JPH10206513A - 強磁性スピントンネル効果素子 - Google Patents

強磁性スピントンネル効果素子

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JPH10206513A
JPH10206513A JP9023256A JP2325697A JPH10206513A JP H10206513 A JPH10206513 A JP H10206513A JP 9023256 A JP9023256 A JP 9023256A JP 2325697 A JP2325697 A JP 2325697A JP H10206513 A JPH10206513 A JP H10206513A
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JP
Japan
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ferromagnetic
spin
electrons
thin film
magnetization
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Application number
JP9023256A
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English (en)
Inventor
Motofumi Suzuki
基史 鈴木
Takeshi Owaki
健史 大脇
Yasunori Taga
康訓 多賀
Hiroshi Tadano
博 只野
Toru Kachi
徹 加地
Yuichi Tanaka
雄一 田中
Kazuyoshi Tomita
一義 冨田
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Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y25/00Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/32Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
    • H01F10/324Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer
    • H01F10/3254Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the spacer being semiconducting or insulating, e.g. for spin tunnel junction [STJ]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/32Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
    • H01F10/324Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer
    • H01F10/3268Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer the exchange coupling being asymmetric, e.g. by use of additional pinning, by using antiferromagnetic or ferromagnetic coupling interface, i.e. so-called spin-valve [SV] structure, e.g. NiFe/Cu/NiFe/FeMn

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Abstract

(57)【要約】 【課題】強磁性スピントンネル効果素子の素子安定性を
向上させること。 【解決手段】第1強磁性薄膜12と第2強磁性薄膜14
とを絶縁層13を介して対向させ、第2強磁性薄膜14
の上に強磁性絶縁層21を介して希薄磁性半導体層22
を形成した。この希薄磁性半導体層22へ注入される電
子のスピンの方向を制御することで、第2強磁性薄膜1
4だけを意図した方向に磁化させることができる。これ
により磁場検出の制御性が向上し、記憶装置、電流変調
素子への応用が拡大される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所定値以上の外部磁場
の有無、又は、外部磁場の向きに応じて、流れる電流を
2値レベルに切り換えられる素子に関する。さらに詳し
くは強磁性スピントンネル効果を用いた素子に関し、磁
気センサ、パルス式の回転又は位置センサ、磁気メモ
リ、磁気メモリに対する磁気ヘッド、電流変調素子、光
−電流変調素子等に用いることができる。
【0002】
【従来の技術】従来、2つの強磁性体を極めて薄い絶縁
体で挟んだ構造の強磁性スピントンネル効果素子が知ら
れている(特開平6−244477号、特開平8−70
148号、特開平4−103014号公報)。その素子
は、Al2O3 等の絶縁体を介してFe、Co、Ni等の2つの強
磁性体間に流れるトンネル電流の大きさが、2つの強磁
性体の磁化の向きに依存して変化するというものであ
る。即ち、2つの強磁性体の磁化の向きが同一方向(以
下、単に、「平行」という)の場合には比較的大きな電
流が流れ、磁化の向きが平行であるが向きが反対(以
下、単に、「反平行」という)である場合には比較的小
さな電流が流れる。このことは、2つの強磁性体間の抵
抗値が2つの強磁性体の磁化の向きに応じて変化すると
も言える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の素子を磁場の検
出素子として用いる場合は、一方の強磁性体の磁化の向
きが外部磁場によって反転しない構造として、他方の強
磁性体のみの磁化の向きを外部磁場に応じて反転可能な
構造としていた。このために、通常は、一方の強磁性体
の保持力を他の強磁性体の保持力よりも大きくし、検出
すべき外部磁場が大きい保持力よりも小さくなる範囲で
使用することで、外部磁場の向きに応じて2つの強磁性
体の磁化の向きを平行と反平行とで切り換え可能として
いた。
【0004】或いは、2つの強磁性体の保持力を代え、
外部磁場が増大する時に、保持力の小さな強磁性体の磁
化が先に外部磁場の向きに向くことを利用して、磁化状
態が平行、反平行、平行と切り換わることで外部磁場の
変化を動的に検出していた。
【0005】このように、従来の素子では、外部磁場だ
けで平行と反平行状態を得ているために、外部磁場を検
出する時の使用方法が制限され、磁場検出の制御性に問
題があった。よって、本発明の目的は、一方の強磁性体
の磁化の向きを、外部磁場の向きに関係なく意図的に制
御可能とすることで、磁場検出の制御性を改善すると共
に、この素子の応用分野をメモリ、変調素子等へ拡大可
能とすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、第1強磁性体と第2強磁性体とを絶縁
層を介して対向させ、第1強磁性体と第2強磁性体との
間の磁化方向の関係によって絶縁層を介して流れるトン
ネル電流が変化する強磁性スピントンネル効果を用いた
素子において、第1強磁性体と第2強磁性体の少なくと
も一方の上面に強磁性絶縁体を介して、強磁性絶縁体が
直接、接合する第1強磁性体又は第2強磁性体の磁化方
向を制御する磁化方向制御層を設けるという手段を採用
した。
【0007】この磁化方向制御層としては、交換相互作
用により偏極スピン電子により磁化の向きが変化する希
薄磁性半導体(DMS)を用いることができる。稀薄磁
性半導体は、磁気遷移金属イオンと伝導電子との磁気モ
ーメントの交換相互作用が大きい材料であり、2B族元
素と6B族元素より構成される化合物半導体、例えばC
dTe、ZnSe等において、2B族元素の一部を遷移
金属(Cr,Mn,Fe,Co,Ni等)に置き換える
ことにより得られる半導体が知られている。具体的に
は、Cd1-xMnxTe、Zn1-xMnxSe、Zn1-x
xTe等が知られている。
【0008】又、Ni−Fe−シアン錯体を用いても、
偏極スピン電子により磁化の向きを制御することが可能
である。偏極スピン電子を磁化方向制御層に注入する構
成としては、磁化方向制御層にコイル等により磁化の向
きが制御可能な強磁性体電極を用いることで、その磁化
方向に向いたスピン電子をより多く磁化方向制御層に注
入することができる。この電極に偏極率の大きな磁性半
金属を用いれば、磁化方向制御層をより効果的に所定方
向に磁化させることができる。電極の代わりに、強磁性
体又は磁性半金属で形成され、磁化方向が制御可能な細
い針を真空のギャップを介して磁化方向制御層に対向さ
せ、電界放出により偏極スピン電子を磁化方向制御層に
注入するようにしても良い。
【0009】又、希薄磁性半導体を用いた場合には、円
偏光の回転方向により磁化方向が変化するので、偏極ス
ピン電子の注入に代えて、円偏光をDMSに照射しても
良い。又、強磁性又はフェリ磁性絶縁体は磁化方向制御
層の磁場を交換相互作用により第2強磁性体に伝達させ
るものであり、例えば、鉄ガーネット,Y3Fe512
3-xBixFe512等を用いることができる。又、強
磁性体の表面のみを酸化処理して酸化膜を形成し、第1
又は第2強磁性体と磁化方向制御層とを電気的に絶縁し
ても良い。
【0010】
【作用及び発明の効果】磁化方向制御層に偏極スピン電
子を注入することで、磁化方向制御層は所定方向に磁化
される。尚、偏極スピン電子はアップスピンとダウンス
ピンとで一方のスピンの数が多い状態の電子をいう。こ
の偏極スピン電子により所定方向に磁化された磁化方向
制御層は強磁性絶縁体を介して交換相互作用により、強
磁性絶縁体が直接、接合する第1強磁性体又は第2強磁
性体を所定方向に磁化させる。このようにして、第1強
磁性体又は/及び第2強磁性体の磁化方向を磁化方向制
御層に注入される偏極スピン電子のスピンの向きにより
制御することが可能となる。このように、意図的に磁化
方向が制御された強磁性体と外部磁場等によって磁化方
向が変化する他の強磁性体とにおいて、磁化の平行、反
平行状態の2状態が形成可能となり、第2強磁性体と第
1強磁性体との間に流れるトンネル電流を検出すること
で、外部磁場の向きを容易に検出することができる。
【0011】又、希薄磁性半導体を用いた場合には、所
定回転方向の円偏光をDMSに照射することにより、D
MSを所定方向に磁化させることができる。このように
して、磁化方向制御層により意図的に磁化方向が制御で
きるために、外部磁場の検出、メモリの情報の書き込み
や読み込みの制御が簡単となる。又、光−電気変調が可
能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施例に
基づいて説明する。図1は、本発明の具体的な第1の実
施例に係る強磁性スピントンネル効果素子100の構造
を示した断面図である。図1に示すように、ガラス基板
16の上に、銅(Cu)から成る厚さ100nmの電極11
が形成されており、その電極11の上に、Fe−1.7
at%Ru合金から成る厚さ100nmの第1強磁性薄
膜(第1強磁性体)12が形成されている。その第1強
磁性薄膜12の上面には、厚さ10nmの低分子量の有
機分子材料であるCuフタロシアニンから成る絶縁層13
が形成されており、その絶縁層13の上面には、Fe−
2.0at%C合金から成る厚さ100nmの第2強磁
性薄膜(第2強磁性体)14が形成されている。さら
に、第2強磁性薄膜14の上面にはY3Fe512で形成
された厚さ10nmのフェリ磁性絶縁層(強磁性絶縁
体)21が接合されており、その強磁性絶縁層21の上
面にCd1-xMnxTeから成る磁化方向制御層である希
薄磁性半導体層(以下、「DMS層」という)22が接
合されている。又、DMS層22上には、Fe−1.7
at%Ru合金から成る注入電極23a、23bが形成
されている。そして、注入電極23a、23bの上に
は、図2に示すように、フェライトコアを有するコイル
24a、24bが配設されている。
【0013】次に、この強磁性トンネル効果素子100
の製造方法について、図1に基づいて説明する。この素
子100はイオンビーム・スパッタリング法により各層
を順に蒸着することにより製造された。なお、スパッタ
リングに際にイオンガスとしてはArを用いた。尚、ス
パッタリング装置内のイオンガスの圧力を2.5×10
-2Pa、イオンガン加速電圧を1200V、イオン電流
を120mA、ターゲット基板間距離を127mmとし
た。
【0014】最初に、基板10を室温に保ち、基板16
の上に銅(Cu)をスパッタリングして厚さ100nmの電
極11を形成し、この電極11の上面にFe−1.7a
t%Ru合金をスパッタリングして厚さ100nmの第
1強磁性薄膜12を形成した。次に、この第1強磁性薄
膜12の上面に低分子量の有機分子材料であるCuフタ
ロシアニンを抵抗加熱蒸着して10nmの絶縁層13を
形成し、この絶縁層13の上面にFe−2.0at%C
合金をスパッタリングして厚さ100nmの第2強磁性
薄膜14を形成した。さらに、この第2強磁性薄膜14
の上面にY3Fe512をスパッタリングして厚さ10n
mのフェリ磁性絶縁層21を形成し、その上面にスパッ
タリングによりCd1-xMnxTeから成るDMS層22
を100nm形成した。
【0015】次に、ドライエッチングによりDMS層2
2と強磁性絶縁層21の一部をエッチングすることによ
り第2強磁性薄膜14の一部14aを露出させ、さら
に、ドライエッチングにより第2強磁性薄膜14、絶縁
層13、第1強磁性薄膜12の一部をエッチングするこ
とにより電極11の一部11aを露出させた。そして、
第2強磁性薄膜14の露出面14a上に銅を蒸着して電
極15を形成した。次に、DMS層22の一部にFe−
1.7at%Ru合金をスパッタリングして注入電極2
3a、23bを形成し、図2に示すように、その上にコ
イル24a、24bを配設した。
【0016】このように形成された素子100におい
て、コイル24a、24bに直流電流を流すことで、注
入電極23a、23bを上下方向(x軸方向)に磁化さ
せることができる。この磁化した状態で、注入電極23
bが正電位、注入電極23aが負電位となるように電源
31を接続すれば、注入電極23aからその磁化の向き
を向いたスピンを有する電子を多数電子、逆向きのスピ
ンを有した電子を少数電子としてDMS層22に注入す
ることができる。そして、この注入された多数電子のス
ピンの向きに応じてDMS層22は上下方向に磁化され
る。
【0017】このDMS層22の磁場は、交換相互作用
により、強磁性絶縁層21を介して第2強磁性薄膜14
を磁化させる。この状態で、電極15と電極11間に電
圧Vを印加して、第2強磁性薄膜14と第1強磁性薄膜
12との磁化の向きの関係が平行、反平行と変化するこ
とで、流れる電流Iの大きさを変化させることができ
る。このトンネル電流Iの変化は、抵抗R1の電圧降下
に変換して検出され、トランジスタTr1をトンネル電流
Iの大きさに応じてオンオフさせることで、トランジス
タTr1のコレクタ電圧により出力信号S1として、外部
に出力することができる。
【0018】次に、上記の強磁性スピントンネル効果素
子100の動作原理について説明する。 a)磁化の向きが平行の場合。 第1強磁性薄膜12と第2強磁性薄膜14とが同一方向
に磁化された場合について説明する。図3(a)は、縦
軸が電子のエネルギーを示し、横軸が電子エネルギーE
における電子の状態密度D(E)を表している。良く知られ
たように、ある状態における電子の占有確率はエネルギ
ーEに関してフェルミ・ディラックの分布関数F(E)に従
って変化する。従って、エネルギーEにおける電子密度
N(E)は、D(E)・F(E)で与えられる。
【0019】又、良く知られたように、任意の温度で、
電子の占有確率が1/2 であるエネルギーEはフェルミレ
ベルfeと言われ、物質中の電子の伝導挙動は、このフェ
ルミレベルfeに対して微小幅Δ内に存在する電子の挙動
により概ね決定される。
【0020】次に、第1強磁性薄膜12が図1に示す基
準軸xの正の向きに磁化されたとする。強磁性体の伝導
帯は交換相互作用によりアップスピンとダウンスピンの
2つの伝導帯31、32に分離する。図3(a)は、こ
の伝導帯31、32の分離の様子を示している。電子エ
ネルギーレベルが低い伝導帯31に存在する電子はアッ
プスピン、電子エネルギーレベルが大きい伝導帯32に
存在する電子はダウンスピンと定義される。即ち、強磁
性体の磁化Mの向きと電子の角運動量の向きが平行にな
る電子はアップスピン、強磁性体の磁化Mの向きと電子
の角運動量の向きが反平行になる電子はダウンスピンと
定義される。
【0021】又、第2強磁性薄膜14が図1に示す基準
軸xの正の向き、従って、第1強磁性薄膜12の磁化の
向きに平行に磁化されたとする。エネルギーレベルEに
対する電子の状態密度D(E)の分布曲線は、第1強磁性薄
膜12のそれと全く等しくなる。よって、図3(a)に
示すように、アップスピンに対して伝導帯41、ダウン
スピンに対して伝導帯42の2つの伝導帯に分離したエ
ネルギー状態図を描くことができる。
【0022】エネルギーレベルEでのスピン偏極率P
(E) は、アップスピンの電子密度をN+(E) 、ダウンスピ
ンの電子密度をN-(E) をとすると以下のように定義する
ことができる。
【数 1】 P(E) =(N+(E) −N-(E) )/(N+(E) +N-(E) ) …(1)
【0023】ここで用いられている強磁性体は式(1)
で定義されるスピン偏極率P(E) がフェルミレベルfeで
0.2〜0.5程度の物質である。よって、アップスピ
ン電子がダウンスピン電子よりも多く存在しており、そ
れはフェルミレベルfe付近においても同じである。よっ
て、伝導帯31、32と、41、42とフェルミレベル
feとの関係は図3(a)に示すような関係となる。
【0024】今、電極15側が正、電極11側が負とな
るように電圧を印加したとする。電子が、第1強磁性薄
膜12から第1強磁性薄膜14の側へ絶縁層13を介し
てトンネルする時、スピン角運動量が保存され、従っ
て、スピンの向きも保存されるために、第1強磁性薄膜
12中のアップスピンがとり得るエネルギーレベルが第
2強磁性薄膜14にも存在しなければならない。第1強
磁性薄膜12と第2強磁性薄膜14の磁化Mの向きが平
行の場合には、図3(a)に示すように、アップスピン
の伝導帯31、41及びダウンスピンの伝導帯32、4
2の中にフェルミレベルfeが存在するので、第1強磁性
薄膜12中のフェルミレベルfeにあるアップスピン電子
は、第2強磁性薄膜14中のアップスピン電子の伝導帯
41において1/2の割合で満たされた同一エネルギー
レベルに遷移することができる。同様に、ダウンスピン
電子も、第2強磁性薄膜14中のダウンスピン電子の伝
導帯42において、1/2の割合で満たされた同一エネ
ルギーレベルに遷移することができる。第1強磁性薄膜
12と第2強磁性薄膜14とにおけるフェルミレベルfe
での状態の占有確率は共に1/2であり、状態密度は各
電子数に比例すると考えられるから、アップスピン電子
とダウンスピン電子は、それぞれ、各電子数の2条に比
例した数の電子がトンネル電流に寄与する。従って、磁
化の向きが平行の時の抵抗値を小さくすることができ
る。
【0025】b)磁化の向きが反平行の場合 第1強磁性薄膜12と第2強磁性薄膜14とが反対向き
に磁化された場合について説明する。第1強磁性薄膜1
2が図1に示す基準軸xの正の向きに磁化されたとす
る。これは、磁化の向きが平行の場合のときに示した第
1強磁性薄膜12の磁化の状態と同じであるので、この
時の第1強磁性薄膜12の伝導帯31、32のエネルギ
ー状態図は、図3(a)に示すものと全く同じに描くこ
とができる。
【0026】一方、第2強磁性薄膜14は図1に示す基
準軸xの負の向き、従って第1強磁性薄膜12と反平行
に磁化されたとする。この時も、交換相互作用によりエ
ネルギーレベルの縮退が解けて、第2強磁性薄膜14の
磁化の向きと平行なスピンを持つ電子の伝導帯41のエ
ネルギー状態図は、図3(b)に示すようになる。
【0027】しかし、第1強磁性薄膜12と第2強磁性
薄膜14とにおいて、電子のスピンの向きの基準を異な
る方向に取ると不便であるので、第1強磁性薄膜12の
内部磁場H、即ち、基準軸xの正方向を統一した基準方
向と定める。そうすると、第2強磁性薄膜14におい
は、その磁化Mの向きと反平行のスピンがアップスピ
ン、その磁化Mの向きと平行のスピンがダウンスピンと
なる。このようにして、図3(b)に示すように、エネ
ルギー軸に対して右側が共通したアップスピン、左側が
共通したダウンスピンのエネルギー状態図となる。
【0028】電子が第1強磁性薄膜12から第2強磁性
薄膜14へ絶縁層13を介してトンネルする時は、スピ
ンの向きが保存されるために、第1強磁性薄膜12中の
アップスピンの電子がトンネルする場合には第1強磁性
薄膜12中のアップスピンが取り得るエネルギーレベル
が第2強磁性薄膜14にも存在しなければならない。フ
ェルミレベルfeは、第1強磁性薄膜12と第2強磁性薄
膜14とにおけるアップスピンの伝導帯31、41とダ
ウンスピンの伝導帯32、42の中にフェルミレベルfe
が存在する。又、伝導帯31、41とにおいて、フェル
ミレベルfeにおける状態密度の比は、それぞれの電子数
の比程度と考えられるから、図3(a)の場合に比べ
て、伝導帯31のアップスピンのトンネルする電子数
は、伝導帯31のアップスピンの電子数と伝導帯41の
アップスピンの電子数の積に比例し、伝導帯32のダウ
ンスピンのトンネルする電子数は、伝導帯32のダウン
スピンの電子数と伝導帯42のダウンスピンの電子数の
積に比例すると考えられる。よって、この場合にトンネ
ル電流は図3(a)の場合に比べて小さくなり、抵抗値
が大きくなる。
【0029】同一フェルミレベル間を遷移する電子数
は、そのレベルの電子数と遷移先のレベルの空状態数と
の積に比例し、空状態数はそのフェルミレベルの電子数
にも比例する。よって、トンネル電流に寄与するアップ
スピンの電子数は、伝導帯31と伝導帯41に存在する
アップスピンの電子数の積、ダウンスピンの電子数は、
伝導帯32と伝導帯42に存在するダウンスピンの電子
数の積に比例する。よって、この強磁性スピントンネル
効果素子の抵抗変化率MRは、偏極率を用いて次のよう
に表すことができる。
【0030】
【数2】 MR=(Rap−Rp )/Rp =2P1 2 /(1−P1 2 ) …(2) ただし、Rapは反平行時の抵抗、Rp は平行時の抵抗、
1 は第1強磁性体のスピン偏極率、P2 は第2強磁性
体のスピン偏極率である。尚、上記の実施例では、第2
強磁性薄膜14を第1強磁性薄膜12に対して正電位と
したが、逆方向に電圧を印加しても、逆方向にトンネル
電流が流れるだけで、上記の議論はそのまま成立する。
【0031】上記の磁化の平行時のトンネル電流の原理
で説明したことは、注入電極23aからDMS層22へ
の電子の注入においても同様に成立する。即ち、図3
(a)において、注入電極23aのアップスピン電子の
伝導帯が31、ダウンスピン電子の伝導帯が32、DM
S層22のアップスピン電子の伝導帯が41、ダウンス
ピン電子の伝導帯が42となる。よって、注入電極23
aからはアップスピン電子の方がダウンスピン電子より
もより多く注入されることが理解される。
【0032】上記第1実施例において、保持力の小さな
強磁性体(例えば、第1強磁性体)として、Fe、Ni、Co
元素のうち2種以上を含みCo元素が40at%以下のも
の、保持力の大きな強磁性体(例えば、第2強磁性体)
として、Co、Co-Sm 、Co-Cr-Fe,Co-Pt、Co-Pt-Ni、Co-P
t-V 等のCo元素を20at%以上含む材料を用いることが
できる。又、上記第1実施例において、強磁性体はスピ
ン偏極率が0.2〜0.5程度の鉄合金を用いている
が、スピン偏極率が1となる強磁性半金属を用いてもよ
い。強磁性半金属としては、NiMnSb、CoMnSb、FeMnSb、
CrO2、La1-x Cax MnO3等を採用することができる。その
他、一般的に、C1b型の結晶構造を有するホイスラー
合金、Mnを含む合金を採用することができる。これらの
材料を強磁性体に用いることにより、抵抗変化率を理想
的には無限大まで向上させることができる。
【0033】第1実施例の第1強磁性薄膜12と第2強
磁性薄膜14を共に磁性半金属とした場合の強磁性スピ
ントンネル効果素子100の動作原理について説明す
る。 a)磁化の向きが平行の場合 強磁性半金属は式(1)で定義されるスピン偏極率がフ
ェルミレベルfeで1の金属であり、アップスピンの電子
数N+ がダウンスピンの電子数N- に比べて十分大きい
場合に、スピン偏極率は十分に1に近くなる。よって、
強磁性半金属では、アップスピンが多数電子となり、フ
ェルミレベルfeの付近にはダウンスピンの状態が存在し
ないので、第1強磁性薄膜12の2つの伝導帯31、3
2と第2強磁性薄膜14の2つの伝導帯41、42とフ
ェルミレベルfeとの関係は、図4(a)に示すようにな
る。
【0034】図4(a)に示すように、アップスピンの
伝導帯31、41の中にフェルミレベルfeが存在するの
で、第1強磁性薄膜12中のフェルミレベルfeにあるア
ップスピン電子は、第2強磁性薄膜14中の1/2の割
合で満たされた同一エネルギーレベルに遷移することが
できる。第1強磁性薄膜12と第2強磁性薄膜14とに
おけるフェルミレベルfeでの状態の占有確率は共に1/
2であり、アップスピン電子は、この電子数の2乗に比
例した数だけトンネルでき、低い抵抗率で絶縁層13を
トンネル伝導することができる。これにより、磁化の向
きが平行の時の抵抗値を極めて小さくすることができ
る。
【0035】b)磁化の向きが反平行の場合 図4(a)の伝導帯モデルを、磁化の向きを反平行とし
た図3(b)の関係に適用することで、図4(b)のモ
デルを得ることができる。図4(b)に示すように、第
1強磁性薄膜12ではアップスピン電子の伝導帯31に
フェルミレベルfeが存在しているが、第2強磁性薄膜1
4ではアップスピン電子の伝導帯41にはフェルミレベ
ルfeが存在せずアップスピン電子はフェルミレベルfeよ
り高いエネルギーにしか存在し得ない。よって、アップ
スピン電子は第1強磁性薄膜12から第2強磁性薄膜1
4に向けて絶縁層13をトンネル伝導することはできな
い。これにより、磁化Mの向きが反平行のときには抵抗
値を大きくすることができる。
【0036】上記のように、両方の強磁性体を強磁性半
金属とすることにより、磁化Mの向きが平行のときには
抵抗が小さく、磁化Mの向きが反平行のときには抵抗が
非常に大きくなるので、抵抗変化率MRが大きくなるこ
とが分かる。また、抵抗変化率MRは式(2)で表され
るので、この式に従って考えると、両方の強磁性体のス
ピン偏極率を1に近づけると抵抗変化率が大きくなるこ
とが分かるので、強磁性体としてスピン偏極率が1であ
る物質である強磁性半金属を用いることによって抵抗変
化率を無限大とすることができる。また、強磁性半金属
を2つの強磁性体の何れか一方だけに使用しても、式
(2)より明らかなように、両方の強磁性体を強磁性半
金属で形成した場合よりも抵抗変化率は小さくなるが、
両方の強磁性体をスピン偏極率が0.2〜0.5程度の
強磁性体で形成した場合よりは抵抗変化率を大きくする
ことができる。
【0037】又、注入電極23a、23bを強磁性半金
属とすることで、アップスピン電子のみをDMS層22
に注入することができ、その磁化効率を向上させること
ができる。即ち、上述した図4(a)において、注入電
極23aでは、アップスピン電子しかフェルミレベルfe
に存在しないので、アップスピン電子しかDMS層22
に注入されない。この結果、注入電子数に対するDMS
層22の磁化割合を増大させることができる。
【0038】次に、第2実施例について説明する。本実
施例の素子200は、図5に示すように、第1実施例と
同様に、DMS層22まで形成するが、本実施例では注
入電極24a、24bが存在しない。DMS層22の上
面と対向して、Fe−2.0at%C合金により形成さ
れた走査顕微鏡と同様な極細い針25が真空状態におい
て、間隙dだけ隔てて配設されている。この針25には
コイル251が巻かれており、針25をx軸方向に磁化
させることができる。そして、その間隙dにおいて、針
25に対して電子を電界放出させるためのグリッド25
2が配設されている。
【0039】上記の素子200において、DMS層22
を針25に対して電源E1により正電位とし、グリッド
252を針25に対して電源E2(E2>E1)により
正電位とする。これにより、針25から電子が電界放出
され、DMS層22に注入する。多数電子のスピンの向
きはコイル251へ流れる電流の向きを制御することで
変化させることができる。この時、針25からDMS層
22への電子の注入に関しては、上述した図3(a)の
伝導帯モデルが成立する。又、針25を磁性半金属で構
成することで、DMS層22の磁化効率を高めることが
でき、針25からDMS層22への電子の注入に関して
は、上述した図4(a)の伝導帯モデルが成立する。
【0040】次に、第3実施例について説明する。本実
施例の素子300は、図6に示すように、第1実施例と
同様に、DMS層22まで形成するが、本実施例では注
入電極24a、24bが存在しない。DMS層22に円
偏光を照射することで、DMS層22を円偏光の回転方
向に従ってx軸の正、負の向きに磁化させることができ
る。その他の構成、作用は第1実施例と同様である。
【0041】この素子300では、第1強磁性薄膜11
の磁化の向きを固定しておくことで、トンネル電流Iの
大きさをDMS層22に入射する円偏光の回転方向に応
じて変化させることができる。これにより光−電流変調
素子が得られる。
【0042】上記の第1〜第3実施例の素子を次のよう
に応用した素子を形成することができる。即ち、第1〜
第3実施例の構造の素子を1区画として、この素子を平
面上に多数配列し、各区画の第1強磁性薄膜22を磁化
して、その磁化の向きにより「0」、又は、「1」のデ
ータを記憶させる。そして、各区画毎にDMS層22の
磁化の向きを反転させ、トンネル電流が大きくなる方の
磁化の向きにより第1強磁性薄膜22の磁化の向き、即
ち、記憶情報を読み取ることができる。
【0043】又、DMS層22の磁化の向きを注入電流
により固定し、第1強磁性薄膜11の磁化の向きを外部
磁場により変化させることで、外部磁場の向きを検出す
ることができる。又、DMS層22の磁化の大きさは、
注入電流の大きさにより制御可能であるので、第2強磁
性薄膜14のバイアス磁場を変化させることができる。
よって、トンネル電流が急激に増大する時のDMS層2
2への注入電流の大きさにより外部磁場Hの大きさを検
出することができる。
【0044】上記全実施例において、磁化の向きは各層
の面に平行でも垂直でも何方でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る強磁性トンネル効果
素子の断面図
【図2】上記素子のDMS層上の構成を示した平面図。
【図3】強磁性スピントンネル効果素子における強磁性
トンネル効果を説明するためのエネルギー状態図
【図4】強磁性スピントンネル効果素子に強磁性半金属
を用いた場合の強磁性トンネル効果を説明するためのエ
ネルギー状態図
【図5】本発明の第2実施例に係る強磁性トンネル効果
素子の断面図
【図6】本発明の第3実施例に係る強磁性トンネル効果
素子の断面図
【符号の説明】
11、15…電極 12…第1強磁性薄膜(第1強磁性体) 13…絶縁層 14…第2強磁性薄膜(第2強磁性体) 21…強磁性絶縁層(強磁性絶縁体) 22…DMS層(希薄磁性半導体) 23a、23b…注入電極 24a、24b…コイル 25…針 251…コイル 252…グリッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多賀 康訓 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 只野 博 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 加地 徹 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 田中 雄一 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 冨田 一義 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1強磁性体と第2強磁性体とを絶縁層を
    介して対向させ、前記第1強磁性体と前記第2強磁性体
    との間の磁化方向の関係によって前記絶縁層を介して流
    れるトンネル電流が変化する強磁性スピントンネル効果
    を用いた素子において、 前記第1強磁性体と前記第2強磁性体の少なくとも一方
    の上面に強磁性絶縁体を介して、前記強磁性絶縁体が直
    接、接合する前記第1強磁性体又は前記第2強磁性体の
    磁化方向を制御する磁化方向制御層を設けたことを特徴
    とする強磁性スピントンネル効果素子。
JP9023256A 1997-01-21 1997-01-21 強磁性スピントンネル効果素子 Pending JPH10206513A (ja)

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