JPH1020229A - 偏向走査装置 - Google Patents

偏向走査装置

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JPH1020229A
JPH1020229A JP8188102A JP18810296A JPH1020229A JP H1020229 A JPH1020229 A JP H1020229A JP 8188102 A JP8188102 A JP 8188102A JP 18810296 A JP18810296 A JP 18810296A JP H1020229 A JPH1020229 A JP H1020229A
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JP
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polygon mirror
rotating
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elastic member
portions
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Shizuka Saikawa
静 齋川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押えバネによって回転多面鏡のバランス修正
を行なう。 【解決手段】 回転多面鏡1は、その径方向に組み付け
られた押えバネ10によってロータマグネット5と一体
化される。押えバネ10の上方の当接部12は、それぞ
れ回転軸3の小径部3aに係止自在な3個のクリック部
分12d〜12fを有し、そのうちの1つを選んで、回
転軸3に対する押えバネ10の組み付けを行なう。回転
多面鏡1が回転中に振動するときは、押えバネ10の組
み付け位置を変えて静的不均衡を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームプリ
ンタやレーザファクシミリ等の画像形成装置に用いられ
る偏向走査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、レーザビームプリンタやレーザ
ファクシミリ等の画像形成装置に用いられる一般的な偏
向走査装置を説明するもので、これは、レーザ光L0
発生する光源ユニット50と、レーザ光L0 を回転多面
鏡101の反射面に線状に集光させるシリンドリカルレ
ンズ51とを有し、前記レーザ光L0 を回転多面鏡10
1の回転によって偏向走査し、結像レンズ系52を経て
回転ドラム上の感光体53に結像させる。結像レンズ系
52は球面レンズ52a、トーリックレンズ52b等に
よって構成され、感光体53に結像する点像の歪を補正
する機能等を有する。また、偏向走査されたレーザ光の
一部分は反射ミラー54によって光ファイバ55の受光
端に導入され、走査開始信号に変換されて光源ユニット
50に送信される。
【0003】近年では偏向走査装置の高速化が進み、回
転多面鏡101の回転速度が10,000rpmを超え
るものも開発されている。
【0004】回転多面鏡101を回転させる駆動部は、
図5に示すように、偏向走査装置の筐体にボールベアリ
ング102を介して支承された回転軸103と、これと
一体であるフランジ部材104に一体的に結合されたヨ
ーク105aおよびロータマグネット105と、モータ
基板106に固定されたステータコイル107を有し、
回転多面鏡101は板バネ108a、ワッシャ108b
およびGリング108cからなる弾性押圧機構108に
よってフランジ部材104に押圧され、これによって、
回転軸103やロータマグネット105と一体化され
る。
【0005】モータ基板106上の駆動回路から供給さ
れた駆動電流によってステータコイル107が励磁され
ると、ロータマグネット105が回転多面鏡101とと
もに高速度で回転し、前述のように、回転多面鏡101
に照射されたレーザ光を偏向走査する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の技術によれば、前述のように、回転多面鏡をフランジ
部材と一体化するために少なくともGリングと板バネと
ワッシャの3個の部品を必要とするため、組立部品点数
が多く、従って組立工程も複雑である。
【0007】また、ロータマグネットやヨーク、フラン
ジ部材等は一般的に中心軸のまわりの質量分布が均一に
なるように製作されており、これらを回転軸に組み付け
たときに動的不均衡を発生しないように構成されている
が、Gリングのように形状が非対称である部材を用いて
回転多面鏡をフランジ部材に一体化すると、このために
回転軸のまわりの質量分布が不均一となる。従って、回
転多面鏡を高速回転させたときの振れ回り振動等を回避
するためには、Gリング等を用いて回転多面鏡の組み付
けを行なったうえで、重りを接着する等の方法によるバ
ランス修正を行なう。
【0008】また、回転多面鏡を組み付ける際には、ま
ず回転軸に板バネとワッシャを嵌着し、板バネを弾性変
形させながらGリングを回転軸に沿って押し下げてその
小径部に係合させるものであり、このとき板バネに抗し
てGリングを押し下げるために15〜20kgfの外力
を必要とする。
【0009】従って、回転多面鏡の組み付け中に回転軸
の軸受に過大なスラストがかかり、軸受が損傷したり、
モータの性能が損なわれるおそれがある。
【0010】特に、近年開発された低摩擦の動圧空気軸
受やすべり軸受等を用いる場合には、回転軸の下端にス
ラスト部材が対向して配設されており、前述のような過
大なスラストがかかるとスラスト部材が変形するおそれ
がある。
【0011】加えて、損傷した回転多面鏡を交換する場
合には、Gリングとワッシャと板バネをそれぞれ取りは
ずす必要があるため作業が繁雑であるうえに、Gリング
は取りはずす際に永久変形することが多く、再使用が困
難で新たなGリングを必要とするため、メンテナンスの
コストが極めて高いという未解決の課題もある。
【0012】本発明は、上記従来の技術の有する未解決
の課題に鑑みてなされたものであり、回転多面鏡を回転
させたときの振動を防ぐためのバランス修正が容易であ
り、しかも、回転多面鏡をその駆動部に組み付ける作業
が簡単で組立部品点数も少なくてすみ、製造コストやメ
ンテナンスのコストを大幅に低減できる偏向走査装置を
提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の偏向走査装置は、光ビームを反射する回転
多面鏡と、駆動手段によって回転される回転体と、該回
転体に前記回転多面鏡を弾力的に押圧する弾性部材を有
し、該弾性部材と前記回転体のうちの少なくとも一方
が、他方に対して選択的に結合自在である複数の結合部
を備えていることを特徴とする。
【0014】弾性部材が、これを回転体に対して径方向
に組み付けるように構成されているとよい。
【0015】弾性部材が一対の当接部を有し、そのうち
の一方が回転体の小径部に結合され、他方が回転多面鏡
に押圧されるように構成されているとよい。
【0016】
【作用】回転多面鏡は、弾性部材によって駆動手段の回
転体に弾力的に押圧されることでこれと一体的に結合さ
れる。弾性部材と回転体のうちの少なくとも一方が、他
方の所定の部位に対して選択的に結合自在である複数の
結合部を有するため、該複数の結合部のうちの1つを適
切に選んで弾性部材を組み付けることで、回転多面鏡と
回転体と弾性部材を含む回転部全体のバランス修正を行
なうことができる。
【0017】すなわち、弾性部材によって回転多面鏡と
回転体を一体的に結合したうえで、駆動手段を駆動して
回転多面鏡等を回転させてその振れ回り振動等を実測
し、その測定結果から、前記回転部の静的不均衡を算出
し、これを最も効果的に解消できる結合部を選んで弾性
部材の組み付け位置を修正する。このように、弾性部材
の組み付け位置を変えるだけで、回転多面鏡の振動を防
ぐためのバランス修正を簡単に行なうことができる。
【0018】また、弾性部材を回転体の軸部材に組み付
けるに際して、弾性部材を軸部材の所定の部位に径方向
から直接組み付けるように構成すれば、弾性部材の組み
付けにワッシャやGリングを必要としないため、組立部
品点数が大幅に削減され、組立工程も大幅に簡略化され
る。加えて、弾性部材の組み付け中に軸部材に過大なス
ラストがかかるおそれもないため、組み付け作業も簡単
で軸受等を損傷することもない。
【0019】従って、偏向走査装置の製造コストを大幅
に低減できる。
【0020】特に、動圧空気軸受によって軸部材が支持
されている場合には、弾性部材を組み付けるときに軸部
材の下端を支持するスラスト部材が損傷するトラブルを
回避できるという大きな利点を有する。
【0021】さらに、損傷した回転多面鏡を交換すると
きも、弾性部材を軸部材から取りはずすのが容易であ
り、この過程で弾性部材が傷つくおそれもないためその
まま再使用できる。従って、メンテナンスのコストも低
い。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0023】図1は第1実施例による偏向走査装置の主
要部を示すもので、これは、図示しない光源から発生さ
れた光ビームであるレーザ光を結像レンズ系に向かって
反射する4個の反射面1aを有する四角柱状の回転多面
鏡1と、筐体2に軸受2aを介して支承された軸部材で
ある回転軸3と、これとともに回転体を構成するフラン
ジ部材4と、フランジ部材4から懸下されたヨーク5a
およびロータマグネット5と、モータ基板6に立設さ
れ、ロータマグネット5とともに回転多面鏡1を回転さ
せる駆動手段であるモータを構成するステータコイル7
を有し、モータ基板6は基台6aとともに筐体2にビス
止めされている。
【0024】回転多面鏡1は、フランジ部材4の図示上
面に載置され、後述するように断面U字形で回転軸3に
対して径方向に組み付けられる弾性部材である押えバネ
10によってフランジ部材4に押圧され、フランジ部材
4を介してロータマグネット5と一体的に結合される。
【0025】モータ基板6上の駆動回路から供給された
駆動電流によってステータコイル7が励磁されると、ロ
ータマグネット5が回転多面鏡1とともに回転し、回転
多面鏡1の回転によって、これに照射されたレーザ光が
主走査方向に走査され、結像レンズを経て回転ドラムの
感光体に結像する。感光体に結像するレーザ光は、回転
多面鏡1の回転による主走査と回転ドラムの回転による
副走査によって静電潜像を形成する。
【0026】回転ドラムの周辺には、感光体の表面を一
様に帯電させるためのコロナ放電器や、感光体に形成さ
れた静電潜像をトナー像に顕像するための現像装置や、
トナー像を記録紙に転写する転写用コロナ放電器等が配
設されている。
【0027】また、回転多面鏡1と結像レンズ系の間に
は、回転多面鏡1の走査光の一部分を分離して走査開始
信号を発生させるためのBDミラーやBDセンサが配設
される。
【0028】次に、回転多面鏡1をフランジ部材4に弾
力的に押圧する押えバネ10について詳しく説明する。
【0029】押えバネ10は、板状体の打ち抜きと曲げ
によって一体的に製作されるもので、回転多面鏡1の図
示上面に当接される下方の当接部11と、回転軸3の小
径部3aに組み付けられてその上端に形成された段差3
bに当接される上方の当接部12と、両当接部11,1
2を片持ち状態で、弾力的に接近離間自在に支持する湾
曲部13からなり、外力が加わらない状態では、湾曲部
13から遠ざかるにつれて両当接部11,12が離間す
る略V字形の断面を有する。下方の当接部11が回転多
面鏡に当接され、上方の当接部12が回転軸3の段差3
bに当接されると、両当接部11,12が互に弾力的に
接近して前述のようにU字形に変形する。
【0030】押えバネ10は、両当接部11,12と湾
曲部13を平らに伸ばした形状の板状部材を製作する打
ち抜き工程と、該板状部材を2つに折り曲げる曲げ加工
工程によって作られたものであり、各当接部11,12
は、それぞれの中央部分から湾曲部13と反対側の自由
端に向かってのびる長尺の開口11a,12aを有す
る。
【0031】下方の当接部11の開口11aの幅B1
は、回転軸3の本体部の軸径A1 より大であり、回転軸
3を、下方の当接部11の開口11aの全長にわたって
遊嵌自在である。
【0032】上方の当接部12の開口12aは、当接部
12の自由端に向かってテーパー状に拡大する拡大部分
12bと、回転軸3の小径部3aの軸径A2 よりわずか
に小さい幅B2 を有する案内部分12cと、これよりわ
ずかに大きい幅を有する結合部である第1ないし第3の
クリック部分12d〜12fを有する。
【0033】押えバネ10は、前述のように、外力が加
わらない状態では略V字形の断面を有し、当接部11,
12がそれぞれ回転多面鏡1と回転軸3の段差3bに当
接されたときにU字形に弾性変形し、両当接部11,1
2の反撥力によって回転多面鏡1をロータマグネット5
と一体であるフランジ部材4の表面に押圧することで、
回転多面鏡1とロータマグネット5を一体的に結合する
ものである。
【0034】押えバネ10の組み付けは以下のように行
なわれる。
【0035】図2に示すように、押えバネ10の両当接
部11,12の開口11a,12aを回転軸3に向かっ
て開口させた状態で押えバネ10を回転多面鏡1の上面
に載置し、上方の当接部12を下方へ押圧して弾性変形
させ、開口12aの案内部分12cが回転軸3の段差3
bの下方に位置するまで両当接部11,12を接近させ
た状態で、矢印Cで示すように押えバネ10を回転軸3
の径方向にスライドさせ、上方の当接部12の開口12
aの第1のクリック部分12dに回転軸3の小径部3a
を係合させる。これによって回転軸3に対する押えバネ
10の位置決めが行なわれる。
【0036】押えバネ10に与えられていた外力を解除
すると、押えバネ10の両当接部11,12はそれぞれ
回転多面鏡1と回転軸3の段差3bに当接され、両当接
部11,12の反撥力によって回転多面鏡1がフランジ
部材4に押圧される。
【0037】押えバネ10の外形は、第1のクリック部
分12dを回転軸3に係合させて押えバネ10を回転軸
3に組み付けた状態で、回転軸3の中心軸0に直交する
2軸(X軸、Y軸)によって押えバネ10を4分割した
とき、分割された4つの部位の質量がほぼ等しくなって
静的不均衡を生じることのないように設定される。すな
わち、押えバネ10の重心がほぼ回転軸3の中心軸0上
に位置する。
【0038】このように、回転多面鏡1が回転したとき
に押えバネ10自体の偏心や静的不均衡によって回転多
面鏡1に振れ回り振動等を発生するのを回避するように
構成されている。
【0039】押えバネ10の上方の当接部12の第2、
第3のクリック部分12e、12fは、これらを回転軸
3に係合させた状態で押えバネ10による回転多面鏡1
の組み付けを行なったときに、第1ないし第3のクリッ
ク部分12d〜12fの配列方向すなわちX軸上にそれ
ぞれ所定の静的不均衡Q1 、Q2 を発生させるように設
定されている。
【0040】第1のクリック部分12dを回転軸3に係
合させて回転多面鏡1をフランジ部材4に押圧しロータ
マグネット5等と一体化したときに、押えバネ10によ
る静的不均衡がゼロであっても、回転多面鏡1に質量の
不均衡すなわち静的不均衡があればその回転中に振動等
が発生する。また、フランジ部材4やロータマグネット
5等の静的不均衡は予め解消しておくのが一般的である
が、何らかの事情でこれらの静的不均衡を完全に除去す
ることができないこともあり、この場合も回転多面鏡1
を振動させる結果となる。
【0041】そこで、押えバネ10の第1のクリック部
分12dを回転軸3に係合させて押えバネ10による回
転多面鏡1の組み付けを完了したうえで、モータを駆動
して回転多面鏡1を回転させ、振動を発生するか否かを
検査する。回転多面鏡1が振動するときは、回転多面鏡
1と押えバネ10、および回転軸3、フランジ部材4、
ロータマグネット5等を含む回転部全体の静的不均衡の
量Q0 と角度R0 を計測器を用いて測定し、測定量Q0
に応じて押えバネ10をスライドさせて、第2または第
3のクリック部分12e、12fを回転軸3に係合させ
る。すなわち、押えバネ10の第2のクリック部分12
eに回転軸3を係合させたときの静的不均衡Q1 が上記
の測定量Q0 に近いときは、第2のクリック部分12e
に回転軸3が係合するまで押えバネ10をスライドさせ
る。続いて、押えバネ10を回転させてそのX軸が上記
の測定角度R0 から180°だけずれたところで停止さ
せる。静的不均衡の測定量Q0 が、押えバネ10の第3
のクリック部分12fに回転軸3を係合させたときの静
的不均衡Q2 に近いときは、第3のクリック部分12f
に回転軸3が係合する位置に押えバネ10をスライドさ
せて、上記と同様の角度調整を行なう。
【0042】本実施例によれば、押えバネ10をスライ
ドさせたり回転させるだけの極めて簡単な作業によって
回転多面鏡1を含む回転部全体の静的不均衡を低減して
回転多面鏡1の振れ回り振動等のトラブルを効果的に回
避できる。
【0043】また、押えバネ10のみを用いて回転多面
鏡1をフランジ部材4に押圧しロータマグネット5と一
体化するものであるため、従来例に比べて組立部品点数
を大幅に削減し、組立工程も簡略化できる。
【0044】加えて、押えバネ10を弾性変形させた状
態でこれを回転軸3の径方向に直接組み付けるものであ
るため、従来例のように回転軸3を支持する軸受2aに
過大なスラストががかり軸受2aが損傷して回転多面鏡
1の回転不良を起すおそれはない。
【0045】さらに、損傷した回転多面鏡1を取りはず
すときには、押えバネ10を再度弾性変形させて回転軸
3の径方向に抜き取るだけでよい。この過程で押えバネ
が著しく傷つくことなく再使用が可能であるため、ラン
ニングコストの低減にも大きく役立つ。
【0046】その結果、偏向走査装置の低コスト化と高
性能化に大きく貢献できる。
【0047】また、回転軸を支持する軸受が動圧空気軸
受やすべり軸受である場合は、回転軸に対向するスラス
ト部材が傷つくのを回避できるという点で本実施例の有
用性が特に大きく評価される。
【0048】なお、押えバネの上方の当接部に複数のク
リック部分を設ける替わりに、図3に示すように、押え
バネ20の下方の当接部21の開口21aにクリック部
分21d〜21fを設けてもよい。
【0049】図4は第2実施例による押えバネ40を示
す。これは、第1実施例の回転軸3と同様の回転軸33
に、第1ないし第3の結合部である小径部33a〜33
cを設け、そのうちの1つを選んで押えバネ40の上方
の当接部42のクリック部分42dを係合させるように
構成したものである。押えバネ40は、回転軸33の第
1の小径部33aに押えバネ40の上方の当接部42を
係合させた状態で回転軸33の中心軸0のまわりの静的
不均衡がゼロであり、第2、第3の小径部33b、33
cに押えバネ40の上方の当接部42を係合させたとき
には、前記中心軸0のまわりにそれぞれ所定量の静的不
均衡T1 、T2 を生じるように製作されている。
【0050】第1実施例と同様に、まず、押えバネ40
の上方の当接部42を第1の小径部33aに係合させて
回転多面鏡1をフランジ部材4に組み付ける。その状態
でモータを駆動し、回転多面鏡1の回転中に振動を発生
するときは、回転多面鏡1やロータマグネット5を含む
回転部全体の静的不均衡の量T0 と角度S0 を実測し、
静的不均衡の測定量T0 に応じて上方の当接部42を第
2または第3の小径部33b、33cに係合させ、静的
不均衡の角度S0 に応じて押えバネ40を回転させるこ
とで、回転部全体の静的不均衡を低減する。
【0051】なお、第1実施例と同様に、押えバネ40
の上方の当接部42に複数の結合部であるクリック部分
を設けて、これらをそれぞれ、回転軸33の各小径部3
3a〜33cに結合自在に構成すれば、より一層高精度
なバランス修正を行なうことができる。
【0052】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0053】回転多面鏡をその駆動部の回転体に一体化
するための弾性部材の組み付け位置を変更するだけで、
回転多面鏡を回転させたときの振れ回り振動等を防ぐバ
ランス修正を簡単に行なうことができる。また、回転多
面鏡をその駆動部に組み付ける作業が簡単で組立部品点
数も少なくてすみ、その結果、製造コストやメンテナン
スのコストの低い高性能な偏向走査装置を実現できる。
【0054】このような偏向走査装置を用いることで安
価で高性能な画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例による偏向走査装置の主要部を示す
もので、(a)はその部分断面図、(b)は部分平面図
である。
【図2】図1の装置を押えバネを組み付ける途中の状態
で示す部分平面図である。
【図3】第1実施例の一変形例を示す部分平面図であ
る。
【図4】第2実施例による偏向走査装置の主要部を示す
もので、(a)はその部分断面図、(b)は部分平面図
である。
【図5】従来例の主要部を説明する部分断面図である。
【図6】偏向走査装置の全体を示す模式平面図である。
【符号の説明】
1 回転多面鏡 2 筐体 3,33 回転軸 3a,33a〜33c 小径部 3b 段差 4 フランジ部材 5 ロータマグネット 6 モータ基板 7 ステータコイル 10,20,40 押えバネ 11,12,21,42 当接部 11a,12a,21a 開口 13 湾曲部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを反射する回転多面鏡と、駆動
    手段によって回転される回転体と、該回転体に前記回転
    多面鏡を弾力的に押圧する弾性部材を有し、該弾性部材
    と前記回転体のうちの少なくとも一方が、他方に対して
    選択的に結合自在である複数の結合部を備えていること
    を特徴とする偏向走査装置。
  2. 【請求項2】 弾性部材が、これを回転体に対して径方
    向に組み付けるように構成されていることを特徴とする
    請求項1記載の偏向走査装置。
  3. 【請求項3】 弾性部材が一対の当接部を有し、そのう
    ちの一方が回転体の小径部に結合され、他方が回転多面
    鏡に押圧されるように構成されていることを特徴とする
    請求項1または2記載の偏向走査装置。
  4. 【請求項4】 複数の結合部のうちの少なくとも一部分
    が、それぞれ弾性部材の一方の当接部に配設された複数
    のクリック部分であり、これらが選択的に回転体の小径
    部に結合自在に構成されていることを特徴とする請求項
    3記載の偏向走査装置。
  5. 【請求項5】 複数の結合部のうちの少なくとも一部分
    が、それぞれ回転体に設けられた複数の小径部であり、
    これらが選択的に弾性部材の一方の当接部に結合自在に
    構成されていることを特徴とする請求項3または4記載
    の偏向走査装置。
JP8188102A 1996-06-28 1996-06-28 偏向走査装置 Pending JPH1020229A (ja)

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