WO2005052939A1

WO2005052939A1 - ディスクカートリッジ

Info

Publication number: WO2005052939A1
Application number: PCT/JP2004/015944
Authority: WO
Inventors: Takashi Ohgi; Takahiro Yamada; Kazuhito Kurita; Tokio Kanada; Toru Morikawa
Original assignee: Sony Corporation
Priority date: 2003-11-27
Filing date: 2004-10-27
Publication date: 2005-06-09
Also published as: TWI261811B; EP1688948A1; US20060075410A1; KR20060107269A; MY143894A; TW200529201A; DE602004030940D1; EP1688948A4; KR101058852B1; EP1688948B1; US7526783B2

Description

明細書

ディスクカートリッジ

技術分野

[0001] 本発明は、光ディスク等のディスク状記録媒体を収納したディスクカートリッジに関する。

本出願は、日本国において 2003年 11月 27日に出願された日本特許出願番号 20 03-398150、 2003-398151及び 2003-398153基礎として優先権を主張するものであり、これらの出願は参照することにより、本出願に援用される。

背景技術

[0002] 従来、光ディスク等のディスク状記録媒体を回転可能に収納し、ディスク状記録媒体を収納したままの状態でディスク状記録媒体に対して情報信号の記録及び Z又は再生を行うディスクドライブ装置に装着されるディスクカートリッジが広く用いられている。この種のディスクカートリッジは、ディスク状記録媒体をカートリッジ本体に収納することにより、ディスク状記録媒体の保護を図り、ディスクドライブ装置への揷脱を容易に行うことを可能としている。

ディスクカートリッジは、ディスク状記録媒体をカートリッジ本体に収納したままの状態でディスクドライブ装置に装着可能とすることから、カートリッジ本体には、ディスク状記録媒体の一部を内外周に亘つて外方に臨ませる記録及び/又は再生用開口部が設けられている。ディスクドライブ装置側に設けた光ピックアップ等の記録再生用のヘッド部は、記録及び Z又は再生用開口部を介してディスク状記録媒体と対向し、ディスク状記録媒体の信号記録領域を走査して情報信号の記録又は再生を行う。ここで、カートリッジ本体に設けた記録及び/又は再生用開口部が開放されたままの状態にあると、ディスクドライブ装置に装着されない保管時等の非使用時にカートリッジ本体内に塵埃等が侵入し、カートリッジ本体に収納されたディスク状記録媒体を汚損してしまうおそれがある。

そこで、ディスク状記録媒体を収納したディスクカートリッジには、記録及び/又は再生用開口部を閉塞するためのシャツタ部材が設けられている。シャツタ部材が設けられたディスクカートリッジにあっては、保管時等の非使用時に記録及び Z又は再生用開口部が開放されてしまうことを防止するため、シャツタ部材を記録及び/又は再生用開口部を閉塞するように付勢するパネ部材を設けたものが提供されている。シャツタ部材を記録及び/又は再生用開口部を閉塞する閉塞方向に付勢するバネ部材等の付勢部材を設けたディスクカートリッジとして特開平 9一 91915号公報に記載されたものがある。

このような従来提供されているシャツタ部材を備えたディスクカートリッジにおいては、特許文献 1に記載されたものを含め、シャツタ部材は、付勢部材より専らシャツタ部材を記録及び/又は再生用開口部を閉塞する閉塞方向にのみ付勢されている。このように、閉塞方向にのみ付勢されたシャツタ部材により閉塞された記録及び/ 又は再生用開口部を確実に開放するためには、記録及び/又は再生用開口部を開放した位置から更にシャツタ部材を開放方向に移動させるオーバストロークが必要となり、その結果、シャツタ部材の移動領域が大きくなり、ディスクカートリッジの小型化が困難となる。このようなオーバストロークを設けたディスクカートリッジは、ディスクドライブ装置に装着し、シャツタ部材を付勢部材の付勢力に杭して開放位置に保持するとき、ノくックラッシが発生する。このようなシャツタ部材は、わずかの衝撃でも振動してしまい、安定した状態で開放位置に保持することが困難となる。このようなシャツタ部材の振動は、ディスクドライブ装置の記録再生特性に影響を与え、良好な記録再生特性が得られなくなるおそれもある。

また、シャツタ部材を閉塞方向にのみ付勢する付勢部材を設けたディスクカートリツジを用いるディスクドライブ装置にあっては、上述のように、シャツタ部材を記録及び Z又は再生用開口部を開放した位置に付勢部材の付勢力に杭して保持するための保持機構が設けられるため、ディスクドライブ装置側の機構が複雑となってしまう。更に、保持機構は、シャツタ部材を付勢する付勢部材の付勢力に杭してシャツタ部材を開放位置に保持するに足る保持力を有する機構が必要であり、機構自体が大型化し、その結果、装置自体の小型化、さらには軽量ィ匕が困難となる。

ところで、以上のようなディスクカートリッジに対して、捩りコイルバネをカートリッジ本体内に回動可能に取り付けるとともに、一端をシャツタ部材に取り付けることにより、シャッタ部材を開方向又は閉方向へ選択的に付勢するディスクカートリッジが提案されている。この種のディスクカートリッジにおいては、シャツタ部材の開閉動作に伴って捩りコイルパネが反転することにより、捩りコイルパネの付勢方向が反転するため、シャッタ部材を開方向へ移動したときには記録及び Z又は再生用開口部を開放する位置に付勢、保持し、シャツタ部材を閉方向へ移動したときには記録及び/又は再生用開口部を閉塞する位置に付勢、保持する。

このような捩りコイルパネは、カートリッジ本体を構成する上下ハーフを突き合わせ結合した後に、このカートリッジ内へ装填することは困難であることから、予めカートリッジ本体内に回動自在に装填し、次いでシャツタ部材に取り付ける工程がとられる。し力し、シャツタ部材のカートリッジ本体への組付けと同時に捩りコイルバネをシャツタ部材へ取り付ける工程は煩雑であり、また、シャツタ部材の開閉動作時にシャツタ部材から捩りコイルパネが外れることを防止する必要がある。

また、カートリッジ本体内に装填された捩りコイルパネは、シャツタ部材が取り付けられるまでは、パネの端部がカートリッジ本体内を自由に回動してディスク状記録媒体に接触し、傷つけてしまうおそれがある。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

本発明の目的は、ディスク状記録媒体を収納したカートリッジ本体に設けた記録及び/又は再生用開口部を確実に開閉することができるディスクカートリッジを提供することにある。

本発明の他の目的は、ディスク状記録媒体を収納したカートリッジ本体に設けた記録及び/又は再生用開口部を開閉するシャツタ部材を、確実に閉塞位置及び開放位置に保持することができるディスクカートリッジを提供することにある。

本発明の更に他の目的は、ディスクドライブ装置に安定した状態で装着できるディスクカートリッジを提供することにある。

本発明の更に他の目的は、記録及び Z又は再生用開口部を開閉するシャツタ部材の移動範囲を小さくして小型化を実現できるディスクカートリッジを提供することにある。本発明の更に他の目的は、装着されるディスクドライブ装置の機構の簡素化を図り、装置自体の小型化に寄与することができるディスクカートリッジを提供することにある

また本発明は、ディスク状記録媒体を収納したカートリッジ本体の記録及び Z又は再生用開口部を開閉するシャツタ部材を開方向及び閉方向へ選択的に付勢する捩りコイルパネを簡易に取り付けるとともにシャツタ部材と捩りコイルパネとが確実に係合されたディスクカートリッジを提供することを目的とする。

また本発明は、ディスク状記録媒体を収納したカートリッジ本体の記録及び/又は再生用開口部を開閉するシャツタ部材を開方向及び閉方向へ選択的に付勢する捩りコイルパネを簡易に取り付けるとともに捩りコイルパネの回動を規制しディスク状記録媒体を保護するディスクカートリッジを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

上述したような目的を達成するため提案される本発明に係るディスクカートリッジは、ディスク状記録媒体と、このディスク状記録媒体を回転可能に収納するとともに、デイスク状記録媒体の一部を内外周に亘つて外方に臨ませる記録及び/又は再生用開口部が設けられたカートリッジ本体と、カートリッジ本体に移動可能に支持されて記録及び Z又は再生用開口部を開閉するシャツタ部材と、シャツタ部材を記録及び/ 又は再生用開口部を閉塞した位置及び記録及び Z又は再生用開口部を開放した位置のいずれかに選択的に付勢する二方向付勢機構とを備える。

本発明に係るディスクカートリッジに用いられる二方向付勢機構は、シャツタ部材の記録及び/又は再生用開口部に対する位置に応じて、シャツタ部材を記録及び/ 又は再生用開口部を閉塞する方向又は記録及び/又は再生用開口部を開放する方向のいずれか一方に選択的に付勢する。

ここで、二方向付勢機構は、シャツタ部材が記録及び/又は再生用開口部を開放する移動方向の上流側に位置して設けられている。

二方向付勢機構は、具体的には、シャツタ部材とカートリッジ本体との間に連結された捩りコイルパネにより構成される。

この二方向付勢機構を構成する捩りコイルパネは、中間部に第 1のコイル部が設けられるとともに第 1のコイル部から一対のアーム部が延長され、一方のアーム部の先端には第 1のコイル部と卷方向を逆にして卷回された第 2のコイル部が設けられ、第 2 のコイル部をカートリッジ本体の一部に支持し、他方のアーム部をシャツタ部に支持することによってシャツタ部材を記録及び Z又は再生用開口部を閉塞する方向又は開放する方向のいずれかに付勢する。

また、捩りコイルパネは、他方のアーム部の先端部に略コ字状に折り曲げられるとともに、他方のアーム部より延設される延設部及び Z又は該延設部と平行に折り曲げられる折り曲げ部が他方のアーム部の延設方向と所定の角度を有する係止部が形成され、この係止部がシャツタ部材に係止されている。

また、二方向付勢機構は、カートリッジ本体に回動可能に支持されるとともに、シャッタ部材に設けられた押圧操作部によりシャツタ部材が記録及び/又は再生用開口部を開閉する方向に移動する際に押圧されて回動操作される回動部材と、回動部材を押圧操作部側に回動付勢する付勢部材とを備え、回動部材には、シャツタ部材の記録及び/又は再生用開口部に対する位置に応じて、シャツタ部材を記録及び/ 又は再生用開口部を閉塞する方向にガイドする第 1の傾斜面と、シャツタ部材を記録及び/又は再生用開口部を開放する方向にガイドする第 2の傾斜面が設けられているものを用いることができる。

この二方向付勢機構において、回動部材と付勢部材とは、板パネにより一体に形成するようにすることができる。

更に、二方向付勢機構は、シャツタ部材が上記記録及び/又は再生用開口部を閉塞した位置に移動されたとき、シャツタ部材に設けた押圧操作部と係合してシャツタ部材を閉塞位置に保持する第 1の係合突部と、シャツタ部材が上記記録及び/又は再生用開口部を開放した位置に移動されたとき、シャツタ部材に設けた押圧操作部と係合してシャツタ部材を開放位置に保持する第 2の係合突部とが設けられた板パネを用いて構成することができる。

本発明に係るディスクカートリッジを構成するカートリッジ本体は、ディスクドライブ装置への揷入端側が、カートリッジ本体に収納されたディスク状記録媒体の中心を中心とするほぼ半円の円弧状部とされ、記録及び/又は再生用開口部がカートリッジ本体の円弧状部とされた側面以外の側面に臨んで形成されている。この構成のデイスクカートリッジにおいて、シャツタ部材が移動する側面は、シャツタ部材の移動方向と平行な面とされている。

また、上述したような目的を達成するため提案される本発明に係るディスクカートリツジは、ディスク状記録媒体と、上記ディスク状記録媒体を回転可能に収納するとともに、上記ディスク状記録媒体の一部を内外周に亘つて外方に臨ませる記録及び Z又は再生用開口部が設けられたカートリッジ本体と、上記カートリッジ本体に移動可能に支持されるとともに、移動方向の一端側に一部が開放されたスリットが形成された係止孔が形成され、上記記録及び/又は再生用開口部を開閉するシャツタ部材と、中間部に第 1のコイル部が設けられるとともに上記第 1のコイル部から一対のアーム部が延長され、一方のアーム部の先端には上記カートリッジ本体の一部に回動自在に支持される第 2のコイル部が設けられ、他方のアーム部の先端部には略コ字状に折り曲げられるとともに、上記他方のアーム部より延設される延設部及び/又は該延設部と平行に折り曲げられる折り曲げ部が上記他方のアーム部の延設方向と所定の角度を有する係止部が形成され、該係止部が上記シャツタ部材に形成された上記係止孔に係止することにより、上記シャツタ部材を上記記録及び/又は再生用開口部を閉塞する閉塞方向又は上記記録及び/又は再生用開口部を開放する開放方向のいずれかに選択的に付勢する捩りコイルパネとを備えるものである。

本発明に係るディスクカートリッジに用いられる捩りコイルパネは、上記第 1のコィノレ部と上記第 2のコイル部とが互いに卷方向を逆にして複数卷回されている。

上述したような目的を達成するため提案される本発明に係るディスクカートリッジは

、ディスク状記録媒体と、上記ディスク状記録媒体を回転可能に収納するとともに、上記ディスク状記録媒体の一部を内外周に亘つて外方に臨ませる記録及び/又は再生用開口部が設けられたカートリッジ本体と、上記カートリッジ本体に移動可能に支持されて上記記録及び Z又は再生用開口部を開閉するシャツタ部材と、一端を上記カートリッジ本体に立設された係止部に係止されるとともに他端を上記シャツタ部材に係止され、上記シャツタ部材を上記記録及び Z又は再生用開口部を閉塞した位置及び上記記録及び/又は再生用開口部を開放した位置のいずれかに選択的に付勢する二方向付勢機構と、上記二方向付勢機構の移動軌跡上に形成され、上記二方向付勢機構の移動を規制することにより上記二方向付勢機構が上記ディスク状記録媒体に接触することを防止する移動規制部とを備えるものである。

本発明に係るディスク力ートリッジに用いられる移動規制部は、上記力ートリッジ本体に立ち上がり形成された規制突部又は上記カートリッジ本体に立ち上がり形成された上記ディスク状記録媒体が収納される収納部を構成する周壁が延設されてなる。発明の効果

本発明に係るディスクカートリッジは、二方向付勢機構によりシャツタ部材を付勢しているので、シャツタ部材は、二方向付勢機構により記録及び/又は再生用開口部を閉塞した位置又は開放した位置にそれぞれ付勢されるので、ディスクドライブ装置側にシャツタ部材を保持するための機構を設けることなぐ記録及び z又は再生用開口部を閉塞した位置又は開放した位置に保持され、確実に記録及び/又は再生用開口部を閉塞し且つ開放することができる。

二方向付勢機構は、シャツタ部材の記録及び/又は再生用開口部に対する位置に応じて、シャツタ部材を記録及び/又は再生用開口部を閉塞する方向又は記録及び Z又は再生用開口部を開放する方向のレ、ずれか一方に選択的に付勢するので、シャツタ部材は、ディスクカートリッジのディスクドライブ装置への揷脱に関連して記録及び Z又は再生用開口部を閉塞する方向又は開放する方向に移動され、確実に記録及び Z又は再生用開口部を閉塞しかつ開放する。

本発明に係るディスクカートリッジは、シャツタ部材が二方向付勢機構により記録及び/又は再生用開口部を閉塞する方向に加えて開放する方向に付勢されるので、シャツタ部材を開放位置に移動させるためにオーバストローク分を設ける必要がなくなり、シャツタ部材の移動領域が小さくて済む。その結果、ディスクカートリッジ自体の小型化を実現できる。

また、本発明に係るディスクカートリッジは、二方向付勢機構をシャツタ部材が記録及び/又は再生用開口部を開放する移動方向の上流側に配設しているので、カートリッジ本体の空間を有効に利用して配置することができ、小型化に寄与することができる。更に、本発明に係るディスクカートリッジを用いるディスクドライブ装置は、シャツタ部材を開放位置に保持するための機構を設ける必要がないので、ディスクドライブ装置の機構の簡素化が図られ、装置自体の小型化が実現される。

更にまた、本発明に係るディスクカートリッジは、ディスク状記録媒体を収納した力ートリッジ本体のディスクドライブ装置への揷入端側を、カートリッジ本体に収納されたディスク状記録媒体の中心を中心とするほぼ半円の円弧状部としているので、収納するディスク状記録媒体の大きさに合わせ、小型化を実現でき、し力も、記録及び /又は再生用開口部がカートリッジ本体の円弧状部とされた側面以外の側面に臨んで形成されることにより、シャツタ部材をカートリッジ本体に安定して移動可能に取り付けることができ、記録及び/又は再生用の開口部を確実に閉塞することができる。更にまた、本発明に係るディスクカートリッジは、二方向付勢機構を、中間部に第 1 のコイル部が設けられるとともに上記第 1のコイル部から一対のアーム部が延長され、一方のアーム部の先端には上記第 1のコイル部と卷方向を逆にして卷回された第 2 のコイル部が設けられた捩りコイルバネにより形成すれば、捩りコイルバネ全体の厚みを抑え、ディスクカートリッジの薄型化を図ることができる。

また、本発明に係るディスクカートリッジによれば、シャツタ部材の開閉動作時において、捩りコイルパネとシャツタ部材とは、捩りコイルパネの他方のアーム部に形成された係止部の先端が折り曲げられることにより、折り曲げ部がシャツタ部材の下面側に延設されているため、シャツタ部材の開閉動作中に捩りコイルパネ又はシャツタ部材が揺動された場合にも、係止部の折り曲げ部がシャツタ部材の下面部に当接するため、捩りコイルパネとシャツタ部材との係合が外れることが防止される。

また、捩りコイルパネの係止部を延設部及び折り曲げ部の 2点において所定の角度を有して折り曲げるように形成することにより、延設部がシャツタ部材の上面側に延設され、折り曲げ部がシャツタ部材の下面側に延設される。したがって、シャツタ部材の開閉動作中に捩りコイルパネ又はシャツタ部材が上下方向に揺動された場合にも、係止部の延設部がシャツタ部材の上面部に当設し、また折り曲げ部がシャツタ部材の下面部に当接するため、捩りコイルパネとシャツタ部材との係合が外れることがより効果的に防止される。本発明に係るディスクカートリッジによれば、二方向付勢機構は、その移動軌跡上に立ち上がり形成された移動規制部に当接することにより移動が規制されるため、二方向付勢機構がカートリッジ本体内に収納されたディスクカートリッジに当接することにより傷つけることを防止することができる。

図面の簡単な説明

[図 1]図 1は、本発明に係るディスクカートリッジを上ハーフ側から見た斜視図である。

[図 2]図 2は、本発明に係るディスクカートリッジを下ハーフ側から見た斜視図である。

[図 3]図 3は、本発明に係るディスクカートリッジの下ハーフ側から見た平面図である。

[図 4]図 4は、シャツタ部材とこのシャツタ部材が支持されるカートリッジ本体を示す斜視図である。

[図 5]図 5は、シャツタ部材と、このシャツタ部材に取り付けられるシャツタ部材ロック機構を示す斜視図である。

[図 6]図 6は、本発明に係るディスクカートリッジのシャツタ部材が取り付けられた側の側面を示す側面図である。

[図 7]図 7は、カートリッジ本体にシャツタ部材を取り付けた状態を示す断面図である。

[図 8]図 8は、シャツタ部材がシャツタ部材ロック機構によりロックされた状態を示す平面図である。

[図 9]図 9は、シャツタ部材のロックが解除された状態を示す平面図である。

[図 10]図 10は、シャツタ部材がヘッド用開口部を開放する方向に移動される途中の状態を示す平面図である。

[図 11]図 11は、シャツタ部材がヘッド用開口部を開放した位置まで移動された状態を示す平面図である。

[図 12]図 12は、ヘッド用開口部が開放された状態を示すディスクカートリッジの側面図である。

[図 13]図 13は、本発明に係るディスクカートリッジが用いられるディスクドライブ装置の一例を示す斜視図である。

[図 14]図 14は、ディスクカートリッジがディスクドライブ装置のカートリッジ挿脱口に対し傾斜して挿入される状態を示す平面図である。 [図 15]図 15は、ディスクカートリッジがディスクドライブ装置のカートリッジ揷脱口に対し他の方向に傾斜して揷入される状態を示す平面図である。

[図 16]図 16は、ディスクカートリッジが姿勢が制御されてカートリッジホルダに揷入された状態を示す平面図である。

[図 17]図 17は、ディスクカートリッジがカートリッジホルダに揷入され、シャツタ部材のロックが解除された状態を示す平面図である。

[図 18]図 18は、ディスクカートリッジがカートリッジホルダに揷入され、シャツタ部材が移動されヘッド用開口部が開放された状態を示す平面図である。

[図 19]図 19は、本発明に係る他のシャツタ部材とこのシャツタ部材が支持されるカートリッジ本体を示す斜視図である。

[図 20]図 20は、本発明に係る他のシャツタ部材と、このシャツタ部材に取り付けられる捩りコイルパネを示す斜視図である。

園 21]図 21は、本発明に係るディスクカートリッジのシャツタ部材が取り付けられた側の側面を示す側面図である。

園 22]図 22は、カートリッジ本体にシャツタ部材を取り付けた状態を示す断面図である。

園 23]図 23は、二方向付勢機構を構成する捩りコイルパネの他の例を示す図である

[図 24]図 24は、シャツタ部材に係止された捩りコイルバネを示す斜視図である。

[図 25]図 25は、二方向付勢機構を構成する捩りコイルパネの更に他の例を示す図である。

[図 26]図 26は、シャツタ部材に係止された捩りコイルバネを示す斜視図である。

[図 27]図 27は、二方向付勢機構を構成する捩りコイルパネの更に他の例を示す図である。

[図 28]図 28は、シャツタ部材がヘッド用開口部を閉塞しているディスクカートリッジを示す平面図である。

園 29]図 29は、シャツタ部材がヘッド用開口部を開放しているディスクカートリッジを示す平面図である。 [図 30]図 30は、カートリッジ本体にシャツタ部材を取り付ける様子を示す図である。

[図 31]図 31は、捩りコイルパネが光ディスク側に回動するのを規制する状態を示す平面図である。

[図 32]図 32は、捩りコイルパネが光ディスク側に回動するのを規制する状態を示す平面図である。

[図 33]図 33は、本発明に係るディスクカートリッジの他の例を示す斜視図である。

[図 34]図 34は、図 33に示すディスクカートリッジにおいて、シャツタ部材がヘッド用開口部を開放する途中まで移動された状態を示す平面図である。

[図 35]図 35は、図 33に示すディスクカートリッジにおいて、シャツタ部材がヘッド用開口部を開放した位置まで移動された状態を示す平面図である。

[図 36]図 35は、本発明に係るディスクカートリッジの更に他の例を示す斜視図である

[図 37]図 37は、本発明に係るディスクカートリッジの更に他の例を示す斜視図である

[図 38]図 38は、図 37に示すディスクカートリッジにおいて、シャツタ部材がヘッド用開口部を開放する途中まで移動された状態を示す平面図である。

[図 39]図 39は、図 37に示すディスクカートリッジにおいて、シャツタ部材がヘッド用開口部を開放した位置まで移動された状態を示す平面図である。

発明を実施するための最良の形態

以下、本発明に係るディスクカートリッジを図面を参照して具体的に説明する。本発明に係るディスクカートリッジ 1は、ディスク状記録媒体として、例えば、光デイスク 2を回転可能に収納したものであって、図 1及び図 2に示すように、上下一対のハーフ 3, 4を突き合わせ結合したカートリッジ本体 5を備え、このカートリッジ本体 5内に光ディスク 2を回転可能に収納している。

本発明に係るディスクカートリッジ 1は、例えばテレビジョンゲームを実行するプログラムデータやビデオデータが記録された光ディスク 2を収納したものであり、しかも、極めて小型に構成されている。このディスクカートリッジ 1は、例えば、直径を 60mm程度とする小径の光ディスク 2を収納したものであって、片手の掌に収納し得る程度の大きさに形成されている。

なお、ここに示すディスクカートリッジ 1は、プログラムデータ等の情報信号が予め記録された再生専用型の光ディスク 2を収納したものである。

光ディスク 2を収納するカートリッジ本体 5を構成する上下ハーフ 3， 4は、合成樹脂材料を成形して形成され、外周囲に立ち上がり周壁 3a， 4aが形成されている。上下ハーフ 3， 4は、各立ち上がり周壁 3a， 4aを突き合わせて結合されることにより、内部にディスク収納部 6を構成してカートリッジ本体 5を構成する。なお、上下ハーフ 3， 4 は、これら上下ハーフ 3, 4の相対向する内面に突設した溶着用突起を超音波溶着法等の溶着法を用いて結合されてカートリッジ本体 5を構成する。

また、下ハーフ 4に形成された立ち上がり周壁 4aは、後述するように、ヘッド用開口部 13のシャツタ部材 15を開閉方向に付勢する捩りコイルパネ 39の移動軌跡上に延設されることにより、捩りコイルパネ 39が光ディスク 2に当設し傷つけることを防止するこのディスクカートリッジ 1を構成するカートリッジ本体 5は、図 1乃至図 3に示すように、このディスクカートリッジ 1が挿脱されるディスクドライブ装置への挿入端側となる一側面である前面を円弧状部 7として形成している。この円弧状部 7は、図 2に示すように、カートリッジ本体 5のディスク収納部 6に収納された光ディスク 2の中心を中心 P

0 として半径 Rを一定にしたほぼ半円の円弧状に形成されている。すなわち、円弧状部 7は、カートリッジ本体 5に収納された光ディスク 2の半円に相当する部分と対向するような半円として形成されている。

カートリッジ本体 5の円弧状部 7に連続する相対向する側面は、互いに平行な側面 8， 9として形成され、円弧状部 7と対向する背面は、なだらかに湾曲して連続した湾曲部 10として形成されている。

本発明に係るディスクカートリッジ 1は、揷入端側となる一の側面である前面を他の面に比し大きく湾曲したほぼ半円の円弧状部 7としているので、カートリッジ揷脱ロを介してスロットイン方式により揷脱が行われるディスクドライブ装置へ揷入を行う際、デイスクドライブ装置への揷入方向が容易に判別できる。特に、掌内に収納できる程度に小型化したディスクカートリッジ 1にあっては、手で握った感覚でも挿入方向の識別を行うことができるので、誤挿入を防止して正確にディスクドライブ装置に装着することも可能となる。し力も、このディスクカートリッジ 1は、後述するように、スロットイン方式のディスクドライブ装置へ揷入操作が容易となるばかりか、確実な揷入操作を実現できる。

更に、本発明に係るディスクカートリッジ 1は、揷入端側をほぼ半円の円弧状部 7とし、更に加えて円弧状部 7と対向する背面も湾曲部 10としているので、収納する光デイスク 2に対し一層の小型化が実現されている。

カートリッジ本体 5の下面側を構成する下ハーフ 4の中央部には、図 2及び図 3に示すように、カートリッジ本体 5に収納した光ディスク 2の中心部に形成したセンタ穴 11 及びその周縁を外方に臨ませる円形の中央開口部 12が形成されてレ、る。中央開口部 12には、ディスクカートリッジ 1が装着されるディスクドライブ装置側に設けられたデイスク回転駆動機構の一部、例えばターンテーブルが進入する。

カートリッジ本体 5の下面側を構成する下ハーフ 4には、図 2及び図 3に示すように、記録及び/又は再生用開口部であるヘッド用開口部 13が形成されている。ヘッド用開口部 13は、カートリッジ本体 5の一方の側面 8に位置し、カートリッジ本体 5に収納された光ディスク 2の信号記録領域の一部を内外周に亘つて外方に臨ませるに足る大きさの矩形状に形成されている。すなわち、ヘッド用開口部 13は、カートリッジ本体 5の円弧状部 7が形成された前面以外の直線状の平坦な面とされた側面 8に臨んで形成されている。

本発明に係るディスクカートリッジ 1は、ヘッド用開口部 13を開閉するシャツタ部材 1 5が移動可能に取り付けられている。このシャツタ部材 15は、薄い金属板を打ち抜き折り曲げて形成され、若しくは合成樹脂材料を成形することにより形成されている。また、シャツタ部材 15は、ヘッド用開口部 13を閉塞するに足る大きさの矩形状に形成された平板状のシャツタ部 16と、シャツタ部 16の基板部側に形成された断面コ字状に形成された支持部 17とを備える。

ところで、シャツタ部材 15は、カートリッジ本体 5を構成する上ハーフ 3側を支持部 1 7により支持することにより、ヘッド用開口部 13を開閉する図 2中矢印 A方向又は矢印 B方向に移動可能に支持されている。すなわち、シャツタ部材 15は、図 4に示すように、上ハーフ 3に形成された立ち上がり周壁 3aの一部をもって構成されたスライドガイド部 18を支持部 17により支持してカートリッジ本体 5に移動可能に取り付けられている。

そして、シャツタ部材 15に設けられた支持部 17には、図 4及び図 5に示すように、シャッタ部 16の基端部から垂直に立ち上力 Sり形成された連結片 21が形成され、この連結片 21の先端部にシャツタ部 16側に向かつて折り曲げられた第 1の係合片 22が設けられている。連結片 21の両側には、第 1の係合片 22が形成された部分より一段低い位置で L字状に折り曲げられた第 2の係合片 23が設けられている。なお、第 2の係合片 23は、先端部側が第 1の係合片 22側に突出するように L字状に折り曲げられている。

このシャツタ部材 15は、図 2に示すように、シャツタ部 16をヘッド用開口部 13上に延在するようにカートリッジ本体 5に配設される。このとき、シャツタ部材 15は、図 6及び図 7に示すように、支持部 17に設けた第 1の係合片 22をスライドガイド部 18の側面に形成した係合溝 24に係合し、 L字状の第 2の係合片 23をスライドガイド部 18の先端側に係合させることにより、第 1及び第 2の係合片 22， 23によって支持部 17を挟み込むように支持する。このように支持されたシャツタ部材 15は、支持部 17にガイドされ、ヘッド用開口部 13を開閉する図 2中矢印 A方向又は矢印 B方向に移動する。

なお、下ハーフ 4のシャツタ部 16が移動する領域には、凹状のシャツタスライド部 19 が形成されている。シャツタスライド部 19は、シャツタ部 16をカートリッジ本体 5の表面から突出させないに足る深さをもって形成されてレ、る。

本発明に係るディスクカートリッジ 1におレ、て、下ハーフ 4に形成された立ち上がり周壁 4aのヘッド用開口部 13と対向する部分には、図 4及び図 7に示すように、切り欠き部 25が形成されて開放されている。すなわち、ヘッド用開口部 13は、カートリッジ本体 5の内周側から外周縁に亘る領域が開放されて形成されている。

また、上ハーフ 3側に形成されたスライドガイド部 18の少なくともヘッド用開口部 13 と対向する部分は、ディスクドライブ装置内のカートリッジ装着部に高さ方向の位置決めが図られて装着されたディスクカートリッジ 1内の光ディスク 2がターンテーブル上に位置決めして装着されたとき、図 7に示すように、この光ディスク 2の下ハーフ 4と対向する下面 2aから突出しない高さ HIとして形成されている。

このように形成されたディスクカートリッジ 1は、シャツタ部材 15が移動されてヘッド用開口部 13が開放されたとき、光ディスク 2に記録された情報信号を読み出すヘッド部である光ピックアップの全体をカートリッジ本体 5内に位置させるばかりか、光ピックアップが光ディスク 2の外周側を走查する位置に移動されたとき、後述するように、光ディスク 2の信号記録領域を走查する光ビームを集光する対物レンズをカートリッジ本体 5内に位置させながら、その他の光学ブロック部分をカートリッジ本体 5の外方に位置させることができる。

その結果、本発明に係るディスクカートリッジ 1は、光ピックアップを光ディスク 2に近接させながら、カートリッジ本体 5の内外に亘つて位置させることができるので、光ディスク 2の外周縁まで信号記録領域を形成することができ、光ディスク 2に記録される記録容量を増大させることができる。更に、光ピックアップを光ディスク 2に近接させることができることから、対物レンズの開口数 (NA)を大きくでき、光ディスク 2の信号記録領域に集光される光ビームのビームスポットを小さくできるので、光ディスク 2に記録される情報信号の記録密度を向上できる。更にまた、記録容量の増大とともに記録密度の向上が実現できることから、一定量の記録容量を必要とする光ディスク 2の小径化が実現できる。更にまた、光ピックアップをカートリッジ本体 5の内外に亘るように位置させて光ディスク 2の走査ができるので、カートリッジ本体 5の小型化を実現でき、このディスクカートリッジ 1を用いるディスクドライブ装置の小型化も実現可能となる。本発明に係るディスクカートリッジ 1において、ヘッド用開口部 13を開閉するシャツタ部材 15は、図 1及び図 2に示すように、カートリッジ本体 5の平坦な側面 8に沿って移動するように取り付けられている。したがって、シャツタ部材 15は、支持部 17を平坦な側面 8に沿わせながら直線移動されるので、安定した移動操作が実現される。また、ヘッド用開口部 13は、カートリッジ本体 5の平坦な側面 8に対向する位置に形成されているので、下ハーフ 4側に形成される切り欠き部 25が形成された部分も直線状の面とされている。したがって、切り欠き部 25が形成され、カートリッジ本体 5の外方に臨む側面 8の側が開放されたヘッド用開口部 13であっても、全体が矩形状に形成され、直線状の断面コ字状をなす支持部 17を備えたシャツタ部材 15により確実に閉塞すること力 Sできる。

本発明に係るディスクカートリッジ 1には、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を閉塞する位置に移動されたとき、シャツタ部材 15の移動を規制するロック機構 27が設けられている。シャツタ部材 15のロック機構 27は、図 5及び図 8に示すように、シャツタ部材 15に回動可能に取り付けられたロックレバー 28と、このロックレバー 28が係合する力ートリッジ本体 5側に設けられた係合部 29とを備える。

ロックレバー 28は、図 5及び図 8に示すように、一端側の側縁に沿って押圧操作部 30が立ち上がり形成され、他端側に係合部 29に係合する係合片 31が立ち上力 Sり形成された長尺な板状の部材として形成されている。このロックレバー 28は、シャツタ部材 15に設けたロックレバー取付片 32に回動可能に取り付けられる。ロックレバー取付片 32は、シャツタ部材 15のスライドガイド部 18を構成する連結片 21の上端縁からシャツタ部 16の側方に突出するように形成されている。

ロックレバー 28は、図 1、図 6及び図 8に示すように、一端側の押圧操作部 30を連結片 21のほぼ中央部に穿設した矩形状の窓部 33に臨ませ、ほぼ中央部に穿設した枢支孔 34をロックレバー取付片 32に直立にした支軸 35に枢支させ、この支軸 35を中心に回動可能に取り付けられている。このとき、ロックレバー 28の他端側に設けた係合片 31は、ロックレバー取付片 32に沿ってシャツタ部 16の側方に突出されているなお、シャツタ部材 15の連結片 21に設けた窓部 33は、このディスクカートリッジ 1が装着されるディスクドライブ装置側に設けられたシャツタ部材 15の移動を規制するシャッタ部材移動規制パネが係合する部分となる。

シャツタ部材 15に支持されたロックレバー 28は、支軸 35に卷回された回動付勢バネ 37により、押圧操作部 30を窓部 33から突出させる図 8中矢印 C方向に回動付勢されている。回動付勢バネ 37は、捩りコイルバネにより構成され、一方のアーム部 37a を押圧操作部 30に係止させ、他方のアーム部 37bをシャツタ部材 15側の連結片 21 の内面に係止させることによって、ロックレバー 28を図 8中矢印 C方向に回動付勢している。

なお、ロックレバー 28は、押圧操作部 30が形成された一端側を連結片 21に当接させることにより回動付勢パネ 37による回動付勢位置が規制されている。

上述のようにロックレバー 28を取り付けたシャツタ部材 15は、前述したように、支持部 17を上ハーフ 3に支持させることによりカートリッジ本体 5に移動可能に取り付けられる。

ロックレバー 28は、シャツタ部材 15が図 6及び図 8に示すようにヘッド用開口部 13 を閉塞する位置にあるとき、回動付勢パネ 37の付勢力を受けて図 8中矢印 C方向に回動され、押圧操作部 30を連結片 21に設けた窓部 33に進入させている。このとき、ロックレバー 28は、他端側に形成した係合片 31を力ートリッジ本体 5側に設けた係合部 29に係合させ、シャツタ部材 15の移動を規制し、ヘッド用開口部 13をシャツタ部 1 6によって閉塞した状態に保持している。

力ートリッジ本体 5側に設けられる係合部 29は、ディスク収納部 6の領域外の下ハーフ 4の内面であって、シャツタ部材 15が閉塞位置にあるときにロックレバー 28の係合片 31が係合可能な位置に形成されている。係合部 29は、下ハーフ 4と一体に形成されている。この係合部 29には、一側面を開放した係合凹部 29aが形成され、この係合凹部 29aにロックレバー 28側の係合片 31が係合する。

シャツタ部材 15を閉塞位置にロックしたロックレバー 28は、ディスクカートリッジ 1がディスクドライブ装置に挿入されるとき、連結片 21に設けた窓部 33に進入し係合するシャツタ部材移動規制パネにより押圧操作部 30が押圧され、回動付勢パネ 37の付勢力に抗して図 8中矢印 D方向に回転される。ロックレバー 28が図 8中矢印 D方向に回転すると、図 9に示すように、係合片 31が係合部 29の係合凹部 29aから離脱し、シャッタ部材 15のロックが解除され、シャツタ部材 15は、ヘッド用開口部 13を開放する方向の図 2中矢印 A方向に移動可能となる。

なお、ヘッド用開口部 13の開閉は、カートリッジ本体 5とシャツタ部材 15とが相対移動されることによって行われる力ヘッド用開口部 13の開閉操作の詳細については後述する。

上述したシャツタ部材ロック機構 27は、シャツタ部材 15を閉塞位置にロックするロックレバー 28を、カートリッジ本体 5に対し移動するシャツタ部材 15に取り付けているので、ヘッド用開口部 13の開閉に追随してシャツタ部材 15と一体に移動させることができる。その結果、ロックレバー 28は、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を閉塞した位置にあるとき、少なくとも押圧操作部 30側をヘッド用開口部 13上に位置させて配置できるので、ディスクカートリッジ 1の小型化を実現できる。すなわち、ロックレバー 2 8をカートリッジ本体 5側に設けたときには、ロックレバー 28の全体を配置するための空間を力ートリッジ本体 5側に設ける必要があるが、本発明に係るディスク力ートリッジ 1は、その必要がなぐカートリッジ本体 5側には、ロックレバー 28の一部が係合する係合部 29のみを設けるのみで足るので、カートリッジ本体 5の一層の小型化を達成すること力 Sできる。

ところで、本発明に係るディスクカートリッジ 1は、ヘッド用開口部 13を開閉するシャッタ部材 15の確実な移動を実現し、更に、シャツタ部材 15を、ヘッド用開口部 13を開放した位置又は閉塞した位置に確実に保持するようにする二方向付勢機構 38が設けられている。この二方向付勢機構 38は、シャツタ部材 15のカートリッジ本体 5に対する移動位置に応じて、シャツタ部材 15をヘッド用開口部 13を開放する方向又は閉塞する方向に移動付勢する機能を備え、シャツタ開閉機構を構成する。

この二方向付勢機構 38は、シャツタ部材 15を、ヘッド用開口部 13を開放する方向及び閉塞する方向の二方向に選択的に移動付勢する二方向付勢部材を用いて構成される。二方向付勢部材には、具体的には、図 8に示すように、捩りコイルパネ 39 が用いられる。捩りコイルバネ 39は、シャツタ部材 15とカートリッジ本体 5との間に懸架される。この捩りコイルバネ 39は、図 8に示すように、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を開放する方向に移動する側に位置して配設されている。すなわち、捩りコィルバネ 39は、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を閉塞する位置から開放する位置に向力上流側に位置して配設されている。

ところで、シャツタ部材 15の移動方向の上流側は、ヘッド用開口部 13から離間する方向であるので、この上流側に二方向付勢機構 38を配設することにより、ヘッド用開口部 13を開放したとき、ヘッド用開口部 13に二方向付勢機構 38を構成する捩りコィノレパネ 39が突出するようなことが防止でき、ヘッド用開口部 13を大きく開口できる。更に、本発明に係るディスクカートリッジ 1において、シャツタ部材 15の移動方向の上流側は、ディスクドライブ装置への挿入端とは反対側の背面側のコーナ部であり、余裕ある空間として構成できるので、二方向付勢機構 38を効率よくカートリッジ本体 5内に配置できる。

二方向付勢機構 38を構成する捩りコイルパネ 39は、一方のアーム部 39aの先端をロックレバー取付片 32の先端に穿設した係合孔 40に係合させ、他方のアーム部 39 bの先端に設けた環状部 41をカートリッジ本体 5の内面に突設した支持ピン 42に係合させて取り付けられている。

この捩りコイルバネ 39は、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を閉塞する位置にあるときには、ヘッド用開口部 13を閉塞した状態を維持するように図 8中矢印 B方向に付勢している。この捩りコイルバネ 39は、ディスクカートリッジ 1がディスクドライブ装置に装着され、シャツタ部材ロック機構 27によるロックが解除されてシャツタ部材 15が力ートリッジ本体 5に対しヘッド用開口部 13を開放する方向の図 8中矢印 A方向に相対移動していくと、固定されていない中心部に形成したコイル部 39cの位置がシャツタ部材 15の移動方向の矢印 A方向に移動していく。捩りコイルバネ 39は、コイル部 39 cが更に矢印 A方向に移動し、図 10に示すように、シャツタ部材 15の移動方向側に位置する支持ピン 42の位置を超えると付勢方向が反転される。捩りコイルパネ 39は、付勢方向が反転されると、シャツタ部材 15を図 10中矢印 A方向に移動するように付勢し、図 11及び図 12に示すように、ヘッド用開口部 13を開放する方向の矢印 A方向に移動してヘッド用開口部 13を開放した位置に保持する。

シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を開放した位置に保持されたディスクカートリツジ 1をディスクドライブ装置から取り出すイジェクト操作を行うと、シャツタ部材 15は力ートリッジ本体 5に対し図 10中矢印 B方向に移動していき、中心のコイル部 39cも同方向の矢印 B方向に移動していく。捩りコイルバネ 39は、シャツタ部材 15が更に矢印 B方向に移動し、コイル部 39cがシャツタ部材 15の移動方向側に位置する支持ピン 4 2の位置を超えると付勢方向が反転される。捩りコイルパネ 39は、付勢方向が反転されると、シャツタ部材 15を図 9中矢印 B方向に移動するように付勢し、ヘッド用開口部 13を閉塞する方向に移動してヘッド用開口部 13を閉塞した位置に保持する。

このように二方向付勢機構 38を構成する捩りコイルパネ 39により付勢されたシャツタ部材 15は、ヘッド用開口部 13を閉塞した位置及び開放した位置のそれぞれの位置に捩りコイルパネ 39の付勢力を受けて支持されるので、確実にヘッド用開口部 13 を閉塞し又は開放した状態を維持できる。

このディスクカートリッジ 1を用いるディスクドライブ装置には、付勢部材の付勢力に抗してシャツタ部材 15をヘッド用開口部 13を開放した位置に保持するための機構を設ける必要がないので、ディスクドライブ装置の機構の簡素化が図られ、装置自体の小型化を実現することができる。

更に、本発明に係るディスクカートリッジ 1は、シャツタ部材 15がカートリッジ本体 5に設けたヘッド用開口部 13に対する位置に応じて、二方向付勢機構 38によりヘッド用開口部 13を開放する方向又は閉塞方向に移動されるので、ディスクカートリッジ 1のディスクドライブ装置への挿脱に関連してヘッド用開口部 13を確実に開放し又は閉塞すること力 Sできる。

更にまた、本発明に係るディスクカートリッジ 1は、シャツタ部材 15が二方向付勢機構 38によりヘッド用開口部 13を開放した側に移動付勢されるので、シャツタ部材 15 をヘッド用開口部 13を開放した位置に移動させるためにオーバストローク分を設ける必要がなくなり、シャツタ部材 15の移動領域が小さくて済み、ディスクカートリッジ 1自体の小型化を実現できる。

上述したディスクカートリッジ 1においては、シャツタ部材 15をヘッド用開口部 13を閉塞した位置に保持するため、シャツタ部材ロック機構 27を設けているが、二方向付勢機構 38のみを設けるようにしてもよい。シャツタ部材ロック機構 27を設けることにより、ディスクカートリッジ 1の保管時等の非使用時にシャツタ部材 15が移動操作されてヘッド用開口部 13が不用意に開放されてしまうことを一層確実に規制し、収納した光ディスク 2の保護を図ることができる。

また、本発明に係るディスクカートリッジ 1は、シャツタ部材 15が取り付けられたカートリッジ本体 5の一方の側面 8には、図 1、図 6及び図 12に示すように、ディスクドライブ装置側に設けられたシャツタ部材開放操作片が進入するガイド溝 43が設けられている。

カートリッジ本体 5の下面側であって、湾曲部 10とされた背面側の両側には、図 2及び図 3に示すように、ディスクドライブ装置側に設けた位置決めピンが係合する第 1及び第 2の位置決め孔 48， 49が設けられている。なお、第 2の位置決め孔 49は、位置決めピンの係合位置を調整するため、シャツタ部材 15の移動方向と直交する幅方向を長径とする長孔として形成されてレヽる。

また、カートリッジ本体 5の円弧状部 7の相対向する側面 8， 9側には、図 1及び図 2 に示すように、このディスクカートリッジ 1が装着されるディスクドライブ装置側に設けられるカートリッジローデイング機構の一部が係合するローデイング用の係合凹部 45， 46が設けられている。

更にまた、カートリッジ本体 5の円弧状部 7の他方の側面 9側に位置する部分には、図 3に示すように、ディスクドライブ装置側に設けられるイジェクト機構の一部が係合するイジェクト用の係合凹部 47が設けられている。

更にまた、カートリッジ本体 5の側面 8, 9、あるいは底面には、収納される光ディスク 2の種類を識別するための識別孔ゃ識別凹部が必要に応じて設けられる。

次に、上述したディスクカートリッジ 1が用いられるディスクドライブ装置の一例を説明する。

本発明に係るディスクカートリッジ 1は、例えばテレビジョンゲームを実行するプログラムデータやビデオデータが記録された光ディスク 2が収納される。そこで、この種の光ディスク 2を収納した本発明に係るディスク力ートリッジ 1を用レ、るディスクドライブ装置としては、図 13に示すように、ディスクカートリッジ 1が装着され、少なくとも光デイスク 2に記録されたデータを再生するディスクドライブ部を内蔵した装置本体 51と、光ディスク 2から再生された画像データや文字データを表示するディスプレイ部 52を備えたディスクドライブ装置 50が用いられる。

図 13に示すディスクドライブ装置 50は、ディスクドライブ部を内蔵した装置本体 51 内には、図示はしないが、ディスクカートリッジ 1をディスクドライブ部に装着するためのカートリッジホルダを備えた力ートリッジローデイング機構が設けられてレ、る。装置本体 1の一側面を構成する前面には、カートリッジホルダに対しディスクカートリッジ 1を揷入し、カセットホルダに装着されたディスクカートリッジ 1をイジヱタトするためのカートリッジ揷脱ロ 53が設けられている。カートリッジ揷脱ロ 53は、ディスクカートリッジ 1 の挿脱を行うに足る大きさの開口部として形成され、ここに挿入されるディスクカートリッジ 1の幅 Wlよりわずかに大きい幅 W2を有し、ディスクカートリッジ 1の厚さ D1よりわずかに大きな高さ H2を有する矩形状に形成されている。装置本体 51内には、カートリッジ揷脱ロ 53に対向してカートリッジホルダ 54が配設されている。

装置本体 51の前面側の一側には、カートリッジホルダ 54に保持されたディスクカートリッジ 1をイジェクト操作するためのイジェクトボタン 55が設けられている。

装置本体 51の上面の一方の側には、例えばテレビジョンゲームを実行する際に用いられる制御スィッチの操作ボタン 56, 57カ設けられ、他方の側には、ディスプレイ部 52に表示される画像をスクロールするための制御キー 58が設けられ、更に、光デイスク 2から再生されるオーディオ信号を放射するスピーカ 59が設けられている。装置本体 51には、図示は省略するが、ディスクドライブ部を制御するための再生ボタン等の制御ボビンや電源スィッチ操作ボタン等が設けられている。

ディスプレイ部 52は、装置本体 51のカートリッジ揷脱口 53が設けられた前面側とは反対側の背面側に位置して、ヒンジ機構 60を介して装置本体 51に対し回動可能に取り付けられている。ディスプレイ部 52は、装置本体 51側に回動されることにより、装置本体 51の上面に重ね合わせられる。ディスプレイ部 52は、液晶表示パネルを用いて構成されている。

次に、上述のような構成を備えたディスクドライブ装置 50に本発明に係るディスク力ートリッジ 1を装着する状態を説明する。

ディスクカートリッジ 1をディスクドライブ装置 50に装着するには、図 13に示すように、円弧状部 7が形成された先端側を挿入端としてカートリッジ揷脱ロ 53から装置本体 51内に挿入され、カートリッジホルダ 54に保持される。

ところで、本発明に係るディスクカートリッジ 1は、カートリッジ揷脱ロ 53への揷入端側がほぼ半円の円弧状部 7として形成されているので、カートリッジ揷脱ロ 53の幅方向の中心線 P 1に対し幅方向の中心線 P2を大きく傾斜して揷入した場合でも、円滑にカートリッジ揷脱ロ 53に揷入し、確実にカートリッジホルダ 54に保持できる。

すなわち、揷入端がほぼ半円の円弧状部 7とされたディスクカートリッジ 1は、図 14 又は図 15に示すように、カートリッジ揷脱ロ 53の幅方向の中心線 P1に対し幅方向の中心線 P2を左右のいずれかの方向に 45度程度まで傾斜した状態でカートリッジ揷脱ロ 53に揷入された場合であっても、半円の円弧状部 7側を大きく装置本体 51に揷入できる。このとき、ディスクカートリッジ 1は、カートリッジ揷脱ロ 53への揷入途中にカートリッジ揷脱ロ 53のいずれか一方の側面に当接する円弧状部 7の一部を中心にして、図 16に示すように、各中心線 Pl， P2を一致させる方向に回転して容易に姿勢を正しくすることができる。このように、本発明に係るディスクカートリッジ 1は、カートリッジ揷脱ロ 53に対する揷入方向が大きく変位しても、確実にカートリッジホルダ 54 への装着が可能となる。

そして、カートリッジホルダ 54に挿入されたディスクカートリッジ 1は、更にカートリツジホルダ 54内に挿入されることにより、シャツタ部材 15がカートリッジ本体 5に対し相対移動され、ヘッド用開口部 13が開放される。すなわち、ディスクカートリッジ 1が、図 17に示すように、カートリッジホルダ 54の途中まで挿入されると、カートリッジホルダ 5 4の一方の側に設けた断面 L字状のカートリッジ支持部 61の側壁の一部を切り起こして形成したシャツタ部材移動規制パネ 62の一部がシャツタ部材 15の連結片 21に形成した窓部 33に進入して押圧操作部 30を押圧し、ロックレバー 28を前述した図 9中矢印 D方向に回転させる。ロックレバー 28は、図 9中矢印 D方向に回転されると、係合片 31の係合部 29に対する係合が解除されシャツタ部材 15のカートリッジ本体 5に対するロックを解除する。シャツタ部材 15は、カートリッジ本体 5に対するロックが解除されると、カートリッジ本体 5に対し相対的に移動可能な状態となる。

本発明に係るディスクカートリッジ 1が装着されるカートリッジホルダ 54には、更にシャッタ開放操作片 63が設けられている。シャツタ開放操作片 63は、ディスクカートリツジ 1がシャツタ部材 15のロックが解除される位置まで揷入されたとき、カートリッジ本体 5の一方の側面 8に形成したガイド溝 43に進入し、シャツタ部材 15の一側に当接する位置に設けられている。

そして、ディスクカートリッジ 1は、シャツタ部材 15のロックが解除される位置までカートリッジホルダ 54に揷入されると、図 17に示すように、シャツタ開放操作片 63がシャツタ部材 15の一側に当接し、シャツタ部材 15のカートリッジ本体 5に対する移動を規制した状態となる。この図 17に示す位置から更にディスクカートリッジ 1をカートリッジホルダ 54の内方に向力う矢印 E方向に挿入すると、カートリッジ本体 5が矢印 E方向に移動し、図 18に示すように、ヘッド用開口部 13が開放される。

ディスクカートリッジ 1は、シャツタ部材 15の移動が規制された状態で、カートリッジ本体 5がヘッド用開口部 13を開放する図 17中矢印 E方向に移動するとき、前述した図 9及び図 10に示すように、二方向付勢機構 38を構成する捩りコイルパネ 39が偏倚される。捩りコイルパネ 39は、カートリッジ本体 5が図 17中矢印 E方向に移動され、コイル部 39cがシャツタ部材 15の移動方向側に位置する支持ピン 42の位置を超える位置まで偏倚されると、付勢方向が反転され、シャツタ部材 15をカートリッジ本体 5の移動方向とは逆方向の図 17中矢印 F方向に移動させ、前述した図 11及び図 12、更に図 18に示すように、ヘッド用開口部 13を開放する。このとき、シャツタ部材 15は、捩りコイルバネ 39によりヘッド用開口部 13を開放するように付勢されているので、確実にヘッド用開口部 13を開放した状態に維持する。

上述のような操作をもってヘッド用開口部 13が開放されてカートリッジホルダ 54に挿入されたディスクカートリッジ 1は、ディスクドライブ装置 50内に設けられたカートリツジ装着部に位置決めして装着される。このとき、光ディスク 2は、ディスクドライブ部に位置決めして装着される。ここで、ディスクドライブ部を駆動することによって、光ディスク 2に記録されたプログラムデータが再生され、プログラムが実行される。

そして、光ディスク 2の再生を行った後、ディスクドライブ装置 50に装着されたデイスクカートリッジ 1をイジェタトするには、イジェクトボタン 55を操作することによって行われる。イジェクトボタン 55が操作されると、カートリッジ装着部に装着されたディスク力ートリッジ 1のイジェクト操作が実行される。イジェクト操作が実行されると、更なる詳細な説明は省略するが、上述した動作とは逆の動作をもってシャツタ部材 15がカートリッジ本体 5に対し相対移動され、ヘッド用開口部 13を閉塞し、このヘッド用開口部 13 を閉塞した位置にロックされる初期状態に復帰する。このシャツタ部材 15の閉塞位置への復帰動作とともにカートリッジ揷脱ロ 53からの排出が行われ、ディスクドライブ装置 50に装着されたディスクカートリッジ 1のイジヱタト操作が完了する。

また、本発明に係るディスクカートリッジは、シャツタ部材及びシャツタ部材をヘッド用開口部 13を開閉する位置に選択的に付勢する捩りコイルパネを次のように構成してもよい。なお、以下の説明において、上記ディスクカートリッジ 1と同一の部材については同一の符号を付してその詳細を省略する。なお、以下に示すディスクカートリッジ 1は、シャツタ部材を閉塞位置にロックするためのシャツタ部材ロック機構 27を設けることなく構成されている。

このシャツタ部材 65は、薄い金属板を打ち抜き折り曲げて形成され、若しくは合成樹脂材料を成形することにより形成されている。また、シャツタ部材 65は、ヘッド用開口部 13を閉塞するに足る大きさの矩形状に形成された平板状のシャツタ部 66と、シャッタ部 66の基板部側に形成された断面コ字状に形成された支持部 67とを備える。そして、シャツタ部材 65は、カートリッジ本体 5を構成する上ハーフ 3側を支持部 67 により支持することにより、ヘッド用開口部 13の開閉方向に移動可能に支持されている。すなわち、シャツタ部材 65は、図 19に示すように、上ハーフ 3に形成された立ち上がり周壁 3aの一部をもって構成されたスライドガイド部 18を支持部 67により支持してカートリッジ本体 5に移動可能に取り付けられている。

そして、シャツタ部材 65に設けられた支持部 67には、図 19及び図 20に示すように、シャツタ部 66の基端部から垂直に立ち上がり形成された連結片 68が形成され、この連結片 68の先端部にシャツタ部 66側に向かって折り曲げられた第 1の係合片 69 が設けられている。また、連結片 68には、シャツタ部材 65の移動方向下流側に、第 1 の係合片 69が形成された部分より一段低い位置で L字状に折り曲げられた第 2の係合片 70が設けられている。この第 2の係合片 70は、先端部側が第 1の係合片 69側に突出するように L字状に折り曲げられた折り曲げ部 70aが形成されてレ、る。

また、連結片 68は、シャツタ部材 65の移動方向上流側に、後述する捩りコイルパネ 75の係止部 77が係止される係止孔 72が形成されたコイルパネ取付片 71が設けられている。コイルバネ取付片 71は、シャツタ部 66側に向かって延設されると共に一部が開放された略円形の係止孔 72が形成されている。また、コイルパネ取付片 71は、第 2の係合片 70と同様に、先端部側が第 1の係合片 69側に突出するように L字状に折り曲げられた折り曲げ部 71 aが形成されてレ、る。

この係止孔 72には、後述する捩りコイルバネ 75の第 1のアーム部 75aに形成された係止部 77が開放端より揷入されることにより係止されることによりシャツタ部材 65と捩りコイルバネ 75とが連結される。このシャツタ部材 65は、シャツタ部 66をヘッド用開口部 13上に延在するようにカートリッジ本体 5に配設される。このとき、シャツタ部材 65は、図 21及び図 22に示すように、支持部 67に設けた第 1の係合片 69をスライドガイド部 18の側面に形成した係合溝 24に係合させるとともに、第 2の係合片 70及びコイルパネ取付片 71に L字状に折り曲げ形成された折り曲げ部 70a及び 71 aをスライドガイド部 18の先端側に係合させることにより、第 1及び第 2の係合片 69， 70及びコイルパネ取付片 71によって支持部 17を挟み込むように支持する。このように支持されたシャツタ部材 65は、支持部 17にガイドされ、ヘッド用開口部 13の開閉方向に移動する。

次いで、シャツタ部材 65のヘッド用開口部 13の開閉方向への確実な移動を実現し、更に、シャツタ部材 65をヘッド用開口部 13を開放した位置又は閉塞した位置に確実に保持する捩りコイルパネ 75について説明する。この捩りコイルパネ 75は、一端をシャツタ部材 65に係止されるとともに他端をカートリッジ本体に回動自在に係合されている。そして、捩りコイルバネ 75は、シャツタ部材 65のカートリッジ本体 5に対する移動位置に応じて、シャツタ部材 65をヘッド用開口部 13を開放する方向又は閉塞する方向に回動付勢する。

この捩りコイルパネ 75は、図 23 (a)及び (b)に示すように、中間部に設けられた第 1 のコイル部 76を介して、シャツタ部材 65に係止される第 1のアーム部 75aと、カートリッジ本体 5の一部に支持される第 2のアーム部 75bが形成されている。

第 1のコイル部 76は、複数回卷回されることにより所定の厚みを有して形成され、厚さ方向の一端側 76aより第 1のアーム部 75aが延設され、厚さ方向の他端側 76bより第 2のアーム部 75bが延設されている。第 1のコイル部 76の線径、卷数、自由角度は、様々な設計が可能であるが、最適な値をとる捩りコイルパネを選定する。

この第 1のコイル部 76より延設される第 1のアーム部 75aは、先端部にシャツタ部材 65に係止される係止部 77が形成されている。係止部 77は、第 1のアーム部 75aの先端部から延設される延設部 77aと、この延設部 77aの延設方向より第 1のコイル部 76 の卷方向へ略直角に折り曲げられる立ち上がり部 77bと、立ち上がり部 77bの先端が更に第 1のアーム部 75aと略平行に折り曲げられる折り曲げ部 77cとからなり、全体を略コ字状に形成されている。係止部 77の折り曲げ部 77cは、第 1のアーム部 75aの延設方向から所定の角度 Θ を有して折り曲げられている。この係止部 77は、立ち上

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がり部 77bをシャツタ部材 65のコイルパネ取付片 71の先端に穿設した係止孔 72に開放端より揷入、係止させることにより捩りコイルパネ 75をシャツタ部材 65に支持させる。

ここで、係止部 77の折り曲げ部 77cは、第 1のアーム部 75aの延設方向から所定の角度 Θ を有して折り曲げられているため、シャツタ部材 65が開閉動作されたときにも

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、係止部 77の係止孔 72からの抜け止めが図られている。すなわち、図 24に示すように、捩りコイルパネ 75は、係止部 77の先端が折り曲げられることにより、折り曲げ部 7 7cがコイルバネ取付片 71の下面側に延設される。したがって、シャツタ部材 65の開閉動作中に捩りコイルパネ 75が図 24中矢印 H方向に揺動され、又はシャツタ部材 6 5が図 24中矢印 I方向に揺動された場合にも、係止部 77の折り曲げ部 77cがコィノレバネ取付片 71の下面部に当接するため、捩りコイルバネ 75とシャツタ部材 65との係合が外れることを防止することができる。

また、捩りコイルパネ 75は、図 25 (a)及び (b)に示すように、係止部 77を、延設部 7 7a及び折り曲げ部 77cが第 1のアーム部 75aの延設方向から所定の角度 Θ 及び Θ

2 3 を有して折り曲げるよう形成することにより、更に係止孔 72からの抜けを防止することができる。すなわち、図 26に示すように、捩りコイルパネ 75は、係止部 77の先端部が延設部 77a及び折り曲げ部 77cの 2点において所定の角度を有して折り曲げられることにより、延設部 77aがコイルパネ取付片 71の上面側に延設され、折り曲げ部 77cがコイルパネ取付片 71の下面側に延設される。したがって、シャツタ部材 65の開閉動作中に捩りコイルバネ 75又はシャツタ部材 65が上下方向となる図 26中矢印 H方向又は I方向に揺動された場合にも、係止部 77の延設部 77aがコイルパネ取付片 71の上面部に当設し、また折り曲げ部 77cがコイルパネ取付片 71の下面部に当接するため、捩りコイルバネ 75とシャツタ部材 65との係合が外れることを防止することができる捩りコイルバネ 75の第 2のアーム部 75bは、図 23及び図 25に示すように、捩りコィルバネ 75をカートリッジ本体 5に回動自在に係合させる第 2のコイル部 78が形成されている。この第 2のコイル部 78は、上記第 1のコイル部 76と卷方向を逆にして複数回卷回されることにより、第 1のコイル部 76の厚さ方向の一端側 76aに向かって形成されている。そして、第 2のコイル部 78は、カートリッジ本体 5の内面に突設した支持ピン 42に回転自在に取り付けられている。なお、第 2のコイル部 78は、上記第 1のコィル部 76と同様に、線径、卷数、自由角度は様々な設計が可能であるが、最適な値をとる捩りコイルパネを選定する。

この捩りコイルバネ 75は、第 1のコイル部 76と第 2のコイル部 78とが卷方向を互いに逆にして複数回卷回されて形成されているため、捩りコイルバネ 75全体の厚みを抑え、カートリッジ本体 5の薄型化を図ることができる。すなわち、コイル部を複数備えた捩りコイルバネにおいて、各コイル部の卷方向を同一方向に形成すると、第 2のコィル部 78は第 1のコイル部の他端側 76bの位置から更に第 1のコイル部 76の厚さ方向の他端側 76bに向かって卷回されるため、第 1のコイル部 76の厚さに第 2のコイル部 78の厚さが加わることによりパネ全体の厚さが増してしまレ、、捩りコイルパネを収納するカートリッジ本体の厚さが増してしまう。また、このようなディスクカートリッジが挿脱されるディスクドライブ装置の厚さも増大する。

しかし、本発明に係る捩りコイルバネ 75によれば、第 1のコイル部 76と第 2のコイル部 78とが互いに卷方向が逆とされることにより、第 2のコイル部 78は第 1のコイル部 7 6の一端側 76aに向かって卷回され、バネ全体の厚さを第 1又は第 2のコイル部 76, 78のいずれかの厚さに抑えることができる。

また、本発明に係るディスクカートリッジは、図 27に示すように、捩りコイルパネ 75の第 2のコイル部 78を厚さ方向の先端に向力につれて漸次縮径するように形成すると共に、この第 2のコイル部 78が係合するカートリッジ本体 5に立設された支持ピン 42 も立設方向の先端に向力につれて漸次縮径するように形成するようにしてもよい。すなわち、捩りコイルバネ 75の第 2のコイル部 78は、卷方向の基端側の径 D1が卷方向の先端側の径 D2の径よりも広ぐ先端に向力につれて漸次縮径するように卷回される。また、この第 2のコイル部 78が係合するカートリッジ本体 5の支持ピン 42は、立設方向の基端側の径 D3が立設方向の先端側の径 D4よりも広ぐ先端に向かうにつれて漸次縮径するように形成される。また、第 2のコイル部 78及び支持ピン 42の各基端側の径 D1及び D3は略同一に形成され、各先端側の径 D2及び D4は略同一に形成される。なお、支持ピン 42は、第 2のコイル部 78の厚さ hよりも高く形成され、基端部から高さ hの位置において第 2のコイル部 78の先端部の径 D2と略同一の径 D4とされてレヽる。

このようなディスクカートリッジ 1によれば、第 2のコイル部 78が支持ピン 42に係合されることにより、第 2のコイル部 78の卷方向の基端から先端に至るまで支持ピン 42に隙間無く係合させることができ、シャツタ部材 65の開閉動作に伴って捩りコイルパネ 7 5が回動したときに、回動支点となる第 2のコイル部 78ががたつくことを防止することができる。また、捩りコイルバネ 75のカートリッジ本体 5に対するがたつきが防止されるため、ディスクカートリッジ 1の使用中に捩りコイルバネ 75がカートリッジ本体 5から脱落したり、捩りコイルバネ 75とシャツタ部材 65との係合が外れてしまうことを防止すること力 Sできる。

この捩りコイルバネ 75は、シャツタ部材 65がヘッド用開口部 13を閉塞する位置にあるときには、ヘッド用開口部 13を閉塞した状態を維持するように図 28中矢印 B方向に付勢している。ディスクカートリッジ 1がディスクドライブ装置に挿入され、カートリツジホルダによりローデイングされると、シャツタ部材 65は、ディスクドライブ装置側に形成されたシャツタ開放操作片がカートリッジ本体 5の側面 8に形成されたガイド溝 43に進入し、シャツタ部材 65の連結片 68にシャツタ部材 65の移動方向下流側から当接されることにより揷入方向への移動が規制され、ディスクドライブ装置内へローデイングされていくカートリッジ本体 5に対し相対的にヘッド用開口部 13を開放する方向の図 28中矢印 A方向に移動していく。これにより捩りコイルバネ 75は、第 2のコイル部 78 が回動自在に係合されている支持ピン 42を回動支点として、固定されていない中心部に形成した第 1のコイル部 76の位置がシャツタ部材 65の移動方向の矢印 A方向に移動していく。捩りコイルパネ 75は、第 1のコイル部 76が更に矢印 A方向に移動し、シャツタ部材 65の移動方向側に位置する支持ピン 42の位置を超えると付勢方向が反転される。捩りコイルパネ 75は、付勢方向が反転されると、シャツタ部材 65を図 29 中矢印 A方向に移動するように付勢し、ヘッド用開口部 13を開放する方向の矢印 A 方向に移動してヘッド用開口部 13を開放した位置に保持する。

シャツタ部材 65がヘッド用開口部 13を開放した位置に保持されたディスクカートリツジ 1をディスクドライブ装置から取り出すイジヱタト操作を行うと、シャツタ部材 65は、上述した挿入動作と逆の動作をもってカートリッジ本体 5に対し相対的に図 28中矢印 B 方向に移動していき、中心の第 1のコイル部 76も同方向の矢印 B方向に移動していく。捩りコイルパネ 75は、シャツタ部材 65が更に矢印 B方向に移動し、第 1のコイル部 76がシャツタ部材 65の移動方向側に位置する支持ピン 42の位置を超えると付勢方向が反転される。捩りコイルパネ 75は、付勢方向が反転されると、シャツタ部材 65を図 28中矢印 B方向に移動するように付勢し、ヘッド用開口部 13を閉塞する方向に移動してヘッド用開口部 13を閉塞した位置に保持する。

このように捩りコイルバネ 75により付勢されたシャツタ部材 65は、ヘッド用開口部 13 を閉塞した位置及び開放した位置のそれぞれの位置に捩りコイルパネ 75の付勢力を受けて支持されるので、確実にヘッド用開口部 13を閉塞し又は開放した状態を維持できる。

このシャツタ部材 65の開閉動作時において、捩りコイルバネ 75とシャツタ部材 65とは、捩りコイルパネ 75の第 1のアーム 75aに形成された係止部 77の先端が折り曲げられることにより、折り曲げ部 77cがコイルパネ取付片 71の下面側に延設されているため、シャツタ部材 65の開閉動作中に捩りコイルバネ 75が図 24中矢印 H方向に揺動され、又はシャツタ部材 65が図 24中矢印 I方向に揺動された場合にも、係止部 77 の折り曲げ部 77cがコイルパネ取付片 71の下面部に当接するため、捩りコイルパネ 7 5とシャツタ部材 65との係合が外れることが防止される。

また、図 26に示すように、捩りコイルバネ 75の係止部 77を延設部 77a及び折り曲げ部 77cの 2点において所定の角度を有して折り曲げるように形成することにより、延設部 77aがコイルパネ取付片 71の上面側に延設され、折り曲げ部 77cがコイルパネ取付片 71の下面側に延設される。したがって、シャツタ部材 65の開閉動作中に捩りコイルバネ 75又はシャツタ部材 65が上下方向となる図 26中矢印 H方向又は I方向に揺動された場合にも、係止部 77の延設部 77aがコイルパネ取付片 71の上面部に当設し、また折り曲げ部 77cがコイルパネ取付片 71の下面部に当接するため、捩りコィルバネ 75とシャツタ部材 65との係合が外れることが防止される。

以上のようなシャツタ部材 65及び捩りコイルバネ 75を備えるディスクカートリッジ 1は、上下ハーフ 3， 4がポリカーボネート等を用いて射出成形等によって形成された後、光ディスク 2及び捩りコイルパネ 75を所定の位置に収納し、上下ハーフ 3, 4を突き合わせ結合した後、シャツタ部材 65をはめ込むことにより形成される。

具体的に、下ハーフ 4を治具に固定した後、捩りコイルパネ 75の第 2のコイル部 78 が下ハーフ 4に立設された支持ピン 42に回動可能に揷通される。そして、上ハーフ 3 が下ハーフ ₄に突き合わせられ、超音波溶着されることにより、支持ピン 42が上ハーフ 3側に形成された軸受け部 44に支持され、捩りコイルパネ 75がカートリッジ本体 5 内に回動可能に収納される。このとき、捩りコイルバネ 75は、第 2のコイル部 78が支持ピン 42に回動可能に支持されることにより、図 30に示すように、スライドガイド部 18 が形成されたカートリッジ本体 5の側面 8より係止部 77が外方に突出可能とされている。

ここで、上述したようにカートリッジ本体 5は、下ハーフ 4に形成された立ち上がり周壁 4aが捩りコイルバネ 75の回動軌跡上に延設されているため、図 31に示すように、捩りコイルパネ 75が図 31中矢印 J方向に回動されると係止部 77が立ち上がり周壁 4a に当設し、捩りコイルパネ 75の回動が規制される。したがって、本願発明が適用されたディスクカートリッジによれば、捩りコイルパネ 75の係止部 77が光ディスク 2に当接することにより光ディスク 2に傷がついてしまうことを防止することができる。

シャツタ部材 65は、上述したように、薄い金属板を打ち抜き折り曲げて形成され、又は合成樹脂材料を成型することにより形成される。このシャツタ部材 65は、カートリツジ本体 5の側面 8より突出されている捩りコイルバネ 75の係止部 77がコイルバネ取付片 71に取り付けられた後、カートリッジ本体 5の側面 8に形成されたスライドガイド部 1 8に取り付けられる。

具体的に、シャツタ部材 65は、連結片 68に設けられた第 2の係合片 70及びコイルバネ取付片 71を、上ハーフ 3側に形成されたガイドレール 79のテーパ面 35aに沿わせながらシャツタ部 66を下ハーフ 4に形成されたシャツタスライド部 19に延設させる。また、シャツタ部材 65は、連結片 68より延設されているコイルバネ取付片 71の係止孔 72に、捩りコイルバネ 75の係止部 77に設けられた立ち上がり部 77bが係止孔 72 の開放端より挿入されることにより、捩りコイルパネ 75と連結される。次いで、シャツタ部材 65は、図 22に示すように、自身の弾性によって連結片 68より延設される第 1の係合片 69を上ハーフ 3の係合溝 24に係合させるとともに、第 2の係合片 70及びコィルバネ取付片 71に折り曲げ形成された折り曲げ部 70a及び 71aをガイドレール 79の内側に位置させ、カートリッジ本体 5に摺動自在に取り付けられ、ディスクカートリッジ 1の組み立てが完了する。

このように、捩りコイルバネ 75の係止部 77に立ち上がり部 77bを設け、この立ち上がり部 77bを、一端が開放されたコイルパネ取付片 71の係止孔 72に揷入することにより捩りコイルバネ 75とシャツタ部材 65との係合が図られるため、シャツタ部材 65の力ートリッジ本体 5への組付けが容易とされる。また、係合された後には、捩りコイルパネ 75の係止部 77に設けた延設部 77a又は折り曲げ部 77cがコイルパネ取付片 71に当接することにより捩りコイルパネ 75とシャツタ部材 65との係合が容易に外れないようにされている。

また、本発明が適用されたディスクカートリッジは、以下のように形成してもよい。なお、以下の説明において上記ディスクカートリッジ 1と同一の部材については同一の符号を付してその詳細を省略する。

このカートリッジ本体 5を構成する下ハーフ 4には、図 32に示すように、捩りコイルバネ 75の回動軌跡上に、捩りコイルパネ 75の回動を規制する規制突部 80が形成されている。規制突部 80は、下ハーフ 4の立ち上がり周壁 4a近傍に形成され、捩りコィノレパネ 75の係止部 77が光ディスク 2に近接する図 32中矢印 K方向への回動を規制する。したがって、このようなディスクカートリッジ 1によっても、捩りコイルバネ 75が装填されたカートリッジ本体 5において、捩りコイルバネ 75の係止部 77が光ディスク 2に当接することにより光ディスク 2に傷がついてしまうことを防止することができる。

なお、規制突部 80は、下ハーフ 4の立ち上がり周壁 4a近傍に形成されているため、捩りコイルバネ 75がシャツタ部材 65の開閉動作に伴ってカートリッジ本体 5内を移動する際には何ら障害とはならない。

上述したディスクカートリッジ 1は、シャツタ部材 15をヘッド用開口部 13を開閉する位置に選択的に付勢する二方向付勢機構 38を捩りコイルパネ 39、 75を用いて構成したが、本発明に係るディスクカートリッジ 1は、この例に限られるものではなぐ次のように構成されたものであってもよい。

以下に、本発明に係るディスクカートリッジ 1の他の例を図面を参照して説明する。なお、以下に示すディスクカートリッジ 1は、シャツタ部材 15を閉塞位置にロックするためのシャツタ部材ロック機構 27を設けることなく構成されている。

本例のディスクカートリッジ 1は、シャツタ部材 15をヘッド用開口部 13を開閉する位置に選択的に付勢する二方向付勢機構 138を図 33に示すように構成したものである。この二方向付勢機構 138も、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を閉塞する位置から開放する位置に向力う矢印 A方向の上流側に位置して配設されている。

図 33に示す二方向付勢機構 138は、カートリッジ本体 5を構成する下ハーフ 4の内面に支軸 101を介して回動可能に支持された回動部材としての回動レバー 102と、この回動レバー 102を回動付勢する付勢部材である圧縮コイルパネ 103とを備える。回動レバー 102は、シャツタ部材 15の移動方向に沿って延在するようにし、支軸 10 1に支持された基盤部側をシャツタ部材 15の移動方向の下流側に位置させ、自由端側がシャツタ部材 15の移動方向の上流側に位置するようにして配設されている。この回動レバー 102は、カートリッジ本体 5内に設けられたバネ支持部 104と自由端側の端部との間に介在された圧縮コイルパネ 103により、支軸 101を中心にして図 33中矢印 E方向に回動付勢されている。すなわち、回動レバー 102は、自由端側がシャツタ部材 15がスライドするカートリッジ本体 5の一方の側面 8側に回動付勢されている。なお、回動レバー 102の回動付勢位置は、自由端側の端部がカートリッジ本体 5の立ち上がり周壁 3a， 4aに当接することによって規制されている。

回動レバー 102の一側面側、すなわち、カートリッジ本体 5に支持されたシャツタ部材 15の支持部 17に対向する面側には、シャツタ部材 15に設けた押圧操作部 105により押圧操作される押圧操作面 106が設けられている。押圧操作面 106は、回動レバー 102の長手方向の中央部を頂点 106aとして基端側に向かって傾斜する第 1の傾斜面 107と、自由端側に向かって傾斜する第 2の傾斜面 108とから構成されているなお、シャツタ部材 15に設けられる押圧操作部 105は、連結片 21の一部を切り起こし、シャツタ部材 15の移動方向の上流側に突出するように形成された延長片 109 の先端部に円筒状のピンを植立して構成されている。また、押圧操作部 105は、シャッタ部材 15がカートリッジ本体 5に支持されたとき、カートリッジ本体 5側に取り付けられた回動レバー 102の押圧操作面 106上に当接するようにシャツタ部材 15に設けられる。

そして、押圧操作面 106を構成する第 1の傾斜面 107は、この第 1の傾斜面 107上に乗り上げる押圧操作部 105を回動レバー 102の基端部側に移動するようにガイドし、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を閉塞する方向へ移動するようにガイドする。また、第 2の傾斜面 108は、この第 2の傾斜面 108上に乗り上げる押圧操作部 105 を回動レバー 102の自由端側に移動するようにガイドし、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を開放する方向に移動するようにガイドする。

図 33に示す二方向付勢機構 138は、回動レバー 102が圧縮コイルバネ 103によりシャツタ部材 15に設けた押圧操作部 105に圧接するように矢印 E方向に回動付勢しているので、押圧操作部 105が第 1の傾斜面 107上又は第 2の傾斜面 108上に位置するかにより、シャツタ部材 15をヘッド用開口部 13を閉塞する方向の図 33中矢印 B 方向のヘッド用開口部 13を閉塞する方向又は図 33中矢印 A方向のヘッド用開口部 13を開放する方向に移動するようにガイドする。このとき、回動レバー 102は、圧縮コィルバネ 103によりシャツタ部材 15の押圧操作部 105を押圧付勢する方向の図 33 中矢印 E方向に回動付勢されているので、シャツタ部材 15の移動方向と平行になるように回動付勢されている。その結果、第 1の傾斜面 107又は第 2の傾斜面 108上に位置する押圧操作部 105は、第 1の傾斜面 107又は第 2の傾斜面 108により押圧され、ヘッド用開口部 13を閉塞する方向の図 33中矢印 B方向、又はヘッド用開口部 1 3を開放する方向に図 33中矢印 A方向に移動される。押圧操作部 105が第 1の傾斜面 107又は第 2の傾斜面 108にガイドされて移動することにより、シャツタ部材 15はヘッド用開口部 13を閉塞した位置又は開放した位置に移動される。そして、シャツタ部材 15は、図 33に示すように、ヘッド用開口部 13を閉塞した位置に移動されたときには、押圧操作部 105が回動付勢された回動レバー 102の第 1の傾斜面 107により押圧支持されることにより、図 33中矢印 B方向に常時付勢された状態が維持され、へッド用開口部 13を閉塞した状態を維持する。したがって、本例のディスクカートリッジ 1においても、ヘッド用開口部 13を確実に閉塞すること力 Sできる。

また、シャツタ部材 15は、ヘッド用開口部 13を開放した位置に移動されたときには、押圧操作部 105が回動レバー 102の第 2の傾斜面 108により押圧支持されることにより、図 33中矢印 A方向に常時付勢された状態が維持され、ヘッド用開口部 13を開放した状態を維持するので、このディスクカートリッジ 1を用いるディスクドライブ装置においても、装置側にシャツタ部材 15を開放位置に保持するための機構を設ける必要がなくなり、機構の簡素化を実現し、装置自体の小型化を実現できる。

ここで、本例のディスクカートリッジ 1が上述したディスクドライブ装置 50に挿脱されてヘッド用開口部 13が開閉される状態を説明する。

本例のディスクカートリッジ 1は、ディスクドライブ装置 50に装着されない初期状態では、シャツタ部材 15は、押圧操作部 105が回動付勢された回動レバー 102の第 1 の傾斜面 107により押圧支持され、図 33中矢印 B方向に常時付勢された状態におかれヘッド用開口部 13を閉塞した位置に保持されてレ、る。

このディスクカートリッジ 1は、円弧状部 7側を挿入端としてディスクドライブ装置 50 のカートリッジホルダ 54に挿入してレ、くと、カートリッジホルダ 54に設けたシャツタ開放操作片 63によりシャツタ部材 15が図 33中矢印 A方向に移動される。シャツタ部材 15が図 33中矢印 A方向に移動されると、押圧操作部 105が第 1の傾斜面 107上を移動しながら回動レバー 102を圧縮コイルバネ 103の付勢力に抗して図 34中矢印 F 方向に回動される。ディスクカートリッジ 1が更にカートリッジホルダ 54内に挿入され、押圧操作部 105が回動操作部 106の頂点 106aを越えて第 2の傾斜面 108上に至ると、回動レバー 102は圧縮コイルバネ 103の付勢力を受けて図 35中矢印 E方向に回動復帰する。すなわち、回動レバー 102は、第 1の傾斜面 107とは逆向きに傾斜された第 2の傾斜面 108を初期状態に復帰させるように回動する。その結果、第 2の傾斜面 108上にある押圧操作部 105が第 2の傾斜面 108にガイドされて図 35中矢印 A方向に移動し、シャツタ部材 15はヘッド用開口部 13を開放した位置に移動される。このとき、シャツタ部材 15は、押圧操作部 105が回動付勢された回動レバー 102の第 2の傾斜面 108により押圧支持されることにより、図 35中矢印 A方向に常時付勢された状態が維持され、ヘッド用開口部 13を開放した状態を維持する。

また、ディスクドライブ装置 50に装着されたディスクカートリッジ 1は、イジェクト操作されると、押圧操作部 105が回動レバー 102の第 2の傾斜面 108上から第 1の傾斜面 107上に移動する。押圧操作部 105が押圧操作面 106の頂点 106aを越えて第 1 の傾斜面 107上に至ると、回動レバー 102は圧縮コイルバネ 103の付勢力を受けて図 35中矢印 E方向に回動復帰するように回動し、第 1の傾斜面 107上にある押圧操作部 105を図 33中矢印 B方向に移動し、シャツタ部材 15をヘッド用開口部 13を閉塞した位置に移動する。その結果、ディスクカートリッジ 1は、ディスクドライブ装置 50からイジヱタトされると、シャツタ部材 15が初期位置に復帰される。そして、シャツタ部材 15は、初期位置に復帰されたとき、押圧操作部 105が回動付勢された回動レバー 1 02の第 1の傾斜面 107により押圧支持されることにより、図 33中矢印 B方向に常時付勢された状態が維持され、ヘッド用開口部 13を閉塞した状態を維持する。

このディスクカートリッジ 1においても、シャツタ部材 15を確実にヘッド用開口部 13を開閉した位置に保持でき、しかも、シャツタ部材 15のヘッド用開口部 13に対する位置に応じてヘッド用開口部 13を開閉する方向に移動付勢できるので、ヘッド用開口部 13の確実な開閉操作を行うことができる。また、本例のディスクカートリッジ 1を用いるディスクドライブ装置 50においても、シャツタ部材 15を開放位置に保持するための機構を設ける必要がなくなる。

上述したディスクカートリッジ 1においては、二方向付勢機構 138を回動レバー 102 とこの回動レバー 102を付勢する圧縮コイルバネ 103とにより構成している力これらを一体に構成したものであってもよレ、。すなわち、二方向付勢機構 238は、図 36に示すように、回動レバー 202と、この回動レバー 202をシャツタ部材 15側に回動付勢する回動付勢部 203とを板バネにより一体に形成したものである。回動レバー 202は、長尺な一枚の板パネを山形に折り曲げ、シャツタ部材 15側の押圧操作部 105を押圧操作する押圧操作面 206に第 1の傾斜面 207及び第 2の傾斜面 208を形成したものである。回動付勢部 203は、板パネの回動レバー 202を構成する部分から延長された先端側部分を半円状に湾曲して形成されている。

回動付勢部 203がー体に形成された回動レバー 202は、押圧操作面 206がシャツタ部材 15の移動方向に沿うようにしてカートリッジ本体 5内に配設され、基端部側をカートリッジ本体 5側に設けた支軸 101に枢支し、回動付勢部 203の先端側をカートリッジ本体 5側に設けたパネ支持部 104に支持させて取り付けられる。このように構成された回動レバー 202も、回動付勢部 203の付勢力を受け、支軸 101を中心にして押圧操作面 206をシャツタ部材 15の押圧操作部 105側に圧接するように図 36中矢印 E方向に回動付勢している。

図 36に示すように構成された二方向付勢機構 238を備えたディスクカートリッジ 1においても、詳細な説明は省略するが、前述した二方向付勢機構 138を用いたデイスクカートリッジ 1と同様に、ディスクドライブ装置 50への挿脱に関連してシャツタ部材 1 5の開閉が行われ、ヘッド用開口部 13を開閉した各位置において、シャツタ部材 15 を保持することができる。

また、上述したディスクカートリッジ 1は、いずれもヘッド用開口部 13に対する移動位置に応じてシャツタ部材 15をヘッド用開口部 13を開閉するレ、ずれかの位置方向に移動付勢するようにしている力 S、ヘッド用開口部 13を閉塞した位置及び開放した位置のそれぞれにシャツタ部材 15を保持するようにした二方向付勢機構 338を用いてもよい。

この二方向付勢機構 338は、図 37に示すように、板パネにより形成された押圧操作板 302により構成されている。押圧操作板 302は、カートリッジ本体 5内に取り付けられた取付板 301に長手方向の中央部を支持されてシャツタ部材 15の移動方向に沿って延在するように配設されている。この押圧操作板 302は、取付板 301の両側に突出した第 1及び第 2の押圧操作片 303, 304が取付板 301への支持点を中心にしてシャツタ部材 15の移動方向と直交する方向に弾性変位する。

なお、この二方向付勢機構 338も、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を開放するように移動する方向の上流側に位置して配設されている。

そして、押圧操作板 302は、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を閉塞した位置と開閉した位置との間に亘つて移動する範囲に相当する長さをもって形成され、この押圧操作板 302上を摺接するシャツタ部材 15に設けた押圧操作部 105を押圧付勢するように取付板 301に取り付けられてレ、る。また、押圧操作板 302を構成する第 1及び第 2の押圧操作片 303， 304の先端側には、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を開閉した位置に移動したとき押圧操作部 105と係合し、シャツタ部材 15の移動を規制する第 1及び第 2の係合突部 305, 3 06がそれぞれ設けられてレ、る。

上述のように構成された二方向付勢機構 338を備えたディスクカートリッジ 1は、図 3 8に示すように、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を閉塞した位置にあるときには、押圧操作部 105が第 1の係合突部 305を乗り越えて第 1の押圧操作片 303の先端側に位置して第 1の係合突部 305と係合し、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を閉塞した位置に保持される。このとき、シャツタ部材 15は、押圧操作部 105が第 1の押圧操作片 303により押圧支持されているので、移動が規制されてヘッド用開口部 13 を閉塞した位置に保持される。

また、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を開放した位置にあるときには、図 39に示すように、押圧操作部 105が第 2の係合突部 306を乗り越えて第 2の押圧操作片 3 04の先端側に位置して第 2の係合突部 306と係合し、シャツタ部材 15がヘッド用開口部 13を開放した位置に保持される。このとき、シャツタ部材 15は、押圧操作部 105 が第 2の押圧操作片 304により押圧支持されているので、移動が規制されてヘッド用開口部 13を開放した位置に保持される。

このように構成された二方向付勢機構 338を備えたディスクカートリッジ 1においても、ディスクドライブ装置 50への揷脱に関連してシャツタ部材 15の開閉が行われ、へッド用開口部 13を開閉した各位置において、シャツタ部材 15を保持することができる。し力も、このディスクカートリッジ 1を用いるディスクドライブ装置 50側にシャツタ部材 15を開放位置に保持するための機構を設ける必要がなくなる。

上述した説明では、揷入端側を半円状に形成し、小型化を図ったディスクカートリツジに適用した例を挙げて説明した力本発明は、上述したディスクカートリッジに限られるものではなぐカートリッジ本体を矩形状に形成されたもの、更に、カートリッジ本体の上下の両面に記録及び Z又は再生用の開口部を設けたディスクカートリッジにそのまま適用し、上述したディスクカートリッジと同様の利点を得ることができる。

すなわち、本発明は、カートリッジ本体に設けられた記録及び/又は再生用の開口部を開閉するシャツタ部材を備えたディスクカートリッジに広く適用できるものである。なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施例に限定されるものではなく、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなぐ様々な変更、置換又はその同等のものを行うことができることは当業者にとって明らかである。

Claims

請求の範囲

[1] 1.ディスクと、

上記ディスクを回転可能に収納するとともに、上記ディスクの一部を内外周に亘って外方に臨ませる記録及び/又は再生用開口部が設けられたカートリッジ本体と、上記カートリッジ本体に移動可能に支持されて上記記録及び/又は再生用開口部を開閉するシャツタ部材と、

上記シャツタ部材を上記記録及び/又は再生用開口部を閉塞した位置及び上記記録及び/又は再生用開口部を開放した位置のいずれかに選択的に付勢する二方向付勢機構と

を備えているディスクカートリッジ。

[2] 2.上記二方向付勢機構は、上記シャツタ部材の上記記録及び/又は再生用開口部に対する位置に応じて、上記シャツタ部材を上記記録及び Z又は再生用開口部を閉塞する方向又は上記記録及び Z又は再生用開口部を開放する方向のレ、ずれか一方に選択的に付勢する請求の範囲第 1項記載のディスクカートリッジ。

[3] 3.上記二方向付勢機構は、上記シャツタ部材が上記記録及び/又は再生用開口部を開放する移動方向の上流側に位置して設けられている請求の範囲第 1項記載のディスクカートリッジ。

[4] 4.上記二方向付勢機構は、上記シャツタ部材と上記カートリッジ本体との間に連結された捩りコイルパネにより構成されている請求の範囲第 1項記載のディスクカートリツジ。

[5] 5.上記捩りコイルパネは、中間部に第 1のコイル部が設けられるとともに上記第 1のコィル部から一対のアーム部が延長され、一方のアーム部の先端には上記第 1のコィル部と卷方向を逆にして卷回された第 2のコイル部が設けられ、上記第 2のコイル部を上記カートリッジ本体の一部に回動自在に支持し、他方のアーム部を上記シャツタ部材に支持することによって上記シャツタ部材を上記記録及び/又は再生用開口部を閉塞する方向又は上記記録及び/又は再生用開口部を開放する方向のいずれかに付勢してなる請求の範囲第 4項記載のディスクカートリッジ。

[6] 6.上記捩りコイルパネは、上記他方のアーム部の先端部に、略コ字状に折り曲げられるとともに、上記他方のアーム部より延設される延設部及び/又は該延設部と平行に折り曲げられる折り曲げ部が上記他方のアーム部の延設方向と所定の角度を有する係止部が形成され、該係止部が上記シャツタ部材に係止されていることを特徴とする請求の範囲第 5項記載のディスクカートリッジ。

[7] 7.上記二方向付勢機構は、上記カートリッジ本体に回動可能に支持されるとともに、上記シャツタ部材に設けられた押圧操作部により上記シャツタ部材が上記記録及び

Z又は再生用開口部を開閉する方向に移動する際に押圧されて回動操作される回動部材と、上記回動部材を上記押圧操作部側に回動付勢する付勢部材とを備え、上記回動部材には、上記シャツタ部材の上記記録及び/又は再生用開口部に対する位置に応じて、上記シャツタ部材を上記記録及び/又は再生用開口部を閉塞する方向にガイドする第 1の傾斜面と、上記シャツタ部材を上記記録及び/又は再生用開口部を開放する方向にガイドする第 2の傾斜面が設けられている請求の範囲第 1 項記載のディスクカートリッジ。

[8] 8.上記回動部材と上記付勢部材とは、板パネにより一体に形成されている請求の範囲第 7項記載のディスクカートリッジ。

[9] 9.上記二方向付勢機構は、上記シャツタ部材が上記記録及び/又は再生用開口部を閉塞した位置に移動されたとき、上記シャツタ部材に設けた押圧操作部と係合して上記シャツタ部材を上記閉塞位置に保持する第 1の係合突部と、上記シャツタ部材が上記記録及び/又は再生用開口部を開放した位置に移動されたとき、上記シャツタ部材に設けた押圧操作部と係合して上記シャツタ部材を上記開放位置に保持する第 2の係合突部とが設けられた板パネからなる請求の範囲第 1項記載のディスクカートリッジ。

[10] 10.上記カートリッジ本体の記録及び Z又は再生装置への揷入端側が、上記カートリッジ本体に収納されたディスクの中心を中心とするほぼ半円の円弧状部とされ、上記記録及び Z又は再生用開口部は、上記カートリッジ本体の上記円弧状部とされた側面以外の側面に臨んで形成されている請求の範囲第 1項記載のディスクカートリツジ。

[11] 11.上記シャツタ部材が移動する側面は、上記シャツタ部材の移動方向と平行な面である請求の範囲第 1項記載のディスクカートリッジ。

[12] 12.ディスクと、

上記ディスクを回転可能に収納するとともに、上記ディスクの一部を内外周に亘って外方に臨ませる記録及び Z又は再生用開口部が設けられたカートリッジ本体と、上記カートリッジ本体に移動可能に支持されるとともに、移動方向の一端側に一部が開放されたスリットが形成された係止孔が形成され、上記記録及び Z又は再生用開口部を開閉するシャツタ部材と、

中間部に第 1のコイル部が設けられるとともに上記第 1のコイル部から一対のアーム部が延長され、一方のアーム部の先端には上記カートリッジ本体の一部に回動自在に支持される第 2のコイル部が設けられ、他方のアーム部の先端部には略コ字状に折り曲げられるとともに、上記他方のアーム部より延設される延設部及び/又は該延設部と平行に折り曲げられる折り曲げ部が上記他方のアーム部の延設方向と所定の角度を有する係止部が形成され、該係止部が上記シャツタ部材に形成された上記係止孔に係止することにより、上記シャツタ部材を上記記録及び/又は再生用開口部を閉塞する閉塞方向又は上記記録及び/又は再生用開口部を開放する開放方向のいずれかに選択的に付勢する捩りコイルパネとを備えるディスクカートリッジ。

[13] 13.上記捩りコイルパネは、上記第 1のコイル部と上記第 2のコイル部とが互いに卷方向を逆にして複数卷回されていることを特徴とする請求の範囲第 12項記載のディスクカートリッジ。

[14] 14.上記捩りコイルパネは、上記シャツタ部材の上記記録及び Z又は再生用開口部に対する位置に応じて、上記シャツタ部材を上記記録及び Z又は再生用開口部を閉塞する方向又は上記記録及び Z又は再生用開口部を閉塞する位置のレ、ずれか一方に選択的に付勢する請求の範囲第 12項記載のディスクカートリッジ。

[15] 15.上記捩りコイルパネは、上記シャツタ部材が上記記録及び Z又は再生用開口部を開放する移動方向の上流側に位置して設けられている請求の範囲第 12項記載のディスクカートリッジ。

[16] 16.上記カートリッジ本体の記録及び Z又は再生装置への揷入端側が、上記カートリッジ本体に収納されたディスクの中心を中心とするほぼ半円の円弧状部とされ、上記記録及び z又は再生用開口部は、上記カートリッジ本体の上記円弧状部とされた側面以外の側面に臨んで形成されている請求の範囲第 12項記載のディスクカートリッジ。

[17] 17.上記シャツタ部材が移動する側面は、上記シャツタ部材の移動方向と平行な面である請求の範囲第 16項記載のディスクカートリッジ。

[18] 18.ディスクと、

一端を上記カートリッジ本体に立設された係止部に係止されるとともに他端を上記シャツタ部材に係止され、上記シャツタ部材を上記記録及び/又は再生用開口部を閉塞した位置及び上記記録及び/又は再生用開口部を開放した位置のレ、ずれかに選択的に付勢する二方向付勢機構と、

上記二方向付勢機構の移動軌跡上に形成され、上記二方向付勢機構の移動を規制することにより上記二方向付勢機構が上記ディスクに接触することを防止する移動規制部とを備えているディスクカートリッジ。

[19] 19.上記移動規制部は、上記カートリッジ本体に立ち上がり形成された上記ディスクが収納される収納部を構成する周壁が延設されてなることを特徴とする請求の範囲第 18項記載のディスクカートリッジ。

[20] 20.上記移動規制部は、上記カートリッジ本体に立ち上力り形成された規制突部からなることを特徴とする請求の範囲第 18項記載のディスクカートリッジ。

[21] 21.上記二方向付勢機構は、上記シャツタ部材の上記記録及び/又は再生用開口部に対する位置に応じて、上記シャツタ部材を上記記録及び Z又は再生用開口部を閉塞する方向又は上記記録及び Z又は再生用開口部を開放する方向のレ、ずれか一方に選択的に付勢する請求の範囲第 18項記載のディスクカートリッジ。

[22] 22.上記二方向付勢機構は、一端を上記カートリッジ本体に立設された係止部に回動自在に係止された捩りコイルパネからなることを特徴とする請求の範囲第 18項記載のディスクカートリッジ。

[23] 23.上記捩りコイルパネは、中間部に第 1のコイル部が設けられるとともに上記第 1のコイル部から一対のアーム部が延長され、一方のアーム部の先端には上記カートリツジ本体に立設された上記係止部に回転自在に支持される第 2のコイル部が設けられ、他方のアーム部の先端部には略コ字状に折り曲げられるとともに、上記他方のァーム部より延設される延設部及び/又は該延設部と平行に折り曲げられる折り曲げ部が上記他方のアーム部の延設方向と所定の角度を有する係止部が形成され、該係止部が上記シャツタ部材に形成された係止孔に係止することを特徴とする請求の範囲第 22項記載のディスクカートリッジ。

[24] 24.上記捩りコイルパネは、上記第 1のコイル部と上記第 2のコイル部とが互いに卷方向を逆にして複数卷回されていることを特徴とする請求の範囲第 23項記載のディスクカートリッジ。

[25] 25.上記二方向付勢機構は、上記シャツタ部材が上記記録及び/又は再生用開口部を開放する移動方向の上流側に位置して設けられている請求の範囲第 18項記載のディスクカートリッジ。

[26] 26.上記カートリッジ本体の記録及び/又は再生装置への挿入端側が、上記カートリッジ本体に収納されたディスクの中心を中心とするほぼ半円の円弧状部とされ、上記記録及び Z又は再生用開口部は、上記カートリッジ本体の上記円弧状部とされた側面以外の側面に臨んで形成されている請求の範囲第 18項記載のディスクカートリッジ。

[27] 27.上記シャツタ部材が移動する側面は、上記シャツタ部材の移動方向と平行な面である請求の範囲第 26項記載のディスクカートリッジ。