JP2905460B2 - 薬袋印刷装置 - Google Patents

薬袋印刷装置

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JP2905460B2
JP2905460B2 JP2103497A JP2103497A JP2905460B2 JP 2905460 B2 JP2905460 B2 JP 2905460B2 JP 2103497 A JP2103497 A JP 2103497A JP 2103497 A JP2103497 A JP 2103497A JP 2905460 B2 JP2905460 B2 JP 2905460B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、薬袋印刷装置に
関し、詳しくは、印刷済み薬袋を収集してトレイその他
の受器へ収納する収納機構に着目してその構造を工夫す
ることで装置の小形化や収集効率の向上を図った薬袋印
刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬袋印刷装置として、特開平6−
315511号公報や、特開平7−2404号公報に記
載された薬袋印字機が知られている。何れも、印刷対象
の薬袋が単一の形態で済まないことに対応して複数のプ
リンタを備えるとともに、各プリンタからの薬袋を一括
して又は分割して受器に収納する薬袋収納機構も有し
て、同一患者への処方単位での印刷済み薬袋がばらばら
にならないようにしている。
【0003】図8に縦断側面図を示した前者の薬袋印字
機10は、薬袋一括収納型の装置であり、プリンタ1に
よって印刷された薬袋が、排紙路2へ排出されると、そ
の中を縦に落下して横置きのコンベア3に至り、それに
乗って水平に搬送され、さらには縦置きのコンベア3に
挟まれて鉛直に搬送されて、装置筐体側面部に付設され
た受器としての一括受箱4へ順次収納されるようになっ
ている。一括受箱4に収納された薬袋は、人手によっ
て、病棟や窓口等ごとに纏めて薬袋運搬用籠等に移され
てから、持ち出される。
【0004】図9に縦断側面図を示し図10にその分配
機構を示した後者の薬袋印字機20は、薬袋分割収納型
の装置であり、プリンタ1によって印刷された薬袋が、
横置きのコンベア3の上へ排出されると、それに乗って
水平に搬送され、さらに集合搬送部21内において縦置
きのコンベア3に挟まれて鉛直に搬送されながら上方へ
集められて、薬袋分割収納機構22内において最上方に
位置する受器としての分割受棚5へ順次乗載収納される
ようになっている。
【0005】これらの薬袋印字機20のプリンタ格納ユ
ニット,集合搬送部21,及び薬袋分割収納機構22
は、その順に横に並んで隣接して設けられており、さら
に薬袋分割収納機構22は、分割受棚5を循環させる手
段が設けられていて、一処方あたりの薬袋を受領する度
に薬袋受領済みの分割受棚5を一段分順に下降させると
ともに、空の分割受棚5を薬袋収納位置・薬袋受領位置
に送り込むことで、薬袋を分割して収納するようになっ
ている。分割受棚5毎に収納された薬袋は、次工程の作
業者等の手によって、分割受棚5側面の開口から取り出
される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の薬袋
印刷装置では、取り出した薬袋は、運搬等に適した籠や
トレイに移し替えられることが多い。さらに、分割収納
型の場合、移し替えたそのトレイに載せたまま又はその
トレイと1セットにして、後続の作業もトレイ単位で行
うのが便利である。そこで、利便性の更なる向上と装置
からの薬袋取出ミス等の更なる防止・低減とを達成する
べく、薬袋を分割収納するに際して直接にトレイへ自動
収納することにより人手介在の機会を減らすのが望まし
い。
【0007】具体的には従来の分配機構にトレイを組み
入れることが考えられる。これは、図11にその縦断側
面図を示したが、薬袋分割収納機構22を改造して、分
割受棚5の上にトレイ6を搭載可能な薬袋分割収納機構
23とすることで具現化される。ただし、分割受棚5に
トレイ6を搭載するためには、分割受棚5相互の隙間を
トレイ6厚さよりも広くする必要があるので、分割受棚
5を間引くか、あるいは同数の分割受棚5を確保するに
は薬袋分割収納機構23を薬袋分割収納機構22よりも
大きくしなければならない。
【0008】さらに、外来患者窓口と入院病棟との使い
分け等のために一括受箱4も並設するときには、移し替
え不要なトレイ6には印字面を上にして薬袋を収納する
のに対し移し替えの必要な一括受箱4には印字面を下に
して薬袋を収納することが要求されるので、薬袋一括収
納機構24におけるコンベア3等は薬袋反転のために引
き回して設置される。このため、一括受箱4及びトレイ
6に薬袋を分割収納しようとすると、装置が一層大形化
してしまうこととなる。
【0009】ところが、分割収納用の受器としてトレイ
を利用しようとした際に顕在化したこの不都合は、プリ
ンタ格納ユニット,集合搬送部,及び薬袋分割収納機構
または薬袋一括収納機構を横に並べる従来の実現方式で
は、本質的なものであり、一括受箱や分割受棚,トレイ
等の異なる薬袋収納位置に置かれた複数受器に分配収納
しようとすると、多かれ少なかれ発現する。あるいは分
配収納を直ちには行わなくてもそれ等を可能とする拡張
性を確保しようとするだけでも、その不都合が潜在的に
又は顕在化して随伴して来る。
【0010】これに対しては、受器としてトレイを利用
する場合と利用しない場合との何れも含めて、プリンタ
や薬袋収納機構などを上下にして縦に並べるように配置
方式を変更すること等で、装置が大型化するのを回避す
ることが考えられる。
【0011】しかしながら、各機構を横に並べる従来の
薬袋印刷装置において薬袋収集の主な担い手は一連のプ
リンタに亘って延びた水平のコンベアである。このコン
ベア利用の薬袋搬送機構は、各機構を横に並べる既製概
念に合致したものであり、この水平薬袋搬送機構を薬袋
収集に用いると、薬袋が一方向に運ばれてその終端に至
って後続の機構へ搬出・排出等されるので、必然的に、
水平薬袋搬送機構とその後続の機構との連結点すなわち
薬袋移送移載位置は、水平薬袋搬送機構の終端に対応し
て、装置の側端部に位置することとなる。
【0012】このため、水平薬袋搬送機構を薬袋収集の
主体としたままでは、プリンタや薬袋収納機構などを上
下に配置する等の設計変更の際に制約が厳し過ぎて、装
置の小形化等を達成するのは困難である。そこで、プリ
ンタや薬袋収納機構などの新配置等を設計する際におけ
る制約を緩和しうる薬袋収集の新たな方式を案出するこ
とが課題となる。
【0013】この発明は、このような課題を解決するた
めになされたものであり、薬袋収集を担う機構とその後
続の機構との連結点についての位置的自由度が高い薬袋
印刷装置を実現することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るためになされた本発明の薬袋印刷装置について、その
構成および作用効果を以下に説明する。
【0015】本発明の薬袋印刷装置は(、出願当初の請
求項1に記載の如く)、複数のプリンタと、その印刷済
み薬袋を収集して受器に収納する薬袋収納機構とを具備
した薬袋印刷装置において、独立して駆動される複数の
薬袋搬送機構が(前記薬袋収納機構の一部として又は別
異のものとして)前記複数のプリンタのそれぞれに対応
して個別に設けられ、少なくとも前記複数の薬袋搬送機
構の排紙位置を移動して前記薬袋を収集する薬袋収集器
が前記薬袋収納機構の一部として設けられたことを特徴
とする。(なお、望ましくは、前記薬袋収納機構が前記
プリンタの下方空間に配置されていると一層良い。)
【0016】ここで、薬袋収集器などの器体の「移動」
形態としては、「往復移動」や「循環移動」などが挙げ
られる。特に「往復移動」は、エンジンにおけるピスト
ンの如き一定位置での往復動に限らず、ときによって異
なる終端あるいは中間位置で適宜向きを変えたり発進停
止を行ったりしながら所定経路内で行きつ戻りつ移動す
ることも含む意味である。また、「循環移動」は、ルー
プ状経路等を同一方向に循環することに限らず、その経
路内を行きつ戻りつする往復移動との組み合わせ等も含
む意味である。
【0017】このような薬袋印刷装置にあっては、複数
のプリンタによって何種類かの薬袋に対して処方箋等に
対応した内容の印刷が行われるとともに、薬袋収納機構
によって印刷済み薬袋が一旦収集されてから一括して又
は分割して受器に収納されるが、その薬袋収集に際し
て、薬袋収集器が薬袋の排紙位置を適宜移動する。そこ
で、その移動範囲内であれば、何れのところであって
も、薬袋収集器からその後続機構へ収集済み薬袋を移送
・移載することが可能である。これにより、薬袋収集機
構と後続機構との連結点が、側端部に限られること無
く、中央位置等ほぼ任意に選定しうることとなる。
【0018】もっとも、長く延びた水平薬袋搬送機構に
代えて薬袋収集器を採用したことに起因してこれだけで
はプリンタの排紙タイミングが薬袋収集器の移動状態に
よって制限されてしまうことにもなりかねないが、これ
に対しては、各プリンタ毎に設けられた個別独立の薬袋
搬送機構が該当プリンタからの薬袋を受け取って薬袋収
集器の移動到来を待つので、印刷済み薬袋を該当薬袋搬
送機構上に待機させておいてその間にプリンタによる他
の印刷処理を続行することができる。
【0019】このように、適宜移動する薬袋収集器を収
集処理の主体とすることで上下配置その他の機構上設計
自由度が確保されるとともに、薬袋を一時待機させうる
個別独立の薬袋搬送機構を収集処理の補助とすることで
薬袋収集器採用に伴う欠点がカバーされる。したがっ
て、この発明によれば、薬袋収集を担う機構とその後続
の機構との連結点についての位置的自由度が高い薬袋印
刷装置を実現することができる。その結果、プリンタや
薬袋収納機構などを上下その他の形態に配置する際の設
計自由度も上がって、延いては装置全体の小形化も容易
となる。
【0020】
【発明の実施の形態】このような解決手段で達成された
本発明の薬袋印刷装置について、これを実施するための
形態を説明する。
【0021】[第1の実施の形態]本発明の第1の実施
形態は、上述した薬袋印刷装置であって、前記薬袋収集
器から後続の機構への薬袋移送に際して(及び望ましく
は受器への薬袋収納に際しても)前記薬袋をその厚み方
向に移動させて移載する薬袋移載機構が前記薬袋収納機
構内に設けられたことを特徴とするものである。
【0022】このような薬袋印刷装置にあっては、薬袋
移載機構による薬袋収納に際し少なくとも薬袋収集器か
ら薬袋分配器等の後続機構への薬袋移送を含む全行程ま
たは一部の行程において、薬袋がその厚み方向に移動し
て移載がなされる。かかる移載は、狭い隙間に差し込ま
れたり挟み付けられたりする従来の薬袋広がり方向への
搬送と異なり、紙詰まり等の発生が無い又は本質的に少
ないものである。また、薬袋の移動経路は薬袋の広さ以
上の太さを持った空間として確保されるので、そこに手
を入れて行う紙の強制排出やメンテナンス等に際しての
作業も、実に楽である。これにより、薬袋広がり方向へ
の搬送は、従来より少なくて済む又は無くなる。したが
って、この実施形態によれば、薬袋広がり方向への搬送
が少なくて作業性が良い薬袋印刷装置を実現することが
できる。
【0023】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
形態は、上述した解決手段および実施形態の薬袋印刷装
置であって、前記複数のプリンタの何れかが一の薬袋印
刷を終えると該当の薬袋搬送機構が空くのを待ってその
印刷済み薬袋を該当の薬袋搬送機構へ排出させるととも
にそのプリンタに次の薬袋印刷を続行させる印刷排紙制
御手段を備えたものである。これにより、印刷処理のパ
イプライン化率が高くなるので、その分だけ印刷待ちの
状態が減少して、装置全体のスループットも向上するこ
ととなる。
【0024】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
形態は、上述した解決手段および実施形態の薬袋印刷装
置であって、前記複数の薬袋搬送機構は、隣り合ったも
ののうち少なくとも一対のものが、薬袋収集器へ薬袋を
排出するに際して対向する方向に搬送を行うものである
ことを特徴とする。これにより、対をなす薬袋搬送機構
から薬袋収集器が薬袋を受け取る位置は同一又は近傍と
なるので、そこのところに関する限り薬袋収集器がほと
んど又は全く移動すること無く、薬袋収集が行われる。
したがって、薬袋収集器の移動機会または移動距離が減
少するので、薬袋収集の効率が向上する。
【0025】[第4の実施の形態]本発明の第4の実施
形態は、上述した解決手段の薬袋印刷装置であって、
(前記薬袋収納機構の一部として又は別個に設けられ)
トレイを(搬送や昇降等して)取り扱うトレイ取扱機構
を備え、前記薬袋収納機構が、前記トレイ取扱機構によ
って薬袋収納位置に置かれたトレイを前記受器として薬
袋収納を行うものであり、前記トレイ取扱機構が、(前
記薬袋収納機構と共に)前記プリンタの下方空間に配置
されていることを特徴とする。この場合、基本的な上下
の短距離を移送しただけで直ちに薬袋がトレイへ収納さ
れるようにしたことにより、トレイへの薬袋収納を自動
で行う薬袋印刷装置を小形に実現することができる。そ
の結果、印刷済み薬袋の受器としてトレイを利用するこ
とが可能となったばかりか、装置の小形化や操作性向上
等の長所が一層伸びている。
【0026】[第5の実施の形態]本発明の第5の実施
形態は、上述した解決手段および実施形態の薬袋印刷装
置であって、前記トレイ取扱機構が、(薬袋収納前の若
しくは薬袋収納後の又は薬袋収納前後の)積み重ねた複
数トレイを積載して取り扱うものであり、その積載部も
含めて前記プリンタの下方空間に配置されていることを
特徴とする。この場合、多数トレイが嵩張らず且つその
取り扱い距離も短くて済むようにしたことにより、トレ
イへの薬袋収納を自動で行う薬袋印刷装置を一層小形に
実現することができる。
【0027】[第6の実施の形態]本発明の第6の実施
形態は、上述した解決手段および実施形態の薬袋印刷装
置であって、前記薬袋収納機構は、印刷済み薬袋を異な
る薬袋収納位置の複数受器に収納するに際し少なくとも
前記薬袋収納位置間を往復移動して前記複数受器へ前記
薬袋を分配する薬袋分配器が設けられ、前記薬袋収集器
に加えて前記薬袋分配器も前記プリンタの下方空間に配
置されていることを特徴とする。この場合、基本的な短
距離を移送しただけで直ちに薬袋が受器へ分配収納され
るとともに狭い空間内でも薬袋の収集・分配を並行して
行うことが可能なようにしたことにより、異なる薬袋収
納位置に置かれた複数受器へ分配収納を速やかに行う薬
袋印刷装置を小形に実現することができる。
【0028】
【実施例】本発明の薬袋印刷装置の一実施例としての薬
袋印字機40について、その具体的な構成を、図面を引
用して説明する。図1は、その縦断面模式図であり、図
2は、その制御回路のブロック図であり、図3は、制御
手段としてのコントローラにおけるタスクやキューの関
連図である。なお、要部機構を図示し、その他の一般的
な支持枠や,駆動モータ,センサ等は図示を割愛した。
【0029】薬袋印字機40は、従来同様に薬袋印字用
のプリンタ1を複数台具備しているが、従来と異なりプ
リンタ1は総てが筐体41の上段に並べて載置されてい
る。そして、その下方には、上から下へ順に、薬袋搬送
機構50、薬袋移載機構60、薬袋反転機構70、及び
積層トレイ取扱機構80が配設されている。このうちの
薬袋搬送機構50と薬袋移載機構60と薬袋反転機構7
0は、後に詳述するが薬袋収納機構として、プリンタ1
から排出された印字済みの薬袋を積層トレイ取扱機構8
0上のトレイに収納することで薬袋分割収納処理を行う
とともに、積層トレイ取扱機構80の脇に並べて置かれ
た一括受箱4へも薬袋を分配することで薬袋一括収納処
理も行うものである。これにより、この薬袋印刷装置
は、薬袋収納機構がプリンタの下方空間に配置されたも
のとなっている。
【0030】薬袋搬送機構50は、従来のコンベア3同
様の薬袋搬送用コンベアからなるが、短い複数のコンベ
ア51〜コンベア54に分けて、個々のプリンタ1ごと
に設けられ、それぞれ独立に電動モータ等で駆動される
ものである。そして、該当するプリンタ1から排出され
た印字済み薬袋を受けて、一時的に保持したり、送り出
したりすることが可能なようになっている。また、隣り
合ったコンベア51及びコンベア52が対になり、コン
ベア51はコンベア52側へ向けて搬送を行うのに対し
コンベア52はコンベア51側へ向けて搬送を行うこと
で、コンベア51とコンベア52とのほぼ中間位置で両
者から薬袋収集器61へ薬袋を排出する。さらに、コン
ベア53及びコンベア54も隣り合っていて対をなし、
コンベア53はコンベア54側へ向けて搬送を行うのに
対しコンベア54はコンベア53側へ向けて搬送を行う
ことで、コンベア53とコンベア54とのほぼ中間位置
で両者から薬袋収集器61へ薬袋を排出する。これによ
り、薬袋搬送機構50におけるコンベアの各対は、薬袋
収集器へ薬袋を排出するに際して対向する方向に搬送を
行うものとなっている。
【0031】薬袋移載機構60は、少なくとも1患者
の薬袋を乗載可能な箱体からなる薬袋収集器61がコン
ベア51〜54の直下で水平移動自在に設けられ、同様
の箱体からなる薬袋分配器62がそこから少し下がった
平行なところで水平移動自在に設けられ、さらに、薬袋
収集器61の移動経路と薬袋分配器62の移動経路との
間、薬袋分配器62の移動経路と薬袋反転機構70との
間、薬袋分配器62の移動経路と一括受箱4との間に、
それぞれ薬袋移載子63,薬袋移載子64,薬袋移載子
65が配置されて、構成されている。
【0032】薬袋収集器61は、図示しない駆動モータ
によって移動経路内を前進あるいは後進のいずれの方向
にも移動するように駆動される。その移動経路は、筐体
41のほぼ全幅に亘り、コンベア51〜54の総てをカ
バーしている。これにより、薬袋収納機構の一部として
設けられた薬袋収集器61は、プリンタ1の排紙位置に
続くコンベア51〜54の薬袋搬出端部直下の収集位置
すなわち複数の薬袋搬送機構の排紙位置を往復移動して
プリンタ1からコンベア51〜54経由で薬袋を収集す
るものとなっている。
【0033】また、薬袋収集器61及び薬袋分配器62
は、底面および一方の側面においてその移動方向に沿っ
て数本のスリットが形成されるとともに、他方の側面が
開くようになっている。また、薬袋移載子63,薬袋移
載子64,及び薬袋移載子65は、回転軸に直交して植
設された数本の櫛歯を有したものであり、回転軸が通常
の位置ではこれらの櫛歯が横になっているが、回転軸が
駆動されて90゜回転するとこれらの櫛歯が縦に立って
上方の薬袋収集器61又は薬袋分配器62のスリットへ
遊挿可能となるものである。そして、後述するように薬
袋収集器61と薬袋移載子63との連携動作によって薬
袋収集器61上の薬袋を横置きの状態のままで薬袋分配
器62の上へ落下させるのである。これにより、薬袋移
載機構60は、薬袋収集器から薬袋分配器への薬袋移送
に際して薬袋をその厚み方向に移動させて移載するもの
となっている。
【0034】同様に、薬袋収集器62上の薬袋は、薬袋
移載子64と連携させることで薬袋反転機構70上へ横
置きの状態のままで落下させられる。また、薬袋移載子
65と連携させることで、一括受箱4の上へ横置きの状
態のままで落下させられる。何れの連携動作を行うか
は、後述のコントロールユニット42の制御に従う。こ
れにより、薬袋分配器62,薬袋移載子64,薬袋移載
子65からなる薬袋分配機構は、トレイ90及び一括受
箱4の何れかを受器として選択することで、印刷済み薬
袋を異なる薬袋収納位置の複数受器に収納する分配収納
を行うものとなっている。
【0035】さらに、薬袋分配器62は、図示しない駆
動モータによって自己の移動経路内を前進あるいは後進
のいずれの方向にも移動するように駆動されるが、その
移動経路は、筐体41のほぼ全幅に亘り、一括受箱4や
薬袋反転機構70への移載位置をカバーしている。これ
により、薬袋収納機構の一部として設けられた薬袋分配
器62は、異なる薬袋収納位置への分配収納を行うに際
して、薬袋収納位置間を往復移動して複数受器へ薬袋を
分配するものとなっている。
【0036】薬袋反転機構70は、紙押さえ爪の付設さ
れた一対の反転箱71及び反転箱72が反対向きに連結
されたものであり、その中央のところが回転軸73に取
着されて支持され、回転軸73の回転駆動によって連結
部全体が大きく回転してその半回転ごとに反転箱71及
び反転箱72が上下入れ替わりながらそれぞれ反転する
ものである。これにより、薬袋反転機構70は、薬袋を
保持して少なくとも半回転することが可能なものとなっ
ている。
【0037】トレイ90は、薬袋を収納するために上面
の解放した箱体が用いられるが(図4(a)参照)、横
に拡がった鍔部91が箱部92の上端に形成されるとと
もに、底部93は箱部92よりも僅かに小さくされて段
が付いたものである。鍔部91は後述するように積層ト
レイ取扱機構80のトレイ下げネジ81及びトレイ上げ
ネジ83による昇降に際して利用される。底部93は、
他のトレイ90の箱部92の上部に嵌め込まれてがたつ
かない大きさであり、段差部が当接して嵌合深さが一定
になるものである。これにより、トレイ90は、薬袋収
納の有無に拘わらず整然と安定して積み重ねることが可
能なものとなっている。
【0038】積層トレイ取扱機構80は、多数の積み重
ねられたトレイ90が積載されるとその最下のものを支
承又は担持するトレイ下げネジ81がトレイコンベア8
2の一端側直上に設けられ、トレイコンベア82の他端
側直上には、トレイ90を下から順送りして上へ積み上
げるトレイ上げネジ83が配置される。トレイコンベア
82は、コンベア3より少し大きなベルトコンベアから
なり、筐体41の底部に据え付けられて、トレイ下げネ
ジ81によってトレイ90が一個載せられると、これ
を、薬袋反転機構70の直下のところまで、さらにトレ
イ上げネジ83のところまで水平に搬送するものであ
る。これにより、積層トレイ取扱機構80は、積み重ね
た複数トレイを積載して取り扱うとともに、その積載部
も含めてプリンタの下方空間に配置されたものとなって
いる。
【0039】また、トレイ90が薬袋反転機構70の直
下まで搬送されたところでトレイコンベア82の搬送動
作を一旦停止させると、薬袋反転機構70の反転箱71
又は反転箱72の何れか下側に位置する方がそのトレイ
90と対向し合うようにトレイコンベア82及び薬袋反
転機構70が配置されている。これにより、積層トレイ
取扱機構80は、薬袋収納前後のトレイを薬袋反転機構
70の左右の側方に保持するものとなっており、しかも
薬袋反転機構70は、下方がトレイへの薬袋収納位置に
面したものとなっている。すなわち、積層トレイ取扱機
構80は、従来の分割受棚と異なりトレイをU字状に移
送しながらその底部で薬袋を収納させるとともに、U字
内の空間に薬袋反転機構を配置することで、筐体41内
の下部空間を有効に利用している。
【0040】図2のコントロールユニット42は、上述
した各機構に薬袋印字および薬袋分割収納の処理を以下
の動作説明の如き一連の手順に沿って行なわせるため
に、マイクロプロセッサを有してプログラマブルなコン
トローラ30と、そのプログラム処理に従ってコンベア
51等を駆動するモータ等を制御する搬送モータ制御回
路や、薬袋収集器61等を駆動するモータ等を制御する
移載モータ制御回路、回転軸73等を駆動するモータ等
を制御する反転モータ制御回路、トレイ下げネジ81等
を駆動するモータ等を制御する昇降モータ制御回路など
が設けられている。また、詳細な説明は割愛するが、特
開平6−315511号公報記載の薬袋印字機と同様に
ホストコンピュータから処方データ等を受信する等のた
めにホストI/Fが設けられ、薬袋印字機40単体での
オペレーションのために操作パネルI/Fも設けられて
いる。
【0041】図3に機能ブロック図に相当するタスク及
びキューの関連図を示したコントローラ30は、処方デ
ータ入力タスク31を有して、ホストI/F等を介して
患者分の処方データS10等を入力すると、これを後
入れ先出しのキューQ1に繋ぐとともに、そのうちの各
薬袋ごとの薬袋印字データY11〜Y14等を該当薬袋
給紙済みプリンタ1に対応した何れかのキューQ2〜Q
5に繋ぐ処理を行うようになっている。
【0042】また、コントローラ30は、印刷排紙制御
タスク32を有して、キューQ2に薬袋印字データY1
1等が存在するとそのデータに従ってコンベア51上方
のプリンタ1に印字処理を行わせるとともに、印刷終了
後にレジスタR2をチェックして、空の場合には直ち
に、空でない場合には空になるのを待って、コンベア5
1への排紙を該当プリンタ1に行わせ且つ薬袋印字デー
タY11等をレジスタR2へ移す処理を行う。そして、
排紙後は直ちにキューQ2に在る次の薬袋印字データY
12等の処理に取りかかるようになっている。同様に、
印刷排紙制御タスク33はキューQ3及びレジスタR3
をアクセスしてコンベア52及び該当プリンタ1の印刷
排紙制御処理を行い、印刷排紙制御タスク34はキュー
Q4及びレジスタR4をアクセスしてコンベア53及び
該当プリンタ1の印刷排紙制御処理を行い、印刷排紙制
御タスク35はキューQ5及びレジスタR5をアクセス
してコンベア54及び該当プリンタ1の印刷排紙制御処
理を行うものである。これにより、コントローラ30
は、複数のプリンタの何れかが一の薬袋印刷を終えると
該当の薬袋搬送機構が空くのを待ってその印刷済み薬袋
を該当の薬袋搬送機構へ排出させるとともにそのプリン
タに次の薬袋印刷を続行させる印刷排紙制御を行うもの
となっている。
【0043】さらに、コントローラ30は、薬袋収集器
61の駆動状態を制御する薬袋収集制御タスク36を有
して、キューQ1における最先の患者処方データS10
に含まれた薬袋印字データY11〜Y14がレジスタR
2〜R4の何れかに在れば該当するコンベア51〜54
の排紙位置へ薬袋収集器61を移動させる。そして、そ
こで薬袋収集器61が該当コンベアから印字済み薬袋を
受け取ると該当レジスタから薬袋印字データを消去する
とともに、キューQ1における最先の患者処方データS
10に含まれた薬袋印字データY11〜Y14総てにつ
いての収集処理が完了するとキューQ1から最先の患者
処方データを消去して以後の薬袋移載制御や薬袋分配制
御を薬袋移載分配タスク37に託す。薬袋移載分配タス
ク37は薬袋収集制御タスク36及びトレイ取扱制御タ
スク38と交信しながらトレイ等への薬袋収納の制御を
行う。
【0044】この薬袋印字機40について、その使用態
様及び動作を、図面を引用して説明する。図4は、その
昇降機構の動作説明図であり、図5は、その移載機構の
動作説明図であり、図6は、その反転機構の動作説明図
であり、図7は、その薬袋収集処理の説明図である。な
お、前半では各機構による全体的な動作等を説明し、後
半ではパイプライン化された薬袋収集処理に焦点を絞っ
て説明する。
【0045】先ず、各プリンタ1の給紙部に対し、それ
ぞれ該当するサイズで未印字の薬袋をセットして、各プ
リンタ1を印字可能な状態にしておく。そして、空の一
括受箱4を薬袋移載子65斜め下の所定位置にセットす
る。これで、薬袋一括収納の準備が調う。
【0046】また、積み重なった空のトレイ90を(図
4(a)参照)不図示の開口等からトレイ下げネジ81
の上に載せる(図4(b)参照)。すると、図示しない
センサの検出に応じてトレイ下げネジ81が回転作動
し、積重トレイ90は、最下のトレイ90の鍔部91が
トレイ下げネジ81のネジ溝81aに滑り込んで下方へ
案内される(図4(c)参照)。そして、この最下のト
レイ90がトレイ下げネジ81部分を通過してトレイコ
ンベア82上に落ちると、図示しないセンサの検出に応
じてトレイ下げネジ81が回転を停止して残りの積重ト
レイ90はトレイ下げネジ81上に積載されたままで待
機状態となる(図4(d)参照)。他方、トレイコンベ
ア82上に移ったトレイ90は、トレイコンベア82に
よって薬袋反転機構70の直下へ水平搬送される(図4
(e)参照)。こうして、トレイへの薬袋分割収納の準
備も、調う。
【0047】次に、処方箋のデータがホストコンピュー
タ等からコントローラに入力されると、その印字データ
が1患者ごとに処理されるが、その患者に支給する薬袋
のサイズ等に応じて適切な何れかのプリンタ1が選択さ
れて薬剤名や用法等の印字がなされる。薬袋が複数のと
きはその数だけプリンタの選択および印字がなされる。
プリンタ1で印字された薬袋は、次々に、それぞれ該当
するコンベア51〜54へ排出されて、その上で待機さ
せられる。待機中の薬袋が有ると、そのコンベアの搬出
端部の下へ薬袋収集器61が移動させられ、そこで、再
びコンベアが作動して薬袋が薬袋収集器61へ送り込ま
れる。こうして、1患者の処方について、その分だけの
印字済み薬袋が薬袋収集器61に積載した状態で収集さ
れる。
【0048】1患者分の印字済み薬袋を積載した薬袋収
集器61は、収集した薬袋7を移載して次の薬袋収集に
備えるために、薬袋移載子63の斜め上に移動させられ
る(図5(a)参照)。このとき、薬袋収集器61によ
る収集処理と同時に薬袋分配器62の移動も行われ、し
かも通常は薬袋分配器62の移動の方が早く済むので、
薬袋移載子63の下には既に移動し終えた薬袋分配器6
2が待機している。こうして、薬袋収集器61による薬
袋の収集と薬袋分配器62による薬袋移載準備とが並行
して行われる。
【0049】そして、薬袋移載子63が回転してその櫛
歯が上向きに立てられるとともに、反対側に位置する薬
袋収集器61の可動側面61aが開かれる(図5(b)
参照)。この状態で、薬袋収集器61が適度な速度で薬
袋移載子63側へ水平移動すると、薬袋7の端部が、薬
袋移載子63の櫛歯に当接して(図5(c)参照)、薬
袋収集器61上を滑りながらそこに止まり(図5(d)
参照)、さらなる薬袋収集器61の水平移動に伴って薬
袋収集器61の可動側面61aのところから抜けると、
横置きされたままの状態で薬袋分配器62上へ自然落下
する(図5(e)参照)。その後、薬袋移載子63及び
可動側面61aが元の状態に戻されて、薬袋収集器61
から薬袋分配器62への薬袋移載が完了する(図5
(f)参照)。
【0050】1患者分の印字済み薬袋が移載された薬袋
分配器62は、その患者が入院中等の者でその薬袋が一
括受箱4への一括収納の対象である場合、薬袋移載子6
5の斜め上へ移動させられ、上述したのと同様にこれと
連携して、薬袋を一括受箱4へ移載する。これで、一括
受箱4には、印字面を下に向けて薬袋が一括収納され
る。これに対し、その患者が外来窓口等の者でその薬袋
がトレイへの分割収納の対象である場合、薬袋分配器6
2は、薬袋移載子64の斜め上へ移動させられる。その
下には、空の反転箱71が紙押さえ爪71aを開いて既
に待機している。
【0051】そして、やはり上述したのと同様に薬袋分
配器62と薬袋移載子64とが連携して、薬袋分配器6
2に積載の薬袋が反転箱71へ移載される。すると、紙
押さえ爪71aが閉じて薬袋7は反転箱71内に挟持さ
れる(6図(a)参照)。この状態で回転軸73が回転
駆動されて、反転箱71等は傾くが、紙押さえ爪71a
で押さえられている薬袋7が振り落とされることは無い
(6図(b)参照)。回転軸73が半回転して、反転箱
71,72が入れ替わり、反転箱71が下になったとき
には、薬袋7も表裏が反転しており、さらに紙押さえ爪
71aが開らくと薬袋7は落下してトレイコンベア82
上のトレイ90へ移載される。こうして、積層トレイ取
扱機構80上の薬袋収納位置に置かれたトレイを受器と
して薬袋収納機構による薬袋収納は、印字面が上になる
ように行われる。
【0052】薬袋収納が済んだ薬袋受領済みトレイ90
は、再びトレイコンベア82によって水平搬送されて、
トレイ上げネジ83のところへ運ばれる。そして、そこ
では、上述したトレイ下げネジ81によるトレイ下降処
理とほぼ逆順のトレイ上昇処理がトレイ上げネジ83に
よって行われ、トレイ90は下からトレイ上げネジ83
の上へ押し上げられる。こうして、1患者分の薬袋分割
収納の処理がなされる。
【0053】また、薬袋分配器62による一括受箱4へ
の一括収納またはトレイ90への分割収納が行われてい
るとき、薬袋分配器62への薬袋移載が完了した薬袋収
集器61は、次の患者分の薬袋収集のために、薬袋移載
子63対応位置から、コンベア51〜54のうち印字済
み薬袋を保持しているものの対応位置へ、移動させられ
る。こうして、薬袋収集器61による薬袋の収集と薬袋
分配器62による薬袋の分配とが並行して行われる。
【0054】その後は、空の積重トレイ90がトレイ下
げネジ81によってトレイ一個分だけ更に下げられ、そ
の最下トレイ90がトレイコンベア82によって薬袋収
納位置に置かれる。そして、次の患者分の薬袋が、プリ
ンタ1によって印字処理され、薬袋搬送機構50を経
て、薬袋移載機構60の収集および分配の並行作業によ
って、選択的に且つ速やかに一括受箱4又は反転箱71
へ移載される。さらに、反転箱71へ移載された薬袋
は、薬袋反転機構70によって反転されてから、薬袋収
納位置で待っているトレイ90へ送り込まれ、薬袋収納
済みトレイ90は、トレイコンベア82及びトレイ上げ
ネジ83によって、トレイ上げネジ83上に積み重ねら
れる。
【0055】こうして、それぞれの患者ごとに一括受箱
への薬袋一括収集またはトレイへの薬袋分割収納の処理
が、選択的に次々と繰り返される。そして、トレイ上げ
ネジ83上に溜まった薬袋受領済みトレイ90は、図示
しない開口等を介して装置外へ取り出され、調剤作業等
の次工程へ渡される。
【0056】以上で各機構による全体的な動作等が明ら
かになったので、以下、薬袋収集に際してのコントロー
ラ30の制御によるパイプライン処理を、図7のキュー
状態変遷図を引用して説明する。
【0057】先ず、患者処方データS10がコントロー
ラ30に入力されると、これが処方データ入力タスク3
1によってキューQ1に繋がれ(図7(a)参照)、さ
らにその患者処方データS10に含まれている薬袋印字
データY11〜Y14がキューQ2〜Q5のうちの対応
するところに繋がれる(図7(b)参照)。例えば、薬
袋印字データY11,Y12がキューQ2に繋がれ、薬
袋印字データY13がキューQ4に繋がれ、薬袋印字デ
ータY14がキューQ5に繋がれる。
【0058】すると、印刷排紙制御タスク32,34,
35の制御に従って各キュー内先頭の薬袋印字データY
11,Y13,Y14についての印字処理が各プリンタ
1によって行われる(図7(c)の網掛け部分を参
照)。このとき、次の患者処方データS20も入力され
ると、これは処方データ入力タスク31によってキュー
Q1において患者処方データS10の後ろに繋がれる
(図7(c)参照)。さらに、その患者処方データS2
0に含まれている薬袋印字データY21〜Y25がキュ
ーQ2〜Q5のうちの対応するところに繋がれる。例え
ば、薬袋印字データY21がキューQ2の後ろに繋が
れ、薬袋印字データY22,Y23がキューQ3に繋が
れ、薬袋印字データY24がキューQ4に繋がれ、薬袋
印字データY25がキューQ5に繋がれる。なお、この
間も、薬袋印字データY11,Y13,Y14の印字処
理は継続されている(図7(d)参照)。
【0059】一方、それまで空だったキューQ3が空で
なくなったので、印刷排紙制御タスク33の制御に従っ
てキュー内先頭の薬袋印字データY22の印字処理が該
当プリンタ1によって行われる(図7(e)の網掛け部
分を参照)。他方、薬袋印字データY11,Y13,Y
14の印字処理が完了すると、印刷排紙制御タスク3
2,34,35の制御に従ってそれぞれのプリンタ1か
らコンベア51,53,54への排紙が行われるととも
に、印刷排紙制御タスク32,34,35によって薬袋
印字データY11,Y13,Y14はそれぞれキューQ
2,Q4,Q5からレジスタR2,R4,R5へ移され
る。そして、印刷排紙制御タスク32,34,35の制
御に従って新たな各キュー内先頭の薬袋印字データY1
2,Y24,Y25についての印字処理がキューQ3先
頭の薬袋印字データY22の印字処理と並行して各プリ
ンタ1によって行われる(図7(e)参照)。こうし
て、4台総てのプリンタによって印字処理が並行して行
われる。
【0060】また、これらの印字処理の継続中に、レジ
スタR2が空でなくなったことに応じた薬袋収集制御タ
スク36の制御に従って薬袋収集器61がコンベア51
の排紙位置へ移動し、そこで印字済み薬袋がコンベア5
1から薬袋収集器61へ排出される。コンベア51から
薬袋収集器61への薬袋収集後は、薬袋収集制御タスク
36の処理によってレジスタR2がクリアされる(図7
(f)参照)。さらに、レジスタR4が空でなくなった
ことに応じて、薬袋収集制御タスク36の制御の下で、
薬袋収集器61はコンベア53の排紙位置へ移動する。
この間、コンベア53,54は印字済み薬袋を載せたま
ま待機状態となっている。
【0061】薬袋収集器61がコンベア53の排紙位置
へ移動すると、ここはコンベア54の排紙位置でもある
から、薬袋収集制御タスク36の制御に従ってコンベア
53及びコンベア54から印字済み薬袋が排出されて薬
袋収集器61に収集される。これに伴い、薬袋収集制御
タスク36の処理によってレジスタR4,R5もクリア
される。また、そうこうするうちに、薬袋印字データY
12,Y22,Y24,Y25についての印字処理が済
むと、これらがそれぞれレジスタR2〜R5に移される
とともにプリンタ1からコンベア51〜54への薬袋排
出も行われる(図7(g)参照)。
【0062】そして、残りの薬袋印字データY21,Y
23についてのプリンタ1による印字処理と同時に、印
字済み薬袋の薬袋収集器61による収集も続行される
が、この時点では、レジスタR3〜R5の薬袋印字デー
タY22,Y24,Y25はキューQ1先頭の患者処方
データS10に該当しないので、それらについての収集
は薬袋収集制御タスク36によって待たされる。先に、
薬袋収集制御タスク36の制御に従って薬袋印字データ
Y12についての薬袋がコンベア51から薬袋収集器6
1に収集され、レジスタR2がクリアされるとともにキ
ューQ1から先頭の患者処方データS10が取り除かれ
る(図7(h)参照)。こうして、患者処方データS2
0の薬袋と混じること無く患者処方データS10の薬袋
だけが総て薬袋収集器61に収集される。
【0063】収集された患者処方データS10の薬袋は
薬袋収集制御タスク36から薬袋移載分配タスク37及
びトレイ取扱制御タスク38の制御下に移されて纏まっ
て受器へ収納される。一方、残りの患者処方データS2
0についての薬袋も、繰り返しとなる詳細な説明は割愛
するが、ほぼ同様にして順次、薬袋収集器61に収集さ
れる(図7(i)〜(k)参照)。さらに、処方単位ご
とに纏まって受器へ収納される。こうして、薬袋の印刷
処理およびその薬袋の収集処理が並行して効率よく行わ
れる。
【0064】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の薬袋印刷装置にあっては、適宜移動する薬袋収集器を
収集処理の主体として機構設計の自由度を確保するとと
もに、薬袋を一時待機させうる個別独立の薬袋搬送機構
を収集処理の補助として薬袋収集器採用に伴う欠点をカ
バーしたことにより、薬袋収集を担う機構とその後続の
機構との連結点についての位置的自由度が高い薬袋印刷
装置を実現することができたという有利な効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の薬袋印刷装置の一実施例としての薬
袋印字機について、その縦断面模式図である。
【図2】 その制御回路のブロック図である。
【図3】 そのコントローラにおけるタスク等の関連
図である。
【図4】 その昇降機構の動作説明図である。
【図5】 その移載機構の動作説明図である。
【図6】 その反転機構の動作説明図である。
【図7】 その薬袋収集処理の説明図である。
【図8】 従来の薬袋印字機(一括型)である。
【図9】 従来の薬袋印字機(分割型)である。
【図10】 その分配機構である。
【図11】 その分配機構にトレイを組み入れたときの
予想構成模式図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 排紙路 3 コンベア(薬袋搬送機構) 4 一括受箱(受器) 5 分割受棚(受器) 6 トレイ 7 薬袋 10 薬袋印字機(薬袋印刷装置) 20 薬袋印字機(薬袋印刷装置) 21 集合搬送部(薬袋搬送機構) 22 薬袋分割収納機構 23 薬袋分割収納機構 24 薬袋一括収納機構 30 コントローラ 31 処方データ入力タスク 32,33,34,35 印刷排紙制御タスク 36 薬袋収集制御タスク 37 薬袋移載分配タスク 38 トレイ取扱制御タスク 40 薬袋印字機(薬袋印刷装置) 41 筐体 42 コントロールユニット 50 薬袋搬送機構 51,52,53,54 コンベア(薬袋搬送機構;独
立待機機構) 60 薬袋移載機構 61 薬袋収集器(薬袋移載機構) 62 薬袋分配器(薬袋移載機構;薬袋分配機構) 63,64,65,66 薬袋移載子(薬袋移載機構) 70 薬袋反転機構 71,72 反転箱(薬袋反転機構) 73 回転軸(薬袋反転機構) 80 積重トレイ取扱機構 81 トレイ下げネジ(トレイ下降機構;積重トレイ取
扱機構) 82 トレイコンベア(トレイ搬送機構;積重トレイ取
扱機構) 83 トレイ上げネジ(トレイ上昇機構;積重トレイ取
扱機構) 90 トレイ(受器) 91 鍔部 92 箱部 93 底部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体内に設けられた複数のプリンタと、そ
    の印刷済み薬袋を収集して受器に収納する薬袋収納機構
    とを具備した薬袋印刷装置において、前記複数のプリン
    タのそれぞれに対応して個別に設けられ独立して駆動さ
    れる複数の薬袋搬送機構と、前記薬袋収納機構の一部と
    して前記筐体内に設けられ少なくとも前記複数の薬袋搬
    送機構の排紙位置を移動して前記薬袋を収集する薬袋収
    集器とを備えたことを特徴とする薬袋印刷装置。
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