JPH10204932A - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JPH10204932A
JPH10204932A JP1211097A JP1211097A JPH10204932A JP H10204932 A JPH10204932 A JP H10204932A JP 1211097 A JP1211097 A JP 1211097A JP 1211097 A JP1211097 A JP 1211097A JP H10204932 A JPH10204932 A JP H10204932A
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JP
Japan
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bucket
boom
arm
pilot
boom portion
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JP1211097A
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English (en)
Inventor
Eiji Nishi
栄治 西
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転部を覆う空間の牽制面にバケットが達す
ると、バックホウ装置を自動的に停止させるように構成
したバックホウにおいて、バケットが運転部の前方の牽
制面に位置した状態で、アームの掻き込み操作及び運転
部から離間側への第2ブーム部分の揺動操作が行われた
際、バケットがジグザグ状に移動する状態を防止する。 【解決手段】 バケット6が運転部の前方の牽制面A1
に位置した状態においてアームの掻き込み操作、及び運
転部から離間側への第2ブーム部分の揺動操作が行われ
ようとすると、アームの掻き込み操作を牽制阻止し、運
転部から離間側への第2ブーム部分の揺動操作のみが行
われるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋回台に運転部と
バックホウ装置のブームとを左右に並べて配置したバッ
クホウにおいて、運転部を覆う外部フレームとバックホ
ウ装置のバケットとの接触を避ける為の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】バックホウにおいて、運転部を覆う外部
フレームとバケットとの接触を避ける構造の一例が、特
開平6‐257186号公報に開示されている。この構
造では運転部を覆う外部フレーム(前記公報の図4及び
図5中の16,17)から、前方及び横外方に所定距離
だけ離れた牽制面(前記公報の図4及び図5中のA1,
A2)を空間に設定し、バックホウ装置のバケット(前
記公報の図4及び図5中の6)の位置を検出する位置セ
ンサー、並びに位置センサーの検出に基づいてバケット
が牽制面を越えて運転部側に入り込もうとすると、バッ
クホウ装置の作動操作用の油圧シリンダを停止させる牽
制手段を備えている。
【0003】以上の構成により、運転部の作業者がバッ
クホウ装置を操作している場合に、誤ってバケットを運
転部側に至近距離まで近づけて外部フレームに衝突させ
るような操作を行っても、バケットが外部フレームの外
側の牽制面に達すれば、バックホウ装置が自動的に停止
して接触が回避される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のバックホウで
は、旋回台に運転部とバックホウ装置のブームとを左右
に並べて配置し、旋回台に上下揺動自在に支持される第
1ブーム部分(前記公報の図5及び図6中の4a)と、
第1ブーム部分の先端に左右揺動自在に支持される第2
ブーム部分(前記公報の図5及び図6中の4b)とを備
えて、ブームを構成している。これにより、第1ブーム
部分を上昇操作した状態で、アーム(前記公報の図4及
び図6中の5)を掻き込み操作し、第2ブーム部分を運
転部から離間側に揺動操作すると、前記公報の図5の実
線に示すように、バケットを運転部の横側部に位置させ
ることができて、バックホウ装置の全体を小さく折り畳
んだ状態での旋回が行える。
【0005】この場合、例えば図6に示すようにバケッ
ト6が運転部の前方の牽制面A1に位置した状態(運転
部の接近側に第2ブーム部分を揺動操作している状態)
において、前述のようにアームの掻き込み操作、及び運
転部から離間側への第2ブーム部分の揺動操作を行う
と、平面視においてアームの掻き込み操作により、バケ
ット6が運転部に接近する状態(図6の紙面右方)にな
ると同時に、運転部から離間側への第2ブーム部分の揺
動操作により、バケット6が運転部からに離間する状態
となる(図6の紙面左方)。
【0006】これにより、例えば図6の点線に示すよう
にバケット6が牽制面A1で停止している状態で、運転
部から離間側への第2ブーム部分の揺動操作により、バ
ケット6が牽制面A1から前方に離れると、アームが掻
き込み操作されてバケット6が牽制面A1に達してアー
ムが停止し、次に運転部から離間側への第2ブーム部分
の揺動操作により、バケット6が牽制面A1から前方に
離れると、再びアームが掻き込み操作されてバケット6
が牽制面A1に達してアームが停止すると言うような動
作を繰り返すことになり、平面視においてバケット6が
ジグザグ状に移動する状態となる。以上のようにバケッ
ト6がジグザグ状に移動すると、旋回台が揺れて運転部
の作業者が不快感を持ったり、バケット6の土がこぼれ
落ちたりすることがある。本発明は前述のような牽制面
を空間に設定したバックホウにおいて、前述のようにバ
ケットがジグザグ状に移動する状態を防止することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の特徴による
と、バケットが運転部の前方の牽制面に位置した状態
(運転部の接近側に第2ブーム部分を揺動操作している
状態)において、アームの掻き込み操作、及び運転部か
ら離間側への第2ブーム部分の揺動操作を行うと、アー
ムの掻き込み操作が牽制阻止された状態で、運転部から
離間側への第2ブーム部分の揺動操作が行われる。これ
により、運転部から離間側への第2ブーム部分の揺動操
作によって、バケットはジグザグ状に移動することなく
円弧状の滑らかな軌跡に沿って移動していく。
【0008】
【発明の実施の形態】 (1)図1はバックホウの全体側面を示しており、ゴム
クローラ型式の走行装置1に旋回台2が支持され、旋回
台2の前部にバックホウ装置3が備えられている。バッ
クホウ装置3は、油圧シリンダ11により上下に揺動操
作されるブーム4、油圧シリンダ12により前後に揺動
操作されるアーム5、及び油圧シリンダ13により揺動
操作されるバケット6を備えて構成されている。
【0009】バックホウ装置3のブーム4は、上下に揺
動操作される第1ブーム部分4a、第1ブーム部分4a
の前端の軸芯P1周りに揺動自在に連結された第2ブー
ム部分4b、第2ブーム部分4bの前端の軸芯P2周り
に揺動自在に連結された支持ブラケット4cで構成され
ており、支持ブラケット4cにアーム5が連結されてい
る。第1ブーム部分4aと支持ブラケット4cとに亘
り、連係リンク8が架設されて平行四連リンクが構成さ
れており、油圧シリンダ7により第2ブーム部分4bを
揺動操作することによって、アーム5及びバケット6を
平行に左右移動させる。
【0010】図1及び図5に示すように旋回台2におい
て、右側にバックホウ装置3が配置され、左側に運転席
14や右及び左操作レバー9,10等で構成された運転
部15が配置されている。旋回台2の左右中央におい
て、バックホウ装置3と運転部15とを仕切る窓付きの
縦仕切り板16が設けられており、縦仕切り板16の上
端に旋回台2の外側に沿った上仕切り板17が固定され
ている。
【0011】(2)次に油圧回路構造、バックホウ装置
3及び旋回台2等の操作構造について説明する。図2に
示すように、第1ブーム部分4a(ブーム4)の油圧シ
リンダ11の制御弁21、アーム5の油圧シリンダ12
の制御弁22、バケット6の油圧シリンダ13の制御弁
23、旋回台2の旋回モータ18の制御弁24、第2ブ
ーム部分4bの油圧シリンダ7の制御弁25、右の走行
装置1の制御弁26、左の走行装置1の制御弁27、サ
ービスポート(図示せず)の制御弁28、並びに図1に
示すドーザ19を昇降操作する油圧シリンダ51の制御
弁29が備えられており、ポンプ20からの作動油が制
御弁21〜29に供給されている。
【0012】第1ブーム部分4aの制御弁21、アーム
5の制御弁22、バケット6の制御弁23、旋回台2の
制御弁24及び第2ブーム部分4bの制御弁25が、パ
イロット圧によるパイロット操作式で中立復帰型であ
る。右及び左の走行装置1の制御弁26,27、サービ
スポートの制御弁28、ドーザ19の制御弁29が、操
作レバー(図示せず)により操作される機械操作式で中
立復帰型である。
【0013】図3に示すように右操作レバー9は前後左
右に操作自在に構成されており、右操作レバー9の後操
作によりパイロット圧を発生するパイロット弁31a、
及び右操作レバー9の前操作によりパイロット圧を発生
するパイロット弁31b、右操作レバー9の右操作によ
りパイロット圧を発生するパイロット弁33a、及び右
操作レバー9の左操作によりパイロット圧を発生するパ
イロット弁33bが備えられている。
【0014】左操作レバー10も同様に前後左右に操作
自在に構成されており、左操作レバー10の後操作によ
りパイロット圧を発生するパイロット弁32a、及び左
操作レバー10の前操作によりパイロット圧を発生する
パイロット弁32b、左操作レバー10の右操作により
パイロット圧を発生するパイロット弁34a、及び左操
作レバー10の左操作によりパイロット圧を発生するパ
イロット弁34bが備えられている。
【0015】図3に示すように左右に踏み操作自在な操
作ペダル39が備えられており、操作ペダル39の左踏
み操作によりパイロット圧を発生するパイロット弁35
a、及び操作ペダル39の右踏み操作によりパイロット
圧を発生するパイロット弁35bが備えられている。パ
イロット弁31a〜35bにパイロット圧を供給するパ
イロットポンプ30が備えられている。
【0016】図2及び図3に示すように、右操作レバー
9のパイロット弁31a,31bと第1ブーム部分4a
の制御弁21、右操作レバー9のパイロット弁33a,
33bとバケット6の制御弁23とが、パイロット油路
を介して接続されており、左操作レバー10のパイロッ
ト弁32a,32bとアーム5の制御弁22、左操作レ
バー10のパイロット弁34a,34bと旋回台2の制
御弁24とが、パイロット油路を介して接続されてい
る。操作ペダル39のパイロット弁35a,35bと第
2ブーム部分4bの制御弁25とが、パイロット油路を
介して接続されている。
【0017】以上の構造により右操作レバー9を後操作
するとパイロット弁31aからのパイロット圧により、
制御弁21が第1ブーム部分4aの上昇側(油圧シリン
ダ11の伸長側)に操作され、右操作レバー9を前操作
するとパイロット弁31bからのパイロット圧により、
制御弁21が第1ブーム部分4aの下降側(油圧シリン
ダ11の収縮側)に操作される。右操作レバー9を右操
作するとパイロット弁33aからのパイロット圧によ
り、制御弁23がバケット6の排土側(油圧シリンダ1
3の収縮側)に操作され、右操作レバー9を左操作する
とパイロット弁33bからのパイロット圧により、制御
弁23がバケット6の掻き込み側(油圧シリンダ13の
伸長側)に操作される。
【0018】左操作レバー10を後操作するとパイロッ
ト弁32aからのパイロット圧により、制御弁22がア
ーム5の掻き込み側(油圧シリンダ12の伸長側)に操
作され、左操作レバー10を前操作するとパイロット弁
32bからのパイロット圧により、制御弁22がアーム
5の排土側(油圧シリンダ12の収縮側)に操作され
る。左操作レバー10を右操作するとパイロット弁34
aからのパイロット圧により、制御弁24が旋回台2の
右旋回側に操作され、左操作レバー10を左操作する
と、パイロット弁34bからのパイロット圧により、制
御弁24が旋回台2の左旋回側に操作される。
【0019】操作ペダル39を左踏み操作するとパイロ
ット弁35aからのパイロット圧により、第2ブーム部
分4bの制御弁25が左揺動側(油圧シリンダ7の伸長
側)に操作され、操作ペダル39を右踏み操作するとパ
イロット弁35bからのパイロット圧により、第2ブー
ム部分4bの制御弁25が右揺動側(油圧シリンダ7の
収縮側)に操作される。
【0020】右及び左操作レバー9,10、操作ペダル
39を中立位置から大きく操作する程、パイロット弁3
1a〜35bのパイロット圧が大きくなるように構成さ
れている。これにより、右及び左操作レバー9,10、
操作ペダル39を中立位置から大きく操作する程、パイ
ロット弁31a〜35bのパイロット圧が大となり、制
御弁21〜25が流量大側に操作される。つまり、右及
び左操作レバー9,10、操作ペダル39を大きく操作
する程、油圧シリンダ7,11,12,13及び旋回モ
ータ18が高速で作動する。
【0021】(3)次に、旋回台2に対して設定される
前牽制面A1、横牽制面A2等について説明する。図4
及び図5に示すように、縦仕切り板16の前縁部及び上
仕切り板17の前縁部より前方に所定距離だけ離れた前
牽制面A1、及び縦仕切り板16の横側部から右方に所
定距離だけ離れた横牽制面A2が、制御装置40(図3
参照)に設定されている。
【0022】この場合、バケット6をアーム5の先端に
連結しているバケットピン6aが、前牽制面A1に位置
する状態において、バケット6を最も運転部15側に近
づくように揺動操作しても、縦仕切り板16の前縁部及
び上仕切り板17の前縁部から所定距離だけ離れた軌跡
C1に、バケット6の先端が位置するように前牽制面A
1が設定されている。バケットピン6aが横牽制面A2
に位置する状態において、バケット6の左横側面が縦仕
切り板16から所定距離だけ離れた軌跡C2に位置する
ように、横牽制面A2が設定されている。
【0023】前及び横牽制面A1,A2から所定距離だ
け前方又は右方に離れた面が設定され、この空間の面と
前及び横牽制面A1,A2との間が、前牽制領域B1及
び横牽制領域B2として制御装置40に設定されてい
る。以上のような前及び横牽制面A1,A2、前及び横
牽制領域B1,B2は旋回台2に対して設定されている
ものであり、旋回台2が旋回するのに伴い、旋回台2と
一緒に移動していくものである。
【0024】図1及び図4に示すように、旋回台2と第
1ブーム部分4aとの連結部に、旋回台2に対する第1
ブーム部分4aの上下角度を検出する角度センサー36
が備えられ、第1及び第2ブーム部分4a,4bの連結
部に、第1ブーム部分4aに対する第2ブーム部分4b
の左右角度を検出する角度センサー37が備えられてい
る。支持ブラケット4c及びアーム5の連結部に、第2
ブーム部分4bに対するアーム5の前後角度を検出する
角度センサー38が備えられている。
【0025】以上のような角度センサー36,37,3
8の検出値が制御装置40に入力されており、後述する
ように角度センサー36,37,38の検出値に基づい
て、前及び横牽制面A1,A2、前及び横牽制領域B
1,B2に対するバケットピン6aの位置が、制御装置
40において検出される。
【0026】図3に示すように、右操作レバー9のパイ
ロット弁31aと第1ブーム部分4aの制御弁21とを
接続するパイロット油路(第1ブーム部分4aの制御弁
21を上昇側に操作するパイロット油路)、左操作レバ
ー10のパイロット弁32aとアーム5の制御弁22と
を接続するパイロット油路(アーム5の制御弁22を掻
き込み側に操作するパイロット油路)、並びに操作ペダ
ル39のパイロット弁35aと第2ブーム部分4bの制
御弁25とを接続するパイロット油路(第2ブーム部分
4bの制御弁25を左揺動側に操作するパイロット油
路)の各々に、電磁操作式の圧力制御弁41,42,4
3が備えられている。
【0027】従って、圧力制御弁41,42,43によ
りパイロット圧を減圧操作して(最高圧は右及び左操作
レバー9,10、操作ペダル39で設定されている
値)、右及び左操作レバー9,10、操作ペダル39の
操作位置に関係なく、第1ブーム部分4aの制御弁21
の上昇側の開度、アーム5の制御弁22の掻き込み側の
開度、第2ブーム部分4bの制御弁25の左揺動側の開
度を任意に変更できる。圧力制御弁41,42,43に
よりパイロット圧を零に設定することによって、右及び
左操作レバー9,10、操作ペダル39の操作位置に関
係なく、第1ブーム部分4aの油圧シリンダ11、アー
ム5の油圧シリンダ12、第2ブーム部分4bの油圧シ
リンダ7を停止させることができる。
【0028】(4)前牽制面A1を越えてバケットピン
6aを運転部15側に操作しようとした場合、この操作
が牽制阻止されるように構成されており、次にこの牽制
について図7及び図8に基づいて説明する。制御装置4
0において角度センサー36,37,38の検出値によ
る第1ブーム部分4aの上下角度、第2ブーム部分4b
の左右角度及びアーム5の前後角度と、第1ブーム部分
4a、第2ブーム部分4b及びアーム5の各長さとによ
り、バケットピン6aの位置が常時検出されている(ス
テップS1)。
【0029】これにより、バケットピン6aが図4及び
図5に示す前牽制領域B1に入り込んだ場合(ステップ
S2)、右操作レバー9を後操作して第1ブーム部分4
aを上昇操作すると(ステップS3)、バケットピン6
aが前牽制面A1に接近する状態となる。この状態にお
いて、図3に示す圧力制御弁41によりパイロット弁3
1aのパイロット圧が減圧操作されて、右操作レバー9
の後操作の操作位置に関係なく、第1ブーム部分4aの
上昇速度(油圧シリンダ11の伸長速度)が減速操作さ
れるのであり、バケットピン6aが前牽制面A1に接近
するほど、第1ブーム部分4aの上昇速度(油圧シリン
ダ11の伸長速度)が大きく減速操作される(ステップ
S6)。バケットピン6aが前牽制面A1に達すると
(ステップS4)、図3に示す圧力制御弁41によりパ
イロット弁31aのパイロット圧が零に設定されて、右
操作レバー9の後操作の操作位置に関係なく制御弁21
が中立位置に操作されて、第1ブーム部分4a(油圧シ
リンダ11)が停止する(ステップS5)。
【0030】逆に右操作レバー9を前操作して第1ブー
ム部分4aを下降操作すると(ステップS3)、バケッ
トピン6aが前牽制面A1から離間する状態となるの
で、バケットピン6aが前牽制面A1及び前牽制領域B
1に位置していても、これに関係なく右操作レバー9の
前操作の操作位置に対応する速度で、第1ブーム部分4
aが下降操作される(ステップS7)(図3に示すよう
に右操作レバー9のパイロット弁31bのパイロット油
路には、圧力制御弁41が設けられていない点によ
る)。
【0031】バケットピン6aが前牽制領域B1に入り
込んだ状態において(ステップS2)、左操作レバー1
0を後操作してアーム5を掻き込み操作すると(ステッ
プS8)、バケットピン6aが前牽制面A1に接近する
状態となる。この状態において図3に示す圧力制御弁4
2によりパイロット弁32aのパイロット圧が減圧操作
され、左操作レバー10の後操作の操作位置に関係な
く、アーム5の掻き込み速度(油圧シリンダ12の伸長
速度)が減速操作されるのであり、バケットピン6aが
前牽制面A1に接近するほど、アーム5の掻き込み速度
(油圧シリンダ12の伸長速度)が大きく減速操作され
る(ステップS11)。バケットピン6aが前牽制面A
1に達すると(ステップS9)、図3に示す圧力制御弁
42によりパイロット弁32aのパイロット圧が零に設
定されて、左操作レバー10の後操作の操作位置に関係
なく制御弁22が中立位置に操作され、アーム5(油圧
シリンダ12)が停止する(ステップS10)。
【0032】逆に、左操作レバー10を前操作してアー
ム5を排土側に操作すると(ステップS8)、バケット
ピン6aが前牽制面A1から離間する状態となるので、
バケットピン6aが前牽制面A1及び前牽制領域B1に
位置していても、これに関係なく左操作レバー10の前
操作の操作位置に対応する速度で、アーム5が排土側に
操作される(ステップS12)(図3に示すように左操
作レバー10のパイロット弁32bのパイロット油路に
は、圧力制御弁42が設けられていない点による)。
【0033】バケットピン6aが前牽制領域B1に入り
込んだ状態において(ステップS2)、操作ペダル39
を左踏み操作して第2ブーム部分4bを左揺動操作する
と(ステップS13)、バケットピン6aが前牽制面A
1に接近する状態となる。この状態において、図3に示
す圧力制御弁43によりパイロット弁35aのパイロッ
ト圧が減圧操作されて、操作ペダル39の左踏み操作の
操作位置に関係なく、第2ブーム部分4aの左揺動速度
(油圧シリンダ7の伸長速度)が減速操作されるのであ
り、バケットピン6aが前牽制面A1に接近するほど、
第2ブーム部分4aの左揺動速度(油圧シリンダ7の伸
長速度)が大きく減速操作される(ステップS16)。
バケットピン6aが前牽制面A1に達すると(ステップ
S14)、図3に示す圧力制御弁43によりパイロット
弁35aのパイロット圧が零に設定されて、操作ペダル
39の左踏み操作の操作位置に関係なく制御弁25が中
立位置に操作され、第2ブーム部分4b(油圧シリンダ
7)が停止する(ステップS15)。
【0034】逆に操作ペダル39を右踏み操作して第2
ブーム部分4bを右揺動操作すると(ステップS1
3)、バケットピン6aが前牽制面A1から離間する状
態となるので、バケットピン6aが前牽制面A1及び前
牽制領域B1に位置していても、これに関係なく操作ペ
ダル39の右踏み操作の操作位置に対応する速度で、第
2ブーム部分4bが右揺動操作される(ステップS1
7)(図3に示すように操作ペダル39のパイロット弁
35bのパイロット油路には、圧力制御弁43が設けら
れていない点による)。
【0035】(5)次に図6の実線に示すように、バケ
ットピン6aが前牽制面A1に位置した状態(第2ブー
ム部分4bを左揺動操作した状態)において(ステップ
S18)、前項(4)に記載のように左操作レバー10
を後操作し(アーム5の掻き込み操作)、これと同時に
操作ペダル39を右踏み操作したとする(第2ブーム部
分4bの右揺動操作)(ステップS19)。
【0036】この場合、左操作レバー10の後操作に関
係なく、図3に示す圧力制御弁42によりパイロット弁
32aのパイロット圧が零に設定され、制御弁22が中
立位置に操作されてアーム5(油圧シリンダ12)が停
止しており(ステップS20)、操作ペダル39の右踏
み操作の操作位置に対応する速度で、第2ブーム部分4
bが右揺動操作される(ステップS21)。これによ
り、第1ブーム部分4aの軸芯P1を中心とする円弧状
の軌跡Dに沿って、バケットピン6aが移動していく。
【0037】前述の状態において、左操作レバー10を
中立位置に操作するか(又は前操作)、操作ペダル39
を中立位置に操作すると(又は左踏み操作)、ステップ
S19,S20,S21からステップS1に戻り、アー
ム5の掻き込み操作が可能になる。
【0038】(6)横牽制面A2を越えてバケットピン
6aを運転部15側に操作しようとした場合、この操作
が牽制阻止されるように構成されており、次にこの牽制
について説明する。前項(4)に記載のように制御装置
40において、角度センサー36,37,38の検出値
による第1ブーム部分4aの上下角度、第2ブーム部分
4bの左右角度及びアーム5の前後角度と、第1ブーム
部分4a、第2ブーム部分4b及びアーム5の各長さと
により、バケットピン6aの位置が常時検出されてい
る。
【0039】バケットピン6aが横牽制領域B2に入り
込んだ状態において、操作ペダル39を左踏み操作し
て、第2ブーム部分4bを左揺動操作すると、バケット
ピン6aが横牽制面A2に接近する状態となる。この状
態において、図3に示す圧力制御弁43によりパイロッ
ト弁35aのパイロット圧が減圧操作されて、操作ペダ
ル39の左踏み操作の操作位置に関係なく、第2ブーム
部分4aの左揺動速度(油圧シリンダ7の伸長速度)が
減速操作されるのであり、バケットピン6aが横牽制面
A2に接近するほど、第2ブーム部分4aの左揺動速度
(油圧シリンダ7の伸長速度)が大きく減速操作され
る。バケットピン6aが横牽制面A2に達すると、図3
に示す圧力制御弁43によりパイロット弁35aのパイ
ロット圧が零に設定されて、操作ペダル39の左踏み操
作の操作位置に関係なく制御弁25が中立位置に操作さ
れ、第2ブーム部分4b(油圧シリンダ7)が停止す
る。
【0040】逆に、操作ペダル39を右踏み操作して第
2ブーム部分4bを右揺動操作すると、バケットピン6
aが横牽制面A2から離間する状態となるので、バケッ
トピン6aが横牽制面A2及び横牽制領域B2に位置し
ていても、これに関係なく操作ペダル39の右踏み操作
の操作位置に対応する速度で、第2ブーム部分4bが右
揺動操作される(図3に示すように操作ペダル39のパ
イロット弁35bのパイロット油路には、圧力制御弁4
3が設けられていない点による)。
【0041】バケットピン6aが横牽制領域B2に入り
込んだ状態において、第1ブーム部分4aを上昇及び下
降操作しても、アーム5を掻き込み側及び排土側に操作
しても、バケットピン6aは横牽制面A2に接近する状
態とはならないので、バケットピン6aが横牽制領域B
2に入り込んだ状態において、第1ブーム部分4aの上
昇及び下降操作、アーム5の掻き込み側及び排土側への
操作は自由に行うことができる。
【0042】〔発明の実施の別形態〕前述の発明の実施
の形態では図4及び図5に示すように、バケットピン6
aの位置を基準として前及び横牽制面A1,A2を設定
しているが、バケットピン6aの位置にも角度センサー
(図示せず)を設けて、バケット6の先端の位置に対し
前及び横牽制面A1,A2を設定するように構成しても
よい。この場合には、図5に示す軌跡C1,C2が本発
明の前及び横牽制面となる。
【0043】右及び左操作レバー9,10、操作ペダル
39の操作位置をポテンショメータ(図示せず)で電気
的に検出し、電磁比例減圧弁型式のパイロット弁(図示
せず)を操作して、パイロット式の制御弁21〜25を
操作する型式や、右及び左操作レバー9,10、操作ペ
ダル39の操作位置をポテンショメータ(図示せず)で
電気的に検出し、この検出値に基づいて電磁比例減圧弁
型式の制御弁(図示せず)を操作する型式にも、本発明
は適用できる。さらに、本発明は旋回台2の右側に運転
部15を配置し、旋回台2の左側にバックホウ装置3の
ブーム4(第1ブーム部分4a)を配置したバックホウ
にも適用できる。
【0044】
【発明の効果】請求項1の特徴によると、牽制面を空間
に設定したバックホウにおいて、バケットが運転部の前
方の牽制面に位置した状態で、アームの掻き込み操作及
び運転部から離間側への第2ブーム部分の揺動操作を行
った際、バケットがジグザグ状ではなく円弧状の滑らか
な軌跡に沿って移動していくようにすることができた。
これにより、バケットがジグザグ状に移動することによ
り旋回台が揺れて運転部の作業者が不快感を持ったり、
バケットの土がこぼれ落ちたりする状態を未然に防止す
ることができて、バックホウの快適性及び作業性を向上
させることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホウの全体側面図
【図2】バックホウ装置の油圧シリンダ及び制御弁等を
示す油圧回路図
【図3】右及び左操作レバー、操作ペダル、パイロット
弁及びパイロット油路等を示す油圧回路図
【図4】前牽制面及び前牽制領域を示す側面図
【図5】前及び横牽制面、前及び横牽制領域を示す平面
【図6】バケットが運転部の前方の前牽制面に位置して
いる状態において、アームの掻き込み操作及び第2ブー
ム部分の右揺動操作を行おうとした状態を示す平面図
【図7】前牽制面及び前牽制領域における制御の流れの
前半を示す図
【図8】前牽制面及び前牽制領域における制御の流れの
後半を示す図
【符号の説明】
2 旋回台 3 バックホウ装置 4 ブーム 4a 第1ブーム部分 4b 第2ブーム部分 5 アーム 6 バケット 7,11,12 油圧アクチュエータ 15 運転部 16,17 外部フレーム 36,37,38 位置センサー A1 牽制面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回台に運転部とバックホウ装置のブー
    ムとを左右に並べて配置して、前記ブームを旋回台に上
    下揺動自在に支持される第1ブーム部分と、前記第1ブ
    ーム部分の先端に左右揺動自在に支持される第2ブーム
    部分とを備えて構成し、 前記運転部を覆う外部フレームから前方に所定距離だけ
    離れた牽制面を空間に設定する設定手段と、前記バック
    ホウ装置のバケットの位置を検出する位置センサーとを
    備え、 前記位置センサーの検出に基づいて前記バケットが前記
    牽制面を越えて前記運転部側に入り込もうとすると、前
    記バックホウ装置の作動操作用の油圧アクチュエータを
    停止させて、これを牽制阻止する牽制手段を備えると共
    に、 前記バケットが前記運転部の前方の前記牽制面に位置し
    た状態において、前記バックホウ装置のアームの掻き込
    み操作、及び前記運転部から離間側への前記第2ブーム
    部分の揺動操作が行われようとすると、前記アームの掻
    き込み操作を牽制阻止する制御手段を備えてあるバック
    ホウ。
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