JPH10203707A - 薬袋印刷装置 - Google Patents

薬袋印刷装置

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JPH10203707A
JPH10203707A JP2204497A JP2204497A JPH10203707A JP H10203707 A JPH10203707 A JP H10203707A JP 2204497 A JP2204497 A JP 2204497A JP 2204497 A JP2204497 A JP 2204497A JP H10203707 A JPH10203707 A JP H10203707A
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medicine bag
medicine
tray
bags
bag
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JP2204497A
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Yasuhiro Ishii
康博 石井
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Tokyo Shokai Ltd
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Tokyo Shokai Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平コンベアの総て又は一部を他の機構で置
換する。 【解決手段】 複数のプリンタ1と、その印刷済み薬袋
を異なる薬袋収納位置の複数受器4,90に収納する薬
袋収納機構60とを備えた薬袋印刷装置において、少な
くとも複数のプリンタ1の排紙位置またはそれに続く収
集位置を往復移動して複数のプリンタ1から薬袋を収集
する薬袋収集器61と、少なくとも薬袋収納位置間を往
復移動して複数受器4,90へ薬袋を分配する薬袋分配
器62とを備え、薬袋収納機構60は、プリンタ1の下
方空間に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薬袋印刷装置に
関し、詳しくは、印刷済み薬袋をトレイその他の受器へ
分配収納する収納機構に着目してその構造を工夫するこ
とで集配効率の向上や装置の小形化・操作性向上等の改
良を図った薬袋印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬袋印刷装置として、特開平6−
315511号公報や、特開平7−2404号公報に記
載された薬袋印字機が知られている。何れも、印刷対象
の薬袋が単一の形態で済まないことに対応して複数のプ
リンタを備えるとともに、各プリンタからの薬袋を一括
して又は分割して受器に収納する薬袋収納機構も有し
て、同一患者への処方単位での印刷済み薬袋がばらばら
にならないようにしている。
【0003】図8に縦断側面図を示した前者の薬袋印字
機10は、薬袋一括収納型の装置であり、プリンタ1に
よって印刷された薬袋が、排紙路2へ排出されると、そ
の中を縦に落下して横置きのコンベア3に至り、それに
乗って水平に搬送され、さらには縦置きのコンベア3に
挟まれて鉛直に搬送されて、装置筐体側面部に付設され
た受器としての一括受箱4へ順次収納されるようになっ
ている。一括受箱4に収納された薬袋は、人手によっ
て、病棟や窓口等ごとに纏めて薬袋運搬用籠等に移され
てから、持ち出される。
【0004】図9に縦断側面図を示し図10にその分配
機構を示した後者の薬袋印字機20は、薬袋分割収納型
の装置であり、プリンタ1によって印刷された薬袋が、
横置きのコンベア3の上へ排出されると、それに乗って
水平に搬送され、さらに集合搬送部21内において縦置
きのコンベア3に挟まれて鉛直に搬送されながら上方へ
集められて、薬袋分割収納機構22内において最上方に
位置する受器としての分割受棚5へ順次乗載収納される
ようになっている。
【0005】これらの薬袋印字機20のプリンタ格納ユ
ニット,集合搬送部21,及び薬袋分割収納機構22
は、その順に横に並んで隣接して設けられており、さら
に薬袋分割収納機構22は、分割受棚5を循環させる手
段が設けられていて、一処方あたりの薬袋を受領する度
に薬袋受領済みの分割受棚5を一段分順に下降させると
ともに、空の分割受棚5を薬袋収納位置・薬袋受領位置
に送り込むことで、薬袋を分割して収納するようになっ
ている。分割受棚5毎に収納された薬袋は、次工程の作
業者等の手によって、分割受棚5側面の開口から取り出
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の薬袋
印刷装置では、取り出した薬袋は、運搬等に適した籠や
トレイに移し替えられることが多い。さらに、分割収納
型の場合、移し替えたそのトレイに載せたまま又はその
トレイと1セットにして、後続の作業もトレイ単位で行
うのが便利である。そこで、利便性の更なる向上と装置
からの薬袋取出ミス等の更なる防止・低減とを達成する
べく、薬袋を分割収納するに際して直接にトレイへ自動
収納することにより人手介在の機会を減らすのが望まし
い。
【0007】具体的には従来の分配機構にトレイを組み
入れることが考えられる。これは、図11にその縦断側
面図を示したが、薬袋分割収納機構22を改造して、分
割受棚5の上にトレイ6を搭載可能な薬袋分割収納機構
23とすることで具現化される。ただし、分割受棚5に
トレイ6を搭載するためには、分割受棚5相互の隙間を
トレイ6厚さよりも広くする必要があるので、分割受棚
5を間引くか、あるいは同数の分割受棚5を確保するに
は薬袋分割収納機構23を薬袋分割収納機構22よりも
大きくしなければならない。
【0008】さらに、外来患者窓口と入院病棟との使い
分け等のために一括受箱4も並設するときには、移し替
え不要なトレイ6には印字面を上にして薬袋を収納する
のに対し移し替えの必要な一括受箱4には印字面を下に
して薬袋を収納することが要求されるので、薬袋一括収
納機構24におけるコンベア3等は薬袋反転のために引
き回して設置される。このため、一括受箱4及びトレイ
6に薬袋を分割収納しようとすると、装置が一層大形化
してしまうこととなる。
【0009】しかしながら、分割収納用の受器としてト
レイを利用しようとした際に顕在化したこの不都合は、
プリンタ格納ユニット,集合搬送部,薬袋分割収納機
構,及び薬袋一括収納機構を横に並べる従来の実現方式
では、本質的なものであり、一括受箱や分割受棚,トレ
イ等の異なる薬袋収納位置に置かれた複数受器に分配収
納しようとすると、多かれ少なかれ発現する。そこで、
受器としてトレイを利用する場合と利用しない場合との
何れも含めて、異なる薬袋収納位置への分配収納を行う
に際し、装置が大型化するのを回避しうるような構成を
案出することが課題となる。
【0010】また、各機構を横に並べる従来の薬袋印刷
装置において薬袋収集の主な担い手は一連のプリンタに
亘って延びた水平のコンベアである。しかし、水平コン
ベアによる一方向搬送では、その搬送先へ後続の機構を
横付けするのが自然であり、必然的に装置占有面積が広
がりがちである。また、コンベアによる薬袋搬送では、
紙詰まり等に際して該当箇所を探し当てたり詰まった薬
袋を抜き取ったりするのが厄介である。特に、薬袋搬送
路が装置の底部を這っている機構では、紙詰まりへの対
処作業やメンテナンス作業などに際しての作業性にも、
辛いものがある。かかる観点から、装置の小形化を図る
に際して、できるだけコンベアの採用を控えることが望
ましい。
【0011】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、水平コンベアの総て又は一部
を他の機構で置換することにより、異なる薬袋収納位置
に置かれた複数受器へ分配収納を行う薬袋印刷装置を実
現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るためになされた本発明の薬袋印刷装置について、その
構成および作用効果を以下に説明する。
【0013】本発明の薬袋印刷装置は(、出願当初の請
求項1に記載の如く)、複数のプリンタと、その印刷済
み薬袋を異なる薬袋収納位置の複数受器に収納する薬袋
収納機構とを備えた薬袋印刷装置において、少なくとも
前記プリンタの排紙位置またはそれに続く収集位置を移
動して前記プリンタから前記薬袋を収集する薬袋収集器
が前記薬袋収納機構の一部として設けられ、少なくとも
前記薬袋収納位置間を移動して前記複数受器へ前記薬袋
を分配する薬袋分配器がやはり前記薬袋収納機構の一部
として設けられたことを特徴とするものである。
【0014】ここで、薬袋収集器や薬袋分配器などの器
体の「移動」形態としては、「往復移動」や「循環移
動」などが挙げられる。特に「往復移動」は、エンジン
におけるピストンの如き一定位置での往復動に限らず、
ときによって異なる終端あるいは中間位置で適宜向きを
変えたり発進停止を行ったりしながら所定経路内で行き
つ戻りつ移動することも含む意味である。また、「循環
移動」は、ループ状経路等を同一方向に循環することに
限らず、その経路内を行きつ戻りつする往復移動との組
み合わせ等も含む意味である。
【0015】このような第1の解決手段の薬袋印刷装置
にあっては、複数のプリンタによって何種類かの薬袋に
対して処方箋等に対応した内容の印刷が行われるととも
に、薬袋収納機構によって印刷済み薬袋が一括して又は
分割して受器に収納されるが、その収納に際しては、一
括受箱やトレイ等の複数受器が異なる薬袋収納位置に置
かれ、これらの受器へ看者データ等に応じた分配収納が
行われる。
【0016】しかも、その薬袋収納機構には薬袋収集器
および薬袋分配器が設けられていて、従来のプリンタ排
紙先に横に延びて設置されていたコンベアが置換・除去
されている。そして、それぞれの器により分担してプリ
ンタからの薬袋収集および複数受器への分配収納が行わ
れるが、それぞれが個々の所定経路内を適宜移動するの
で、薬袋の収集および分配は概ね並行して行われること
となる。これにより、一方向搬送の場合よりも狭い空間
内で薬袋の収集・分配を行うことが可能になるととも
に、器体の移動に起因しての収集や分配における個々の
遅れが並行処理に基づいて薬袋収納機構全体としては回
避・吸収される。
【0017】そして、単一の器で収集と分配との双方を
行う場合より集配効率が向上するので、薬袋収納のスル
ープットは維持される又は向上することとなる。したが
って、この発明によれば、水平コンベアの一部を少なく
とも一対の薬袋収集器及び薬袋分配器の機構で置換する
ことにより、異なる薬袋収納位置に置かれた複数受器へ
分配収納を速やかに行う薬袋印刷装置を実現することが
できる。また、このことは、通常、小形化にも通じる。
【0018】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の薬袋印刷装置について、これを実施するための
形態を説明する。
【0019】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
形態は、上述した薬袋印刷装置であって、前記薬袋収納
機構が前記プリンタの下方空間に配置されていることを
特徴とするものである。この場合、分配収納を行う薬袋
収納機構がプリンタの下方空間に配置されていることか
ら、薬袋収納に際して印刷済み薬袋が薬袋収納機構によ
って上のプリンタ排紙位置から下の薬袋収納位置へ運ば
れて、基本的な短距離を移送しただけで直ちに薬袋が受
器へ分配収納される。少なくとも、従来のようにプリン
タユニット横の外まで水平移動させ更には再度上昇させ
ながら収集したり分岐移送させながら分配するといった
搬送部分は、不要となるので、余分な機構はこれを省く
ことが可能となる。これにより、薬袋収納機構がコンパ
クトになり、その分だけ装置全体も小形にすることがで
きる。
【0020】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
形態は、上述した薬袋印刷装置および実施形態の薬袋印
刷装置であって、前記薬袋収集器から前記薬袋分配器へ
の薬袋移送に際して(及び望ましくは受器への薬袋収納
に際しても)前記薬袋をその厚み方向に移動させて移載
する薬袋移載機構が前記薬袋収納機構内に設けられたこ
とを特徴とするものである。この場合、薬袋移載機構に
よる薬袋収納に際し少なくとも薬袋収集器から薬袋分配
器等の後続機構への薬袋移送を含む全行程または一部の
行程において、薬袋がその厚み方向に移動して移載がな
される。かかる移載は、狭い隙間に差し込まれたり挟み
付けられたりする従来の薬袋広がり方向への搬送と異な
り、紙詰まり等の発生が無い又は本質的に少ないもので
ある。また、薬袋の移動経路は薬袋の広さ以上の太さを
持った空間として確保されるので、そこに手を入れて行
う紙の強制排出やメンテナンス等に際しての作業も、実
に楽である。これにより、薬袋広がり方向への搬送は、
従来より少なくて済む又は無くなる。したがって、この
実施形態によれば、薬袋広がり方向への搬送が少なくて
作業性が良い薬袋印刷装置を実現することができる。
【0021】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
形態は、上述した解決手段および実施形態の薬袋印刷装
置であって、(前記薬袋収納機構の一部として又は別個
に設けられ)トレイを(搬送や昇降等して)取り扱うト
レイ取扱機構を備え、前記薬袋収納機構が、前記トレイ
取扱機構によって薬袋収納位置に置かれたトレイを前記
受器として薬袋収納を行うものであり、前記トレイ取扱
機構が、(前記薬袋収納機構と共に)前記プリンタの下
方空間に配置されていることを特徴とする。この場合、
基本的な上下の短距離を移送しただけで直ちに薬袋がト
レイへ収納されるようにしたことにより、トレイへの薬
袋収納を自動で行う薬袋印刷装置を小形に実現すること
ができる。その結果、印刷済み薬袋の受器としてトレイ
を利用することが可能となったばかりか、装置の小形化
や操作性向上等の長所が一層伸びている。
【0022】[第4の実施の形態]本発明の第4の実施
形態は、上述した解決手段および実施形態の薬袋印刷装
置であって、前記トレイ取扱機構が、(薬袋収納前の若
しくは薬袋収納後の又は薬袋収納前後の)積み重ねた複
数トレイを積載して取り扱うものであり、その積載部も
含めて前記プリンタの下方空間に配置されていることを
特徴とする。この場合、多数トレイが嵩張らず且つその
取り扱い距離も短くて済むようにしたことにより、トレ
イへの薬袋収納を自動で行う薬袋印刷装置を一層小形に
実現することができる。
【0023】[第5の実施の形態]本発明の第5の実施
形態は、上述した解決手段および実施形態の薬袋印刷装
置であって、(前記薬袋収納機構の一部として又は別個
に設けられ)薬袋を保持して少なくとも半回転すること
が可能であり下方がトレイへの薬袋収納位置に面した薬
袋反転機構とを備え、前記トレイ取扱機構が、薬袋収納
前の若しくは薬袋収納後の又は薬袋収納前後のトレイを
前記薬袋反転機構の側方に保持するものであることを特
徴とする。この場合、薬袋分割収納および薬袋一括収納
を並行処理する薬袋分配機構の設置に際して薬袋反転機
構等を無駄なく配置するようにしたことにより、トレイ
への薬袋収納に際して分割収納および一括収納を自動選
択して行う薬袋印刷装置を小形に実現することができ
る。
【0024】
【実施例】本発明の薬袋印刷装置の第1実施例としての
薬袋印字機40について、その具体的な構成を、図面を
引用して説明する。図1は、その縦断面模式図であり、
図2は、その制御回路のブロック図である。なお、要部
機構を図示し、その他の一般的な支持枠や,駆動モー
タ,センサ等は図示を割愛した。
【0025】薬袋印字機40は、従来同様に薬袋印字用
のプリンタ1を複数台具備しているが、従来と異なりプ
リンタ1は総てが筐体41の上段に並べて載置されてい
る。そして、その下方には、上から下へ順に、薬袋搬送
機構50、薬袋移載機構60、薬袋反転機構70、及び
積層トレイ取扱機構80が配設されている。このうちの
薬袋搬送機構50と薬袋移載機構60と薬袋反転機構7
0は、後に詳述するが薬袋収納機構として、プリンタ1
から排出された印字済みの薬袋を積層トレイ取扱機構8
0上のトレイに収納することで薬袋分割収納処理を行う
とともに、積層トレイ取扱機構80の脇に並べて置かれ
た一括受箱4へも薬袋を分配することで薬袋一括収納処
理も行うものである。これにより、この薬袋印刷装置
は、薬袋収納機構がプリンタの下方空間に配置されたも
のとなっている。
【0026】薬袋搬送機構50は、従来のコンベア3同
様の薬袋搬送用コンベアからなるが、短い複数のコンベ
ア51〜コンベア54に分けて、個々のプリンタ1ごと
に設けられる。そして、それぞれ独立に、該当するプリ
ンタ1から排出された印字済み薬袋を受けて、一時的に
保持したり、送り出したりすることが可能なようになっ
ている。
【0027】薬袋移載機構60は、少なくとも1看者分
の薬袋を乗載可能な箱体からなる薬袋収集器61がコン
ベア51〜54の直下で水平移動自在に設けられ、同様
の箱体からなる薬袋分配器62がそこから少し下がった
平行なところで水平移動自在に設けられ、さらに、薬袋
収集器61の移動経路と薬袋分配器62の移動経路との
間、薬袋分配器62の移動経路と薬袋反転機構70との
間、薬袋分配器62の移動経路と一括受箱4との間に、
それぞれ薬袋移載子63,薬袋移載子64,薬袋移載子
65が配置されて、構成されている。
【0028】薬袋収集器61は、図示しない駆動モータ
によって移動経路内を前進あるいは後進のいずれの方向
にも移動するように駆動される。その移動経路は、筐体
41のほぼ全幅に亘り、コンベア51〜54の総てをカ
バーしている。これにより、薬袋収納機構の一部として
設けられた薬袋収集器61は、プリンタ1の排紙位置に
続くコンベア51〜54の薬袋搬出端部直下の収集位置
を往復移動してプリンタ1からコンベア51〜54経由
で薬袋を収集するものとなっている。
【0029】また、薬袋収集器61及び薬袋分配器62
は、底面および一方の側面においてその移動方向に沿っ
て数本のスリットが形成されるとともに、他方の側面が
開くようになっている。また、薬袋移載子63,薬袋移
載子64,及び薬袋移載子65は、回転軸に直交して植
設された数本の櫛歯を有したものであり、回転軸が通常
の位置ではこれらの櫛歯が横になっているが、回転軸が
駆動されて90゜回転するとこれらの櫛歯が縦に立って
上方の薬袋収集器61又は薬袋分配器62のスリットへ
遊挿可能となるものである。そして、後述するように薬
袋収集器61と薬袋移載子63との連携動作によって薬
袋収集器61上の薬袋を横置きの状態のままで薬袋分配
器62の上へ落下させるのである。これにより、薬袋移
載機構60は、薬袋収集器から薬袋分配器への薬袋移送
に際して薬袋をその厚み方向に移動させて移載するもの
となっている。
【0030】同様に、薬袋収集器62上の薬袋は、薬袋
移載子64と連携させることで薬袋反転機構70上へ横
置きの状態のままで落下させられる。また、薬袋移載子
65と連携させることで、一括受箱4の上へ横置きの状
態のままで落下させられる。何れの連携動作を行うか
は、後述のコントロールユニット42の制御に従う。こ
れにより、薬袋分配器62,薬袋移載子64,薬袋移載
子65からなる薬袋分配機構は、トレイ90及び一括受
箱4の何れかを受器として選択することで、印刷済み薬
袋を異なる薬袋収納位置の複数受器に収納する分配収納
を行うものとなっている。
【0031】さらに、薬袋分配器62は、図示しない駆
動モータによって自己の移動経路内を前進あるいは後進
のいずれの方向にも移動するように駆動されるが、その
移動経路は、筐体41のほぼ全幅に亘り、一括受箱4や
薬袋反転機構70への移載位置をカバーしている。これ
により、薬袋収納機構の一部として設けられた薬袋分配
器62は、異なる薬袋収納位置への分配収納を行うに際
して、薬袋収納位置間を往復移動して複数受器へ薬袋を
分配するものとなっている。
【0032】薬袋反転機構70は、紙押さえ爪の付設さ
れた一対の反転箱71及び反転箱72が反対向きに連結
されたものであり、その中央のところが回転軸73に取
着されて支持され、回転軸73の回転駆動によって連結
部全体が大きく回転してその半回転ごとに反転箱71及
び反転箱72が上下入れ替わりながらそれぞれ反転する
ものである。これにより、薬袋反転機構70は、薬袋を
保持して少なくとも半回転することが可能なものとなっ
ている。
【0033】トレイ90は、薬袋を収納するために上面
の解放した箱体が用いられるが(図3(a)参照)、横
に拡がった鍔部91が箱部92の上端に形成されるとと
もに、底部93は箱部92よりも僅かに小さくされて段
が付いたものである。鍔部91は後述するように積層ト
レイ取扱機構80のトレイ下げネジ81及びトレイ上げ
ネジ83による昇降に際して利用される。底部93は、
他のトレイ90の箱部92の上部に嵌め込まれてがたつ
かない大きさであり、段差部が当接して嵌合深さが一定
になるものである。これにより、トレイ90は、薬袋収
納の有無に拘わらず整然と安定して積み重ねることが可
能なものとなっている。
【0034】積層トレイ取扱機構80は、多数の積み重
ねられたトレイ90が積載されるとその最下のものを支
承又は担持するトレイ下げネジ81がトレイコンベア8
2の一端側直上に設けられ、トレイコンベア82の他端
側直上には、トレイ90を下から順送りして上へ積み上
げるトレイ上げネジ83が配置される。トレイコンベア
82は、コンベア3より少し大きなベルトコンベアから
なり、筐体41の底部に据え付けられて、トレイ下げネ
ジ81によってトレイ90が一個載せられると、これ
を、薬袋反転機構70の直下のところまで、さらにトレ
イ上げネジ83のところまで水平に搬送するものであ
る。これにより、積層トレイ取扱機構80は、積み重ね
た複数トレイを積載して取り扱うとともに、その積載部
も含めてプリンタの下方空間に配置されたものとなって
いる。
【0035】また、トレイ90が薬袋反転機構70の直
下まで搬送されたところでトレイコンベア82の搬送動
作を一旦停止させると、薬袋反転機構70の反転箱71
又は反転箱72の何れか下側に位置する方がそのトレイ
90と対向し合うようにトレイコンベア82及び薬袋反
転機構70が配置されている。これにより、積層トレイ
取扱機構80は、薬袋収納前後のトレイを薬袋反転機構
70の左右の側方に保持するものとなっており、しかも
薬袋反転機構70は、下方がトレイへの薬袋収納位置に
面したものとなっている。すなわち、積層トレイ取扱機
構80は、従来の分割受棚と異なりトレイをU字状に移
送しながらその底部で薬袋を収納させるとともに、U字
内の空間に薬袋反転機構を配置することで、筐体41内
の下部空間を有効に利用している。
【0036】なお、図2のコントロールユニット42
は、上述した各機構に薬袋印字および薬袋分割収納の処
理を以下の動作説明の如き一連の手順に沿って行なわせ
るために、マイクロプロセッサを有してプログラマブル
なコントローラと、そのプログラム処理に従ってコンベ
ア51等を駆動するモータ等を制御する搬送モータ制御
回路や、薬袋収集器61等を駆動するモータ等を制御す
る移載モータ制御回路、回転軸73等を駆動するモータ
等を制御する反転モータ制御回路、トレイ下げネジ81
等を駆動するモータ等を制御する昇降モータ制御回路な
どが設けられている。また、詳細な説明は割愛するが、
特開平6−315511号公報記載の薬袋印字機と同様
にホストコンピュータから処方データ等を受信する等の
ためにホストI/Fが設けられ、薬袋印字機40単体で
のオペレーションのために操作パネルI/Fも設けられ
ている。
【0037】この薬袋印字機40について、その使用態
様及び動作を、図面を引用して説明する。図3は、その
昇降機構の動作説明図であり、図4は、その移載機構の
動作説明図であり、図5は、その反転機構の動作説明図
である。
【0038】先ず、各プリンタ1の給紙部に対し、それ
ぞれ該当するサイズで未印字の薬袋をセットして、各プ
リンタ1を印字可能な状態にしておく。そして、空の一
括受箱4を薬袋移載子65斜め下の所定位置にセットす
る。これで、薬袋一括収納の準備が調う。
【0039】また、積み重なった空のトレイ90を(図
3(a)参照)不図示の開口等からトレイ下げネジ81
の上に載せる(図3(b)参照)。すると、図示しない
センサの検出に応じてトレイ下げネジ81が回転作動
し、積重トレイ90は、最下のトレイ90の鍔部91が
トレイ下げネジ81のネジ溝81aに滑り込んで下方へ
案内される(図3(c)参照)。そして、この最下のト
レイ90がトレイ下げネジ81部分を通過してトレイコ
ンベア82上に落ちると、図示しないセンサの検出に応
じてトレイ下げネジ81が回転を停止して残りの積重ト
レイ90はトレイ下げネジ81上に積載されたままで待
機状態となる(図3(d)参照)。他方、トレイコンベ
ア82上に移ったトレイ90は、トレイコンベア82に
よって薬袋反転機構70の直下へ水平搬送される(図3
(e)参照)。こうして、トレイへの薬袋分割収納の準
備も、調う。
【0040】次に、処方箋のデータがホストコンピュー
タ等からコントローラに入力されると、その印字データ
が1看者ごとに処理されるが、その看者に支給する薬袋
のサイズ等に応じて適切な何れかのプリンタ1が選択さ
れて薬剤名や用法等の印字がなされる。薬袋が複数のと
きはその数だけプリンタの選択および印字がなされる。
プリンタ1で印字された薬袋は、次々に、それぞれ該当
するコンベア51〜54へ排出されて、その上で待機さ
せられる。待機中の薬袋が有ると、そのコンベアの搬出
端部の下へ薬袋収集器61が移動させられ、そこで、再
びコンベアが作動して薬袋が薬袋収集器61へ送り込ま
れる。こうして、1看者の処方について、その分だけの
印字済み薬袋が薬袋収集器61に積載した状態で収集さ
れる。
【0041】1看者分の印字済み薬袋を積載した薬袋収
集器61は、収集した薬袋7を移載して次の薬袋収集に
備えるために、薬袋移載子63の斜め上に移動させられ
る(図4(a)参照)。このとき、薬袋収集器61によ
る収集処理と同時に薬袋分配器62の移動も行われ、し
かも通常は薬袋分配器62の移動の方が早く済むので、
薬袋移載子63の下には既に移動し終えた薬袋分配器6
2が待機している。こうして、薬袋収集器61による薬
袋の収集と薬袋分配器62による薬袋移載準備とが並行
して行われる。
【0042】そして、薬袋移載子63が回転してその櫛
歯が上向きに立てられるとともに、反対側に位置する薬
袋収集器61の可動側面61aが開かれる(図4(b)
参照)。この状態で、薬袋収集器61が適度な速度で薬
袋移載子63側へ水平移動すると、薬袋7の端部が、薬
袋移載子63の櫛歯に当接して(図4(c)参照)、薬
袋収集器61上を滑りながらそこに止まり(図4(d)
参照)、さらなる薬袋収集器61の水平移動に伴って薬
袋収集器61の可動側面61aのところから抜けると、
横置きされたままの状態で薬袋分配器62上へ自然落下
する(図4(e)参照)。その後、薬袋移載子63及び
可動側面61aが元の状態に戻されて、薬袋収集器61
から薬袋分配器62への薬袋移載が完了する(図4
(f)参照)。
【0043】1看者分の印字済み薬袋が移載された薬袋
分配器62は、その看者が入院中等の者でその薬袋が一
括受箱4への一括収納の対象である場合、薬袋移載子6
5の斜め上へ移動させられ、上述したのと同様にこれと
連携して、薬袋を一括受箱4へ移載する。これで、一括
受箱4には、印字面を下に向けて薬袋が一括収納され
る。これに対し、その看者が外来窓口等の者でその薬袋
がトレイへの分割収納の対象である場合、薬袋分配器6
2は、薬袋移載子64の斜め上へ移動させられる。その
下には、空の反転箱71が紙押さえ爪71aを開いて既
に待機している。
【0044】そして、やはり上述したのと同様に薬袋分
配器62と薬袋移載子64とが連携して、薬袋分配器6
2に積載の薬袋が反転箱71へ移載される。すると、紙
押さえ爪71aが閉じて薬袋7は反転箱71内に挟持さ
れる(6図(a)参照)。この状態で回転軸73が回転
駆動されて、反転箱71等は傾くが、紙押さえ爪71a
で押さえられている薬袋7が振り落とされることは無い
(6図(b)参照)。回転軸73が半回転して、反転箱
71,72が入れ替わり、反転箱71が下になったとき
には、薬袋7も表裏が反転しており、さらに紙押さえ爪
71aが開らくと薬袋7は落下してトレイコンベア82
上のトレイ90へ移載される。こうして、積層トレイ取
扱機構80上の薬袋収納位置に置かれたトレイを受器と
して薬袋収納機構による薬袋収納は、印字面が上になる
ように行われる。
【0045】薬袋収納が済んだ薬袋受領済みトレイ90
は、再びトレイコンベア82によって水平搬送されて、
トレイ上げネジ83のところへ運ばれる。そして、そこ
では、上述したトレイ下げネジ81によるトレイ下降処
理とほぼ逆順のトレイ上昇処理がトレイ上げネジ83に
よって行われ、トレイ90は下からトレイ上げネジ83
の上へ押し上げられる。こうして、1看者分の薬袋分割
収納の処理がなされる。
【0046】また、薬袋分配器62による一括受箱4へ
の一括収納またはトレイ90への分割収納が行われてい
るとき、薬袋分配器62への薬袋移載が完了した薬袋収
集器61は、次の看者分の薬袋収集のために、薬袋移載
子63対応位置から、コンベア51〜54のうち印字済
み薬袋を保持しているものの対応位置へ、移動させられ
る。こうして、薬袋収集器61による薬袋の収集と薬袋
分配器62による薬袋の分配とが並行して行われる。
【0047】その後は、空の積重トレイ90がトレイ下
げネジ81によってトレイ一個分だけ更に下げられ、そ
の最下トレイ90がトレイコンベア82によって薬袋収
納位置に置かれる。そして、次の看者分の薬袋が、プリ
ンタ1によって印字処理され、薬袋搬送機構50を経
て、薬袋移載機構60の収集および分配の並行作業によ
って、選択的に且つ速やかに一括受箱4又は反転箱71
へ移載される。さらに、反転箱71へ移載された薬袋
は、薬袋反転機構70によって反転されてから、薬袋収
納位置で待っているトレイ90へ送り込まれ、薬袋収納
済みトレイ90は、トレイコンベア82及びトレイ上げ
ネジ83によって、トレイ上げネジ83上に積み重ねら
れる。
【0048】こうして、それぞれの看者ごとに一括受箱
への薬袋一括収集またはトレイへの薬袋分割収納の処理
が、選択的に次々と繰り返される。そして、トレイ上げ
ネジ83上に溜まった薬袋受領済みトレイ90は、図示
しない開口等を介して装置外へ取り出され、調剤作業等
の次工程へ渡される。
【0049】図7に縦断面模式図を示した本発明の薬袋
印刷装置の第2実施例としての薬袋印字機420につい
て説明する。これが上述の薬袋印字機40と相違するの
は、薬袋移載機構60が次の薬袋移載機構620によっ
て置換されている点である。すなわち、薬袋移載機構6
20は、薬袋収集器61から薬袋分配器62への薬袋移
載を担う薬袋移載子が上記の薬袋移載子63に加えて新
たな薬袋移載子66も設けられて複数個とされたもので
ある。そのうちの一方の薬袋収集器61は、コンベア5
3及びコンベア54から搬出された薬袋を薬袋収集器6
1が受け取る位置に対応して設けられ、他方の薬袋収集
器66は、残りのコンベア51及びコンベア52から搬
出された薬袋を薬袋収集器61が受け取る位置に対応し
て設けられている。これにより、薬袋印字機420の薬
袋移載機構620は、薬袋収集器61が所定の薬袋を収
集し終えるとその位置で直ちに薬袋分配器62へ移載す
ることが可能なものとなっている。
【0050】図8に縦断面模式図を示した本発明の薬袋
印刷装置の第3実施例としての薬袋印字機430につい
て説明する。これが上述の薬袋印字機40と相違するの
は、薬袋移載機構60が次の薬袋移載機構630によっ
て置換されている点である。すなわち、薬袋移載機構6
30は、薬袋収集器61から薬袋分配器62への薬袋移
載を担う薬袋移載子63が固定位置に設置されているの
でなく薬袋分配器62に搭載・付設されていて薬袋分配
器62に随伴して移動するものである。これにより、薬
袋印字機430の薬袋移載機構630は、薬袋収集器6
1が所定の薬袋を収集し終えるとその移動経路内の任意
の位置で薬袋分配器62へ移載することが可能なものと
なっている。例えば、薬袋分配器62による直前の分配
処理が完了するよりも早く薬袋収集器61による次の収
集処理が完了したような場合には、通常とは逆に薬袋収
集器61が薬袋分配器62の方へ移動することで速やか
に移載処理を済ませることも可能となる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の薬袋印刷装置にあっては、異なる薬袋収納位置に置か
れた複数受器へ分配収納を行うに際し薬袋収集器及び薬
袋分配器の組み合わせを採用したことにより、水平コン
ベアの総て又は一部を他の機構で置換することができた
という有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薬袋印刷装置の第1実施例としての
薬袋印字機について、その縦断面模式図である。
【図2】 その制御回路のブロック図である。
【図3】 その昇降機構の動作説明図である。
【図4】 その移載機構の動作説明図である。
【図5】 その反転機構の動作説明図である。
【図6】 本発明の薬袋印刷装置の第2実施例としての
薬袋印字機について、その縦断面模式図である。
【図7】 本発明の薬袋印刷装置の第3実施例としての
薬袋印字機について、その縦断面模式図である。
【図8】 従来の薬袋印字機(一括型)である。
【図9】 従来の薬袋印字機(分割型)である。
【図10】 その分配機構である。
【図11】 その分配機構にトレイを組み入れたときの
予想構成模式図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 排紙路 3 コンベア(薬袋搬送機構) 4 一括受箱(受器) 5 分割受棚(受器) 6 トレイ 7 薬袋 10 薬袋印字機(薬袋印刷装置) 20 薬袋印字機(薬袋印刷装置) 21 集合搬送部(薬袋搬送機構) 22 薬袋分割収納機構 23 薬袋分割収納機構 24 薬袋一括収納機構 40 薬袋印字機(薬袋印刷装置) 41 筐体 42 コントロールユニット 50 薬袋搬送機構 51,52,53,54 コンベア(薬袋搬送機構;独
立待機機構) 60 薬袋移載機構 61 薬袋収集器(薬袋移載機構) 62 薬袋分配器(薬袋移載機構;薬袋分配機構) 63,64,65,66 薬袋移載子(薬袋移載機構) 70 薬袋反転機構 71,72 反転箱(薬袋反転機構) 73 回転軸(薬袋反転機構) 80 積重トレイ取扱機構 81 トレイ下げネジ(トレイ下降機構;積重トレイ取
扱機構) 82 トレイコンベア(トレイ搬送機構;積重トレイ取
扱機構) 83 トレイ上げネジ(トレイ上昇機構;積重トレイ取
扱機構) 90 トレイ(受器) 91 鍔部 92 箱部 93 底部 420 薬袋印字機(薬袋印刷装置) 430 薬袋印字機(薬袋印刷装置) 620 薬袋移載機構 630 薬袋移載機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のプリンタと、その印刷済み薬袋を異
    なる薬袋収納位置の複数受器に収納する薬袋収納機構と
    を具備した薬袋印刷装置において、前記薬袋収納機構の
    一部として設けられ少なくとも前記プリンタの排紙位置
    またはそれに続く収集位置を移動して前記プリンタから
    前記薬袋を収集する薬袋収集器と、前記薬袋収納機構の
    一部として設けられ少なくとも前記薬袋収納位置間を移
    動して前記複数受器へ前記薬袋を分配する薬袋分配器と
    を備えたことを特徴とする薬袋印刷装置。
JP2204497A 1997-01-21 1997-01-21 薬袋印刷装置 Pending JPH10203707A (ja)

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JP2204497A JPH10203707A (ja) 1997-01-21 1997-01-21 薬袋印刷装置

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