JP2004282846A - 携帯電話機の充電回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】携帯電話機は、電力供給用の電池パック14と、充電器17からの電圧を定電流または定電圧に変換して電池パック14に供給するトランジスタ161と、電池パック14の電圧に応じてトランジスタ161をスイッチング制御またはリニア制御する制御手段とを有する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話機に係り、特に携帯電話機に搭載された2次電池を充電する携帯電話機の充電回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、携帯電話機においては、高性能化および多機能化が進み、電力消費量も増大の一途をたどっている。そのことに伴い、電池パックの容量も大きくなってきている。一方、機器自体は小型化をたどっている。また、最近の携帯電話機では、電池パックを内蔵し、電池パックを機器本体に搭載したまま充電することが多くなってきている。これらのことを考えると、大容量電池パックを接続したまま、小型の携帯電話機に充電器を接続すると、発熱の問題が生じてくる。また、消費電力を抑えながら、充電をすると充電時間がかかってしまう。これらのことを考慮すると、効率のよい充電方法が要求される。
【0003】
図12は従来の携帯電話機の構成を示すブロック図である。図12の携帯電話機1は、音声データや通信データを送受信するアンテナ2および無線送受信部3と、音声データの処理を行うベースバンド処理部4と、送話器/受話器5と、無線送受信部3とベースバンド処理部4と送話器/受話器5とからなる通信系を制御する通信系制御部6と、音楽再生やゲームなどの非通信系のアプリケーションデバイス7と、利用者が携帯電話機1を操作するためのキー入力部8と、利用者に対して画面表示を行うLCD等の表示部9と、データを記憶しておくためのメモリ10と、着信音などを鳴らすためのスピーカ11と、アプリケーションデバイス7とキー入力部8と表示部9とメモリ10とスピーカ11とからなる非通信系を制御する非通信系制御部12と、携帯電話機1の各構成要素に対して電源供給を行う電源制御回路13と、電源制御回路13に対して電圧を供給する電池パック14と、電池パック14を充電する充電制御回路15とから構成される。
【0004】
図13は充電制御回路15の構成を示すブロック図である。充電制御回路15は、電池パック14に充電電圧を供給または遮断するためのPチャネルパワーMOS−FET151と、充電電流を検出するための低い抵抗値を有する抵抗152と、充電電圧と充電電流を制御する充電制御コントローラ153と、充電電圧と充電電流のリニア制御用のPチャネルパワーMOS−FET154とから構成される。充電制御コントローラ153は、定電圧充電制御部1531と、定電流充電制御部1532と、オン/オフ制御回路1533とから構成される。図13の充電制御回路15では、充電制御コントローラ153からPチャネルパワーMOS−FET154をリニアに制御することにより、電池パック14への充電電圧と充電電流を制御していた。
【0005】
一方、電池の充電回路としてDC/DCコンバータを使用する方法も提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。なお、出願人は、本明細書に記載した先行技術文献情報で特定される先行技術文献以外には、本発明に関連する先行技術文献を出願時までに発見するには至らなかった。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−078770号公報
【特許文献2】
特開平4−308477号公報
【特許文献3】
特開平7−087677号公報
【特許文献4】
特開平8−251832号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図13に示した充電制御回路15では、定電流領域においてPチャネルMOS−FET154は、抵抗152の電圧を一定にするため、すなわち定電流を流すために、充電器17の電圧をリニアにレギュレーションするので、充電器17の電圧とPチャネルMOS−FET154の出力電圧との電位差により発熱するという問題点があった。特に、定電流充電状態における電池電圧の低い領域では、充電器17の電圧とレギュレーションした電圧との差分がもっとも大きいため、発熱量が最大となる。
【0008】
PチャネルMOS−FET151と抵抗152とにおける消費電力(発熱量)は、抵抗152の抵抗値をR、充電器17から流れる電流をIchg、PチャネルMOS−FET151のオン抵抗をRonとすると、図14に示したように、(R+Ron)×Ichg2 となる。そして、PチャネルMOS−FET154における消費電力は、充電器17の電圧をVchg、電池電圧をVbatとすると、Ichg×{Vchg−(R+Ron)×Ichg−Vbat}となる。
【0009】
一方、電池の充電回路としてDC/DCコンバータを使用する方法では、定電流充電時の回路の発熱を抑えることができる。しかしながら、この方法では、低電流充電時にDC/DCコンバータの効率が悪化してDC/DCコンバータの発熱が大きくなるという問題点があった。
【0010】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、充電時の発熱を最小にして、安全性の高い定電流・定電圧充電を行うことができる携帯電話機の充電回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯電話機は、電力供給用の電池と、充電器からの電圧を定電流または定電圧に変換して前記電池に供給するトランジスタと、前記電池の電圧に応じて前記トランジスタをスイッチング制御またはリニア制御する制御手段とを有するものである。トランジスタのスイッチング制御またはリニア制御を切り替えることにより、スイッチング制御またはリニア制御のどちらか効率の良い方を電池電圧に応じて選択することができる。
【0012】
また、本発明の携帯電話機の充電回路の1構成例において、前記制御手段は、前記電池の電圧が所定の第1のしきい値以下の場合、前記電池への充電電流が所定の第1の電流値で一定となるトリクル充電を行うトリクル充電制御手段と、前記電池電圧が前記第1のしきい値より高い所定の第2のしきい値に達した場合、前記電池電圧が前記第2のしきい値で一定となる定電圧充電を行う定電圧充電制御手段と、前記電池電圧が前記第1のしきい値より高く前記第2のしきい値より低い場合、前記充電電流が前記第1の電流値より大きい所定の第2の電流値で一定となる定電流充電を行う定電流充電制御手段とを備えるものである。
また、本発明の携帯電話機の充電回路の1構成例において、前記トリクル充電制御手段と前記定電圧充電制御手段とは、前記トリクル充電と前記定電圧充電のときに前記トランジスタをリニア制御し、前記定電流充電制御手段は、前記定電流充電のときに前記トランジスタをスイッチング制御するものである。
【0013】
また、本発明の携帯電話機の充電回路の1構成例において、前記トランジスタは、MOSトランジスタである。
また、本発明の携帯電話機の充電回路の1構成例において、前記電池は、リチウムイオン電池である。
また、本発明の携帯電話機の充電回路の1構成例において、前記制御手段は、前記電池が搭載されていない場合、前記トランジスタの出力電圧が一定となるように前記トランジスタをスイッチング制御して、前記トランジスタの出力電圧を機器の各要素に給電するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態である携帯電話機の構成を示すブロック図である。図1に示す携帯電話機1aは、音声データや通信データを送受信するアンテナ2および無線送受信部3と、音声データの処理を行うベースバンド処理部4と、送話器/受話器5と、無線送受信部3とベースバンド処理部4と送話器/受話器5とからなる通信系を制御する通信系制御部6と、音楽再生やゲームなどの非通信系のアプリケーションデバイス7と、利用者が携帯電話機1aを操作するためのキー入力部8と、利用者に対して画面表示を行うLCD等の表示部9と、データを記憶しておくためのメモリ10と、着信音などを鳴らすためのスピーカ11と、アプリケーションデバイス7とキー入力部8と表示部9とメモリ10とスピーカ11とからなる非通信系を制御する非通信系制御部12と、携帯電話機1aの各構成要素に対して電源供給を行う電源制御回路13と、電源制御回路13に対して電圧を供給する電池パック14と、電池パック14を充電する充電制御回路15aと、外部の充電器(ACアダプタ)17から電池パック14に供給される充電電圧を制御するDC/DCコンバータ16とから構成される。このような携帯電話機1aの各構成間を接続する線のうち、太線は電源ラインを示し、実線は信号ラインを示している。
【0015】
図12に示した従来の携帯電話機1に比べて、本実施の形態においては、充電器17と充電制御回路15aとの間にDC/DCコンバータ16を設け、このDC/DCコンバータ16により電圧−電流変換を行うようになっている。図2は充電制御回路15aおよびDC/DCコンバータ16の構成を示すブロック図である。
【0016】
DC/DCコンバータ16は、充電器17からの電圧を定電流または定電圧に変換して電池パック14に供給するPチャネルパワーMOS−FET161と、ショットキーバリアダイオード162と、インダクタンス163と、リップル除去用のキャパシタンス164と、PチャネルパワーMOS−FET161を駆動するDC/DCコントローラ165と、DC/DCコンバータ16の出力電圧、すなわちインダクタンス163とキャパシタンス164との接続点の電圧を調整する電圧調整回路166とから構成される。DC/DCコンバータ16の出力電圧は、電圧調整のために電圧調整回路166にフィードバックされる。
【0017】
図2の例では非同期整流タイプのDC/DCコンバータ16を示しているが、ショットキーバリアダイオード162をスイッチング用のNチャネルパワーMOS−FETに置き換えることによって同期整流タイプのDC/DCコンバータを実現することもできる。
【0018】
一方、充電制御回路15aは、電池パック14に充電電圧を供給または遮断するためのPチャネルパワーMOS−FET151と、充電電流を検出するための低い抵抗値を有する抵抗152と、充電電圧と充電電流を制御する充電制御コントローラ153aとから構成される。充電制御コントローラ153aは、定電圧充電を行うための定電圧充電制御部1531aと、トリクル充電および定電流充電を行うための定電流充電制御部1532aと、PチャネルパワーMOS−FET151を駆動するオン/オフ制御回路1533とから構成される。DC/DCコントローラ165と充電制御コントローラ153aの電源としては、電池パック14からの電圧と充電器17から供給される電圧のダイオードORで構成される。
【0019】
充電制御コントローラ153aの定電圧充電制御部1531aおよび定電流充電制御部1532aと、DC/DCコンバータ16のDC/DCコントローラ165および電圧調整回路166とは、PチャネルパワーMOS−FET161をスイッチング制御する制御手段を構成している。
【0020】
次に、本実施の形態の充電制御回路15aおよびDC/DCコンバータ16の動作を説明する。本発明では、電池パック14がリチウムイオン2次電池であることを考慮して、定電流・定電圧充電の動作を目標としている。図3は本実施の形態の携帯電話機1aにおける電池電圧、充電電圧および充電電流の様子を示すタイミングチャート図、図4、図5は携帯電話機1aにおける定電流・定電圧充電動作を示すフローチャートである。
【0021】
まず、図3を用いて本実施の形態の定電流・定電圧充電の動作を説明する。電池電圧が所定の第1のしきい値(図3の例では、3.0V)以下の低電圧の場合、図3に示すように、電池パック14の安全性を考慮して一定の低電流でトリクル充電を行う。このときは、抵抗152間の電圧が一定になるように定電流充電制御部1532aからDC/DCコンバータ16の電圧調整回路166に信号を送り、充電器17からの電圧を調整してDC/DCコンバータ16から出力させる。
【0022】
トリクル充電により、電池電圧が上昇して第1のしきい値より高くなると、トリクル充電から、より充電電流の大きい定電流充電に切り替える。このときも、トリクル充電と同様に、抵抗152間の電圧が一定になるように定電流充電制御部1532aからDC/DCコンバータ16の電圧調整回路166に信号を送り、DC/DCコンバータ16によりリアルタイムに出力電圧を調整する。
【0023】
さらに充電が進んで、電池電圧が第1のしきい値より高い所定の第2のしきい値(図3の例では、4.2V)に到達すると、定電流充電状態から定電圧充電状態に切り替える。このとき、充電制御コントローラ153aにおいて、定電流充電制御部1532aが定電流充電を続けようとすると、電池電圧がさらに上昇してしまうため、定電圧充電制御部1531aは、充電電圧、すなわちDC/DCコンバータ16の出力電圧が電池電圧より高い一定の電圧になるように設定する。
【0024】
ただし、充電電圧を一定の定電圧にした場合、充電電流が定電流充電のときよりも多く流れる可能性があるので、充電電流が定電流充電より大きくならないように定電流充電制御部1532aを動作させる。つまり、定電圧充電における電池パック14の保護のため、定電圧充電制御部1531aと定電流充電制御部1532aとは、電池電圧が過電圧になることなく第2のしきい値で一定となり、かつ充電電流が定電流充電時の充電電流以下となるようにDC/DCコンバータ16の出力電圧を設定する。
【0025】
図3の例では、定電流充電時におけるDC/DCコンバータ16の最大出力電圧、すなわち電池電圧4.2Vにおいて充電電流が600mA流れたときのDC/DCコンバータ16の出力電圧がそのまま定電圧充電における充電電圧となる。
【0026】
次に、本実施の形態の定電流・定電圧充電の動作を図4、図5を用いてより詳細に説明する。まず、充電器17の接続から電池パック14の充電が開始されるまでのシーケンシャルな動作を図4を用いて説明する。充電制御コントローラ153aは、携帯電話機1aに充電器17が接続されると(図4ステップA1においてYES)と、電池パック14の有無を確認する(ステップA2)。携帯電話機1aに充電器17が接続されているか否かは、充電器17からの電圧を検出することで判断する。
【0027】
電池パック14が存在する場合、定電圧充電制御部1531aと定電流充電制御部1532aとは、電池パック14の状態(電池電圧)を確認して(ステップA3)、電池電圧の状態に応じてDC/DCコンバータ16の出力電圧を調整する。
【0028】
すなわち、定電流充電制御部1532aは、電池電圧が第1のしきい値(図3の例では、3.0V)以下の低電圧の場合、図3で説明したように、一定の低電流でトリクル充電を行う。このとき、定電流充電制御部1532aは、抵抗152間の電圧が一定、すなわち抵抗152を流れる充電電流が所定の第1の電流値(図3の例では、40mA)で一定となるようにDC/DCコンバータ16の出力電圧設定値を決定して、この出力電圧設定値をDC/DCコンバータ16の電圧調整回路166に送る(ステップA4)。
【0029】
電圧調整回路166は、DC/DCコンバータ16の出力電圧(インダクタンス163とキャパシタンス164との接続点の電圧)が定電流充電制御部1532aによって設定された出力電圧設定値と一致するようにDC/DCコントローラ165に電圧上昇または電圧低下の指示を送る。DC/DCコントローラ165は、電圧調整回路166の指示に応じてPチャネルパワーMOS−FET161のオン/オフを開始する。
【0030】
このとき、DC/DCコントローラ165は、電圧調整回路166から電圧上昇の指示を受けた場合には、PチャネルパワーMOS−FET161がオンする時間を長くし、電圧低下の指示を受けた場合には、PチャネルパワーMOS−FET161がオンする時間を短くするといったようにPチャネルパワーMOS−FET161がオン/オフする時間を調整する。こうして、PチャネルパワーMOS−FET161は、充電器17の電圧をスイッチングしてパルス電圧に変換する。ショットキーバリアダイオード162とインダクタンス163とキャパシタンス164とは、このパルス電圧を平滑した電圧を出力する(ステップA5)。
【0031】
続いて、充電制御コントローラ153aのオン/オフ制御回路1533は、PチャネルMOS−FET151をオンさせることにより、電池パック14および電源制御回路13にDC/DCコンバータ16の出力電圧を供給する(ステップA6)。これにより、電池パック14の充電が開始される。
【0032】
一方、ステップA3において、電池電圧が第1のしきい値より高い場合、定電流充電制御部1532aは、抵抗152を流れる充電電流が所定の第2の電流値(図3の例では、600mA)で一定となるようにDC/DCコンバータ16の出力電圧設定値を決定して、この出力電圧設定値をDC/DCコンバータ16の電圧調整回路166に送る(ステップA4)。
【0033】
電圧調整回路166は、DC/DCコンバータ16の出力電圧が定電流充電制御部1532aによって設定された出力電圧設定値と一致するようにDC/DCコントローラ165に指示を送り、DC/DCコントローラ165は、電圧調整回路166の指示に応じてPチャネルパワーMOS−FET161のオン/オフを開始する(ステップA5)。
【0034】
また、ステップA2において電池パック14が存在しないと判断した場合、定電圧充電制御部1531aと定電流充電制御部1532aとは、抵抗152の出力端(電池パック14側の端子)の電圧が電池電圧レベル(例えば4.2V)となるようにDC/DCコンバータ16の出力電圧設定値を決定して、この出力電圧設定値をDC/DCコンバータ16の電圧調整回路166に送る(ステップA4)。DC/DCコンバータ16は、上記と同様にPチャネルパワーMOS−FET161のオン/オフを開始する(ステップA5)。
【0035】
次に、充電中の状態から充電完了までのシーケンシャルな動作を図5を用いて説明する。充電制御コントローラ153aの定電流充電制御部1532aは、電池電圧が3.0V以下の場合(図5ステップB2においてNO)、トリクル充電制御を行い、抵抗152を流れる充電電流が第1の電流値(図3の例では、40mA)で一定となるようにDC/DCコンバータ16の出力電圧設定値を決定してトリクル充電を行う(ステップB1)。定電流充電制御部1532aは、電池電圧が3.0V以下の場合、このようなトリクル充電制御を常時行う。
【0036】
続いて、定電流充電制御部1532aは、電池電圧が3.0Vより高くなると(ステップB2においてYES)、定電流充電制御に移行し、抵抗152を流れる充電電流が第2の電流値(図3の例では、600mA)で一定となるようにDC/DCコンバータ16の出力電圧設定値を決定して定電流充電を行う(ステップB3)。定電流充電制御部1532aは、電池電圧が3.0Vより高く4.2Vより低い場合、このような定電流充電制御を常時行う。
【0037】
次に、電池電圧が4.2Vに到達すると(ステップB4においてYES)、定電圧充電制御部1531aと定電流充電制御部1532aとは、定電圧充電制御に移行して、電池電圧4.2Vにおいて充電電流が600mA流れたときの値で充電電圧が固定されるようにDC/DCコンバータ16の出力電圧設定値を固定して定電圧充電を行う(ステップB5)。なお、図5のステップB4の判定では、電池電圧が4.2V以上としているが、実際には電池電圧が過電圧になることなく4.2Vで一定となるように定電圧充電制御部1531aによって制御される。
【0038】
このような定電圧充電が進むと、電池パック14に流れる充電電流が減少していく。抵抗152を流れる充電電流が第1の電流値(図3の例では、40mA)より小さくなると(ステップB6においてYES)、充電制御回路15aとDC/DCコンバータ16とは、充電完了状態に移行する。つまり、充電制御コントローラ153aのオン/オフ制御回路1533は、PチャネルMOS−FET151をオフにして、定電圧充電制御部1531aと定電流充電制御部1532aとは、電圧調整回路166に指示してDC/DCコンバータ16の出力をオフ、すなわちPチャネルパワーMOS−FET161をオフにさせる(ステップB7)。
【0039】
充電が完了して、電池パック14のみにより携帯電話機1aの各構成に電源を供給し始めると、電池電圧が次第に低下し始める。充電制御コントローラ153aは、電池電圧がある一定の電圧(図5の例では、4V)を下回ると(ステップB8においてYES)、ステップB2に戻って、再びトリクル充電、定電流充電あるいは定電圧充電を行う。
【0040】
なお、以上のステップB1〜B8の処理と並行して、充電制御コントローラ153aは、充電器17が取り外される場合を考慮して充電器17の電圧を常時検出しており、充電器の電圧が例えば3.8Vを下回った場合(ステップB9においてYES)、充電器17が取り外されたか、あるいは充電器17に不具合があると見なして、PチャネルMOS−FET151をオフにし、また電圧調整回路166に指示してDC/DCコンバータ16の出力をオフ、すなわちPチャネルパワーMOS−FET161をオフにさせる(ステップB10)。
【0041】
図4で説明したように、従来の携帯電話機1の構成では、定電流領域においてPチャネルMOS−FET154は、抵抗152の電圧を一定にするため、すなわち定電流を流すために、充電器17の電圧をリニアにレギュレーションするので、充電器17の電圧とPチャネルMOS−FET154の出力電圧との電位差により発熱するという問題点があった。
【0042】
このときのPチャネルMOS−FET154での消費電力(発熱量)は、抵抗152の抵抗値をR、充電器17の電圧をVchg、電池電圧をVbat、充電器17から流れる電流をIchg、PチャネルMOS−FET151のオン抵抗をRonとすると、図14に示したように、Ichg×{Vchg−(R+Ron)×Ichg−Vbat}となる。
【0043】
これに対して、本実施の形態では、充電器17の電圧をMOS−FETでリニアに変化させずに、DC/DCコンバータ16で電流電圧変換を効率よくすることにより、発熱量を抑えることができる。図6に、DC/DCコンバータ16の消費電力(発熱量)を示す。DC/DCコンバータ16の消費電力は、抵抗152の抵抗値をR、電池電圧をVbat、充電器17から流れる電流をIchg、PチャネルMOS−FET151のオン抵抗をRon、DC/DCコンバータの効率をη(ηは0〜100)とすると、{Vbat×(R+Ron)×Ichg}×Ichg×(100−η)/ηとなる。
【0044】
図7は、定電流充電時の電池電圧と携帯電話機1,1aの発熱量との関係を示す図である。従来の携帯電話機1の充電制御回路15では、電池電圧が低くなると発熱量が最大となる。これに対して、本実施の形態の携帯電話機1aの充電制御回路15aおよびDC/DCコンバータ16では、図13に示したPチャネルMOS−FET154の機能をPチャネルパワーMOS−FET161に転用し、PチャネルパワーMOS−FET161をスイッチング制御することにより、効率のよい充電を行うことができる。その結果、充電制御回路15aおよびDC/DCコンバータ16の発熱量が電池電圧に依存することが少なく、発熱量を低く抑えることができる。また、DC/DCコンバータ16により、電圧電流変換を行うため、充電器17の負荷を低減することができる。
【0045】
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態においても、携帯電話機全体の構成は第1の実施の形態と同様であるので、図1の符号を用いて説明する。図8は本実施の形態の充電制御回路15bおよびDC/DCコンバータ16bの構成を示すブロック図であり、図2と同一の構成には同一の符号を付してある。
【0046】
充電制御回路15bは、PチャネルMOS−FET151と、抵抗152と、充電制御コントローラ153bとから構成され、充電制御コントローラ153bは、定電圧充電制御部1531bと、定電流充電制御部1532bと、オン/オフ制御回路1533とから構成される。
【0047】
DC/DCコンバータ16bは、PチャネルパワーMOS−FET161と、ショットキーバリアダイオード162と、インダクタンス163と、キャパシタンス164と、DC/DCコントローラ165と、電圧調整回路166bと、PチャネルパワーMOS−FET161のリニア制御またはスイッチング制御を切り替える制御切替回路167とから構成される。
【0048】
充電制御コントローラ153bの定電圧充電制御部1531bおよび定電流充電制御部1532bと、DC/DCコンバータ16bのDC/DCコントローラ165および電圧調整回路166bとは、PチャネルパワーMOS−FET161をスイッチング制御またはリニア制御する制御手段を構成している。
【0049】
図9は本実施の形態の携帯電話機における電池電圧、充電電圧および充電電流の様子を示すタイミングチャート図、図10、図11本実施の形態の携帯電話機における定電流・定電圧充電動作を示すフローチャートである。
まず、図9を用いて本実施の形態の定電流・定電圧充電の動作を説明する。電池電圧が第1のしきい値(図9の例では、3.0V)以下の低電圧の場合、図9に示すように、一定の低電流でトリクル充電を行う。このときは、抵抗152間の電圧が一定になるように定電流充電制御部1532bからDC/DCコンバータ16bの電圧調整回路166bに信号を送り、PチャネルパワーMOS−FET161をリニア制御する。
【0050】
トリクル充電により、電池電圧が上昇して第1のしきい値より高くなると、トリクル充電から定電流充電に切り替える。このときの定電流充電は第1の実施の形態と同じである。
【0051】
さらに充電が進み、電池電圧が所定の第2のしきい値(図9の例では、4.2V)に到達すると、定電流充電状態から定電圧充電状態に切り替える。このときは、電池電圧が第2のしきい値で一定となり、かつ充電電流が定電流充電時の充電電流以下となるように定電圧充電制御部1531bと定電流充電制御部1532bとから電圧調整回路166bに信号を送り、PチャネルパワーMOS−FET161をリニア制御する。
【0052】
次に、本実施の形態の定電流・定電圧充電の動作を図10、図11を用いてより詳細に説明する。まず、充電器17の接続から電池パック14の充電が開始されるまでのシーケンシャルな動作を図10を用いて説明する。図10のステップC1,C2の動作は図4のステップA1,A2と同じである。
【0053】
充電制御コントローラ153bの定電流充電制御部1532bは、電池電圧が3.0V以下の場合(ステップC3においてNO)、図9で説明したように、DC/DCコンバータ16bのPチャネルパワーMOS−FET161をリニア制御して、一定の低電流でトリクル充電を行う(ステップC6)。
【0054】
このとき、定電流充電制御部1532bは、抵抗152間の電圧が一定、すなわち抵抗152を流れる充電電流が第1の電流値(図9の例では、40mA)で一定となるようにDC/DCコンバータ16bの出力電圧設定値を決定して、この出力電圧設定値とリニア制御の実行指示信号とをDC/DCコンバータ16bの電圧調整回路166bに送る。
【0055】
電圧調整回路166bは、DC/DCコンバータ16bの出力電圧(インダクタンス163とキャパシタンス164との接続点の電圧)が定電流充電制御部1532bによって設定された出力電圧設定値と一致するようにPチャネルパワーMOS−FET161のゲート電圧を決定し、決定したゲート電圧とリニア制御の実行指示信号とを制御切替回路167に送る。リニア制御の実行指示信号を受けた制御切替回路167は、電圧調整回路166bから出力されたゲート電圧をPチャネルパワーMOS−FET161のゲート端子に印加する。こうして、DC/DCコンバータ16bの出力電圧が設定される。ステップC7の動作は図4のステップA6と同じである。
【0056】
一方、ステップC3において電池電圧が3.0Vより高い場合、充電制御コントローラ153bの定電流充電制御部1532bは、図9で説明したように、DC/DCコンバータ16bのPチャネルパワーMOS−FET161をスイッチング制御してDC/DCコンバータ16bの出力電圧を調整し、定電流充電を行う(ステップC4)。
【0057】
このとき、定電流充電制御部1532bは、抵抗152を流れる充電電流が第2の電流値(図9の例では、600mA)で一定となるようにDC/DCコンバータ16bの出力電圧設定値を決定して、この出力電圧設定値とスイッチング制御の実行指示信号とをDC/DCコンバータ16bの電圧調整回路166bに送る。
【0058】
電圧調整回路166bは、DC/DCコンバータ16bの出力電圧が定電流充電制御部1532bによって設定された出力電圧設定値と一致するようにDC/DCコントローラ165に電圧上昇または電圧低下の指示を送ると共に、スイッチング制御の実行指示信号を制御切替回路167に送る。スイッチング制御の実行指示信号を受けた制御切替回路167は、DC/DCコントローラ165の出力端子とPチャネルパワーMOS−FET161のゲート端子とを接続する。DC/DCコントローラ165は、電圧調整回路166bの指示に応じてPチャネルパワーMOS−FET161のオン/オフを開始する(ステップC5)。
【0059】
また、ステップC2において電池パック14が存在しないと判断した場合、定電圧充電制御部1531bと定電流充電制御部1532bとは、抵抗152の出力端の電圧が電池電圧レベル(例えば4.2V)となるようにDC/DCコンバータ16bの出力電圧設定値を決定して、この出力電圧設定値とスイッチング制御の実行指示信号とをDC/DCコンバータ16bの電圧調整回路166bに送る(ステップC4)。DC/DCコンバータ16bは、上記と同様にPチャネルパワーMOS−FET161のオン/オフを開始する(ステップC5)。
【0060】
次に、充電中の状態から充電完了までのシーケンシャルな動作を図11を用いて説明する。充電制御コントローラ153bの定電流充電制御部1532bは、電池電圧が3.0V以下の場合(図11ステップD2においてNO)、抵抗152を流れる充電電流が第1の電流値(図9の例では、40mA)で一定となるようにDC/DCコンバータ16bの出力電圧設定値を決定して、この出力電圧設定値とリニア制御の実行指示信号とをDC/DCコンバータ16bに送ってトリクル充電を行う(ステップD1)。定電流充電制御部1532bは、電池電圧が3.0V以下の場合、このようなトリクル充電制御を常時行う。
【0061】
続いて、定電流充電制御部1532bは、電池電圧が3.0Vより高くなると(ステップD2においてYES)、定電流充電制御に移行して、抵抗152を流れる充電電流が第2の電流値(図9の例では、600mA)で一定となるようにDC/DCコンバータ16bの出力電圧設定値を決定して、この出力電圧設定値とスイッチング制御の実行指示信号とをDC/DCコンバータ16bに送って定電流充電を行う(ステップD3)。定電流充電制御部1532bは、電池電圧が3.0Vより高く4.2Vより低い場合、このような定電流充電制御を常時行う。
【0062】
次に、電池電圧が4.2Vに到達すると(ステップD4においてYES)、定電圧充電制御部1531bと定電流充電制御部1532bとは、定電圧充電制御に移行し、電池電圧4.2Vにおいて充電電流が600mA流れたときの値で充電電圧が固定されるようにDC/DCコンバータ16bの出力電圧設定値を固定し、この出力電圧設定値とリニア制御の実行指示信号とをDC/DCコンバータ16bに送って定電圧充電を行う(ステップD5)。
【0063】
抵抗152を流れる充電電流が40mAより小さくなると(ステップD6においてYES)、充電制御回路15bとDC/DCコンバータ16bとは、充電完了状態に移行する(ステップD7)。このステップD7の動作は、図5のステップB7と同じである。充電の完了後、充電制御コントローラ153bは、電池電圧がある一定の電圧(図11の例では、4V)を下回ると(ステップD8においてYES)、ステップD2に戻って、再びトリクル充電、定電流充電あるいは定電圧充電を行う。
【0064】
また、ステップD1〜D8の処理と並行して、充電制御コントローラ153bは、ステップD9,D10の処理を行う。ステップD9,D10の動作は、図5のステップB9,B10と同じである。
【0065】
以上のように、本実施の形態では、PチャネルパワーMOS−FET161をリニア制御して充電電流・充電電圧を制御する方法と、PチャネルパワーMOS−FET161をスイッチング制御して充電電流・充電電圧を制御する方法のいずれかを選択的に用いることにより、電池パック14を充電する。
【0066】
これにより、本実施の形態では、PチャネルパワーMOS−FET161のスイッチング制御の効率のピークを定電流充電時の電流値に合わせこむことができ、効率の悪い低電流充電時の発熱を極力抑えることができる。たとえば、図9のようにトリクル充電時や定電圧充電時のように充電電流が低い場合には、PチャネルパワーMOS−FET161をリニア制御し、定電流充電時にはPチャネルパワーMOS−FET161をスイッチング制御することにより、発熱量を少なくすることができる。
【0067】
なお、第1、第2の実施の形態では、第1のしきい値を3.0V、第2のしきい値を4.2V、第1の電流値を40mA、第2の電流値を600mAとしているが、これらの値は電池パック14の特性に応じて適切に設定されるべきものであることは言うまでもない。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、充電器からの電圧を定電流または定電圧に変換して電池に供給するトランジスタと、電池の電圧に応じてトランジスタをスイッチング制御またはリニア制御する制御手段とを設けることにより、電池の電圧に応じてトランジスタのスイッチング制御またはリニア制御を切り替えるようにしたので、トランジスタのスイッチング制御の効率のピークを定電流充電時の電流値に合わせこむことができ、効率の悪い低電流充電時の発熱を極力抑えることができる。その結果、トランジスタのリニア制御のみを行う従来の充電回路、あるいはトランジスタのスイッチング制御のみを行う従来の充電回路と比べて、充電回路の発熱量を最小にすることができ、安全性の高い定電流・定電圧充電を効率良く行うことができる。
【0069】
また、電池の電圧が所定の第1のしきい値以下の場合、電池への充電電流が所定の第1の電流値で一定となるトリクル充電を行うトリクル充電制御手段と、電池電圧が第1のしきい値より高い所定の第2のしきい値に達した場合、電池電圧が第2のしきい値で一定となる定電圧充電を行う定電圧充電制御手段と、電池電圧が第1のしきい値より高く第2のしきい値より低い場合、充電電流が第1の電流値より大きい所定の第2の電流値で一定となる定電流充電を行う定電流充電制御手段とを設けることにより、充電の各状態(トリクル充電、定電流充電、定電圧充電)において、トランジスタの出力電圧を制御することにより、定電流・定電圧充電を実現することができる。また、電池電圧が第2のしきい値より高くならないように抑えることができ、充電電流が第2の電流値より大きくならないように抑えることができるので、電池を保護することができる。
【0070】
また、トリクル充電制御手段と定電圧充電制御手段とは、トリクル充電と定電圧充電のときにトランジスタをリニア制御し、定電流充電制御手段は、定電流充電のときにトランジスタをスイッチング制御することにより、トランジスタのスイッチング制御の効率のピークを定電流充電時の電流値に合わせこむことができ、効率の悪い低電流充電時の発熱を極力抑えることができる。定電流充電の場合、充電電流がほぼ決まっているので、その電流値付近で効率のピークが設定されるように設計を容易に行うことができる。
【0071】
また、充電器からの電圧を定電流または定電圧に変換するトランジスタを、MOSトランジスタとすることにより、充電回路自体の消費電流を抑えることができる。
【0072】
また、電池が搭載されていない場合、トランジスタの出力電圧が一定となるようにトランジスタをスイッチング制御して、トランジスタの出力電圧を機器の各要素に給電することにより、電池が搭載されていない場合であっても、携帯電話機を動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における充電制御回路およびDC/DCコンバータの構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における電池電圧、充電電圧および充電電流の様子を示すタイミングチャート図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態において充電器の接続から電池パックの充電が開始されるまでの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態において電池パックの充電中から充電完了までの動作を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態における充電制御回路とDC/DCコンバータの消費電力を示す図である。
【図7】定電流充電時の電池電圧と図1、図12の携帯電話機の発熱量との関係を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態における充電制御回路およびDC/DCコンバータの構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態における電池電圧、充電電圧および充電電流の様子を示すタイミングチャート図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態において充電器の接続から電池パックの充電が開始されるまでの動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施の形態において電池パックの充電中から充電完了までの動作を示すフローチャートである。
【図12】従来の携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図13】図12の携帯電話機における充電制御回路の構成を示すブロック図である。
【図14】従来の携帯電話機において充電制御回路の消費電力を示す図である。
【符号の説明】
1a…携帯電話機、2…アンテナ、3…無線送受信部、4…ベースバンド処理部、5…送話器/受話器、6…通信系制御部、7…アプリケーションデバイス、8…キー入力部、9…表示部、10…メモリ、11…スピーカ、12…非通信系制御部、13…電源制御回路、14…電池パック、15a…充電制御回路、16、16b…DC/DCコンバータ、17…充電器、151…PチャネルMOS−FET、152…抵抗、153a、153b…充電制御コントローラ、1531a…定電圧充電制御部、1532a…定電流充電制御部、1533…オン/オフ制御回路、161…PチャネルパワーMOS−FET、162…ショットキーバリアダイオード、163…インダクタンス、164…リップル除去用キャパシタンス、165…DC/DCコントローラ。
Claims (6)
- 電力供給用の電池と、
充電器からの電圧を定電流または定電圧に変換して前記電池に供給するトランジスタと、
前記電池の電圧に応じて前記トランジスタをスイッチング制御またはリニア制御する制御手段とを有することを特徴とする携帯電話機の充電回路。 - 請求項1記載の携帯電話機の充電回路において、
前記制御手段は、前記電池の電圧が所定の第1のしきい値以下の場合、前記電池への充電電流が所定の第1の電流値で一定となるトリクル充電を行うトリクル充電制御手段と、前記電池電圧が前記第1のしきい値より高い所定の第2のしきい値に達した場合、前記電池電圧が前記第2のしきい値で一定となる定電圧充電を行う定電圧充電制御手段と、前記電池電圧が前記第1のしきい値より高く前記第2のしきい値より低い場合、前記充電電流が前記第1の電流値より大きい所定の第2の電流値で一定となる定電流充電を行う定電流充電制御手段とを備えることを特徴とする携帯電話機の充電回路。 - 請求項2記載の携帯電話機の充電回路において、
前記トリクル充電制御手段と前記定電圧充電制御手段とは、前記トリクル充電と前記定電圧充電のときに前記トランジスタをリニア制御し、
前記定電流充電制御手段は、前記定電流充電のときに前記トランジスタをスイッチング制御することを特徴とする携帯電話機の充電回路。 - 請求項1記載の携帯電話機の充電回路において、
前記トランジスタは、MOSトランジスタであることを特徴とする携帯電話機の充電回路。 - 請求項1記載の携帯電話機の充電回路において、
前記電池は、リチウムイオン電池であることを特徴とする携帯電話機の充電回路。 - 請求項1記載の携帯電話機の充電回路において、
前記制御手段は、前記電池が搭載されていない場合、前記トランジスタの出力電圧が一定となるように前記トランジスタをスイッチング制御して、前記トランジスタの出力電圧を機器の各要素に給電することを特徴とする携帯電話機の充電回路。
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