JPH10206804A - 眼用レンズ材料 - Google Patents

眼用レンズ材料

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JPH10206804A
JPH10206804A JP9007625A JP762597A JPH10206804A JP H10206804 A JPH10206804 A JP H10206804A JP 9007625 A JP9007625 A JP 9007625A JP 762597 A JP762597 A JP 762597A JP H10206804 A JPH10206804 A JP H10206804A
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JP
Japan
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meth
group
acrylate
lens material
monomer
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JP9007625A
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English (en)
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Haruyuki Hiratani
治之 平谷
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Menicon Co Ltd
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Menicon Co Ltd
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02CSPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
    • G02C7/00Optical parts
    • G02C7/02Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B1/00Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements
    • G02B1/04Optical elements characterised by the material of which they are made; Optical coatings for optical elements made of organic materials, e.g. plastics
    • G02B1/041Lenses
    • G02B1/043Contact lenses
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F20/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
    • C08F20/02Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
    • C08F20/10Esters
    • C08F20/26Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen
    • C08F20/30Esters containing oxygen in addition to the carboxy oxygen containing aromatic rings in the alcohol moiety

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面濡れ性および透明性にすぐれ、高屈折率
であり、しかも比較的高い硬度を有する眼用レンズ材料
を提供すること。 【解決手段】 一般式(I): 【化28】 (式中、R1は一般式: 【化29】 (式中、R2は炭素数1〜5のアルキレン基、R3は水素
原子またはメチル基を示す)で表わされる基または一般
式: 【化30】 (式中、R4は直接結合または炭素数1〜5のアルキレ
ン基を示す)で表わされる基を示す)で表わされるモノ
マーを含有した重合成分を重合させてえられた重合体か
らなる眼用レンズ材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼用レンズ材料に
関する。さらに詳しくは、表面濡れ性および透明性にす
ぐれ、高屈折率でしかも比較的高い硬度を有するほか、
表面濡れ性にすぐれることから、耐脂質汚染性にもすぐ
れ、たとえばコンタクトレンズ、眼内レンズ、人工角膜
などに好適に使用しうる眼用レンズ材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンタクトレンズ、眼内レンズな
どの眼用レンズに用いられる眼用レンズ材料は、一般に
すぐれた酸素透過性やすぐれた透明性、良好な硬度など
が必要とされる。
【0003】とくに、たとえば硬質の酸素透過性眼用レ
ンズ材料をうる際には、その酸素透過性を向上させるた
めに、通常、シリコーン含有成分が用いられている。
【0004】しかしながら、前記シリコーン含有成分を
用いたばあいには、確かに酸素透過性にすぐれた眼用レ
ンズ材料をうることができるものの、かかる眼用レンズ
材料は、硬度が低下し、表面濡れ性(涙に対する濡れ
性)に劣るという欠点を有する。したがって、このよう
な表面濡れ性に劣る眼用レンズ材料からなるコンタクト
レンズを眼に装用したばあいには、乾燥感やドライアイ
などの障害が発生する割合が高くなるという問題があ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、表面濡れ性および透明
性にすぐれ、高屈折率でしかも比較的高い硬度を有する
ほか、表面濡れ性にすぐれることから、耐脂質汚染性に
もすぐれた眼用レンズ材料を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式
(I):
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1は一般式:
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R2は炭素数1〜5のアルキレン
基、R3は水素原子またはメチル基を示す)で表わされ
る基または一般式:
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R4は直接結合または炭素数1〜
5のアルキレン基を示す)で表わされる基を示す)で表
わされるモノマーを含有した重合成分を重合させてえら
れた重合体からなる眼用レンズ材料に関する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の眼用レンズ材料は、前記
したように、一般式(I):
【0014】
【化7】
【0015】(式中、R1は一般式:
【0016】
【化8】
【0017】(式中、R2は炭素数1〜5のアルキレン
基、R3は水素原子またはメチル基を示す)で表わされ
る基または一般式:
【0018】
【化9】
【0019】(式中、R4は直接結合または炭素数1〜
5のアルキレン基を示す)で表わされる基を示す)で表
わされるモノマー(以下、モノマー(A)という)を含
有した重合成分を重合させてえられた重合体からなるも
のである。
【0020】前記モノマー(A)は、えられる眼用レン
ズ材料にすぐれた表面濡れ性を付与するほか、高屈折率
および比較的高い硬度が維持され、しかも透明性にすぐ
れた眼用レンズ材料を与えることができる成分である。
しかも、該モノマー(A)と、たとえば後述する該モノ
マー(A)と共重合可能な不飽和二重結合を有するモノ
マー(以下、モノマー(B)という)とを併用したばあ
いであっても、該モノマー(A)は、種々のモノマー
(B)と良好な相溶性を呈するものであるので、えられ
る眼用レンズ材料は、透明性にすぐれたものとなる。
【0021】モノマー(A)の具体例としては、たとえ
ば(4−(メタ)アクリロイルオキシメチル)トリメリ
ット酸無水物、(4−(メタ)アクリロイルオキシエチ
ル)トリメリット酸無水物、(4−(メタ)アクリロイ
ルオキシプロピル)トリメリット酸無水物、(4−ビニ
ルベンジル)トリメリット酸無水物などがあげられ、こ
れらは単独でまたは2種以上を混合して用いることがで
きる。これらのなかでは、すぐれた透明性および表面濡
れ性ならびに比較的高い屈折率をより効果的に眼用レン
ズ材料に付与することができるという点から、式:
【0022】
【化10】
【0023】で表わされる(4−メタクリロイルオキシ
エチル)トリメリット酸無水物が好ましい。
【0024】前記モノマー(A)の量は、かかるモノマ
ー(A)を用いたことによる表面濡れ性を付与する効果
を充分に発現させるためには、重合成分の1重量%以
上、好ましくは2重量%以上、さらに好ましくは5重量
%以上であることが望ましく、またたとえば後述するモ
ノマー(B)に対して、通常粉末状態のかかるモノマー
(A)が充分に均一に溶解しにくくなるおそれをなくす
ためには、重合成分の50重量%以下、好ましくは30
重量%以下、さらに好ましくは20重量%以下であるこ
とが望ましい。
【0025】本発明の眼用レンズ材料は、その全量が前
記モノマー(A)で構成された(モノマー(A)の量が
100重量%である)重合成分を重合させてえられた重
合体からなるものであってもよいが、本発明において
は、本発明の目的を阻害しないかぎり、該モノマー
(A)とともに前記モノマー(B)を含有した重合成分
を用いることができる。
【0026】前記モノマー(B)は、目的とする眼用レ
ンズ材料の性質に応じて適宜選択し、重合成分全量が1
00重量%となるようにその量を適宜調整して用いるこ
とができるが、前記モノマー(A)の量を考慮して、重
合成分の99重量%以下、好ましくは98重量%以下、
さらに好ましくは95重量%以下の量で用いることが望
ましく、また50重量%以上、好ましくは70重量%以
上、さらに好ましくは80重量%以上の量で用いること
が望ましい。かかるモノマー(B)としては、たとえば
非含水性の眼用レンズ材料をえようとするばあいには、
疎水性のモノマーやマクロモノマーを主として選択し、
含水性の眼用レンズ材料をえようとするばあいには、親
水性のモノマーやマクロモノマーを主として選択すれば
よい。また、機械的強度にすぐれた眼用レンズ材料をえ
ようとするばあいには、補強性のモノマーやマクロモノ
マーなどを選択し、耐水性や耐溶媒性にすぐれた眼用レ
ンズ材料をえようとするばあいには、架橋構造を形成さ
せるための架橋性モノマーを選択すればよい。
【0027】具体的には、たとえば、えられる眼用レン
ズ材料に酸素透過性を付与すると同時に、眼用レンズ材
料の機械的強度を補強しようとするばあいには、たとえ
ば重合性基が1個または2個のウレタン結合を介してシ
ロキサン主鎖に結合しているポリシロキサンマクロモノ
マー、重合性基が直接シロキサン主鎖に結合しているポ
リシロキサンマクロモノマー、重合性基がアルキレン基
を介してシロキサン主鎖に結合しているポリシロキサン
マクロモノマーなどのポリシロキサンマクロモノマーが
モノマー(B)として用いられる。
【0028】前記ポリシロキサンマクロモノマーとして
は、たとえば式:
【0029】
【化11】
【0030】で表わされるウレタン結合含有ポリシロキ
サンマクロモノマー(以下、マクロモノマーaという)
などの一般式(II): A1−(U2m2−S3−(T4m4−(U5m5−A6 (II) (式中、A1は一般式: Y11−R12− (式中、Y11はアクリロイルオキシ基、メタクリロイル
オキシ基、ビニル基またはアリル基、R12は炭素数1〜
6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基を示す)で表
わされる基、A6は一般式: −R62−Y61 (式中、R62は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキレン基、Y61はアクリロイルオキシ基、メタクリ
ロイルオキシ基、ビニル基またはアリル基を示す)で表
わされる基、U2は一般式: −X21−E22−X23−R24− (式中、X21は共有結合、酸素原子または炭素数1〜6
のアルキレングリコール基、E22は−NHCO−基また
は飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系から選ばれた
ジイソシアネート由来の末端が−CONH−基と−NH
CO−基とである2価の基、X23は酸素原子、炭素数1
〜6のアルキレングリコール基または一般式:
【0031】
【化12】
【0032】(式中、R235は炭素数1〜6の3価の炭
化水素基、R232は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルキレン基、E234は−CONH−基または飽和
脂肪族系、脂環式系および芳香族系から選ばれたジイソ
シアネート由来の末端が−CONH−基と−NHCO−
基とである2価の基、X233は共有結合、酸素原子また
は炭素数1〜6のアルキレングリコール基、Y231はア
クリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル
基またはアリル基を示す(ただし、X233は、隣接する
234が−CONH−基であるばあい、共有結合であ
り、隣接するE234がジイソシアネート由来の2価の基
であるばあい、酸素原子または炭素数1〜6のアルキレ
ングリコール基であり、E234は、隣接する酸素原子お
よびX233のあいだでウレタン結合を形成している))
で表わされる基、R24は炭素数1〜6の直鎖状または分
岐鎖状のアルキレン基を示す(ただし、X21は、隣接す
るE22が−NHCO−基であるばあい、共有結合であ
り、隣接するE22がジイソシアネート由来の2価の基で
あるばあい、酸素原子または炭素数1〜6のアルキレン
グリコール基であり、E22は、隣接するX21およびX23
のあいだでウレタン結合を形成している))で表わされ
る基、U5は一般式: −R54−X53−E52−X51− (式中、R54は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキレン基、X53は酸素原子、炭素数1〜6のアルキ
レングリコール基または一般式:
【0033】
【化13】
【0034】(式中、R535は炭素数1〜6の3価の炭
化水素基、R532は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルキレン基、E534は−CONH−基または飽和
脂肪族系、脂環式系および芳香族系から選ばれたジイソ
シアネート由来の末端が−CONH−基と−NHCO−
基とである2価の基、X533は共有結合、酸素原子また
は炭素数1〜6のアルキレングリコール基、Y531はア
クリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル
基またはアリル基を示す(ただし、X533は、隣接する
534が−CONH−基であるばあい、共有結合であ
り、隣接するE534がジイソシアネート由来の2価の基
であるばあい、酸素原子または炭素数1〜6のアルキレ
ングリコール基であり、E534は、隣接する酸素原子お
よびX533のあいだでウレタン結合を形成している))
で表わされる基、E52は−CONH−基または飽和脂肪
族系、脂環式系および芳香族系から選ばれたジイソシア
ネート由来の末端が−CONH−基と−NHCO−基と
である2価の基、X51は共有結合、酸素原子または炭素
数1〜6のアルキレングリコール基を示す(ただし、X
51は、隣接するE52が−CONH−基であるばあい、共
有結合であり、隣接するE52がジイソシアネート由来の
2価の基であるばあい、酸素原子または炭素数1〜6の
アルキレングリコール基であり、E52は、隣接するX51
およびX53のあいだでウレタン結合を形成している))
で表わされる基、S3は一般式:
【0035】
【化14】
【0036】(式中、R31、R32、R33、R35およびR
36はそれぞれ独立して水素原子の一部もしくは全部がフ
ッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖状
または分岐鎖状のアルキル基またはフェニル基、R34
水素原子の一部もしくは全部がフッ素原子で置換されて
いてもよい炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアル
キル基、フェニル基または一般式:
【0037】
【化15】
【0038】(式中、R346およびR342はそれぞれ独立
して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン
基、X345およびX343は共有結合、酸素原子または炭素
数1〜6のアルキレングリコール基、E344は−CON
H−基または飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族系か
ら選ばれたジイソシアネート由来の末端が−CONH−
基と−NHCO−基とである2価の基、Y341はアクリ
ロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル基ま
たはアリル基を示す(ただし、X345およびX343は、隣
接するE344が−CONH−基であるばあい、それぞれ
共有結合であり、隣接するE344がジイソシアネート由
来の2価の基であるばあい、それぞれ酸素原子または炭
素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E
344は、隣接するX345およびX343のあいだでウレタン
結合を形成している))で表わされる基を示し(ただ
し、R31、R32、R33、R34、R35およびR36すべてが
同時に、水素原子の一部もしくは全部がフッ素原子で置
換された炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキ
ル基であるばあい、またはフェニル基であるばあいを除
く)、m31は1〜100の整数、m32は0〜(10
0−(m31))の整数を示す(ただし、(m31)+
(m32)は1〜100の整数を示す))で表わされる
基、T4は一般式: −U41−S42− (式中、U41は一般式: −R411−X412−E413−X414−R415− (式中、R411およびR415はそれぞれ独立して炭素数1
〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレン基、X412
よびX414はそれぞれ独立して酸素原子、または炭素数
1〜6のアルキレングリコール基、E413は飽和脂肪族
系、脂環式系および芳香族系から選ばれたジイソシアネ
ート由来の末端が−CONH−基と−NHCO−基とで
ある2価の基を示す(ただし、E413は、隣接するX412
およびX414のあいだでウレタン結合を形成してい
る))で表わされる基、S42は一般式:
【0039】
【化16】
【0040】(式中、R421、R422、R423、R425およ
びR426はそれぞれ独立して水素原子の一部もしくは全
部がフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜6の
直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはフェニル基、
424は水素原子の一部もしくは全部がフッ素原子で置
換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルキル基、フェニル基または一般式:
【0041】
【化17】
【0042】(式中、R4246およびR4242はそれぞれ独
立して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレ
ン基、X4245およびX4243は共有結合、酸素原子または
炭素数1〜6のアルキレングリコール基、E4244は−C
ONH−基または飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族
系から選ばれたジイソシアネート由来の末端が−CON
H−基と−NHCO−基とである2価の基、Y4241はア
クリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル
基またはアリル基を示す(ただし、X4245およびX4243
は、隣接するE4244が−CONH−基であるばあい、そ
れぞれ共有結合であり、隣接するE4244がジイソシアネ
ート由来の2価の基であるばあい、それぞれ酸素原子ま
たは炭素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E
4244は、隣接するX4245およびX4243のあいだでウレタ
ン結合を形成している))で表わされる基を示し(ただ
し、R421、R422、R423、R424、R425およびR426
べてが同時に、水素原子の一部もしくは全部がフッ素原
子で置換された炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキル基であるばあい、またはフェニル基であるばあ
いを除く)、m421は1〜100の整数、m422は
0〜(100−(m421))の整数を示す(ただし、
(m421)+(m422)は1〜100の整数を示
す))で表わされる基または一般式:
【0043】
【化18】
【0044】(式中、T43は一般式:
【0045】
【化19】
【0046】(式中、R431、R435およびR437はそれ
ぞれ独立して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のア
ルキレン基、X432、X434およびX436はそれぞれ独立
して酸素原子、または炭素数1〜6のアルキレングリコ
ール基、T433は式:
【0047】
【化20】
【0048】で表わされる基(ただし、隣接する
423、X434およびX436のあいだでウレタン結合を形
成している)、S44は一般式:
【0049】
【化21】
【0050】(式中、R441、R442、R443、R445およ
びR446はそれぞれ独立して水素原子の一部もしくは全
部がフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜6の
直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはフェニル基、
444は水素原子の一部もしくは全部がフッ素原子で置
換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルキル基、フェニル基または一般式:
【0051】
【化22】
【0052】(式中、R4446およびR4442はそれぞれ独
立して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレ
ン基、X4445およびX4443は共有結合、酸素原子または
炭素数1〜6のアルキレングリコール基、E4444は−C
ONH−基または飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族
系から選ばれたジイソシアネート由来の末端が−CON
H−基と−NHCO−基とである2価の基、Y4441はア
クリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル
基またはアリル基を示す(ただし、X4445およびX4443
は、隣接するE4444が−CONH−基であるばあい、そ
れぞれ共有結合であり、隣接するE4444がジイソシアネ
ート由来の2価の基であるばあい、それぞれ酸素原子ま
たは炭素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E
4444は、隣接するX4445およびX4443のあいだでウレタ
ン結合を形成している))で表わされる基を示し(ただ
し、R441、R442、R443、R444、R445およびR446
べてが同時に、水素原子の一部もしくは全部がフッ素原
子で置換された炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキル基であるばあい、またはフェニル基であるばあ
いを除く)、m441は1〜100の整数、m442は
0〜(100−(m441))の整数を示す(ただし、
(m441)+(m442)は1〜100の整数を示
す))で表わされる基、S45は一般式:
【0053】
【化23】
【0054】(式中、R451、R452、R453、R455およ
びR456はそれぞれ独立して水素原子の一部もしくは全
部がフッ素原子で置換されていてもよい炭素数1〜6の
直鎖状または分岐鎖状のアルキル基またはフェニル基、
454は水素原子の一部もしくは全部がフッ素原子で置
換されていてもよい炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルキル基、フェニル基または一般式:
【0055】
【化24】
【0056】(式中、R4546およびR4542はそれぞれ独
立して炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状のアルキレ
ン基、X4545およびX4543は共有結合、酸素原子または
炭素数1〜6のアルキレングリコール基、E4544は−C
ONH−基または飽和脂肪族系、脂環式系および芳香族
系から選ばれたジイソシアネート由来の末端が−CON
H−基と−NHCO−基とである2価の基、Y4541はア
クリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル
基またはアリル基を示す(ただし、X4545およびX4543
は、隣接するE4544が−CONH−基であるばあい、そ
れぞれ共有結合であり、隣接するE4544がジイソシアネ
ート由来の2価の基であるばあい、それぞれ酸素原子ま
たは炭素数1〜6のアルキレングリコール基であり、E
4544は、隣接するX4545およびX4543のあいだでウレタ
ン結合を形成している))で表わされる基を示し(ただ
し、R451、R452、R453、R454、R455およびR456
べてが同時に、水素原子の一部もしくは全部がフッ素原
子で置換された炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状の
アルキル基であるばあい、またはフェニル基であるばあ
いを除く)、m451は1〜100の整数、m452は
0〜(100−(m451))の整数を示す(ただし、
(m451)+(m452)は1〜100の整数を示
す))で表わされる基、U46は一般式: −R461−X462−E463−X464− (式中、R461は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状
のアルキレン基、X462は酸素原子、炭素数1〜6のア
ルキレングリコール基または一般式:
【0057】
【化25】
【0058】(式中、R4625は炭素数1〜6の3価の炭
化水素基、R4622は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖
状のアルキレン基、E4624は−CONH−基または飽和
脂肪族系、脂環式系および芳香族系から選ばれたジイソ
シアネート由来の末端が−CONH−基と−NHCO−
基とである2価の基、X4623は共有結合、酸素原子また
は炭素数1〜6のアルキレングリコール基、Y4621はア
クリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニル
基またはアリル基を示す(ただし、X4623は、隣接する
4624が−CONH−基であるばあい、共有結合であ
り、隣接するE4624がジイソシアネート由来の2価の基
であるばあい、酸素原子または炭素数1〜6のアルキレ
ングリコール基であり、E4624は、隣接する酸素原子お
よびX4623のあいだでウレタン結合を形成している))
で表わされる基、E463は−CONH−基または飽和脂
肪族系、脂環式系および芳香族系から選ばれたジイソシ
アネート由来の末端が−CONH−基と−NHCO−基
とである2価の基、X464は共有結合、酸素原子または
炭素数1〜6のアルキレングリコール基を示す(ただ
し、X464は、隣接するE463が−CONH−基であるば
あい、共有結合であり、隣接するE463がジイソシアネ
ート由来の2価の基であるばあい、酸素原子または炭素
数1〜6のアルキレングリコール基であり、E463は、
隣接するX462およびX464のあいだでウレタン結合を形
成している))で表わされる基、A47は一般式: −R472−Y471 (式中、R472は炭素数1〜6の直鎖状または分岐鎖状
のアルキレン基、Y471はアクリロイルオキシ基、メタ
クリロイルオキシ基、ビニル基またはアリル基を示す)
で表わされる基、m46は0または1を示す)で表わさ
れる基、m2は0または1、m4は0、1、2または
3、m5は0または1を示す(ただし、m2、m5およ
びm46はすべて同一である))で表わされるマクロモ
ノマーなどがあげられる。
【0059】前記ポリシロキサンマクロモノマーは、単
独でまたは2種以上を混合して用いることができ、その
量は、目的とする眼用レンズ材料の性質に応じて適宜調
整すればよい。
【0060】たとえば、えられる眼用レンズ材料の酸素
透過性を向上させようとするばあいには、たとえばシリ
コン含有アルキル(メタ)アクリレート、シリコン含有
スチレン誘導体、アルキルビニルシランなどのシリコン
含有モノマーがモノマー(B)として用いられる。
【0061】前記シリコン含有アルキル(メタ)アクリ
レートとしては、たとえばペンタメチルジシロキサニル
メチル(メタ)アクリレート、トリメチルシロキシジメ
チルシリルプロピル(メタ)アクリレート、メチルビス
(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メタ)アクリ
レート、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル
(メタ)アクリレート、モノ[メチルビス(トリメチル
シロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキシ)シリ
ルプロピル(メタ)アクリレート、トリス[メチルビス
(トリメチルシロキシ)シロキシ]シリルプロピル(メ
タ)アクリレート、メチル[ビス(トリメチルシロキ
シ)]シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレー
ト、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルグリ
セリル(メタ)アクリレート、モノ[メチルビス(トリ
メチルシロキシ)シロキシ]ビス(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、
トリメチルシリルエチルテトラメチルジシロキサニルプ
ロピルグリセリル(メタ)アクリレート、トリメチルシ
リルメチル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプ
ロピル(メタ)アクリレート、トリメチルシリルプロピ
ルグリセリル(メタ)アクリレート、ペンタメチルジシ
ロキサニルプロピルグリセリル(メタ)アクリレート、
メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルエチルテトラ
メチルジシロキサニルメチル(メタ)アクリレート、テ
トラメチルトリイソプロピルシクロテトラシロキサニル
プロピル(メタ)アクリレート、テトラメチルトリイソ
プロピルシクロテトラシロキシビス(トリメチルシロキ
シ)シリルプロピル(メタ)アクリレート、トリメチル
シロキシジメチルシリルプロピル(メタ)アクリレート
などのオルガノポリシロキサン含有アルキル(メタ)ア
クリレートなどがあげられる。
【0062】前記シリコン含有スチレン誘導体として
は、たとえば一般式(III):
【0063】
【化26】
【0064】(式中、pは1〜15の整数、qは0また
は1、rは1〜15の整数を示す)で表わされるシリコ
ン含有スチレン誘導体などがあげられる。なお、かかる
一般式(III)で表わされるシリコン含有スチレン誘
導体においては、pまたはrが16以上の整数であるば
あいには、その合成や精製が困難となり、さらにはえら
れる眼用レンズ材料の硬度が低下する傾向がある。ま
た、qが2以上の整数であるばあいには、該シリコン含
有スチレン誘導体の合成が困難となる傾向がある。
【0065】前記一般式(III)で表わされるシリコ
ン含有スチレン誘導体の代表例としては、たとえばトリ
ス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン、ビス(トリ
メチルシロキシ)メチルシリルスチレン、ジメチルシリ
ルスチレン、トリメチルシリルスチレン、トリス(トリ
メチルシロキシ)シロキサニルジメチルシリルスチレ
ン、[ビス(トリメチルシロキシ)メチルシロキサニ
ル]ジメチルシリルスチレン、ペンタメチルジシロキサ
ニルスチレン、ヘプタメチルトリシロキサニルスチレ
ン、ノナメチルテトラシロキサニルスチレン、ペンタデ
カメチルヘプタシロキサニルスチレン、ヘンエイコサメ
チルデカシロキサニルスチレン、ヘプタコサメチルトリ
デカシロキサニルスチレン、ヘントリアコンタメチルペ
ンタデカシロキサニルスチレン、トリメチルシロキシペ
ンタメチルジシロキシメチルシリルスチレン、トリス
(ペンタメチルジシロキシ)シリルスチレン、(トリス
トリメチルシロキシ)シロキサニルビス(トリメチルシ
ロキシ)シリルスチレン、ビス(ヘプタメチルトリシロ
キシ)メチルシリルスチレン、トリス(メチルビストリ
メチルシロキシシロキシ)シリルスチレン、トリメチル
シロキシビス(トリストリメチルシロキシシロキシ)シ
リルスチレン、ヘプタキス(トリメチルシロキシ)トリ
シロキサニルスチレン、トリス(トリストリメチルシロ
キシシロキシ)シリルスチレン、(トリストリメチルシ
ロキシヘキサメチル)テトラシロキシ(トリストリメチ
ルシロキシ)シロキシトリメチルシロキシシリルスチレ
ン、ノナキス(トリメチルシロキシ)テトラシロキサニ
ルスチレン、ビス(トリデカメチルヘキサシロキシ)メ
チルシリルスチレン、ヘプタメチルシクロテトラシロキ
サニルスチレン、ヘプタメチルシクロテトラシロキシビ
ス(トリメチルシロキシ)シリルスチレン、トリプロピ
ルテトラメチルシクロテトラシロキサニルスチレンなど
があげられる。
【0066】前記アルキルビニルシランとしては、たと
えばトリメチルビニルシランなどがあげられる。
【0067】前記シリコン含有モノマーのなかでは、他
の重合成分との相溶性にすぐれ、えられる眼用レンズ材
料の酸素透過性を向上させる効果が大きいという点か
ら、トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピル(メ
タ)アクリレートおよびトリス(トリメチルシロキシ)
シリルスチレンがとくに好ましい。
【0068】前記シリコン含有モノマーは、単独でまた
は2種以上を混合して用いることができ、その量は、目
的とする眼用レンズ材料の性質に応じて適宜調整すれば
よい。
【0069】また、えられる眼用レンズ材料の親水性を
向上させ、眼用レンズ材料に含水性を付与しようとする
ばあいには、たとえば水酸基、アミド基、カルボキシル
基、アミノ基、グリコール残基、ピロリドン骨格などを
有する親水性モノマーなどがモノマー(B)として用い
られる。
【0070】前記親水性モノマーとしては、たとえば2
−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
ブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレートなどのヒドロキシアルキル(メタ)ア
クリレート;2−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリ
レート、2−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレート
などの(アルキル)アミノアルキル(メタ)アクリレー
ト;N,N−ジメチルアクリルアミドなどのアルキル
(メタ)アクリルアミド;プロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレートなどのポリグリコールモノ(メ
タ)アクリレート;ビニルピロリドン;(メタ)アクリ
ル酸;無水マレイン酸;フマル酸;フマル酸誘導体;ア
ミノスチレン;ヒドロキシスチレンなどがあげられる。
【0071】前記親水性モノマーのなかでは、他の重合
成分との相溶性にすぐれ、えられる眼用レンズ材料の親
水性を向上させる効果が大きいという点から、アルキル
(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸およびヒ
ドロキシアルキル(メタ)アクリレートがとくに好まし
い。
【0072】前記親水性モノマーは、単独でまたは2種
以上を混合して用いることができ、その量は、目的とす
る眼用レンズ材料の性質に応じて適宜調整すればよい。
【0073】また、えられる眼用レンズ材料の機械的強
度や耐久性を向上させ、眼用レンズ材料に耐水性、耐溶
媒性を付与させようとするばあいには、共重合可能な不
飽和二重結合を2以上有する多官能性重合性化合物であ
る架橋性モノマーをモノマー(B)として用いることが
好ましい。
【0074】前記架橋性モノマーとしては、たとえばエ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ
(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート、
ビニル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、メタクリロイルオキシエチ
ルアクリレート、ジビニルベンゼン、ジアリルフタレー
ト、アジピン酸ジアリル、トリアリルイソシアヌレー
ト、α−メチレン−N−ビニルピロリドン、4−ビニル
ベンジル(メタ)アクリレート、3−ビニルベンジル
(メタ)アクリレート、2,2−ビス(p−(メタ)ア
クリロイルオキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス(m−(メタ)アクリロイルオキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(o−(メ
タ)アクリロイルオキシフェニル)ヘキサフルオロプロ
パン、2,2−ビス(p−(メタ)アクリロイルオキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(m−(メタ)アク
リロイルオキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(o
−(メタ)アクリロイルオキシフェニル)プロパン、
1,4−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシヘキサ
フルオロイソプロピル)ベンゼン、1,3−ビス(2-
(メタ)アクリロイルオキシヘキサフルオロイソプロピ
ル)ベンゼン、1,2−ビス(2−(メタ)アクリロイ
ルオキシヘキサフルオロイソプロピル)ベンゼン、1,
4−ビス(2−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1,3−ビス(2−(メタ)アクリロイ
ルオキシイソプロピル)ベンゼン、1,2−ビス(2−
(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル)ベンゼンな
どがあげられる。
【0075】前記架橋性モノマーのなかでは、他の重合
成分との相溶性にすぐれ、えられる眼用レンズ材料の機
械的強度を向上させる効果が大きいという点から、エチ
レングリコールジ(メタ)アクリレートおよび4−ビニ
ルベンジル(メタ)アクリレートがとくに好ましい。
【0076】前記架橋性モノマーは、単独でまたは2種
以上を混合して用いることができ、その量は、目的とす
る眼用レンズ材料の性質に応じて適宜調整すればよい
が、かかる架橋性モノマーを用いるばあいには、とくに
機械的強度を向上させる効果を充分に発現させるため
に、重合成分の0.1重量%以上とすることが好まし
く、また眼用レンズ材料が脆くなるおそれをなくすため
に、重合成分の10重量%以下とすることが好ましい。
【0077】また、えられる眼用レンズ材料に耐汚染性
を付与させようとするばあいには、炭化水素基の水素原
子の一部がフッ素原子で置換された重合性化合物である
フッ素含有モノマーなどがモノマー(B)として用いら
れる。
【0078】前記フッ素含有モノマーとしては、たとえ
ば一般式(IV): CH2=CR5COOCs(2s-t-u+1)t(OH)u (IV) (式中、R5は水素原子またはCH3、sは1〜15の整
数、tは1〜(2s+1)の整数、uは0〜2の整数を
示す)で表わされるモノマーなどがあげられる。
【0079】前記一般式(IV)で表わされるモノマー
の代表例としては、たとえば2,2,2−トリフルオロ
エチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラ
フルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,
3−テトラフルオロ−t−ペンチル(メタ)アクリレー
ト、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル
(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキ
サフルオロ−t−ヘキシル(メタ)アクリレート、2,
3,4,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ビス
(トリフルオロメチル)ペンチル(メタ)アクリレー
ト、2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロブチル
(メタ)アクリレート、2,2,2,2′,2′,2′
−ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート、
2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル
(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,5,
5−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、
2,2,3,3,4,4,5,5,5−ノナフルオロペ
ンチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,
4,5,5,6,6,7,7−ドデカフルオロヘプチル
(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,8,8−ドデカフルオロオクチル(メタ)
アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,
7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル(メタ)ア
クリレート、2,2,3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,7−トリデカフルオロヘプチル(メタ)ア
クリレート、3,3,4,4,5,5,6,6,7,
7,8,8,9,9,10,10−ヘキサデカフルオロ
デシル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,
5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,1
0−ヘプタデカフルオロデシル(メタ)アクリレート、
3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,
9,9,10,10,11,11−オクタデカフルオロ
ウンデシル(メタ)アクリレート、3,3,4,4,
5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,1
0,11,11,11−ノナデカフルオロウンデシル
(メタ)アクリレート、3,3,4,4,5,5,6,
6,7,7,8,8,9,9,10,10,11,1
1,12,12−エイコサフルオロドデシル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシ−4,4,5,5,6,
7,7,7−オクタフルオロ−6−トリフルオロメチル
ヘプチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−4,
4,5,5,6,6,7,7,8,9,9,9−ドデカ
フルオロ−8−トリフルオロメチルノニル(メタ)アク
リレート、2−ヒドロキシ−4,4,5,5,6,6,
7,7,8,8,9,9,10,11,11,11−ヘ
キサデカフルオロ−10−トリフルオロメチルウンデシ
ル(メタ)アクリレートなどがあげられる。
【0080】前記フッ素含有モノマーのなかでは、えら
れる眼用レンズ材料の耐汚染性を向上させる効果が大き
いという点から、2,2,2−トリフルオロエチル(メ
タ)アクリレートおよび2,2,2,2′,2′,2′
−ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレートが
とくに好ましい。
【0081】前記フッ素含有モノマーは、単独でまたは
2種以上を混合して用いることができ、その量は、目的
とする眼用レンズ材料の性質に応じて適宜調整すればよ
い。たとえば、えられる眼用レンズ材料の硬度を調節
し、硬質性または軟質性を付与しようとするばあいに
は、たとえばアルキル基を有する重合性化合物であるア
ルキル(メタ)アクリレート類、アルキルスチレン類
や、スチレンなどの強度調節モノマーがモノマー(B)
として用いられる。
【0082】前記アルキル(メタ)アクリレート類とし
ては、たとえばメチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレ
ート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソブチル
(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オ
クチル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アク
リレート、n−ドデシル(メタ)アクリレート、t−ブ
チル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレ
ート、t−ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレー
ト、ノニル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)
アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート、
シクロヘキシル(メタ)アクリレートなどの直鎖状、分
岐鎖状または環状のアルキル(メタ)アクリレート;た
とえば2−エトキシエチル(メタ)アクリレート、3−
エトキシプロピル(メタ)アクリレート、2−メトキシ
エチル(メタ)アクリレート、3−メトキシプロピル
(メタ)アクリレートなどのアルコキシアルキル(メ
タ)アクリレート;たとえばエチルチオエチル(メタ)
アクリレート、メチルチオエチル(メタ)アリクレート
などのアルキルチオアルキル(メタ)アクリレートなど
があげられる。
【0083】前記アルキルスチレン類としては、たとえ
ばα−メチルスチレン;メチルスチレン、エチルスチレ
ン、プロピルスチレン、ブチルスチレン、t-ブチルスチ
レン、イソブチルスチレン、ペンチルスチレンなどのア
ルキルスチレン;メチル−α−メチルスチレン、エチル
−α−メチルスチレン、プロピル−α−メチルスチレ
ン、ブチル−α−メチルスチレン、t−ブチル−α−メ
チルスチレン、イソブチル−α−メチルスチレン、ペン
チル−α−メチルスチレンなどのアルキル−α−メチル
スチレンなどがあげられる。
【0084】なお、前記強度調節モノマーのなかでも、
たとえば軟質コンタクトレンズなどをえようとするばあ
いには、単独重合体としたばあいにそのガラス転移温度
(以下、Tgという)が40℃以下となるようなものが
好ましく用いられる。また、たとえば硬質コンタクトレ
ンズなどをえようとするばあいには、単独重合体とした
ばあいにそのTgが40℃よりも高いものが好ましく用
いられる。さらに、他の重合成分との相溶性や共重合性
にすぐれるという点から、スチレン、アルキル(メタ)
アクリレートおよびアルキルスチレンがとくに好まし
い。
【0085】前記強度調節モノマーは、単独でまたは2
種以上を混合して用いることができ、その量は、目的と
する眼用レンズ材料の材質に応じて適宜調整すればよ
い。
【0086】また、えられる眼用レンズ材料に紫外線吸
収性を付与したり、眼用レンズ材料を着色しようとする
ばあいには、たとえば重合性紫外線吸収剤、重合性色
素、重合性紫外線吸収性色素などがモノマー(B)とし
て用いられる。
【0087】前記重合性紫外線吸収剤の具体例として
は、たとえば2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイ
ルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(メ
タ)アクリロイルオキシ−5−t−ブチルベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−(メタ)アクリロイルオキシ
−2′,4′−ジクロロベンゾフェノン、2−ヒドロキ
シ−4−(2′−ヒドロキシ−3′−(メタ)アクリロ
イルオキシプロポキシ)ベンゾフェノンなどのベンゾフ
ェノン系重合性紫外線吸収剤;2−(2′−ヒドロキシ
−5′−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル)
−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ
−5′−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニル)
−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2′
−ヒドロキシ−5′−(メタ)アクリロイルオキシプロ
ピルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−(メタ)アクリロイルオキ
シプロピル−3′−t−ブチルフェニル)−5−クロロ
−2H−ベンゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール
系重合性紫外線吸収剤;2−ヒドロキシ−4−メタクリ
ロイルオキシメチル安息香酸フェニルなどのサリチル酸
誘導体系重合性紫外線吸収剤;その他2−シアノ−3−
フェニル−3−(3′−(メタ)アクリロイルオキシフ
ェニル)プロペニル酸メチルエステルのような重合性紫
外線吸収剤などがあげられ、これらは単独でまたは2種
以上を混合して用いることができる。
【0088】前記重合性色素の具体例としては、たとえ
ば1−フェニルアゾ−4−(メタ)アクリロイルオキシ
ナフタレン、1−フェニルアゾ−2−ヒドロキシ−3−
(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、1−ナフチル
アゾ−2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキ
シナフタレン、1−(α−アントリルアゾ)−2−ヒド
ロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、
1−((4′−(フェニルアゾ)−フェニル)アゾ)−
2−ヒドロキシ−3−(メタ)アクリロイルオキシナフ
タレン、1−(2′,4′−キシリルアゾ)−2−(メ
タ)アクリロイルオキシナフタレン、1−(o−トリル
アゾ)−2−(メタ)アクリロイルオキシナフタレン、
2−(m−(メタ)アクリロイルアミド−アニリノ)−
4,6−ビス(1′−(o−トリルアゾ)−2′−ナフ
チルアミノ)−1,3,5−トリアジン、2−(m−ビ
ニルアニリノ)−4−(4′−ニトロフェニルアゾ)−
アニリノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジン、2
−(1′−(o−トリルアゾ)−2′−ナフチルオキ
シ)−4−(m−ビニルアニリノ)−6−クロロ−1,
3,5−トリアジン、2−(p−ビニルアニリノ)−4
−(1′−(o−トリルアゾ)−2′ナフチルアミノ)
−6−クロロ−1,3,5−トリアジン、N−(1′−
(o−トリルアゾ)−2′−ナフチル)−3−ビニルフ
タル酸モノアミド、N−(1′-(o−トリルアゾ)−
2′−ナフチル)−6−ビニルフタル酸モノアミド、3
−ビニルフタル酸−(4′−(p−スルホフェニルア
ゾ)−1′−ナフチル)モノエステル、6−ビニルフタ
ル酸−(4′−(p−スルホフェニルアゾ)−1′−ナ
フチル)モノエステル、3−(メタ)アクリロイルアミ
ド−4−フェニルアゾフェノール、3−(メタ)アクリ
ロイルアミド−4−(8′−ヒドロキシ−3′,6′−
ジスルホ−1′−ナフチルアゾ)−フェノール、3−
(メタ)アクリロイルアミド−4−(1′−フェニルア
ゾ−2′−ナフチルアゾ)−フェノール、3−(メタ)
アクリロイルアミド−4−(p−トリルアゾ)−フェノ
ール、2−アミノ−4−(m−(2′−ヒドロキシ−
1′−ナフチルアゾ)アニリノ)−6−イソプロペニル
−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−4−(N−メ
チル−p−(2′−ヒドロキシ−1′−ナフチルアゾ)
アニリノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−トリア
ジン、2−アミノ−4−(m−(4′−ヒドロキシ−
1′−フェニルアゾ)アニリノ)−6−イソプロペニル
−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−4−(N−メ
チル−p−(4′−ヒドロキシフェニルアゾ)アニリ
ノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−トリアジン、
2−アミノ−4−(m−(3′−メチル−1′−フェニ
ル−5′−ヒドロキシ−4′−ピラゾリルアゾ)アニリ
ノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−トリアジン、
2−アミノ−4−(N−メチル−p−(3′−メチル−
1′−フェニル−5′−ヒドロキシ−4′−ピラゾリル
アゾ)アニリノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−
トリアジン、2−アミノ−4−(p−フェニルアゾアニ
リノ)−6−イソプロペニル−1,3,5−トリアジ
ン、4−フェニルアゾ−7−(メタ)アクリロイルアミ
ド−1−ナフトールなどのアゾ系重合性色素;1,5−
ビス((メタ)アクリロイルアミノ)−9,10−アン
トラキノン、1−(4′−ビニルベンゾイルアミド)−
9,10−アントラキノン、4−アミノ−1−(4′−
ビニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノ
ン、5−アミノ−1−(4′−ビニルベンゾイルアミ
ド)−9,10−アントラキノン、8−アミノ−1−
(4′−ビニルベンゾイルアミド)−9,10−アント
ラキノン、4−ニトロ−1−(4′−ビニルベンゾイル
アミド)−9,10−アントラキノン、4−ヒドロキシ
−1−(4′−ビニルベンゾイルアミド)−9,10−
アントラキノン、1−(3′−ビニルベンゾイルアミ
ド)−9,10−アントラキノン、1−(4′−イソプ
ロペニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノ
ン、1−(3′−イソプロペニルベンゾイルアミド)−
9,10−アントラキノン、1−(2′−イソプロペニ
ルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノン、
1,4−ビス(4′−ビニルベンゾイルアミド)−9,
10−アントラキノン、1,4−ビス−(4′−イソプ
ロペニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノ
ン、1,5′−ビス−(4′−ビニルベンゾイルアミ
ド)−9,10−アントラキノン、1,5−ビス−
(4′−イソプロペニルベンゾイルアミド)−9,10
−アントラキノン、1−メチルアミノ−4−(3′−ビ
ニルベンゾイルアミド)−9,10−アントラキノン、
1−メチルアミノ−4−(4′−ビニルベンゾイルオキ
シエチルアミノ)−9,10−アントラキノン、1−ア
ミノ−4−(3′−ビニルフェニルアミノ)−9,10
−アントラキノン−2−スルホン酸、1−アミノ−4−
(4′−ビニルフェニルアミノ)−9,10−アントラ
キノン−2−スルホン酸、1−アミノ−4−(2′−ビ
ニルベンジルアミノ)−9,10−アントラキノン−2
−スルホン酸、1−アミノ−4−(3′−(メタ)アク
リロイルアミノフェニルアミノ)−9,10−アントラ
キノン−2−スルホン酸、1−アミノ−4−(3′−
(メタ)アクリロイルアミノベンジルアミノ)−9,1
0−アントラキノン−2−スルホン酸、1−(β−エト
キシカルボニルアリルアミノ)−9,10−アントラキ
ノン、1−(β−カルボキシアリルアミノ)−9,10
−アントラキノン、1,5−ジ−(β−カルボキシアリ
ルアミノ)−9,10−アントラキノン、1,5−ジ−
(β−イソプロポキシカルボニルアリルアミノ)−5−
ベンゾイルアミド−9,10−アントラキノン、2−
(3′−(メタ)アクリロイルアミド−アニリノ)−4
−(3′−(3″−スルホ−4″−アミノアントラキノ
ン−1″−イル)−アミノ−アニリノ)−6−クロロ−
1,3,5−トリアジン、2−(3′−(メタ)アクリ
ロイルアミド−アニリノ)−4−(3′−(3″−スル
ホ−4″−アミノアントラキノン−1″−イル)−アミ
ノ−アニリノ)−6−ヒドラジノ−1,3,5−トリア
ジン、2,4−ビス−((4″−メトキシアントラキノ
ン−1″−イル)−アミノ)−6−(3′−ビニルアニ
リノ)−1,3,5−トリアジン、2−(2′−ビニル
フェノキシ)−4−(4′−(3″−スルホ−4″−ア
ミノアントラキノン−1″−イル−アミノ)−アニリ
ノ)−6−クロロ−1,3,5−トリアジンなどのアン
トラキノン系重合性色素;o−ニトロアニリノメチル
(メタ)アクリレートなどのニトロ系重合性色素;(メ
タ)アクリロイル化テトラアミノ銅フタロシアニン、
(メタ)アクリロイル化(ドデカノイル化テトラアミノ
銅フタロシアニン)などのフタロシアニン系重合性色素
などがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合
して用いることができる。
【0089】前記重合性紫外線吸収色素の具体例として
は、たとえば2,4−ジヒドロキシ−3(p−スチレノ
アゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−
(p−スチレノアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒド
ロキシ−3−(p−(メタ)アクリロイルオキシメチル
フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ
−5−(p−(メタ)アクリロイルオキシメチルフェニ
ルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−
(p−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルア
ゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p
−(メタ)アクリロイルオキシエチルフェニルアゾ)ベ
ンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(p−(メ
タ)アクリロイルオキシプロピルフェニルアゾ)ベンゾ
フェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−(メタ)
アクリロイルオキシプロピルフェニルアゾ)ベンゾフェ
ノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−(メタ)アク
リロイルオキシメチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、
2,4−ジヒドロキシ−5−(o−(メタ)アクリロイ
ルオキシメチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4
−ジヒドロキシ−3−(o−(メタ)アクリロイルオキ
シエチルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシ−5−(o−(メタ)アクリロイルオキシエチ
ルフェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキ
シ−3−(o−(メタ)アクリロイルオキシプロピルフ
ェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−
5−(o−(メタ)アクリロイルオキシプロピルフェニ
ルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−
(p−(N,N−ジ(メタ)アクリロイルオキシエチル
アミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシ−5−(p−(N,N−ジ(メタ)アクリロイ
ルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシ−3−(o−(N,N−ジ
(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルア
ゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−5−(o
−(N,N−ジ(メタ)アクリロイルオキシエチルアミ
ノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロ
キシ−3−(p−(N−エチル−N−(メタ)アクリロ
イルオキシエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノ
ン、2,4−ジヒドロキシ−5−(p−(N−エチル−
N−ジ(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェ
ニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3
−(o−(N−エチル−N−(メタ)アクリロイルオキ
シエチルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,
4−ジヒドロキシ−5−(o−(N−エチル−N−ジ
(メタ)アクリロイルオキシエチルアミノ)フェニルア
ゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−3−(p
−(N−エチル−N−(メタ)アクリロイルアミノ)フ
ェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシ−
5−(p−(N−エチル−N−ジ(メタ)アクリロイル
アミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,4−ジヒ
ドロキシ−3−(o−(N−エチル−N−(メタ)アク
リロイルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフェノン、2,
4−ジヒドロキシ−5−(o−(N−エチル−N−ジ
(メタ)アクリロイルアミノ)フェニルアゾ)ベンゾフ
ェノンなどのベンゾフェノン系重合性紫外線吸収性色素
や、2−ヒドロキシ−4−(p−スチレノアゾ)安息香
酸フェニルなどの安息香酸系重合性紫外線吸収性色素な
どがあげられ、これらは単独でまたは2種以上を混合し
て用いることができる。
【0090】前記重合性紫外線吸収剤、重合性色素およ
び重合性紫外線吸収性色素の量は、目的とする眼用レン
ズ材料の性質に応じて適宜調整すればよいが、レンズの
厚さに大きく影響されることを考慮することが好まし
い。なお、眼用レンズ材料の物性、たとえば機械的強度
などが低下しないようにしたり、また紫外線吸収剤や色
素の生体適合性を考慮し、生体組織に直接接触するコン
タクトレンズや生体中に埋め込む眼内レンズなどのよう
な眼用レンズの材料としては適さなくなるおそれをなく
すためには、これらの量は、重合成分の3重量%以下で
あることが好ましく、さらに好ましくは0.1〜2重量
%である。このほか、とくに色素のばあいには、その量
が多すぎるとレンズの色が濃くなりすぎて透明性が低下
し、レンズが可視光線を透過しにくくなることを考慮
し、適宜調整することが好ましい。
【0091】なお、本発明においては、前記モノマー
(B)のうち、ポリシロキサンマクロモノマー以外のモ
ノマーも、いずれも1種または2種以上を選択してマク
ロモノマーとし、これをモノマー(B)の1つとして重
合成分に配合してもよい。
【0092】前記モノマー(A)および必要に応じてモ
ノマー(B)を含有した重合成分は、たとえばコンタク
トレンズや眼内レンズなどの目的とする眼用レンズの用
途に応じて適宜調整し、重合に供せられる。
【0093】本発明では、モノマー(A)および必要に
応じてモノマー(B)を含有した重合成分を、たとえば
前記した量の範囲内で所望量を調整し、これにラジカル
重合開始剤を添加して通常の方法で重合させることによ
り、重合体をうることができる。
【0094】前記通常の方法とは、たとえばラジカル重
合開始剤を添加したのち、室温〜約130℃の温度範囲
で徐々に加熱するか、マイクロ波、紫外線、放射線(γ
線)などの電磁波を照射して重合を行なう方法である。
加熱重合させるばあいには、段階的に昇温させてもよ
い。重合は塊状重合法によってなされてもよいし、溶媒
などを用いた溶液重合法によってなされてもよく、また
その他の方法によってなされてもよい。
【0095】前記ラジカル重合開始剤の代表例として
は、たとえばアゾビスイソブチロニトリル、アゾビスジ
メチルバレロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド、t
−ブチルハイドロパーオキサイド、クメンハイドロパー
オキサイドなどがあげられ、これらは単独でまたは2種
以上を混合して用いることができる。なお、光線などを
利用して重合させるばあいには、光重合開始剤や増感剤
をさらに添加することが好ましい。前記重合開始剤や増
感剤の量は、重合成分全量100部(重量部、以下同
様)に対して約0.001〜2部、なかんづく約0.0
1〜1部であることが好ましい。
【0096】コンタクトレンズや眼内レンズなどの眼用
レンズとして成形するばあいには、当業者が通常行なっ
ている成形方法を採用することができる。かかる成形方
法としては、たとえば切削加工法や鋳型(モールド)法
などがある。切削加工法は、重合を適当な型または容器
中で行ない、棒状、ブロック状、板状の素材(重合体)
をえたのち、切削加工、研磨加工などの機械的加工によ
って所望の形状に加工する方法である。また鋳型法は、
所望の眼用レンズの形状に対応した型を用意し、この型
のなかで前記重合成分の重合を行なって成形物をえ、必
要に応じて機械的に仕上げ加工を施す方法である。
【0097】本発明の眼用レンズ材料を、室温付近の温
度で軟質な材料としてうるばあいには、眼用レンズを成
形する際には、一般に、鋳型法による成形方法を採用す
ることが好ましい。かかる鋳型法としては、たとえばス
ピンキャスト法やスタティックキャスト法などがある。
【0098】また、これらの方法とは別に、たとえば軟
質な眼用レンズ材料に硬質ポリマーを与えるモノマーを
含浸させ、しかるのちに該モノマーを重合せしめ、全体
を硬質化させ、切削加工を施し、所望の形状に加工した
成形物から硬質ポリマーを除去し、軟質材料からなる成
形品(眼用レンズ)をうる方法(特開昭62−2780
241号公報、特開平1−11854号公報)なども、
本発明に好ましく適用することができる。
【0099】さらに、眼内レンズをうるばあいには、レ
ンズの支持部をレンズとは別に作製し、あとでレンズに
取付けてもよいし、レンズと同時に(一体的に)成形し
てもよい。
【0100】
【実施例】つぎに、本発明の眼用レンズ材料を実施例に
基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施
例のみに限定されるものではない。
【0101】実施例1〜5および比較例1〜5 表1に示される重合成分および重合開始剤として2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル0.
02部を均一に混合し、透明な溶液をえた。これを内径
が15mmのガラス製の試験管内に注入し、脱酸素剤を
備え付けて密栓した。
【0102】つぎに、かかる試験管を循環式恒温水槽内
に移し、35℃で40時間、50℃で8時間重合させた
のち、熱風循環式乾燥器内に試験管を移し、60〜12
0℃の温度範囲で、約16時間にわたって徐々に昇温さ
せながら加熱して重合を完結し、直径約15mmの棒状
の重合体をえた。
【0103】えられた棒状の重合体を所望の厚さになる
ように切断し、切削研磨加工を施して試験片を作製し
た。この試験片の物性として、外観(透明性)、屈折
率、接触角およびショアD硬度を以下の方法にしたがっ
て調べた。その結果を表1に示す。
【0104】(イ)外観(透明性) 厚さ4mmの試験片を目視にて観察し、以下の評価基準
に基づいて評価した。
【0105】(評価基準) ○:無色透明である。 ×:白濁が認められる。
【0106】(ロ)屈折率 アタゴ屈折率計1T((株)アタゴ製)を用い、厚さ4
mmの試験片の屈折率(単位なし)を、温度25℃、相
対湿度50%の条件下で測定した。
【0107】(ハ)接触角 ゴニオメータを用い、厚さ4mmの乾燥試験片の接触角
(度)を、温度25℃で気泡法にて測定した。
【0108】(ニ)ショアD硬度 ショアDタイプ硬度計GS−720G((株)テクロッ
ク製)を用い、厚さ4mm、直径12.7mmの試験片
のショアD硬度(単位なし)を、温度25℃、相対湿度
50%の条件下で測定した。
【0109】なお、表1中の重合成分の略号は、以下に
示すとおりである。
【0110】4−META:式:
【0111】
【化27】
【0112】で表わされる(4−メタクリロイルオキシ
エチル)トリメリット酸無水物 MMA:メチルメタクリレート SiSt:トリス(トリメチルシロキシ)シリルスチレ
ン SiMA:トリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピ
ルメタクリレート FMA:2,2,2,2′,2′,2′−ヘキサフルオ
ロイソプロピルメタクリレート St:スチレン VBMA:4−ビニルベンジルメタクリレート EDMA:エチレングリコールジメタクリレート
【0113】
【表1】
【0114】表1に示された結果から、実施例1〜5で
えられた試験片は、いずれも透明性にすぐれたものであ
ることがわかる。しかもモノマー(A)が用いられた実
施例1〜5の試験片と、実施例1〜5において、モノマ
ー(A)が用いられずにモノマー(B)のみが用いられ
た比較例1〜5の試験片とをそれぞれ比較すると、各実
施例の試験片は、それぞれ比較例の試験片と比べて高屈
折率でありながら、ほぼ同等以上の高硬度を有し、さら
に接触角が小さいことから表面濡れ性にすぐれたもので
あることがわかる。
【0115】
【発明の効果】本発明の眼用レンズ材料は、表面濡れ性
および透明性にすぐれ、高屈折率でしかも比較的高い硬
度を有するものであり、さらに表面濡れ性にすぐれるこ
とから、耐脂質汚染性にもすぐれたものである。
【0116】したがって、本発明の眼用レンズ材料は、
たとえばコンタクトレンズ、眼内レンズなどに好適に使
用することができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、R1は一般式: 【化2】 (式中、R2は炭素数1〜5のアルキレン基、R3は水素
    原子またはメチル基を示す)で表わされる基または一般
    式: 【化3】 (式中、R4は直接結合または炭素数1〜5のアルキレ
    ン基を示す)で表わされる基を示す)で表わされるモノ
    マーを含有した重合成分を重合させてえられた重合体か
    らなる眼用レンズ材料。
  2. 【請求項2】 一般式(I)で表わされるモノマーの量
    が重合成分の1〜50重量%である請求項1記載の眼用
    レンズ材料。
  3. 【請求項3】 重合成分が一般式(I)で表わされるモ
    ノマーと共重合可能な不飽和二重結合を有するモノマー
    を含有したものである請求項1または2記載の眼用レン
    ズ材料。
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