JPH1020381A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH1020381A
JPH1020381A JP17107196A JP17107196A JPH1020381A JP H1020381 A JPH1020381 A JP H1020381A JP 17107196 A JP17107196 A JP 17107196A JP 17107196 A JP17107196 A JP 17107196A JP H1020381 A JPH1020381 A JP H1020381A
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JP
Japan
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camera
lens
camera according
photographing
amount
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Application number
JP17107196A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kubo
憲治 久保
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Viewfinders (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 近接撮影を簡単明快で正確に測距して、所謂
ピントの良い写真を撮影することを可能とするレンズシ
ャッタカメラ及びレンズ付きフィルムユニットを提供す
る。 【解決手段】 カメラ1の本体内に収納され、手動操作
により前記カメラ1の前面10より被写体側に繰り出し
可能な繰り出し部材11と、該繰り出し部材11の繰り
出し量とほぼ等価な距離の被写体を被写界深度内に含む
位置に、カメラ1の撮影レンズ21の焦点位置を移動す
る移動手段とを有するカメラ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカメラ、もしくはレ
ンズ付きフィルムユニット等の撮影レンズ(以後単にレ
ンズともいう)の焦点合わせに係わり、特に近接撮影時
のレンズの正確な焦点合わせを可能とする近接撮影可能
なカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のレンズシャッタカメラにおいて
は、近距離側の撮影距離は自動焦点方式のカメラでも大
体1m前後がほとんどであり、これよりも更に接近して
撮影できるカメラもあるが、簡単で正確に近接撮影が出
来るカメラは見当たらない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに花等の写真を
撮影する場合には、特に小さい花等の場合は1m以下の
近接撮影が必要な場合が多い。このような場合、通常一
眼レフカメラを使用して接写撮影をすることになるが、
初心者では中々一眼レフカメラは使いこなせないし、又
撮影機材も重くなり山旅等では携帯が大変である。そこ
で、レンズシャッタカメラ或いは予めフィルムが内蔵さ
れた所謂レンズ付きフィルムユニットでも、簡単明快で
正確に測距して近接撮影が可能なカメラが要望されてい
る。
【0004】しかし通常、レンズシャッタカメラを使用
して、特に近接撮影時に被写体迄の距離を簡単に、しか
も正確に計って所謂ピントの良い写真を撮影することは
非常に困難である。特に近接撮影になるほど、被写界深
度はますます浅くなり焦点を巧く合わせることが困難に
なる。
【0005】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものである。即ち、近接撮影を簡単明快で正確に測
距して、所謂ピントの良い写真を撮影することを可能と
するレンズシャッタカメラ及びレンズ付きフィルムユニ
ットを提供することを目的としたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成を採ることによって達成される。
【0007】即ち、カメラ本体内に収納され、手動操作
により前記カメラ前面より被写体側に繰り出し可能な繰
り出し部材と、該繰り出し部材の繰り出し量とほぼ等価
な距離の被写体を被写界深度内に含む位置に、前記カメ
ラの撮影レンズの焦点位置を移動する移動手段とを有す
ることを特徴とするカメラ。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明のカメラの実施の形
態を、添付した図面、図1〜図3により説明する。但し
本発明は、以下に説明する本実施の形態に限定されるも
のではない。
【0009】図1は、本発明のカメラの発明の主要な構
成を説明する図で、(a)はカメラの上面側から見た内
部の構成を説明する図、(b)はカメラの正面側から見
た内部の構成を説明する図である。図2は、撮影距離
(逆数)に対する撮影レンズの移動量の一例を示す図
で、レンズの焦点距離が50mmの場合の撮影距離が∞
から0.15mの範囲におけるレンズの移動量を示す図
である。図3は、図1の場合と別の実施の形態の構成を
説明する図である。
【0010】図1において、本発明のカメラ1はカメラ
1の本体内に収納され、手動操作により前記カメラ1の
前面10より被写体側に繰り出し可能な繰り出し部材1
1と、該繰り出し部材11の繰り出し量に連動して撮影
レンズ21を光軸方向に移動する移動手段とを有する構
成となっている。
【0011】更に詳しく説明すると、繰り出し部材11
は巻き取り軸大12に図示のように巻き付けられ、撮影
レンズ21を内蔵保持するレンズ鏡胴22を移動するレ
ンズ移動カム23は、レンズ移動カム23に植設したピ
ン251に一端を取り付けたひも25の他端を、巻き取
り軸大12と同軸で一体に回転する巻き取り軸小13に
図示のように巻き付けてある。そして巻き取り軸小1
3、巻き取り軸大12を一体に結合する共通の軸である
回転軸14に挿入された時計方向に回転付勢力を有する
回転軸ばね15の回転ばね力により、又レンズ移動カム
23のピン233とカメラ本体に取り付けられたピン2
33との間に張架されたカムばね232のばね力によ
り、繰り出し部材11は図示のようにカメラ1の前面1
0より最短の突出状態で、レンズ移動カム23は右端が
ストッパに止められた図示の状態に維持される。
【0012】そしてレンズ移動カム23のカム形状は、
繰り出し部材11の繰り出し量とほぼ等しい距離の被写
体の被写界深度内に入るような位置に、撮影レンズ21
の焦点位置を移動させるように形成されている。即ちレ
ンズ移動カム23は、繰り出し部材11の繰り出し量に
応じて変位するカムを有するカム部材であり、このレン
ズ移動カム23の変位に応じて撮影レンズ21の焦点位
置が変化するようになっている。
【0013】このカム部材であるレンズ移動カム23の
移動量は、カメラをあまり大きくしないために最大でも
10cm未満であり、好ましくは5cm未満である。一
方後述するように繰り出し部材11の繰り出し量は、最
大で1m位である。従って巻き取り軸大12の直径D
は、巻き取り軸小13の直径dに対してD/d≧10、
好ましくはD/d≧20であることが望ましい。尚、巻
き取り軸大12と巻き取り軸小13を同軸とせずに減速
歯車を介して結合することも可能である。この場合に
も、繰り出し部材11の移動量Aがレンズ移動カム23
の移動量aに対してA/a≧10、好ましくはA/a≧
20となるような減速手段を用いることが望ましい。
【0014】又繰り出し部材11は、繰り出し部材11
の先端を指で持って被写体迄延ばすことにより、繰り出
し部材11により被写体までの距離を測定することが可
能な測距手段となっている。そしてレンズ鏡胴22は、
レンズ鏡胴22に植設されたガイドピン24がカメラ本
体に設けたガイド溝241に案内され、レンズ鏡胴22
のピン222とカメラ本体に取り付けられたピン222
との間に張架された鏡胴ばね221のばね力により、レ
ンズ鏡胴22のガイドピン24はレンズ移動カム23の
カム面に当接し、レンズ移動カム23の作動によりレン
ズ鏡胴22はレンズの光軸方向に移動される移動手段を
形成している。従って、この移動手段は繰り出し部材1
1の被写体側への繰り出し動作に連動して撮影レンズ2
1をカメラ本体側へ繰り込み動作をさせ、撮影レンズ2
1の焦点を合わせることを可能にしている。
【0015】尚、本実施の形態においてレンズ移動カム
23は、特定範囲内の任意の被写体に合焦するように曲
線のカム面を有しているが、段階的に焦点位置を変える
ような階段状のカム面であってもかまわない。
【0016】尚レンズ移動カム23のカム先端部231
は、カム面がレンズ移動カム23の作動方向にほぼ平行
に形成されているが、これは以下の理由による。即ち、
レンズの性能或いはレンズの繰り出し量等を考慮する
と、全ての被写体を適正に撮影することは難しいもので
ある。従って、最も近接撮影可能な焦点位置(第一の焦
点位置)を予め決めておき、繰り出し部材11をカメラ
1の前面10より最近接撮影位置の被写体迄延ばす間レ
ンズ鏡胴22が第一の焦点位置に維持されて動かないよ
うにしておけば、繰り出し部材11が最近接撮影位置の
被写体まで延ばす間、撮影レンズ21に不要な動きをさ
せることがない。又、最近接撮影位置より近い被写体を
撮影する場合にも所謂ピンボケの度合いを最小限にする
ことが可能である。
【0017】又、本カメラは手動操作部材を有してい
て、手動操作部材である後述するレリーズ釦26の操作
により、繰り出し部材11と撮影レンズ21の連動を断
続する断続手段27となっているが、前記手動操作部材
は又後述するように、該手動操作部材の操作に応じて撮
影レンズ21の焦点位置を固定するレンズ位置固定手段
ともなっている。
【0018】前記断続手段27は断続レバー271を有
し、この断続レバー271はカメラ本体に固定された回
転軸272により回動自在に本体に取り付けられてい
て、断続レバー271の先端の断続レバー先端部271
aは、レンズ移動カム23に図示のように隙間を空けて
対峙しており、断続レバー271の他端の断続レバー他
端部271bとカメラ本体に植設したピン273との間
に張架した断続レバーばね274により、図示のように
断続レバー271は時計方向に回動付勢されている。
【0019】一方断続レバー271の他端部側の腕部に
は、レリーズ釦先端部263のテーパ部264が当接し
ている。そして、レリーズ釦先端部263はカメラ本体
に案内され、レリーズ釦先端部263に設けられた穴に
はレリーズ釦26のレリーズ釦軸261が、図示のよう
に押圧ばね262を介して挿入されている。従って、手
動操作部材であるレリーズ釦26をカメラ1の下方向に
押圧(半押し)することにより、レリーズ釦26の押圧
力は押圧ばね262を介してレリーズ釦先端部263を
下方向に押圧し、テーパ部264は断続レバー271を
反時計方向に回動することになる。そして、断続レバー
271の断続レバー先端部271aはレンズ移動カム2
3を押圧し、レンズ移動カム23をその位置に停止させ
ることになる。
【0020】従って、その後ユーザが繰り出し部材11
から手を放して繰り出し部材11は回転軸ばね15のば
ね力によりカメラ1内に収納されても、繰り出し部材1
1と撮影レンズ21の連動が断たれているため、撮影レ
ンズ21の焦点位置が変化することはない。よって、ユ
ーザがファインダを覗きながら繰り出し部材11を被写
体側に繰り出して測距した時に、レリーズ釦26を半押
しすることによりレンズはその位置に停止し、次に繰り
出し部材11をカメラ1内に収納した後に、レリーズ釦
26を更に押圧(全押し)することによりシャッタのレ
リーズが行われる。このように構成しておけば繰り出し
部材11を撮影することなく適正な近接撮影を容易に行
うことが出来る。
【0021】そして撮影終了後、レリーズ釦26の押圧
を解除すると断続レバー271は断続レバーばね274
のばね力によって時計方向に回転し、レンズ移動カム2
3の押圧を解除するため、レンズ移動カム23はカムば
ね232によって図1(a)の状態に戻るように構成さ
れている。従ってレリーズ釦26の押圧解除に応じて撮
影レンズ21は第一の焦点位置に移動し、次の撮影のた
めの準備動作を容易に行うことができる。
【0022】尚本実施の形態においては、レリーズ釦2
6を手動操作部材として、断続レバー271をレリーズ
釦26のレリーズ操作に連動して作動するように構成し
たが、レリーズ釦26とは別に専用の手動操作部材を設
け、この部材の操作に連動して断続レバー271を作動
させてもかまわない。又、断続レバー271の例えば断
続レバー先端部271aの一部をカメラ本体から外部に
突出させ、この部分を直接指で押圧することによっても
レンズ移動カム23をその位置に停止することは可能で
ある。そして、何れの場合もレンズ移動カム23を停止
させた後に、繰り出し部材11からユーザが手を放すと
繰り出し部材11はカメラ本体内の巻き取り軸大12に
巻き取り収納されていることになる。
【0023】又本実施の形態においては、レリーズ釦2
6の押圧解除に応じて撮影レンズ21を第一の焦点位置
に移動させているが、シャッタの開閉動作に連動させて
もかまわない。又、撮影後の巻き上げ動作或いは巻き上
げ動作の完了に連動させることも可能である。
【0024】又前述のように、本実施の形態においては
繰り出し部材11の繰り出し量に応じて直線的に変位す
るレンズ移動カム23を設け、該カム23によって撮影
レンズ21による被写体の合焦を行うようにしたが、繰
り出し部材11による繰り出し量に応じて回転するヘリ
コイドカムを使用すれば、回転カム方式でも全く同様に
して撮影レンズ21の合焦を可能とすることが出来る。
【0025】そして本発明のカメラは当然ファインダを
有することになるが、繰り出し部材の繰り出し量に応じ
て、特に近接撮影時に生じる撮影範囲とファインダの視
野のずれを防止するため、ファインダの視野は変化させ
るようにすることが好ましい。又カメラの携帯性を良く
するためには、沈胴式又は折り畳み式のカメラにするこ
とが好ましい。
【0026】次に図2により、撮影レンズの撮影距離に
対するレンズの移動量について説明する。図2は合焦距
離が0.15m〜∞まで変化した時の例えば焦点距離が
50mmのレンズの移動量を示すものである。前述のレ
ンズ移動カム23のカム形状はこのようなレンズの移動
量曲線に合わせたカム曲線にすることにより、繰り出し
部材11の繰り出し量に応じてレンズ21の焦点位置を
変えることができるものである。
【0027】ところで図2において、撮影距離が∞〜1
mのレンズの移動量に対して、1m〜最近接撮影距離を
例えば0.15mとすると、近接撮影側の方がはるかに
レンズ移動量が大きいことが分かる。レンズの移動量が
大き過ぎるとレンズを保持する構造が複雑になったり、
精度が悪くなるという問題が生じてしまう。従って、レ
ンズの移動量を小さくし、かつ出来るだけ広い範囲の被
写体に合焦出来るように、合焦範囲は0.3m〜1m位
にすることが望ましい。又、出来るだけ近距離の被写体
を撮影出来、かつレンズの移動量を出来るだけ小さくす
るために合焦範囲を0.15m〜0.5mにすることも
可能である。
【0028】一方、繰り出し部材11を繰り出せる長さ
は最大1m位であるから、繰り出し部材11による測距
範囲は最大1m位となるが、繰り出し部材11を最大繰
り出した時、無限大の距離の被写体が被写界深度内に含
まれるように設計しておけば最近接距離、例えば0.1
5m〜∞の被写体まで撮影が可能となり撮影範囲が広が
るものである。
【0029】尚、本発明は通常撮影モードと近接撮影モ
ードの両方を有するように構成することも可能である。
即ち、不図示の撮影モード切り替え部材を操作すること
により、前述した繰り出し部材11を用いた近接撮影が
可能な第一の撮影モードと、繰り出し部材11の繰り出
し量とは無関係に撮影レンズを、少なくとも無限遠の被
写体が被写界深度内に入るような焦点位置(第二の焦点
位置)に設定する第二の撮影モードを選択出来るように
構成することも可能である。このように構成すると、第
一の撮影モードで近距離被写体を適正に撮影することが
出来ると共に、第二の撮影モードで通常撮影が適正に行
われるため、撮影範囲を狭くすることなく近距離撮影が
可能となるという効果を奏するものである。尚、第二の
撮影モードにおいて繰り出し部材11の繰り出しを禁止
する手段を設けることも可能であるが、このように構成
すれば、レンズ移動カム23に不要な動きをさせること
がない。
【0030】尚カメラが自動焦点調節手段を有する時
は、第二の撮影モードに設定している場合、自動焦点調
節手段の出力結果に基づいて決定される焦点位置に、撮
影レンズ21を移動することにより勿論ピントの良い写
真を撮影可能である。この場合、第一の撮影モードに設
定されている場合には、自動焦点調節手段の動作を禁止
することが望ましい。
【0031】又第一の撮影モードで撮影した場合も、シ
ャッタ開閉動作の完了或いは巻き上げ動作又は巻き上げ
動作の完了に応じて第一の焦点位置に撮影レンズ21を
移動させ、第二の撮影モードで撮影した場合、シャッタ
の開閉動作或いは巻き上げ動作又は巻き上げ動作の完了
に応じて、例えば無限遠の被写体を被写界深度内に含む
第二の焦点位置に移動させることが望ましい。これは、
第一の撮影モードと第二の撮影モードとは、撮影レンズ
21の移動範囲が異なるため、それぞれの撮影モードに
適した初期位置にレンズ21を移動する必要があるため
である。即ち、第一の撮影モードと第二の撮影モードに
おいても、それぞれの初期位置を異ならしめることが望
ましいものである。
【0032】更に第一の撮影モードで撮影する場合は、
第二の撮影モードで撮影する場合よりも絞りを絞るよう
構成することが望ましい。これは近接撮影時には被写界
深度をあまり浅くし過ぎないようにするためである。絞
りは、前述の撮影モード切り替え部材の操作に連動して
切り替えるように構成されていることが好ましい。尚こ
の場合、第一の撮影モードにおいては露光量が不足しが
ちになるため、カメラがストロボを有する時は、繰り出
し部材11を繰り出して撮影する第一の撮影モードで撮
影する場合、撮影時常にストロボが発光するようにする
ことが好ましい。
【0033】又第一の撮影モードで撮影する場合のスト
ロボの発光量は、近接撮影なので発光量は少なく、第二
の撮影モードで撮影する場合のストロボの発光量は、前
者に比べると遠距離なので発光量を多くして両者の発光
量は異ならしめることが好ましい。
【0034】そして前述のストロボ発光量は、前述の撮
影モード切り替え部材の操作に連動して第一の撮影モー
ドの場合にストロボの発光部前面に進出し、第二の撮影
モードの場合にストロボの発光部前面から後退する発光
量調整手段を有することにより、ストロボの発光量を調
節するようにしても良い。
【0035】又撮影レンズ21の移動手段は、繰り出し
部材11の繰り出し量を検知する検知手段と、該検知手
段による繰り出し量を記憶する記憶手段と、該記憶手段
の記憶結果に基づいて撮影レンズ21を駆動するレンズ
駆動手段とを有するよう構成して、カメラを電気的に制
御することも可能である。
【0036】図3は、この具体例を示したものである。
【0037】図3において、繰り出し部材11による繰
り出し量に応じてひも25により変位する変位センサ、
例えば可変抵抗器31の抵抗値を検知する検知手段を備
え、該可変抵抗器31の抵抗値検知手段は繰り出し部材
11の繰り出し量により変化する検知手段であり、この
抵抗値によって作動するレンズ駆動手段例えばステッピ
ングモータ32とステッピングモータ32を駆動する駆
動回路33による電気的駆動手段によって、撮影レンズ
21による被写体の合焦が行われる。
【0038】撮影レンズ21を内蔵保持するレンズ鏡胴
22は、レンズ鏡胴22に植設されたガイドピン24が
カメラ本体に設けたガイド溝241に案内され、レンズ
鏡胴22のラック223とかみ合うギヤー321が前記
ステッピングモータ32により回転されて合焦が行われ
ることになる。
【0039】図4は、本実施の形態のカメラの制御に関
するフローチャートを示すものである。
【0040】S1が押されると、カメラは被写体輝度を
測光する。次にカメラの撮影モードが第一の撮影モード
(近接撮影モード)であるか、第二の撮影モード(通常
撮影モード)であるかを判別する判別手段により判別す
る。そして、第一の撮影モードであることを判別した場
合には、繰り出し部材11の繰り出し量を検出するため
に、前述した可変抵抗器31の抵抗値を検出し記憶す
る。一方第二の撮影モードであることを判別した場合に
は、自動焦点調節手段を用いて被写体距離を検出し記憶
する。
【0041】以上の動作を行った後、S2が押圧される
のを待つ。ここでS2が押圧されずに、S1が解放され
た場合は再びS1が押圧されるのを待って前述の動作を
繰り返す。一方S2が押圧されたことを検出すると、記
憶手段から記憶結果を読み出し、記憶結果に基づいて撮
影レンズを駆動する。即ち、第一の撮影モードの場合は
前記繰り出し部材11の繰り出し量に応じた位置にレン
ズを移動し、第二の撮影モードの場合は自動焦点調節手
段の出力結果に基づいた位置にレンズを移動する。その
後シャッタの開閉動作が行われ撮影が完了する。この撮
影動作の完了後、撮影モードを確認し、第一の撮影モー
ドで撮影された場合は撮影レンズを第一の焦点位置(最
近接撮影位置)に移動し、第二の撮影モードで撮影され
た場合には撮影レンズを第二の焦点位置(無限遠撮影位
置)まで移動する。その後フィルムの巻き上げを完了し
て初期状態に戻る。
【0042】このように電気的にカメラを制御すること
により、機械的な構造を簡略化することが出来、通常の
レンズシャッタカメラ等に容易に本発明を適用すること
が可能である。
【0043】又本発明のカメラの前述の撮影モードは、
繰り出し部材11の繰り出しをして近接撮影をする第一
の撮影モード(近接撮影モード)、及び繰り出し部材1
1の繰り出しをしなかった場合には撮影レンズを少なく
とも無限遠の被写体が被写界深度内に入るような焦点位
置(第二の焦点位置)に移動させる第二の撮影モード
(通常撮影モード)になるようにして実現することも可
能である。ただしこの場合は、前記第一の撮影モードで
撮影した場合も、第二の撮影モードで撮影した場合も、
シャッタ開閉動作の完了或いは巻き上げ動作又は巻き上
げ動作の完了に応じて前記第一の焦点位置に撮影レンズ
を移動させることが必要である。
【0044】以上述べたように本発明のカメラは、繰り
出し部材11を被写体側に繰り出すという簡単で明快な
操作により正確に被写体迄の距離を測距し、この測距操
作により同時に撮影レンズ21の焦点位置が、この測距
位置に合うように撮影レンズ21を移動する移動手段を
設けることにより、近接撮影でも所謂ピントが良く合っ
た写真を簡単に撮ることが可能となる。
【0045】尚本発明は、通常のカメラのみならずレン
ズ付きフィルムユニットにおいても適用可能である。特
に近接撮影専用のカメラを構成する場合には、携帯性や
コスト等からレンズ付きフィルムユニットが望ましい。
【0046】又カメラが少なくとも第一の撮影モードの
場合、撮影レンズ21の焦点距離が17mm〜24mm
の範囲の何れかであることによりレンズの移動量が少な
く、被写界深度も深く、絞り値がF11〜F14の範囲
の何れかであることによって焦点深度が深いカメラとな
ることになり好ましいが、特に前記焦点距離の範囲と絞
り値の範囲を有するレンズ付きフィルムユニットは好ま
しい。
【0047】
【発明の効果】本発明により、近接撮影を簡単明快で正
確に測距して、所謂ピントの良い写真を撮影することを
可能とするレンズシャッタカメラ及びレンズ付きフィル
ムユニットが提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカメラの主要な構成を説明する図であ
る。
【図2】撮影距離に対する撮影レンズの移動量の一例を
示す図である。
【図3】本発明の別の実施の形態の構成を説明する図で
ある。
【図4】本実施の形態のカメラの制御に関するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 カメラ 10 前面 11 繰り出し部材 12 巻き取り軸大 13 巻き取り軸小 14 回転軸 15 回転軸ばね 21 撮影レンズ(レンズ) 22 レンズ鏡胴 23 レンズ移動カム 24 ガイドピン 25 ひも 26 レリーズ釦 27 断続手段 271 断続レバー 31 可変抵抗器 32 ステッピングモータ 33 駆動回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 15/05 G03C 3/00 575D 17/00 G02B 7/04 D G03C 3/00 575 7/11 N

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体内に収納され、手動操作によ
    り前記カメラ前面より被写体側に繰り出し可能な繰り出
    し部材と、該繰り出し部材の繰り出し量とほぼ等価な距
    離の被写体を被写界深度内に含む位置に、前記カメラの
    撮影レンズの焦点位置を移動する移動手段とを有するこ
    とを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、前記繰り出し部材の前
    記被写体側への繰り出し動作に連動して前記撮影レンズ
    を前記カメラ本体側へ繰り込み動作をさせることを特徴
    とする請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記カメラは、前記繰り出し部材の繰り
    出し量に応じて変位するカム部材を備え、該カム部材の
    変位に応じて前記撮影レンズの焦点位置が変化すること
    を特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 前記移動手段は、少なくとも0.3mの
    被写体を被写界深度内に含む第一の焦点位置に、前記撮
    影レンズを移動可能であることを特徴とする請求項1〜
    3の何れか1項に記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 前記移動手段は、前記繰り出し部材が前
    記カメラ本体内に収納されている状態から特定の量繰り
    出されるまでは、前記撮影レンズを停止して第一の焦点
    位置に固定することを特徴とする請求項1〜3の何れか
    1項に記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 前記カム部材は、該カム部材の変位量に
    係わらず前記撮影レンズの焦点位置を変化させない第一
    のカム面と、該カム部材の変位量に応じて前記撮影レン
    ズの焦点位置を変化させる第二のカム面とを有すること
    を特徴とする請求項5に記載のカメラ。
  7. 【請求項7】 前記カメラは、手動操作部材を有し、該
    手動操作部材の操作に応じて前記撮影レンズの焦点位置
    を固定するレンズ位置固定手段を有することを特徴とす
    る請求項1〜6の何れか1項に記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 前記カメラは、手動操作部材を有し、該
    手動操作部材の操作に応じて前記繰り出し部材と前記撮
    影レンズの連動を断続する断続手段を有することを特徴
    とする請求項1〜7の何れか1項に記載のカメラ。
  9. 【請求項9】 前記手動操作部材は、レリーズ釦である
    ことを特徴とする請求項7又は8に記載のカメラ。
  10. 【請求項10】 前記繰り出し部材は、前記カメラ本体
    内に収納される方向に付勢されていることを特徴とする
    請求項1〜9の何れか1項に記載のカメラ。
  11. 【請求項11】 前記移動手段は、シャッタ開閉動作の
    完了或いは巻き上げ動作又は巻き上げ動作の完了に応じ
    て、前記撮影レンズを前記第一の焦点位置に移動させる
    ことを特徴とする請求項4〜10の何れか1項に記載の
    カメラ。
  12. 【請求項12】 前記カメラは、ファインダを有し、前
    記繰り出し部材の繰り出し量に応じて前記ファインダの
    視野を変化させることを特徴とする請求項1〜11の何
    れか1項に記載のカメラ。
  13. 【請求項13】 前記カメラは、沈胴式又は折り畳み式
    のカメラであることを特徴とする請求項1〜11の何れ
    か1項に記載のカメラ。
  14. 【請求項14】 前記カメラは、前記繰り出し部材の繰
    り出し量に基づいて前記撮影レンズの位置が決定される
    第一の撮影モードと、前記繰り出し部材の繰り出し量と
    無関係に前記撮影レンズの位置が決定される第二の撮影
    モードとを有することを特徴とする請求項1〜13の何
    れか1項に記載のカメラ。
  15. 【請求項15】 前記カメラは、前記カメラが前記第二
    の撮影モードに設定されている場合に、少なくとも無限
    遠の被写体を被写界深度内に含む第二の焦点位置に、前
    記撮影レンズを移動させることを特徴とする請求項14
    に記載のカメラ。
  16. 【請求項16】 前記カメラは、自動焦点調節手段を有
    し、前記第二の撮影モードに設定されている場合に、前
    記自動焦点調節手段の出力結果に基づいて決定される焦
    点位置に、前記撮影レンズを移動することを特徴とする
    請求項14又は15に記載のカメラ。
  17. 【請求項17】 前記カメラは、前記第一の撮影モード
    で撮影した場合、シャッタ開閉動作の完了或いは巻き上
    げ動作又は巻き上げ動作の完了に応じて前記第一の焦点
    位置に前記撮影レンズを移動させ、前記第二の撮影モー
    ドで撮影した場合、シャッタ開閉動作の完了或いは巻き
    上げ動作又は巻き上げ動作の完了に応じて前記第一の焦
    点位置と異なる位置に前記撮影レンズを移動させること
    を特徴とする請求項14〜16の何れか1項に記載のカ
    メラ。
  18. 【請求項18】 前記カメラは、前記第一の撮影モード
    で撮影する場合の絞り径よりも、前記第二の撮影モード
    で撮影する場合の絞り径の方が大きいことを特徴とする
    請求項14〜17の何れか1項に記載のカメラ。
  19. 【請求項19】 前記カメラは、撮影モードの切り替え
    操作に連動して絞りを切り替えることを特徴とする請求
    項14〜18の何れか1項に記載のカメラ。
  20. 【請求項20】 前記カメラはストロボを有し、前記第
    一の撮影モードで撮影する場合には、撮影時常に前記ス
    トロボが発光することを特徴とする請求項14〜19の
    何れか1項に記載のカメラ。
  21. 【請求項21】 前記カメラは、前記第一の撮影モード
    で撮影する場合のストロボの発光量と、前記第二の撮影
    モードで撮影する場合のストロボの発光量とを異ならし
    めることを特徴とする請求項14〜20の何れか1項に
    記載のカメラ。
  22. 【請求項22】 前記カメラは、前記カメラが前記第一
    の撮影モードの場合に前記ストロボの発光部前面に進出
    し、前記第二の撮影モードの場合に前記ストロボの発光
    部前面から後退する発光量調整手段を有することを特徴
    とする請求項20に記載のカメラ。
  23. 【請求項23】 前記カメラは、前記繰り出し部材の繰
    り出し量を検知する検知手段と、該検知手段による前記
    繰り出し量を記憶する記憶手段と、該記憶手段の記憶結
    果に基づいて前記撮影レンズを駆動するレンズ駆動手段
    とを有することを特徴とする請求項1〜22の何れか1
    項に記載のカメラ。
  24. 【請求項24】 前記カメラは、レリーズ釦の操作に応
    じて前記カメラの撮影モードを判別する判別手段と、該
    判別手段により前記第一の撮影モードであることが判別
    された場合には前記繰り出し部材の繰り出し量を記憶
    し、前記判別手段により前記第二の撮影モードであるこ
    とが判別された場合には前記測距手段の測距結果を記憶
    する記憶手段と、該記憶手段の記憶結果に基づいて前記
    撮影レンズを移動する移動手段とを有することを特徴と
    する請求項23に記載のカメラ。
  25. 【請求項25】 前記カメラは、少なくとも前記第一の
    撮影モードの場合、前記撮影レンズの焦点距離が17m
    m〜24mmの範囲の何れかであり、絞り値がF11〜
    F14の範囲の何れかであることを特徴とする請求項1
    〜19の何れか1項に記載のカメラ。
  26. 【請求項26】 前記カメラは、予め未露光のフィルム
    が内蔵されたレンズ付きフィルムユニットであることを
    特徴とする請求項1〜25の何れか1項に記載のカメ
    ラ。
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