JPH10200001A - メモリデバイス - Google Patents

メモリデバイス

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JPH10200001A
JPH10200001A JP9313309A JP31330997A JPH10200001A JP H10200001 A JPH10200001 A JP H10200001A JP 9313309 A JP9313309 A JP 9313309A JP 31330997 A JP31330997 A JP 31330997A JP H10200001 A JPH10200001 A JP H10200001A
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memory device
voltage
barrier structure
barrier
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Kazuo Nakazato
和郎 中里
Kiyoo Ito
清男 伊藤
Hiroshi Mizuta
博 水田
Toshihiko Sato
俊彦 佐藤
Juichi Shimada
壽一 嶋田
Ahmed Harun
アーメド ハルーン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】書込、読み出し、消去時間を改善した、トンネ
ル障壁構造を有するメモリデバイスを提供する。 【解決手段】メモリデバイスは、制御電極9からトンネ
ル障壁構造2を通り抜けて電荷を書き込むメモリノード
1を有する。この蓄積された電荷はソース/ドレイン経
路4の伝導性に影響を与え、この経路の伝導性をモニタ
ーすることによりデータが読み出せる。電荷障壁構造は
多重トンネル障壁構造により構成される。この障壁構造
は、メモリノードを形成するシリコンの多結晶層1を被
覆する、厚さ3nmのポリシリコン層16と厚さ1nm
のSi34層15を交互に積層したものからなる。ショ
ットキ障壁構造、および電気絶縁マトリクス内に分散さ
れた、メモリノードとして機能する伝導性のナノスケー
ル伝導島30,36,44を含む他の障壁構造2も開示
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリセルアレイ
を製作するための大規模集積化が可能なメモリデバイス
に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の半導体メモリでは、1ビットの情報は、各メモリセル
内の静的キャパシタに蓄積された電子群により表わされ
る。2進数”1”はN個の電子の不足により表わさ
れ、”0”は中立の電荷状態により表わされる。典型的
な16Mビットダイナミックランダムアクセスメモリ
(DRAM)では、その電子数Nは約800,000で
ある。メモリ容量を増加させるためには、個々のメモリ
セルを小さくする必要があるが、従来のメモリセルのサ
イズを小さくするだけではこれを達成できない。なぜな
ら、Nの値に下限があるからである。電子数Nは、セル
からの漏れ電流、内部ノイズ、および入射アルファ粒子
の影響を受容する必要性から制限される。これらの要因
は、メモリセルの面積の低減に比例して低減する訳では
ない。16GビットDRAMでは、Nは130,000
余りでなければならない(これは、16MビットDRA
Mでの約6分の1に相当する)と見積もることができ
る。しかし、16GビットDRAMに必要なセルサイズ
は、16MビットDRAMに比べて3桁の割合で低減す
る必要がある。したがって、この低減されたセルサイズ
は満足できる動作に必要な個数の電子を収容することが
できない。Nの値を充分に大きく維持する試みとして、
溝または堆積構造、および高誘電体キャパシタ膜を有す
る3次元キャパシタが研究されてきたが、これによって
得られる提案された構造および製造工程は極めて複雑に
なる。しかも、電力消費が著しく増加する。なぜなら、
セル内の比較的大きい個数Nの電子が蓄積時間(これは
デバイスの規模が縮小されるほど短くなりがちである)
内にリフレッシュされる必要があるからである。
【0003】他の型のメモリデバイスは、不揮発性を示
すフラッシュメモリとして知られている。このようなデ
バイスでは、典型的には10nmのオーダーの厚さを有
するSiO2により形成されたトンネル障壁を通って、
約10の5乗個の電子がフローティングゲート内に注入
される。この蓄積された電荷は、ソースドレイン経路に
流れる電流に影響を与える電界を形成する。制御ゲート
を介して電界を印加することにより、フローティングゲ
ートに電荷を書き込み、または、フローティングゲート
から電荷を消去する。消去および書込サイクル中には比
較的高い電界が印加され、その結果、SiO2膜が劣化
してメモリの寿命が所定回数の消去/書込サイクル(典
型的には10の5乗サイクルのオーダー)に制限され
る。さらに、典型的な消去/書込時間は数ミリ秒であ
り、これは従来のDRAMのそれよりも4桁も遅い。こ
のような低い特性により、フラッシュメモリデバイスの
用途は制限される。
【0004】これまでのところ、他の手法を採用して、
単電子メモリデバイスとして知られる、少数かつ正確な
個数の電子で動作するメモリデバイスが提供されてい
る。単電子メモリデバイスは、本出願人によるPCT/
GB93/02581(WO−A−94/15340)
に開示されている。印加されるゲート電圧の制御の下
で、正確な個数の電子が、多重トンネル接合を通り抜け
てメモリノードへ入りまたはメモリノードから出て、そ
のメモリノードの電子状態がエレクトロメータ(electr
ometer)により検出される。しかし、このデバイスの欠
点は、各メモリノードに相当量の回路が必要となり、か
つ、このデバイスは現在、低温(液体ヘリウム温度4.
2Kまたはそれ以下)でのみ動作するということであ
る。他の単電子メモリデバイスは、IEEE Transactions
on Electron Devices, September1994,Vol.41, No. 9,
pp.1628-1638においてK.Yano, T.Ishii, T.Hashimoto,
T.Kobayashi, F.MuraiおよびK.Sekiにより、またIEEE I
nternational Solid-State Circuits Conference, 199
6, FP16.4, P.266において、K.Yano, T.Ishii,T.Sano,
T.Mine, F.MuraiおよびK.Sekiにより、提案され、論証
されている。このデバイスは、ゲート電圧が印加され
る、ソースおよびドレイン間に伸びた多結晶膜を用いて
いる。この多結晶シリコン膜の粒状構造の中に少数の電
子が蓄積される。このメモリサイズは、前述のPCT/
GB93/02581の構造に比べて比較的小さく、室
温で動作しうる。しかも、このメモリは従来のメモリに
比べていくつかの利点を有する。すなわち、少数個の蓄
積電子に起因して消去/書込がより高速になり、かつ、
高電界電子注入(high-field electron injection)では
なく低電圧トンネル注入(low-volgate tunnel injectio
n)が用いられるために動作寿命が伸びる。しかし、蓄積
された情報を読み出すための時間は比較的長く、数マイ
クロ秒のオーダーである。その理由は、粒(grains)内
での電子の長い蓄積時間を保証するためにはソース・ド
レイン間の抵抗を十分に高くする必要があるからであ
る。
【0005】他の構造は、S.Tiwari, F.Rana, H.Hanaf
i, A.Hartstein, E.F.CrabbeおよびK.ChanによるApplie
d Physics Letters, 4 March 1996, Vol 68, No.10,pp.
1377-1379において、また、S.Tiwari, F.Rana, K.Chan,
L.ShiおよびH.HanafiによるApplied Physics Letters,
26 August 1996, Vol 69, No.9, pp.1232-1234におい
て、さらに、H.I.Hanafi, S.TiwaiおよびI.KhanによるI
EEE Transactionson ElectronDevices, 9 September 19
96, Vol 43, No.9, pp1553-1558において記載されてい
る。このメモリデバイスは、トランジスタデバイスのゲ
ートの下に位置するシリコン・ナノ結晶(nano-crystal
s)を用いる。シリコン基板から1.1〜1.8nmのオ
ーダーの厚さの薄いトンネリング酸化物層を通して、シ
リコン・ナノ結晶(5nmの大きさ)内に電子が注入さ
れる。蓄積された電子は、トランジスタの閾値電圧をシ
フトさせる。蓄積された情報を読み出すための時間は、
比較的短く、数十ナノ秒のオーダーである。これは、ト
ランジスタ・チャネルが高電子移動度を有するからであ
る。情報を書き込み、読み出すための耐性(endurance)
サイクルは、従来のフラッシュメモリデバイスに比べ
て、著しく改善される。しかし、その消去時間は許容で
きないほど長く、数ミリ秒のオーダーである。これは、
電子がナノ結晶からバルクシリコンへ通り抜けるほど伝
導帯の整合(conduction band alignment)が好ましい状
態にないからである。
【0006】フラッシュメモリの原理に従って動作する
他のメモリデバイスが、IEEE Electron Device Letter
s, Vol. EDL-1, No.9, September 1980, pp.179-181に
おいて、D.J.DiMaria, K.M.DeMeyerおよびD.W.Dongによ
るElectrically-Alterable Memory Using a Dual Elect
ron Injector Structureに記載されている。このデバイ
スにおいては、ゲート電極からトンネリング障壁を通し
て、フローティングゲートから書き込まれまたは消去さ
れる電荷により、ソース/ドレイン経路の伝導性が制御
される。しかし、このデバイスの欠点は、書込/消去時
間が遅く(ミリ秒のオーダー)、トンネル障壁の寿命が
限られていることである。これは、従来のフラッシュメ
モリの場合と同様にFowler−Nordheim高
電界注入が利用されているからである。
【0007】
【課題を解決するための手段】これらの問題および欠点
を克服するために、本発明は、電荷キャリアのための経
路と、この経路の伝導性(conductivity)を変化させる電
界を生成する電荷を蓄積するノードと、与えられた電圧
に応答して当該ノード上に電荷キャリアが蓄積されるよ
うに通り抜けるトンネル障壁構造とを有するメモリデバ
イスを提供する。このトンネル障壁構造は、比較的低い
障壁高さを有する寸法的に比較的広い障壁成分と、比較
的高い障壁高さを有する少なくとも1つの寸法的に比較
的狭い障壁成分とからなるエネルギーバンドプロフィー
ルを呈する。
【0008】本発明は、メモリデバイスの書込、読み出
しおよび消去時間のすべてを最適化することができる。
【0009】上記エネルギーバンドプロフィールの比較
的広い障壁成分は、ノード上に電荷を長時間蓄積するた
めの障壁として働く。比較的狭い障壁成分を通り抜けて
電荷がノードに書き込まれまたはノードから消去される
ように、広い障壁成分は選択的にその高さを上げたり下
げたりすることができる。
【0010】比較的高い障壁高さを有するエネルギーバ
ンドプロフィールの成分は、3nmまたはそれ以下の幅
のエレメントによりもたらされる。複数の比較的高い障
壁成分を有してもよく、これは好都合には多重トンネル
接合構造を形成する。
【0011】この障壁構造は、種々の異なる方法により
製造することができる。これは、比較的高い電気伝導性
の材料と絶縁性の材料の交互の層を含んでもよい。これ
らの層は総体的に、エネルギーバンドプロフィールの、
比較的広く低い障壁高さの成分をもたらし、かつ、個々
の絶縁層は比較的高い障壁成分をもたらす。この交互の
層は、それぞれポリシリコンと窒化シリコンにより構成
することができるが、他の材料を用いることもできる。
【0012】この代わりに、障壁構造は、電気的な伝導
材料と半導体材料の交互の層を有するショットキ障壁に
より構成してもよい。
【0013】電荷蓄積ノードは、障壁構造と経路との間
の電気的伝導材料の層により構成できる。このノード
は、複数の導電性の島(islands)により構成してもよ
い。これらの代替構成として、島を障壁構造内に散在さ
せ、それらの荷電エネルギーにより、エネルギーバンド
プロフィールの上記比較的低い障壁成分をもたらすこと
もできる。これらの島は5nmまたはそれ以下の直径を
有する。これらの島は、絶縁材料により分離された複数
の層内に配置されてもよい。
【0014】島は、いくつかの異なる方法により形成す
ることができる。島は、ナノ結晶の半導体材料により構
成できる。この代わりに、島は、絶縁金属酸化物内に散
在するように、例えばスパッタリングにより、金属で形
成することもできる。さらには、金属または半導体粒子
のコロイド液(colloidal solution)から析出された粒子
により構成することもできる。
【0015】トンネル障壁構造は上記経路と制御電極と
の間に配置し、この制御電極の電圧を変化させることに
より、電荷蓄積ノードへ通り抜ける電荷量を制御できる
ようにする。本発明の他の構成では、ゲート電極を設
け、これによって電荷障壁構造に付加的な電界を印加す
ることによりノードへ通り抜ける電荷を制御する。
【0016】ノードに蓄積されうる電荷の量は、クーロ
ンブロッケード効果(Coulomb blockade effect)によ
り、離散的な個数の電子に制限される。
【0017】使用時、トンネル障壁構造は、ノードへ通
り抜ける電荷キャリアが阻止される阻止電圧範囲を呈
し、ノード内に蓄積される電荷量を制御するために当該
阻止電圧範囲を増減させるための制御手段が設けられ
る。ノードに蓄積されうる電荷量は複数の別個の電子状
態に制限される。制御手段は、阻止電圧範囲を増減させ
るように動作することにより、それらの状態のうちの選
択された1つのみが当該ノードに存在するようようにす
る。
【0018】代わりに、制御手段は電圧阻止範囲の幅を
変化させるよう動作してもよい。
【0019】本発明によるメモリデバイスは、慣用の基
板に行(ロウ)および列(コラム)からなるアレイとし
て製造するのに適している。
【0020】データは個々のセルから選択的に読み出す
ことができ、そのセルに新たなデータを書き込み、また
はその蓄積データをリフレッシュすることができる。本
メモリセルアレイは、メモリセルのそれぞれの列の経路
内を流れる電流を検出するセンスラインと、ワードライ
ンと、それぞれの列のメモリセルの障壁構造を制御する
データラインと、センスラインをプリチャージするプリ
チャージ回路とを有し、前記センスラインは、対応する
ワードラインに印加されたリード電圧に応答して読み出
された、当該列内のセルの特定の1セルの電荷蓄積ノー
ドに蓄積された電荷に依存する電荷レベルを取り込み、
本メモリセルアレイは、さらに、当該センスラインの電
圧レベルを当該列の対応するワードラインに転送するリ
ード/ライト回路と、当該データラインの電圧レベルに
応答して当該リードセル内に蓄積されたデータに対応す
る出力データを生成するデータ出力と、当該リードセル
のワードラインにライト電圧を印加することにより当該
データライン上の電圧レベルに対応するデータが先のリ
ードセルに書き戻されるようにするデータリフレッシュ
手段とを有する。このアレイは、また、セル内に書き込
まれるべき入力データに応答して、リード/ライト回路
の動作の後、データライン上の電圧レベルを変化させる
ことにより、その入力データを当該セル内に書き込む手
段を有してもよい。
【0021】このアレイの周辺回路は当該メモリセルと
ともに共通の基板上に形成することができ、その周辺回
路内のトランジスタのソースおよびドレインは、本アレ
イのセル内のソースおよびドレイン領域の形成に用いた
と同じプロセスステップにより形成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明をより充分理解できるよう
に、以下、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形
態を一例として説明する。
【0023】以下の説明において、本発明によるメモリ
デバイスの実施の形態は3つの異なる型(タイプ)に分
類しうる。
【0024】タイプ1 図1に、本発明による第1のタイプのメモリデバイスの
概略構成を示す。メモリノード1と障壁構造2は、ソー
ス接続Sおよびドレイン接続Yならびに制御電極接続X
を有する電界効果トランジスタの制御電極内に集積化さ
れる。情報を蓄積する際、電荷キャリアは障壁構造2を
通り抜けてメモリノード1に達し、本デバイスは蓄積キ
ャパシタとして働く。その結果、電荷がノード1に保持
される。情報を読み出すには、ソース/ドレイン経路
S,Yの伝導性がモニターされる。この伝導性は、メモ
リノード1に蓄積された電荷のレベルに依存して、比較
的高い伝導状態と低い伝導状態の間を変化する。
【0025】図2に、障壁構造2の電流−電圧特性を示
す。ここに、Vはメモリノード電圧である。接続Xから
障壁構造を通過する電子流Iは、上下の閾値電圧±VC
の間の阻止範囲VBにおいて強く抑止される。しかし、
この阻止電圧範囲の外側では、接続Xに印加されるバイ
アス電圧Vxの極性に依存して、メモリノード1へまた
はメモリノード1から電荷キャリアが障壁構造を通り抜
けることができる。障壁構造は、2個以上のトンネル接
合が直列に接続された多重トンネル接合とみなすことが
できる。
【0026】図1に示したメモリデバイスは、図3に、
関連するワードラインX1,X2等およびビットラインS
1,Y1等;S2,Y2等とともに示したような、行列状に
配置した、メモリデバイスのアレイ内の1メモリセルと
して用いることができる。すなわち、このアレイは、メ
モリセルMmnを有する。ここに、mおよびnはそれぞ
れ、行および列の個数を表わす。
【0027】第1の実施の形態 メモリセルMmnの第1の実施の形態の構造について、図
4、図5、図6により説明する。図4は、メモリセルの
平面図であり、図5、図6はそれぞれ図4のA−A’線
およびB−B’線に沿ったセルM11の断面図である。
【0028】図5に示すように、本デバイスは基板3上
に形成される。この例では、基板3はp型の半導体基板
からなり、伝導経路4はn+ソース5とドレイン6との
間に延在する。SiO2絶縁領域7は、当該セルをアレ
イ内の隣のセルから分離する。基板は、絶縁SiO2
8により被覆される。メモリノード1および被覆トンネ
ル障壁構造2は、層8により囲まれた領域内に形成され
る。伝導制御電極9はトンネル障壁構造2を被覆する。
この制御電極9は、アレイの行に沿って伸びるワードラ
インX1を形成する。ソース領域5およびドレイン領域
6は、図4に示したアレイの列に沿って伸びるビット線
S1,Y1を形成する。アレイ内の他のセルも、対応する
ワードラインおよびビットラインを有することが理解さ
れよう。
【0029】メモリノード1は、障壁構造2を介して充
電することにより蓄積されうる(その結果、ノードの横
方向に、均一な電界をもたらす)電子の個数を制限する
ナノメータースケールのドットまたは粒からなる。
【0030】以下、図7、図8を参照して、メモリセル
M11について選択的にデータを書き込み読み出すプロセ
スを説明する。このプロセスにおいて、メモリセルM11
に関連するワードラインX1およびビットラインS1,Y1
は能動化されるとともに、他のワードラインおよびビッ
トラインは接地される。情報がM11に書き込まれると
き、正のピークVx(w)と負のピーク−Vx(w)を有する電
圧パルス波形がワード線X1に印加される。”0”が書
き込まれるときには、高さVY (w)の正の電圧パルスがビ
ットラインY1,S1に印加される。一方、”1”が書き
込まれるときには、ピーク電圧−VY (w)の電圧パルスが
ビット線Y1,S1に印加される。これらのパルスは、時
間ΔTの期間、オーバーラップする必要がある。例え
ば、Vx(w)=1.2V,VY (w)=1.8V,およびΔT
=10n秒である。
【0031】図8において、メモリノード1に存在しう
る電子の個数は、トンネル障壁構造2の電圧阻止領域の
大きさにより制限される。すなわち、ノードの電圧は±
Vcを超えることができない。図8(a)において、2
進データビット”1”はメモリノード1上の正に荷電さ
れた状態11(電子の欠乏)により表わされ、”0”は
ノード1上の負に荷電された状態12(電子の過剰)に
より表わされる。この例では、”1”および”0”状態
におけるメモリノード電圧はそれぞれ+0.4Vおよび
−0.4Vである。ノード1に”0”を書き込むプロセ
スを、図8(a)〜(d)により説明する。ここに、V
SY=VS=VYであり、黒ドットは、各ステップで生じる
最終電子状態を表わす。図8(a)に示すように、正の
電圧VY (w)(1.8V)がビットラインS1,Y1に印加
されるとき、2つの状態11および12は、次の式のよ
うに、当該メモリノード上の一定電子数の線に沿って、
それぞれ点13(1.6V)および点14(0.8V)
へ移動する。
【0032】 V=(Cg/CΣ)VSY+V0 (1) ここに、CΣはメモリノードの総容量、Cgはメモリノ
ードと端子Y1およびS1との間の容量、V0はVSY=0
のときのメモリノード電圧である(−CΣ0/qはメ
モリノード上の過剰電子の個数である。ここにqは素電
荷である。)本実施の形態では、CΣ/Cg=1.5で
ある。
【0033】図8(b)に示すように、負の電圧−Vx
(w)(−1.2V)がワード線X1に印加されると、阻止
領域VBが図示のようにシフトする。かつ、状態13は
状態14へ移行する。なぜなら、状態13は阻止領域の
外側に出るが、ここには存在できないからである。
【0034】図8(c)に示すように、正の電圧Vx(w)
(1.2V)がワード線X1に印加されると、この状態
は維持される。その後、図8(d)に示すようにワード
線とビット線が接地され、状態14がメモリノード1上
の一定電子数の線に沿って”0”状態12に移行する。
【0035】”0”状態11と”1”状態12の間の任
意の電子状態は、”0”状態になる当該プロセスによっ
てリフレッシュされることに留意されたい。”1”状態
11を書き込むための対応するプロセスは、図8(e)
〜(h)に示す。このシーケンスにおいて、”0”状態
11と”1”状態12の間の任意の電子状態は、リフレ
ッシュされた”1”状態に変えられる。
【0036】このライトプロセスは、特定のメモリセル
に関連するビットラインおよびワードラインに同時に書
込み波形が印加されることを必要とするということが理
解されよう。メモリセルは個別にアドレスすることがで
きる。書込プロセスの期間中、ノードの電子状態に選択
的に”1”または”0”値をとらせるように、阻止領域
を順次上下にシフトさせる。ただし、書込み信号をワー
ドラインX1に印加してビットラインS1およびY1に印
加しない場合、あるいは書込み信号をビットラインに印
加してワードラインに印加しない場合、書込は起こら
ず、ノード1上の現在の状態が維持される。
【0037】蓄積された情報を読み出すには、正のゲー
ト電圧Vx(r)がワード線X1に印加され、S1とY1との
間の電流ISYが検出される。図9に示したように、トラ
ンジスタの閾値電圧は、メモリノード1が負に荷電され
る(”0”)とき、VTで与えられ、メモリノードが正
に荷電される(”1”)とき、VT−ΔVTにより与えら
れる。これらの閾値電圧VTおよびVT−ΔVTは正であ
るので、選択されていないメモリセル(Vx=0)にお
いては、そのSとYとの間には電流は流れない。選択さ
れたワードラインのゲート電圧Vx(r)は、VTとVT−Δ
Tとの間に選定される。よって”1”に対しては、I
SY>0となり、”0”に対しては、ISY=0となる。よ
って、ワードラインV1にゲート電圧Vx(r)が印加され
るとき、ビットラインS1,Y1(およびアレイ内の他の
対応するビットライン対)間を流れる電流を検出するた
めに電流検出器(図示せず)を用いることができる。全
体のメモリアレイからデータを読み出すためには、アレ
イの他のワードラインXについてこのプロセスが順次繰
り返される。本実施の形態では、Vx(r)=0.8V、V
T−ΔVT=0.4V、およびVT=1.2Vである。
【0038】本発明によれば、トンネル障壁構造2によ
り蓄積時間およびリード/ライト性能が改善される。ノ
ード1の蓄積時間は、図2に示した電流−電圧特性の阻
止領域VBに流れる電流をトンネル障壁構造2が抑止す
る能力により決定される。この蓄積時間tsはおおよそ
次のように与えられる。
【0039】 ts=tw exp(−qVc/kT) (2) ここに、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、qは基本
電荷、twは書込時間である。もし、tsを10年、tw
を10ナノ秒として設計するならば、Vcは、室温で動
作するためには1Vより大きくなければならない。単電
子荷電効果を用いる場合、これは、障壁構造2が1nm
より小さいサイズの金属粒子により構成されることを必
要とする。このサイズは今日の製造技術では容易に達成
することができない。
【0040】阻止電圧Vcを増大できる他の方法は、電
荷障壁構造2に対するバンド屈曲効果(band bending e
ffect)を用いることである。この効果は、K.Nakazato
およびH.AhmedによるApplied Physics Letters, 5 June
1995, Vol.66, No.23,pp.3170-3172において多重トン
ネル接合について論述されている。蓄積(ストア)サイ
クルおよび書込み(ライト)サイクルのためにトンネル
接合に必要とされる特性は、別々に考察することができ
る。トンネル接合の高さおよび幅は、ストアサイクルで
はそれぞれφsおよびdsで表わすことができ、ライトサ
イクルではφwおよびdwで表わすことができる。蓄積さ
れた情報を10年以上保持するためには、障壁高さφs
は、熱的に発生するPool−Frenkelエミッシ
ョン電流を抑制するために1.8eVより大きくなけれ
ばならず、かつ、トンネル障壁厚さdsは、トンネル漏
れ電流を制御するために8nm x {φs (eV)}-1/2
より厚くなければならない。しかし、約10ナノ秒の短
時間書込時間を得るためには、トンネル障壁の幅φwは
2nm x{φw (eV)}-1/2より薄くなければならな
い。ここで、φwはライトサイクルのための障壁高さで
ある。
【0041】これらの基準を満足することができる障壁
構造2を図10に示す。これは、それぞれ絶縁材料およ
び非絶縁材料の層15,16からなる。この例では、絶
縁層15は1〜3nm(望ましくは1nmであるが、1
〜3nmでも可能)の厚さのSi34からなり、非絶縁
層16は3〜10nm(望ましくは3nmであるが、3
〜10nmでも可能)nmの厚さのポリシリコンからな
る。
【0042】図10に示した障壁構造2について得られ
た伝導エネルギーバンド図を図11に示す。これは、障
壁構造2を形成する層15,16のすべてを組み合わせ
た厚さに対応する幅Bw1の第1の比較的広い障壁成分1
7を有する。さらに、各絶縁層15は、使用時にポリシ
リコン層16内に形成される空乏領域に起因して、互い
に離隔した各々幅Bw2の比較的狭い障壁成分18a,b
等をもたらす。比較的広い幅の障壁成分17は比較的狭
い障壁高さBh1を有するが、障壁成分18a,b等はさ
らに高い障壁Bh1a,Bh2bをもたらす。
【0043】障壁のこれら2つの成分17,18は、異
なる役割を果たす。狭く高い障壁19は、協同トンネリ
ング(co-tunnelling)効果(すなわち、量子力学的効果
による2個以上のトンネル障壁に対する自然発生的なト
ンネリング)を抑制するトンネル障壁として機能する。
その結果、電子は一度に1つの障壁18のみを通過し、
その間、ある時間その領域に留まる。この停留時に、広
い障壁成分17のエネルギーにより支配される局所平衡
状態に向かって電子が非弾性的に(inelastically)散乱
する。このようにして、電子の移動は、広い障壁成分1
7による強い影響を受ける。高く狭い障壁成分の幅およ
び高さは外部バイアスによっては変化させることができ
ない。この理由は、それらが、障壁構造2を形成する材
料により決定されるからである。しかしながら、広く低
い障壁成分は、外部バイアスによって変調することがで
きる。
【0044】図11(a)は、電圧Vxが印加されない
場合のバンド図を示す。制御電極9に電圧が印加されな
いとき、電荷蓄積ノード1からの漏れが生じるためには
ノード1上の電子20は比較的広い障壁成分17の幅全
体を通り抜ける必要があり、その結果、電荷漏れは強く
抑止されるということが分かる。しかし、電極9に電圧
が印加されると、障壁2の伝導エネルギーバンド図は図
11(b)に示すような状態に変化する。この図から、
次のことが分かる。すなわち、電圧が印加されることに
より、比較的広い障壁成分17が電荷蓄積ノード1に向
かって下方へ傾いた傾斜を形成し、その結果、蓄積ノー
ドへ達するためには比較的狭い障壁成分18を通り抜け
るのみでよい。このように、本障壁構造は、ノード1上
に長時間電子を蓄える比較的広い障壁成分17をもたら
す。ライトプロセス中、電子をノード1へ通り抜けさせ
るために電極9に極端に高い電圧を印加する必要はな
い。
【0045】層16において、ポリシリコンの粒子は、
その厚さとほぼ同じ大きさの直径を有する。メモリノー
ド1内の粒子サイズは層16のサイズより大きくなり
得、その結果、電子はメモリノード1上に安定に蓄積さ
れ高信頼性の動作をする。図10の構成では、メモリノ
ード1は5〜30nm(望ましくは5nmであるが、5
〜30nmでも可能)nmの厚さを有し、ポリシリコン
から形成される。変形例として、ノード1には、ノード
における電子状態の安定性を改善するために、ドーピン
グしてもよい。以上から、情報を蓄積するときには、ポ
リシリコン層17が空乏領域を形成してdsを増加させ
る。一方、ライトプロセスでは、層16は障壁として機
能せず、本構成は、電子を電極9からノード1へ向かっ
て加速させるポテンシャルの傾斜をもたらす。これは、
電子をノード上への高速の書込を促進させる。
【0046】以下、図12を参照して、本デバイスの製
造方法を詳細に説明する。抵抗率10ΩcmのP型シリ
コンウェハを用いる。例えば、厚さ500nmのSiO
2の分離(isolation)領域7を形成した後、p型シリコン
基板3の頂面に、熱酸化により、5nmのゲート酸化膜
21を成長させる。次に、メモリノード1を形成する層
を蒸着(deposite)する。層1は、5〜10nm(望ま
しくは5nmであるが、10nmまでの厚さでも可能)
の厚さまで被着されたn型のSiからなり、その表面は
望ましくは900℃の温度のNH3の雰囲気内で窒化シ
リコンに変化させられる。このようにして形成された窒
化シリコンの厚さは1〜2nm(望ましくは1nmであ
るが、2nmの厚さまで可能)に自己制限される。これ
は、図10に示した窒化層15aに対応する。その後、
被覆層16a(図10)を形成するために非ドープシリ
コンが3〜5nm(望ましくは3nmであるが、5nm
の厚さまで可能)nmの厚さまで成長される。この層は
さらに、次の1〜2nm(望ましくは1nmであるが、
2nmの厚さまで可能)の厚さの窒化シリコン層15b
を形成するために窒化(nitridation)される。このプ
ロセスを複数回繰り返して障壁構造2が造られる。
【0047】ついで、厚さ20nmのn型ドープシリコ
ン膜22が障壁構造層2の上に蒸着される。この膜22
の上には、化学蒸着法(CVD)により、SiO2膜2
3が20nmまで成長される。
【0048】シリコン膜の種々の層はアモルファス状態
で成長されるが、CVD被着されたSiO2層23の窒
化および緻密化(densifying)プロセス中に、多結晶シリ
コンに変化させられる。ついで、最頂部のSiO2膜2
3は、CHF3及びアルゴンの雰囲気内で従来のリソグ
ラフィー技術およびリアクティブイオンエッチングによ
りパターン化される。
【0049】その後、このパターン化されたSiO2
23をマスクとして使用することにより、ポリシリコン
および窒化シリコン層22,2および1は、図12
(b)に示したようなゲート構造24を生成するため
に、CF3を用いたリアクティブイオンエッチングによ
りエッチングされる。このゲート構造24の典型的な長
さlは0.15μmである。
【0050】図12(c)に示すように、このウエハ
は、ついで、30nmの厚さの熱SiO2の外側層25
を形成するために酸化される。その後、ソース領域5お
よびドレイン6が、砒素イオンによるイオン打ち込みに
より形成される。
【0051】ついで、図13(d)に示すように、10
0nmのSiO2膜26が蒸着される。この膜は、平坦
な上面を得るために十分な厚さ、本例では1500nm
の厚さの光学フォトレジスト27の層により被覆され
る。フォトレジスト27はついでその表面からSiO2
層26が突出するまでエッチングされる。このエッチン
グは,O2雰囲気の中でスパッタリングにより行われ
る。これによって得られた構造を図13(e)に示す。
【0052】SiO2膜26の頂部26aは、図13
(f)に示すように、ポリシリコン膜22の頂部が露出
するまで、WF6ガスの雰囲気内でリアクティブイオン
エッチングにより除去される。
【0053】光学フォトレジスト27を除去した後、現
れた表面上に金属を被着し、従来のリソグラフィ技術に
よりパターン化する。これにより、前述したワードライ
ンX1を形成する制御電極9を設ける。
【0054】本メモリデバイスは、種々の方法で変形す
ることができることが理解されよう。例えば、電気伝導
層15の厚さは上述した5nm(望ましくは3nmであ
るが、5nmまでの厚さまで可能)の値でなくてもよ
く、概していえば、10nmまたはそれ以下の厚さであ
れば足りる。絶縁層16の厚さは、前述の2nm(望ま
しくは1nmであるが、2nmまでの厚さまで可能)の
値ではなく3nmまたはこれ以下の範囲であれば足り、
これにより、満足できる狭く高い障壁成分18を生成で
きる。但し、上述した製造プロセスは各層16の厚さ
を、2nm(望ましくは1nmであるが、2nmまでの
厚さまで可能)のオーダーとなるように厳密に制御する
必要がある。また、層15,16の組の個数は、障壁構
造2内に満足のいく広く低い障壁成分17を得るに足る
個数であれば上記例の”7”と異なってもよい。
【0055】第2の実施の形態 変形例として、図10に示した障壁構造2は図13に示
したようなショットキ障壁構造に置き換えることができ
る。この場合、絶縁窒化シリコン層15を用いる代わり
に、金属層18を用いて積層したショットキダイオード
の多重構造を形成する。金属層28はWにより、あるい
はCoSi2のようなケイ化膜により、非ドープ多結晶
膜16間に形成される。
【0056】次に、本発明によるメモリデバイスのさら
に他の実施の形態について説明する。この実施の形態で
は、トンネル障壁構造2が電気絶縁材料のマトリクス(m
atrix)中に分散されたナノメータスケールの複数の島か
ら構成される。以下の例では、ナノスケールの島は5n
mまたはそれ以下の直径を有し、マトリクス中の電気絶
縁材料のナノスケールの厚さ(例えば3nmまたはそれ
以下)により隔離される。これによって、トンネル障壁
構造の狭く高い障壁成分が得られる。電荷蓄積ノード
は、前述したような独立した層1ではなく、障壁構造全
体に分散するように、複数の伝導島により形成される。
以下に説明するように、このような多重トンネル障壁構
造を形成するには、幾つかの異なる製造プロセスを用い
ることができる。
【0057】第3の実施の形態 図15は、本発明によるメモリデバイスの他の実施の形
態の概略断面図を示す。この実施の形態では、メモリノ
ード1および障壁構造2は、取り囲むSiO2マトリク
ス内に分散されたナノスケールの結晶からなる複合体に
より実現される。図15において、基板3にソースおよ
びドレイン領域5,6およびこれらの間の経路4を設け
る。この経路4をゲート酸化物層29が被覆する。この
層29は、5nmの厚さを有し、基板の熱酸化プロセス
により形成される。その後、電子ビーム蒸発またはCV
Dにより6nm厚のシリコン層を蒸着する。さらに、こ
の層に対して急速熱酸化および結晶化(crystallisatio
n)が行われる。このプロセスは、E.H.Nicollianおよび
R.TsuによるJ. Appl. Phys. vol. 74, 1993,pp.4020-40
25、ならびに、M.Fukuda, K.Nakagawa, S.Miyazakiおよ
びM.HiroseによるExtended abstracts of 1996 Interna
tional Conference on Solid State Devicesand Materi
als, Yokohama, 1996, pp.175-178に記載されている。
これは、層30として構成された、3nmの平均直径の
Siナノ結晶の形の島を形成し、この層30を2nm厚
のトンネリング酸化物層31が被覆する。3nmSi結
晶の自己容量は約100meVの帯電エネルギーをもた
らす。このエネルギーは、室温で各ナノ結晶内部の電子
の個数をクーロンブロッケードにより制限するのに十分
である。層29の被着に続く急速熱酸化および結晶化を
何回か繰り返して、十分な厚さの複合層を作り上げる。
この実施の形態では、このプロセスを5回繰り返して2
0nmの厚さの複合体層を形成する。この厚み内に5個
のナノ結晶層30が内包される。その後、n型シリコン
のコンタクト層32を頂部表面に形成する。このように
して出来上がったゲート構造は、図12、図13で前述
したメモリデバイス製造プロセス内に組み込むことがで
きることが理解されよう。但し、メモリノード1は独立
した層として設けられるのではなく、各層30としての
ナノ結晶が絶縁酸化物層29,31内に分散した電子蓄
積場所をもたらす。
【0058】第4の実施の形態 図16は、本メモリデバイスの他の実施の形態を形成す
るためのプロセスステップを示す。この実施の形態で
は、多孔性のSi膜を用いることにより、シリコンナノ
結晶とこれを取り囲むSiO2層の複合体(composite)が
形成される。図16(a)に示すように、20nmの厚
さの多孔性Si膜33は、p型Siを陽極酸化すること
により形成される。この陽極処理は、エタノールにより
希釈された25%水性フッ化水素酸溶液内で、5秒間1
0mA/cm2の直流陽極電流により実行される。その
結果、SiO2マトリクス内に4〜5nmのナノ結晶S
iが埋め込まれた複合体膜が形成される。この方法自体
は公知であり、Y.Kanemith等によるPhys.Rev. vol.B48,
1993, p2827に詳細に記載されている。
【0059】ついで、図16(b)に示すように、多孔
性シリコン膜33を熱酸化して5nm厚のゲート酸化膜
34を形成すると共に、約7nm厚の頂部酸化層35を
形成する。このプロセスは、また、アニーリングにより
多孔性Si膜中の各ナノ結晶の直径を収縮させるととも
に、多孔層33自体の厚さも収縮させる。このアニーリ
ングプロセスのあと、多孔性Si層33は、14〜16
nmの厚さとなり、平均粒子直径は約3nmにまで減少
する。このナノ結晶シリコン粒子に対応する帯電エネル
ギーは約100meVであり、これは前述したように、
クーロンブロッケードによりノードに入れる電子の個数
を制限する。このようにして得られた膜は、図16
(b)に参照番号36として示し、その厚さ方向に約3
ないし4個のナノ結晶粒子を含む。これによってこの層
に対する垂直方向の電子の移動を考察する場合の多重ト
ンネル接合(MTJ)が得られる。
【0060】その後、頂部酸化層35を除去し、ポリシ
リコン材料のゲート32を前述のように被着する。この
ポリシリコンゲート32をマスクとして用いて、従来の
エッチング技術により複合体膜36およびこの下のゲー
ト酸化物34を除去する。その後、図12を参照して説
明したような方法によりソースおよびドレイン領域5,
6を打ち込む。この方法は、図15で説明した方法に比
べて次のような利点を有する。すなわち、多重トンネル
接合が単一の陽極処理プロセスにより形成され、必要な
Si蒸着および酸化の工程数を減少させることができ
る。
【0061】第5の実施の形態 ナノ結晶およびこれを取り囲むマトリクスは、別の材料
を用いて他の方法により形成することができる。その一
例は、E.Bar-Sadeh等によるPhysical Review vol. B50,
No.12, 1994, pp8961-8964に記載されている。この方
法では、図16に示した多孔性シリコン層に代わるもの
として、Al23マトリクス中にAu粒子を含む層を用
いることができる。30nmの厚さのAuおよびAl2
3の複合体膜は、基板3の熱酸化により形成された厚
さ5nmの酸化シリコン層上に金およびアルミを同時ス
パッタリング(co-suputtering)することにより形成する
ことができる。その後のデバイス製造工程は、第4の実
施の形態と同じである。複合体膜形成のスパッタリング
条件は、金の分量比を0.4とするよう選定する。この
条件下では、3〜5nmのオーダーの直径の孤立したA
u粒子が複合体膜中に得られる。したがって、30nm
膜は、その厚さ方向に5〜10個のAu粒子を包含し、
これが垂直MTJを構成する。これを用いて、図16の
多孔性シリコン層の代わりとすることができることが理
解されよう。
【0062】Ag,Ptのような他の貴金属をSiO2
またはCr23のような他の金属酸化物マトリクスと組
み合わせた複合体膜はこの同時スパッタリングにより形
成することができる。
【0063】金属島−酸化物マトリクス複合体膜は、プ
リカーサー(precursor)金属酸化物の熱分解によっても
形成することができる。例えば、L. Maya等によるJ.Va
c.Sci.Tchnol. Vol. B14, 1996, pp.15-21に記載のよう
に、プリカーサー金属酸化物である金酸化物は酸素プラ
ズマ内でAu−Si合金ターゲットのリアクティブスパ
ッタリングにより形成することができる。
【0064】第6の実施の形態 図17は、化学被着法により、コロイド液から、複合体
のナノ結晶・絶縁トンネル障壁を形成する方法を示す。
図17(a)に示すように、p型基板3上に熱酸化プロ
セスにより、厚さ5nmの酸化層21を形成する。つい
で、M.J.Lercel等によるJ. Vac. Sci. Technol vol. B1
1, 1993, pp. 2823-2828により詳細に記載されているよ
うに、SiO2層21上に、オクタデシルトリクロロシ
ラン(octadecyltrichlorosilane: OTS)の単層37を生
成する。さらに詳細には、SiO2層21付きの基板3
をOTSの1mMヘキサデカン溶液内に12時間以上浸
す。これによって、OTS単層37が自発形成される。
OTS分子は、60kV電子ビームを照射することによ
りSiO2表面から取り除くことができる。このように
して、従来の電子ビーム理祖グラフィーにより、単層3
7上でOTSに窓パターンが形成される。OTSに窓を
形成した後、フッ化水素酸の1%水溶液内に30秒浸し
て、電子ビームが照射されたOTSの残滓を濯ぎ流して
窓38を残す。この窓のエッジ領域を、破線枠39内に
ついて拡大して示す。OTS分子40の一例を図に示
す。これは、一端にシロキサン結合(siloxane bond)を
有し、他端にメチル基(methyl group)を有する。拡大領
域39に示すように、分子40は、SiO2層21とシ
ロキサン結合を形成し、高密度に詰め込まれた共有結合
網を形成する。上端のメチル基は実質的に不活性であ
り、そのため、基板処理の間の化学的攻撃に対して高い
抵抗性を示す。
【0065】続いて、パターン化したOTS単層37を
有する基板を、10分間、環流条件下で(例えば約11
0°Cに加熱して)、3メルカトプロピル(3-Mercatopr
opyl)トリメトキシシラン(trimethoxysilane)の希釈
(0.05%)ドライトルエン溶液内に置く。その後、
この基板を30分間、105°Cのオーブン内において
シロキサン結合をキュア(cure)する。その結果を図17
(b)に示す。この手順により、窓38の領域内のSi
2層21上にアルカンチオール(alkane th
iol)の単層41が生成される。このアルカンチオー
ル単層を形成する個々の分子42の構造は、アルカン鎖
の一端にシロキサン結合を有し、他端にメルカプタン基
を有するものである。このプロセスは、A.Doron
等によるLangmuir, Vol. II, 1995,pp.1313-1317により
詳細に記載されている。OTS分子は、影響を受けるこ
となく窓領域38の外側に残る。分子37、42の配列
は、破線枠43内に示した窓のエッジの拡大図からより
明瞭に理解される。原理的には、この表面変化は、一端
がアルコキシシラン(alkoxy silane)((CH3O)3Si
−または(C25O)3Si−)で終端された他のアルカ
ンチオールによっても行える。
【0066】ついで、少なくとも5時間、室温で金コロ
イド溶液内に基板を浸すことにより、コロイド金粒子4
4の単層が窓領域38に析出する。この減少は、表面が
メルカプタン基(ーSH)により終端された窓領域内に
おいてのみ起こる。これは、金に対する硫黄の強い親和
性による。金コロイド粒子の平均直径は2nmである。
【0067】典型的には10%の標準偏差の良好なサイ
ズ分布の金のコロイド粒子が化学的に用意できることは
周知である。このようなナノ粒子は、基板上の硫黄原子
と金コロイド粒子表面上の金原子との間で共有結合を成
して、メルカプタン基終端表面上に析出される。この粒
子析出は、層がほぼ単層となったときに自動的に停止す
る。これは、金コロイド粒子状の吸着質(adsorbates)の
イオン化により生じる、金粒子の表面電荷による静電力
が、基板の表面上の既に被着した粒子の上に(または近
接した位置に)それ以上のコロイド粒子が付着するのを
阻止するからである。より詳細な説明については、19
96年2月6日出願の本発明者等のEP9630077
9.4を参照されたい。このような粒子のコロイド懸濁
液は市販されており、所定の平均粒子サイズおよび直径
範囲分布のものが、米国NY11790-3350、stony Brook,
25E Loop Road Ste 124にあるNanoprobes Incで入手で
きる。この粒子は水性懸濁液に入った状態で提供され
る。吸収されたクエン酸塩イオンはAu粒子に対して負
の電荷を与える。
【0068】前述したコロイド溶液からの金粒子の析出
後、ジチオール(dithior すなわち1,6-hexaneditiol)の
5mMエタノール溶液に基板を浸す。ジチオールの2個
の硫黄原子の一方は、金粒子の表面吸着質をジチオール
に置換して、金コロイド表面とAu−S結合を形成す
る。同時に、ジチオールの当該硫黄原子の他端は自由メ
ルカプタン基の形で金表面から外へ向く。この構成は、
ジチオール分子を参照番号45として図18(d)に示
す。その後、金粒子表面を、メルカプタン基コート表面
に変換する。このメルカプタン基で被覆された表面はさ
らなる金粒子の層を受容することができる。
【0069】次に、ジチオール処理した表面を金コロイ
ド溶液中に浸して、再度さらなる層を被着させる。この
プロセスを5回繰り返すことにより、2nmの金粒子の
層を5層形成する。これらはジチオールのアルカン鎖に
より接続される。図18(d)の拡大部48に2つの金
層46、47を示す。このようにして出来上がった5層
の金構造は、図18(d)に参照番号49で示され、1
0nmのオーダーの厚さを有する。
【0070】その後、図19(e)に示すように、より
大径(例えば40nm)の金粒子を含む金コロイド溶液
で金被着プロセスをさらに5回繰り返す。この処理によ
り、層49上に、150nmの厚さの40nm金粒子複
合体層50が形成される。この層50を形成する粒子は
より大径のものであるので、1neVオーダーの無視で
きるほど小さい帯電エネルギーを呈し、その結果、この
複合体層50の電子伝導はオーミック特性(ohmic chara
cter)を示す。これは、クーロンブロッケード効果によ
り支配される伝導特性を示す層49を形成するより小径
の粒子の場合と異なる。したがって、大径金複合体層5
0は通常の金層として働き、そのため、例えば前述した
実施の形態におけるポリシリコンゲート22と同様のゲ
ートとして機能する。
【0071】その後、金複合体層50をマスクとして用
いて、OTS層37およびゲート酸化層21をドライエ
ッチングする。これにより、従来のイオンビーム技術に
より基板3にソースおよびドレイン領域5,6を打ち込
めるようにする。
【0072】タイプ2 図20に、本発明によるメモリデバイスの他のタイプの
概略構成を示す。このデバイスは、図1に示したものと
類似し、同様の部品には同じ参照番号を付してある。図
17のデバイスは、さらに制御ゲート51を有する。こ
れは、障壁構造2に対して選択的に電界を印加すること
により、そのトンネル障壁特性を変化させるものであ
る。すなわち、端子Yに電圧を印加する際、端子Xの電
圧を変化させることによりゲート51の電界を変化させ
ることができ、その結果、その電界が障壁2のトンネル
障壁特性を変化させる。ゲート51により印加される電
界の効果は、図21のグラフから理解することができ
る。それぞれ図21(a)(b)に示すように、ゲート
51上の電圧を用いて本デバイスを”ON”状態と”O
FF”状態の間でスイッチングさせることができる。ゲ
ート51に印加される電圧は阻止(blocking)電圧VB
幅を変化させる。図21(a)に示すように、ゲート5
1に“ON”電圧Vxを印加すると、阻止電圧は比較的
小さく、場合によっては存在しなくなる。図21(a)
では、阻止電圧VBは−VCLから+VCLの範囲にある。
これに対して、ゲート51に他の”OFF”に電圧があ
る場合には、阻止領域はそのより広い領域である−VCH
から+VCHとなる。したがって、本デバイスが”ON”
状態に切り替えられると、メモリノード1へ電荷が通り
抜けることができ、”OFF”状態の間、蓄積され
る。”OFF”状態の間は、実質的にK.Nakazatoおよび
H. AhmedによるApplied Physics Letters, 5 June 199
5,Vol.66, No. 23, pp.3170-3172に記載のように、VCH
を増加させるためにゲートゲート51にバイアス電圧を
印加してもよい。ワードライン51に印加される電圧V
xにより生成される電界は、トンネル障壁構造2に対し
て横から与えられ、これにより、図21(a)(b)を
比較すると分かるように、非伝導領域を圧迫(squeeze)
する。
【0073】次に、図22および図23を参照して、ゲ
ート51によるトンネル障壁2の電圧阻止領域の変調に
ついて詳細に説明する。図22は、メモリノード1、ト
ンネル障壁構造2、および接続部Yの断面図を示す。ゲ
ート51は図21では省略しているが、後述する。トン
ネル障壁構造は、図10で前述した方法により形成され
た、厚さ3〜10nm(望ましくは3nmであるが、3
〜10nmでも可能)の非ドープポリシリコンと、厚さ
1〜3nm(望ましくは1nmであるが、1〜3nmで
も可能)の窒化シリコンの交互の層15,16からな
る。メモリノード1は、厚さ5〜30nm(望ましくは
5nmであるが、5〜30nmでも可能)のn型ドープ
ポリシリコン層からなり、30nmの厚さの非ドープポ
リシリコン層52により被覆される。対応する非ドープ
層53が障壁構造の他面側において厚さ30nmのn型
非ドープポリシリコン層54の下に被着される。
【0074】図23のエネルギーバンド図から分かるよ
うに、7つの絶縁窒化シリコン層15により、図11で
説明したと同様の方法により、対応する比較的狭く比較
的高い障壁成分18とともに、比較的広いが低い障壁成
分17をもたらす。ゲート51に電圧を印加する効果
は、障壁成分17を選択的に高くまたは低くするととも
に、障壁成分18もこれに従って上下に引きずるもので
ある。
【0075】ライトプロセスでは、端子X(図20)に
印加される電圧Vxがライト電圧Vw(0V)に設定さ
れ、その結果、障壁成分17の高さ(これは実質的に障
壁構造における内部電位に相当する)がこの例では比較
的小さい値である0.2Vのオーダーとなる。よって、
電子は狭い障壁成分18を通り抜けることができ、低く
広い障壁成分17aにより阻害されない。その結果、電
子は端子Yからメモリノード1へ通り抜ける。
【0076】ノードに蓄積された電荷は、電圧Vxを待
機(スタンバイ)電圧VSB(この例では−5V)まで上
げることにより、保持することができる。これによっ
て、比較的広い障壁成分17の全体の高さをレベル17
b(この例では3Vのオーダー)まで上昇させる。この
上昇された障壁成分17の高さは、電荷キャリアがメモ
リノード1から外へトンネリングすることを阻止し、こ
れにより、10年にも及ぶ長期間にわたりノード上に情
報を保持することが可能になる。
【0077】情報を読み出すためには、電圧Vxをリー
ド電圧VR(この例では−4Vのオーダー)に設定す
る。後述するように、これによって、メモリノード1に
蓄積されている電荷を保持するとともに、比較的短いリ
ードサイクル(〜110ns)中に本デバイスのソース
/ドレイン経路から情報を読み出すことを許容する。障
壁成分17は図23に示すように、形状17cのように
なる。
【0078】第7の実施の形態 以上のようなデバイスのアレイのより詳細な構成につい
て、以下、図24により説明する。図24は4つのセル
からなる長方形のアレイの平面図を示す。図25、図2
6は、それぞれ、図24のA−A’線およびB−B’線
に沿った1つのセルの断面図である。図25に示すよう
に、各メモリセルの概略構成は図5に示した第1のタイ
プのものと同様であるが、ゲート51が追加されてい
る。同じ部品には同じ参照番号を付してある。図25に
おいて、p型基板3はソース領域5およびドレイン領域
6の間に伝導経路4を有し、隣のセルと分離するために
絶縁領域7を有する。本デバイスは、メモリノード1お
よび図22に示したように形成された被覆障壁構造2、
さらに、被覆非ドープポリシリコン層53、およびn型
ドープポリシリコン層54からなるビットラインを有す
る。このビットライン54は、以下に詳述するように、
電気絶縁性のCVDSiO255およびSiO2壁56に
より覆われる。このセルのサイドゲート51は、厚さ1
00nmのnドープポリシリコン層からなり、この層
は、ビットラインを横断して伸び、障壁構造2のサイド
エッジを覆う。
【0079】再び図24を参照するに、ある行の隣接す
るメモリセルのドレイン6はドレイン領域6を共有し、
これによりメモリセルサイズを低減していることが分か
る。
【0080】あるセル、例えば図24のメモリセルM11
に対して、ワードラインX1(51)にライト電圧Vwを
印加するとともに、ビットラインY1(54)に2進コ
ード”0”または”1”に応じた適当な電圧を印加する
ことにより、情報を書き込むことができる。これによっ
て、ビットラインY1の電圧に応じた2進値”0”また
は”1”に対応して、メモリセルM11のメモリノード1
に電荷が書き込まれる。このデータは、そのコラム内の
他のメモリセルには書き込まれない。なぜなら、他のセ
ルは、そのワードラインX2等に待機電圧VSBを受ける
からである。その後、セルM11のノード1のデータを保
持するために、ワードラインX1に待機電圧VSBが印加
する。ビットラインには電圧を印加する必要はない。セ
ルM11から蓄積データを読み出したい場合、待機電圧V
SBより低いリード電圧VRをワードラインX1に印加す
る。周辺回路(図示せず)が、ラインS1およびG(ラ
イン5,6)間に流れる電流を検出することにより、こ
のセルM11のソース/ドレイン伝導性を検出する。コラ
ム内の他のメモリセルはそれらのワードラインX2等に
スタンバイ電圧VSBが印加されることにより、オフにバ
イアスされるので、これらのセルはM11の読み出しによ
ってアドレス(指定)されることはない。
【0081】さらに、従来のDRAMに採用されている
通常の方法と類似した、本回路を動作させる他の方法を
用いることができる。これは、蓄積した情報を周辺回路
へ転送して、これを各メモリノードに書き込まれる新た
な情報と置き換えるものである。この方法は、電圧阻止
領域VBの設計値に広い許容範囲をもたらし、これによ
ってセル毎に生じるVCLおよびVCHの値の大幅な変化を
許容するという利点を有する。2進値”1”はメモリノ
ード電圧VHにより表わされ、2進値”0”はメモリノ
ード電圧VLにより表わされる。回路に必要なことは、
単に、VCHをVHより大きくし、VCLをVLより小さくす
る(すなわち、VCH>VH>VL>VCL)のみである。実
際には、これらの値を指定する必要はない。この広い設
計許容範囲によって、1チップ内に多数個のメモリセル
を集積化することが可能になる。
【0082】この動作方法の詳細について、図27から
図29により以下に説明する。図27は、図24に対応
するメモリセルアレイの概略回路図であり、メモリセル
アレイと同じ基板3上に組み込まれる周辺回路も一緒に
示してある。各メモリセルM11〜Mmnは、前述した第2
のタイプのメモリデバイスに対応する。但し、この回路
は、2個のトランジスタQR、Qwからなる等価回路で示
してある。メモリノード1はNで示してある。図27で
はこれらの構成をメモリセルM11について示してある。
このチップはコラムデコーダ・ドライバ58、ロウデコ
ーダ・ドライバ59、オンチップ電圧コンバータVCを
有する。この電圧コンバータVCは、この例では5V電
源である外部電圧源Vccから、後述する幾つかの制御電
圧を生成する。メモリセルアレイの各コラムは、関連し
たプリチャージ回路60(PC)およびリード(読み出
し)/リライト(再書込)回路61(RWC)を有す
る。PC60およびRWC61は、メモリセルアレイの
コラムn=1について詳細に示し、コラムnの対応する
回路については破線枠で示してある。
【0083】データ入出力回路62は、以下に詳述する
方法で、外部信号源からのデータを受け付けるととも
に、メモリアレイから外部へデータを出力する。
【0084】図27、図28、図29において使用され
る種々の信号、ライン、部品の記号を次に纏めて示す。
【0085】 表 項目 名称 M11〜Mmn メモリセル m メモリセルアレイのロウ n メモリセルアレイのコラム S1〜Sn センスライン Y1〜Yn データ入力ライン X1〜Xm ワードライン φy1〜φyn コラム選択信号 I/O コラムデータ入力/出力 PC プリチャージ回路 φp プリチャージ信号 RWC リード/ライト回路 φrw リード/ライト信号 axi ロウアドレス信号 ayi コラムアドレス信号 CE チップイネーブル信号 Din データ入力 Dout データ出力 WE ライトイネーブル信号 VC オンチップ電圧コンバータ VR リード電源電圧 Vw ライト電源電圧 Vp プリチャージ電源電圧 VSB 待機電源電圧 Vcc 外部印加電圧 IOC データ入力/出力回路 チップイネーブル信号CEが電圧Vcc(以下、”高”と
いう)であるとき、チップは非動作状態(inactive)にあ
る。この状態では、プリチャージ信号φpが”高”であ
り、PC60のトランジスタが”オン”状態にあるの
で、S1・・・Sn、Y1・・・YnおよびI/Oは電圧V
pにプリチャージされる。CEが”高”から0電圧(以
下、”低”という)に変化すると、このチップは動作状
態(active)となる。ついで、φpが”低”になり、PC
60のトランジスタを”オフ”にする。このときライン
S1・・・Sn、Y1・・・Ynの電圧はフローティング状
態になり、電圧値Vpを維持する。ワードラインは、ロ
ウドライバ59にロウアドレス信号(axi)を印加する
ことにより選択される。リード電圧VRをX1に印加する
と、第1のロウのメモリセルM11〜M1nの情報が読み出
され、対応するセンスラインS1〜Sn上に出力信号が現
れる。例えばメモリセルM11を例に考えると、メモリノ
ードNの電圧がVpであるとき、トランジスタQRが”オ
ン”状態となり、対応するセンスラインS1が0Vへ放
電される。逆に、当該メモリノードの電圧が0Vである
とき、トランジスタQRが”オフ”状態にあるので、S1
はVpに維持される。S1の電圧が0VまたはVpに落ち
ついた後、リード/ライト信号φrwが”高”となり、S
1の情報がRWC61を経由してY1へ転送される。すな
わち、S1が0Vであるとき、Y1はVpVに維持され
る。なぜなら、QDが”オフ”状態にあるからである。
しかし、S1がVpであるときには、Y1は0Vへ放電さ
れる。なぜなら、両トランジスタQD,QTとも”オン”
状態にあるからである。ついで、印加されたコラムアド
レス信号(ayi)に従ってφy1が選択的に高になり、そ
の結果、QY1が”オン”になる。したがって、Y1の電
圧変化は、入力/出力ラインI/OおよびIOC62を
経由してデータ出力Doutに転送される。Y1が0Vまた
はVpに落ちついた後、ワードラインX1の電圧がライト
電圧Vwに変えられる。その結果、トランジスタQwが”
オン”になり、Y1の電圧がメモリノードNに復帰す
る。このようにして、たとえリード動作中にメモリノー
ド電圧に何らかの変動があったとしても、情報は0Vま
たはVpにリフレッシュされる。このリードおよびリラ
イト動作は、同じロウの他のセルM12・・・M1nに対し
ても実行されるが、セルM11の場合のように読み出され
た情報がI/Oラインへ転送されることはない。リード
およびリライト動作が終了すると、CEが高となり、X
1が待機電圧VSBに設定され、さらにφpが高となる。
【0086】次に、ライト動作を説明する。一例とし
て、メモリセルM11へのライト動作を図29に示す。リ
ード動作で説明したと同じ動作により、M11の蓄積情報
がS1およびY1へ転送される。その後、入力データDin
に対応する電圧がI/Oに印加され、Y1のリード情報
がこの電圧により置換される。これは、その後、ワード
ラインX1にライト電圧Vwを印加することによりメモリ
ノードNに蓄積される。同じロウの他のセルM12・・・
1nは、同じ動作中にリフレッシュすることができる。
メモリアレイのすべてのセルにデータを書き込むために
は、ロウ毎に順次このプロセスが繰り返されることが理
解されよう。
【0087】図24から図26に示した実施の形態によ
るメモリセルを製造する方法を、以下、図30により説
明する。
【0088】図30(a)に示すように、10Ωcmの
p型シリコン基板ウエハ3を熱酸化して厚さ5nmのS
iO2層21を形成する。ついで、メモリノードを形成
する厚さ5〜10nm(望ましくは5nmであるが10
nmまでの厚さでも可能)のn型ドープシリコン膜1を
層21上に被着する。これは、厚さ30nmの非ドープ
シリコン膜52により被覆される。膜52の表面は望ま
しくは温度700℃のNH3環境で厚さ1nmの窒化シ
リコン層に変化させ、図22に示した層15の第1層を
形成する。この窒化シリコン層の厚さは、1000℃で
の2.5nmから700℃での1nmまで成長温度によ
り変化させることができる。続いて、非ドープシリコン
層16を被着し、窒化して、厚さ1nmの他の窒化シリ
コン層15を形成する。このプロセスを順次6回繰り返
して、図22に詳細に示した7組の被覆層15,16か
らなる多重トンネル接合2を形成する。ついで、厚さ3
0nmの非ドープシリコン膜53を被着する。これはさ
らに厚さ20nmのSi34膜63で被覆される。この
膜63はマスク目的のために被着され、リソグラフィー
およびCHF3およびアルゴンガス中でのエッチングに
よりパターン化される。シリコン層および窒化シリコン
層53,15,16,52は、次に、それ自体周知のド
ライエッチング法を用いてエッチング除去される。
【0089】図30(b)において、Si34膜63を
マスクとして用いて、障壁構造2の垂直側面のサイドエ
ッジ64aとともにウエハの表面を酸化することによ
り、例えば、30nmの厚さのSiO264を形成す
る。ソースおよびドレイン領域5,6には砒素イオンを
打ち込む。
【0090】次いで、図30(c)に示すように、Si
34膜63を除去して、従来のCVDプロセスにより、
厚さ30nmのn型ドープシリコン膜54を被着し、さ
らに厚さ50nmのSiO2膜55を被着する。次に、
層55を従来のリソグラフィー法およびドライエッチン
グ法により、パターン化する。ビットラインの幅、即
ち、図24に示したラインY1(54)の幅は、60n
mに選定される。これによって、本デバイスの内部電位
の良好な制御が行える。ビットラインY1の種々の層の
厚さは、メモリセルアレイのサイズに応じて選定するこ
とができる。これらの層は、広いビットラインほど厚く
すべきである。レジストおよびSiO2膜55をマスク
として用いて、トンネル障壁構造2の最初の窒化シリコ
ン層が現れるまでCl2ガスの雰囲気中で層54,55
を選択的にエッチングする。
【0091】図30(d)において、厚さ30nmのC
VD SiO2層を被着してCHF3およびアルゴンガス
の雰囲気中でドライエッチングすることにより、側壁5
6を形成する。
【0092】図30(e)において、その後、多結晶シ
リコン層51を被着してこれを従来のリソグラフィー法
およびドライエッチング法によりパターン化することに
より、ワードラインを形成する。
【0093】図27に示したような周辺回路60,61
に使用されるn型およびp型MOSトランジスタは、従
来の方法により同じ基板3上に形成することができる。
n型のMOSトランジスタのソースおよびドレイン領域
は、図30(b)で説明したメモリセルMmnのソースお
よびドレイン領域5,6の形成と同時に形成することが
できる。
【0094】本実施の形態において、個々のメモリノー
ド1に蓄積情報を維持するためには、ワードライン上に
スタンバイ電圧VSBを印加する必要がある。これは、デ
バイスがオフされるときに、外部電池またはキャパシタ
を用いることにより実現することができる。無視できる
ほど小さい漏れ電流を除いて、有意な電流は流れないの
で、不揮発特性を効果的に得ることができる。後述する
変形例として、全ての電圧を+5Vだけ正方向にシフト
させることにより、外部電池またはキャパシタを省略す
ることができる。この場合、スタンバイ電圧は0Vとな
るので外部電池は不要となる。
【0095】第8の実施の形態 図31に、待機電圧をシフトする1つの方法を示す。こ
の場合、p型ドープ領域65をワードラインのコンタク
ト領域下に形成する。この構造は、図25に示したもの
の変形例と考えることができる。図30(d)に示した
プロセスステップの後、SiO255、56をマスクと
して用いて、硼素イオンを打ち込むことによりp型ドー
プ領域65を形成する。ワードラインの電圧は室温で1
V程度シフトする。この構造では、内部電位すなわち伝
導エネルギーバンドエッジをより効果的に制御できると
いう他の利点を有する。打ち込まれた硼素イオンが横方
向に広がる効果およびこれにより形成された打ち込みp
−i接合のビルトイン電位(built-in potential)の効果
により、実効的なビットライン幅を現実のビットライン
幅より十分狭くすることができる。その結果、第7の実
施の形態における0.06μmのビットライン幅ではな
く、1μmビットライン幅でも本メモリデバイスを実現
するには十分である。この構造では、VSB=−4V、V
R=−3V、Vw=1Vである。
【0096】第9の実施の形態 さらに、図32に示すように障壁構造の内部に薄いp型
ドープ層66を形成することができ、これによって、よ
り大きなビルトイン電位が得られる。図32の構造は、
図31に示したものの変形例と考えることができる。こ
のようなp型層66は、p型シリコン膜を蒸着すること
により、または障壁構造を形成する中間段階で硼素イオ
ンを打ち込むことにより容易に形成することができる。
この層は、繰り返し蒸着法により形成できるからであ
る。硼素の拡散を低減するには、p型ドープ層66を図
22のような薄いトンネル障壁15により挟み込む。こ
の場合、ワードライン電圧が内部電位ひいては伝導エネ
ルギーバンドエッジを直接的に制御する。これによっ
て、スタンバイサイクルとライトサイクルの間のワード
ラインの電圧差を低減できる。この構造では、VSB=−
2V、VR=−1V、Vw=1Vである。
【0097】第10の実施の形態 この実施の形態では、図33に示すように、5nmのオ
ーダーの、より厚いトンネル障壁を用いる。図33の構
造は図22に示したものの変形例と考えることができ
る。この障壁構造は、図24〜図26で説明したデバイ
スに組み込むことができる。図33のメモリノード1
は、厚さ30nmの非ドープポリシリコン層52により
被覆される。また、この層52自体はSi34の材料か
らなる単一障壁層67により被覆される。このSi34
膜は、300〜500Wの高周波電力による温度550
℃でのプラズマ窒化法により形成することができる。こ
の層はさらに、図22を参照して説明した厚さ30nm
の非ドープSi層53により被覆される。これによって
形成された障壁構造の伝導エネルギーバンド図を図34
に示す。この伝導エネルギーバンド図は、比較的低い障
壁高さで比較的広い障壁成分17と、層67により生成
される、比較的高い障壁高さの比較的狭い障壁成分18
とを有する。本例では、この障壁高さは、2ボルトのオ
ーダーであり、絶縁Si34の厚さ5nmの層により生
成される。ライト動作中、ライト電圧が図33のサイド
ゲート51(図示せず)に印加される。この例では、ラ
イト電圧Vw=5Vにより、比較的広い障壁成分が図3
4の成分17aとなるように、過渡状態において障壁構
造が引き下げられる。データを読み出すためには、障壁
が17bとなるように電圧VRがゲート51に印加され
る。この構成では、メモリデバイスからデータを読み出
すことができる。情報を蓄積するためには、ワードライ
ンXに0Vを印加して、構造17cがメモリノード1か
ら電荷が漏れるのを積極的に阻止するように、スタンバ
イ電圧VSB=0Vとする。
【0098】タイプ3 第11の実施の形態 図35に、本発明によるメモリデバイスの他のタイプを
示す。このデバイスは、概して、図4および図5で説明
した実施の形態に類似し、同様の要素には同じ参照番号
を付してある。図35の実施の形態において、障壁構造
は水平面内のドット(lateral dots)68により構成され
る。これらのドットは、W. Chen, H.AhmedおよびK. Nak
azatoによるApplied Physics Letters, 12 June 1995,
Vol.66,No. 24, pp.3383-3384に記載されたようなイオ
ン化ビーム被着法のような種々の異なる方法により、ま
たは、H. AhmedによるThird International Symposium
onNew Phenomena in Mesoscopic Structures, December
1995に記載された単原子リソグラフィーにより形成す
ることができる。さらに、水平面内のドット68は、前
述のYano等に記載されたような多結晶シリコン膜内の粒
子により、また、前記第3、第4、第5の実施の形態の
方法で説明したようなナノ結晶により、さらには、前記
第6の実施の形態の方法で説明したようなコロイド粒子
により、置換することができる。
【0099】多くの変形、変更は本発明の範囲に包含さ
れる。例えば、n型およびp型材料の種々の領域を互い
に交換して、前述したものと相補的な伝導特性を有する
デバイスを生成することができる。異なる厚さの伝導材
料や絶縁材料を混合して、トンネル障壁構成を形成する
ことができる。また、異なる絶縁材料を用いることもで
きる。例えば、トンネル障壁として窒化シリコンの代わ
りにシリコン酸化物を用いることができる。さらに、絶
縁体上シリコン(silicon on insulator)、SiGe、G
e,GaAs、その他当業者に周知のもの等の異なる基
礎基板について、他の半導体製造システムを用いること
ができる。また、本発明の第1のタイプのメモリデバイ
スに用いるものとして説明した、障壁構造の種々の異な
る実施の形態およびその変形例は、サイドゲート51を
有する第2のタイプの実施の形態においても利用するこ
とができる。この第2のタイプによる実施の形態は、第
1のタイプの原理に従って動作するように、サイドゲー
ト無しで、あるいはサイドゲートに固定電圧を印加して
用いるよう変形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1の型のメモリデバイスの概
略構成図である。
【図2】 図1に示した障壁構造2の電流対電圧特性の
グラフである。
【図3】 図1に示したメモリデバイスのアレイを示す
概略回路図である。
【図4】 図3に示したメモリアレイ回路の構造を示す
概略平面図である。
【図5】 図4のに沿ったメモリセルM11の断面図であ
る。
【図6】 図4のB−B’線に沿ったメモリセルM11
断面図である。
【図7】 メモリアレイの個々のセルに対してデータを
書き込み読み出す方法の説明図である。
【図8】 2進値”0”((a)〜(d))の書込、お
よび2進値”1”((e)〜(h))の書込の期間中の
デバイスのソースおよびドレインにおいて、電圧VSY
対してプロットされたメモリデバイスのメモリノード1
の電圧Vのグラフである。
【図9】 メモリノード1に蓄積された2進値”1”お
よび”0”について、制御ゲート電圧Vxに対してプロ
ットされたドレイン・ソース電流ISYのグラフである。
【図10】 本メモリデバイスの障壁構造2をより詳細
に示した断面図である。
【図11】 メモリノード1に電荷キャリアが蓄積され
るときの障壁構造2の伝導エネルギーバンド図(a)
と、制御電極端子Xからのトンネリングにより電荷キャ
リアがノード1に書き込まれるときの対応するエネルギ
ーバンド図(b)である。
【図12】 本メモリデバイスを製造するための種々の
製造工程を示す、図4のA−A’線に対応する断面図で
ある。
【図13】 図12に続く、本メモリデバイスを製造す
るための種々の製造工程を示す、図4のA−A’線に対
応する断面図である。
【図14】 本メモリデバイスに代替的に使用できるシ
ョットキ障壁構造の概略断面図である。
【図15】 本発明によるメモリデバイスの第3の実施
の形態についての、ナノメータースケールの伝導島を有
する代替的な障壁構造の概略断面図である。
【図16】 ナノメータースケールのシリコン結晶がS
iO2全体に分散された本発明によるメモリデバイスを
製造するための一連の製造工程を示す図である。
【図17】 障壁構造がコロイダル溶液から析出された
ナノメータースケールの金分子を含む他の実施の形態を
構成するためのプロセス工程図である。
【図18】 図17に続くプロセス工程図である。
【図19】 図18に続くプロセス工程図である。
【図20】 本発明による第2の型のメモリデバイスの
概略構成図である。
【図21】 端子Xへ印加される電圧がある場合(”O
N”状態)と、そのような電圧がない場合(”OFF”
状態)において、端子Yに印加される電圧Vの関数と
しての、図20の障壁構造を流れる電流のグラフであ
る。
【図22】 図20に示した障壁構造の拡大された概略
断面図である。
【図23】 図22に示した障壁構造の伝導バンドエネ
ルギー図を示す。
【図24】 図20に示した第2の型のメモリデバイス
を内蔵したメモリセルアレイの概略平面図である。
【図25】 図24のA−A’線に沿った断面図であ
る。
【図26】 図24B−B’線に沿った断面図である。
【図27】 オンチップドライバおよび他の周辺デバイ
スとともに示した、図24、図25、図26のメモリセ
ル構造の概略回路図である。
【図28】 メモリセルM11から情報を読み出すプロ
セスを説明するための波形図である。
【図29】 メモリセルM11にデータを書き込むプロセ
スを説明するための波形図である。
【図30】 図24〜図26に示したメモリデバイスを
製造するプロセス工程の説明図である。
【図31】 本メモリデバイスの変形例の概略断面図で
ある。
【図32】 本デバイスのさらに他の変形例の概略断面
図である。
【図33】 本発明による第2の型のメモリデバイスに
用いるための他の障壁構成の概略断面図である。
【図34】 図33に示した障壁構造に対応する伝導エ
ネルギーバンド図である。
【図35】 本発明による第3の型のメモリデバイスの
概略断面図である。
【符号の説明】
1…メモリノード、2…障壁、3…基板、4…伝導経
路、5…ソース領域、6…ドレイン領域、7…SiO2
絶縁領域、8…絶縁SiO2層、9…伝導制御電極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 27/10 451 (72)発明者 伊藤 清男 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 水田 博 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 佐藤 俊彦 イギリス国、ケンブリッジ シー・ビー・ 3 0エイチ・イー、マディングレー ロ ード(番地なし)、キャベンディッシュ ラボラトリー、ヒタチ ケンブリッジ ラ ボラトリー、ヒタチ ヨーロッパ リミテ ッド内 (72)発明者 嶋田 壽一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 ハルーン アーメド イギリス国、ケンブリッジ シー・ビー・ 3 9エイチ・ピー、ミリントン ロード 28

Claims (61)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電荷キャリアのための経路(1)と、前
    記経路の伝導性を変化させる電界を生成する電荷を蓄積
    するためのノード(1,30,36,44)と、与えら
    れた電圧に応答して電荷キャリアが前記ノードに蓄積さ
    れるように通り抜けるトンネル障壁構造(2)とを備
    え、前記トンネル障壁構造は、比較的低い障壁高さを有
    する寸法的に比較的広い障壁成分(17)と、比較的高
    い障壁高さを有する少なくとも1つの寸法的に比較的狭
    い障壁成分(18)とを有するエネルギーバンドプロフ
    ィールを呈することを特徴とするメモリデバイス。
  2. 【請求項2】 前記比較的高い障壁高さのエネルギーバ
    ンドプロフィールの成分(18)は3nmまたはそれ以
    下の幅の要素によりもたらされる請求項1記載のメモリ
    デバイス。
  3. 【請求項3】 前記トンネル障壁構造のエネルギーバン
    ドプロフィールは複数の前記比較的高い障壁高さ成分を
    有する請求項1または2記載のメモリデバイス。
  4. 【請求項4】 前記障壁構造は多重トンネル接合構造
    (15,16)により構成される、先行する請求項のい
    ずれかに記載のメモリデバイス。
  5. 【請求項5】 前記構造(15,16)は、比較的電気
    伝導性の材料と絶縁性の材料の交互の層を有し、これら
    の層が総体的に前記エネルギーバンドプロフィールの比
    較的低い障壁高さ成分をもたらし、個々の絶縁層が前記
    比較的高い障壁成分をもたらすことを特徴とする請求項
    3または4記載のメモリデバイス。
  6. 【請求項6】 前記交互の層(15,16)はそれぞれ
    ポリシリコンおよび窒化シリコンからなる請求項5記載
    のメモリデバイス。
  7. 【請求項7】 前記電気伝導層の各々の厚さは10nm
    以下であり、前記絶縁層の厚さは1nmのオーダーであ
    る請求項5または6記載のメモリデバイス。
  8. 【請求項8】 前記障壁構造は、ショットキ障壁構造
    (16,28)により構成される請求項5または6記載
    のメモリデバイス。
  9. 【請求項9】 前記構造は電気伝導材料および半導体材
    料の交互の層(16,18)を有する請求項8記載のメ
    モリデバイス。
  10. 【請求項10】 前記電荷蓄積ノードは前記障壁構造と
    前記経路との間に電気伝導材料の層(1)を有する、先
    行する請求項のいずれかに記載のメモリデバイス。
  11. 【請求項11】 前記層(1)はドープされた半導体材
    料により構成される請求項10記載のメモリデバイス。
  12. 【請求項12】 前記電荷蓄積ノードは複数の伝導性島
    (30,36,44,68)により構成される、先行す
    る請求項のいずれかに記載のメモリデバイス。
  13. 【請求項13】 前記島(30,36,44)は前記障
    壁構造内に分散された請求項12記載のメモリデバイ
    ス。
  14. 【請求項14】 前記島は5nmまたはそれ以下の直径
    を有する請求項13記載のメモリデバイス。
  15. 【請求項15】 前記島は、前記比較的高い障壁成分の
    間において、前記エネルギーバンドプロフィールの比較
    的狭く低い障壁成分をもたらす請求項13または14記
    載のメモリデバイス。
  16. 【請求項16】 前記島は、電気絶縁材料(29,3
    0)により分離された複数の層(30,46,47)内
    に配置された請求項12、13、14または15記載の
    メモリデバイス。
  17. 【請求項17】 前記層の間隔は3nm以下である請求
    項16に記載のメモリデバイス。
  18. 【請求項18】 前記島は、3nmのオーダーの直径を
    有し、前記層の間隔は2nmのオーダーである請求項1
    7記載のメモリデバイス。
  19. 【請求項19】 前記島はナノ結晶の半導体材料により
    構成される請求項12から18のいずれかに記載のメモ
    リデバイス。
  20. 【請求項20】 前記島は金属により構成される請求項
    12から18のいずれかに記載のメモリデバイス。
  21. 【請求項21】 前記金属の島はスパッタリングにより
    形成され、絶縁性金属酸化物内に分散される請求項20
    記載のメモリデバイス。
  22. 【請求項22】 前記島は懸濁液から析出された粒子に
    より構成される請求項12から20のいずれかに記載の
    メモリデバイス。
  23. 【請求項23】 前記トンネル障壁構造は、ノードへ通
    り抜ける電荷キャリアが阻止される阻止電圧範囲
    (VB)を呈し、前記ノード内の電荷量を制御するため
    に前記阻止電圧範囲を増減するよう動作する制御手段
    (9,51,59−61)を有する、先行する請求項の
    いずれかに記載のメモリデバイス。
  24. 【請求項24】前記電荷蓄積ノード(1)は、複数の離
    散的な状態にある電荷を蓄積するよう構成された請求項
    23記載のメモリデバイス。
  25. 【請求項25】 前記制御手段(9)は、前記複数の状
    態のうち選択した1つの状態のみがノードにおいて存在
    するように、前記阻止電圧範囲を増加、減少させるよう
    動作する請求項24記載のメモリデバイス。
  26. 【請求項26】 前記制御手段(51)は前記電圧阻止
    範囲の幅を変化させるよう動作する請求項23または2
    4記載のメモリデバイス。
  27. 【請求項27】 前記制御手段(59−61)は、電荷
    が前記比較的狭い障壁成分(18)を通り抜けるように
    前記比較的広い障壁成分(17)の高さを下げるよう動
    作し、かつ、前記制御手段は、ノードに蓄積された電荷
    が障壁構造(2)を通り抜けるのを禁止するように前記
    比較的広い障壁成分(17)の高さを上げるよう動作す
    る請求項23から26のいずれかに記載のメモリデバイ
    ス。
  28. 【請求項28】 前記制御手段(59−61)は、ノー
    ドへ電荷を通り抜けさせるためのライト電圧(Vw)
    と、本デバイスから選択的にデータを読み出させるため
    の、前記ライト電圧(Vw)より大きいリード電圧
    (VR)と、電荷がノードから抜け出ることを禁止する
    ための、前記リード電圧(VR)より大きいスタンバイ
    電圧(VSB)と、を障壁構造(2)へ印加するよう動作
    する請求項27記載のメモリデバイス。
  29. 【請求項29】 制御電極(9)を有し、これに与えら
    れた印加電圧に応答して電荷キャリアが前記制御電極か
    らノードへ向けて前記障壁構造を通り抜ける、先行する
    請求項のいずれかに記載のメモリデバイス。
  30. 【請求項30】 3nmより広い幅を有する、単一の前
    記比較的狭い障壁成分(67)を有する請求項1または
    2記載のメモリデバイス。
  31. 【請求項31】 前記単一の障壁成分は、非ドープSi
    の層(52,53)間に挟まれたSi34の層(67)
    により形成される請求項30記載のメモリデバイス。
  32. 【請求項32】 前記トンネル障壁構造(2)に対し
    て、その障壁構造を変化させるために電界を印加するゲ
    ート電極(51)を有する、先行する請求項のいずれか
    に記載のメモリデバイス。
  33. 【請求項33】 前記電荷蓄積ノード(1)に蓄積可能
    な電荷量がクーロンブロッケード効果により制限され
    る、先行する請求項のいずれかに記載のメモリデバイ
    ス。
  34. 【請求項34】 前記経路に接続されたソースおよびド
    レイン領域(5,6)を有する、先行する請求項のいず
    れかに記載のメモリデバイス。
  35. 【請求項35】 共通の基板上に行(m)および列
    (n)からなる行列状の複数のメモリセルのアレイ(M
    mn)として形成される、先行する請求項のいずれかに記
    載の複数のメモリデバイス。
  36. 【請求項36】 電荷の、前記セル(Mmn)の障壁構造
    の通り抜けを制御するために、セルのコラムのそれぞれ
    の経路(4)に接続されたソースおよびドレインライン
    (S,Y,5,6)と、セルのロウに沿って伸びるワー
    ドラインとを有する請求項35記載のメモリデバイス。
  37. 【請求項37】 前記複数のセルから個別に蓄積データ
    を選択的に読み出すとともに、蓄積データをリフレッシ
    ュする手段(58,59,60,61,62)を有する
    請求項35または36記載のメモリデバイス。
  38. 【請求項38】 前記複数のセルに個別にデータを選択
    的に蓄積するための手段(58,59,60,61,6
    2)を有する請求項37記載のメモリデバイス。
  39. 【請求項39】 前記複数のメモリセル(Mmn)のそれ
    ぞれのコラムの経路に流れる電流を検出するためのセン
    スライン(S1・・・Sn)と、ワードライン(X1・・
    ・Xm)と、そのそれぞれのコラムのメモリセルの障壁
    構造(2)を制御するためのデータライン(Y1・・・
    Yn)と、前記センスラインをプリチャージするための
    プリチャージ回路(60)とを有し、 前記センスラインは、対応するワードラインに印加され
    たリード電圧(VR)に応じて読み出されたそのコラム
    内の特定の1つのセルの電荷蓄積ノード(N)に蓄積さ
    れた電荷に依存した電荷レベルを検出し、 さらに、前記センスラインの電圧レベルをそのコラムの
    対応するワードラインに転送するリード/ライト回路
    (61)と、前記データラインの電圧レベルに応じて、
    前記読み出されたセルの蓄積データに対応するデータ出
    力(Dout)を発生するデータ出力手段(QY1,62)
    と、前記データラインの電圧レベルに対応するデータが
    前記読み出されたセル内に書き戻されるように前記読み
    出されたセルのワードラインにライト電圧(Vw)を印
    加するデータリフレッシュ手段(59)とを有する請求
    項35、37または38記載のメモリデバイス。
  40. 【請求項40】 前記セル内に書き込まれるべき入力デ
    ータ(Din)に応じて、前記リード/ライト回路(6
    1)の動作の後、前記データラインの電圧レベルを変化
    させる手段(QY1,62)を有し、前記ライト電圧に従
    って前記入力データが前記セル内に書き込まれる請求項
    39記載のメモリデバイス。
  41. 【請求項41】 前記アレイは、前記メモリセル(Mm
    n)を有する共通基板上に形成された周辺回路(59−
    61)を有する請求項35から40のいずれかに記載の
    メモリデバイス。
  42. 【請求項42】 前記周辺回路(59−61)は、前記
    アレイのセル内の対応する領域(5,6)を形成するの
    に用いたと同じプロセスステップにより形成される領域
    を持ったトランジスタを有する請求項41記載のメモリ
    デバイス。
  43. 【請求項43】 電荷キャリアのための経路と、該経路
    の伝導性を変化させる電荷を蓄積するためのノードと、
    与えられた電圧に応じて、前記ノードに蓄積されるよう
    に電荷キャリアが通り抜けるトンネル障壁構造とを有す
    るメモリデバイスの製造方法であって、比較的低い障壁
    高さの寸法的に比較的広い障壁成分と、比較的高い障壁
    高さの寸法的に比較的狭い少なくとも1つの障壁成分と
    からなるエネルギーバンドプロフィールを示すように前
    記トンネル障壁構造を形成することからなる方法。
  44. 【請求項44】 前記トンネル障壁構造を比較的伝導性
    の材料の領域と、絶縁性の材料の複数の領域とから構成
    することを含む請求項43記載の方法。
  45. 【請求項45】 前記領域を被覆層として形成すること
    を含む請求項44記載の方法。
  46. 【請求項46】 3nmまたはそれ以下の厚さの絶縁層
    を形成することを含む請求項45記載の方法。
  47. 【請求項47】 10nmまたはそれ以下の厚さの伝導
    層を形成することを含む請求項45又は46記載の方
    法。
  48. 【請求項48】 前記伝導層を形成するためにシリコン
    の層を設けることと、前記絶縁層を形成するためにその
    層の表面を処理することとを有する請求項45、46ま
    たは47記載の方法。
  49. 【請求項49】 前記絶縁層を形成するために前記シリ
    コン層の表面を窒化することを含む請求項48記載の方
    法。
  50. 【請求項50】 前記ノードを伝導性材料の層として形
    成することを含む請求項43から49のいずれか1つに
    記載の方法。
  51. 【請求項51】 前記ノードを複数の伝導島として形成
    することを含む請求項43から49のいずれか1つに記
    載の方法。
  52. 【請求項52】 前記障壁構造内に前記島を散在させる
    ことを含む請求項51記載の方法。
  53. 【請求項53】 半導体材料の前記島を形成することを
    含む請求項51または52記載の方法。
  54. 【請求項54】 前記島をスパッタリングにより形成す
    ることを含む請求項51または52記載の方法。
  55. 【請求項55】 前記島を懸濁液から析出することを含
    む請求項51または52記載の方法。
  56. 【請求項56】 前記トンネル障壁構造に対して電界を
    印加することによりその障壁構造を制御するゲート電極
    を形成することを含む請求項43から55のいずれか1
    つに記載の方法。
  57. 【請求項57】 前記経路に接続されたソース領域およ
    びドレイン領域を形成することを含む請求項43から5
    6のいずれか1つに記載の方法。
  58. 【請求項58】 共通基板内にアレイ状に複数の前記メ
    モリデバイスを形成することを含む43から56のいず
    れか1つに記載の方法。
  59. 【請求項59】 前記共通基板内の前記アレイにデータ
    を書き込み読み出すための周辺回路を形成することを含
    む請求項58記載の方法。
  60. 【請求項60】 請求項43から59のいずれか1つに
    記載の方法により製造されたメモリデバイス。
  61. 【請求項61】 請求項43から59のいずれか1つに
    記載の方法により共通基板上に形成されたメモリデバイ
    スのアレイ。
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