JPH10201114A - 分離電池の相互利用装置 - Google Patents

分離電池の相互利用装置

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JPH10201114A
JPH10201114A JP223797A JP223797A JPH10201114A JP H10201114 A JPH10201114 A JP H10201114A JP 223797 A JP223797 A JP 223797A JP 223797 A JP223797 A JP 223797A JP H10201114 A JPH10201114 A JP H10201114A
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JP
Japan
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battery
handset
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remaining
remaining amount
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Application number
JP223797A
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English (en)
Inventor
Tomonobu Gotsu
智信 郷津
Atsushi Onari
篤 小斎
Kazuo Shimura
和生 志村
Toru Asazu
徹 浅津
Hidetoshi Kanbe
英利 神戸
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる機器に収容されたそれぞれの電池に対
して負荷が平等になるよう電池の放電と充電が行える電
池相互利用装置を得る。 【解決手段】 第1の電池の電圧と、この第1の電池と
は分離された第2の電池の電圧とを比較して、所定の値
以内なら制限抵抗を介して上記第1の電池と第2の電池
の同極性端子が接続される電流制限回路を備えた。また
は、第1の電池は第1の負荷に電源供給をし、第2の電
池は第2の負荷に電源供給をする構成において、電池の
残量を検出する残量検出回路と、この検出した第1の電
池と第2の電池の残量を比較して上記各電池の負荷接続
を制御する電池残量比較回路を備えて、第1の電池また
は第2のいずれか残量が多い電池から上記第1と第2の
負荷に対して電源供給するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、本体とハンドセ
ット部が分離可能でそれぞれ充電可能な電池を持つ携帯
情報機器用の電池利用機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電池相互利用機構は、例えば2つ
の電池を持ち、本体部とハンドセット部の2つに収容さ
れている。ところで本体とハンドセット部の組は、携帯
情報機器として電話のような通話やデータ通信等を持ち
運びながら使用することができる。ハンドセット部と本
体部はそれぞれ電池を内蔵していて、ケーブル等で相互
に接続することなく、本体部からハンドセット部が離れ
た状態で使用することが可能である。使用形態として、
本体部とハンドセット部を一体にしたままでも使用する
ことができるが、片方が動作しない状態では、全体とし
ての機能は満足しないものになる。たとえば、本体部に
は、データ処理と無線通信(携帯電話のような)機能が
あり、ハンドセット部には、受話器と表示装置、入力の
ためのキーなどがついている。
【0003】図10は、上記携帯用情報端末用ではない
が、第1と第2のバッテリを持ち、相互に充電可能にし
た車両用電源装置の構成を示す回路図である。図におい
て、901は第1のバッテリ、905は第2のバッテ
リ、908は双方向性のDC−DCコンバータ、922
は電圧変換部、925は方向切替制御回路、923、9
24は切替リレーである。上記構成の電源装置の動作を
説明する。DC−DCコンバータ908の端子908f
には、第2のバッテリ905から第1のバッテリ901
へ充電させるための非常用再始動スイッチ(図示せず)
が接続される。また端子908eには外部制御装置(図
示せず)からの動作許可信号が入力される。通常の大電
流負荷状態では、第2のバッテリ905から電源供給を
受ける。この時、第2のバッテリを充電するため、第1
のバッテリ901からリレー923を経てDC−DCコ
ンバータ922で所定の電圧に変換され、リレー924
を経由して第2のバッテリ905を充電する。非常用再
始動スイッチが作動すると方向制御回路925によりリ
レー923、924が切り替り逆方向の充電が行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電池相互利用電
源装置は上記のように構成されているので、単に電池電
圧の高低により充電方向を決定する方式をとっており、
電池残量の比較等によるきめ細かい充電管理がなされて
おらず、片方の電池に負荷が重くなって電池に悪影響を
与えるという課題があった。
【0005】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、異なる機器に収容されたそれぞれの電池に
対して負荷が平等になるよう電池の放電と充電が行える
電池相互利用機構を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る分離電池
の相互利用装置は、第1の電池と、この第1の電池とは
分離可能な第2の電池との間に流れる電流値を検出し、
所定の値以上なら上記第1の電池と第2の電池の同極性
端子の接続を切断する電流制限回路を備えた。
【0007】また更に、電流制限回路は、第1の電池と
第2の電池の電圧差が所定の値以上あると、相互接続を
遮断する電流制限回路とした。
【0008】または、第1の電池は第1の負荷に電源供
給をし、第2の電池は第2の負荷に電源供給をする構成
において、電池の残量を検出する残量検出回路と、この
検出した第1の電池と第2の電池の残量を比較して上記
各電池の負荷接続を制御する電池残量比較回路を備え
て、第1の電池または第2のいずれか残量が多い電池か
ら上記第1と第2の負荷に対して電源供給するようにし
た。
【0009】また更に、残量検出回路は、第1の電池の
残量特性及び第2の電池の残量特性を記憶して、第1と
第2の両負荷に電源供給する際は、上記残量特性が所定
の値になると両負荷に対する電源供給を止めるようにし
た。
【0010】また更に、第1と第2の電池の電圧を比較
して所定の値以内なら制限抵抗を介して上記第1の電池
と第2の電池の同極性端子を接続する電流制限回路を付
加した。
【0011】また更に、第1と第2の電池は異なる定格
の電池とし、残量検出回路は上記異なる定格に対して各
々検出を行い、DC/DCコンバータを付加し、残量検
出回路の定格出力を比較して第1の電池の定格の残量が
多ければ第1の電池から第2の電池へ上記DC/DCコ
ンバータ経由で充電するようにした。
【0012】また更に、残量検出回路出力に基づき残量
警告を表示する表示回路を付加し、第1または第2の電
池の残量が所定の残量以下になると、残量低下警告表示
をするようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.別筺体に収容され、それぞれ別の負荷回
路に電源供給している電池に対し、その電圧レベルを通
知し合って適切な電池を使用する装置を説明する。図1
は本発明の実施の形態1における携帯情報機器の構成図
である。この携帯情報機器は、電話機能を有しており、
分離/接続可能な本体部とハンドセット部をもつ。図1
において、20は携帯情報機器である。21は情報処理
機能等を有する本体部であり、22は受話器の機能等を
有するハンドセット部である。このように携帯情報機器
20は本体部21とハンドセット部22から構成され
る。本体部の1は電話回線と接続する機能を有し、音声
情報を処理する情報処理手段であり、2は音声情報を無
線でハンドセット部に送信する本体送信手段である。3
はハンドセット部より無線で送られた音声情報を受信す
る本体受信手段であり、4は本体部の各部分に電力を供
給する充電可能な本体用電池である。5は本体用電池4
へ接続される端子である。ハンドセット部の6は本体部
より無線で送られた音声情報を受信する外部受信手段で
あり、7は音声を外部へ出力するスピーカである。8は
音声を外部から入力するマイクであり、9は音声情報を
無線で本体部に送信する外部送信手段である。10はハ
ンドセット部の各部分に電力を供給する充電可能なハン
ドセット用電池であり、11はハンドセット用電池10
へ接続される端子である。12は本体用電池4とハンド
セット用電池10間の双方向電流を制限する電流制限回
路である。更に、本体用電池4とハンドセット用電池1
0は電池種類、定格電圧、容量が同一の二次電池であ
る。
【0014】次に動作の説明を行う。簡単に、本体部2
1とハンドセット部22が分離された状態での動作を説
明する。情報処理手段1は、本体受信手段3から得た音
声情報を電話回線へ送信、または処理を行う。そして、
電話回線から得た、または処理した音声情報を本体送信
手段2に送る。本体送信手段2は、情報処理手段1より
得た音声情報を無線通信によって外部受信手段6に送
る。本体受信手段3は、外部送信手段9より無線通信さ
れた音声情報を受信する。受信した音声情報を情報処理
手段1に送る。本体用電池4は、情報処理手段1、本体
送信手段2、本体受信手段3の各部分にそれらの動作の
ための電力を供給する。外部受信手段6は、本体送信手
段2より無線通信された音声情報を受信する。受信した
音声情報をスピーカ7に送る。スピーカ7は、外部受信
手段6より送られた音声情報を音声に変換して外部へ出
力する。マイク8は、外部から入力された音声を電気的
な音声情報に変換し、外部送信手段9に送る。外部送信
手段9は、マイク8より得た音声情報を無線通信によっ
て本体受信手段3に送る。ハンドセット用電池10は、
外部受信手段6、外部送信手段9の各部分にそれらの動
作のための電力を供給する。本体用電池端子5は、本体
部とハンドセット部が分離された状態では機能しない。
ハンドセット用電池端子11は、本体部とハンドセット
部が分離された状態では機能しない。
【0015】次に本体部とハンドセット部が接続された
状態での動作を説明する。この状態では本体用電池4と
ハンドセット用電池10が本体用電池端子5とハンドセ
ット用電池端子10と電流制限回路12を介して接続さ
れている。情報処理手段1、本体送信手段2、本体受信
手段3、外部受信手段6、スピーカ7、マイク8、外部
送信手段9の各部分の動作は本体部とハンドセット部が
分離された状態のときの動作と同じであるため、ここで
は省略する。本体部とハンドセット部が接続された状態
でも本体部とハンドセット部間で音声情報を無線で送受
信したが、有線通信で音声情報を送受信してもよい。本
体用電池4とハンドセット用電池10は、それぞれの負
荷が動作するように電力を供給する。このとき、本体用
電池4とハンドセット用電池10との電圧の差により電
圧の高い方から低い方へ電力が供給される。つまり、本
体用電池4の電圧よりハンドセット用電池10の電圧が
高ければ、ハンドセット用電池10の電力はハンドセッ
ト部22を駆動する電力を供給する一方、ハンドセット
用電池端子11、電流制限回路12、本体用電池端子5
を経由して、本体用電池4を充電し、また、本体部21
を駆動する電力を供給する。逆に、本体用電池4の電圧
よりハンドセット用電池10の電圧が低ければ、本体用
電池4の電力は本体部21を駆動する電力を供給する一
方、本体用電池端子5、電流制限回路12、ハンドセッ
ト用電池端子11を経由して、ハンドセット用電池10
を充電し、また、ハンドセット部22を駆動する電力を
供給する。
【0016】図2は電流制限回路12の具体的な構成図
である。図2において、I1は本体用電池4がハンドセ
ット用電池10よりも電圧が高い場合に端子5から端子
11方向に流れる電流である。I2はその逆に、本体用
電池4がハンドセット用電池10よりも電圧が低い場合
に端子11から端子5方向に流れる電流である。35は
I1もしくはI2を電圧(I1xR1もしくはI2xR
1)として検出する定抵抗R1である。31のコンパレ
ータ1及び32のコンパレータ2は、マイナス端子入力
電圧よりもプラス端子入力電圧が大きい場合H信号を出
力し、逆にマイナス端子入力電圧よりもプラス端子入力
電圧の方が小さい場合L信号を出力するコンパレータ回
路である。本体用電池4とハンドセット用電池10は同
一品であるため、I1MAXは本体用電池4の許容でき
る充電電流の最大値でもある。上記のコンパレータ1
31のマイナス端子には基準電圧として、端子11に対
してE1=I1MAXxR1 38の定電圧がかけられ
ており、コンパレータ2 32のマイナス端子には基準
電圧として、端子5に対してE1=I1MAXxR1
39の定電圧がかけられている。コンパレータ1 31
及びコンパレータ2 32の出力信号がOR回路33を
介してスイッチ34をon/off制御する。このスイ
ッチ34はLでon、Hでoffする。C1 36及び
C2 37は充電電圧を平坦化することを目的とするコ
ンデンサである。
【0017】図2を用いて電流制御回路12の動作を説
明する。本体用電池4の電圧がハンドセット用電池10
よりも高い場合、本体部21とハンドセット22を接続
すると、スイッチ34がonして端子5から端子11の
方向に電流I1が流れる。I1MAXをハンドセット用
電池の許容できる充電電流の最大値とする。電流I1が
I1MAXよりも小さい場合、コンパレータ131のプ
ラス端子には端子11に対してI1xR1(<I1MA
XxR1)の電圧がかかり出力はLである。一方、コン
パレータ2 32のマイナス端子には端子11に対して
−I1xR1(<I1MAXxR1)の電圧がかかるた
め出力はLである。従って、スイッチ34のon/of
f制御信号はLとなり、スイッチ34はonしたままで
ある。本体部21とハンドセット22を接続した瞬間に
端子5から端子11へI1MAX以上の電流が流れる
と、コンパレータ1 31のプラス端子にはI1xR1
(>マイナス端子電圧=I1MAXxR1 38)の電
圧が入力されHを出力する。一方、コンパレータ2 3
2のプラス端子には−I1xR1(<マイナス端子電圧
=I1MAXxR1)が入力されるためLを出力され
る。スイッチ34の制御信号レベルはこれらのOR信号
Hがかかり、スイッチ34がoffすることによって、
端子5から端子11方向のハンドセット用電池10への
過充電電流は防止できる。
【0018】スイッチ34が閉じるとI1 35が減少
し、やがてコンパレータ1 31はLを出力し、スイッ
チ34は再びonする。以後、充電電流はコンパレータ
1 31のヒステリシス幅及びコンパレータ131、O
R回路33、スイッチ34の動作遅延時間等で決定され
る振幅で振動し、コンデンサC1 36及びコンデンサ
C2 37で平滑化された後、ハンドセット用電池10
へ供給される。この状態から、本体用電池4とハンドセ
ット用電池10の電圧差が減少すると、充電電流I1
35はI1MAX以下となりスイッチ34は定常的にo
nし、さらに電圧差が減少すると端子5から端子11の
方向に電流I1は停止する。このように、分離して使用
できる本体部21とハンドセット部22の各部の電力消
費状況が異なり、一方の電池が早く消耗する場合でも、
同一の電池であれば、接続時に他方の電池より電力を受
け取り、かつ残量の小さい電池を充電し、結果として携
帯情報機器をより長く使用できる。
【0019】実施の形態2.2つの電池の容量が異なる
場合にも適用できる放電制御機構を備えた利用装置を説
明する。図3は、本発明の実施の形態2における携帯情
報機器の構成図であり、実施の形態1の構成に、それぞ
れ放電制御部を追加したものである。本実施の形態の機
構では、本体部とハンドセット部を接続したときに、本
体部とハンドセット部の残量容量による動作時間(残量
レベル)の大小を比較することにより、残量動作時間の
少ない(後に説明する残量レベルの大きい)電池は放電
を停止し、残量動作時間の長い(残量レベルの小さい)
電池が電力を供給することによって、システム全体の電
池動作時間を長くしている。上記構成によれば、本体用
電池4とハンドセット用電池10は定格電圧は同一であ
る必要があるが、容量は異なってもかまわない。
【0020】図3において、41は本体用電池4の放電
を制御する放電制御部、42は本体用電池4の残量レベ
ルを検出する残量検出回路、43は本体用電池4の残量
レベルとハンドセット用電池の残量レベルを比較する残
量比較回路である。44は本体用電池4の放電を制御す
る放電制御回路であり、2つのスイッチ45、46によ
って構成される。スイッチ45と46は、残量比較回路
43から入力される放電制御信号によって接続on/o
ffされるスイッチである。47は本体用電池4の残量
レベル信号、150は本体部21b内の放電制御回路4
4とハンドセット部22b内の放電制御回路54間の電
池電流ライン、48は放電制御回路44への放電制御信
号、51はハンドセット用電池10の放電を制御する放
電制御部、52はハンドセット用電池10の残量レベル
を検出する残量検出回路、53はハンドセット用電池1
0の残量レベルと本体用電池4の残量レベルを比較する
残量比較回路、54はハンドセット用電池10の放電を
制御する放電制御回路であり、2つのスイッチ55、5
6によって構成される。スイッチ55と56は残量比較
回路53から入力される放電制御信号によって接続on
/offされるスイッチである。57はハンドセット用
電池10の残量レベル信号、58は放電制御回路54へ
の放電制御信号である。4aは本体用電池4の電池電圧
を残量検出回路42へ伝える本体用電池電圧信号であ
り、10aはハンドセット用電池10の電池電圧を残量
検出回路52へ伝えるハンドセット用電池電圧信号であ
る。
【0021】図4は、本体部21bが通常動作した場合
の本体用電池4の放電時間が、ハンドセット部22bが
通常動作した場合のハンドセット用電池10の放電時間
よりも短い場合の、本体用電池4及びハンドセット電池
10の放電電圧時間特性グラフと残量レベルの関係説明
図である。図4を用いて残量レベルを定義する。61a
は満充電状態である本体用電池4を本体部21bのみを
負荷として通常動作条件にて完全放電させたときの電池
電圧−放電時間グラフである。電池電圧−放電時間グラ
フ61aにおいて放電時間(横軸)をN分割し、充電開
始時間をT(0)とし順次、T(1)、T(2)、・・
・、T(N−1)、T(N)とする。したがって、T
(N)は本体用電池4の放電完了時間を示す。また、T
(n)(n=0、1、・・・、N−1、N)における電
池電圧値をV(n)とする。したがって、V(0)は本
体用電池4の満充電電圧であり、V(N)は完全放電時
の電圧である。本体用電池端子間電圧信号4aの電圧値
をVINとしたとき、V(n)>VIN>=V(n−
1)(n>=1)を満たすn値を本体用電池4の残量レ
ベルとする。61bは満充電状態であるハンドセット用
電池10をハンドセット部22bのみを負荷として通常
動作条件にて完全放電させたときの電池電圧−放電時間
グラフである。電池電圧−放電時間グラフ61aと同じ
時間幅で完全放電時点から分割し放電開始時間をT(−
1)とする。また、T(n)(n=0、1、・・・、
N、N+1)における電池電圧値をVh(n)とする。
したがって、Vh(−1)はハンドセット用電池10の
満充電電圧であり、Vh(N)は完全放電時の電圧であ
る。ハンドセット用電池端子間電圧信号10aの電圧値
をVINとしたとき、Vh(n)>VIN>=Vh(n
−1)を満たすn値をハンドセット用電池10の残量レ
ベルとする。したがって、残量レベルはレベル値が小さ
い程、電池の残容量が大きいことを表す。
【0022】比較回路43と53では、残量レベル信号
47と残量レベル信号57の整数値の大小比較により本
体用電池4とハンドセット用電池10の残容量の大小判
定が可能である。図4においては、本体部21bが通常
動作した場合の本体用電池4の放電時間が、ハンドセッ
ト部22bが通常動作した場合のハンドセット用電池1
0の放電時間よりも短い場合について考えたが、その以
外の場合、つまり、本体部21bが通常動作した場合の
本体用電池4の放電時間が、ハンドセット部22bが通
常動作した場合のハンドセット用電池10の放電時間よ
りも同じか長い場合も同様である。ただし、この場合、
本体用電池4の残量レベルの下限値はハンドセット用電
池10の残量レベルの下限値と同じか、1つ小さいこと
になる。
【0023】次に上記構成の利用装置の動作について、
図3を用いて説明する。本体部21bとハンドセット部
22bが分離された状態での動作は実施の形態1と同じ
であるため、記述を省略する。本体部21bとハンドセ
ット部22bが接続された状態での動作を説明する。本
体用電池4の電圧は本体用電池電圧信号4aによって残
量検出回路42へ伝えられ、残量検出回路42は残量レ
ベル信号47を生成し、この残量レベル信号47は本体
部21内の残量比較回路43及びハンドセット部22b
内の残量比較回路53へ伝えられる。また、ハンドセッ
ト用電池10の電圧はハンドセット用電池電圧信号10
aによって残量検出回路52へ伝えられ、残量検出回路
52は残量レベル信号57を生成し、この残量レベル信
号57はハンドセット部22内の残量比較回路53及び
本体部21内の残量比較回路43へ伝えられる。このよ
うにして、本体部21b内の残量比較回路43及びハン
ドセット部22b内の残量比較回路52には、それぞれ
本体用電池4の残量レベル情報とハンドセット用電池1
0の残量レベル情報が入力される。
【0024】次に、残量比較回路43では、本体用電池
4とハンドセット用電池10の残量レベルを比較し、本
体用電池4の残量レベルがハンドセット用電池10より
少ない場合には、残量比較回路43から放電制御回路4
4へ放電制御信号48を送り、放電制御回路44内のス
イッチ45をoffすることによって本体用電池4の本
体部21bへの電力供給パスを切断し、スイッチ46を
onすることによって電池電流ライン50から本体部2
1bへ電力を供給するパスを接続する。放電制御回路4
4をこのように制御することにより、本体用電池4から
の放電を停止し、電池電流ライン50から供給される電
力により本体部21bを駆動する。この制御は、本体用
電池4の残量レベル信号47とハンドセット用電池10
の残量レベル57の差が解消されるまで続く。
【0025】一方、ハンドセット部22bの放電制御部
54では、本体用電池4の残量レベルがハンドセット用
電池10の残量レベルより小さいため放電制御信号58
を放電制御回路54へ送り、放電制御回路54内のスイ
ッチ55をonすることによってハンドセット部22b
へ電力を供給するパスを接続し、スイッチ56をonす
ることによって電池電流ライン50へ電力を供給するパ
スを接続する。放電制御回路54をこのように制御する
ことにより、ハンドセット用電池10よりハンドセット
部22bを駆動し、さらに電池電流ライン50に電力を
供給する。この制御は、本体用電池4の残量レベル信号
47とハンドセット用電池10の残量レベル57の差が
解消されるまで続く。同様に、ハンドセット部22のハ
ンドセット用電池10の残量が、本体部21bの本体用
電池4の残量より少ない場合は、ハンドセット用電池1
0からの放電を停止し、本体用電池4から本体部21b
とハンドセット部22bへ電力を供給する。
【0026】図5は残量検出回路42の回路構成図であ
る。図において、71aはアナログ信号である本体用電
池端子間電圧信号4aをディジタル値へ変換するA/D
変換回路であり、71bは残量レベル間のスレッショル
ド電圧をデータテーブルとし格納している残量レベルス
レッショルド電圧テーブルであり、71cは情報処理手
段である。次に、この図を用いて残量検出回路42の動
作を説明する。残量検出回路42へ本体用電池端子間電
圧信号4a(以後、この電圧値をVINとする)が伝わ
ると、まずA/D変換回路71aによってディジタル信
号へ変換され、さらに情報処理手段71cへ伝わる。情
報処理手段71cは残量レベルスレッショルド電圧テー
ブル71bを参照し、V(n)>VIN>=V(n−
1)(n>=1)の場合、情報処理手段71cは残量レ
ベル信号47をnに設定し、本体部21b内の残量比較
回路43及びハンドセット部22b内の残量比較回路5
3へ伝える。残量検出回路52の動作原理も上述する残
量検出回路42と同様である。このように、実施の形態
1の構成よりもシステム全体の電池動作時間が長くなる
という効果がある。即ち、本体部とハンドセット部を接
続したときに、本体部とハンドセット部の残量容量によ
る動作時間(残量レベル)の大小を比較することによ
り、残動作時間の小さい(残量レベルの大きい)電池は
放電を停止し、残量動作時間の大きい(残量レベルの小
さい)電池が電力を供給することによって、システム全
体の電池動作時間を長くできる。
【0027】実施の形態3.相互利用のみならず、本体
用電池4とハンドセット用電池10間で相互充電が可能
な構成を説明する。図6は、本発明の実施の形態3にお
ける携帯情報機器の構成図であり、実施の形態2の構成
図3にある本体用電池4の放電制御部44とハンドセッ
ト用電池10の放電制御部54にそれぞれ充電電流制限
回路を追加している。図において、44bは、実施の形
態2の放電制御部44にハンドセット用電池10から本
体用電池4への充電を制御する回路を付加した充放電制
御回路である。54bは、実施の形態2の放電制御部5
4に本体用電池4からハンドセット用電池10への充電
を制御する回路を付加した充放電制御回路である。
【0028】充放電制御回路44bにおいて、62は実
施の形態1の図2で動作を説明した電流制限回路であ
り、63は比較回路43からの制御信号により端子間を
on/off制御されるスイッチであり、64も同様に
on/off制御されるスイッチであり、65もon/
off制御されるスイッチである。充放電制御回路54
bにおいて、72は実施の形態1の図2で動作を説明し
た電流制限回路であり、73は比較回路43からの制御
信号によりon/off制御されるスイッチであり、7
4、75もon/off制御されるスイッチである。ま
た、本体用電池4とハンドセット用電池10は定格電圧
は同一であるが、容量は異なってもかまわない二次電池
である。
【0029】次に上記構成の装置の動作について図6を
用いて電池の相互充電に関してのみ説明する。本体用電
池4の電圧が本体用電池電圧信号4aとして残量検出回
路42へ伝えられ、ここで残量レベル信号47となって
残量比較回路43と、残量比較回路53へ伝えられるこ
と、及びハンドセット用電池10の電圧がハンドセット
用電池電圧信号10aとして残量検出回路52へ伝えら
れ、ここで残量レベル信号57となって残量比較回路5
3と残量比較回路43へ伝えられることは、他の実施の
形態と同じである。
【0030】次に、残量比較回路43では、本体用電池
4とハンドセット用電池10の残量レベルを比較し、本
体用電池4の残量レベルがハンドセット用電池10より
少ない場合には、残量比較回路43から充放電制御回路
44bへ充放電制御信号48bを送り、充放電制御回路
44b内のスイッチ63をoffすることによって本体
用電池4の本体部21cへの電力供給パスを切断する。
また、スイッチ65をonすることによって充放電電流
ライン50から本体部21cへの電力供給パスを接続
し、スイッチ64をonすることによって充放電電流ラ
イン50から電流制限回路62を経由して本体用電池4
への充電電流パスを接続する。充放電制御回路44bを
このように制御することで、本体用電池4から本体部2
1cへの放電を停止し、ハンドセット用電池10から供
給される電力で本体部21cを駆動するとともに電流制
限回路62を経由して本体用電池4を充電する。この制
御は、本体用電池4の残量レベル信号47とハンドセッ
ト用電池10の残量レベル57の差が解消されるまで続
く。
【0031】一方、ハンドセット部22cの充放電制御
部54bでは、本体用電池4の残量レベルがハンドセッ
ト用電池10の残量レベルより小さいため、充放電制御
信号58bを放電制御回路54bへ送り、充放電制御回
路54b内のスイッチ73をonすることによってハン
ドセット用電池10からハンドセット部22cへの電力
供給パスを接続する。また、スイッチ74をoffする
ことで電流制限回路72を流れる電流を遮断し、スイッ
チ75をonすることによりハンドセット用電池10か
ら充放電電流ライン50へ電力を供給するパスを接続す
る。充放電制御回路54bをこのように制御すること
で、ハンドセット用電池10によってハンドセット部2
2cと本体部21cを駆動し、さらに本体用電池4を充
電する。この制御は、本体用電池4の残量レベル信号4
7とハンドセット用電池10の残量レベル57の差が解
消されるまで続く。
【0032】同様に、ハンドセット部22cのハンドセ
ット用電池10の残量が、本体部21cの本体用電池4
の残量より少ない場合は、ハンドセット用電池10から
の放電を停止し、本体用電池21cは本体部4とハンド
セット部22cを駆動すると共にハンドセット用電池1
0を充電する。このようにして、本体部21cとハンド
セット部22cを接続したときに、本体部とハンドセッ
ト部の残量容量による動作時間(残量レベル)の大小を
比較することで、残動作時間の短い(残量レベルの大き
い)電池は放電を停止し、残量動作時間の長い(残量レ
ベルの小さい)電池が電力を供給するという実施の形態
2の手段に加え、残動作時間の短い(残量レベルの大き
い)電池は充電されるようにしたため、本体部とハンド
セット部を単独で使用する割合が長いシステムでも、携
帯情報機器をより長く使用できる。
【0033】実施の形態4.ここでは定格電圧の異なる
二次電池間でも相互充電を行う装置を説明する。図7
は、本発明の実施の形態4における携帯情報機器の構成
図であり、実施の形態3の充放電制御回路に直流直流変
換器(以後DC/DCコンバータとする)を追加した。
図において、44cは実施の形態3の充放電制御回路4
4bに本体用電池4を充電するのに必要充分な値に出力
電圧を設定するDC/DCコンバータを追加した充放電
制御回路である。66は本体用電池4を充電するのに必
要充分な値に出力電圧を変換するDC/DCコンバータ
である。54cは実施の形態3の充放電制御回路54b
にハンドセット用電池10を充電するのに必要充分な値
に出力電圧を設定するDC/DCコンバータを追加した
充放電制御回路である。76はハンドセット用電池10
を充電するのに必要充分な値に出力電圧を変換するDC
/DCコンバータである。また、本体用電池4とハンド
セット用電池10は定格電圧と容量が異なってもかまわ
ない二次電池である。
【0034】次に上記構成の装置の動作について図7を
用いて電池の充電に関する部分のみを説明する。先の実
施の形態で述べたと同様に、本体部21d内の残量比較
回路43及びハンドセット部22d内の残量比較回路5
3には、それぞれ本体用電池4の残量レベル情報とハン
ドセット用電池10の残量レベル情報が入力される。次
に、残量比較回路43では、本体用電池4とハンドセッ
ト用電池10の残量レベルを比較し、本体用電池4の残
量レベルがハンドセット用電池10より少ない場合に
は、残量比較回路43から充放電制御回路44cへ充放
電制御信号48cを送り、充放電制御回路44c内のス
イッチ63をoffして本体用電池21dへの電力供給
パスを切断する。また、スイッチ65をonして充放電
電流ライン50から本体部21dへの電力供給パスを接
続し、スイッチ64をonすることでDC/DCコンバ
ータ66と電流制限回路62を経由で本体用電池4へ充
電電流を供給する。充放電制御回路44cをこのように
制御することにより、本体用電池4から本体部21dへ
の放電を停止し、ハンドセット用電池10から供給され
る電力で本体部21dを駆動するとともに電流制限回路
62を経由して本体用電池4を充電する。この制御は、
本体用電池4の残量レベル信号47とハンドセット用電
池10の残量レベル57の差が解消されるまで続く。
【0035】一方、ハンドセット部22dの充放電制御
部54cでは、本体用電池4の残量レベルがハンドセッ
ト用電池10の残量レベルより小さいため充放電制御信
号58cを放電制御回路54cへ送り、充放電制御回路
54c内のスイッチ73をonしてハンドセット用電池
10からハンドセット部22dへの電力供給する。ま
た、スイッチ74をoffすることでDC/DCコンバ
ータ76と電流制限回路72を流れる電流を遮断し、ス
イッチ75をonしてハンドセット用電池10から充放
電電流ライン50へ電力を供給するパスを接続する。充
放電制御回路54cをこのように制御することにより、
ハンドセット用電池10でハンドセット部22dと本体
部21dを駆動し、さらに本体用電池4を充電する。こ
の制御は、本体用電池4の残量レベル信号47とハンド
セット用電池10の残量レベル57の差が解消されるま
で続く。
【0036】同様に、ハンドセット部22dのハンドセ
ット用電池10の残量が、本体部21dの本体用電池4
の残量より少ない場合は、ハンドセット用電池10から
の放電を停止し、本体用電池4は本体部21dとハンド
セット部22dを駆動すると共にハンドセット用電池1
0を充電する。このようにして、本実施の形態ではDC
/DCコンバータを追加することにより、定格電圧が異
なっても相互利用と充電ができる効果がある。
【0037】実施の形態5.ユーザの使い勝手をよくし
た分離電池の相互利用装置を説明する。図8は、本発明
の実施の形態5における携帯情報機器の構成図である。
図において、81は本体用電池4またはハンドセット用
電池10のどちらかが、予め設定した容量以下になった
ことをユーザにに警告する本体表示機構、82は情報処
理手段1から本体表示機構81に出力される電池残量低
下警告信号、83は本体用電池4またはハンドセット用
電池10のどちらかが、予め設定した容量以下になった
ことをユーザに警告する外部表示機構、84は電池残量
低下警告信号である。85はハンドセット用電池10の
残量レベル信号57が外部送信手段9により、無線信号
に変換された後、本体受信手段3により受信され、情報
処理手段1に送られるハンドセット用電池残量レベル信
号である。
【0038】図9は、情報処理手段1内で、残量低下警
告信号82が生成される過程を説明する図である。図9
において、86は本体用電池4の残量レベル信号47を
情報処理手段1内で処理するために格納された本体用電
池残量データ、87はハンドセット用電池4の外部電池
残量レベル信号85を情報処理手段1内で処理するため
に格納されたハンドセット用電池残量データ、88はユ
ーザに本体用電池4の残量低下を警告するために予め設
定した本体電池残量低下警告レベル、89はユーザにハ
ンドセット用電池10の残量低下を警告するために予め
設定したハンドセット用電池残量低下警告レベル、80
は本体用電池残量データ86と本体電池残量低下警告レ
ベル88の大小を残量比較するとともに、ハンドセット
用電池残量データ87と外部電池残量低下警告レベル8
9の大小を残量比較する電池残量残量比較手段である。
ここで、本体用電池4とハンドセット用電池10は定格
電圧は同一であるが、容量は異なってもかまわない二次
電池である。
【0039】次に図8及び図9を用いて動作について説
明する。本体部21eの充放電制御部41内の残量検出
回路42で検出された本体用電池4の残量レベル信号4
7が、情報処理部1に送られ本体用電池残量データ86
として格納される。また、ハンドセット部22eの充放
電制御部51内の残量検出回路52で検出されたハンド
セット用電池10の残量レベル信号57は、外部送信手
段9により、無線信号に変換され、本体受信手段3へ送
られる。本体受信手段3により受信され、ハンドセット
用電池残量レベル信号85として情報処理手段1に送ら
れ、ハンドセット用電池残量データ57として格納され
る。情報処理手段1内では、予め設定した本体用電池4
の残量低下警告レベル88と、本体用電池4の残量デー
タ86が電池残量残量比較手段80により残量比較され
る。また、予め設定したハンドセット用電池10の残量
低下警告レベル89と、ハンドセット用電池残量データ
87が電池残量比較検出手段80により残量比較され
る。
【0040】どちらか一方の残量データが、それぞれの
残量低下警告レベル以下である場合、電池残量残量比較
手段80から電池残量低下警告信号82が本体表示機構
81および本体送信手段2に出力される。本体表示機構
81は、電池残量低下警告信号82を受けて、電池残量
が基準値以下であることを表示する。また、本体送信手
段2に送られた残量低下警告信号は、無線信号に変換さ
れて外部受信手段6に送られる。外部受信手段6は、有
線信号に変換し、電池残量低下警告信号84として外部
表示機構83に送る。外部表示機構83は、電池残量低
下警告信号84を受けて、電池残量が基準値以下である
ことを表示する。ユーザが、本体表示機構81、または
外部表示機構83に表示される電池残量が基準値以下で
あるとの警告を受けて、分離されているハンドセット部
22eを本体部21eに戻すことで、先に述べた充放電
制御がなされる。
【0041】ここで、本体用電池残量レベル信号47お
よびハンドセット用電池残量レベル信号85を情報処理
手段1に取り込むタイミング、本体用電池残量データ8
6と本体用電池残量低下警告レベル88を電池残量残量
比較手段80で大小残量比較するタイミング、ハンドセ
ット用電池残量データ87とハンドセット用電池残量低
下警告レベル89を電池残量残量比較手段80で大小残
量比較するタイミング、および電池残量低下警告信号8
2を出力するタイミングは、定期的に行う方法や、本体
部21eとハンドセット部22eの間で送受される音声
信号に付加する方法などが考えられる。
【0042】電池残量警告レベルは、本体部21eで消
費する消費電力の見積り値と、本体用電池4の放電カー
ブ関係、およびハンドセット部22eで消費する消費電
力の見積り値と、外部電池10の放電カーブの関係によ
り設定する。この時、情報処理手段1内に、残量低下警
告レベルを複数持ち、それぞれ、電池残量データと複数
回残量比較することにより、複数種の電池残量低下警告
信号を生成することにより、電池残量の減り具合を、段
階的にユーザに通知することも可能である。また、電池
残量の低下をユーザに通知する手段として、本実施の形
態の装置では、本体表示機構81および外部表示機構8
3を用いた。これら表示機構は、携帯電話、パソコンな
どで一般的に使用されているLCDや、また、簡易なL
EDを想定しているが、表示機構と組み合わせて、音声
やブザーなどでユーザに電池残量の低下を通知すること
も可能である。こうして本実施の形態の装置では、ユー
ザに電池残量が低下したことを通知するので、ユーザは
電池の充電時期を知り、ユーザが知らない間にどちらか
一方の電池容量がなくなるということがなく、使い勝手
が向上する。
【0043】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、第1の
電池と第2の電池の電圧を比較して、電流制限回路によ
り同極性を接続して、所定の条件を満たせば互いに充電
するようにしたので、電池を有効利用できる効果があ
る。
【0044】または、残量検出回路と電池残量比較回路
を設けたので、残量の多い電池を優先して使用でき、電
池を有効利用できる効果がある。
【0045】また更に、電流制限回路を付加したので、
更に電池を有効利用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における分離電池の
相互利用手段を備えた情報機器の構成図である。
【図2】 図1の電流制限回路の構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における分離電池の
相互利用手段を備えた情報機器の構成図である。
【図4】 図3の残量検出回路が記憶する残量レベル
(電池電圧)対放電時間データテーブルの図である。
【図5】 図3の残量検出回路の構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における分離電池の
相互利用手段を備えた情報機器の構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態4における分離電池の
相互利用手段を備えた情報機器の構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態5における分離電池の
相互利用手段を備えた情報機器の構成図である。
【図9】 実施の形態5の情報処理手段の構成図であ
る。
【図10】 従来の電池の相互利用電源装置の構成図で
ある。
【符号の説明】
1 情報処理手段、3 本体受信手段、4 本体用電
池、4a 本体用電池端子電圧信号、5 本体用電池端
子、9 外部送信手段、10 ハンドセット用電池、1
0a ハンドセット用電池端子電圧信号、11 ハンド
セット用電池端子、12 電流制限回路、21、21
b、21c、21d、21e 本体部、22、22b、
22c、22d,22e ハンドセット部、31 コン
パレータ1、32 コンパレータ2、33 OR回路、
34 スイッチ、35 制限抵抗、41、41b、41
c 放電制御部、42 残量検出回路、43 残量比較
回路、44、44b、44c 放電制御回路、45、4
6 スイッチ、47 残量レベル信号、48、48b、
48c 放電制御信号、50 電池電流ライン、51、
51b、51c 放電制御部、52 残量検出回路、5
3 残量比較回路、54、54b、54c、54d、5
4e 放電制御回路、55、56 スイッチ、57 残
量レベル、58、58b、58c 放電制御信号、62
電流制限回路、63、64、65 スイッチ、66
DC/DCコンバータ、71a A/D変換回路、71
b 残量レベル対放電時間データテーブル、71c 情
報処理手段、72 電流制限回路、73、74、75
スイッチ、76 DC/DCコンバータ、80 電池残
量比較手段、81 本体表示機構、83 外部表示機
構、85 外部電池残量レベル信号、86 本体電池残
量データ、87 外部電池残量データ。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 分離電池の相互利用装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、本体とハンドセ
ット部が分離可能でそれぞれ充電可能な電池を持つ携帯
情報機器用の電池利用機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電池相互利用機構は、例えば2つ
の電池を持ち、本体部とハンドセット部の2つに収容さ
れている。ところで本体とハンドセット部の組は、携帯
情報機器として電話のような通話やデータ通信等を持ち
運びながら使用することができる。ハンドセット部と本
体部はそれぞれ電池を内蔵していて、ケーブル等で相互
に接続することなく、本体部からハンドセット部が離れ
た状態で使用することが可能である。使用形態として、
本体部とハンドセット部を一体にしたままでも使用する
ことができるが、片方が動作しない状態では、全体とし
ての機能は満足しないものになる。たとえば、本体部に
は、データ処理と無線通信(携帯電話のような)機能が
あり、ハンドセット部には、受話器と表示装置、入力の
ためのキーなどがついている。
【0003】図10は、上記携帯用情報端末用ではない
「特開平5−336670」記載の、第1と第2のバ
ッテリを持ち、相互に充電可能にした車両用電源装置の
構成を示す回路図である。図において、901は第1の
バッテリ、905は第2のバッテリ、908は双方向性
のDC−DCコンバータ、922は電圧変換部、925
は方向切替制御回路、923、924は切替リレーであ
る。上記構成の電源装置の動作を説明する。DC−DC
コンバータ908の端子908fには、第2のバッテリ
905から第1のバッテリ901へ充電させるための非
常用再始動スイッチ(図示せず)が接続される。また端
子908eには外部制御装置(図示せず)からの動作許
可信号が入力される。通常の大電流負荷状態では、第2
のバッテリ905から電源供給を受ける。この時、第2
のバッテリを充電するため、第1のバッテリ901から
リレー923を経てDC−DCコンバータ922で所定
の電圧に変換され、リレー924を経由して第2のバッ
テリ905を充電する。非常用再始動スイッチが作動す
ると方向制御回路925によりリレー923、924が
切り替り逆方向の充電が行える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電池相互利用電
源装置は上記のように構成されているので、単に電池電
圧の高低により充電方向を決定する方式をとっており、
電池残量の比較等によるきめ細かい充電管理がなされて
おらず、片方の電池に負荷が重くなって電池に例えば、
容量劣化が早くなる等の悪影響を与えるという課題があ
った。
【0005】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、異なる機器に収容されたそれぞれの電池に
対して負荷が平等になるよう電池の放電と充電が行える
電池相互利用機構を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る分離電池
の相互利用装置は、第1の電池と、この第1の電池とは
分離可能な第2の電池との間に流れる電流値を検出し、
所定の値以上なら上記第1の電池と第2の電池の同極性
端子の接続を切断する電流制限回路を備えた。
【0007】または、第1の電池は第1の負荷に電源供
給をし、第2の電池は第2の負荷に電源供給をする構成
において、電池の残量を検出する残量検出回路と、この
検出した第1の電池と第2の電池の残量を比較して上記
各電池の負荷接続を制御する電池残量比較回路を備え
て、第1の電池または第2のいずれか残量が多い電池か
ら上記第1と第2の負荷に対して電源供給するようにし
た。
【0008】また更に、残量検出回路は、第1の電池の
残量特性及び第2の電池の残量特性を記憶して、第1と
第2の両負荷に電源供給する際は、上記残量特性が所定
の値になると両負荷に対する電源供給を止めるようにし
た。
【0009】また更に、第1と第2の電池の電圧を比較
して所定の値以内なら制限抵抗を介して上記第1の電池
と第2の電池の同極性端子を接続する電流制限回路を付
加した。
【0010】また更に、第1と第2の電池は異なる定格
の電池とし、残量検出回路は上記異なる定格に対して各
々検出を行い、DC/DCコンバータを付加し、残量検
出回路の定格出力を比較して第1の電池の定格の残量
が多ければ第1の電池から第2の電池へ、逆に第2の電
池の定格の残量が多ければ第2の電池から第2の電池へ
上記DC/DCコンバータ経由で充電するようにした。
【0011】また更に、残量検出回路出力に基づき残量
警告を表示する表示回路を付加し、第1または第2の電
池の残量が所定の残量以下になると、残量低下警告表示
をするようにした。
【0012】
【発明の実施の形態】 実施の形態1.別筺体に収容され、それぞれ別の負荷回
路に電源供給している電池に対し、その電圧レベルを通
知し合って適切な電池を使用する装置を説明する。図1
は本発明の実施の形態1における携帯情報機器の構成図
である。この携帯情報機器は、電話機能を有しており、
分離/接続可能な本体部とハンドセット部をもつ。図1
において、20は携帯情報機器である。21は情報処理
機能等を有する本体部であり、22は受話器の機能等を
有するハンドセット部である。このように携帯情報機器
20は本体部21とハンドセット部22から構成され
る。本体部の1は電話回線と接続する機能を有し、音声
情報を処理する情報処理手段であり、2は音声情報を無
線でハンドセット部に送信する本体送信手段である。3
はハンドセット部より無線で送られた音声情報を受信す
る本体受信手段であり、4は本体部の各部分に電力を供
給する充電可能な本体用電池である。5は本体用電池4
へ接続される端子である。ハンドセット部の6は本体部
より無線で送られた音声情報を受信する外部受信手段で
あり、7は音声を外部へ出力するスピーカである。8は
音声を外部から入力するマイクであり、9は音声情報を
無線で本体部に送信する外部送信手段である。10はハ
ンドセット部の各部分に電力を供給する充電可能なハン
ドセット用電池であり、11はハンドセット用電池10
へ接続される端子である。12は本体用電池4とハンド
セット用電池10間の双方向電流を制限する電流制限回
路である。更に、本体用電池4とハンドセット用電池1
0は電池種類、定格電圧、容量が同一の二次電池であ
る。
【0013】次に動作の説明を行う。簡単に、本体部2
1とハンドセット部22が分離された状態での動作を説
明する。情報処理手段1は、本体受信手段3から得た音
声情報を電話回線へ送信、または処理を行う。そして、
電話回線から得た、または処理した音声情報を本体送信
手段2に送る。本体送信手段2は、情報処理手段1より
得た音声情報を無線通信によって外部受信手段6に送
る。本体受信手段3は、外部送信手段9より無線通信さ
れた音声情報を受信する。受信した音声情報を情報処理
手段1に送る。本体用電池4は、情報処理手段1、本体
送信手段2、本体受信手段3の各部分にそれらの動作の
ための電力を供給する。外部受信手段6は、本体送信手
段2より無線通信された音声情報を受信する。受信した
音声情報をスピーカ7に送る。スピーカ7は、外部受信
手段6より送られた音声情報を音声に変換して外部へ出
力する。マイク8は、外部から入力された音声を電気的
な音声情報に変換し、外部送信手段9に送る。外部送信
手段9は、マイク8より得た音声情報を無線通信によっ
て本体受信手段3に送る。ハンドセット用電池10は、
外部受信手段6、外部送信手段9の各部分にそれらの動
作のための電力を供給する。本体用電池端子5は、本体
部とハンドセット部が分離された状態では機能しない。
ハンドセット用電池端子11は、本体部とハンドセット
部が分離された状態では機能しない。
【0014】次に本体部とハンドセット部が接続された
状態での動作を説明する。この状態では本体用電池4と
ハンドセット用電池10が本体用電池端子5とハンドセ
ット用電池端子10と電流制限回路12を介して接続さ
れている。情報処理手段1、本体送信手段2、本体受信
手段3、外部受信手段6、スピーカ7、マイク8、外部
送信手段9の各部分の動作は本体部とハンドセット部が
分離された状態のときの動作と同じであるため、ここで
は省略する。本体部とハンドセット部が接続された状態
でも本体部とハンドセット部間で音声情報を無線で送受
信したが、有線通信で音声情報を送受信してもよい。本
体用電池4とハンドセット用電池10は、それぞれの負
荷が動作するように電力を供給する。このとき、本体用
電池4とハンドセット用電池10との電圧の差により電
圧の高い方から低い方へ電力が供給される。つまり、本
体用電池4の電圧よりハンドセット用電池10の電圧が
高ければ、ハンドセット用電池10の電力はハンドセッ
ト部22を駆動する電力を供給する一方、ハンドセット
用電池端子11、電流制限回路12、本体用電池端子5
を経由して、本体用電池4を充電し、また、本体部21
を駆動する電力を供給する。逆に、本体用電池4の電圧
よりハンドセット用電池10の電圧が低ければ、本体用
電池4の電力は本体部21を駆動する電力を供給する一
方、本体用電池端子5、電流制限回路12、ハンドセッ
ト用電池端子11を経由して、ハンドセット用電池10
を充電し、また、ハンドセット部22を駆動する電力を
供給する。
【0015】図2は電流制限回路12の具体的な構成図
である。図2において、I1は本体用電池4がハンドセ
ット用電池10よりも電圧が高い場合に端子5から端子
11方向に流れる電流である。I2はその逆に、本体用
電池4がハンドセット用電池10よりも電圧が低い場合
に端子11から端子5方向に流れる電流である。35は
I1もしくはI2を電圧(I1xR1もしくはI2xR
1)として検出する定抵抗R1である。31のコンパレ
ータ1及び32のコンパレータ2は、マイナス端子入力
電圧よりもプラス端子入力電圧が大きい場合H信号を出
力し、逆にマイナス端子入力電圧よりもプラス端子入力
電圧の方が小さい場合L信号を出力するコンパレータ回
路である。I1MAXをハンドセット用電池の許容でき
る充電電流の最大値とする。本体用電池4とハンドセッ
ト用電池10は同一品であるため、I1MAXは本体用
電池4の許容できる充電電流の最大値でもある。上記の
コンパレータ1 31のマイナス端子には基準電圧とし
て、端子11に対してE1=I1MAXxR1 38の
定電圧がかけられており、コンパレータ2 32のマイ
ナス端子には基準電圧として、端子5に対してE1=I
1MAXxR1 39の定電圧がかけられている。コン
パレータ1 31及びコンパレータ2 32の出力信号
がOR回路33を介してスイッチ34をon/off制
御する。このスイッチ34はLでon、Hでoffす
る。C136及びC2 37は充電電圧を平坦化するこ
とを目的とするコンデンサである。
【0016】図2を用いて電流制御回路12の動作を説
明する。本体用電池4の電圧がハンドセット用電池10
よりも高い場合、本体部21とハンドセット22を接続
すると、スイッチ34がonして端子5から端子11の
方向に電流I1が流れる。電流I1がI1MAXよりも
小さい場合、コンパレータ1 31のプラス端子には端
子11に対してI1xR1(<I1MAXxR1)の電
圧がかかり出力はLである。一方、コンパレータ2 3
2のマイナス端子には端子11に対して−I1xR1
(<I1MAXxR1)の電圧がかかるため出力はLで
ある。従って、スイッチ34のon/off制御信号は
Lとなり、スイッチ34はonしたままである。本体部
21とハンドセット22を接続した瞬間に端子5から端
子11へI1MAX以上の電流が流れると、コンパレー
タ1 31のプラス端子にはI1xR1(>マイナス端
子電圧=I1MAXxR1 38)の電圧が入力されH
を出力する。一方、コンパレータ2 32のプラス端子
には−I1xR1(<マイナス端子電圧=I1MAXx
R1)が入力されるためLを出力される。スイッチ34
の制御信号レベルはこれらのOR信号Hがかかり、スイ
ッチ34がoffすることによって、端子5から端子1
1方向のハンドセット用電池10への過充電電流は防止
できる。
【0017】スイッチ34が閉じるとI1 35が減少
し、やがてコンパレータ1 31はLを出力し、スイッ
チ34は再びonする。以後、充電電流はコンパレータ
1 31のヒステリシス幅及びコンパレータ131、O
R回路33、スイッチ34の動作遅延時間等で決定され
る振幅で振動し、コンデンサC1 36及びコンデンサ
C2 37で平滑化された後、ハンドセット用電池10
へ供給される。この状態から、本体用電池4とハンドセ
ット用電池10の電圧差が減少すると、充電電流I1
35はI1MAX以下となりスイッチ34は定常的にo
nし、さらに電圧差が減少すると端子5から端子11の
方向に電流I1は停止する。このように、分離して使用
できる本体部21とハンドセット部22の各部の電力消
費状況が異なり、一方の電池が早く消耗する場合でも、
同一の電池であれば、接続時に他方の電池より電力を受
け取り、かつ残量の小さい電池を充電し、結果として携
帯情報機器をより長く使用できる。
【0018】実施の形態2.2つの電池の容量が異なる
場合にも適用できる放電制御機構を備えた利用装置を説
明する。図3は、本発明の実施の形態2における携帯情
報機器の構成図であり、実施の形態1の構成に、それぞ
れ放電制御部を追加したものである。本実施の形態の機
構では、本体部とハンドセット部を接続したときに、本
体部とハンドセット部の残量容量による動作時間(残量
レベル)の大小を比較することにより、残量動作時間の
少ない(後に説明する残量レベルの大きい)電池は放電
を停止し、残量動作時間の長い(残量レベルの小さい)
電池が電力を供給することによって、システム全体の電
池動作時間を長くしている。上記構成によれば、本体用
電池4とハンドセット用電池10は定格電圧は同一であ
る必要があるが、容量は異なってもかまわない。
【0019】図3において、41は本体用電池4の放電
を制御する放電制御部、42は本体用電池4の残量レベ
ルを検出する残量検出回路、43は本体用電池4の残量
レベルとハンドセット用電池の残量レベルを比較する残
量比較回路である。44は本体用電池4の放電を制御す
る放電制御回路であり、2つのスイッチ45、46によ
って構成される。スイッチ45と46は、残量比較回路
43から入力される放電制御信号によって接続on/o
ffされるスイッチである。47は本体用電池4の残量
レベル信号、150は本体部21b内の放電制御回路4
4とハンドセット部22b内の放電制御回路54間の電
池電流ライン、48は放電制御回路44への放電制御信
号、51はハンドセット用電池10の放電を制御する放
電制御部、52はハンドセット用電池10の残量レベル
を検出する残量検出回路、53はハンドセット用電池1
0の残量レベルと本体用電池4の残量レベルを比較する
残量比較回路、54はハンドセット用電池10の放電を
制御する放電制御回路であり、2つのスイッチ55、5
6によって構成される。スイッチ55と56は残量比較
回路53から入力される放電制御信号によって接続on
/offされるスイッチである。57はハンドセット用
電池10の残量レベル信号、58は放電制御回路54へ
の放電制御信号である。4aは本体用電池4の電池電圧
を残量検出回路42へ伝える本体用電池電圧信号であ
り、10aはハンドセット用電池10の電池電圧を残量
検出回路52へ伝えるハンドセット用電池電圧信号であ
る。
【0020】図4は、本体部21bが通常動作した場合
の本体用電池4の放電時間が、ハンドセット部22bが
通常動作した場合のハンドセット用電池10の放電時間
よりも短い場合の、本体用電池4及びハンドセット電池
10の放電電圧時間特性グラフと残量レベルの関係説明
図である。図4を用いて残量レベルを定義する。61a
は満充電状態である本体用電池4を本体部21bのみを
負荷として通常動作条件にて完全放電させたときの電池
電圧−放電時間グラフである。電池電圧−放電時間グラ
フ61aにおいて放電時間(横軸)をN分割し、充電開
始時間をT(0)とし順次、T(1)、T(2)、・・
・、T(N−1)、T(N)とする。したがって、T
(N)は本体用電池4の放電完了時間を示す。また、T
(n)(n=0、1、・・・、N−1、N)における電
池電圧値をV(n)とする。したがって、V(0)は本
体用電池4の満充電電圧であり、V(N)は完全放電時
の電圧である。本体用電池端子間電圧信号4aの電圧値
をVINとしたとき、V(n)>VIN>=V(n−
1)(n>=1)を満たすn値を本体用電池4の残量レ
ベルとする。61bは満充電状態であるハンドセット用
電池10をハンドセット部22bのみを負荷として通常
動作条件にて完全放電させたときの電池電圧−放電時間
グラフである。電池電圧−放電時間グラフ61aと同じ
時間幅で完全放電時点から分割し放電開始時間をT(−
1)とする。また、T(n)(n=0、1、・・・、
N、N+1)における電池電圧値をVh(n)とする。
したがって、Vh(−1)はハンドセット用電池10の
満充電電圧であり、Vh(N)は完全放電時の電圧であ
る。ハンドセット用電池端子間電圧信号10aの電圧値
をVINとしたとき、Vh(n)>VIN>=Vh(n
−1)を満たすn値をハンドセット用電池10の残量レ
ベルとする。したがって、残量レベルはレベル値が小さ
い程、電池の残容量が大きいことを表す。
【0021】比較回路43と53では、残量レベル信号
47と残量レベル信号57の整数値の大小比較により本
体用電池4とハンドセット用電池10の残容量の大小判
定が可能である。図4においては、本体部21bが通常
動作した場合の本体用電池4の放電時間が、ハンドセッ
ト部22bが通常動作した場合のハンドセット用電池1
0の放電時間よりも短い場合について考えたが、その以
外の場合、つまり、本体部21bが通常動作した場合の
本体用電池4の放電時間が、ハンドセット部22bが通
常動作した場合のハンドセット用電池10の放電時間よ
りも同じか長い場合も同様である。ただし、この場合、
本体用電池4の残量レベルの下限値はハンドセット用電
池10の残量レベルの下限値と同じか、1つ小さいこと
になる。
【0022】次に上記構成の利用装置の動作について、
図3を用いて説明する。本体部21bとハンドセット部
22bが分離された状態での動作は実施の形態1と同じ
であるため、記述を省略する。本体部21bとハンドセ
ット部22bが接続された状態での動作を説明する。本
体用電池4の電圧は本体用電池電圧信号4aによって残
量検出回路42へ伝えられ、残量検出回路42は残量レ
ベル信号47を生成し、この残量レベル信号47は本体
部21内の残量比較回路43及びハンドセット部22b
内の残量比較回路53へ伝えられる。また、ハンドセッ
ト用電池10の電圧はハンドセット用電池電圧信号10
aによって残量検出回路52へ伝えられ、残量検出回路
52は残量レベル信号57を生成し、この残量レベル信
号57はハンドセット部22内の残量比較回路53及び
本体部21内の残量比較回路43へ伝えられる。このよ
うにして、本体部21b内の残量比較回路43及びハン
ドセット部22b内の残量比較回路52には、それぞれ
本体用電池4の残量レベル情報とハンドセット用電池1
0の残量レベル情報が入力される。
【0023】次に、残量比較回路43では、本体用電池
4とハンドセット用電池10の残量レベルを比較し、本
体用電池4の残量レベルがハンドセット用電池10より
少ない場合には、残量比較回路43から放電制御回路4
4へ放電制御信号48を送り、放電制御回路44内のス
イッチ45をoffすることによって本体用電池4の本
体部21bへの電力供給パスを切断し、スイッチ46を
onすることによって電池電流ライン50から本体部2
1bへ電力を供給するパスを接続する。放電制御回路4
4をこのように制御することにより、本体用電池4から
の放電を停止し、電池電流ライン50から供給される電
力により本体部21bを駆動する。この制御は、本体用
電池4の残量レベル信号47とハンドセット用電池10
の残量レベル57の差が解消されるまで続く。
【0024】一方、ハンドセット部22bの放電制御部
54では、本体用電池4の残量レベルがハンドセット用
電池10の残量レベルより小さいため放電制御信号58
を放電制御回路54へ送り、放電制御回路54内のスイ
ッチ55をonすることによってハンドセット部22b
へ電力を供給するパスを接続し、スイッチ56をonす
ることによって電池電流ライン50へ電力を供給するパ
スを接続する。放電制御回路54をこのように制御する
ことにより、ハンドセット用電池10よりハンドセット
部22bを駆動し、さらに電池電流ライン50に電力を
供給する。この制御は、本体用電池4の残量レベル信号
47とハンドセット用電池10の残量レベル57の差が
解消されるまで続く。同様に、ハンドセット部22のハ
ンドセット用電池10の残量が、本体部21bの本体用
電池4の残量より少ない場合は、ハンドセット用電池1
0からの放電を停止し、本体用電池4から本体部21b
とハンドセット部22bへ電力を供給する。
【0025】図5は残量検出回路42の回路構成図であ
る。図において、71aはアナログ信号である本体用電
池端子間電圧信号4aをディジタル値へ変換するA/D
変換回路であり、71bは残量レベル間のスレッショル
ド電圧をデータテーブルとし格納している残量レベルス
レッショルド電圧テーブルであり、71cは情報処理手
段である。次に、この図を用いて残量検出回路42の動
作を説明する。残量検出回路42へ本体用電池端子間電
圧信号4a(以後、この電圧値をVINとする)が伝わ
ると、まずA/D変換回路71aによってディジタル信
号へ変換され、さらに情報処理手段71cへ伝わる。情
報処理手段71cは残量レベルスレッショルド電圧テー
ブル71bを参照し、V(n)>VIN>=V(n−
1)(n>=1)の場合、情報処理手段71cは残量レ
ベル信号47をnに設定し、本体部21b内の残量比較
回路43及びハンドセット部22b内の残量比較回路5
3へ伝える。残量検出回路52の動作原理も上述する残
量検出回路42と同様である。このように、実施の形態
1の構成よりもシステム全体の電池動作時間が長くなる
という効果がある。即ち、本体部とハンドセット部を接
続したときに、本体部とハンドセット部の残量容量によ
る動作時間(残量レベル)の大小を比較することによ
り、残動作時間の小さい(残量レベルの大きい)電池は
放電を停止し、残量動作時間の大きい(残量レベルの小
さい)電池が電力を供給することによって、システム全
体の電池動作時間を長くできる。
【0026】実施の形態3.相互利用のみならず、本体
用電池4とハンドセット用電池10間で相互充電が可能
な構成を説明する。図6は、本発明の実施の形態3にお
ける携帯情報機器の構成図であり、実施の形態2の構成
図3にある本体用電池4の放電制御部44とハンドセッ
ト用電池10の放電制御部54にそれぞれ充電電流制限
回路を追加している。図において、44bは、実施の形
態2の放電制御部44にハンドセット用電池10から本
体用電池4への充電を制御する回路を付加した充放電制
御回路である。54bは、実施の形態2の放電制御部5
4に本体用電池4からハンドセット用電池10への充電
を制御する回路を付加した充放電制御回路である。
【0027】充放電制御回路44bにおいて、62は実
施の形態1の図2で動作を説明した電流制限回路であ
り、63は比較回路43からの制御信号により端子間を
on/off制御されるスイッチであり、64も同様に
on/off制御されるスイッチであり、65もon/
off制御されるスイッチである。充放電制御回路54
bにおいて、72は実施の形態1の図2で動作を説明し
た電流制限回路であり、73は比較回路43からの制御
信号によりon/off制御されるスイッチであり、7
4、75もon/off制御されるスイッチである。ま
た、本体用電池4とハンドセット用電池10は定格電圧
は同一であるが、容量は異なってもかまわない二次電池
である。
【0028】次に上記構成の装置の動作について図6を
用いて電池の相互充電に関してのみ説明する。本体用電
池4の電圧が本体用電池電圧信号4aとして残量検出回
路42へ伝えられ、ここで残量レベル信号47となって
残量比較回路43と、残量比較回路53へ伝えられるこ
と、及びハンドセット用電池10の電圧がハンドセット
用電池電圧信号10aとして残量検出回路52へ伝えら
れ、ここで残量レベル信号57となって残量比較回路5
3と残量比較回路43へ伝えられることは、他の実施の
形態と同じである。
【0029】次に、残量比較回路43では、本体用電池
4とハンドセット用電池10の残量レベルを比較し、本
体用電池4の残量レベルがハンドセット用電池10より
少ない場合には、残量比較回路43から充放電制御回路
44bへ充放電制御信号48bを送り、充放電制御回路
44b内のスイッチ63をoffすることによって本体
用電池4の本体部21cへの電力供給パスを切断する。
また、スイッチ65をonすることによって充放電電流
ライン50から本体部21cへの電力供給パスを接続
し、スイッチ64をonすることによって充放電電流ラ
イン50から電流制限回路62を経由して本体用電池4
への充電電流パスを接続する。充放電制御回路44bを
このように制御することで、本体用電池4から本体部2
1cへの放電を停止し、ハンドセット用電池10から供
給される電力で本体部21cを駆動するとともに電流制
限回路62を経由して本体用電池4を充電する。この制
御は、本体用電池4の残量レベル信号47とハンドセッ
ト用電池10の残量レベル57の差が解消されるまで続
く。
【0030】一方、ハンドセット部22cの充放電制御
部54bでは、本体用電池4の残量レベルがハンドセッ
ト用電池10の残量レベルより小さいため、充放電制御
信号58bを放電制御回路54bへ送り、充放電制御回
路54b内のスイッチ73をonすることによってハン
ドセット用電池10からハンドセット部22cへの電力
供給パスを接続する。また、スイッチ74をoffする
ことで電流制限回路72を流れる電流を遮断し、スイッ
チ75をonすることによりハンドセット用電池10か
ら充放電電流ライン50へ電力を供給するパスを接続す
る。充放電制御回路54bをこのように制御すること
で、ハンドセット用電池10によってハンドセット部2
2cと本体部21cを駆動し、さらに本体用電池4を充
電する。この制御は、本体用電池4の残量レベル信号4
7とハンドセット用電池10の残量レベル57の差が解
消されるまで続く。
【0031】同様に、ハンドセット部22cのハンドセ
ット用電池10の残量が、本体部21cの本体用電池4
の残量より少ない場合は、ハンドセット用電池10から
の放電を停止し、本体用電池21cは本体部4とハンド
セット部22cを駆動すると共にハンドセット用電池1
0を充電する。このようにして、本体部21cとハンド
セット部22cを接続したときに、本体部とハンドセッ
ト部の残量容量による動作時間(残量レベル)の大小を
比較することで、残動作時間の短い(残量レベルの大き
い)電池は放電を停止し、残量動作時間の長い(残量レ
ベルの小さい)電池が電力を供給するという実施の形態
2の手段に加え、残動作時間の短い(残量レベルの大き
い)電池は充電されるようにしたため、本体部とハンド
セット部を単独で使用する割合が長いシステムでも、携
帯情報機器をより長く使用できる。
【0032】実施の形態4.ここでは定格電圧の異なる
二次電池間でも相互充電を行う装置を説明する。図7
は、本発明の実施の形態4における携帯情報機器の構成
図であり、実施の形態3の充放電制御回路に直流直流
変換器(以後DC/DCコンバータとする)を追加し
た。図において、44cは実施の形態3の充放電制御回
路44bに本体用電池4を充電するのに必要充分な値に
出力電圧を設定するDC/DCコンバータを追加した充
放電制御回路である。66は本体用電池4を充電するの
に必要充分な値に出力電圧を変換するDC/DCコンバ
ータである。54cは実施の形態3の充放電制御回路5
4bにハンドセット用電池10を充電するのに必要充分
な値に出力電圧を設定するDC/DCコンバータを追加
した充放電制御回路である。76はハンドセット用電池
10を充電するのに必要充分な値に出力電圧を変換する
DC/DCコンバータである。また、本体用電池4とハ
ンドセット用電池10は定格電圧と容量が異なってもか
まわない二次電池である。
【0033】次に上記構成の装置の動作について図7を
用いて電池の充電に関する部分のみを説明する。先の実
施の形態で述べたと同様に、本体部21d内の残量比較
回路43及びハンドセット部22d内の残量比較回路5
3には、それぞれ本体用電池4の残量レベル情報とハン
ドセット用電池10の残量レベル情報が入力される。次
に、残量比較回路43では、本体用電池4とハンドセッ
ト用電池10の残量レベルを比較し、本体用電池4の残
量レベルがハンドセット用電池10より少ない場合に
は、残量比較回路43から充放電制御回路44cへ充放
電制御信号48cを送り、充放電制御回路44c内のス
イッチ63をoffして本体用電池21dへの電力供給
パスを切断する。また、スイッチ65をonして充放電
電流ライン50から本体部21dへの電力供給パスを接
続し、スイッチ64をonすることでDC/DCコンバ
ータ66と電流制限回路62を経由で本体用電池4へ充
電電流を供給する。充放電制御回路44cをこのように
制御することにより、本体用電池4から本体部21dへ
の放電を停止し、ハンドセット用電池10から供給され
る電力で本体部21dを駆動するとともに電流制限回路
62を経由して本体用電池4を充電する。この制御は、
本体用電池4の残量レベル信号47とハンドセット用電
池10の残量レベル57の差が解消されるまで続く。
【0034】一方、ハンドセット部22dの充放電制御
部54cでは、本体用電池4の残量レベルがハンドセッ
ト用電池10の残量レベルより小さいため充放電制御信
号58cを放電制御回路54cへ送り、充放電制御回路
54c内のスイッチ73をonしてハンドセット用電池
10からハンドセット部22dへの電力供給する。ま
た、スイッチ74をoffすることでDC/DCコンバ
ータ76と電流制限回路72を流れる電流を遮断し、ス
イッチ75をonしてハンドセット用電池10から充放
電電流ライン50へ電力を供給するパスを接続する。充
放電制御回路54cをこのように制御することにより、
ハンドセット用電池10でハンドセット部22dと本体
部21dを駆動し、さらに本体用電池4を充電する。こ
の制御は、本体用電池4の残量レベル信号47とハンド
セット用電池10の残量レベル57の差が解消されるま
で続く。
【0035】同様に、ハンドセット部22dのハンドセ
ット用電池10の残量が、本体部21dの本体用電池4
の残量より少ない場合は、ハンドセット用電池10から
の放電を停止し、本体用電池4は本体部21dとハンド
セット部22dを駆動すると共にハンドセット用電池1
0を充電する。このようにして、本実施の形態ではDC
/DCコンバータを追加することにより、定格電圧が異
なっても相互利用と充電ができる効果がある。
【0036】実施の形態5.ユーザの使い勝手をよくし
た分離電池の相互利用装置を説明する。図8は、本発明
の実施の形態5における携帯情報機器の構成図である。
図において、81は本体用電池4またはハンドセット用
電池10のどちらかが、予め設定した容量以下になった
ことをユーザにに警告する本体表示機構、82は情報処
理手段1から本体表示機構81に出力される電池残量低
下警告信号、83は本体用電池4またはハンドセット用
電池10のどちらかが、予め設定した容量以下になった
ことをユーザに警告する外部表示機構、84は電池残量
低下警告信号である。85はハンドセット用電池10の
残量レベル信号57が外部送信手段9により、無線信号
に変換された後、本体受信手段3により受信され、情報
処理手段1に送られるハンドセット用電池残量レベル信
号である。
【0037】図9は、情報処理手段1内で、残量低下警
告信号82が生成される過程を説明する図である。図9
において、86は本体用電池4の残量レベル信号47を
情報処理手段1内で処理するために格納された本体用電
池残量データ、87はハンドセット用電池4のハンドセ
ット用電池残量レベル信号85を情報処理手段1内で処
理するために格納されたハンドセット用電池残量デー
タ、88はユーザに本体用電池4の残量低下を警告する
ために予め設定した本体電池残量低下警告レベル、8
9はユーザにハンドセット用電池10の残量低下を警告
するために予め設定したハンドセット用電池残量低下警
告レベル、80は本体用電池残量データ86と本体
池残量低下警告レベル88の大小を残量比較するととも
に、ハンドセット用電池残量データ87とハンドセット
電池残量低下警告レベル89の大小を残量比較する電
池残量比較手段である。ここで、本体用電池4とハンド
セット用電池10は定格電圧は同一であるが、容量は異
なってもかまわない二次電池である。
【0038】次に図8及び図9を用いて動作について説
明する。本体部21eの放電制御部41内の残量検出回
路42で検出された本体用電池4の残量レベル信号47
が、情報処理部1に送られ本体用電池残量データ86と
して格納される。また、ハンドセット部22eの放電制
御部51内の残量検出回路52で検出されたハンドセッ
ト用電池10の残量レベル信号57は、外部送信手段9
により、無線信号に変換され、本体受信手段3へ送られ
る。本体受信手段3により受信され、ハンドセット用電
池残量レベル信号85として情報処理手段1に送られ、
ハンドセット用電池残量データ57として格納される。
情報処理手段1内では、予め設定した本体用電池4の残
量低下警告レベル88と、本体用電池4の残量データ8
6が電池残量比較手段80により残量比較される。ま
た、予め設定したハンドセット用電池10の残量低下警
告レベル89と、ハンドセット用電池残量データ87が
電池残量比較検出手段80により残量比較される。
【0039】どちらか一方の残量データが、それぞれの
残量低下警告レベル以下である場合、電池残量比較手段
80から電池残量低下警告信号82が本体表示機構81
および本体送信手段2に出力される。本体表示機構81
は、電池残量低下警告信号82を受けて、電池残量が基
準値以下であることを表示する。また、本体送信手段2
に送られた残量低下警告信号は、無線信号に変換されて
外部受信手段6に送られる。外部受信手段6は、有線信
号に変換し、電池残量低下警告信号84として外部表示
機構83に送る。外部表示機構83は、電池残量低下警
告信号84を受けて、電池残量が基準値以下であること
を表示する。ユーザが、本体表示機構81、または外部
表示機構83に表示される電池残量が基準値以下である
との警告を受けて、分離されているハンドセット部22
eを本体部21eに戻すことで、先に述べた充放電制御
がなされる。
【0040】ここで、本体用電池残量レベル信号47お
よびハンドセット用電池残量レベル信号85を情報処理
手段1に取り込むタイミング、本体用電池残量データ8
6と本体用電池残量低下警告レベル88を電池残量比較
手段80で大小残量比較するタイミング、ハンドセット
用電池残量データ87とハンドセット用電池残量低下警
告レベル89を電池残量比較手段80で大小残量比較す
るタイミング、および電池残量低下警告信号82を出力
するタイミングは、定期的に行う方法や、本体部21e
とハンドセット部22eの間で送受される音声信号に付
加する方法などが考えられる。
【0041】電池残量警告レベルは、本体部21eで消
費する消費電力の見積り値と、本体用電池4の放電カー
ブ関係、およびハンドセット部22eで消費する消費電
力の見積り値と、ハンドセット用電池10の放電カーブ
の関係により設定する。この時、情報処理手段1内に、
残量低下警告レベルを複数持ち、それぞれ、電池残量デ
ータと複数回残量比較することにより、複数種の電池残
量低下警告信号を生成することにより、電池残量の減り
具合を、段階的にユーザに通知することも可能である。
また、電池残量の低下をユーザに通知する手段として、
本実施の形態の装置では、本体表示機構81および外部
表示機構83を用いた。これら表示機構は、携帯電話、
パソコンなどで一般的に使用されているLCDや、ま
た、簡易なLEDを想定しているが、表示機構と組み合
わせて、音声やブザーなどでユーザに電池残量の低下を
通知することも可能である。こうして本実施の形態の装
置では、ユーザに電池残量が低下したことを通知するの
で、ユーザは電池の充電時期を知り、ユーザが知らない
間にどちらか一方の電池容量がなくなるということがな
く、使い勝手が向上する。
【0042】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、第1の
電池と第2の電池の電圧を比較して、電流制限回路によ
り同極性を接続して、所定の条件を満たせば互いに充電
するようにしたので、電池を有効利用できる効果があ
る。
【0043】または、残量検出回路と電池残量比較回路
を設けたので、残量の多い電池を優先して使用でき、電
池を有効利用できる効果がある。
【0044】また更に、電流制限回路を付加したので、
更に電池を有効利用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1における分離電池の
相互利用手段を備えた情報機器の構成図である。
【図2】 図1の電流制限回路の構成図である。
【図3】 この発明の実施の形態2における分離電池の
相互利用手段を備えた情報機器の構成図である。
【図4】 図3の残量検出回路が記憶する残量レベル
(電池電圧)対放電時間データテーブルの図である。
【図5】 図3の残量検出回路の構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における分離電池の
相互利用手段を備えた情報機器の構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態4における分離電池の
相互利用手段を備えた情報機器の構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態5における分離電池の
相互利用手段を備えた情報機器の構成図である。
【図9】 実施の形態5の情報処理手段の構成図であ
る。
【図10】 従来の電池の相互利用電源装置の構成図で
ある。
【符号の説明】 1 情報処理手段、3 本体受信手段、4 本体用電
池、4a 本体用電池端子電圧信号、5 本体用電池端
子、9 外部送信手段、10 ハンドセット用電池、1
0a ハンドセット用電池端子電圧信号、11 ハンド
セット用電池端子、12 電流制限回路、21、21
b、21c、21d、21e 本体部、22、22b、
22c、22d,22e ハンドセット部、31 コン
パレータ1、32 コンパレータ2、33 OR回路、
34 スイッチ、35 制限抵抗、41、41b、41
c 放電制御部、42 残量検出回路、43 残量比較
回路、44、44b、44c 放電制御回路、45、4
6 スイッチ、47 残量レベル信号、48、48b、
48c 放電制御信号、50 電池電流ライン、51、
51b、51c 放電制御部、52 残量検出回路、5
3 残量比較回路、54、54b、54c、54d、5
4e 放電制御回路、55、56 スイッチ、57 残
量レベル、58、58b、58c 放電制御信号、62
電流制限回路、63、64、65 スイッチ、66
DC/DCコンバータ、71a A/D変換回路、71
b 残量レベル対放電時間データテーブル、71c 情
報処理手段、72 電流制限回路、73、74、75
スイッチ、76 DC/DCコンバータ、80 電池残
量比較手段、81 本体表示機構、83 外部表示機
構、85 ハンドセット用電池残量レベル信号、86
本体電池残量データ、87ハンドセット用電池残量デ
ータ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅津 徹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 神戸 英利 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電池と、上記第1の電池とは分離
    可能な第2の電池との間に流れる電流値を検出し、所定
    の値以上なら上記第1の電池と第2の電池の同極性端子
    の接続を切断する電流制限回路を備えた分離電池の相互
    利用装置。
  2. 【請求項2】 電流制限回路は、第1の電池と第2の電
    池の電圧差が所定の値以上あると、相互接続を遮断する
    電流制限回路であることを特徴とする請求項1記載の分
    離電池の相互利用装置。
  3. 【請求項3】 第1の電池は第1の負荷に電源供給を
    し、第2の電池は第2の負荷に電源供給をする構成にお
    いて、 電池の残量を検出する残量検出回路と、上記検出した上
    記第1の電池と第2の電池の残量を比較して上記各電池
    の負荷接続を制御する電池残量比較回路を備えて、上記
    第1の電池または第2のいずれか残量が多い電池から上
    記第1と第2の負荷に対して電源供給するようにした分
    離電池の相互利用装置。
  4. 【請求項4】 残量検出回路は、第1の電池の残量特性
    及び第2の電池の残量特性を記憶して、第1と第2の両
    負荷に電源供給する際は、上記残量特性が所定の値にな
    ると両負荷に対する電源供給を止めることを特徴とする
    請求項3記載の分離電池の相互利用装置。
  5. 【請求項5】 第1と第2の電池の電圧を比較して所定
    の値以内なら制限抵抗を介して上記第1の電池と第2の
    電池の同極性端子を接続する電流制限回路を付加したこ
    とを特徴とする請求項3記載の分離電池の相互利用装
    置。
  6. 【請求項6】 第1と第2の電池は異なる定格の電池と
    し、残量検出回路は上記異なる定格に対して各々検出を
    行い、DC/DCコンバータを付加し、 上記残量検出回路の定格出力を比較して第1の電池の定
    格の残量が多ければ該第1の電池から第2の電池へ上記
    DC/DCコンバータ経由で充電するようにしたことを
    特徴とする請求項5記載の分離電池の相互利用装置。
  7. 【請求項7】 残量検出回路出力に基づき残量警告を表
    示する表示回路を付加し、第1または第2の電池の残量
    が所定の残量以下になると、残量低下警告表示をするこ
    とを特徴とする請求項3記載の分離電池の相互利用装
    置。
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