JPH10204760A - 多色ジャカード柄経編地の製編方法及び経編機 - Google Patents
多色ジャカード柄経編地の製編方法及び経編機Info
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- JPH10204760A JPH10204760A JP1741997A JP1741997A JPH10204760A JP H10204760 A JPH10204760 A JP H10204760A JP 1741997 A JP1741997 A JP 1741997A JP 1741997 A JP1741997 A JP 1741997A JP H10204760 A JPH10204760 A JP H10204760A
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Abstract
は異色のジャカード糸により三色以上のニードルループ
による鮮明な柄出しを可能とする製編方法及び経編機を
提供すること。 【解決手段】 経編機に自己変位可能なジャカードガイ
ドを含むジャカードガイドバーを少なくとも一列有する
三列以上設けられたジャカードガイドバーに装備された
ジャカードガイドに通糸してなる各ジャカード糸を、ジ
ャカード制御により選択することで形成されるニードル
ループで、三色以上の柄の構成を可能とする。
Description
プ生地用として使用されるジャカード柄が表現された経
編地の製編方法と製編のための経編機に関する。
成する地糸により編成される編目(ニードルループ)を
用い、編生地面にジャカード柄を現出することは特公昭
48−20470により公知であるが、この柄出し用の
地糸を供給するジャカードガイドバーには地糸を通糸す
るためのジャカードガイドを変位させるための制御杆が
装備され、この制御杆はジャカードヘッドとよばれる柄
制御装置との間で通じ糸と呼ばれる連結線により結ばれ
ていた。
の供給は実際上経編機の前後側に位置する面側からしか
行なうことが出来ず、実用上ジャカードガイドバーは、
最大限二列が限度だった。従って、ジャカード柄を構成
するジャカード糸を編機ゲージに対し総詰に配糸する場
合、前述のとおりジャカードガイドバーは最大二列迄し
か設けることができないので、このジャカードガイドバ
ーのジャカードガイドに通糸した総詰めのジャカード糸
では二色迄のジャカード柄しか構成できなかった。
消し、ジャカードガイドバーに総詰に配した異種及び/
又は異色のジャカード糸により三色以上の鮮明な柄出し
を可能とする製編方法及び製編のための経編機を提供せ
んとするものである。
に、本発明は、ジャカード糸を通糸するためのジャカー
ドガイドを備えたジャカードガイドバーにガイド自身が
自己変位機能を有するジャカードガイドを備えたものを
少なくとも一列用いたものであり、このジャカードガイ
ドバーは従来の制御杆が不要となり、結果として通じ糸
は不要となるので、ジャカードガイドバーの枚数及び変
位付与タイミングなどの使用制限がなくなり、このジャ
カードガイドバーを一列以上合計三列以上のジャカード
ガイドバーを設け、各列のジャカードガイドに通糸した
ジャカード糸によるニードルループの形成を、ジャカー
ド制御により選択することで、三色以上のジャカード柄
出しを行なうようにしたものである。
させるときには、前記一種のジャカード糸以外の他種の
ジャカード糸は、前記一種のジャカード糸による表裏の
ニードルループの間に隠す編成を行なうことで、編生地
の両面には混色のない鮮明な配色のジャカード柄を製編
することができる。
て、ジャカード糸を通糸して柄出しを行なうジャカード
ガイドバーを備えてなるものにおいて、ガイド自身が自
己変位機能を有するジャカードガイドを備えたジャカー
ドガイドバーを少なくとも一列有する合計三列以上のジ
ャカードガイドバーを設けてなることを特徴とするもの
で、全てのジャカードガイドバーが自己変位機能を有す
るものの方が制御上好ましいが、三枚以上のジャカード
ガイドバーのうち2枚迄のジャカードガイドバーについ
ては従来の通じ糸の存在するタイプのジャカードガイド
バーを用いることも編機構成上可能である。又、編針列
としては複列,単列のものに適用可能でガイドの自己変
位手段としては圧電素子を利用したものが好適である
が、自己変位機能を有するものであれば、圧電素子に限
定されるものではない。又、ガイドバーが編機ゲージに
対し、半分の本数のガイドをもついわゆるオフセットの
ものは2枚あっても、編機ゲージと同じガイド本数のい
わゆるフルセット1枚と同じであり、オフセット単独1
枚では本発明ではガイドバー1枚でなく、オフセットの
ガイドバーの場合2枚でガイドバー1枚と定義する。
は本発明の経編機の一実施例であるダブルラッシェル機
の編成要部を示す概略側面図,図2は図1の本発明の製
編方法により編成される多色ジャカード柄経編地の基本
編組織の一例,図3は本発明の経編機の別実施例である
シングルラッシェル機により編成される多色ジャカード
柄経編地の基本編組織の一例である。
ガイドバー、13,14はグランドガイドバーであり、
各々パターンホイール等の柄駆動手段により編機の幅方
向に変位可能に設けられている。ジャカードガイドバー
1,2,3,4の各々にはバイモルフ型の圧電素子部材列
5a,5b,6a,6b,7a,7b,8a,8bに脱着可能
に各々装着されたジャカードガイド列1a,1b,2a,
2b,3a,3b,4a,4bが装備されており、前方側の
編針列Fと後方側の編針列Bを構成する編針の本数に対
し、ジャカードガイド列1a及び1bの対,2a及び2
bの対,3a及び3bの対,4a及び4bの対が各々一
単位として同本数対応するように、前記各ジャカードガ
イド列はハーフゲージとして配列されている。
子部材列5a,5bは、当出願人が保有する特許(特公平
4−61104号公報)に開示する変位装置の構成とし
たもので、特にここでは説明を省く。圧電素子部材列5
a,5bは、ジャカードガイドバー1の前後面に螺着し
てなる取着部材9a,9bに、編針列方向にジャカード
制御による自己変位可能に取り付けられており、ジャカ
ードガイドバー2,3,4についてもジャカードガイドバ
ー1と同様に構成されているジャカードガイドバー2,
3,4の各々には圧電素子部材6a,6b、7a,7b、
8a,8b用の取着部材10a,10b、取着部材11
a,11b、取着部材12a,12bが対応している。
04,113,114の各々は、図1のジャカードガイド
バー1,2,3,4、グランドガイドバー13,14の各々
に通糸されたジャカード糸又は地糸の基本編組織であ
り、編組織104,103,102,101は各々前後4
コース間A1,A2,A3,A4毎に、前方編針列F及び
後方編針列Bにおいて、鎖編組織0−2/2−0/2−
0/0−2//×2を形成し、それ以外の編コースにお
いては挿入編組織を形成している。又、編組織113,
114は各々挿入編組織8−8/4−4/0−0/4−
4//,一部オーバーラッピング編組織0−0/2−2
/2−2/2−0/0−0/0−2/0−0/0−0/
/を形成している。
ジャカード糸の各々に異色の糸を使用し、各々に該当す
る色をJ1,J2,J3,J4とすると、A1,A2,A3,
A4の各区域において、編組織104,103,102,
101用のジャカード糸の各々の一単位が単独で鎖編を
形成し、その鎖編ウエールが挿入編組織113用の地糸
により横方向に連結されることで両編裏面を有するダブ
ルラッシェル経編地が編成されるので、その両編裏面で
はA1,A2,A3,A4の各区域に対応してJ4,J3,
J2,J1各一色のニードルループによる編幅全体に亘
る背景色が現出される。
ールの区域A1における編組織104の前方側編針列F
へのオーバーラッピングX4が打ち消されて挿入編を形
成した際には、同一ウエール及び同一編コースにおける
編組織103,102あるいは101の各X3,X2ある
いはX1の挿入編の内いずれが一箇所がジャカード制御
によりオーバーラッピング編組織とされることで、J
3,J2あるいはJ1いずれか一色のニードルループに
よる異色点が現出される。同様に区域A2においてはJ
4,J2,J1の内いずれか一色、区域A3においてはJ
4,J3,J1の内のいずれか一色、区域A4においては
J4,J3,J2の内いずれか一色のニードルループに
よる異色点が現出される。
ダブルラッシェル経編地の両編裏面の編幅全体に亘って
自在に現出され得るので四色により両面柄出しされたジ
ャカード柄ダブルラッシェル経編地が製編される。
弾性糸が使用された場合には、編成終了後に弾性糸の各
挿入編部分が収縮して横縞のジャバラ状のいわゆるリブ
編の外観を呈し、主に経方向に伸縮性を有する四色ジャ
カード柄ダブルラッシェル弾性経編地となる。尚、各ジ
ャカード糸の挿入編編成部が前記経編地の両編裏面間に
隠されて不可視であることは、ダブルラッシェル機での
編成原理上言うまでもない。
ャカードガイドバー1の前方にグランドガイドバー(図
示せず)を1枚追加した編成要部を有するシングルラッ
シェル機にて編成される編組織例である図3において、
201,202,203,204,213,214,200の
各々はジャカードガイドバー1,2,3,4、グランドガ
イドバー13,14、追加されたグランドガイドバー
(図示せず)の各々に通糸されたジャカード糸,地糸又
は押さえ糸の基本編組織であり、編組織204,203,
202,201は各々3コース間C1,C2,C3,C4毎
に、編針列Bにおいて鎖編組織を形成し、そのチェーン
番号は、編組織204,202では2−0/0−2/2
−0//、編組織203,201では0−2/2−0/
0−2//であり、それ以外の編コースにおいては挿入
編組織を形成している。又、編組織213,214,2
00は各々挿入編組織6−6/0−0//,一部オーバ
ーラッピング編組織0−0/2−2/0−0/2−2/
0−2//,鎖編組織2−0/0−2//を形成してい
る。
01,202,203,204用のジャカード糸の各々に
異色の糸を使用すると、C1,C2,C3,C4の各区域
において、編組織204,203,202,201の各々
用のジャカード糸により形成されたニードルループによ
り、編裏面に各一色の背景色が現出され、その中にジャ
カード制御により異色点を自在に現出させて、四色ジャ
カード柄シングルラッシェル経編地が製編され、一部オ
ーバーラッピング編組織214用に弾性糸が使用された
場合には、リブ編の外観を呈し主に経方向に伸縮性を有
する四色ジャカード柄シングルラッシェル弾性経編地と
なる。
01,202,203,204用のジャカード糸の挿入編
形成部分が編表側に浮遊しないように、経編地に各ジャ
カード糸を編み込んでおり、細番手のモノフィラメント
の押さえ糸であれば、該押さえ糸で形成されたニードル
ループがジャカード糸により形成されたニードルループ
内に隠れやすいので、柄出しに支承をきたさない。
色として使用し、残り三色で柄出しを行なったり、各ジ
ャカードガイドバーのジャカードガイドの配置をいわゆ
るオフセット配置として、計八色で柄出しを行なった
り、各ジャカードガイドバーに異種の糸を通糸して編成
し、後工程で染め分けしたりする例も可能であり、本発
明の請求項に記載の技術思想に基づくものであれば、上
記実施例に限定されるものではない。
としなくなるので省スペース化が図られ、本発明の製編
方法によればフルゲージで四色、オフセットで八色まで
の柄出しが可能となるため、各種柄入りテープ,ベルト
材等に従来にない装飾を施すことが可能となり、商品価
値が高められる。
ェル機の編成要部を示す概略側面図。
柄経編地の基本編組織の一例。
シェル機により編成される多色ジャカード柄の経編地の
基本組織の一例。
ドガイド 13,14…グランドガイドバー F…前方側編針列 B…後方側編針列
Claims (3)
- 【請求項1】 ジャカード作用可能なジャカードガイド
バーのジャカードガイドに通糸してなるジャカード糸を
用いて柄出しを行なう製編方法において、ガイド自身が
自己変位機能を有するジャカードガイドを備えたジャカ
ードガイドバーを少なくとも一列有する合計三列以上の
ジャカードガイドバーを設け、各列のジャカードガイド
に通糸したジャカード糸によるニードルループの形成
を、ジャカード制御により選択することで三色以上のジ
ャカード柄の構成を可能としたことを特徴とする多色ジ
ャカード柄経編地の製編方法。 - 【請求項2】 一種のジャカード糸を前後の編針列に作
用させるときには、前記一種のジャカード糸以外の他種
のジャカード糸は、前記一種のジャカード糸による表裏
のニードルループの間に隠す編成を行なうことを特徴と
する請求項1に記載の製編方法。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の製編方法
を実施するための経編機であって、ジャカード糸を通糸
して柄出しを行なうジャカードガイドバーを備えてなる
ものにおいて、ガイド自身が自己変位機能を有するジャ
カードガイドを備えたジャカードガイドバーを少なくと
も一列有する合計三列以上のジャカードガイドバーを設
けてなることを特徴とする経編機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01741997A JP3607786B2 (ja) | 1997-01-13 | 1997-01-13 | 多色ジャカード柄経編地の製編方法及び経編機 |
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JPH10204760A true JPH10204760A (ja) | 1998-08-04 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1997
- 1997-01-13 JP JP01741997A patent/JP3607786B2/ja not_active Expired - Fee Related
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