JPH10204074A - 無水コハク酸を製造する方法 - Google Patents

無水コハク酸を製造する方法

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JPH10204074A
JPH10204074A JP10021544A JP2154498A JPH10204074A JP H10204074 A JPH10204074 A JP H10204074A JP 10021544 A JP10021544 A JP 10021544A JP 2154498 A JP2154498 A JP 2154498A JP H10204074 A JPH10204074 A JP H10204074A
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Gerhard Darsow
ゲルハルト・ダルゾウ
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D307/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
    • C07D307/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D307/34Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D307/56Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D307/60Two oxygen atoms, e.g. succinic anhydride

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転化率が極めて高く、触媒活性が長期間高く
保持される無水コハク酸の安価な製造方法を提供する。 【解決手段】 無水マレイン酸を、固定床に配列されて
いる酸素を含まず且つ支持体を含まない触媒上で、60
〜180℃の温度で、化学量論的量を基準として10〜
80倍のモル量のH2により10〜400バールのH2
力で、液相で接触水素化する。この触媒は金属粉末から
製造された圧縮された成形体として存在しており、該成
形体は20〜220Nの圧縮強さ及び10〜95m2
gの内部表面積を有し、そして該成形体において該金属
粉末は、元素の周期表の遷移族IV及び/又はVの1種
又は1種より多くの金属少なくとも6重量%と混合又は
合金化されている、VIII族の鉄族の1種又は1種よ
り多くの元素少なくとも50重量%を含み、そしてアル
ミニウム、ケイ素及び炭素から成る群からの1種又は1
種より多くの水素化不活性元素0〜20重量%を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常無水マレイン
酸の水素化において副生物として形成されるγ−ブチロ
ラクトンが極めて少量しか形成されずそして炭素数<4
のモノカルボン酸又はヒドロキシカルボン酸が形成され
ない、特に高い転化率で連続的に進行する無水コハク酸
の安価な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】無水コ
ハク酸は特定の機械的及び化学的性質及び生物分解性を
有する熱可塑性ポリエステルを製造するための重要な出
発物質である。
【0003】溶融したコハク酸に無水酢酸蒸気を導入す
ることによる脱水反応によりバッチ式でコハク酸から無
水コハク酸を製造することは知られている(GB507
592)。更に、Ni(Chem. Abstract
34(1940),54659に記載の米国特許第
2198153号)又はPd、Rh、Pt/Al2
3(特開昭48−7609(1973))上でバッチ法
で無水マレイン酸を水素化して無水コハク酸を得ること
は知られている。更に、Pd/活性炭(Chem.Ab
stracts 93(1980),71047 bに
記載されたSU721406)上で連続的に無水マレイ
ン酸を水素化して無水コハク酸とすることは知られてい
る。更に、支持体として造形されたシリカストランド
(shapedsilica strands)を使用
したCuのモリブデン酸塩、タングステン酸塩、クロム
酸塩及び/又はバナジン酸塩、Coのモリブデン酸塩、
タングステン酸塩、クロム酸塩及び/又はバナジン酸
塩、及び/又はNiのモリブデン酸塩、タングステン酸
塩、クロム酸塩及び/又はバナジン酸塩の触媒上で無水
マレイン酸を水素化して無水コハク酸とすることは知ら
れている(DE1226556)。
【0004】反応の過程は下記の反応式で示される。
【0005】
【化1】
【0006】無水コハク酸を製造するための既知の方法
では、粉末触媒上で溶媒を使用して及び溶媒を使用しな
いで無水マレイン酸を水素で水素化するバッチ式懸濁法
が主として使用される。バッチ法は反応容積に対してそ
の容量が極めて小さく、そのため大きな反応装置及び貯
蔵タンクが必要であるという欠点を有する。エネルギー
消費及び労力要求は相対的に高い。
【0007】カスケード方式で接続された複数の水素化
反応器で操作する連続的粉末触媒法はこれらの欠点をい
くらか回避する。しかしながら、粉末触媒を反復して特
定的に計量し、ポンピングにより粉末触媒を循環させそ
して粉末触媒を反応生成物から定量的にろ別することに
対する要求が依然としてある。触媒スラリーポンプは高
い機械的摩耗を受ける。反応生成物からの粉末触媒の定
量的除去には費用がかかる。更に、この追加の操作によ
り触媒活性を相対的に早く減少させる危険が高い。従っ
て、固定床触媒上で反応を進行させることは有利であ
る。このタイプの触媒は、長期間にわたり減少してはな
らない高い活性を有する必要がある。何故ならば、固定
床反応で触媒の取り替えを頻繁にすると同様に費用がか
かるからである。従来記載された連続的方法は、シリカ
支持体上のPd/活性炭又はCuのモリブデン酸塩、タ
ングステン酸塩、クロム酸塩及び/又はバナジン酸塩、
Coのモリブデン酸塩、タングステン酸塩、クロム酸塩
及び/又はバナジン酸塩、及び/又はNiのモリブデン
酸塩、タングステン酸塩、クロム酸塩及び/又はバナジ
ン酸塩上で無水マレイン酸を水素化して無水コハク酸と
することである(DE1226556)。これらの触媒
は限られて寿命しか持たない。更に、反応は一般に溶媒
を使用してのみ行うことができる。
【0008】更に、固定床内に配列されそして元素の周
期表(メンデレーエフ)のVIII族(group V
III)の鉄亜族(iron subgroup)の1
種又は1種より多くの元素の酸素を含まない(oxyg
en−free)金属粉末を含んで成る支持体を含まな
い成形体(support−free shapedb
odies)上で無水マレイン酸を水素化して無水コハ
ク酸とすることができ、そのために鉄亜族の金属を周期
表の遷移族VI(transition group
VI)の活性化元素と合金化することが有用でありうる
ことが見いだされた。この方法では、成形体を製造する
のに使用される粉末は、追加的に少ない割合の非触媒元
素(例えば、ケイ素、アルミニウム、チタン、炭素)を
含むことができる(EP722924A)。しかしなが
ら、触媒1リットル当たり1時間当たり無水マレイン酸
0.14〜0.4kgの空間速度における転化率は非常
に低い。
【0009】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、固定床
内に配列されそして元素の周期表(メンデレーエフ)の
遷移族(transition group)IV及び
/又はVの1種又は1種より多くの活性化元素と追加的
に合金化されている周期表のVIII族(group
VIII)の鉄亜族(iron subgroup)の
1種又は1種より多くの元素の酸素を含まない金属粉末
(oxygen−free metalpowder
s)を含んで成る、支持体を含まない成形体(supp
ort−free shaped bodies)上
で、相当高い転化率(例えば0.6〜1.4kg無水マ
レイン酸/リットル触媒・時間)で無水マレイン酸を極
めて容易に連続的に水素化して無水コハク酸とすること
ができることが今回見いだされた。この方法において、
使用される粉末は、高い活性を減少させることなく或る
割合の非触媒元素(例えばケイ素、アルミニウム、炭
素)を追加的に含有することができる。この固体成形体
は20〜220Nの圧縮強さ及び10〜100m2/g
の内部表面積(internal surface a
rea)を有していなければならない。
【0010】かくして、本発明は、無水マレイン酸の接
触水素化により無水コハク酸を連続的に製造する方法で
あって、固定床に配列されている酸素を含まず且つ支持
体を含まない触媒上で、60〜180℃の温度で、化学
量論的量を基準として10〜80倍のモル量のH2によ
り10〜400バールのH2圧力で、液相で該水素化を
行うことを含み、該触媒は金属粉末から製造された圧縮
された成形体(compressed shaped
bodies)として存在しており、該成形体は20〜
220Nの圧縮強さ及び10〜100m2/gの内部表
面積を有し、そして該成形体において該金属粉末は、元
素の周期表(メンデレーエフ)の遷移族IV及び/又は
Vの1種又は1種より多くの金属少なくとも6重量%と
混合又は合金化されている元素の周期表(メンデレーエ
フ)のVIII族の鉄族(irongroup)の1種
又は1種より多くの元素少なくとも50重量%を含み、
そしてアルミニウム、ケイ素及び炭素から成る群からの
1種又は1種より多くの水素化不活性元素0〜20重量
%を含み、但しすべての数字は金属粉末の全重量を基準
としたものである、ことを特徴とする方法に関する。
【0011】支持体を含まない成形体の圧縮強さはDI
N50106により規定された如くして決定することが
できる。支持体を含まない成形体は特許請求された内部
表面積について、従って本発明に従う方法における使用
可能性について、F.M.Nelsen and F.
T.Eggertsen,Analyt.Chem.
(1958),pp.1387−1390及びS.
J.Gregg andK.S.W.Sing,Ads
orption,Surface Areaand P
orosity,London 1982,Chapt
ers 2and 6により記述された方法により試験
することができる。
【0012】元素の周期表(メンデレーエフ)の遷移族
VIIIの鉄亜族は元素の鉄、コバルト及びニッケルを
包含する。本発明に従って使用されるべき支持体を含ま
ない成形体は、支持体を含まない成形体の全重量を基準
として少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも6
0重量%、特に少なくとも65重量%の量のこれらの金
属の1種又は1種より多くを含む。
【0013】周期表の遷移族IVは、元素のチタン、ジ
ルコニウム及びハフニウムを包含する。周期表の遷移族
Vは、元素のバナジウム、ニオブ及びタンタルを包含す
る。本発明に従って使用されるべき支持体を含まない成
形体は、支持体を含まない成形体を基準として少なくと
も6.0重量%、好ましくは少なくとも9.5重量%の
量のこれらの金属の1種又は1種より多くを含み、そし
てそれらは支持体を含まない成形体を基準として多くて
も30重量%、好ましくは多くても15重量%の量のこ
れらの金属の1種又は1種より多くを含む。好ましく
は、該元素には、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウ
ム、ニオブ及びタンタル、特に好ましくはジルコニウム
及びバナジウムが包含される。
【0014】本発明に従って使用されるべき支持体を含
まない成形体は、更に、各場合に支持体を含まない成形
体を基準として20重量%まで、好ましくは15重量%
までの他の元素を含むことができ、触媒的に活性ではな
いこのような元素の例はアルミニウム、ケイ素及び炭素
を包含する。好ましい態様に従えば、支持体を含まない
成形体は、VIII族及び遷移族IV及び/又はVの金
属に加えて、15重量%より多くないアルミニウム及び
5重量%より多くない他の元素を含む。
【0015】水素化方法では、10〜400バール、好
ましくは30〜400バール、特に好ましくは50〜3
00バールの圧力に予備圧縮された純粋な水素が使用さ
れ、化学量論的量を基準として10〜80倍、好ましく
は20〜40倍のモル量の水素を使用する。
【0016】水素化は、水素化触媒として働く上記した
タイプの支持体を含まない成形体上で固定床法において
連続的に行われ、これは、水素化されるべき液体無水マ
レイン酸を、水素化反応器に充填された成形体上で、予
め混合された水素と並流で、下から上に上昇させて通す
か、又は上から流入する水素とは反対の方向に(向流
法)下から入れて通すことにより行われる。本発明に従
う方法は、明らかに溶媒中で行うこともできる。一緒に
使用することができそして反応条件下に不活性である適
当な溶媒は、例えば、ジ−n−プロピルエーテル、ジ−
イソプロピルエーテル、ジ−n−ブチルエーテル、ジ−
イソブチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、γ−ブチロラクトンである。好ましくは、本発明に
従う方法は、溶媒なしで又は系に固有な溶媒としてγ−
ブチロラクトン中で行われる。
【0017】水素化方法は、60〜180℃、好ましく
は80〜160℃、特に好ましくは100〜140℃の
温度で行われる。より低い温度はより長い滞留時間を必
要とするか又は定量的転化率の放棄を必要とする。より
高い温度は副生物としてγ−ブチロラクトンの形成を増
加させる。
【0018】空間速度は600〜1400g無水マレイ
ン酸/触媒リットル/時間である。無水マレイン酸は、
好ましくは純度>99%を有する工業的に入手可能な品
質銘柄において一般に使用される。しかしながら、例え
ば無水マレイン酸がその中に存在しているγ−ブチロラ
クトンの蒸留還流液(distillationref
luxes)を使用することもできる。
【0019】水素化反応器は、完全に又は部分的に支持
体を含まない成形体を充填されている鋼又は鋼合金から
作られた単一高圧管(single high−pre
ssure tube)であることができ、その場合に
ホルダーの使用(ワイヤバスケット等)が有利なことが
あり、又は個々の管が完全に又は部分的に成形体を充填
されているジャケット付高圧管の束(jacketed
high−pressure tube bundl
e)であることができる。
【0020】支持体を含まない成形体は、タブレット成
形機又はペレット成形機において高圧下に金属粉末を圧
縮することによる慣用の方法により製造することができ
る。その際金属粒子の接着力を改良するために、場合に
より触媒を形成する成分の全重量を基準として0.5〜
1.5重量%の量のグラファイト又は少量の接着剤を使
用する。支持体を含まない成形体は、好ましくは、表面
酸化を回避するために酸素を含まない雰囲気中で製造さ
れる。最も有効な成形体及び反応処理のためのこれらの
最も好都合なものは、2〜10mm、好ましくは3〜7
mmの直径を有するタブレット化又はペレット化された
成形体である。本発明に従って20〜220N、好まし
くは60〜200Nである成形体の圧縮強さは相当重要
である。より低い圧縮強さは、成形体の崩壊又は侵食性
摩耗をもたらし、これは反応生成物の金属汚染を引き起
こすであろう。より高い値は、更なる利点が達成される
ことなく、圧縮に際して不相応な経費を必要とする。本
発明に従って10〜100m2/gでありそして出発物
質の実質的に定量的な転化率のために極めて重要な成形
体の内部表面積も相当に重要である。上記した反応条件
下に、大変驚くべきことに、15,000時間及びそれ
より多くの長い触媒寿命を達成することがこのようにし
て可能であり、これは製造された反応生成物を基準とし
て<0.1重量%の触媒消費をもたらす。本発明に従っ
て使用されるべき酸素を含まず且つ支持体を含まない固
定床触媒は、支持された触媒とは対照的に、“ブリード
する”傾向を有さず、即ち、イオン状又はコロイド状の
触媒成分がサブストレート(substrate)の溶
液相に移行する傾向がなく、従ってサブストレートは重
金属により汚染されない。重金属は例えばイオン交換体
を使用してサブストレートから困難を伴ってのみ通常除
去されうる。使用されるべき触媒金属は、例えば触媒の
長期の使用の後容易に再加工されそして再使用すること
ができる。何故ならば重金属を支持体材料から労力をか
けて分離する必要がないからである。
【0021】水素化反応器を去る反応混合物は減圧さ
れ、そして過剰の水素を集めそして圧縮及び消費された
水素の補充の後再使用することができる。完全な水素化
(無水マレイン酸の転化率99.9%〜100%)の場
合には、反応混合物は無水コハク酸少なくとも98重量
%から成る。それは主としてγ−ブチロラクトンとして
有機低沸点物(low−boilers)1.6重量%
までを含むことができる。製造された無水コハク酸は<
1ppmの触媒成分の含有率を有し、蒸留による低沸点
物の除去の後≧99.9重量%の純度で得られ、従っ
て、更なる使用例えばポリマーの製造のために更なる精
製をしなくても適当である。蒸留後に得られた無色のガ
ラス透明性(glass−clear)溶融物は、慣用
のタイプの結晶化装置で結晶化させるか又はフレーキン
グローラー(flaking rollers)で加工
してさらさらした(free−flowing)フレー
クを得ることができる。
【0022】
【実施例】実施例1 内径45mm及び長さ1mのステンレス鋼から作られた
鉛直の熱絶縁された高圧管に、14.9重量%のZr含
有率及び10.5重量%のAl含有率を有するNi/Z
r/Al合金の金属粉末をタブレット化することにより
製造されそして5mmのシリンダー高さ及び5mmの直
径において、曲がった円筒形表面で78Nの圧縮強さ及
び81m2/gの内部表面積を有する触媒1.2lを充
填した。300バールの圧力で20倍のモル量の高純度
水素とともに溶融物釜(meltkettle)内に調
製した無水マレイン酸のガラス透明溶融物1時間当たり
700gをこの管を通して連続的にポンピングして、下
から上に上昇させた。無水マレイン酸溶融物及び水素を
予め一緒に熱交換器に通しそしてそして加熱し、その結
果それらは125℃の温度で高圧管に入った。高圧管を
去る液体反応生成物及び過剰の水素の混合物を分離機に
通し、そこから水素は、消費された量を補充された後、
新規な無水マレイン酸溶融物と一緒に予熱器にポンプで
戻され、そこから再び高圧管にポンプで戻される。
【0023】反応生成物の無色の且つ透明な溶融物を、
大気圧への減圧及び冷却の後ガスクロマトグラフィーに
より分析した。それはもはや無水マレイン酸を含有せ
ず、有機低沸点物のうち、γ−ブチロラクトン1.2重
量%を含有するだけであり、その結果反応生成物の無水
コハク酸含有率は98.8重量%であった。生成した無
水コハク酸は蒸留による低沸点物の除去の後99.9重
量%の純度で得られた。触媒は3600時間の運転時間
の後活性に変化はなく、その結果反応生成物の組成はこ
の期間にわたり変化しなかった。
【0024】実施例2 実施例1のように高圧管において、125℃の温度及び
200バールの水素圧で、実施例1における反応流の反
対の方向に、上昇する無水マレイン酸溶融物と反対の方
向に水素を通し、実施例1のように1時間当たり同じ量
が水素化された。触媒は、粉末化されたNi/Fe/Z
r合金をタブレットにすることにより製造された。この
合金は5.4重量%のニッケル中のFe含有率及び1
0.9重量%のZr含有率を有していた。5mmのシリ
ンダー高さ及び5mmの直径において、このタブレット
は曲がった円筒形表面で107Nの圧縮強さ及び93m
2/gの内部表面積を有していた。1200時間の運転
時間の後、使用した無水マレイン酸の転化率は99.9
重量%であった。反応生成物中のγ−ブチロラクトンの
含有率は1.6重量%であり、その結果反応生成物の無
水コハク酸含有率は98.3重量%(残り=未反応無水
マレイン酸0.1重量%)であった。蒸留による不純物
の除去の後、生成した無水コハク酸は99.9重量%の
純度で得られた。
【0025】実施例3 内径45mm及び長さ1mのステンレス鋼製の鉛直の熱
絶縁された高圧管に、Ni/Zr/V/Al合金の粉末
をタブレット化することにより製造されそして5mmの
シリンダー高さ及び5mmの直径において、曲がった円
筒形表面で106Nの圧縮強さ及び81m2/gの内部
表面積を有する水素化触媒1.2lを充填した。この合
金は14.9重量%のZr含有率、12.1重量%のV
含有率及び10.2重量%のAl含有率を有していた。
1時間当たり無水マレイン酸溶融物800gを、300
バールの圧力で30倍のモル量の高純度水素とともに高
圧管を通してポンピングし、下から上に上昇させた。無
水マレイン酸溶融物及び水素を高圧管に入れる前に12
0℃の温度に至らしめた。1280時間の運転時間の
後、使用した無水マレイン酸の転化率は100重量%で
あった。反応生成物中のγ−ブチロラクトンの含有率は
1.0重量%であり、その結果無水コハク酸含有率は9
9.0重量%であった。蒸留による不純物の除去の後、
生成した無水コハク酸は99.9重量%の純度で得られ
た。
【0026】実施例4 N9高圧鋼(N9 high−pressure st
eel)から製造された実施例1のような高圧管におい
て、120℃の温度及び300バールの水素圧で、1時
間当たり同じ量の無水マレイン酸を水素化した。触媒
は、12.1重量%のV含有率及び6.1重量%のAl
含有率を有するNi/V/Al合金の粉末をタブレット
にすることにより製造した。タブレットは、5mmのシ
リンダー高さ及び5mmの直径において、97Nの圧縮
強さ及び85m2/gの内部表面積を有していた。80
0時間の運転時間の後、反応生成物中の無水コハク酸の
含有率は99.1重量%でりそしてγ−ブチロラクトン
の含有率は0.9重量%であった。
【0027】実施例5 実施例1のような高圧管において、130℃の温度及び
300バールの水素圧で、1時間当たり700gの量の
無水マレイン酸を水素化した。触媒は、9.2重量%の
Zr含有率を有する粉末化されたNi/Zr合金をタブ
レットにすることにより製造した。タブレットは、5m
mのシリンダー高さ及び5mmの直径において、118
Nの圧縮強さ及び98m2/gの内部表面積を有してい
た。400時間の運転時間の後、使用した無水マレイン
酸の転化率は99.9重量%であった。反応生成物中の
γ−ブチロラクトンの含有率は1.0重量%でありその
結果無水コハク酸含有率は98.9重量%であった(残
り=未反応無水マレイン酸0.1重量%)。
【0028】実施例6 実施例1のような高圧管において、γ−ブチロラクトン
中の30重量%濃度の溶液として溶解した無水マレイン
酸1時間当たり800gを、120℃の温度及び300
バールの水素圧で水素化した。触媒は、9.8重量%の
Zr含有率、6.1重量%のAl含有率及び2.1重量
%のSi含有率を有する粉末化されたNi/Zr/Al
/Si合金をタブレットにすることにより製造した。タ
ブレットは、5mmのシリンダー高さ及び5mmの直径
において、曲がった円筒形表面で116Nの圧縮強さ及
び88m2/gの内部表面積を有していた。680時間
の運転時間の後、使用した無水マレイン酸の転化率は9
9.9重量%であった。蒸留による溶媒の除去及び粗製
無水コハク酸のその後の蒸留の後、無水コハク酸は9
9.95重量%の純度を有していた。留去されたγ−ブ
チロラクトンは溶媒としてプロセスに戻して再循環され
た。
【0029】本発明の主なる特徴及び態様は以下のとお
りである。
【0030】1.無水マレイン酸の接触水素化により無
水コハク酸を連続的に製造する方法であって、固定床に
配列されている酸素を含まず且つ支持体を含まない触媒
上で、60〜180℃の温度で、化学量論的量を基準と
して10〜80倍のモル量のH2により10〜400バ
ールのH2圧力で、液相で該水素化を行うことを含み、
該触媒は金属粉末から製造された圧縮された成形体とし
て存在しており、該成形体は20〜220Nの圧縮強さ
及び10〜95m2/gの内部表面積を有し、そして該
成形体において該金属粉末は、元素の周期表(メンデレ
ーエフ)の遷移族IV及び/又はVの1種又は1種より
多くの金属少なくとも6重量%と混合又は合金化されて
いる、元素の周期表(メンデレーエフ)のVIII族の
鉄族の1種又は1種より多くの元素少なくとも50重量
%を含み、そしてアルミニウム、ケイ素及び炭素から成
る群からの1種又は1種より多くの水素化不活性元素0
〜20重量%を含み、但しすべての数字は金属粉末の全
重量を基準としたものである、ことを特徴とする方法。
【0031】2.金属粉末が、好ましくは、鉄族の1種
又は1種より多くの元素を好ましくは少なくとも60重
量%、特に少なくとも65重量%含有する上記1に記載
の方法。
【0032】3.金属粉末が、好ましくは、遷移族IV
及び/又は遷移族Vの元素少なくとも7.5重量%、特
に少なくとも9重量%の含有率を有する上記1に記載の
方法。
【0033】4.金属粉末が、遷移族IV及び/又はV
の元素を多くても30重量%、好ましくは多くても20
重量%、特に多くても15重量%含有する上記1に記載
の方法。
【0034】5.金属粉末が、水素化不活性元素が存在
する場合には、0〜15重量%のアルミニウムの含有率
及びSi及びCの各元素の0〜5重量%の含有率を有す
る上記1に記載の方法。
【0035】6.成形体が70〜140Nの圧縮強さを
有する上記1に記載の方法。
【0036】7.成形体が円筒形又球状でありそして2
〜10mm、好ましくは3〜7mmの直径を有する上記
1に記載の方法。
【0037】8.水素化を30〜400バール、好まし
くは50〜300バールのH2圧で行う上記1に記載の
方法。
【0038】9.20〜40倍のモル量のH2を使用す
る上記1に記載の方法。
【0039】10.無水マレイン酸は水素化反応器を下
から上に上昇して通り、これに対して水素化に必要な水
素は無水マレイン酸と一緒に反応器にポンピングされる
か、又はこれと反対の方向に通されて上から下に流れる
上記1に記載の方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無水マレイン酸の接触水素化により無水
    コハク酸を連続的に製造する方法であって、固定床に配
    列されている酸素を含まず且つ支持体を含まない触媒上
    で、60〜180℃の温度で、化学量論的量を基準とし
    て10〜80倍のモル量のH2により10〜400バー
    ルのH2圧力で、液相で該水素化を行うことを含み、該
    触媒は金属粉末から製造された圧縮された成形体として
    存在しており、該成形体は20〜220Nの圧縮強さ及
    び10〜95m2/gの内部表面積を有し、そして該成
    形体において該金属粉末は、元素の周期表(メンデレー
    エフ)の遷移族IV及び/又はVの1種又は1種より多
    くの金属少なくとも6重量%と混合又は合金化されてい
    る、元素の周期表(メンデレーエフ)のVIII族の鉄
    族の1種又は1種より多くの元素少なくとも50重量%
    を含み、そしてアルミニウム、ケイ素及び炭素から成る
    群からの1種又は1種より多くの水素化不活性元素0〜
    20重量%を含み、但しすべての数字は金属粉末の全重
    量を基準としたものである、ことを特徴とする方法。
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