JPH10201145A - 電動機の固定子 - Google Patents

電動機の固定子

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Publication number
JPH10201145A
JPH10201145A JP4529497A JP4529497A JPH10201145A JP H10201145 A JPH10201145 A JP H10201145A JP 4529497 A JP4529497 A JP 4529497A JP 4529497 A JP4529497 A JP 4529497A JP H10201145 A JPH10201145 A JP H10201145A
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JP
Japan
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stator
coil
core
split
motor
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Application number
JP4529497A
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English (en)
Inventor
Masafumi Kumoi
將文 雲井
Taro Kishibe
太郎 岸部
Kazuyuki Takada
和幸 高田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Induction Machinery (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で高効率のモータが得られる電動
機の固定子を提供する。 【解決手段】 固定子コア5をティース3とコイル巻装
部4との1対毎となるように各コイル巻装部4の先端側
で分割し、ある分割コア7のコイル巻装部4の分割端側
に形成され、コイル6を巻装したボビン8を挿入可能な
鉤状の係止部9を、この係止部9に対応して他の分割コ
ア7の分割端側に形成された鉤状の溝部10に回転子軸
方向(図中の前後方向)から圧入嵌合することにより、
分割コア7同士を環状に連結するため、十分な接合力が
得られる。従って、接合部の隙間がなくなり、固定子の
磁気性能が改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定子コアにコイ
ルを巻装してなる電動機の固定子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固定子コアにコイルを巻装してな
る電動機の固定子は、その性能や製作性の向上等を図る
ため、固定子コアを分割し、コイルを巻装した後に、分
割コア同士を連結して製造したものが多い。例えば、特
開昭55−157964号公報に開示されたトロイダル
巻き2相直流モータの固定子80では、図10および図
11に示すように、環状の固定子コア81を複数に分割
形成しておき、分割コア82の各スロット83毎にヨー
クのコイル巻装部84に捲線85を施した後、各分割コ
ア82を接合部86が当接するように保持し、樹脂モー
ルド87にて固定する。このとき、各分割コア82がず
れなくかつ真円の環状に接合固定するため、樹脂モール
ドの際、各分割コア82を成形用の芯体88の外周に磁
気着させている。
【0003】また、特開昭64−26339号公報に開
示された単相直流モータの固定子90では、図12に示
すように、分割コア91、92をコイルボビン93の中
心に穿設された貫通孔に挿入して、この貫通孔内で凹凸
状の溝および突起を設けた接合部94が当接するように
保持し、回転子軸に直角な方向(図中の左右方向)から
加圧することにより両分割コア91、92を相互に接合
させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成では、
以下のような問題点があった。 (1) 従来のトロイダル巻き2相直流モータの固定子
80では、分割コア82同士の接合部は、具体的には、
凹凸状の溝および突起を相互に突合せ接合させるもので
あり、これだけでは十分な接合力が得られない。この接
合力不足によりスロット83の間隔が不均一となり、モ
ータの回転がスムーズでなくなる。また、固定子80の
磁気性能が低下し、モータ効率も低いものとなる。そこ
で、分割コア82同士を環状に連結し、成形用の磁性芯
体で各分割コアを仮止めした後、樹脂モールドを施して
いる。このように、複雑でしかも手間のかかる製造方法
を採らざるをえなかった。
【0005】(2) 従来の単相直流モータの固定子9
0では、分割コア91、92の接合部94がコイルボビ
ン93の内部にあり、完成時にその良否を確認できな
い。また、接合部94も凹凸状の溝および突起を相互に
突合せ接合させて圧入するものであり、基本的には上記
従来のトロイダル巻き2相直流モータの固定子と同様で
あるため、これだけで十分な接合力を得ることは難しい
ものと推察される。この固定子90においても十分な接
合力が得られない場合には、その磁気性能が低下し、モ
ータ効率も低いものとなる。なお、接合部94をコイル
ボビン93の外部に設けて、接合部94を先端部が広幅
の逆楔形状の突起およびこれに対応する溝等とする例も
あるが、かかる形状は突起の根元部分に応力集中が生じ
やすく、望ましいものとはいえない。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、簡単な構成で高効率の
モータを得ることができる電動機の固定子を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、ティース
とヨークとからなる環状の固定子コアのヨークの各コイ
ル巻装部にコイルを巻装してなる電動機の固定子におい
て、前記固定子コアをティースとコイル巻装部との1対
毎となるように各コイル巻装部の先端側で分割し、ある
分割コアのコイル巻装部の分割端側に形成され、コイル
を巻装したボビンを挿入可能な鉤状の係止部を、この係
止部に対応して他の分割コアの分割端側に形成された鉤
状の溝部に回転軸方向から圧入嵌合することにより、分
割コア同士を環状に連結したことを特徴とする。
【0008】上記第1の発明の構成によれば、係止部の
溝部への圧入方向が回転子軸方向であるため、圧入力不
足による分割コア間の距離の不均一をなくすことができ
る。
【0009】従って、固定子コアの全体で均一なスロッ
トが得られ、これにより固定子による均一な回転磁界が
得られるため、スムーズに回転するモータを実現でき
る。また、圧入力不足による分割コア間の隙間をなくす
ことができる。従って、固定子の磁気性能が改善され、
高効率のモータを得ることができる。
【0010】この第1の発明において、コイル巻装部に
コイルを巻装したボビンを2個以上挿入した構成とした
り、ボビンに巻装するコイルは2種以上であり、このコ
イルに異なる通電を行った構成とすることができる。こ
のような構成により、容易に磁極相を増すことが可能と
なって、細やかな制御によって電動機の回転をなめらか
にすることができる。
【0011】第2の発明は、固定子コアの回転子孔に連
通するスリットを介して回転子軸と直角方向に形成され
たブリッジにコイルを巻装してなる電動機の固定子にお
いて、前記固定子コアをブリッジの一端側で分割し、一
方の分割コアのブリッジの分割端側に形成され、コイル
を巻装したボビンを挿入可能な鉤状の溝部に、この溝部
に対応して他方の分割コアの分割端側に形成された鉤状
の係止部を回転軸方向から圧入嵌合することにより、分
割コア同士を連結したことを特徴とする。
【0012】上記第2の発明の構成によれば、係止部の
溝部への圧入方向が回転子軸方向であるため、圧入力不
足による分割コア間の隙間をなくすことができる。従っ
て、固定子の磁気性能が改善され、高効率のモータを得
ることができる。
【0013】上記第1又は第2の発明の電動機の固定子
を備えるように電動機を構成でき、これにより、固定子
の磁気性能が改善され、高効率のモータを得ることがで
きる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施形態を実施例1〜実施例4について説明し、本発
明の理解に供する。なお、以下の実施例は本発明を具体
化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するも
のではない。
【0015】(実施例1)図1は本実施形態に係るトロ
イダル巻き2相直流モータの固定子の完成状態を示す平
面図である。図1に示すように、この固定子1は、内周
側の回転軸方向のスロット2を隔設するティース3と外
周側のヨーク40とからなる環状の固定子コア5のヨー
ク40の各コイル巻装部4にトロイダル状にコイル6を
巻装したボビン8を挿入してなる。そして、固定子コア
5をティース3とコイル巻装部4との1対毎となるよう
に各コイル巻装部4の先端側で分割し、ある分割コア7
のコイル巻装部4の分割端側に形成され、コイル6を巻
装したボビン8を挿入可能な鉤状の係止部9を、この係
止部9に対応して他の分割コア7の分割端側に形成され
た鉤状の溝部10に回転子軸方向(図中の前後方向)か
ら圧入嵌合することにより、分割コア7同士を環状に連
結した構成となっている。分割コア7は、図2に示すよ
うに、ティース3を備えた分割コア本体部の一側方に延
長するコイル巻装部4を有している。以下、この固定子
1の特徴をなす、係止部9および溝部10の詳細形状等
について説明する。
【0016】図2において、係止部9は断面矩形状のコ
イル巻装部4の端面4aよりの上面および/または下面
4bに幅方向に形成された垂直溝4cを少なくとも1本
有し、応力集中を生じる個所をなくすため、適当なアー
ルがつけられている。係止部9自体はこのように全く突
起を持たない鉤状の形状をなしているため、コイル6を
巻回したボビン8をコイル巻装部4に挿入可能となって
いる。一方、分割コア本体部のコイル巻装部4を有しな
い側の側面3aには係止部9の外形に対応した突起3b
を有する垂直溝3cが形成されている。すなわち、溝部
10は係止部9に対応した鉤状の形状をなしている。
【0017】この場合、係止部9の溝部10への圧入方
向が回転子軸方向であるため、圧入力不足による分割コ
ア7間の距離の不均一をなくすことができる。従って、
固定子コア5の全体で均一なスロット2が得られ、これ
により固定子1による均一な回転磁界が得られるため、
スムーズに回転するモータを実現できる。また、圧入力
不足による分割コア間の隙間をなくすことができる。従
って、固定子の磁気性能が改善され、高効率のモータを
得ることができる。
【0018】(実施例2)図3は本実施形態に係る単相
直流モータの固定子コアの連結状態と固定子の完成状態
とを示す平面図である。図3に示すように、固定子21
は、固定子コア22の回転子孔23に連通するスリット
23aを介して回転子軸と直角方向に形成されたブリッ
ジ24にコイル25を巻装してなる。そして、固定子コ
ア22をブリッジ24の一端側で分割し、一方の分割コ
ア26のブリッジ24の分割端側に形成され、コイル2
5を巻装したボビン27を挿入可能な鉤状の溝部28
に、この溝部28に対応して他方の分割コア29の分割
端側に形成された鉤状の係止部30を回転子軸方向(図
中の前後方向)から圧入嵌合することにより、分割コア
26、29同士を連結した構造となっている。以下、こ
の固定子21の特徴をなす、係止部30および溝部28
の詳細形状等について説明する。
【0019】図4において、溝部28は、断面矩形状の
ブリッジ24の一端側の上面24aに形成され、その垂
直壁の一方または双方に幅方向の突起28aを少なくと
も1本有する垂直溝28bからなる。突起28aおよび
溝28bには、応力集中を生じる箇所をなくすため、そ
れぞれ適当なアールがつけられている。溝部28自体は
このようにブリッジ24の上面24aには突起を持たな
い鉤状の形状をなしているため、コイル25を巻回した
ボビン27をブリッジ24に挿入可能となっている。一
方、分割コア29の分割端側の端面29aには溝部28
の内形状に対応した溝30aを有する突起30bが形成
されている。すなわち、係止部30は溝部28に対応し
た鉤状をなしている。この場合、係止部30の溝部28
への圧入方向が回転子軸方向であるため、圧入力不足に
よる分割コア26、29間の隙間をなくすことができ
る。従って、固定子21の磁気性能が改善され、高効率
のモータを得ることができる。なお、上記実施形態で
は、固定子コアを2分割したが、さらに、分割数を多く
してもよい。図5にそのような例を示した。
【0020】(実施例3)図6は本実施形態に係るトロ
イダル巻き3相誘導モータまたは3相同期モータの固定
子の完成状態を示す平面図である。図6に示すように、
この固定子51は、内周側の回転軸方向のスロット52
を隔設するティース53と外周側のヨーク60とからな
る環状の固定子コア55のヨーク60におけるコイル巻
装部54にトロイダル状にコイル56を巻装したボビン
58を挿入してなる。これらのボビン58にはそれぞれ
所定の通電相のコイル56が巻回されており、U相のコ
イル56U及びV相のコイル56V並びにW相のコイル
56Wが挿入配置されている。
【0021】そして、固定子コア55をティース53と
コイル巻装部54との1対毎となるように各コイル巻装
部54の先端側で分割し、ある分割コア57のコイル巻
装部54の分割端側に形成され、コイル56を巻装した
ボビン58を挿入可能な鉤状の係止部59を、この係止
部59に対応して他の分割コア57の分割端側に形成さ
れた鉤状の溝部50に回転子軸方向(図の前後方向)か
ら圧入嵌合することにより、分割コア57同士を環状に
連結した構成となっている。以下、この固定子51の特
徴をなす、係止部59および溝部50の詳細形状等につ
いて説明する。
【0022】図7に示すように、係止部59は断面矩形
状のコイル巻装部54の端面54aよりの上面および/
または下面54bに幅方向に形成された垂直溝54cを
少なくとも1本有し、応力集中を生じる個所をなくすた
め、適当なアールがつけられている。係止部59自体は
このように全く突起を持たない鉤状の形状をなしている
ため、コイル56を巻回したボビン58をコイル巻装部
54に挿入可能となっている。一方、分割コア57の本
体部のコイル巻装部54を有しない側の側面53aには
係止部59の外形に対応した突起53bを有する垂直溝
53cが形成されている。すなわち、溝部50は係止部
59に対応した鉤状の形状をなしている。
【0023】この場合、係止部59の溝部50への圧入
方向が回転子軸方向であるため、圧入力不足による分割
コア57間の距離の不均一をなくすことができる。従っ
て、固定子コア55の全体で均一なスロット52が得ら
れ、これにより固定子51による均一な回転磁界が得ら
れるため、スムーズに回転するモータを実現できる。
【0024】また、圧入力不足による分割コア間の隙間
をなくすことができる。従って、固定子の磁気性能が改
善され、高効率のモータを得ることができる。
【0025】また、トロイダル巻線にすることで、コイ
ルエンド寸法を小さくすることができ、モータの固定子
を小型化することができる。
【0026】また、コアを分割しているため、プレスや
金型の設備の小型化、低コスト化が可能である。
【0027】また、本実施形態においてボビンに巻回す
るコイルの数は1つであるが、複数のコイルを巻回して
も構わない。例えば、2本のコイルを同時にボビンに巻
回することにより、1つのボビンに異なる通電相のコイ
ルを配置でき、その結果、均一な回転磁界を得ることが
できる。この場合、1つのボビンに複数のコイルを巻回
することにより、固定子の分割数を減らすことができ、
製造コストの低減や、固定子の組み立て精度を高めるこ
とができる。
【0028】(実施例4)図8は本実施形態に係るトロ
イダル巻き誘導または同期モータの固定子の完成状態を
示す平面図である。図8に示すように、この固定子61
は、内周側の回転軸方向のスロット62を隔設するティ
ース63と外周側のヨーク70とからなる環状の固定子
コア65の各ヨーク70におけるコイル巻装部64にト
ロイダル状にコイル66を巻装したボビン68を挿入し
てなる。そして、固定子コア65をティース63とコイ
ル巻装部64との1対毎となるように各コイル巻装部6
4の先端側で分割し、ある分割コア67のコイル巻装部
64の分割端側に形成され、コイル66を巻装したボビ
ン68を挿入可能な鉤状の係止部69を、この係止部6
9に対応して他の分割コア67の分割端側に形成された
鉤状の溝部100に回転子軸方向(図中の前後方向)か
ら圧入嵌合することにより、分割コア67同士を環状に
連結した構成となっている。
【0029】コイル巻装部64には2つのボビン68が
挿入されており、これらのボビン68にはそれぞれ所定
の通電相のコイル66が巻回されており、U相のコイル
66U及びV相のコイル66V並びにW相のコイル66
Wが挿入配置されている。
【0030】また、図9に示すように、係止部69は断
面矩形状のコイル巻装部64の端面64aよりの上面お
よび/または下面64bに幅方向に形成された垂直溝6
4cを少なくとも1本有し、応力集中を生じる個所をな
くすため、適当なアールがつけられている。係止部69
自体はこのように全く突起を持たない鉤状の形状をなし
ているため、コイル66を巻回したボビン68をコイル
巻装部64に挿入可能となっている。一方、分割コア6
7の本体部のコイル巻装部64を有しない側面63aに
は係止部69の外形に対応した突起63bを有する垂直
溝63cが形成されている。すなわち、溝部100は係
止部69に対応した鉤状の形状をなしている。
【0031】以上の構成において、U相のコイル66U
及びV相のコイル66V並びにW相のコイル66Wに、
3相の交流電流を通電することにより、固定子61によ
る回転磁界を均一にすることができ、高効率なモータを
得ることができる。
【0032】さらに、結線パターンにより、1つのコイ
ル巻装部64当たりのコイル66を巻回したボビン68
の数を増やすことにより、固定子61のスロット数を変
えることなく磁極相(コイルによって生ずる磁極部:誘
導電動機の場合U相、V相、W相)をこまかくすること
ができる。よってロータの回転をこまかく制御でき、電
動機の回転がなめらかになる。
【0033】また、係止部69の溝部100への圧入方
向が回転子軸方向であるため、圧入力不足による分割コ
ア67間の距離の不均一をなくすことができる。従っ
て、固定子コア65の全体で均一なスロット62が得ら
れ、これにより固定子61による均一な回転磁界が得ら
れるため、スムーズに回転するモータを実現できる。ま
た、圧入力不足による分割コア間の隙間をなくすことが
できる。従って、固定子の磁気性能が改善され、高効率
のモータを得ることができる。
【0034】また、トロイダル巻線にすることで、コイ
ルエンド寸法を小さくすることができ、モータの固定子
を小型化することができる。
【0035】また、コアを分割しているため、プレスや
金型の設備の小型化、低コスト化が可能である。
【0036】また、本実施形態において1本のボビンに
巻回するコイルの数は1つであるが、複数のコイルを巻
回しても構わない。例えば、2本のコイルを同時にボビ
ンに巻回することにより、各ボビンに異なる通電相のコ
イルを配置でき、その結果、回転磁界を得ることができ
る。さらに、1本のボビンに複数のコイルを巻回するこ
とにより、固定子の分割数を減らすことができ、製造コ
ストの低減や、固定子の組み立て精度を高めることがで
きる。
【0037】なお、本実施形態において1つのコイル巻
装部にコイルを巻回したボビンを2つ挿入したが、コイ
ル巻装部に挿入するボビンの数は3つ以上であってもよ
い。
【0038】なお、本発明の実施形態は直流モータ並び
に誘導モータまたは同期モータで説明したが、本発明の
適用範囲は必ずしもこの限りではない。例えば、リラク
タンスモータ等のすべてのモータにも適用可能であるこ
とは言うまでもない。
【0039】また、コイルの通電相数にも制限はない。
【0040】
【発明の効果】以上の説明のとおり、上記第1の発明の
構成によれば、係止部の溝部への圧入方向が回転子軸方
向であるため、圧入力不足による分割コア間の距離の不
均一をなくすことができる。従って、固定子コアの全体
で均一なスロットが得られ、これにより固定子による均
一な回転磁界が得られるため、スムーズに回転するモー
タを実現できる。また、圧入力不足による分割コア間の
隙間をなくすことができる。従って、固定子の磁気性能
が改善され、高効率のモータを得ることができる。
【0041】また、コアに溶接ができない材料を用いる
ことができるため、コアの材料選定自由度が高い。
【0042】更に、ヨークのコイル巻装部に2個以上の
ボビンを挿入することにより、容易に磁極相を増すこと
が可能であり、細やかな制御ができる。よって電動機の
回転が滑らかになる。
【0043】更に、ボビンに巻装するコイルに、異なる
通電を行うことにより、容易に磁極相を増やすことが可
能であり、細やかな制御ができる。よって電動機の回転
が滑らかになる。
【0044】上記第2の発明の構成によれば、係止部の
溝部への圧入方向が回転子軸方向であるため、圧入力不
足による分割コア間の隙間をなくすことができる。従っ
て、固定子の磁気性能が改善され、高効率のモータを得
ることができる。
【0045】また、コアに溶接ができない材料を用いる
ことができるため、コアの材料選定自由度が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るトロイダル巻き2相
直流モータの固定子の完成状態を示す平面図である。
【図2】トロイダル巻き2相直流モータの分割コアの構
造を示す平面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る単相直流モータの
固定子の完成状態を示す平面図である。
【図4】単相直流モータの分割コアの接合部の構造を示
す平面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係る単相直流モータの
固定子の完成状態を示す平面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係る誘導または同期モ
ータの固定子の完成状態を示す平面図である。
【図7】誘導または同期モータの分割コアの構造を示す
平面図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る誘導または同期モ
ータの固定子の完成状態を示す平面図である。
【図9】誘導または同期モータの分割コアの構造を示す
平面図である。
【図10】従来のトロイダル巻き2相直流モータの固定
子の完成状態を示す平面図である。
【図11】従来のトロイダル巻き2相直流モータの分割
コアの構造を示す斜視図である。
【図12】従来の単相直流モータの固定子の完成状態を
示す平面図である。
【符号の説明】 1 固定子 2 スロット 3 ティース 4 コイル巻装部 5 固定子コア 6 コイル 7 分割コア 8 ボビン 9 係止部 10 溝部 21 固定子 22 固定子コア 23 回転子孔 23a スリット 24 ブリッジ 25 コイル 26、29 分割コア 28 溝部 30 係止部 40 ヨーク

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ティースとヨークとからなる環状の固定
    子コアのヨークの各コイル巻装部にコイルを巻装してな
    る電動機の固定子において、 前記固定子コアをティースとコイル巻装部との1対毎と
    なるように各コイル巻装部の先端側で分割し、ある分割
    コアのコイル巻装部の分割端側に形成され、コイルを巻
    装したボビンを挿入可能な鉤状の係止部を、この係止部
    に対応して他の分割コアの分割端側に形成された鉤状の
    溝部に回転子軸方向から圧入嵌合することにより、分割
    コア同士を環状に連結したことを特徴とする電動機の固
    定子。
  2. 【請求項2】 固定子コアの回転子孔に連通するスリッ
    トを介して回転子軸と直角方向に形成されたブリッジに
    コイルを巻装してなる電動機の固定子において、 前記固定子コアをブリッジの一端側で分割し、一方の分
    割コアのブリッジの分割端側に形成され、コイルを巻装
    したボビンを挿入可能な鉤状の溝部に、この溝部に対応
    して他方の分割コアの分割端側に形成された鉤状の係止
    部を回転子軸方向から圧入嵌合することにより、分割コ
    ア同士を連結したことを特徴とする電動機の固定子。
  3. 【請求項3】 コイル巻装部に、コイルを巻装したボビ
    ンを2個以上挿入した請求項1記載の電動機の固定子。
  4. 【請求項4】 ボビンに巻装するコイルは2種類以上で
    あり、このコイルに異なる通電を行った請求項1記載の
    電動機の固定子。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3、4のいずれか1項に
    記載の電動機の固定子を備えた電動機。
JP4529497A 1996-11-12 1997-02-28 電動機の固定子 Pending JPH10201145A (ja)

Priority Applications (1)

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JP4529497A JPH10201145A (ja) 1996-11-12 1997-02-28 電動機の固定子

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