録を不能とな
す誤記録防止状態を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるディスクカートリッジの分解斜
視図である。
【図2】上記ディスクカートリッジのシャッタ部材を取
り付けた前面側からの斜視図である。
【図3】上記ディスクカートリッジの背面側からの斜視
図である。
【図4】上記ディスクカートリッジのカートリッジ本体
を構成する上ハーフの内面側の構成を示す底面図であ
る。
【図5】同カートリッジ本体を構成する下ハーフの内面
側を示す平面図である。
【図6】誤記録防止部材の取り付け状態を拡大して示す
下ハーフの内面側を示すの要部平面図である。
【図7】上ハーフに形成されるスライドガイド片を示す
上ハーフの要部底面図である。
【図8】従来のディスクカートリッジの誤記録防止部材
を下ハーフに保持させる状態を示す分解斜視図である。
【図9】従来のディスクカートリッジのカートリッジ本
体を構成する上ハーフの内面側の構成を示す底面図であ
る。
【図10】従来のディスクカートリッジ本体を構成する
下ハーフの内面側の構成を示す平面図である。
【図11】従来のディスクカートリッジにおいて、誤記
録防止部材の取り付け状態を拡大して示す下ハーフの内
面側を示すの要部平面図である。
【図12】従来のディスクカートリッジ本体において、
上ハーフに形成されるスライドガイド片を示す上ハーフ
の要部底面図である。
【図13】従来のディスクカートリッジのカートリッジ
本体を構成する上ハーフと下ハーフの接合状態を示す断
面図であって、Aは正常な接合状態を示し、Bは接合状
態にズレが生じた場合を示す。
【符号の説明】
21 光磁気ディスク、22 上ハーフ、23 下ハー
フ、24 カートリッジ本体、32 誤記録操作部材、
33 誤記録検出穴、45,46 突き合わせ嵌合凸
部、47,48 スライドガイド片、51 操作開口部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上ハーフと下ハーフとを組合わせてカー
    トリッジ本体を構成し、その内部に円盤状の情報記録媒
    体を回転自在に収納してなるディスクカートリッジにお
    いて、 カートリッジ本体の側面に形成された操作開口部より少
    なくともその一部が外方に臨む操作部と、カートリッジ
    本体に形成され情報記録媒体に対する情報信号の記録可
    否を表示する誤記録検出孔を開閉する誤記録防止部と、
    この誤記録防止部を前記誤記録検出孔を開放する第1の
    位置と前記誤記録検出孔を閉塞する第2の位置とに保持
    する保持部とを一体に形成してなり、カートリッジ本体
    にその側面と平行して移動自在に組込まれた誤記録防止
    部材を備え、 カートリッジ本体の上ハーフ及び下ハーフには上記誤記
    録防止部材の取り付け位置に、上記誤記録防止部材の移
    動をガイドするスライドガイド片がそれぞれ相対向して
    立ち上がり形成され、 上記上ハーフのスライドガイド片に対し誤記録防止部材
    が当接するスライドガイド片先端側に傾斜面部を形成し
    てなるディスクカートリッジ。
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