JPH10200132A - 高速ダイオード - Google Patents
高速ダイオードInfo
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- JPH10200132A JPH10200132A JP322897A JP322897A JPH10200132A JP H10200132 A JPH10200132 A JP H10200132A JP 322897 A JP322897 A JP 322897A JP 322897 A JP322897 A JP 322897A JP H10200132 A JPH10200132 A JP H10200132A
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- region
- semiconductor
- anode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高濃度のn+ サブストレート上のnエピタキシ
ャル層の表面層に選択的にp+ アノード領域が形成さ
れ、ライフタイムキラーが導入された高速ダイオードに
おいて、低ノイズ化を図る。 【解決手段】p+ アノード領域を、高不純物濃度、浅い
拡散深さの第一p+アノード領域4と、低不純物濃度、
深い拡散深さの第二pアノード領域5とを重複したもの
とする。低不純物濃度の第二pアノード領域5を設ける
ことによって、順バイアス状態での第二pアノード領域
5からi層9への少数キャリアの注入が抑えられ、蓄積
キャリアが少なくなるため、逆バイアス状態に切り換え
た時、過渡現象である逆電流が小さくなり、また逆回復
時間が短くなって、電子装置に使用した場合に低ノイズ
となる。
ャル層の表面層に選択的にp+ アノード領域が形成さ
れ、ライフタイムキラーが導入された高速ダイオードに
おいて、低ノイズ化を図る。 【解決手段】p+ アノード領域を、高不純物濃度、浅い
拡散深さの第一p+アノード領域4と、低不純物濃度、
深い拡散深さの第二pアノード領域5とを重複したもの
とする。低不純物濃度の第二pアノード領域5を設ける
ことによって、順バイアス状態での第二pアノード領域
5からi層9への少数キャリアの注入が抑えられ、蓄積
キャリアが少なくなるため、逆バイアス状態に切り換え
た時、過渡現象である逆電流が小さくなり、また逆回復
時間が短くなって、電子装置に使用した場合に低ノイズ
となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スイッチング電源
等の高周波駆動装置に使用される高速ダイオード特に低
ノイズ型の高速ダイオードに関する。
等の高周波駆動装置に使用される高速ダイオード特に低
ノイズ型の高速ダイオードに関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の高速ダイオードの断面図で
ある。低抵抗のn+ サブストレート1上に高抵抗のnエ
ピタキシャル層2を成長したエピタキシャルウェハを用
い、そのnエピタキシャル層2の表面層にp型不純物を
拡散したp+ アノード領域3が形成されている。6は酸
化膜、7はアノード電極、8はカソード電極である。
ある。低抵抗のn+ サブストレート1上に高抵抗のnエ
ピタキシャル層2を成長したエピタキシャルウェハを用
い、そのnエピタキシャル層2の表面層にp型不純物を
拡散したp+ アノード領域3が形成されている。6は酸
化膜、7はアノード電極、8はカソード電極である。
【0003】従来、低ノイズ型の高速ダイオードとして
は、逆回復時間を長くしたソフトリカバリー型の高速ダ
イオードが多く用いられた。そのようなソフトリカバリ
ー型の高速ダイオードでは、ライフタイムキラーを導入
するとともにp+ アノード領域3とn+ サブストレート
1との間の低濃度領域(以下i層9と記す)を必要以上
に厚くしてキャリアの再結合を促している。例えば、こ
の高速ダイオードでは、耐圧上、i層9の厚さは17μ
m以上であればよいが実際の素子では、40μmとして
いる。
は、逆回復時間を長くしたソフトリカバリー型の高速ダ
イオードが多く用いられた。そのようなソフトリカバリ
ー型の高速ダイオードでは、ライフタイムキラーを導入
するとともにp+ アノード領域3とn+ サブストレート
1との間の低濃度領域(以下i層9と記す)を必要以上
に厚くしてキャリアの再結合を促している。例えば、こ
の高速ダイオードでは、耐圧上、i層9の厚さは17μ
m以上であればよいが実際の素子では、40μmとして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、i層9を厚く
しているため、この高速ダイオードでは順方向電圧(V
F )が大きく、通電時の順損失が大きくなる。また、逆
回復時間が長いため、スイッチング損失も増加して、そ
れらの損失が無視できず、しかも、高周波動作に影響が
でるという問題があった。
しているため、この高速ダイオードでは順方向電圧(V
F )が大きく、通電時の順損失が大きくなる。また、逆
回復時間が長いため、スイッチング損失も増加して、そ
れらの損失が無視できず、しかも、高周波動作に影響が
でるという問題があった。
【0005】本発明の課題は、スイッチング損失や順損
失を増加させることなく、高周波で駆動可能な低ノイズ
型の高速ダイオードを提供することにある。
失を増加させることなく、高周波で駆動可能な低ノイズ
型の高速ダイオードを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、高濃度の不純物を含む第一導電型の第一半
導体領域上に、低不純物濃度の第一導電型の第二半導体
領域が形成され、その第二半導体領域の表面層に第二導
電型の第三半導体領域が形成され、前記第一半導体領域
と第三半導体領域にそれぞれ電極が設けられ、ライフタ
イムキラーが導入された高速ダイオードにおいて、前記
第三半導体領域と第二の半導体領域との間に第三半導体
領域より低不純物濃度の第二導電型の第四半導体領域を
有するものとする。
に本発明は、高濃度の不純物を含む第一導電型の第一半
導体領域上に、低不純物濃度の第一導電型の第二半導体
領域が形成され、その第二半導体領域の表面層に第二導
電型の第三半導体領域が形成され、前記第一半導体領域
と第三半導体領域にそれぞれ電極が設けられ、ライフタ
イムキラーが導入された高速ダイオードにおいて、前記
第三半導体領域と第二の半導体領域との間に第三半導体
領域より低不純物濃度の第二導電型の第四半導体領域を
有するものとする。
【0007】順バイアス状態から逆バイアス状態へのス
イッチング時において、第三半導体領域と第二の半導体
領域との間に第三半導体領域より低不純物濃度の第二導
電型の第四半導体領域が有るため、順バイアス時にi層
に蓄積される少数キャリアが少なく、逆回復電流が小さ
くなる。また、逆回復時間が短くなるので、高周波動作
が可能となる。更に、i層の厚さも必要以上に厚くする
必要がないため、通電時の順電圧(VF )、従って順損
失が大きくならない。
イッチング時において、第三半導体領域と第二の半導体
領域との間に第三半導体領域より低不純物濃度の第二導
電型の第四半導体領域が有るため、順バイアス時にi層
に蓄積される少数キャリアが少なく、逆回復電流が小さ
くなる。また、逆回復時間が短くなるので、高周波動作
が可能となる。更に、i層の厚さも必要以上に厚くする
必要がないため、通電時の順電圧(VF )、従って順損
失が大きくならない。
【0008】特に、第三半導体領域の不純物総量と第四
半導体領域のそれとの比が50:1〜10:1の範囲に
あるものがよい。10倍以上の差があれば、顕著な二重
の不純物プロフィルが形成される。但し第四半導体領域
が第三半導体領域の50分の1よりも低濃度であると、
濃度が低すぎて、深い拡散領域の形成が困難になる。
半導体領域のそれとの比が50:1〜10:1の範囲に
あるものがよい。10倍以上の差があれば、顕著な二重
の不純物プロフィルが形成される。但し第四半導体領域
が第三半導体領域の50分の1よりも低濃度であると、
濃度が低すぎて、深い拡散領域の形成が困難になる。
【0009】更に、第三半導体領域の厚さと第四半導体
領域のそれとの比が0.8:1.2〜1.2:0.8の
範囲にあるものがよい。低濃度である第四半導体領域が
機能するために、ある程度の厚さが必要であり、第三領
域とほぼ1対1を基本にし、その前後20%程度が適当
である。また、前記ライフタイムキラーが前記第二半導
体領域と第四半導体領域とで形成されるpn接合部付近
に集中的に存在し、前記第二半導体領域のpn接合から
1/2程度の厚さまでの部分のキャリアのライフタイム
が短く、かつ残りの部分のライフタイムが長いというラ
イフタイムプロファイルを形成しているものがよい。
領域のそれとの比が0.8:1.2〜1.2:0.8の
範囲にあるものがよい。低濃度である第四半導体領域が
機能するために、ある程度の厚さが必要であり、第三領
域とほぼ1対1を基本にし、その前後20%程度が適当
である。また、前記ライフタイムキラーが前記第二半導
体領域と第四半導体領域とで形成されるpn接合部付近
に集中的に存在し、前記第二半導体領域のpn接合から
1/2程度の厚さまでの部分のキャリアのライフタイム
が短く、かつ残りの部分のライフタイムが長いというラ
イフタイムプロファイルを形成しているものがよい。
【0010】そのようにすれば、pn接合付近ではライ
フタイムを短く制御しているため少数キャリアの消滅が
速いが、第一半導体領域に近い側ではライフタイムが長
いため少数キャリアの消滅が遅くなり、ソフトリカバリ
ー化する。そして、前記第三半導体領域と第四半導体領
域との厚さの和が4〜10μmであるものとする。
フタイムを短く制御しているため少数キャリアの消滅が
速いが、第一半導体領域に近い側ではライフタイムが長
いため少数キャリアの消滅が遅くなり、ソフトリカバリ
ー化する。そして、前記第三半導体領域と第四半導体領
域との厚さの和が4〜10μmであるものとする。
【0011】低濃度である第四半導体領域が機能するた
めに、キャリアの拡散長の数倍の厚さが必要である。一
方、余り厚すぎると第四半導体領域での順方向損失が増
大する。
めに、キャリアの拡散長の数倍の厚さが必要である。一
方、余り厚すぎると第四半導体領域での順方向損失が増
大する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図3と同じ部分に同じ符号
を付した図を参照しながら本発明の実施例について説明
する。 [実施例1]図1は、本発明第一の実施例の高速ダイオ
ードの断面図である。
を付した図を参照しながら本発明の実施例について説明
する。 [実施例1]図1は、本発明第一の実施例の高速ダイオ
ードの断面図である。
【0013】図において、高濃度の砒素を含むn+ サブ
ストレート1上に高抵抗のnエピタキシャル層2を成長
したエピタキシャルウェハを用いている。n+ サブスト
レート1の比抵抗は0.003Ωcm、厚さ270μ
m、nエピタキシャル層2の比抵抗は5Ωcm、厚さ3
0μmである。そのnエピタキシャル層2の表面層に、
ほう素イオンの注入およびその後の拡散により、第一p
+ アノード領域4と第二pアノード領域5とが選択的に
重複して形成されている。第一p+ アノード領域4は表
面不純物濃度が高く、拡散深さは浅いが、第二pアノー
ド領域5は表面不純物濃度が低く、拡散深さが深い。第
一p+ アノード領域4の表面不純物濃度は3×1019c
m-3、拡散深さは4μm、第二pアノード領域5のそれ
らは、6×1017cm-3、拡散深さは8μmである。こ
のとき不純物の総量の比としては、約25対1である。
ストレート1上に高抵抗のnエピタキシャル層2を成長
したエピタキシャルウェハを用いている。n+ サブスト
レート1の比抵抗は0.003Ωcm、厚さ270μ
m、nエピタキシャル層2の比抵抗は5Ωcm、厚さ3
0μmである。そのnエピタキシャル層2の表面層に、
ほう素イオンの注入およびその後の拡散により、第一p
+ アノード領域4と第二pアノード領域5とが選択的に
重複して形成されている。第一p+ アノード領域4は表
面不純物濃度が高く、拡散深さは浅いが、第二pアノー
ド領域5は表面不純物濃度が低く、拡散深さが深い。第
一p+ アノード領域4の表面不純物濃度は3×1019c
m-3、拡散深さは4μm、第二pアノード領域5のそれ
らは、6×1017cm-3、拡散深さは8μmである。こ
のとき不純物の総量の比としては、約25対1である。
【0014】図1のような接合構造を形成後、ライフタ
イムキラーの導入のため金の拡散をおこなった。更に、
アルミニウム合金の蒸着およびフォトリソグラフィによ
り、アノード電極7、チタン/ニッケル/金の蒸着によ
りカソード電極8を形成した。この高速ダイオードにお
いて、逆回復特性を測定したところ、図3に示した従来
の高速ダイオードに比べ、逆回復電流が1/2、逆回復
時間(trr)は、2/3になった。これは、第二pアノ
ード領域5の不純物濃度が低いため順バイアス状態で第
二pアノード領域5からi層9に注入される正孔が少な
く、i層9に蓄積される少数キャリアも、少なくなるた
めである。そのため順バイアス状態から逆バイアス状態
に切り換えた場合の過渡現象である逆電流が小さく、逆
回復時間が短くなって、高周波動作が可能となる。また
この場合、i層の厚さを必要以上に厚くする必要がな
く、順電圧も小さく、順損失が大きくなることがない。
イムキラーの導入のため金の拡散をおこなった。更に、
アルミニウム合金の蒸着およびフォトリソグラフィによ
り、アノード電極7、チタン/ニッケル/金の蒸着によ
りカソード電極8を形成した。この高速ダイオードにお
いて、逆回復特性を測定したところ、図3に示した従来
の高速ダイオードに比べ、逆回復電流が1/2、逆回復
時間(trr)は、2/3になった。これは、第二pアノ
ード領域5の不純物濃度が低いため順バイアス状態で第
二pアノード領域5からi層9に注入される正孔が少な
く、i層9に蓄積される少数キャリアも、少なくなるた
めである。そのため順バイアス状態から逆バイアス状態
に切り換えた場合の過渡現象である逆電流が小さく、逆
回復時間が短くなって、高周波動作が可能となる。また
この場合、i層の厚さを必要以上に厚くする必要がな
く、順電圧も小さく、順損失が大きくなることがない。
【0015】[実施例2]接合構造の形成までは、実施
例1と同じであるが、ライフタイムキラーの導入をプロ
トン照射でおこなった。加速電圧は6MeVとし、照射
後300℃でアニールした。なお照射時アルミニウム板
でマスクして、ライフタイムキラーの導入位置を、i層
9の第二pアノード領域5寄りの位置に調節した。
例1と同じであるが、ライフタイムキラーの導入をプロ
トン照射でおこなった。加速電圧は6MeVとし、照射
後300℃でアニールした。なお照射時アルミニウム板
でマスクして、ライフタイムキラーの導入位置を、i層
9の第二pアノード領域5寄りの位置に調節した。
【0016】図2は広がり抵抗法で測定したアニール後
のnエピタキシャル層2内の抵抗分布の図である。ライ
フタイムキラーが多い程広がり抵抗が増大するので、こ
の抵抗分布は、ライフタイムキラーの分布を示している
と考えることができる。すなわちi層9のpアノード領
域4よりの位置にライフタイムキラーが分布しているこ
とになる。この二段のライフタイムの比は1:5程度と
なっている。
のnエピタキシャル層2内の抵抗分布の図である。ライ
フタイムキラーが多い程広がり抵抗が増大するので、こ
の抵抗分布は、ライフタイムキラーの分布を示している
と考えることができる。すなわちi層9のpアノード領
域4よりの位置にライフタイムキラーが分布しているこ
とになる。この二段のライフタイムの比は1:5程度と
なっている。
【0017】この高速ダイオードにおいて、逆回復特性
を測定したところ、図3に示した従来の高速ダイオード
に比べ、逆回復電流が1/4、逆回復時間(trr)は、
1/2になった。この例では、pn接合付近では、ライ
フタイムを短く制御しているため少数キャリアの消滅が
速いが、n+ サブストレートに近い側ではライフタイム
が長いため少数キャリアの消滅が遅くなり、ソフトリカ
バリー化するのである。絶対的な逆回復時間は短くなる
ため、高周波で動作が可能で、かつ逆回復が従来よりソ
フトリカバリー型になっているため、電子装置に使用し
た際には低ノイズ化される。
を測定したところ、図3に示した従来の高速ダイオード
に比べ、逆回復電流が1/4、逆回復時間(trr)は、
1/2になった。この例では、pn接合付近では、ライ
フタイムを短く制御しているため少数キャリアの消滅が
速いが、n+ サブストレートに近い側ではライフタイム
が長いため少数キャリアの消滅が遅くなり、ソフトリカ
バリー化するのである。絶対的な逆回復時間は短くなる
ため、高周波で動作が可能で、かつ逆回復が従来よりソ
フトリカバリー型になっているため、電子装置に使用し
た際には低ノイズ化される。
【0018】照射されるライフタイムキラーとしては、
プロトンの他に電子線、He等でもよい。
プロトンの他に電子線、He等でもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、第
二導電型の第三半導体領域と第一導電型で不純物濃度の
低い第二半導体領域との間に第三半導体領域より低不純
物濃度の第二導電型の第四半導体領域を設けることによ
って、順バイアス状態での第二導電型の領域から第二半
導体領域への少数キャリアの注入が抑えられ、蓄積キャ
リアが少なくなるため、逆バイアス状態に切り換えた場
合、過渡現象である逆電流が小さくなり、また逆回復時
間が短くなる。
二導電型の第三半導体領域と第一導電型で不純物濃度の
低い第二半導体領域との間に第三半導体領域より低不純
物濃度の第二導電型の第四半導体領域を設けることによ
って、順バイアス状態での第二導電型の領域から第二半
導体領域への少数キャリアの注入が抑えられ、蓄積キャ
リアが少なくなるため、逆バイアス状態に切り換えた場
合、過渡現象である逆電流が小さくなり、また逆回復時
間が短くなる。
【0020】更に、第二半導体領域でのライフタイムプ
ロファイルを制御することにより、pn接合付近での少
数キャリアの消滅が速く、第一半導体領域に近い側では
少数キャリアの消滅が遅くなるようにすることにより、
ソフトリカバリー型の高速ダイオードとなる。逆回復時
間が短くなるため、高周波で動作が可能で、かつ逆回復
をソフトリカバリー化することによって、低ノイズ化さ
れ、しかも順損失やスイッチング損失を増大させない高
速ダイオードが得られる。
ロファイルを制御することにより、pn接合付近での少
数キャリアの消滅が速く、第一半導体領域に近い側では
少数キャリアの消滅が遅くなるようにすることにより、
ソフトリカバリー型の高速ダイオードとなる。逆回復時
間が短くなるため、高周波で動作が可能で、かつ逆回復
をソフトリカバリー化することによって、低ノイズ化さ
れ、しかも順損失やスイッチング損失を増大させない高
速ダイオードが得られる。
【図1】この発明の実施例1の高速ダイオードの断面図
【図2】この発明の実施例2の高速ダイオードのi層の
抵抗分布を示す図
抵抗分布を示す図
【図3】従来の高速ダイオードの断面図
1 n+ サブストレート 2 nエピタキシャル層 3 p+ アノード領域 4 第一p+ アノード領域 5 第二pアノード領域 6 酸化膜 7 アノード電極 8 カソード電極 9 i層
Claims (5)
- 【請求項1】高濃度の不純物を含む第一導電型の第一半
導体領域上に、低不純物濃度の第一導電型の第二半導体
領域が形成され、その第二半導体領域の表面層に第二導
電型の第三半導体領域が形成され、前記第一半導体領域
と第三半導体領域にそれぞれ電極が設けられ、ライフタ
イムキラーが導入された高速ダイオードにおいて、前記
第三半導体領域と第二の半導体領域との間に第三半導体
領域より低不純物濃度の第二導電型の第四半導体領域を
有することを特徴とする高速ダイオード。 - 【請求項2】第三半導体領域の不純物総量と第四半導体
領域のそれとの比が50:1〜10:1の範囲にあるこ
とを特徴とする請求項1記載の高速ダイオード。 - 【請求項3】第三半導体領域の厚さと第四半導体領域の
それとの比が0.8:1.2〜1.2:0.8の範囲に
あることを特徴とする請求項1または2に記載の高速ダ
イオード。 - 【請求項4】前記ライフタイムキラーが前記第二半導体
領域と第四半導体領域とで形成される接合部付近に集中
的に存在し、前記第二半導体領域の接合から1/2程度
の厚さまでの部分のキャリアのライフタイムが短く、か
つ残りの部分のライフタイムが長いというライフタイム
プロファイルを形成していることを特徴とする請求項1
ないし3のいずれかに記載の高速ダイオード。 - 【請求項5】前記第三半導体領域と第四半導体領域との
厚さの和が4〜10μmであることを特徴とする請求項
1ないし4のいずれかに記載の高速ダイオード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP322897A JPH10200132A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 高速ダイオード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP322897A JPH10200132A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 高速ダイオード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10200132A true JPH10200132A (ja) | 1998-07-31 |
Family
ID=11551602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP322897A Pending JPH10200132A (ja) | 1997-01-10 | 1997-01-10 | 高速ダイオード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10200132A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US10249751B2 (en) | 2016-05-19 | 2019-04-02 | Rohm Co., Ltd. | High-speed diode with crystal defects and method of manufacturing |
-
1997
- 1997-01-10 JP JP322897A patent/JPH10200132A/ja active Pending
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