JPH10205418A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JPH10205418A
JPH10205418A JP9263011A JP26301197A JPH10205418A JP H10205418 A JPH10205418 A JP H10205418A JP 9263011 A JP9263011 A JP 9263011A JP 26301197 A JP26301197 A JP 26301197A JP H10205418 A JPH10205418 A JP H10205418A
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sleeve
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安藤  和広
Tsutomu Shiga
志賀  孜
Tsuyoshi Araki
剛志 荒木
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02NSTARTING OF COMBUSTION ENGINES; STARTING AIDS FOR SUCH ENGINES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F02N15/00Other power-operated starting apparatus; Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from groups F02N5/00 - F02N13/00
    • F02N15/02Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof
    • F02N15/04Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears
    • F02N15/06Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears the toothed gears being moved by axial displacement
    • F02N15/067Gearing between starting-engines and started engines; Engagement or disengagement thereof the gearing including disengaging toothed gears the toothed gears being moved by axial displacement the starter comprising an electro-magnetically actuated lever
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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    • Y10T74/00Machine element or mechanism
    • Y10T74/13Machine starters

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくともスタータの静止状態において、プ
ランジャ11をスリーブ10の内周面に押圧保持させる
ことにより耐振性の向上を図ること。 【解決手段】 電磁スイッチは、コイル9の発生する磁
力によってプランジャ11を吸引し、そのプランジャ1
1の移動によりレバー6を通じて出力軸に嵌合するピニ
オン移動体を前方へ押し出す。プランジャ11は、ジョ
イント部21を具備し、そのジョイント部21にレバー
6の上端部6aが係合する係合凹部21aが設けられて
いる。その係合凹部21aには、スタータが静止状態の
時にレバー上端部6aの片側面が当接する当接面に傾斜
面21bが設けられている。この傾斜面21bは、プラ
ンジャ11を付勢するリターンスプリング12の付勢力
のうち傾斜面21bと平行な分力がプランジャ11をス
リーブ10の内周面に押圧する力として作用する様に構
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンジンを始動する
スタータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、日本電装公開技報(整
理番号82−113/1992年1月15日発行)に開
示されたスタータがある。このスタータは、図11に示
す様に、マグネットスイッチのプランジャ100と、そ
のプランジャ100の摺動面を形成するスリーブ110
に各々テーパ部101、111を設け、且つプランジャ
係合部102とレバー120の端部121との間に弾性
体130を介在させている。この構成により、マグネッ
トスイッチの作動停止時(静止状態)には、リターンス
プリング140に付勢されたプランジャ100が、プラ
ンジャ100のテーパ部101とスリーブ110のテー
パ部111とが接触した状態で停止し、リターンスプリ
ング140の押圧力で安定的に保持される。これによ
り、外部から大きな振動を受けた場合でも、プランジャ
100がスリーブ110内を軸方向(図11の左右方
向)に移動することがなく、プランジャ100とスリー
ブ110とが一体運動となるため、プランジャ100と
スリーブ110との相対運動によるスリーブ面の磨耗を
防止できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成の
スタータでは、以下の問題点が生じる。 弾性体130を設けることによる部品点数の増加。 プランジャ100とスリーブ110にテーパ部10
1、111を設けることによる工数増加。 プランジャ100にテーパ部101を設けることによ
る磁気特性の変化。 静止状態の時に弾性体130の弾力でレバー120を
押している(リターンスプリング140の反力で直接レ
バー120を押していない)ため、レバー120を介し
て一方向クラッチを軸方向後端側へ押圧保持する力が低
下する。 プランジャ係合部102とレバー端部121との間に
弾性体130を介在させたことで両者間の係合隙間がな
くなるため、エンジン始動後、電磁スイッチの通電が断
たれても、ピニオンが摺動不良等により、リングギヤか
ら離脱できなくなった際にモータ接点を切り離すために
設定する接点切りガタが減少する。 本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目
的は、少なくともスタータの静止状態において、プラン
ジャをスタータの固定部位に押圧保持させることにより
耐振性の向上を図ったスタータを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1〜3の手段で
は、プランジャとレバーとの係合部に、少なくともスタ
ータ非作動時にプランジャをスタータの固定部位(例え
ばプランジャを摺動自在に保持するスリーブ)に押圧す
る押圧手段を設けている。これにより、少なくとも静止
状態(スタータの作動停止状態)の時には、プランジャ
が固定部位に押圧されているため、外部から大きな振動
を受けた場合でも、プランジャと固定部位とが一体運動
となる。この結果、振動を受けてプランジャがスリーブ
内を摺動することによるスリーブ内周面の磨耗を防止で
きる。
【0005】請求項4及び5の手段では、少なくともス
タータ非作動時にプランジャをスタータの固定部位に押
圧する押圧手段を設けている。これにより、少なくとも
静止状態(スタータの作動停止状態)の時には、プラン
ジャが固定部位に押圧されているため、外部から大きな
振動を受けた場合でも、プランジャと固定部位とが一体
運動となる。この結果、振動を受けてプランジャがスリ
ーブ内を摺動することによるスリーブ内周面の磨耗を防
止できる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明のスタータを図面に
基づいて説明する。 (第1実施例)図1は電磁スイッチの要部断面図であ
る。本実施例のスタータ1は、図3に示す様に、回転力
を発生する始動モータ2、この始動モータ2に回転駆動
される出力軸3、この出力軸3上を移動可能に設けられ
たピニオン移動体4、始動モータ2への通電を制御する
電磁スイッチ5、この電磁スイッチ5の作動力を受けて
ピニオン移動体4を軸方向に移動させるレバー6等より
構成される。
【0007】始動モータ2は、周知の構造を有し、電磁
スイッチ5によりモータ接点(後述する)が閉じて通電
されることによりアーマチャ(図示しない)が回転す
る。出力軸3は、始動モータ2の回転軸(図示しない)
と同軸に配されて、始動モータ2の回転が減速装置(図
示しない)で減速されて伝達される。ピニオン移動体4
は、エンジンのリングギヤ(図示しない)と噛み合って
出力軸3の回転をリングギヤに伝達するためのピニオン
ギヤ7と、このピニオンギヤ7に出力軸3の回転を伝達
する一方向クラッチ8とから成り、ピニオン移動体4の
内周面に設けられたヘリカルスプラインが出力軸3の外
周面に設けられたヘリカルスプラインに嵌合している。
【0008】電磁スイッチ5は、通電を受けて磁力を発
生するコイル9、このコイル9の内周に配された円筒形
のスリーブ10、このスリーブ10の内周を摺動自在に
配されたプランジャ11、及びプランジャ11を付勢す
るリターンスプリング12等を具備し、プランジャ11
の移動に伴ってモータ接点を開閉する。モータ接点は、
可動接点13、バッテリ側固定接点14、及びモータ側
固定接点15から成る。可動接点13は、プランジャ1
1に連結されたロッド16の端部に絶縁部材17を介し
て取り付けられ、プランジャ11と一体に可動する。バ
ッテリ側固定接点14は、ケーブルを通じてバッテリ
(図示しない)に接続されるバッテリ端子18と一体に
設けられている。モータ側固定接点15は、リード線1
9を通じて始動モータ2の正極ブラシ(図示しない)と
電気的に接続されている。
【0009】プランジャ11は、コイル9が通電される
と、コイル9の発生する磁力を受けてリターンスプリン
グ12の付勢力に抗してスリーブ10の内周を図3の右
方向へ移動し、コイル9への通電が断たれて磁力が消滅
すると、リターンスプリング12の付勢力で静止位置
(図3に示す位置)へ押し戻される。このプランジャ1
1は、図1に示す様に、スプリング20を介して連結す
るジョイント部21を具備し、このジョイント部21の
端部にレバー6の上端部6aが係合する係合凹部21a
が形成されている。係合凹部21aには、静止状態の時
にレバー上端部6aの片側面(図1の右側面)が当接す
る当接面に傾斜面21b(図1参照)が設けられてい
る。この傾斜面21bは、図2に示す様に、リターンス
プリング12の付勢力Fのうち傾斜面21bと平行な分
力F1 がプランジャ11をスリーブ10の内周面に押圧
する力として作用する様に構成されている。
【0010】レバー6は、上端部6aがU字状に設けら
れてジョイント部21の係合凹部21aに係合し、下端
部6bが二股形状に設けられてピニオン移動体4の円筒
部外周面に係合し、ハウジング22に支持された支点2
3を中心として回動可能に設けられている。
【0011】次に、本実施例の作動を説明する。電磁ス
イッチ5のコイル9が通電されてプランジャ11が吸引
されると、レバー6が支点23を中心として回転する。
これにより、レバー6の下端部6bに連結されたピニオ
ン移動体4が出力軸3上をヘリカルスプラインに沿って
前方(図3の左側)へ押し出され、ピニオンギヤ7の端
面がリングギヤの端面に当接した状態で停止する。一
方、プランジャ11の吸引によりモータ接点が閉じる
(可動接点13が両固定接点14、15に当接するこ
と)と、バッテリよりアーマチャに電流が流れてアーマ
チャが回転し、そのアーマチャの回転が減速装置で減速
されて出力軸3に伝達される。これにより、出力軸3の
回転が一方向クラッチ8を介してピニオンギヤ7に伝達
され、ピニオンギヤ7がリングギヤと噛み合い可能な位
置まで回転することでピニオンギヤ7がリングギヤと噛
み合い、ピニオンギヤ7からリングギヤに回転力が伝達
されてエンジンが始動する。
【0012】エンジン始動後、電磁スイッチ5のコイル
9への通電が断たれて磁力が消滅すると、それまで吸引
されていたプランジャ11がリターンスプリング12の
付勢力で静止位置まで押し戻される。このプランジャ1
1の移動により、モータ接点が開いて(可動接点13が
両固定接点14、15から離れること)アーマチャへの
電流が断たれることでアーマチャの回転が停止するとと
もに、レバー6を通じてピニオン移動体4が軸方向後端
側へ押圧されて静止位置(図3に示す状態)に戻る。こ
の時、リターンスプリング12の付勢力Fのうち傾斜面
21bと平行な分力F1 がプランジャ11に作用する。
これにより、プランジャ11は図1の斜め左上方へ押さ
れてスリーブ10の内周面に押圧される。
【0013】(第1実施例の効果)本実施例によれば、
電磁スイッチ5の作動が停止しているスタータ非作動時
に、リターンスプリング12の付勢力Fのうち傾斜面2
1bと平行な分力F1 によってプランジャ11がスリー
ブ10の内周面に押圧されている。これにより、外部か
ら大きな振動を受けた場合でも、プランジャ11がスリ
ーブ10内を摺動することはなく、プランジャ11とス
リーブ10とが一体運動となるため、スリーブ10内周
面の磨耗を防止できる。また、電磁スイッチ5の作動時
には、コイル9の磁力によりプランジャ11が吸引され
始めた時点で傾斜面21bがレバー上端部6aの片側面
から離れるため、プランジャ11をスリーブ10の内径
側へ押圧する力が消滅してプランジャ11の摺動抵抗と
はならない。更に、本実施例では、リターンスプリング
12の付勢力Fのうち傾斜面21bと直交する分力F2
がレバー6の支点23に作用して支点23に負荷を掛け
ることができるため、外部から大きな振動を受けてもレ
バー6自体の振動が抑えられることで、支点23の磨耗
対策となる。
【0014】(第2実施例)図4はスタータ1の断面図
である。本実施例のスタータ1は、回転力を発生する始
動モータ2、この始動モータ2に回転駆動される出力軸
3、この出力軸3にヘリカルスプライン嵌合するピニオ
ン移動体4、始動モータ2への通電を制御する電磁スイ
ッチ5、始動モータ2が起動する前にピニオン移動体4
の回転を規制する回転規制部材6、電磁スイッチ5の作
動力を回転規制部材6に伝達する伝達部材7等より構成
される。
【0015】始動モータ2は、磁気枠を形成する円筒形
状の継鉄8、回転軸9の両端部が軸受10、11を介し
て回転自在に支持されたアーマチャ12、このアーマチ
ャ12の外周に所定のギャップを有して継鉄8の内周に
固着された固定磁極13(例えば複数の永久磁石)等を
具備し、モータ軸に略直角に配置された電磁スイッチ5
によりモータ接点(後述する)が閉じて通電されること
によりアーマチャ12が回転する。出力軸3は、アーマ
チャ12の回転軸9と同軸に配され、アーマチャ12の
回転が減速装置(後述する)で減速された後、一方向ク
ラッチ14を介して伝達される。出力軸3の軸方向の一
部にはヘリカルスプラインが形成されている。
【0016】減速装置は、回転軸9の先端側外周に形成
されたサンギヤ15、このサンギヤ15の径方向外周に
配されたインターナルギヤ16、及びサンギヤ15とイ
ンターナルギヤ16との間に介在されて両ギヤ15、1
6に噛み合う複数の遊星ギヤ17により遊星歯車減速機
構を構成している。一方向クラッチ14は、遊星ギヤ1
7を軸支するピン18を通じて減速装置の回転出力を受
けて出力軸3に伝達する。
【0017】ピニオン移動体4は、内周に設けられたヘ
リカルスプラインが出力軸3のヘリカルスプラインに嵌
合して出力軸3上を移動可能に設けられ、ピニオン移動
体4の前方に配されたスプリング19により常時スター
タ1の後方側(図4の右方向)へ付勢されている。この
ピニオン移動体4には、エンジンの駆動軸に設けられた
リングギヤ(図示しない)と噛み合うためのピニオンギ
ヤ20が一体に形成され、そのピニオンギヤ20の後端
側にピニオンギヤ20の外径より大きく、外周に多数の
歯部21aを有する鍔部21が一体に形成されている。
また、ピニオン移動体4の後端面には、コロ22を介し
て回転自在に支持されたワッシャ23が配設されてい
る。
【0018】電磁スイッチ5は、始動モータ2の後方に
配されて、椀状に成形されたリヤケース24の内部に収
容されている。この電磁スイッチ5は、通電を受けて磁
力を発生するコイル25、このコイル25の内周に配さ
れた円筒形のスリーブ26、このスリーブ26の内周を
摺動自在に配されたプランジャ27、及びプランジャ2
7を付勢するリターンスプリング28等を具備し、プラ
ンジャ27の移動に伴ってモータ接点を開閉する。プラ
ンジャ27は、コイル25が通電されると、コイル25
の発生する磁力を受けてスリーブ26の内周を図4の上
方へ移動し、コイル25への通電が断たれて磁力が消滅
すると、リターンスプリング28の付勢力で静止位置
(図4に示す位置)へ押し戻される。
【0019】モータ接点は、バッテリ端子29と一体に
設けられた主固定接点30、この主固定接点30に対応
して可動する主可動接点31、バッテリ端子29と電気
的に接続された抵抗32、この抵抗32を介してバッテ
リ端子29と導通する副固定接点33、及び副固定接点
33に対応して可動する副可動接点34より構成され
る。但し、主固定接点30と主可動接点31との間隔よ
り副固定接点33と副可動接点34との間隔の方が小さ
く設定されている。主可動接点31はプランジャ27に
連結されたプランジャロッド35の上端部に取り付けら
れ、プランジャ27と一体に可動する。また、副可動接
点34は、弾力を持たせた銅板36等を介して主可動接
点31に接続されている。
【0020】回転規制部材6は、プレート37によって
軸方向への移動が規制された状態で上下方向(図4の上
下方向)に移動可能に保持され、図示しない復帰スプリ
ングにより常時上方へ付勢されている。この回転規制部
材6は、棒状の金属材をループ状に巻回して、両端部6
a、6bを略直角に同一方向へ折り曲げて形成されてい
る。直角に折り曲げられた両端部6a、6bは、それぞ
れプレート37より前方側へ取り出されている。その一
方の端部6aは、出力軸3の径方向上側でピニオン移動
体4の鍔部21より外周に位置し、回転規制部材6全体
が下方へ移動した時に、鍔部21に設けられた歯部21
aに係合することができる。他方の端部6bは、出力軸
3の径方向下側に位置し、伝達部材7を通じて電磁スイ
ッチ5の作動力(プランジャ27を吸引する力)が伝え
られる。
【0021】伝達部材7は、適度な弾性を有する材料
(例えば鉄)から形成され、プランジャ27のジョイン
ト部38に係合する移動部7a、回転規制部材6の他方
の端部6bに当接する作動部7b、及び移動部7aと作
動部7bとを接続する直線棒状の棒状部7cとから構成
されている。棒状部7cは、アーマチャ12の径方向外
側を回転軸9と略平行に配され、2個の軸受39、40
によって回転自在に支持されている。移動部7aと作動
部7bは、棒状部7cの両端から棒状部7cに対し略直
角に折れ曲がって伸びている。この伝達部材7は、プラ
ンジャ27がコイル25の磁力を受けて吸引される(図
4の上方へ移動する)と、ジョイント部38に係合する
移動部7aがプランジャ27の移動に追従するため、移
動部7aの移動量に応じて棒状部7cが回転し、その棒
状部7cを中心として作動部7bが回転することによ
り、作動部7bに当接する他方の端部6bに電磁スイッ
チ5の作動力を伝達する。
【0022】また、伝達部材7は、図5及び図6に示す
様に、リヤケース24の内側に一体に設けられた突起壁
41によって移動部7aに弾力が付与されている。具体
的には、図6に示す様に、突起壁41によって移動部7
aに図示下方へ撓みを発生させることにより、その移動
部7aに係合するジョイント部38をホルダ壁42に押
圧している。ホルダ壁42は、例えば図示しないブラシ
を保持するためのブラシホルダと一体に形成され、図5
に示す様に、電磁スイッチ5の静止状態の時にリターン
スプリング28に付勢されている(図5の下方へ付勢さ
れている)プランジャ27の軸方向の位置規制を行うと
ともに、移動部7aの撓み力によりプランジャ軸方向と
略垂直(図6の下方)に付勢されるジョイント部38を
支持している。つまり、スタータ1の非作動時には、突
起壁41より移動部7aに付与された弾力により、ジョ
イント部38がプランジャ軸方向と略垂直に付勢されて
ホルダ壁42に押圧されている(図6参照)。
【0023】なお、移動部7aは、プランジャ27がコ
イル25の磁力を受けて吸引されると、プランジャ27
に追従して棒状部7cを中心として回転する(図5の上
方へ移動する)ことにより突起壁41から離脱する。こ
の突起壁41は1か所でなく複数箇所設けても良い。ま
た、突起壁41は、図7に示す様に、移動部7aが当接
する壁面を傾斜面としても良い。この場合、スタータ1
の非作動時に伝達部材7の移動部7aを突起壁41の傾
斜面に押し当てることにより、その反力によって移動部
7aに弾力を付与することができる。
【0024】次に、本実施例の作動を説明する。電磁ス
イッチ5のコイル25が通電されてプランジャ27が吸
引されると、伝達部材7の移動部7aが棒状部7cを中
心として回転するため、その移動部7aと一体に棒状部
7c及び作動部7bが回転する。これにより、作動部7
bに当接する回転規制部材6の他方の端部6bが図4の
下方へ押圧されるため、回転規制部材6全体が下方へ移
動して、一方の端部6aが鍔部21の歯部21aに係合
し、ピニオン移動体4の回転を規制する。
【0025】一方、プランジャ27の移動に伴って副可
動接点34が副固定接点33に当接すると、抵抗32を
通じてアーマチャ12に電流が流れるためアーマチャ1
2が低速で回転する。アーマチャ12の回転は、減速装
置で減速された後、一方向クラッチ14を介して出力軸
3に伝達されて出力軸3が回転する。この出力軸3の回
転によってピニオン移動体4も回転しようとするが、上
記の様にピニオン移動体4の回転が規制されているた
め、出力軸3の回転がヘリカルスプラインを通じてピニ
オン移動体4を軸方向に押し出す力として作用する。こ
の結果、ピニオン移動体4が出力軸3上を前進してピニ
オンギヤ20がリングギヤと噛み合うことができる。
【0026】その後、ピニオンギヤ20が完全にリング
ギヤに噛み合うまで前進すると、回転規制部材6の一方
の端部6aが鍔部21の歯部21aから外れてピニオン
移動体4の後端に配設されたワッシャ23の後方側に落
ち込むことにより、ピニオン移動体4の回転規制が解除
される。これにより、更にプランジャ27が吸引されて
主可動接点31が主固定接点30に当接すると、抵抗3
2が短絡されてアーマチャ12に電流が流れるため、ア
ーマチャ12が高速で回転する。その結果、ピニオンギ
ヤ20よりリングギヤに回転力が伝達されてエンジンが
始動する。
【0027】エンジン始動後、電磁スイッチ5のコイル
25への通電が断たれて磁力が消滅すると、それまで吸
引されていたプランジャ27がリターンスプリング28
の付勢力で静止位置まで押し戻される。このプランジャ
27の移動により、モータ接点が開いてアーマチャ12
への電流が断たれることでアーマチャ12の回転が停止
する。また、プランジャ27が静止位置へ戻ることによ
り、伝達部材7が棒状部7cを中心としてプランジャ2
7吸引時と反対側へ回転するため、作動部7bを通じて
回転規制部材6の他方の端部6bを下方へ押圧していた
力が消滅する。その結果、回転規制部材6は、復帰スプ
リングの反力を受けて図4の上方へ付勢され、静止位置
(図4に示す位置)へ復帰する。なお、静止位置に押し
戻されたプランジャ27は、ジョイント部38に係合す
る伝達部材7の移動部7aが再び突起壁41に係合して
撓み力を発生するため、ジョイント部38を通じて図6
の下方へ付勢される。
【0028】(第2実施例の効果)本実施例では、電磁
スイッチ5が静止状態の時(スタータ1の非作動時)
に、伝達部材7の移動部7aに係合するジョイント部3
8が、移動部7aに発生する撓み力(弾力)を受けてプ
ランジャ27の軸方向と略垂直に付勢され、ホルダ壁4
2に押圧されている(図6参照)。これにより、外部か
ら大きな振動を受けた場合でも、プランジャ27がスリ
ーブ26内を摺動することはなく、スリーブ26内周面
の磨耗を防止できる。また、電磁スイッチ5の作動時に
は、コイル25の磁力によりプランジャ27が吸引され
始めた時点で移動部7aが突起壁41から離脱するた
め、ジョイント部38をホルダ壁42に押圧する力が消
滅してプランジャ27の摺動抵抗とはならない。
【0029】(第3実施例)図8は伝達部材7の移動部
7aを保持する構造を示す断面図である。本実施例は、
リヤケース24の内部に設けた突起壁41と、ホルダ壁
42と一体に設けられた壁部43とで伝達部材7を保持
するU字状の溝部を形成し、リヤケース24の組付け時
に伝達部材7を撓ませながらU字状の溝部に保持される
様に構成するものである。これにより、伝達部材7は更
に安定した耐振保持が可能となる。
【0030】(第4実施例)図9及び図10は伝達部材
7とプランジャ27との関係を示す断面図である。本実
施例では、プレート37の一部を切り起こして傾斜壁3
7aを形成し、電磁スイッチ5の静止状態の時のみ作動
部7bの端部が傾斜壁37aに乗り上げた状態(図9に
示す状態)で静止する様に構成している。これにより、
伝達部材7全体がスタータ1の前方(図9の左方向)へ
移動して、伝達部材7の移動部7aがプランジャ27の
ジョイント部38をスタータ1の前方へ引っ張るため、
プランジャ27はホルダ壁42側(図9の左側)へ付勢
され、図9に示す様に、プランジャ27の側面がホルダ
壁42に押圧された状態で保持される。また、電磁スイ
ッチ5の作動時には、コイル25の磁力によりプランジ
ャ27が吸引され始めた時点で作動部7bの端部が傾斜
壁37aから離れる(図10参照)ため、プランジャ2
7をホルダ壁42側へ付勢する力が消滅してプランジャ
27の摺動抵抗とはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁スイッチの要部断面図である(第1実施
例)。
【図2】傾斜面よりレバーに加わるリターンスプリング
の付勢力を示す拡大図である(第1実施例)。
【図3】スタータの断面図である(第1実施例)。
【図4】スタータの断面図である(第2実施例)。
【図5】静止状態の時の突起壁と移動部との関係を示す
図である(第2実施例)。
【図6】突起壁と伝達部材との関係を示す断面図である
(第2実施例)。
【図7】突起壁と伝達部材との関係を示す断面図である
(第2実施例の変形例)。
【図8】伝達部材の移動部の保持構造を示す断面図であ
る(第3実施例)。
【図9】静止状態での伝達部材とプランジャとの関係を
示す断面図である(第4実施例)。
【図10】作動状態での伝達部材とプランジャとの関係
を示す断面図である(第4実施例)。
【図11】従来技術を説明する電磁スイッチの要部断面
図である。
【符号の説明】
(第1実施例) 1 スタータ 2 始動モータ 3 出力軸 4 ピニオン移動体 5 電磁スイッチ 6 レバー 7 ピニオンギヤ 10 スリーブ(固定部位) 11 プランジャ 12 リターンスプリング 13 可動接点(モータ接点) 14 バッテリ側固定接点(モータ接点) 15 モータ側固定接点(モータ接点) 21b 傾斜面(押圧手段) (第2実施例) 1 スタータ 2 始動モータ 3 出力軸 4 ピニオン移動体 5 電磁スイッチ 6 回転規制部材 7 伝達部材 20 ピニオンギヤ 26 スリーブ 27 プランジャ 28 リターンスプリング 30 主固定接点(モータ接点) 31 主可動接点(モータ接点) 33 副固定接点(モータ接点) 34 副可動接点(モータ接点) 41 突起壁(押圧手段) 42 ホルダ壁(固定部位)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転力を発生する始動モータと、 この始動モータに回転駆動される出力軸と、 エンジンのリングギヤと噛み合うピニオンギヤを具備し
    て前記出力軸上を移動可能に設けられたピニオン移動体
    と、 筒状のスリーブ内を摺動自在に配されたプランジャ、及
    びこのプランジャを前記スリーブの軸方向に付勢するリ
    ターンスプリングを有し、前記プランジャの移動に伴っ
    て前記始動モータの通電回路に介在されたモータ接点を
    開閉する電磁スイッチと、 一端が前記プランジャに連結され、他端が前記ピニオン
    移動体に連結されて、前記プランジャの移動により前記
    ピニオン移動体を軸方向に移動させるレバーとを具備し
    たスタータにおいて、 前記プランジャと前記レバーとの係合部に、少なくとも
    スタータ非作動時に前記プランジャを径方向に付勢して
    固定部位に押圧する押圧手段を設けたことを特徴とする
    スタータ。
  2. 【請求項2】前記押圧手段は、前記リターンスプリング
    の付勢力を径方向に分与する傾斜面であることを特徴と
    する請求項1記載のスタータ。
  3. 【請求項3】前記傾斜面は、前記プランジャの係合部に
    設けられていることを特徴とする請求項2記載のスター
    タ。
  4. 【請求項4】回転力を発生する始動モータと、 この始動モータに回転駆動される出力軸と、 エンジンのリングギヤと噛み合うピニオンギヤを具備し
    て前記出力軸上にヘリカルスプライン嵌合するピニオン
    移動体と、 筒状のスリーブ内を摺動自在に配されたプランジャを有
    し、前記プランジャの移動に伴って前記始動モータの通
    電回路に介在されたモータ接点を開閉する電磁スイッチ
    と、 スタータ作動時に前記ピニオン移動体の回転を規制する
    回転規制部材と、 一端が前記プランジャに連結され、他端が前記回転規制
    部材に連結されて、前記プランジャの移動により前記回
    転規制部材を移動させる伝達部材とを備えたスタータに
    おいて、 少なくともスタータ非作動時に前記プランジャを径方向
    に付勢して固定部位に押圧する押圧手段を設けたことを
    特徴とするスタータ。
  5. 【請求項5】前記押圧手段は、前記プランジャに連結さ
    れた前記伝達部材の弾性変形により前記プランジャを径
    方向に付勢するものであることを特徴とする請求項4記
    載のスタータ。
  6. 【請求項6】前記固定部位は、前記プランジャを摺動自
    在に保持するスリーブであることを特徴とする請求項1
    〜5に記載した何れかのスタータ。
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