JPH08217708A - 3−メチルテトラヒドロフランおよびネオペンチルグリコールの製造方法 - Google Patents

3−メチルテトラヒドロフランおよびネオペンチルグリコールの製造方法

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JPH08217708A
JPH08217708A JP7022808A JP2280895A JPH08217708A JP H08217708 A JPH08217708 A JP H08217708A JP 7022808 A JP7022808 A JP 7022808A JP 2280895 A JP2280895 A JP 2280895A JP H08217708 A JPH08217708 A JP H08217708A
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JP
Japan
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reaction
methyl
methyltetrahydrofuran
neopentyl glycol
hydrogenation
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JP7022808A
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Takafumi Abe
崇文 阿部
Masanori Takemoto
眞規 竹本
Hiroyuki Nitobe
浩行 二藤部
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大量にしかも安価につくられている原料か
ら,高純度の3−メチルテトラヒドロフランとネオペチ
ルグリコールとを併産する製造方法を提供する。 【構成】 メタクリル酸メチルを一酸化炭素および水素
の混合ガスと反応させヒドロホルミル化する工程1と、
ヒドロホルミル化生成物であるα−ホルミルイソ酪酸メ
チルおよびβ−ホルミルイソ酪酸メチルの混合物を水素
化する工程2と、水素化生成物を分離精製する工程3と
の3つの工程により3−メチルテトラヒドロフランおよ
びネオペンチルグリコールを同時に製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−メチルテトラヒド
ロフランおよびネオペンチルグリコールを同時に、任意
の割合で製造する新規な方法に関する。3−メチルテト
ラヒドロフランは弾性力に富んだ繊維であるポリテトラ
メチレンエーテルグリコール(PTMEG)のコモノマ
ーとして有用な物質であり、またネオペンチルグリコー
ルは多価アルコールとしてポリエステル樹脂、アクリル
樹脂、ポリウレタン樹脂等の改質剤、塗料添加剤、界面
活性剤等に広範に用途をもつものであり、工業的に極め
て重要な化学品である。
【従来の技術】
【0002】3−メチルテトラヒドロフランおよびネオ
ペンチルグリコールは、個々に見るとその製造法は種々
開示されている。
【0003】3−メチルテトラヒドロフランに関して
は、クエン酸の水素化による方法(EP公開27756
2号)、4−ヒドロキシ−2−メチルブタン−1,2−
エポキシドの水素化による方法(USP3956318
号)があるがいずれも出発原料の確保が困難であり工業
的に実施するには難がある。また、メチルマレイン酸ま
たはメチルコハク酸の水素化による方法(特開昭49−
9463号)も開示されているが、出発原料の入手が困
難であるばかりでなく水素化条件も過酷であり工業的実
施が困難なことは明白である。
【0004】また、1,4−ブチンジオールを部分水素
化した2−ブテン−1,4−ジオ−ルをヒドロホルミル
化および水素化して得られる2−メチル−1,4−ブタ
ンジオールを得(USP3859369号)、これを酸
触媒下、脱水環化させることにより3−メチルテトラヒ
ドロフランを得る方法がある。しかしながら、1,4−
ブチンジオールの部分水素化による2−ブテン−1,4
−ジオールの選択率が充分高くないこと、さらに2−ブ
テン−1,4−ジオールのような内部オレフィンに対す
るヒドロホルミル化収率が十分高くないという欠点を持
っている。
【0005】さらに、β−ホルミルイソ酪酸エステルの
水素化による3−メチルテトラヒドロフランまたは2−
メチル−1,4−ブタンジオールを得る方法(特開平6
−219981号)が開示されている。この方法におけ
る出発原料であるβ−ホルミルイソ酪酸エステルはメタ
クリル酸エステルのヒドロホルミル化という公知の方法
(Bull. Chem. Soc. Japan 50 (1977) 2351 )により合
成されるが、分離困難なα−異性体の生成が避けられ
ず、その分離に多大なエネルギーを要し工業的に有利な
方法とはいえない。
【0006】一方、ネオペンチルグリコールに関して
は、イソブチルアルデヒドおよびホルムアルデヒドを原
料とし、アルカリ性物質、例えば苛性ソーダ、水酸化カ
ルシウム等の存在下にアルドール縮合し、さらに交差カ
ニッアロ反応による2段階の反応により製造する方法
(Industrial Organic Chemistry,K. Weisser )が知ら
れており、現在のネオペンチルグリコールの製造法の主
流となっている。しかしながら、本方法によると目的の
ネオペンチルグリコールに対し、相当量の蟻酸ソーダが
副生すること、またこの副生する蟻酸ソーダが工業原料
としてそれほど有用でないため廃棄する際には環境保全
のために多くの費用を要するという難点を持つ。
【0007】また、ネオペンチルグリコールの製造に際
し、副生する蟻酸ソーダの量を抑制する目的で、反応中
間体であるヒドロキシピバルアルデヒドを反応系から取
り出し、これを別途水素化するという方法(特公昭49
−33169号など)が開示されている。しかしなが
ら、この方法では、副生する微量のヒドロキシピバリン
酸の影響で第2工程の水素化触媒の寿命が充分でなく、
長期間にわたり満足な触媒活性を維持しがたいという難
点がある。また、この水素化反応はラネー型の触媒によ
り懸濁床で実施される場合もあるが、この際には生成物
と触媒の分離のために工程が複雑となりプロセス上好ま
しくない等、種々の問題点を有する。
【発明が解決しようとする課題】
【0008】本発明の解決すべき課題は、以上に述べら
れた3−メチルテトラヒドロフランおよびネオペチルグ
リコールの製造における欠点を解消し、且つ工業的に有
利な方法で3−メチルテトラヒドロフランおよびネオペ
チルグリコールを同時に製造する方法を提供することに
あった。
【課題を解決するための手段】
【0009】本発明者らはこれらの課題点を解決すべく
鋭意研究を行った結果、3−メチルテトラヒドロフラン
およびネオペチルグリコールを同時に製造することによ
り、複合する多くの問題点を解決できることを見出し、
本発明を完成させるに至った。
【0010】以下に、本発明の方法について詳細に説明
する。本発明の出発原料であるメタクリル酸メチルはポ
リメタクリレートのモノマーとして工業的に大量に製造
され、安価に入手が可能である。もう一方の原料となる
一酸化炭素および水素もまた、天然ガス、コークス、ま
たはメタノールを原料として大量安価に供給される重要
な基礎化学原料である。
【0011】本発明による3−メチルテトラヒドロフラ
ンおよびネオペンチルグリコールの製造の方法を化1に
示す。
【0012】
【化1】 化1中はそれぞれ、[I] :α−ホルミルイソ酪酸メチ
ル、[II]:β−ホルミルイソ酪酸メチル、[III] :ネオ
ペチルグリコール、[IV]:3−メチルテトラヒドロフラ
ンを示す。
【0013】本発明において、メタクリル酸メチルのヒ
ドロホルミル化反応は一般公知の方法で実施されるもの
であり、周期律表8族の元素またはその化合物、とくに
ロジウムを主とした化合物の存在下に実施される。しか
しながら、本反応においてはα−ホルミルイソ酪酸メチ
ルおよびβ−ホルミルイソ酪酸メチルの2種の位置異性
体の生成は避けられず、またこれら異性体は互いの沸点
が接近しており通常の蒸留操作等により分離するには多
大な蒸留段数とエネルギーを要する。また、文献記載の
方法(Bull. Chem. Soc. Japan 50 (1977) 2351 )によ
るとこれら2種の異性体比は反応条件によりα/β比で
8.7/91.3〜79.8/20.2の間で合成さ
れ、さらに本発明者らの更なる反応条件の検討によりそ
の比は、5/95〜95/5の間で任意に定めることが
可能となった。
【0014】本発明における、メタクリル酸メチルのヒ
ドロホルミル化反応(工程1)の条件は、周期律表第8
族の金属、またはその化合物の存在下に実施されるが、
特にロジウム、イリジウム、コバルト、またはその化合
物が好適である。反応の温度は、50〜200℃の範囲
が好ましいが、特に80〜160℃が好適である。ま
た、ヒドロホルミル化の原料ガスの組成は水素/一酸化
炭素のモル比で5/1〜1/5の範囲が好ましく、反応
圧は10〜150kg/cm2の範囲で実施される。さらに、
生成するα、およびβ−ホルミルイソ酪酸メチルの生成
比を調整するために種々のリンを含む化合物を共存させ
ても良い。
【0015】本発明は、メタクリル酸メチルのヒドロホ
ルミル化反応の生成物である分離の困難なαおよびβの
2種の位置異性体を分離せずに、工程2の水素化反応に
供するところに特徴を有する。すなわち、本発明者ら
は、これら2種の分離の困難な位置異性体は、混合物の
まま水素化反応に供することにより、分離精製の容易な
2種の有用な化学品である3−メチルテトラヒドロフラ
ンとネオペチルグリコールに変換されることを見出し、
本発明を完成させるに至った。本発明において、工程2
の水素化反応は、銅、銅化合物、7a族金属、8族金
属、7a族金属の化合物および8族金属の化合物の少な
くとも一種類を触媒として実施される。該水素化反応は
懸濁床、または固定床灌液式、気液上昇並流式等の方法
の採用が可能であるが反応の方法は特に限定されるもの
ではない。
【0016】本発明における工程2の水素化反応に用い
る触媒は、主成分として銅、または周期律表第7aおよ
び8族に属する元素を含有する。更に詳しくは、銅、コ
バルト、ニッケル、鉄、レニウム、パラジウム、ルテニ
ウム、白金、ロジウムが本反応の触媒の主成分として有
効である。また、助触媒をなす成分として、クロム、モ
リブデン、マンガン、バリウム、マグネシウム、および
珪素、アルミを含有する固体酸成分等が有効である。本
反応の触媒として、特に好適なのは銅を主成分とした、
一般に銅−クロマイトと称するものであり、マンガン、
バリウム等を助触媒成分として含有したものなどがあ
る。本発明における工程2の水素化反応は、用いる触媒
成分によりその反応条件は異なるが、おおむね反応温度
は、100〜300℃、反応圧は20〜200kg/cm
2(ゲージ圧)の範囲で実施される。本反応の触媒とし
て、特に好適な銅−クロマイトの場合では、反応温度は
150〜280℃、また反応圧は50〜200kg/cm
2(ゲージ圧)の範囲が好適である。反応に使用する水
素は、純水素が好ましいが、メタン、窒素等を含有した
ものでも使用が可能である。
【0017】本水素化反応に用いる触媒としては銅−ク
ロム−バリウム(またはマンガン)触媒が好ましく、例
えば次のような方法で調製される。 (1)固体状の酸化第二銅(CuO) 、酸化第二クロム(Cr2
O3) 及び二酸化マンガン(MnO2)(または酸化バリウム(B
aO) )を混ぜ、更に滑材としてグラファイト等を添加し
て良く混合した後,一般的な方法で成形し、高温焼成後
成形物を破砕して適当な大きさにして使用する。 (2)重クロム酸アンモニウムを溶かした水溶液にアン
モニア水を加え、この水溶液に別途調製した硝酸第二銅
(または硫酸第二銅等)と、硝酸マンガン(または硫酸
マンガン等)或は硝酸バリウムとを溶かした水溶液を撹
伴しながら滴下する。生成する沈澱を水洗、乾燥後、例
えば空気中で350 ℃付近の温度で焼成する。この様にし
て得た粉末状の焼成物をそのまま反応に用いることもで
きるが、この焼成物に適当な粘結剤や滑剤を加えて充分
に混合した後成形して使用することもできる。
【0018】上記(1)、(2)等の方法により得られ
た銅−クロム−バリウム(またはマンガン)触媒に含ま
れる各成分の重量比はCuO:Cr2O3:MnO2(またはBaO )の
比率に換算してそれぞれ20-85:15-75:1-15の範囲内にあ
ることが好ましい。触媒の形態としては粉末状またはタ
ブレット状等何れのものでも良く、その使用形態に最適
なものが使用される。これらの触媒は使用する前に例え
ば水素雰囲気で200 ℃付近で処理される等の適当な活性
化処理をした後で反応に供せられる。使用する水素量は
エステル1モル当たり4モル以上、好ましくは6-60モル
が適当である。
【0019】本発明において、水素化反応によって生成
された3−メチルテトラヒドロフランおよびネオペチル
グリコールを含む反応液は通常の蒸留操作によって、分
離精製されそれぞれ目的の3−メチルテトラヒドロフラ
ンおよびネオペチルグリコールを得ることができる。
【0020】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳しく
説明するが、本発明はこれらの実施例によりその範囲を
限定されるものではない。
【0021】(メタクリル酸メチルのヒドロホルミル
化) 実施例1 温度計、圧力計を備えた、50ml容のステンレス製オ
ートクレーブにメタクリル酸メチル1.5 ×10-2mol 、触
媒として[RhCl(CO)2]2 を 3.0×10-6 mol、溶媒として
トルエンを8.5g 仕込んだ。反応容器内を一酸化炭素:
水素=1:1(モル比)の混合ガスで充分置換した後、
該混合ガスを60kg/cm2(ゲージ圧)まで充填し、13
0℃に保ったオイルバスに反応容器を浸し、マグネチッ
クスターラーで反応液を撹拌し、4時間反応を行った。
反応圧は、昇温後10分で75kg/cm2(ゲージ圧)に達
し、反応終了時には58kg/cm2(ゲージ圧)であった。
反応液をガスクロマトグラフィーで分析したところ、メ
タクリル酸メチルの転化率は100%、β−ホルミルイ
ソ酪酸メチルの収率は84.6%、α−ホルミルイソ酪
酸メチルの収率は5.6%であり、このほかにイソ酪酸
メチルが4.6%、α−メチル−γ−ブチロラクトンが
0.9%生成していた。
【0022】実施例2 触媒として、HRh(CO)(PPh3)3 3.5×10-6 mol、PPh3を1.
5 ×10-4mol 使用した以外は実施例1と同様に行った。
分析の結果、メタクリル酸メチルの転化率は95.4% 、β
−ホルミルイソ酪酸メチルの収率は50.9% 、α−ホルミ
ルイソ酪酸メチルの収率は41.5% であり、イソ酪酸メチ
ルの収率は2.5%であった。
【0023】実施例3 触媒として、HRh(CO)(PPh3)3 3.0×10-6 mol、Fe2(CO)9
1.1×10-5mol 、PPh3 4.9×10-5mol 、dppb(ジフェニ
ルホスフィノブタン)2.3 ×10-6mol を使用した以外は
実施例1と同様に行った。分析の結果、メタクリル酸メ
チルの転化率は99.6% 、β−ホルミルイソ酪酸メチルの
収率は12.9% 、α−ホルミルイソ酪酸メチルの収率は8
1.8% であり、イソ酪酸メチルの収率は2.2%であった。
【0024】(ヒドロホルミル化生成物の水素化) 実施例4 水素化反応器として、内径15mm、長さ300mmの
ステンレス製反応管を使用し、これに触媒として銅−ク
ロマイト触媒(日産ガードラー製:G−99C)を10
〜20メッシュに整粒したものを10g充填した。常法
に従いホットスポットが出来ないようにしながら、窒素
で希釈した0.5〜5容量%の水素で150〜200℃
で触媒の還元を行った。実施例1により得られた反応液
より常法(減圧蒸留)により触媒成分と、αおよびβ−
ホルミルイソ酪酸メチルの混合物を分離した。得られた
α、およびβ−ホルミルイソ酪酸メチルの混合物中のそ
れぞれの重量比は6:94であった。
【0025】このホルミルイソ酪酸メチルの混合物の3
0重量部に対しm−キシレン70重量部加え、水素化反
応への供給原料とした。水素化反応器への供給ガスを純
水素に切り替え、圧力160kg/cm2 (ゲージ
圧)、パージガスSVを500h -1とし、触媒層温度を
230℃とした。反応原料を、毎時3.3gで反応管上
部から供給した。反応液は冷却後、気液分離し、液相部
をGCにより分析した。反応開始から5時間を経過した
後、1時間反応液の採取を行い分析した結果、ネオペチ
ルグリコールの収率は5.5%、3−メチルテトラヒド
ロフランの収率は89.2%、α−メチル−γ−ブチロ
ラクトンの収率は1.4%、イソ酪酸メチルの収率は
0.7%であった。なお、上記の各収率は次の計算式に
よった。 〔収率〕=〔各成分の生成量(モル)〕/〔フィードさ
れたαおよびβ−ホルミルイソ酪酸メチル(モル)〕×
100。
【0026】実施例5 水素化の原料として、実施例2で得られた反応液を使用
した以外は実施例4と同様に行った。この際の、αおよ
びβ−ホルミルイソ酪酸メチルの混合物中のそれぞれの
重量比は45:55であった。実施例2と同様に反応液
の分析を行ったところ、ネオペチルグリコールの収率は
42.6%、3−メチルテトラヒドロフランの収率は5
3.2%、α−メチル−γ−ブチロラクトンの収率は
0.7%、イソ酪酸メチルの収率は0.2%であった。
さらに、本水素化反応によって得られた反応液を3mm
ディクソンパッキンを充填した、内径15mm、長さ2
50mmの分留部を備えた蒸留装置により各成分を分留
したところ、純度99%以上の高純度の3−メチルテト
ラヒドロフラン、およびネオペチルグリコールが得られ
た。
【0027】実施例6 水素化の原料として、実施例3で得られた反応液を使用
した以外は実施例4と同様に行った。この際の、αおよ
びβ−ホルミルイソ酪酸メチルの混合物中のそれぞれの
重量比は86.5:13.5であった。実施例2と同様
に反応液の分析を行ったところ、ネオペチルグリコール
の収率は83.8%、3−メチルテトラヒドロフランの
収率は12.6%、α−メチル−γ−ブチロラクトン、
およびイソ酪酸メチルは検出されなかった。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば安価な原料から、高純度
の3−メチルテトラヒドロフランとネオペチルグリコー
ルとを、容易に、任意の比率で、しかも高い収率で生産
することができるので、本発明は工業的に極めて高い価
値を持つ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 307/06 C07D 307/06 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタクリル酸メチルを一酸化炭素および
    水素の混合ガスと反応させヒドロホルミル化する工程1
    と、ヒドロホルミル化生成物であるα−ホルミルイソ酪
    酸メチルおよびβ−ホルミルイソ酪酸メチルの混合物を
    水素化する工程2と、水素化生成物を分離精製する工程
    3との3つの工程により3−メチルテトラヒドロフラン
    およびネオペンチルグリコールを同時に製造する3−メ
    チルテトラヒドロフランおよびネオペンチルグリコール
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 工程1のメタクリル酸メチルのヒドロホ
    ルミル化反応を、8族に属する金属またはその化合物の
    存在下に行うことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 メタクリル酸メチルのヒドロホルミル化
    反応に際し、3〜5族の元素またはその化合物を共存さ
    せることを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 工程2に於いて、銅、銅化合物、7a族
    金属、8族金属、7a族金属の化合物および8族金属の
    化合物の少なくとも一種類の存在下に水素化反応を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 工程2に於いて水素化触媒が銅−クロマ
    イトである請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 3−メチルテトラヒドロフランおよびネ
    オペンチルグリコールの製造量の比率がそれぞれ、95
    対5から5対95の範囲である請求項1に記載の方法。
JP7022808A 1995-02-10 1995-02-10 3−メチルテトラヒドロフランおよびネオペンチルグリコールの製造方法 Pending JPH08217708A (ja)

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JP (1) JPH08217708A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5856531A (en) * 1996-10-21 1999-01-05 Eastman Chemical Company Preparation of 3-methytetra-hydrofuran from 2,3-dihydrofuran
US5912364A (en) * 1996-10-21 1999-06-15 Eastman Chemical Company Process for the preparation of 3-methyltetrahydrofuran
US6147233A (en) * 2000-01-20 2000-11-14 Eastman Chemical Company Process for the preparation of 3-methyltetrahydrofuran
US6521765B1 (en) 2002-04-18 2003-02-18 Eastman Chemical Company Process for the preparation of 3-methyltetrahydrofuran

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